【ラブライブ?】ダイヤ「姉妹」ルビィ「水いらず」 (113)

更新頻度遅め
ほのぼの
微百合?

以上のことが大丈夫な方はぜひお付き合いください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1479632600

ーー 7:00 ーー


ルビィ「ん……ゅ……」



朝の光で目が覚めちゃった。

今日は日曜日でAqoursの練習もないのに……。
うぅぅ……。
……もう一回ねよっかな?

またまぶたがくっつきそうになって、そこで気づいたんだ。



ルビィ「あれ……おねえちゃん……?」



昨日、いっしよにねむってくれたおねえちゃんがいないこと。
そして、



ルビィ「……おみそしるのにおい?」



ルビィの鼻がそれを感じとる。

このにおいは……おかあさんの作ったおみそしるじゃない、よね……。
って、ことは!



ルビィ「!!」



ねむたかったはずのルビィはもういません。
すごい勢いで、部屋を出てーー。




ルビィ「おねえちゃん!」



ーーそこに到着。
いつもはおかあさんが立っている台所にいたのは、




ダイヤ「あら、起きたんですのね」

ダイヤ「おはよう、ルビィ」



エプロン姿のおねえちゃんがいた。
ルビィの大好きなおねえちゃんが。



ーーーーーー

ーー 7:30 ーー



ダイヤ「というわけですわ」

ルビィ「……ふぇ?」



朝食を食べるルビィに、今朝のことを説明します。
……が。



ダイヤ「……ルビィ、ちゃんと聞いていました?」

ルビィ「ぁ、そ、その……ごめんなさぃ」

ダイヤ「はぁぁ」



思わずため息が出ました。
まったくこの妹は。

朝食に夢中でわたくしの話を聞いていないとは……。
我が妹ながら情けなくなります。



ルビィ「だ、だって……おねえちゃんがつくってくれた朝ごはんがおいしくて……」

ダイヤ「…………っ」

ルビィ「ご、ごめんなさい、おねえちゃん……」

ダイヤ「…………」

ルビィ「おねえちゃん……?」



ダイヤ「……まぁ、たまにはそんなこともありますからね」

ルビィ「おねえちゃん♪」



わたくしの言葉に、ルビィはパァっと表情を明るくさせました。

まぁ、人間誰でも失敗はあります。
まして朝が弱いルビィのことですから。
今こうやって、一緒に朝食をとれているだけ、偉いというものですわ。

うんうん!

さて。
ルビィが聞いていなかったと言うのならば、もう一度説明をしなくてはなりませんね。



ダイヤ「ルビィ」

ルビィ「うん!」



と、その前に……。



ダイヤ「口元が汚れていますわ」

ルビィ「……ぇ?」

ダイヤ「ほら、こちらへ」

ルビィ「ぅ、ぅん!」


そう言って、ルビィの口元を拭いてあげます。


ルビィ「っ、ん……ゅ……」

ダイヤ「ルビィも高校生なのですから、このくらいは1人でやらなくてはダメですわ!」


まったく。
なぜわたくしがこんなことを……。
ルビィの肌は柔らかいから、傷つけないように優しく拭くのも案外大変なのですけれど……。


ルビィ「う……ぅんっ……」

ダイヤ「……ふぅ、とれましたわ」

ルビィ「えへへ♪ ありがと、おねえちゃん」

ダイヤ「まったく、世話が焼けるんですから」



ごめんね?
そう言って笑うルビィ。
そんなルビィを見て、わたくしも少しだけ頬が緩むのを感じたのでした。

ーー 8:00 ーー



ルビィ「そっか……今日おかあさんいないんだ」

ダイヤ「はい。会合だそうです。お父様もそちらに出られていますし」

ルビィ「……ということは……」

ダイヤ「ルビィ?」

ルビィ「あっ……ううんっ、なんでもなぃ///」

ダイヤ「……?」



ということは、の先は言えないよぉ。
言っちゃいそうになってたけど……。

とにかく、おねえちゃんの話によると。

今日はおかあさんもおとうさんもいないみたい。
いつも1ヶ月に何回かあるんだけど、それが日曜日に重なるのはめずらしいかも。



ルビィ「……」

ダイヤ「ルビィ?」

ルビィ「え?」


すこしボーッとしてたから、おねえちゃんが心配して顔をのぞきこんできます。
えへへ、心配してくれて…………って!?



ルビィ「っ、ピギィィィィッ///」

ダイヤ「ピギャッ!?」



い、いきなり、ちかいよ、おねえちゃんっ!?


ダイヤ「お、驚きましたわ……」



顔、赤いですわよ?
もしかして、熱でも!?

なんて言ってるけど……。

うゅ……。
おねえちゃんのキレイなお顔がすぐちかくにあったんだもん。
ルビィの方がおどろくし、顔、赤くもなっちゃうよ///


ダイヤ「ルビィ、本当に大丈夫ですの?」

ルビィ「あ……ぅん///」

ダイヤ「ならばいいのですが……」



何かあったらすぐにわたくしに言うのですよ?
我慢してはいけませんからね。

心配性なおねえちゃんの言葉にコクンとうなずいて。
それから、



ダイヤ「今日はルビィとわたくしの二人だけなのですから!」

ルビィ「う、うぅぅ///」



おねえちゃんの一言で、また変に意識しちゃう。

おかしいよね。
ただ、おねえちゃんとお留守番ってだけなのに。

うぅぅ。
最近のルビィはちょっと変かもしれないです。



ーーーーーー

ーー 8:30 ーー



お父様もお母様もいないということで。
完全になにもない休日です。

Aqoursの練習もないですし。



ダイヤ「……連絡もありませんね」



チラリと確認した携帯電話にも、特にメッセージが来ている様子はありません。
……そういえば、果南さんも鞠莉さんも今日は沼津に出かけるというお話でしたわ。

そもそも今日は、黒澤家へのお客様が来た際には、わたくしが応対しなければいけません。
ですから、お誘いがあったとしても、お断りしなくてはいけないのですけれど……。



ダイヤ「……それより」



気になることが一点。


そう。
ルビィの様子ですわ。



ダイヤ「先ほどの様子、風邪ということはなさそうですが……」



人見知り、というのも、わたくし相手なのですから、あり得ない話ですが。
ならば、なぜあのような……?



ダイヤ「…………」

ーーーーーー



ダイヤ:朝早くに申し訳ありません。

花丸:ズラ?

ダイヤ:お時間よろしいでしょうか?

花丸:花丸がスタンプを送信しました。

ダイヤ:ありがとうございます。

花丸:それで、どうしたんですか?(・ω・)

ダイヤ:いえ、実は今日1日ルビィと二人きりなのですが、なにやらルビィの様子がおかしいのです。

花丸:(´・ω・`)

ダイヤ:どうかしましたか?

花丸:二人きりなんですね

ダイヤ:はい、そうですが?

花丸:オラには残念ながらわからないです

ダイヤ:そうですか。

花丸:ダイヤさん

ダイヤ:すみません。変なことを聞きました。

ダイヤ:あ、はい。なんでしょうか?



花丸:あんまりルビィちゃんを困らせたらダメずら



ダイヤ:え

花丸:それじゃあマルはこの辺で

ダイヤ:ちょっと!? 花丸さん!?

花丸:花丸がスタンプを送信しました。



ーーーーーー



ダイヤ「……花丸さんは一体……」



ルビィを困らせるな、とは一体……?
花丸さんは何を言いたかったのでしょうか?

