【安価】明石「艦娘をダイエットさせる」其の弐【艦これ】 (219)

明石「もうタイトルに私の名前いらないんじゃ…」

前スレ
【安価】明石「艦娘をダイエットさせる」【艦これ】
【安価】明石「艦娘をダイエットさせる」【艦これ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1467478657/)

詳しいことは前スレ参照

現在ストック
初月、龍驤、アイオワ、大鯨、扶桑、金剛、翔鶴、瑞鳳、夕張、陸奥、足柄、愛宕

これからの安価の対象艦娘
島風、初雪、文月、千代田、飛鷹
秋雲、伊19、卯月、天津風、雲龍、天城 、春雨
朝雲、U-511、呂500、萩風、速吸、水無月、伊26 +秋イベの新艦娘



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1479201024

明石「前スレ埋められちゃったね悲しいね…」

というわけで前スレの続き
金曜まで投稿できないので今は他のことをやります
10月29日~11月29日までに30人分投稿する予定でしたが残りの艦娘が足りないので
夏の間に使った艦娘をもう1度使います
対象は以下の艦娘です
リットリオ、加賀、龍田、五十鈴、酒匂、鈴谷、神風、リベッチオ、鳳翔、ポーラ、村雨、羽黒、霞、潮、大鳳、江風+熊野、漣、海風
レスがあった中から数人選んで書きます
安価は指定しませんので金曜土曜ぐらいに私が投稿するまで続けます

>>2から艦娘選べてこと?

大鳳
ダイエット実践編:武蔵と基礎トレーニングと柔道でくんずほつれつしながらダイエットに励む

>>3
そうです

あと分かりにくい表記になりましたが
…霞、潮、大鳳、江風+熊野、漣、海風 の+というのは「、」と同じ意味で江風と熊野がセットになってるわけではないです
後ろの3人はついでに同じ立ち位置で絡んだので対象に入れてます

帰ってきました
今日はこれから40分後の1時に安価、夕方に1つ投稿、夜に1つ投稿、22時にまた安価にします
↑までの安価の艦娘はしばらく考えて決めます

安価対象
島風、初雪、文月、千代田、飛鷹
秋雲、伊19、卯月、天津風、雲龍、天城 、春雨
朝雲、U-511、呂500、萩風、速吸、水無月、伊26
秋イベの艦娘はもう少し待ってから入れます

01:00になったので安価とります
↓1~3(ランダム)
(島風、初雪、文月、千代田、飛鷹
秋雲、伊19、卯月、天津風、雲龍、天城 、春雨
朝雲、U-511、呂500、萩風、速吸、水無月、伊26 の中から1人)

採用されたら設定付け足しできます
(設定はこちらの都合で変更することがあります)

今回は設定は02:00までにします

秋雲になりました
設定どうぞ

急用だったので今日は安価だけとります
22:00からとります

(島風、初雪、文月、千代田、飛鷹
伊19、卯月、天津風、雲龍、天城 、春雨
朝雲、U-511、呂500、萩風、速吸、水無月、伊26 の中から1人)

ナシなどの場合や24:00までに返答がなかった場合は24:00以降に設定安価になります

22:00になったので安価とります
↓1~3(ランダム)
(島風、初雪、文月、千代田、飛鷹
伊19、卯月、天津風、雲龍、天城 、春雨
朝雲、U-511、呂500、萩風、速吸、水無月、伊26 の中から1人)

採用されたら設定付け足しできます
(設定はこちらの都合で変更することがあります)

ナシなどの場合や24:00までに返答がなかった場合は24:00以降に設定安価になります

速吸になりました
設定どうぞ

今日も22:00から安価とります

22:00になったので安価とります
↓1~3(ランダム)
(島風、初雪、文月、千代田、飛鷹
伊19、卯月、天津風、雲龍、天城 、春雨
朝雲、U-511、呂500、萩風、水無月、伊26 の中から1人)

採用されたら設定付け足しできます
(設定はこちらの都合で変更することがあります)

ナシなどの場合や24:00までに返答がなかった場合は24:00以降に設定安価になります

雲龍になりました
設定どうぞ

了解しました
私はまだイベント攻略中なのでサラトガのキャラが分からず組み込めるのかどうか分かりませんが…

陸奥「~♪」

初霜「あ、陸奥さん。こんにちは」

陸奥「あらこんにちは」

初霜「珍しいですね。陸奥さんが間宮にいるなんて」

陸奥「休暇もらっちゃったからね。艤装の交換で。」

初霜「艤装の交換?」

陸奥「駆逐艦の子はよく知らないかな。同型艦の人数が多い子とかは艤装は予備があるんだけど…」

初霜「陸奥さんのような同型艦が少ない艦娘は予備はないと…」

陸奥「そうなのよ…だから今は休暇ってわけね」

陸奥「交換といっても一度資源に戻して作り直すらしいけど…」

初霜「大変ですね…」

陸奥「まぁ私のも古かったから」

初霜「あ、じゃあ私これから演習なので…」

陸奥「じゃあね」

陸奥「…ん~それにしても間宮のパフェがこんなにおいしいなんて知らなかったわ」

陸奥「艤装交換の間出撃できないのは残念だけど良いこと知っちゃったわね」


望月「間宮さんこんにちは~パフェ一つね」

間宮「わかりましたー」

望月「えーとどこに座ろうかな…って…あれ陸奥さん?」

陸奥「~♪」

間宮「ここ最近毎日来るんですよ。艤装の交換中で休みなんですって」

望月「え、毎日あのパフェ食べてるの…?私も月1に控えてるのに…」

間宮「まぁ戦艦ですから消費が違うですかね…」

望月「でもなんかふっくらしてない…?」

間宮「そう…ですかね?でも言われてみればちょっと輪郭が丸くなったような」

望月「艤装着てないからお腹も腕も見えないからよくわからないね」

間宮「いつもの艤装じゃないから錯覚かもしれませんね。はいパフェです」

望月「おっいただきまーす…おいしい~」

陸奥「おいしい~」


明石「…とりあえず艤装はできたのでお返ししますね」

陸奥「ありがとう、帰ったらさっそく付けてみるわね」

明石「はーい」

バタン

明石「うーん」

秋津洲「どうしたかも?」

明石「ちゃんと設計図通りに作ったはずなんだけどなんか違和感あるような…」

秋津洲「でも前と同じ設計図なんでしょ?」

明石「そうですけど…前って言ってもかなり前ですし」

秋津洲「じゃあ気のせいかも!はやくポケモンやるかも~」

明石「ちゃんと進めてますよう」

秋津洲「でも明石はまだ最初のポケモンのところで止まってるかも」

明石「私は最初の一匹でも性格一致まで厳選するんです!」

秋津洲「面倒かも…」

陸奥「うーん」

艤装を交換に出したのは一か月前。つまり艤装を着るのは一カ月ぶりになる

陸奥「…戦艦の性能に驕っちゃったかしら…」

元々陸奥のお腹には薄く腹筋が浮かび上がっていたが今はその面影は無い

陸奥もまったく考えもなくパフェを貪っていたわけではなかったのだが直面するとやはり困惑する

陸奥「…でも」

艤装の腹周りにはまだ余裕がある。交換に出す前よりも空間ができている

陸奥「最近出撃していなかったからその分筋力が落ちちゃったのかしら?」

太ももに摘むと以前より多く余分な肉が掴みとれる

陸奥「うーん運動不足ね。これから気も体も引き締めてがんばっていかないと!」

陸奥はパンパンと太ももとお腹を叩き気合を入れなおした

陸奥「はぁ~極楽だわ~」

気合を入れなおして一週間。陸奥はその間も毎日間宮を訪れていた

陸奥の頭の中では原因は運動不足による筋力の衰えで弛んでいると結論付けたしなにしろ

一カ月ぶりの実戦の厳しさは間宮無しには乗り切れそうにないと感じているからだ

もちろん食べ過ぎが原因だと陸奥は脳裏の奥で感じていたがこれを認めてしまうと逃げ場はなくなってしまう

陸奥はそれを忘れるためにも今日も間宮でパフェを食べ続けていた

初風「間宮さんごちそうさま。お代は雪風の分も払うわ」

間宮「ありがとうございましたー」

初風「…あの、間宮さんちょっといいかしら」

間宮「なんでしょう」

初風「あそこに座ってる陸奥さんのことなんだけど…」

間宮「あ、ええ…最近艤装が戻ってきて復帰したと聞きましたが…」

初風「ちょっと前よりやばくない…?」

間宮「確かにそうですね…」

初風「陸奥さん前は絶対あんなんじゃなかったわよ」

間宮「でも女性は少しふっくらしていたほうがいいと言いますし…」

初風「ちょっとの範囲を外しかけてる気がするけど…」

間宮「い、いいじゃないですか。それ以上は私の心にも刺さりますので…」

初風「そ、そう…ごめんなさいね…」

陸奥「…おいしい~」


明石「あ、ちょっと何してるの!」

秋津洲「伝説ポケモンの厳選実数値をメモしてるかも!」

明石「それはいいけどその紙!設計図だから!」

秋津洲「え…うわっ本当かも!古いから古紙かと思ってたかも~」

明石「古ぼけてるけどちゃんとした設計図だから!」

秋津洲「多分ほかのやつにもいろいろ書いちゃったかも…」

明石「…本当?」

すぐに長門型の艤装の設計図が引っ張り出された

腰回りの数字には新しい文字で80とかかれている

明石「これ秋津洲が書いたやつでしょ!」

秋津洲「それは努力値のメモかも!」

明石「ど、どうしよ…まずは確認かな」

気が付いたら艤装とお腹の間に隙間はなくなっていた

つまりこれがぴったりということなのだが…

陸奥「…」

パンッ

お腹を叩くと波打つのが分かる

明らかに食べ過ぎだと確信した

身体中がパフェによって培った脂肪で覆われている現実

顔から脂汗が出る

その顔も近づいてみれば軽く二十顎になりかけている

陸奥「ど、どうしよう…」

明石「あのーすいませーん…」

陸奥「?」

明石「というわけなんですよ」

陸奥「そうだったのね…」

明石「今回はこちらの不手際で…すみません!」

陸奥「い、いいのよ別に…ピッタリだし」

明石「え、ピッタリなんですか?」

陸奥「…はい」

明石「…これからの予定として今すぐ回収して元のサイズで作って2週間後にお渡ししようと考えてたんですが…」

陸奥「…今のサイズより-5cmでお願いできるかしら」

明石「じゃあ元より+10のサイズということで…」

陸奥「情けない話だけど自信ないから…」

明石「はい…」

おわり

むっちゃんむちむち凄く良い…しかしダイエットしてないねコレw

今日も22:00から安価とります
>>44
正直ダイエットして成功してもSSとして面白くないのとネタ切れ感あるのでこれからはこの方面がそれなりの割合を占めます

遅くなっちゃったけど許して…
↓1~3(ランダム)
(島風、初雪、文月、千代田、飛鷹
伊19、卯月、天津風、雲龍、天城 、春雨
朝雲、U-511、呂500、萩風、水無月、伊26 の中から1人)

採用されたら設定付け足しできます
(設定はこちらの都合で変更することがあります)

ナシなどの場合や24:00までに返答がなかった場合は24:00以降に設定安価になります

伊19になりました
設定どうぞ

では24:00から設定安価やります

伊19の設定安価です
↓1~5

22:00に安価取ります

安価とります
↓1~3(ランダム)
(島風、初雪、文月、千代田、飛鷹
伊19、卯月、天津風、雲龍、天城 、春雨
朝雲、U-511、呂500、萩風、水無月、伊26 の中から1人)

採用されたら設定付け足しできます
(設定はこちらの都合で変更することがあります)

