モバP「4262953103」 ちひろ「は?」 (69)

ちひろ「プロデューサーさん? いきなり何をわけのわからない事を言ってるんですか?」

モバP「1281800480510341042122808380135233133204322161513451235180438044」



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ちひろ「長い長い長い。ふざけてないで普通に話してくださいよ」

モバP「……」ゴソゴソ

ちひろ(プロデューサーさんがしばらく思案したかと思うと机の下からノートを取り出して何かを書き始めました)

モバP『実は、なんだか急に数字しか話せなくなりまして』

ちひろ「またそんな意味不明な言い訳を……。というか、乃々ちゃんが子犬のような目でノートを見てるので返してあげてください」

乃々「うう、プロデューサーさんにあたしのポエ……ノート取られた……」

ちひろ「ほら、このノート貸してあげますから返してあげてくださいよ」

ちひろ「それで? それは別にふざけてないんですね?」

モバP「75429503440433」

ちひろ「だから、分からないからノートに書いてくださいってば。ガチャ回させますよ」

モバP『勿論です。嘘なんかつきませんよ!』ガクブル

ちひろ「……まぁ、プロデューサーさんはそういう変な嘘はつかないですからねぇ。それで? 心当たりとかあるんですか?」

モバP「3594210444043354……」

ちひろ「あん?」

モバP『それがですね、さっぱりわからないんですよ。強いて言えば、このエナドリをさっき飲んだくらいで……』

ちひろ「あら? それ、エナドリに似てますけど違いますね」

モバP『マジですか』

ちひろ「ええ、ほらここに志希ちゃんのマークが」

モバP「71411112432168!」

ちひろ「それは何となくなんて言ってるか分かります。あ、手紙もありますよ」

志希『ちょっと実験中に面白いのができたから試供品置いておくね! 効果は1日だから安心すると良いよ♪』

ちひろ「だそうです。良かったですね」

モバP『はたして、それは良かったと言えるんですかね。仕事にも差し支えますし』

ちひろ「送り迎えはともかく営業とか会話が必要な業務はできませんよねぇ……」

モバP『筆談でも良いんですが、なにせ手間が凄いですからね』

ちひろ「そうですよねぇ、どうしましょうか」

幸子「おはようございます! カワイイボクがやってきましたよ!」

モバP「15618513、314225」

幸子「ふぇ? いったい何を言ってるんですかプロデューサーさん! ボクが可愛すぎて言語能力に異常をきたしたんですか?」

ちひろ「実はかくかくしかじかで」

幸子「ボクボクカワカワって事ですね。まったく、志希さんにも困ったものですね! これじゃ、プロデューサーさんからカワイイって言葉が聞けないじゃないですか!」

ちひろ(可愛い)

モバP(21011212)

ちひろ「そんな訳で、今日のプロデューサーさんは使い物にならないので今日のお仕事は一人で行ってもらっても大丈夫ですか?」

幸子「仕方ありませんねぇ……分かりました! ボクはカワイイので一人で行ってきますよ! その代わり、帰ってきたらたくさん褒めてくださいよ!」

モバP(21011212)

楓「おはようございます」

菜々「おはようございます! 今日も菜々は精一杯頑張っちゃいますよ!」

モバP「6341924575、15618513」

楓「あら? どうしたんですか、そんないきなり数字だけを羅列したりして」

ちひろ「実はですね……」

楓「なるほど、数字しか話せなくなってしまったと。数字だけに数日間は治らない……ふふっ」

菜々「いや、1日で治るって言ってたじゃないですか。それにしても、災難でしたね。プロデューサーさん」

モバP「718043804123410485、3503510124410421916341924575……」

菜々「はい、今日は一人で現場に向かえばいいんですね?」

モバP「3371511251」

菜々「いえいえ、気にしないでください! むしろ、普段プロデューサーさんはお忙しいので骨休みだと思ってゆっくりしてください!」

ちひろ「ん?」

楓「あら?」

モバP「03?」

菜々「な、なんですか? そんな鳩が88mm喰らったみたいな顔をして……」

モバP『菜々さん、俺の言葉が分かるんですか!』

菜々「まぁ、最初は何言ってるか分かりませんでしたけど、すぐに思い出しましたよ。いやー、懐かしいですねー」

ちひろ「懐かしい? 菜々さん、プロデューサーさんが話している言葉って、何か規則性があるんですか?」

菜々「そうですね。ナナも当時はスムーズに会話するために必死に覚えたものです」

楓「それで……プロデューサーの話している言葉っていったい何ですか?」

菜々「それはポケベあーっとナンデモナイデス! ナナは現役JKアイドルの17歳なので、何にもわからないです!」

菜々「えーっとえーっと……そう! あれですよ、あれ! ウサミン星からの電波を受信とかプロデューサーさんへの愛の力とかそんな感じで理解できたんです!」

楓(ポケベ……? あっ、これは菜々さんの為にも言わない方がいいのかしら)