携帯電話の画面を見ながら、わたくしは首を捻りました。
もちろん、そうしてもルビィの態度の理由は分からないのですけれど。



ダイヤ「……うぅむ……?」



ふと思考の海に沈みかけて、



ーー コンコン ーー



ノックの音に中断されます。
その主はーー。



ーーーーーー

一旦ここまで。
9時前にまた更新します。

ーーーーーー



ルビィ「おねえちゃん……?」

ダイヤ「ルビィ?」



おねえちゃんの部屋をノックして入る。
おねえちゃんはケイタイを見てたみたいで。

ごめんなさい。
おねえちゃんにそう言うと


ダイヤ「気にすることはないですわ」


なんでもありません。
ニコリと笑って、おねえちゃんはそう答える。


ダイヤ「なにか用事ですの?」

ルビィ「あ、ぅん……」


特に、用事があるってわけじゃなくて。

ただ、おねえちゃんとせっかく二人でいるんだから、なにもしないのはもったいないかなって。
まだ顔はちよっとあついんだけどね。



ルビィ「えっと……これ」

ダイヤ「μ'sのライブDVD?」

ルビィ「うん、その……今日はおとうさんたち、いないから」

ダイヤ「あぁ、なるほど」



と、そこまで言って、おねえちゃんは納得してくれたみたいでうなずいた。
ルビィの言おうとしたことがわかったみたい。


ダイヤ「大きな画面で見たいんでしょう?」

ルビィ「ぅん♪」


えへへ
さすがおねえちゃん♪

仕方がないですわね。

そう言って立ち上がるおねえちゃん。
ふふっ、そう言ってるおねえちゃんも、ルビィと同じ表情です。



ダイヤ「なにをニヤニヤしてますの?」

ルビィ「ううん、なんでもなぃ♪」

ダイヤ「?」



ーーーーーー

ーーーーーー

ーー 11:30 ーー



ダイヤ「うぅぅぅぅ……」

ルビィ「うぅぅぅぅ……」



二人の泣き声が黒澤家の居間に響き渡ります。

え?
喧嘩ですか?
違いますわ。
なら、なにをしているのかって?
それはーー



ダイヤ「ラストライブは泣けますわぁぁぁぁっ!!!」

ルビィ「うゅぅぅぅ……!!」



というわけです。

μ'sのラストライブ。
一般的にはSDS……失礼、『SUNNY DAY SONG』と言われていますが……。
いえ、あれはμ's曰くスクールアイドルのライブですから、わたくしとしましてもあれをμ'sのものだと言うのはどうかと思いますが……。

ではなく!
実は一部の関係者にしか公開されなかったライブがあるのです!
それこそがこの映像!


『僕たちはひとつの光』!!


まさにμ'sの集大成!!
そして、最後の……うぅぅぅぅ。


ダイヤ「ダメですわ……涙腺が……」

ルビィ「う、うん……ルビィも……うゅゅ」

ダイヤ「ほら、ルビィ、ちーん」

ルビィ「ぅ、んっ……ピギ……っ」



勿論、エリーチカがセンターを務める『Angelic Angel』も最高、いえ、至高なのですけれど。
特に、イントロ!
イントロのエリーチカのあの表情!!
美しく艶やかで!
まさにKKE!!
エリーチカにしかできませんっ!!



ルビィ「おねえちゃん……?」

ダイヤ「はっ!?」

ルビィ「おねえちゃん、よだれ……。ちーんってする?」

ダイヤ「い、いいえ、結構ですわ」


あ、危ない。
トリップしてしまっていましたわ。

それではーー



ーー グゥゥゥゥゥゥ ーー



ルビィ「あっ……ぅゅぅ……///」

ダイヤ「フフフッ」



どうやらルビィのお腹の虫が主張を始めたようですし。



ダイヤ「お昼御飯にしましょうか?」

ルビィ「う、ぅん///」



ーーーーーー

今日はここまで。
毒にも薬にもならないような短編になります。
サンシャインでもお付き合いいただけると幸いです。

本日更新します。

ーー 12:00 ーー



ダイヤ「美味しいですか、ルビィ?」

ルビィ「うん♪」


おねえちゃんがつくってくれたスパゲッティを食べます。
トマト味でおいしぃよぉ♪



ダイヤ「フフッ、そんなに慌てずともまだおかわりもありますわよ」

ルビィ「んく……ぅん!」



さすがおねえちゃん!
朝つくってくれた和食もそうだけど、こんな風に洋食もおいしくつくれるんだもん。

ルビィもおねえちゃんみたいに……。

ううん。
それはむり、だよね。



ーー ゴシッ ーー


ルビィ「ふぇ?」



口元にかんじる感覚。
いつの間にかやわらかい布でこすられてて……。



ダイヤ「ほら、また……」

ルビィ「ぅゅ……///」



朝と同じみたいに、口元をおねえちゃんにふかれてる。
まったくしょうがないですわね。
って言って。

…………うん。
やっぱりルビィはこのままでいいや。

だって、ありえないけど、ルビィがしっかりしたら、こうやっておねえちゃんにおせわしてもらえなくなっちゃうもんね。



ルビィ「えへへ♪」

ダイヤ「……はぁ、なにを笑っていますの?」

ルビィ「ごめんなさい、おねえちゃん♪」

ダイヤ「しっかりしてもらわないと困りますわよ?」

ルビィ「うん……ふふっ」



そのあとも、ルビィが食べ終わるまで。
ルビィはなんだかニコニコが止まらなくて。
おねえちゃんも少しあきれながら、そんなルビィに付き合ってくれてたのでした。



ーーーーーー

ーーーーーー



鞠莉「かな~ん♪」ハグッ

果南「ちょ、ちょっと鞠莉///」

鞠莉「んー? What's?」モギュッ

果南「っ、あー、もう!!」

鞠莉「フフッ、照れ隠し?」

果南「人が見てるでしょ! こんな街中でくっつかないでってば///」

鞠莉「ふふんっ! そんなにfaceを赤くしてたら説得力ないよ?」

果南「うぐっ……」

鞠莉「ホラホラ! そんなシャイニーな果南とぉ……」

果南「なっ!? 撮らなーー」



ーー パシャッ ーー



ーーーーーー

ーーーーーー


果南:スタンプを送信しました。

ダイヤ:果南さん?

果南:スタンプを送信しました。

ダイヤ:いきなりどうしたんですの?

果南:スタンプを送信しました。

ダイヤ:随分とご機嫌のようですけれど……。

果南:シャイニー☆ ダイヤ!

ダイヤ:人の携帯電話を使ってなにをしているんですか、鞠莉さん

果南:【写真】

果南:とっっってもシャイニーでしょう♪

果南:あれ?

果南:ダイヤ?

果南:ごめん、ダイヤ。鞠莉が変なことをしちゃったみたいで……。

果南:鞠莉にきつく言っておいたから

果南:ダイヤ……?



ーーーーーー

ーー 13:00 ーー



ーー コンコン ーー


ルビィ「…………」

ルビィ「おねえちゃん……?」


ノックの音に返事はありません。
おねえちゃん、いないのかなぁ?



ーー コンコン ーー

ルビィ「おねえちゃぁん……」



もしかして、どこかに出かけちゃったのかな?
そう思って、そーっとドアノブに力を入れると、



ーー キィィ ーー



ルビィ「あ、あいた……」



おねえちゃんはいつも部屋をでるときは、鍵をしめるはずだから、あくってことは……?

