リヴァイ「…シャンプーがないだと?」(64)


◆風呂場◆

ザアザアザアザア


ポシュポシュ…スカッ スカッ


リヴァイ「?」


スカッ スカッ



リヴァイ「…シャンプーが…ない…」


―――――


ペトラ「ねえ…オルオ?髪型が違うんじゃない?」


エレン「サラサラですね」

エルド「サラサラだな」


グンタ「天然の癖っ毛じゃなかったのか?」


オルオ「気付いたか…さすが俺の事をよく見てやがるな」 フッ


ペトラ「いや…あきらかに髪の毛が真っ直ぐすぎるでしょ?」


ペトラ「それって…いや全く共通点なんてないけど、兵長の真似なら止めてくれない?」


エレン「一体、何をしたんですか!?」


グンタ「あまり聞きたくはないがな」


オルオ「お前らには分からないかかも知れないな…どうして分からないか分かるか?…」


シュタタタタタタタタタッ!


リヴァイ「…オルオ!!お前!!」ゴゴゴゴゴゴ


オルオ(ヒィィィ!俺の域に達していないからだ…) ガンッ


リヴァイ「…ぉお前!!俺の!!」ガンッガンッガンッ


エレン「兵長!?そんなに壁に頭を打ち付けたら死にます!!」


オルオ(白目) ガンッガンッガンッ


エレン「リヴァイ兵長!!オルオさん、気絶してます!!もう止めてください!!」


リヴァイ「…チッ」


エルド「なんとなく(分かりたくないが)状況は読めました…」


リヴァイ「ホウ?…察しがいいな…」


エレン(ええ…下半身にタオル巻いただけの姿で、催促で走ってきましたからね)


グンタ「風呂の途中で…走ってこられましたね?」


ペトラ(兵長…裸…) …ブシュッ!


エレン「ペトラさん!!鼻血が!!」

>>6

催促 ×
最速 ○

スミマセン


グンタ「つまり…オルオのサラサラストレートは、兵長のシャンプーを使った…と?」


エルド「どんだけ兵長の真似がしたいんだ…」


ペトラ「そのまま壁に頭を打たれ続けて、死ねばいい」


エレン「これ以上やると、本当に死にますから!!」


エレン「壁に穴が空いてます!!」


ペトラ「さらさらストレートで白目向いて倒れてるオルオ、気持ち悪い」


グンタ「…でも、一回使った位で、こんなにストレートになるものか?」


リヴァイ「…一回じゃねぇ!!使いきりやがった」 チッ


エレン「兵長、髪の毛濡れてるんで、とりあえず拭いて下さい」 タオル ドウゾ


リヴァイ「…チッ」 フキフキフキ


ペトラ「!!!?」


グンタ「…兵長!?」 プッ


リヴァイ「?」 クリンクリンッ


エレン「兵長もオルオさんと同じで、天パだったんですね!」


エルド「言うな!!エレン!!お前も死にたいのか!?」


ゴゴゴゴゴゴ


エレン(殺気!?ヒィィィィ)


リヴァイ「…おい、エレンよ」 ゴゴゴゴゴ


リヴァイ「…シャンプー貸せ…」


エレン「…!シャンプーですか? 俺は石鹸で 頭も体も洗います!」


リヴァイ「…石鹸だけで、お前はサラサラなのか!?」

エレン(逆に、兵長はどうしてシャンプーが無ければクリンクリンなんですか?)


ペトラ「へっ兵長!!私のシャンプーでよければ、どうぞ ニコッ」 ダラダラ


グンタ(ペトラ、鼻血流しながら笑顔は怖い…)


リヴァイ「シャンプーハカリルガ …明日 俺は出かける」


エレン「あっ!シャンプー買いにですね?」


エルド(直球だな)


リヴァイ「…俺にはお前を監視する役目がある」


リヴァイ「エレン、お前も一緒だ!」


ペトラ(エレンと兵長が2人でお買い物!? ダメ…萌えちゃう!!) ハアハアハア


―翌日―


ペトラ「オルオはやり過ぎだよ」


エルド「シャンプーをこっそり使うのは 有り得ないな」


オルオ「ウ…兵長!! 本当に スミマセン 」 グスン グスン

リヴァイ「 二度と使うんじゃねぇ」


エレン( 結局オルオさん…朝まで、目が覚めなかったなぁ)


エレン( シャンプー使った位で あんな目に会うなんて 怖すぎる…)


エレン(それにしても…)チラッ

エレン(やっぱり髪の毛はクルクルだ)ブフッ!


リヴァイ「…削がれてぇようだな?」 チャキンッ


エレン( 怖い!! 笑ってはいけない!! 笑ったら…俺は殺される!!)


