久しぶりに会った妹がくるってた (29)

男の部屋

義母「男―。朝よ、早く起きなさい」コンコン

男「もう起きてるし、準備も万全だよ」

義母「あらっ、最近は本当に早起きなのね~。妹ちゃんがきた影響かしら!」

男「…お義母さんは何も知らないんだ」

義母「えーなんて言ったの。扉ごしだとなーんにも聞こえないわぁ」

男「いいんだよ、聞こえないように言ったから」ガチャ

義母「おはよう~」

妹「お兄さん、おはようございます!」

男「おはっ…」ドサッ←生徒鞄を取り落とした

義母「もう朝ご飯はおいてあるから、早く降りてきなさい」スタスタ

妹「私も、先に行ってますねー!」

男「お前はちょっと待て」ボソボソ

妹「な、なんですか」ボソボソ

男「お前が食べるのは後だ。俺が食ってから、食べろ」ボソボソ

妹「うわー寄る辺を喪って頼ってきた哀れな妹をハブにしようとしてる最低のお兄さんがいます。これを義母さんに知られたら、ショックを受けるんじゃないですか?」ボソボソ

男「毎朝、その義母の悪口ソングを延々と歌いながら登校しておいてよく言えるな」ボソボソ

義妹「うにゅ?そんなこともありましたっけな」


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男「そもそもうちの家族が嫌いなら、なんでここに来たんだ?いくらおじいちゃんが死んだからってここに来る必要はなかったろう?」

妹「ほかに行く場所がなかったからに決まっているじゃないですか。そうでなければ、こんなドブ鼠でも住まないほどくっさい汚物にまみれた家には来ませんのよ (笑)」

男「っ…!とにかくお前と食うと、飯がまずくなるんだ」

妹「なら、私が食べ終わるまで、指をくわえて眺めていればいいんです。もちろん私は遅刻する直前まで優雅に朝食をとりますがぁ!」

男「そうするよ。お前と食べるよりは遥かにましだ」

妹「……おちんぽの馬鹿」

男「そのおちんぽってまさか俺のこと?」

妹「はい」

男「この変態妹が!」

妹「このおちんぽに生えた人間が!」

男「はぁぁぁ…もういい」

妹「勝ったぁああああ!おちんぽのまけまけ~!おっおっおっ!」

男「どこの部族出身だお前は」スタスタ

妹「朝御飯へれっつごーじゃす」

男「ご飯はいらない。もう学校へ行くんだよ」

妹「ねえ、まだご飯を食べてないんですけど」

男「だからなんだ」

妹「食べ終わるまで待ってください」

男「待つ時間が無駄。じゃあね」

妹「これは本来、自分の身を守るためのものですが非常事態ゆえ仕方ありません」バチチィ

男「ぎゃっ」ドサッ

妹「スタンガンは、いいですね。即座に行動の自由を奪えるのが高評価です」

妹「…お兄さんの寝顔、かわいいですね。触ってみたいなぁ」ムラムラッ

妹「だ、だめです。私とお兄さんは血のつながったたった一人の家族なんですから」

学校

男(ふぅ~ぎりぎり間に合った)

