豊久「がっこうぐらし?」(248)


それは唐突だった。
ヘソの裏からぐぃっと引っ張られる感覚の後、3人は一瞬にしてそこに立っていたのである。
急に変わった視界に3人は辺りを見渡すと、周りの人間が日ノ本言葉を喋っているのに気がついた。

信長「っ……!ここは、一体」

与一「どこですかねぇ、ここは」

豊久「……妖術か?」

信長「さっきまでオレ達、えるふ衆と一緒にいたよなぁ」

与一「そうですね。それで、なんか知らないけどブワーッとなって」

豊久「……来た方法話しとる場合じゃなか、帰る方法ば探すど」

与一「ですねー」


信長「それにしても、ここは何処だ……なんちゅーか、時代過ぎてる感あるっちゅーか」

与一「歩く人多いのに、全然こっち意識してないですよねぇ」

信長「おう、しかも奴等みんな同じ年頃で同じ服装してやがる。まるでオレ達の格好が浮いてるみたいだ」

豊久「おい、髪ばつんつん男やい。聞きとうこつあるんじゃが……」


その時、豊久が男の肩を叩いた手はするりと抜けてしまった。


豊久「なんっ!?」

信長「な、んじゃこりゃあ?」

与一「はっはー、まるで本当に妖に化かされていますね。」

豊久「っ!触れん!人に、生き物に触れん!」ブンブン

信長「……こりゃあいよいよやばいんじゃねーの。」

与一「やばいですね」

豊久「やばいの」



信長「なんだ?みんな建物に入っていくなぁ」キョロキョロ

与一「ある程度歳食ってる人たちもちらほらいるみたいですねー」

豊久「なんぞする場所なんじゃろか。男だけなら兵子ば育てろうが、女もこんなに……」

信長「とりあえず、こいつらが入ってく建物ん中見てみよみゃー」ゾロゾロ

与一「いやぁ、とんでもなく未来って感じですね」

豊久「じゃけんこいつらば眼が兵子のものじゃなか。腕も体も弱っちい」

信長「それだけ平和すぎる世だっちゅうことだわ」

与一「平和ねぇ……」

豊久「平和のぉ」


キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン

信長「む?なんじゃあこの鐘の音は」

与一「廊下から人が少なくなってますよ。なんかの合図なのでしょう」

豊久「ははぁ、人数ぴったりの椅子と机じゃ。部屋と座ろう場所が決まっとるんじゃろか」

信長「……一部屋に40人くらいか。この部屋、他の階にもあるだろ?」

豊久「何人ばかりこんにおるんじゃろうか」

与一「1番上に行きましょう。この建物の周りがどうなっているか気になりますしね。」

信長「しっかし、ここまで堂々としておきながら誰にも認識されないっちゅーのはおもしれぇなぁ」ヒトスリヌケ-


屋上

与一「すげぃ、中々の見晴らしですね」

信長「真っ平らで、これじゃまるで京だな」

与一「こんなに人が住んでるし、ここは京の未来って感じだったりするんですかねぇ」

信長「……いや、違うじゃろ。多分、違う」

与一「はてさて、一体ここは何処なんでしょうね……」


廊下

信長「めちゃくちゃ視線感じる」

豊久「おいもじゃ」

与一「同じく」

信長「あの桃色の髪の女、やけにこっち見てるぞ」

豊久「他のやつば何もこっち見とらんに、あの女だけ気付いちょる」

与一「どうします?取り敢えずこの部屋入ります?」

信長「そうじゃなー」


豊久「おい」

ゆき「ふぇっ!?な、なななな、なにっ?(変な格好した人たちに、話しかけられちゃったよぅ……)」

めぐ「どうしたの丈槍さん、授業中は静かにしましょうねー」

クラス「あははははは」

ゆき「あ、う、はい……」

豊久「……おい」

ゆき「ご、ごめんなさい……(なんでこの人話しかけてくるのかなぁ……うぅ……、みんななんで気付いてくれないの?)」ドッカイッテ-

豊久「あん丈槍いうおなごばおいに気付いちょるのに無視しとう」ムカ-

信長「お前さーなんかもっとさーあれ、空気読めよー」

与一「ちょっと可哀想でしたね」

豊久「ばってん、あのおなごがなにかあるに違いなかと」

信長「ま、あの女が1人になる時間はあるじゃろ。そんときに尋問じゃあ」

信長「多分あの女が俺らと話すとアレだぞ、周りからは空気と喋ってるようにしか見えんぞ」

与一「まぁ実際いま僕たち幽霊みたいなものですし」

豊久「ほうか、じゃあまた後で話ば聞くか」

ゆき「(あの人たち幽霊なの……?ふぇ、学校に幽霊……いま朝だよ……?)」プルプル

信長「ま、この建物が若い衆の学び舎っつーことはわかったんでにゃあ」

信長「与一は俺らを他に認識できる奴がいないか探す、オレは情報集めだ。……んで、豊久は」

豊久「なんぞしようぞ」

信長「おみゃあは馬鹿だでここにおりん」

豊久「ア"?馬鹿にしよるか?!」

与一「まぁまぁ、監視ですよ監視。じゅーよーじゅーよー」

豊久「む」

* * * *
ドリフターズ知らない人のための説明
・島津豊久
主人公。妖怪首おいてけ。戦馬鹿。
訛りが強い、ので出来る限り頑張りますがガバガバだと思います。すいません。
漫画読んでると糞真面目な性格だと思う。

・織田信長
有名人。ギャグにも対応可能。魔王。
半年で言葉覚えられるんなら2.3日でパソコン触れそうだよね。対応力高い。
ちなみに書いてる人は名古屋人なので名古屋弁はまだマシかも。でもドリフ信長の口調に近付けます。

・那須与一
美形男子。片目隠しロングポニーテール。
弓の達人。敬語。クールでかっこいいしギャグ対応可能。

この人たちがメインです。特に深く考えないで読んでください。
要望があればデストロイヤーとか多聞丸とか他のドリフターズも出したいです。
ちゃんと学園生活部員も出ます。最初のしばらくはゆきちゃんメインです。
* * * *
・人に触れない
・人に認識されない
・丈槍ゆきにだけは認識されるし、触れる
・物も触れる(浮いてる様に見えるし、側から見るとポルターガイストみたいな)

今回3人のスペックが高いので要所要所の流れ変えたりしてます。
* * * *


信長「なんつって置いて来ちまったけど……大丈夫かねぇ」

信長「幼児より目が離せない三十男だし……まぁ、こんなときに変なことはせんだろ」

図書館

信長「おっし、これだな。とりあえずお邪魔しまぁす」ガラ-

信長「こんだけでけぇ建物なら書なんぞ大量に置いとるとは思ったけど、なかなかの量があるみゃあ」

信長「さてはて、どこから手をつけるかねぇ」

* * * *

与一「はぁ、他に認識できる人ねぇ。いないんじゃないですか?」テクテク

与一「だーれも気付いてくれないですよ」

与一「あーあーあーあー脱いじゃおっかなー女の子こんなにいる前で脱いじゃおっかなー」

与一「はは、すっごい寂しい……」


豊久「……(じー)」

ゆき「(すごいノート覗いてくるよう……幽霊さん)」プルプル

豊久「のう、こん話ば何を学んじょる」

ゆき「あ、う、えっと……え、英語だよ(小声)」

豊久「えいごぉ?南蛮語いうことか?」

ゆき「なんばん……?うん、多分そうだよ」

豊久「おなごもこうして学ぶんはすごいのう。信の言う通り、やはり未来なんじゃろか」

ゆき「?」

豊久「じゃっどん、おなごがそないに足を出すのは破廉恥じゃ。そいに胸元も出しちう。」アシユビサシ-

ゆき「せ、制服だもん……」

教師「丈槍さーん?」

ゆき「あうう、ごめんなさぁい……」


放課後

信長「さーて、ここはどうやら巡ヶ丘高校っちゅーらしい。埼玉県……ま、武蔵のあたりだな」

与一「へーえ、あんな田舎でもこうなるもんなんだねぇ」

信長「もっというと、オレ達の生きた時代から400年程度後だな。つまり、与一は800年後くらいっちゅーわけだ」

与一「はー。ここまで文明が進化すると怖いですねぇ」

豊久「南蛮語に政治、歌文やら生き物のこつば学んじょった」タメニナッタ!

信長「あ、そう」

与一「こっちは収穫なしですー。でもこっちも色んな授業見て回りましたよ」

信長「んじゃまあ丈槍ちゃん、こっち来てもらおうかにゃー」

ゆき「ひぇええっ!?あ、あう、」

信長「早く来ないと1人で変なことしてる変な子に見られちゃうよー?ちょっとだけだからさー?」ズモモモモモ

与一「君は選ばれしものなのだよー我らと共に歩もうぞー」ズモモモモ-

豊久「なんぞ変な事ばせんぞ」ズモモモモ-

ゆき「ふえええっ……」

ゆき「わたし、巡ヶ丘高校の3年生、丈槍ゆき、です。」ビクビク

信長「なーんか隠してなーい?へんな術とか隠してなーい?」カクシゴトダメヨ-

与一「隠しても無駄だぞー完全に包囲されているー」ゲンジ-ッ!

豊久「はよぅえるふ衆のとこば戻せー」オニシマヅッ!

ゆき「ふぇっ、あ、う、う、うわぁぁぁん!!!」ビエ-ン



与一「泣いちゃったじゃないですかーノブノブー」

信長「俺じゃねーもん!トヨトヨが怖い顔で言うからだもん!」

豊久「おまんも人の事言えん顔じゃっただろい魔王が!」

与一「はいはいどーどー、泣かない泣かない。あの2人は後で怒っておくからねーはいどうどう」

ゆき「ゆ、幽霊さんたち、ひどいよぉっ……ひっく」


信長「落ち着いたか」

ゆき「あい」チ-ン

与一「こわくなーいこわくなーい」

豊久「コワクナーイ」


* * * *


信長「さて、お前はオレたちのこと知らないんだよな」

ゆき「うん……はっ!も、もしかして、鎧着てるしすっごい昔の幽霊さんなの?」ヒラメキ-!

信長「うーん……ま、そうじゃ」

ゆき「ほえー」

与一「(私達幽霊なんですか)」ヒソヒソ

信長「(一度死んでるみたいなもんだしいいっしょ)」ヒソヒソ

豊久「(おいは幽霊じゃなか)」ヒソヒソ

信長「(お豊は黙っててネ)」ヒソヒソ


ゆき「幽霊さん……ってことは、わたし以外の人には見えてないの?」

与一「そーなんです。」

ゆき「……そっかぁ。えへへ」ヒラメキッ!

信長「?」

豊久「なして笑うんじゃ」

ゆき「幽霊さん……っていうのは怖いけど、なんか、みんなに秘密のお友達が出来たみたいで、ワクワクしちゃうなって」



信長「……」

与一「……」

豊久「……」


信長「……この子やばい子?え、幽霊で急にワクワクとか意味わかんない。第六天魔王よくわかんない」ドンビキ-

与一「選ばれしものなんですよきっと。でもちょっとよくわかんない」

豊久「ずぶといのぉ」

ゆき「ちょっとー!内緒話やーめーてーよう!」プンスコ


ゆき「だって、私にしか見えないんでしょ?じゃあ、みんなに秘密のお友達!だよ!」

信長「えぇー」

ゆき「えっへへ、秘密って楽しいよね。あ、でもめぐねぇにはちょーっとだけ教えちゃおっかな」

与一「えぇー」

ゆき「私は丈槍ゆき!ゆきって呼んでね?みんなはなんていうお名前なの?」

豊久「……ずぶといのぉ」


ゆき「のぶのぶは知ってるよ!」

信長「そーじゃろそーじゃろさすが俺。さっすが魔王様々様!」

ゆき「本能寺!だよね!」

信長「」チ-ン

ゆき「よいっちーはねー、聞いたことあるかも。アレだよね、船の上で扇子を弓で落としたって人だよね!」

与一「やっぱそれですよねー」ドヤッ

豊久「おいは、おいはどうじゃ?」ワクワク

ゆき「……んー」

豊久「どうじゃ!」ワクワク

ゆき「…………んーーー」

豊久「どうなんじゃー!」グワ-

ゆき「あうー、文明の力!すまほを使います!」

スマホ操作中

信長「うわーすげーこれほしー。なんでもこのちっこいので調べられるんかーほしー」

ゆき「ほんとは学校に持って来ちゃダメなんだよ?こーやって隠してるの」コソコソ

与一「あ、もう出た」

ゆき「ほんとは電話っていう、えっと……遠くの人とお話ししたりお手紙したりする機械なんだよ!」

信長「水晶よりもすごくねーこれ。すっげーほしー」

ゆき「でも通信できるとこじゃないと使えないよ?トンネルとか地下とか使えないし、天国は使えないんじゃないかなぁ」

信長「天国では使えんかーそっかー」オルテナライケルカ-?

豊久「うはぁ、ようけ書いてあるのう」

信長「やっべぇ!色々やってみよみゃー」

ゆき「あわわわわー!」

与一「次は那須与一で調べてくださいよう」ワクワク

信長「いんや織田信長だろ」ワクワク

ゆき「もー!ネット使いたいならパソコン使ってよう!」


余談

信長「なーなー、木苺じいちゃんとか調べてみたくねー?」

豊久「ほうじゃほうじゃ。じじどんばきっと名のある方に違いない」

与一「なんでしたっけ、はんにばる?」


カンナエの戦い
ハンニバル5万人vsローマ軍7万人
ローマ軍死者6万人、捕虜1万人
(ハンニバル側は5700人の被害)

アルプス越え、ローマ絶対殺すマン


信長「うぉう……こえー。じーちゃんこえー。」スゲ-

与一「スキピオのパクリってこれなんですねー。そりゃキレる」スゲ-

豊久「じじどんばすごい方じゃのう」

こいつらならゾンビ皆殺し出来ちゃうもんなぁ
でも幽霊状態だと会話しか出来ないな

とりあえず今日もほどほどキリのいい所までやっていきます。よろしくお願いします。

>>21
3人を見れる人が限られるのと、一応人間枠なのでほどほどに動いてもらう予定。でも首は置いてってもらう。


パソコン室 夕方

信長「目ぇ疲れるなーこれ」カチカチ

ゆき「えっと、このマウスでここを2回カチカチって……ん?もうこんな時間だ!」

豊久「いけんすうか」

ゆき「うん、いまチャイムなったでしょ?
もう下校時間だよ!おうち、帰らなきゃ……」

豊久「……?」

ゆき「あっ、ううん!なんでもない!」

信長「……そうさな、ゆき、ちぃっと待て」

ゆき「はぁう?」


信長「(お前ら2人はゆきについてけ)」ヒソヒソ

豊久「(……はぁ?)」

与一「(未婚女性の家に行けとおっしゃるんで?)」

信長「(しっかたないだろ一般家庭の生活みときてぇんだよ)」

豊久「(おまんが行けばよか)」

信長「(俺ァこのぱそこんで色々調べてーこと多いんだよ!情報収集だっつの!)」

与一「(僕もぱそこんの使い方頭に入ってますよ)」ドヤァ

信長「(じゃあ与一はここで残りだ。お豊、お前は監視)」

豊久「(ぐっぐぐ……な、なしてそんなこんせんばならん……)」ムカ-

与一「(だって、明らかにおゆきはおかしいじゃありませんか。
なんでこれだけ人がいる中で1人だけ僕達が見えるのでしょう?)」

信長「(これがあの紫っつーやつの思惑なら監視しときたいんだ。なぁに、とりあえず今回だけでいい。他の日はこっそり監視するって感じでもいいしな)」

豊久「(なんら!おいじゃなくてもよか!)」

信長「(お前がここにいても意味ねーんだよお馬鹿。ぱそこんの使い方覚えたのか?)」オバカ-

豊久「(ぐぐぐ……!)」


ゆき「3人とも、何お話ししてるの?」ヒョコッ

信長「いやぁ、お豊がなーゆきの家行きたいんだと~」

豊久「んばぁ!おまん!こんっ!」

与一「はーいどうどうはいどうどう」

ゆき「……!あ、遊びに来てくれるの!?」キラキラ

豊久「おなごば家に男子呼ぶもんじゃなか。嫌なら……」

ゆき「いいの!えへへ、パジャマパーティーだね!」

信長「ま、ゆきならそー言うと思ったぜ」パジャマパ-チ-ッテナニ

与一「手ェ出しちゃダメですよー」

豊久「出さん!!!」


豊久「ほんに、よがったか」

ゆき「もー、それ聞くのこれで何回目?お友達が遊びに来てくれるの、すっごい久しぶりだから楽しみなの!」キラキラ

豊久「じゃっどん……あー、おっかあやおっとうがいるんでなか。いくらおいが見えんとて……」

ゆき「……んーとね、パパとママ……お父さんとお母さんはちょっと喧嘩してて、2人とも外に行ってるから、誰もお家にいないよ!」

豊久「……」

ゆき「あ、ママがいつも多めにお金置いてってくれてるから、今日食べたいものあったらお豊くんのも買ってあげるからね!」フンスッ!

