比企谷八幡「東山奈央がAVデビューするだと……!?」 (54)

ある日、奉仕部にて……


雪ノ下雪乃「…………」ペラ

由比ヶ浜結衣「~~~~♪」カチカチ


比企谷八幡「…………なにッ!?」ガタッ

結衣「ちょ、ヒッキーいきなりどうしたの!?」

雪乃「比企谷君、いきなり物音を立てないでくれるかしら? 非常に不愉快だわ!」

八幡「……なん……だと……」ガクブル

結衣「なんかヒッキー震えててキモいんだけど……」

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雪乃「比企谷君、なにを身震いしているのかしら。あなたのその震えにこちらが震えてしまいそうなほど君が悪のだけれど」

八幡「……な、なおぼうが……」

雪乃「なおぼう?」

結衣「なおぼうって東山奈央ちゃんのこと?」

八幡「お、由比ヶ浜は東山奈央のこと知ってんのか。なおぼうが……、なおぼうがぁぁーー」ウル

結衣「うわ、なんかヒッキーが泣き出しそうなんだけど!」

雪乃「比企谷君、気持ち悪いからさっさと言いなさい。何があったの!?」

八幡「東山奈央が…………え、AV堕ちしたぁぁーーーー!!」

雪乃、結衣「「えっ」」


雪乃「…………比企谷君、あなた部室に男が自分一人で美女が二人もいるというある意味童貞を殺すようなシチュエーションだからといってあろうことかその……いかがわしい映像作品を口にするとはどういうことかしら?」ギロ

結衣「AVって……ヒッキーいきなり何言い出すんだし/// ヒッキーキモい!! てゆうか東山奈央ちゃんAVデビューすんの!?」

八幡「ああ、これを見ろ。ネットで取り上げられていたんだ」っ

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira123489.jpg



結衣「何これ? 何かのパッケージ?」

八幡「秋葉原の店でこういう宣伝用のポスターが貼られてるらしい。まさか東山奈央がAVデビューしちまうとはな……」

雪乃「秋葉原でいかがわしいポスター、キモヲタ谷君、これ以上社会的に死にたくなければそんなものを堂々と見せつけないでくれるかしら」

八幡「俺はいつから社会的に死んだんだよ。ぼっちを極めた俺は少なくとも世間的には認知されていないはずだ」

雪乃「そう言われればそうかしらね。ところで、先程からなおぼうだとか東山奈央とか言っているけれど、一体誰なのかしら?」

結衣「ゆきのん知らないの? 東山奈央ちゃんは最近売れたばかりのタレントさんなんだよ」

雪乃「タレント? 私はあまりバラエティなどは観ないだけれど、そんなに人気な人なのかしら?」

八幡「タレントって言ってもネットタレントってやつだな。ニコニコの生放送とかでよく出てんだよ」

結衣「ちなみになおぼうってのはあだ名だよ。小動物みたいで可愛くて女の子からも人気あったんだよ」

雪乃「そう……」

八幡「はぁ……。俺の深夜の密かな楽しみだったというのに、もうなおぼうのあの戸塚にも匹敵するほどの笑顔は男優に揉みくちゃにされてる姿でしか見れねえのかよ……くっ!」

雪乃「夜な夜な比企谷君のような気持ち悪い人に画面越しにでもそうした目で見られていたなんて東山奈央さんに同情するわ。きっとあなたのような人を相手にすることに疲れてAVの世界へ行ってしまったのね」

結衣「マジ!? じゃあなおぼうがAV行っちゃったのってヒッキーが悪いの!! ヒッキーのバカ、なおぼう返せーー!!」

八幡「何でもかんでも俺みたいな引きこもりのチェリーボーイに責任なすりつけるのやめてくれませんかねえ……。それをいうならネットタレントより普通にアイドルとかバラエティ出るタレントとかのほうがAV堕ちの確率高いだろ。AKBなんてAV女優輩出しまくりだぜ」

雪乃「ところで比企谷君、興味本位で一つ訊きたいのだけれど」

八幡「なんだ?」

雪乃「あなたはその……東山奈央さんのファンなのかしら?」

八幡「ああ、そうだが。まさかAV堕ちとは思わなかったけどな」

雪乃「その……この東山奈央という人はどちらかといえば大人っぽいというより小柄で愛くるしくて小動物のような感じがするのだけれど、あなたはこういった感じの女性がタイプなのかしら……」モジモジ

結衣「そういえば……ちょっときになるかも……」モジモジ

八幡「いや……てゆうかなんでまたそんなことを訊くんだよ」

雪乃「いいからさっさと私の問いに答えなさい! 」ギロッ

結衣「そうだし、早く答えてよヒッキー!」ジーー

八幡「いや、まあその……タイプというかなおぼうは純粋に好きだったといういうか、つまり好きなんだけどな」

結衣「ふ~ん……そうなんだ……!」ガッツ

八幡「なんで由比ヶ浜がちょっと嬉しそうなんだよ」

雪乃「…………チッ」

結衣「あれ、ゆきのんがなんか機嫌悪そうなんだけど?」

八幡(なんで雪ノ下さんは露骨に不機嫌になってんの? 怖えよ……あと怖え)ブルブル

雪乃「比企谷君、いくらあなたがなおぼうのことを好きでいても結局は画面上でしか彼女を視聴したことがないのだしそれとAV堕ちするらような人の裏側だなんてたかが知れているわ。少なくともあなたのような気持ちの悪いオタクが彼女のような若い女性タレントにとって精神神的に追い詰める不安材料であったことは事実ね」

