【ガルパン】イレカワリウォー【安価】 (141)

・安価で決めたガルパンキャラが入れ替わった話を書きます
・ペースはゆっくりになります
・スピンオフキャラは読んでないものもあるので不可
・長編になるか短編になるかはノリ次第

では
>>2>>3が入れ替わり


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ミカ

逸見

すげえことになったなあ・・・
ゆっくり書いていくので気長に待っててね



黒森峰女学園訓練場

まほ「2年生」

「「「はい!!!」」」

まほ「エリカの姿が見えないようだが。何か聞いているか」

小梅「私は副隊長と同じクラスなんですけど、今朝から普通の授業にも来てません。
メールをしても電話をかけても反応がなくて……」

まほ「あいつが無断欠席なんて今まで一度も無かった」

小梅「心配ですね……」

まほ「皆でエリカを捜索するぞ。見つかるまで訓練は始めない」

「「「了解!!」」」


「隊長!いました!」

まほ「もう見つかったのか。どこだ」

「木の上です」

まほ「!?」



エリカ「……」

まほ「あれ、生きてるか?」

小梅「たぶん生きてます!おーい!」

エリカ「……」チラッ

エリカ「……」フッ

小梅「一瞬こっちをチラ見した!」


まほ「エリカとは思えない穏やかな表情だったな」

小梅「ていうか降りてこようとしませんね」

まほ「エリカ!降りてこい。みんな探してたんだぞ」

エリカ「……エリカ?ああ、この人はそう呼ばれているんだったね」

まほ「何を言っている。早く木から降りてこい」

エリカ「木と同じ目線になるとね、下からでは見えないものが見えるんだ」

まほ「そうだろうな。降りろ」

エリカ「人は地面に立って歩くことに固執しすぎているんじゃないかな」

まほ「 私 が 降 り ろ と 言 っ て い る ん だ 」

エリカ「……!」ビクッ ゾゾゾ

エリカ「……どうやらこの体には貴女の言葉がよく響くらしい。今は自分の体に従うとしよう」

スタッ

まほ「エリカと少し話をしてくる。今日は2年を中心に自主練習をしていてくれ」

小梅「わ、わかりました!」


まほ「そこに座れ」

エリカ「座りたいときに座らせてもらうよ」

まほ「今日どれだけ皆に迷惑をかけたのかわかってるのか」

エリカ「人の心は読めないさ」

まほ「エリカ、一体どうしたんだ。まるで別人だぞ」

エリカ「そうだね、昨日とは別人なのは確かだ。私の中ではね」

まほ「?どういう意味だ」

エリカ「今朝、気がついたらこの体になっていた。とても不思議だったから、とりあえず風の音に耳を澄ませていたんだ」

まほ「すまない、言っていることがまるでわからない。ではお前は一体誰なんだ」


エリカ「この体になる前は、みんなにミカと呼ばれていたよ」

まほ「ミカ!?継続高校隊長のミカか?」

エリカ「どうだろうね。この体はエリカと呼ばれている。
人の名前は他人に呼ばれることで決まるとしたら、私の名前はもうミカじゃ無いのかもしれない」

まほ「間違いない。そんな独特な話し方をする者はミカしかいない」

エリカ「君がそう呼んでくれるなら、喜んでミカと名乗ることにしよう」

まほ「それで、エリカの中にミカが入っている?のだとしたら、エリカの精神はどこに行ったんだ?消滅したのか?」

エリカ「随分恐ろしい発想をするね」


まほ「エリカを返せ!!返せ!」

エリカ「取り乱しても何も始まらない。まずは自分に何が出来るか考えるべきだよ」

まほ「エリカが消えてしまっては……私はどうすれば良いんだ……来年の黒森峰は……?」

エリカ「まだ消えたと決まったわけじゃない。自分の中で結論を出すのは人間の良くない癖だよ」

まほ「じゃあどうすればエリカを助けることが出来るんだ!?」

エリカ「考えてごらん。私の精神がここにあるということは、私の体は今どうしているのかな?」

まほ「ミカの体?心を失って死体になっているのだろうか」

エリカ「そうじゃないと願いたいね。ほら、よくある物語だろう。人の心が入れ替わるって話さ」


まほ「つまりエリカの心は今、ミカの体の中にあるということか?」

エリカ「予想だけどね。人の想像力は時に現実を凌駕するものだよ」

まほ「それなら早く継続高校に連絡してくれ。エリカも混乱しているだろう」

エリカ「私は電話を持っていない。本当に聞くべき音が聞こえなくなるからね」

まほ「君は持っていなくてもエリカは携帯を持っているだろう。置いてきたのか」

エリカ「最低限の服があれば外には出れるからね」

まほ「……ちゃんと制服を着てくれて助かった。まあいい、だったら私の携帯を貸すからこれを使って」

エリカ「言っただろう?私は電話を持っていないって」

まほ「ミカが持ってなくても友人の携帯なり高校の固定電話に掛ければいいだろう」


エリカ「人は電話を開発して、番号に縛られるようになってしまった。本当の自由はどこにあるのかな」

まほ「わかった。要するに電話番号を知らないんだな」

エリカ「それよりも、手元が寂しいな。私は着信音より自分で奏でる楽器の音色が好きなんだ」

まほ「我慢しろ。この学校にカンテラは無い」

エリカ「カンテレだよ」


まほ「まあいい。継続高校の電話番号くらい戦車道連盟に問い合わせればわかる。ちょっと待ってろ」

エリカ「ところでここに置いてあるおせんべい、とても寂しそうにしているね」

まほ「駄目だ。エリカの体で勝手にお菓子を食べるな。あいつは人一倍体作りに気を使っているから」

エリカ「私はおせんべいに気を使いたい」ポリポリ

まほ「おい!!」

エリカ「ふう、とても良い出会いだった」