豊久「……寂しか?」

ゆき「うん、1人はつまらないもん。だから今日はパジャマパーティーするんだ!お菓子とかも色々買っちゃおー!」

豊久「ほうか、ほうか。おいは飯も酒もよか飲むど。ずんばい買うぞ」

ゆき「私未成年だからお酒は買えないよぅー」

豊久「なぬっ!?」


ゆき「はい!ここが私のお家です!あがってあがって!」

豊久「おう、邪魔すんど」

ゆき「ごっはんーごっはんー!あ、お豊くんお風呂先入ってよ!」

豊久「風呂?近くに湯でも湧いてるが?」

ゆき「おうちにお風呂あるよ?お客さんにはお風呂先入ってもらわなきゃ、だよ!」

豊久「いや、ゆきば先ん風呂入れ。おいは後でよか」

ゆき「そう?なら先入っちゃうね!」


* * * *


ゆき「……お豊くんにのぶのぶによいっちー。3人とも幽霊になんて見えないよう……」

ゆき「(幽霊でも、お友達になってくれたもん。それにお豊くんは遊びに来てくれたし)」

ゆき「(……明日も学校に行けばのぶのぶとよいっちーがいて、めぐねえもいる……)」

ゆき「……学校、楽しいなぁ」ブケブク

ゆき「明日はのぶのぶとよいっちーもおうちに遊びに来てくれればいいのに」


ゆきの家探索

豊久「……こいはなんじゃ?まんで生きたまんま紙のなかば閉じ込められとう」

豊久「未来すごかのう。生きたまま紙に写し取っとる」

豊久「……こいは子供んゆきか。なんば、この2人はゆきのおっとうとおっかあか?」

豊久「(……楽しそうじゃ)」

豊久「……ここばゆきのおっとうの部屋みたいじゃが、なんぞ難しそうな本ばかいじゃ」

豊久「くらうど……?……男士の夜?よぅわからんな」

ゆき「お風呂あがったよー!さ、次はお豊くんどーぞ!
タオルここに置いておくから、お風呂から出るとき体拭いてね!」

豊久「おお」

ゆき「これパパのパジャマ、サイズは多分着れると思うよ!体拭いたらこれ着てね!
今着てる服は洗濯と乾燥かけちゃうからここ入れてね!」

豊久「おお……」

ゆき「これはシャンプーとリンスだよ!シャンプーは髪の毛お湯に濡らしてから髪につけて洗って、えっと……お湯で洗い流してから、リンス付けてね!で、それも洗い流して……」

豊久「……お、お?」ムズカシ-

ゆき「こっちはボディソープだよ!身体これで洗ってね!」

豊久「……とにかくこんどろっとした奴で洗えばよかか」

ゆき「うん!」

豊久「(民の家にも温泉がある……体の芯ば温まるのう……)」ポカポカ

豊久「(じゃっどん、しゃんぷうやらぼでいそうぷはやること多くて覚えられんかった……)」

豊久「(髪ば湯で濯いでからしゃんぷうで髪洗って湯で濯ぎ、りんすで髪撫で付け湯で濯ぎ……ええと?)」

豊久「どいがどれじゃ!!わからん!!!」

豊久「とにかく!洗えればよか!!!」

豊久「……」


豊久「風呂ばあがったど……無駄に疲れた……」

豊久「(泡ばめちゃくちゃぶぐぶぐになった……じゃっどん、香の匂いばよか。風雅じゃ。)」

ゆき「はやく!はやく!えへへ、今日は奮発してお皿に盛り付けちゃいましたー!スーパーの惣菜は偉いねぇ」ドヤァ

豊久「……ほうか、じゃあ飯ば食おうぞ」

ゆき「うん!いっただきまーふ!」

豊久「」ムシャムシャバグバグズゴゴゴ

ゆき「……お豊くん、あ、あんまり急いで食べなくても、ご飯は逃げないよう?」

豊久「こいはなんぞ?」ムシャムシャ

ゆき「ポテトサラダだよー」

豊久「こいは?」ムシャムシャ

ゆき「エビフライだよー」

豊久「こいはうまか!」ムシャムシャ

ゆき「フライドチキンだよー」

豊久「(おやっどにこんうまか飯食わしてやりとう……)」ホロリ

ゆき「(は、はやく食べなきゃご飯がなくなっちゃう……!)」

豊久「米ばおかわりはあっが?」

ゆき「あうー……お豊くんこれでご飯5杯目だよ?お腹壊しちゃうよ?」

豊久「こんばうまか飯なかなか食わんきに、口が進むんど」

ゆき「んもー、お腹いっぱいになるのはいいけど、さっき買ったケーキの分はお腹あけといてよね!」プンプン!


豊久「はぁーー……くった、くった」

ゆき「お布団敷いたよ!」ツカレタ-

豊久「……まさか、おんなじ部屋で寝るば言うとるか」

ゆき「えっ……寝ないの?」

豊久「阿呆!こん、阿呆!おんしゃ女じゃ!男と同じ部屋で寝る阿呆がどこにおるんじゃ!」グリグリグリ

ゆき「あうあう……でもでもぅ、折角だったら寝るまでいっぱいお話ししたいもん。いろんなお話聞きたいし……」ショボン

豊久「……なんら、おいがおまんが寝るまで話ばする。じゃっどんおんなじ部屋で寝るんはなしじゃ」

ゆき「……!ほ、ほんと!いいの?」

豊久「そいならよか」

ゆき「やったぁ!えへへ、私お豊くんのお話聞きたいな……昔の戦争のお話、聞きたいな」ワクワク

豊久「なんら……こいはおいの初陣の話じゃ」


豊久「(寝たか……)」

豊久「(こんおなごば無理矢理笑っとる、おいを繋いどくのに必死で笑っとる)」

豊久「(あん学校でん誰とも話しとらんかった。……皆に、嘲笑われちょった)」

豊久「(家ん中も寂しか……人が恋しいじゃろう)」

豊久「(平和も平和で、歪じゃ。平和だからこそ、歪じゃ)」

豊久「(……こんはおいの世界でなか)」

数日後、朝

信長「で、だ」

豊久「zzz」

与一「zzz」

信長「お前ら気ィ抜きすぎだろ~。もーちっとさぁ、帰る方法探せよぅ」パソコンカタカタ

ゆき「あうう……宿題おわんないよぅ……眠いよう……」

信長「はぁ……織田信奈でもみよっかなー見ちゃおっかなー……」

ゆき「私も見たい~」

信長「おみゃあは宿題終わってからだろが~……
ったくよー、第六天魔王疲れたー!乱丸肩揉んでー!はーいいないですねー知ってるみゃー!くっそー!」


ゆき「む、とりあえず授業始まっちゃうし教室行ってくるねー!」

豊久「おーう」

与一「じゃーまた午後にねー」

信長「宿題忘れとるぞー」

ゆき「あわわ、と、とりあえずイッテキマース!」



信長「んじゃあ与一、頼んだぞー」

与一「えぇ、もちろん」

豊久「……信、まだゆきが怪しいか」

信長「怪しい訳じゃねえ。危険から守るためでもある」

豊久「こん平和ん中で危険ばあると?」

信長「まぁな。それに、この学校のことも色々知りたい。
なぁお豊よ、なんで俺たちはここに来た?なんでゆきにしか俺たちが見えない?こんな平和な中に、俺たちがいる意味はなんだ?」

豊久「……!」

信長「多分……これから起こるかもしれない。きっとだ。だから備えなくてはならない。」

与一「……建物の上で畑とは、面白いですね」


与一「(ここならおゆきも学校全体も見える。ただ……)」

悠里「ふーんふふーん♪」

与一「(生徒が、いるケド)」

部員A「りーさん!あと何かすることってありますかねー?」

悠里「ううん、大丈夫よ。ありがとね」

与一「(彼女達は園芸部、らしい)」

悠里「今年も美味しいトマトになりそうね。もう少しで綺麗に熟すわ」

部員B「えへへー、どうやって食べますか?やっぱ生で噛り付いても美味しそうですよねぇ」

悠里「そーねぇ。でも栄養のある土に綺麗な水と、今年はいい天気に恵まれたもの。とっても美味しいと思うわ」

部員A「土もいー感じですし、今年は天気良かったですもんねぇ。……って、水?」

部員B「あれ、お前知らないの?」

悠里「この学校には浄水施設が屋上についてるの。他にもソーラーパネルとかでこのあたり一帯のライフラインが潰れてもここが避難場所になるの。
……って、学校案内のパンフレットにでかでかと書いてあったじゃないの」

部員A「あ、あはー……ま、それのおかげで綺麗な水が来るってことですか?」

悠里「そういうこと。まぁ……水道とどう違うかわかる人は少ないと思うけど、パンフレットにはおいしい水とかって書いてあったわ。」

部員B「へぇー……」


与一「(この真っ赤なやつ、食えるんだ……収穫されちゃう前に1つもらおうかな)」

与一「あー、これ意外とうまいじゃん。……お豊には内緒にしとこ」

与一「(……暇だなー。図書館から本持ってこようかなぁ)」

与一「(信とお豊よりも僕の方が時代が遅いし、その分知識ないのってほんとずるいよねぇ)」

与一「……飛行機乗って見たいなー」

与一「(……暇だなぁ)」

与一「……zzz」

豊久「……」

豊久「……与一ば屋上で寝とったぞ」トマトムシャア

信長「えぇ……」

豊久「んで、おいは銭湯ば行って来る」

信長「えぇーお前なに、この時代に来て風呂にどハマりしたの?結構な頻度じゃね?」

豊久「ゆきは毎日入るもんと言っちょった。そんに、身体ば暖め解せばよき動きするど。しゃんぷうやぼでいそうぷはよか香りじゃ、風雅じゃ」

信長「お前香とか風流とかまっっっったく興味なさそうなのに……はぁ、俺も行く。もーぱそこんは疲れた」カタバキバキ

豊久「おう。ついでんこんびにば寄って廃棄の飯ばもらんど」

信長「……お前ってなんだかんだ適応力たけーなー」

ゆき「授業終わりー!ただいまーみんな元気ー?」

与一「えぇーなにそれずるいじゃないですかー」プンスコッ

豊久「なんら、おまんも今から銭湯ば行けばいい」

与一「えー、まぁー、うん。そうします。」

ゆき「どうしたの?」

与一「聞いてくださいよぅおゆき、のぶのぶとお豊が僕置いて銭湯行って来たんですって」ヒドクネ-?

ゆき「えぇーなにそれ、私も行きたいよう!」

信長「はいはい、宿題やろうなー」

ゆき「あ、あうう……」

与一「おゆきー頑張ってー。ということで僕は行ってきまーす。明日の朝くらいまでには帰ってきますねー」

信長「明日の朝って……夜中中遊ぶってことか!与一もこの時代に馴染んでやがる……!」

ゆき「うぅ、私も遊びたいよう……」シュクダイオワラナイ-

信長「はぁ……俺の活躍するドラマ見よ……」パソコンカタカタ

豊久「信が1番馴染んどるのぅ」

abemaTVで今日22:30からドリフターズ7話、23:00からドリフターズ8話やるぞ!
みんなアプリ落として見よう!

明日の昼か夜ごろに続きを載せていきます。ようやくゾンビ発生が始まりそうです。

超馴染んでんなこの武者ども

待ってる

今日もゆっくりやっていきます。よろしくお願いします。


翌日、朝

信長「……なんだ、この感じは」ピリッ

与一「変な空気ですね。戦とはまた違う……どうしたんでしょうね。街に行ってみますか?」

信長「いや待て。……いんたーねっとで調べる」カタカタ

暴力事件が多発、インターネット中継

信長「……うはぁ、見てみこれ。まるで獣だ」

与一「……まるで妖に身体が乗っ取られたみたいですね。おゆきは大丈夫でしょうか?」

信長「お豊がいるから大丈夫だろ、アレもこういうのには敏感だ。」

与一「そうですね。とりあえず待ちますか」

信長「与一、お前はテレビを見ておけ」

与一「わかりました」


ゆき「おっはよー!のぶのぶ!よいっちー!」

豊久「……おい、何が起こっちう」

信長「なんじゃあ元気そうじゃあないか」

与一「おゆき、にゅうすは見ましたか?」

ゆき「んーん、いつも朝はやく来てるからニュース見る時間なんてないよう」

豊久「何も見とらん、が、街が異質じゃあ」

与一「そうですか……今日は少し危険です。人が密集するここよりも、家に帰ったほうが良いのでは?」

信長「いや、ここの方がいい」

ゆき「?」

信長「まぁあれだ、ゆきは普通に授業行っとけ」

ゆき「はぁーい!」


与一「人も多いですし、学校の方が危ないんでは?」

信長「だろーなー。ま、仕方ない。下手に家に閉じこもってるよりかマシだ」

豊久「外ば見てくいよかか」

信長「……おぅ、これがどういうもんか知りてぇしな」

与一「では私がおゆきを見ていましょう」

信長「出来る限り学校の全体が見える状態で、だ。頼んだ」

与一「承知」


病院

信長「……獣のようになってるな」

豊久「じゃっどん、獣ばなってもこちらに見向きもせんと、周りの人間ば牙で襲っちょる」

信長「……牙で襲われたら発熱、暫くしたら獣に取り憑かれる。……こりゃねずみみたく増えるな」

豊久「やばいか」

信長「めっちゃくちゃ、やばい。最悪、街が滅びる」

豊久「!」

信長「ここは、まずい……もうあと一刻もあればこの建物の中にいる奴ら、全員獣に取り憑かれるぞ」

豊久「そいが、こん建物から出たら……!」

信長「めっっっちゃくちゃやばいぞ。はよ戻るみゃあ。……そうか、こういうことか!」


学校 昼過ぎ

与一「……それは、まずいですね」

信長「とりあえずお豊には近隣の様子を見に行ってもらっとる。……被害がどこで起こってるか知りたいからな」

与一「教師達は外で何が起こってるか気付いてるみたいですけどね。……さて、どうしますか?」

信長「……俺らが来たのは、きっとこれだったんじゃないか?」

与一「?」

信長「黒王軍に対抗するために死に際に連れ出されて、獣人間が増える数日前に連れ出されて」

与一「……紫、でしたっけ。彼は一体なにを考えているんでしょうね」

信長「廃棄物はここにゃあいないようだが、ニャァ……こんな、なにも触れんのになにをしろっつー事だ」


信長「……ぶっちゃけ、どうしようもねぇよ」

与一「外に出てもどこまでも感染していく病、逃げ場なんて無くなりますもんね。」

信長「ま、しばらくは籠城。情報が整い次第ゆき連れて安全な場所を探す」

与一「……籠城、ですか」

信長「まぁこの時代は飯も保存できるしある程度は大丈夫じゃろ。外にいる方がよっぽど危険だ」

信長「(さて、……今回の事件。駅、しょっぴんぐもぅる、病院、……発症の場所がばらばらだ)」

信長「(しかし起きている事は同じ。つまり、何者かの仕業っちゅーことは確定してる)」

信長「(駅や病院は朝から動いとる。しょっぴんぐもぅるは昼が1番混雑する。……さて、出来る限り感染させたいとしたら、学校に獣をばら撒くのは放課後。帰る生徒と、部活動の生徒に食らわせる!)」


