八幡「大学に向けて考えること」 (47)


唐突だが俺は志望する大学に受かることができた。


いろは「なんですか急に?」


八幡「いや、ちょっと言ってみたかっただけだ」

いろは「はあ?」

葉山「まあ、お互い志望大学に合格できたみたいで何よりだね」

八幡「おう」

いろは「あ~、そうなんですよね。葉山先輩、おめでとうございます!」

葉山「ありがとういろは」


いろは「先輩もおめでとうございますっ!」

八幡「お、おう」

いろは「先輩って照れると「おう」しか言いませんよね」

八幡「なんでそんなことわかるんだよ」

いろは「色々観察してるとそう思いまして」

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八幡「まあ、とりあえずお前は戸部にもう少し優しくしてやれよ」

いろは「え~?戸部先輩ですか~?」

葉山「それは否定できないかな」


いろは「葉山先輩まで…」

八幡「あんなんでも一応先輩だからな。敬うのは一色の為でもあるだろ」

葉山「君もひどいこと言うな」

八幡「俺は同じ歳だからな」


いろは「仕方ないですかね、わたし2回目の生徒会長になりましたし。考えときます」


葉山「まあ、しばらくは会わなくなるからね」

八幡「あいつも葉山と同じで東京か?」

葉山「ああ、そうだよ。専門学校も考えたらしいけどね」

八幡「いや、進学校出て専門学校って…何考えてんだ」


葉山「公務員試験は21歳くらいまでに受けた方が断然簡単だからね」

八幡「今は違うかもしれんけど、Ⅲ種試験とかだっけ」


葉山「それだね」


八幡「あいつが公務員とか信じられないんだが」

葉山「何か信教の変化があったのかもしれないね」


八幡「彼女でもできたのか?」


葉山「いや、それは聞いてないが」

八幡「ま、だろうな」

いろは「そうですよ~、戸部先輩に彼女とか先輩に彼女並みにありえないですよ」

八幡「悪かったな」


葉山「それで」

八幡「ん?」


葉山「君たちの方はあれからどうしたんだい?」

八幡「……」


俺達の方…奉仕部のことか。
去年のバレンタインからもう1年。もう1年になるんだな。


八幡「平塚先生が転勤しただろ、あれで事実上奉仕部はなくなったしな」

葉山「そういえばそんなことあったね。でも俺が聞いてるのはそこじゃないよ」


一色もちょっと空気読んで黙ってるな。こいつはなんだかんだで賢い。


八幡「微妙な関係は続いてたけど、なんとか収まった感じか」

葉山「なんだかわかりにくい回答だな」

八幡「しょうがねぇだろ、実際難しい問題だ」


葉山「確かに、そうだね」

八幡「そっちの関係はどうだ?」

葉山「俺達かい?」


八幡「お前も前に三浦のこと振ったんだろ」


いろは「……」


葉山「ああ、そうだったね」

八幡「あんだけお前のこと好きだったのにな」


葉山「それは言わないでくれ、彼女の気持ちは理解してるつもりだよ」

葉山「でも、気持ちがついて行かないのに付き合うのは、崩壊の元だ」

葉山「そんな不誠実なことはしたくないと思った」


八幡「付き合うのが不誠実かそうでないのかはわからないけどな」


葉山「君も状況は違えど、似たような感じだったんだろ」

俺の方は周りからすれば葉山より酷い。
葉山も同じにされては困るだろな


八幡「俺はこの後、予定あるから。もう行くぞ」


葉山「話はまだ終わってないが…急だな」


八幡「そもそも、お前とこうして話してるのがおかしいんだよ」