八幡「ばっかお前、本当のオタクはちゃんとなおぼうが今後輝けるように応援してやるもんだぞ……金出して」

結衣「オタクは否定しないんだ!? てゆうかそれはそれでキモいというかなんか悲しくない?」

八幡「はいはい……まあ俺には小町と戸塚がいるからな」

結衣「うわぁ、ヒッキー相変わらずシスコン」ゾォ

雪乃「比企谷君、まさかとは思うけれどあなた相手がいないからといって小町さんや戸塚くんに手を出そうだなんて考えていないでしょうね?」

八幡「ばっかお前、戸塚は大天使トツカエルなんだしそんな恐れ多いことことするかよ。崇める対象として俺は戸塚を信仰してるくらいだぜ。小町はマイラブリーエンジェルシスター☆小町たそだぞ」

結衣「よくわかんなけどヒッキーさっきからキモ過ぎだから! そんなんじゃヒッキー将来専業主夫になんてなれないよ。誰も相手にしなくなっちゃうよ!?」

雪乃「…………まあ、私はそんなことはないのだけれど」ボソッ

結衣「ッ!?」ビク

八幡「ん? 雪ノ下何か言ったか?」

雪乃「コホンッ……な、なんでもないわ」モジモジ

結衣(ゆきのんがヒッキーにアピールしてる!? やっぱりゆきのんもヒッキーのことを……うぅぅ、負けないよゆきのん!!)

結衣「ねえねえヒッキー、そういえばだけどさ?」

八幡「ん、なんだ由比ヶ浜?」

結衣「東山奈央ちゃんの声ってさ、私の声と似てない?」

八幡「え?」

雪乃「なぬっ!?」

八幡「確かに言われてみれば、由比ヶ浜の声ってなおぼうの声に似てるというか、むしろそっくりだな」

結衣「で、でしょーー!」ドヤァ

雪乃「くっ……」ギリリ

結衣(ということは、ヒッキーは私の声みたいな可愛らしい声が好きってことだよね…………キャァァァァァーーーーー(*≧∀≦*)/////)ピョンピョン

八幡「おい由比ヶ浜、なにいきなりピョンピョンしてんだ?」

結衣「な、なんでもないし! てゆうかヒッキー何ジロジロ見てんの!?」

八幡「い、いや別に……」

八幡(由比ヶ浜の二つのティッピーもピョンピョンしてて思わずあぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~ってところだったとは言えねえよな、うん)

こいつも自演中みたいに頭おかしいからな
会社員らしいが毎日病院に通院してて会社には極稀にしか行ってないんだと

雪乃「ゲス谷君、目がとてもいやらしいのだけれど。通報した方がいいかしらね」

八幡「俺はゲスの極みかよ、いやマジで携帯出して通報しようとすんのやめてくんないかな」

結衣「ヒッキーのエッチ/// なに変な目で見てんだし!!」プンプン

雪乃「そうよ比企谷君。由比ヶ浜さんはいやらしい目つきでジロジロ見てくるあなたのことなんか大嫌いと言っているわ!!」

八幡「別にそんなジロジロ見てたわけじゃ……てか由比ヶ浜にそんな嫌われたのか俺は」

結衣「ちょ、そんなことないし! ゆきのんもいきなり変なこと言わないでよ!?」アワアワ

>>26
なに勝手に決めつけてんだか……

雪乃「由比ヶ浜さん、彼に遠慮なんかする必要はまったくもってないのよ。この際だしあなたがキモゲス谷君に性的な目で見られることを考えるとここで嫌いという意思表示をするのも大切だと思うわ」

雪乃(そうすればライバルが一人減るもの……ふふっ)

結衣「べ、別にヒッキーのことを嫌ってるわけじゃないよ……それに……」モジモジ

八幡「それに?」

結衣「別に……ヒッキーになら見られるくらいいいもん……///」モジモジ

八幡「!?」ズキューーン

雪乃「なん……だと……」

八幡(な、なにをいきなり言うんだよガハマさんは……。思わずグッと来ちまったじゃねえか。戸塚や小町といい勝負する由比ヶ浜とかマジ良いと思いますよ……うん)

結衣「で、でもあれだからね。部室だとゆきのんもいるしいろはちゃんも来たりするから、そんないやらしくジロジロ見るとヒッキー変態に思われちゃうからね!!」

八幡「なんだよその言い方は。それだとまるで二人きりの時は見ても良いって感じの意味になんぞ」

八幡(いやそれはそれで八幡的にある意味アウトだけど。由比ヶ浜の特大ティッピー二つを独り占めとかヒッキーのヒッキーがボッキーしちゃうぞ)