リヴァイ「…なかなか売ってねぇんだ、特別な成分が入ってる」


エレン( えっ!?シャンプーについて語り出した!? )


リヴァイ「…あれじゃねぇとな、決まらねぇんだよ」

エレン「 兵長…今日はよく喋りますね? 」


リヴァイ「 バカ言え、俺は元々よく喋る 」


ペトラ( 私のシャンプーだと ダメだったんですね? )


グンタ( 髪の毛 癖っ毛な事を気にされてたんですね… )


リヴァイ「 行くぞ!! ついてこい!!」


リヴァイ「 俺から 二馬進以上 遅れるな!! 」


エレン「 はい!! 」



ヒヒーン


――――― ローぜ市内


エレン「 兵長!! シャンプーは どこに買いに行くんですか? 」


リヴァイ「 黙って ついてこい 」スタスタスタ


エレン 「 でも、日用品が売っている店は 通りすぎましたが… 」


リヴァイ「 なかなか売ってねぇと 説明したはずだが? 」 スタスタスタ


リヴァイ「 … ここだ 」


エレン「 ? 」


エレン「 …ここは? 」


リヴァイ「 量り売りシャンプーの店だ 」


エレン「 シャンプー専門店!? 」


エレン( どんだけこだわっているんだ !! )


カランカラン


エレン「 凄い!! 色とりどりのシャンプーが沢山!! 」

店主 「 いらっしゃいませ 」


リヴァイ「…いつものだ 」

店主「 え~と確か、柔らかい髪用ストレート・艶だし・ 毛はえ成分配合の シトラスの香りシャンプー…ですね? 」


エレン( えっ!? 毛はえ!? )


リヴァイ「 ああ 」


店主「ポイント貯まってますが どうされますか?」


リヴァイ「使うとしようか」

店主「ポイントで、こちらの商品と交換ができます」

リヴァイ「…白髪染めで」


エレン(毛はえ成分に、白髪染めって…ガッカリです) ガーン


『失望した? 現実のリバァイ兵長に 』


エレン(どこからか声が!! 空耳!?)


リバァイ「おいっ、エレン!」


エレン「あっ…スミマセン ボーっとしていました」


リバァイ「買い物は以上だ…さっさと行くぞ 愚図野郎が!」


エレン(完全無欠の英雄の真の姿を見た気がします)


―――――調査兵団本部

ミケ「」 スンッ


ミケ「リバァイの臭いがする…」


ハンジ「まさかぁ! リバァイは 旧本部だよ?」


ミケ「いや…確かに臭うな シトラス系のニオイがする」


ミケ 窓を開ける ガラッ


ミケ「あれじゃないか?」


ハンジ「どれどれ? どこにいるの!?」


ハンジ「う~ん…ここから見ると、カリフラワーがあるいている様にしか見えないなぁ」


ハンジ「リバァイは、あんなクリンクリンの髪型じゃないじゃないか」


ミケ「間違いない」 スンッ


ハンジ「じゃあ、確かめに行く?」


―エレンサイド―


リバァイ「せっかくここまで来たんだ、もう一件寄るか…」


エレン「ハッ!付き合います!!」 ドンッ


リバァイ「次は、シャツを買う…」


エレン「いつも着ておられるシャツ…でありますか?」


リバァイ「これも、なかなか売ってねえからな」


エレン「オルオさんも着ていますよね」

なぜ急に名前変わったw


リバァイ「あいつのシャツは、オルオの自作だ…」


リバァイ「コスプレが趣味とかなんかで、衣装をチマチマ縫ってやがるな」


エレン(コスプレ? 衣装? 俺が新兵だから理解ができないのか…?) クラクラ


エレン「…あの、オルオさんは服を縫ってまでも、兵長の真似されてますが」


エレン「どうして兵長は真似を許されているんですか?」


リバァイ「…真似を だと?」

>>37

ありがとう
打ち間違いに気付いていなかった…

リバァイ…×
リヴァイ…○

以下 修正


リヴァイ「真似だと? 誰が誰の!?」


エレン「オルオさんが、兵長の真似をしている です」


リヴァイ「真似…していたのか?」


エレン(気付いていなかったのか!?)


エレン「だからシャンプーも、使ったんだと思いますが」


リヴァイ「そう…だったのか…」


エレン(助けてくれ!!ミカサ アルミン!! どこからどう突っ込んでいいのか…俺には分からない)


今日は終わります
ありがとうとう ございます


今日は終わります
ありがとう ございます


リヴァイ「次は…ここだ」


エレン「見た所 普通の服屋ですが?」


リヴァイ「Sサイズ 専門店だ…」


エレン(また人類最強のイメージが…) クラクラ


リヴァイ「どうした?」


エレン「ちょっと目眩が…でも大丈夫ですから!入りましょう」


リヴァイ「…?」 ガラッ


~Sサイズ専門店~


店主「いらっしゃいませ~」

リヴァイ「…いつものを二枚」


エレン(ここでも常連!?)



店主「いつものサイズをお持ちしました、二枚ですね?」


店主「えっと二枚…という事は、お連れ様の分ですか…ね?」


エレン「いや!!俺には明らかに小っちゃいんで違います!!」 ズバッ


リヴァイ「…アキラカニ、チッチャイダト?」 ゴゴゴゴ


エレン(しまった!!本音が!!というか本当の事を!!) アワワワワ


バターンッ!!