妹「お兄さん、走るの早いです…」ゼェゼェ

男「ふん」

妹「ひぅ…今日のお兄さん怖いです…」

男「スタンガンで気絶させられて、怒らいでか」

友「男、おっすおっす」

男「おはよう」

義妹「お、おはようです…」

友「あ^~気弱な妹ちゃんを見ているだけで和むんじゃな~」

男「それ、仮の姿なんだけど。本性は変態だよ」

友「それでもいい」

男「あ、そ」

妹「と、友さん。信じないでください!」

友「ぐひひひひひwwwwwwwwwwwwwwあぁあああwwwwwwwwwwww」

妹「あう…」

男「友…お前」

友「なんだよ、悪いか?」

男「いいぞもっと徹底的に辱めてやれ」

友「兄公認とはたまげたなぁ」

妹「あ、そういえばお兄さん、あとでお昼を一緒に食べませんか…?やっぱり一人だと心細くて」

男「友と食べるからお前は来るな」

友「妹ちゃん、男なんかよりピチピチの俺と一緒食べない?」

妹・男・友「…」

男「じゃんけんで決めよう」

妹「はい」

友「異議なし」

妹・友「最初は…」

男「パー」

友「いや、おかしくね?」

妹「ずるいです」

男「友、お前とお昼ご飯を食べたい」

友「な、なんだよ。気持ち悪いなぁ」

友「なら、三人で食べようぜ」

妹「…いいですか?お兄さん」

男(友の前なら大人しいし、いっか)