雪乃「由比ヶ浜さん。その気もないのに道程を殺すかのような台詞を惜しげもなく発言しているようにみえるのだけれど、それでは普段比企谷君が言うようにあなたはただのビッチではなくて?」

結衣「ちょっ、ゆきのんにまでビッチって言われた!? ひどいよゆきのん、私ビッチじゃないから!!」

雪乃「みっともないわよ由比ヶ浜さん。あなたの言い訳がその前の言動に対しての説得力というものに欠いているわ」

結衣「うぅぅ……そんなことないもん。それに……」チラッ

八幡「ん?」

雪乃「由比ヶ浜さん、なにを比企谷くんの方をジッと見て____」



結衣「ヒッキーになら……エッチなことだっていいもん…………////」


八幡「ッ!?」


ズキューーン





雪乃「…………」

その日の夜、雪ノ下のマンションにて……、





雪乃「由比ヶ浜さんのことを甘くみていたようね……」ヒタイニテヲタテ

雪乃「処女ビッチだからと侮っていたけれども、まさかここに来て積極的になられるとは……いきなりのことで私もさすがに対処できなかったわ」


パソコン カタカタカタ!

雪乃「この人が東山奈央さんね。試しに声を聞いたら確かに由比ヶ浜さんにそっくりの声をしているわ」

雪乃「………ふふふっ、ならば話は早いわ。東山奈央の声が由比ヶ浜さんならば、きっと私にそっくりな声をした美人タレントだってきっといるはず」

雪乃「声というのは人が第三者と関わるにおいて日常レベルで欠かせないもの。そこから抱くイメージや親近感といったものもあるのかしらね」

雪乃「だから彼は東山奈央に……いえ、由比ヶ浜さんに惹かれそうになってしまったのだわ!! 同じように私とそっくりな美声の持ち主はいないのかしら……」

雪乃「とにかく調べてみましょう」


パソコン カタカタカタ……!

雪乃「これは?」

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira123614.jpg


雪乃「気になって早見沙織というタレントさんの画像を検索したらこんなものが出て来たわ……」

雪乃「しかもこれ、一緒に写っているのは明らかに…………そういういかがわしい映像作品の男優よね」とにかく調べてるみましょう」


雪乃「何かのパッケージなのかしらね。なんだか雑な編集をしているように思うけれども」

雪乃「ということは、この早見さんも比企谷くんの言い方だとAV堕ちしたということなの!?」

雪乃「…………」

雪乃「なんか複雑ね。この早見沙織というタレントさん、美人で背も高くて声を綺麗で私と共通点が多から勝手に親近感を覚えてしまっていたのに」

雪乃「由比ヶ浜さんはどういう心境なのかしら。自分と声や雰囲気が似ているタレントがAVに出てしまうだなんて……」


雪乃「ただし、それはその……比企谷君が少なからず性的に意識してくれているということよね……」

雪乃「……………/////」











雪乃「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!!!」
ユキノントリップ

雪乃「そうよ! 勝負はここからだわ! 今日は素直に負けを認めるけれど……比企谷君は私のものよ……由比ヶ浜さん!」キッ




そして次の日、


雪乃(早く比企谷くん早く来ないかしら……)ソワソワ


ガラガラ……


結衣「ゆきのんやっはろー」

雪乃「あら由比ヶ浜さん、こんにちわ。ところで比企谷くんの姿が見えないけれど一緒ではないのかしら?」

結衣「ヒッキーならさっき平塚先生に呼ばれてどっか行っちゃったよ」

雪乃「そう……」シュン

結衣(うわ、ヒッキーがいないとわかった途端明らかにテンション下がったよゆきのん)

雪乃「紅茶でも淹れるわ」

結衣「うん、ありがとう」

雪乃「…………」

結衣「…………」

雪乃「…………由比ヶ浜さん」

結衣「なにかな、ゆきのん?」

雪乃「…………私、あなたには負けないから」

結衣「私だって、ヒッキーは誰にも渡さないよ」

一方その頃、

平塚先生「まあそう気張ることはない。すぐに済む話だし適当にかけてくれたまえ」

八幡「はあ……てゆうか俺別に平塚先生に呼ばれるようなことをした覚えはないんですけど」

平塚先生「その……なんだ、私が個人的に君に伝えておきたいことがあったというか……まあ座りたまえ」モジモジ

八幡(なんだこの可愛い生き物……っていかんいかん! いくら相手がアラサー独身の美人だからって欲情してはいけない。ここは戸塚き小町のことを思って平常心を保たなければ)

八幡「それで先生、話というのは?」

平塚先生「実はな……こ、これを君に見てもらいたくて」っ

八幡「こ、これは……!?」

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira123699.jpg




平塚先生「私……AVデビューしたんだ!」


八幡「なん……だと……」



この日、八幡は性の喜びを知ったのだった____。



END

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年11月22日 (火) 07:51:08   ID: CBBEgBi8

クソコラで不覚にも吹いた

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