まほ「もう何も触るな。連盟に電話してくるからそこでおとなしく待っていなさい」

スタスタ

エリカ「……」


ザワザワ


「あれ、副隊長じゃない?」

「戻ってきた」

小梅「エリカさん!大丈夫?隊長に怒られた?」

エリカ「怒るという感情は、一番人間らしい。だけど一番人を傷つけてしまうんだ」

小梅「??隊長に怒られすぎて脳がおかしくなっちゃったのかな……?」

エリカ「だから私は、君も笑っている方が素敵だと思うよ」フッ

小梅「えっ///!?!?」カァー

まほ「わかりました。では失礼します」ガチャ ツーツー

まほ「連盟でも継続高校に連絡がつかないとはどういうことだ……」ブツブツ



ザワザワ キャーキャー


まほ「訓練場が騒がしいな」



エリカ「ふふっ」キラァッ

「「「きゃーーーー!!!」」」

「「「副隊長素敵!」」」

「「「こっちにも笑顔ください!」」」

エリカ「笑顔はあげるものじゃない。自然とこぼれるものさ」ニコッ

「「「キャーーーーァ///」」」


まほ「しばらく見ないうちに隊員たちが普段のエリカとのギャップに完全にやられてしまっている……」

小梅「隊長!副隊長一体どうしたんですか?いつもより柔らかくてなんだか……///」

まほ「皆浮かれるな!!訓練に戻れ!」

エリカ「戦車道は大切だ。でも強制するものじゃないよ」フフッ

まほ「もう喋らないでくれ」

エリカ「君のような優秀で美しい選手なら、大切なこともわかるだろう?」ニコッ

まほ「うっ……(確かにエリカのルックスに加えてこの態度は……こう、くるものがある///)」

まほ(もうちょっとだけ、今日だけはこのままでもいいかも……///)




どこかの森の中


ミカ「なんで誰も携帯持ってないのよ!」

アキ「そりゃそうでしょ。ミカ携帯嫌いじゃん」

ミカ「私は逸見エリカだって言ってるでしょ!」

ミッコ「まーたミカは変なこと言って」

アキ「今日は凝ってるねー。珍しく大声まで出して」

ミカ「そもそもここはどこの森の中なの?継続高校は?」

アキ「もー、ミカったら森が大好きなくせに」

ミッコ「私達が帰ろうって言っても森から帰らないもんね」


ミカ「あああっもう!!隊長!!隊長助けてください!!」

アキ「隊長はミカでしょ?」

ミッコ「またミカは変なこと言ってー」

ミカ「もう良いわ!森を抜ける道を教えなさい!一人で行くから!」

アキ「ミカがここまで私達を連れてきたんじゃない」

ミッコ「風に従って歩いてきただけさ。とか言ってたよね」

アキ「だから私達も道はわからないよ。もーミカったら知ってるくせにからかっちゃって」

ミッコ「またミカは変なこと言ってー」


ミカ「だいぢょおおおぉぉぉおおおおおん!!!」



おわり

くぅー疲れました
次は>>29>>30が入れ替わるよ

左衛門佐

ま、まあ男不可とは言ってないので辻と左衛門了解
また次回!


文科省 学園艦教育局 局長室


「局長!起きてください!局長!」

役人「……」ムクリ

役人「……ん?私の官職は局長じゃなくて左衛門佐……」

「何を言っているんですか局長。例のお客様が来てますけど通してよろしいですか?」

役人「ま、待って。ここは一体どこだ」

「どこって、学園艦教育局に決まってるじゃないですか」

役人「え!?教育局って文科省のか?」

「当たり前でしょう。局長、最近お疲れなのでは?先日も廃校の件で大洗女子に自ら足をお運びでしたし」

役人「廃校……そうだ、我々は優勝したにも関わらず廃校を一方的に宣告され、陸の学校に疎開していたのだ」

役人「」ペタペタペタペタ


役人「わ、私が役人になっている!?」


「あの、その廃校の件で例のお客様が来てるってさっきから言ってるんですけど」

役人「えっと、ど、どうしよう、まずは大洗に連絡して……」

「ですから、その大洗の方が来てるんですって。もう入ってもらいますよ?」

役人「(とりあえず合わせておくか)お、応。そうしてくれ」


ガチャリ


杏「失礼します」

役人「!!……会長殿!!会長殿だったか!」

杏「殿?」


役人(左衛門佐と名乗っても会長殿を混乱させるだけだな……よし、なんだかよくわからんがこの状態を利用してやろう)

杏「我々が優勝したら廃校は取りやめという約束だったはずです」

役人「そうだったな」

杏「なのにやっぱり廃校なんて、納得できません。退艦はしましたが、我々は廃校の撤回を再び……」

役人「その通り!大洗女子を廃校なんておかしい話だ!廃校は無しだ!!」

杏「口約束でも約束は……えっ、無し!?」

役人「ああ、大洗女子学園は存続!すぐに学園艦に戻るが良い!」


杏「えと、なんで気が変わったのかわからないけど、ありがとうございます。でもまた覆されたらアレだから誓約書を書いてもらえます?」

役人「勿論!なんでも書こう!今の私は役人だからな!」

杏「じゃあこの紙にサインを……」

役人「……!」ピコーン

役人「そうだ、ただし一つだけ条件がある」

杏「……条件?」

役人「大洗女子学園で歴史の授業を増やすこと!特に戦国時代の歴史を重点的に!!」

杏「へ?そんなんで良いの?っていうかなんで戦国時代……」

役人「戦国時代こそロマンであろう!」

杏「はあ」

役人「それから!他の教科の成績が悪くても歴史の成績が良ければ落第しない制度を作ること!」

杏「どれだけ歴史に重点置くの!?」

役人「廃校になるよりは良いだろう!どうなんだ!?受けるのか!」

杏「わかりました。その条件で廃校が撤回されるなら」

役人「よっしゃあああ!」


杏(本当にどうしたんだろこの人)



