フレデリカ「ふんふんふふーん、ファッションショー」


杏「杏はパスで」


肇「私も結構です」


文香「…フレデリカさんはまだ何も言っていませんよ？せめて最後まで…」


杏「いやだって読めるじゃん。後ろに試着室なんて用意されてるんだからさ」


肇「フレデリカさん、よく運べましたね…」


フレデリカ「文香ちゃんに手伝って貰ったんだー」


杏「…グルじゃん」


文香「…私は、ただの善意の第三者です」


肇「悪意しか感じられないんですが…」


杏「で、何？杏達で人形遊びでもするつもりだったの？」


フレデリカ「のんのん、そんな酷いことはしないよ～」


肇「よくもまぁフレデリカさんの口から…」

フレデリカ「そー！そんな廃退しきった肇ちゃんの為に！」


肇「結構です」


フレデリカ「…そんな肇ちゃん


肇「結構です」


フレデリカ「…ふふーん！ふんふんふふーん！」


杏「かなり勢いで誤魔化したね…」


フレデリカ「そんな肇ちゃんも元々はピュアな心を持ってたんだよねー？」


文香「…はい、スリーエフに入りたての頃の肇さんは…もっと目が輝いていました」


フレデリカ「されどその瞳は、最早濁り澱み、黒を広げ…」


杏「いずれまた、さらなる犠牲を求める事だろう…」


肇「…バルフ！」


他3名「目が！目がぁぁぁぁぁあ！」


肇「…なんなんですかこれは…」

フレデリカ「つまりねー、みんなで一回初心に帰ろうって事で昔の衣装を用意したんだー」


文香「…成る程、あの輝きをもう一度、と言うわけですね…」


杏「果たしてあの頃の肇ちゃんは復活するのかな」


肇「色々言いたい事はありますが、それでしたらファッションショーも構いません」


文香「もう一度着てみたい衣装も、ありますからね」


フレデリカ「ふふーん！褒めていーよ？」


肇「流石フレデリカさんですね、このリボンアイドルのお面(ホラーver)をどうぞ」


フレデリカ「…そのホメはいらないかなー」


杏「じゃー杏は初詣の時のコート着よっかな」


フレデリカ「あ、杏ちゃん。前の衣装って言っても自分以外のだよ？」

杏「…え？いやいやサイズ合わないからね」


フレデリカ「ちゃんと全衣装4サイズ用意してあるから大丈夫！」


肇「絶対費用が大丈夫じゃないですよねそれ…」


文香「…では、杏さん…是非、私の衣装を…」


杏「えー…じゃあ私がやったらみんなもやるんだよ？」


フレデリカ「もっちろーん！」


文香「では、どうぞ」


～試着中～


杏「…絶対笑わないって約束…出来ないだろうから写真は撮るなよー？」


フレデリカ「もっちろーん！」


文香「では、どうぞ」


肇「同じ目に遭いたくないですし、約束しますよ」


シャー！

フレデリカ「……んふっ」


肇「…っ！……っ！！」


文香「…ふふっ………ふふふふふっ！！！」


杏「なんか言えよ」


フレデリカ「うん、小悪魔っぽくて良いとんふっ！！」


肇「に、にあってま…ふふふっ！」


文香「…これはっ……ずるいっ！！」


杏「文香ちゃんがエクスクラメーションマーク使ってるなんて珍しいなぁちくしょう！」

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杏「あー、恥ずかしかった…」


文香「とても…んふっ、似合ってましたよ」


フレデリカ「ふふーん…んふっ…ふふー、可愛かったよー？」


杏「笑ってんじゃん…あれ？肇ちゃんは？」


肇「杏ちゃん、今こっち見ないで下さい」


杏「…次は肇ちゃんのターンだよ？」


肇「フレデリカさん、先どうぞ？」


フレデリカ「誰の衣装にしよっかなー」


杏「はい、杏の衣装ねさっさと着替えてー」


～フレデリカ着替え中～


杏「出てくるときちゃんとポーズもとってね」


肇「恥ずかしがってはだめですよ？」


フレデリカ「なんかアタシの扱い雑じゃない？」


肇「気のせいではないですか？」