いろは「驚きです、先輩に予定があったなんて!」

八幡「お前から見た俺はなんなんだ」


葉山「奉仕部で集まるのか?」

八幡「ああ」


居心地も悪くなったので、少し繰り上げて去ることにした。
まだ集まる時間までには早いけど

いろは「強引に行っちゃいましたね」

葉山「ああ、居心地悪いことしてしまったかな」


いろは「先輩が悪いんですよ、雪ノ下先輩と結衣先輩の両方を振るなんて」


葉山「そうだね、2人を振るなんて許されることじゃない」

いろは「葉山先輩?葉山先輩も2人振ったんですけど?わかってます?」


葉山「声を低くするのはやめてくれないかな…反省してるよ」

いろは「でも、お互いに好き合ってたのに…恋愛ってやっぱり複雑ですよね」


葉山「結衣たち3人は恋愛経験がないわけだからね。その面も考慮すると仕方ないかもしれない」

葉山「そういう俺も、本当の恋愛なんてしてないけどさ」


いろは「3人共恋愛初心者っていうのが驚きです。先輩はともかくとして」

葉山「いろはは、比企谷を狙わないのかい?」

いろは「え~先輩ですか?」

葉山「好きじゃないのか?」


いろは「そうかもしれないですけど、先輩は恋愛対象じゃないって言うか」

いろは「わたしは、まだ葉山先輩が好きかなって…」

葉山「いろは」



いろは「雪ノ下先輩が葉山先輩に向くなんてことないわけですし」

葉山「雪乃ちゃんか、もうとっくに諦めてるけどね」

いろは「本当ですか?じゃあなんで同じ大学なんですか?」

葉山「それは偶々さ」

いろは「本当ですか?少しは可能性を信じてるんじゃないですか?」


葉山「ははは、どうだろうね」


いろは「でも、雪ノ下先輩とは無理だと思いますよ」

葉山「いろはもそう思うか」


いろは「それに、葉山先輩が本当に好きなのはもしかしたら陽乃さんの方じゃないかって」

葉山「……まいったな」


いろは「陽乃さんはもっと無理な気がするんですけど」

葉山「その通りだよ、俺の恋愛は非恋で終わるのは確定してる」


いろは「なら…わたしとのこと少し考えてくれませんか?」

葉山「いろは…」


いろは(三浦先輩には悪いけど、これってチャンスかな?)

俺は待ち合わせ場所の喫茶店前に来ていた
俺達の関係は数か月前に俺が二人を振ったところから変わった
その後しばらくはあまり話さなくなったが


八幡(俺がまさか同時期に二人の女子を振るなんて経験するとはね)


それはそれで貴重な経験だったが…おっと失言だな。
しかし俺の気持ちは二人にも十分伝わっただろう。
俺は二人との関係を崩したくなかった…ただそれだけを優先させた。


結衣「ヒッキー!」

雪乃「比企谷くん、こんにちは」


八幡「おう」


やっぱ照れてると、俺は「おう」って頻度多いかもな

戸塚「八幡、こんにちは」

八幡「戸塚…!」


サプライズに俺は少し動揺していた、まさか戸塚も来るとは


戸塚「やっぱり奉仕部メンバーで会った方がよかったんじゃないかな」

結衣「え~そんなことないと思うけどな」


まあ戸塚なら別に問題ない、うん全く問題ないな。


雪乃「この4人で喫茶店に入るなんて初めてね。とにかく行きましょうか」

八幡「ああ」

戸塚「そうだね、行こうか」

結衣「あそこだね、結構お洒落なんだ!」


とまあこんな感じで、現在はいつも通りの日常、関係に戻っていた。
この二人を振ってからなにかをしたという程じゃないが…
俺は奉仕部の関係を壊したくないという演説はしたな…恥ずかしい