ナシなどの場合や24:00までに返答がなかった場合は24:00以降に設定安価になります

島風になりました
設定どうぞ

了解しました
あと3~5人分安価とります
明日から秋イベの艦娘も入れる予定です

龍驤「あ、あかん…」

龍驤が見つめる先はぽっこりしたお腹がある

むにむにを掴める弾力は龍驤に危機感を覚えさせるのに十分だった

確かに最近食生活に対して不摂生だと思うところもあった

しかしそれも胸に付くなら多少は目を向けない…というより歓迎する考えもあった

それがこんな裏目に出てしまうとは思ってもいなかった

龍驤「肉が付くにしてもこっちにしてくれへんかなぁ…」

胸には掴める肉はない。これだけなら今まで通りだが

今は胸を見ると出ているお腹のほうが目につくため逆に胸が減ったようにも見える

龍驤「よ、横は…」

横で見ると一目瞭然だった。明らかにお腹が出ている

龍驤「ダイエットせな…」

毎日なわとび100回、ランニング2kmから始めた

龍驤「お、おお…」

1週間後、お腹は明らかにへこんでいる

しかし龍驤が気にした部分はそこではなかった

龍驤「バスト1cm増えとる~!」

運動すれば減るはずだと思っていたバストが増えていたのだ

測り間違いではない。何度も揉んで質感を記憶した手が感触の変化を訴えている

龍驤「ぃやったーっ!」

たかが1cmされど1cm。龍驤には貴重なものだった

龍驤「…まさかこっち(腹)が減ればこっち(胸)が増えるんやろか…」

本当にそうならこれほどおいしい話はなかったが…

龍驤「でももとに戻ってきたしなあ…」

お腹はまだ肉が付いてるがあと1週間も今の運動も続ければ元に戻るだろう

しかしそうなるともう胸は増えないことになる

龍驤は決心した

龍驤「…こんなに早く痩せられたんだからちょっとくらい…」

そして四か月後

龍驤「どや?どや?」

三日月「どやって言われましても…」

龍驤「感触分かるやろ~」

三日月「は、はぁ…」

龍驤は太って痩せてを繰り返した結果、一応と言えるほどの胸囲を手に入れた

三日月「確かに大きくなったと思いますけど…」

龍驤「でしょ?うち幸せで溶けてしまいそうや~」

三日月「でもお腹も出てません?」

龍驤「ふふふ…ここには夢が詰まっとるんや」

龍驤「さて今日も間宮行こうかなー。じゃあお疲れー!」

三日月「どうしちゃったんでしょ…」

菊月「人にはいろいろ考えることがあるんだろう…」

長月「ほっといても害はなさそうだしいいんじゃないか」

三日月「う、うん…」

龍驤「はぁ…はぁ…」

龍驤「痩せへん…どうなってるんや…」

2週間ダイエットしても太った分の1/4も痩せていない

メニューもなわとび100回から300回、ランニング2kmから4kmに強化した

それでも痩せるペースは落ちている

今回に限ったことではなかった。痩せては太りを繰り返すうちに体が太った状態を保つようになってきた

最初は2週間で元通りになったが次は痩せたときは一ヶ月かかった。その次は二ヵ月かかった

しかし龍驤が危惧した部分はそこではなかった

龍驤「…減ってるよなあ」

胸を触りながら呟いた

龍驤「どうして…」

二週間後には胸はすっかり元の大きさに戻ってしまった

そしてその日は艦娘のデータ計測の日だった

龍驤「本当やって!一か月前はもっと胸あったんや!」

明石「お腹は立派なんですがねー」

龍驤「この肉は本当は胸にいくはずだったんや…」

明石「はいはい分かりましたからお腹に力入れないでくださいね~」

龍驤「うぅ…」ぽよん

三日月「あっ…」

龍驤「お、お願いだから見んといて…」

おわり

22:00になったので安価とります
↓1~3(ランダム)
(島風、初雪、文月、千代田、飛鷹
卯月、天津風、天城 、春雨、朝雲、U-511、呂500
萩風、水無月、伊26、山風、朝風、コマンダンテストの中から1人)

採用されたら設定付け足しできます
(設定はこちらの都合で変更することがあります)

ナシなどの場合や24:00までに返答がなかった場合は24:00以降に設定安価になります

水無月になりました
設定どうぞ

うーんじゃあ24:00に設定安価とります

↓1~5
水無月の設定

22:00になったので安価とります
↓1~3(ランダム)
(島風、初雪、文月、千代田、飛鷹
天津風、天城 、春雨、朝雲、U-511、呂500
萩風、伊26、山風、朝風の中から1人)

採用されたら設定付け足しできます
(設定はこちらの都合で変更することがあります)

ナシなどの場合や24:00までに返答がなかった場合は24:00以降に設定安価になります

あーごめんなさい島風抜くの忘れてました
ID:clu8PJ7r0さんもう1回どうぞ

萩風になりました
設定どうぞ

11月29日で終わる予定でしたが自分の予定が延命できたのでしばらく投稿を続けます
残りを5人まで絞ったので今日からは順番に設定の流れになります
初雪、天城、 U-511、山風、朝風
毎日左から順に安価をとります
5人が終われば安価はすべて終了になります

今日は22時から
↓1~5初雪の設定
になります

↓1~5初雪の設定

今日は早めに取ります
↓1~5天城の設定

また忙しくなるので12月中旬までは投稿はできません

今日以降は毎日夜以降の空いた時間に安価をとります

今日もこれから取ります
↓1~5、U-511の設定

あら意外と早く埋まってしまいましたね
1~5としましたがあればあるだけいいのでしばらく募集します
山風朝風はまだ実装して日が立ってないため少し延期して
初雪と天城とU-511、それと海風、龍田、リベッチオ、鈴谷の7人の設定募集をしばらく続けます
誰の設定かの明記は忘れずにお願いします 

明石「提督が帰ってくる?」

大淀「ええ、大方終わったからって」

この鎮守府には長らく提督がいない

他の鎮守府の指導のために1年ほど席を外している

明石「最初聞いたときはびっくりしたけどなんとかなっちゃったね」

大淀「帰ってきたら折檻ですけどね」

明石「あはは…」

提督がいない間は艦娘達がまとまって運営を行っていた

特に大淀にしわ寄せが及んでいたため大淀の恨みは尋常ではない

しかしようやくそれも終わり平穏な日々が戻るのかと思っていたが…

バン!

金剛「ヘーイ!」

明石「うわっ金剛さんですか。扉は静かに開けてくださいよ」

金剛「ご、ごめんなさいデース。でも急ぎの用事なんデース!」

明石「えっもしかして艤装の故障…?」

金剛「あー…違いマース。でも大変な用事なんデース!」

明石「な、なんですか?」

金剛「まず…明石は提督が帰ってくるの知ってマスカ?」

明石「大淀から聞きましたけど…」

金剛「じゃあ話が早いデース!このままじゃ私テイトクに顔向けができないデース!」

明石「…大体わかりました」

明石「つまり提督がいない間に太ったから今すぐ痩せたいと」

金剛「その通りデース」

明石「まず聞きますけど提督がいつ帰ってくるって聞いたんですか?」

金剛「二か月後デース」

明石「合ってますね、じゃあ金剛さんはどのくらい太ったんですか?」

金剛「5kgデース」

明石「はい」

金剛「デース」

明石「それ一人でなんとかなりません?」

金剛「ちょっと待ってくだサーイ!」

明石「大丈夫ですなんとかなりますって」

金剛「比叡にも身体がぷにぷにしてるって言われたんデース!」

明石「まだ正常の範囲内だから平気です」

金剛「そ、それにもし痩せられなかったら提督になんて言われるか…グスッ」

明石「…え、泣いてるんですか?」

金剛「いや言われるならまだいいデース…グスッ…無視されたら…ヒグッ…グスッ」

明石「わ、分かりました私協力しますから!」

金剛「グスッ…本当デース?」

明石「はい…ふぅ」

明石「じゃあ…とりあえずこれから毎朝鎮守府周りのランニング3周、縄跳び20回を3セット」

金剛「ありがとうございマース!じゃあ今日の分やってくるデース!」

バアン!

明石「だから扉は丁寧に開けてくださいって!」

明石「…真面目にやってくれるのはいいけど私当たり前のことしか言ってないよね…?」

明石「まあ今回の金剛さんのように5kgくらいならいいけど…」

明石「こんな時期でもちょっと見ないうちに10kg以上太るような艦娘もいるし平和も考え物かなあ」

一週間後

金剛「見てくだサーイ!3kg落ちマシタ!」

明石「よかったですねえ」

比叡「金剛お姉様はどのような姿でも素敵です!」

明石(うーん別に元が細かっただけでこのくらいでも十分細いと思うけど…)

明石(乙女心は分からないなあ…私も女だけど)

金剛「明石には非常に感謝してマース!」

明石「当たり前のことを言っただけなんだけど…」

金剛「これはほんのお礼デース!」

明石「あ、ネジ…」

金剛「ではこれで失礼しマース!比叡行くデース!」

比叡「はいお姉様!」



明石「…まあアドバイスするだけでネジがもらえるなら儲けものかな」

おわり

再開します
上で言っていた山風と朝風の設定も今日から募集します
今回は山風でそれなりの量が集まったら朝風にします
↓1~5山風の設定

山風の設定安価が終わったので次は朝風
終わり次第水無月編を投稿します
↓1~5朝風の設定

水無月「さっちんさっちん!これおいしいねえ」

皐月「そ、そうだね」

水無月「さっちんも早く食べなよ!」

卯月「すごい食べっぷりぴょん…」

弥生「元から食べる方だったけど最近はものすごい…」

文月「水無月ちゃん大丈夫?」

水無月「大丈夫だよふみちゃん。まだ腹八分目だから!」

睦月「八分目なら止めたほうがいいにゃしい…」

皐月「ところで急に遠征に出ちゃった望月と三日月と菊月の分はどうするの?」

如月「そうねえ。悪くなっちゃうからとっておくわけにはいかないし…」

水無月「あ、じゃあ食べる!」

卯月「ま、まだ食べれるぴょん?」

水無月「このくらい平気だって!もぐもぐ…」

長月「大丈夫か…?」

水無月「ふぅーお腹いっぱい!ごちそうさま!先に寮に戻ってるね」

如月「本当に食べちゃったわね…」

睦月「あれ?水無月ちゃん何か忘れて行った?」

皐月「あっほんとだ水無月の座ってたところに何か…」

皐月は落ちてたものを拾い確認する

如月「何だったの?」

皐月「うーん金属の何かかな?忘れ物というよりは捨てるものっぽいけど…」

睦月「忘れ物じゃないならよかったにゃしい」

皐月「あ、今日は僕が三日月の代わりにお皿洗うからみんな先に帰ってていいよ」

弥生「わかった…」

睦月「じゃあお先に失礼するにゃしい」

卯月「あ、じゃあうーちゃんがその金属のことを水無月に聞いてくるぴょん」

皐月「そう?じゃあ預けるね」

卯月「任せるぴょん!」

駆逐寮の睦月型の部屋は以下のように分かれている

睦月如月

弥生卯月

皐月水無月

文月長月

菊月三日月望月

皐月が片付けをしている今部屋には水無月一人のはずである

卯月「お邪魔するっぴょ~ん」

水無月「すやすや」

卯月「ってもう寝てるぴょん」

水無月「うーんもう食べられない…」

卯月「あんなに食べたのに食べる夢見てるぴょん…」

卯月「それに食べた後すぐ寝ると牛さんになっちゃうぴょん」

卯月「って…水無月ってこんな感じだったぴょん…?」

改めて見ると丸っこい感じがする

短い丈の上着から見えるお腹はかなりふっくらとしている

卯月「まさかこの金属って…」

水無月のスカートを確認する

やはりスカートのフックの金属は外れていた

水無月が気付いているかどうかは分からないが…

卯月「前言撤回するっぴょん。食べた後すぐ寝ると豚になるっぴょん」

膨らんだお腹を突くと水無月が擽られたかのように笑う

水無月「ひひ…」

卯月「ふぅ、それにしても気持ちよさそうに寝てるぴょん」

水無月「すぅすぅ」

卯月「…この寝顔を見てたらうーちゃんも眠くなってきたぴょん」

卯月「かなり柔らかそうだしこのお腹を枕にして寝てみるぴょん」

卯月は水無月のお腹を枕にして寝ようと思った時ある考えが頭を過る

卯月「…こんなところ見られたらまずいぴょん」

慌てて鍵を閉める


卯月「よしこれで寝れるぴょん」

改めて眠っている水無月のお腹に頭を置く

卯月「あぁ結構寝心地いいぴょん…」

予想以上の気持ちよさに恍惚としてしまった

卯月「まず普通の枕と違って暖かいのが良いぴょん…」

水無月の体温が直に伝わってくる

生温いが体温のため非常に心地よい

特に普通の枕と違う点が1つだけあった

卯月「お腹の音が聞こえるぴょん…」

耳をお腹に着けると水無月のお腹の音が聞こえてくる

ゴロゴロ…グルル…

卯月「…くせになるぴょん」

卯月「…はっ!」

卯月「いつの間に寝てたぴょん…と、時計時計!」

卯月「…よかったまだ30分しか経ってないぴょん…」

慌てて起きると枕にしていた水無月の服を整えそそくさと部屋を去った


3日後

水無月「はむはむ」

望月「ね、ねぇ~?水無月…?」

水無月「?…なに?」

望月「ちょっと食べ過ぎかな~って」

三日月「ちょっと体重量った方がいいと思う…」

水無月「そうかなあ?」

菊月「卯月もそう思う…あれ?卯月?」

卯月「や、痩せられたら困るぴょん…」

こっそり抜け出した卯月は脱衣所に向かっていた

卯月「体重計に細工して軽い数字が出るようにするぴょん!」

脱衣所に入り体重計を見つけると早速取り掛かろうとするが…

卯月「…水無月の体重ってどのくらいだったぴょん?」

卯月「…そうだ!うーちゃんの体重を量ってその数字で固定するぴょん!」

卯月「…32kg……うーん36kgにしておくぴょん」

卯月「よしテープで張り付けて…」

ガタッ

卯月「!隠れるぴょん!」

水無月「大丈夫だと思うんだけどなあ」

水無月「…36kg…まだ大丈夫。ふひひ」

卯月(ふーっよかったぴょん)

水無月「さて安心したし部屋に戻ろうかな」

卯月(!チャンスぴょん!久しぶりにお腹枕を堪能するぴょん!)