大洗女子学園(仮校舎)



エルヴィン「左衛門佐、体調悪いのか?」

おりょう「朝から様子が変ぜよ」

カエサル「我々の歴史談義にまるでノッてこないじゃないか」

左衛門佐「……」ブツブツ

おりょう「ずっとブツブツ言ってるぜよ」

左衛門佐「これは悪い夢だ……そうだ……大洗女子が優勝などして私の手を煩わせるからこんな変な夢を……」

カエサル「かなりキマってるみたいだ」


エルヴィン「無理もない。エキシビションが終わり廃校を告げられ退艦してここに来て、短期間で色々ありすぎた」

おりょう「そうぜよ。左衛門佐はきっと疲れてるぜよ」

左衛門佐「疲れてなどいない……私には大事な仕事が……」

カエサル「この校舎、保健室ってあるのか?」

おりょう「わからんぜよ」

エルヴィン「まずは生徒会に相談するか」

カエサル・おりょう「「それだ!!」」

カエサル「ほら、いくぞ左衛門佐」

左衛門佐「……夢だ、これは夢だ」ブツブツ



柚子「カバさんチームのみんな、どうしたの?」

カエサル「左衛門佐の調子が悪いみたいなんだ。どこかで休ませてやりたい」

桃「どうした。風邪か?」

左衛門佐「こいつらは、大洗の生徒会……!!全く、嫌な夢だ!」

柚子「大変そうね……保健室のベッドで安静にしてもらおう?」

桃「そうだな。生徒に倒れられては会長に示しがつかん」

エルヴィン「ありがたい。案内してくれ」


柚子「ちゃんと歩ける?手伝おうか?」スッ

左衛門佐「やっやめなさい!教育に関わるものとして女子生徒に触るなど絶対できない!」

左衛門佐「いや、夢なら良いのか?いや、ダメだ!夢でも許されない!」

おりょう「本当にやばそうぜよ。落ち着くぜよ」

エルヴィン「仕方ない。おりょう、頼む」

おりょう「ぜよっ!!」ビシッ

左衛門佐「ウッ!!!」


バタンッ


桃「おい!?気絶させてどうする!」

おりょう「峰打ちぜよ」

桃「手刀だろ!!峰ってどこだ!」



左衛門佐「……うーん」

カエサル「起きたか左衛門佐」

左衛門佐「はっ!まだ夢から覚めないのか!この悪夢から!」

おりょう「まだおかしいみたいぜよ」

エルヴィン「良いものを作ってきたぞ。おしるこだ」

カエサル「お餅も入ってるぞ。お前の好きな真田こねつけ餅は用意できなかったがせめてもと思ってな」

おりょう「美味しいものを食べて元気を出すぜよ」


左衛門佐「……生徒からの施しは受けません」

カエサル「バカなこと言ってないで食べろ、ほらあーん」

左衛門佐「あむっ!!?……もぐもぐ……うまい」

エルヴィン「良かった。ゆっくり味わって食べてくれ」

左衛門佐(美味しい……こんな人の優しさに触れるのなんて、何年ぶりだろう……)

左衛門佐「もぐ、もぐ……」ポロポロ

カエサル「左衛門佐、泣いてるのか?」

おりょう「お腹が痛くなったぜよ?」

左衛門佐「違う、違うんだ……」ポロポロ


左衛門佐(あ、安心したらなんだかまた眠気が……)








「局長!起きてください局長!」

役人「ううん……はっ!ここは局長室!!」

「またそんなことを……最近本当にどうしたんですか」

役人「ああ、少し嫌な夢を見てしまってね。失礼した」

役人「だが、大洗女子……私は予算や体裁ばかり考えて、彼女たちひとりひとりのことをよく考えていなかったかもしれないな」

役人「統廃合計画、少し考え直して見るか……」

「あの……」

役人「おっと。それで要件はなんだ?」

「局長がこの一日で全学園艦の歴史教育のカリキュラムを大幅に書き換えて、
歴史教科書まで自分で編集して教育界やメディアが大荒れになってる件で、官邸からお呼び出しが……」

役人「……これは悪夢だ悪夢だ悪夢だ悪夢だ」






おわり

エロい展開期待してたらすいませんね!そういうのはないです!