勝手に開けたらおこられちゃうよね。
でも、気になる……。

なかにおねえちゃんがいても、見つからないように
ドアを開く。
ちょっとのぞくだけだから。

そう思って、なかを見たルビィの目にとびこんできたのはーー



ダイヤ「…………ぐすんっ」



ルビィ「!? おねえちゃん!?」



部屋のすみっこで体育ずわりしてるおねえちゃんの姿でした。


ルビィ「おねえちゃん!?」

ダイヤ「ピギャッ!? ル、ルルルルルビィ!?」


おねえちゃんに近づくと、おねえちゃんもルビィに気づいたみたいで、返事をします。



ルビィ「どうしたのっ、いま、ないてーー」

ダイヤ「っ/// み、見間違いです!!」

ルビィ「ピギッ……で、でもぉ……」



ルビィがぜんぶ言い終わる前に、おねえちゃんは床をバンってたたく。
うゅ……び、びっくりしたよぉ……。



ダイヤ「…………ご、ごめんなさい」

ルビィ「ぅ、うぅん……ルビィこそ……」

ダイヤ「…………」

ルビィ「…………」


すこし静かになっちゃった……。
うぅぅぅぅ、ルビィ悪いことしちゃったよぉ……。

すこししてから。
話し始めたのは、



ダイヤ「……ルビィ?」



もちろん、おねえちゃん。
こういうとき、ルビィはしゃべれなくなっちゃうから……。


ルビィ「ぅん」

ダイヤ「……なんでわたくしの部屋に?」

ルビィ「あっ……えっと……」



おねえちゃんが泣いてたから、すっかりわすれちゃってたよ。
ルビィはほんとの用事を思い出して、それをおねえちゃんに見せました。



ルビィ「あのね」

ルビィ「しゅくだい、教えてほしくて……」



金曜日に学校でだされたしゅくだい。
昨日もすこしだけやったんだけど、どうしてもわからないところがあったんだ。
だから、おねえちゃんに教えてもらいたかったんだけど……。



ルビィ「ごめんねっ、今日はやっぱり……」



ダイヤ「いいですわよ」



ルビィ「え?」

ダイヤ「いいです、と言っているのですわ」



分からないところがあるのでしょう?
ルビィのことですから、自分で解いて、その上でここに来ているのでしょうから。

おねえちゃんはそうつづけます。
さすが、おねえちゃん!
ルビィのこと、よくわかってる……。


ダイヤ「遠慮なんてしなくて結構。わたくしも……宿題が溜まっていましたから」

ルビィ「…………うん。それじゃあ」



ルビィ「おねがいします♪」



おねえちゃんが泣いてたのは気になるけど……。
たぶんおねえちゃんもこの方が気がまぎれるよね?



ーーーーーー

一旦ここまで。
もしかしたらもう少ししたら更新するかもしれません。

ーー 13:30 ーー



ダイヤ「…………」

ルビィ「…………」

ダイヤ「…………」

ルビィ「これは……えっと……」

ダイヤ「…………ここはこの値を代入すれば……」

ルビィ「あ、そっかぁ」

ダイヤ「…………」



カリカリと筆記具の音だけがわたくしの部屋に響きます。

最初にコツさえ教えてしまえば、解くことができる。
つまずいた時でも、わたくしが少し示唆すれば、すぐに解決する。

ルビィは自信がないだけで、能力はそれなりに高いのですから、当然でしょう。


…………。


…………えぇ。
分かっておりますわ。
こうやって、今は落ち着きましたけれど……。



ダイヤ(……泣いている姿を見られましたわぁぁぁぁ!!)



失態!
なんという失態でしょうか!?

果南さんと鞠莉さんが今日は一緒に出掛けていることは重々承知だったはずです!

であるにも関わらず!
あんな、二人だけで仲睦まじく写っている写真を見ただけで、孤独感を感じてしまうなんてっ!!

いえ、それは確かにお二人だけでずるいとか。
最近お二人が妙に仲が良いとか。
色々と思うところはありましたけれど!!

ただ、



ダイヤ(まさか、ルビィにそれを見られるとは……想定外でしたわ……)



ーーーーーー



ルビィ「えー、ダイヤおねえちゃん、その程度で泣いちゃうとかww」

ルビィ「まじきゃわいぃ~♪」

ルビィ「これは写メろ!」

ルビィ「はーい、おねえちゃん」

ルビィ「その涙目こっちチョーダィ♪」



ーーーーーー


わたくしの涙の真相を知ったら、ルビィはこんな風に言ってくるかもしれません……。

最近、善子さんと一緒に……生放送を始めたということでしたし……。
善子さんの影響を多大に受けているはずです。

…………。
そ、そうなれば、わたくしの今まで築き上げてきた姉としての威厳や誇りは……っ!!

くっ!?
やはりいけませんわ。
幸いルビィも勉強に集中しているようですし、このままアレなかったことにーー。



ルビィ「……おねえちゃん」

ダイヤ「っ、は、はい。なんですの、ルビィ?」



ルビィ「……なんでないてたの?」



ダイヤ「ぶっ!?」



い、いきなりですわ!?
まさか核心を突いてくるとは……。

…………。

ーーーーーー


ルビィ「おねえちゃん、きゃわ~♪」

ルビィ「ほら、こっちみてよぉ」

ルビィ「ほらほら♪」


ーーーーーー

や、やはりダメですわ!
わたくしが威厳を失えば、ルビィのぎゃる化が進んでしまいます!
そんな、わたくしをしゃめりまくるルビィなど見たくありませんっ!!

ここは、白を突き通してーー



ルビィ「……おねえちゃんっ」

ダイヤ「る、ルビィ?」

ルビィ「ぐすっ、な、なんで、おねえちゃん、ないてたのっ」

ダイヤ「ルビィ……あ、貴女……?」

ルビィ「ぅ、うぅぅぅぅ……っ」



って、な!?



ダイヤ「な、なんで貴女が泣くんですの!?」

ルビィ「だ、だってぇぇぇ……うぇぇぇんっ!!」

ダイヤ「ちょ、お待ちなさいっ!?」



ルビィ「うわぁぁぁぁんっ!!」

ダイヤ「な、なんでこうなるんですのォォォォ!?!?」



ーーーーーー

ーーーーーー



ダイヤ「……というわけですわ」

ルビィ「ぐすっ……そっかぁ」



ルビィが落ち着いてから、わたくしがああなるまでのお話をかいつまんで話しました。
どうやら、ルビィはわたくしの予想したような反応ではなく、真剣に聞いているようでした。
……一先ず安心でしょうか。



ルビィ「…………」

ダイヤ「……まぁ、あまり気にすることではありません。わたくしが少々不安定になってしまっただけのことですから」



そう。
お二人も別にわたくしを嫌っているとか避けているとか、そういった類いの話ではありませんもの。
ただ少しだけ孤独感、いいえ、疎外感のようなものをわたくしが勝手に感じてしまったという話で。



