【咲-Saki-】咲「意味が分かると怖い話?」【ホラー?】 (27)

Part1:2人きり

キーンコーンカーンコーン

久「須賀君!どこに隠れたの?出てきなさい!」

久「全く須賀君と来たら、買い出ししたくないからって逃げなくたっていいじゃない」

竹井は須賀を探して歩き回る

京太郎「和、ちょうどいいところに来た。助けてくれ!」

須賀は原村の後ろに回り込み、しゃがんで原村の太ももにしがみ付き、お尻の後ろに隠れる

和「須賀君、またですか?止めてください。私が部長に怒られます」

まこ「久、ここにいたぞ!」

京太郎「げえ、ワ・・・」

久「見つけたわよ。今日という今日は買い出しに行ってもらうわよ」

須賀は竹井に見つかり、しぶしぶ買い出しに出かける

しばらくして、須賀は買い出しから戻ってくる

京太郎「ただいま・・・」

咲「京ちゃん、お疲れ様。疲れたでしょう。はい、これ差し入れ」

宮永は須賀にタコスを手渡す

京太郎「おお、咲、サンキュー」


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部活が終わり、みんな帰る支度をしている

久「ああ、そうそう、須賀君、帰りにこれ買ってきて。物は明日受け取るから」

竹井は、須賀に買い物リストを渡す

京太郎「今日買ってきたばかりじゃないですか」

久「最近須賀君が買い出しをさぼってばかりいるから、買うものが溜まってるのよ」

京太郎「別に俺が行かなくても、誰かに行かせれば・・・」

久「女の子に重い荷物を持たせるつもり?」

和「仕方ないですね、私も付き合います」

京太郎「和、ありがとー!」

須賀は原村に抱き着く

和「ちょっと、止めてください。あまりに辛そうだから仕方なく手伝うだけです」

こうして、須賀と原村は買い物に出かける

キーンコーンカーンコーン

まこ「さてと、今日も部活を始めるか」

染谷は部室に入る

ロッカー「ガタゴト」

まこ「なんでロッカーがガタゴト言っとるんじゃ」

染谷はロッカーを開ける

久「あ」

京太郎「あ」

ロッカーの中で、竹井と須賀が・・・していた

まこ「お前さんたち、ほどほどにしときい」

染谷はロッカーを閉める。数分後、宮永が部室に入る

久「4人揃ったから、対局を始めましょうか」

京太郎「そうですね」

まこ「(こいつら、何事もなかったかのように振る舞いおって・・・)」

咲「・・・」


対局中

久「・・・」トンッ

まこ「・・・」トンッ

咲「京ちゃん、最近お菓子作りにはまってるんだ。作ってきたから、食べて感想ちょうだい」

宮永は自分のカバンを漁り、須賀に手作りのお菓子を手渡す

京太郎「おお、サンキュー。俺はこう見えても手作りにはうるさいんだ。なんてったって、ハギヨシさんから
直々に教わって・・・」

久「そういうのいいから早くツモりなさい」

部活が終わり、みんな帰る支度をしている

久「須賀君、ちょっと残ってくれない?」

京太郎「ええ、俺のほうから言おうと思ってたところです」

まこ「(こいつら、またやる気じゃな)」

咲「それじゃあ、お疲れ様です」

まこ「お疲れじゃけえ」

久「二人とも帰ったわね。それじゃあ・・・」

京太郎「ええ」

ロッカー「ガタゴト」

キーンコーンカーンコーン

須賀は、一人で部室でネット麻雀をしていた。そこに染谷が入ってくる

まこ「おはよーさん、って京太郎しかおらんのかい」

京太郎「ええ、誰も来ないから、ネット麻雀をしていた所です」

画面「kyoutarou:4位」

次の半荘

画面「kyoutarou:-12000 lion field:+12000」

京太郎「ああ・・・」

まこ「ええいこの下手くそ。見とられんわい。わしが直々に教えちゃる」ガシッ

染谷は須賀の隣りに座り、須賀が逃げられないように肩に手を回す

京太郎「ワ・・・、染谷先輩、近いです」

まこ「ええか、この場合は、これを切るんじゃ。比較的安全な牌を切りつつ、一歩前進できるんじゃあ」

まこ「この場合はベタ降りじゃ。こんな安手、降りるのになんの未練もないわい」

その時、宮永が部室に入ってくる

咲「・・・」

まこ「おお、咲か、今こいつに徹底的に叩き込んでるところじゃあ」

まこ「この場合はダマじゃ。5200で点数的に十分じゃし、手変わりもある」

まこ「この場合はリーチじゃ。場に安い色の待ちはカンチャンだろうがリーチじゃ」

まこ「この場合は・・・」

まこ「ふう、お前さんには教えることがまだまだありそうじゃのう。これからわしの家で特訓じゃあ」

京太郎「・・・」グッタリ

まこ「そういう訳で咲、悪いが、久も和も優希も来ないし、今日は部活はなしじゃあ」

咲「あのっ、京ちゃん、疲れたでしょ。これ、バナナと牛乳、よかったら食べて」

宮永は須賀にバナナと牛乳を手渡す

京太郎「ああ、咲、悪いな・・・」グッタリ

咲「それじゃ、さよなら」

宮永は、逃げるように部室から去っていく

まこ「京太郎は帰るなよ。これからわしの家に来るんじゃ。休んどる暇はないぞ」

京太郎「・・・」グッタリ

キーンコーンカーンコーン

京太郎「おはようございまーす。って咲しかいないのか」

咲「京ちゃん、おはよう」

宮永と須賀は部室で人が来るのを待つが、誰も来る様子がない

京太郎「なんで誰も来ないんだろうな。優希なんか、4日前は俺にプロレス技を決めるほど元気だったのに、
3日前からずっと休んでるし」

咲「京ちゃん、お弁当作りすぎちゃって、よかったら食べて」

京太郎「おお、咲、サンキュー。学食だけじゃ男子高校生には物足りないと思ってたんだよ」

京太郎「」ガツガツ

咲「京ちゃん、味のほうはどうかな・・・?」

京太郎「ん?すごい美味いよ。特にこのワカメご飯が」

咲「ふふっ、よかった」











咲「これで二人きりだね」










Part2:ワハハー、鶴賀のみんなとドライブだー(津山除く)

