晶葉「出来たぞ助手! オートガード発生装置だ!」 (21)

タイトルの通りです。

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モバP(以下P)「おお! これがあのオードガード発生装置か!」

P「ほーう、なるほどなぁ。へー」

P「……」

P「何すかコレ?」

晶葉「オートガード発生装置だ。助手の為に作ったんだぞ?」

P「いや、俺の為って……俺、こんなの作ってってお願いしたっけ?」

晶葉「むっ。そうか……覚えてないのか」

晶葉「あの時、助手は相当酔っていたようだったからな。覚えていなくてもしかたがない、か」

晶葉「先月の話だ。大人組の飲み会とやらが終わって事務所に帰ってきた君が私の研究室に現れた」

晶葉「私に酒臭い息をかけたり、ベタベタ引っ付いたり、膝枕を求めてきたり、兄チャマと呼ぶように言ったり……まあ、酷かったぞ」

P「迷惑をかけてすまない……本当にすまない……」

晶葉「酔いもほどほどに冷めて落ち着いた君が言った」

P「言ったって……何を?」

晶葉「アイドルが心配だ、と。自分がいないときにアイドルに何かあったらどうしよう」

晶葉「最近色々物騒だし、ちょっと行き過ぎたファンに何かされたら」

晶葉「もし事故にあったら」

晶葉「悪いパパラッチに写真を撮られて、スキャンダルを捏造されたら」

晶葉「心配で心配で夜も眠れない。ストレスで禿げそう。ていうか最近、前髪が後退してきた。足も臭くなってきたし、視力も落ちてきたし。まだ20代前半なのにね、ウフフ! ローラだよー!」

P「そんなこと言ってたのか、俺。つーか酔っ払った俺、ウザッ」

晶葉「ああ、言っていた。むぅ……やはり覚えていないのか」

P「何かスマン色々と」

晶葉「まあ、いいさ。しかし、ということは、その後に私にした事も覚えていないのか……あんなこと初めてだったのに……今でも思い出すだけで顔が熱くなる……」カァァ

P「俺何したの!?」

晶葉「私の口から言わせるな。恥ずかしい」

晶葉「ちなみにその時、私にしたアレコレは全て録画しているからな。この映像に関しては私が16歳になった時、然るべき場所で公開させてもらう」

P「ヒェェ……2年後に処刑確定だよぉ……」

P(もうお酒やめよ。楓さん達に誘われても、絶対ノゥ!!!って言ってやる)

P(でも楓さんに袖掴まれて『おさけ……飲みましょ?』って上目遣いで言われたら、行くって言っちゃうんだよなぁ……)

P(まあ仮に楓さんの誘いを鉄の意志で断っても、早苗さん辺りに物理的に連行されちゃうんですけどね)

晶葉「さて、話が逸れたな」

晶葉「アイドルを心配し過ぎて眠れないそんな助手の悩みを解決する為に、私が作った発明品こそが、これ!」

晶葉「『オートガード発生装置』だ!」

P「オートガード発生装置……」


オートガード発生装置『ゴウンゴウン』


P「デカイな。業務用冷蔵庫くらいあるぞ」

晶葉「試作品だからな。今から例によって助手にデータを集めてきてもらい、そのデータを元に小型化した携帯できる装置を開発する予定だ」

P「で……実際にどんな装置なんだ?」

晶葉「文字通りだ。オートガード。アイドルに対する攻撃を自動で防御してくれる装置だ」

晶葉「この試作品が稼動している間、この事務所にいるアイドル全てに対する攻撃にオートガードが働く」

P「バリア的な物が張られるってことか? A○フィールドとか、デ○ストーションフィールド、オ○ラバリア、光○力バリア、プロ○テクトシェード、歪曲フィールド……みたいな?」

