高峯のあの華麗?なる日常 (34)

キャラ崩壊ありです。

「よくある日常」

スタッフ「お疲れ様でしたー!これにて本日の終了です!」

のあ「ふう…」

藍子「お疲れ様です高峯さん!」

藍子「このあと未央ちゃん…本田未央ちゃんと一緒に近くのカフェでお茶しようと思っているのですが、よかったら一緒にいかがですか?」

のあ「…」ジッ

藍子「あ、あの…」

未央「あーちゃんだめだよ、高峯さんは忙しいだろうし、私たちが足止めなんかしちゃ」

未央「ほんとにごめんなさい!ほら行こっ!」ダッ

藍子「あっ…すみません…お先に失礼します!」ダッ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1479040531

のあ「…」

モバP(以下P)「おーい、のあ。お疲れ様。今日もクールで格好よかったぞ」

のあ「P…」

P「ん?」

のあ「星が…見たいわ…」

P「…わかった」

――――

―――

ブロロロ

P「ふう…ここまでくれば星がはっきり見えるな」

P「それで?今日は何があったんだ?」

のあ「…共演者の子にお茶を誘われたわ…」

P「よかったじゃないか。それで?」

のあ「せっかく誘ってくれたのにOKの言葉が言えなかった…挙句怖がらせたかもしれない…」

P「お前は昔から口数が足りないからなぁ。俺が言うのもなんだが、よく芸能界やっていられるな」

のあ「無言で立っているだけで勝手に喜ばれてる。それに何を話したらいいのかわからない」

P「せめて俺と話しているぐらいの会話を他の誰かともできればなぁ」

のあ「いつも努力はしているわ。結果に伴わないけれど」

のあ「今回も藍子ちゃ…藍子を小さいなぁ可愛いなぁと見つめていただけ」

P「それを睨まれたと勘違いされたのか…」

P「今度は自分からお茶に誘ってみたらどうだ?」

のあ「き、機会があれば…」メソラシ

P「無駄に流し目でかっこいいのに言ってることがなぁ…」

P「はい!今日の反省会終わり!もう遅いし家まで送るから明日からまた頑張れ!な?」

のあ「…ん」

-次の収録-

スタッフ「撮影終わりでーす!!出演者の方々お疲れ様でした!」

のあ(今日は…)

のあ「藍子」

藍子「?あ、高峯さんどうかされましたか?」

のあ(誘う!)キッ

のあ「カフ 茜「お疲れ!様です!藍子さん!昨日言っていたカレー屋さんへ行きましょう!!さぁ!!!」

藍子「あ、あの高峯さん。今なんと…」

のあ「…カフェやカレーなど寄り道もいいけれど、人の目につく場所ばかり赴くのは感心できない」

のあ「己の仕事、立場を考えて行動することね」スタスタ

茜「…行ってしましましたね…ごめんなさい、私が誘ったばかりに」

藍子「ううん、いいの。確かに最近出歩くことが多かったし」

藍子「出かけた先で私だとばれてお店にご迷惑がかかったらことだもんね。高峯さんは忠告してくれたんだよ」

藍子「仕事に対してとてもひたむきだね…高峯さんって。いつかちゃんとお話ししてみたいな」

P「お疲れ様。今日はもう仕事がないし帰るか。家まで送るよ」

のあ「…P」

P「ん?」

のあ「…星が…見たいわ…」

P「…」

ブロロロ

P「で、今日は?誘えなかったのはわかるが」

のあ「…誘おうとはしたわ…」

のあ「ただ、タイミングが悪かっただけ…」

のあ「そこから余計な一言も口走ってしまったけれど…」

P「その場で訂正はできなかったのか?」

のあ「…そのようなことはスラスラ言えるのにね」

P「ん~…収録も終わったし、しばらく会う機会もなくなったからとりあえずその間に対策を考えよう。な?」

のあ「善処するわ…」

P「素直な面を見せればもっと人と仲良くできると思うんだがなぁ…」

のあ「それができていれば苦労はしない」

P「はぁ~…まぁ少しずつ頑張ろう!おし!今日もお疲れ!」

のあ「ん…」

「初めての友人?」

-事務所-

のあ「…おはよう」ガチャ

のあ(誰もいないのかしら)

ニャー

のあ(向こうから猫の声…?)

