ムーンセルのシステム技師として召喚された私、アルキメデスに課せられた責務は「SE.RA.PH.の発展を正しく導く」こと。
そして、やがて来る災厄との戦いに耐えうる実行環境を整えることだ。
私はそのために呼ばれたソロ・サーヴァント。経歴も思想も顧みられることはない。ただ、その目的に合致した能力を持っているというだけで選ばれた道具。
真名などただの識別タグだった。月は私のスキルを必要とするが、アルキメデスを必要としてはいないのだ。
その証拠に、ムーンセルは私の独断を許さない。独自に作成されたデータベースによる統計、全生命によるアンケート形式による意思決定が開拓計画を創る。
好ましい合理性、目覚ましいまでの非人間性だ。実に素晴らしい! 私は喜んで、お前の歯車になろうとも!
さあ、仮説を立てるとしよう。安価システムとやら、私に前提条件を与えるがいい。全ての実行可能領域を求め、最適解を近似しよう。
まず……月の聖杯戦争を勝ち抜いたマスターは誰だったかな?
↓3 マスター選択
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1480077103
/ `ヽ.
ー/ ___/ ト、 ヽ
i´--i i l l ヽ ヽ. ヽ ヽ ', かわいいかわいい、割烹着のお手伝いさんですよっ!
|---| i l l l l i l i i トj
|---| l l i _i_.l | l i 十 ! lリ Fateの顔といえばもちろん私ですよね
|---| i ,. -ノT__/ レ' レ'レ=ノrヘ l i
l`ー.l '´| ム´ ̄ 「` i㍉ ト. l | ↓1
{. i |イ化 | l :} ! l | r===; 1~3:闇を抱えた大和撫子
{. | |へr'c :} | |r' j .リ ト. | | 4~6:吹っ切れちゃったお姉さん
ノi ! i l ゞ.____.ノ ´ ̄""l i. i i | | 7~9:出典はコハエースです
ノl ! l |、 """ ┌─ 1 .イ l リl | |
./i ! l | i\ ゝ.___ノ /iリ l i l | |
| ! i | lリ i> . __ __ /ノ // レ'´リ .{===}
ト、 ト、 i i ノ i ル' イノ | |
l \i \ \⌒丶、 ヽV´ ̄`ヽ. | |
\〉 (⌒ヽ. __j. \ ヽV´  ̄`ヽ | |
__ __) /⌒ヽ\ \ i}ヽ _,イ {===}
( / ノ \ \ iV´ `ヽ. | |
_ _,,,,,,,,,,,,,_
/;,:.`ヽ、,_,r‐''':´: : : : : : : ̄`ヽ、
i;,;,;,:.:.:.:.:f: f´: : : : : : : : : : : : : : `.、
'i,:.:.:.;/`:、i: : :i :i//'i''''ヽ: : :/i,: : : : i; :i, ・琥珀さん 出典:コハエース
`、/: : :;i'i : :i : i;i ,ri‐-、/ .i; ''ヽ: i; :i,
//:,i': :.i: i: : i: :.if´ .i;/` r'i`: : : i、:.i 能力的には及第点。聖杯戦争の勝者となる解は、計算でも裏打ちできるものだ。
<:.:.:レi: : ;i :.i: ;i'i; :.i、 ~ .i,: : : ;!i'i;! .ただし、過酷な環境下で少々のバグが生じている模様。人間はやはり脆すぎる。
`、:.:.レ':.i: :!/:.:`、:i;ゝ r.、 __,,イ:i: ;.イ: i, 彼女にSE.RA.PH.の王権を任せるのはいささか不安が残るな。
. `.、:.:.:.:V,;fi''''''i,`:.`i'''''i:.:.:.:.`ヽ、レ: i、: i
. f`.、 `ー'''´i:.:i, r'.'i,:..:.'i;.:.i.:.:.:.:.:.:.:.`ヾi ヽ! ....私自らが新王琥珀の下に仕えて監視役を務めるべきか。
f:.:.:.:`ー‐''''´:.:.`、_ /'i,,,;,;'i,i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.! .だが、彼女の経歴を考えれば、部下は疑ってしかるべきもの。近寄れば警戒される。
i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ,/ i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i,
'i;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:::. .i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i,
. i,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./!iゝ:. i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i, .↓3 琥珀さんといっしょに優勝したサーヴァント
. 'i;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_,///:: :,,_ `、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i
`、,;,;,;.-‐'" //:: '''´:.`、'ー、:.:.:.:.:,!
. /:,i:::: :::. `、 `、'''"
f:.:.i;:::: :::::. i'i,
`、:.:`.、 :::::::. ..,/;/
. `ー'´ ̄`'''''ー'''''''´ ̄ ̄
↓1進行くらいの方がよかったかな? 安価下
______ _ -―――- _
/______/ ヽ __
{/_____ /  ̄ ̄ ̄ ̄ V⌒` 、ヽ
⌒\ ___ _ _ \ \ \
<_ ⌒ 厂 / , ) ノ
/⌒ 厶ィ ' / / } 〈/
/ / __/ / {/ ' } 聖杯戦争優勝者 琥珀さん&桜セイバー組
{/ ⌒ < _ / / /} '
/ _/ / / 斗=ミ、 / ノ / / /
/ /⌒ ̄/ ⌒\{ Vソ^〈/{/ / __/、
{ / { /{ { 〉 _j ⌒7⌒)} l
\ V {/ニ=\〉⌒ニ=- _- ィ(_// , コハエースだと言いましたね あれは帝都です
ニ= 、 _ /ニニニニニ\ニニニニニニニ=‐ニニうく /
ニ=‐/ /ニニニニニニ/⌒^ 、ニニニニニニニニニニ=ー=≦ニ}\ 不思議なものですね、私が国を作り変える王の側に立つ日が来ようとは
ニ= { /ニニニニニ=/ {{\ニニニニニニニニニニニニニニ∧ \
ニ=‐\ /ニニニニニ=‐/ \、\ニニニニニ\ニニニニ/ll } ',
ニニニニ{______/ニニニニニ=‐/ |\、  ̄⌒\ =≧=≦ニノl }、 ',
ニニニニニニニニニニニニニニニニ/ l: \、 l⌒ ̄ ̄ // ヽ ,
ニニニニニニニニニニニ/⌒ 7 |: \、 | // ', ',
ニニニニニニニニ= / / /{: \、! //} ', ',
セイバーは開拓にはあまり参加せず、専ら琥珀主導で動いている模様。
あの先の読めないマスターに対して、サーヴァントが静かに従うタイプなのは必然とも言えるが
私からすれば、彼女のエラー行動を読める存在が近くにいないのは甚だ不安と言わざるを得ない。
SE.RA.PH.は開放されたばかりの状態から、まだほとんど変化していない。
彼女たちの領地は、見た目だけは繕ってあるが、文明都市とは言えないハリボテだ。
住人たちもムーンセルの変化に戸惑うばかりで、目的設定を見失っている者が多い。
さて、統計データによる文明化戦略を決定しよう。
ムーンセルに進言し、無軌道な拡大変容の中に一定の方向性を作り出す。
土地や学問、プログラム。今のSE.RA.PH.に追加するべき要素は……。
↓2 江戸エリアに何が必要かな
●江戸エリア(琥珀さん&沖田さん)
特徴:太秦映画村のイメージで作りました、とは新王琥珀の言。月の記録にある江戸ともいささか異なる。
住人
-酔った京人:なぜ江戸なのに京人なのか、なぜ思考能力に制限をかけるプログラムを必要とするのか、まるで理解できない。
カジノ……だと!? いや、これはムーンセルの統計による私心無き判定。同時に私個人からは決して出ない思考だ。
確かに、無駄に豊富な霊酒資源からの歓楽街路線は間違いではない。
人々の思考をまとめ上げる上でも、原始的な欲求に訴える手段ほど高い効果が期待できる。決して不合理ではない。不合理ではないはずだ。
まずは理性的なAIにリソースを集めよう。新王主導の計画ではまっとうな発展は期待しがたい。聖杯戦争期からの長期運営AIに自主的な都市改革を願いたい。
●江戸エリア(琥珀さん&沖田さん)
特徴:酒と賭博に明け暮れる退廃和風都市。沖田さん的には、少し生前環境に近づいたらしい。
施設
-賭博場:花札、丁半、チンチロなどを営む。
住人
-酔った京人:カモとも言う。リソースを吐き出すNPC。
-酔ってない京人:多くは賭博場の運営サイドAI。富む者はさらに富む。
開放されたSE.RA.PHには続々と新領域が拓かれてる。
余剰リソースを求めて新天地に赴くNPCやAI、地上から訪れるウィザード。そしてムーンセルにソロ・サーヴァントが呼ばれることもあるだろう。
月は来訪者を歓迎する。来るもの拒まず。ムーンセルは全ての干渉を情報提供と捉え、基本的に「敵」という概念を持たない。例外はあの魔星だけだ。
さて、私が江戸エリアの開拓計画をまとめている間にも、どうやら新たな住人が訪れたようだが。
↓2 キャラクター追加 鯖、マスター、AIなんでも
< 7 i=i Ⅶァ,=、
i≧r=ニニニ=、i≦
r〉 i λ ,=〈、
. i i i i |从/ VW i i i 翡翠
. | iノiィ=、 ィ=',| | |
. | i i七ソ 七ソ i | | ↓1
. | i ::. _'_ ..:i i | .1~3:死亡したマスターを琥珀さんの手で再現したAI
. | |i |iii≧ - ≦iii| i i ..4~6:姉さんが優勝したと聞いて地上から飛んできました
ii从i/ミ三||三ミノ从i/ .7~9:姉妹を一枠に押し込んで1チーム2鯖使役する共融感応チート組
. ,,= fZ F ヽnr ニ7;乃ミ、
<三 fZ;i ー,i j、ー i ;乃 三>
Vミ fzハ r i=i ヽノ 乃 :ミ/
〈三ミ;>/__{ ノ_{く三三〉
. i三ミi i三ミi
i三ミi. i三ミi
. i三ミ',二=ニ=二:,'三ミi
. ∨ミ∧ /ミミ/
,.∨ミ∧ /ミミ/ヽ
>姉妹を一枠に押し込んで1チーム2鯖使役する共融感応チート
これは優勝も納得 そして自然に割れるフラグが立つレガリア
_,,___,r'`ー-''i,
,r-< _,,,,,,'i,,,,,,_ 'iヽ、
. _,,r'ヽ,r'": : : : : : : `ヾ,ー`、
,r"` ,f": : : : : : : : : : : : :`、: `、
. 'i, ,/ : : : :,i: : : : i`ヾ; : : : : 'i; :.i,
. 'y: ;i /:i i: : : :iー,,,,,ゝ、: : : i; : i, 失礼します こちらも、手段を選んでいられませんので
f :/i: : :入.`、: :.i 'i,i, `、: : i: : i,
. f:/i.i : : :.i`、 `、;i. ヾ! i:iヽ;!: : :!