晶葉「うーん、何と説明すればいいか……」

晶葉「まあ、実際に試してみれば分かるだろう」

晶葉「さ、助手よ。効果を試す為に、私のことを思い切り殴れ」

P「よし分かった! ……ってならないから」

晶葉「何故だ? 私の発明品の効果を疑っているのか?」

P「いや晶葉のことだから、間違いはないだろうけどさ。だからって、ハイ喜んでってアイドルのことぶん殴れるわけないだろ?」

P「そんなのただのサイコパスだろ」

晶葉「む……そうか。じゃあ、アレを使うか。ウサちゃんロボ! 例の物を!」パチン

ウサちゃんロボ「ウサッ」スッ

晶葉「うん、ありがとう。さ、助手よ。これを使うといい」スッ

P「これって……水鉄砲?」

晶葉「ああ、何の変哲もない水鉄砲だ」

晶葉「ただ中に入っているのは、都合よく衣類だけが溶ける液体だ」

晶葉「これを使って攻撃してくるといい」

晶葉「ちなみに溶けた衣類は後で再生するぞ」

P「どういう仕組みなんだよ」

晶葉「それはナノマシンを使って……って、これ以上説明していると時間が無くなる」

晶葉「いいから早く実験を始めるぞ! さあ! 早く私にその液体をぶっかけろ!」

P(やれやれ。晶葉の実験に付き合うのも大変だ)

P(アイドルに謎の液体をぶっかけるとか、本当はやりたくないけど……仕方ない)

P「よし分かった。――その綺麗な顔をベトベトにしてやんよ!」

ビュッビュッビュ

P(発射音が卑猥!)

『オートガード発動!』

P「……!?」

P「発射された謎の白い液体が……晶葉の目の前で精子している……!?」

晶葉「ふっふっふ、成功だ」

P(これは一体……あ、よく見ると晶葉の目の前に3体のウサちゃんロボが……)

P(ロボ達が手を繋ぎ合って回転。液体が晶葉に当たる前に防いでいる……!)

P(ファ○ネルシールドかな?)

晶葉「名付けてウサちゃんシールド。私に対しての攻撃は全てウサちゃんロボ達が防いでくれる」

P「ウサちゃん達、謎の白い液体でベトベトになってますけど」

晶葉「と、これで効果は分かっただろう?」

P「つまり、この事務所にいるアイドル達への攻撃は全てウサちゃんたちが防いでくれるってことか?」

P「……ウサちゃん達が可哀想だろ! そのウチ反乱とか起こされるぞ!?」

晶葉「ロボ達の反乱……それはそれで興味深いが、助手は何か勘違いをしているな」

晶葉「このオートガード発生装置は、その時の状況によって最適な防御が働く装置だ」

晶葉「外でアイドルが1人だけの時でも、何らかの手段で必ずオートガードが発生する、そういう装置なんだ」

P「よく分からん」

晶葉「ふむ。じゃあ、他のアイドルで試してみるとしよう」

晶葉「そうだな……よし」

晶葉「新しい眼鏡が欲しい」

ガタン

春菜「はいはいはーい! 今誰か、眼鏡が欲しいって言いませんでした!?」スタッ

P(天井から春菜が……忍者かな?)

P「スマヌ春菜……スマヌ……」

ビュッビュッビュ

春菜「わわっ!? い、いきなりなんですか!?」


『オートガード発動!』


シャッシャッシャ
シュインシュインシュイン

P(春菜の身体のあちこちから眼鏡が飛び出てきて……!)

P(謎の白い液体を反射した!?)

春菜「び、びっくりしました……よく分かりませんけど、眼鏡が無かったら即死でしたね」

晶葉「こんな感じで、その時の状況やアイドルの個性によって様々なオートガードが働くのだ」

P「なるほど……」

春菜「とりあえずウサちゃんロボ達にも眼鏡をどうぞー」スッスッスッス

晶葉「これで効果が分かっただろう?」

晶葉「というわけだ助手。データ収集の為、早速事務所中を練り歩いて、アイドル達にその液体をぶちまけて来るのだ!」

P「いや、でもなぁ。実験とはいえ、アイドル達にこんな物をぶっかけ歩くってのは、ちょっと……」

晶葉「今すぐに映像を公開してもいいんだぞ?」

P「オッケー行ってくる」

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