ペッパー「まてー! ペロピタ!!」ちり「ひぃいい! ちりしゃんしゃん~!!」 (15)



バシャーー

ペッパー「わぷっ」

ちり「それはおやめなさいと何度言ったら!」

ペッパー「どうしてそんなにイヤがる?」

ちり「そんなのっ……汚らしいからに決まってるでしょう!?」

ペッパー「ペロピタきたなくない!」

ちり「いいえ汚いです」

ペッパー「うぅー……どうして?」

ちり「どうしてって……それは……まず唾液というものは、食べ物を消化するためのもの。口の中にあるものであって体外に出すものでは」

ペッパー「わかった!!」

ちり「……やっとお分かりになっ」



ペッパー「えいっ」ズイッ

ちり「んひゃっ!? なんっ」


チュプッ

ちり「んんーーっ!?!? んぅんん!???」




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ペッパー「ペロチュパ!」ズポズポ

ちり「んっんっ!? んぅう! ゃっにゃにをひゅるのれひゅ」チュポチュポ

ペッパー「よだれ、くちのなか。きたなくない!」ズポズポズポ

ちり「んぐっんんんん!!!! んぅんっ!!」チュポチュパジュプ

ペッパー「ちり、あたいのよだれ、おいしいか?」ズプーッ

ちり「!?!? んんんんん~~~!!!??!」


チュッポン



ちり「ひっ……ひ……よ、よだ……よだれ」

ペッパー「? おいしかったか?」

ちり「おいっぉ」


ちり「おいしいわけないでしょう!!!!!」

ペッパー「そうか?」パクッ

ちり「なっ」



ペッパー「んぅ、ちりのよふぁれ、おいひいぞ」チュパチュパ

ちり「」




ペッパー「? どうした?」

ちり「わ、わた、わたくしの……よだ……だえき……べたべたの指、な、なめ、」フラッ

ペッパー「わー! しっかり! ちりー! だれにやられたー!」

ちり「あ な た の せ い で す わ!!!!」

ペッパー「てへペロピタ」

ちり「のんと混ざらないで!」

ペッパー「なにがいけない? よだれ、くちのなかだった」

ちり「そっ、……そもそも、ペロピタも、そのっ……ペロチュパとやらも! 口に指を突っ込んで唾液を採取する段階で汚らしいのですわ!」

ペッパー「ぅーー……そんなー……。あ! だったら」

ちり「あぁあだからわたくしはこんな野蛮な野生児とチームなんて」



ズイイッ

ちり「? な、なんです? あの、ペッパー……ちかい」

ペッパー「よだれ、くちからださない」

ちり「えぇ、それは……いいことですわ。分かって、くれたのなら……けど……あの……少しはなれ」

ペッパー「だから」



ペッパー「チューピタ、する」

ちり「」


ペッパー「んー」チュー

ちり「ひぃいぃぃぃいぃい!!??! おや、おゃめっやめなさぁああい!!!」

ペッパー「んーーちゅー!」チュッチュッ

ちり「ぃや!! いぃやぁあああああ!!!」





ちり「そこにっ……かしこまりなさぁあああああああああいいい!!!!!」ビシィイッ

ペッパー「ひぅっ!? は、ははーー」ゲザーー




ちり「……強引に乙女のくちびるを奪おうとするなんて……なんという無礼で野蛮で卑劣な行為をっ」

ペッパー「あたいもオトメだ!」

ちり「あなたは野獣!! ただのケダモノ! メスであっても断じて乙女では」

ペッパー「オトメだぞ! オトメとオトメのチューはきたなくないって、いってた!」

ちり「……いったいどなたがそのようなふざけた知識を」

ペッパー「のん!」

ちり「」




のん『あーーやっぱあろみか最高よねー』

ペッパー『あろみか? くえるのか?』

のん『とってもおいしい……じゃなくて、あろまとみかん、アロマゲドンのカップリングのことよ』