. レ .i:i; : : i、 ` /;;i: : : : ;;! ↓2 翡翠さんのサーヴァント
. i ト、: :i;ゝ .'´,i; : : /:.'i,
i; :.i ,/ f ̄,只´ ̄i;.:V.:.:.:.:.:.:.;,>
V ゞ:,r'''´.∧`ヾ,'':.:.:.:.:.:.:.∠
´>`ー'''´:.:`、,r'':.:.:./'''''''i:i´
. i;.`、/ !:.:.i,''i:.:.:.:>、 `ヾコ`i,_____
. /:.:/ .i,;,;/'i`ヾ/ ,ノ .`ヾ、''''i:.;!
,//! `''´ `'´ ,f´`ヾ/
/∠,i' :. /:.:.:.:.:.:`、
i,:.:.:.:.`ヽ、 :::::::/:.:.:.:.:.:.:./
. `ヾ、:.:.:.:`ー--..,,,;/:.:.:.:.:.:.:.::.人
`ヾ,;,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;r'---.ゝ
レ''"`'''''''ー―'''´
__
, --、__ ( ̄\ 、
/⌒>--`---- \\
/:::::::::::::::::::::::::,. ´ / _ ー=' __\__
{::::::::::::::::::::::::/ / / \\:::\
':.::::::::::::::::,..::ハ / / ヽ V:/
ヽ::::_/:::::{ / /, / | |! ∨:〉 翡翠&セイバーリリィ組成立
{::::::::::::::::ハ / // / !{ | |! | | V
r-乂:::_/'::}V j/〃 / ,从 / | | ,: |
/:::::::::::::::/: // //l-|-/}/、 | /}--/、, / /
乂:::::::::::::::::: / ,: /l ィチ斧ミ |/,イ斧ミ/ / /| ムーンセルの制限に引っかかり、中枢前で止む無く引き返すことになったときは
/ ∧:::::::::::/ / /从{ vツ vツ ムイイ いったいどうなることかと思いましたが、無事に出てこれました
(ー‐ ´ \:/ /,.:/ /.:/:∧` ¨ , ¨´∧:| | l |
`≧=- イ // /.:/:/込、 v:: ァ イ::/ j/ 琥珀様も桜セイバー様もお変わり無いようで、何よりです
{ / ̄ / / / イ イ r┴ > _ <  ̄ / ,
∨ /⌒ ,: // ̄_,. <乂 `≧=-=≦}>、,: /
{ ,イ/´  ̄\ \| |r/ , ヽ
_|/ , ヽ />====r / イ }
「( / ∨ || {/\ ,-、
_/ ∧ / /⌒\ '. { /}_
「 _{::V ∧ -,、 / / ヽ } //:::}
∧ }::ー:ヽ \_/__)} ∨====「Y }イイ ,イ-く:}
/ V ̄ }:::::〉、 /-く ∨ V、::.............::::::::ノ ノ/ ∧ノ
/⌒VI ∨´ ̄ `≧=/ ∨__,人 ∨:::::::::::: イ 〈´ /_,人
{ ( /\___>、_, イ ∨ | \ / / ノ イ / \
私は、悪道奸計を忌避することはない。それは定式化できるからだ。思考に基づく結論なら、私はそれを尊重する。
だが明らかにメリットのない方向へ行く選択は容認しかねる。どう見ても新王琥珀はその場のノリで決断していた。
「では、これよりは私とマスターも王都建設に――」 「すとーっぷ! きーぷあうと、きーぷあうとですよー!」
よもや「セイバーリリィはなんとなく江戸っぽくない」というだけで立ち入りを拒むとは。
セイバーリリィは王として自らの都を築くべきだが、それはそれとして自分のぐだぐだ平安京計画も止めたくない。と言っていたが
私の見立てが正しければ、あれは先に結論を出してから理由を探している。見切り発車型新企画、帝都聖杯奇譚……。
●江戸エリア(琥珀さん&沖田さん)
特徴:一時的に、江戸っぽくないもの禁止令が発行され、僅かに住人が減った。
●ひまわり畑エリア(翡翠・セイバーリリィ)
特徴:ひまわりは資源利用しがたい。先に生産基盤や産業を整えてから着手するべき事柄に思える。
統計システムはインターバルに入った。次の指示までしばらくの猶予がある。
この時間を無駄にすべきではない。現状を分析し、私も目的に叶った行動をとるべきだ。
新王琥珀の行動はやはり不定要素が大きい。セイバー、沖田総司にしても長期的視野を持たないタイプ。
傍に付いて監視と抑制を行いたい気持ちはある。
一方、翡翠・アルトリア組の方は、サーヴァントが前に立ってマスターがそれを補佐する形になる。
彼女の人格なら、才ある者の助言を無下にはするまい。私が全体をサポートしてやれば、琥珀領よりも楽に発展を助けられそうだ。
未だ不定要素の多い状況、もちろん直接の干渉を避けることも無難な選択たりうる。
最終的に、1つの王権の下で戦うことを踏まえれば、最終的には領主は1人に定まってほしいところだが……
↓3
1.琥珀領にゴー 2.翡翠領にゴー 3.さて新資源開発でもやるか 4.その他なんでも
翡翠領、ひまわり畑エリアに赴くこととしよう。
まだまったく未発達の土地だが、だからこそ妙なことになっているカジノ街よりまともな拠点が作れそうだ。
まずはリソースを得る手段は多様化させ、しかるのちに戦力を整える。
\ 、
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_/':::/、__ / / , / :| ヽ
{::::::_/::::ハ  ̄ /, | /__/_ / :ハ :. '.
乂:::::::::,l l \ /イ j/} /} / } / |_| ,: | 新しいSE.RA.PHでは、マスターを持たないサーヴァントが
/V:::/:V ,.-、| |ィ斧ミ / イ/ }/ /, | 存在を許されると聞いていましたが、実際に見るのは初めてです
, {:/:::::::、 { = | |i | vツ /斧ムイ /リ
| ,':::::::::: \ ーl| |! 从 ,ゞ{ j〈 私はセイバーのサーヴァント 翡翠様の騎士
l l:〈:::::::::::|:::::从 | |: | | 八: ∧ この場所に、都を築く任を受けています
|从 ⌒)ノ::::::l_} 从: | | ` ´ イ l: |
|l ∧ T ´{  ̄ \: |>r_ _ イ 从 l | あなたが余剰地域を求めているなら
|/| ∧ | r'--、 }/`Y__|__ \ j 申し訳ありませんが、ここはすでに私たちの領地となっています
|/ }>-- 、 / }、 } /
, ´ \ { )======r=、`ヽ /'
/ ∨ __}}__\}
「存じております。聖杯戦争の優勝者、新王翡翠。そしてそのサーヴァント、セイバー」
一礼。頭を下げながら、相手の反応を考える。
私の鏡の宝具を応用すれば、視線を下げつつ周囲を盗み見るくらいは簡単だが
この場合はそんな小細工すら必要ない。演算は終わっている。
理想的な王たろうとするセイバー。彼女は、臣下に加わろうとする者を拒めない。
たとえ裏切られるとしても、それは臣ではなく王の失策であるとするメンタリティの持ち主だ。
「どうぞ、頭を上げてください。キャスターのサーヴァントさん」
「いえ、私のことはアルキメデス、と――」
優しさ、という余分は気になるが、おおよそ王として必要な才覚と器量は備えている。計算に狂い無し。
頭の中で、美しい円が廻る。そうだ、お前も道具にしてやろう。私を通じて、ムーンセルに連動する歯車となるがいい。
「アルキメデス……。それは」
「シラクサのアルキメデス。古代のギリシャの学者にして、都市防衛を担当した戦時技術官ですね」
少し警戒の色が見えるか。だが、お前はそれを指摘しない。一歩下がって王を立てることを知っているからだ。
もし進言をするとしても、それはこの謁見が終わってから。そして私が的確に踏み込めば、この場で登用が決められる。
――何のことは無い。すでに解は出ていた。私は当然の帰結として、アルトリア・ペンドラゴンに仕える地位を得る。
さて、あとはこの無意味なひまわり畑をどう開拓していくかだが……。
聞けばこの基礎フォーマットは翡翠の嗜好によるものだと言う。なら、直接アルトリア嬢に排斥を訴えても、翡翠に気兼ねして断られかねない。
この場所が王都たるに不十分だと訴えるなら、先に翡翠の方を説得した方がいいかもしれないな。
あるいは、こんな無為な空間でもひとまずはそのままにして、別の場所から着手するのも一つのアプローチだろう。
↓3 何をしようか
1.リリィとお話 2.翡翠とお話 3.何か作るか・・・ 4.その他なんでも
●ひまわり畑エリア(翡翠・セイバーリリィ)
特徴:ひまわりは資源利用しがたい。無駄の大きいリソース運用だ。
住人
-昆虫エネミー:少数だが、ひまわりに反応して自然発生してきたようだ。
まずは私個人で状況の改善に励むとしよう。
幸い、私の道具作成スキルはA+ランク。材料さえ用意できれば、たいていの設備は開発可能だ。
陣地作成の領域に踏み入る作業でも、キャスタークラスの私ならなんら問題なく遂行可能。
まだ住人さえ集まっていない場所だが、有益な施設があればNPCもAIも自然と集まってこよう。
ただ、このエリアの存在さえ周知されていない現状では、人が集まらない限りまったく機能しないカジノのようなシステムは避けるべきだが。
↓3 何を作ろうか 道具・施設
私の技術と知性をもってすれば、より高度なシステムを構築することも容易い。
だが、まずは翡翠とアルトリア嬢に対する理解を示しておくべきだろう。この基本フォーマットに沿った第一段階に入ろう。
新生SE.RA.PHにおいて、厳密にはエネミーとNPC、AIの機能的区分は存在しない。
所有するリソースと権限、処理能力の程度で区分けされているが、それらの所有権限に関するルールが緩和されている。
今はまだ簡単に見分けられるが、いずれはエネミーかNPCかの判断が難しい存在も現れていくことだろう。
つまり、エネミーといえども生産性を有する都の住人――有益な歯車になりうる。
さしあたり、蜂型エネミーに改良を施すとしよう。
ひまわり畑で大規模キャストを展開する私のことを、翡翠がじっと注視していたが、この開拓作業自体には異論はなさそうだ。
●ひまわり畑エリア(翡翠・セイバーリリィ)
特徴:ひまわりから蜂蜜を生産する原始的な農業が開始された 蜂蜜業単体での加工・発展は難しそうだが、貿易には有用だろう 保存性も確保してある
施設
-養蜂施設:エネミーを使役し、蜂蜜を収穫する。また、薬品を用いてエネミーに指示を出し、襲撃・迎撃にあたる機能を保有
住人
-昆虫エネミー:一定レベル以下の存在を攻撃してしまうが、ひまわりの受粉を助ける。
-蜜蜂エネミー:ひまわりの花粉から蜂蜜を生産する。殺戮機構スキルにより、攻撃力とレベルも上がっている。
第一期まとめ
●江戸エリア(琥珀さん&沖田さん)
特徴:酒と賭博に明け暮れる退廃和風都市
施設
-賭博場:花札、丁半、チンチロなどを営む
住人
-酔った京人:カモとも言う。リソースを吐き出すNPC
-酔ってない京人:多くは賭博場の運営サイドAI 富む者はさらに富む
●ひまわり畑エリア(翡翠・セイバーリリィ・アルキメデス)
特徴:ひまわりから蜂蜜を生産する農業拠点
施設
-養蜂施設:エネミーを使役し、蜂蜜を収穫する。また、薬品を用いてエネミーに指示を出し、襲撃・迎撃にあたる機能を保有
住人
-昆虫エネミー:一定レベル以下の存在を攻撃してしまうが、ひまわりの受粉を助ける。
-蜜蜂エネミー:ひまわりの花粉から蜂蜜を生産する。殺戮機構スキルにより、攻撃力とレベルも上がっている。
アルキメデス
◆殺戮技巧(道具):A
生前の逸話からアルキメデスが持ってしまった不名誉なスキル。どのような道具を作成しようと、それらに本来とは違う殺戮用途が付加されてしまう。
本来ならばアサシンやバーサーカーに該当する英霊がもつスキルであり、「対人」ダメージにプラス補正をかける。
◆術理解明:EX
術式と呼ばれるおよそ全ての式を解明し、これを修復する技術。戦闘では全く役に立たないが、魔術回路・魔術刻印までも修復する秘伝中の秘伝とされるスキル。
ムーンセルからの情報伝達。王権の生成を確認。数日中に、翡翠と琥珀にもメッセージが届くことだろう。再度中枢に赴くように、と。
問題はレガリアだ。通常、王権はただ一人にのみ委ねられる。
だが、彼女たち姉妹は、二人で一つのマスター枠を占有し、2:1で聖杯戦争を戦う策を用いている。それ自体はルールを?い潜った見事な作戦だが
ここに至って、それが深刻なエラーを引き起こす。王権はおそらく分割され、その力を十全に発揮することは叶わない。
あるいは翡翠の協力があれば、私の魔術で琥珀分のレガリアまで奪取できる可能性もあるが、翡翠がそれを望むとは考え難い。
どこかで、この月に迫る脅威の話をしておくべきか? だが、翡翠とアルトリア嬢はともかく、琥珀が理で動いてくれるとは限らない。
琥珀は、かえって面白がって遊星側に与し、愉快犯的に月を破壊する小物極まりない悪党に成り下がる可能性もある。実に下等。忌々しい。
ああ、そろそろ次の指令が下る頃だ。
全生命によるアンケート形式、ムーンセルの公正で公平な審判は、このSE.RA.PH.にどのような変化を求めるだろう。
↓3 どうしよっか 施設や新規エリア、来訪者やルール設定など
全域的に農耕文化を目覚めさせること。人類の発達をなぞる意味でも、疑問の余地の無い答えだろう。
一度目で突然カジノと言われたときは、ひょっとして遊星の方がまだマシではないかと1mmも考えなかったと言えば嘘になるが
やはりムーンセルに間違いは無い。少なくとも、劣悪な人類種の衆愚制よりも遥かに理論立っている。
ムーンセルの協力を得て、全域に農耕文化の情報データを送信。
これらのデータを保存しきれない下等エネミーがエラーを起こし、しばしの行動停止に陥っているが
それも含めてこれからの農業の発達を助けるだろう。数日の間は、エネミーに襲われる危険が少なくなる。
私が厳選した、収穫性の高い作物の種を配布したいところだが、殺戮技巧スキルと合わされば逆に発展を阻害しかねない。
ひとまずは、SE.RA.PHに自然発生するデータを元手にしてもらうこととしよう。
●ひまわり畑エリア(翡翠・セイバーリリィ・アルキメデス)
特徴:農業に適した土地だが、エネミーレベルが高めなので上級AIしか訪れられていない。
施設
-養蜂施設:エネミーを使役し、蜂蜜を収穫する。また、薬品を用いてエネミーに指示を出し、襲撃・迎撃にあたる機能を保有
-農耕地:あわ、ひえなどの原始的な穀物を育てている
住人
-昆虫エネミー:一定レベル以下の存在を攻撃してしまうが、ひまわりの受粉を助ける。
-蜜蜂エネミー:ひまわりの花粉から蜂蜜を生産する。殺戮機構スキルにより、攻撃力とレベルも上がっている。
-農民:少数精鋭型インテリ農夫。生産性の向上に余念がない。
さて、ムーンセル中枢への案内が届けられた。
アルトリア嬢は、この領地を私に預けて翡翠・アルトリア嬢の二名で中枢遠征をおこなおうと提案している。
まずまずの信頼を得ることができている様子だ。しかし、中枢での出来事はシステム技師アルキメデスと言えども観測困難。
琥珀と翡翠が彼らだけで話し合う機会ができるのは、少々の不安要素でもある。
今のところ、ひまわり畑エリアの開拓は地道ながらも順調にすすんでいるが、さてどうしたものか。
↓3 中枢遠征についての進言
1.三人いっしょにいきましょう 2.新王翡翠は残ってください 3.アルトリア王は留まるべきです 4.王のおっしゃる通りです、ここはお任せください 5.その他
かくして、三名で中枢遠征に赴くことが決まった。向こう側からも、琥珀・沖田の二名が合流。
中枢へ至る道にて、かつては一騎一名の原則の下で別れることになった彼らが、今度は4人全員で中枢への歩みを進めることができている。
昔を懐かしむ会話、長い時を共にしてきたことが伺える無意味で形式的な感情確認。翡翠の口数の少なさがありがたい。
これで彼女が琥珀と同じだけ無軌道かつ多弁、人間らしい人間だったなら、私も少しは表情に出してしまったかもしれない。軽蔑の色を。
やはり、翡翠は未だに私を信用しきってはいない。パーソナルデータ、特に戦闘面に関わりかねない話題に向かうたび、やんわりと話を変えていく。
その涙ぐましい気遣いが届いているのかいないのか。琥珀の語る言葉は虚実入り混じり、一概に冗談とも断じがたい戯言が大半を占める。
おかしな話だ。マスターの方が冷ややかな戦いを意識し、サーヴァントの方が無邪気に会話を楽しんでいる。
サーヴァントではなくマスターの方を王権所持者と定めたムーンセルは正しかった、ということだと思いたい。
↓3 何か話すことあるー?
1.遊星の話 2.開拓方針の話 3.その他 4.特に話すことなんてないよ
まずはこちらから、ひまわり畑エリアの発展の語っておこう。
向こうが対抗意識を持ち、SE.RA.PH.開拓に興味を持ってくれれば行幸。そうでなくとも、相手の人物を見定める意味で適度に意味ある会話をしたい。
翡翠が琥珀に対して蜂蜜瓶を渡したタイミングを見計らい、話題をそちらに持っていく。
アルトリア嬢が否定しない範囲で、多少の誇張を交えて此方側の状況を開示しよう。養蜂は順調。人材も自然と高い能力を持つものが集まっている。
謙遜の言葉は予想の範疇だ。「私は王としては何も。こちらのキャスターさんのおかげです」と――。ああ、実に精確な認識だよアルトリア。お前はまだ何もしていない。
せいぜい、ひまわりに水をやる程度のどうでもいい存在。ただ座って、やってきた住人たちに微笑んで好印象を与えていればそれでいい。
「ところで、そちらの領地はどんな具合でしょう? よろしければ、そちらの開拓にも手を貸せませんか?
我が主とは姉妹同士。加えて聖杯戦争尾ともに戦った仲。その睦まじいことは、先ほどからの会話でよく分かっております。
ここはひとつ、手を取り合って共にSE.RA.PH.を盛り立てていくべきではないでしょうか?」
「えー? 琥珀ちゃんは道が二つあったら、まず行き止まりの方に行かないといけない人種といいますか、終盤にすべての街を回って台詞の変化を確かめたいタイプといいますか」
「ああ、これは申し訳ありません。琥珀様は、ご自身の思惑によってあえて別々の道を選んだことは存じております。
しかし、それでも多少の協力は構わないのでは? たとえば、配下の技術者を貸し出して琥珀様の計画を加速させる程度なら」
「ふむふむ? つまりガニメデスさんは実は琥珀ちゃん派?」
「古き賢人の時代より、曰く全て違って全て善い――と。無数の神をいだく民なれば、どちらも等しく讃えましょうとも」
酷く回りくどい会話が腹立たしいが、ともかく現状開示くらいはしてくれるらしい。
沖田総司に丸投げされた江戸の解説は、確かに私の収集した情報とも合致していた。
加えて、あのギャンブル都市のことを悪からず思っていることも、覚えておいていい情報ではあるか。
話の流れもある。私から何かアドバイスをしておかねばな。
それを彼女が真っ当に果たすかことは、あまり期待できそうにないが。
↓3 江戸エリアはどうするべきなんだべ?