次は>>56>>57がチェンジ

丸山

島田千代

レスがかぶったので安価下にずらして
>>57>>58ですね

………君たち、無茶を言っては困るよ……また次回



優花里「今日はサンダース大附属との練習試合であります!」

優花里「こちらに合わせて車輌は8対8の殲滅戦であります!」

優花里「試合は色々あってこちらがサンダースの作戦にはまりウサギさんチーム以外撃破されるという大ピンチに!」

優花里「一方サンダースは残り5輌でウサギさんチームを着実に追い詰めています!」

優花里「それでは試合の様子をどうぞ!」



アリサ「あーはっはっは!観念しなさい子ウサギたち!!!」



あや「やばいやばいやばい!!先輩達みんなやられちゃったよ!」

あゆみ「あとは私達だけ……しかも囲まれてるっぽいよ」

優季「アリサさんがこの前のこと怒ってるのかなぁ~」

梓「諦めないで最後まで頑張ろう!」

桂利奈「おーーー!!」

紗希「……」

紗希「……?」

紗希「……!」

ガチャ

紗希「……」キョロキョロ


梓「ちょっと紗希!今顔を出しだら危ないよ!包囲されてるんだから!」

紗希「……!」

バタン

紗希「……じ」

あや「!!紗希ちゃんが何か言おうとしてる!」

梓「みんな静かに!紗希が何か大事なこと言うよ!」

あゆみ「きっとこの状況を挽回するヒントだよ!」

優季「一言だけだろうからちゃんと聞かないとぉ」

紗希「……10秒後に全速後退。20m後ろにある大木に車体右側面を密着して停止。
10時の方向へ副砲塔旋回しつつ静止と同時に同方向シャーマンの前面に砲撃、進路を右に逸らしなさい。
17秒後に2時方向からシャーマン2輌の砲撃が来るが動かなくていい。
1発は外れて1発は木に命中する。着弾を確認後、直ちに車体を9時方向に旋回。
静止後、前方敵車輌側面に主砲及び副砲で砲撃、背後から砲撃が来る前に23m先の茂みに向かって全速力で前進。
茂みに入り次第、次の指示を出す」

「「「「「紗希がめっちゃ喋った!?」」」」」


梓「さ、紗希……さん?」

紗希「時間がないわ。やるの?やらないの?」ゴゴゴゴゴ
梓「はひぃ!やります!!桂利奈ちゃん!」

桂利奈「あいーーー!!」


ゴゴゴゴゴゴ

ドォン ズバァン

ヒュン ヒュンッ

パシュッ


『サンダース大付属、シャーマン3号車走行不能!!』


観戦モニター前

みほ「……!?!?!?!?」

沙織「えっ!?何!?何あの動き!?」

『シャーマン4号車走行不能!!』

華「1輌で敵の攻撃を避けながら次々と撃破を……」

麻子「あれがあの1年生か」

『シャーマン5号車、走行不能!!』

優花里「すごいです!!まるで島田流のごとき単騎無双!!」

みほ「確かに愛里寿さんの動きに似てるけど……違う」

優花里「おお!どの辺が違うのでしょうか?」


みほ「愛里寿さんのセンチュリオンと違って無茶な旋回もしないし、必ず止まって砲撃してる。装填速度も普通。ほら、また」

『シャーマン2号車、走行不能!』

優花里「確かに、愛里寿殿のセンチュリオンは旋回も装填も行進間射撃も動作の一つ一つが化け物じみていましたね」

みほ「うん。今のウサギさんチームは動作の一つ一つは常識的なレベルなんだけどそれがすごく綿密に組み合わさって1輌で理論値みたいな戦果を上げてる感じかな」

優花里「それはある意味愛里寿殿より恐ろしいですね」

みほ「それに、センチュリオンで日本戦車5輌を相手にするのと、M3リーでM4シャーマンを5輌相手にするのは……」

優花里「強さの次元が違いますね……あ、最後のシャーマンが」

『シャーマン1号車走行不能!!』

『よって、練習試合は大洗女子学園の勝利!』


華「あっという間に終わりましたね」

沙織「私達も相手の人達もみんな呆然としてるよ」


梓「か、勝っちゃった。紗希の言う通りにしてたら」

あや「すごい!西住隊長よりすごかった!」

桂利奈「紗希ちゃん最強ー!」

あゆみ「紗希どうしたの!?頭打った!?」

優季「紗希、天才だったんだぁ」



紗希「……」

紗希(これはどういうことなのかしら……この制服は大洗女子よね。それにこの体、私の体じゃない)

紗希(気が付いたら戦車の中にいて、なんか敵に囲まれてたみたいだからつい癖で殲滅しちゃったけど……)

紗希(どうやら紗希って名前の子の体に私の精神が乗り移ってるみたいね)

梓「無口な紗希があそこまで喋って、しかも完璧な指示を出すなんて」

あや「眠れる鷹ってやつ?」

あゆみ「獅子でしょ」

紗希(なるほど、この子は普段は無口なのね。事情を話したら面倒になりそうだからとりあえず合わせておきましょう)

紗希「……」コクリ

梓「あ、普段の紗希に戻った」

優季「なんだったんだろうねー」

紗希(それにせっかくだから女子高生の気分味わっておきたいわ)



愛里寿「お母様。失礼します。先日の試合の報告に来ました」

千代「……」

愛里寿「お母様?」

千代「……」

愛里寿「……」

千代「……」

愛里寿「……」

千代「……」

愛里寿「……」

愛里寿(試されているのだろうか)


優花里「あれから数日後!今度は聖グロとの練習試合が決まりました!」

優花里「今日は試合に備えて車長が集まって作戦会議をしています!」

優花里「それでは中の様子をどうぞ!」



みほ「……というわけで、今回はこの作戦で行こうと思うんですが、どうでしょうか?」

カエサル「完璧だろう」

典子「さすがです!」

みほ「澤さんはどうですか?」

梓「えっ私ですか?」

杏「この前の試合すごかったもんね~」

梓「あれは紗希が……」

杏「またまたー、その冗談はもう良いって」

梓(うう、紗希が指示したって言っても誰も信じてくれない)