ダイヤ「ですからーー」



ルビィも気にしないで。

そう言おうとして、



ルビィ「っ」


ーー モギュッ ーー



わたくしはルビィに抱き着かれていました。



ダイヤ「ルビィ?」

ルビィ「……っ」

ダイヤ「…………えぇと」

ルビィ「…………」

ダイヤ「ルビィ、なぜわたくしにくっついているのですか……?」

ルビィ「…………」

しばらくして。
と言っても、ものの数分でしたが。

ルビィはわたくしに抱き着いたまま、顔をあげました。
そして、



ルビィ「おねえちゃん」

ルビィ「ルビィと写真とろ?」



ーーーーーー

ーーーーーー



果南「ん?」

鞠莉「果南? どうかしたの?」

果南「いや、ダイヤからメッセージが届いたみたい」

鞠莉「What's?」

果南「んー、待って。えっと、写真……?」



果南「……あっ、ふふっ」



鞠莉「?」

果南「ほら、見て、鞠莉」

鞠莉「……フフッ、こんなにくっついちゃって……cuteね♪」

果南「うん」



果南「ホント、仲いいね。あの姉妹は」クスッ



ーーーーーー

今日はここまで。
レス感謝です。

レス感謝です。
少しだけ更新します。

ーー 15:00 ーー



ダイヤ「こんなところでしょうか」



ルビィの宿題も一段落し、壁の掛け時計に目を移します。
短針はちょうど3の文字と重なっていました。

ふむ。
一時間半。
休日ですから、本来であれば、最低でもあと一時間半はやりたいですが……。



ルビィ「ぅゅ……っ……つかれたぁ」



机に突っ伏すルビィ。
頭から煙が上がってもおかしくない様子ですわね。



ダイヤ「ルビィ」

ルビィ「は、はいっ」

ダイヤ「あまりお行儀がよろしくありませんわよ?」

ルビィ「ご、ごめんなさぃ……」



そのようにたしなめてみますが……。



ルビィ「…………はふ……」



どうやら、ルビィは限界を迎えているようです。
はぁ、仕方がありませんわ。

……まぁ、ルビィには元気付けられましたからね。



ダイヤ「ルビィ」

ルビィ「っ、うんっ」

ダイヤ「確か、お母様が二人で食べるようにと、和菓子を置いていってくださったはずですわ」

ルビィ「!!」



ダイヤ「食べましょうか」

ルビィ「ぅんっ!!」



ーーーーーー

ーーーーーー



ルビィ「ま、まって……おねえちゃん……///」

ダイヤ「……ルビィ」

ルビィ「だ、だめだょ……///」

ダイヤ「それでは、見えませんわよ」

ルビィ「でも……そんな……」



ダイヤ「わたくしはルビィの可愛らしい姿が見たいだけですわ!」



ルビィ「ぅゅ……///」

ダイヤ「さぁ、手を。手をどけて、わたくしに見せて」

ルビィ「はずかしいよ……///」

ダイヤ「ルビィ……」

ルビィ「おねえちゃん……っ///」

ダイヤ「…………」

ルビィ「…………っ」

ダイヤ「……強情ですわね。ここまでわたくしが言っているのに」

ルビィ「…………いくら、おねえちゃんでも」

ダイヤ「…………仕方ありませんわね。あまり強引にはしたくなかったのですが……」

ルビィ「えっ!? ま、まってっ/// だめだよぉ……///」

ダイヤ「ルビィがいけないのよ。わたくしにその姿を見せてくれないんですから」

ルビィ「っ、それはぁ……っ」



ダイヤ「さぁ! 無理矢理にでも、その手をっ!!」



ルビィ「だ、だめぇぇぇぇぇっ///」





ダイヤ「ふぅ、やっとこれで見られますわね」

ダイヤ「ルビィの配信動画」


ルビィ「ぅゅぅぅ……///」

うぅぅぅ……。
せっかくがんばってかくしてたのに……。

パソコンはもうおねえちゃんの目の前だから、ルビィはもうさわれないよぉ……。



ダイヤ「まったく往生際が悪いですわ!」

ルビィ「だ、だって、はずかしいもん」



はずかしいよ。
動画を配信してるっていっても、それはルビィが見てないときにみんなが見てくれてるからで。
ルビィの目の前で見られたら……。

…………。

……うゅぅ///



ダイヤ「そもそもこれも姉であるわたくしの務めですわ!!」

ルビィ「それって……前に言ってた……」

ダイヤ「えぇ! あまりにも破廉恥なものは管理者に削除申請を送ります!!」

ルビィ「で、でも……よしこちゃんとの動画だから……」

ダイヤ「それでも、ですわ!!」



そう言えば、よしこちゃんがAqoursに入るときに、おねえちゃん今みたいに怒ってたよね。
ハレンチですわ、って。

……ぜんぜんハレンチなんかじゃないのにな……。



ダイヤ「さぁ! 早く再生しますわよ!!」

ルビィ「う、うん……」

ダイヤ「ほら、座りなさい、ルビィ」

ルビィ「……うん」

ダイヤ「……はぁ、そこではないでしょう?」

ルビィ「ぇ?」



ダイヤ「ほら、隣」

ルビィ「………………えへへ」



ダイヤ「…………再生っと」

ーーーーーー



善子「ヨハネと!」

ルビィ「ルビィのっ」



よしルビ「「堕天使はいし~~ん!」」



善子「天界からのドロップアウター! 堕天使ヨハネ! 堕天降臨!!」

善子「みんなで一緒に堕天しない?」



ルビィ「が、がんばルビィっ!!」

ルビィ「ヨハネ様のリトルデーモン4号、くろっ……ルビィですっ」

ルビィ「1番小さい悪魔……かわいがってねっ」



善子「さ! というわけで今日も始めるわよ。暗き闇の中へ旅立つための儀式を!!」

ルビィ「えっと……じゃあ、よしっ……ヨハネ様、さっそく準備しました!」

善子「魔方陣……これを広げて……そこに、この『焔を抱きし闇の魔法具』を乗せるわ」

ルビィ「ヨハネ様、『還らない命と純白の混沌』です」

善子「ククク、今から地獄の炎にその身を焼かれるとも知らずに……」

ルビィ「……じゃ、じゃあ、焼くね?」

善子「あ、うん。気を付けるのよ」

ルビィ「うんっ」



ーー ジュゥゥゥ ーー




ルビィ「ふわぁぁぁ……あまいにおぃ……おいしそう……」

善子「ルビィ!」

ルビィ「えっ、あっ! ……魂のひめいがきこえるよ」

善子「えぇ! ほら、見てみなさい! 沸々と魂が叫んでいるわ!」

ルビィ「じごくの炎に身を焼かれてるんだね」

善子「えぇ、これが堕天使に歯向かった哀れな者の末路ね!」

ルビィ「うんっ……あっ、そろそろひっくり返すね」

善子「あ、よろしく」

ルビィ「……うゅ…………えいっ!」



ーー クルッ ーー



善子「キレイに返せたわね! ルビィ!」

ルビィ「えへへ♪ きつね色……おいしそう♪」

善子「そろそろいいかしらね」

ルビィ「? あ、それは!」


善子「…………『名を刻む堕天使の涙』よ!」


ルビィ「!!」

善子「これで新たな名を与えてあげるわ! ヨハネ自らの手でね!!」

ルビィ「…………よし、ヨハネ様」

善子「ん? なによ、ルビィ?」



ルビィ「……ルビィもやりたい……」



善子「え!?」

ルビィ「……そういうのルビィやったことないから……」

善子「だ、ダメよ! これは最高位堕天使じゃないと……」

ルビィ「うゅ……」

善子「うっ……」

ルビィ「……ぐすっ」



善子「こ、今回だけよっ!!」

ルビィ「!! よしっ……ヨハネ様!」

善子「…………」

ルビィ「~~♪」

善子「…………」

ルビィ「♪」

善子「…………」



ルビィ「できたっ」



善子「あ、終わった?」