男「いいよ」

義妹「あぁあぁあぁぁあぁお兄さんが、3Pを望んでるぅうううう」

男「」ガクン

友「おおぅすごいテンションの上がり方だ。…6Pチーズなら知っているが?」

男「違うって」

周囲の生徒「……お兄さんって男のことだよな」

周囲の生徒「なんて変態…しかも妹とでしょ…キモッ」

妹「それでは、御機嫌よう。お兄さん」

男「教室の冷え切った空気を鑑みるに、ご機嫌ではいられないよ」




友「メシの時間だぁ~」

男「屋上で食べよう」

友「?なんでだ」

男「いかな俺でも永遠と好奇と軽蔑の目にさらされ続けるのは、くるものあるんだ」

友「ついにMに目覚めたか…こっちの世界はいいぞ。もう何も怖くない」

男「そこまで自分を捨てられないよ」

妹「友さん、こんにちは」

友「妹ちゃん、こんちは」

妹「お兄さん、こんにちんぽ」

男「こんにちん…ぽ」

友「よし、これで全員そろったな!いくぞ」

男「待って、サブリミナル的にちんぽ入れるのやめよう。なんか悲しい気持ちになってきた」

深夜に何やってんだ
すまなかった
依頼だす

屋上

妹「わぁ、気持ちいい風が吹いていますね」

友「」チラッチラッ

男「妹、おもむろにスカートをめくるのはやめて」

妹「夏だから、中が蒸れて暑いんです」

友「!?」

男「淑女は黙って耐えるものだよ」

妹「なら紳士はおちんぽがずれて、痛いときも直さないのですか?」

男「そうだね」

妹「ふぅん、なら友さんはだめですね」

友「え?」

妹「だってさっきから、股間をいじってます////」

男「お前…」

友「パンチラに弱いんだよ。悪いか?」

男「妹の貞操をやるから、引き取ってくれないか」

妹「お兄さんのばか」バチチィ

男「」プスプス…

友「まあ、今のはお前が悪いよ」

男「もうスタンガンは危ないから禁止な」

妹「高かったのに…3か月分のお小遣いが飛んでしまいました」シクシク

友「いや、待て。それだけじゃ甘いんじゃないか?」

男「どういうことだ?」

友「たぶん、他にもいろいろ持ってる」キラーン

妹「えっ」

男「あぁ、なるほど」

妹「そんなことないですぅ。信じて下さいよぅ」

友「ねえ、その場でジャンプしてみて」

妹「な、何のことかさっぱり…です」

男「よし友!脱がすの手伝え」

友「ほいきた!」

妹「ち、近寄らないでください!変態!」

友「だ、大丈夫だから。上着をはぐだけだから」

男「友がすごい笑顔だ…あれが童帝」

妹「分かりました!全部出しますから、ごめんなさいぃいいい」

男「友には弱いんだよなぁ」









友「これは驚き」

男「ああ、俺も驚いた」

友「すげえナイスバディ。妹ちゃんって着痩せするタイプだったんだ」

男「いや、そっちじゃなくて、妹が持っていたものの方だ」

友「あぁ…そっちもすごい」

男「よくわからない毒が塗られた吹き矢が三本、六角棒手裏剣五本、懐刀一本、鎖帷子を一着、目つぶしが数十個、十手が一本、鞭が一振り、麻縄が一束

妹は武器商人だったのか?」

友「だから妹ちゃんの正体は現代に蘇った伝説のくノ一だって!」

男「俺はその伝説のくノ一の兄か。どうすればいいのやら」

妹「さ、最近、忍者コレクションに嵌っていたんです。だからもう返してください…」

男「だめ。いつか悪用するだろうから、預かっておく」

妹「…」←欲望に負けていつかどころか今夜あたり、悪用しようと画策していたため反論できない

妹「体が軽いです、まるで大切ななにかを喪ってしまったかのようです」

男「あれだけの荷物を抱えていたら、そうなるよね」

友「ほら、さすがに全部没収は辛いんじゃろ。一つだけでも返してやれば?」

男「うーん、じゃあ一つだけならいいよ」

妹「なら吹き矢、吹き矢を返してください」

男「?」

妹「あれには惚れ薬がしこんであって、他人が触れてしまうと大変なことに」

男「妹よ、君は裏でなにしているの」

妹「忍者です」

友「これのことかい」

妹「ていてやっ」ビシッ

友「あっ」

男「吹き矢が妹の手に、刺さった」

妹「こ、これで最初に見た人を、私は好きになる」

妹「お兄さ、ん」

男「ふんっ」ザク

妹「うぅわああああああ!」

友「目にウィンナーが刺さったよ、怖いなこの人」

男「この貴重な機会は最大限有効活用したい」

友「お、おう」

男「すなわち、妹には義母と義父を見せたいんだ」

友「あ~、そういえば仲が悪いって言ってたな」

妹「それだけは嫌です。それより、お兄さんを見せてください」ジタバタ

男「幸いなことに鎖帷子があったから、それとウィンナーを頭に巻き付けることで事なきを得た。あと、ロープで体中を縛り上げた」

友「ごめんね、妹ちゃん。あとで、外してあげるから」

妹「あうぅぅぅ…///すれて…んっ」

友「やっぱり外さなくていいや」

男「さて、生涯の友よ、この作戦に協力してくれるかい?」

友「いいぜ、吹き矢の最後の一本を俺にくれるんだよな」コクン

男「ああ、もちろん」

妹「闇が深いです」

男「じゃあ、さっそく家に向かおう!」

友「なんかテンション高くね?」ボソボソ

妹「私が来てからずっと気に病んでいたみたいですね。深夜にお兄さんに壁ドンされて、仲良くするよう頼まれたこともあります/////」