その頃


葉山「すまない、いろは。君の気持ちにはやはり答えられそうもないよ」


いろは「やっぱり駄目ですか…」

葉山「優美子を振ったのも…実は色々理由もあってね」

いろは「?」


葉山「比企谷にモーションをかけるのはどうなんだい?」

いろは「先輩ですか~?う~ん」

葉山「俺達ももう卒業だからね、奉仕部の関係性も薄まるだろう」


いろは「先輩は…尊敬できる人ですけど」

いろは「でも…やっぱり恋愛対象ではないと思います。お兄ちゃんかな?」

葉山「はは、なるほどね」

いろは「やっぱり、わたしは葉山先輩が好きですっ!」

葉山「その気持ちはすごくうれしいさ。俺もいろはみたいな綺麗な子に好かれるのは悪くない」


いろは「葉山先輩…!」


葉山「でも駄目なんだ…俺の人生は…レールで敷かれてるから」

いろは「どういうことですか?」


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結衣「あたし達、もうすぐ卒業だねっ」

八幡「ああ」

雪乃「早いものね、もうそんな時期なのね」


戸塚「でも、みんな進路決まってよかったね」

結衣「本当だよ、ヒッキーなんかさ~」


由比ヶ浜は俺の進路を一番不安視してたようだ
いや、専業主夫とは言ってたがそれは大学卒業後の
話なんだけどな


八幡「俺達も卒業か」

結衣「だねっ」

雪乃「そうね」

俺達も卒業…奉仕部の関係性もなくなるといっていい。
これからは、3人簡単には会えなくなるだろうけど
また、違う関係性も生まれてくるだろう。


八幡「凸凹ながらも奉仕部の関係は続いてたな」

結衣「うん、そうだよね。また新しいものも生まれるよきっと」

雪乃「…」


いつまでも同じ関係というのはない…俺も雪ノ下や由比ヶ浜との
関係を変えて行けたらっていうのはずっと考えていた。


卒業してからなら…卒業してからなら俺がどちらかを選んだとしても
関係性の崩壊は起こらないと考えていた。俺はこの時を待ってた。
まだ少し卒業までには早いけど、今が言う時かもしれない。


もうすぐ答えを出せるから待っててくれ。こんな恥ずかしい言葉

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いろは「そんな…葉山先輩…」


葉山「俺は、比企谷に謝らないといけないかもしれない」

葉山「本当にすまない…比企谷」


葉山「まさかこんなことになるなんて」


いろは「経営が悪いんですか?」

葉山「詳しいことは知らされていないが、子供にまで影響が来てるのは大きいね」

葉山「おそらく予想よりは、厳しい状況なんだろう」


いろは「そんなことって…葉山先輩…」


葉山「すまない、いろは。君の気持ちには答えられないが…」

いろは「……」

葉山「君が処女を俺の為に残してくれてたのなら…君がそれを望むというなら」

葉山「今だけは、俺は全力でそれに答えようと思う…どうだい?」


いろは「葉山先輩…それって最低な発言ですよ?」

葉山「まずい、嫌われたかな」

いろは「見くびらないでください、わたしの葉山先輩への想いはそんな安いものじゃありません」


葉山「そうか、ありがとういろは」

いろは「だから……いっぱい愛してください…葉山先輩…」ポロポロポロ


葉山「いろは……行こうか」

いろは「はい」

結衣「実はさ…」

八幡「ん?」

結衣「みんなに報告があってさ」


雪乃「あら、どうしたの?」

八幡「なんだ?」


少しだけ不穏な空気が…俺の脳裏をよぎる。


戸塚「……」

結衣「実はさ…えっと」


なんだろうか、嫌な予感が…俺から言った方がよかったか?


戸塚「ここで言うの?」

結衣「いいじゃん、別にさ」


雪乃「もったいぶらないで、気になるわ」

誰もが皆、卒業すれば大丈夫と思ってるわけだ…
それはなにも俺だけじゃなくて由比ヶ浜も同じ
ただ、心境の変化は一緒とは限らない。


結衣「あたしと彩ちゃんが付き合ってるんだ…じつは」

雪乃「あら、少し驚きね」

結衣「あんまり驚かないね」

雪乃「ここに連れて来てるくらいだし、もしかしたらと思ったわ」


八幡「付き合ってるか…」


俺は一瞬凍りついたような感覚に襲われた。
由比ヶ浜は待ってなんていなかった…俺があの言葉を
先に口にしてたら…さぞ滑稽だったな。


戸塚「八幡…」

気を遣うように戸塚が俺を覗き込む…申し訳なさそうだ。
そんな表情はいらないといったら、不誠実になるだろうか?