ルビィ「うんっ」

善子「……フッ! それでは、リトルデーモン4号であるルビィが哀れな者にどんな『名』を与えたのか見せてもらおうかしら」

ルビィ「うん!」



『よハネさま、だいすき(ハート)』



善子「…………」

ルビィ「えへへ♪」

善子「……………………」

ルビィ「どうかなぁ……?」



善子「………………うん///」



ルビィ「じゃ、食べよ♪」

善子「そうねっ///」



ルビィ「それではぁ、今日はここまでですっ♪」

ルビィ「おあいては、リトルデーモン4号ことルビィと」


善子「えっと……堕天使ヨハネでした……///」



よしルビ「「バイバイ~」」



ーーーーーー




ダイヤ「……………………」




ルビィ「ど、どうかなぁ……///」

ダイヤ「…………」

ルビィ「けっこう、見てるひとからは高評価なんだょ……///」

ダイヤ「…………」

ルビィ「…………おねえ、ちゃん?」

ダイヤ「ルビィ」

ルビィ「ぅ、ぅん……」



ダイヤ「ちょっと、待っててくださいね?」

ダイヤ「少々、善子さんに電話してきますわ」



ルビィ「う、うん……?」

ダイヤ「では」



ーーーーーー



何日かあとによしこちゃんから、おねえちゃんに動画をぜったい見せないように言われたんだけど……。

うーん?
なんでだろ……?


……あ、でも。
おやつのお饅頭おいしかったなぁ……。

よしこちゃんとつくったホットケーキもおいしかったけどね。



ーーーーーー

今日はここまで。
短いけれどご勘弁ください。

昨日は申し訳ありません。
本日更新します。

ーー 16:30 ーー



ルビィ「~~♪」



おやつも食べて。
おねえちゃんといっしょにルビィとよしこちゃんの動画を見たあと。

ルビィはお部屋の片づけをしていました。

おねえちゃんは舞踊のおさらいをするって言ってたし……。
夕御飯までの時間つぶしってかんじかなぁ。



ルビィ「……こほっ……ホコリ……」



ベットの下にあるそのなにかを、ひっぱり出します。



ルビィ「んーーーーっ」

ルビィ「……とれた!」



ルビィ「……これって……?」



ーーーーーー

ーーーーーー



ルビィ:はなまるちゃん

花丸:ルビィちゃん! どうしたずら?

ルビィ:いまね、お部屋をそうじしてたんだけど

花丸:うん

ルビィ:こんなのみつけたの

ルビィ:【写真】

花丸:こ、これは!!

ルビィ:どうしたらいいかなぁ……?



花丸:使うずろ!!



ルビィ:ずろ?

花丸:ずら

ルビィ:えっと

花丸:チャンスだよ、ルビィちゃん!

ルビィ:チャンス……

花丸:そうずら! これを使ってダイヤさんにーー



ーーーーーー

携帯の調子が悪く……。
申し訳ありません。
更新します。

ーーーーーー



ーー コンコンコン ーー



ダイヤ「ルビィ、いる?」



ノックに答える声はなし。

おかしいですわね。
ついさっきまで音がしていたのですが……。



ダイヤ「ルビィ?」



もう一度声をかけます。
……眠ってしまっているのでしょうか。
返事はありません。
仕方がないですが、またあとでーー



ーー ガタンッ ーー

ルビィ「おねえちゃっ、まって」



部屋に戻ろうと踵を返しかけたわたくしは、足を止めました。
そして、



ーー ガチャッ ーー



扉が開きました。
そこには、



ルビィ「……あ、あの……おはなししたい、の///」



もじもじと。
ルビィはそう言いました。
頬を赤く染めているような気がするのは……。
いえ、気のせいでしょう。



ーーーーーー

ーーーーーー



ルビィ「…………」

ダイヤ「…………」



お話をしたい。
そう言われて、ルビィの部屋に入ってからどのくらいが経ったでしょうか。



ルビィ「……ぁ、ぁの……」

ダイヤ「なんですの? ルビィ」

ルビィ「ぅゅ……なんでも、なぃ」

ダイヤ「そう」

ルビィ「…………」

ダイヤ「…………」

ルビィ「……っ、えっとねっ」

ダイヤ「えぇ」

ルビィ「………………なんでもなぃ」

ダイヤ「そう」



と、この繰り返し。

まぁ、その内容は何となく察してはいるのですけれど。

何か言いたいことがある。
けれど、言いにくくて言い淀んでいる。
それはきっとわたくしに叱られるような失敗の類いなのでしょうね。



ルビィ「あ、えっと…………」

ダイヤ「…………」

ルビィ「……なんでも……ない」



昔のわたくしならば。
煮え切らないその態度に痺れを切らしていたのでしょうが、今は違います。

ルビィが自分から言おうとしているのですから。
わたくしはいくらでも待ちますわ。

ルビィがAqoursに入るとき、そう決めましたものね。

それからしばらくして。
ルビィは口を開きました。



ルビィ「おねえちゃん、おぼえてる?」



覚えてる?
そう言って、ルビィが話し始めたのは、昔のこと。
わたくしもルビィも小学生の頃の昔話。



確か、わたくしが果南さんや鞠莉さんと知り合ったばかりの頃でした。

その頃は、暇さえあればあのお二人に会いにいっていて。
ルビィを放ったらかしにしていたことがよくありました。

……あぁ、そうでした。
ルビィの昔話を聞いてあの頃のことが思い出されます。

~~~~~~



だいや「ただいま、かえりましたわ!」

るびぃ「…………ぅぇぇっ」

だいや「るびぃ!?」

るびぃ「おねぇちゃ……ぁぁっ」

だいや「ど、どうしましたの!? なんでないていますの!? ど、どこかいたいの?」

るびぃ「ぅぅぅ……おねぇちゃ……るびぃのことキライ……なんだ……ぐすっ」

だいや「えぇっ!? そんな、そんなことーー」



るびぃ「るびぃのたんじょうび……」



だいや「っ」

るびぃ「なのに、きょう……るびぃのぉぉっ……えぇぇぇぇんっ!!」

だいや「……っ、あぁぁ……るびぃ……」

るびぃ「いっしょいる……って、いってくれたのにっ、おねぇちゃ~」

だいや「………………えっと、えっと……」



だいや「ちょっとまってて!」



るびぃ「……おねぇちゃ……ぐずっ……」

るびぃ「……おねぇちゃ…………」

るびぃ「…………ぐすっ」

るびぃ「………………おねぇちゃ?」

るびぃ「…………ぅぅ……えぐっ」



だいや「るびぃ!!」



るびぃ「ピギャっ!?」

だいや「おまたせしたしたわ! これ、おたんじょうびプレゼントです!」

るびぃ「…………これって……?」

だいや「きいておどろきなさい!」



だいや「【おねえちゃんがなんでもしてあげるけん】ですわ!」



るびぃ「……なんでも……?」

だいや「えぇ、なんでもしてあげますわ!」

るびぃ「…………なんでも……」

だいや「5まいありますし、ゆうこうきげんも100ねんにしたから……」

るびぃ「ゆうこうきげん……って、なぁに?」

だいや「……えぇと……100ねん……わたくしたちがおばあちゃんになるまで、いつでも使えるということ!」

るびぃ「しゅ……しゅごぃ……!」

だいや「えぇ、ですから……」



ーー ビリッ ーー



だいや「へ?」

るびぃ「はぃ! これ!」

だいや「も、もうつかうの?」

るびぃ「うんっ! おねぇちゃーー」



るびぃ「きょうは……ずっとぎゅってして?」

だいや「………………うん」