友「それを一般的には脅迫と呼ぶのではなかろうかな」

男「なにしてるんだ、早く来てくれ。効果時間が分からない以上、一刻も無駄にはできないよ」

友「おいっす」

妹「あの、私はどう移動すればいいのでしょうか」

男「そのための友だ。担いでくれ」

友「おっふ...」

生徒ABCDE「「「「「おっと待ちな!話は聞かせてもらったぁ!」」」」」

委員長「失礼します」

男「お、お前らはクラスのモテない男子トップ5!?と委員長」

友「なぜここに?」

生徒A「貴様らが屋上でけしからんのことをしないか、見張らせてもらったぞ」

生徒B「3Pなんていけないことなんだな!」

生徒C「俺らも混ぜろ、どんどこどん!」

委員長「もし、校内でいかがわしい真似をした場合、退学処分になりますので警告をと」

生徒D「8Pしようよ」

生徒E「あれ、俺ら全員退学処分なるんじゃね?」

男「でも3Pはデマなんだ。見てわかっただろう?」

生徒ABCDE「「「「それはもういいから、惚れ薬をよこせ」」」」

委員長「学業に関係ないものを没収されるのが校則です。さぁ、こちらへ渡しなさい。

あと、妹さんも解放してあげなさい」

男「くそ、俺の計画は最初から積んでいたのか」

友「ばかやろう!諦めんな。俺たちには武器があるだろ!」

妹「ちょ、ちょっと待ってください。誰にも見つからないように細心の注意を払いながら、深夜の台所でそれを作るのにどれほどの準備と時間を費やしたと…」

男「そうか、これなら!」

友「いくぜえええ」

委員長「あれは!?」

男・友「目つぶし、一斉投射ぁああああああああああ」ビュンビュンビュンビュン

生徒ABCDE「ぎゃあああ。目と鼻が焼け衝くように痛いぃいいいいいい。」

委員長「くっ」ドロン

男「いたぃぃぃいいいいいいい」

友「自爆したぁあああああああああ」」

妹「ぁぁ…二か月間の動けなくなったお兄さんを×す妄想の結晶がこんな形で使われるなんて…ひどいです」

男「あの変態妹め!こんな強力な目つぶしを作るなんて、あとで説教だ!」プンプン

妹「…私を説教(意味深)…私はベッドに押し倒され動くこともできない…お兄さんの超絶技巧にいくら心は抵抗しても肉体は否応なく反応してしまい、やが

て、身も蕩けるような快楽に堕ちてしまうのです…怖いですぅ///」

友「男の言う説教にそんな深い意味はないと思う」

妹「それでは、どんな説教なのですか。実は私、怒られたことがないのです」

友「ないの?家族でしょ?」

妹「一緒に住み始めたのはつい最近です。それまでは別れて住んでいました」

友「あっ…(察し)。それなら、仕方がないね。男が説教するときって、相手をこきおろすんだ」

妹「」

友「そう、俺が怒られたのは万引きをしたときだけど、延々と俺を屑だの、短絡的だの、犯罪者だの言っていた」

妹「ひぇ…」

友「でもね、今なら引き返せるって言ったんだよ。あいつだけは」

友「停学になったけど、周りはみんな離れたけど、あいつは一緒にいてくれたんだ」

妹「お兄さんってツンデレなんですね」

友「ツンの期間もなかなかに長いけどね。あいつの悪口レパートリーが尽きるまでがツンだから、中学生の時点で9か月は続いた」

妹「きゅう!?」

友「今はもう、一年以上は続くと思われ」

妹「お兄さんに、謝ります…」

友「それがいいさ」



ダーク委員長「男」

男「え、委員長。なんでそんな恰好を。まるで忍者みたいな」

ダ長「少し眠っていなさい」バチチィ

男「…」ガク

ダ長「貴方にはあの一族秘伝の惚れ薬を取り返すための、交渉材料になっていただきます」

妹「それで肝心の、お兄さんはどこでしょう」

友「そういえば、姿が見えないな」ゴシゴシ

妹「目つぶしのせいですかね」



ダ長「妹さん、これが見えますか」

男「うぅぅ…」

妹「声はするんですけど、見えませんね」

友「あ、あれは忍者の格好をした委員長とそれに抱きかかえられた男!?」

妹「お気遣い感謝します」

ダ長「そう、これは人質です。貴方の大切な、家族なのでしょう?

彼になにかあれば、貴方はどうしようもなく苦しむでしょう」ペロリ

友「男の顔を舐めたぞ。うらやま」

妹「わ、私だってしてないのに!変態です!」

ダ長「彼の貞操がほしければ、あなたが盗んだ、家宝の惚れ薬を渡しなさい」

妹「くっ」

友「妹ちゃんよ、万引きよりまずいことしてないかい」

妹「大丈夫です!私がその気になればそんな女なんて」

友「惚れ薬で目が見えないのにどう戦うんだ!?」

妹「うぅ…」

ダ長「うふふふふ。万事休すといったところかしら」

妹「友さん、吹き矢を渡してください」

友「いいのかい」

妹「そもそも、お兄さんと私で相思相愛になるために惚れ薬なんて間違っていたんです。

おじいちゃんの言った通り、房中術でおちんぽでしかモノを考えられない頭にするべきだったんです」

友「妹ちゃん…」

妹「さぁ、お願いします、友さん」

ダ長「さぁ、答えをきかせてくれるかしら!」

友「…渡せねえよ、渡せるわけがねえ」

妹「!?」

ダ長「なんですって!」

友「ずっと隠してたんだけどな、俺は童貞だ。

エロアニメで抜いて、何十億という精子を無駄に流してしまうやつだ。

確かにこれは生命への冒涜だよ。

でもな、気持ちいいんだよ!

