フレデリカ「こたつごっこ」 (22)


これはモバマスssです


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~杏宅~


杏「あー、こたつって幸せだな」


杏「結構場所取るけど買って良かったよ」


杏「今日は一日中オフだし、杏はこたつから出ないぞ!」


杏「みかんよし、コーラよし、ゲームよし、充電器よし」


杏「前回の反省を活かして、今日はインターホンが鳴っても絶対に出ない!宅配便の人はごめんね」


杏「電気や水道のメーター見られたとしても、まぁ出なければ良いだけだしね」


杏「念の為チェーンも掛けたし、ピッキングされても大丈夫でしょ」


杏「久し振りにぐーたら日和だぁ!」


杏「さて、みかん食べよ」


肇「あ、剥いておきましたよ」


杏「ありがと肇ちゃん。こたつでグダッてるとそれすらめんどいよね」


フレデリカ「杏ちゃんコーラ飲むー?」


杏「まだいいや。トイレ行きたくなるし」


肇「それすらめんどくさがるなんて…」


杏「めんどくさいって言うか、こたつから出たくないんだよね」


肇「ほんの数分じゃないですか…」


フレデリカ「誰かトランプ持ってきてー」


肇「こたつから出たくないので杏ちゃんお願いします」


杏「数秒前の会話思い出そうか」



杏「…ん?」


肇「どうかしましたか?」


杏「別に。そんな事よりさ、出口はあっちだよ」


フレデリカ「トランプは?」


杏「隣のコンビニか百均にでも売ってるんじゃない?」


肇「仕方ありませんね…文香さんに、買ってきて貰いましょう」


杏「この部屋電波繋がりにくいから外で連絡した方がいいよ」


フレデリカ「うーん、みかん美味しいねー」


杏「聞けよ、ってゆーかそれ杏のなんだけど」


杏「…なんで居るの?」


フレデリカ「今日は四人で買い物に行く予定だったんだー」


杏「杏聞いてないんだけど」


肇「それで、杏ちゃんの家が集合場所になったんです」


杏「せめて杏に聞くか杏の話聞いてよ」


フレデリカ「まだ文香ちゃんは到着してないんだけどねー」


杏「そもそもどうやって入って…まぁいいやそれは別に」


肇「もう少ししたら到着するみたいです」


杏「杏はパスでいいや。外で待ってたら?」


フレデリカ「もうこたつに入っちゃたから無理かなー」


肇「杏ちゃん外で待ってていいですよ」


杏「おっけー表出よっか」




杏「まぁ別に居てもいいけど、杏これからゲームするから邪魔はしないでね」


肇「杏ちゃん、和菓子とお茶はまだですか?」


杏「厚かましいにも程があるよね」


肇「冗談ですよ。ちゃんとポテチ買ってきましたから」


杏「和菓子じゃないじゃん!」


フレデリカ「杏ちゃんはやっぱりツッコミの元祖だねー」


肇「私たちの先生ですからね」


フレデリカ・肇「我が師だけに!」


杏「こんな朝早くに来たからまだ眠いんでしょ?寝てていいよその方が静かだし寝てろ」





フレデリカ「で、コップは何処にあるのー?」


杏「戸棚の下から二段目にあるよ」


肇「用意した物がこちらになります」


杏「肇ちゃんに前場所教えたっけ?」


肇「じゃん!この高そうな湯飲みです!」


杏「飲み物コーラなんだけどな」


フレデリカ「わぁお、でもお高いんでしょー?」


肇「まぁ、割と」


杏「否定するか何かセットに付けなよ」


肇「私の力作を安売りしろって言うんですか?!」


杏「あぁめんどくせぇ!」




杏「まぁいいや。イヤホン付けよ」


肇「ではこちらは作戦会議をしてますので」


杏「はいはーい。何かあっても呼ばないでね」


フレデリカ「らじゃー!」


杏「ふぅ…これで集中出来る。さーて手持ちのモンスターのレベル上げないと」ピコピコ


フレデリカ「ーー倒すためーーー背後から肇ちゃーー」


肇「なるほーーー遠距離ーー文香さーーー」


杏「あー崖から落ちたちくしょう」ピコピコ


フレデリカ「ーーアタシのーーーー能力ーー」


肇「ーーイミングーー朋さーーー人質ーー」


杏「…えっと、このタイプにこの技は…」


フレデリカ「ーー共鳴世界ーーー当てれば多分ーー」


肇「ならーーーアライブファクトーーーー」


杏「んぁあ!集中出来ない!」




肇「杏ちゃん、もうゲームはいいんですか?」


杏「二人の会話が不穏過ぎて気になるんだよまったく」


フレデリカ「杏ちゃんポテチ食べる?」


杏「え、買ってきたの?」


フレデリカ「隣にコンビニあるから買ってきていーよ?」


杏「…メントスあるけと食べる?」


フレデリカ「流石のフレちゃんもそれはマズいかなー」


肇「まったく…どうして二人は落ち着いて会話出来ないんですか」


杏「今更ブーメランなんて狩猟武器流行らないよ」


肇「でも先日、何処ぞのアイドルユニットが巨大ブーメラン作ってましたよ?」


杏「じゃー肇ちゃんにそれ当てないとね」


肇「ふふっ、杏ちゃんに飛ばせるんですか?」


フレデリカ「あ、みかんなくなっちゃった!」


肇「文香さんに買ってきて貰いましょうか」




杏「文香ちゃんが食べ物買って、無事届くと思う?」


肇「そもそもお金持ってないでしょうね」


杏・肇「はっはっはっ」