ペッパー『?? かっぷ……りんぐ?』

のん『りんぐと言えばでび&えん☆Reversible-Ringの歌詞もいいんだーこれが。君と私~……我と汝~……いつわーりきーす』

ペッパー『んー? きす? もしかして、かっぷりんぐって、つがいのことか?』

のん『まぁありていに言えばそう』

ペッパー『でも、ふたりともメスだ!』

のん『いいの』

ペッパー『……?』

のん『そこがいいの』

ペッパー『???』

のん『はぁ……誘惑に負けてあろまを押し倒すみかん……そんなつもりじゃなかったと言いながらもみかんの欲望を受け入れてしまうあろま……二人は濃厚なキスを交わして』

ペッパー『メスどうしでチューするのがいいのか?』

のん『ペッパー……女の子同士のちゅーはね……とっても甘くて……きれいなんだよ』

ペッパー『?? ふぅん。……じゃあ』ガシッ

のん『えっ、な、なに?』



ペッパー『あたいとチューしよ』

のん『』



のん『だめぇえええ!!』ドンッ

ペッパー『わっ! なんでだ? あたい、おんなのこだぞ』

のん『お、女の子だけどっ……女の子だからっ…………乙女だからこそ』



のん『まだだめなのーーーーーっ!!!』ダッ

ペッパー『あっ……のんー!』




ペッパー「って」

ちり「」




ちり「あのおバカ……」プルプル

ペッパー「きたなくないから、チューピタ、しよ?」

ちり「い や で す わ」

ペッパー「えーー! なんで? あまいんだぞ?」

ちり「わたくしたちノンシュガーに、そのようなべたっこい甘さなど不要」

ペッパー「えぇー……」

ちり「チームであっても、みなライバル。なれ合いは必要ありま」

ペッパー「えい!」ペチン

ちり「ひゃっ!? な、なにを急にねこだましなどっ……!?」


チュッ

ちり「!?!? ……!?!?!?!?」ビクンッ

ペッパー「……ん~へへへ、チューピタ!」


ちり「っ……こ、こ、ここ」ガタガタガタガタ

ペッパー「? こけこっこー?」



ちり「かしこまりなさぁあああい!!!」ビシッ

ペッパー「うひゃぁ!? ははー!」ゲザー

ちり「不潔ですわ非常識ですわ破廉恥ですわっ……! こ、こんな不意打ちで……くちづけを強硬するなんてっ」

ペッパー「ぅう、またかしこまっちゃったぞ……まえはヘーキだったのに……」

ちり「……それはあなたが、少しは文化的な人間に近づいているということ。理性のないケダモノに、セレブの威光は伝わりませんもの。……けれど、人間に近づいたと言っても、ほんのちょっぴり。あなたはまだまだケダモノ」

ペッパー「えぇー」

ちり「なので、あなたにはしつけが必要ですわ」ガシッ

ペッパー「わっ!? わわ!?」

ペロン

ペッパー「おしりだすダメ! シツケ、いらない! のんがしてくれてる!」

ちり「あの子のやり方では生ぬるい……どころか、その、のんのせいでわたくしはこんな被害をこうむったのです。任せておけるはずありませんわ」

ペッパー「な、なに、する」


ペチーーーン!

ペッパー「ぁひぃっ!?」ビクンッ




ペチーン! ペチーン!

ペッパー「ひぁあ! いたい! いたいぃ! これいやだー!」

ちり「反省なさい! 後悔なさい! あなたのようなケダモノには、体に教えるしかないのです!」

ペッパー「やだやだやだぁ! ごめんなさぁい!」


ペチーーン! ペチーン! ペチーーーーン!!

ペッパー「あぁあ!! いたいっいたいっや、やだ、やだ、ぅ」

ちり「じゃんけんぱー! じゃんけんぱー!」ペチンペチン!

ペッパー「ぁあう! ぃあっぅ! いたぁっぃた、ぃい」

ちり「ちりぺんぺーーん!」ペチンペチーーン!!