梓「私もこの作戦で問題ないと思います……」

桃「作戦案は各チームに持ち帰って検討するように!」

みほ「何かあったらどんどん言ってくださいね」



梓「というわけで、これが西住隊長の作戦案」

あや「まあ、西住隊長なら間違いないよね」

優季「だよねぇ」

あゆみ「紗希はどう?」


紗希「……」コクリ

紗希(へえ、さすがあの大洗の隊長ね。中々良い作戦を立てるわ……あら)

紗希(この作戦だと南西の守りが中盤から危ういわね。相手の勘が良ければ一気に崩されるかも。
まあ高校生レベルなら問題ないかもしれないけど、まだ完璧とは行かないか)

梓「紗希もこの作戦で良いと思う?」

紗希(口出しすべきじゃないんだけど、このくらいなら……)

紗希「……」スッ

桂利奈「紗希ちゃんが地図を指差した!」

あや「そこに何があるの?」

梓「なんだろう……うーん……」

紗希(これでわからないなら仕方ないわね)

梓「あ……もしかして。……ちょっと私、隊長のところ行ってくる!」


みほ「澤さん、どうしたの?」

梓「あの、作戦案のことなんですけど、このあたりが気になって……」

みほ「南西のあたり?」

梓「はい。考えすぎかもしれないんですが、作戦通りに動いた場合、このあたりの守りが手薄になるタイミングがあると思うんです。相手にそこを付かれる可能性が」

みほ「……」

梓「す、すいません!やっぱり考えすぎですよね!」

みほ「……ううん、言われて見たら確かにそうだね。気付かなかったです。澤さん、ありがとう!こんなことに気が向くなんてすごいよ!作戦、練り直して来るね!」

梓「……はい!」


愛里寿「お母様が何も喋らなくなってもう何日もたつ」

千代「……」

愛里寿「……」

千代「……」

愛里寿「……」

千代「……お」

愛里寿「!?お母様が何か言おうとしてる!」

千代「……大洗」

愛里寿「大洗!」

千代「……」

愛里寿「大洗に行けば何かわかるのかな。よし、行こう」




梓「紗希のおかげで隊長に褒められちゃった」エヘヘ

あや「良かったじゃん」

あゆみ「あれ?あそこから歩いてくるのって愛里寿じゃない?」

優季「ホントだぁ。愛里寿だぁ」

紗希「愛里寿!?!?」

桂利奈「うわっ!びっくりした!」

梓「どうしたの紗希」

紗希「愛里寿!!」タッタッタッタ

愛里寿「!!」


紗希「愛里寿ーー!会いたかったわ!!!」ダキッ

千代「……」

愛里寿「もしかして、お母様?」

紗希「そうよ!寂しかった?あ、私の体、連れてきてくれたのね!」

千代「……」

梓「ええーー!入れ替わった!?」

千代「……」

桂利奈「紗希ちゃんすごーい!アニメみたい!」

千代「……」

優季「通りでなんか違うと思ったぁ」

千代「……」

あや「紗希、大変だったんだね」

千代「……」

あゆみ「うん、私達は大丈夫だよ!」

愛里寿「なんで通じてるの?」


紗希「さ、愛里寿。帰りましょうか?」

愛里寿「お母様、ところでなんで何日も連絡をくれなかったの」

紗希「え、いや、そのー、久々の女子高生ライフを、その……」

愛里寿「……わかった。もうずっと大洗にいればいい」プイ

紗希「ああー!待って愛里寿ーー!」

紗希「おっと、みんな短い間だったけどありがとね。島田流に入門するなら歓迎するから」

梓「こ、こちらこそありがとうございました!」

千代「……」

優季「うん。お帰りパーティしようね」

千代「……」

あゆみ「紗希の好物も買おうね!」

千代「……」

梓「これからも頑張ろう!!」

「「「「おーーー!!」」」」

千代「……私の体」




おわり

おわりです

今後の対象キャラですが、一度入れ替わりに参加したキャラは不可とします
(長く続いた場合は解禁するかも)

安価が自分のレスとかぶったり無効のものだった場合は自動で下にスライドします

次は>>87>>88が入れ替わり

河西忍

ローズヒップ

忍とローズヒップかぁ
自分じゃ絶対思いつかない入れ替わりが発生するから安価って面白い
ではまた次回


典子「今日の練習も頑張るぞー!バレー部ファイトー!」

あけび・妙子「そーれそれそれ!!」

忍「わかりましたでございますのよ!!」

典子「どうした河西その喋り方は!」

典子「河西!!返事をしろ!」

グイグイ

忍「私ですの!?私は河西じゃありませんわ!」

典子「じゃあ誰だ!」

忍「聖グロ一の俊足、ローズヒップですのよ!」

典子「おお俊足!それは根性ありそうだ!」

妙子「ローズヒップってどこかで聞いたことあるような」

あけび「紅茶の名前だよ!」

妙子「あーーそうか」

忍「ですわーーー!!」


典子「じゃあ気を取り直して練習するぞ!」

忍「何の練習ですの?」

典子「バレーに決まってるだろ!」

忍「「バレー?」

典子「バレー!バレーボール!」

忍「バレーボールはやったことないですわーー!!」

典子「何言ってるんだ!!忘れたのかあの特訓の日々を!」

忍「そんなこと言われてもわからないもんはわかりませんことよ!」

典子「よし!根性で体に思い出させよう。はい、佐々木!」ポーン

あけび「はい!!」バシーン!