ある日、蒲原、加治木、東横、妹尾の4人は、ドライブに出かけていた。
そしたら、交通事故に遭い、妹尾は怪我を負った



ここは病院の一室。加治木たちは妹尾のお見舞いに来ていた

ゆみ「妹尾、すまない、いろいろな手続きがあって、見舞いに来るのが遅れてしまった。
もう動いても平気なのか?」

加治木は妹尾に尋ねる

佳織「うん、命に別状はないし、今日退院だって先生が言ってた」

智美「ワハハー、私の車は全損だったけどなー」

桃子「あの時天江さんが急に飛び出してきた時は、びっくりしたっすよ」

佳織「どうやら即死だったらしいよ」

智美「ワハハー、衣、即死だったのかー。車よりそっちのほうが悲しいぞー」

ゆみ「そうか、今度お供え物を持って、もう一度事故が起こった所へ行こう」

智美「ワハハー、私の車は全損したぞー。どうやって行くつもりなんだー?」

桃子「もう車は懲りたっす。電車で行こうっす」

智美「ワハハー、モモ、怖い思いさせてすまなかったなー」

佳織「智美ちゃん・・・」ウルッ

智美「おいおい、かおりん、泣くなよー。悪いのは私なんだからー」

その時、津山が人を連れて部屋に入ってくる

睦月「加治木先輩。皆さんに会いたいという人がいるので、連れてきました」

智美「ワハハー、ムッキー、あの時は誘ってやれなくて悪かったなー。
別に悪気があったわけじゃないぞー」

ゆみ「通せ」

部屋に津山、龍門渕が入ってくる

透華「事故は残念でしたね。妹尾さん、具合はいかがかしら?」

龍門渕は妹尾に尋ねる

智美「ワハハー、何とも思ってないぞー」

佳織「今日退院です」

透華「衣のこともありますし、これから事故現場に行こうと思いますわ」

ゆみ「ああ、私たちもちょうどその話をしていた所だ」

智美「ワハハー、衣ー、お供え物にはお前の大好きだったエビフライを持ってってやるー」

医者「妹尾さん、おめでとうございます。退院です」

智美「ワハハー、かおりん、よかったなー」

透華「表に車とハギヨシを待機させてますわ。行きましょう」

桃子「ハギヨシさんなら安心っすね」

智美「ワハハー、モモー、私だと安心じゃないみたいな言い方だなー」

ハギ「皆さま、お車にお乗りください」

全員で車に乗り込み、事故現場へと向かう

事故現場

ハギ「皆さま、着きました」

事故現場には、一人で天江が泣いていた

智美「ワハハー、衣ー、生きてたのかー、即死だったなんて冗談、不謹慎だぞー」

透華「事故が起きてから、ずっとここに来ては泣いているんですの」

衣「うう、智美・・・、智美・・・」シクシク

智美「ワハハー、衣ー、会いたかったぞー」










衣「どうして衣を残して死んだんだ」










Part3:一定のルール

宮守の5人は、旅行に来ていた。そこで何者かに拉致され、円卓のテーブルに座らされ、
手足を縛られ、会話に一定のルールを強制されていた

ビーーーーー

ブザーが鳴り響く

ブザーと共に黒服が数人入ってきて、エイスリンを引きずり出す。無理もない。
このルールでは彼女は圧倒的に不利なのだから

エイ「ヤメテー、ヤメデー」

彼女はルール違反を犯し、退場させられる。彼女が座っていた椅子もすぐさま片づけられる

放送『では、会話を再開してください』

塞「いつまでこんなことやらせるつもり!?」

臼沢は叫ぶ

放送『理知的な貴女たちならお気付きかと思いますが、最後の一人になるまでです』

白望「すごいダルい・・・」

小瀬川は愚痴を漏らす

豊音「今エイスリンが連れていかれたみたいに、私たちもああなっちゃうのかなー?」

姉帯は怯えた表情でみんなを見る

胡桃「何で私たちがこんな目に遭わなければならないんだろう」

鹿倉はこの状況に不満を漏らす

胡桃「臼沢、あんたのせいだよ。あんたが旅行に行きたいなんて言うから」