卯月「今日は皐月が皿洗い登板…」

卯月「今日は11人分皿を洗わないといけないから遅くなるはずだぴょん!」

卯月「水無月もそろそろ…」

ぐぅ~ぐぅ~

卯月「…扉の前にいるのにいびきが聞こえるぴょん」

ガチャ

卯月「いつも通り鍵もかかってないぴょん」

卯月「油断し過ぎだぴょん。その油断が体型に出てるんだぴょん」

扉を開けると前見たときと同じように水無月が仰向けで眠っていた

前見たときとの違いと言えば…

卯月「脱衣所で見たときも思ったけどさらにお腹が出てきた感じがするぴょん」

短い丈により晒されたお腹は以前より膨らんでいる

満腹まで食べるせいでもあるがやはり過剰なカロリーが原因だろう

卯月「お邪魔するぴょん」

卯月はお腹に向けて頭を突っ込む

卯月「まったくうーちゃんだからいいもののもし変態が入ってきたらどうするつもり…」

卯月「…う、うーちゃんまるで変態みたいぴょん…」

卯月「人のお腹で寝たりお腹の音を聞くのが好きだなんて…」

卯月「…考えないことにするぴょん」

水無月「むにゃむにゃ」

卯月「…やっぱり寝心地は前よりいいぴょん…ああ……」

卯月「あっお腹の音がするぴょん!今回はすごいぴょん!」



ドンドンドン

卯月「!!!!!!!またいつの間にか寝てたぴょん!」

卯月「しかも誰かドアを叩いて…ってもう1時間経ってるぴょん!」

卯月「いや鍵がかかってるから…」

皐月「水無月?入るよ?」

卯月「あっ!皐月は鍵持ってるぴょん!!!」

卯月「か、隠れるぴょん!…クローゼット!」

バタン

ガチャ

皐月「水無月~?」

水無月「むにゃ…あっさっちん?…ひっ!」

卯月(…?)

皐月「今日ね~これ見つけちゃったんだ」

水無月「これは…その…?」

卯月(何見つけたぴょん?)

皐月「なんでゴミ箱に捨ててあったのかな~」

水無月「えへへ…」

卯月(な、なんかやばい雰囲気ぴょん)

パァン!

水無月「いたっ!」

卯月(!!!?????)

皐月「ダメじゃないか水無月」

水無月「でも体重は普通だった…」

皐月「嘘ついてもダメだよこの…豚さんっ!」

パァン!

水無月「いたっ…!ちょちょっとベルトは…」

卯月(ベ、ベルト?もしかしてベルトで叩いてるぴょん…?や、やばいぴょん!)

皐月「とうとうベルトを付けられなくなるくらい太ったのかい?」

水無月「そ、その気になれば…」

皐月「じゃあほら立って?」

水無月「え、付けるの?」

卯月(水無月がんばってぴょん…もうあの音は聞きたくないぴょん…)

水無月「うぐぐ…」

皐月「あれ~?お腹が邪魔して閉まらないね」

水無月「ぐぐ…」

皐月「お腹引っ込めてもだるんだるんだねえ」

水無月「ぷはあ!」

皐月「うーわもっと膨らんだ!こんなにお肉貯めこんで服も可哀そうだね」

水無月「さ、さっち…皐月?なんかいつもと違う…」

皐月「あれだけバルジを気にしてたのにいざバルジが付いてみれば…」

水無月「あうっ、抓らないで…」

皐月「抓る?掴んでるんだよこのバルジを!ほ~らたぷんたぷん揺れるよ」

水無月「あう…」

皐月「さて豚さんには罰ゲームだね。…今第二演習場は誰も使ってなかったね」

水無月「え?」

皐月「さあいくよ!」

水無月「ちょっ…」



ギィー…

卯月「と、とりあえず体重計は直しにいくぴょん…」

卯月「…皐月怖いぴょん…」

おわり

島風「あ~暇~…」

バタン

天津風「島風ここにいたのね」

島風「おー天津風」

天津風「…ここ最近ずっとコタツにいない?」

島風「だって外寒いもーん」

天津風「そう言って動かないと体に悪いと思うけど」

島風「えー大丈夫だって」

天津風「…最後に外出たのいつ?」

島風「えーと……5日前かな?」

天津風「そう。じゃあそのときの天気は?」

島風「…くもり」

天津風「晴れよ」

島風「そうそう途中から晴れて…」

天津風「嘘よ。ずっとくもりだったわ」

島風「ず、ずるーい」

天津風「ずるいじゃないわ。大体5日前は初風と時津風と私とで一緒に一日中トランプやってたでしょ」

島風「あ、あれそうだっけ…」

天津風「はぁ、日付の感覚がないくらいもう外に出てないのね」

島風「そ、そうかな…」パクッ

天津風「…そのお饅頭残りのやつはどうしたの?」

島風「全部食べちゃったよ」

天津風「いい?冬はただでさえ動かないのよ」

島風「うん」

天津風「それなのに食べてばっかりいたらぷくぷく太っちゃうわよ」

島風「ふふーん島風は太らないもーん」

天津風「むっ言ったわね。じゃあコタツから出てきて?」

島風「えっ?」

本当は瑞鳳編を投稿する予定だったけどうっかりミスで消滅してしまったので
代わりに島風編の頭だけ上げておきます
今日中に続きを書いて終わらせますのでお待ちください

島風「…外にはいかないよ?」

天津風「ふーんこれからクリスマスケーキの予約にいこうと思ったのに」

島風「ほ、本当?」

天津風「島風にも選ぶの手伝ってもらおうと思ったんだけど…」

島風「行く!」

天津風「じゃあコタツから出てくることね」

島風「えーそれは…天津風が行ったら行くから」

天津風「…何か隠したいものでもあるの?」

島風「そ、そんなのないから!」

天津風「ふーんじゃあ私先に行ってるから」

島風「ふぅ」

天津風「…と見せかけてっ!」

島風「おうっ!」

不意を突かれた島風は天津風にコタツから引っ張り出された

島風「さむ~い!」

天津風「ふふっ、油断したわね…あれ?」

天津風「アンタパンツ履いてないの?いつものやつ」

島風「え?履いてるよ?ほら」

天津風「ま、まさか…」

天津風は島風のお腹に手を置く

天津風「…ちょっとこれは予想以上ね」

贅肉のかけらもなかったはずの島風のお腹は今やパンツの紐を飲み込むくらい成長している

天津風「…」グニグニグニグニグニ

島風「ち、ちょっとぉ…」

天津風「今年は島風の分のケーキは無しね」

島風「や、痩せるから!」

天津風「本当に?」

島風「本当本当!」

天津風「まぁいいわ。じゃあ早くコート着て。ケーキ屋に行くわよ」

島風「はーい」



天津風「4人用だから5号でいいわね」

島風「えー6号のほうが…」

天津風「…」グニッ

島風「痛い痛い分かった5号でいい!」

天津風「自分の状況を分かってるのかしら」

帰り道

島風「うー寒ーい」

天津風「このくらいの寒さには慣れなきゃダメよ」

島風「天津風は平気なの?」

天津風「そりゃちょっとは寒いけど…」

島風「ふーん。…ねぇケーキって四等分するの?」

天津風「…さっきも言ったけどこれからのダイエット次第よ。痩せなかったら初風と時津風と私で三等分するから」

島風「そんなぁ…天津風そんなに食べたら太っちゃうよ?」

天津風「あなたが言えたことじゃないでしょっ」グニッ

島風「あうっ」

天津風「それに私はこの年末年始に向けてダイエットしたの!ちょっとくらい食べ過ぎたって平気よ」

島風「一人だけ痩せるなんてずるーい」

天津風「何回も誘ったのに断ったのはそっちでしょ!…帰ったら早速走り込みだからね」

島風「はぁい…」

天津風「さて運動を始めるけど…まず!」

島風「まず?」

天津風「500m一本で勝負よ!」

島風「にひひー私に勝てるの?」

天津風は今まで島風に競走で勝ったことがない

天津風「私だって特訓したんだから!差を縮めることくらいできるはずよ」

島風「よーし行くよ…」

天津風「位置について…」

天津風(…クラウチングスタートの姿勢だと島風のお腹が段になってるわ…怠けてた島風には負けないんだから)

島風「よーい…ドン!」

天津風(っ!速い!…流石島風ね)

天津風(差を縮めたいところだけどどんどん離されていくわ…)

天津風(残り300m…ここで踏ん張らないと…)

天津風「…ってあれ?」

島風「はあっ、はあっ、はあっ」

天津風「し、島風…?」

バタン

島風「ふぅーっ」

天津風「…500mも走り切れないほど体力が衰えてるのね…」

島風「…あ、あまつかぜぇ…」

天津風「な、何よ」

島風「恥ずかしいよう…」

天津風「あんな服着てる上にだらしないお腹晒しても恥ずかしくないのに速く走れないのが恥ずかしいの…?」

島風「う、うん…」

天津風「じゃあまた練習して走れるようになればいいのよ」

島風「お願いね天津風…」

天津風「へ、変な気持ちね…」

島風「はあはあ」

天津風「もう1周よ!フォーム崩れてるから直して!」

島風「はあい」

天津風(まさか私が島風に指示するなんて…ちょっと快感かも)

天津風(…じゃなかった。島風が悩んでるんだから私も全力で答えないと)

島風「ふぅーっ」

天津風「よくがんばったわ。今日はもう終わりだからご飯食べに行きましょ」

島風「やったー補給だ!」



島風「…ねぇこれだけ?」

天津風「そうよ。ダイエット中なんだから」

島風「むぅーいただきまーす!」がつがつ

天津風「ちょっと島風!早食いしないの!」

島風「むふっ」

天津風「早食いすると満腹感が得られないから余計にお腹空いちゃうのよ?ゆっくり噛んで食べて」

島風「はぁい…ねぇ天津風」

天津風「何?」

島風「天津風も同じメニューなんだね」

天津風「私もダイエット中だから…」

島風「…天津風はすごいね」

天津風(えっ…ちょっと照れるわね)

島風「…ニンジン食べられるなんて」

天津風「…残しちゃダメよ?」グニニッ

島風「ちょっとなんで怒るの?痛いってばあ!」

浴場

島風「ごじゅうはーち、ごじゅうきゅーう」

天津風「百数えるまで上がっちゃだめよ」

天津風(まさか10秒で上がるとは思わなかったわ…)

島風「…ろくじゅーう、ななじゅーういーち、あふ!」

天津風「…飛ばしても分かるんだからね」グニニ

天津風「お風呂に長く浸かってないと代謝が悪くなって太りやすくなるのよ?」

島風「天津風はどのくらい入ってるの?」

天津風「…1時間くらい入ってるかしら」

島風「へーだからすぐ顔赤くなるんだ」

天津風「えっそうかしら…」

島風「すぐ赤くなるからすけべ風って呼ばれてるけど」

天津風「え?へっ、ちょっと本当?」

島風「うそだよ」

天津風「むん!」ざぶん

島風「ぶくぶくぶく…」

初風(…すけべ風って呼ばれてるのは服のせいだけどね)

島風「ふん!」ダダダダダ

天津風「は、速い…追いつけない…」

島風「どう?パンツも見えるようになったしこれでダイエット成功したって認めるでしょ?」

天津風「え、ええ認めるわ…」

天津風(結局勝てなかったけど…島風のいろんな部分を見れたし良かったわ)

島風「やったーっ!じゃあケーキね!」

天津風「?もともと島風の分は無いわよ?」

島風「え…?」

天津風「だってこれ第十六駆逐隊の分だから…」

島風「でも痩せなきゃ三等分するって…」

天津風「雪風はクリスマスは大和のところに行くからどちらにしても三等分よ?」

島風「…ううっ」

天津風「嘘よ嘘!一緒に食べましょ」

島風「!天津風ー!」

天津風(島風の泣き顔もう1度見たくなったからこんなこと言っちゃったけど…私いじわるな子かな)

島風「わっ天津風顔真っ赤!」

天津風「えっそんなことないわよ!」

天津風(やだ私本当にスケベかも…)