~~~~~~



ダイヤ「フフッ、そんなこともありましたわね」

ルビィ「うん、えへへっ」



懐かしいですわ。
あの時は本当に焦ったものです。

それにしても、お姉ちゃんが何でもしてあげる券……なんて。
我ながら変なものを考えつきましたね。
しかも、5枚渡して有効期限100年なんて……フフッ。



ダイヤ「そう言えば、その後はおやつにアイスが出る度にそれを使われていた気がしますわ」

ルビィ「えへへ、ごめんね?」

ダイヤ「フフッ、なんでもしてあげる、ですからね」



お母様にルビィ共々叱られたのはいい思い出ですわ。



ダイヤ「それにしても、ルビィはまたなんでそんな昔のことを…………」



そこまで言って。
もうひとつ思い出したことがありました。


ルビィはあの券を……4枚しか使っていない、ということを。



ルビィ「…………ね、おねえちゃん……」

ダイヤ「…………ルビィ、もしかして……?」

ルビィ「…………うん……」




ルビィ「【これ】、今使ってもいい?」



そう言うルビィの手には、古びた再生紙。
くしゃくしゃになって、四隅も若干破れている【それ】。
けれど、中央に大きく書かれたその文字は読むことができました。




【おねえちゃんがなんでもしてあげるけん】




ーーーーーー

一旦ここまで。
夕方頃また更新します。

ーーーーーー



ダイヤ「…………」

ルビィ「……んっ……ゅ……」

ダイヤ「…………」

ルビィ「っ…………ひゃっ!」

ダイヤ「ルビィ! 動かないで!」

ルビィ「ご、ごめんなさい……」



おねえちゃんに怒られちゃった……。
うぅぅ、当然だよね。
だってーー



ルビィ「……んっ///」

ダイヤ「ふぅ、とれましたわ」



ーー耳かきしてもらってるんだもんね。


【おねえちゃんがなんでもしてあげるけん】

それを使って、ルビィはおねえちゃんにこんなおねがいをしました。

おねえちゃんに甘えていい?
……って。



ダイヤ「……さ、続けますわよ」

ルビィ「ぅ、ぅん……///」


ダイヤ「…………」

ルビィ「……ん……ぅ」

ダイヤ「…………」

ルビィ「あっ…………ぅゅ」



カリカリ、と。
おねえちゃんの静かなお部屋に音がひびきます。

……えへへ♪
きもちい♪



ルビィ「ほぇぇ……」

ダイヤ「…………フフッ、声がもれてますわよ?」

ルビィ「あぅっ/// ごめんなさい……だらしなかったよね」



いけないいけない!
ルビィも黒澤家の……。



ダイヤ「いいえ」

ルビィ「え?」



ルビィの心のなかをよんだみたいに、おねえちゃんは答えた。

えっと、だらしなくていいの?
ルビィがそうきくと、おねえちゃんは



ダイヤ「いいんですよ」



そう言って、わらいました。
すごくやさしいえがお。


ルビィ「…………いぃの?」

ダイヤ「えぇ」

ルビィ「そ……か……」

ダイヤ「ルビィはいつも頑張っているのですからね」

ルビィ「…………ぅん……」

ダイヤ「…………えぇ」


ルビィの記憶はここまで。
おねえちゃんのひざの上で、ルビィのまぶたはとじちゃった。

起きたのは、夜ご飯のまえのこと。
だから、このあとのことは……。



ーーーーーー

ーーーーーー



ダイヤ「………………」

ルビィ「すぅ……すぅ……」

ダイヤ「…………フフッ」



眠ってしまったのね。

耳かきを止め、ルビィの頭を撫でます。
ルビィたちが東京から帰ってきた時を思い出しますね。
けれど、



ダイヤ「あの時とは全然違う」



安心しきっていて、幸せそうな寝顔です。
フフッ、可愛らしい。

それにしても、



ダイヤ「甘えていい、か」



なんでもしてあげる、と言っているのにね。
甘えたいなんて。
欲がないというかなんというか。



ダイヤ「そんなの、いつだっていいのに」

ルビィ「すぅ……すぅ……」



ダイヤ「いつだって甘えてほしいですわ」

ダイヤ「わたくしの可愛いルビィ♪」



ーーーーーー

遅くなりましたが、本日はここまで。
携帯の調子が悪いですので、少々更新不安定になります。
申し訳ありません。

本日少しだけ更新予定です。

ーー 19:30 ーー



ダイヤ「……はい、分かりました。はい、お任せください」

ダイヤ「……ふぅ」



夜ご飯のあと、おねえちゃんのケイタイに電話がかかってきた。
だれから、っていうのは言ってなかったけど……。



ルビィ「……おかあさん?」

ダイヤ「そうですわ」



コクリとうなずくおねえちゃん。

やっぱり。
でも、こんな時間に電話してきたってことは……?



ダイヤ「今日は帰れない、という話だそうよ。なんでもお父様とご友人のお話が盛り上がっているとかで」



まったく。
お父様もお酒が入ると、ですわね。

そんな風におねえちゃんは笑います。
あんまりルビィはお酒を飲んだあとのおとうさんを見たことないからよくわかんないけど……。



ダイヤ「お母様も仕方がないから付き合うって」

ルビィ「そ、そっか……」



ということは……。
本格的に……ふたりきり。



ルビィ「……///」

ダイヤ「ルビィ?」

ルビィ「っ、なんでもないっ///」



うぅぅぅ。
だめだめ!
へんなこと考えてるよぉ……。
これも、はなまるちゃんのせい……って、え?



ダイヤ「……少し顔が赤いわよ?」

ルビィ「ッ」



気づいたら、おねえちゃんの顔がすぐ近くに。
あ、ぁ、ぅぅゅ///

熱はないようですけれど。

そういうおねえちゃんの声が遠くから聞こえるかんじ。

朝とおんなじ。
おねえちゃんと近くて、なんだかはずかしくて、でも、うれしい。

…………。

やっぱりルビィはへんなのかも……///



ルビィ「お、おねえちゃん……///」

ダイヤ「ん? どうかいたしました?」

ルビィ「……えっと……ルビィはだいじょぶだから……///」

ダイヤ「……そう?」

ルビィ「ぅん」



ルビィの言葉を聞いて、やっとおねえちゃんは顔をはなしてくれた。
……ちょっとさびしい……じゃなくて!