フレデリカ「二人とも目が笑ってないよー?」


杏「ところでフレデリカちゃん。肇ちゃんはポテチ持って来てくれたよ?」


フレデリカ「フレちゃんは肇ちゃんを連れてきてあげたよー!」


肇「あ、ではもうフレデリカさんの飲み物もお菓子もありませんね」


杏「誰が買ってくるべきかなぁ」


フレデリカ「じゃートランプで決めよっか!」


杏「おっけ乗った」


肇「ふぅ…イカサマは無し、ですよ?」


杏「そう言いながら今何かこたつの下に隠さなかった?」


フレデリカ「って言いながら今杏ちゃん箱からジョーカー取り出したでしょー」


肇「…普通にやりましょうか。文香さんも居ませんし」





杏「あー負けたこんちくしょう」


肇「ふぅ…ギリギリでした」


フレデリカ「ババ抜きなんて久し振りだねー」


杏「基本大富豪だもんね」


フレデリカ「でも杏ちゃんが負けるとは思わなかったなー」


肇「最後は完全に運でした」


杏「二人がアポなしで此処に来た時点で杏の運は最底辺だからね」


フレデリカ「ふふーん、照れちゃってー」


肇「そんな事言われても、嬉しくありませんよ?」


杏「褒めてないよ。仕方ない、何かお菓子以外欲しいものある?」


肇「流石に申し訳ないですし、私も行きますよ」


フレデリカ「じゃーフレちゃんも行こっかなー」


杏「今のトランプの時間完全に無駄じゃん」




杏「鍵は…閉めといていいかな」


肇「文香さんですしね」


フレデリカ「直ぐ戻って来れば大丈夫じゃないかなー?」


杏「あー、今日は家から出る気なかったのに」


肇「こたつの魔力は恐ろしいですね」


フレデリカ「そんな引き篭もりの杏ちゃんが、遂に外に!」


杏「お?喧嘩売ってる?」


フレデリカ「杏ちゃんどーしたの?コンビニに喧嘩は売ってないよー?」


肇「あの、恥ずかしいんで他所でやって頂けますか?」


フレデリカ「喧嘩はよそっか」


杏「勝敗は予想だけにしとくべきだね」


肇・杏・フレデリカ「よそだけに!」


杏「あ、これ思ったより楽しい」


肇「下らないですけどね」


フレデリカ「実際アタシ達が戦うと被害凄いもんねー」


杏「ツッコミの私の胃が、ね」





~3F~


肇「このコンビニ、明らかに平野なのに何故3階の表記が…」


杏「そこはほら、本名だと杏達のユニットと被るからさ」


フレデリカ「フレちゃん的にはファミデリカが良かったかなー」


杏「歩いて30分くらいのとこにあるし行ってきたら?」


肇「あ、杏ちゃんの部屋にお財布忘れました…」


杏「いいよそのくらい、お菓子なんて大した金額しないからね」


肇「このバリアブルカードって言うの、気になるので買っていいですか?」


杏「肇ちゃんは南極ラーメンね」


フレデリカ「フレちゃんはおでんにしよっかなー」


杏「二人とも前提条件忘れてない?」


フレデリカ「でも竹輪おいしいよ?」


杏「否定はしないけどね。取り敢えずポテチと飲み物買ってこっか」




杏「はい、荷物は二人が持って」


肇「私、あまり筋肉は無いので…」


杏「茄子さん相手に近接で押し切った怪物が何を言ってるのさ」


フレデリカ「あ、文香ちゃんからもう着いてますってラインきたよー」


杏「待たせると悪いし走ろっか」


肇「フレデリカさん、荷物お願いします」


フレデリカ「じゃー肇ちゃんはアタシの事背負っていいよ?」


肇「投げ飛ばしますよ?」


フレデリカ「フレちゃん荷物持ってるけどいーのかなー?」


杏「いいから走れよ」



~杏宅~


杏「あれ、ドアの前誰も居ないんだけど」


フレデリカ「もう入っちゃてるんじゃないかなー?」


杏「かもね。せめて人ん家入るなら一報寄越して欲しいけど」


ガチャ


文香「…お疲れ様です…」


フレデリカ「おはろー!」


杏「文香ちゃん移動して、そこ杏の席だから。充電コード完備してあって一番あったかい場所なんだ」


文香「…ここからは、禍々しい気配を感じたので…」


肇「自分自身からではないですか?」


文香「…何か?」


杏「あ、文香ちゃん残ってたモノ全部食べたでしょ」


文香「…状況証拠のみで犯人を断定するのは…ナンセンス、と言わざるをえませんね…」


杏「今買ってきたお菓子はナシね」


文香「すみませんでした…」



杏「ふー、あったかい」


フレデリカ「こたつは最高だねー」


肇「素晴らしいですね…」


文香「…お鍋がやりたくなりますね」


杏「うち鍋ないよ」


肇「そんな事もあろうかと、私が作ってきました」


文香「…実は、既にお肉は自宅から持って参りましたので…」


フレデリカ「フレちゃんキムチ鍋の素持ち歩いてるよー?」


杏「野菜はあった気がするし…夜は鍋だね」


文香「…幸せです」



杏「あ、結局買い物って何買いに行くの?」


フレデリカ「こたつだよー」


文香「…ですが、まぁ…」


肇「杏ちゃんの家にあるなら、わざわざ買う必要もありませんね」


杏「買いに行け、今すぐ三人で」





こんな時間に起きてしまったので
お付き合いありがとうございました

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