信長「……さぁてさぁて、敵はどこから来るかのぅ」


豊久「ノブ、戻ったど」

信長「さーどうすっかな」

豊久「いけんすうか」

信長「……いやぁ、敵さんがどちらからどーやって来られるかわからないから、ねぇ」

豊久「敵は人間じゃなか、じゃっどん、人間が操っとう」

与一「ええ、そうですね。」

豊久「……外ば皆皆獣になっとう。じゃかし、ここばなっちょらん。昼過ぎば各々の家ん中で争う音がしとったけ」

信長「ほう、ほうほう」

与一「家でも外でも発症する。ってことですよね……でも、ここではまだ。」

信長「誰かに接触してなる、以外にも発症する原因があるのか」


豊久「そいどん、学校の中ば居ればええ」ド-ン

信長「……つってもよー、俺たちいま幽霊よ?しかも過去の幽霊よ?城主でも権力者でもないのよ?ガキどもに学校の中にいろって命令すら出せねーのよ?あー権力欲しー手足みたいに使える部下いっぱい欲しー!」ワキワキワキ

豊久「贅沢ば言うな」ビシィ

信長「あぁん!?だっておめーこれあれよ?えるふ衆ならもっとはやく鎮静化できてるからな!」

与一「はーいどうどうはいどうどう。少し考えましょうよー、どこから来る病なのか、を」


豊久「……病ば風で飛んで来るもんじゃ」ウ-ム

信長「あとは病の者の血やら体液やらだな」

与一「獣人間からの感染はノブの言うやつですよね」

豊久「じゃっどん、なして最初に感染したやつがおる。それも、家の中ばおるに感染しとう!」

与一「……しょっぴんぐもぅるや駅は誰かの差し金と考えましょう。問題は家の中の者の感染です」

信長「……家」


信長「家ん中にいて獣になる要因ってなんだぁ。そもそも家の中で外と触れる機会なんてあるかぁ?」

豊久「てれび」

与一「電話、いんたぁねっと」

信長「てれびなら職員室がもう落ちてるだろーよ。いんたぁねっとも、さっき授業で使われてたけどなんともなかっただろ。……電話の線はあるが、音でかかる病って事か?」

与一「まぁひとつの案ですし。しかし街全体に広めたい病なのであれば、すぴいかぁを使って街で音を流し回ればいいのでは?」

信長「だよなぁ……」

豊久「ままはどうじゃ。野菜や肉ば外でこうたもの使っとる。それに口から食うもんじゃ」

信長「それもない。野菜や肉の保存が長くできるようになったこの時代に、今日、急に揃って病にかかるのは難しいだろう。第一それなら弁当持ってきてる生徒もダメだ」

豊久「じゃっどん、体の中ば入れるんはままか水しかなか」


信長「水……?」

与一「水、ですか?」

信長「そうか、そうだな……、家んなかに閉じこもっとるのに感染するっちゅーことは、家の中で家の外の物使っとるんだろ?
この時代は下水道が完備されとる。下水道になんぞの病の虫を流しとるならそうなるだろうて」

豊久「じゃっどん、なしてここば獣人間がおらん」

与一「……あ!」

信長「どうした!」

与一「そういえばここの屋上にはたんくと浄水施設が付いてるとか、生徒が言っていました。
それで植物に綺麗な水が常に与えられる、とかなんとか」

信長「で、あるかー。でーあーるーかー……」


信長「さてさて、……ここの水が全てそれで賄われているなら今のところは大丈夫だろう。が、その浄水施設やらの中に病虫を入れられたら終わりだぞ」

豊久「たんくば見張っとればええ」

信長「……いや、たんくだけじゃだめだ。たんくから伸びる管のどれかに入れられたら終わりだぞ。そもそも入れるかどうかすらわからん」

信長「駅での発症を思い出せ。
水に触れる事がないのに、あの駅のど真ん中でたった1人が急に発症したのを考えると、無理矢理誰かが病虫を飲ませたに違いない。
それをここでやられたら、こんなに統率が取れてない民衆共だ。すぐに混乱になってやばいことになる」

豊久「感染ば方法がずばあおるのう」

与一「ですが、どちらにせよ学校を封鎖すれば大丈夫では?」


信長「それがなー、多分それ1番やばいんだよー」

豊久「なして」

信長「よーく考えてみ?普通の奴が地下深ーく潜ってる下水道の大元に病の虫流せるか?」

与一「……あー、あー!」ヒラメキ-!

豊久「どういうこつば」

信長「明らかにこの病を意図的に作り、尚且つそれを制御して、しかも街にばら撒いてる奴がいる」

与一「何かの大きな陰謀、しかも病を作るのに長けた者の。」

信長「この街よぅ、らんだる・こおぽれいしょんっつー会社がめっちゃくちゃ携わってるんだわー。それはもー街を作るところから携わってるんだわー。
しかもその会社、薬にもよーくよーく手を出してるみたいでなぁ」

豊久「つまり?」

与一「この学校の設立にも大きく携わっているんですよ。その会社……」


与一「もっというと、この学校の教頭、校長、理事長がらんだる・こおぽれいしょんの者です」

豊久「……むむむ」

信長「この学校を封鎖した状態で病が出れば、その3人のどれかが原因じゃろて。」

与一「しかしその時には時すでに遅し、ですねー」

豊久「……その3人ば首落として学校封鎖せばええ」ムンスッ!

信長「うわーお脳筋」

与一「まぁ、殺らなきゃ始まらないですよね」

豊久「自前の野太刀じゃあここん人間ば殺せん。じゃっどん包丁ばもろうてくど」

信長「あんま人に見られんようになー」

与一「やーいやーいぽるたぁがいすとー」

豊久「誰がぽるたぁがいすとじゃ!」ムッカ-!

信長「いやでも側から見ると包丁浮いてるようにしか見えないからな。ほんと気をつけろよな。下手すりゃ獣人間どころじゃないからな。」ユウレイコエ-ヨ


信長「……さて、主な感染源は水と人。水はこの学校で施設が整ってるから、外部からに気をつけりゃあいいだろ」

与一「となると?」

信長「外に出さずに籠城。情報が整い次第逃げる、だ。早く動きたいが情報がなさすぎる。……さて、ぱそこんでも見るかねぇ」

与一「嫌なカオしてますねぇ」ニヤァ

信長「まーなァ、俺ァ第六天魔王様々様だ。……ということで与一、お使いを頼むぜ」ヒッヒッヒ


とりあえず今日はここまでです。
また明日の夜ごろにキリのいいところまで載せていきたいと思います。

あと、まだちゃんと書いてなかったので書きますがこのSSはがっこうぐらしとドリフターズのクロスオーバーSSです。今更だけど。

がっこうぐらし見てないからさっぱりわからないけど、面白いな まぁ、まどマギぐらいやばいっていうのは聞いたことがあるが...

俺も似たようなもんだけど
なんだ、まどマギぐらいのヤバさなら案外大したことないんだな

まどまぎとはヤバさの方向性が違うから何とも言えんぞ

今日もキリのいいとこまで乗せていきます。もしかしたら今日の投稿で騒動初日の最後まで行くかもしれません。

>>62
ニコ動でがっこうぐらし1話無料で見れるんで是非。1話が1番面白いしこれを見てからの方がゆきの性格が掴めるはず。
http://sp.nicovideo.jp/watch/1436342441

>>63
まどマギよりがっこうぐらしのが個人的に怖いです。主人公が壊れてますので楽しめると思います。


豊久「おいノブ、殺してくいたぞ。……はぁ、包丁ば三本が三本なまくらになぁたわ。すぱっと殺せんし……」ハァ

信長「死体は?」

豊久「といあいず、今ば隠しとう。時間もなか……とこんで、与一ばどこ行っとうか?」

信長「なぁに、ちょっとしたお使いよう。んでもってお豊、お前はだな……」コソコソ


信長「(……発症が起きてるのは巡ヶ丘だけ。つまり、この街はらんだる・こおぽれいしょんの兵に包囲されている……全国区じゃねぇだろうしな、これ。)」

信長「(人が残っている方がいいが、黒幕がいるならあんまりここに生き残りがいるとバレると掃討に来るやもしれん)」

信長「(……さて、どうすっかなぁ。)」


夕方

信長「ま、幽霊3人で救える人間も限られとるわ」ヒラキナオ-リ

ゆき「あれ、のぶのぶだ!来てくれるなんて珍しいねぇ、どうしたの?」キラキラ

信長「おう、急いでこっちきたわ。お前は補習か?」

ゆき「あうっ……で、でももう終わるもん!」フンスッ

信長「そーかそーか。……ところで、この学校で1番分厚い扉っつったらどこだ?」

ゆき「えー……放送室、かなぁ?音もしっかり静かにしてくれるし。」

信長「だな。んじゃあ、補習終わったらすぐ行くぞ」

信長「……せっかくならパイねえも連れて、な?」

ゆき「ぱいね……あっめぐねえだね!」


めぐ「なんで急に放送室なんかに?」

ゆき「えーっとね、えっと、その、あ!めぐねえにすっごい秘密、教えてあげるの!」ワタワタ

めぐ「えぇ?な、なにかなぁ?」

ゆき「(あうぅ……む、無理があるよう……無茶振りだよのぶのぶぅ……)」グギギ


信長「んまぁ、放送室は二階。扉も分厚いからやつらは入ってこれんだろう」ニヤァ

ゆき「?」

信長「っと、ゆきも手伝えい。扉が破られることはないとは思うが、鍵が壊されでもすりゃ入られるぞ」ロッカ-ウゴカシ-

ゆき「ねぇのぶのぶ、……いまから、なにするの?」テツダウヨ-

信長「……さぁてねぇ。俺ァお前らがなにやらかしたんだ、って気分だぜ」

57

放送室の分厚い扉がドンドン、と大きな音を立てる。
扉の前に動かした重いロッカーが僅かに動くほど、大きな力で殴られているようだ。

めぐ「神山先生……?」プルルルル

ゆき「のぶのぶ!これ、どういう……っ!」

信長「手伝えぃ。外から絶対開けれんようにするぞ」バリケ-ドツクリ-


めぐ「……もしもし」

神山「今どこ……放送室?ならそこから絶対出たらダメ!絶対誰もいれないで!職員室はもう……」

めぐ「……!神山先生、神山先生!?なに、が、起こって……」

ゆき「めぐねえ、あれ……」


運動場では獰猛で動きのゆったりとした血塗れの人間だったものが、逃げ惑う人々を捕まえ、噛み付き、肉を食らっている。その中には、彼女達が知っている顔がいくつもあった。
阿鼻叫喚の地獄、それが運動場に広がっていた。

信長「ゆき、突っ立ってると邪魔だわ、座っとけ」サッ

ゆき「わっ、……のぶのぶ?あ、ありがとう……」

めぐ「……これ、なに……なんなの……?」

信長「そこのでか乳教師も椅子に座らせとけ」

ゆき「う、うんっ!めぐねえ、こっち!座ろ?」


めぐ「……ありがとう。丈槍さん」ガクガク

ゆき「ううん、お礼はのぶのぶに言わなきゃだよ、めぐねえ」

めぐ「?……その、のぶのぶって人は、誰なの?」

ゆき「……あ、えーーーっと」ノブノブタスケテ-

信長「ばぁか。言ってもいいが、信じてもらえねぇだろうよ」


めぐ「……信じるよ」

ゆき「っほんと!?」

めぐ「さっきからそっちの方見て困ってるって事は、そこにいるんだよね?
ううん、最近の丈槍さん他の方向いていろんな顔してるんだもの。なにか秘密があるんだろうなって思ってたの。
……ありがとう、のぶのぶ。あなたのおかげで私は助かることができました」

信長「……っかー。やっぱアレだわ、なんかアレだわ。」ハァ

ゆき「?」

信長「……ま、ゆきと一緒にいたからマグレだ、マーグーレー。よかったなぁ生き残れて。」

ゆき「えへへっ……」

めぐ「のぶのぶ、なんて言ってるの?」

ゆき「照れてるみたいだよ!」

信長「……オイオイオイオイ、誰が照れてるってぇ?第六天魔王様か?第六天魔王様々様かァ!?」グリグリグリグリ

ゆき「いたた、いたいたいよぅ!ぼーりょくはんたい!」

めぐ「うふふ、のぶのぶと仲良いのね」

ゆき「あうう、めぐねぇは見てないで助けてよう!」


ゆき「のぶのぶはねぇ、幽霊なんだよ!」ドヤッ

めぐ「ええっ!」

ゆき「しかも、織田信長の幽霊なんだよ!」スゴクドヤッ!

めぐ「ええー……(一気に胡散臭くなったな……)」

ゆき「最近学校でポルターガイストの噂が流れてたのはねぇ、のぶのぶとお豊くんとよいっちーのせいなんだよ!」

めぐ「そういえばここ1週間、消したはずのパソコン室の明かりがついてるとか、弓道部の弓と矢が誰かに使われてるとか、そういうのあったわねぇ……」

ゆき「うん!」


ゆき「……えへへ、めぐねえなら信じてくれるって思ってたんだぁ」

めぐ「丈槍さん……」

ゆき「わたし最近、学校が好き。
クラスであまりみんなとうまく話せなくっても、学校にめぐねえがいるもん。
朝はやく行けばのぶのぶ達が学校で暮らしてるし、下校時間いっぱいまで残って、3人にいろんなお話してあげるんだ!」

めぐ「……そっかぁ。えへへ、うん。」

ゆき「めぐねえと、のぶのぶとお豊くんとよいっちーのいる学校がね、好き!」

信長「……恥ずかしいことようまぁ言えるなぁ」


めぐ「丈槍さん。その3人のお話、もっと聞かせて?私には3人が見えないから、いろんなこと。」

ゆき「……うん!あのね……」

信長「(ここはまぁ扉塞いだし安全だろ)」

信長「(やっぱ1階の玄関を全部締め切っても窓から入られたか……まぁ、それでも入って来る数は多少は減るだろう)」

信長「(あらかじめ家庭科室や理科室とかは防いだから火事にもならんだろうし、火回りの確保は大丈夫だろう。んでもって職員室にあった非常食を頂けば食糧もある。あとは水だが……)」

信長「頼むぞ、お豊……」


数時間前

信長「っちゅーことで俺ァ水道管にちぃっと仕掛けしてくる。お豊、てめぇは放送室のでけえすぴいかあを校庭に4台もってっとけ」

豊久「なしてすぴいかあば運動場に持ってく?」

信長「ヒヒ。まだ確信はないが奴等の習性ってやつが少し分かってなぁ。」ニヤニヤ

信長「校舎はもう諦める。玄関とかは締めるが、窓も破って来るなら入り口が数えきれんわ」

豊久「おう。……しかし今ならまだ憑っとらん奴ァ助けれるんでなかか」

信長「救えるなら救え。だが俺たちは救世主じゃない、俺は第六天魔王でお前は鬼島津だ。」

信長「……俺たちの帰るとこは戦だ。間違ってもこんな災害じゃあねぇ。全部救うとしたら、それは救世主の仕事だ」

豊久「……目の前で拾えるんば拾うど」

信長「おう、そうしろ。……だが全部は救えん。精々片手の数だけだ」


数時間前

信長「っちゅーことで俺ァ水道管にちぃっと仕掛けしてくる。お豊、てめぇは放送室のでけえすぴいかあを校庭に4台もってっとけ」

豊久「なしてすぴいかあば運動場に持ってく?」

信長「ヒヒ。まだ確信はないが奴等の習性ってやつが少し分かってなぁ。」ニヤニヤ

信長「校舎はもう諦める。玄関とかは締めるが、窓も破って来るなら入り口が数えきれんわ」

豊久「おう。……しかし今ならまだ憑っとらん奴ァ助けれるんでなかか」

信長「救えるなら救え。だが俺たちは救世主じゃない、俺は第六天魔王でお前は鬼島津だ。」

信長「……俺たちの帰るとこは戦だ。間違ってもこんな災害じゃあねぇ。全部救うとしたら、それは救世主の仕事だ」

豊久「……目の前で拾えるんば拾うど」

信長「おう、そうしろ。……だが全部は救えん。精々片手の数だけだ」

屋上

豊久「すぴぃかあば校庭のど真ん中に置いた。……じゃっどん、信ばなにをする気か」

豊久「……あちこちで火事ばおこっとう」

豊久「(信はたんくに毒ば入れる奴は多分こない言うた。なんらば、おいがそれをするかもしれん3人……校長と教頭と理事を殺したから。
じゃっどん、もし入れられたら皆死ぬ。)」