さーっ！


フレデリカ「フフーン！杏デリカだよーお年玉よこせー」


杏「あっはっはっ！！」


肇「素敵ですよ…っ！！フレデリカさんっ！！…んふふふっ！」


文香「………っ！……っ！！」


フレデリカ「どうでもいいけどパンケーキ食べたーい！」


杏「あっはははははははっ！！」


肇「んふふっ！！ふふふふふふっ！！」


文香「…少し、水を飲んで来ます」


フレデリカ「もー着替えていー？」


肇・杏「えーー！！」


文香「」ブフォ！

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文香「…ふぅ…酷い目にあいました…」


肇「フレデリカさんノリノリでしたね」


フレデリカ「やるからには全力で楽しまないとねー」


肇「似合わな過ぎて面白過ぎます」


杏「いやー、凄い…っはっはっ！」


文香「…ふぅ、では次は私ですね。この衣装にします」


杏「あ、先手打ちやがった」


文香「火傷はしたくないので…」

～文香着替え中～


フレデリカ「文香ちゃんは誰の衣装にしてたのー？」


杏「肇ちゃんのだったよ」


肇「でしたら、おそらく変なものは来ませんね」


フレデリカ「ずるいねー」


杏「それにしても、文香ちゃんがあんなに笑うなんてね」


フレデリカ「明るくなったねー」


肇「最初からあんなんではありませんでした？」


杏「あんなんて…」


文香「着替え、終わりました…」


フレデリカ「へーい！かもん！」


さーっ！

参考画像
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文香「…いかが、でしょうか…」


肇「…すごく似合ってますよ。少し、悔しいです」


杏「…ちっ」


フレデリカ「文香ちゃん綺麗だねー」


文香「ふふっ、ありがとうございます…フレデリカさんも似合って…んふっ！」


杏「まぁ最初は杏もこういうの予定してたんだけどなー」

文香「…場が、温まってきましたね」


肇「私も、文香さんの衣装で…」


フレデリカ「肇ちゃんはまだ誰も着てないからアタシの服ねー」


杏「ところで文香ちゃんはいつまでその衣装着てるの？」


文香「…割と、気に入ってしまったので…」


杏「売ろうとか考えてない？」


文香「…杏さんは、私をなんだと…」


フレデリカ「はい肇ちゃんはこれね。セリフもよろしくー」


～肇着替え中～


肇「…ってなんでコレなんですか！」


フレデリカ「ふふーん、フレちゃんの気持ちになるためだよー！」


杏「…あれ？衣装じゃなくて服？」


フレデリカ「見れば分かるんじゃないかなー」


肇「…着替え終わりました…セリフも、言わなきゃダメですか？」


フレデリカ「もちろーん！」


肇「…はぁ…」

さーっ！


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肇「…ふ、フンフンフフーン！！フレデリカー！！！！！」


文香「…っ！！っ！！！！！……！！！」


杏「肇ちゃんっ！！あっははははははっ！！！」


フレデリカ「うーん！似合ってるねー！んふっ！」


文香「…もう、ダメです…」バタんっ


杏「文香ちゃん…んふっ！！！！あっはっはっひひひっ！！」


フレデリカ「似合ってるよーっ！んふふっ！！！凄く！！」


肇「…ふふーん！アタシはカワイイからねー！！」


杏「あはははひひふふふふふっ！！！」


フレデリカ「んふふっ！！！」


文香「…っ！…っっ！！」


杏「文香ちゃんが死んだ！」


フレデリカ「このひとごろ…んふふっ！」

ガチャ


朋「ねー、なんか凄い音聞こえたけどなにして」



フレデリカ「よーし、アタシも杏ちゃんの衣装きちゃおーっと」


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朋「…エンッ！」