ルビィ「あ、あの……ルビィ、お部屋にもどるね?」

ダイヤ「あ、ルビィ」



ごまかすみたいに、あわてて部屋にもどろうとしたんだけど、おねえちゃんに呼び止められちゃいました。



ルビィ「ぅん……なに、おねえちゃん……?」

ダイヤ「お風呂、沸かしてありますわよ?」

ルビィ「…………?」



とつぜんおふろのことを言われたから、すぐには、おねえちゃんの言いたいことがわからなくて。
少しおくれて、おふろの順番をどうするか聞かれてるんだって気づいた。

いつもは、おかあさんが最初。
それから、ルビィたちが順番で入ってるんだ。
おとうさんは、一番疲れてるのはおかあさんで、ルビィたちもおとうさんの後じゃヤダろうからって最後に入ってる。
……そんなに気にしないでいいよって言ってるんだけどね。

とにかく。
今日はルビィとおねえちゃんだけだから、どっちが先に入るってことだってわかった。



ルビィ「ルビィはあとで……おねえちゃんがおふろ終わったらおしえて?」



と、そうおねがいした。

なにかあるってことじゃないんだけど……なんだかいまは顔があつくって……///
だから、ルビィはあとでいいかな。



ダイヤ「?」



って、あれ?
なんでおねえちゃん、ぽかんってしてるんだろ?



ルビィ「……おねえちゃん、どうしたの?」



そうきいた。
そうしたら、返ってきたのは……えっと、予想外のこたえ。
…………うん、えっと……。




ダイヤ「なにを言っていますの?」

ダイヤ「一緒に入るのでしょう?」



ルビィ「……………………」




……………………え?



ーーーーーー

ーーーーーー



ダイヤ「…………」

ルビィ「…………///」



わしゃわしゃと。
髪を洗う音が響きます。



ダイヤ「……気持ちいい?」

ルビィ「……!」

ダイヤ「かゆいところはない?」

ルビィ「……っ」



わたくしの問いかけに、頷いたり首を振ったりするルビィ。
ルビィから会話らしい会話はなく、終始黙ったまま。

……そんなにシャンプー苦手だったかしら?
口に泡が入るのが嫌だった?
ルビィが話さない理由をあれこれと考えながら、記憶を呼び起こします。

昔の記憶。



ダイヤ「………………」

ダイヤ「…………思い出せませんわね」



しばらく、というほとでもなく、思い至りました。

あぁ、そういえば。
わたくしとルビィが一緒に入浴していたのは遠い昔のことでしたね。
確か……ルビィが小学3年生になった頃、だったでしょうか。

もう大人になったのですから。

なんて。
大人ぶったわたくしは、ルビィと一緒に入るのを断ったのでした。

……ふふっ。
その後、大泣きされたことをよく覚えていますわ。




ルビィ「……ん」



いけませんね。
ルビィを待たせてしまいました。

あまり長時間シャンプーを着けておくのもよくありませんから。



ダイヤ「……ごめんなさい。少し物思いにふけってしまいました。流すわね?」

ルビィ「…………」



そう断って、シャワーの温度を確かめます。
……よし。



ダイヤ「目、ちゃんと瞑っていなさい」

ルビィ「…………」



綺麗な赤い髪。
丁寧に丁寧に流して。
タオルで優しく拭いてあげます。


………………。


それは久しぶりの感覚で。
当然だけれど、昔とは全然違うよく手入れのされた髪を触る度にーー。



ダイヤ「…………」

ルビィ「んっ……ぅゅ……」

ダイヤ「いいですわよ」

ルビィ「っ、ぅん……///」



ダイヤ「…………」



そう、本当に。
……こうするのは。
ルビィの髪を触るのは、本当に久しぶりだと。

そう思ったのです。


ダイヤ「…………」

ルビィ「………………おねえちゃん」

ダイヤ「また、ですわね。ごめんなさい、ルビィ」

ルビィ「うぅん……///」



またもボーッとしてしまったわたくしを気遣ってくれたのでしょう。
ルビィは、表情を見せないように俯いて首を振りました。

…………本当に、優しい子。

そう思います。
そんな子に、甘えていい、なんて言わせてしまったのですからね。



ダイヤ「姉、失格ですわね」



ポツリ。
聞こえないように呟きます。

こんな風に、今までのことを取り繕うように、慣れないことをしてみても……。
ルビィに気を遣わせてしまう始末ですから。

はぁ、本当に情けなーー




ルビィ「おねえちゃん……」




ダイヤ「え?」

ルビィ「……あの……えっと……///」



ルビィ「こ、こんどは! ルビィが……そのおねえちゃんのかみ……洗いたいなって……」




ダイヤ「…………」

ルビィ「その……だめなら、いいんだけど……」

ダイヤ「…………ふふっ」

ルビィ「おねえ、ちゃん?」




ダイヤ「うん。お願い、ルビィ」

ルビィ「っうんっ!」




我ながら情けない。

けれど、それでもいいのかもしれません。
だって、ルビィはそんなわたくしにも、こうやってーー



ルビィ「えへへ……♪」

ダイヤ「……丁寧にお願いしますわよ?」

ルビィ「うんっ♪」



ーーーーーー

ーーーーーー



ダイヤ「…………いい湯加減ね」

ルビィ「……うん」



せなかとせなかくっつけて。
おねえちゃんとふたり。

うちのおふろは大きめだから、ルビィたちが入ってもまだ余裕があるんだ。
あしを伸ばしたまま、ちょっとだけ息をはく。

…………うん。
さっきよりはおちついた……かな?

おねえちゃんにかみを洗ってもらったときは……うん///
すごくきんちょううしてた。

けど、おねえちゃんのかみをルビィが洗って。
それから、スポンジでせなか洗ってもらって。
もちろん、ルビィも洗ってあげて。

そしたら、いつのまにか、どきどきはひどくなくなってたの。
…………ううん。
どきどきはしてるんだけどね。
はずかしいのも……やっぱりあるし///

ただ、それよりもね?



ルビィ「…………ふゅ……」

ダイヤ「ふふっ、気の抜けた声ですわね」

ルビィ「うっ、ごめんなさい……」

ダイヤ「……いいですわよ。そのくらい」

ルビィ「…………うん」



うん。
やっぱり、そう。

おねえちゃんの体温が、せなかから伝わってきて。
それに、ふふってやさしく笑う声がいつもよりひびいて聞こえる。

だから、



ルビィ「えへへ……」

ダイヤ「…………どうかした?」

ルビィ「ううん、なんでもなぃ♪」

ダイヤ「…………そう」

ルビィ「ぅん♪」



どきどきしてるのよりずっと。
ルビィは、安心してるんだ。



ルビィ「…………」

ダイヤ「…………」

ルビィ「…………」

ダイヤ「…………」



ルビィもおねえちゃんもなにもしゃべらない。

ちたん、ちたんって、シャワーから垂れるお湯の音だけが聞こえてる。



ルビィ「…………」

ダイヤ「…………」



でも、全然イヤじゃないよ?
ルビィはこうしてるの、すき。
……うん、すき。


すこし時間がたって。



ダイヤ「…………ルビィ」



もう少し入ってたらのぼせちゃうかなってときに、おねえちゃんはルビィの名前を呼んだ。

なに?

それだけを答える。
おねえちゃんのほうは見ないで。

けど、なんとなくおねえちゃんはやさしい表情をしてるんだろうなってわかったよ?