豊久「……腹減った」トマトムシャア


豊久「……む?」

くるみ「開けて!開けて!助けて!」

悠里「あら……?どうしたのかしら」

豊久「(開けるか。……開けるのか。……殺すか?)」

豊久「(信ば救えるなら救え言うとった。……なら)」

悠里「どうしたの?」

くるみ「はぁっ……はぁっ……わかんない、わかんないけどっ……」

くるみ「わかんないけど、……アレ、」

悠里「え?……!な、なにあれ……!?」


くるみ「急にみんなが、ああいう感じになって……」

悠里「そんな……!」カタカタ

ドンドン、と屋上の扉が叩かれる。
しかしそれは先程くるみが叩いたのとは違う。力任せに、小さなうめき声が聞こえるそれは、次第次第に回数が増えていった。

豊久「……来るか」

ついにバリン、と屋上の扉の窓が破れる。
そこから幾多の手が伸びて、屋上にいる人間に向けて手を伸ばしてきた。
その顔はみな正気を失い血を流して、口を大きく開けて歯を見せつけながら此方に出来る限り手を伸ばそうとしている。

悠里「い、いやぁ……っ!」

くるみ「おいあんたっ……ロッカー動かすぞ!」


悠里とくるみが扉の前にロッカーを運ぼうとした時、割れた窓に一本の包丁が飛んだ。
それは綺麗にさくりと、手を伸ばしていた1人の頭に刺さる。次の瞬間にはもう1人、もう1人と、そこにあった包丁の数だけ頭がかち割られた。

豊久「おまんらはただの民じゃ。病ば侵された民の首ばいらん。……命置いてけ」

悠里「……?な、なに今の……」

くるみ「おいっ、早く!」

豊久「む、なるほど。おいも手伝おう」

くるみ「ぐぐっ……ロッカーおもっ……」グググ

悠里「うんん……く、動かない……っ!」グググ

豊久「っふんぬ!」ズザァッ

くるみ「!?わ、急に動いた……」


ロッカーを扉の押さえにし、迫り来るかれらとの壁を抑える2人。だから気が付かなかった。
くるみが振り返った時には、くるみの連れてきた先輩が自分達より数歩先でゆらりと動いていたのを。
まるでかれらのように、歯を見せつけながら手を伸ばしているのを、2人はその直前まで気が付かなかった。

くるみ「……せん、ぱい?」

悠里「ひっ……あっ……」

だが、彼女達の目にはもう1つ不可解なものが映る。
宙に浮くシャベル。それは次の瞬間には勢いよく飛び出し、くるみの先輩の胴を貫いていた。


2人の目の前でばたりと倒れる先輩。その胸には、シャベルが貫通していた。
しかしそれでもまだ先輩は2人に、手を伸ばしている。

くるみ「先輩っ……!せんぱい、せんぱい……!」

悠里「……ポ、ポルター……ガイスト」

スコップが身体から引き抜かれ、彼の頭上で止まる。
くるみの目には、それがまるでギロチンのようなものに思えた。

くるみ「待って……待って、いやだ……」

悠里「ひ……!」

くるみ「待って!!!!」


先輩の鼻先でシャベルは止まる。
それは、くるみがシャベルを掴んでいるから、そして、シャベルを持つものが彼女の目を見て止まったから、でもある。

豊久「なぜ、止める」

くるみ「私にやらせて、私が、私が先輩を救う」

豊久「女ばやることでなか」

くるみ「……好きだったんだ。好きなんだ、だから……」

豊久「……!」


豊久はシャベルを持つ手を離した。自然とシャベルだけの重さになったそれをくるみは握り直すと、手を伸ばす先輩に向けてシャベルを振りかざす。

くるみ「ああああああああ!!!」

豊久「……」

悠里「……最近噂だった、学校の幽霊……?」

豊久「!……おいは幽霊でなか。おいは、島津豊久!」

豊久『島津豊久』カキカキ

悠里「わ、マッキーが勝手に!……島津、豊久……誰?」

豊久「」チ-ン


力強く振りかざすそれは、何回も、何回も。正確に、彼の頭を粉々にした。

くるみ「あああああっ……ああっ……うう、あああ……」グサッグサッグサッ

悠里「……もう、もう大丈夫っ!……もう大丈夫よ。」

くるみ「……ありが、と。……」

悠里「それは、豊久さんにも言わなきゃ」

くるみ「あぁ……このシャベルか。はは、そうだよな……あぁ、不思議だなぁ」

悠里「……最近噂だったポルターガイストさんの名前だって」

くるみ「ああ、そういえばそんな噂あったな」


豊久「……おまんら、話ばするんはいいが、ここんろっかあ抑えるん手伝えい!」

豊久『手伝え』

悠里「ん?……あ、ロッカー!」

くるみ「私達も手伝わなきゃな!」

悠里「ところで貴方、名前は?」

くるみ「私は、わたしは恵比寿沢胡桃」

悠里「そう。私は若狭悠里。よろしくね」


余談

胡桃「豊久……島津豊久……うーん」

悠里「どうしたの?」

胡桃「どっかで聞いたことある名前だと思ってなー。島津……豊久……」

悠里「島津って言ったら薩摩のよね。っていっても、薩摩なら西郷隆盛の方が有名なイメージあるけど」

胡桃「なーんかゲームで聞いたことあるよーな。島津義弘は知ってるけど……」

豊久「じいさまを知っておるか!後世にも名を轟かせるとは、流石じいさま!」ワァイ!

胡桃「ま、戦国武将持ってくるなら織田信長とか豊臣秀吉とか徳川家康とかその辺ほしーよなー」

豊久「」ブチッ

悠里「きゃー!?なに、怒ってるの!?」シズマリタマヘ-!

胡桃「ごめんごめん!薩摩は有名だよ!!ごめんね!」イタイ!イタイ!


とりあえず今日はここまで
明日の夜に時間が取れたらまたのせていきます。

感想置いてけ!なぁ!お前見てるな!感想かけるだろう!?なあ見てるだろおまえ

                                   ,,,ィ
                              /  ....:::ニ'=―-              __,ノ
       人_,、ノL_,iノ!               |i/::::::::::::::::::::::::`ヽ             ).

             /                  !:::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ::>           ソ  お 首
        だ 大  {                r:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:マ          ,)   い
.       !!. 将   ヽ                ノ:::::::::::::::::::::::::::ィ(c7::爪ヾ=≠≦ヽ    ⌒ヽ. て
        . 首    >       _  イ´/::l 〉:::::::::::::::::::::::: ̄r/ リ )从  圦     _,ノ  け
                  /      从7ミヽ:::::::i::::! !:::::::::::::::::::::::::::::j/:::::!! !| j  i!ノハ   ⌒ヽ
   ⌒)         ィ      ィミ) ヽ:::::::::}::弋ヽ:::::ヽ:::z- -メj::::// .i!    !| イト、    ヽ
   、- '   だ 大   L_     r三`ヽ::::::::::::::::::|:::::::::)〉::::::::::::::::::::::::::!' ノイ i   |l  ク!    __,ノ  な
   _ )   ろ .将   く   /: 三: : ::::::::>==7¨`!:::乂::::::::::::::::::::::::::((  /   ,| // ∧   ヽ.  あ
   ).    う  首   (_ , '::( ̄ ̄ ̄7{入 イ ヾノ人:::::::::::::::::::::::::::::::::ノ /    /!  ノ ∧    )
   ´)   !?      .,'::::::/―――{ :| !´ .|  ヽ:::::::`ヽ、::::::::::::::::::::弋以>  /:::\  イノ〉   Y⌒
    )          (i::::::i      ∨´\ \  }ァ⌒ __〉::::::::::::::::::::::ー――ァミミニ) !  /∧
  j`‐'          ィ 代:::>     ヾ>‐ つ‐し':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ヾ `ミ! / ∧
、- '  お 大 な   L_ヾ三≧=ニ三>‐' ̄´ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽニニ 爻   ト、
_ ).   ま 将 あ   く             }::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/    \ ニ刹ニ //!
)     え 首     (_              )::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}}      )少  / / 7
´)     だ     ,ニ=-            |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ      \ ヾ三≧ソ 八
 )      ろ     (_             ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::リト-      \}:::::::::}   i
⌒)-、 ,. 、       〈             /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ:::::)      i:::::::::::、  l
    ′ ヽ/⌒ヽ'⌒ヽ「           r:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ\       .|:::::::::::入 !

ふとゾンビさんたちを廃棄物に引き込むEASYさんというのがみえる気がしたんですが
まあ一般の皆様方だから向こうに行っても戦力にはならんか。

>>1乙!
普通におもろいぞ

ヨイッチーどこいったんやろ

向こうからは見えないけど触れるって生身より強いじゃねーか!
あと三人が現代の知識持ったまま帰ったら無敵だな

普通の人には見えない、本人が触りたい物しか触れない、スタンドじゃねーか!

>>95
きっと額あたりに何かお札貼られて、両腕を前に突き出しながらビョンビョン飛び跳ねてんだよ

>>93
ドリフOPになんかゾンビかガイコツみたいなガリガリの黒王軍のやつNANANANA歌ってるし、多分親和性高いんじゃないかな。統率ないけど

>>94
この言葉で文字がいっぱいかけるありがとう

>>95
どうしても陰が薄くなりがちな万能よいっちー。万能のために強くなりすぎて出番が少なくなる。

>>96
豊久→普段の野太刀が使えない+味方にバフかけれない(弱体化)
信長→鉄砲が使えない+軍が欲しい(弱体化)
与一→弓道部の弓矢でいつもの武器を使える+相手から見えない(チート)

今日もゆっくり載せていきます。よろしくおねがいします

ジョジョとドリフのクロスオーバーも書きたいし書きたいものが多いですけど、目指すは完結。


信長「さてさてさて、あれからだぁいぶ時間も経った。日も暮れとる」ニヤァ

与一「よい、しょっと。戻りましたよ」

信長「おお、思ってたより早かったなぁ」

ゆき「よいっちー!おかえりぃ、ほらめぐねえ、よいっちーだよ!」パタパタ

めぐ「ええっ!?えっ、と初めまして。佐倉慈です」ペコ-

与一「あのー、ぼくこっちですけどー」

ゆき「めぐねえ、よいっちーはこっちだよこっち」

めぐ「えっ……どっからやってきたの?」

ゆき「今窓からよじ登ってきたよ?」


与一「準備は出来ましたよー。ちゃんと学校の敷地の門は全て封鎖。車を移動させて入れないようにしました
それから……すぴいかあの所に言われたようにやって来ました。いやぁ、悪いお人だ」

信長「おう、ご苦労だったな」

与一「いえいえ。いやぁいいものですね、車を運転するっていうのは。楽しかったですよ」

信長「任せろっていうから任せたけど、お前いつ車の運転練習したんだよ」

与一「はっはっは。ばいくもいけます」


信長「おゆきちゃんや、おゆきちゃんや」

ゆき「ん?ひぇっ、ど、どうしたののぶのぶ?」

信長「このマイクになー、おーっきな声でなんか喋ってくれんか?」ニヤニヤ

ゆき「ふぇ?」

信長「歌でもいいぞー何でもいいぞー」ヒヒヒ

めぐ「のぶのぶさん、なんて言っているの?」

ゆき「このマイクに、歌ったり喋ったりだってー……ううん、えーっと」ド-シヨ-

めぐ「あら、丈槍さん校歌歌うの得意じゃない。ね?」

ゆき「あっ……うん!わかった!」


信長「んじゃあ与一」

与一「人使い荒いですよ、ほんと」

信長「いやぁすまんなぁ、頼むぞ」

与一「はいはいっと。」

ゆき「丈槍ゆき!校歌、歌いますっ!」


七つの丘に冠たるは
天に煌めく剣の聖
朽那の川に渦巻くは
九頭の大蛇の毒の息

七日七夜の争いに
天より降るは血の涙
大地に深く刻まれし
炎の跡こそ物恐ろし

七つの丘に日は巡り
今や聖はおらねども
我ら希なる聖の子
心に剣を捧げ持ち

勇気を胸にいざゆかん
巡ヶ丘の民いざゆかん


信長「(うわぁめっちゃ集まりよる。校舎の中からもゾロゾロと……)」

信長「(やっぱ音で集まりおるか。いやぁ、学校の外からもやってきてる……うむ、門を防いどいてよかったわ)」

信長「(さて、校内のやつらはまだ出てこんか……)」ニヤニヤ


悠里「あら、この歌は?」

胡桃「校歌だよな。これ……うん?」

悠里「運動場から聞こえてくる。……あ、あのスピーカーだわ」

胡桃「なぁおい!校内から奴らが……どんどん出てく!」

豊久「おぉ。信ば始めおったか……さて、おいば行くぞ?」ズゴゴゴ

悠里「きゃっ……あ、ロッカーが」

胡桃「?豊久さん、どっか行くのか?」

豊久「あんさべるば便利じゃ。おいも一個もらって行こう」ガチャガチャ

悠里「(勝手にロッカーの扉が開いて……あぁっ買ったばかりのシャベルが浮いてる……!)」ポルタ-ガイストダ!

胡桃「(やっぱ、シャベルが浮いてるようにしか見えないや)」オカネニナリソウ…

豊久「……よし、行こうぞ」


屋上の扉を開けた先、そこにはいくつかの死体が転がっていた。脳天に包丁が刺さっているかれらは、この学校で何度かすれ違ったことのある生徒でもある。


悠里「……っ!あ、う……」

胡桃「ゆーりさん。……顔真っ青だ。」

悠里「……大丈夫よ。ちょっと、疲れちゃっただけ」

胡桃「……えっと、豊久さんに付いてっていいのか?これはどこに向かってるんだ?」

豊久『3、2階、放送室』カキカキ

悠里「回って行くってこと?」

胡桃「私達以外にも助けを求めてる人がいるかもしれないしな。わかった」


豊久「信、信!戻ったど」ドンドン

信長「ん?あー……はいはい。今開けるぞー。ゆきー、ちぃとそこのぱいねえに手伝うように言ってくれー」

ゆき「うん!ぱいねえ、のぶのぶがドアの前どかすの手伝ってだって!」

めぐ「ぱい……ねえ?それ、私のこと?」

ゆき「うん!」ムクナヒトミ-

めぐ「(私のぶのぶさんにどう思われてるのかしら)」セクハラ…



めぐ「ん?……あ!」

胡桃「めっ……めぐねえ!めぐねえ!」

悠里「佐倉先生!」


信長「……さて、外はどうであるか?」

豊久「屋上、3階、2階は誰もおらん。……囲っといた部屋ば被害は出てなか。そも、中に入った人数もそこまで多くなかったみたいじゃ」

信長「ようし、ようし。」

豊久「水道管も問題なか。誰ん触った後もなか」

信長「ま、そうか……取り越し苦労だったか……それはそれで問題だな、まぁええ」


与一「ただいまです。1階はいなくなりましたよ」

信長「よし、よし。んじゃあはじめっぞー」ワクワク

豊久「おう」

胡桃「……?あ、えっと、豊久サンは何をしてるんだ?」

ゆき「3人はねぇ、なんか始めるんだって!」

悠里「えっ3人?も、いるの?」

胡桃「ってかお前誰だよ。変な帽子だな」

信長「まぁ、ええ。とにかく着火すっぞー」ニヤニヤ

与一「行きますよー」

豊久「始めい」


与一が持ってきた弓道部の弓と矢、それにガソリンを染み込ませた布を巻きつけ火をつける。その火矢を彼らのいる所に向けて投げ打った。
ごうっ、と大きな音を上げて彼らが一斉に燃え上がる。苦しむかのように蠢いてから、肉が徐々に焼けるのか力なく倒れて行った。

豊久「……」

信長「なァんだ大将、機嫌悪いなぁ」

与一「今回の巧名は私だからじゃないんですか?」

豊久「……」ムカッ

信長「図星かーそっかーそーだよなー屋上で見てるだけだったもんなーごめんなーでも屋上に来ると思ったんだよーごめんなー」アクイハナイゾ-

与一「そーですよー今回大将首が来なかっただけで雑魚は私の役目ですよー」ゴメ-ンネ-?