ペッパー「いだぃ、いだぃい……もぅ……ゃ、ぁ……いだ……」グスッ

ちり「……まぁ、これぐらいで……わたくしの手も痛くなっちゃいましたし。これにこりたら」



ペッパー「ぅ、ぅうう……ぅうぅ」グスッグスッ

ちり「えっ」




…………


のん「はぁ~……あの二人、今日は先にプリパラに入ってるみたいだけど、わたしがいなくて大丈夫かなー」


ティロリロリン

プリパラチェンジ!


のん「えーっと、あ、いた。おーー……い」



ペッパー「うっ、うっ、ぅあぁん」ベソベソ

ちり「よ、よしよし、もうしないから、泣きやみなさい……これじゃ、わたくしが悪いみたいに……いえ、やりすぎたのは、悪かったですわ……ごめんなさい、ペッパー」ナデナデ


のん「」




のん「はっ!? い、いまのはいったい」


のん「なんだか、泣いてるペッパーの頭を、ちりが撫でてたように見えたけど…………見間違えかな……?」



ペッパー「おしり……いたい……」グスッ

ちり「……けれど、元はと言えばあなたが」

のん「あのーお二人さん?」

ちり「……なんです」

のん「なにがあったのかなー……って」

ペッパー「……よだれ、なめあって」

のん「えっ」

ちり「おしりを叩きましたわ」

のん「えっ、えっ」



のん(……拝啓、天国のうさちゃへ。ノンシュガーはいつの間にか、小学生には手に負えないところまで来てしまっていたようです)


のん(わたしの知らないうちにアブノーマルかつアダルティーな関係を築いてしまった二人に、わたしは……わたしは…………)




のん「わかったよ、二人とも」

ちり「はい?」

ペッパー「……?」



のん「わたし、ムチと荒縄とロウソクを用意するから」

ちり「はっ!?」

ペッパー「? 狩りか?」

のん「ちりがペッパーを鞭でたたく」

ペッパー「いたいのいやだー!」

のん「ペッパーはわたしをぎちぎちに縛って」

ちり「な、なにを言ってるんですの……」

のん「わたしが、ちりの背中にロウソクを垂らすから」

ちり「」




のん(うさちゃ……これがうさちゃの言ってた、わたしたちのじゃんけんぽん……)


のん(ノンシュガーは…………女の子同士のいちゃいちゃですら……あまくはいかないみたいです)



ペッパー「いやだぁあーー!」

ちり「なんですの……なんなんですの……」



のん「任せて! 二人とも……! 頭バカになるほどありえないねっちょりした体当たりで、このチームをまとめてみせる……!!」

ちり「バカはあなたですわ! このおバカ!!」

ペッパー「……おしり、まだひりひりしてる……」ヒリヒリ



のん「天国のうさちゃのためにも!!!」

うさちゃ「死んでないうちゃ」








おわり。





ペチーン! ペチーン!

ペッパー「ぁあぁあっ、ぅあ、ぁ! ぅっ」

ちり「……ほ、ほんとに、大丈夫ですの……?」

ペッパー「はぁっ、はぁ……いたぃ……いた、ぃ」ウルッ

ちり「な、ならもうっ」

ペッパー「けど…………ちりのてでたたかれるの……なんか……」


ペッパー「きもちい……」

ペチーン!

ペッパー「ぁぅうんっ!」

ちり「このっ……ヘンタイ! ケダモノ!! ヘンタイ!!!」ペチーーン!

ペッパー「あっ、あっ! あぁっぃい! いぃい!」ビクンッビクンッ!



のん「……」


のん「しまったーーー! 縛られたままじゃ、参加できない!!!」

うさちゃ「あほうちゃ」

のん「どうしたら……」

うさちゃ「とりあえずこのロウソクは」

のん「うん」

うさちゃ「ここに挿しとくうちゃ」


ブスッ





アーーーーーーーーーーッ!!!!!









おしり。



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