忍「きゃあっ!お野蛮ですわ!」ヒョイッ

典子「ボールはよけるんじゃなくて受けるんだ!」

忍「速く動くのは得意でも速いものを受けるのは無理でございますわよ!」

典子「根性を出せば大丈夫だ!いくぞ!!」

忍「よくわからないけどわかりましたわ!」


アッサム「ローズヒップ!ローズヒップ!」

ローズヒップ「……」

アッサム「もう、何してるのローズヒップ。お茶会始まってるわよ」

ローズヒップ「あれ?あなたは、えーと……」

アッサム「変な冗談はやめて」

ローズヒップ「あの、誰でしたっけ。確か聖グロの人ですよね」

アッサム「ローズヒップ、そんな普通の敬語使えたのね。というか、貴女も聖グロでしょう」

ローズヒップ「えっあれっ」ペタペタ 

ローズヒップ「確かに聖グロの服を着てるし、私の体じゃないみたい……胸も少しだけ大きい」モミモミモミ

アッサム「ちょっと何やってるのこんな所で!はしたないわよ!」

ローズヒップ「どうして私がここに……」


ルクリリ「アッサム様、ローズヒップ。どうかしました?」

アッサム「ローズヒップの様子がおかしいの」

ローズヒップ「あー!あー!立体駐車場の人!立体駐車場の人!」

ダキッ

ルクリリ「えっちょっ……急に抱きつくな!」

アッサム「貴方達、私に内緒でいつの間にそんな関係に……」ガクガク


ダージリン「面白いところ見ちゃった」
オレンジペコ「覗きはどうかと思いますが」



忍「アタックですわー!!」

バシーン

あけび「うわー!!」

妙子「ナイスアタック!」

典子「さすが河西だ!前と比べたらまだちょっと荒いけど一日練習してかなり良くなったぞ!」

忍「根性ですわー!おほほほほ!!」

典子「ナイス根性!!」

忍「そーれそれそれでございますわよ!!!」

典子・妙子・あけび「そーれそれそれ!!!!」




おわり

この辺が限界でした
お次は>>106>>107がイレカワリ

アリス

しほ

了解(死んだ目)
また次回


沙織「なんか最近、変なことが起きてるらしいよ」

華「変なこと?」

沙織「人の心が入れ替わっちゃうんだって!」

麻子「そんなことあるわけないだろ」

優花里「あ、私もエルヴィン殿に聞いたことあります。左衛門佐殿がおかしくなったことがあるって。
まるで誰かと入れ替わったような」

沙織「でしょ!私もウサギさんチームのみんなに聞いたの!
なんかあの子たちと愛里寿ちゃんのお母さんとやけに親しい時期あったでしょ?あれ入れ替わってたらしいよ!」

みほ「そういえばアヒルさんチームの河西さんも最近様子が変だったかも」

華「皆さんがそうおっしゃるなら本当のようですね」

沙織「自分の親が生徒と入れ替わるなんてきついよね」

優花里「考えただけでも寒気がします」

みほ「あはは、ちょっとおぞましいかな」

沙織「まあ私達は今のところ巻き込まれてないし大丈夫でしょ!」

麻子「謎の自信だな」


沙織「愛里寿ちゃんと言えばさ、今日みぽりんちに遊びに来るんだよね?」

みほ「うん!プライベートでね。明日はお休みだから朝までボコDVD鑑賞会するの!すっごく楽しみ!」ニコニコ

華「徹夜ですか。気合入ってますね」

みほ「一人暮らしの特権だよね!実家も黒森峰の寮も厳しかったから、一度やってみたかったんだぁ」

沙織「あー、みぽりんのお母さん怖そうだもんね。夜更かしとか絶対許してくれなそう」

みほ「うん。知られたらどんな目に会うか……まあ絶対言わないけど」


優花里「明日はどうされるんですか?」

みほ「一緒にゲームセンターに行くんだ。クレーンゲームに限定ボコぬいぐるみが入ったらしいの」

沙織「みぽりんにゲーセンってなんか似合わないなー」

みほ「あはは、転校する前は行ったこと無かったからね。お母さんがそういうの嫌いだし」

華「では今夜と明日はたくさん楽しめますね」

みほ「うん!みんなも来る?」

沙織「こ、今回は遠慮しとくね。ボコの話題に付いていけないし、二人っきりで楽しみなよ」

みほ「えへへ、楽しんでくるね!」ルンルン


みほ「ふふ、コンビニで特製のお弁当買っちゃった!愛里寿ちゃんと一緒に食べよう!」

みほ「あれ?ウチのドアの前に人影が……愛里寿ちゃんだ!」

愛里寿「……」

みほ「愛里寿ちゃーん!!」タッタッタ

愛里寿「みほ……!」

みほ「いらっしゃい!今開けるからね!」




スタスタ

まほ「ふう、実家に戻るのも夏休み以来か」

まほ「しかしすぐに来いとはお母様も急だな。連絡は菊代さんからだったが」

まほ「ところでお前は別に来なくて良かったんだぞ」

エリカ「嫌です私を一人にしないでください」ブルブル

まほ「ミカとの入れ替わりがやっと戻ったと思ったらそんなに弱ってしまって……」

エリカ「一人にしないで……」ブルブル

まほ「大丈夫だ。気の済むまで一緒にいるといい。継続で一体何があったんだ」

エリカ「ひっ!継続!!ひいっ!!森の中は嫌ぁ!!一人にしないで!!」ガクガク

まほ「あ、すまない。NGワードだったな。よしよし、私はここにいるぞ」

エリカ「うう、無理……そんなもの食べられない……」ブツブツ


まほ「家に着いたぞ」ピンポーン