豊久「逃げるもん狩ってくる」ムカムカ

信長「あーそれなー大丈夫だ」


信長「あそこが奴らの墓になる。逃がさんわい」

与一「囲いましたからね」

彼らはわらわらと、音の出なくなったスピーカーから離れようとする。それは、水を求めてフラフラと彷徨っているようにも、自身の体が燃え落ちていることに気が付かずに食らうものを探しているようにも、見える。

しかし、その彼らがある一定の線を越えるとばたりばたりと倒れていく。
それは何故か。上から見るととてもよくわかりやすかった。

豊久「……アレは?」

信長「なに、ちっとばかし塩水漬けた布を巻いた線だわ。うまぁく電気を使えば、アレで筋肉が焼けこげる」

与一「凄いですね。触れるだけでぱたりと倒れますよ」


豊久「」ムッス-

信長「なんじゃい。お前もう3人分大将首取ってるだろー」

豊久「戦で功名立てて無か。こいじゃ、おやっどに顔向けでけん!」

信長「はいはい」

与一「ま、次ありますよきっと」


ゆき「……ねぇ、終わった……?」

信長「いんやぁ、こりゃ始まりだぜ」

ゆき「ふぇ?」キョトン

豊久「……こいは戦の始まりじゃ」

信長「あまりここに長くいるわけにゃあならん。生き残りたけりゃ動かにゃならん。やることは多いぞぉ」

与一「ま、きっと大丈夫です」

ゆき「始まり……?」ゾワッ


信長「(計算されていた感染、大手薬品会社のらんだる・こおぽれいしょん、安全圏の学校……さてさて、掃討される前に逃げなくてはなぁ)」

信長「(まぁ、ひとり生かしてあるんだから大丈夫だろ)」チラッ


与一「私達は戻らなくてはならない」

信長「まだまだやらなくちゃあならんことが多いんでな」

ゆき「戻る……って?」

豊久「ここは俺達の道でなか。戦場で生きねば、生きてないのと同じよう」


豊久「ここに飛ばされたのもまたひとつの運命。紫とかいう男に飛ばされたか、それともまた別かは知らぬが、おいは帰るのじゃ」

豊久「生きるために死にに行こうぞ、戦うために戦おうぞ、首のために命ば捨てようぞ。そいが、おいのさだめじゃ」



信長「こっわー……」マジヤベェヨ

与一「蛮族だーこわー」ヤベ-ヨヤベ-ヨ

豊久「なにおう!?」


豊久「ここに飛ばされたのもまたひとつの運命。紫とかいう男に飛ばされたか、それともまた別かは知らぬが、おいは帰るのじゃ」

豊久「生きるために死にに行こうぞ、戦うために戦おうぞ、首のために命ば捨てようぞ。そいが、おいのさだめじゃ」



信長「こっわー……」マジヤベェヨ

与一「蛮族だーこわー」ヤベ-ヨヤベ-ヨ

豊久「なにおう!?」

とりあえずこれで序章終了です。ありがとうございました。

これからはめぐねえがぱいねえになったり太郎丸をえのころ飯になったり、みーくんがバレー部の期待の2年になったりしたいです。最後まで走り抜けるよう頑張ります。今後も応援していただければ幸いです。
でも過度な期待と考察はやめようね。首が締まるからね。脳みそ空っぽにして読んでね。

次の話もわりと調子よく進んでいるので、話がちゃんとまとまったらまたゆっくり載せていこうと思います。

おっつー
面白いので是非頑張って欲しい


なんつー校歌だよ

ドリフターズアニメしか見てないけどオーク可愛いな

おもしろいので期待してます

こんばんわお久しぶりです。
続きが一通り書けたのでまた始めるよー

もう明日ドリフアニメ最終回だよ


数日後

信長「はぁーーーー……逃げる算段も、逃げた後の事もうまくいかねーなー」ゴロンゴロン

信長「考えても考えても、どちらにせよ情報が無くて動けん」

信長「くっそー……校長がらんだる・こおぽれいしょんの手先なら校長室になにかとんでもねーもんでもあると思ったのによう」

信長「はやく見つけにゃならん……この騒動の意味と、黒幕を……」ブツブツ


信長「やりてーこと多いよー人が足りないよー辛いよー!」ワ-ン!

ゆき「やっほーのぶのぶ!」ヒョコッ

信長「なんだぁゆき、パイ乳教師と乳庭師と筋肉娘はどうした」

ゆき「えっと、3人は図書館に行ったよ!この街の地図とか見るって!」

信長「……お前は?」ジト-

ゆき「えっへへー、多分のぶのぶが本を持ってってるんじゃないかなって!聞きにきたの!」ドヤッ

信長「あー、あるぞ。ほれそこに」

ゆき「やっぱり!持ってっていい?」

信長「おーおー、好きにしろ好きにしろ」ヒラヒラ

ゆき「!」ヒラメキッ

信長「……なんだその目は」

ゆき「のぶのぶせーんせ、疲れてるでしょー」フフフ

信長「そりゃあなぁ。戦や治世にゃあ自信あるがこーいうのは慣れん」

ゆき「……っていうか、寝てる?」

信長「寝てる寝てるちゃんと寝てる」

ゆき「ご飯食べてる?」

信長「食べてる食べてるちゃーんと食べてる」

ゆき「肩凝ってる?」

信長「凝ってる凝ってるー……え?」

ゆき「ふふん、このゆき様にお任せをー!」ドッヤァア


信長「……ぶっあああぁ~~~あーそこそこーー」ゴクラク-

ゆき「ふっぎぎぎ……お、親指が曲がりそう……っ!のぶのぶ、肩、硬い……」ゴギギギ

信長「そりゃなぁ、50年も生きて戦したり謀反起こされまくったり、まーなんだかんだしてんだよぅこっちはよぅ」

ゆき「のぶのぶもっ!大変っ、だねっ!」グギギ-

信長「もーさー、小姓も何もいないじゃん?肩揉みしてくれるやついないわけよー俺もう五十路よ?労われよー」サビシ-

ゆき「はぇーのぶのぶ50歳なんだぁ、辛いねぇ」パパトド-キュ-セ-ダヨ


めぐ「ゆきちゃーん?……あ、ここに居た。何してたの?」

ゆき「のぶのぶの肩揉みしてたの!って、あ!そういえば本借りにきたんだった……」

めぐ「もう、いつの間にかゆきちゃんがいないから探しにきたわ」

ゆき「あう、ごみん……」シュン

めぐ「いいの。行きましょう?」

ゆき「うん!じゃあまた本返しにくるね、のぶのぶ!」バイバ-イ!

めぐ「信長さん、失礼しましたー」ガラガラ


ゆき「この本があれば、私達もお豊くんとかよいっちーの助けにならないかなぁ」ギュッ

めぐ「そうね。3人にはとってもお世話になってるもの。私達も出来る限り、この街に住んでるからこその事をしましょ」

ゆき「うん!……あ、そうだ。この本の地図に合わせて、みんなの家がどこにあるとか、ここになんの店があるのかとか、裏道とか抜け道の本を作るのってどうかな!」ヒラメキ-!

めぐ「あら、素敵ね!」

胡桃「むむ?」

胡桃「あ、めぐねえとゆきいたー!りーさん、ゆきいた!」パタパタパタ

悠里「もーゆきちゃん、どこに行ってたの?探したわよ?」パタパタパタ

ゆき「えへ、ごみんー」


ゆき「ということで、本を作ろうと思います!」ドヤッ

胡桃「なるほど。確かにみんなの家の場所を地図上で知っとくと便利そうだよな」

悠里「道がわからない場所に行った時も、家が近所の人の方が土地勘もあるでしょうしね。流石だわゆきちゃん」

ゆき「にへー」テレル-

めぐ「じゃあ早速何枚かこの地図を複写しましょう」


ゆき「ねーねー、本のタイトル何にする?」

胡桃「んー……やっぱ緊急マニュアル、とか?」

ゆき「えーくるみちゃん、そのまんますぎだよー」ブ-

悠里「そうね。ちょっと安直すぎじゃない?」

胡桃「言ってみただけだから!もー、めぐねえも何か言ってよー」プンッ

めぐ「ふふ、そうねぇ。緊急マニュアルだと寂しいから……」クスクス


めぐ「……ん?」

めぐ「(緊急マニュアル……?)」

めぐ「(どこかで聞いたことあるような……)」

めぐ「(あ、そういえば前に……)」


上司「じゃ、ここ入れとくから。非常事態になったら取りに来て」

めぐ「わかりました。非常事態ですねー」ニコニコ

上司「そ、非常事態」ワハハハ


めぐ「(……あ、ッ!!!)」


胡桃「はは、じゃあタイトルはー……って、あれ、めぐねえ?」

悠里「顔、真っ青ですよ。どうしました?」

ゆき「大丈夫?気持ち悪いの?ご飯たべる?」ワタワタ

胡桃「そんな、ゆきじゃないんだから」アキレ-

めぐ「ううん。……ちょっと、3人は先に本を書いておいてくれる?先生ちょっと、お手洗いに行ってくるわ」


信長「(食料はお豊が取りに行っとる。校内にやつらはおらんから、……あとは与一が帰ってくるのを待つしかない)」

信長「しかし……はぁーーーやる事多いよやべーよ」

めぐ「……あの、信長さん。少し、よろしいでしょうか?」

信長「あん?」

めぐ「……います、か?」

信長「おる、おるぞー」

信長『いるぞ』ホワイトボードカキカキ

めぐ「あぁ、いらっしゃるんですね。よかった……すこし、あの子たちに聞かせたくない相談なんですけど」

信長「(……やけに暗い顔しとるな)」

信長『構わん、言え』カキカキ

めぐ「……少し、ついてきて貰いたくて」

とりあえず今日はここまで。

明日のドリフアニメ楽しみだなーブルーレイボックスも楽しみだなー早くこないかにゃー


トヨトヨの活躍が楽しみです

ブルーレイ討ち死に(発売延期)したからなぁ

11:30ごろから始めるぞい

今日10:30から11:30までドリフやるぞーみんなアベマTV見よう

どりふ原作はついついお豊のがまり振りに目が行くけど、のぶのぶの策略あってこそ
なんだなと気づかされる。後のぶのぶおじさんオルテに居るより周りが労ってくれてて和むわw

トシさん勧誘のEASYさんがお立ち寄りされたにちがいない函館がある北海道は
ご当地認定頂けなかったか周回遅れの放送さえもなかったので拗ねてます。
黒王軍入隊しようかな(´・ω・`)


めぐ「外は、大丈夫でしょうか」

信長『門は封鎖してある。それに加えて玄関は閉まっておる。1階の窓も鉄板で封鎖した』カキカキ

めぐ「そうですね……えぇ」

信長『それで、何用だ?』

めぐ「少し、思い出したことがあって……」

めぐ「あれはまだ平和な日だった頃に、言われたんです。非常事態になったら取りに来て、って」

めぐ「今は、非常事態、ですよね……っ」


信長「(この学校はやけに生活するのに向いちょる……だが、これは)」

めぐ「職員用、避難マニュアル……なに、これ」

信長「(……まずいな)」

めぐ「『感染率が高いものは致死率が低く 致死率が低いものは感染率が高い 研究途中の製品が漏洩した場合は この限りではない』……って、これ」

信長「(漏洩?わざと漏らしたんだろーが……いや、らんだる・こおぽれいしょんが内部で割れてたら、その中でなにか大きな野望を持つ者がいるならその限りではない、か……)」

めぐ「(知らなかった、知らなかった、関係ない、私のせいじゃない……違う)」

信長「……?おい、おい乳デカ教師?」

めぐ「(そうじゃない、あの子たちを巻き込んだのは私たちだ。私たち大人だ、誰かが、私が、ちゃんとこれを見てれば。もう大人は誰もいない、私だけ、だから、全部)」

信長「ちっ……」

信長『落ち着け!』カキカキ

めぐ「私の、せいだ……」

信長「落ち着けやァ!!!!」パスコ-ン

めぐ「!?」


信長『なんでそーなるたわけ』カキカキ

めぐ「……だって、私達大人が巻き起こした事……このプリントを渡されていたということは、私も共犯者です……」

信長「たわけーばかーあほー」シタチチヲボ-ドデモチアゲ-

めぐ「……?あの、なにをして……」

信長『せくはら』カキカキパフパフ

めぐ「やっやめてぇ!」


信長「くっそー触れたらなー揉んでやるのによう」スカッスカッ

めぐ「見えないけどすごくいやらしいことされてる気がします……」

信長「ええい、触れないならぽるたあがいすとせくはらだ」パフパフ

めぐ「やめてぇ!持ち上げるのやめて!」

信長「ま、とにかくだ」

信長『お前は責任を取るべき人間ではない』カキカキ

信長『そして、責任を取るべき人間を殺さなくては生き残る方法はない』

めぐ「責任を、取るべき……人間」


めぐ「……」

信長「まぁええ。よく思い出してくれた」

めぐ「っ……!私が、もっとはやく気がついてれば……もっと他の生徒を、助けられたかもしれないのに……っ!」

信長『いや、それはない』ズビシ-

めぐ「ふぇっ!?」

信長『これが置いてあったのは職員室だろーが。職員室に置いてあって誰もこれ触ってないってこたぁ、教師の誰も思い出さなかったか、もしくは触る前にアレになったかのどちらかだろう。あの日これを触れる状態だったらおみゃあさんは死んでた』ガリガリガリガリ

信長『つーか、どちらにせよこんな紙っぺらでこれ以上の安全は確保できんわ。おみゃあさんが生き残ってるのがそもそもの奇跡だ』ガリガリガリ

信長『この本は今の俺たちが必要なのであって、あの日あの時思い出したところで無意味なもんよ。誰1人救えん』腕イテェ

信長「(まぁ、この数日で思い出せなかったのは痛いが)」


信長「ま、早速行動じゃあ」

信長『ここに書いてある非常避難区画に行きたい』カキカキ

信長「(少しでも手がかりになるんならいますぐ欲しいとこだしな)」

めぐ「……わかりました。そうですよね、少しでも行動しなきゃ」

めぐ「……私はあの子達だけでも、せめて生きて帰さなきゃいけないのに、あなた達ばかりにお任せしてはいけませんものね」キリッ

信長「そういう精神生き残れないぞー?戦場じゃそういう精神持ってたら死ぬぞー?」ジョウシキステロ-

めぐ「頑張らなきゃ!」キリリッ

信長「聞こえんかー取り敢えず乳持ち上げとこー」シタチチモチアゲ-

めぐ「セクハラやめてぇ!なんでですかっ?」


近隣のスーパーにて

豊久「ふぅ……だいもかいもおいには気付かんか」テクテク

豊久「独り言も寂しゅうなるのう」

豊久「……米ばずんばい欲しいのう。あ、あと缶詰。欲しい」カゴニブチコミ-

豊久「えぇと……悠里ば言うとったんは……めも、めも」ゴソゴソ

豊久「んん、……れとると食品と、いんすたんとらあめんと、びたみん剤?」

豊久「びたみん剤とはなんじゃ……」


巡ヶ丘市、西のはずれの方

与一「さぁて……ここもだめですか」ブロロン

与一「やはり信の言ってた通りですね。巡ヶ丘市が大きく囲われている」

与一「いやぁ、災害から数日しか経ってないのにあんな高い壁まで出来てるなんて、ねぇ」

与一「(しかし……やけに強そうな装備の奴らで完璧に封鎖されてる)」

与一「(これで北と東と西は回りましたが、どこも同じような物か)」

与一「車の運転も楽しいけどバイクも中々楽しいなァ……」ブロロロロ

* * * *

信長『遅いぞーパイ乳教師ー乳揉むぞー』チチデケ-ナ-

めぐ「取り敢えず荷物いっぱいだと思うので、台車取ってきました……だからあの、胸を持ち上げるのやめていただけません?」

信長『うむ。では行くぞ』

めぐ「切り替え早い」ツライ

信長「(……やはり、餓鬼共は連れて来なんだか)」


めぐ「……すいません。私のわがままなんです。あの子達に何も、言わないのは」

信長「……」

めぐ「本当はみんなでやった方がいいことはわかっています。……けど、あの紙のことを、告げたくはない……!」

めぐ「ごめんなさい。後回しにしてるだけなのかもしれないです。でも、まだ、勇気がなくって……」

信長「……」

めぐ「……」ガラガラガラ


めぐ「ここが、この扉の奥が緊急避難区画ですね……」

信長「なんとまぁ丈夫な壁だな」ペシペシガンガン

めぐ「取り敢えず書かれてた暗証番号入れますね」

マニュアルに書かれていた暗証番号をいれ、それと一緒に挟まれていたカードキーを差し込みシャッターを開ける。
そこは地図の通りに道があり、その奥にはロッカーがあることが確認できた。もう少し奥には冷凍室などの貯蔵庫もあるのだろう。きっと、彼らを元に戻すような薬も。

