【りくじ】司令官「俺にまぐまぐで戦えというのか」(190)

りっく☆じあ~すのSSです
まぐまぐメインです
よろしくお願いします

司令官「どういうことなんだ!」

近衛兵「幕僚本部とやらはこの私を貴様という新人司令官の補佐兼ナビゲーターに付けることにしたらしい」

司令官「本部は何を考えているんだ……」

近衛兵「勿論、私も人間の命令になど従いたくはないが、この大宮製の枷のせいで貴様に楯突くことも出来ん」

近衛兵「この私を運用するからには、敗北は許さんぞ人間!」

司令官「や、やるしかないのか」

【石川県】

近衛兵「というわけで最初の出撃だ」

司令官「偵察部隊が帰ってきたぞ。敵は歩兵が2体らしい」

近衛兵「歩兵か。戦力として期待は出来ないし、そもそも捕獲も出来ない」

近衛兵「このりくじの軍規では面倒なことに、歩兵を捕虜とし前線に出すことはジュネーブ条約違反になるから駄目だそうだ」

近衛兵「……国が制圧されている危機だというのに、暢気なものだな? 人間の考えは私には理解出来ん」

司令官「同胞をやれるのか?」

近衛兵「歩兵はマグマ軍の食糧のような物だからな。自然に増えるし、特にどうとも思わん」

司令官「そうか……」

近衛兵「私が所持する武器はこのAN-94だけだ。必然的に至近距離に近づく必要がある」

司令官「じゃあ、前進してくれ」

近衛兵「……接敵した。ほう、生まれて間もない歩兵のようだな」

司令官「申し訳ないがご退場願おう。近衛兵、攻撃を開始してくれ」

近衛兵「あぁ、いいだろう」

歩兵「ギッ!?」

歩兵「ギギー!」

近衛兵「許せよ雑兵ども。死にたい奴から来るがいい」

近衛兵「戻ったぞ。私としたことが、装甲を持っていないことを失念していたな……一発喰らってしまった」

司令官「大丈夫か? 修理するぞ、こっちだ」

近衛兵「……ふん、早くしろ」

司令官「この修理施設では、修理用のビームで回復を図るわけだが……マグマ軍にも効果あるのかコレ?」

近衛兵「他の司令部では鹵獲したマグマ軍をここで回復させているという。原理は分からんが、私にも効果はあるだろう」

司令官「そうか。ゆっくり休んで傷を治してくれ」

近衛兵「この程度唾でも付けてれば治る……と言いたいところだが、まぁ今日のところは休ませてもらうとしよう」

近衛兵「私が居ない間、司令部を守れるのは貴様だけだぞ? 精々襲撃されないことを祈っているんだな」

司令官「本部から支援物資が届いているな」

司令官「それより陸自娘を寄越してくれないのか……M24軽戦車もまめたんも無しにはやってられないぞ」

司令官「ん。この資材で、武器娘作れないか?」

司令官「製造……してみるか」

司令官「全ての資材を100ずつ、何が出るだろう?」

司令官「支援物資の中に製造を早める機器があったが……使ってみよう」ポチ

司令官「っという間に出来たぞ。さて、誰が来るか……」

ズヴィラ「……」プシュー

司令官「……え?」

ズヴィラ「……ギュイギュイ」

司令官「……」

司令官「このえへーい!」

近衛兵「気安く私の名を呼ぶな! ……情けない声を出してどうした人間」

司令官「くっ、司令に向かってなんだよそれ……って、そんな事より! 製造機からマグマ軍が……!」

ズヴィラ「……ギュイ」

近衛兵「む。ズヴィラではないか」

ズヴィラ「ギューギュギュー」

近衛兵「ほう? この司令部の製造機は試作品で、マグマ軍の形をした固体が製造出来るのか」

近衛兵「この司令部は試作品のモルモットというわけだな。運がよかったな人間、こんな経験が出来る司令官はお前だけだろうよ」

司令官「運がいいのか悪いのか……味方なんだな?」

ズヴィラ「ギュ」

近衛兵「だ、そうだ」

司令官「わかんねぇよ」

近衛兵「全く、マグマ軍を率いる司令官ならマグマ語くらい勉強しておけ」

司令官(率いるのは自衛隊のはずなんだが……)

近衛兵「こいつは突撃砲152號ズヴィラ。人の血の色を好むため、赤い服を着ている。通称は赤ずきん」

近衛兵「りくじの榴弾砲どもよりも高い渡渉力を持ち、対装甲も高い優秀なヤツだ」

近衛兵「唯一難点があるとすれば、命中率の低さか。思うように攻撃を中られないだろうが、貴様に運用出来るかな?」

司令官「……兵器を使えこなせないで軍人が出来るか。わかった、こいつを使いこなしてやる」

司令官「ズヴィラと言ったか? これからよろしく」

ズヴィラ「ギュー!」

司令官「……なんて?」

近衛兵「よろしくだとよ。貴様、気に入られているぞ。良かったな」

司令官「う、嬉しいんだか困るんだか」

ズヴィラ「ギーギー」

司令官「ど、どうしたんだ?」

近衛兵「腹が減ったらしい。どうだ、こいつに餌をやろうじゃないか」

司令官「マグマ軍の食糧って……」

近衛兵「歩兵だな」

司令官「つまるところ」

近衛兵「出撃、というわけだ」

ズヴィラ「ギュ!」

近衛兵「さて、こいつをどう運用するかお手並み拝見といこうか?」

司令官「俺の言葉はわかるんだよな……?」

ズヴィラ「ギュイ!」

近衛兵「問題ないそうだ。逆に、我々の言葉が理解出来んようではこの先苦労するぞ」

司令官「俺にどうしろと……」

近衛兵「精々努力しろ。さて、ズヴィラの持つ152mmML-20sは射程距離が最大5ヘクスまで届く長距離榴弾砲」

司令官「アウトレンジ戦法を使えというわけだな」

近衛兵「また、コイツは威力はそこそこ……歩兵相手には丁度いいだろうが、対装甲は期待しないほうがいい」

司令官「歩兵がノコノコ歩いているところに一発ぶち込んでやれというわけだ」

近衛兵「ズヴィラがそれで敵を殲滅させれば、私が動く手間が省けるというもの……まぁ、準備はしておいてやろう」

司令官「偵察部隊が戻ってきた。相手は歩兵3体」

司令官「ズヴィラは川を挟んで砲撃。近衛兵は橋を占拠し、敵歩兵がズヴィラに近づけないようにしろ」

ズヴィラ「ギュ!」

近衛兵「よかろう」

司令官「……射程距離に入ったぞ。ズヴィラ、攻撃だ!」

ズヴィラ「ギギッ!」バシュー

歩兵「ギャッ!?」ドカン

歩兵「ギギッ」

司令官「こちらに気づいたようだな。さぁ、撃って撃って撃ちまくれ!」

ズヴィラ「ギュイギュイ!」

ズヴィラ「ムシャ……ボリ……」

司令官「食ってる……歩兵を……」

近衛兵「マグマ軍の食事風景だ。早めに慣れておかんと今後苦労するぞ」

司令官「ぐ……お前達は同胞を食う事にためらいが無いのか」

近衛兵「そうは言うがな……自然に増殖するといっただろう。歩兵戦闘車を見たことがないか?」

司令官「……?」

近衛兵「知らんのか」

近衛兵「まぁいい、いずれ説明してやる……」

ズヴィラ「ギュイギュイ」

近衛兵「食べ終わったか。さて、司令部に帰投するとしよう」

近衛兵「さて、人間。この石川という地域も大分制圧を進められてきたじゃないか」

司令官「他の司令部と協力しているからな。向こうは金沢という駐屯地娘がいるらしい……羨ましい話だ」

近衛兵「悔しければ貴様も駐屯地娘を拾えばよかろう」

司令官「こんなに出撃しているのに、駐屯地娘の一人にも会えないとは……泣けるぜ」

近衛兵「その代わり、私が兵器を鹵獲してやっているし、製造では強力なマグマ軍が作れただろう。ほれ、この部隊を見てみろ」

ズヴィラ「ギャー」

歩兵戦闘車2號(以下歩2)「ギッ」

ロジーナ「ギィ?」

D-30「ギュイ」

司令官「……マグマ軍だな」

近衛兵「マグマ軍だ」

近衛兵「前にも言った通り、他の司令部はマグマ軍を鹵獲し戦力としている。こいつらを使えばよかろう」

司令官「確かに、今の今までこいつらが私に攻撃の素振りを見せたことは無いが……」

ズヴィラ「ギュー」

ロジーナ「ギュイギュイ」

近衛兵「それどころか、大分好かれているようだな。モテる男は辛いな?」

司令官「冗談は止せ……しかし、まぁ」

ズヴィラ「ギ?」

司令官「改めてよく見れば……可愛い顔をしている、とは思う」

近衛兵「……ほう?」

近衛兵「良かったなズヴィラ、司令官サマはお前のような娘が好みだそうだ」

ズヴィラ「ギギッ!」

司令官「うわっ、なんだ!?」

近衛兵「ふっ、武器が一丁前に喜んでいるな。その調子で武器娘を手懐けてやれ」

ロジーナ「……ギュー……」

司令官「こ、今度はどうした?」

近衛兵「おやおや、どうやらロジーナは妬いているようだ」

近衛兵「部隊を率いる者が、一人贔屓するのはいけないな?」

司令官「こいつ! すまないロジーナ、お前も可愛いと……思うぞ……うん」

ロジーナ「ギッ!」パァァァ

近衛兵「貴様、マグマ軍受けが良いな。女王陛下の下でマグマ軍の一員として働かないか?」

司令官「お断りだ!」

近衛兵「それこそ冗談だ。人間は我々の敵だということを忘れるな」

今回の投下と書き溜めは以上です
これからの展開はこれから考えます
りくじの精神通り、かんたんにやっていきましょう

【岐阜県】

司令官「石川、福井、富山と解放を果たし、次は新潟か……」

近衛兵「新潟には焼山……マグマ軍の拠点となる火山があったな」

近衛兵「そういう場所には要塞型を配備していたはずだ。この辺りなら……クロンシュタットか」

司令官「クロンシュタット? 重巡洋艦の?」

近衛兵「あぁ。我々の海洋進出を狙って作り出されたのだが、失敗してしまってな」

近衛兵「仕方がないから移動要塞として運用することにしたのだ。当然、主砲も装甲も軍艦並だぞ」

司令官「うちの戦力で勝てるか?」

近衛兵「まず無理だな。奴にはロジーナがやっと傷を付けられるかどうか、といったところだ。ズヴィラには無理だし、他の二人にはもっと無理だ」

近衛兵「新潟に行く前に、戦力の増強を図る必要がある。向こうを他の司令部に任せ、岐阜に行くのがよかろう」

司令官「そうしてみよう」

司令官「偵察部隊が相手の部隊の様子を写真に収めてくれたぞ」

司令官「これは……新型のマグマ軍か?」

近衛兵「こいつは中戦車54號リュカ。同じ中戦車のロジーナより一回り強化された、主力戦車だ」

司令官「主力戦車か……うちにも前衛がもう一人欲しかったところだ」

司令官「あいつを鹵獲出来るか?」

近衛兵「あの装甲を破らんことにはな。そこでだ、装備を製造してみろ」

近衛兵「ロジーナ用に強力な戦車砲の一つでも作ってやれば、中破まで持っていけるやもしれん」

司令官「……あの技研、まともな装備作ってくれるんだろうな……」

司令官「あちちっ、出来たぞ!」

近衛兵「ほう、L44滑腔砲か。お前にしてはやるじゃないか」

近衛兵「ライフル砲と比較して、高い火力に安定した命中精度を持っている。中戦車程度の装甲なら相手ではないな」

司令官「よし、早速ロジーナに装備させてみよう」

ロジーナ「……ギッ」

司令官「……」

近衛兵「……」

司令官「どこに?」

近衛兵「そのS-53を外してみればいい……のではないか?」

司令官「どうやって外すんだこれ」

司令官「普通に着脱できた。そうか」

ロジーナ「ギ?」

司令官「なんでもない。出撃だ」

司令官「さて、今回の作戦は主力戦車の鹵獲を目的とする」

司令官「偵察部隊によると、敵は歩兵2、122mm榴弾砲3、中戦車1」

司令官「ロジーナは敵の行動を妨害しつつ後退。ズヴィラ、D-30は歩兵を撃滅せよ」

ロジーナ「ギュ」

ズヴィラ「ギュア」

D-30「ギギギ」

司令官「歩兵戦闘車2號……長い、歩2は戦場を迂回し敵122mmを攻撃」

歩2「ギギー!?」

司令官「それでは作戦を開始する!」

リュカ「ギギギギ……」

司令官「そういえば……今回は敵に隊長ユニットがいるのか」

近衛兵「奥のD-30がそれだ。歩2、やり過ぎるなよ? 撤退されたら苦労が水の泡だ」

歩2「ギュー」

司令官「ロジーナの射程距離にリュカが入ってきたぞ。ロジーナ、新兵装の威力を見せてやれ」

ロジーナ「ギッ」ドォン

リュカ「ギィィィィィ!!」

近衛兵「ほー、あの装甲を貫いたか。中破程度のダメージを与えたようだな」

司令官「近衛兵、やってくれ!」

近衛兵「命令されるまでも無いわ!」

リュカ「ギェェ」

ロジーナ「……ギィ」

司令官「中戦車が2人になったか。これで火力が上がるな」

近衛兵「容易いな……相手にもならん」

司令官(2回失敗して、一度反撃食らった癖に……)

近衛兵「……何か言ったか人間」

司令官「何も言ってない。さて、ロジーナとリュカは修理。ズヴィラとD-30は備品の整備を。歩2は……自由にしてよし」

司令官「近衛兵はいつも通り、この後の報告書作成を手伝ってくれ」

近衛兵「幕僚本部とやらはこんなものを読んでる暇があるのだろうな」

司令官「資材も送ってくれるしな……ところで」

司令官「お前確か幕僚本部から直々に俺の補佐するように命じられてここに来たんだよな」

近衛兵「そういう話をしたな」

司令官「市ヶ谷はもうすでにマグマ軍に占拠されたんだったな」

近衛兵「当然だ。そこの解放が人間共の最初の目的だろう」

司令官「幕僚本部って今どこにあるんだ?」

近衛兵「さぁ? 私は知らん」

司令官「なぜだ?」

近衛兵「捕獲されたときもここに送られるときも目隠しをされていたのでな……」

近衛兵「私に分かることは、まぁ市ヶ谷からは大分離れた場所に本部が移っているということくらいか?」

近衛兵「市ヶ谷の奴が市ヶ谷駐屯地に戻れたとしても、そこは蛻の殻……あいつが愛した幕僚本部は今いずこ、か」

司令官「……まぁ、本部がちゃんと機能しているなら俺から文句は無い」

司令官「演習?」

近衛兵「そうだ。他の司令部と実戦形式で合同訓練……という名の部隊を自慢する場だ」

司令官「やめないか」

近衛兵「ククク……」

司令官「しかし、他部隊の戦術や運用例を学べる良い機会ではある。不運にも、我が隊はまともな訓練が出来ていないからな」

近衛兵「自衛隊らしからぬ部隊だな?」

司令官「駐屯地娘がいないからな! ……はぁ、どうすんだこれ」

近衛兵「マグマ軍に人命救助の芸でも仕込ませるか?」

司令官「……手始めにお前に仕込んでやろうか」

近衛兵「フン、命令されたってお断りだ」

近衛兵「話を戻すぞ。例の司令部から演習の誘いが来ている」

司令官「断る理由もあるまい、その話受けよう」

近衛兵「なら、詳細はここに書いてある。それと演習は出撃と同等の資材を負担するが、修理費用はかからない」

近衛兵「予算と戦う自衛隊には吉報だな」

司令官「出撃も修理も負担は大きいからな……」

近衛兵「マグマ軍は基本的に大飯喰らいだらけだからな。精々資材管理は怠らないことだな」

司令官「肝に銘じておこう……」

司令官「燃料、弾薬、今日も3桁か……辛いなァ……」

他司令「なるほど、話には聞いていたが……」

ズヴィラ「ギ?」

ロジーナ「……」

D-30「ギュググ」

リュカ「ガー」

歩2「グェェ」

他司令「マグマ軍を率いて戦う司令官って、お前のことだったのか」

司令官「らしいぞ。不本意ながら」

近衛兵「そう言うなよ、傷つくだろ」

司令官「心にもないくせに……」

金沢「マグマ軍が普通に喋ってます!」

鯖江「初めて見たなぁ、これが近衛兵かぁ」

富山(敵……じゃないのか?)

司令官「しかし、お前が演習の話を持ち掛けてくるとは。新潟の解放は進んでいるか?」

他司令「それがな、先に進むには焼山を解放する必要があるんだが、そこにいるマグマ軍が強くてな」

他司令「チャーフィーやまめたんでは手に負えんので、こうして新たに入隊してくれた61式戦車の強化訓練をしたくなったのだ」

他司令「出撃してまばらな敵を倒すより、他の司令部の手口を知る方が陸自娘にも俺にもいい経験になると思ってな」

司令官(まぁ実際序盤の出撃先の経験値は雀の涙だしな……)

他司令「無論、俺のチャーフィーは3県解放の為に大活躍をしてくれたベテラン……中戦車の装甲如きは怖くない、そうだな?」

チャーフィー「うん! チャーフィーにお任せだよ♪」

ダスター「おい! あたしだって活躍しただろ!」

他司令「勿論だよダスター君、今日もツインテールの冴えがいいな」

ダスター「! そうだろそうだろ!」

司令官(ツインテールの冴え……?)

他司令「各自、所定に位置に付け」

司令官「勝利条件は相手部隊長の大破および、相手司令部の制圧、及び20ターン経過による判定とする」

他司令「また、戦闘中の鹵獲・捕縛行動、航空支援攻撃は不可だが、携行品は使用を許可する」

司令官「これより演習を開始する。総員、展開せよ!」


金沢「普通によろしくお願いします! こちらは私が部隊長です。それでは行ってみましょう」

チャーフィー「行くよー!」

61式「レッツラゴーです!」

鯖江「さーて、お手並み拝見」

富山「相手がマグマ軍なら、手加減せずに済みそうだな!」

ダスター「燃えるぜ~!」

近衛兵「相手の編成は、主力戦車、軽戦車、自走高射機関砲と、歩兵が3人か」

司令官「M42ダスター自走高射機関砲か。こちらにヘリはいないが……」

近衛兵「だが、対人兵器としても奴は優秀だ。榴弾砲と同じ程度の射程距離を持ち、命中精度も高い」

近衛兵「大破したユニットにトドメを刺されないよう気を付けることだな」

司令官「そうだな。では、ロジーナ、リュカ、近衛兵は市街地を前進。ズヴィラ、D-30は市街地を迂回し北上。歩2は司令部の防衛のため、待機だ」

まぐまぐ『ギュイ!』

近衛兵「さて、開発で入手したこの60式とやらの性能を見せてもらおうか。貴様ら、私に続け!」

司令官「相手は駐屯地娘が多いが、どう攻めてくるか……」

他司令「敵の戦力をどう見る?」

鯖江「歩兵戦闘車に中戦車2両、自走榴弾砲、近衛兵に……あの赤いの」

鯖江「中戦車2両が厄介だね。ロジーナならチャーフィーでも相手になると思うけど、リュカとの正面勝負はやめた方がいい」

富山「そこは61式とあたしに任せとけ! この対戦車誘導弾が火を噴くぜ!」

61式「バッチグーです!」

鯖江「ただ、赤いのがわからんね。初めて見るタイプだよ」

他司令「あいつは突撃砲152mm、ズヴィラとかいう榴弾砲らしい」

他司令「HSPより高い渡渉、長距離攻撃が得意だそうだ。お前達駐屯地娘にとって天敵となるだろう」

鯖江「厄介だね。他のところも3倍じゃなきゃいいけど」

金沢「ん? 何が3倍なんですか?」

鯖江「……えーっと」

チャーフィー「もう、怒ったよ!」ドォン

司令官「ロジーナ!」

ロジーナ「……ギ」プスプス

近衛兵「ロジーナめ、増加装甲を破られたな。今の奴には軽戦車の攻撃さえ致命傷になりかねんぞ」

富山「今だッ! ヘコますぞオラァ!」

司令官「……リュカ、ロジーナのカバーに入れ!」

リュカ「ギギッ」

鯖江「させないよ……そら、そらっ」ダダダ

リュカ「ギィ!」

他司令「うまいぞ鯖江! 入り組んだ市街地では、武器娘の行動がかなり限られる」

他司令「その点歩兵は市街地形に侵入できるという点で有利……61式、畳みかけろ!」

司令官「駐屯地娘が、のこのこ表に出てきたな……ズヴィラ!」

ズヴィラ「ギギギガガッ」ダァン

鯖江「え……」

ドガア

富山「さ、鯖江ーーッ!!」

他司令「ど、何処からだ!? 鯖江、応答せよ!」

鯖江「……これ以上は、メガネが……」ボロボロ

リュカ「ギギーィ」

鯖江「あ……」

金沢「さ、鯖江さん危ないっ!」タッ

ズガガガガ

他司令「やられたな……駐屯地娘を最初から狙っていたのか?」

金沢「普通、武器娘を先に倒しませんか?」大破

司令官「いや、61式戦車の装甲は頑丈だ……撃破の為に時間や体力を無為にするより、最善の手は」

他司令「隊長を沈め、部隊の無力化か……金沢、すまない」

金沢「い、いえいえ。私も普通より前に出過ぎちゃいましたし……」

他司令「今まで金沢を隊長に置いていたが、装甲の高い武器娘の方がいいのか」

金沢「そうですね。私、機械化装甲も持ってませんし、大破したら普通に撤退しちゃいますからね」

富山「なんかセコいなぁ……」

鯖江「しょうがないよ、指揮系統を失ったら部隊は機能しないからね」

他司令「今までは金沢の回避だけが頼りだったからな……今後の作戦の参考にしたいと思う」

司令官「こちらも、装甲の強度という問題点を発見できた。装甲にはまだ改善の余地がある……装備の開発をする必要があるな」

他司令「また会おう、司令官殿」

司令官「あぁ、いずれ同じ戦場に立とう、他司令殿!」

近衛兵「……フン、得るものはあったようだな」

司令官「うむ。今はまだ市街地での戦いはあまりしないが、首都圏では市街地での戦いが多くなる」

司令官「駐屯地娘がいないことで、戦略が崩されやすくなるだろうな……おい、お前以外に歩兵はいないのか?」

近衛兵「さぁな……あぁ、コレはどうだ」

司令官「? スタンプ帳?」

近衛兵「一ヵ月貯めてみろ。幕僚本部から面白いものが送られてくるぞ」

司令官「新しい駐屯地娘か!? そうか……よし、貯めてみよう」

近衛兵「……だといいな」

今回の投下と書き溜めは以上です
知らない方も知ってる方もコメントありがとうございます
>>1はにじよめでやってます
新イベントも始まりましたが、気楽にやっていきましょう

茜「みんな~、こんにちわ~!」





茜「聞こえないなぁ、もう一回。こ~んに~ち~わ~!」

武山「こ、こんにちは……」

茜「はい、よくできました。コブラといえば私、木更津だよ」

茜「これからりくじに入隊志願するみんなへ、私からかる~くレクチャーするよ!」

茜「今回アシスタントを担当してくれるのは、神奈川県横須賀市、武山駐屯地の武山環子(たけやま たまこ)ちゃん! 陸上自衛隊高等工科学校上がりの、みんなの先輩だね!」

武山「よろしく、お願いします……」

茜「はい! それじゃ、記念すべき第一回目の講義では、『りっく☆じあ~す』のストーリーについて勉強していこう!」

茜「ストーリーを公式サイトから引用するね」

茜「時は遠くない未来、日本列島を突如襲った地殻変動……」

茜「列島各地の火山が一斉に噴火して、マグマと共に現れたのは地上の軍備と戦術をコピーした特殊生物『マグマ軍』!」

茜「マグマ軍は瞬く間に日本全国を分断・制圧しちゃったんだって! 過激だね~!」

茜「マグマ軍の猛攻から逃れた陸の精鋭、通称『陸自娘(りくむす)』たちは新任の司令官と共にマグマ軍への反撃を開始する! そう、私が」

武山「私たちが」

茜・武山「「陸自娘だ!」」

茜「陸自娘とマグマ軍の熾烈な戦いが、今、幕を開ける……!」

茜「くぅ~っ、完璧だったよ武山ちゃん!」

武山「あ、ありがとうございます……」

茜「と、いうわけで突如襲来してきたマグマ軍から日本を取り戻すことが私たちの使命なんだよ」

茜「マグマ軍に対抗するため、私木更津駐屯地こと、木更津茜(きさらづ あかね)も参戦したよ!」

茜「私は陸上自衛隊東部方面航空隊、第4対戦車ヘリコプター隊に所属するっていう設定の女性自衛隊員!」

茜「2012年の木更津航空祭に、プロのイラストレーターさんがコブラに描いてくれたんだよ!」

茜「その時の動画もあるんだけど、このまま私の自己紹介を続けると怒られちゃうから次に行くね」

茜「続いて『陸自娘(りくむす)』!」

茜「SSの方でも何度かこのワードが出てきたね。陸自娘には2つの種類があるんだよ」

茜「まず、私たち『駐屯地娘(とんむす)』! 全国各地の駐屯地や分屯地の一個小隊を擬人化した、自衛隊員だね」

茜「そして、陸上戦の歴代装備を擬人化したのが『武器娘(ぶきむす)』! チャーフィーやAH-1Sもそうだね」

茜「君たち未来の司令官さんには、私たちを率いて日本をマグマ軍の手から取り戻してほしいんだ!」

茜「陸自娘の武器や編成は司令官さん次第。航空隊を作ってもいいし、師団で編成するのもありだよ!」

茜「さぁ、私たちと対戦車道しよっ? 大丈夫、お姉さんに任せときなさい!」

茜「っとと、残念だけど時間になっちゃったね。今日の講義は終わりだけど、次は私の妹が講義を担当してくれるよ」

茜「あと、聞きたいことがあったらお姉さんがなんでも聞くよ!」

武山「というわけで、今日の講義はここまでです」

茜「『りっく☆じあ~す』はいろんなプラットフォームで展開しているよ」

茜「あっ、そうだ。にじよめで遊んでくれてるそこの君~、中々通だねぇ」

茜「にじよめちゃんはゲームサイトにじよめさんちのマスコット。課金をネタにした発言に定評があるよ。誠意を見せろっていうのは、つまりそういうことだね……」

茜「内輪ネタは、お姉さんに任せときなさい! っというわけで、みんな、またね~!」

武山「お、お疲れ様でした……」

司令官「他司令が焼山の解放に成功したそうだ」

近衛兵「ほう、クロンシュタットを……やるな」

司令官「俺達も負けてはいられんな」

近衛兵「マグマ軍の拠点を制圧するためには、要塞を倒すだけでなく拠点耐久力をも削らねばならん」

近衛兵「それを考えたとき、複数の部隊を有する方が現実的なのだが……」

近衛兵「残念なことに、今の我々にその余裕がないことは分かっているな?」

司令官「ロジーナとリュカじゃダメなのか?」

近衛閉「2人は中戦車だぞ。大破でもしてみろ、修理にどれだけ時間がかかると思っている」

近衛兵「拠点耐久力は時間が過ぎると回復する。突破するためには、短い期間で複数回出撃できる体力が必要なのだ」

近衛兵「さぁ、製造してみろ。なんなら6人揃ってなくともかまわん、2つ部隊が作れればいい」

司令官「幸い、本部から司令達成の報酬が出ている。何人か製造してみよう」

司令官「とりあえず、全て500ずつの、2回製造してみるか……どうだ?」

近衛兵「50分と、1時間か。まぁ飯でも食いながら気長に待とうじゃないか」

司令官「……そういえば、お前の飯って」

近衛兵「私ともなると、歩兵など食わんでも生きていける。今はピロシキが食べたい」

司令官「残念ながら、ピロシキは当店では取り扱っておりません」

近衛兵「そうか……では、普通にボルシチでも作るか……」

金沢「普通と聞いて」ガラッ

司令官「呼んでない」ピシャッ

司令官「ボルシチもないが、作るのか?」

近衛兵「食材はあるのでな」

司令官「あるのか」

近衛兵「あのド貧乳をパシらせた。安心しろ、盗みを働くような下賤な真似などしていない」

司令官「ドひん……?」

ズヴィラ「グギュギュギーギギュアー!!」バァン

司令官「ズヴィラ!?」

近衛兵「どうした騒々しい」

ズヴィラ「ギィギィグーギュギギャギギ!!」プンスカ

近衛兵「はっはっ、何を言ってるかわからんな」

司令官「必死に何かを訴えてるぞ!?」

ズヴィラ「ギャーギギャグギャゴギャギギャ」ナミダメ

司令官「お、おい。そんな俺に泣きつかれても」

ロジーナ「……ギャー」

ズヴィラ「グギィー! グギィー!」ズルズル

ロジーナ「……ギギ」パタン

近衛兵「フン」

司令官「……なんだったんだ……?」

近衛兵「武器如きが胸の大きさを気にしているとはな。あぁ、勿論貴様には関係ないことだ」

司令官「俺に何か伝えたそうにしていたが」

近衛兵「気にするな。私は飯を作りに行く。貴様の分は無いぞ」

司令官「そうか」

司令官「はー……そうだよな。俺の司令部はまだこんな仮説テント……」

司令官「テントにゃ食堂も……電話もなんにもない……」

司令官「……購買に行くか」

ズヴィラ「ギュ」

ロジーナ「ギギィ」

司令官「おう、どうした2人とも」

ズヴィラ「ギッ」カキカキ

ズヴィラ「ギギー」

司令官「はっはっ、読めねーよ」

司令官「……ん? かいめつフォント?」

司令官「はぁ、はぁ……ええっ!? ……読める、読めるぞ!」

『ハラヘッタ ナンカクレ』

司令官「そんなわけで、3人で購買に来たのだ」

ズヴィラ「ギィー♪」ピョンピョン

ロジーナ「…ギッ」

司令官「武器を外せば、赤ずきんと寡黙な少女か。どうだ、かわいいだろう」

マツコ「あら、ご注文はティッシュペーパーですか?」

司令官「違います。とりあえず日替わり弁当3人分ください」

マツコ「お買い上げありがとうございます~。温めますか?」

司令官「お願いします。2人は購買のこと知らないよな」

司令官「ここは自衛隊の関係者専用の購買で、主に資材や武器を買ったり、施設の増築なんかが頼めるんだ」

司令官「生活必需品や食料はこっちの金が使えるが、そうじゃない商品は特殊な金を使う。何かって? まぁ、ぶっちゃけ誠意?」

ズヴィラ「ギ?」

ロジーナ「ギィギィ」

マツコ「お待たせしました~」

司令官「あ、どうも」

マツコ「司令官さんも大変ですねぇ。部隊にまぐまぐしかいないなんて……」

マツコ「今ならメイド仕様の守山さんや、コスプレ仕様の練馬さんを売ってあげることも出来るんですが~」

司令官「い、今手持ちないんで……」

マツコ「そうですかぁ、それは残念ですぅ。またのご利用をお待ちしています♪」

司令官「行こうか」

ズヴィラ「ギ!」

ロジーナ「ギュ」

司令官「というわけでメシだメシだ」

司令官「いただきます、っと」

ズヴィラ「ギ~」

司令官「こら、まるごと口に放り込もうとするんじゃない。箸を使え、箸を」

ズヴィラ「…ギュイ」プルプル

ロジーナ「……ギ、ギ」ツカメナイ

司令官「……そうだな、まずはそこから教えるべきだったな」

司令官「箸の持ち方はこう……」

司令官「……おっ、そろそろ時間だな」

司令官「お前達の新しい仲間を製造していたんだ。向こうにつく頃には、1時間の方の分も終わるだろう」

ズヴィラ「ギュイギュイ!」

司令官「楽しみにしているようだな。焦るな焦るな」

近衛兵「……なんだ人間、武器二人侍らせて……両手に花ならぬ、両手に武器か?」

司令官「お前「ギ」」

ズヴィラ「……」

近衛兵「……ほう? 貴様、よもや女王陛下に仕えるこの私に挑むつもりか?」

ロジーナ「……ギュイ」

近衛兵「……普通、感情を露わにすることのない貴様が、こいつ絡みになるとこうも変わるとはな」

近衛兵「面白い。人間、私がマグマ軍本拠地へと帰還した暁には、貴様は観察対象として丁重に扱ってやる」

近衛兵「それまで精々足掻いてみせろ……邪魔したな」

司令官「……なんなんだあいつ。マグマ軍を鹵獲して戦わせてる司令部は他にもあるんじゃないのかよ」

司令官「ズヴィラがうちの技研で生まれたの忘れてんじゃねーだろうな……なぁ、ズヴィラ」

ズヴィラ「ギュ」

司令官「……ロジーナは最初に会った時から変わってないよな?」

ロジーナ「ギュ、ギュ」

司令官「……多分肯定してくれてるんだよな? そうだよな?」

司令官「あいつの考えはよくわからんな。話半分で聞いておこう」

司令官「それより新しい仲間だ。さて、どんなのが来るかな」プシューン

シルカ「……ギァ?」

グラート「……グェ」

司令官「……解説役の近衛兵がいないせいで説明ができない」

司令官「とりあえず、ロシアンもふもふ帽子のお前は……高射機関砲か?」

シルカ「ギェス」

司令官「そして、そのやたらごついのが多連装ロケット砲だと思うんだが、どうか?」

グラート「ギュ」

司令官「……伝わってるんだよな……?」

ズヴィラ「ギギィ」カキカキ

『シルカ グラート モンダイナシ』

司令官「……あぁ、そう」

司令官「ゴホン、今日から貴君らを指揮する、司令官だ。以後、よろしく頼む」

シルカ・グラート「「ギュー」」

今回の投下と書き溜めは以上です
4コマの涙目ズヴィラがかわいかったのでつい
セヴァストポリがあの大きさなら、女王陛下はどんな大きさなのでしょうか
共闘、頑張っていきましょう





守山司令「だから何度言えばわかる!」

相馬原司令「馬鹿野郎、お前は間違ってる!」

司令官「ど、どうした! 何事か!」

守山司令「おぉ、司令官殿。いやなに、マグマ軍を統べる女王陛下とやらがどんな存在か、議論していたのだよ」

相馬原司令「日本を、いや世界中を瞬く間に制圧した存在。相手は強大であるとな」

司令官「これは失礼を……しかし、そこまで白熱した議論が交わせるほどに情報が?」

守山司令「うむ、それなのだがな。私は彼女は……」

守山司令「和服の似合う、大和撫子のような女性であると信じているのだよ」

司令官「……えっ?」

守山司令「マグマ軍の特徴を思い出せ。あの凛とした顔立ち、烏の濡羽色の髪……そのいとうつくしきことよ」

守山司令「あの肌の白さと黒き衣の対比、まさに芸術の域!」

守山司令「近衛兵の姿を見たか? 奴が心酔する女王の真似事をしないわけがない」

守山司令「やはり、女王陛下は黒髪ロングの女性なのだ! あぁ、一度でいいからご尊顔を拝見したいものだ……」

相馬原司令「それはお前の好みのタイプなだけだろう! 守山駐屯地がドストライクだったからといって、それを全てに求めるのは間違っているぞ!」

守山司令「なななななな何を言うか! 綾音ちゃんは関係なかろう!」

相馬原司令「メイド守山を見て買うのを躊躇わなかったのを知っているぞ! 久居や豊川を放っておきながら!」

守山司令「だまらっしゃい! 私は守山生まれの守山司令だぞ、守山綾音ちゃんを愛して何が悪い!」

相馬原司令「この頭お花畑が! いいか、マグマ軍の本拠地はウラル山脈にあるのだぞ!」

相馬原司令「そのお山の大将が和服麗人? 馬鹿も休み休み言え!」

相馬原司令「私は断言しよう、女王陛下はワンピース姿の似合う金髪単眼のロリ巨乳であると!」

守山司令「それこそ夢物語だろうが! 金髪単眼巨乳は許そう、だがロリ要素は必要なかろう!」

相馬原司令「ふん、マグマ軍は地上の武器と戦術をコピー出来るんだぞ? 文化のコピーさえ容易いだろう」

相馬原司令「そうしたとき、最初にコピーするのは! そう! ロシアのロリ美少女!」

相馬原司令「向こうのロリータは金髪で巨乳と相場が決まっているのだ! あえて言おうロリであると!」

守山司令「結局はお前の好みじゃないか!」

相馬原司令「何をー!?」

司令ズ「「貴殿はどう思う!?」」

司令官「蟻だろ」





ズヴィラ「ギギー!」

司令官「ああ、今戻ったぞ。各司令部による定例報告会、内容は……まぁ、どこも群馬に苦戦しているという話だったよ」

近衛兵「群馬か……。かの地が魔境であるという情報は掴んでいたのでな。それなりに精鋭を送り込んだ……という話を聞いている」

司令官「面倒なことを……。お陰で第一師団入りは辛く険しい道のりだ」

近衛兵「そう簡単に突破されても困るのだがな……」

司令官「まぁいい、俺達にとってはまだ遠い先の話だ。今は目先の、資材難という問題を解決せねばならん」

近衛兵「資材か。人間、貴様燃料と弾薬を補給したいのか?」

司令官「あぁ、マグマ軍は駐屯地娘や武器娘より運用コストがかかるからな」

近衛兵「……派遣してみたらどうだ?」

司令官「派遣?」

近衛兵「あぁ。いつもの出撃用の部隊とは別に部隊を用意するのだ。その第2部隊を派遣させ、成功報酬を持ち帰らせる」

近衛兵「うまくいけば、資材難は解決するやもしれんぞ」

司令官「しかし、今の人数では2つの部隊を作る余裕は……」

近衛兵「それだがな。貴様、本当に6人部隊の全員を活用出来ているか?」

司令官「う、うーむ」

近衛兵「今、この司令部のマグマ軍は私含め8人。そうだな、4:4で分けてもよかろうよ」

司令官「4:4か……。そうすると、中戦車を中心に、榴弾砲、高射砲その他で分けていくのがいいか」

近衛兵「あぁ。前衛の火力の低下を懸念するなら、重戦車の一人でも早く迎えることだ」

司令官「重戦車か。そうだな」

司令官「というわけで私なりに部隊を編成してみた。みんな、この表を見てくれ」

第1部隊
部隊長・突撃砲152號ズヴィラ
中戦車34號2型ロジーナ
多連装墳進砲21號グラート
近衛兵

第2部隊
部隊長・中戦車54號リュカ
対空戦車23號4型シルカ
122mm榴弾砲D-30
歩兵戦闘車2號

司令官「はっきり言って、諸君で6人の部隊を作ると資材が足りない」

司令官「そこで、4人体制を敷くこととした。主な出撃を第1部隊に、派遣を第2部隊に任せることとする」

司令官「そうなると8人分の出撃コストになるが、派遣先での資材の入手、派遣指令達成の報酬によって利益が出るという計算結果になった」

司令官「戦力の低下については、今後の製造・鹵獲による増員を検討している。現段階では今の戦力で持ちこたえるように」

司令官「現にこれまで歩兵戦闘車とD-30が出撃していたが、活躍の場を与えられていない……これについては私の落ち度である」

歩2「ギー……」

D-30「グュ……」


司令官「……気落ちしている暇は無いぞ。派遣の成功は諸君に賭かっているんだ」

司令官「諸君が任務を達成できなかった場合、この司令部は立ち行かなくなることを忘れるなよ?」

歩2「ギ、ギッ!」

D-30「ギャー!」

司令官「それでよし。他に、質問などある者は?」

ズヴィラ「……ググッ」

司令官「無ければ、これで会議を終わる。第2部隊はヒトヒトマルマルには司令部前に集合するように」

ズヴィラ「ギギーガ」

司令官「? ……お茶?」

ズヴィラ「ギッ」

司令官「俺に? ……ありがとう」

ズヴィラ「……ギィギ」

司令官「どうした? まだ何かあるのか?」

ズヴィラ「ギュッ」

司令官「……十分伝わるよなこれは」

司令官「俺が弱気じゃダメだよな。助かるよ、ズヴィラ」ナデナデポンポン

司令官「さて、これからのことを考えないとな! 仕事が倍になるくらいなんでもないぞーっ!」

ズヴィラ「ギギィ♪」

司令官「重戦車か……」

近衛兵「どうした。ブラートか?」

司令官「次の出撃先に、重戦車がいるそうだ。ロジーナとグラートで対抗できるだろうか?」

近衛兵「さぁな。ブラートの主兵装は115mm滑腔砲U-5TS。はっきり言ってL44滑腔砲に質で劣る」

近衛兵「だが腐っても滑腔砲……ロジーナ程の練度があればともかく、新参者のグラートには手痛い被害を及ぼすだろう」

司令官「流石にそんな無茶はするまい……仕方ない。周囲の取り巻きをズヴィラに対処させる予定だったが、ポジションを変えよう」

司令官「ズヴィラ、ロジーナを前衛に、グラートは後方支援。近衛兵は大破した敵に止めを刺しつつ、隙を見て重戦車の鹵獲だ」

近衛兵「ふん……」

司令官「多連装墳進砲21號……グラート」

グラート「ギェ」

司令官「お前の持つ主兵装、40連装122mmロケット弾発射器は歩兵に強く装甲には効きづらい」

司令官「最大射程距離は3ヘクスと短いし、命中精度も低く再装填に2ターンもかかる」

司令官「お前の強みは密集した敵を一度に爆撃出来ることにある。俺の指示をよく聞いて戦うんだ」

グラート「ギェェグェェ」

司令官「……なんて?」

近衛兵「グラートは他のに比べてヤンチャなところがあるが、まぁ理解はしているだろうよ」

歩兵「「ギャーギャー!」」

グラート「ゲーッゲッゲッ」ゲシゲシ

司令官「歩兵を……いびってる……」

ズヴィラ「ガー……」

近衛兵「その人型の部分は随伴歩兵みたいなものでな。格下の歩兵をよくいじっているんだ」

近衛兵「本体はその左腕だぞ」

司令官「遊んでいる場合か! ロジーナの援護に……」

ロジーナ「ギュイ」

司令官「ロジーナ?」

ブラート「……ギヒヒヒ」

近衛兵「……既に接敵していたか」

司令官「アレが目標の……」

近衛兵「重戦車64號ブラート。スペックだけならりくじの74式戦車以上だ」

近衛兵「だが、第1世代から第3世代MBTへの飛躍を試みた結果、多くの問題点を抱えることになった問題児」

司令官「砲の大きさが今までの比じゃないぞ……それにあの砲についた大きな口! 武器娘一人軽く入るぞ!?」

近衛兵「食欲旺盛なヤツでな。歩兵がよく食べられるのを見るぞ」

司令官「危ないな! ロジーナ、ズヴィラと合流するんだ。後退しつつ攻撃せよ」

ロジーナ「ギュ」グィィ

ブラート「……グフッ」

今回の投下はここまでです
まぐまぐに普通の言葉を喋らせるプロットを没にしたので
書き直しに手間取っています……申し訳ありません

ズヴィラがメインヒロインみたいなのは私のお気に入りだからですが何か。
それではまたお会いしましょう

司令官「そのまま後退し続ければ、作戦のポイントに着く。ただ、ズヴィラの攻撃で装甲を破れる確率は低い」

司令官「それまでにロジーナがどれだけダメージを与えられるか……しかし、ロジーナも無傷じゃない……」

グラート「ギュイギュイ」

司令官「? どうしたグラート」

グラート「ギキーギックグェイ」

近衛兵「……40連装ロケット全部を奴にぶつけるだと?」

司令官「なんだと!? ……いや、アリだな」

司令官「グラートの攻撃を一転集中させることが出来れば、あの装甲を破れるかもしれない」

近衛兵「馬鹿を言え、ただでさえ命中精度の低いロケット砲を一点集中だと? そんな真似が……」

司令官「やれるのか、グラート」

グラート「ギァ」

司令官「……わかった。作戦ポイントに向かえ」

近衛兵「おい!?」

司令官「今だロジーナッ!」

ロジーナ「ギィッ!!」ドン

ブラート「ゲヒッ!?」ガクン

司令官「いいぞ、この辺の地盤が脆いことは知っていたからな! 足を奪ってしまえば動けまい!」

ブラート「ギ、ギハッ!」ダァンダァン

ロジーナ「ギィッ!」ズザザーッ

司令官「グラート!」

グラート「ギギギギギギギギギ」ダダダダダダダダダ

ブラート「ガ、ガハァッ!?」

近衛兵「くっ、風圧が! 私まで吹き飛ばすつもりか!」

司令官「どうだ!?」

ブラート「…グヘッ……」ガシャコ

ズヴィラ「ギィ!」ドォン

ブラート「ガガッ……」

司令官「よし! 装甲を破ったぞ!」

近衛兵「……本当に中てたのか……アレを……」

グラート「グッ!」ガッツポ

司令官「頼むぞ近衛兵!」

近衛兵「……あぁ」シュルルッ

ブラート「ギッ、ギヒィ……」

近衛兵「死にたくなければ動くなよ、あまり手を煩わせるなブラート」

ブラート「ギ、ギガフギー!?」

近衛兵「裏切り? 安心しろブラート、私は……」

司令官「出撃部隊、派遣部隊が戻ったな」

近衛兵「修理から戻ったぞ。ほれ、頼まれていたやつだ」

司令官「ああ。重戦車64號ブラート……なるほど。この迫力は凄いな」

ブラート「ゲヘッ」

司令官「私がこの司令部を指揮する司令官だ。今日からよろしく」

近衛兵「報告書は後でズヴィラが持ってくるだろう、ではな」

司令官「……近衛兵がいなくなったら、誰がこいつらの翻訳をしてくれるんだよ……」

グラート「ギィ?」

ロジーナ「ギュ」

司令官「……ともかく、今回の作戦よくやってくれた。ロジーナはブラートの攻撃をよく耐えてくれたし、グラートにあんな芸当が出来たとはな」

ロジーナ「ギッ!」

グラート「ギュース!」

司令官「とにかく、みんなのお陰で無事作戦は成功した。よく休んでくれ」

ロジーナ「ギィ……」

グラート「ギャース、ギャース」

司令官「な、なんだ、どうした?」

ズヴィラ「ギー!」バァン

司令官「お、ズヴィラ! すまないこの2人をどうにか……」

ズヴィラ「ギギギギ」

司令官「ん?」

ズヴィラ「ギ」ファサ

司令官「フードを外した?」

ズヴィラ「ギ!」

司令官「あ、頭? ……あ、もしかして」ナデナデ

ズヴィラ「ギィ♪」

ロジーナ「ギー!」

グラート「ギュエギュエ!」

司令官「うわ! 押しかけるな! こら!」

ドタドタドターン!

司令官「まったく、かわいい奴らめ。……ジェスチャー?」

司令官「そうか! 言葉は無理かもしれないが、ジェスチャーなら彼女達にも出来るのか」

司令官「かいめつフォントを読むのは大変だし、いくつかのサインを教えておけば円滑なコミュニケーションが出来るようになる……かもしれないな」

リュカ「……ギゴギ」

司令官「お、リュカ。派遣部隊もご苦労」

リュカ「ギーガガ」

司令官「おおっ、こんなに持って帰ってきたのか。よくやった!」

リュカ「……ギギーグ」

司令官「うん? ……5人? 派遣に出たのは4人だったよな」

シルカ「ギェス」

D-30「ギガ」

歩2「ギー」

アカーツィア「……ギュリ」

司令官「自走榴弾砲3號、アカーツィア? どこで拾ってきたんだ!?」

リュカ「ギグギガー……」





リュカ『ギギーゴ』

アカーツィア『……』

リュカ『グギ?』

アカーツィア『ガガガイガ』





司令官「わからん! まったくわからん!」

リュカ「ギギギー……」

アカーツィア「ギュリリッギ」

司令官「しかし、敵対心は無い……みたいだな」

司令官「どういうつもりかは知らんが、うちは自衛隊の司令部。関係者以外は入ってこれないことになっている……が、野放しにも出来まい」

司令官「そこで、我が部隊に君を迎えようと思うが……それでいいか?」

アカーツィア「ギュルリガー」コクン

司令官「……頷いてるし、いいんだよな? そうなんだよな?」

リュカ「ガギグー」

シルカ「シルカ」

司令官「……!?」ビクッ

シルカ「ギェス」

【長野県】

司令官「……向こうに群馬が見える」

ズヴィラ「グー?」

司令官「第一師団入りの壁か……。あれをいずれ突破するためにも……」

ズヴィラ「ギュイ」

司令官「お前達にもっと強くなってもらわねばならない、か……」

司令官「ここまでりくむすなし」

司令官「会議の結果、我々と他司令の部隊は長野を南下、三重から愛知、静岡西方を解放するルートを進むことになった」

司令官「我々に群馬突破の戦力が無いことがわかっているので、助かると言えば助かるんだが……」

アカーツィア「ギリリーギラ」クルクル

司令官「そう。南には攻撃ヘリ24號ハインドが確認されている。君達戦車や榴弾砲では航空ユニットへの攻撃は圧倒的に不利だ、が」

シルカ「ギェス」

司令官「高射機関砲であるシルカは我が部隊では唯一対空に対する戦力がある。また、我が部隊も航空ユニットがいないので、出来ればこれを鹵獲したい」

近衛兵「ほう……そう言うからには私に対空砲を持たせるつもりなのだろう?」

司令官「うむ。新たに開発したこの93式対空誘導弾とやらの性能を試す良い機会だ」

司令官「行くぞ、三重!」

司令官「とは言ったものの……」

リュカ「ガーッ、ガーッ」

ブラート「グヘヘヘ……」

アカーツィア「グリュリュ……」

近衛兵「度重なる連戦、演習の戦力差、資材不足……疲弊」

司令官「こんな状況で出撃は無理だな……他司令には悪いが、少々皆に休暇を与えたいと思う」

司令官「司令部の中でなら好きにしてもいいが、外出する際は俺に許可を取るように」

近衛兵「こんなオンボロテントでか?」

司令官「購買とか宿舎とかは立派だろ……もう許せよ……」

マツコ「司令室の改装ですか? Rコインでやってあげますよ?」

司令官「へ?」

近衛兵「知らんのか。 派遣部隊がRコインを持ち帰っていただろう。アレで部屋の改装が出来るらしいぞ」

司令官「……早く言えよ。それでマツコさん、どんなのがあるんですか?」

マツコ「こちら、カタログになります~」

司令官「ぐ、高い……しかしテント暮らしはもう嫌だ……仕方ない、このモダンシリーズで取り揃えてもらえますか」

マツコ「お買い上げありがとうございま~す♪」

ガチャポコガシャポコウィーンウィーン

マツコ「改築終わりました~」

司令官「すげぇ……ちゃんとした部屋だ……これであのカビ臭いテントとオサラバだぜヒャッホー!!」

近衛兵「それがお前の素か……」

司令官「ハッ」

司令官「しかし、本当に毎日戦ってばかりだったんだな……ちょっと前までの訓練の日々がもう懐かしい」

司令官「ふと休みをもらうと、何をすればいいのかわからなくなってしまうな」

ズヴィラ「ギー!」

ロジーナ「ギュ」

司令官「ん? どうした二人とも」

ズヴィラ「ギギー」プクー

ロジーナ「マギー」ムスー

司令官「……えぇっと、暇、なのか?」

ズヴィラ「! ギギー♪」

司令官「うぉ、そうは言われてもだな……散歩にでも行こうか?」

ロジーナ「ギュン♪」

司令官「……武器を持たなきゃ、ただの赤ずきんと寡黙な少女なんだよなぁ……」

司令官「他の奴らは衣装が過激だからなぁ……なんか買ってやりたいところだが……」

ズヴィラ「ギー?」

司令官「……ズヴィラは目に優しくてたすか……いや、良くないか」

ロジーナ「グー」グー

司令官「ん? 腹でも減ったか? ……せっかく町に来たんだし、どっかの店に入ってみるか。こんな喫茶店なんてシャレてるんじゃないか?」カラン

松戸「いらっしゃいまー……せー……」

司令官「……お?」

松戸「あー店長さん、じゃなかった、司令官さん……これはどうも」

松戸「オーダー入りまーす」

司令官「なんだって千葉県の松戸駐屯地が長野の喫茶店で働いてるんだ?」

松戸「いやぁ、需品科である私の制服ってバーテンダーみたいですよね? だから喫茶店仕事といえば私だったんですけど……最近鯖江さんや久居さん、守山さんがメイドデビューしましたでしょ?」

司令官「いつかマツコさんがそう言ってたな……」

松戸「そこで私、松戸歌月たちは考えたのです。このままでは私の立場が危ういと」

松戸「そこで支店長さん……じゃなかった、練馬さんに相談したところ、全国各地の喫茶店に私たちが配備されまして……ここもその一つなんですよ」

松戸「ちなみに売り上げの一部は自衛隊に送られます」

ベレーザ「……」コトン

司令官「ありがと……あれ?」

松戸「あぁ、その子はうちのバイトのベレーザさんです」

司令官「重戦車80號ベレーザ……噂には聞いていたが、本当にメイド服なんだな……」

松戸「流石まぐまぐ司令官さん! 勉強してらっしゃる」

松戸「うちの部隊で大将戦をしたときに倒し損ねちゃいましてね。放置するわけにもいかず、私が押し付けられたわけです」

松戸「かなりの大飯喰らいですが、ご主人様には忠実なメイドさんになってくれますよ……わぁ、怒らないでください」

ベレーザ「……グン」

松戸「マグマ軍を率いるまぐまぐ司令官さんの下で働いた方がベレーザさんのためだと思うんですけど……どうです? ベレーザさんを雇いません?」

司令官「……まぁ、戦力が増えるならうちとして断る理由は無いが」

ベレーザ「グィー♪」ペコリ

司令官「いいのか? ……改めて、俺は司令部の司令官。これからよろしく」

ベレーザ「グィ」

ズヴィラ「……ギァーガーグ」

ロジーナ「ギィガギィガ」

司令官「……そこはかとなく、失礼なことを言われているような……」

ベレーザ「……」フッ

ズヴィラ「」カチン

ロジーナ「」ピキッ

ガタン

ズヴィラ「ギギギギギギギ」ギリギリギリ

ロジーナ「グルルァ?」クイクイ

ベレーザ「グィ~、グィ~」

司令官「何やってんだお前ら……」

松戸「ドンパチやってもいいですけど外でお願いしますね~」

司令官「……ところで松戸はうちの部隊には来てくれないのか?」

松戸「スミマセン……私一応、派遣扱いですから、司令部に所属することは出来ないんです……」

松戸「この辺で問題が起きたときとか、災害だとか、そんなときは私も出動しますよ。こないだここで戦闘があったときも、地味に私居たんですけどね……」

司令官「なんだ、来てくれないのか……」

松戸「まぁそう気を落とさないでくださいよ。ほら、スタンプ帳貸してください」

司令官「ん? これか?」

松戸「ひぃ、ふぅ、みぃ……27個目ですね。それに、私からサービスのスタンプです! これで28個!」

松戸「パンパカパーン! スタンプ帳を1ページ埋めきったまぐまぐ司令官さんに、幕僚本部からのプレゼントです!」

司令官「おおっ! 何を貰えるんだ!?」

松戸「一ヵ月ログイン……もとい、スタンプを集めた司令官さんには~、こちら!」

歩兵「……マギュマ」

松戸「1/1スケール歩兵をプレゼント! いぇーい! ぱちぱちぱち~」

司令官「……本部、から……?」

松戸「……本部からです」

今回の投下と書き溜めはここまでです
これからしばらく日常パートです

出番を増やしてほしいまぐまぐが居たらある程度応えたいと思います
書ければですが
それではまた

ベレーザ「グィ?」

ブラート「……グヒッ」

ベレーザ「……グィ?」

ブラート「ギヒ、ギヒヒッ」

ベレーザ「……」

ブラート「ギハハハッ! ギヒィギヒィ」

ベレーザ「……」フッ

ベレーザ「グギュグバァッ!!!」

ブラート「!?」ビクッ

ベレーザ「……」フッ

司令官「な、なんだ!? ポケモンでも出たのか!?」

ベレーザ「グィ~♪」

司令官「お、ベレーザにブラート。重戦車同士通じるところもあるだろう。仲良くしてやってくれよ」

ベレーザ「グィ♪」

ブラート「……」ペタン

司令官「で、この歩兵だが……」

歩兵「マギュ」

近衛兵「ほう、スタンプを貯めたか。どうだ、駐屯地娘が欲しいと嘆いていた貴様には丁度いいシロモノだろう」

近衛兵「歩行ユニットである歩兵は私と同じく小銃、対戦車砲、対空砲、機械化装甲を装備することが出来る。また、鹵獲行動も可能だ」

近衛兵「私の手を煩わせるくらいなら、こいつを使うことだな。ようやく肩の荷が……」

司令官「おいおい、早速サボリ宣言か……お前一応俺のナビゲーターと副司令官兼ねてるんだから、しっかりしてくれないと困るぞ」

司令官「そもそも鹵獲行動だって1度で成功するとは限らないんだ。お前と歩兵がいれば、成功率が上がるだろ」

近衛兵「私にかかれば一発鹵獲など容易い!」

司令官(2敗してんだよなぁ……面倒だから黙っておこう)

司令官「2日目。今日は朝から冷えるな……」

アカーツィア「……」

シルカ「ギァス」

司令官(ん? アカーツィアとシルカか……。シルカはロシア風な服を着ているが、アカーツィアは寒くないのか?)

司令官「おはよう、シルカ、アカーツィ……」

アカーツィア「ガリュリュリュ」ガチガチガタガタ

司令官「あ、凄い寒そう……」

司令官「そんな恰好でいるからだ、ほれ俺の上着を貸してやろう」

アカーツィア「グルル……ッ」サスサス

司令官「あー……マグマ軍も寒さに弱い者もいるのか? 露出している者が多いから、気にしなかったが……」

司令官「この際、他にも寒さを訴えている者に防寒具を買いに行こう。2人とも、そういった者達を集めてきてくれ」

アカーツィア「ギュリ」

シルカ「ギェス」





アカーツィア「ギュリリー」

司令官「お、来たな」

D-30「グググ……」カタカタ

グラート「ギギギギギ」ガチガチ

シルカ「グシー」

司令官「D-30、グラートか。来ないということはブラートはアレで大丈夫なのか……?」

司令官「それはそうと、シルカも来るのか」

シルカ「ギェス」

司令官「……シルカの返事はわかりやすくて助かるな。勿論いいぞ。それじゃあ行こうか」

司令官「というわけでまた町に来たぞ」ハイホー

司令官「購買にもモノはあるだろうが、外出させてみるのも悪くないだろう。マグマ軍と言っても、武器を持たなきゃただの人間と変わらないしな」

司令官「ベレーザのように接客業が出来る者もいるし……マグマ軍とは和解出来ると思うんだよな。どう思う?」

シルカ「ギェス」

司令官「……お前本当は普通に喋れるんとちゃうんか?」

シルカ「ギ、ギェス」

司令官「まぁいいや…あれ? ところでD-30は?」

D-30「ギィー、ギィー」モタモタ

司令官「ん、あんなところに。この寒さで駆動系でも固まったか……おーい、早くしろー」

D-30「ギィ……」コッチコッチ

司令官「ん? 何かあるのか?」

ブラチーノ「……キィ」ちょこん

司令官「子供? こんな寒空の下しゃがみ込んで、迷子か?」

グラート「ギギッ! ギガガッ!」

ブラチーノ「! キー!」

司令官「グラートの知り合いか? ということはマグマ軍なのか。しかしこんなに小さい子が……あ、居た気がする」

司令官「多連装墳進砲T1號ブラチーノか。グラートと同じロケットなのか……それがここで何を?」

ブラチーノ「キィ、クー」

グラート「グ? ギガガ……」フムフム

グラート「ギガッ!」

司令官「わかったのか?」

グラート「ギッ!」ピピーッ

まぐまぐ「「「「ギギー!」」」」整列!

まぐまぐ「「「「「ギッギッ」」」」」行軍!

ブラチーノ「クィッ!!」転倒!

まぐまぐ「「「「ギッギッ」」」」続行!

ブラチーノ「キー、キー!」放置!

グラート「……ギィーガ」終了!

司令官「お前達仲良いな」

司令官「とにかく迷子ってことだな。一応、りくじとしては放置するわけにもいかんし、見知らぬ地で独りは辛いだろう。うちの部隊に所属していることにして、家に帰してやろうと思うが……」

アカーツィア「……」ポカーン

シルカ「…」キョトン

D-30「?」

グラート「……ギガガ~……」

司令官「え? 俺何か変なこと言ったか?」

アカーツィア「ギールギー」プークスクス

アカーツィア「ギギーレギルルギラー!」バンバンバン

グラート「ギィ……」ポン

司令官「え、何」

ブラチーノ「キュイ! キィキィ!」ヒョイッ

司令官「な、何をするブラチーノ!」

ブラチーノ「キュ~!」グルグルグル

司令官「ややややめめめめ目が目が目が目が」

司令官「うっぷ……小さな体になんてパワーだ……この体格差でジャイアントスイングとは……」

ブラチーノ「キュイキュイ♪」

グラート「ギガー」

アカーツィア「グリィ、グリィ」ハーハー

司令官「ブラチーノは戦力に数えていいのか……? 性能ではグラートの上位互換と聞いてはいるが、こんな見た目幼い子を戦わせるのは流石に……」

司令官「でも他司令もチャーフィーやまめたん使ってたしなぁ……そういうことも言ってられないか……?」

司令官「帰ってから考えるか。それより服だ服。D-30、行くぞ」

D-30「グッ」

司令官「……服って何処で売ってるんだ? 服は服屋か?」

新発田「すみません、そこの方。町中にマグマ軍がいると聞いて来たりくじの者ですが……」

新発田「通報はこの辺りからでしたが、御存知ありませんか?」

司令官「ん? いや、俺は知らな……あ、もしかしてブラチーノのことか?」

ブラチーノ「キッ!」ササッ

新発田「え? ……! マグマ軍がこんなに!? 危険です、下がって!」

司令官「あー大丈夫大丈夫、俺の部隊の者だ。装備も無いぞ」

新発田「えっ……まさか! あなたが最近噂のまぐまぐ司令官ですか!?」

司令官「噂?」

新発田「マグマ軍を引き連れて戦う謎の新人司令官! 第12旅団で知らないりくむすはいません!」

新発田「あ、ごめんなさい……私は第12旅団に所属している新発田駐屯地の新発田渚と申します」

新発田「相馬原司令官の部隊に所属していまして、今日は近隣住人さんの通報で駆けつけてきたんですが……まぐまぐ司令官がもう解決していらっしゃいましたようで、良かったです」

司令官「あの相馬原司令官の……苦労してないか?」

新発田「いいえ! 相馬原司令官にはよくしていただいています」

司令官「それならいいが。それで噂って?」

新発田「えぇ、まぐまぐ司令官は生身でマグマ軍を鹵獲しているとか、マグマ軍側に寝返って謀反を企んでいるだとか、単眼フェチだとか、色んな噂があるんです」

司令官「」

新発田「そのまぐまぐ司令官本人に会えるなんて……こんな寒冷地まで来た甲斐がありました!」

新発田「よろしければ、サインください!」

司令官「……減るもんじゃないしいいけどさぁ」

司令官「部隊に戻ったら今の全部ウソだって伝えておいてくれないか?」

新発田「……そうですよね。わかりました、伝言お預かりします!」

司令官「めげそう」

ブラチーノ「キュイ~」ナデナデ

司令官「……ブラチーノ……」

アカーツィア「ゲラゲラ」ゲラゲラ

司令官「どつくぞコラ」

グラート「ギギギギギ」ガチガチ

D-30「」コチーン

シルカ「ギェース」

司令官「す、すまん、早く行こうか!」

ブラチーノ「キュイ~!」キラキラ

シルカ「……シャギィ」モフモフ

グラート「ギギギギ」フカフカ

D-30「ギギッ」モコモコ

アカーツィア「ギラリッ」フワーッ

司令官「選べたか? ふむ、ブラチーノとシルカはイヤーマフか。さっきの新発田に影響されたか?」

司令官「グラートはマフラー、D-30はセーター、アカーツィアは……なんだそれ」

司令官「エスキモーコートっていうのか? 首元の白いふわふわが気に入ってるんだな……」

アカーツィア「ギュラッ!」フモッフ

司令官「制服では無いから、破損しても修理施設で直せないぞ。出撃のときは気を付けろよ」

司令官「戻ったぞ。今日はブラチーノを見つけることが出来たが……」

近衛兵「聞いたぞ? ブラチーノを暫く部隊に置き、機を見て家に帰すだなどと抜かしたそうだな」

近衛兵「貴様は馬鹿か? ブラチーノは外見こそケツの青いガキだが、性能はグラートの完全上位互換、パワーは戦車に並び、対歩兵火力はマグマ軍最強クラスだぞ」

近衛兵「そのブラチーノを人間の幼女と同等に扱うあたり、貴様の人を見る目もまだまだのようだな」

司令官「コノヤロウ……それで、お前はそんな恰好で寒くないのか?」

近衛兵「フン、この私がこの程度の寒さに弱音を吐くとでも?」ガタガタガタ

司令官「……膝が笑ってるぞ」

近衛兵「ククク、気のせいだ……」ガタガタガタガタ

今回の投下はここまでです
ご意見ありがとうございます
3ヵ月目のスタンプで貰える歩兵ちゃんズはいいですね、何か考えたいと思います

まぐまぐごとに喋り方を変えていたりするんですが
ブラートの喋り方……公式4コマ3話の2個豆でピロシキ食べてるのがブラートと気づいてから
ちょっと後悔していたりします

遊撃要塞イベントは11月29日までです。キメラ装備目指して頑張りましょう

他司令『久々の休暇はどうだ?』

司令官「あぁ、皆日頃の疲れを癒せている。すまないな、三重解放を任せてしまって」

他司令『構わないさ、そっちの部隊はマグマ軍だけで構成されてるんだろ。人手不足なのは仕方ない』

他司令『こっちは駐屯地娘や武器娘が今も新たに着任してくれるから、ローテも回るしな』

司令官「羨ましいな。三重はどういう戦力で攻略してるんだ?」

他司令『この辺はヘリが集団で襲ってくることがあるんだ。そういう時の為に対空火力を持つ駐屯地娘を最低2人は入れるようにしてあるんだが……』

他司令『第一師団の朝霞美月、彼女は本当に凄いぞ。対空砲を持たせたらヘリ絶対殺すウーマンと化す』

司令官「第一師団の? まだ入れてないはずじゃ?」

他司令『別に師団管轄エリア外でも来てくれたぞ。俺は長野中部で彼女に会ったんだ』

他司令『大宮、練馬はまだいないが、第一師団はやはり頼りになるな』

他司令『……戦力が不足しているなら、何人か駐屯地娘を派遣しようか?』

司令官「……りくむすの貸し借りは、喪失の際の責任が取れないから禁止されているのは知っているだろう」

他司令『しかし……』

司令官「あぁ、休みの間に思わぬ戦力の増強が出来たんだ。これからの作戦は楽になるぞ」

他司令『そうか? お前がそう言うならいいが……そう言えばお前、戦術技能は取得してるか?』

司令官「戦術技能? 何のことだ?」

他司令『その様子だと、連絡が届いていないようだな……いずれ幕僚本部から入ると思うが先に教えておくぞ』

他司令『簡単に言えば、司令官が戦術を覚えて部隊全体を支援出来るっていうワザだ』

他司令『火力強化を取れば部隊の対応する火力を上げられるし、防御力強化を取れば装甲が上がるってシロモノさ』

他司令『勉強すりゃ覚えられるって訳じゃない。司令官として階級が上がるごとにようやく専用の戦術書を一冊貰えるってんで、ちゃんと考えて覚えないとダメなんだ』

司令官「そうなのか。俺も覚えられるのか?」

他司令『おうともよ。報せが来たらやってみろよ。どんな取り方をしてもいいが、最終的に全部覚えることは出来ないから、気を付けてな』ガチャン

司令官「……戦術技能か。何を覚えようか」

司令官「お、なんかそれっぽい書類が来てるな。戦術カタログ……これだな」

司令官「……開運術?」





近衛兵「それで開運術の下級、上級、最上級を一度に選んだと」

司令官「ああ!」

近衛兵「……先に上げるべき能力もあったと思うが、やってしまったものは仕方ない…どうなるやら」

司令官「3日目。麾下のマグマ軍の様子を見てみるか」





近衛兵「……まずい! もう一回!」

歩兵「マギャー」コネコネ

近衛兵「ピロシキも満足に作れないでマグマ軍が務まるか! 次!」

ブラート「ガツガツ! ムシャムシャ!」ガツガツムシャムシャ

ロジーナ「ギーッ」コネコネ

近衛兵「ロジーナ! 気合を入れんか気合を!」

ブラート「ガツガツ! ムシャムシャ!」ガツガツムシャムシャ

近衛兵「ブラート! 貴様も作らんか!」ゴッ

近衛兵「……アイタタ……」ヒリヒリ

ブラート「ガフ?」


司令官「……近衛兵の意外な一面を見たな……」





司令官「ん? グラウンドに何人か集まっているようだ。何をしてるんだ?」


グラート「ガッガー! ギガギッ!」ピピーッ

リュカ「ガギグゲゴーゴー! ギンガグン!」

シルカ「ササゲシスショサセ! サシスセソ!」

アカーツィア「ラリルレロ! ラリルレロ! ラリルレローッ!」

司令官「は、発声練習!? 何か違う気がする……」


グラート「ギグギッ、ギギーッ」ピピーッ

まぐまぐ「ガッガッ」行進!

司令官「今度は集団行動!? どこで覚えたんだあんなの……」

司令官「グラートはすっかり指揮役が板についてるな……。しかしあの笛はどこから拾ってきたんだか」





歩2「ギギー、ギギー」カチャカチャ

D-30「ギー」パタパタ

司令官「あの2人は……装備の整備をしているのか? 休暇中なのに殊勝なことだ、感心感心」

歩2「ギィーゴー」モゾモゾ

ガシャガシャン

司令官「ん? なんだこれ。」

歩2「ギギー」

D-30「ガー……ムガムガ」ヒョイヒョイ

司令官「なに、拾ってきた? 今まで戦場で倒したマグマ軍の武器を?」

歩2「ガーガー」アッチアッチ

司令官「これを……破棄して資材に変えろっていうのか? ……すまないな、恩に着るぞ」

歩2「ギィ!」





ベレーザ「グィ」

司令官「ベレーザ? それは……花?」

ベレーザ「グィッ」ガチャ

ズヴィラ「ギギッ」

ブラチーノ「ケケー」

司令官「ズヴィラ、それにブラチーノ。花を育てているのか」

司令官「……これは絵になるな。願わくば、この光景を守っていきたいものだ……」

ベレーザ「グィ♪」

ズヴィラ「ギギッ」グッ

ブラチーノ「ケケッ」ビシッ





葵「皆さん、こんにちは。本日の講義を担当します、木更津駐屯地の木更津葵と申します」

葵「今回の講義内容は兵種についてです。彼を知り己を知れば百戦殆うからず。りくむす達の事を知って、適切な指示を出せるようになりましょう」

葵「前回、りくむすには駐屯地娘と武器娘という大きな2分類があるというお話をしました。今回からはさらに詳細化した話をしていきます。しっかり着いてきてくださいね」

葵「まず、私たち駐屯地娘。歩兵に分類され、特徴としては小銃、対装甲火器、対航空火器を1つずつ装備でき、戦闘車輌に乗って機械化装甲化及び対応する火器を装備することが出来ます」

葵「駐屯地娘にはそれぞれ個性があり、対歩兵に強い娘がいれば、対戦車、対航空に強い娘も居ます。何名か代表の屯娘をお呼びしているのでご紹介しましょう」

土浦「茨城県は土浦駐屯地の土浦安未よ。武器学校を擁する私は武器のプロフェッショナル! 武器のことならなんでもお任せの私が得意とするのは対歩兵戦よ」

土浦「マグマ軍の歩兵や近衛兵、演習では同じ駐屯地娘に対する戦力になるわ。戦車砲でもダメージが通らないわけじゃないけど、レベルの高い歩兵には通用しないこともあるわ」

土浦「マグマ軍は装甲の兵種が多いけど、歩兵対策も怠っちゃダメよ。それじゃ、次よ、次!」


富山「富山駐屯地、富山ひみ子だ。初期屯娘候補でローカルアイドルで最強なうちらが得意なのは対戦車戦だな」

富山「小銃や対空砲じゃあ武器娘の装甲はぶち抜けねーけど、あたしが持ってるこの対戦車弾なら分厚い装甲もドカンってわけだ」

富山「ただ、駐屯地娘が装備出来る対装甲火器はモノホンの戦車砲に比べると火力が出ないんだよな。そこはまぁ、レベルと改造でカバーしてくれよな。以上!」

豊川「愛知県の豊川駐屯地、豊川かるらです。ボクは戦闘も後方支援もだいたい出来ますけど、強いて言うなら対航空戦が得意です」

豊川「マグマ軍の航空兵種はハインドしか確認出来ていませんが、演習ではコブラやアパッチなどのヘリもいます。何より対空装備が無いと手出しが出来ないので、高射機関砲か対空用戦力の屯娘を最低1人用意するのがいいと思います」

豊川「皆さんは興味があるかわかりませんが、航空兵種は戦車と違って、鹵獲の際に最低1以上の対航空火力が必要になるので戦車より鹵獲の難易度が高いんです。中破させたら、対航空が弱く、命中精度の低い小銃で叩くのがコツでしょう」


葵「駐屯地娘の運用についてわかったでしょうか?」

葵「駐屯地娘には他にもバランス型の能力を持つ者、火力が低い代わりに命中精度や回避が高い者などもいます」

葵「また、鹵獲という言葉がありましたが、マグマ軍を鹵獲出来るのは屯娘だけです。これも大きな特徴ですね」

葵「それでは一限目を終わりにします。休憩時間になりますので、水分補給をしっかりしておいてくださいね。それでは、失礼します」

リュカ「ガガー」

司令官「ん? これは俺がりくじに入隊する前の講習ビデオじゃないか。どこにあったんだこんなもの」

司令官「懐かしいな。この人木更津駐屯地の妹さんじゃないか。あの二人最近見かけなくなったが、今はどこにいるのやら……」

リュカ「ガギゴ」

司令官「まだ見てるか? そうか、中々勉強熱心だな。感心するが、見終わったら片付けを忘れるなよ」

司令官「しかし、俺のところにりくむすが来てくれないからなー……教わったことの半分くらいしか役立ってないんだよな」ブツブツ

リュカ「ギィー」ピッ


葵『それでは二限目は、武器娘の兵種について……』

今回の投下と書き溜めはここまでです
戦競報酬の福島烈を手に入れるために奮闘し遅れてしまいました

ところでここ(ss深夜)ってりっく☆じあ~す知名度低いですよね?
本スレにもありましたが、りくじ二次創作が少ない、これですね

司令官「4日目。丁度休暇も折り返し」

司令官「流石に4日も体を動かしてないと、訛ってしまうな。どれ、朝はトレーニングでも……」

グラグラグラ……

司令官「うおっ、地震か? 結構でかかったな……」

司令官「地震といえば、あの日を思い出すな……」

近衛兵「……ほう、どうやら完成が近いようだな」

司令官「近衛兵? 何か知っているのか」

近衛兵「さて、なんのことかな……あぁ、ここしばらくは地震が続くだろう。地震への備えをしておくことをオススメするぞ」

司令官「……」

司令官「おはよう、みんな……」

ブラチーノ「キキィ、キキィ」ガクガク

ベレーザ「グゥ……」

司令官「ブ、ブラチーノ? どうしたんだ?」

ベレーザ「グィ……」ユッサユッサ

ブラチーノ「ケェェー!」ブワッ

ベレーザ「ググー」

司令官「何? 地震が怖いって?」

司令官「そんなまさか。仮にも地震と共に現れたお前達が、地震を怖がるなんて……」

ベレーザ「グ、グィ……」

ブラチーノ「キ……」チョロ

司令官「あ」

司令官「……とりあえず、ブラチーノを治療施設に預けてきた。風呂も替えの下着もあるだろう……」フキフキ

ベレーザ「グィ~……」

司令官「ブラチーノの世話を頼むぞ、ベレーザ」

ベレーザ「グィ、グ」ペコリ

司令官「……他の者は大丈夫だろうな?」


『ガアアアアア!!』


司令官「! あれはズヴィラの声!?」





ズヴィラ『ガッ……ガッ……』ソロー

つΛソー…
. _
ΛΛ ←トランプタワー

グラグラグラ……

  て
つΛそ
___ ペタン


ズヴィラ『』





ズヴィラ「ガアアアア! ガアアアア!」


司令官「大丈夫そうだな」

司令官「さて、休暇中のところすまないが、本日は耐震工事デーとする」

まぐまぐ「?」

司令官「今後、規模は不明だが地震が頻発すると予測される。その為、この司令部について災害対策の措置をとることにした」

司令官「部屋の家具などは各自で責任を持って予防策をとるように。道具は購買より取り寄せたものを司令室前に置いてあるので使ってくれ」

司令官「また、先の地震で備品の損壊などが懸念される。各位装備のメンテナンスを怠るな。では、解散」

まぐまぐ「ギュイ!」

司令官「さて、俺も本棚とか倒れないようにしないとな……」

司令官「うーむ、前のテント生活から一転、大分司令室らしくなったが……なんとも殺風景と言わざるを得ないな」

司令官「家具もこの執務机と本棚だけとは。掃除の手間が少なくて楽ではあるが……」

司令官「……ん? こんな本あったかな……」ペラ

司令官「!?」


ロジーナ「ギ……」

司令官「ん? どうしたロジーナ」

ロジーナ「ギ、ギ」クイクイ

司令官「……この同人誌はお前のか?」

ロジーナ「ギュー」コクン

司令官「……とりあえず、今後は私物を司令室に持ち込まないように。次は無いぞ」

ロジーナ「ギ、ギュイ!」

司令官「しかしロジーナがこういう文化を知っているとは……それにこの表紙のマグマ軍、まだ会ったことがないよな」

ロジーナ「ギー」

司令官「これはお前が描いたのか?」

ロジーナ「ギュ」フルフル

ロジーナ「ギ、ギギギー」

司令官「共同で? なら、こっちのはお前の知り合いなのか」

ロジーナ「ギュイ、ギギガー」

司令官「何、連れてきているだと!?」

ピオン「……」ヌッ

司令官「うおっ」

ロジーナ「ギギ~!」

ピオン「グニャー!」

司令官「自走榴弾砲7號、ピオン……というのか」

ロジーナ「キャッキャッ」

ピオン「ウフフ」

司令官「随分仲がいいな。それはいいんだが……」

司令官「ロジーナ、ここは司令部の司令室。ここに彼女を連れてきたということは」

ロジーナ「ギギッ」

ピオン「グニグニ、ニャーガ」ビシッ

司令官「普通に入隊するのか……」

金沢「普通!?」ガラッ

司令官「お前じゃない」ピシャッ

司令官「お前達、要するに自分の同胞を攻撃することになるわけだが、それでいいのか……」

ピオン「ギニァ、グニェーゲ」サラサラ、シャッ

司令官「……?」

『ロシア生まれの自走榴弾砲7號だよ!でも、ピオンって呼んでね!』キャピ☆

『ピオンは争いが嫌いですが、徴兵されてしまったので仕方なく地上に行きました』

『しかし、出撃先でピオンはあるものに出会いました』

『それがウ=ス異本です!』ドン!

『中身を見たピオンは旋律しました。人間達の繁殖行為が過激に卑猥に描かれていたのです!』

『出撃先で捕獲した駐屯地娘に尋問したところ、人間の繁殖活動にもいろいろな形があることを知りました』

『と同時に、この書物がいわゆる魔導書であり、読んだ者は正気を失ってしまうことも教わりました』デデドン!

『そう、ピオンは既にウ=ス異本の魔力に魅入られてしまっていたのです』

『ピオンは部隊を抜け出しました。そう、見知らぬウ=ス異本を見つけるために……』

『つづく』


司令官「続くのか!?」

司令官「絵ェ上手いなお前」

ピオン「ガナー」ドヤッ

ロジーナ「ギギ」

司令官「下手なかいめつフォントよりよっぽど伝わるぞ……」

司令官「もしかしてロジーナも?」

ロジーナ「マギッ」シャッシャッ

『ロジーナがある日散歩をしていると、はぐれピオンに会いました』

『そのピオンは地上侵略という命令に背いて、ウ=ス異本という魔導書を探しているということでした』

『ロジーナはピオンからいくつかのウ=ス異本を見せてもらいました。そして、思いました』

『私と司令官さんの本はありませんか?』

『ピオンは困りました。まぐまぐを扱うウ=ス異本は今まで見たことがありません』

『ロジーナは残念そうな顔をして、帰ろうとしました』

『かわいそうなロジーナにピオンは言いました』

『本が無いなら、描けばいいのよ!』ジャジャーン

『ロジーナに電撃が走ります。なるほど、それでは私とピオンさんでウ=ス異本を作りましょう』

『えぇ! 私も地上で同人デビューしますわ!』

『こうして二人はサークルを立ち上げたのでしたとさ』

『つづく』

司令官「それで、2人は同人誌を描いているという訳か……」

ピオン「ギニィ?」

ロジーナ「ギギ」

司令官「しかし、部外者を勝手に司令部に入れていたことは褒められたことではないぞ、ロジーナ」

ロジーナ「ギュ……」

ピオン「ギャニー……」

司令官「個人の趣味、交友には口を出さないが、軍規に反する行動は以後慎むように」

ロジーナ「ギ、ギュイ」

司令官「……説教はここまでにしておき、新たな入隊希望者を歓迎するとしよう。ピオン、これからよろしく」

ピオン「ギャーニ!」

司令官「早速だが、今日はこの司令部の耐震工事をすることにしている」

司令官「部屋の準備が出来ていないので、しばらくの間ピオンとロジーナには同居してもらうことになるが、いいか?」

ロジーナ「ギュイ!」

ピオン「ガニー!」

司令官「うむ、それならばピオンはロジーナの指示に従い、自室の地震対策を実施するように」

司令官「地震による私物の破損はこちらで保証しない。責任をもってこの任務に当たれ」

ロジーナ「ギュイ!」

ピオン「ギュニ!」

司令官「……しかし、あのピオンというマグマ軍……」

司令官「同人誌を描くのはいいとしよう。地下と地上のコミュニケーションの可能性に繋がるかもしれないからな」

司令官「だが、あの内容はブラチーノには見せられないな……新たに軍規を作っておかなければ……」

司令官「……」モンモン

司令官「内容の検閲は必要だよな?」スクッ

近衛兵「ほう……あのピオンが気に入ったか?」

司令官「!」ガタン

近衛兵「隠すなよ人間。ほれ、そこで会った2人から借りておいたぞ」パサッ

『ピオン本』

司令官「!?」

近衛兵「読みたかったんだろ? 読めよ、私の目の前で。感想も聞かせろ」

近衛兵「勿論読みながら情事に耽っても構わんが……あぁ、その様子も見てやろう」

司令官「……あのな。俺にそんな趣味は無い」

近衛兵「私のことは気にしなくていいんだぞ? 幕僚本部やマグマ軍にチクるつもりは無いし、どこぞに公開するつもりもない」

近衛兵「私の私物は少ないのでな。既に任務を済ませて退屈だったんだよ。だからこれは暇つぶしだな」

司令官「じゃあ他の者の手伝いでもしたらどうだ……」

近衛兵「なぜ私がそんなことをせねばならん」

司令官「とにかく、ここにお前の退屈を解消できるものは無いぞ」

近衛兵「そのようだな。それなら退散するとしようか……」

司令官「……ったく、あの神出鬼没には呆れたものだ……何がしたいのかさっぱりわからん」

司令官「しかもご丁寧にコレ置いて行きやがった……どうすんだよ」

コンコンコン

司令官「!」サッ

ズヴィラ「ギュイー」

ブラチーノ「キュイ」

司令官「ズヴィラ、ブラチーノ。どうした?」

ズヴィラ「ギュッギュー」カラッポ

司令官「道具がなくなった? わかった、表にリストを出しておく。必要な物にチェックを付けておけ。ヒトフタマルマルに私が購買に買いに行こう」

ズヴィラ「ギュイ!」

ブラチーノ「……ケケー?」トトト…

司令官「ん?」

ブラチーノ「キー」

司令官「ん? 机の下に何か落ちてた……って……」

『ロジーナ本』

司令官「」

ズヴィラ「」

ブラチーノ「クキ?」


ズヴィラ「……」

司令官「……」ダラダラ

ズヴィラ「ギィィ……」チャキ

司令官「!」ビクッ



パチパチパチ

司令官「つ、疲れた……ただの耐震作業にこんなにも疲弊するとは……」

司令官「肉体以上に精神的に疲れた……あのピオンとロジーナは今後要注意しなくては……」

ベレーザ「グィ?」コトン

司令官「あ、ベレーザ……お茶、か」

ベレーザ「ギュ」

司令官「ありがとう……。はぁ、ズヴィラはまだ怒ってるだろうか……」

ベレーザ「グー」ニコニコ

司令官「……なんだそのほほえみは」

ベレーザ「グィ」ジャーン

『ズヴィラ本』
『リュカ本』
『D30本』
『歩兵戦闘車本』
『アカーツィア本』(百合注意)
『シルカ本』
『グラート本』
『ブラート本』
『ブラチーノ本』(非エロ注意)
『ベレーザ本』

司令官「」

ベレーザ「ググ」ペラペラ

ベレーザ「ギュッ」パタン

司令官「全員の手に……既に渡っている……だと……」

ベレーザ「グィ」ニコニコ

司令官「」ダッ

ピオン「グヌヌ」ガリガリガリガリ

ロジーナ「ギギギギ」シャッシャッシャッ

司令官「オラオラオラオラ」ドゴォドゴォ

ピオン「ギニャー!」中破

ロジーナ「ゲェッ!」中破



~その頃~

ブラチーノ「キャッキャッ」ペラペラ


『ちなみに某攻略wikiでは御来光イベントの編集用マグマ軍の中にM42改が混ざってるんだヨ』

『へぇ~、あの人マグマ軍っぽいもんねぇ』

『1へぇです。お粗末!』

今回の投下と書き溜めはここまでです
さくっと終わらせるつもりが、新エリア登場でついそっちのけに……

にじよめではお年玉キャンペーンがやっています
今ならコインを購入したことが無い人は30%、ある人でも3~13%のオマケが貰えるキャンペーンがやっています
今のイベントでは木更津四姉妹が揃いますし、にじよめでりくじ、始めてみてはいかがでしょうか

それでは今年はありがとうございました
来年もりくじSSを書きたいと思うのでよろしくお願いします

司令官「五日目、金曜日。学生時代はハナキンだのと喜んでいたな」

司令官「丁度来週の月曜で休暇がピタリ終わりだな……みじか、いや、長かったか?」

近衛兵「人間、技研から手紙が来ているぞ」

司令官「技研から?」

司令官「……ふむ、俺のまぐまぐ図鑑をグレードアップする、らしい」

近衛兵「まぐまぐ図鑑?」

司令官「これだ」ピッ


『マグマ軍近衛兵』


司令官「某ポケモン図鑑よろしくこの図鑑には出会ったマグマ軍のデータが記録される」

司令官「私が○○何號、○○だーって毎度紹介していたのはこれのお陰なんだ」

近衛兵「貴様、そんなものを持っていたのか」

司令官「ん? いつも見てなかったか?」

近衛兵「兵器の部分を見て判断しているものと思っていたが……」

近衛兵「ところでポケモンとはなんだ?」

司令官「あー……そこは重要じゃない。気にするな」

司令官「とにかく、俺は技研に行く。留守は任せるぞ」

近衛兵「あぁ……」


近衛兵「……確かに私は補佐の任を受けているわけだが……」

近衛兵「この立場を利用して、軍と連絡を取っているだとかは考えないのか? 無警戒、不用心極まりないな」

近衛兵「さて、今日も情報を盗む仕事がはじま……あ?」


『近衛兵本』


近衛兵「……」

ガチャ……

近衛兵「……」キョロキョロ

パタン……カチッ

近衛兵「……」ペラッ

司令官「お、ズヴィラ。お前も技研に……」

ズヴィラ「ギュイー、ギュイー!」

司令官「おおっ? どうしたんだ、何があった」

大宮「待って……解剖させて……って、おや。まぐまぐ司令官ではありませんか」

司令官「君は……大宮駐屯地?」

大宮「大宮氷乃です。お久ぶりですね……」

司令官「技研の責任者の君がこんなところに来るなんて。何故こんな急に?」

大宮「えぇ、あなたのまぐまぐ図鑑も大分埋まってきたころだと思いましてね」

大宮「発見、鹵獲したマグマ軍……14体ですか。上出来です」

大宮「中々充実した図鑑になっているじゃありませんか」

司令官「あ、ありがとう?」

大宮「このまぐまぐ図鑑が記録できるマグマ軍の数は、存在するマグマ軍の数だけ増えていきます……」

大宮「最終的にどれだけのデータが記録されるのか、それはわかりません」

大宮「今回私が来たのは確かに図鑑のグレードアップもありますが、もう一つ伝えておかなければならないことがあるからです」

司令官「伝えておかなければならないこと?」

大宮「昨日の地震、あれは自然に発生したものではありません」

司令官「……やはりか」

大宮「既に何かしら掴んでいるようですね」

司令官「いや、近衛兵が何か呟いたような気がして……技研では何かわかったのか?」

大宮「はい、どうやらマグマ軍は地下で巨大兵器を用意しているようです」

司令官「なんだって!?」

大宮「その規模はクロンシュタット……スターリングラード……いえ、あの市ヶ谷を占拠するソビエツキーソユーズ以上」

大宮「我々は早急に対策を立てる必要があります」

司令官「俺は近衛兵から情報を引き出せばいいのか?」

大宮「そうしてもらえると助かるのですが……」

司令官「簡単に口を割るとも思えんが、聞いてみよう」

大宮「ご協力感謝します。それでは本題の図鑑のグレードアップですが」

大宮「バージョン0.98から1.00へ移行する為の、最終テストだと思ってください。このバージョンでは、マグマ軍のデータから弱点がわかるようになります」

司令官「すごいじゃないか!?」

大宮「試しにその突撃砲を分析してみてください」

司令官「こうか?」

ズヴィラ「ギュ?」

ピピピ…

『152mm突撃砲・ズヴィラ フードを外されることを嫌う』

司令官「……」ペロン

ズヴィラ「ギギギッ!?」バサッ

ズヴィラ「ギギー!ギギー!」

司令官「ものすごく怒っているな……」

大宮「突撃砲の特徴である赤ずきんを奪われることが嫌なんでしょう」

司令官「……え、それだけ?」

大宮「……やはりこの機能には欠陥があるようですね」

司令官「おいおい」

大宮「残念ながらこれでは幕僚本部は実用化を認めないでしょう……わかりました。申し訳ありませんが、しばらくその図鑑を使ってみてください」

大宮「そのデータをもとに、私が調整を加えて実用化を目指します。次のバージョンアップを楽しみにしていてください」

司令官「そうか」

大宮「それではこれで」

司令官「……なぁズヴィラよ。そう機嫌を悪くするな」

ズヴィラ「……」つーん

司令官「悪かったよ。アイデンティティは大事だもんな」ナデナデ

ズヴィラ「……ギ」ぷくー

司令官「……制服には出来ないが、今度真っ赤な服でも買いに行こうじゃないか。それこそ御伽噺の赤ずきんみたいな、ちゃんとしたやつを」

ズヴィラ「……」

ズヴィラ「……ギュッ」

司令官「……」

司令官(背中にツメが食い込んで痛い……)

司令官「で、この図鑑の機能を試せということだが……とりあえずうちの皆の様子を見てみるか」

司令官「お、あれは……」


グラート「ガガガーッ」

歩兵「ギギー」


司令官「……またグラートの奴は……」ピッ

『多連装墳進砲21號・グラート 歩兵無ければただの箱』
『歩兵 腹部』

司令官「……そういえば、グラートの本体って武器の方で、あっちは歩兵なんだよな……」

司令官「おーいグラートー」

グラート「ギガ?」

司令官「あまり歩兵をいじめると、腹パンするぞ」

グラート「ガガッ!?」サッ

司令官「あ、腹はやっぱり弱いのか」

司令官「しないしない。でも、仲間の歩兵をあまりいびるなよ」

グラート「ガッ」コクコクコク

歩兵「ギギー」

司令官「ところでお前、1/1スケールの歩兵人形じゃなかったのか……?」

歩兵「……」ピュイ

司令官「吹けてないぞ」

司令官「……本物のマグマ軍歩兵?」

歩兵「」ダッ


司令官「……幕僚本部の闇は深い」

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