惚れ薬でエロエロになった子がかわいいんだよ!

惚れ薬を使わなくてもエロエロになる過程がいいんだよ!

惚れ薬だけじゃねえ、房中術で堕ちていく女もいいんだよ!

声では抵抗していてもどうしようもなく感じてしまうのがいいんだよ!

でも、これはすべてアニメの話だ!

現実で、こんなことをしようとは思わねえ!

だって、悲しいじゃないか。自分の価値がおちんぽにしかないなんて…」

妹「友さん…」

ダ長「家宝を、けなすようなら容赦しないわ」バチチィ

友「」ぷすぷす…

妹「え、友さーん!」

ダ長「もういいかしら。交渉は無駄になったけど、ひとまず吹き矢をいただくわね」

妹「…ねえ、委員長さん。すこし、私の話を聞いてくれませんか。きっと貴方が、この話を聞くに相応しい相手だから」

ダ長「聞くだけなら、かまいませんとも」

妹「ありがとうございます。

この惚れ薬で、私はお兄さんのすべてを愛そうとしていました。

私が唯一、お兄さんを許せなかったところも愛そうとしていました。

嫌な記憶を消そうとしていたんです。

パパとママが死んでから、お兄さんは私をおじいちゃんのところへ置いて、違う場所へ行った。お兄さんは二人も急に来ると向こうに迷惑がかかるからって言
いました。

でも、当時の私も、今の私も、納得できなかった。

お兄さんにとって、私よりも、他の顔も知らない人の方が大切なんだって思った。

お兄さんに捨てられたって、思った。

でも、お兄さんは毎日手紙をくれたから。

私はまだ愛されているんだって気づいて、救われた。

でも、同時に恐ろしくなりました。

いつか、この手紙が届かなくなったときが、私に愛想をつかしたときだって。

おじいちゃんが死んだとき、私はいてもたってもいられなくなって、お兄さんのところへ転がり込みました。

お兄さんは驚いた様子だったけど、喜んでくれました。

私はそれを確認できてうれしかった。


でも住み始めてから、すぐに気づいたんです。

お兄さんは私以上にあいつらと仲良くなっていた」

妹「義母と会話するときの、あの安心しきった顔が。

義父と会話するときの、かしこまった表情が。

お兄さんがあいつらと会話するとき、私の中で嫉妬と悲しみがあふれて何も言えなくなってしまうのです。

そのうち、私はお兄さんに陽に影にあいつらの悪口を言うようになりました。

そうしたら…」

ダ長「嫌われたのかしら」

妹「はい、勿論これは私が悪いということは理解しています。でも、どうしても止められない感情でした。

そうして敬愛するたった一人の家族に愛されなくなったと気づいたとき、私の心はとうに限界を迎えていました」

ダ長「それで惚れ薬を?」

妹「そうです。私には、もうお兄さんしかいないのです。

余計なことを一切忘れて、お兄さんを愛するしか、お兄さんからの愛は勝ち取れないでしょうから」


妹「委員長さん、お願いがあります。どうか、私にお兄さんを見せて下さい

惚れ薬の効果はとても強力なことも承知しています。きっとこのお願いをしたことも忘れるほど、お兄さんしか見えなくなるでしょう。でも、それがいいのです。

このままだと、私はあの忌々しい義母と義父を愛することになるでしょう。

それだけは耐えられないのです。

どうか、私を一枚の羽の重さほどでも不幸だと思うなら、この戒めをほどいてください」

ダ長「あはははははっ!本当に馬鹿な子!私がそんなことをしてあげる義理はないでしょう」

妹「うぅ」

ダ長「でも、面白い話は聞けたわね。実の兄を愛してるなんて…危険で情熱的だわ」

妹「なら!」

ダ長「だから、私がもらってあげるわ。それからありとあらゆる方法で、彼を愛して犯して壊してあげる」