めぐ「……誰か、来ていないんですかね」

信長『来てないだろうな、取り敢えず奥まで確認するぞ』カキカキ


めぐ「……簡易キッチンに電子レンジに洗濯機にベッド……本当に、ここでしばらく生活できる場所ですね」

信長『マニュアルでは15人と書いてあったし、その人数だけは絶対に助ける気だったのだろう』カキカキ

信長「だが……」

信長「(なぁんか変な空気だ。やけに真新しいというか、綺麗というか)」

めぐ「あ、信長さん!これ!薬箱です!」

信長『おう。台車に載せとけ』

めぐ「はい。ってあれ、信長さんは?」

信長『奥まで見てくる』


信長「冷凍室か、食料いっぱいじゃねーか。お豊が外行く必要ねーな」

信長「うげ、牛肉まで冷凍されてやがる」

信長「しかし……ここ、誰が管理してたんだ?」

信長「(校長、教頭、理事長の誰かとは思うが、この3人が3人ともカードキーを持っていなかったはずだ)」

信長「(……やっぱあの3人殺すのまずかったか?話が進まんぞ)」

信長「……うおーい、めぐー変なもの触ったらかんぞー」


信長「あん?……これは」

引き出しの中を開けるとノートパソコンが置いてあった。真っ白でなんの飾り気もないノートパソコンだ。
その下に職員室に置かれていたマニュアルと同じものが何枚か入っていたためそれを手にする。

信長「(なんだこれ)」

信長「(なんのためにこんなものが置いてある?まにゅあるも黒塗りされて情報規制していたというのに)」

信長「(連絡を取るためのものか?それとも、また別の理由か?)」

信長「(こののーとぱそこん……学校で同じ型は見た事ないはずだ。型番を確認しなくてはな)」

信長「(製造年がわかればこののーとぱそこんが置かれた時期がおおよそわかる。昔のものならば避難用のものだろうし、最近置かれたものなら……)」

信長「(よし、確認に行くか)」


信長『どうであるか』

めぐ「あぁ信長さん。取り敢えずお薬といくつかの生活備品をまず上に持って行こうかと思います」

信長『ようし、ようし。ところでちちくら先生よ』

めぐ「さくら先生です。そろそろ怒りますよ?」ムカッ

信長『このまにゅあるを校長室に持ってってくれ。あとお前が生徒達に見せたくないものも全部校長室だ、薬とかな』

めぐ「はい、わかりました」

信長『もうすぐお豊あたりが帰ってくるだろう。俺も一度上に行く。調べたい事があるんでな』

めぐ「なにか、わかったんですか?」

信長『かもしれん。とりあえず、下手なもんには触れるなよー』


めぐ「ふぅ……疲れた。喉乾いたなぁ」コシイタイ

めぐ「信長さんが行ってから大体……10分くらいかしら?ちょっと休憩しよっと」

めぐ「この水道水、いつから使われてないのかしら」ウ-ン

めぐ「お腹壊しそう……」

めぐ「(上に行くのも大変だし……そういえばさっき、冷蔵庫があったような)」

めぐ「ペットボトル!これなら大丈夫よね」

めぐ「ぷはぁ……」イキカエル-!

とりあえず今日はここまで。アニメ13話どうなるんや……
ちなみにこの話はアニメがっこうぐらしと大体似てる展開だぞい。めぐねぇー!!!!

>>138
のぶのぶがいるからお豊が生えるというか、ほんとのぶのぶ使い勝手いい。流石第六天魔王さすが

最終回しかほとんど出ないしそも死んだとこだから。それ言ったらのぶのぶの生まれ故郷とかその辺も放送してていいと思うんですがねぇ!!!!

続き載せていきまーす


豊久「帰ったど」

ゆき「あー!おかえりお豊くん!」

胡桃「お、おかえりー!さてさて、今日の戦利品はどうですかねー?」オカシアル?

悠里「ありがとうございます、豊久さん。買ってきていただいたもの冷蔵庫に入れちゃいますね」オアズカリシマス-

豊久「おう、頼んだ……お前らは何ぞしよっとったか?」

ゆき「えへへっ!じゃん、巡ヶ丘市のマップです!」ミテミテ!

豊久「ほお」ベンリジャ


ゆき「どう?わかりやすくイラスト付きです!」ドヤッ

豊久「……こいは誰じゃ」

ゆき「お豊くんだよ!」

豊久「こいは」

ゆき「のぶのぶ!」

豊久「じゃあこいが与一か」

ゆき「違うよーくるみちゃんだよ?」

豊久「……」

胡桃「(なんだろう、見えないはずの豊久さんの言いたいことがわかる気がする)」

豊久「へたくそ」ビシッ!

ゆき「あぁうっ!」ガビンッ!

胡桃「(あ、言われたのか)」


悠里「あら……」

ゆき「あれ?りーさんどうしたの?」

悠里「豊久さん……私、ビタミン剤お願いしたんだけど、これ、何?」

豊久「肉じゃ、米じゃ、酒に、缶詰に……あぁ、れとると食品といんすたんとらあめんは買ったぞ!」

ゆき「わぁい!お肉!お米!缶詰!」

胡桃「(あ、逃げとこ)」

悠里「……あのね、豊久さん。偏り過ぎよ?」ゴゴゴゴゴ


豊久「(りーさんの話、長い)」

ゆき「(あうう、なんで私まで怒られてるの?)」

豊久「(耐えろゆき。……あ、おいは悠里からは見えんのか)」ヒラメキッ!

ゆき「(あれ?どうしたのお豊くん)」

豊久「(おいは、逃げる!)」コソコソ

ゆき「(ひどいよ!お豊くんのせいで怒られてるのに酷いよ!とばっちりだよ!)」ズルイ!

豊久「(頑張れ)」ビッ!

ゆき「(お豊くんはそれでも30歳なの!?大人ってずるいよ!)」

悠里「聞いてるのゆきちゃん?」ハナシキキナサイ

ゆき「うわーん!世の中理不尽ばかりだよう!渡る世間は鬼ばかりだよ!」

胡桃「鬼島津だけに?」ドヤッ


豊久「……何故かあの圧迫感はそら恐ろしいおーら、を感じる」オンナツヨイ

豊久「おぉい信、帰ったどー」コンコン

豊久「?……おらんのか、珍しい」

豊久「ん?これは、緊急避難まにゅある……?」

豊久「(最近、これと似たようなものを見た覚えが……)」

豊久「どこだったか……」

豊久「……」ポクポクチ-ン

豊久「思い出せん」


豊久「なんじゃあ、こんまにゅあるば文字の黒塗りばかりじゃ」パラパラ

豊久「前に見たんは確か、こんなにはなってなかったような」

豊久「……ううむ、思い出せん。思い出せんぞ」

豊久「そういえばめぐねもおらん。……ははぁ、2人はなにか見つけたか」

豊久「こんまにゅある置いてある言うことは……ううん?緊急避難区画?」パラッ

豊久「取り敢えず、行くかぁ」


ゆき「はぁー、もう!大変な目にあったよう」

ゆき「これはもう、お豊くん見つけたら弁償してもらわなきゃ!」プンプン

豊久「うーん……」

ゆき「あ!お豊くん!」

豊久「おうゆき。りーさんの話終わったか」

ゆき「終わったかー、じゃないよ!酷いよ!もー!」プンプン

豊久「おう、おう。こいばやるで機嫌直せやい」

ゆき「なにこれ?」

豊久「ふふん、飴じゃ」

ゆき「も、もう!そんなんで買収なんてされないんだからね!」ペロペロペロペロ


ゆき「お豊くん、どこ行くの?」

豊久「ううん、信が校長室におらんでなぁ。めぐねと地下室にいっちょるやもしれん」

ゆき「めぐねえ地下にいるの?」

豊久「わからんが多分そうじゃろ」

ゆき「じゃあついてく!なにかやってるならお手伝い出来るしね!」

豊久「おう。地図によると、こっちじゃ」


豊久「待て、ゆき」

豊久「(……血の匂い、不快な音)」

豊久「(奴らとは違うが……なんじゃ?)」

ゆき「めぐねえどこかなぁ……」キョロキョロ

豊久「……っ隠れい!」


ず、ずず、と床を擦る音とともに、何かがやってくる。
それは、紫桃色の髪らしきものを頭に備えさせ、深い紫のワンピースだったものを身につけた、恐ろしい化け物だった。


豊久「待て、ゆき」

豊久「(……血の匂い、不快な音)」

豊久「(奴らとは違うが……なんじゃ?)」

ゆき「めぐねえどこかなぁ……」キョロキョロ

豊久「……っ隠れい!」


ず、ずず、と床を擦る音とともに、何かがやってくる。
それは、紫桃色の髪らしきものを頭に備えさせ、深い紫のワンピースだったものを身につけた、恐ろしい化け物だった。


肌は全身が赤紫になり、所々黄緑色にもなっている。そしてぱきりと至る所にヒビが入っていて、その肌が乾燥していることがわかる。
図体は豊久より大きく、しかし不恰好で左右の大きさすらバラバラだ。口は裂け、窪んだ目は真っ白で何の光もない。
ぼこ、ぼこぼこ、と

それが、床を這っていた。


化物「……ア、ア、ア」

ゆき「ひっ……!」


ゆき「……いや、やだ、いや……っこないでっ……!」

豊久「ゆき、おいの後ろば隠れい」

ゆき「うんっ……うんっ……」ガチガチガチ

化物「ユ……チャ……ユ、キ、チャ……」

ゆき「いや、なんでっ?いやだ、やだよ、こないでよっ……」

化物「ユ、キ、チャ……」

化物「……タス、ケ、」

豊久「ゆき、目ェ瞑っとけい」


ゆき「……いや、やだ、いや……っこないでっ……!」

豊久「ゆき、おいの後ろば隠れい」

ゆき「うんっ……うんっ……」ガチガチガチ

化物「ユ……チャ……ユ、キ、チャ……」

ゆき「いや、なんでっ?いやだ、やだよ、こないでよっ……」

化物「ユ、キ、チャ……」

化物「……タス、ケ、」

豊久「ゆき、目ェ瞑っとけい」


化物「タス、ケ……、ユキチャ、コワ、イ……イタイ……ユ、キ、チャ……」

豊久「やめい。やめい……それ以上、足掻くな」

化物「リィ、サ……、クル、ミ、……ユ、キ、チャ……」

豊久「やめい」

化物「イタ、イ、オナカ……スイタ……クルシ、イ……」

ゆき「いやぁーーーッ!」

めぐ「……コロ、シテ」

首に振り下ろされる、重いシャベル。
鋭利な先は、彼女の元々は細かっただろうそこを綺麗に切り離した。

きっと痛みもないだろう。そのくらい呆気なく、簡単に事切れた。

豊久「……御免」

とりあえず今日はここまで。明日また続き載せれるかは不明。

クリスマスはお楽しみでしたね。やっぱり黒王軍は黒王様がサンタさんなのか

きょうもゆっくりやっていきまーす。ところでこれ見てる人いるんか?


豊久「……と、めぐねは死んだ。おいが首落として、殺した」

信長「やはり水か……」

与一「……それで?おゆきはどうしたんです?」

豊久「気ぃ失って、そのまま寝かせとう」

与一「……ということは、まだ胡桃とりーさんには言ってないのですね」

信長「とりあえず地下に行こう。あーくそ、目ぇ離すんじゃなかった」


信長「……なるほど。冷蔵庫の水を飲んだか」

豊久「じゃっど、あんずばあでかい図体はどげんした」

信長「……多分、アレだな」

与一「注射器……うん?これは……」

信長「まにゅあるにはそれぞれα型、β型、そしてΩ型の病があると書いてあったな」

豊久「こん紋様……どれとも当て嵌まらんぞ」

信長「水を飲んでからもがき苦しんで、まぁ何らかの理由でこの注射器を打っちまったんだろうな。んで、体がぶっ壊れたとか……予測でしかないし、穴も多い考えだが」

与一「まぁそれが順当でしょう……しかしなぜこんな」


信長「さて、予測になるが……少し纏める」

与一「お願いします」

信長「今回の事件はらんだる・こおぽれいしょんの仕業だ。だが、内部分裂が起きて一部の人間が巻き起こしたのだろう。今日でその確信が持てた」

豊久「どういうこつじゃ」

信長「まず校長、教頭、理事長はそれぞれらんだる・こおぽれいしょんの手先だった。そして、学校内の水道に病を入れようとした……が、その前にお豊が殺したからな。それは防げた」

与一「その薬はもう校長室から見つかっています」

豊久「ほう」

信長「さて、もし俺たちがいなければ……その3人が学校内に病を広めた後、地下に隠れる予定だったのだろう」

与一「……まあ、でしょうね」

豊久「そん3人をこんぺっとぼとるの水で、病にさせようとしちょった……いうこつか?」

信長「予測だがな、だがまあ大きく外れてはいないだろうて。水道に仕掛けた本人達は安全とわかっていても、水道水には手をつけたがらないだろう。だからぺっとぼとるに仕掛けた」