むねがポカポカあったかくなる。
そんなひびきだったから。
おねえちゃんが言ってくれたその言葉は。




ダイヤ「今日はわたくしと一緒に寝ましょう?」

ルビィ「……ぅんっ」




ーーーーーー

本日はここまで。
次回かその次の更新で最後になります。

次回作の構想も少しずつ練っていますが、もし読みたいカプあれば参考までに教えていただきたいです。
よろしくお願いします。

少しだけ更新。

ーー 22:00ーー



ダイヤ「…………」

ルビィ「…………」



背中合わせで眠る。
いえ、まだ眠っていませんね。
わたくしも、ルビィも。



ダイヤ「…………ルビィ」

ルビィ「……なに?」

ダイヤ「いえ、なんでも……」

ルビィ「そっか」



床に就いて一時間。
沈黙とこんな会話にもならない会話が続いていました。

けれど、それが苦ではありません。
むしろ心地よい時間。



ダイヤ「…………」

ルビィ「…………おねえちゃん」

ダイヤ「なんですの?」

ルビィ「…………」

ダイヤ「…………」

ルビィ「えへへ……なんでもなぃよ」

ダイヤ「そう」



こうやって声を掛け合うのが。
背中から伝わるその温度が。
わたくしの心をじんわりと温める。

懐かしい感覚、ですわね。



ダイヤ「ルビィ」

ルビィ「なぁに?」

ダイヤ「……覚えてる? こうやって二人で1つの布団に入って眠った日のこと」

ルビィ「……むかしの、こと?」

ダイヤ「えぇ」

ルビィ「………………ぅん、おぼえてる」

ダイヤ「…………そう」

ルビィ「…………」

ダイヤ「…………」

昔のこと。

ルビィが雷が怖いと泣きついてきた時のこと。
お稽古で失敗して、お母様に叱られた時のこと。
ルビィが学校で苛められたと言った日のこと。
わたくしがルビィが喧嘩をした日の夜。

不安なことや怖いことがあると決まって、ルビィはわたくしの部屋に来ていました。
そして、一緒に寝てもいいかと尋ねるのです。



ダイヤ「…………」

ルビィ「…………」



安心したい。
慰めてほしい。
甘えたい。

そんな思い。


昔は受け入れていたその思いも、ここ数年はずっと拒絶していました。

鞠莉さんと果南さんのことがあって。
わたくしも余裕が段々なくなって。
スクールアイドルを拒絶していたあの頃は、ルビィを受け入れるどころか辛く当たっていたこともありました。

本当に情けない。
情けない姉、でした。



ルビィ「…………」

ダイヤ「…………」



それでも、今。



ダイヤ「…………ルビィ」

ルビィ「ぅゅ……おねぇ、ちゃん」

ダイヤ「…………えぇ」

ルビィ「え、へへ……」

ダイヤ「……ふふっ」



こんな風に、ルビィがいてくれる。
こんな姉だけれど、側にいてくれる。

『親愛なるおねえちゃん』なんて。
わたくしには勿体ない言葉を掛けてくれるのですから。



ルビィ「……ん……りゅ……」

ダイヤ「…………」



ダイヤ「ふふっ」



今、思い返せば。
受け入れられていたのは、わたくしの方なのでしょう。

ルビィがわたくしの部屋に来て、一緒に寝ようと言ってきたのは、ルビィが不安な時だけではありませんでした。
それはわたくしが不安な時でもあったわけで……。

雷の夜、その轟音に身を震わせずに済んだのは、この娘の温もりがあったから。
わたくしが叱られる時はルビィも一緒に泣いていた。
それから、喧嘩の仲直りをするのは、いつも決まってここでした。


スクールアイドルを止めたあの時だって。

家に帰るなり部屋に閉じ籠ったわたくし。
御夕食も食べずに、ひたすら涙を堪えていたのに。

心配するルビィの声を。
泣きそうなルビィの声を聞いただけで、涙が溢れだしたのを覚えています。


「おねえちゃん……」

「…………あけて、おねえちゃん……っ」


どれだけその声に甘えてしまいたいと思ったことか。
けれど、それを見られたくなくて、聞かれたくなくて、扉の向こうから聞こえるあの娘の声を必死に聞かないようにしたことも鮮明に思い出せます。



ダイヤ「優しい子……」

ルビィ「……ゅ……えへぇ……」



髪を軽く触る。
気持ち良さそうな寝息をもらしちゃって……。

まったく、いい気なものですわね。
本当に、まったく……。



………………わたくしの『気持ち』も知らずに。



どのくらい時間が経ったのでしょうか。

明かりのない暗闇は時間の感覚を。
それに、『気持ち』の蓋を。
ずらしていってしまいます。



ダイヤ「ルビィ」



ポツリと。
彼女の名前を呼ぶ。
勿論、返ってこないのですけれど。



ダイヤ「…………」

ダイヤ「……………………ルビィ」



もう一度。

…………えぇ。
返ってこないのは分かっていた。
分かっていたからーー



ダイヤ「……っ」



わたくしは後ろ手で、彼女の手に触れました。
わたくしよりも小さくて細い、強く握れば折れてしまいそうな指。

けれど、彼女はこの小さな手で、わたくしを支えてくれた。
本当に優しくて、



ダイヤ「……強い、ですわね」



………………。

………………。

そっとその手を包むように握ります。


そして。
口にするのです。

心臓から流れるその熱が彼女に伝わるように。
あるいは、決して伝わらないように。

ーーーーーー




「愛していますよ」

「ルビィ」




ーーーーーー

ーーーーーー



それは伝えてはいけない言葉。

それは伝えたい言葉。



きっと初めてのこの『気持ち』は言えずに終わるのでしょうね。
けれど、それでも構いません。



なぜならば、わたくしと彼女はーー。




ーーーーーー

ーー 6:00 ーー



ルビィ「ん……ゅ……」



朝の光で目が覚めちゃった。

うぅぅ……。
今日は月曜日……。
学校がはじまっちゃうけど……。
……もう一回ねよっかな?

上のまぶたと下のまぶたがくっつきそうになって、そこで気づく。



ルビィ「ゅ……おねえちゃん……?」



ルビィがいるのは、おねえちゃんのお部屋。
けれど、いっしよにねむってくれたおねえちゃんがいない。
どこにいっちゃったんだろう?



ルビィ「……あっ」



そんなぎもんはすぐなくなった。
だって、



ルビィ「……いいにおい」



鼻をすんすんとすると、かんじる。
朝だよって、ルビィのねぼすけな頭におしえてくれる匂い。
この匂いは



ルビィ「っ、んしょ……」



ゆっくりと、ちょっとよろけながら、お布団を出ました。
目をゴシゴシってこすりながら、部屋を出て、すぐにそこに到着。

昨日はおんなじところ。
制服のうえにエプロンをして、そこに立ってた。

すぐルビィに気づいたみたい。
くるりと振り返って、ルビィにとびきりの笑顔をくれる。




「あら、起きたんですのね」

「おはよう、ルビィ」



「うん!」

「おはよう、おねえちゃん♪」




ルビィのいちばんの憧れで。
いちばん大好きな女の子。

名前を呼ぶなんて、まだぜんぜんできない。
想像でだってできないけど。
いつかは呼びたい、その女の子の名前はーー




黒澤ダイヤ。


わたしの好きな人。
わたしのおねえちゃん。




ーーーーーー fin ーーーーーー

以上で
『ダイヤ「姉妹」ルビィ「水いらず」』完結になります。

レスをくださった方
読んでくださった方
稚拙な文章・表現にお付き合いいただき、ありがとうございました。

以下、過去作です。
よろしければどうぞ。

穂乃果「テニスをしよう!」ツバサ「おもしろそうね」
https://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1462620200
にこ「貴女の外側には」
http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1417890274

次作も百合ものの予定です。
かなまり、もしくはルビまる書こうかと思っていますが、どうなるかは分かりませんので悪しからず。
では、また。

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