菊代「まほお嬢様。お帰りなさいませ。逸見さんもいらっしゃいませ」

エリカ「こ、こんにちは」

まほ「お母様は一体何の用で私を呼んだのでしょう」

菊代「実は、私もわからないんです。家元の様子が先程からおかしくて」

まほ「おかしい?」

エリカ「ひっ」ビク

菊代「私ともまともに話して頂けなくて……みほお嬢様としか会わないと頑なにおっしゃってたんです」

まほ「え、じゃあなんで私が」

菊代「私が『みほお嬢様とはちゃんとした形で再開して頂きたいので、今回はまほお嬢様で妥協して頂けますか?』
と聞いたらそれでいいと許可をもらえましたので」

まほ「そ、そうですか」

エリカ「隊長、帰りましょう。怖いです。嫌な予感がします」ブルブル

まほ「私もかなり帰りたくなってきたがそういうわけにも行かないだろう。行くぞ」

エリカ「ま、待って!私を一人にしないで!」アセ


まほ「お母様。只今帰りました」

エリカ「……」ペコリ

しほ「西住まほさん……」

まほ「はい?(まほさん?)」

しほ「私の言葉を信じて、従ってほしい……」

まほ「え、ええ。勿論です」

しほ「じゃあ今すぐ、みほさんに連絡を取って。『愛里寿に会うな』と伝えて」

まほ「ど、どういうことでしょうか」

しほ「私が愛里寿だから」

まほ「え、えええええぇ!?」


エリカ「まさか家元も入れ替わりを……!」

しほ「!!あなたも?」

エリカ「私は、わ、わた、いやあああぁああ!森の中はいやああ!!!一人にしないで!!」

まほ「エリカ、落ち着け。思い出さなくていい」

しほ「……ごめんなさい」シュン

まほ「確かに、お母様じゃ無いみたいだ。お母様はシュンとしないからな」

しほ「私のお母様も先日、入れ替わりを経験したことがある。だから私もすぐに状況を理解できた」

まほ「なるほど。エリカの例もあるし、信じよう。それでみほに連絡というのは」

しほ「みほさんは今夜、私と会う約束だったの。私が西住流の家元の中にいるということは……」

まほ「!!確かにそれはまずいな。すぐ連絡しよう」

エリカ「嫌、嫌、森の中は嫌……私を一人にしないで……」ブルブル



みほの携帯「」ブーブー

みほ(あ、携帯が震えてる)

みほ(でも電話に出れる状況じゃない……)

愛里寿「みほ」

みほ「はいっ!」ビクッ

愛里寿「玄関にチラシがたくさん溜まっていたわね」

みほ「は、はい、ちょっと取るのを何日か忘れてて……」

愛里寿「随分気を抜いているようね。みっともないと思わないの?」

みほ「思います……」

愛里寿「それにそれ、何?」


みほ「コンビニ弁当です……」

愛里寿「そんな栄養の偏った物をいつも食べているの?」

みほ「い、いえ!普段はちゃんと自分で料理したり……して、ます……」

愛里寿「普段って、どのくらい?」

みほ「えっと、一週間のうち、5日くらい」

愛里寿「……」ギロッ

みほ「よ、4日くらい……」

愛里寿「本当に?」

みほ「やっぱり2,3日くらいかな……」

愛里寿「……」スゥー

みほ「ごめんなさい2週間に1回くらいです!!」


愛里寿「そんなことだろうと思ったわ」

みほ「ごめんなさい、愛里寿ちゃ……愛里寿さん」

みほ(ううぅううう!なんで愛里寿ちゃんこんなに怖いの!?)

みほ(まるでお母さんと話してるみたい……)

愛里寿「それで、みほ」

みほ「はいぃ!」ビシィ

愛里寿「あなたはこの子と、いえ、私と会う約束をしてたのよね?」

みほ「そうです」

愛里寿「無駄話をしてしまったわ。始めましょうか」

みほ「はい!じゃなくて、う、うん。あ、愛里寿さんは何から観たい?」

愛里寿「観たい、とは?」


みほ「DVDだけど……」

愛里寿「DVD?過去の有名校の試合の映像かしら?」

みほ「え?ボコのアニメを観るって約束は……」

愛里寿「!!」ゴゴゴゴ

みほ「ひぃっ!?」

愛里寿「へえ、本家を離れたとはいえ西住流と島田流の娘が会う約束となれば当然戦車道の訓練かと思っていたけど、違うのね」

みほ(えぇーー。電話で楽しそうに約束したのにーーー)

愛里寿「まあ良いわ。そのボコのDVDとやらを観ましょうか」

みほ「え?でも」

愛里寿「問題ある?みほが私 と 約 束 し て い た ん で し ょ う ?」

みほ「いえ、問題ないです」


ピッ ヤッテヤルヤッテヤルヤーッテ♪

愛里寿「……」

みほ「……」

愛里寿「それで、どのくらい続くの?」

みほ「あ、朝まで全部観ようって……」

愛里寿「あ さ ま で ?こんな小さい子を一睡もさせないつもり?」

みほ「いえ!8時まで観たら寝る準備をします!」

愛里寿「そう」

みほ(どうしよう、楽しみにしてたのに全然楽しくない……)




まほ「駄目だ。電話に全く出てくれない」

しほ「手遅れだったみたいね。私の体に別人が入ってみほさんと会われるなんて……みほさんに嫌われる……」

まほ「嫌われはしないだろうが、怖がられる可能性は大だ」

しほ「そんな……」

まほ「お母様、じゃなかった島田愛里寿」

しほ「なに?」

まほ(どうにも慣れないな……見た目は完全にお母様だし)