信長「……それと、こののーとぱそこんだ」

豊久「?」

信長「あんまりにも置いてある場所がワザとらしくてなぁ。しかもさっき確認した限り、わりと新しい型だ」

与一「どのくらい?」

信長「細かいとこまではわからんが……この学校に置いてあるものの中で最新のぱそこんのぱんふれっとを照らし合わせたが、この型番はなかった。」

与一「この学校に置いてある最新のはどのくらい最近の物なのですか?」

信長「3年前に発売されたものだな。つまり、こののーとぱそこんは2年くらい前……いや、1年以内のものかもしれない」

与一「なるほど、あの地下を出入り出来る者がそののーとぱそこんを置いたということですね」

信長「しかも、最近だ。確実にこの騒動の黒幕だろう」


豊久「……なんのためじゃ」

信長「それはわからん。起動させんとな」

与一「それは……ううん、少し危険ですね」ナニガオコルヤラ

信長「……で、だ。俺としてはこのぱそこんが一体なにが仕掛けられているか、が問題になる」

豊久「?」

信長「こののーとぱそこんは俺の予想だと、この学校の内部の情報を送るものだろう」

信長「まず、こののーとぱそこんは避難者や校長たちのための物ではないことは明らかだ。黒幕のためのものである」


豊久「つまり、そんぱそこんがなにが出来るかで話が変わるちうことなんじゃな」カンケツニイウト

信長「そういうことだ。黒幕が使うにあたって、なにをするためのぱそこんなのか。それがわからないと開くに開けん」

与一「大きな手がかりでもあり、でかい爆弾でもあるってことですね」

信長「爆弾……あぁ、そうだ。そのとおりだな」ニヤッ


与一「さて、どうしますか?これから」

信長「らんだる・こおぽれいしょんぶっ潰す」

豊久「大将首とる」

与一「まぁ、敵を倒せばいいんですね?」

豊久「嫌ァな戦じゃ。じゃっどん、生きて勝たねば次の戦は来んわ」

与一「はは、違い無いですね」


翌朝

胡桃「……めぐねえ、帰って来なかったな」

悠里「……そうね」

胡桃「ゆき、まだ起きないな……」

悠里「……そうね」

胡桃「信長さんも、豊久さんも、与一さんも誰も、何も書かないな」

悠里「……そうね」

胡桃「なぁ、校長室行ってみるか?信長さんいるだろうし」

悠里「……そうね」

胡桃「……っ!」


胡桃「りーさんっ!」

悠里「……なに、くるみ」

胡桃「考えてもさ、仕方ねえよ……大丈夫だって。昼までにはめぐねえ帰ってくるよ、な?」

悠里「そう……かしら」

胡桃「ほら、朝飯食おうぜ。みんなの分用意しなきゃな」

悠里「……わからないじゃない」

胡桃「へ?」

悠里「私達には見えない人たち頼りで!ずっと学校に閉じこもって!友達も、先生も、みんな死んじゃって!」

胡桃「……」

悠里「めぐねえも、きっと何かを思い出したか、見たか、わからないけどっ……昨日の真っ青な顔は、何かあったに違いないじゃない」

胡桃「……っやめろよ!大丈夫だよ!私達には戦国武将の幽霊がついてるんだぜ!?めぐねえだって、一晩中働いてるのかもしれないしっ……」

悠里「大丈夫なわけないじゃないっ!!!!」


ゆき「おーはよー!」

胡桃「ゆき!」

悠里「ッ!ゆき、ちゃん……」

ゆき「おはよーくるみちゃん、りーさん。あれ、私寝坊しちゃった?」

胡桃「……あ、あぁ……ったくもー、起きるのおせーよ」

悠里「……おはよう、ゆきちゃん。いまからご飯作るから、待っててね」

ゆき「うん!あれ、お豊くん達居ないねぇ。探してくるー!」

胡桃「えっあっ……いっちゃった」


悠里「……くるみ」

胡桃「うん?」

悠里「ごめんなさい。私……ちょっと不安で、その」

胡桃「いいよ、大丈夫」

悠里「……っ」

胡桃「その、さ。まぁ、もしかしたら……とは思うけど、その覚悟もしなきゃいけないしさ。私だって、大丈夫とは無責任に言えないけどさ」

悠里「うん」

胡桃「生き残ろうよ、みんなで」

悠里「……そうね」

胡桃「おう!さ、朝飯の用意だー!」

悠里「ふふっ……くるみ、ありがとね」


胡桃「ゆきもあんなに元気なんだ。きっと大丈夫さ」

悠里「そうね、あぁ、豊久さんが来る前にご飯作らなきゃ。3人も男性がいると忙しいわね」

胡桃「ま、元気をつけるには飯食べなきゃだしな!私も大盛り一丁!」

悠里「もー、その分ちゃーんと働いてもらいますからね!」

2人はいつもと同じ様子のゆきに安心していた。
いつもより箸の進みが少しばかり遅い3人の幽霊にも気がつかないふりをして、まるで一人芝居をするゆきを見て微笑んで。
その節々におかしな言動があるのも、きっと彼女しか見えない幽霊たちとの愉快な会話なのだろうと、そう、思った。

だから、豊久に連れられて見せられた石を積み上げたソレを、最初は理解できなかった。学校の1番綺麗な、パンフレットの表紙にもなったそこの土が不自然に盛り上がっていて、その上に大きな石がひとつ置かれているそれが、なんなのかわからなかった。

ここまでー。また明日よろしくおなしゃす。

大丈夫?見てる人いるよね?大丈夫?

おるよ、次回も待ってる

DVDボックス届いた!これで続きが捗る!

ドラマCDってなんだか苦手なんだけど、飛龍編は原作にまだない菅野と多聞の日常的なやりとりが描かれててわりとよかった。
豊久が童貞のくだりはなぁ……あの時代の人間で30の男がそれないだろノブノブゥ~って感じでした。あと確かお豊のお子さんって流産じゃなかったっけ?大丈夫?傷えぐられてない?

みんな買おうな!


めぐねえの悲惨な死を、豊久は淡々と文字にして書いていく。
化け物になってしまったことを、そしてそれを殺したのが豊久だということ。

胡桃は豊久に深くお辞儀をしてから、その石に手を合わせた。悠里は呆然と立ち尽くし、それから豊久にぺこりと一礼して、石に手を合わせる。
2人は、泣いていた。必死に現実を受け入れようと、静かに泣いて理解しようとした。

だが


ゆき「あー!2人とも、そこにいたー!」

胡桃「……ゆき?」

悠里「ゆきちゃん……どうしたの?」

ゆき「待っててー!いま、そっちいくからー!え?危ない?……うーん、じゃあ待ってるね!早く来てねー!」

悠里「……くるみ、今のゆきちゃん、どっちを向いて危ないって言ってた?誰と、お話ししてたのかしら?」

胡桃「こっちじゃなかったよな……なぁ豊久さん、ゆきの隣に信長さんか与一さんがいたのか?」

豊久『いなかった』カキカキ

胡桃「……それって、どういう」

悠里「とりあえず、ゆきちゃんのところに行きましょう」


ゆき「えー?めぐねえ、それは酷いよう!補習はやだー!」

胡桃「……ゆきっ」

ゆき「あーくるみちゃん!来るの遅いよう。もー、授業始まっちゃうよ?」

悠里「ゆきちゃん……その、めぐねえって……」

ゆき「どうしたの?2人とも、怖い顔して……はっ!まさかお菓子つまみ食いしちゃったのバレちゃった!?」マサカ-!?

胡桃「お菓子つまみ食いしたのかよ……」


悠里「ゆきちゃん、よく聞いてね?その、めぐねえは……」

ゆき「あうう、ごめんなさいっ!お腹空いちゃったから、つい食べちゃったの!」シュンッ

悠里「そうじゃなくてっ……」

ゆき「……あう、めぐねえもそんなに怒らないでよう。反省?……んー、してるけど、後悔はないかな!」ドヤッ!

胡桃「ッ!と、豊久さんっ……いるのか?」

豊久『めぐねえは、おらん。死んだ』

悠里「……っ!ゆ、ゆきちゃん……貴方は……」

ゆき「ごみん……じゃあ、こんどはちゃんとつまみ食いするときはめぐねえも呼ぶから!ね?あうう、違うの?」

胡桃「りーさん、一旦戻ろう」

悠里「……えぇ」


ゆき「あれ?3人ともどこ行くの?」

胡桃「あー……えーと、りーさんがちょっと気持ち悪いみたいでな。保健室連れてくよ」

豊久「おいもついていく。女子だけでは不安じゃ」

ゆき「うーん、わかった。りーさん、お大事にね!あとでお見舞いに行ってあげる!」

胡桃「おう、ありがとな」

ゆき「わわわっ!めぐねえ、待ってよ~!ねぇねぇ、今日はなんの授業?私ね、歴史がいいなーって最近思うんだ!えー、日本史だよう……」


豊久「やはり、ゆきは気が違えた」

与一「逆に言えばアレで精神を保っていると言えますね」

信長「で、あるか……まぁいい。それはここでは些細なことだ。むしろ、下手なモノよりよーっぽどいい」

豊久「……」

与一「思うところが、ありますか?」

豊久「……おいは薩人じゃ、生まれた時から首ば狩ること考えとった」

信長「お前ん家こえーな」

豊久「おいは生まれた時から生き狂っとる。生まれた時から死に様の事ば考える。……だが、ゆきは違う。平和じゃ、平成の世で生まれた、和の子じゃ」

与一「そう、ですね」

豊久「くるみもりーさんも、堪え忍んじょる。いっそ、ゆきんように自分を守れる気狂いになってしまえばよか」


ゆき「うーん、わかんないよう……」

ゆき「ねっ寝てないよう!ちゃんと話し聞いてたもん!」

ゆき「うううう~……めぐねえ、難しい問題聞かないでよう……」

ゆき「えへへ、みんな笑わないでよ~!酷いよ~」

ゆき「めぐねえ!あのねあのね、私っ」

ゆき「次の授業はー、えーっとー、数学!めぐねえがお手伝いしてくれるんだよねっ!」

ゆき「えへー、ごみーん」


胡桃「本当に、1人で喋ってるみたいだな」

悠里「えぇ……」

胡桃「まぁ今までだってポルターガイストに囲まれて1人でゆきが話してたから、そこまで違和感ないけどな」

悠里「ふふっ……そうね、ゆきちゃんは私たちの目から見ると、いつも1人で楽しそうだわ。」

胡桃「りーさん……」

悠里「ちょっと、羨ましいの。色んなものが見れるゆきちゃんが。ちゃんと豊久さんと、信長さんと、与一さんが見れる、ゆきちゃんが」


胡桃「……なぁりーさん」

悠里「どうしたの?」

胡桃「私達でゆきを、助けることって、出来ないかな」

悠里「助ける?」

胡桃「違うな……なんだろ、今のゆきってさ、めぐねえって先生にしか頼ってないじゃん?だから、仲間の私たちにも頼って欲しいなって、思ってさ」

悠里「そうね……うん、そうだわ。私達は同級生で、クラスは違っても、ひとつの目標を目指してるんだもの」

胡桃「元々クラスは別々だったけどな。……うーん、委員会とか?どうだろう。なにかいい案ってないかな。」

悠里「私達はクラスで接点がない……でも、同じ目標を目指してる。部活動とかじゃないかしら?」

胡桃「おおー、それなら楽しそうだな!」

* * * *

豊久「……ううむ」

ゆき「あれ、お豊くんだ!どうしたの?」

豊久「おう。ちくっと買い出しに行っちょった。ゆきはどげんしたか?」

ゆき「えへへー、あのね、くるみちゃんとりーさんが部活動をしようって言ってね。即実行!ってことで、めぐねえから部活動始める紙もらってきたの!」

豊久「そうかそうか、それはよか」

ゆき「うん!学校生活部っていう部活なの。えへへ、楽しみなんだぁ」

豊久「よかこつじゃ。あまり悠里やくるみに、めぐねを困らせたらいかんど?」

ゆき「わかってるよう!……あ、でも」

豊久「?」

ゆき「これからはパジャマパーティー、おうちじゃなくて学校でみんなでやるからね!」キメポ-ズ!


豊久「ん……?」

豊久「(ゆきの家……ぱじゃまぱぁてい……ええと、なんぞ大事なもん忘れちょる気が……)」

ゆき「どーしたの?」

豊久「なんぞ、大切なこつ忘れちょる気がしてのう……」スンッ

豊久「(そういえば、こん匂いは……)」

ゆき「んーう?」ノゾキコミ-

豊久「!!!!!!」ガバッ

ゆき「ぴゃっ!?」

豊久「おっおっ……思い出したッ!!」ダッ

ゆき「わっ、あ、行っちゃった……」


豊久「(そういえば、そういえば!あんまにゅあると同じ紙……いや、このがっこに置いてあるまにゅあるよりも新しくて、なんの黒塗りにもされてないやつ見たことあった)」

豊久「(あの匂い……そうだ、ここにきて初めて湯浴みしたあの日、ゆきのしゃんぷうの匂い、あぁ、なしてこんなこつど忘れしとったんじゃ)」

豊久「(とにかく、あの紙に大切なことが書かれちょったはず。くらうど、男士の夜……そうだ、理由が書かれてた)」

豊久「(やはりゆきか、ゆきが鍵になるか。なんら、俺らは……)」


豊久「信!!思い出した!!!」

信長「なんだぁやかましいぞー」

与一「元気ですねぇ」

豊久「いま!すぐ!ゆきん家!行くど!」

信長「あー?なんでだよ」

豊久「ゆきん父じゃ!!ゆきん父ば、らんだる・こおぽれいしょんの者じゃ!」

信長「はぁ?」

与一「どういうことです?」

* * * *

信長「つまりアレか、ゆきん家にこのマニュアルよりもよっぽど精度が高くて細かく書かれてる本が置いてあったと、そういうわけか」

豊久「おう」

与一「それでそこに思想が……くらうどだとかが書かれていたのですね?」

豊久「おうっ!」

信長「こっ……んの馬鹿豊がぁ!たわけいこの馬鹿たれ!」グリグリグリ

与一「私の今までの偵察はなんだったんですか!!??」ゴリゴリゴリ

豊久「すまん!御免、御免っ!こんとおりじゃ!すまん!いてぇよ!」

信長「うるしぇえええい!お前っもっとはやく思い出せ馬鹿!」


信長「で?そこにいけばあるんだな」

豊久「おう」ボロッ

与一「はぁ……わかりました。私が行きましょうか?」

信長「そうだな、頼んだぞ」

与一「まだ資料が残されているといいんですけどね……」

信長「あぁ、消されてる可能性はとても高い。が……行く価値も、高い」

豊久「あん日の朝、ゆきと共にがっこ来る前まではそこにあった。騒動に紛れて燃やされねっどよいが……」

‪今日はここまで。‬

>>188
‪ありがとう……本当にありがとう‬
‪見てる側の予想の5倍は書いてる側は喜んでる‬

‪もうしばらくしたら菅野と多聞出します。ショッピングモールで。‬

おぉ、賑やかになりそうだな
しかしまぁタイトルからは到底思い付かないような展開なんな、がっこうぐらし
胸が痛い


豊久がDTってマ?

>>206
がっこうぐらしのアニメ1話だけでも見てみるのおすすめ
嘘だろ……ってなる。1話だけ30分ないから。おすすめ。

>>207
豊久はDTでないけど、話の都合上そんな話になるっていうか。少なくとも戦国武将で30の男がそれはないだろっていうね。
やっぱり、オリジナル展開はどこかうーんってとこが出てしまうものなのかもしらん。

あけおめです。ゆったりやってくぞー!


与一「夜は市街地に奴らが多くて運転の邪魔になりますし、明日の朝になったら行ってきます」

信長「そうだな……ところで道はわかるか?」

与一「大丈夫ですよ、いざという時は3人が作ってくれた地図があります」

信長「よぅし。ま、なんか使えそうなものは全部持ってきてくれ」

与一「承知、はいえーすで行きますね」

信長「はいえーすたぁあのちょっとでけえやつだよな。はー、よう運転できるなぁ」

与一「意外と簡単ですよ。前見やすいですし」

信長「ほう、ではあのとらっくっつーのはできねーか?」

与一「うぅん……難しいですね。やってみようとはしたんですが、どうやらまにゅある車というものらしいのです」ハァ-

信長「なるほど……あのでっけぇのが使えたら面白いと思うんだがな」


信長「いっそアレ、重機が使えたら面白いな。しょべるかあとか、たんくろうりいとかなぁ」ワクワク

豊久「こん街は平坦じゃき、戦車ば生きるからのう」

与一「しかしどこで運転を学びましょうか。とりあえず動かしてドカンなんてイヤですよ」ミライノカラクリコワイ

ゆき「ショッピングモールなら運転教本とかいろんなものおいてあるんじゃないかな!」

信長「なるほど、運転教本か。しょっぴんぐもうるならば置いてありそうだな」

与一「しょっぴんぐもうるには欲しい物が多いので、それこそはいえーすで今度取りに行きましょう」

信長「……ん?」

ゆき「?」


信長「えーと、お前いつからいたっけ?」

ゆき「途中から!」ドヤッ

信長「あっそう。……じゃねーよ!会議中だ会議中!女子供は聞いてんじゃねー!」

ゆき「時代はジェンダーフリーだよ!」ドヤヤッ

信長「るせー!こちとら480年前出身じゃボケェ!」ジダイナンテシルカ!