八幡「そうか、よかったな由比ヶ浜」

結衣「ありがと、ヒッキー」


由比ヶ浜は心底嬉しそうにそう言った。今まで一度も見たことのない笑顔だ。

由比ヶ浜は新しい恋にをした。それだけだ
同時に俺と同じように奉仕部の関係を壊したくない
そこは同じように考えていたんだろう…だからこの日まで
黙っていた…しかし全てが同じとは限らない、当たり前だけど


戸塚「ごめんね、八幡。黙っててさ」

八幡「いいって、俺も黙ってただろうしな」


結衣「ヒッキー…」

雪乃「私もレールに敷かれる人生になりそうなの」


雪ノ下もこの日まで黙ってたことがある…彼女のはもう少しシリアスだが
政略結婚…葉山隼人と付き合い、結婚することで傾いた財閥の立て直しを
測るということらしい。もちろんそれは立て直しの計画の一つってことだろうけど

いままで通りの生活とは行かないようだ。


雪乃「まさか、こんなことであの葉山くんと…屈辱だわ」

結衣「ゆきのん…」

八幡「雪ノ下…」

雪ノ下の家庭が傾いてるというのは気の毒だが…
正直俺の入れる領域の話じゃなかった。
雪ノ下も今日までこのことを伏せていたという意味では俺と同じか

俺はそれよりも、葉山と夜を過ごすであろう雪ノ下しか想像できなかった。
こんなこと考えてる時点で、俺は所詮高校男子だなと痛感する。


雪乃「卒業しても私たちの関係は崩れないわよね?」

結衣「うん、もちろんだよ!」

八幡「…そうだな」


かなり複雑ではあるが、なんとか体裁を保ってる。俺は横目で苦笑いを浮かべてる
戸塚を見ながらそう思った。


大学生活に慣れれば、それまでの関係は希薄になる。しかし願わくば奉仕部の関係が続くように祈っている。




折本「いや、マジでウケないんだけどそれは…」

八幡「誰もウケるようには言ってねぇよ」

折本「そっか~なんかメチャクチャ大変な恋愛してたんだね」

八幡「大変っていうか…まあ、大変だったな」

折本「じゃあなに?あたしって、雪ノ下さん達の代わり?」

八幡「いや、そんなつもりじゃねぇけど」


俺は地元の大学に入っていたが…そこには同じ地元の折本がいた。
話す機会も増えて…俺は卒業間近のあの話彼女にするようになっていた。
中学の頃からは信じられないくらいの進展ぶりだ。

折本「ていうかさ~」

八幡「なんだよ?」


折本「比企谷とさ、ホテル行ったっていうのが驚きだし」

八幡「ぬ…まあ…」

折本「中学の頃のあんたを想像してたらさ…なんか、信じられなくて」


折本「そいういのが、逆に背徳感っていうか…そういうのに変わって」

八幡「お前、かなり従順だっただろ」

折本「何言ってんのよ…あんただって獣になってたくせに」


八幡「しょうがねぇだろ…あの折本かおりが…されるがままとか…ギャップが」

折本「……」

八幡「……なんか言えよ」

折本「さすがに恥ずかしくなってきたから、ここまでで」

八幡「…おう」

大学に行ってからは…うまくいけば女子と知り合えるかも
とは考えてたが、奉仕部のあの二人から好意を一時期は寄せられたくらいだしな
まさか折本とこういう関係になるとは思わなかった。
ただ、所詮はセフレという関係、そこに恋人とかといった感情はない。
折本も中学のころいじめてた奴とそういう関係になってるのを楽しんでるだけだ


折本「といってもさ、今は認めてないとさすがに身体許したりしないし」


とまあそんなことも言ってた。折本ならそんな感じだろうな。これは
喜んでいいことなのか。


大学に入って、最初の夏を迎える季節。俺の人間関係は狭いままだが
まあいい感じに進めてるかね。大学で考えること、それからその後のこと…
さすがに専業主夫はマズイか。葉山と雪ノ下のことを聞いてからそういう気持ちが大きくなった

