明石「…艦娘たちの隠された特技、ですか?」 (21)


提督「そうだ、…手始めにこの三人を調べてきてほしい」

明石「なぜ私が?」

提督「…天の声だ」

明石「…意味が分かりませんが、面白そうですしお受けします」

提督「うむ、頼んだ」


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勢いしかありません
キャラ・ストーリーは崩壊してます


明石「まずは…大淀の所にでも行ってみよう」

~大淀の執務室~

コンコン
大淀「どうぞ」

ガチャ
明石「入るよ~、あ、仕事中だった?」

大淀「いえ、一息入れていたところです」

明石「モニター見ながら休憩なんて…」

大淀「最近ハマってるの…コレ」

明石「…フラッシュ暗算?」


大淀「業務の息抜きにやってみたら結構面白くて」

明石「息抜けないと思うけど…」

大淀「まあそう言わずに、明石もやってみて」

明石「じゃあ試しに…」

2桁・出題速度2秒・5問
Ready…Start!

パッ…パッ…パッ…パッ…パッ

明石「うーん…219かな…」
カタカタ
ピンポンピンポーン
明石「正解したらちょっとすっきりするね~」

大淀「ふふっ、そうでしょう?」

明石「大淀はいつもどんな設定でやってるの?」


7桁・出題速度0.3秒・10問

明石「(えっ、なにそれは)」

Ready…Start!
パッパッパッパッパッパッパッパッパッパッ
明石「(む、無理!目で追うことすら難しい!)」

大淀「49988351」
カタカタ
ピンポンピンポーン
大淀「…よしっ」

明石「(ハイレベルすぎる…これこそ艦隊の頭脳だよ…)」

大淀「そういえばどうしてここに?」

明石「提督に皆の特技を調べてこいって言われて」

大淀「また下らないことに明石を使って…提督にはお説教ですね…」
バタン

明石「あ、ちょっと!…ま、いいかあれが特技…だよね」


~工廠~

明石「一応ちゃんと仕事しないと…私も大淀に怒られる…」
カンカンコンコンギュイーン

大鳳「明石さ~ん」

明石「あぁ、大鳳さん、どうしました?」

大鳳「またちょっとクロスボウの調子が…」

明石「分かりました、ちゃちゃっと直しますね」

大鳳「お願いします」


明石「直りましたよ~」

大鳳「良い感じですね!ありがとうございます!」

明石「(そういえば大鳳さんも調査対象だったな…)」

明石「大鳳さん、なにか特技みたいなのあります?」

大鳳「特技、というか…趣味なら…」


~大鳳の私室~

明石「これは…ダーツボード?」

大鳳「自動で点数計算もしてくれる優れものです!」

明石「どうしてダーツを?」

大鳳「先日もクロスボウをみてもらったことありましたよね?
   あの時外で木に向かって矢を投げていたら、なんか面白くなっちゃって」

明石「はあ…」

大鳳「ちょっとやってみます?」

明石「いいんですか?」

大鳳「構いませんよ!さあ、始めましょう!」

明石「私ダーツのことよく知らないんですけど…」

大鳳「では公式大会で行われる“501ゲーム”をしましょう
   持ち点501点から始まって早く0点にした方が勝ちというゲームです」

大鳳「先攻は明石さんでいいですよ、一回三本投げてくださいね」

明石「分かりました、明石!参ります!…な~んて」


明石「全然当たらない…」

大鳳「最初はそんなものですよ、…私の番ですね」
ゴゴゴゴゴ…

明石「(雰囲気が変わった…!?なにこの威圧感!)」

大鳳「…」
スッ

明石「(あれは…あの右手のダーツを左目の前にもっていく独特のフォームは!)」

明石「(史上最強の呼び声高いダーツプレイヤー、“THE POWER”こと…)」

明石「(フィル・テイラー!)」



大鳳「…よしっ」

明石「(ナイン=ダート・フィニッシュ!?…ウッソだろお前www)」

大鳳「いや~楽しかったですね!」

明石「は、はい…(私まだ400点以上残ってたんだけど…)」


明石「もうこんな時間か…晩ご飯食べに行こうかな…」

~食堂~

足柄「さあー!油どんどん持ってきてー!次々に揚げるわよ!」

明石「…(明日胃がもたれるやつだこれ…)」

足柄「あら明石、今日の夕食は特製カツカレーよ!どんどん食べてって!」

明石「い、いただきます…」



明石「(う、うう食べ過ぎた…動けない…しばらく座っておこう…)」

足柄「…」
スッ

明石「(さっきまでテンション高かったのに…あんな真剣な顔してどこ行くんだろう?)」


~水上演習場~

明石「(演習場?しかも一人で…)」

足柄「…」
ゴゴゴゴゴ

明石「(なにこの既視感…それに足柄さんも確か調査対象…)」

足柄「破ァッッッ!!!!!!」

明石「(すごい気迫…え…あ、あれは…深海棲艦!?)」

明石「(き、緊急連絡を…)」

足柄「(その必要はないわ、明石)」

明石「!?!?!?!?」

足柄「(見ておきなさいッッッ!!!、私の戦いをッッッ!!!)」


明石「足柄が矢のように敵艦隊へ突っ込むッッッ!!」
ドドドドドドーン
明石「敵艦隊の一斉砲撃ッッ!!だが飛び交う砲弾の中を悠々と突撃していく足柄ッッ!!」
ドドーンドカーンドカーン
明石「通常の戦闘では有り得ない接射ッッ!!ニ級elite二体を一瞬で葬り去ったァッッ!!」
ドドーンドドドドーン
明石「残るル級は狂ったように砲撃を繰り返すッッ!!」
ドバッシャーン
明石「突如立ち上る巨大な水柱ッッ!!あの高速機動のなか正確無比な雷撃でル級三体を海の藻屑にッッ!!」

明石「残るはル級flagshipッッ!!足柄は正面突撃を敢行ッッ!!」
ドカーンドカーン
明石「モロに入ったァ―――ッッ!!大丈夫かァ―――ッッ!!??」

ドドドドーン
明石「黒煙を突っ切って文字通りの零距離ッッ!!20.3cm(2号)連装砲が一斉に火を吹いたァッッッ!!!」

明石「これが足柄ッッ!!まさに飢えた狼ッッッ!!!」


明石「何だったんですかさっきの!提督に連絡しないと…」

足柄「その必要はないわ」

明石「演習場内で深海棲艦が出たんですよ!?」

足柄「あれはリアルシャドーよ」

明石「!」

足柄「イメトレしてたらできるようになったのよね~」

明石「…」

足柄「いい汗かいた!さー、お風呂お風呂!」

明石「(対戦相手をリアルにイメージして戦うシャドーボクシングの究極系…)」

明石「(艦娘とは思えない特技…特技?)」

とりあえずここまでです
ネタ思いついたら一週間後ぐらいに投下します

「特技」はセリフやイラストが元ネタ…というか妄想源です
大淀→「計算通りです」
大鳳→イラスト
足柄→時報「戦闘のイメトレ」

日曜日にもう一つ投下して〆ます

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