ニャー

のあ(かわいい)

のあ(触りたい…でも猫は警戒心が強かったはず…)

のあ(下手に動こうものなら逃げてしまう…)

のあ(ならせめてその容姿を目に焼き付けて仕事のモチベーションにさせてもらおう)

?「…触りたいの?」

のあ「ん?」クルッ

雪美「ペロ…触りたいの?」

のあ「…この子の名前?」

雪美「…ん」コクッ

のあ「逃げないかしら」

雪美「…ペロはとても賢い子。それにペロも撫でられたがってる」

のあ「そう」ナデナデ

ニャー

のあ(かわいい)

のあ「…」ナデナデ

のあ「…」ナデナデナデナデ

のあ「…」ナデナデナデナデナデナデ

雪美「…」ナデナデ

のあ「ん?」

雪美「のあ、撫でちゃだめ…?」

のあ「…好きにするといい」ナデナデ

雪美「うん。好きにする」ナデナデ

ニャー

――――

―――

雪美「…レッスンの時間。じゃあね。行こうペロ」

ニャー

のあ「…」

P「ただいま~。おー雪美はこれからレッスンか?頑張れよ!」

雪美「…うん。…またね、のあ…」

のあ「…」

のあ「P」

P「ん?どうしたのあ?」

のあ「今夜は…星を見に来ましょう」

P「お?」

――――

―――

ブロロロ

P「で?今回はいつと違うってことはわかるが」

のあ「…彼女はすごいわね。この私に物怖じせず普通に会話ができるなんて」

P「ほう」

のあ「ただ私の頭を撫でるという行為には一切理解ができないけれど」

のあ「それでも私が人とあれだけ接していたのなんていつ以来かしらね」

P「雪美か?雪美も口数が多いほうじゃないからのあの考えが少しはわかるんじゃないか?」

のあ「…そういうものなのかしら。少し観察と考察のために接触が必要ね」

P「素直に仲良くなりたいと言えない…よな。のあだし」

のあ「さぁ、明日のために帰りましょうか。また新たな一歩を踏むために」

P「はいはい」

「in fact」

-橘ありす視点-

ありす「ふう。今日もお仕事が無事終わってよかったです」

ありす「あれは…高峯さんでしょうか…?」

ありす「?どうしてさっきから坂道を行ったり来たり…」

ありす「も、もしかしてあえて坂道を走ることで足腰を鍛えてダンスのブレをなくす特訓を!?」

ありす「それに不定期に立ち止まってます!」

ありす「こ、これはきっと急な体重移動でも重心をぶれなくさせるためのあえての動作!!」

ありす「なんて真剣な表情で繰り返しているのでしょう…」

ありす「私もアイドル活動には真剣に取り組んでいたつもりでしたが、まだまだなようですね…」

ありす「私もこうしてはいられません!事務所で着替えて先ほどの特訓を行わなければ!」

-高峯のあ視点-

タッタッタッ

のあ(今日は天気がいいわね)タッタッタ

のあ(こう気持ちがいいとずっと走っていたくn…)ピタッ

のあ(今のはもしかして…)クルッ

のあ(噂のねこがいる喫茶店…!)タッタッタッ

のあ(こんな喫茶店以前はこの道になかったはず…)タッタッタッ

のあ(行ってみたい)ピタッ

のあ(こんな機会でしか行く機会がないわ)タッタッタッ

のあ(でも私みたいなのが入って大丈夫なのかしら)ピタッ

のあ(でも行ってみたい…)タッタッタッ

――――

―――

のあ(疲れた…やっぱり事務所に戻ろう…)

のあ(ペロ…いないかしら)