●江戸エリア(琥珀さん&沖田さん)
特徴:ギャンブル中毒奨励中 農奴制度に近いものが立ち上がりつつある
施設
-賭博場:和風ギャンブルに加え、トランプゲームやルーレットが導入され始めた
-農耕地:米、麦など生産性の高い穀物を用意している 短期契約で労働を任せる制度が特色
住人
-酔った京人:定住民が借金のカタに労働を請け負う光景が見られ始めている
-酔ってない京人:賭博場や農耕地の管理を担当 リソースは貯蓄に回される分が多く、経済循環は不完全
酒、ギャンブルとくれば、まあ次は決まっている。一般には醜いものとされるが、人の情や勇気といった揺らぎでしかない要素に比べれば
本能に基づく欲望は遥かに理に叶ったものだろう。つまり、女だ。
現在、SE.RA.PH.の拡張はムーンセルの自動拡大とオート生成によるマトリクス連鎖が主。
だがいずれは、地上に近い方式の人口拡大が行われてもいい。そうでなくとも、歓楽街路線としては欠かせないものだろう。
「それは、些かいかがなものかと……」
ふむ。口を挟むならこちらの少女騎士が先となる可能性が高かったが。
しかし、沖田総司の方が異を唱える可能性も、確かにあった。
「私としては、そちらの都市設計の意図を最大限汲む形で次の構想を語ったつもりでしたが」
「いやいや、コハエースはどっかのエロゲと違って全年齢対象ですから。清く正しくすっぽんぽんですよ? 着エロは外道。眼鏡のみ許す、みたいな?」
「はい。私としても、さすがにそういう方向に進むのはどうかと」
新選組は、たびたび遊郭で女を買っていたと伝え聞くが、沖田総司はそういった遊びを好まない純愛派だ。
この手の反応は、ムーンセルから受け取ったマトリクス情報とも反しない。想定通り、好ましい言葉だ。
「では、あなた様は江戸をどのような街にしていきたいのでしょうか?」
「うーん。花札の正統進化って、ファミコンだと思うんですよ」
「ファミコン」
「カメテテを育てるとガメノデスになるのと同じくらい、真理だと思うんですよねぇ」
「ガメノデス」
「琥珀ちゃん的には、娯楽こそが人類を発展させる要素だと思うわけです。子供は伝奇ノベルゲーで育つわけですよ」
……いや、いい。思っていたよりはまともだった。しかし、あの街の技術ではその手の芸術型の娯楽文化は難しいだろう。
ギャンブルの楽しさは、他のもので置換するのは難しい。すでに手元の酒と賭博で事足りている以上、初期型のレトロゲームで切り込めるとは思えない。
大体、貴様の街はどう見ても大人の遊び方面を開拓している。今更子供のおもちゃなど。
「エロゲーとかいいと思いません? 割烹着のお手伝いさんとか、流行ると思うんですよねー」
さて、ろくでもない会話をしているうちに我々は中枢へとたどり着いた。
2つの王権はそれぞれのマスターへと授けられる。これを用いれば、マスターたちも私と同レベルの施設開発を行えよう。
これからは各エリアの変化速度が上がっていくことが予想される。そも、速度を上げてもらわなければ困る。
遊星は長く見積もっても10期目までには進行を開始するだろう。早ければ、あと1,2期で動き始める可能性もある。
今のSE.RA.PH.は戦える状態にない。あまりに脆弱。初期段階に過ぎる。
こちら側は、殺戮技巧スキルを言い訳に勝手に戦力を高めていくこともできるが、江戸が遊びふけるばかりでは困る。
いずれ上手く翡翠を扇動し、江戸の文化を収穫し、レガリアを統合して戦いに挑むことになるだろう。
そのために、江戸のレガリアにもきっちりと働いてもらわなければ。こちらより強くなられても困るが、弱すぎてもいけないのだよ。
「わー、きれいな指輪ですねー。翡翠ちゃん、薬指にはめてあげましょうか?」
「結構です」
せいぜい、見た目の価値を楽しんでおけ。その指輪、王権たるレガリアの真の用途は、いずれ私が伝えてやろう。
この場で琥珀側のレガリアまでも観察できたことで、私はその本来のあり方を推察できる。
やはり、レガリアだけでは心もとない。2つの指輪の統合は必要不可欠として、さらなる戦力を用意せねば。
アルキメデス遠征中につき、個別行動パートをスキップ
第2期目終了
{\)\ハ
(ー=八:.:.:.:.:.:.ノて-‐ァ___
__/:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:´:.:.:.:.:.:/
r</ィ:.:./:.:.:/:.:.:.:.:. Y:.\:.:.:.:.:.\ ↓3 三回目、全体変革 施設や新規エリア、来訪者やルール設定など
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`⌒7:レ/_:.:.{:.-≦二、\ト}:.:.:.\⌒´
/ィ:.{/rモォノ ´ `''"/⌒:.、:∧ー ※今日はここまで おやすみなさい
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ノ:.:.ィ:ヽ`___, }:.:.:.:.:.:/:.:.:{⌒
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...:´.:/:.:/⌒ヽ:⌒7⌒ヽ 月姫リメイクまだ?
/:.:./.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:,ィ}/:}:.:\}
':.:.:.〃.:.:.:.:.:.:.:.:.:′ 〃ハ.:.:.:.:.:ヽ ↓3 四季が訪れるようになる
{.:.:.:.':.:.:.:l..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{ }.:.:.:.:.:.:.} 1.周期的な気候変動的な意味で
}:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ ==|ミ:.:.:.:.;{ 2.遠野さん家の春男くん的な蛇で
{:.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.く rット:.:.:.:.: }} 3.その他
}.:.:.:.:.:.:.ノ.:.:{::{/ { ー|':.:.:.:.:.{{
ノ:.:.//.:.:.:∧{ _、 乂:.ヽ:八 _ _ _
/.:.:./':.:.:.:.:.:/ /:.:.:.}:.:.:ヽ / } } }ヽ
/.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:/、 ( ニ =ァ /.:.:.:.:./:.:.:.:.:.} | } } } }
/.:.:.:.:.:.:'.:.:.:.:.:.:i/ \  ̄ イ.:.:.:. /.:.:./:.:.:} | } } } }
〃.:.:.:.:./{.:.:.:.:.:.:.{ {. `ー‐- ィ{ ヽ:.:./.:.:./.:.:.:ノ r 、 _} } }
{.:.:.:.:ィ ∧.:.:.:.:.:.:.、 八 /.:.:./:.:ィ:{ / } ` {
´ / \:.ヽ.:.:ヽ / ヽ′:/;へ.!.:.ヽ { {ー=
´ / ヽ}:.:.:.:.}、 {:.:.:.:.{ \ \} ′ ヽー }
/ / _ ノ.:.:.:.ノ ヽ -ー={.:.:.:人 _ヽ `ー- ._ { }
ヽ  ̄ ̄ /.:.:/| Y´ Yl:.:.:.:.\ ハ ヽ _人 ノ
′ .} (.:.:.:.:( | .从.:.}.:.:.:.} / } .ト、 `.{、
| ', } ).:.:.:.}ヽ.| ! l. У::.::ノ ト \ | .\
| ', } ィ 人.:ノ | l ー=彡.:.:.( ′ }ト | ‐-=ァ ヽ
| ィ .', .} .} | ! | `Y⌒ヽ { }| `Y´\ / /
>四季が訪れるようになる
変化は進化を強要する。多様性は可能性の宝庫。
さて、指令で求められたのは季節変動の導入まで。より具体的な部分については私にゆだねられている。
では、こうしよう。SE.RA.PHの平和と栄華を願い、まず最初に直面する季節変動の概念。
私が選ぶのは、飛び切り厳しい冬の季節だ。
無制限に空間へとばらまかれるリソースこそが、江戸エリアの流浪民を許容するもの。
ひまわりなんて生産性の低い作物に結果を与えてしまう要素。
厳冬で現実を知るがいい。貴様たちは、生きるということにもっと真剣になるべきだ。それだけが、生物の数少ない利点だろう?
●江戸エリア(琥珀さん&沖田さん)
特徴:育ち始めていた作物が冷害で不作に 寒さを酒で紛らわせているうちに一部データがロスト
施設
-賭博場:一時的に営業を縮小し、スペースを開放。避難所となっている。
-農耕地:休耕中。ちょうど、少しは土地を休ませた方がいいと思っていたところだ。
-集会場:上級AIの手で作られた寒さを凌ぐ空間。貯蔵されたリソースが提供される。各AIの身近な相手だけは守れる。
住人
-酔っていたかった京人:避難中。一部がロスト。
-酔ってなかった京人:貯蔵リソースを開放して熱源や公共施設を作り出す者が出始めた。
●ひまわり畑エリア(翡翠・セイバーリリィ・アルキメデス)
特徴:一気にひまわりが枯れて物寂しい空間へ。
施設
-養蜂施設:巣箱数を減らし、1つあたりの蜂収容数を増やして熱効率を上げる時期。収穫は期待できない。
-農耕地:枯れてしまったが、土の中に残った種は冬が明ければまた発芽する。
住人
-昆虫エネミー:季節の影響で攻撃性が弱まっている。
-蜜蜂エネミー:来期のために今は休んでいる。
-農民:少数精鋭型インテリ農夫。居住空間はすでに自作済みで厳冬も問題ない。
-避難民:外部からやってきた民。NPCが主。
ひまわり畑エリア――いや、旧ひまわり畑エリアというべきかな?
エネミーの活動が落ち着いたことと、環境の変化とが重なって外部からの住人が増えたのは計画通りだ。
加えて、江戸エリアの現状もまた喜ばしい! これを機に、琥珀に任せるのではなくAIによる自主的な発展を進めてほしいところだ。
↓3 新しい来訪者 鯖、マスター、AI
>ORT
ムーンセルの自動観測をもってしても、解析が追い付かない。領域支配系のコードを確認、遮断された。
想定外の異物質。あれは、現状のSE.RA.PH.では再現不可能な性質を持っているということしか分からない。
馬鹿な、まさか遊星の尖兵が動き出したとでも言うのか。ありえない。早すぎる! あってはならない!
未明領域に動きは無かった。私の観測が不十分だとでも? 私の方程式に誤りがあったというのか!? 分からない!
分からない……だと!? そんな、そんなはずは! 不定要素は直ちに除かなければ。
「どこへ行かれるのですか? アルキメデス様」
「翡翠……さまですか。SE.RA.PH.に落ちた謎の質量物体の調査が必要かと思いまして」
「今はひまわり畑も厳しい時期です。あなたの蜂にも、しっかりとしたお世話をしてあげませんと」
何がひまわり畑だ! そんなものは枯れている! 貴様の頭がお花畑か!?
お前はあれがどれだけのイレギュラーか分かっていない。未定乗数は認められない。私の整式にとって有害な項は排除されなくては。
論理が、ああ私の計画が! 今にもエリアの塗り替えが進んでいる。あれは、あれはいったいなんだと言うのだぁああああ!?
↓3
1.一人でORTのところにいく 2.ひまわり領を上げての遠征隊を作りましょう翡翠様 3.琥珀さんのところに報告 4.その他
>ひまわり領を上げての遠征隊を作りましょう翡翠様
「確かに、今のひまわり畑エリアは環境変化に直面しています。仰せのままに、新王翡翠。調査は時を見て、後日。
この国が落ち着いた後、私の手で人員を編成して組織的な調査を行いたく思います」
「……国民を動かすのですか。では、セイバー様にも話をしなくてはなりませんね」
●ひまわり畑エリア(翡翠・セイバーリリィ・アルキメデス)
特徴:密かに戦力拡大中
施設
-養蜂施設:蜜蜂の数が半減した。
-農耕地:一部で温室栽培を試し始める。
-温室栽培地:王権を用いて試験的に作成。一年を通じた農作を計画中。
住人
-昆虫エネミー:季節の影響で攻撃性が弱まっている。
-蜜蜂エネミー:来期のために今は休んでいる。一部が実験の犠牲になった。
-戦闘エネミー:品種改良が施された蜂。アルキメデスの指示で動く軍
-農民:少数精鋭型インテリ農夫。居住空間はすでに自作済みで厳冬も問題ない。
-避難民:少しずつ農作業に加わり始める。養蜂業も一部を手伝ってもらっている。
未明領域の封印は幾度となく確認した。システム技師権限によるチェックにぬかりはない。
アンチセルはまだ隔絶された闇の中で眠っている。
だが、だとしたら、あれは何なのだ……。地上に落ちたもう一つの星舟がこのタイミングで動き出したとでも?