雪ノ下に由比ヶ浜…今どうしてるのかわからないが


由比ヶ浜は戸塚とうまく交際できてるだろう
もう天使じゃなくなったが、他の良くわからん奴に取られるよりは
戸塚でよかったと心から思える。戸塚なら由比ヶ浜を大切にしてくれそうだし


雪ノ下は…政略結婚とはいえ葉山とか…大変だなあいつも
好きな相手じゃないっていうのが一番きついだろう、今の時代に政略かよ。


折本「そういえばさ、比企谷」

八幡「ん?」

折本「一色ちゃんが葉山くんとさ、一夜を過ごしたとかそんな話なかったっけ?」

八幡「ああ、あれね」


そう、卒業直前のあの時そんな噂があったな…まあ一部だけの噂だったし
教師にどうかされたとかはなかったが…あれはどうも事実のようだ

八幡「一色は葉山のこと本気で好きだったのか」

折本「あ~、自分のこと好きだって思ってたくち?」


八幡「誰もそんなこと言ってねぇし」

折本「そういや比企谷って中学の頃からそういう勘違い良くあるよね」


八幡「お前も原因だけどね」

折本「あれは悪かったって。だから、今は罪滅ぼしで体で償ってるでしょ」

八幡「償ってるのかよ…あれは」

折本「ほら、比企谷の前ではミニスカートにしてるし?」

折本「比企谷ってこういう絶対領域というの好きそうだし」

八幡(否定できん…いや、なんでもね)

一色いろはは葉山とそういうことして…
葉山は正妻のいる身でと考えると複雑だな


折本「やっぱさ~一色ちゃんは大好きな人に抱いてほしかったんじゃないかな」

折本「それが叶わない恋でもさ」


八幡「叶わない恋…か」


葉山と雪ノ下は間違っても恋愛ではないだろう、しかし一色が叶わないのも事実
だからせめて身体だけでも…ということか。健気と言ったないいのか?


折本「男ってそういうシチュエーションで興奮しそうだし」

八幡「そんなもん一部の奴だけだ」

折本「じゃあ、比企谷はその一部ね」


こいつはなんか鋭いことを言ってくれる…おそらく葉山もだからな?

しかしそういうシチュエーションはそそるものがあるのは事実だ
しかも実は今でも密かに会って…なんて考えるとより興奮する。
もちろんこういうのは一色が美人であることが大前提なんだが


折本が従順なところにくるものがあるのと似てる。折本も外見は可愛い。

折本「葉山くんは変態でもいいんだって、格好いいし」

八幡「なんだよそれ」

折本「比企谷は一歩間違えたら犯罪だからね」


世の中やはり顔か…あとスタイル。


八幡「雪ノ下も元気にやってるといいけどな」

折本「あ~そこは重そうだからパス」


折本らしい発言だと思った。まあまだ俺達は19歳だしな、重い話だな。

由比ヶ浜と雪ノ下との関係は保たれてると思う。
これからも何か月かに一度は会うだろう。

そこには戸塚と付き合ってる由比ヶ浜、葉山と結婚している雪ノ下と
肩書きはついてくるかもしれないが。

3人の仲を壊したくないと思い、二人の気持ちを断った俺。
卒業したら付き合えるかもなんていうのは甘い考えだったかもしれない。
俺に振られてから、戸塚に元気づけられ俺以上に好きになるなんて普通だしな。
葉山と雪ノ下の関係は納得できないが、それも家庭の事情と言われればどうしようもない。


俺はと言うと怠惰な生活送ってるし、あまり二人をどうとは言えないが


折本「ねね、比企谷」

八幡「なんだ?」

折本「締めのラーメンでも行かない?」

八幡「まあ、いいけど」


俺たち3人の大学生活は初めから暗礁に乗り上げてるのかどうかは今後を見て行く必要が
あるが…今のままでは乗り上げたままになりそうだ。


八幡「俺もよく考えて頑張るかね、少しは」


今後の人生も含めて、俺の大学生活はまだまだ始まったばかりだ。


おしまい

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