島村卯月「魔王が死んだ日、鬼神が生まれた日」 (299)

かつて東豪寺財閥というものが存在した。東豪寺財閥は水瀬財閥と争い敗北した

そしてそれから十数年後の世界・・・・・ある少女の会見から始まる

東豪寺麗華「私達幸運エンジェルは名前を改め、魔王エンジェルとして活動をします」

記者A「具体的に変わった点を教えてください」

麗華「まず今までは私、東豪寺麗華と朝比奈りん、三条ともみの3人で活動をしていました。」

麗華「そこで新たにDNAプロダクションから移籍してきた佐野美心も加わり、4人で活動することになります」

記者B「なんと、あの佐野美心か!!!!」

佐野美心・・・現在のアイドル界のトップに君臨するアイドル。彼女が加われば幸運エンジェル・・・いや魔王エンジェルはますます強くなる

記者C「これは一大事だ。アイドル界が揺れる」

麗華「これでまだ驚いては困ります。新世代先駆けプロダクションの高橋礼子、961プロダクションの川島瑞樹なども東豪寺プロダクションに引き入れました」

記者D「!!!!!」

麗華「他にも色々いますので後ほど説明します」

ザワザワザワ



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・・・・・・

麗華「ふぅ・・・・」

藪下幸恵「はい、お茶。お疲れ様」

麗華「ありがとう幸恵」

幸恵「記者会見の効果も抜群だったわ。でもこれからが本番よ」

麗華「これから東豪寺を再興するに当たって私はまずはアイドル業界の頂点に君臨したいの・・・その為には残っている財産を全て今回ので使い果たした」

幸恵「でもこれから使った分はちゃんと稼げる」

麗華「これからが楽しみね」

朝比奈りん「いひひひ、麗華の胸パットも今日のために大きくしたんだから」

三条さとみ「・・・・・とっても良かった」

麗華「2人とも、今から仕事に行くよ。これからが東豪寺プロダクションの時代って事を見せるんだから」



東豪寺プロダクションは我が東豪寺家にとって最後の生命線
この東豪寺プロダクションが無くなれば全てを失うことになる
それだけは避けなければならない。私と父にとっての・・・・・

麗華父「すまない、私がもっとしっかりしていれば・・・」

麗華「水瀬財閥が汚い手を使うからいけないのよ、パパは悪くない」

麗華父「せめて、運転だけはしっかりとする」

りん「後で美味しいアイス屋に連れってね。おじさん♪」

さとみ「また太る・・・・」

りん「違うわよ、胸が成長したから体重が増えただけだから!!!!」

さとみ「怪しい・・・」

麗華「胸か・・・・」

りん「心配しなくたって麗華は貧乳のままが一番」

麗華「持っている人はいいわね・・・余裕があって・・・・」

さとみ「・・・・・・」

麗華父「心配するな、母さんは大きかった。そのうち成長する」

麗華「そうかな・・・・」

麗華父「よし、目的に到着だ」

佐野美心「よろしくお願いします」ペコリッ

麗華「そんなに改まらなくていいわ、これからは一緒に頑張るんだから」

りん「そうそう、いい胸を持っているんだから元気に行きましょう」

モミモミ

美心「あっ/////」

さとみ「りんの変態・・・・」

麗華「今日はあの雪月花と一緒に番組に呼ばれたのだから失礼の無いように」

雪月花・・・・・私がもっとも尊敬するアイドルグループの一つ。彼女達の可憐な姿を見てアイドル事業を始めた

麗華「ドキドキしてきた」

・・・・・・・





麗華「仕事のキャンセル!!!!」

番組スタッフ「すまない、急に別のアイドルグループが君たちの代わりに出ることになったんだ」

麗華「そんな・・・」

りん「えぇー」

ともみ「悲しい・・・・」

雪「あらあら、幸運エンジェルのみなさん」

月「残念ね。一緒に共演したかったのに」ニヤニヤ

花「ふふふふふ」

麗華「!!!!!」

美心「貴方たちの仕業ですか?」

雪「何のことかしら?私にはさっぱり」

美心「・・・・・」

麗華「帰りましょ、仕方が無いわ」

月「それじゃあ、またの機会に~」

雪月花の所属するプロダクションは大きなコネを持っている
私達東豪寺プロダクションでは太刀打ちできない
向こうは圧力を掛けてきたのだ・・・・勢いに乗る私達に恐れて

りん「一週間も予定が空いちゃった」

ともみ「露骨すぎる・・・・」

麗華「とりあえず私がなんとか仕事を確保しておくから、みんな練習して・・・・いつでも素敵な歌を歌えるように」

私は働いた・・・様々な場所で仕事が無いかを探した。出来ることは何でもした
そのおかげでいつしか東豪寺プロダクションは人々の心を掴んでいった・・・・・

観客「麗華、麗華」

観客「麗華だ~、さとみだ~」

観客「美心さーん」

麗華「ふふふふ、はははははは」

ついに私は頂点を目の前まで来た。圧力に屈折せず私は勝ったのだ・・・・私は・・・・

麗華「レッドショルダーも順調にミリオンヒット、この調子で頑張って」

麗華「新しいユニットの結成、そして人気の無いユニットは解散して」

麗華「それから仕事は・・・・そうそう、ブッキングしないように」

麗華「ふぅ・・・・疲れた」

そろそろ人員を雇わないとキツくなってきた

?「あの・・・・お疲れ様です」

麗華「貴方は、先週入ってきた新人の・・・」

四条貴音「四条貴音と申します」

麗華「そう・・・期待しているわ。今は新人でも実力があればすぐにテレビに出られるから」

貴音「はい!!!」

麗華「そろそろ私も仕事の時間か・・・・」

麗華「みんなのアイドル、東豪寺麗華で~す♥今日もアナタのハート、ジェノサイドしちゃうぞ☆」

観客「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

ともみ「三条ともみ・・・よろしく、お願いします」

観客「ともみたん来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

朝比奈りん「み~んな~よろしくね~いひひっ♪」

観客「りんちゃん大好き愛してるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」

美心「美心です。みんなを幸せ介護します」

観客「老後は美心ちゃんに介護してもらうぜ!!!!」

観客「うぉぉぉぉぉぉぉ」

麗華「まずは1曲目、魔王降臨」

私は幸せだ、こうしてアイドル活動をやっていけるなんて

麗華「魔王を~」

警察「少し待ってください。」

観客「け、警察だ」

観客「サツがきた」

麗華「・・・・・・・・・」

ザワザワザワ

麗華「警察が何のようですか?」

警察「東豪寺麗華、麻薬所持の疑いで逮捕する」

麗華「え・・・」

りん「どういうことそれ」

ともみ「嘘だ・・・・・」

美心「何かの間違いです」

警察「詳しくは署まできてから」

観客「・・・・・」

ザワザワザワザワ

麗華「・・・・・・」

私は失った。全てを・・・・・・・この日

東豪寺プロダクション 麻薬汚染

東豪寺麗華 麻薬をやっていた

汚れたアイドル東豪寺麗華

新聞では大きく取り上げられた・・・・東豪寺プロダクションは信用を失い。主力も次々と脱退
そして東豪寺プロダクションは倒産した。父と母は自殺をした・・・・

パチンッ

麗華「痛っ」

ともみ「見損なった・・・信じていたのに」

りん「さようなら・・・麗華」

美心「・・・・・・」

バタンッ

麗華「あ・・・あ・・・ははははは」

これが頂点を手に入れようと・・・再興しようとした者の結末。私は何もやっていない無実なんだ
でも誰も信用してくれない誰もが敵になった・・・友達も親類も・・・・

公園

麗華「・・・・・・これからどう生きていこう」

全てを失ってもゲームオーバーにはならない、人生は続く。私も自殺しようかな

?「魔王を~倒す者が居たら良かったのにね~」

麗華「この歌は私の曲」

自殺なんて考えちゃいけないんだ。こんな私でもファンはまだ居てくれている・・・生きなきゃ

麗華「足掻いても生きる」

数年後

346プロの人事「はい、次の方」

「はい、私の名前は綾野夜空。15歳高校一年生です」

346プロの人事「へぇー・・・」

夜空「好きな食べ物はカレーライスで辛さは10辛までいけます」

夜空「特技はヨーヨーで、趣味もヨーヨーなんです。ほらっ見てください」

シュュュュュュュュュュュュュ

夜空「ダブル・アラウンド・ザ・ワール」

346プロの人事「・・・・・」

夜空「見てください、さらにグラインド・ツイスター」

シュュュュュュュュュュュ

346プロの人事「すごいですねー」

夜空「ジェミニ・ループ!!!」

346プロの人事「はい、わかりました結構です」

夜空「どうですか」ハァハァ

346プロの人事「アイドルよりヨーヨーの世界へ行ってください」

・・・・・・・・・

夜空「不合格だった・・・・」

夜空「やっぱりヨーヨー押しがまずかったかな」

道明寺歌鈴「どうでしたか346プロダクションは?」

夜空「駄目だったよ」

歌鈴「せっかく夜空ちゃんと一緒に346プロダクション奈良県ユニットを作れたと思ったのに・・・」

夜空「ごめんね、私が悪かったみたい」

歌鈴「でもまだまだ他にも事務所はありますから、765プロダクション、876プロダクション・・・・・」

夜空「絶対にアイドルになってみせます」

歌鈴「その調子でしゅっ」

夜空「もしかしてまた噛んじゃった?」

歌鈴「はひ・・」

夜空「・・・・・・・」

歌鈴「痛いっ・・・・・」ポロポロ

次の日

・・・・・・・・

「zzzzzzzzzzz」

ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ

ジリリリリリリリリリリリ

「うるさい」

ガシャ

「あっ・・・壊してしまった」

「あとで謝りに行かないと」

自分の名前はガルス、今時どこにでも居る変わった名前だ。

ガルス「朝ご飯はなんだろう・・・」

ガルス「何々・・・朝ご飯はご飯と納豆か」

ガルス「いただきまーす」

数分後

ガルス「ご馳走様、行ってきます」

学校

男子生徒「なぁガルス。お前の最近のイチオシアイドルって何?」

ガルス「ヌービアムかな、将来は乗ってみたいと思うね」

女子生徒「ヌービアム?」

男子生徒「それは隕石除去ロボットだろ。俺が言いたいのは歌って踊る方のアイドル」

ガルス「そっちの方か」

男子生徒「普通はそっちだけど」

ガルス「悪いけどあんまり興味ない、日高舞とか・・かな」

男子生徒「古すぎるアイドルだな。もういい化石時代の人間と話してもつまらない」

ガルス「・・・・・」

最近みんながアイドル、アイドルって言っているがそんなに凄いのか
iDOLの方が立派なことをしているじゃないか・・・

ガルス「将来はモンデンキントに就職したいなぁ」

ジョセフ・真月さん格好いいし素敵な上司だし

キーンコーンカーンコーン

ガルス「やっと昼休み」

今日の授業は好きな教科ばかりで楽だった。昼からも頑張らないと

夜空「ガールス君、一緒にご飯食べよう」

ガルス「夜空か・・・ちょうど良かった。昨日練習した成果を見せるよ」

・・・・・・

ガルス「よーし、いけ」

シュュュュュュュュュュュ

ガルス「アラウンド・ザ・ワールド!!!!」

シュュュュュュュュュュュ

ポロッ

ガルス「あっ・・・失敗した」

夜空「でももう少しで出来そうだね」

ガルス「夜空みたいには上手くいかなくてさ・・・・やっぱり才能無いのかな」

夜空「そんなこと無いよ、チャレンジあるのみだよ」

ガルス「その点夜空は凄いよね。難しい技もこなせるから」

夜空「私にはこれしか無かったから・・・」

ガルス「あっ・・・・・」

夜空「それにガルス君には話そうと思っているんだ」

先月

医者「大変残念な結果ですが娘さんの命はあと2、3年ってところです」

綾野父「冗談言わないでください。娘は今まで我慢して生きてきたんです」

綾野母「小さい頃から勉強一筋で娯楽も与えず・・・・エリートになるために教育をして・・」

医者「残念としか言えません」

綾野父「じゃあ娘は何のために・・・」

夜空「・・・・・・」

綾野父「くそっ」

綾野母「こうなるのだったら、もっと遊ばせてあげれば良かった」

綾野父「大体お前が教育熱心だったからなぁ」

綾野母「貴方のような高卒にはさせたくなかったから」

ブツブツブツブツ

ガルス「酷い親だな、全然夜空の事を考えていない」

夜空「余命を告げられてからようやく自由になったんだ。それまではずっと勉強漬けだったから」

ガルス「これからどうするんだ?」

夜空「それでアイドルになるって決めたんだ」

ガルス「iDOLか・・・ヌービアムは自分が乗るからテンペスター辺りにしてくれよ」

夜空「モンデンキントの方じゃなくて歌って踊る方のアイドルだよ!!!」

ガルス「そっちか・・・最近みんなそっちの話題ばかり」

夜空「だってキラキラしているんだもん」

アイドル・・・・女の子にとってそれは夢の世界であり、誰だって一度は憧れる

夜空「でも・・・・私は勉強しかして来なくて、特技だって親に隠れてヨーヨーをやっていたくらいしか無くて困っているの。昨日も346プロダクションを落ちゃったし」

ガルス「・・・・・・・」

友達である夜空が残りの余命を掛けてアイドルになろうとしている。

ガルス「分かった。自分も協力するよ・・・・立派なアイドルって奴にしてやる」

夜空「ありがとう///」

ガルス「よーしそうなったら今日の放課後は付き合うよ」

放課後

765プロダクション

夜空「アイドル業界では765プロダクションっていうところは大手らしいです」

ガルス「そうなのか・・・凄そうには見えないけど」

夜空「どうしよう緊張してきた」

ガルス「大丈夫なんとかなるさ・・・・そうだ小型の通信機を用意したんだ。」

夜空「小型の通信機ですか」

ガルス「そう、面接の時に困ったことがあったら自分がアドバイスをするよ」

夜空「ありがとうございます」

ガルス「それじゃあ頑張って」

夜空「はい」

トントンッ

秋月律子「どうぞ」

夜空「失礼します。綾野夜空15歳高校一年生です」

律子「はい、どうぞお掛けになってください」

夜空「失礼します」

律子「それでまずはどうして765プロダクションを選んだのですか?」

夜空「えっと・・・・ええっと・・・・」

ガルス「アイドル活動をする上でまずはこの場所から天下を取る為です」

夜空「アイドル活動をする上でまずはこの場所から天下を取るためです!!!!」

律子「天下を取る?」

夜空「はい、将来はアイドルの頂点に立ちます!!」

律子「なるほどね」

意気込みは良し、70点ってところね

律子「それじゃあ何か歌ってみてくれない?」

夜空「え・・・」

律子「当然アイドルになるなら歌の1つや100は歌わないといけなくなるんだから」

夜空「・・・・・・・・」

どうしよう・・・・歌なんて君が代とか音楽の時間に習った曲しか歌えないよ

ガルス「自分もあんまり歌は知らないけど、これなら大丈夫なはずだ」

ガルス「今から歌うから・・・いくよ」

夜空「エスオーエス、聞こえた~やっと貴方に聞こえた」

夜空「かっこかわいくねー不純、純粋、どっちのキャラクター~」

夜空「え・・・っと・・同じなのかしら?ラブベートが速度全開」

律子「・・・・・」

何これ・・・酷すぎる・・・・この腕でアイドルになろうとしているの?
歌詞もうろ覚えで音程もぎこちなくて・・・・・

律子「ストップ、もういいわ」

夜空「・・・・」ハァハァ

律子「この歌何?」

ガルス「モンデンキントの社歌」

夜空「モンデンキントの社歌です」

律子「そうなの・・・・全然分からなかったわ」

夜空「・・・・・・」

ガルス「この調子で攻めるんだ。次はヨーヨーを披露するんだ!!!」

夜空「あの律子さん!!!!!」

律子「何?」

夜空「ヨーヨーの技を見てください」

夜空「スパイダー・ベイビー!!!!」

シュュュュュュュュュュュュュュュュュ

律子「・・・・・・・・」

ガチャッ

双海亜美「凄ーい、こんなの漫画でしか見たこと無いよ!!!」

双海真美「もっと見せて見せて!!!!」

夜空「えっと・・・えっと・・・」

ガルス「バブル・トラピーズだ。アレ格好いいから」

夜空「ば、バブル・トラピーズ!!!!」

シュュュュュュュュュュュュュュュュュ

亜美「かっこいい!!!!」

真美「うわー凄い」

律子「・・・・・・アイドルよりヨーヨーの世界を進んだ方がいいみたいね」

夜空「・・・・え」

夜空「不合格になっちゃった。」

ガルス「受けは良かったんだがな・・・・頭の固い人には通用しないか」

夜空「でもまだ事務所はいっぱいあります!!!諦めません!!!!」

ガルス「その域だよ」

夜空「元気が出てきたらお腹空いてきた」グゥー

ガルス「なら家に来るか?おそらくいっぱいあるから」

夜空「・・・・・・」

ガルス「嫌なら別に良いけど」

夜空「人の家に上がって夕食をご馳走してもらえるなんて・・・・初体験です!!!!」

ガルス「そうなのか」

夜空「はい!!!親は遊びには行かせてもらえませんでしたから」

ガルス「そう言えばそうだったな」

そう言えば夜空が家に遊びに行ったって事は見たこと無かった
逆に自分が夜空の家に遊びに行ってたな・・・その時はずっと勉強しかしなかったけど

ガルス「そうか・・・・なら初体験楽しんでくれ」

ガルス「あ・・・・あ・・・・」

夜空「凄いです。辺り一面にお花があります!!!」

ガルス「・・・・もしかして」

「笑顔の花をいっぱい咲かせました」

ガルス「夕美さん・・・帰ってきていたんだ」

夜空「もしかして相葉夕美さんですか?」

夕美「その通りだよ!!もしかして夜空ちゃん?」

夜空「はい!!」

夕美「良かったぁ~、最近会わなくなっていたから心配したんだよ!!!」

ギュッ

夜空「く、苦しいです」

夕美「今まで分だよ!!!!」

夜空「あ・・・・・・駄目・・・」

彼女の名前は相葉夕美さん・・・・・現在はガルス君の家に居候しているお世話係のようなものです
何故忠誠を誓っているかはあんまり覚えていないんですけど孤児だったのをガルス君のお父さんが拾ってくれたみたい
他にも4人居て、多分みんな今も居ると思うんですけど・・・・

ガルス「花なんてあちこちに置いたらまた全部抜き取られちゃうよ」

夕美「どうしてですか?花は世界の人々に癒やしを与えてくれるのに・・・」

ガルス「世の中にはそうじゃない人もいるってこと」

夕美「だったらみんなをひまわりみたいにするよ」

ガルス「・・・・・・」

夕美さんは優しいんだけど頭がお花畑なのが欠点だ。

ガルス「それで今日の夕食は何ですか?」

夕美「花ズッキーニのファルシ、エビと白身魚のムース詰めだよ」

ガルス「いいね」

夕美「でも食べてくれるのってガルス君だけなの・・・・・みんな今日は夕食いらないって」

ガルス「勿体ないなぁ」

夜空「どうして食べないのですか?」

ガルス「お花料理っていうゲテモノな先入観があるからさ、みんな食べないんだ」

夕美「・・・・・」ポロポロ




ガルス「まぁ食べてみ。美味しいから」

夜空「見た目は大丈夫です。綺麗で・・・・」

たしかにお花を食べるなんて初めての体験だけど・・・・おかしくはない

夜空「いたたぎまーす」

夜空「・・・・・・」

パクッ

夕美「・・・・・・・」ドキドキ

ガルス「・・・・・」

夜空「う・・・・うぅぅ・・・・」

相場夕美の料理の味
コンマレス↓
1~50 美味しい 51~100 まずい

夜空「う・・・・うぅぅぅ」

美味しくない、全然調理の加減が間違っているよこれ

夕美「美味しい?」

夜空「・・・・・・」

夕美「マズいんだ・・・・やっぱり私はダメなんだ」ポロポロ

ガルス「いや、そんなことないよ。美味しい美味しい」パクパクッ

夜空「ガルス君大丈夫?」

ガルス「うん、美味しいから!!!」

夕美「もっとあるよ////」

ガルス「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」パクッパクッ

夜空「・・・・・」

これから夕美さんの料理だけは手を付けないようにしよう

綾野夜空の初体験は散々な結果に終わった


次の日

ガルス「zzzzzzzzzzzz」

?「さわやかな朝、さぁ素振りをしましょう1、2、3、4」

ブンッ ブンッ ドカッ

ガルス「痛っ・・・」

?「ようやく起きましたね」

ガルス「珠美さん・・・・まだ午前5時です」

脇山珠美「礼儀は基本ですから、まずはあいさつ・・・・おはようございす!!!」

ガルス「おはようございます」

珠美「もっと大きな声で!!」

ガルス「おはようございます!!!!!!1」

珠美「うーん・・・ギリギリ合格点です。鍛錬にいきまょう」

ガルス「・・・・・・はい」

1から50が美味いでコンマ23だから美味いでしょ
なんで不味いになってるの?

>>31
すいません。間違っていました。
以後気を付けます・・・・取りあえず書いてしまったので相葉夕美さんは料理下手で行きます

珠美「1、2、3、4」

ガルス「5、6、7、8・・・・・終わった」

ようやく朝のメニューこなして終わらせた

珠美「良い汗をかきました」

ガルス「・・・・・・・」

珠美「さぁ朝ごはんに支度です」

ガルス「うん」

ふと気になっていた。昨日部屋中にあった花は全て無くなっている

珠美「え、花ですか?」

ガルス「うん、朝起きたら無くなっているから」

珠美「昨日雪菜様が全て捨てました」

ガルス「・・・・マジか」

珠美「そして夕美さんを起こして怒鳴りつけたらしいですよ。3時間くらい」

ガルス「可哀相に」

珠美「だから夕美さんに会わない方が良いですよ。泣き顔でぐちゃぐちゃですから」

ガルス「分かったよ」

花を捨てるのは流石にやりすぎだと思う・・・あんまりだよ

?「おう、起きていたか。今日の担当が珠美なら仕方ないけどな」

ガルス「兄さん、おはよう」

レオン「フフフフ、朝のコーヒーをもう一杯お代わりだ仁美」

丹羽仁美「分かりました」

ガルス「仁美さんもおはよう」

仁美「おはようございます」ペコリッ

ガルス「兄さんは知ってるの?昨日の件」

レオン「知っているさ、花なんて飾るから怒られるんだ。いつまでも学ばない奴だ」

ガルス「夕美さんは明るい環境を作ろうとして」

レオン「花なんてすぐに枯れるゴミだろ。何が明るい環境だ」

ガルス「!!!!!!」

レオン「そのゴミを処分するのは俺たちにも降りかかるのだぞ、手間を増やすな」

ガルス「・・・・・」

珠美「朝ご飯の用意が出来ました!!!!」

ガルス「ありがとう」

レオン「早く食べろよ、時間無いから」

ガルス「あっ・・・・・」

時計を見ると時間がもう無かった

キーンコーンカーンコーン

ガルス「なんとか間に合った」

ガラガラ

担任「さぁ出席を取るぞ」

ガルス「・・・・・・」

夕美さんに対する態度は酷すぎる。あとで夕美さんのと話そう

担任「・・・・おいガルス返事しろ!!」

ガルス「は、はい!!!」

クスクスクスクス

ガルス「・・・・・人のことよりまずは自分の事だね」

放課後

夜空「今回行く事務所は876プロダクション」

ガルス「昨日よりは小さい事務所だな・・・・」

夜空「サポートをよろしくお願いします」

ガルス「今回はスペシャルゲストを用意した」

珠美「はい、脇山珠美です。よろしくお願いします!!!!」

夜空「珠美ちゃんだ~お久しぶり」

ガルス「竹刀に恋している珠美さんが居れば合格間違い無しだ」

珠美「具体的に何をすればよろしいのですか!!!」

ガルス「夜空をアイドルプロダクションに所属させる・・・・それだけ」

珠美「アイドルですか!!!!いいですね!!!!」

ガルス「珠美さんはアイドルに興味ありますか?」

珠美「無いですね。珠美にあるのは剣の道・・・・それだけです!!」

ガルス「・・・・・・」

岡本まなみ「876プロダクションの担当マネージャーの岡本まなみです」

まなみ「まずは自己紹介をお願いします」

夜空「綾野夜空です」

夜空「珠美は決めたのです! 強く可憐な女子になるため、剣の道もアイドルの道も、両方とも極めてみせると! 岡本まなみ殿、私の師としてよろしくお願いします」

まなみ「・・・・・」

面倒な子が来ちゃった・・・・ここは適当に流して終わらせよう

まなみ「何か歌でも歌ってください」

夜空「はい・・・えっと・・・えっと・・・」

ガルス「うーん、どの歌が良いかな」

珠美「洋楽で攻めます・・・・洋楽ならおそらく通用するでしょう」

ガルス「洋楽?」

珠美「格好いいじゃ無いですか!!!」

ガルス「確かにそうだね・・・・夜空、今から洋楽歌ってくれ」

夜空「えーっ・・・・」

そんなこと言われたって・・・あっ学校で習ったアレでいいかな

夜空「S・A・T・U・R・D・A・Y ナイツ! S・A・T・U・R・D・A・Y ナイツ! S・A・T・U・R・D・A・Y ナイツ! S・A・T・U・R・D・A・Y ナイツ!」