島風「天津風!先に食べてるからね!」

天津風「え?まだクリスマスは先だから食べちゃダメ!」

島風「ふふーん!食べられなくなかったら追いついてね!」

天津風「ちょっと島風ー!…はぁ、足が速いのも考え物ね」

島風「ふふっ」

おわり

夕張「ふぅ、積みゲー消化2本目終わり!…あと3本かあ」

ガチャ

由良「…夕張?まだやってたのね。無理して消化することないのに」

夕張「これは来年には持ち越せない因果なのよ!」

由良「そう?ちょうど終わったようだしお茶しましょ」

夕張「え?もうそんな時間?」

由良「今日はケーキ作ってきたから」

夕張「本当?由良のケーキおいしいから好きだなぁ」

由良「もうすぐクリスマスでしょ?練習で作ってるの」

夕張「そっかーもうクリスマスになるのかあ」

由良「夕張ってそういうの疎いよねえ」

夕張「し、失礼ね」

由良「じゃあ用意してくるから」

夕張「ふぅーおいしかった!」

由良「ごちそうさま。ねぇどうだった?」

夕張「もちろんおいしいわ。お店出してもいいくらい!」

由良「そう…よかった。…」

夕張「?」

由良「ねぇ夕張、あなたいつもその格好なの?」

夕張「いつもジャージだけど…」

由良「もうちょっと女の子らしくしてもいいと思うんだけど…」

夕張「うっ…いいじゃない別に…」

由良「それにその姿勢でゲームしてたら肩凝ると思うんだけど」

夕張「そうかなあ。確かにちょっと疲れが溜まっちゃってるかも」

由良「そうだ。良かったらマッサージしてあげるけど」

夕張「肩揉んでくれるの?」

由良「そんなものじゃないわ。もっと本格的なやつよ。ついてきて」

夕張「う、うん…」


由良に連れられて案内された部屋に入るとマッサージ台があった

暖かいし加湿機もあり随分本格的だった

夕張「えーと…ここに横になればいいの?」

由良「そう。あ、服は脱いでね」

夕張「え、服脱ぐの!?」

由良「マッサージするなら直接じゃないと」

夕張「ほ、本気ね…分かったわ。脱ぐからちょっとあっち向いてて」

由良「女同士でしょ?」

夕張「親しき仲にも礼儀あり、なの!」

由良「はいはい分かったわ」

夕張(…よし!)

夕張(これはなんとなくだけど…勘だけど…)

夕張(私今めっちゃぷにぷにな気がする!)

夕張(最近まともに動いてないし…由良のお菓子はおいしいし…)

夕張(…お肉確認よ!ま、まずは二の腕…)

夕張(…うう柔らかすぎる…つ、次は足…)

夕張(…ひーんぷよぷよ…で、でもここまでは予定通りよ)

夕張(私もともと手足ぷよぷよだし…でもお腹だけは…)

夕張(…な、何この感触…これ私のお腹に付いてるの…?)

夕張(…)むに~ん

夕張(うあ~引っ張る感触もあるし引っ張られる感触もある…)

夕張(わ、私のだ…このお腹…)

夕張(由良に見られたくないよう…そうだ!マッサージだから背中だけやってもらえば…)

夕張(よしじゃあうつ伏せでマッサージ台に…よいしょっと)


夕張「由良ー?準備できたわ」

由良「はーい…もう寝てるのね」

夕張「背中だけでいいから…」

由良「…?そう?じゃあ始める…よっ」グニィ

夕張「あーいたたたた!!!!!!」

由良「ふふふやっぱり凝ってるわね」

夕張「い、い、いたいって!」

由良「でも気持ちいいでしょ?」グニーッ

夕張「そ、そうだけどお!!!」

由良「筋肉が凝ってるのよ。じゃあ次は肩甲骨の下を…」

夕張「あ゛ーーーーっ!!!」

由良「…本当に硬いわね。そこまで痛気持ちよさそうだと逆に羨ましいわ」

夕張「へ、うへへ…どうも…」

由良「褒めてないっ!」ウニ

夕張「ふっ!…ぐぬぬ」

由良「夕張の普段の生活が悪いからこうなるのよ?」グニ

夕張「そっ、そんなこと言われ…たってぇ!!!」

由良「同じ姿勢を長く続けてると筋肉が疲れるのよ」グニー

夕張「き、肝に銘じます…いたあい!」

由良「ちゃんと身体を動かすこと…いいっ?」

夕張「ふぁい…」

由良「今度は足の裏をやるわよ、仰向けになって」

夕張「えっ仰向け?いや背中だけでいいけど…」

由良「夕張?あれだけ凝ってたんだからちゃんとマッサージしないと疲れが取れないわよ?」

夕張「そ、そうかなあ…じゃあお願いしようかな…そ、その前に」

由良「うん?」

夕張「タオル…ちょうだい?」

由良「いいけど…何に使うの?」

夕張「ちょっと汗拭こうと思って…」

由良「あ、気が利かなくてごめんね。はい」

夕張「どうも…あとお水お願いできるかしら。汗かいちゃって」

由良「いいわよ。ちょっとまっててね」

夕張(よし!今がチャンス!タオルをお腹に…!)

バッ!

由良「はい持ってきた…あらもう仰向けになってるのね」

夕張「えへへ…」

由良「仰向けになったら飲めないじゃない」

夕張「あ、そうだったうっかりしてた…あとで飲むからそこに置いておいて」

由良「分かったわ…タオルも回収していい?」

夕張「あー!タオルはそのまま!」

由良「え?」

夕張「お腹冷えちゃうから…このままで…」

由良「そ、そう?そんなに寒い?」

夕張「う、うん…今下着だけだし…」

由良「でも夕張っていつもお腹出してるし…」

夕張「お、お腹冷やすのはよくないんでしょ?」

由良「うーんそうだけど」

夕張「じゃあ足の裏のマッサージお願い」

由良「随分積極的だけど…痛いわよ?」

夕張「お、お願い…」


夕張「うーっ!」バタンバタン

由良「夕張暴れちゃだめよ」

夕張「だってえ!!!!!」バタンバタン

由良「ふぅ。やっぱり血流も良くないわね」

夕張「で、電流が走ったみたい…」

由良「夕張は体も硬いしじっくりと解さないといけないわね」

夕張「ま、まだやるのお?」

由良「ええ、でも…その前に!」

ガシャン

夕張「え?」

由良「足首と手首を固定して暴れなくするわ」

夕張「ちょっこれ鉄で出来てるの?」

由良「そうよ、じゃあ…えいっ!」グニ

夕張「あーっ!いたい!」

由良「これっ!」グニ

夕張「ああーっ!」

由良「ここもっ!」グニン

夕張「おふっ!…あーいたいい!」

由良「ふう…今押したのは臓器のツボだけど…全滅のようね」

夕張「うう…」

由良「汗びっしょりね。お水飲ませてあげるわ」

夕張「うん…」ゴクゴクゴク

由良「…」

夕張「…ねえ由良?なんかちょっと変な味するんだけど」

由良「身体に良い成分が入ってるから。…私も疲れたからしばらくお話しましょ」

夕張「いいけど…このままで?」

由良「すぐ終わるから。…ねぇ夕張?」

夕張「?」

由良「夕張ってかわいいわね」

夕張「え、何いきなり言われると照れる…」

由良「そうね…あとこういうお腹もね」

夕張「!」

ぺろん

夕張が一生懸命隠してきたお腹がいとも簡単に露にされてしまう

隠そうにも手は台に付けられた手枷によって動かせないし逃げようにも足は足枷によって動かせない

夕張「ちょー…ちょっと由良あ!」

由良「やってないゲームは来年に持ち越さないのにこれは持ち越していいのかしら?」

由良は夕張のお腹を軽くつつく

夕張「そ、そうだけどぉ…」

由良「ダイエットマッサージの必要があると思わない?」

夕張「ゆ、ゆら…まさか最初から気付いてたの?」

由良「そうね。だって最近夕張まるいし…」

夕張「そ、そんなに外見に出てる?」

由良「夕張は女の子なんだからもうちょっと気を使わないと」

由良「…さっきうつ伏せになってたとき脇腹すごかったわよ?」

夕張「えっ…本当?」

由良「ええ、たぷーんっていう感じで横に広がっててかわいかったわ」

夕張「…由良がお菓子食べさせるのが悪いんだからね?」

由良「私も責任を感じてこうしてるんだから。でも私も夕張も食べてる量は同じなんだけど…」

夕張「うぅ…」

由良「さてマッサージしてあげたいけど私は夕張の硬いところ揉み解すのに疲れたから…」

由良「柔らかいところは別の子にお願いしようかしら」

夕張「別の子…?」

由良「夕張は血流が良くないってさっき言ったでしょ?冷えてると痩せにくくなるから温めてあげるのよ」

夕張「それってどうやっ…て?」

由良「さてそろそろ時間ね」

夕張「時間…?それってな…ん…」

夕張(あ、あれ?)

夕張「な、なん…カハッ」

夕張(こ、声が出ない…)

由良「ここからはちょっと声を出されると困るから…」

夕張(え…?)

由良「さっきの飲み物に声が出なくなる薬を混ぜておいたのよ。また1時間ほどで声が出るようになるわ」

夕張(道理でさっき味が…でもなんで声を出しちゃ…)

五月雨「もしもーし由良さーん?時間になったから来たんですけど…」

夕張(五月雨ちゃん!?)

由良「ふふ…助けは呼べないわよ?」

夕張(ど、どうしよう…ていうか私これから何されるの…?)

由良「はーい今行くわ」

バタン

夕張(行っちゃった…何かするなら今のうちだけど…)

グッ!グッ!

夕張(う、動けないし…)

夕張「ッ!カハッ!」

夕張(こ、声も出ない…どうしよう…)

バタン

由良「さ、五月雨、こっちに」

五月雨「はい…」

夕張(五月雨ちゃん…あれ?目隠ししてる?)

由良「五月雨ちゃんにはここで寝てる艦娘が誰か当ててもらうわ」

五月雨「えっ艦娘ですか…そ、そんなことしていいんですか?」

由良「大丈夫よ。本人に許可取ってあるから。ちょっと動くかもしれないけど驚かないでね」

夕張(そんなの聞いてないってー!)

五月雨「わ、分かりました…頑張ります!」

夕張(ひーっ!)

五月雨「そーっと…あ、なんか触った!」

夕張(あ、そこ足!)

五月雨「こ、これは…足の指ですか?」

由良「そうね、そこは足ね」

五月雨「…っていうか裸足なんですか?」

由良「裸足だけじゃないわよ。今この子は下着しか付けてないわ」

夕張(なんで私の意志みたいに言うの…)

五月雨「そ、そうなんですか…」

夕張(ほら!ちょっと引いてる!やめて!)

五月雨「で、でもこれは艤装や制服で分からないようにする真剣勝負なんですね!」

夕張(んもー真面目なんだからあ…)

五月雨「そうだ!足のサイズも重要な情報だから確かめなきゃ…」

夕張(ん!く、くすぐったい…!)

五月雨「ん~…」モミモミ

夕張(かはっ…ううう…声出せないのが辛すぎる…)

五月雨「この大きさは…駆逐艦かな?」

夕張(小さくて悪かったわね!)

由良「…ふふっ」

五月雨「じゃあ足から上の方へ…あれ?これなんだろう」

由良「それはアンクルよ」

夕張(アンクルじゃない!足枷!…私もパワーアンクル装備できたら足が速くなるかもしれないのに…)

五月雨「へぇ~。でもアンクルなんて付けてる艦娘なんていたっけ…?」

由良「そうね。今しか付けてないみたいだから参考にならないかも」

五月雨「そっかーじゃあ無視してもうちょっと上に…」

夕張(無視しないで!鉄製のアンクルなんておかしいと思うでしょ!)

五月雨「ここは…ふくらはぎですね!」モミモミ

夕張(うひいくすぐったい!)

五月雨「うーんあんまり筋肉あるって感じじゃないですね」

夕張(五月雨ちゃん、運動不足になるとこうなっちゃうのよ)

五月雨「えーとこれはひざですね?」

夕張(あ、やっとくすぐったくないところまで来た…)

五月雨「うーんひざで個人を特定するのは無理…」

夕張(当てられたらすごいよ…)


五月雨「じゃあ次は太ももですね…」

夕張(あああ内側はくすぐったいからやめて…ひひひ…)

五月雨「え?うーん…」

夕張(あーまたぷよぷよとか言われるんだろうな…)

五月雨「ちょっと由良さんの太もも触らせてくれますか?」

由良「いいですよ」

五月雨「じゃあ…ふーん…なるほど…」

五月雨「で、こっちは…」

五月雨「…なんか由良さんと比べると太さは同じなんですけどこっちのほうが筋肉がないというか…」

夕張(おふう…)

五月雨「なんか持ち上げて台に落とすとたっぽんたっぽん言うんですよね」たっぽんたっぽん

夕張(えーやだそんなの聞かないで!)