塞「ラッキーって思ったのよ。5名様ご招待なんてチケットが来た時は」

胡桃「は?アンタバカなの?そんなチケット、誰が信用するの?」

豊音「ノータリンしか信用しないよー」

塞「よくもアンタたちそこまで言えるわね。招待されたときは喜んで付いてきたくせに」

白望「2時間もかけてここまで来たのに、こんな目に遭うとは・・・。ダルい」

豊音「今は争ってもしょうがないよー。どうやってこの状況から抜け出せるか考えようよー」

塞「よし、私にも責任があるし、塞いでみるか」

臼沢はスピーカーを凝視する。が、当然何も起きない

白望「鹿倉が言ったように、アンタバカ?」

胡桃「かわいそう・・・頭が」

臼沢は、顔を赤くしてプルプルと震える

豊音「学校に戻って、普通に麻雀したいよー」

胡桃「4人で戻っても、エイスリンがいなくなっちゃったし・・・」

塞「死んじゃったのかな、エイスリン・・・」






塞「あ・・・」

ビーーーーー

ブザーが鳴り響く

塞「ちょっと待って、いまのなし」

白望「しょうもないミス・・・」

ブザーと共に黒服が数人入ってきて、臼沢を引きずり出す。
臼沢がいなくなってから数分後、放送が入る










放送『済みませんが、会話を再開してください』










Part4:悲しんでくれるかしら

ここは、清澄高校。ある決意をもって、福路は池田を連れて麻雀部の部室に来ていた。


美穂子「お邪魔します」

華菜「お邪魔だし」

久「あら、美穂子に池田さん、何の用かしら?」

美穂子「上埜さんにお話があります。ほかの皆さんには席を外してもらいたいのですが・・・」

華菜「ほらみんな、部屋から出るし」

まこ「なんでお前さんが仕切るんじゃあ」

そう言いながらも、竹井と福路を残してしぶしぶ全員部室から出ていく

久「で、話って何?」

美穂子「あのっ、そのっ・・・」

久「そんなんじゃ分からないわよ」

美穂子「私と付き合ってください!」

久「嫌よ」

美穂子「そんな・・・」

久「だって、アンタと付き合うと重そうだもん」

美穂子「ひどい・・・」ポロポロ

久「そうやってすぐ泣くところとか、そういう所が嫌なのよねー」

美穂子「うっ、うっ・・・」ポロポロ

久「早く帰ってくれない?部活の邪魔だから」

その時、竹井の携帯電話が鳴る

久「はいもしもし、あら、洋榎、久しぶりー。何?こっちに来たの?
いいわよ。どこで会う?何言ってるの。私と洋榎の仲でしょ」

美穂子「・・・」ダッ

福路はいたたまれなくなり、逃げるように部屋から出ていく

華菜「キャプテン、なんで泣いてるし」

美穂子「華菜、帰るわよ」グスッ



風越への帰り道

美穂子「・・・」グスッ

華菜「キャプテン、もう泣き止むし。あんな女、付き合ってもろくなことないし」

美穂子「華菜、いい子ね。私と一緒に、悲しんでくれるかしら」

華菜「お安い御用だし!」











次の日、ある記事が新聞の隅に乗った

「風越高校に在籍している女子生徒2名が死んでいる所が、昨日の11時頃に発見された。
女子生徒2名は、自殺と判明した。動機は全くの不明」










お付き合いいただきありがとうございます。今回、初めてホラー系のssを書かせていただきました。
本当はオリジナルのものを書きたかったのですが、ストーリーが思い浮かばなかったので、
某漫画や某コピペなどをベースに、咲の世界観に合わせてアレンジしました。
そのため、どこかで見たような話ばかりですが、ご了承ください。

解説は無粋だと思うので、敢えて載せません。自力で謎を解いてほしいからです。

またssを書く機会があったら、よろしくお願いします。

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