――――

―――

-数日後-

P「やるじゃないかのあ!最近は下の子の面倒を見てあげてるのか!」

P「みんながのあ考案の特別練習をしてるって聞いたぞ!」

のあ「何のこと?」

「価値観の違い」

藍子「こんにちはっ!雪美ちゃん!ちょっとだけいいかな?」

雪美「…こんにちは。…うん。大丈夫」

藍子「最近高峯さんとよく一緒にいるって聞いたんだけれど仲がいいの?」

雪美「…うん。よくペロと一緒に遊んでる」

藍子「羨ましいなぁ。私もお近づきになれたらいいのに」

雪美「…のあといると楽しい。家族だったらいいのに」

藍子「家族かぁ~私だったら…」

---
--
-

のあ『藍子。最近忙しいようね。休みはきっちりと取っているのかしら』

のあ『体調管理は社会人としての基本。怠るなんてもってのほか』

のあ『でも』

のあ『どうしても辛くなったら私に言いなさい。何よりも優先してあなたに駆けつけてあげる』

-
--
---

藍子「きゃあ~!かっこいいよ~」バシバシ

雪美「…藍子痛い。叩かないで」

藍子「ごめんね…つい」

雪美「…どんな想像をしたのかわからないけどのあは妹…」

藍子「妹!?う~ん想像できないなぁ…」

雪美(のあは妹。これは譲れない…)

---
--
-

雪美『…のあ。お母さんがおやつにアイスを食べなさいって。半分こ』パキッ

のあ『ありがとう』ペロペロ

ベチャ

のあ『…』ジッ

雪美『…落ちたものは仕方がない。お姉ちゃんのを上げる』スッ

のあ『…ありがとう』ペロペロ

雪美『…私はおねーちゃんだからとーぜん』ナデナデ

のあ『…ん』ペロペロ

雪美『…うん』ナデナデ

-
--
---

雪美「…うん。…いい」

藍子「うーん。仲がいい雪美ちゃんが言うならそうなのかなぁ」

藍子「でもいつかちゃんとお話しできたらいいのにな!」

――――

―――

-自宅-

くしゅん!

のあ「…」ズズッ

のあ「…冷えたのかしら。こたつ入ろ」

「激戦」

-カフェ-

藍子(やった!とうとうのあさんをカフェに誘えたわ!)

藍子(これをきっかけに仲良くなって、定期的に一緒にお出かけするようになったりして…)

藍子(あわよくば私のお姉さまに…!)

のあ(…たしかに誘われて嬉しかったし、来てみたかったとは思っていたわ…だけど…)

のあ(何を話せばいいの…)

藍子「ここ、私のお気に入りのカフェなんです!気に入ってくれたらうれしいなぁ」ニコニコ

のあ「…そうね」

のあ(…こんなおしゃれな喫茶店テレビでしか見たことないわ。外食なんてはせいぜいはラーメン屋だし)

のあ(それになんなのかしら…このメニュー。絵がないのはまだ許せるけれど言葉の意味がまるで理解できない…

のあ(一体何がやってくるの…?プ、ブラリネガッシュ…?)

藍子「頼むものは決まりました?」

のあ「…ええ」

のあ(正直軽食内容がまったくわからないからブレンドと藍子と同じものでいいでしょう)

藍子「店員さん、すみません。いつものセット、でいいですか?」

店員「はい。いつものですね?」ニッコリ

のあ(いつもの!?)

のあ(このおしゃれなカフェで い つ も の!?)

のあ(お気に入りのカフェとは言っていたが、まさかここまでとは…)

のあ(ど、どうしよう。もう飲み物だけでいいわね)

のあ「…ブレンド。ブラックで」

藍子「軽食もありますが、いいんですか?」

のあ「…いいのよ。今の私にはこれがお似合いよ」

藍子(わぁ~!やっぱりかっこいいな~)キラキラ

のあ(何かよくわからないものが来られても嫌だしこんなアウェーな環境で味わえる自信がないわ。後で帰りにスーパー寄ろう)

藍子「高峯さんって、普段どんなことされているんですか?」

藍子「私はお散歩しながらこのカメラで猫ちゃんや風景を撮ったりしてるんです!」

のあ(猫見たい)

のあ「…専らトレーニングね。夜は星を見ていることが多いわね」

のあ(ぼーっとしているともいうけれど)

藍子「天体観測ですか!?私したことないんです!よかったら今度連れて行ってくれませんか?」

のあ「…考えておく」

藍子「約束ですよ?」ニコッ

のあ(…星座覚えたり天体観測の道具揃えたりしないと…)

藍子(お姉さまとの約束事が増えた!)