五月雨「つまり私の推理によるとぽっちゃり気味の駆逐艦!」

夕張(ぽ、ぽっちゃり気味なのはあってるけど…私駆逐艦じゃないよお…)

五月雨「あれ?なんか引っかかった…あ、これパンツですね!パンツ!」

夕張(ちょっとあんまり大声で言わないで!)

由良「太ももの次は手にいきましょうか。私に手を貸して」

五月雨「は、はい…」

夕張(!)

五月雨「あっ!指と指がぶつかりました…」

夕張(五月雨ちゃん助けて!気付いて!)

五月雨「わっ、わ…なんか握手されたんですけど…」

夕張(私と五月雨ちゃんの仲でしょ…)

五月雨「ちょっと気持ち悪いかも…」

夕張(…しくしく)

五月雨「あっ解けた…な、なんかごめんなさい…」

夕張(…五月雨ちゃんに言われるとこんなに傷つくとは…)

五月雨「わっ手首に足と同じものが付いてる…」

由良「バンドね。これも無視していいわ」

五月雨「そうですか…」

夕張(それは手枷!いい加減気付いてよう…)

五月雨「ここが腕で…ここが肘…ここが二の腕ですね!」

夕張(あっくすぐったい…)

五月雨「うーむやっぱり柔らかいですね」

夕張(や、やめてぇ…)

五月雨「むにむに」

夕張(他人に二の腕揉まれるって不思議な経験だなあ…)

五月雨「ここが肩…ここが鎖骨…」

夕張(無抵抗でそこ触られるの怖い…さ、五月雨ちゃんだからいいけど…)

由良「ここまででどう?あと胸とお腹だけだけど」

夕張(当てて!当てて五月雨ちゃん!)

由良「答えは後で聞くけど当てたらその場でマスクをとってもらうわ。当てられなかったらそこで終わり。退室よ」

夕張(当てないで!絶対当てないで五月雨ちゃん!)

五月雨「うーん大体絞れてきたんですけど…まだ確信が…」

由良「じゃあそのまま手は胸の方に移動してね」

五月雨「あれっ意外と小さいですね」

夕張( )

五月雨「むむ…てっきり他のところと同じくらいお肉付いてるかと思ったんですけど…」

由良「あはは…」

夕張(笑わないでよぉ…)

五月雨「あまり胸を触るのは失礼なのでお腹の方に…」

夕張(ああついに来てしまった…)

五月雨「…な、なんですかこれ!?」

五月雨「ちょっとお腹ぷよぷよし過ぎじゃ…」

五月雨「他のところはちょっとやばいかなーと思ってましたけどこのお腹は完全にぽっちゃりですね…」

夕張(ああ五月雨ちゃんの手で私のお腹が揉まれてる…)

由良「どう思う五月雨ちゃん?」

五月雨「ちょっと冬になってたるみ過ぎだと思います!私は夕張さんのもとで訓練してますから大丈夫ですけど…」

夕張(だらしない先輩でごめんね五月雨ちゃん…)

由良「答えは決まったかしら?」

五月雨「うーんどちらかという感じなんですけど…」

夕張(当てないで…お願いだから先輩のこんな姿を見ないで…)

由良「じゃあ今から私が言うことに協力してくれたら質問権をあげるわ」

五月雨「質問権ですか…」

由良「ええ、この艦娘のことなら正直に答えるわ。でも直接の名前を聞くのは無しよ」

五月雨「分かりました協力します!で、何をすれば?」

由良「触ってて分かったと思うけどこの艦娘さんぽっちゃりしちゃって困ってるのよ」

五月雨「分かります!」

夕張(うう…困ってます…)

由良「そこでね。お腹のお肉を揉んでマッサージしてほしいの」

夕張(ま、まさか五月雨ちゃんにやらせるの…?)

由良「あとこの子は意志の弱い子だからちゃんと叱ってあげてくださいね」

五月雨「わ、分かりました!困ってるなら助けないと!」

夕張(ああああ恥ずかしいいいいいい!)

五月雨「じゃあ失礼しますね…」モミモミ

夕張(ああもう穴があったら入りたい…)

由良「この艦娘さんお菓子食べても運動しないんですよ」

五月雨「だ、駄目ですよちゃんと食べたら運動しないと!」ムニムニ

夕張(うえーんぷにぷにでごめんなさい…)

由良「毎日夜食でカップ麺食べてるんですよこの人」

五月雨「夜食もダメです!そういうことしてるからこんなお腹になっちゃうんですからね!」モニモニ

夕張(わ、わかりました…うう~はずかしい…)

由良「他に五月雨ちゃんから言うことは何かない?」

五月雨「え?えーと…そうだ!私の先輩の夕張さんのお腹、すごいきれいなんですよ!今度見てくださいね!」ムニムニ

夕張(あああああ!!!ごめんなさい!!ううう…)

五月雨「ふぅ…ど、どうでしょうか」

由良「十分よ。質問権をあげるから何でも質問してね」

五月雨「ようし…あの、この艦娘さんの髪の毛の色って何色なんでしょうか」

夕張(あ、あああもうおしまい…)

由良「…緑よ」

五月雨「分かりました!答えは…」

夕張(ひいい)

五月雨「山風ちゃんです!」

夕張(…えっ)

由良「あら、外れね」

五月雨「あれーおかしいなあ」

由良「残念だけど退場ね。またね」

五月雨「うーんまあいいか!艦娘さんを助けられたし!」

バタン

由良「…そろそろ喋れるはずだけど」

夕張「え?あ…ほんとだ」

由良「…助かったわね」

夕張「な、なんとか…」

由良「…怒らないの?」

夕張「私が悪いんだし…」

由良「そう…でもちゃんと効果は出てるみたいね」

夕張「え、効果?」

由良「…もう、本当に気にしないのね、はい鏡」

夕張「…うわ顔真っ赤!」

由良「顔だけじゃないわ全身真っ赤で蒸気まで出してたわ」

夕張「ふええ…」

由良「これなら代謝が上がってすぐ痩せられそうね…もう不摂生な生活はだめよ?」

夕張「はい…」

おわり

??「うにゃ~~~~っ!!!」

羽黒「こ、この声は…足柄姉さんの声!」

バタン

羽黒「一体どうしたんです…か…?」

足柄「は、はぐろぉ~」

脱衣所にいた足柄が体重計の上で立ち尽くしていた

足柄「体重がいつの間にか65kgになってるのよぉ~」

ひどく慟哭しているが羽黒にとっては今更といった感じだった

羽黒「だって足柄姉さん毎日飲みすぎですし…」

足柄「ふぇっ、そ、そうかしら?」

羽黒「それにカツだって毎日揚げてたじゃないですか!」

足柄「仕方ないじゃない!食べないと元気でないもの!」

羽黒「そんなこと言うと妙高姉さんに…」

足柄「あーだめだめ!妙高姉さんだけには勘弁して!本当!お願い!」

羽黒「わ、分かりました。言いませんから…」

うっかり口を滑らせてしまったが妙高が怒っているところは羽黒も見たくはない

足柄「ありがとう!恩に着るわ!」

羽黒「でもこのお腹じゃ妙高姉さんにバレるのは時間の問題じゃ…」

足柄「うっ…」

捲った服からは立派なお腹が現れた

何か食べたばかりでもないのに二回り以上大きくなっている

掴もうとすると辞書より厚い肉が掴める

このビール腹は日頃の食生活の賜物であることは明らかだった

羽黒「これなんとかしなくちゃいけませんね…」

足柄「うぅ…」

食堂

清霜「あ!足柄さんこんにちは!」

足柄「清霜ちゃんこんにちは…」

清霜「あれー今日はカツじゃないんだね」

足柄「そうなの…」

清霜「ん~まあ我慢するしかないんじゃないかなあ…」

足柄「そうよねぇ…」

足柄は羽黒からサラダ生活を言い渡されていた

足柄「うーあじけなーい!」

大淀「食べながら喋らないでください!」

足柄「はーい…」

足柄「うー…」

那智「どうした足柄。不機嫌だな」

足柄「ここ最近カツ食べてないから調子が悪いのよ」

那智「普通逆だと思うが…」

足柄「お腹がぐるぐる言ってるわ…」グルグル

那智「そ、そうか…じゃあ今日は飲まないのか?」

足柄「むっ!」

那智「麒麟山が手に入ったから一緒に飲もうと思ったのだが…」

足柄「じゃあ…」

羽黒「…」

足柄「わ、分かったわよ。っていうかいつの間にいたのよ…」

羽黒「私だって惨劇になったら困るんですからね!」

足柄「うっ惨劇…き、今日はお酒遠慮しておくわ」

那智「じゃあ加古でも誘うか…じゃあな」

足柄「うぅ~じゃあね…」

足柄「…」もっしゃもっしゃ

三日月「足柄さんまたサラダ食べてる…」

足柄「…」もっしゃもっしゃ

菊月「あれだと草を食べてるみたいだな…」

食べても食べても緑色な味

一週間続けた足柄は3kgの減量に成功したが元に戻るにはまだまだかかりそうだった

しかし痩せる前に足柄の欲求は限界に達し、足柄の中で何かがプツンと切れた

足柄「あーもう!私は草食動物じゃないのよ!」

長月「うわっ!」

足柄「あーもう揚げちゃうわ!もう一気に揚げるわよ!」

望月「なんかブチぎれてるー!」

足柄「キャベツが悪いのよ!こんなのカツと一緒に食べてくれって言ってるようなものじゃない!」

文月「そうかなぁ?」

足柄「はぁ、はぁ…」

足柄「ちょっと見誤ちゃったかも…」

片っ端からカツを揚げ続け…

一心不乱に食べ続けた足柄は起き上がれなくなるくらいまで食べた

足柄「あーお腹いっぱい」

満腹になるとやはり満足感がある

カツを詰め込んだお腹は服に収まらず丸出しになっていた

睦月「すごいお腹にゃしい」

物珍しさから睦月型駆逐艦の注目の的となっていた

皐月「わーすごい音がする!」

詰め込まれ張っているお腹は叩くとぽんぽんと音が出る

足柄「おふっ、ちょっと叩かないで…」

足柄「!?」

足柄「うっ!お腹が痛い…!」

足柄が急に腹痛を訴える

菊月「もしかしてこれって…」

如月「じ、陣痛かしら…?」

文月「神通さん?」

弥生「…そっちじゃないと思う…」

菊月「お腹が大きい女性が腹痛を訴えるのは子供が生まれてくる合図だとか…」

望月「えっ子供産むの!?」

睦月「と、とにかく誰か呼んでくるにゃしい!」



大騒ぎで医務室に運ばれた足柄だったが原因はやはり食べ過ぎによる腹痛だぅた

妙高「それで騒がせて他の人に迷惑はかけたあげく…」

足柄「…」

妙高「食べた分はきっちり消化してダイエットには失敗したというわけですか…」

足柄「はひ…」

鎮守府中に知れ渡った足柄妊娠事件は数時間もしないうちに妙高の耳に入りその1時間後には足柄は正座していた

妙高「…もう…」

足柄(!もはやこれまで…!)