まほ「今からヘリを飛ばせば、今日中には大洗につく。最悪の事態は避けることが出来るかもしれない」

しほ「出来るの?」

まほ「ああ、西住家が所有しているヘリを使えば……菊代さんに操縦を頼もう」

エリカ「隊長!!待ってください!操縦なら私が!私を一人にしないで!!」ビクビク

まほ「エリカの精神状態で操縦は危険だろう。
大丈夫。お母様の姿をした島田愛里寿と一緒に待っていてくれ。お前を一人にはしない」

エリカ「家元と二人っきりなんて怖すぎます!」

まほ「中身は島田愛里寿だから平気だろう」

エリカ「それはそれで気まずいです!」

しほ「……」シュン

エリカ「あ、ご、ごめんなさい」

まほ「じゃあ頼んだぞ!!」ダッ

エリカ「た、隊長ーーーー!!!!!」


しほ「……」

エリカ「……」

しほ「……」

エリカ「……」

しほ「……」

エリカ(何この空間つらすぎる。逃げよう)

エリカ「ちょっとお手洗いに」

しほ「待って。私も一緒に行く」

エリカ(え、ええ~)

エリカ「ごめんなさいやっぱりお風呂に」

しほ「私も一緒に入る」

エリカ「もう寝ますね!!」

しほ「一緒に寝る」

エリカ(どんだけついてくるのよ!?お子様か!?お子様だったわ!
そうよね、あの島田愛里寿とはいえ、他人の広い家に一人は寂しいわよね)

エリカ(でも見た目が西住流家元なのよーーー!家元と入浴とか睡眠とか無理だって!!)

エリカ(お願いだから私を一人にして!!!)



みほ「8時になったのでDVD消しますね……」

愛里寿「なかなか興味深かったわ」

みほ「そ、そうですか」

みほ(ここまで盛り上がらないボコ鑑賞は初めてだよ……)

愛里寿「お風呂は……」

みほ「あ、掃除してないからシャワーでいい?」

愛里寿「……」フシュー

みほ「すぐに掃除して沸かします!!」


みほ「準備できました!愛里寿さんお先にどうぞ!」

愛里寿「せっかくだから一緒に入りましょう」

みほ「えげっ」

みほ(愛里寿ちゃんとなら喜んで一緒に入るけど……今日はなんでこんなに嫌なんだろう)




愛里寿「ふうーー!いいお湯だったわ」ホカホカ

みほ(愛里寿ちゃん、言動がおばさんくさい……)

愛里寿「で、明日の予定は?」

みほ「えっと、ゲームセンタ……」

愛里寿「ゲーム……?」

みほ「じゃなくて、明日は戦車道の勉強会をします!」ビシィ!


愛里寿「……そこにいるのは誰?」

ガチャ

まほ「えっ」

みほ「お姉ちゃん!?」

愛里寿「ちょっと前からずっと玄関の前にいたわね。なぜ入ってこなかったの?」

まほ(お母様が怖いからです!とは言えないな)

みほ「お、お姉ちゃん!奇遇だね!?泊まって行って!」

みほ(この愛里寿ちゃんと二人っきりになるくらいなら!)

まほ「いや、その、みほ、その島田愛里寿はだな、おかあ」

愛里寿「……」ギロリ

みほ「おかあ?」

まほ「なんでもない。帰る」


愛里寿「待ちなさい」

まほ「はいぃ!」ビシィ

愛里寿「せっかくみほが言ってるんだから泊まっていきなさい」

まほ「はい!」

みほ「良かった!今布団敷くね……」

愛里寿「必要ないわ。みんなでみほのベッドに寝ましょう。良いわね?」

みほ「はいぃ!」ビシィ

まほ(お母様……もしや)



ギュウギュウ

みほ「ちょっと狭いね……愛里寿ちゃん、真ん中で大丈夫?」

愛里寿「ええ……とても心地よいわ」

まほ「……そうですね」

みほ「???電気、消すね」


パチッ



「……おやすみなさい、まほ、みほ」


チュンチュンチュン

愛里寿「起きて。みほさん」

みほ「はっ!?おはようございます!」

まほ「すかーー」グーグー

愛里寿「おはよう。今日は一緒にゲームセンターに行くんだよね?」ニコッ

みほ「え?良いの?」

愛里寿「だって、楽しみにしてたもん」

みほ「そ、そうだよね!うん!行こう!あ、お姉ちゃん起こさないと」

愛里寿「寝かせておいてあげよう。色々疲れてると思うから」

みほ「そうかな?じゃあそうしようか」

愛里寿「帰ったらエリカさんをよろしくね」

まほ「うーん……すやぁ」




しほ「……元に戻ったみたいね」

しほ「こんなことを利用しないと娘達と触れ合えないなんて、我ながら不器用ね」

プワーン

しほ「あら?台所から良い匂いが」

エリカ「起きたわね!さっさと来なさい!あなたにせがまれた目玉焼き乗せハンバーグ作ってあげたわよ!!」

しほ「あら、それは美味しそうね。頂こうかしら」

エリカ「」

エリカ「い、家元、お戻りになられたんですね……でしたら私はこれで……」

しほ「待ちなさい」

エリカ「はいぃ!!」ビシィ

しほ「貴女がこれからまほを支えていけるかどうか、しっかり見てあげます」

エリカ(ひいぃいいいいい!!森の中に帰りたい!!)



おわり

おわりです
そして突然なんですがいろんな組み合わせ書けて満足したのと次のSSを書きたくなってきたので、
スレはこれにて終了とさせていただきます

お付き合いしてくれたみなさんありがとうございました!
自分じゃ絶対発想しない組み合わせばかりで楽しかったです
気が向いたら似たようなスレをまた立てるかもしれません

では、さようなら!

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