ありえない。あらゆる推測に否定材料しか見いだせない。思考、否定。思考、否定。結論は無い。
あれは、あれは……。
↓1 今日のORT
1~3:未明領域侵蝕
4~6:領域拡大
7~9:特に動きなし
神殿を侵すモノが、巨神の眠りを終わらせた。いや、とっくに目覚めていた。
その存在の強度は、彼女が知る常識とあまりにも違っていたから。
だから、あるいは破壊対象ではないかもしれないと、期待してしまう。
「おはようございます。私はアルテラ。未明領域の主。あなたは……?」
おずおずと、まずは言語情報による対話を試みる。反応は無い。
ただ、ソレの立つ場所が少しずつ水晶の大地へと姿を変えていく。
おかしい。星舟の中はともかく、未明領域そのものに対しての干渉は遊星にさえ行えなかった。
それを、ただそこにいるだけで、事もなく書き換えていく。
未知の情報、巨神アルテラが糧とする「文明」とは異なるカテゴリーのリソース。こんなものは、知らない。
接続は受け付けられない。闇と水晶の間には、見えない壁が広がっている。領域が違う、存在が違う、階梯が違う。
遊星因子は届かない。それは巨大化しない。走らない。壊れない。なればこそ、これは私の収穫するべきもの――破壊する対象ではない、はずだ。
彼女はそれから三度対話を試み、しかるのちに、敗走する。
まさか、巨神以上の敵など……。これは私の予測が間違っていたわけではない。
そもそも、ムーンセルですら予期していなかったではないか。私は、私が愚かだったのではない!
論理の破綻は、仮定条件の間違いを示すだけだ。思考が誤っているのではないただの背理法だ私は論理的だ明示的だ知性的だ。
未明領域の情報が書き換えられたことで、今や遊星の尖兵もこちら側に出てきてしまった。
落ち着け……。どうする、どうすればいい。
↓3
1.まずは翡翠領で話し合おう 2.まずは琥珀さんと話し合おう 3.まずはアルテラと話し合おう 4.その他
●水晶渓谷エリア(ORT)
特徴:元々、月に閉ざされた未明領域であった場所 解析不能
●遊星エリア(星舟・アルテラ)
特徴:ORTに敗北したアルテラが、遊星の紋章を機能させるために活動中。ムーンセルのリソースを片っ端から取り込んでいる。
施設
-神殿:巨大な古代神殿だが、アルテラにとってはベッドにすぎない。魔力回復を始めとした、いくつかの全体バフ効果を保有。
住人
-巨大化エネミー:もともと存在していたNPCやエネミーが巨大化して暴走している。
アルテラ
◆遊星の紋章
遊星によって設定された基本概念。巨神であるということ。
彼女が周囲の文明を破壊して吸収することで、そのサイズは16m,32m,64m,128mと倍々に増えていく。
最大状態での筋力値はおよそ300,000,000。少なくとも全長16m状態(筋力100)では、ORTにはまったく歯が立たない。
まずは何が起こっているのかを、あの小娘どもに伝えてやらねば。どんな馬鹿だろうと、園芸を楽しむ余裕など一瞬で消し飛ぶはずだ。
「――というわけなのです。新王、どうか賢明な判断を」
いくつかの情報は伏せたが、巨神アルテラの脅威に偽りは無い。このまま手をこまねいていれば、来期中にはこのエリアは滅亡する。
加えて、未明領域を乗っ取って即座に改変したさらなる敵。ムーンセルのデータベースを持ってしても、名称程度しか分からない異物。ORT。
「セイバーさま」
「はい。ようやく、私も王さまらしい仕事をするときが来たようですね。アルキメデスさん、あなたの兵を借りても?」
「構いません。私も共に出ましょう。加えて、レガリアの機能説明をいくつか……」
第3期目終了
季節が巡り始め、雪解けを経て民草は自らの手で開拓していくことを覚えつつある。しかし、季節が一巡するまでSE.RA.PH.が存続できるかといえば……。
↓3 四回目 全体変革
>鯖の勧誘
この緊急局面に応じたムーンセルの措置。それは、英霊召喚の普遍化だ。
AIや一般NPCに至るまで、十分なリソースさえ用意できれば誰であろうとマスターとして英霊を従えることができる。
あくまで観測に徹するムーンセルらしい審判だ。この期に及んでも、ある種の観察実験という形でしか脅威に対抗できない。
その徹底した存在原理。美しい。私が知る中でもっとも純粋な概念だ。私の作り上げた数学体系さえ上回る。
この究極の観測機が壊れるなどあってはならない。これを守るためなら、私は命だってささげようとも!
そのために、まずは各地の英霊を集めていくべきか。
最大128騎の制限は残っているが、現状のリソースからすればその1/10も埋まりそうにない。
各地で散発的に行われている英霊召喚が、状況にあったサーヴァントを呼び出せていればいいのだが。
「準備は整いました。近いうちに、遊星エリアに奪われた私たちの領地を取り戻しにいきましょう。
アルキメデスさん、未熟な私に力をお貸しください」
↓1~↓3 AI鯖 すきなさーヴぁんと
>あるく、のっぶ、しき
PC不調につき、とりあえず今日はここmで
>後藤くん&アルクェイド(バーサーカー)
このサーヴァントと、そのかつてのマスターのことは、少しだけど知っている。
俺なんてただの賑やかしのNPCだっていうのに、妙にかまってくるマスターだった。
「何か悩みはないか、小生がなんでも助けになるぞ!」と言ってきてはそのまま一時間は無駄話を続ける。
もちろん悩みはない。そんな機能は、聖杯戦争中における後藤劾以に必要とされる機能ではなかったから。
けれどまあ、彼の無駄話は嫌いではなかった。優しい人だったのだと思う。
他のマスターに対しては少しピリピリしているところがあったけど、AIやNPCには親切な人たちだった。
所定位置に固定された下級NPCたちのところを回っては、購買の回復アイテムを配っていく。
あの変な修行僧のことを尊敬していたNPCは、結構多かったと思うのだ。
もっとも、かの女神を進行すれば万事上手く行ってAI昇格も機能拡張も思いのまま!なんて触れ込みは誰も信じていなかったけど。
あの時は信じていなかったけど、今では十分なリソースさえ集めれば自らAIに昇格できる。機能拡張の制限もない。
聖杯戦争のたびにデータをリセットされることもなくなった。だからまあ、ちょっと遅くなったけど、信じてあげてもいいかもしれない。
だから。
「神、サイコーっっ!」
「■■■■■■■■■――!」
おお、汝は大雑把に美しい。信じる者は救われる。信じてなくてもなんとかしよう。
●江戸エリア(琥珀さん&沖田さん)
特徴:貴族制度の原形のようなものが立ち上がりつつある
施設
-賭博場:大きく勝ったら慈善事業に銭を投げる慣習ができた
-農耕地:生産を再開。各AIの直轄地をそれぞれの配下に任せている
-集会場→寺子屋:各AIが才覚を認めたNPCにリソースを投げて育てる制度を導入
-武道場:英霊が稽古を付けてくれる。たまに死ぬ。
住人
-農民:農耕地を担当する労働者
-豪農:気象予測や農作業計画、品種改良を担当する上級AI
-剣士:沖田さんから一本取れたらレガリアでなんでも願いをかなえてもらえる、と聞いて集まってきた素人たち
●ひまわり畑エリア(翡翠・セイバーリリィ・アルキメデス)
特徴:密かに戦力拡大中
施設
-養蜂施設:営業再開。戦闘力が上がっている
-農耕地:戦争準備を優先し、あまり手間のかからない作物をメインに
-温室栽培地:試験運用中。小規模。
住人
-昆虫エネミー:一般市民を襲わないように隔離中
-蜜蜂エネミー:再び蜂蜜づくりに参加中
-戦闘エネミー:品種改良が施された蜂。アルキメデスの指示で動く軍
-農民:少数精鋭型インテリ農夫。エネミーのLvアップに伴い、リソースを自身のレベルアップに使用
-避難民:レベル不足で蜜蜂に殺されかねないので、花畑に近寄れない
●水晶渓谷エリア(ORT)
特徴:元々、月に閉ざされた未明領域であった場所 解析不能
●遊星エリア(星舟・アルテラ) ◆交戦中(アルクェイド・式)
特徴:ORTに敗北したアルテラが、遊星の紋章を機能させるために活動中。ムーンセルのリソースを片っ端から取り込んでいる。
施設
-神殿:巨大な古代神殿だが、アルテラにとってはベッドにすぎない。魔力回復を始めとした、いくつかの全体バフ効果を保有。
住人
-巨大化エネミー:もともと存在していたNPCやエネミーが巨大化して暴走している。
あらたに召喚されたサーヴァントが遊星の侵攻を食い止めてくれているのはありがたい。
やるべきことの分かってない馬鹿が少ないようでよかった。
じきに我が軍も攻め入る。その際にかれら二騎とコンタクトをとり、こちらと共に連携戦術を取れるようになれば領域の維持は可能だろう。
アルテラ本体に関しては現時点ではなるべく矛先を逸らし、できれば未明領域の異物に誘導していきたい。
破壊のみを是とする単純兵器だが、一万四千年前の侵攻では地上の端から端までを壊しつくす進路を選んでいた。
月の末端にあたる、こじ開けられた未明領域を最初に攻略することは、あの巨神の行動理念に反しないはず。
↓3 遊星エリア攻撃前にやっておくこととかある?
産業の維持。生活水準の保持。住民を動揺させないよう、非常事態は敷かずに極力平和なひまわり畑を守る。
――手ぬるい。
国は人のためにある。その考え方は、正しいだろう。
だが既にそんな規模の問題では無くなっていることが何故分からない。所詮は内乱続きだった島国の王か。
優しさは美徳だろう。個人としての安寧より、他の繁栄を選ぶ意志は生物として高等なものだ。
ただし、近視眼的な利他主義は、利己主義と何ら変わらない。より大きなものを選んだつもりで、単に近くにあるものを選び取るだけ。
自らの民を、自分の手足のように慈しむ。その錯視無くして成り立たない構造が、同情・共感というシステムの限界か。
まあいい。だからこそ、私がここにいる。
もう少し、私の手で準備を進めておくとしよう。
●ひまわり畑エリア(翡翠・セイバーリリィ・アルキメデス)
特徴:戦時につき特別体制
施設
-養蜂施設:営業再開。戦闘面で一ステータスに特化したタイプの研究が始まる
-農耕地:戦争準備を優先し、あまり手間のかからない作物をメインに
-温室栽培地:試験運用中。一時的なバフ効果を持つハーブ類を栽培中
-鍛造所:農具や工具の製造を行う。アルキメデスが設計にかかわったものは、攻性の限定礼装としての機能を併せ持つ。
住人
-昆虫エネミー:一般市民を襲わないように隔離中
-蜜蜂エネミー:再び蜂蜜づくりに参加中
-戦闘エネミー:品種改良が施された蜂。アルキメデスの指示で動く軍
-農民→高等民:一部エネミーの操作権限を譲渡され、国防を担う上級AI
-避難民→平民:貴族民の指示に従い、具体的な労働に従事する
英霊は、その由来と逸話に縛られる。毒で死んだ英霊は毒が弱点となる。竜を打倒した英雄は、相手が竜であるだけで優位に立つ。
そして国を滅ぼした王が、何かの間違いで再び国を築いたとして。それが、ムーンセルさえ認める絶対の死に瀕していたとして――。
「私はアルトリア・ペンドラゴン。ひまわり畑の騎士。まだ半人前の王ですが、共に立ち上がってくれる人たちがいることを、本当にうれしく思います」
はたして、その滅びを覆す役割を演じられるのでしょうか。
この月の世界そのもの、ムーンセルから認められた王権の力があります。けれどまだ、選定剣カリバーンさえ完全に使いこなせたとは思えないのです。
月の果て、七度の決戦を超えたその先で、セイヴァーと競い合ったというもう一人のセイバーさんなら、きっと迷わないのでしょう。
でも私は、迷い、悩んでしまう。王としての覚悟を決める前の段階、何が本物なのかを知るために旅をしていた頃の少女。
それが、どういう意味で英霊の全盛期として選び取られたのか、私にはまだ分からないのです。
「王として戦場にあるということ。みなさんの命を預かるということ。その意味を噛みしめて」
今すぐに謝って、許しを請いたい。戦えば確実に民を殺すことになる。
本当は誰も連れていきたくなんてなかった。自分一人で戦えれば、どんなに気が楽だったことでしょう。
事実、アルキメデスさんの独断が無ければ、私は一人で戦っていたかもしれないのです。我が事ながら、なんて情けない。
「勝利を、誓います」
それでも、これまで七度の決戦を越えて正しく勝利を導いた愛剣は、これ以上ないくらいに手に馴染んでいる。
震えて仕方なかった手も、剣を掲げた瞬間に静止するし、そうしていなければならない。
レガリアを通した意思疎通は、一言では言い表せない言葉の揺れまで含んでいて
「一人ではありません」という翡翠さんの励ましから、同時にたくさんの意味が汲み取れました。
彼女はあくまで仕える者として傍にある。もっと魔術師らしく、上に立って命令してくれる人なら。せめて隣に立ってくれれば、と。思わないでもないけれど。
これもきっと、花の試練。
↓1
1~3:マーリン……みんな……ごめん、なさい……
4~6:戦いはこれからです!
7~9:選定の剣よ、力を!
「救援は不要です、王。あの部隊は、序盤を凌いでもらうのが仕事です。彼らが稼いだ時間を無駄にしないために急いで王はセクターBの制圧を」
「……嫌です」
「戦いに犠牲は付き物です。だからこそ、私は最短でこの領域を平定し戦を終わらせる作戦の提案をしています」
「では攻略速度を犠牲にします。アルキメデスさん、別の作戦を」
魔術師は、誰も彼もが変わっている。マーリンも、翡翠さんも、琥珀さんも。ガトーさんも間桐さんも、聖杯戦争の中で出会った誰であっても。
みんな少しひねくれ者だけど、みんな悪い人たちではなかった。
人よりも多くを見ることができる分、人よりも多く苦しんでいる人たちだった。
「機動型の養蜂部隊で、プラントのみに的を絞って侵攻、領土を維持。その後敵領土を突っ切って移動します。
王はセクターC,E,Fを規定タイミングで順次掃討し、自軍の移動経路を切り開いてください。領土制圧の必要はありません」
アルキメデスさんは、必要な人なのだと思います。私はまだ、剣を振るいながら同時に戦略案を作り直すことはできない。
侵攻・防衛・機動にそれぞれの得意を持った兵を育てる術も知らなければ、それを任せる指揮官の選び方も知らないのですから。
でも何より、この人の心を得る必要があると思うのです。
私は王としての経験を持たない、王として認めてもらうまでを編纂した英霊。王として必要なことは、まだまだ足りないことばかりだけど。
せめて、身近な一人ひとりの心を繋ぎとめるくらいはできていないと、私が私である意味がない。
「若干の余裕があります。これから徐々に戦場を西側に移していき、敵をエリア端に誘導してから遠回りで次セクターに移ったとして、時間は足りますか!?」
「不足です。このエリアは計画通りに。今回のデータを元に修正案を提示します。自軍との合流時間を5秒長く取りましょう。
補給物資を受け取ってEMゲージをチャージ。次セクター突入と同時にエクステラマニューバを起動することとします」
力が足りない。速さが足りない。ちょっと強いアグレッサー程度でも立ち止まってしまう。
練習した剣舞を完走できない。打ち込んでも、その力で相手を怯ませられない。だから反撃されて、吹き飛ばされる。
少し打ち込んでは逃げて、隙を見て少し打ち込んで。そんな戦い方は、きっと英雄らしくない。
選定の剣は使いこなせない。レガリアの真価は発揮できてない。
私は、集団戦闘の主力にはなれませんでした。こんな形の援護役がちょうどいいのでしょう。一般兵を掃討し、強敵には味方と共に当たる。
戦いの中心はきっと霊子通信の向こう側にいるアルキメデスさんの方で、私はその補佐程度。
それでさえ、本当の戦いはここより少し先の場所で、別のサーヴァントと巨神アルテラの数日にも渡る死闘の方で
この地の支配権争いは、それに比べればおまけのようなものでしかない。
「掃討完了です、部隊の突入経路を確保しました。次はっ」
「予想よりペースが速いですね……再度作戦案を修正します」
だからせめて。
「少し、楽しそうですね。アルキメデスさんは、戦場がお好きですか?」
「王、集中を切らさないように」
「戦闘開始の頃と比べて、お世辞が減りましたね」
「これは申し訳ありません。戦況が悪化したというわけではありませんので、ご安心を。王の見事な働きに、私も応えねばと必死になっていました」
「嘘です」
「は?」
何をすれば、認めてもらえるだろう。この人はどんな王を望んでいたのだろう。
生前、この人が喜びのあまり裸で飛び出していったという難題の答え。それを、ギリシャの王はどんな顔で聞いていたのだろう。
月の記録に残るアーサー王の戦いとは、違ったやり方だった。
単騎で戦況を覆す力はない。一騎当千の勇者はいない。だから、全員が必死になって戦う。
計算と違う。
良い点を挙げれば、思ったより命に拘らないこと。蜂兵とAIの命に優劣を付けていない。必要に応じて振り分けることを弁えている。
悪い点を挙げれば、思ったより命に拘ること。そして、私アルキメデスの存在に何かしらの疑念を抱いているかもしれないこと。
花の旅路スキルを甘く見ていたかもしれない。レガリア利用の習熟速度の見積もりに誤算があったかもしれない。
結果としては文句のない結果だった。
だが不満と不安が残る。あの王は、何を考えている?
↓3 他陣営パート1つ
琥珀さん・沖田さん・翡翠・リリィ・ノッブ・式・後藤くん・アルク・ORT・アルテラ
きょうはここまで
, メ(_ン i! ,/ ヽ ,'::::ト)、:.. ).:.:.:.:. : : :イii!ト.、k_ {∨} _イ , ィjiト: : : : :.:.:.:.:爻::/ム:::! .,イ ハ. キ ノ ⌒ヽ_
リ ノ:}:ヽムノ .i! i! .i .:::::ムマ ィヽ:.:.:.:..: : :jiiii! \ {_V. | .V_} / }iii|: : : : :.:.:.:ノ:: '.ム::::i! i i .! .(:.人 (´ ⌒
イ ソ .:Y 、イ, ! .! !{::::::::ム.マノ!:.:.:.: : : :!iii! ーヽ|イ-.' .!iii}: : : : : :_乂/.ム:::::.' .! ! i! ( 、 )::.ヽ.ハ Y⌒
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):. ..:::( ゝ .:::ハ .i八_乂 Ⅶ::::从爻 イ:.:.: :ト- ト j マ{::><::{/ .i イ -イ : : :.:.ソ:.ィノ(:::::,' 乂_イ ! } (::.. ..:Y´ r⌒
.リ ,ィ::)ソ .:ハ リ Ⅷ ',:::∧イ` ゝソ:.:.: :≧ チト. k.>::.<,ィ イtr ≦ :.:.:.ヾr ∧.Y'∨ リ .√ 八:. \.:(::ト(´
.メ/ .::ノ:;イ メ .Ⅶ _ X/从ィ k=イ ):.:. : > } ヽ!ハ::::/ i./ { < : .:.:.:.kソ./ ∧iii! マ ./ .,' ⌒ヽ::. ー:.、マk
ノY ...::::く / Ⅵマ´ /./ {ii!.∧ ∨イ≦s。 \. }t{ ./ 。s≧ )、::/ ∧リi!'.ヽ∨ .,' .∨ ゝ ,, ヽー }∧
.∧_,{⌒ ´ ム マ .}/ ii! ∧ ∨__ ::::`≧z∀ !∀z≦´::::::__,' ム>}ii! ハ! / / ⌒ー }_,∧
/7´ Ⅸ マ. j'..ト、{' .∧ ∨_} /i \〈 i! .〉/二ト {_,∨ /イ }' ,イ ! ノ Ⅸ Y',
./V Ⅹ\ ム.>, /´ .ヘ ∨r-≦二ム} ,リ i!∠≧zx-y.:/ / `\ ./ム__ノ Ⅹ ハム
..,'V ヽ ム >,/.ム ∨≧z、ミ ィ i!イ_, 彡> ’ /マ\ イ/.//.≠ マム
ムイ \ ム >, \ママ/,\ )k ii! イ/ マ〉 /'′イ)< / ,( ′ i!∧
.j'/,! ) .,へ/(イ )、 ∧.ゝ,≠ヘ マ ii! / へy ,メ ∧ }_ ノ从, イ ノ ( i!/,!
.!Ⅵ ( ゝ、 ノ// _ |\从 ./. V \ ⌒.,i!、^ー/ / .∨ / |_</>、 )、_/ , ―' _ゞi!Ⅵ
,//! ) _ ト:.` ヽー>、イ_ ̄リ</.', ヽ/ ,イ从.,イ:. ,j ! ト、从ソ从 }、 V ト 、〉、⌒イ /(_ ≦⌒_ ノ )i!Ⅶ
{//!,イ ヽ _) >,乂 ん .ハ { /∧..::)、:ノ .| ゝ::..イ. ::'∧ ハ リ ヽ メ ノ、 (_,ィ ノ , イ ト'.:i!/,i
i!/,{.:( .~、 ⌒ __) __)//>,从ノ .λ '. // .〉, ..::i! | i! ( ィ:〈.ムマ ! 7 ) >//(_ (_ ―イ ソ i!/i!
i!,Nλ/ ⌒ヽ>z,,__ノ/////≧- i∧. ! // ,1、ノ ..i!ム∧ムi!ィ /ム.ムマⅣ ハ ≦////(_ > ´ ノ⌒ )!/ii!
i!Ⅶ ノ ⌒)λソ(人イ ̄ \、 ',∧ .∨/ ./ { .i!彡r'NヾリN!ミY トハ } ∨ .//! / ヽ ̄乂_λ_, イ _,,..::´イ!Ⅵ
.Ⅶikイ′ ) .トy'.¨¨7ノ:/〉::ィ ヽ'::., マ ト マ /_,イノ r´iiiiii| |iiiiii`ュマ !, 〉./ ,イ// ./′ トヽ从ハ ヽr.、⌒ 、⌒リi!Ⅶ
.V∧(_ , (.ィ .//,' 7./ イ,/、 マム マ!ム .マ〈 / ィ i!iiiiiiiiii)(iiiiiiiiiiー,㍉У/.ム i!/ /,'イ 〉-ム__ム ヽヽ ( , ;ヽ∧V j
V∧ィ ノリ , | / !∧/ii/ . 〉 マ∧ i! iト. \ノ(,ィiiiiiiiii〈 _〉iii(、)、///,ム | /,∨ 〈 ムiiiiiiハ i寸! λ j ∧V /
V∧ヽ ソ::ィ . レ / /ii/ .人___ .マ∧ i! i!ii!\マニ,Yiiiiiii|..|iiiiiii)r-y//ハi| .} ./,∨ , イ ヽ .ムiiiiiキ i!ハi! {ソ、 .( (.∧V.7
.V∧ ゝ と シ7 ./ /ii/ / \>,.マ∧i! !ii|从丶、キi!iiiiii|..|iiiiii/L/,イ ト }i! './,∨././ ハ ムiiiiキ.i! ', ):人 )ノ//v'
.リ//≧z- ):Y7 .' ./ii/ .人 \/Ⅵム.マ !ィ.:イ,∧ マi!iiiii〈 .|iiiiii|メイ从ヽ.〈リ ,'//,'レ′/ λ ハiiii!.i! マソ:.-z≦///イ
.ノ////r´..;ィ、{.i .:{八ii{:..:/ト. \ ) ノ.}//i/ハ ', i!レトi,'∧ `\iii| |ii/ .∧.7トy}/〉//,'!/,イ 、Y´/ ,ト, i!ii! i iト イ(:.,Y///人
.´⌒ヽ/∧( ノ::.i! .j 1i| i トハ ィ 〉(ィ>K/,}//i! レ川/,ト/∧八iiiii| |iiii八∧,.1/! 人{///i!// rvyイ-、/.)i! } | i! .マ ノ '人r―≠ゝ
._ ヽ,{ヽ.ト-i j !ii ̄リ` i( f〈>= メ〈///イ..Ⅵ/,ト \! マi| |ii/ レ' r|/i! / i!//ノV\ノノ } ! (メ ケチ〉!.ハ ト-イ,レ'Y′
⌒ 八:ヽ:.\! j λ | ヽ リ (r≦>'´人∧'{、 j j/iリ N..レ リ/,i!{.ノ∨乂////>.八ゝ ':...{λ! .', |/ r-イ ..::~
) .: .. マ !..ノ }.リ ::У ノ イ}>'´ ) 八V/i! j/i! / Ⅶi!レ'(、ィ/(_`メ'//(ィ (:.. Y :リi{.\..| ./ __ ノ´
ゝ -ヽ:.. マ´ {´ ソ イ メ、 .λ.. ..::y寸//jノし _ ( ィ| /V}) y´/  ̄.人 ー 、V〉.:)`レ ノ ,,.:⌒イ
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`_'::... ゛ー ''´.:: ⌒;v ):...人 ノ...::⌒ ヽ ト.. ' ノ r ´ ー''' ゝ- ..::,,,y
ー ´'' `..::: ,,, . :メ、
1~3:よーし英霊襲っちゃうぞー
4~6:むにゃむにゃ
7~9:アルテラさんあそぼ
存在の有り様として、その2つは近しいものだ。
吸収することはあっても、学習することはない。変化することはあっても、進化することはない。
既に兵器として完成している。壊した相手の情報を取り込むのは、そういう機能と目的が定められているからであって
新しく得たものを利用する必要も無ければ、理解する機会もない。
水晶の谷は未明領域を物理的・霊子的に作り変えて開放、そのままSE.RA,PHの一割ほどを侵蝕している。
拡大は徐々に広がり、巨神の暴れる領域に近づいていく。
最初の接触は大人しいものだった。二つの異常を重ねて浴びせられた領域は、自ずと自壊を始めたからだ。
大地は凍てつき、文明の痕跡はそのまま保存される。透き通った硝子細工に作り変えられ、そして壊れた。
透明な地面が罅割れる。凍った水が体積を増し、せりあがっては自ら砕けて歪に固まるように。そうなるのが、自然の成り行きだった。
水晶の谷は、音も無く忍び寄る。
エリアの全てが水晶となり、膨張し、砕け散る。破壊の軍勢に突き刺さる無数の水晶片。
次の瞬間には、彼らは全生命を使い果たして走る自壊間際の状態で硝子細工に加わり、限界を超えて巨大化しながらまた砕けていく。
遊星に支配された世界はあんなにも暗かったのに、ばらまかられた水晶が光を乱反射して今ではこんなにも眩い。
もっとも、その光景を生きながらに認識できているのは、蜘蛛と巨神だけだったが。
彼らが実際に接触する頃には、もう世界のテクスチャーさえ壊れていた。
際限なく壊れ続けた水晶片が、空間そのものに突き刺さり始めていた。
一か所に留まることはできない。そもそも、地面なんてモノはとうに破壊されてしまった。
膨張し破裂する水晶片が、たまたまたくさん集まってできた針の筵。それが一時的な足場になる。
空間の傷痕に手をかけて体を支え、適当な足場を見繕ってSE.RA.PHに突き刺して固定。前方へ飛ぶ。
一歩ごとに空が暗くなる。霊子情報が存在しない領域、月世界の綻びが広がっていく。さっきはあんなに明るかったのに、不気味なまでに夜が早い。
ようやく始まった戦いは、言ってみればただの殴り合いだった。
一個で一概念を収納する破壊兵器にしては、つまらないというか。それとも仕方ないというべきか。
数多のものを破壊し尽くしながら不安定なエリア内を行き交い、そして相手に飛び掛かる。
数値換算にして億単位の物理火力。その応酬。通常設定された月の演算上限を打ち抜いてエラーコードごと叩きつける。
決着が付くよりも、領域が崩壊する方が早いのは火を見るより明らかだった。
天蓋が零れ落ちていく。光は閉ざされ、月の海はとうに枯れ果てた。
彼らの戦いは、人類にはまだ早すぎる。
●水晶渓谷エリア ●遊星エリア
特徴:エリアそのものが自壊。観測不能。
4期目終了
同士討ちはもっとも望ましい結果です。ただし、月はまだ警戒態勢を解いていません。気を抜かずにいきましょう。
たとえ、今後月が侵されることがなくなったとしても、証明不能な命題を残すのは気分が悪い。
いずれあれらの領域も再生させ、脅威が滅びたことを確認しなくては。
↓3 五回目 全体変革
>温泉
ふむ。地理条件を変えてみる発想はあったが、温泉か。
衛生環境を改善し、水資源を供給し、土地にミネラルと熱エネルギーをもたらす。
すぐ目に見える効果は少なそうだが、長い期間で見れば無駄にはなるまい。
しかし、なぜ翡翠はあれほどまでにひまわり畑に拘るのか。温泉施設を作るにしても、周囲のひまわりなどもう刈り取ってしまえばいいものを。
何のために私がひまわり畑をぶち抜いたと思っているのか。もう養蜂用の植物資源は複数確保されているというのに。
●江戸エリア(琥珀さん&沖田さん)
特徴:地方分権が進んでいる
施設
-賭博場:確率・投資の研究機関が併設された
-農耕地:温泉水で水浸しになり、整備に時間が必要
-琥珀林:琥珀さんが怪しい植物を持ち込んだデッドスペース 「責任を取って職を辞すか琥珀林に挑むか選べ」
-寺子屋→大学:学才を示せば学費免除。支配階級育成コース。
-武道場:英霊が稽古を付けてくれる。わりと死ねる。
-温泉:いっぱい湧いてるので今のところ入浴自由
住人
-農民:農耕地を担当する労働者 温泉以後、労働効率が上がった
-諸侯:地域の財を管理し、食客を抱える土地の管理者
-剣士:沖田さんの手加減練習を運よく生き延びた手練れたち
-芸人:一芸に秀でたものたちが国に養われている
●ひまわり畑エリア(翡翠・セイバーリリィ・アルキメデス)
特徴:戦時警戒を緩やかに継続中
施設
-養蜂施設:巨大化エネミーを一部捕獲。研究中。
-農耕地:簡素な食物と香味野菜がメイン。栄養が取れればいい。
-温室栽培地:温泉熱を利用した促成栽培方向を模索。ハーブ系も安定的。
-鍛造所:大型兵器による都市武装に意欲的
-温泉:ひまわり畑をぶち抜いて湧いてきた。ひまわり温泉営業開始。
住人
-昆虫民:通常のエネミーと区別され、高等民との主従関係が確立。人を襲わない。
-蜜蜂:はちみつ作るよー! ぼくわるいえねみーじゃないよ!
-戦闘エネミー:試験的に、自壊と引き換えの瞬間強化を採用してみる
-高等民:他の住民に対してシステム的に認められた命令権を持つ
-平民:兵士数が一部削減され、労働力が余っている状態。
●水晶渓谷エリア ●遊星エリア
特徴:エリアそのものが自壊。観測不能。
ivヽ ,ww、
ivi丶 j ゙、 / i _,,〟
, ;、_!` 、__i l V , i ,´ レ1 段々と施設が増えて状況変化が大変になっていく
.、j丶_i V l / レ´ / レック 頑張っても10回くらいが限界
ヾ 、ヽ、メ、 ,,,ヽ,,,,,,,!,,,,,,,,i,,,,,,__ ソ ; /, ー‐ッ
、,,_`ヾ、 ヾ、 ヾ,;:.;;;`::::::::::::.;.;.;.;:;.;.;.;;;;;,`,,,、,_,ル'´ ノ
_`.___`゛゙\__`丶〃´...:.:::;.;.;.;.;.;:;:;:;;:;:;:;;:;::;;:;;:;:;;:マ、 ,,,ノ,;ーヵ
.,__,`;;___..,,; ゙゙゙゙゙゙f.,.....:..;.;.;.;;;.ii!i!i!i!i!ii!i!i!;.;:;;:;;:;;:;:;;;;;i / ↓3 他陣営の動向orキャラクター追加
く´,,,.."...__ `` i.;..:.;.;::::;.;.;;;i!i!!i!i!i!i!i!!i!i!:;:;:;;:;:;:;::;:;:!.__/~⌒⌒,ゝ 琥珀さん・沖田さん・翡翠・リリィ・ノッブ・式・後藤くん・アルク・ORT・アルテラ
ィ"_ン ,...,, "ヾ i.;.;.;.;..;:.;.;.;.;i!i!i!!i!i!li!i!ii!i!;:;:;:;:;:;::;::;:!‐‐‐----‐--ゝ
ィ"_ン ,...,, "ヾ i.;.;.;.;::.;.;.;.;:i!i!i!!i!!i!i!!i!i!i;:;:;:;:;:;:;:;;;;:!‐‐‐,----‐--ゝ
`´ ´2 、__,,;;__"Y´,;.;.;.;;.;.;.;;:i!i!i!!i!iii!i!!i!:;:;:;::;;;;;;;:;:,!__,,こミ=ッ"
__`7ィ´ ,,;;;ノ乂.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.i!i!i!i!ii!!i:;:;:;:;:;:;;;;;,,ノ 丶、__`ン
´ー-=ァー " ,´ `、.;.;.;.;.;.;.;..;.;;:;:;:;::;:;:;:;:;;;;,`.メ、__ `L__`,ゝ
,;′ ノ ,丿 ゝ、.;.;.;.;.;;:;:;:;:;:;:;:;;;;;;〃、 \゙.ー´____,ッ‐‐‐‐---、
`‐-ヵ ___,.ィ′ 丿 / ̄/⌒ヽ⌒⌒(丶ノ ヽJ⌒´...::::::::::::::::::::::::....`ヽ、
/ ノ,__,,/_,ィナヽ人___,ハヾ `ヽ、;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::..゙1
r´ナV´ `レ' ! ./ `、 / i i` 、__,夊_;;;;;;;;;,;;;;;;;;:;;:;:;:;:;:;:;;:;:::;::;:;:;,,i
!. / ` i | ,〃 `ヾ;;;;,,,,;:;:;:;:;:;:;: 7
´ i |〃 \;:;:;:;:;:;:;:〈
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| r' ヾ;;::::;:.!
| | ヾ;;;::/
|| V
______
. / 辷´__ 辷′`7ヽ >ケータイさん
/´ / / 7 厶
. / / / / / / ごめんひびちか読んでない
/ /___′ / / / 型月エアプで本当にすまない
. / _____ / / /
/ / / / / / まほ箱クロニクルを買えばいいのでしょうか
. / / / / / / それともスターリッドマーマレード?
/  ̄ ̄ ̄ / / /
. / / / / とりあえずケータイさんへし折ってくるので今日はここまで
/ / / /
. /_ / / /
/ ‐ - ‐ ´/ / / ↓3 ケータイさん今どこ?
. ゝ / / / 江戸、ひまわり、遊星水晶、その他
`≧=‐- -‐=≦´_彡'
あれ? へし折れケータイさんもしかして公開停止?
安価下
街の中心にそびえる江戸城的なサムシングは、住み辛かったので早々に引き払い
なんか運命に出会えそうな武家屋敷にお引越し。それでも二人住まいには少々広すぎる感があるが
思えば遠野のお屋敷だってそれはもう無駄に広い空間だったので、今更気にすることもない。
しいて言えば、電話が鳴った時に廊下を走るのがちょっと面倒で、こんなときだけは屋敷の広さを後悔したりする。
私も道場に通って縮地を習得してくるべきか、などと考えながら疾走。客の方も分かっているのか、延々とベル音を鳴らし続けて私を待っている。
距離が近づくにつれて呼び出し音の色合いが変わってくるさまを「ああー、ドップラー効果ですねー」としみじみ噛みしめるのが江戸っ子の粋というもの。
はてさて電話はどこだったかな。音的にはこっちの方で間違いない。ああ、あったあったありました。
「はいはーい! こちらとおっ……とと、大江戸アンバーワールドですが」
「ごきげんようお嬢さん! 因果の果てからラブコール! オッスオラ電話神パケシ、よろしくね!」
「こちらこそ、よろしくお願いします。なんだかキャラ被りが不安ですが、今日は当家に何のご用向きでしょうか?」
「うーん。理由のいらない関係って良いと思わない? 『ケータイさぁん』『はいもしもし?』『てへっ呼んでみただけっ』みたいな」
「コレクトコールでいたずら電話ですね。分かります」
「分かってくれるか」
ところで、この屋敷に電話なんてもの、いつ置いたんでしたっけ? 長屋時代も城プロ時代も、通信手段は矢文とか早馬とか飛脚とかだったような?
↓3 当家に何のご用向きでしょうか?
1.大蜘蛛注意報 2.不思議のダンジョン 3.魔法少女育成計画 4.そのた
「でも残念ながら、今日のケータイさんはただ呼んでみただけじゃないんだ。伝えなきゃ、みんなメデスに騙されてる」
「伺いましょう。メデスさんについては私も思うところがありました」
「うむ、じゃあ聞いてくれ。
すぅ……――京都にある江戸城に異変が! 人々は神隠しにあったり同一人物にあったりと、奇妙で物騒な話が噂になっていた!
琥珀は、あまり深くその問題を考えずに、最近強くなってきた道場の剣士とその師匠に任せて自分は面白おかしく町人をからかおうと思っていたが
そんな琥珀の画策もむなしく、そもそも弄り甲斐のある厄介ごと体質なAIたちは神隠しで消えていた。
琥珀さんは数日経ってからそのことに気づき、とりあえず沖田さんの無事を祈るのだった……みたいな」
「不思議のダンジョン系の中でもとびきりマイナーなの持ってきましたね。誰が分かるんですか?」
「月で電脳世界で迷宮ときたら、みらパしかなくない? 全ての元凶は月の物質複製装置だったのデス」
「苦戦する沖田さんだが、賢い可愛いお手伝いさんの怪しい植物が奇跡を呼び、無事に異変を解決したのだった」
「今作はダンジョンに30人以上の仲間を連れ込めるぞ! 時代は集団vs集団だ! フルボイスカバーで新しいFateを楽しもう!」
うんうん。誰も知らない一昔前の謎ゲーを宣伝。最近忘れられがちですが、コハエースってこんな話だったはずですね。
誰だか分かりませんが、話の分かる電話です。しかしなぜに固定電話で「ケータイさん」なのやら。
「おっと、そういえばFakeに真面目に出演して以来、出番が無かったのでつい」
「……?」
「これでよし、と」
何がいいのか分かりませんが、終わった話のようなのでスルー。携帯って雑音とか入りやすい気がするのは私だけでしょうか。
●江戸エリア(琥珀さん&沖田さん、ケータイさん、アルテラ&星舟)
特徴:ダンジョンから溢れる無限リソースと貴重品で潤う町
施設
-賭博場:賞品の最強装備を求めて冒険者が集まってくる
-農耕地:腹持ちの良いおにぎりをくれ
-琥珀林:初心者向け固定マップダンジョン
-大学:未鑑定のアイテムを鑑定できる
-武道場:道場主不在につき運休。
-温泉:回復できる 水が汲める 壺に入れてない卵が温泉卵になる
-迷宮群:月の裏から江戸エリアに向かって浮上中の星舟を阻む物理的・概念的な無限防壁。自動生成型ループダンジョン。
住人
-農民:連れていると食糧のドロップ率が上がる仲間
-諸侯:一部イベントを除いてパーティには加わらないが、助けてあげると街の施設を増やしてくれる
-剣士:ダンジョン中で出会うことがある他の冒険者グループ 仲間にすることもできる
-芸人:戦闘力は低いが、それぞれ特徴的な能力を保有 酒場で雇える
ほんの少し観察を怠っていた間に、江戸エリアが急変している。あんなものは私の計画に無い。
馬鹿な、月の開拓計画については、私が最高責任者のはず。自己データとして開示されている「システム技師」ラベルにも変化は無い。
ならばなぜ、未明領域崩壊の調査を優先してしばらく江戸から目を離しただけであれほどの大規模改変が起きているのか。
これまで未定義だった四次元方向への空間開帳。いや、四次元どころではない。あれはムーンセル中枢が持つ高次元障壁に匹敵しかねない複次空間だ。
それに既存の情報生成ルールからでは、まだ現われるはずのないリソース群が大量に出回っている。
レガリアと言えども、今は分割された不完全状態。琥珀の悪遊びにしては規模が大きすぎる。
私と同レベルかそれ以上の力を持った魔術師が月に存在する? いや、もはや魔法使いと言われても納得できる。
あの迷宮は、いったい何なのだ。比類なき叡智の粋を集めて、答えの出ない問題を弄ぶ。不合理の極みだ。なんという醜いアーティファクト!
「江戸エリアのことについて、何か琥珀さまから聞いていませんか?」
「いえ、姉さんからは特に。『チョコダンは2が至高ですよねー』という手紙が届いたきりですが」
↓3 アルキメデス自由行動 なんかつくる? どっかいく? なんかはなす?
{\)\ハ
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__/:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:´:.:.:.:.:.:/
r</ィ:.:./:.:.:/:.:.:.:.:. Y:.\:.:.:.:.:.\
_>:.:.:./:.:.{/:{:.:./{:.:.从:.:.:∧:.:.:.:.:.:.\ ↓1 このダンジョン攻略しちゃダメなのでは
`⌒7:レ/_:.:.{:.-≦二、\ト}:.:.:.\⌒´ 1~3:なにしろ不合理極まる これだから人類は嫌いなんだ
/ィ:.{/rモォノ ´ `''"/⌒:.、:∧ー 4~6:理由は分からないが・・・
/}:.:∧ } 、 ⌒}:.:.:.:.:.:.ト\∧ 7~9:なぜならこのダンジョンの最奥に存在するのは・・・
ノ:.:.ィ:ヽ`___, }:.:.:.:.:.:/:.:.:{⌒
`⌒∨:ヽ _/レИノ^\}
}ノ´〉} ∨ニニ\
_ -, 'ノ) ._}二ニ/ ` <
, -ニ // ⌒}ニ/| { `¨Iー 、 今日はここまで
/: :/ , '=/ /}/二| | |: : :∧
,′/ /ニ.{{ .:: ヽ/ニニニ| . |: : : ハ
rく j{: / ./ニニ》 .::: /ニニニニ∧ ∨ ∨: : : :|
八:.:\ j{/ |ニニ∥ .:: }ニニニニニニ∧ ∨ ∨: : :|
r‐=ニ≧x、_ ヽ:.:.\_ /\ |ニ{{.:: .::::::::/ニニニニニニニ∧ /: : : :{
r‐=ニ _-ニ_て¨´:.:.:.:.:.: }ニ\__ /: / {r==乂_/\ニニニニニ/_∧ {: : : : : : 、
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`¨¨{¨¨¨|ニニ|::|ニ<: : : : : \ー<ニニニ.′::∥∥:::::::::::::∥ニ=‐:::_:::ア´ }二\ `ー┤
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{///|ニニ|::|ニニ=- >: : : : : : :∧/:::::::∥∥:::::::::::::∥:::::::::::::/ 〉ニニニニニニ=- ._}
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