妙高「もっと頼っていいんですからね?」

足柄「え?」

妙高「もちろんこうなったのは褒められることじゃないけど」

那智「そうだぞ、もっと姉を頼れば絶対力に…うっ」

妙高「…那智は席外していいからはやく楽になってきてください」

那智「うっぷ…」

妙高「…あとで反省文ですよ?あれだけお酒は朝まで飲んじゃダメと言ったのに」

那智「すまない…」

妙高「…おほん、私も姉として妹たちどんなことでも力になりますから」

足柄「妙高姉さん…うっうっ…」

妙高「じゃあまず仕事をあげるわ」

足柄「え?」

妙高「食べたカツの分のお代。まだでしょ?」

足柄「まさか…」

妙高「がんばって稼いでくださいね?いい運動になりますよ」

足柄「やっぱりー!…羽黒も来なさいよ」

羽黒「私もですかあ!?」

足柄「いいじゃないあなたがサラダ生活勧めるからこうなったのよ!」

妙高「足柄、一人でいきなさい」

足柄「ひどすぎるわ…」

おわり

????「早くしないと夜が明けちゃうわよ」

???「そう思うんだったら運ぶの手伝うでち」

ガラガラガラ…

????「ねぇ本当にやるの…?」

????「1度みんなで決めたことよ。」

ガラガラガラガラ…

????「よし、ここに置いておけばいいのね」

??「疲れたから押して荷台から落とすわよ、えい!」

ドスッ

????「そんな乱暴にしたら起きちゃうでしょ!」

??「大丈夫…。よし撤収するわよ」



コケコッコー

ガチャ

明石「あー今日もいい天気」

明石「郵便は…無し…と」

明石「…あれ?」

明石「…何このダンボール…」

明石「なにか頼んでたっけ…?」

扉の外には見知らぬ特大サイズのダンボールが置かれていた

明石「なんか紙が置いてある…」

「明石さんへ しばらく預かってください」

明石「え?預かってって…これを?」

明石「…とりあえず部屋に持ち帰ろう」

明石「って重!何入ってるんだろうこれ…」

適当にテープで止めてあるダンボールを開けた

伊19「むにゃむにゃ…」

明石「え?」

明石「な、なんで19さんが…?」

いつもの水着姿ではなく私服のようだったが

この特徴的な青い髪と胸の厚みですぐに伊19と分かった

明石「むむ…」

見回してみるとタイヤの跡があった

明石「誰かがダンボールに入れて連れてきたのかしら…」

明石「あれ、中にも手紙が入ってる」

明石「…ってこの手紙はめっちゃ長いわね…」

明石「…ずっと外に立ってたから体が冷えてきた…これは中で読もう」

明石「…さて」

伊19「ぐぅぐぅ」

明石「19さーん?風邪ひきますよー?」

伊19「すぴー」

明石「駄目だこりゃ。私も荷台使って中に入れるか…」

明石「よっこいしょっと」

部屋に戻った明石は荷台のダンボールに入った伊19をダンボールごと降ろす

冬の真夜中にダンボールに入れられて放置されていたわりには大丈夫そうなので

手紙に手を付けてみることにした

明石「手紙…数枚あるみたいだけど…」

とりあえず1枚をとって読んでみようとしたところでダンボールから声がした

伊19「ん…?はっ!ここはどこなのね?」

手紙を読もうとしたところでやっと伊19が目覚めた

明石「…ここは私の部屋ですけど」

伊19「なんでこんなところに…もしかして誘拐!?」

明石「違います!こんな紙と一緒にあなたがダンボールに入ってたんです!」

伊19「ダンボールに入った覚えはないのね!」

明石「はぁ…かくかくしかじか」(事のあらましを話す)

明石「でもなんでこんなことをしたんですかね…犬猫ならともかく艦娘相手にやっても帰ってきちゃうのに」

伊19「…今日から潜水艦は長期遠征なのね…」

明石「あ、そうでしたっけ…あ、手紙にも書いてある」

「長期遠征の間、伊19を明石さんに預けます」

伊19「きっと鍵も掛けられてるのね…」

明石「き、嫌われているんです…?」

伊19「ちょ、ちょっと…なのね…」

手紙の束から一枚の紙が落ちた

「かぎはかかってます」

明石「…とりあえず手紙を読みますか」

「今回伊19を預けることになった理由を述べます

 夏に伊26が入ってから、伊19は伊26は同型艦なので自分の代わりだと言い

 任務を伊26に任せて伊19はだらだらサボっていました 」

明石「…」

伊19「あ、えっと…伊26の経験のために必要なことだったのね!」

明石「あなたがサボる理由にはならないでしょ!というかよく大淀にバレなかったですね」

伊19「潜水艦はほぼ自主活動みたいなものなのね」

明石「まぁいちいち命令してたら大変そうだしねぇ」

「一か月後、なんとか伊19を連れ出して任務に参加させましたが

 長期の不精ですっかり筋肉が落ち、魚雷を撃つにも体勢が固定できず

 はっきり言って戦力にはなりませんでした」

明石「手厳しいですねえ」

「今考えてみると出撃できるだけでもその時は良かったと思います
 自主トレをすると言う伊19を信じて

 しばらく何も言わずに見守ってましたが
 
 ぐうたらを繰り返し、水着が着れなくなるまで太ってしまいました」

明石「えぇ…」

伊19「は、恥ずかしいのね…」

伊19を見るが私服なのでスク水のように身体のラインは出ず

一見太ったかどうかは分からない。でも…

明石「…つん」

伊19「ひいっ!」

ほっぺたはまるまるとしているし

ゆったりしている私服でもパツパツになってるのはよく見れば分かった

つついたお腹は油断していたから無防備な状態でつつかれ

パンツから溢れるほどのお腹の肉の感触を明石に味合わせてしまった

明石「道理でダンボールが重かったわけ…」

伊19「そ、そんなに…?」

明石「…まだ手紙続いてますね」

「それに加えて、とうとう盗み食いをするようにまでなったので

 長期遠征の間は明石さんの元に預けざるを得ないを判断しました

 どうぞよろしくお願いします」

明石「…これで終わりだけど宛名書いてないなあ」

明石「というか盗み食いって何してるんですか」

伊19「ちょ、ちょっとお腹が減ったからエクレア食べただけなのね」

明石「それって誰のですか?」

伊19「…なの」

明石「ん?」

伊19「みんなの…全部…なのね」

明石「…」

伊19「ぺろっと食べちゃったのね」

明石「…」ムニーッ

伊19「あうう」

明石「…どうしたら戻っていいか書いてないけど…」

伊19「や、痩せるしかないのね…?」

明石「そうみたいですね…」

伊19「はぁはぁ…着てきたのね…」

スク水を着た伊19が帰ってきた

かかった時間と息切れ具合から察するに相当格闘したと思われる

ダンボールの中で伊19の下敷きにされていたスク水だが

手紙の内容から推測するにおそらく伊19が着ていたものだろう

明石「…なかなかひどいですねぇ」

水抜き穴からお腹がはみ出している

スク水を着てくるまでに伊19の体のデータを見つめていたがこっちもひどかった

体脂肪率が脅威の40%越え。へそ周りは80cm超え。

潜水艦の体格を考えれば相当である

筋肉が少ないとその分痩せにくいので伊19には筋トレから始めさせることにした

伊19「ふぬぬぬぬ…」

だぷん

今の伊19の腕では腕立て伏せで体を持ち上げるだけで精一杯で体を床に打ち付ける運動にしか見えなかった

伊19「んぐぐぐぐ…」

ばたん

腹筋も同様に重い体は持ち上がらずそこそこの高さまで上げてから床に打ち付ける運動にしか見えなかった

伊19「ぬぎぎぎぎ…」

どすん

スクワットも脚も筋肉のない足は耐えず力尽きる度に転び、身体を床に打ち付ける運動にしか見えなかった

明石「そんなあなたにこの強制ギプス!」

伊19「それ何なのね…」

明石「これを使えば通常の100倍効率よく筋肉をつけることができます!」

伊19「もうちょっと早く言ってほしかったのね…」

伊19「装着完了なのね!」

明石「お、サイズだけ心配だったけど伊29さんには大丈夫でしたか」

伊19「今ニクって言ったのね!?許さないのねー!あっ」

ばたん

明石「ギプス付けてるんですから気を付けてくださいよ」

伊19「うう…」

明石「とにかくそのまま腕立て伏せしてみてくださいよ」

伊19「むぅ…あ、あれ?できるのね!」

明石「残り少ない筋肉を効率よく動かす効果もあるんです」

伊19「はぁ…10回できたのね!」

明石「そんなもんですかね」

伊19「これなんで売らないのね?」

明石「一度付けたら壊さないと外せないんですよね」

伊19「…」

明石「あと筋肉を酷使するのでひどい筋肉痛になります」

伊19「言うのが遅すぎるのね…」

明石「まあ帰る場所はないんですし…一か月間のんびりやったらどうです?」

伊19「ひどいのね…」

一か月後

伊19「ふんふふ~ん」

明石「ご機嫌ですね」

伊19「もう筋トレなんて無限にできるのね!」

明石「じゃあ外してみますか」

伊19「え、ちょっと…」

バキィ

明石「外れましたよ」

伊19「痛いのね!!ハンマーで殴るのは雑すぎるのね!」

明石「まぁまぁはやく腕立てしてみてくださいよ」

伊19「ふん!ふん!…」



伊19「100回できたのね!」

明石「お腹や足もいい感じに締まりましたね」

伊19「…あの…」

明石「?」

伊19「捨てられたのにここまでやさしくしてもらって感謝してるのね」

伊19「ダイエットだけじゃなく衣食住の面倒もただで見てもらって…」

明石「ただとは言ってませんよ?」

伊19「え?」

明石「請求書です!ローンでいいから返してね!潜水艦だしこのくらいの資源拾って来れるでしょ!」

伊19「…」

明石「それに今日は潜水艦のみんなが帰ってくる日じゃないですか。出迎えに行きますよ」

伊19「え、もうそんな日なのね?」

明石「脳まで筋肉になったんですか?」

伊19「煽りが適当過ぎるのね…」

鎮守府港湾

伊58「ただいまでちー」

伊401「ただいまー!」

伊19「おかえりなのねー!」

伊168「あっイク!その様子だと頭は冷やしたようね」

伊19「冷やしたのね!」

明石「感動の再開で涙出ちゃう」

伊8「…どさくさに紛れて資源に手出さないように」

明石「はい…」

伊19「あれ?ゆーちゃんは一緒じゃないのね?」

伊58「ゆーちゃんはお留守番でち」

伊401「イク知らなかったの?」

伊19「鍵掛けてたって書いてあったから潜水寮には行ってないのね」

伊8「え?鍵なんて掛けてないけど」

明石「…え?でもこれが…」

「かぎはかかってます」

伊58「これゆーちゃんの字でち!」

明石「言われてみれば平仮名だしそうだと思うんですけど…」

伊168「これゆーちゃんが勝手に入れたんじゃ…」

明石「ええ…」

おわり

伊19編の続き

伊19「ゆーちゃん許せないのね!」

伊168「まぁまぁゆーちゃんも伊19のことを思ってやったんだから…」

伊401「結局は成功したじゃない」

伊19「それとゆーちゃんは関係ないのね!今すぐ寮に戻って仕返しするのね!」ダダダ

伊8「あっ…ちょっと…」



潜水寮

伊19「ゆーちゃん!おとなしく出てくるのね!」

伊19「…」

伊19「鍵を開けないつもりなら…力づくで開けてやるのね!ぬぐぐ…」

明石「いくら鍛えても無理だと思いますよ…」

伊8「イク、はい鍵」

伊19「あっハチが鍵持ってたのね…」

伊8「だから待ってと言ったのに…」

伊19「よーし…」ガチャガチャ

伊19「突撃なのね!」

伊168「寮も一ヶ月ぶりだね」

伊58「どうせまたすぐ遠征でち…」

伊19「ろーちゃんはどこなのね!」

伊19「…どこにもいないのね」

伊168「私の部屋にもゴーヤの部屋にもいなかったわよ」

伊8「鍵はかかってたからどこかにいるはずなんだけど…」

明石「潜水寮っていっても普通の寮なんですねえ」

伊58「なんでついてきてるんでち…?」

明石「物色なんてしませんから安心してください」

伊168「…しおいは明石についててね」

伊401「了解!」

明石「とほほ…」

伊19「んー次はどの部屋を…」

????「…けてぇ…」

伊401「あれ?何か聞こえるけど…」

伊8「…この部屋かな」

ガチャ

U511「たすけてぇ…」

伊8「あ、いた」

伊19「よーし今行くのね」

バタン

伊19「お縄につくのね!…って」

U511「ふぇええ~ん」

伊19「うひひひ!ゆーちゃん箪笥の間に挟まって動けなくなってるのね!」

伊168「イク!笑ってないではやく助けるわよ!」

伊19「ふふふわかってるのね」

伊8「うーん重くて動かせない…」

明石「箪笥の中身を減らして軽くしましょう!えいえいえい!」

伊168「しおいー、連れてって-」

伊401「はーい」

明石「ちょっと待ってください私は真面目に協力を…」

伊58「全員で一気に動かすでち、せーのっ!」

U511「ありがとう…」

伊58「どうしてこんなところにはさまってたんでち…?」

U511「だって…」

伊19「ふふふん、イクには分かるのね、どうせ隠れようとしたら出てこれなくなったのね!」

伊168「ゆーちゃんが隠れる必要なんてないでしょ」

伊19「このゆーちゃんのお腹で一目で分かるのね!」

U511「!」ビクッ

伊19「イクがいない間に随分贅沢したみたいなの!」

U511「あうう…」

伊19「どうせこのお腹がひっかかって出れなくなったに決まってるのね」

伊19が摘んでるU511のお腹は他の潜水艦が最後に見たときよりあきらかにふっくらしていた

ピチピチに張っている水着の上からでも摘める量である

伊19「ふひひ…見つけたらどうしようかと思ってたけどこれはちょうどよかったのね」

伊168「どうしてそんなこと…」

伊19「ゆーちゃんを探してるときに気付いたけど食糧庫が空っぽだったのね」

伊8「本当なの?」

U511「イクが食べるのみて羨ましくなって…」

伊19「それでイクを追い出して独り占めしてたなんて悪い子なのね…」

U511「ごめんなさい…」

伊19「うっ素直に謝られると反応に困るのね…とにかく食っちゃ寝して太ると潜水艦の運動に支障が出るのね!」

伊168「あんたのことじゃない」

伊19「イムヤはちょっと黙ってるのね!二人の話なのね!」

伊168「…はーい」

伊168(明らかに調子に乗ってるけど大丈夫かな…)

伊58(ほっとけばいいでち)

伊19「そんなかわいそうなゆーちゃんはこのイクが付きっ切りで面倒を見て痩せさせてあげるのね」

U511「…ありがとう」

伊58(痩せたって言ってもまだ平均以上でち)

伊8(私たちは疲れたし休憩しましょ)

伊168(そうね)

伊19「まずは運動なのね!腕立て伏せからやるのね」

U511「うぐぅ…」

伊19「胸を地面に付けるの!お腹から先に付けてもだめなのね!」

伊19はお腹が出てもそれ以上に胸が大きかったため胸が先に地面に付いたが

胸がないU511はお腹から先に着地していた

伊19「ぐうたらしてるからお腹が出てきちゃうのね!引っ込ませるのね!」

ちなみに伊19のほうがお腹が出ていた

U511「きつい…」

伊19「弱音を吐いてないで次やるの!」

3時間後

伊168「そろそろ様子を見に行きましょうか」

伊58「わかったでち」



伊168「…あれ?U511は?」

伊19「イクが疲れたから適当にマラソンさせてるのね」

伊168「…こんなに寒いのに?」

伊19「今頃寒空の下はひはひ言いながら走ってるに違いないのね」

伊58「ひどいでち」

呂500「ただいまー!」

伊19「おかえ…あれ!なんか変わってるのね!」

伊168「ゆーちゃんがろーちゃんになってる…」

呂500「わーい!イクぷにぷに~」

伊19「ぎゃああっ、人のお腹を摘んじゃだめなのね!仕返し…って摘めないのね!」

呂500「ふふ~ん」

伊58「し、しかも痩せてるでち…」

伊168「どうしてこうなったの…?」

呂500「ん?えっとねー、なんか急に体が光り出して…」

呂500「そうしたら眠くなったから寝たら気が付いたらこうなってたの!」

伊58「あっさりしすぎでち」

伊19「ずるいのね!もっかい食べ直して太るのね!」

呂500「もがー!もがー!」

伊168「ちょっとイクなにしてるのよ!やめなさい!」

伊19「ふがー!」

明石「ちょっとどこですかここ!目隠しとか必要ないでしょ!」

伊401「さーてどこでしょう?」

明石「なんか寮の仲なのにひんやりしてる…」

明石「そ、そういえば潜水寮には地下から資源を密輸できるように秘密の港湾に繋がってるとか…」

伊401「ふふふ…」

明石「ま、まさか…」

伊401「知られたからには帰しちゃおけないねー」

明石「私は何も知りません!」

伊401「もう遅いよ!どぼーん!」

明石「ごぼぼぼぼ」

伊8「この人たちお風呂で何してるんだろ…」

おわり

山風「はむはむ…」

海風「どんどん食べていいからね山風!」

春雨「ま、またやってる…」

山風がこの鎮守府に来てから二ヵ月経った

山風を一目見た海風は山風に飛びつき、それ以来ずっと懇切丁寧に世話を続けている

しかし時間が経つにつれて問題が露見してきた

春雨「山風が大切なのは分かるけどちょっと甘やかしすぎというか…」

海風「で、でも私心配なんです…山風がお腹空かせてないかって…」

毎日山風のためにご飯を作り、毎食食べさせている海風だが、

心配性のあまり作る食事の量がどんどん多くなってしまったが

食べる山風もどんどん食べるにつれ胃が大きくなったので食べきれないということはなかった

食べた分は運動すればいいのだか、ここでも海風の心配性が災いした

海風「山風が怪我をしたら大変です!」

と、どうしても山風が出撃したり運動するのを拒んでしまった

当然余分に食べたものは余分なエネルギーとして蓄えられてしまい…

山風「けぷ」

海風「お腹いっぱいになった?」

山風「…うん」

春雨(山風…太り過ぎじゃ…)

制服の上着は膨らんできたお腹に押し上げられ意図せず常にへそを出している状態になってしまった

そのへそもすっきりした縦からお腹周りに付いた肉に合わせた横向きに姿を変えていた

何針も縫い合わせてあるスカートはギチギチと悲鳴をあげている

山風「ふぅ~…」

当人は呑気にお腹をさすっている

流石にここまでいくと春雨も黙っているわけにはいかなかった

春雨が黙っていても白露型の誰かが、白露型の誰かが黙っていても艦娘の誰かが指摘するのだろうが

今指摘しなければきっと体を壊してしまうだろう

春雨「山風ちゃんは気にならないの?」

山風「…ちょっとは…ダイエットは必要かなって…」

山風はお腹をさすっている手でそのまま肉を掴む

山風「でも海風の作る料理はおいしいし…我慢できない…」

春雨「痩せる気はあるけど決心がつかないってことですか…」

背中を押すだけでも力になれれば…

海風「あ、あの…山風をダイエットさせるんですか…」

心配そうに聞いていた海風が割り込んできた

春雨「そうしないといけないと思います」

海風「ううでも山風には辛い思いは…」

春雨「海風!このままじゃ山風はいつか体を壊してしまいます!」

海風「!」

山風「!」

海風「わ、分かりました。何も言いません…」

春雨「私の上司にいい人がいるんです」

海風「いい人?」

次の日

春雨に指定された場所に春雨と山風と海風は来ていた

長良「おはよー!」

春雨「おはようございます!」

海風「おはようございます…」

山風「おはようございます…」

長良「お腹周りを減らしたいって聞いたんだけどあってる?」

山風「はい…」

長良「じゃあまずはお腹周り計ろうか!」

山風「えっ…」

長良「ちょっと抵抗あるかもしれないけど目標設定に必要なことだよ?」

山風「わかりました…」

素直に山風は上着を捲りお腹を出す

前の日、あまり食べ過ぎないように言いつけておいたが一応は守ってきたようだ

昨日張っていたお腹は多少はへこんでいるがその分付いている贅肉が分かりやすくなっている

山風も意識してるようでいつも下がってる眉がさらに下がってるように見える

長良「うわぁすごいねぇ」

山風「…」

山風は顔が真っ赤になりつつも長良は気にせずメジャーを腹周りに回す

長良「えーと…80cm!」

山風「!ふんっ…」

流石に80cmはショックだったのか今更になってお腹をへこませるがただ微妙な空気が流れるだけだった

海風「や、山風…」

長良「じゃあ次は海風さん!」

海風「えっ?」

山風の問題なので海風は特に痩せる必要はないのだが

山風に辛いことをさせると邪魔されそうなので海風も運動させておくことにした

「海風は…76cm!」

…それに海風にも結構肉が付いていたので。

山風と海風は二人とも専用の運動着に着替えた

長良が用意したスポーツインナーだがお腹の部分が丸出しになっておりそれぞれの肉付きが露になっている

山風はその数値が示すように大量の食事で育まれた贅肉がお腹周りを覆っている

海風は山風に迫る数値ではあり、平均以上に余分な脂肪も付いているが山風ほどお腹は出ていない。

しかし海風の背中を見るとピッチリしたインナーにこんもりと肉が乗っている

海風の腹周りが予想以上に太かったのはこの背中や脇腹の肉に厚さによるものだろう

今回海風が太った原因は山風への料理の試食もあるが姿勢の悪さもあるのだろう

海風の背中を触ってそれを確認した長良はさっそく準備運動から始めることにした

長良「じゃあせっかく二人いるんだからまずペアストレッチからやっていくよ!」

背中合わせになり片方がもう片方を持ち上げる担ぎ上げのストレッチだが…

山風「じゃあ海風持ち上げるね…」

海風「や、山風…無理しなくていいからね」

山風「せーのっ」

海風「うっ…あふっ」

ドスン

反った海風の背中の筋肉は耐えられずに引き攣り山風の背中から落ちてしまった

長良「あちゃ~海風ちゃん大丈夫?」

海風「し、しばらく時間をくれれば…」

海風は床で引きつっている

長良「海風ちゃんは動けないみたいだから春雨が代わりに山風ちゃんを背負ってね」

春雨「あ、はい!」

山風「大丈夫…?」

春雨「いきますよ…せーのっ!」

山風「ふんっ!」

春雨「う、お…」

ドスン

春雨は山風の予想以上の重さにバランスをとれず潰されてしまった

春雨「お、重い…」

山風「…ごめん…」

負傷者が続出したため続きは日を改めることになった

長良「はいワン・ツー!」

山風「はあ、はあ」

海風「ふう、ふう」

ガチャ

春雨「失礼しまーす…やってますね」

あの日以来山風と海風は室内で長良と一緒にエクササイズに明け暮れている

海風は忠告された通り山風への食事は控えさせている

その成果か二人ともほっそりとしてきた

問題だった山風の下腹や海風の背中はほとんど目立たなくなってきた

春雨「床濡れてますけど雨漏りしてるんですか?…あれ最近雨なんて降ってない…」

長良「あはは…毎回こうなっちゃうんだよね…」

春雨「…まさかこれ全部汗ですか?」

床は汗で濡れていた。初めの頃は水たまりができるほどだったという

山風「いつも雑巾がけしてるの…」

長良「掃除もできるし運動にもなるから一石二鳥だよ!」

春雨「まぁ汗をかくってことは燃焼してる証拠ですからね…」

海風「あっそうだ春雨!山風が元のスカート履けるようになったんですよ!」

春雨「そうなの?」

海風「今履かせますからね!山風ちょっとこっちに来て!」

山風「うん…」

海風「…ほら!」

少しピチピチだが問題なく履けている

ホックの部分を何度も補修してあるところを見ると以前は何回も壊していたのだろう

長良「汗かいたらちゃんと水分とってね!」

海風「そうだ!山風、今飲ませてあげるからね!」

山風「うん…」ゴクゴクゴク

春雨(相変わらずね…)

山風「…」ゴクゴク

春雨「…」

山風「…」ゴクゴク

春雨「…いつまで飲んでるの?」

海風「喉が渇いたら大変ですから…」

山風「…」ゴクゴク

海風「食べ物の代わりに水を入れることで空腹も紛らわせますし…」

春雨「でも飲ませ過ぎじゃあ…2Lボトル一本丸ごと?」

春雨(この汗も水の飲み過ぎじゃ…)

山風「ぷぅ」

山風は2Lの水を飲みほした

長良「よしそろそろ第二ラウンドいくよ!」

海風「山風立てる?」

山風「うん…あ」

ブチッ カラン

山風のスカートからホックがとび、乾いた音を鳴らした

二人が完全に元の姿に戻るのはもう少し先になりそうだ

おわり

甘味処間宮

速吸「よいしょっと。ここに置いときますねー」

間宮「速吸ちゃんありがとう。」

伊良湖「いつも運ぶの手伝ってもらって助かります!」

甘味処間宮ではたくさんの艦娘に対応するために大量の材料が必要だった

速吸は率先してその材料の買い出しや運搬を手伝っていた

伊良湖「速吸さんは座っててください。飲み物用意しますから」

速吸「ありがとうございます」

間宮「でも飲み物だけじゃお礼にならないわね」

速吸「いえ、お礼なんて…」

伊良湖「そう言っていつも受け取らないじゃないですか」

間宮「これも私達を助けると思って…」

速吸「…しいて言えば一つあるんですが…」

間宮「なんですか?何でもお手伝いしますよ?」

速吸「私、補給艦なんで補給用の燃料積んで出撃するんですが…」

伊良湖「速吸さんにしかできない仕事ですよね」

速吸「頼ってくれるのはいいんですけど…たまに補給が必要なく作戦が終わるときもあるんですよ」

伊良湖「そういうときってどうしてるんですか?」

間宮「海に捨てちゃうのはダメだし…」

速吸「ええ、ですから…」

伊良湖「…あー…」

間宮「…ああ…」

ジャージを捲った速吸のお腹はぽっこりと出ている

椅子に座った状態のため太ももにも乗った状態になっている

速吸「使わない燃料は私でも消化できずにお肉になっちゃうんです…」

お腹がタンクになっているため贅肉もお腹周りに付いていた

速吸「だからちょっとダイエットに協力してくれないかなーって…」

間宮「私にできることがあればなんでも…」

伊良湖「それならなんでも手伝います!」

速吸「ありがとうございます。じゃあ…」

伊良湖「えっ…?」

カウンター越しの速吸が身を乗り出して伊良湖に近寄ってくる

速吸「失礼します!」

伊良湖「むぐっ!」

速吸は急に両手で伊良湖の頭を押さえ、キスをした

伊良湖「!」

間宮「ちょ、ちょっと…」

唇を通してなにか暖かいものが注がれているような気分がする

同時に何か違和感があった。お腹に張り付くような違和感が…

伊良湖「ぷはっ!」

やっと速吸から解放されたが違和感は残っている

お腹に手を当ててみると…

伊良湖「!」

柔らかなむにむにとした感触が伝わってくる

伊良湖のお腹は膨らんで服を圧迫していた

水などではなく脂肪の感触である

間違いない。脂肪を給油させられた

伊良湖「速吸さん、これって…」

速吸「間宮さんも失礼します!」

間宮「んっ!?」

伊良湖が気付いたときには速吸は間宮にキスをしていた

伊良湖「間宮さんっ!」

伊良湖はすぐさま間宮を速吸から引きはがし、お腹周りを掴む

間宮「あっ伊良湖ちゃんそこは…」

伊良湖と同じように脂肪が増えている感触がある

しかし、腹周りは伊良湖より二回り以上も大きい

伊良湖「こ、こんなに…私よりひどい…」

速吸「えっ伊良湖さんと同じくらいにしたんですが…」

伊良湖「えっ?」

間宮「…///」

甘味処間宮の特性パフェ、そのカロリーの暴力はすさまじく

間宮本人にも影響が及ぶほどだった

速吸「改めてお願いなんですけど…」

速吸のお腹は伊良湖と同じくらいまで縮んでいる

速吸「一人で痩せるより三人に分けて痩せたほうが早く済むじゃないですか」

伊良湖「そ、それはそうですけど…」

速吸のことは不憫に思うし理屈も分かるのだが納得いかない

速吸「どっちにしろもう戻せないので…」

間宮「そ、そうですよね…」

給油艦の力は一方通行である

速吸「ダイエット、頑張りましょうね!」

間宮「はい…」

それから数週間、3人は毎朝のランニングで体を絞った

その成果も順調に表れてきた

速吸「伊良湖さんはもうほとんど元に戻りましたね」

伊良湖「いい気分転換になりますしダイエットもたまには悪くないかも…」

間宮「…」

伊良湖「それに比べて間宮さんは…」

間宮「あうう」

このダイエットでの一番の収穫は間宮のつまみ食いを監視できたことだろう

そんなことをしなくてもお腹の出具合でつまみ食いの量は分かっていたのだが…

それでも順調にダイエットが続いていたある日…

伊良湖「ああ…」

間宮「ちょっと…ねぇ」

速吸「うう…」

速吸のお腹は元に戻っていた

原因はもちろん補給分が肉に変わったことである

間宮「これではキリがないですね…」

伊良湖「どうすれば…」

明石「…何してるんです?」

伊良湖「あっ明石さん」

間宮「これは…」

かくかくしかじか

明石「それでこんなお腹なんですね」

速吸「はい…」

明石「…じゃあ全部誰かに移しちゃえばいいのに…」

速吸「…」

伊良湖「あっ…」

間宮「あっ…」

速吸が後ろの伊良湖と間宮を振り返る

既に二人は口を手で塞いでいた

明石「こ、これ言っちゃダメなやつ…?」

速吸「…」ダッ

明石「あっ、ちょっ…」

すぐに追いかけたが速吸は見失ってしまった

速吸が見つかったのはそれから3時間後

明石「誰に渡したんですか!」

速吸「言いません!」

動けないように手枷と足枷を付けてある

しかしお腹は3時間前と違いすっきりしており無駄な肉はまったくない

どうやら3時間の間に誰かに注ぎ込んできたようだが…

明石「うーん…」

速吸が白状しなくてもあれだけの脂肪を注ぎ込めば誰かが気付くはずだし

キスもするのだから騒ぎになるはずだが…

明石「…交渉しませんか」

速吸「?」

伊58「本当でち!妊娠してるでち!」

大淀「本当ですかー?」

伊58「お昼寝してて起きたらお腹がこんなに膨らんでたんでち!これじゃオリョクルにもいけないでち!」

大淀「…」

伊58「う、疑うの…?」

明石「大淀ー。失礼するよー」

大淀「あ、明石」

明石「大淀。…ごにょごにょ」

大淀「…そうですか」

大淀「伊58さん、事情は分かりました」

伊58「本当でち?」

大淀「オリョクルの代わりに弾丸ダイエットツアーにご招待します」

伊58「そんなー!」

明石「これでよしと」



速吸「教えたので改造のほうは…」

明石「補給しなかった場合脂肪に変わらないようにすればいいんですよね?」

速吸「そうです!」

明石「まぁそのくらいなら…」

こうして速吸は補給のせいで太らないように改造してもらうのだった…

おわり

水無月編の続き

利根「すやすや」

卯月「うー…違うぴょん!」

お腹枕の感触が忘れられない卯月は未だに最高のお腹枕を探し求めていた

利根「むにゃむにゃ」

卯月「弾力が足りないぴょん…」

寮をうろついては昼寝している艦娘を見つけ、お腹を枕にしていた

利根「う~筑摩~!」

卯月「ひっ!」

利根「…すーすー」

卯月「寝言ぴょん?びっくりしたぴょん…」

卯月「心臓に悪い枕はダメぴょん…また探すぴょん」

卯月にあうお腹枕はなかなか見つからなかった

卯月(よし、夜になったから探しに行くぴょん)

昼と同じく夜もお腹枕を探す絶好の機会だが寝静まったところなので

昼と違い鍵がかかってることも多いが、昼よりも無防備である

この時間帯はほとんどの艦娘が明かりを消して眠っている

隼鷹「もう1杯!」

千歳「うふふ…今日はもう1本開けちゃおうかしら」

卯月「…」

今日の卯月は軽空母寮に来ていた

酒に酔っている2名がうるさい以外は静かである


一つずつ静かに扉の鍵が閉まっているか確かめる

当然鍵はかかっているものばかりで、流石に不用心な艦娘なんていないかと思ったその時

手に掛けたドアノブがまわり、扉を少しだけ動かせた

卯月「!」

慌てて戻し、表札を確認すると瑞鳳と書いてあった

瑞鳳はこの部屋で一人で生活している

昼も鍵をかけていなかったのを思い出す。あまり防犯意識はないのだろうか

卯月「…う、卯月は悪い子じゃないぴょん…」

自己暗示をかけながら泥棒のように瑞鳳に部屋に忍び込む

持ち込んだ僅かな明かりを頼りに、暗がりの中で瑞鳳の位置を確認する

瑞鳳「すうすう」

熟睡していることを確認すると布団を剥ぎ取り弓道着を脱がせる

卯月「こういうの着たことないから脱がせ方分からないぴょん…」

少々力任せに弓道着を開けさせる。すると…

卯月「ぽにょんぽにょんだぴょん…」

僅かな明かりでも無駄な肉が付いているということが分かる

暗闇に目が慣れてきたので辺りを見回してみるとお菓子の袋がそこら中に落ちている

このずぼらっぷりを見るとこの体型にも納得がいく

瑞鳳「ん、んう…」

卯月「ま、まずいぴょん…」

お腹が冷えて眠気が醒めてしまったのかくぐもり声を上げだした

バレるとまずいのは見え見えなので道着や布団を軽く元に戻して素早く部屋を出た

卯月「危なかったぴょん…」

しかし枕にしたいお腹だったのは確かだった

弥生「卯月…?今日も行くの?」

卯月「うん、行ってくるぴょん」

弥生「分かった…」

卯月「?」

確かに最近毎日夜中に抜け出していたが呼び止められるのは初めてだった

弥生「いや、なんでもないの」

弥生が何か隠したのは分かったが卯月は気にも留めなかった

卯月にはあのお腹のことで頭がいっぱいだった

あれから卯月は対策を立てた

瑞鳳を徹底的に観察し、瑞鳳に纏わる全ての情報をまとめた

目的は瑞鳳の生活を把握し、眠りが一番深いところでお腹枕をするというところである

艦娘も人間と同じように、90分感覚で眠りが深いノンレム睡眠と眠りが浅いレム睡眠を繰り返す

眠りが深いノンレム睡眠のときにお腹枕をすれば起こすことはなく集中できる

ノンレム睡眠とレム睡眠は繰り返すほど眠りが浅くなるため、最初のノンレム睡眠でお腹枕をしたい

最初のノンレム睡眠は眠り始めてから20~30分ごろで一番深くなるため

瑞鳳の生活を研究し、眠る時間を探っていたのである

そして作戦決行の日

コンコン

瑞鳳「なあに…?あ、卯月ちゃん。どうしたのこんな夜中に」

出てきた瑞鳳の背は卯月と大して変わらないが

おそらく今体重を量れば10kg以上の差は出るだろう

卯月「これ持ってきたぴょん」

瑞鳳「こ、これって…」

卯月が持ってきたのは大量のスナック菓子

卯月の調べでは瑞鳳はお腹が満たされると眠ってしまう

この上瑞鳳はこのスナック菓子が大好きでよく買っているところを目撃していた

瑞鳳「これ…食べていいの?」

調べの通り目を輝かせて欲しそうにしている



瑞鳳「ちょっと眠くなっちゃったなあ…」

スナック菓子を勢いよく頬張り食べつくした瑞鳳はそう言った

卯月「あ、うーちゃんちょっとトイレ行ってくるぴょん」

瑞鳳「分かった…」

卯月「ただいまぴょん」

卯月が帰って来た時には瑞鳳は深い眠りに落ちていた。この状態なら何をしても起きないであろう

卯月「…」スルスル

当然弓道着の脱がし方も調べた

卯月「…っと…」

ありったけの脂肪を詰め込んだようなお腹が姿を現す

軽く触ってみる。筋肉のかけらもないウォーターベットのような感触である

卯月「…っと」

卯月は気付かれないようそっと頭を乗せる

ぐぎゅるぎゅる

瑞鳳が食べたばかりのスナック菓子が消化される音が聞こえる

卯月「ふふ…」

こうして卯月は瑞鳳のお腹枕を楽しんでいたが…

卯月「え、遠征ぴょん?」

大淀「もうすぐ提督が帰ってくるのでそれまでに少しでも資源を集めないと…」

卯月「とほほ…」

弥生「私も…睦月や如月も一緒だから…」

卯月「別に人数は関係ないぴょん!この時期の海上はとにかく寒いぴょん!」

廊下でさえも寒いが瑞鳳はいつもけろりとしているのを思い出す

卯月「肉着てる人は寒くないっぴょん…?」

弥生「…!」

卯月「あ、いや、今のはなんでもないぴょん!」

弥生「…。そう…」



卯月「…やばいぴょん…」

この日も卯月は瑞鳳の部屋に来ていた

遠征で鎮守府を離れていたのでこの日は一週間ぶりのお腹枕のはずだった

瑞鳳「ふごぉ…」

気持ちよさそうに眠る瑞鳳。改めて見てみると…

卯月がいないときも怠惰を貪っていた瑞鳳はさらに太り続け…

瑞鳳「ぐう…」

腹の肉はさらに厚さを増し、枕として使えないほど高くなっていた

そして…

卯月「き、聞こえないぴょん…」

皮下脂肪の厚みは卯月の楽しみである消化音まで遮っていた

卯月「…」カシャッ

卯月は撮った写真を青葉の部屋の前に置いて帰った

瑞鳳「な、なにいきなり…?」

青葉「えへへ…スクープのタレコミがあったので…」

瑞鳳「ふええ…」

こうして瑞鳳の体は大勢の目に晒され痩せざるを得なくなった…



卯月「これでもうあのお腹も使えないぴょん…」

弥生「使うって何…?」

卯月「あっ声に出てた…ぴょん?」

弥生「うん」

卯月「…寝るの邪魔しちゃったぴょん?」

弥生「ううん…今日は卯月に話があったから…」

卯月「話って…?」

弥生「…卯月、最近夜は他のところに行ってたでしょ?」

卯月「あ…」

卯月「あ、あれはそんなのじゃないぴょん!」

弥生「分かってる…」

弥生「あとね、これ…」

弥生はお腹を出す

卯月「えっ…?」

近頃、弥生は卯月と眠れずストレスがたまっていた

そのストレスを食欲に向けた結果…

弥生「ふんっ」

ぼよんっ

卯月好みのお腹に育ってしまった

弥生「責任とって今日から弥生のお腹使って…」

卯月「つ、使って…って…?」

弥生「卯月って…お腹で寝るの好きなんでしょ?」

卯月「!!!」

弥生「…変態」

卯月「じ、自分からお腹を出す弥生の方が変態ぴょん!」

弥生「…」

卯月「…」

弥生「じゃあ横になるから…」

卯月「…し、失礼するぴょん…」

弥生「…どう?」

卯月「気持ちいいぴょん…最高ぴょん…」

弥生「こうなったのも卯月のせいだからね…」

卯月「弥生がだらしないせいだぴょん」

弥生「むっ…」

卯月「あ、弥生怒ったぴょん!」

弥生「怒ってない…恥ずかしいだけ…」

卯月「…弥生のお腹なんか熱いぴょん…」

弥生「熱いのは卯月でしょ…」

卯月「…///」

弥生「…///」

二人は朝まで続けたという…

おわり

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