夜空「Gonna keep on dancin' to the Rock and roll On Saturday night, Saturday night」

夜空「Dancin' to the rhythm in our Heart and soulOn Saturday night, Saturday night」

夜空「I-I-I just can't wait I-I-I got a date」

まなみ「・・・・・・」

社長に言われたことが一つだけあった

石川実「絶対にアイドルとして雇ってはいけないのは英語だけ歌ってドヤ顔する人・・・・不愉快だから」

・・・・・・・・

まなみ「そこまででいいです」

夜空「はい、どうですか」ハァハァ

まなみ「申し訳ございませんが不合格とさせていただきます」

夜空「」

夜空「今回も駄目でした・・・・」ショボーン

ガルス「大丈夫、まだまだチャンスはある」

珠美「はい、次は961プロダクションというところに行きましょう」

961プロダクション

ガルス「はぇ~、大きいな」

夜空「調べてみたら凄い大手のアイドル事務所らしいです」

珠美「やる気が出てきました」

ガルス「よし、まずは助っ人を探そう」

珠美さんや自分では失敗した・・・・新しい風を拾えばもしくは合格できるかも

ガルス「うーん」キョロキョロ

?「さてそろそろ約束の時間だな、サッカー早くやりたい!!!」

ガルス「あそこのサッカー少年良いかも」

?「ヒック・・・・頭痛い・・・・」

夜空「あそこにいるアルコール中毒みたいな人なら頼りになりそうです」

?「さぁ今日も祈りましょう・・・」

珠美「あそこのシスターの方が良いはずです!!!」

ガルス「こうなったら・・・みんなに任せる」

助っ人として呼ぶ人物
↓ コンマレス
1~30 サッカー少年 31~60 見た目アルコール中毒者 61~90 教会のシスター 91~100 玲音登場

見た目アルコール中毒者「あら~私の用かしら?」ゴクゴクッ

珠美「はい、協力してください!!!」

ガルス「実は・・・」

・・・・・・

見た目アルコール中毒者「・・・・・なるほどね。アイドルになりたいと?」

夜空「はい!!!!」

柊志乃「私の名前は柊志乃。よろしくね」

ガルス「柊志乃さん、よろしくお願いします」ペコリッ

志乃「ちょっと待ってて・・・・今から準備するから」ゴクゴクッ

志乃「ぷはぁぁぁぁぁぁぁ、よーし」

タッタッタッタ

珠美「大丈夫なのでしょうか?」

ガルス「取り合えず信じるしか無いよ。志乃さんは雰囲気が違う」






?「キミがアイドル志望の子かな?」

夜空「はい、綾野夜空です。よろしくお願いします」ペコリッ

玲音「アタシの名前は玲音、よろしくね。精一杯アイドルについての案内をするから」

夜空「ありがとうございます」ペコリッ

玲音「もっとリラックスして・・・・こっちまで緊張しちゃうよ」

ガルス「・・・・・・・それじゃあ僕たちはこれで」

珠美「頑張ってください」

・・・・・

ガルス「行っちゃった」

珠美「でも凄い迫力でしたね。玲音さんでしたっけ?」

ガルス「まるで別世界の住人みたいだった。住む世界が違う」

あれは一流アイドルの実力という者なのか?



961プロダクション

玲音「ここがトレーニング室」

夜空「うわぁー広いですね」

玲音「ちゃんと個人個人に分かれてトレーニングスペースがあるの」

夜空「専用のスペース・・・・」

的場梨沙「あっ・・・・玲音姉」

玲音「先月の順位見たよ。30位だったね」

梨沙「今月は3人新人が入ってきたから頑張らないとクビになっちゃうよ」

玲音「梨沙なら大丈夫」

ナデナデ

梨沙「//////////」

夜空「どういう事ですか?」

玲音「ああ、別に大したことないよ。毎月上位30位よりしたの子は事務所からクビになるって事」

夜空「・・・・・え」

男性アイドル「頼む・・・もう一度チャンスをくれ!!!!」

961プロデューサー「うるさい黙れ、雑魚は消えろ。961にはいらない」

男性アイドル「そんなぁ・・・」ポロポロ

玲音「あの子は31位になったからクビになった」

夜空「・・・・」ガクガク

玲音「別に怯えることは無い・・・実力無い人間がアイドルをやっても邪魔なだけ」

梨沙「パパも言ってたわ、最近はアイドルになる資格の無い人物が多いって」

夜空「でも・・・・まだ挽回できると思います」

玲音「無理ね、こんなところで順位を取れないアイドルが他の事務所とやっていけるわけが無いよ」

男性アイドル「もう一度チャンスをくれよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

玲音「うるさいから注意してきます」

夜空「・・・・・」

アイドルの現実を見た。実力無い人間は捨てられる

保養施設

玲音「ここは様々な施設が無料で使えるの」

夜空「テニスコートや卓球場・・・サッカー施設に・・・・いっぱい」

玲音「アイドルでもし迷っているなら、961に来なよ。自慢じゃ無いけど765プロや346プロなんかよりはこっちの方が豪華ね」

玲音「おそらくアイドル事務所一」

夜空「でも30位以内を維持している場合だけですよね?」

玲音「逆に言えば維持すれば良いんだよ」

夜空「・・・・・」

簡単に言っているけどおそらくは大変だと思う

玲音「それじゃあ最後にとっておきの場所に案内するね」

トントンッ

黒井崇男「入れ」

玲音「紹介するね、961プロダクションの皆が尊敬する・・・・黒井崇男社長」

夜空「はじめまして綾野夜空です。よろしくお願いします」

崇男「また新人を連れてきたのか・・・・それでコイツは使えるのか?」

玲音「まだ入るかどうかは分かりませんけど、良い目はしています」

崇男「なら今すぐ手続きの用意だ」

夜空「良いのですか?面接はやらなくて」

崇男「玲音の目を信じている。」

玲音「ようこそ961プロダクションへ・・・」

夜空「はい!!!」

961プロダクション・・・・まさに私にとってアイドル生活が始まります

玲音「それとお金・・・1000万円だから」

夜空「・・・・・・・え」

崇男「名誉ある961プロダクションに所属するのだ、費用の1000万くらいだせるだろ?」

夜空「・・・・・・・」

綾野家

夜空「はぁ・・・」

1000万円も払えないよ、961プロダクションには魅力は感じたけどとても入れるわけない

トントンッ

夜空「どうぞ」

綾野珪子「お姉ちゃん入るね」

夜空「どうしたの・・・・こんな時間に」

珪子「最近夜遅くまで何をしているのかなって・・・・」

夜空「ちょっと秘密♪」

珪子「もしかして危ない遊びとかやっているんじゃ」

夜空「ナイナイ・・・絶対無いから」

珪子「本当に~?」

夜空「うん」

珪子「良かった・・・ずっと心配したんだから」ポロポロ

夜空「・・・・・・・」

早く報告したいなぁアイドルになって

ガルス「ねぇ・・・961プロダクションの玲音って凄いアイドル?」

レオン「・・・・・本気で言っているのか」

仁美「ちょっと信じられない」

珠美「そこまで凄いのですか!!!!」

仁美「オーバーランクアイドル、今のアイドル業界でもっとも頂点に立つアイドル」

ガルス「アイドルの頂点」

珠美「はぇ~」

レオン「仕方ない・・・・無知のお前達に特別に作ってやる」



アイドル界の強さ一覧 ※あくまで現時点


オーバーランクアイドル(アイドルを超えたアイドル)

玲音 

ーーーーーーーーーーーーアイドル限界の壁ーーーーーーーーーーーーー

Sランクアイドル(伝説のアイドル)
S+ 日高舞(引退) 東豪寺麗華(逮捕・追放) 佐野美心(引退)
S 朝比奈りん(引退) 三条ともみ(引退) レッドショルダー(逮捕・追放)
S- 音無小鳥(引退) 小早川瑞樹(殿堂入り) ジェニー・モルガン 十時愛梨(隠れ十時軍がいる為正確には不明)

ーーーーーーーーーーーー伝説のアイドルの壁ーーーーーーーーーーーー

Aランクアイドル(トップアイドル)     
A+ 堀北ルナ 都筑未来 速水奏 塩見周子 橘ありす 城ヶ崎美嘉(女子高生支持1位) 及川雫(男子高校生支持1位)
A 如月千早 四条貴音 星井美希 宮本フレデリカ 鷺沢文香 大槻唯 高垣楓 柊志乃
A- 三浦あずさ 水瀬伊織 双海亜美 雪月花 神谷奈緒 北条加蓮 アナスタシア 渋谷凛
      
ーーーーーーーーーーーートップアイドルの壁-----ーーーーーーー

Bランクアイドル(スーパーアイドル/一流アイドル)
B+ 菊地真 萩原雪歩 ひかり つばめ のぞみ 小日向美穂 佐久間まゆ 輿水幸子
B 桜井夢子 我那覇響 高槻やよい 天海春香 双海真美
B- 多田李衣菜 神崎蘭子 新田美波 前川みく川島瑞樹(聖域)
              

ーーーーーーーーーーーースーパーアイドルの壁ーーーーーーーーーーーー

Cランクアイドル(メジャーアイドル/人気アイドル)
C+ 日高愛 水谷絵里 秋月涼(男) 赤城みりあ 城ヶ崎莉嘉 双葉杏 諸星きらり 三村かな子
C ねっち 佐藤(オーロラプロ) 道明寺歌鈴
C- 島村卯月 本田未央 緒方智絵里

ーーーーーーーーーーーーメジャーアイドルの壁ーーーーーーーーーーーー

Dランクアイドル(一人前のアイドル)

ーーーーーーーーーーーー一人前アイドルの壁ーーーーーーーーーーーーー

Eランクアイドル(駆け出しアイドル)
E 秋月律子(引退)

ーーーーーーーーーーーー駆け出しアイドルの壁ーーーーーーーーーーーー

Fランクアイドル(新人アイドル)
F 尾崎玲子(引退) 近藤聡美(引退)

ガルス「凄いね・・・あの日高舞より上だなんて」

仁美「Sランクアイドル自体がまず少ないから」

珠美「城ヶ崎美嘉は聞いたことがあります、カリスマJKアイドルでしたよね」

レオン「女子高生支持率1位、実力はトップクラスだ」

ガルス「及川雫って子は何者?男子高校生1位の支持だけど」

仁美「こういう子ですね」

ポロッ

ガルス「・・・・・・・・」

珠美「凄い大きな胸ですね!!!!それなら男子高校生も飛びつくはずです」

レオン「胸が大きいからって良い物じゃ無い、むしろ邪魔で苦労するだろ」

ガルス「仁美さん、他に及川雫についての情報無い?」

仁美「今月の戦国コスプレ特集に及川雫のコスプレ写真がいっぱいありますよ」

ガルス「ちょっと貸して」

仁美「どうぞ」

ガシッ

ガルス「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

バタンッ

ダッダッダッダ

ガタンッ

仁美「あれ・・・」

珠美「もしかして健全な男子が行う例のアレ・・・・」



次の日

ガルス「zzzzzzz」

?「起きてください、ガルス君」

ガルス「ん・・・・臭っ」

?「女性に向かってそれは酷いです」

ガルス「美世さん、また朝から整備か・・・・起こしに来る前に何とかして」

原田美世「聞きましたよガルス君は下半身の整備をしたって」

ガルス「!!!!!!!」

美世「どうでしたか?」

ガルス「誰がそんなこと言ったかは知らないけど嘘だから!!!!」

美世「そういうことにしておく」

ガルス「くっ・・・・・」

原田美世・・・・車とバイクが大好きで毎日整備をしている
週末みんなでお出かけするときなんかは美世さんが運転担当となる

ガルス「アイドルについて勉強がしたい」

美世「急にどうしたんですか?もしかしてあの雫ちゃんの胸にやられた?」

ガルス「・・・・・・違う」

美世「ならあたしのボディをメンテしてみる。結構自身あるよ」ボインッ

ガルス「くか・・・/////」

ガルス「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

美世「まぁこれ以上は雪菜様に怒られますから、やめておきます」

ガルス「こっちは真面目な話なんだ。アイドルについて真剣に取り組んでいる子が居るから」

美世「なら良い映像がありますよ」

・・・・・

美世「ザ・モンキーズ・ショーです」

ガルス「ザ・モンキーズ・ショー?なにそれ」

美世「知らないんですか!!!」

ガルス「知らない」

美世「・・・・今時の子供にはモンキーズなんて聞いても知りませんか」

美世「まぁ、とにかくビデオを見てください。面白いですから」

ガルス「分かった」



1時間後

ガルス「ぷははははは」

美世「うふふふふふ」

ガルス「笑いすぎて腹が痛い・・・アイドルってこんな事も出来るんだ」

美世「もう1話見ましょう」

ガルス「凄いなモンキーズって」

美世「でもモンキーズって作られたアイドルグループなんです」

ガルス「そうなのですか」

美世「ですから人気があったのは短いです」

ガルス「・・・・・・・」

ガチャッ

珠美「まだ家に居たのですか!!!!!」

ガルス「・・・・・あぁぁぁぁぁ時間が無い」

美世「任せてください、バイクで送りますから」





ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

美世「やっほぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」

ガルス「絶対スピード違反しているよコレ」

美世「いえいえ大丈夫です。もっと出しますよ」

ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

美世「気持ちいい」

ガルス「美世さん、前方に壁が」

美世「止まれません。」

ガルス「えぇー」

ボコッン

ガラガラガシャーン

カラカラカラ

美世「うぅぅ・・・・」

ガルス「痛っ・・・・・・・」

ポタッ

ダラー

ガルス「赤い・・・血・・・・」

ガルス「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁ血だぁぁぁぁぁぁ」

ガルス「美世さんしっかり」

ユサユサ

美世「・・・・」

ガルス「左腕骨折している。血も沢山出ている・・・・とりあえず119連絡」

結局時間が掛かってしまった。色々あって授業は午後の少ししか受けられなかった

キーンコーンカーンコーン

夜空「今日はこだまプロダクションに行こうかな」

ガルス「悪いけど今日は一緒には行けない」

夜空「事故に遭ったんだもんね。美世さんは大丈夫?」

ガルス「まぁそこまでたいしたことじゃ無いよ」

夜空「良かった・・・・それじゃあ私も頑張ってみるね」

ガルス「応援しているよ」

結局は961プロダクションは諦めたんだね。1000万円は高いからか

病室

ガチャッ

「・・・・・・・・・」

ガルス「えっと・・・・自分が最後かな」

美世「この度はご迷惑を掛けて申し訳ございません」

珠美「でも良かったです。そこまで重傷じゃ無くて」

夕美「元気になるようにいっぱい花を飾るよ☆」

仁美「あっ・・・」

早坂美玲「学ぼうとしない・・・馬鹿だ」

ガシッ

夕美「きゃっ」

?「いい加減にしろ。また下らない花を持ってきたの・・・」

夕美「ひぃっ」ガクガク

?「こんな物」

パサッ

ガルス「花をゴミ箱に捨てた」

?「体で覚えないと分からない?」

夕美「・・・・・ぅぅ」ポロポロ

レオン(長男)「ここは病院だ。争いなら家でやってくれ雪菜」

雪菜(長女)「・・・・・」

ガルス(次男)「あわあわ・・・」

藍子(次女)「zzzzzzzzz」

悠貴(三女)「スゥースゥー」

雪菜「父が死んでかなり時間がたつ・・・なのにまったく役に立たない」

雪菜「夕美は頭がお花畑・・・美世は事故を引き起こし弟を殺そうとする。珠美は・・・」

ブツブツ

ガルス「また始まった」

説教タイムが始まると長くなるんだよね

珠美「・・・・・・」ポロポロ

美玲「♪~♪~」

ガルス「・・・・・・」

美玲は音楽を聴いているな・・・フードでごまかしているけど

雪菜「美玲は何をしているのかな。」

美玲「えっと・・・」

雪菜「音楽を聴いていた・・・」

美玲「返してくれ、もう聴かないから!!!」

雪菜「買い与えなければ良かった」

ガシャッ

美玲「あぁぁぁぁぁ」

雪菜「これからは厳しく接する。今までが甘やかしすぎた・・・居候の分際で調子に乗りすぎ」

ブツブツ

ガルス「トイレ行ってくる」


ガルス「ハァ・・・」

これから後一時間くらいは説教するだろうね。

ガルス「飲み物でも用意しておこう」

?「すみません。」

ガルス「はい」

?「この病院のトイレはどこにありますでしょうか?」

ガルス「えっと向こうの突き当たりです」

?「分かりました。ありがとうございます」ペコリッ

ガルス「・・・・・」

お嬢様って感じの子だな

?「・・・・えっとこっちかな」

ガルス「そっちは逆!!!」

すぐ近くに案内板もあるのにどうして間違えるかな・・・・

?「すみません」

ガルス「いえいえ」

?「私の名前は西園寺琴歌と言います」

ガルス「・・・・・ガルスって言います」

琴歌「変わった名前ですね」

ガルス「はははは、まぁ覚えやすくて良いでしょ」

琴歌「今日は誰かのお見舞いに来たのですか?」

ガルス「大したことの無い怪我だったけどね。そっちは?」

琴歌「友人の最後を看取りました」

ガルス「そっか・・・」

琴歌「意識不明だったんですけど結局回復する事はありませんでした」

ガルス「その子何て名前?」

琴歌「小早川瑞樹と言います」

ニュースキャスター「残念なお知らせが来ました。先ほど西園寺プロダクションの小早川瑞樹が亡くなりました」

ニュースキャスター「17歳でした」

ガルス「・・・・あっ」

琴歌「早いですね、早速ニュースになりましたか」

前々からおそらく準備をしていた・・・・というところでしょ

ニュースキャスター「彼女の功績を振り返ってみましょう」

小早川瑞樹・・・・彼女がデビューしたのは11歳の時でした
当時西園寺プロダクションは弱小のプロダクションでしたが彼女の歌声は唯一無二の歌声
瞬く間にアイドル界の頂点に立ちました。そんな彼女も栄光は長く続きませんでした

去年、西園寺プロダクションの慰安旅行で乗っていた飛行機が墜落し多数の死者が出ました
小早川瑞樹は意識不明のまま回復せず・・・・・・

コメンテーター「その小早川瑞樹の後釜をゲットしたのが765プロダクションと346プロダクションと言うわけですよ」

コメンテーター「レベルはかなり落ちていて低俗だ。この前も見たでしょ?大の大人が幼稚園児のコスプレをするなんて」

ニュースキャスター「私はあずささんは好きですから」

コメンテーター「うちの妻なんてクレームを入れるくらいです」

コメンテーター「こりゃあアイドルの時代も終わりですな」

ニュースキャスター「ここでCM入ります」

ガルス「・・・・・・西園寺プロダクション」

琴歌「私の叔母が設立したんです。と言ってもさっきのニュースの見たとおり飛行機事故で多数の死者が出ています」

琴歌「叔母もアイドルも・・・・事務員も・・・・亡くなってボロボロです」

ガルス「そうなのか」

琴歌「今は私がなんとか頑張ろうとはしているんですけど・・・・」

ガルス「・・・・・・」

「ようやく見つけました」

悠貴「あの・・・そろそろ帰る時間です」

ガルス「そうか、終わったんだね」

ガルス「それじゃあ琴歌さんまたいつか」

琴歌「はい」

次の日

ガルス「zzzzzzzzz」

ガルス「zzzzzzzzzzzz」

仁美「起きてください・・・」

ユサユサ

ガルス「仁美さんか・・・」

丹羽仁美・・・・・史跡巡り、武将グッズ収集が趣味の歴史が大好きな人だ。前田慶次が一番好きだったかな

・・・・・・・

ガルス「戦国グッズは無事だったんですか?」

仁美「それがほとんど捨てられてしまいまして、今じゃこの幻のBL本しかありません」

ガルス「・・・・・」

昨日の約束事で居候は私物を必要最低限な物以外ほとんど捨てられてしまった

仁美「でもこの幻のBL本だけはなんとか死守できました」

仁美「もし良かったら受け取ってください」

ガルス「これを・・・自分に・・・」

仁美「もしもの時には高値で売れると思います」

ガルス「ありがとう」

学校

ガルス「BLってそもそもなんだ?」

言われてもピンとこない、何かのジャンルなのだろうか

ガルス「とりあえず確認・・・・」

男子生徒A「なんだよ、これ見せろよ」

ガシッ

ガルス「あっ」

男子生徒B「何々・・・・前田利家と前田慶次のラブラブ新婚生活・・・・・」

男子生徒A「キモッ、これホモじゃん」

ザワザワザワ

担任「何の騒ぎだ」

女子生徒A「先生、ガルス君がいけない本を持っています」

男子生徒C「ホモだぜこいつ」

担任「あっ・・・(察し)」

ガルス「えっとこれは・・・」

担任「取りあえず先生が預かるから放課後取りに来るように」

放課後

担任「あのさぁ・・・こういう本を持ってきてはいけないだろ」

ガルス「すみません」

担任「懐かしいな、この本は俺が書いた」

ガルス「!!!!」

担任「まさかまだ持っている人がいたとは」

ガルス「・・・・・・」

担任「俺は途中でホモを引退した身だ。是非ガルスにはその世界での世界一になってくれ」

ガルス「えっと・・・・これは」

同性愛に目覚めろって事か?

雪菜「ハァハァ・・・」

タッタッタッタッタ

ガッ

雪菜「高跳び記録更新・・・・」

後輩A「キャー////」

後輩B「凄いですわー///」

夜空「・・・・・」

雪菜先輩はみんなの憧れの対象だ。何でも完璧にこなせる
対して私は何もない・・・・ずっと親から勉強させられて・・・・
ヨーヨーが出来たって女の子同士の会話には何の役にも立たない

後輩C「あの・・・練習の後はメイクのコツを教えてください」

雪菜「いいですよ」ニコッ

夜空「・・・・・・」

ガルス「こんなところに居たんだ。今日はどこの事務所に行くのかな?」

夜空「今日はもう辞めようかな」

ガルス「・・・・昨日のこだまプロダクションで何かあったの?」

夜空「・・・・・」

・・・・・

夜空「♪~♪~」

こだま社長「・・・・・・・」

こだま社長「素晴らしいわ」

夜空「ほ、本当ですか!!!」

こだま社長「ええ、最高に場違いのゴミね。」

夜空「・・・・・・・え」

こだま社長「みんな集まって・・・最高に下手くそで笑える子が来たわよ」

ひかり「マジwwwww」

つばめ「聴きたいwwww」

こだま社長「ほらっ歌いなさいwwwww」

夜空「・・・・・・・」

ガルス「・・・・・」

夜空「私って才能が無いんだね。」

ガルス「まだ始まったばかりじゃないか」

夜空「でも自信が無くなっちゃった」

ガルス「自信なんてそんなものは後からつくさ!!!!」

夜空「うん・・・・そうだね」

ガルス「そうだ。自分もちょっと気になる事務所があるんだよね」

夜空「?」

ガルス「行ってみようよ」

・・・・・・・

?「・・・・・・」


小早川瑞樹の通夜が行われていた

夜空「どうしてこの人の通夜に?」

ガルス「この人結構有名だったアイドルらしいんだ。だからきっといろんな事務所からも来ていると思うんだよね」

ガルス「例えば・・・」

島村卯月「・・・・・」

夜空「あの人アイドル・・・・・?」

ガルス「うーん、どうだろう。でもアイドルなんじゃないのかな」

ガルス「すみませーん」

卯月「は、はい」

ガルス「貴方はアイドルですか?」

卯月「え・・・」

ガルス「良かったら事務所なんか教えていただければ」

卯月「えっと・・・」

渋谷凛「何アンタ」

ガルス「もしかして貴方もアイドルですか!!!」

凛「はぁ・・・何言ってるの」

ガルス「良かったら所属している事務所とか教えてください」

凛「・・・・・・・・」

凛「卯月、行こ」

卯月「でも・・・」

凛「無視して良いのよ」

タッタッタッタ

ガルス「あっ・・・」

どこかへ行っちゃった・・・

琴歌「無理もありません」

ガルス「琴歌さん」

琴歌「あの人達は346プロダクションのアイドルですよ」

ガルス「346プロダクション・・・・知らないなぁ」

琴歌「今ほとんどの人が知っていますよ。特に渋谷凛さんはAランクアイドル・・・・」

ガルス「アレがAランクアイドル・・・凄い」

琴歌「今日は瑞樹の通夜に来てくれてありがとうございます」

ガルス「・・・・」

ガルス「西園寺プロダクションってアイドル募集してますか?」

琴歌「募集してます。というより今は人手が足りないのでありがたいですね」

ガルス「ちょっと推薦したい人が居るんです」

琴歌「本当ですか!!」

ガルス「はい!!!!ちょっと待ってください」

ガルス「おーい夜空、あれ・・・いない」

瑞樹「」

夜空「安らかに眠っている・・・・とても」

私もあと2、3年したらこうなるのかな・・・嫌だなぁ死にたくないよ

?「よっくん」

夜空「その声ってまさか・・・・響子」

五十嵐響子「幼稚園の時以来だね」

夜空「うん、まさか響子も上京していたなんて思わなかった」

響子「一緒の高校にも通っているんだけど、ずっと声を掛けるタイミングが無くて」

夜空「そうなんだ」

響子「今日だって話そうと思っていたけど男の人と一緒に居たから機会をずっと伺ってました」

夜空「・・・・・」

響子「このアイドルとは知り合い?」

夜空「いや、初めて知ったんだよ。」

響子「初めて知ったアイドルの通夜に行ったんだ」

夜空「ガルス君について行ったから・・・」

響子「あの男の人だよね・・・・危ない感じがする」

夜空「危なくなんてないよ」





ガルス「おーい。夜空」

響子「よっくん。また今度ゆっくり話そうね」

タッタッタッタ

夜空「あっ・・・響子」

ガルス「ここに居たのか。さっきの人って一年生の五十嵐響子だったよな」

夜空「ガルス君知ってるの?」

ガルス「知っているだけだ、話した事なんて一度も無い」

夜空「響子がガルス君のこと危ないってさ」

ガルス「危ない・・・・?自慢じゃ無いけど世界一安全だよ」

夜空「・・・そう言われると危なそうかも」

ガルス「とにかく来てくれ、是非会って欲しい人が居る」

琴歌「この人が推薦したい人ですか・・・」

夜空「綾野夜空です」

琴歌「・・・・・・・」

琴歌「何か趣味などはありませんか?」

夜空「えっと・・・ヨーヨーです。一応高難易度の技も出来ます」

琴歌「ヨーヨー・・・・!!!」

琴歌「是非西園寺プロダクションに来てください!!!!」

夜空「いいんですか」

琴歌「はい!!!明日から来てください」

夜空「/////」

ガルス「所属するのにお金は取らないですよね?」

夜空「そうだった・・・1000万円なんて掛かったら私・・・」

琴歌「大丈夫です。稼いでもいないのにお金なんて西園寺プロダクションでは取りませんから」

夜空「やったぁ」

ガルス「おめでとう、夜空」

こうして綾野夜空は西園寺プロダクションに所属することになった

ガルス「ただいま」

ガチャッ

藍子「・・・・・・・」

珠美「おかえりなさい!!!」

ガルス「夕飯は誰が担当だっけ?」

珠美「えっと私が担当です!!!」

ガルス「早くしてくれ、お腹空いた」

珠美「あと10分で出来ます!!!!」

ガルス「そうか・・・」

藍子「・・・・・」

ガルス「オンラインゲームは終わりだ。ご飯を食べろ」

ブチッ

藍子「あぁぁぁぁぁぁぁぁ」

ガルス「時間厳守」

藍子「最低・・・・」



珠美「頂きます!!」

ガルス「いただきます」

藍子「いただきます・・・」

ガルス「美味しい・・・やっぱ珠美さんの肉料理は最高だ」

珠美「前々から気になっていたんですけど、珠美と呼び捨てにしてください。同じ年齢なんですから」

ガルス「うーん、でも昔からそう言ってたし・・・」

珠美「よくありません!!!それに私は居候の身・・・・もっと粗末に扱ってください」

ガルス「・・・・・・」

ガルス「自分は珠美さんが居候だろうが本当の家族と思っている。だから大切に扱うよ」

ガルス「でも呼び捨てにするのは考えておく」

珠美「/////」

藍子「・・・・・・・」


次の日 4月21日(金)