ハンジ「リヴァイ 見ぃ~つけた!!」


リヴァイ「クソメガネか?…どうしてここに?」 チッ

ハンジ「いやね、ミケがさ リヴァイの臭いがするって言うから」


ミケ「…」 スンッ


ハンジ「でも…何? プッ!ブハッ! その頭!! クスクス」


ハンジ「クリンクリンじゃないか!!」 クスクス


エレン(クリンクリン…)

リヴァイ「」


エレン「あの…臭いがって仰られましたが…?」


ミケ「シトラスの香りだな」

エレン(どんな嗅覚なんだ…調査兵団が また分からない)


エレン「あっ!でも今は兵長はペトラさんのシャンプーですよね?」


リヴァイ「」


リヴァイ「ボディシャンプーも シトラス系だ」


エレン「…兵長は、色々と…その…身なりに気を使われてますね」 コトバヲエラブ


ハンジ「30代だからね」


ハンジ「それに人類最強って事で、人から注目されるから、頑張っちゃうんじゃない!?」


リヴァイ「」


エレン(…所謂 若作り!?)


ハンジ「エレンは買い物に付き合ってるんでしょ?」

エレン「…あっ…はい」


ハンジ「リヴァイの買い物パターンだと…」


ハンジ「量り売りシャンプー、そして いつものシャツ…」


ハンジ「最後は薬屋かな♪」 クスクス


エレン「薬!?」


ハンジ「夜も人類最強を頑張るリヴァイは、バイアグ…グハッ!! バキッ!! ドサッ

ハンジ、リヴァイにミゾウチを殴られる


エレン(バイアグ…って何だ!? にしてもパンチが早くて見えなかった)


ハンジ「」


エレン「…ハンジ…さん?」

ハンジ「痛いなぁ、いきなりボディブローはやめてよ」 ムクッ


エレン(この人…案外タフじゃね?)


ハンジ「…エレン、君はまだまだ若いから 知らないかも知らない…」 ガシッ


エレン(両肩を掴まれた?) イヤナカオ


ハンジ「シトラスの香りは 加齢を隠す為…白髪染めに 育毛剤…」


ハンジ「そして!!夜を頑張る為に 薬が必要な…時もある」


リヴァイ「悲しい顔をするんじゃねぇ」


エレン「(なんだかよく分からないけど)色々気をつかわれてるんですね」


ハンジ「加えて、リヴァイは天パみたいだし、小さいからね~ 欲しい物は普通の店では買えないんじゃない?」


エレン「普通の店では買えない…買い物も大変ですね…」


エレン「オルオさん 兵長の真似しようと必死ですが、そこまで真似はできないですね」


ミケ(必死って言ってる)


ハンジ「ああ、真似してるね、確かに」 フフフ


エレン「今回も兵長のシャンプー使いきってしまい、フルボッコでしたね」


リヴァイ「…真似してたのか…」


ハンジ「え!?気付いてなかったの!?」 ビックリ


リヴァイ「ああ」


ミケ「口調も仕草も、あまつさえ服装や髪型まで…真似しようとしてるじゃないか?」


リヴァイ「だからシャンプーを使ったんだな…」


リヴァイ「…可愛いとこ、あるじゃねえか///」


エレン(可愛い?ペトラさん曰く気持ち悪いの間違いじゃないのか?)


ハンジ「…ちょっとストーカーの域に入ってる気がしない事もないけど」


ハンジ「リヴァイは意外と尊望の眼差しに弱いからねぇ」


ハンジ「綺麗に身支度してるのも、だからなんじゃない?」 クスクス



リヴァイ「…うるせえぞ」


エレン「じゃあ…もうシャンプーを使った罪は?」


ハンジ「もう許してあげなよ?」


ミケ「」 スンッ


リヴァイ(あいつが俺の真似を…憧れってやつか…)


リヴァイ「……ああ もう殴らねえよ」


一同「!!」


エレン「良かった…俺も!嬉しいです!!」 グスン


ミケ「良かったな」


ハンジ「もうシャンプーの1つや2つで カリカリしないであげなよ! ね?」


リヴァイ「シャンプーの1つや2つ…だと?」


リヴァイ「今回だけは見逃してやるが…次回使ったら…塔から吊るす!!」 ゴゴゴ

エレン(大人気ない!)


ハンジ(よっぽど 頭には気を使ってるんだ)


ミケ(低レベルな争い…だな)


エレン(現物のリヴァイ兵長について分かった事)


○実は天然パーマ

○シャンプーには気を使っている

○シャツはSサイズ


○夜も人類最強を目指しているらしい(ハンジさん談)

○オルオさんが真似してた事を知らなかった、意外と天然な兵長


○大人気ない…



以上


エレン(フルボッコは怖いし、大人気ない兵長だけど)


エレン(身なりに気を使われたり、周りの目を気にされたり…と)


エレン(人間味があって…親近感わいたかなぁ)


エレン(うん!!今日は買い物に付き合って良かったかも…な 多分)


現物の人類最強=リヴァイの人間味溢れる所を垣間見て、親しみを?覚えた…んじゃないかな というお話。



おわり

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