モバP「たのしいほいくえん」 (20)

拓海(せんせぇ)「おーい、ガキ共。昼寝の時間だぞー」

拓海「早く布団で、ねんねしろー」

拓海「こら、紗南ちゃーん。ゲーム機はしまいやがれー」

拓海「……」

拓海「ふぅ…ようやく一休みか…」

あい「お疲れ様、拓海先生」

あい「フッ…見たまえ。園児たちのあの無邪気な寝顔…」

あい「例えるなら、まるで天使のようだね…」

拓海「……」

あい「…?どうかしたかい?」

拓海「あーよしよし。あいちゃんも、さっさと寝ようなー」

あい(園児)「な、なにぃっ!?」

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あい 「(わ、私が保育園児だって…!?)」

ガラッ…

巴(園長)「なんじゃ?ひまわり組はまだみんな、ねんねしとらんのか?」

拓海「おう、組長。おつかれさん」

巴「園長じゃ」

あい「……」

あい「(仮に私が保育園児だとして…)」

あい「(私の親はなにを思って、この保育園に入園させたのだろうか…)」

ガラッ…

里奈(せんせぇ)「ちょりーっす♪ばら組、みんなねんねしたよーん♪」

あい「ガラが悪すぎるぞ、ここの保育士陣!?」

あい「(おかしい…私の知っている保育園はこんな場所では無かった…)」

あい「(だか、しかし…人を見た目で判断するのは良くない…)」

あい「(うん、そうだ。拓海くんも巴くんも里奈くんも、みな良い子達ばかりじゃないか…)」

拓海「丁!」

里奈「アタシも、丁♪」

巴「フッ…悪いのう。またウチの一人勝ちじゃ」

拓海「おい、組長!?さっきからイカサマしてんじゃねーのか!?」

巴「拓海せんせぇ…村上組にいちゃもんつけるたぁ良い度胸じゃのう…」

あい「保育士が昼休みに賭博をするんじゃない!!」

巴「安心せい。賭けとるんは金じゃなく己のプライドじゃ」

あい「保育士のプライドを丁半に委ねるのはやめたまえ!!」

拓海「あん?あいちゃん、まだ起きてたんか?」

拓海「眠れねーのか?」

あい「むしろ今の状況が悪夢のようだよ…」

拓海「しゃーねーな…おうたのせんせぇに子守歌でも歌ってもらうか…」

あい「(ほう…おうたのせんせぇ…)」

あい「(近年の保育園では音楽講師は別に雇っているのか…)」

輝子(子守歌)「ゴウトゥナイトメアァァァァっ!!!」

あい「キミのは子守歌じゃなくてレクイエムだ!!」

仁奈(園児)「…たくみせんせぇ」

拓海「あん?なんだ、仁奈ちゃん」

拓海「起きちまったのか?」

仁奈「おしっこ…」

拓海「あぁ、トイレか」

拓海「待ってろ。今、おまる用意してやるから」

アッキー(おまる)「くぅ~ん…」

あい「そろそろキミも怒っていいんだよ!?」

仁奈「おまるの気持ちになりやがれです!!」

あい「動物をイジメるのはやめたまえっ!!」

拓海「動物虐待だぁっ!?そんなことする奴はどこのどいつだよ!?」

あい「キミだよっ!!」

アッキー「(女の子に跨ってもらうなんてドキドキする…///)」

あい「マゾだったのかい!?」

拓海「あっ…いけね。うさぎにエサやるの忘れてた…」

あい「(ふむ…ここの保育園ではうさぎを飼育しているのか…)」

あい「(うさぎは良いね…ふわふわしていてとても愛らしい生き物だ…)」

みく(うさぎ)「……」

あい「……」

あい「…どうした?」

みく「自分を曲げた結果……うさ」

あい「…悩みごとがあればいつでも相談にのるよ」

菜々(せみ)「ミミミンミミミンミーンミンミンミン…」

あい「ホントにどうした!?」

拓海「さてと…そろそろ昼寝の時間も終わるな」

拓海「ったく…あいちゃんは結局ねんねしなかったな…」

拓海「あんま言うこと聞かねーと、せんせぇ怒っちまうぞ?」

あい「いや…うん…」

あい「……すまない」

拓海「…ちゃんと謝ることが出来てエラいな!」

拓海「せんせぇはあいちゃんのそういうとこ気に入ってるぜ♪」

あい「…!」

あい「……」

あい「(腑に落ちないことは多々あったが…)」

あい「(拓海くんに保育士というのは案外転職なのかもしれないな…)」

亜里沙(本職)「……」

あい「……」

あい「うん。残念ながらキミの出番は無いんだ」

亜里沙「!?」

おわり
むしゃくしゃして書いた

あと今まで黙ってたけど俺、相葉ちゃんPなんだ

>>9
訂正

×あい「(拓海くんに保育士というのは案外転職なのかもしれないな…)」

○あい「(拓海くんに保育士というのは案外天職なのかもしれないな…)」

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