ガルス「入るぞ」

ガチャッ

他の居候の人たちは起こしてくれるが早坂美玲は起こさないといけない

美玲「zzzzzzz」

ガルス「起きろ、朝だ」

美玲「ひぃ、ごめんなさいごめんなさいぬいぐるみをこれ以上捨てないで・・・」

ガルス「・・・・まだ寝ぼけているのか」

美玲「・・・なんだオマエか」

ガルス「ぬいぐるみ全部捨てられたんだな」

美玲「アイツは悪魔だ、ウチから全てを奪う」

ガルス「悪魔って・・・」

美玲「腹減ったから朝ご飯作れ」

ガルス「それまでにちゃんと支度するんだぞ」

今日の朝ご飯は決まっている。ご飯に味噌汁に明太子・・・そして焼き魚

ガルス「うん、完璧だ」

夕美「良い臭いがするね」

仁美「美味しそう」

珠美「朝の鍛錬に後に・・・・この臭いはお腹が空きますね!!!」

レオン「ハァハァ・・・珠美はバケモノか・・・」

珠美「日頃鍛えてないからです!!!」

ガルス「よし、出来た。朝ご飯だよ」

ガチャッ

美玲「準備が出来たぞ、早く食わせろ」

ガルス「分かったよ、ほらっ」

美玲「わぁ~凄い」

美玲「美味しい」ムシャムシャ

珠美「うーん。美味しいです!!」パクパク

ガルス「そんなにがっつかなくてもいっぱいあるから」

美玲「昨日は何も食べてなかった」

ガルス「そうなのか」

レオン「こいつ雪菜に怒られてな、食事抜きになったんだ」

ガルス「また怒らせたのか」

美玲「ウチに対して厳しい・・・絶対嫌っている」

美玲「ウチも大嫌い」

雪菜「嫌いで結構、嫌なら出て行っても良い」

美玲「・・・・・」

ガルス「おはよう、朝ご飯用意するね」

雪菜「頼む」

雪菜「・・・・・・」パクッ

ガルス「どう・・・?」ドキドキ

雪菜「60点、まぁ合格ラインとしましょう」

ガルス「良かった」ホッ

姉である雪菜は料理に厳しい、不味い料理を出すと怒られる
彼女の作る料理はプロの料理人顔負けの腕だ。その為他人にも妥協は許さない

雪菜「居候共は下手だからな、一体何をしに生きているのか」

夕美「・・・・・」

仁美「あたしだって頑張っている」

雪菜「結果が伴ってなければ意味が無い」

仁美「くっ・・・・」

雪菜「料理くらい満足に作れないなら存在する価値は・・・ありません」

美玲「・・・・ウチがやってやる。オマエより美味しい料理を作ってやる!!!」

雪菜「へぇ・・なら今夜の夕飯で勝負しますか」

美玲「もしウチが勝ったら文句は言わせない」

雪菜「なら私が勝ったら美玲は今後衣食以外何も与えない」

美玲「それでも構わない」

ガルス「・・・・・・・」

無謀な勝負だ・・・・美玲が勝つ可能性は無い

学校

ガラガラ

ガルス「・・・・・」

男子生徒A「あっ」

男子生徒B「ホモがきた」

ザワザワ

ガルス「はぁ・・・」

昨日のおかげですっかりそういう人扱いか・・・・まぁいいどうせクラスで仲の良い友達なんて居なかったし

前川みく「ねぇ、先週配られたプリントの提出まだ出してないの貴方だけなんですけど」

ガルス「あっ・・・忘れてた。はい」

みく「今度は早く出してください」

女子生徒A「前川さんってアイドルやっているのに学校じゃ目立たないよね」

女子生徒B「それが良いんだから」

ガルス「アイドル・・・・」


キーンコーンカーンコーン

放課後

夜空「西園寺プロダクションに一緒に来てくれないかな」

ガルス「どうして?もうアイドル事務所に所属したんだし役目も無いはず」

夜空「立派なアイドルにはまだなってないよ」

ガルス「・・・・・」

夜空「それに一人だと緊張するから・・・お願い」

ガルス「分かったよ、一緒に行く」

夜空「ありがとう!!」

ガルス「よし、さっそく西園寺プロダクションに行こう」

西園寺プロダクション 

ガルス「なかなかの規模の事務所だね」

夜空「うん」

ウィーン

ガルス「・・・・」

シーン

夜空「誰もいないね。」

?「ようこそ西園寺プロダクションにきてくれましたぁ」

田崎恵「私の名前は田崎恵ですぅ」

夜空「私の名前は綾野夜空です。よろしくお願いします」

田崎恵「どうぞこちらですぅ」

ガルス「・・・・・」

この人胸でかいなぁ、こんな人が受付をやってくれるなんて良いところじゃないか


ガチャッ

田崎恵「西園寺社長新人のぉアイドルを連れてきたですぅ」

琴歌「さっそく来てくれましたか」

夜空「はい!!!!一日でも早くアイドル活動をしたいですから」

ガルス「・・・・・・」

琴歌「貴方も来てくれたんですか」

ガルス「一応付き添いという形で」

琴歌「もし良かったら、手伝ってくれませんか?給料も出しますから」

ガルス「給料!!!!」

高校生になったらバイトをしようかと考えていたけど、これはいい機会だ

ガルス「はい・・・是非」

琴歌「これで合計で5人になりました」

夜空「5人・・・・?」

琴歌「アイドルが2人と事務員が2人・・・そして私です」

夜空「こんなに広いのに少ないんだね」

琴歌「飛行機事故で沢山失いましたから・・・・」

田崎恵「飛行機事故以前に居たのは私だけなんですぅ、私って凄く運が良いみたいでぇ」

琴歌「とにかく今は少しでも多くの人材が欲しいんです」

ガルス「それで残りの1人はどこに・・・・」

?「ここにいる」

琴歌「えーっと、先週入ってくれた結城晴君です」

結城晴「オヤジが勝手にやったんだよ。オレはアイドルなんてなりたくなかったのに」

夜空「か、可愛い」

ガルス「うん、良いね」

晴「何言ってやがる////」

田崎恵「早速トレーニングの準備を始めますぅ」




・・・・・・

夜空「♪~♪~」

晴「♪~♪~」

琴歌「2人ともまずまずですね。可も無く不可も無く」

ガルス「予想以上に凄いよ」

琴歌「これなら大会に出られそうですね」

夜空「大会?」

琴歌「Bランクアイドル以下が3人ユニットを組んで歌や踊りの点数を競う大会です」

ガルス「3人ユニットって事は・・・」

琴歌「夜空さん、晴君・・・・そしてガルス君」

ガルス「え!!!」

琴歌「冗談です。私が出ます」

ガルス「驚いた・・・」ホッ

晴「それでその大会はいつなんだ?」

琴歌「明日」

夜空「・・・・・」

晴「・・・・・・」







ガルス「無茶苦茶だ。そんな明日って・・・」

琴歌「ですから今日一日は徹夜で練習します」

夜空「徹夜って・・・・」

晴「悪魔だ・・」

ガルス「・・・・」

今日は帰れないと思った方が良いな

ガルス「でも美玲の件があるからな、それも解決しないと」

ガルス「琴歌さん、携帯電話を少し貸してくれませんか」

琴歌「良いですけど、持っていないのですか?」

ガルス「持ってない」

晴「普通持っているはずだろ!!!」

夜空「私も持ってないよ」

晴「なんだ化石が2人も居るのか」

ガルス「悪かったね化石で」

琴歌「しかし携帯電話を持っていないと連絡に困ります。」

ガルス「検討しておくよ」





プルルルルルルル

夕美「もしもしどちら様ですか・・・・あっ、ごめんなさいガルス君でしたか」

夕美「美玲にですか・・・分かりました」

夕美「美玲ちゃん、ガルス君から電話」

美玲「あっ・・・」

美玲「もしもし・・遅いぞ!!!てっきり助けてくれないかと思った」

ガルス「元はと言えば美玲が勝負を挑もうとするのが悪いんだからな」

美玲「うるさい、さっさと勝てる方法をくれ」

ガルス「正直言って無理だ。勝てる方法なんて無い」

美玲「どうするんだよ!!ウチの人生が終わってしまう」

ガルス「まぁ待って、今からなんとかする方法を教えるから」

美玲「本当か!!!!」

ガルス「ただし再現できる確率は30%・・・・かなり難しい」

美玲「・・・・・30%」

ガルス「大切なのは相手を思いやる心だ」

美玲「嫌だ、あの悪魔を思いやるなんて!!!!」

ガルス「じゃあ切るよ。お疲れさん」

美玲「分かった!!!やるから」

ガルス「なら教えるよ、時間の都合上一回しか教えないから・・・・」











・・・・・・・

ピッ

ガルス「後は美玲次第か・・・・」

琴歌「はい、ダンスの続きをしますよ」

夜空「・・・・・・」ハァハァ

晴「・・・・」ハァハァ

ガルス「何か差し入れでも買っていこう」

田崎恵「私もお付き合いしますぅ」

ガルス「恵さん」

田崎恵「あんなに真剣な社長を見るのは初めてですぅ、きっと本気でアイドルを目指しているんでしょう」

ガルス「そうなんですか」

田崎恵「おそらくそうですぅ」

コンビニ

ウィーン

菊地真「見てよ春香、ここに今月号の女性ファッション誌があったよ」

天海春香「今月号は人気ですぐ売り切れたのに凄いね」

真「さっそく買ってくるね」

田崎恵「見てくださいアレ・・・765プロの菊地真ですぅ」