妹「え…」

ダ長「それで用済みになったら、貴方に返すわ。貴方の名前も顔も忘れて、それでも私の体を忘れられなくて、嘆くばかりの廃人になるでしょうけど、

   それでも、貴方が男を愛せるなら、それは本当の愛よ。誰も認めなくても、私が認めてあげる(笑)」

妹「やめろ…やめろぉ!」ジタバタ

ダ長「前座にあなたの前でまぐわうことにするわ。あぁ…彼は私のからだにきっと夢中になるでしょうね。

   互いの性器にむしゃぶりついて、一緒にドロドロにとろけてしまうでしょう」

妹「お兄さん!お願いだから逃げて!」 

ダ長「このスタンガン、実は市販されているスタンガンの中で最高クラスの出力を持つのよ。それで気絶した人間がそう簡単に目覚めるわけがない」

妹「お兄さん!私が違法改造したスタンガンより威力は低いですよ!起きて下さい!」

男「ぅ、ううこのばか…」

ダ長「意識が戻るなんて。こんなことはありえない!」

友「男の いかりの ボルテージが あがっていく」

ダ長「あなたも復活したの!?」

妹「えっと、実はこの一週間、寂しさのあまり、こっそりとお兄さんの布団にもぐりこんでました!」

男「…変態が」 

妹「実は結構前からお兄さんの弁当を作る担当になってました!」

男「急にごはんにかかっていたふりかけがハートマークになったのはお前の仕業か…」

妹「お兄さんのことがずっと前から、兄として好きでした。お兄さんと一緒に過ごしたいって、思ってました…」

男「…」




男「それならもう少し素直にならんかぁぁ!!!」バチチィ

ダ長「ぎゃうん」バタッ

友「妹ちゃんのスタンガン、没収したのが男でよかった」

男「ガミガミガミ」

妹「もうしませんもうしませんごめんなさい」

友「おー、これは説教入ったな。妹ちゃん、半泣きだし」

友「でも男にも落ち度はあるしな、たまには俺も説教してやろう。それでバランスがとれる気がする。

あと、あの地獄の9か月の恨みも晴らせる」シュタッ

友「俺も混ぜろーどんどコドン!」

男「うわっすんごい笑顔で近づいてきた!」

妹「友さん…だじゅげで」

友「男よぉ」

男「なんだよ」

友「お前も色々妹ちゃんにひどいことしたろ」

男「それはこいつが変なことをするからで」

友「最大の問題点は、妹ちゃんの拘束を解いたこと」

男「そりゃあ、縛りつけたまま説教したら、可哀想だろ」

友「妹ちゃんが惚れ薬を飲んだこと忘れてるな」

男「あっ…」

妹「//////」

友「責任、とれよ」

それから、色々なことがあった。

男はダ長を説教して、惚れ薬を解毒するための薬を聞き出した。

妹ちゃんは義母と義父に謝罪した。

幾分かぎくしゃくしていた二人は今はすこし元気すぎるくらいに、毎日楽しく暮らしているらしい。

一方俺は、男からもらった惚れ薬を今でも大事に金庫にしまったままだ。

どうしても好きな子はいるが

自分を見失わない限り、これからも使うことはあるまい。

男からメールだ。

え、なに。委員長で童貞卒業した?

説教しているうちに恋が芽生えた?

殺すぞ。

あれは俺が好きな子だったんだ。

もういい、惚れ薬を使ってやる。

男の大切な妹ちゃんを奪ってやるからな。

でも、男と一緒にいるときの、彼女の幸せそうな顔を思い出すと、それもためらわれた。

くそっ、次の恋を探しにいくか。

こういうところがあだ名が童帝の原因なのかもしれないと、ふと思った。





おわり

雑な感じでごめんなさい
色々と恥なのでまとめないでね!
読んでくださった方ありがとうございました

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