――――

―――

オマタセイタシマシター
ゴチュウモンノシナハイジョウデショウカー
ソレデハゴユックリー

藍子「今日のもおいしそうですねっ!」

のあ(メニューの名前はわからないけれど高そうというのはわかるわ)

藍子「あ、これですか?オーガニックセットっていうんです。確かにお値段はちょっとしちゃうんですが、その分野菜の味がしっかりしていてとってもおいしいんです!」

のあ(オーガニック…?どうしてブレンパワード…?)

藍子「ここのメニューはほとんどがオーガニックなんです!こだわりっていいですよね!そのコーヒーもなんですよ?」

のあ(!…飲むのが怖くなってきた)

藍子「…」ニコニコ

のあ「…いいんじゃないかしら」ゴクリ

藍子「本当ですか?やったぁ!」

のあ(緊張で味がまったくわからなかった…)

――――

―――

藍子「…あっ、もうこんな時間ですね。あーあ、もっとお話ししたかったです…」

のあ(…や、やっと終わった…)

のあ「…何も今日で終わりではないでしょう…」

藍子「!…はいっ!」

のあ(…できれば今度は普通のお店で、だけれど)

藍子「それでは今日はありがとうございました!次回、ほんとーっに楽しみしてますね!それじゃあ!」ノシ

藍子(今日はほんと楽しかった!早く次にならないかなぁ)

のあ「…」ノ

のあ「…」メルメル

-P自宅-

メールダヨ!

P「ん?」

携帯「差出人:のあ 件名:星が見たいわ」

P「…」

――――

―――

-P自宅-

メールダヨ!

P「ん?」

携帯「差出人:のあ 件名:星が見たいわ」

P「…」

――――

―――

P「…で、なんだ?今日俺もオフだったんだけどなぁ…」

のあ「…藍子と喫茶店に行ってきた」

P「おお、ずいぶんと進歩したじゃないか!それで?」

のあ「…何を話したかあんまり覚えていない」

P「ん?」

のあ「あそこは異世界よ…こちらの体力を真綿で首を絞めるように奪っていくわ…」

P「待て!どんな喫茶店なんだよ!なんだ?アトラクション系の喫茶店に行ったのか?」

のあ「…オーガニック、プラリネガッシュ…」ブツブツ

P(だめだ…完全にやられてやがる…)

P「ま、まあ藍子とは友好を深められたということでいいんだよな?だよな?」

のあ「…喜んでいたようには言っていたけれど…どうせ社交辞令でしょう」

P「ま、まあその辺りは俺がそれとなーく藍子に聞いておいてみるわ」

のあ「…ん」

P「よし!じゃあ反省会終わりだな!せっかくオフの日に集まったんだ。飲みに行こうぜ!それくらいはいいだろう?」

のあ「…バーみたいなおしゃれなところはダメよ…?」

P「じゃあ完全個室のチェーン店なら大丈夫だな!事務所の近くにあったな」

P「車を事務所に止めて行くぞ!さぁ乗った乗った!」グイグイ

のあ「…仕方がないわね」

-次の日-

P「おはよう。藍子昨日はのあと一緒にカフェに行ったんだって?楽しかったか?」

藍子「!はい!それはもうとっても!」

藍子「のあさんはですね!コーヒーを飲む、ただそれだけの行為が優雅なんです!絵になるんです!」

藍子「もう私がカメラマンさんならカフェを1日貸し切って写真を撮り、一冊の本として写真集を出版したいくらいです!」

P(どこが社交辞令だよ…)

藍子「それでですね…そのときののあさんがですね…」

P(信者と化してるじゃないか…)

藍子「聞いていますか?Pさん?」

P「お、おう。すまん考え事をしてた」

藍子「もうっ!わかりました!もう一度初めからですね!」

P「えっいや俺仕事があるからこの辺で…」

藍子「だめです!のあさんの見どころをPさんがちゃんと理解するまで離しません!」

藍子「それにきっと今後のプロデュースに役に立つはずです!さあ行きますよ!」ズルズル

P「あっだめぇ~連れていかないで~仕事溜まってるのぉ~」

ちひろ「今日は残業確定ですね!今日の戸締りはお願いしますね~」

――――

―――

のあ「…これが、デネブ、アルタイル、ベガ…」

雪美「…これはシリウス、プロキオン、ベテルギウス…」

のあ「…」

終わり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom