提督「艦娘達の成長具合を見る」【夕立編】 (6)

提督「夕立。改二になったからと言って慢心してないか?」

夕立「慢心なんてしてないっぽい!」

提督「よし。ならお前の力を見せてみろ」


鎮守府の敷地内にあるグラウンド。そこには提督と夕立、そしてそれを見守る時雨がいた。


夕立「ハアッ!」


地を蹴り跳躍し、提督の鳩尾目掛けて常人では視認することさえ不可能な拳を放つ。


提督「遅い」

夕立「ぽいっ!?」


完全に夕立の拳を目で見て躱し、夕立の顔面を掴む。

提督の手から逃れようとするが、夕立がいくら暴れても提督は微動だにしない。


提督「ムゥン!」


そのまま夕立を地面に叩き付け、地面が大きく陥没した。

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夕立「カァッ!」


即座に跳ね起き、提督から距離を取る。


提督「ほう、以前より相当頑丈になったようだな」

夕立「鍛錬の成果っぽい!」

提督「ふふっ……だが頑丈なだけでは敵には勝てないぞ」

夕立「そのぐらい分かってるっぽい!」


超低姿勢で接近し、真下から提督の顎を蹴り上げる。

蹴りが直撃し、提督は大きく仰け反った。


夕立「まだまだぁ!!」


そのチャンスを逃さず、喉、胸、鳩尾、股間、脛に連打を浴びせる。


夕立「はぁ……はぁ……」

提督「……なるほど」

夕立「!?」

提督「これが今のお前の全力か」


そう呟き、何事もなかったかのように仰け反った状態から姿勢を戻す。


提督「なるほど。確かに慢心せず鍛錬を積んでいるようだな」

夕立「提督……効いてないっぽい?」

提督「うむ」

夕立「……あはは」


体力を使い果たした夕立は、意識を失ってその場に倒れる。


時雨「夕立、よく頑張ったね」

提督「時雨。今日はお前と夕立は遠征も出撃もしなくていいから、ゆっくり休んどけ」

時雨「うん、そうさせてもらうよ」


時雨は夕立を抱きかかえ、その場から消えた。

終りです!

書きたい衝動を抑えきれず、勢いで書きました。

続くかどうかは不明

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