提督「艦娘達の成長具合を見てみる」【霧島編】 (15)

続いた

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霧島「提督と組手なんて、久しぶりですね」

提督「そうだな。以前と同じ、これはお前の成長を見るための組手だ……遠慮せずに全力で殺しに来い」

霧島「勿論です」

提督「ふふっ……」


グラウンドの中央で、2人は互いに向き合って笑っている。

霧島はこれから始まる死闘に、提督は霧島の成長に期待して胸が高鳴っているのだ。


霧島「ッシャオラァ!!」


一瞬で間合いを詰め、型もくそも無い素人丸出しの拳を提督の顔面目掛けて振り抜く。

激しい衝突音と衝撃波。二人を中心に暴風が巻き起こり、軽く地震が起きた。



提督「……ふぅ、顔に喰らってたら鼻血出てたかもな」


まるで主砲のような破壊力の拳を、提督は左手で受け止めていた。

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霧島「……やはり、受け止められますか」

提督「落ち込むな。以前より威力は格段に上がっている」

霧島「……落ち込んでなんていませんよ?」

提督「なに?」


止められた拳を、力任せに提督ごと自分の方に引き寄せる。


提督「うおっ」

霧島「提督が私の拳を躱さずに正面から受け止めることは計算済みです!」


引き寄せられ、体勢が崩れた提督の鳩尾に膝を叩き込む。


霧島「まだです!」


膝が入り、くの字に折れ曲がった提督の背中に肘をぶち込み、間髪入れず顔面に蹴りを入れる。

蹴られた提督は十数回バウンドしながら吹き飛び、グラウンドの端の大木に激突して停止した。

霧島「どうですか!」


勝ちを確信したとまではいかなくても、確かな手応えを感じた霧島が叫ぶ。

提督が吹き飛んだことで起きた砂埃が晴れる


提督「んっ……ふぅ」

霧島「なっ!?」


霧島は自らの眼を疑った

何故なら、提督が無傷だったからだ。

服すら破れておらず、霧島の攻撃の成果と言えば提督の服に砂を付けたことぐらいだろう。


提督「いやはや、中々の威力だ。かなり成長したな、霧島」

霧島「……提督は化け物ですか?」

提督「失礼な。俺は間違いなく人間だ……ただ、ちょっと達人なだけだ」

霧島「……参りました」

終わり!

精神と時の部屋の人ではないです

気分次第で続くかも!

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