部室

穂乃果「これより『ことりちゃんかわいい会』を始めます」

「「「「「「「よろしくお願いします」」」」」」」

「…」

穂乃果「最近のことりちゃんのここがかわいかった、ということを挙手して発表してください」

ｽｯ

穂乃果「…じゃあ、絵里ちゃん」

絵里「昨日ね、ことりと衣装の生地を見に行ったのよ」

絵里「その時は、いつも行っているお店だったんだけどね…」

絵里「いろんな生地を見ながら衣装のコンセプトや振り付けの相談をして」

絵里「気がついたらもう三時間も経っていたわ」

絵里「その時、ことりが…」

ことり『もう結構遅いし、絵里ちゃん、ことりの家に泊まっていかない？』

絵里「…って言ったのよ」

「それで？　どうしたのよあんたは」

穂乃果「…にこちゃん。ちょっと…」

にこ「ごめん。やけに勿体ぶって話すものだから、つい、ね」

絵里「勿論泊まりたかったわよ。でも」

穂乃果「駄目だったの？」

絵里「…ええ。だってそれをしたら」

絵里「会則違反になるじゃない」

にこ「…へたれね。誰も見ていないならいいって思わないの？」

絵里「そう思ったこともあったわ。思ったけど…」

絵里「いつかばれたとき、こうしてみんなでことりのかわいさを語り合えないじゃない」

にこ「…」

穂乃果「…絵里ちゃん」

「…まったく、えりちは真面目やね」

「相変わらずですね」

絵里「希…海未…」

穂乃果「…」

希「まあそんなところが、ええんやろうけど」

海未「同感です」

にこ「…」

にこ「絵里は違反してないし、話も終わったみたいだから、次行かない？」

穂乃果「…そうだね。じゃあ次は…」

「はいはいはーい！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

「声出しちゃ駄目だよ凛ちゃん」

「うるさいわよ、凛」

穂乃果「じゃあ～凛ちゃん花陽ちゃん真姫ちゃん！」

穂乃果「三人とも、この前ことりちゃんと一緒にいたよねぇ…」

凛「にゃにゃ！？」

真姫「ｳﾞｪｴ」

花陽「見てたのおぉ！？」ﾋﾟｬｱｧ

穂乃果「ことりちゃんの行動はチェックするのが幼馴染としての義務だからねぇ…」

凛「じゃあ、三人で言うよ！　この前――」

こうして会合は続く…

海未「絵里の追及あっさり終わりましたね」

希「茶番やからね」

なお、この会合にはことりも参加させられている。

おわり