ちひろ(ポケベってなんでしょうか……)

モバP『それなら、菜々さんさえ良ければ今日、翻訳として付き合ってくれませんか? 確か、菜々さんは仕事は午前中だけでしたよね』

菜々「ナナでよければ、もちろんいいですよ! タイタニックに乗ったつもりで居てください!」

ちひろ「それ、沈むんじゃ……」

※ここからは、ウサミンフィルターがかかりPが普通に喋ります、キャハ☆

モバP「菜々さん、今日はすみません。午後はオフだったのに無理に付き合わせてしまって」

菜々「いえいえ、普段からプロデューサーさんにはお世話になってますからこれくらいで済むなら安いものですよ!」

モバP「それにしても、まじでこの数字って何なんですかね? さっき、菜々さんが言い掛けた言葉って何だったんですか?」

菜々「あ、あれは気にしないでください! あの時言った通り、ウサミン星から電波を受信して解読できたんです! 宇宙の神秘なんです! 野暮にツッコミを入れるとウサミン星から天罰が降りますからね! 本当ですよ!」」

モバP「わ、わかりました」

菜々「……プロデューサーさんって、いくつでしたっけ」

モバP「えーと、今年で23になりますね。それがなにか?」

菜々「イエ、ナンデモナイデスヨ?」

モバP「?」

菜々「さぁ! 午後もお仕事頑張りますよ! ほらほら、プロデューサーさん! 早くしないと置いてっちゃいますからね!」

モバP「ああ、待ってください菜々さん!」

モバP(それからは、現場の人達に菜々さんから事情を説明してもらい通訳として一日付き合ってもらった。彼女には後日、何かしらのお礼をしなければならない)

モバP(志希はお尻ぺんぺんの刑に処す)

モバP(そして、菜々さんに通訳として付き添ってもらい、一日が経過した)

モバP「おはようございまーす」

ちひろ「おはようございます。普通に話せるようになりましたね」

モバP「ええ、朝起きたら戻ってました。まったく……昨日は大変でしたよ。菜々さんにはおっきい借りができちゃいました」

ちひろ「菜々さんなら気にしないと思うんですけどねぇ」

菜々「おはようございます! ナナは今日も一日張りきっちゃいますよ!」

ちひろ「あ、噂をすれば何とやらですね」

モバP「菜々さん、おはようございます」

菜々「あ、プロデューサーさん普通に話せるようになったんですね」

モバP「お蔭様で。今度、何かお礼をしたいと思うんですが何がいいですか?」

菜々「へ? いやいやいや! 昨日の通訳は恩返しのつもりでしたから、何にもいりませんよ!? さらにお返しを貰ったらお礼の永久機関ができちゃいますよ!」

モバP「んー、でもそれだと俺の気がすみませんし……」

菜々「……じゃ、じゃあですね!」

モバP「はい?」

菜々「今は……トップアイドル目指して邁進中なので言えませんが、ナナがトップアイドルになった時に聞いてほしいことがあるんです」

モバP「いやぁ、言いたい事があるなら今言ってもらって大丈夫ですよ?」

菜々「い、今は無理ですよ! とにかく、ナナがトップアイドルになったら話を聞いてください! いいですね!?」

モバP「りょ、了解です」

菜々「よろしいです! それじゃ、ナナはレッスンに行ってきますね!」

モバP「いってらっしゃい」

菜々「あ、プロデューサーさん!」

モバP「何ですか?」

菜々「114106。なーんてね? レッスン行ってきます♪」


終わり

終わりです。
最後のオチがやりたかっただけです。
お察しの通りPが話してたのはポケベルです。
良い曲ですよね、「ポケベルが鳴らなくて」

ポケベルが日本に登場したのは1968年ですが、菜々さんは17歳なのでポケベルを知ってても不思議はないですね!

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