与一「僕は850年前くらいですね」

豊久「おいは450年前じゃ」

ゆき「お豊くんが私と1番歳近いね!」

豊久「は?」イラッ


ゆき「今度みんなでショッピングモールに行こうよ!」

信長「みんなってのはアレか、筋肉娘に乳娘とお前もか」

ゆき「うん!」

信長「……まぁ確かにずっと閉じこもっててもよくねぇしな。それに、この俺たちじゃできないこともある」

与一「そうですね」

信長「よし。じゃあ明日与一が行ってきたら作戦立てて欲しいものまとめて、そっからしょっぴんぐもうるに行くぞ」


ゆき「そうだ!明日よいっちーはアルバイトに行くんだよね?」

与一「あるばいと?」

ゆき「あれ、違うの?パパの助手さんのアルバイトのお話、さっきしてなかった?それでうちに来るとかって」

信長「……話止めるなよ」チラッ

与一「わかってますよ。ま、そうですね」

ゆき「やっぱり!じゃあじゃあ、私も行くっ!パパのお仕事、私もちっちゃいころにお手伝いしてたんだ!」

与一「えぇ……えぇ?」

ゆき「ね!めぐねえにも明日学校休むって言ってくる!」


豊久「……連れてくか?」

与一「そうですねぇ、ま、家に住んでらっしゃる方に色々聞いた方が楽でしょう」

信長「目、離すなよ。これ以上人が減ったら困るからな」

与一「ふふ、承知ですとも」

豊久「つうか、ゆきはいつから聞いてたんじゃ」

信長「入っていいか聞いてから入れよなーまったく」


ゆき「うん!だからね、明日は欠席にして欲しいんだ!」

ゆき「えー?サボりじゃないよう!」

ゆき「うん!よいっちーのお手伝いなんだ!」

ゆき「えへへー、まぁアレだよ、社会見学!ってやつ!」

ゆき「めぐねえは授業があるんでしょ?うん!よいっちーと2人で頑張ってくるね!」

ゆき「はーい!おやすみなさーい!」


翌朝

ゆき「今日はね、よいっちーのアルバイトのお手伝いに行くんだよ!」

胡桃「はぁ?何するんだよ?」

ゆき「なんかね、よいっちーが私のパパの助手さんのアルバイトをするらしくって、それのお手伝いしてあげるんだ!」

悠里「って……ほんとなんですか?信長さん」

信長『おう』カキカキ


胡桃「大丈夫……なのか?その、ほら、めぐねえもアレだし……」

ゆき「大丈夫だよ!昨日の夜にめぐねえには明日欠席にして欲しいって、お願いしたんだから!ね、めぐねえ!」

ゆき「……あうー、だからサボりじゃないんだってば。確かに、勉強しなくていいのは嬉しい……違う違う!」

悠里「……」

胡桃「そういうことじゃないんだけど……あーほら、とにかく飯食おうぜ。大丈夫だよ、多分さ、ほら。与一さんと一緒なんだろ?弓の名手じゃんか」

悠里「そうね、そうよね……」


胡桃「……しっかし、もうこのポルターガイスト食事には慣れたな」

悠里「そうね。そしてなにも言われなくてもおかわりを求められてることもわかるわ」チョットマッテテクダサイネ-

胡桃「豊久さん、朝からよく食うなぁ……」ナンハイメダヨ

悠里「与一さんも信長さんもおかわりしてくださいね。男性なんですから、いっぱい食べてください」

ゆき「はいはい!私もおかわり!」

胡桃「お前は豊久さんに張り合わんでいい」ビシィ


与一「では、行ってきます」

ゆき「アルバイトのお手伝い、頑張ってきます!」キリッ

胡桃「気をつけろよな!」

悠里「無茶したらダメよ?」

ゆき「だーいじょうぶ大丈夫!このゆきちゃんに任せなさーい!」

与一「窓から顔出さないよーに。かまいたちに斬られちゃいますからね」ブロロロン

ゆき「ふぇっ!?わっ、わわっ」

胡桃「……運転荒いなぁ」イテラ-

悠里「……大丈夫かしら」ガンバッテ-


信長「さて」

信長『筋肉娘、乳娘やい』カキカキ

胡桃「き、筋肉娘って……私のことか?」ヒドイッ!

悠里「セクハラですか?」イラッ

信長『ちくっと簡単な常識問題でなぁ』

胡桃「えっ……なんか、嫌な予感がする」

信長『覚えてる限り、頑張ってもらうぞ』


ゆき「ひゃー、よいっちーは運転すごいねぇ。レーサーさんみたい」

与一「れいさあさん?」

ゆき「すっごい速い車でビューンってね!回るの!」

与一「はぁ……回る?うーん……?」

ゆき「そう!コースをね、ビューンって!」

与一「なるほど、まりおやるいーじのような方ですか」


ゆき「あ、ここだよ!私の家!」

与一「ええ。あー……少し待っててくださいね。ああも集られると、出れないですもんねぇ」ユミツガエ-

ゆき「?」

与一「!」ヒュンッ!

ゆき「ひゃーすごいねよいっちー、全部当たったよ!」

与一「はっはっはー、それほどでもー」

ゆき「よいっちーは凄いねぇ。幽霊じゃなかったら弓道部入ればいいのに!」

与一「酷いですね、ゆきは学園生活部の幽霊ではダメというんですか」ヨヨヨ…

ゆき「あわっ、そういう意味じゃないんだけどな!?」ワタワタ!

与一「はいはい。しかし……」


ゆき「ただーいまー!」

与一「(うわっ……入るともっと臭気がひどいな……)」

ゆき「パパーただーいまー!あれ、どこー?」

与一「こらおゆき、あまり1人で行っては危ないですよ」

ゆき「えーでもーここ私の家だよー?」

与一「(しかし変な感じだ。家のシャッターが全て降ろされているのか?昼間なのに暗いな……)」

ゆき「あっ、パパ!」

与一「!」


ドアに雪崩かかるようにしてそこにいたのは、腐りきって蛆が湧いた男だった。
ドアノブを使って首を吊ったのだろう。首とドアにはヒモが繋がっている。
とんでもない臭いなのに、眉を寄せるでもなくニコニコと笑うゆきと、鼻を抑えて顔をしかめる与一。

ゆき「……」

与一「(うわっえぐい……腐乱死体ですか。だいぶ時間経ってるみたいですし、うっわー……)」

ゆき「パパ、ただいま!この人はね、よいっちーて言うんだよ!えっと、本名が那須与一さんで……」ニコニコ

与一「(うーわー……)」ドンビキ-

ゆき「えぇ違うよパパー、確かによいっちーはイケメンだけどさぁ、違うよう……にへー」

与一「……おゆき、仕事部屋を案内してください。ここにいると病になりそうだ」

ゆき「ふえっわっ、えっと、パパまた後でね!」バタバタ


与一「首吊り死体の父親に笑顔で話しかける少女なんて、いやぁ地獄ですね」ナムナム

ゆき「うん?どうしたの?あ、この部屋だよ」

与一「いやいや、こちらの話ですよ……しかし」

ゆき「?」

与一「……まあ、まあ。資料がいっぱい。こりゃあ宝の山だ」

ゆき「ねえ、なにお手伝いすればいいかな?」

与一「取り敢えず、ここにあるものを全部持って行きます、が」

与一「(聞いていたよりもモノが少ないな……やはり隠されたか?)」


ゆき「あ!待ってよいっちー引き出しは開けちゃダメ!」

与一「なんですか?」

ゆき「昔流行った映画でね、パパが憧れておんなじもの作っちゃったの。1度私ボヤ騒ぎさせちゃったからやり方教えてもらってて……えへー」

与一「!」

開けた引き出しの中身を全て取り出してから、ゆきはボールペンの芯を使って二重構造の底を開けた。あまり手慣れていないようだが、慎重な手付きは失敗してはいけないことを物語っている。
そこにはひとつのUSBと、古いノートが厳重に仕舞われていた。


与一「ほう……ところで、これを無理やりこじ開けていたらどうなっていましたか?」

ゆき「燃えちゃうよー!こう、メラメラって、ちょっとだけだけど、このノートくらいなら綺麗さっぱり燃えちゃうんじゃないかなぁ」

与一「なるほど……これはおゆきがいて助かりましたね」

ゆき「えへへーもっと褒めたまえ~!」ドッヤァァア

与一「はいはい働く働く」ペシペシ

ゆき「辛辣だね!」


与一「折角ですし持って帰りたいものがあれば持って帰りましょう。生活用品など、あれば便利でしょう?」

ゆき「うーん……そうだね!わかった、とってくる!」パタパタ

与一「あ、いや……私も一緒に行きましょう」

ゆき「手伝ってくれるの!?ありがとー!」

与一「手伝いはしませんよ。おゆきが変なもの口にしたりしないかの監視ですし」

ゆき「まさか、摘み食いを怪しまれてる!?」ガビンッ!

与一「いえすいえす」


ゆき「えっと下着下着……って、あわ!よいっちーみちゃだめだよ!」ドキドキ

与一「かけらも興味ないんで勝手にやっといてください」

ゆき「あ、あぅ……なんだかそれはそれで……ううん」ショボン

与一「あまり余計なものは持っていかないように」

ゆき「枕はセーフ?」

与一「荷物になるでしょうが」

ゆき「じゃあ、扇風機!」

与一「学校はエアコン完備されてるじゃないですか」

ゆき「きょ、京都で買った木刀……」

与一「それならいいですよ」

ゆき「なんで!?」ガビン!

今日はここまで。ゆきパパは完全にここだけのオリジナルです。
だってーこーしないとー話進まねーんだもんーしゃーないにゃー

こうやって話を書いてるとがっこうぐらしの考察になっていくし、そうなると如何に原作ゆき達が絶望的な状況にいるんだって思えてくる。
最悪の場合あの街が核の炎に包まれたり、そうでなくても街全てを汚物は消毒ヒャッハーされることは目に見えてるわけで。
さっさと街の外に脱出しないと死ぬんやない?って思えてくる。

おつおつー

今日は短めですが取り敢えずひと段落するとこまで行きます。
つまり今回の次が菅野と多聞出てきます。まだ書けてないから暫く話練るけども


与一「ただーいまー」

ゆき「ただいまっ!だよ!」

信長「おお帰ったか。さてさて、どんなもんだ?」

胡桃「おかえりゆきー……もう信長さんやだ……」ツライ

悠里「セクハラ……」

ゆき「ただいま!えー3人とも何してたの?」

胡桃「セクハラされまくった……あとなんか常識問題?みたいな」

悠里「穢された……ひどいわ……」グスッ


与一「じゃん。これどうでしょうか」

信長「ゆぅえすびいか。貴重なデータでも入ってんのか?」

与一「わかりません、が。仕掛け扉の中に入っていたので、価値あるものかと。ゆきがいなくては手に入りませんでしたよ」

豊久「じゃっどん少なか。おいの記憶ではもう少し多かった気がす」

与一「ええ。取り敢えず持ってこれるものは持ってきましたが……考えられるのは、ゆきの父親が全て消してしまったことですね」

信長「まぁええ。他には?」

与一「机の上に置かれていたのーとぱそこんと、それに刺さっていたゆぅえすびい。あとは書類がぽつぽつとありますね」

信長「ふむ……よし、でかした。とりあえず中身を見ていくか」

豊久「おう」


与一「さて、もってきたもの全ての仕分けが終わったわけですが」フゥ

信長「……ま、これからの指針が決まったなぁ」

豊久「そいどん……おいどもの時代とは違う故にやうこっが多いな」アタマイテェ

与一「ま、それ故にこんな小さいモノのなかに膨大な情報が入ってるわけなんですが」USBゴイス-

信長「時代にゃ時代に適したやり方っつーもんで敵を殺せばいい……ただなぁ」

豊久「……あぁ」

与一「どうしようもない、ですが」

信長「人手が足りん!」


信長「いいか、まず俺たちの行く先は?」

豊久「おいどもの戦に帰る」ドンッ!

信長「そうだけど違う!与一!」

与一「ええと、おゆき達を平和に連れて行く……とかですか?」

信長「おう正解だ。俺たちが平和の世界に来て地獄の始まりを見たっつーことは、多分そういう意味なんだろて」タブン

豊久「すれば、戻れるか」

信長「多分な、多分。しかしそれはこの街から出るだけじゃなくて、無事にゆき達を平和に戻すことが重要である」

与一「まぁ我々がついていたらこの街からの脱出だけなら簡単ですものねぇ」ワレワレトウメイニンゲン

信長「しかし……そこで壁になるのがコレだ」


ゆきの家の仕掛け戸から出て来たマニュアルのようなものを取り出す。その中の付箋を貼ったページを開いた信長は、それを忌々しげに睨みつけた。

信長「市民の個人情報データが本社に置かれている、らしい……」

与一「これ犯罪じゃないんですかねぇ。高校授業で出ていたこんぷらいあんすとやらはなんだったのでしょうね」

豊久「今更じゃあ」

信長「ま、つまり今頃この街に住んでて被害に遭ってない……たまたま街の外にいた奴は全員顔が割れているはずだ。なにせ家なしなんだからな」

与一「もう災害が始まってから数日間……きっと、らんだる・こおぽれいしょんではおゆき達は彼らとなってしまったと判別されているのでしょう」

豊久「そんゆき達がひょっこい生きて街の外から出れば……」ウゥム

信長「まぁ、まずやばいだろにゃあ。なんせここで起こってることを見た人間なんだから。最初はバレなかったとしても、平和とは言えんな」


豊久「なんら、といあえずそん市民でぇたとやらを壊せばよかか」

信長「つーかもうらんだる・こおぽれいしょんぶっ壊さにゃにゃあ」

与一「それはそれは、まったく楽しそうですねぇ」クスクス

豊久「いけんやって城攻めすう?本社とやらはちっと遠いにあっとだろう?」

信長「ま、物理的にも社会的にもぶっ壊すからなぁ。もうちょい人がいるぜ、人が」

豊久「なんら、おいの知う戦とおんなじじゃあ」ニタァ

与一「我々はゆき以外の人間からは見えない身。さて、どうにでもできますなぁ」ニヤニヤ


信長がゆきの家に置いてあったマニュアルを開くと、冒頭のページにそれが書いてあった。

かれらを恐れてはいけません。
かれらは未来です。クラウドです。
クラウドわかりますか。
データをネットワークで薄く薄く遠くまで広げることです。
人間の心もデータですから薄く薄く遠くまで広げることができます。
かれらにとって、心は一つの肉体に収まるものではないのです。
かれら全体の中に遠く遠く広がっているのです。
かれらを迎えましょう。クラウドを迎えましょう。
天国には雲がありますね。それがクラウドです。
かれらと一緒にクラウドになって天国にいきましょう。

信長「すげぇよなぁこの思想。おるての国父も泣くだろにゃあ」ククク


??「……あ"ぁ?何処だあここァ」

??「さて、一体何処だろうねぇ」

??「俺たちだけですかねぇ?あのローマ人とのらくらもいねぇや」

美紀「圭っ、太郎丸っ……、なんで……どうして……」

??「取り敢えず、そこのお嬢さんにでも聞こうか。……もし、失礼するよ」

美紀「誰か……たすけてよ……っ」

??「もし、お嬢さん?」

??「てんめぇ!人が話しかけてんだぞゴラァ!聞けぃ!あと娘っ子がんな破廉恥な格好してんじゃねぇや!」

美紀「……」

これで取り敢えずひと段落。第2章終了ってとこかな

書いてると徐々にがっこうぐらしの考察になってくけど、本来やりたいことはドリフ勢の俺TUEEEで、でもただの俺TUEEEだとつまらないからやらせる事を大きくして、つまりがっこうぐらしの考察が必要になってくる。が、頭が足りないせいで追いつかない。

ということで暫くはまた話練るので投稿1ヶ月くらい後?になるかも

おっつー、無理せずマイペースでな

のらくらじゃなくてのらくろですよと言ってみるw

保守

そろそろ続き描いても良いのよ?

1ヶ月とはいったい

まってる

待つ

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