ガルス「菊地真?あの美少年が」

田崎恵「真君は女性ですぅ!!!」

ガルス「へぇーそうなのか」

春香「私も一冊買う」

ガッ

春香「あっ」

ドテッ

春香「・・・・・」

また転けちゃった

ガルス「・・・・・・」

春香「え」

男の人と重なってる

真「こらっ!!!春香に何をした!!!」

ガシッ

ガルス「向こうから転んできたんだ、知るか」

春香「・・・・」

真「それでもあんなに密着するなんて許せない」

ガルス「謝れば良いんでしょ、すみませんでしたー」ペコリッ

真「・・・・・・・コイツふざけているのか!!」

田崎恵「・・・・ガルス君行きましょう」

ガルス「・・・・はい」


ガルス「なんだよあの人たち」

田崎恵「765プロの人気アイドルですからあのまま続けていたら、ファンの人に見つかって晒されますぅ」

ガルス「人気アイドルなのか・・・自分は知らないよ」

田崎恵「ちょっと世間とズレていますね」

ガルス「765プロなんてすぐに倒すさ、西園寺プロダクションが」

田崎恵「だと良いんですけどぉ」

ガルス「倒せるさ」

結局この日は徹夜をした。

・・・・・・・

ガラガラ

雪菜「遅くなってしまいました」

夕飯の勝負は私の不戦敗・・・美玲の勝利となる

美玲「zzzzzzz」

雪菜「美玲は料理を作ったのですか」

雪菜「・・・・・いただきます」

パクッ

雪菜「この味は・・・・・」









4月22日(土)

?「・・・・・・」

「死ぬな・・・生きろ」

?「駄目・・・血が止まらない・・・」

?「寒い・・・・痛い・・・怖い」

「・・・・おい」

?「ずっと手を握って・・・お願い」

「ずっと手を握るから死ぬな!!!」

?「・・・・・・・」

「しっかりしろ。頼む・・・誰か、誰か助けてください。神様・・・」

・・・・・・・・

ガルス「・・・・夢」

嫌な夢だ。久しぶりに見た・・・・

ガルス「午前五時・・・二時間寝てしまった」

田崎恵「何寝ちゃっているんですかぁ」

ガルス「他のみんなは?」

田崎恵「仕上げに差し掛かってますぅ」

夜空「完成・・・」ハァハァ

晴「もう動けない・・・疲れた」

琴歌「なんとかこれで・・・」

ガルス「お疲れ様」

夜空「もう疲れたよ。だから寝るね」

晴「オレも寝る」

琴歌「時間がありませんから、8時には起きて出発してください」

夜空「はい」

晴「分かってるって」

琴歌「私は先に出発しないといけません。恵さんとバイクを出してください」

田崎恵「了解しましたぁ」

ガルス「自分も家にいったん帰ってから現地に向かいます」

琴歌「早めに来てくださいね」







ガチャ

美玲「おい」

ガルス「美玲起きていたのか」

美玲「やったぞ!!!!あの悪魔が負けを認めたんだ!!!!」

ガルス「本当か!!!良かったな」

美玲「これもガルスのおかげだありがとう!!」

ギュッ

ガルス「おいおい」

美玲「お礼ならなんでもしてやるから言え」

ガルス「悪いけど今はちょっと忙しいからまた今度な」

美玲「分かった」

ガルス「早くシャワー浴びて着替えよう」



・・・・・・

ガルス「ふぅ・・・さっぱり」

やっぱりシャワーを浴びるのは気持ちいい

レオン「朝帰りとは何をしていたんだ?女とでも寝ていたのか?」

ガルス「違うよ、アイドル事務所で働くことになってそれで遅れたんだ」

レオン「アイドル事務所か」

夕美「ガルス君アイドルになっちゃったの!!!」

ガルス「いや、自分は裏方だよ。アイドルになったのは夜空だ」

夕美「そうなんだ・・夜空ちゃんがアイドルに」

レオン「まぁ頑張れ」

ガルス「・・・・・・・」

ガルス「そろそろ時間になる。行ってくる」





アイドル大会の会場

ガルス「いっぱい人が集まっている」

琴歌「ゲスト目当ての人が多いですからね。仕方ありません」

田崎恵「十時愛梨ちゃんが来てますから~」

ガルス「十時愛梨?」

琴歌「日本に現在4人しか居ないSランクアイドルの1人です・・・・」

ガルス「Sランクアイドルって凄く高いなぁ」

田崎恵「彼女のファンは十時軍と言われて、実数が不明なんですぅ・・・だからこれだけ集まるのは驚きました」

ガルス「・・・・」

ファンA「あそこに居るのは橘ありすだ」

ファンB「あそこには鷺沢文香よ」

琴歌「共にAランクアイドル」

ガルス「まるでトップアイドルのバーゲンセールだな」

Bランク以下の大会だから戦わないけど、迫力は感じる

ファンC「おぉぉぉぉ、及川雫だ」

ガルス「!!!!!!!!!」

タッタッタッタ

琴歌「・・・・・・」

田崎恵「やっぱり男は変態ですぅ」






ガルス「及川雫さんは何処だ」キョロキョロ

もしかしてガセネタか?

?「ねえそこの兄さん」

ガルス「ん?」

二宮飛鳥「僕の名前は二宮飛鳥、今日出場するアイドルで次元の違うアイドルは居ないかな?」

ガルス「次元の違うアイドルって言われてもねぇ、全然アイドル知らないんだよ」

飛鳥「何だ、キミも凡人ってわけか」

ガルス「・・・・・・・・」イラッ

なんだこいつ・・・人のことをいきなり凡人扱いだなんて。

ガルス「でもどのアイドルより飛鳥の方が一番だ」

ガルス「こんな綺麗な人には出会ったことが無いよ」

飛鳥「・・・・」

飛鳥「面白いことを言うねキミ」

三好紗南「飛鳥、そろそろ行くよ」

飛鳥「紗南・・・ようやく僕を見つけてくれたか」

飛鳥「またねお兄さん、また出会う日が来ると良いね」

タッタッタッタ

ガルス「うーん・・・・おかしな人だ」



ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ

夜空「ん・・・あ・・・・・あれ」

晴「zzzzzzzzzzzzz」

夜空「そうだ大会だ!!!!」

夜空「起きて!!!!出発するよ!!」

晴「うるせぇなぁ」

夜空「早く起きて支度するよ」

晴「もう、こんな時間か・・・寝た気がしない」

夜空「大会が終わるまでの我慢だよ」

晴「別にそこまでして出たくは無い」

夜空「私には大事な人生が掛かっているんだから!!!!」

人生最後に輝けるチャンスなのだから

夜空「急がないと」

晴「少しコンビニ寄ろうぜ・・・・腹減った」グゥー

夜空「・・・・時間的にはまだ余裕があるから良いかな」

晴「やった」

ウィーン

晴「肉まん買おう」

夜空「私は唐揚げにしようかな」

響子「よっくん」

夜空「響子だ。朝から早いね」

響子「今日アイドル大会を見に行く予定なんです」

夜空「実は私、その大会に出場するんだ」

響子「!!!!!!」

夜空「良かったら響子に応援して欲しいな」

響子「うん!!!頑張って!!!応援しているから」

晴「おーい、早く買い物しろよ」

夜空「あ・・・」

司会者「いよいよ始まります。Bランク以下のアイドルユニットが競う・・・・伝説の大会が」

一同「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

ガルス「盛り上がっているね」

琴歌「2人ともちゃんと時間までに来てくれますでしょうか」

ガルス「大丈夫、夜空はちゃんと時間は守るから」

田崎恵「だと良いんですけど」

ガルス「・・・・・」

司会者「まずはオープニングセレモニーとしてAランクアイドル、星井美希のライブです」

星井美希「みんなーよろしくなのー」

観客一同「うぁぁぁぁぁぁぁ来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

ガルス「凄い人気だな」

田崎恵「ちなみ765プロダクション所属ですぅ」

ガルス「765プロダクションか・・・」

♪~♪~

美希「タイムアウトって言いたがり」

美希「大人達はね、いつもそう・・・でも時間じゃ縛れないし言葉なんて意味ないし」

美希「だっていぬじゃないんだし」

ガルス「・・・・・・・凄い」

雰囲気が違う・・・実際に見るアイドルってこんなに違うのか

美希「上から見下ろしたら、通り過ぎた楽園?」

美希「したいことしてるだけだよ悪いことしてないよ」

美希「Please don't disturb precious pretty world」

輿水幸子「ふふーん、ボクからすればまだまだですね」

多田李衣菜「ロックを感じるね・・・」

美希「Hell or Heaven そんなの考え方次第」

美希「私の居場所私が探す、堕天使上等平気~レッテルなんて記号でしょ!!!」

美希「コントロールできないくせに私のこと知ってるつもりにならないでぇぇぇぇぇぇぇ」

美希「・・・・・・」

美希「疲れたなの」ハァハァ

ガルス「凄い、アイドルって凄い」

パチパチパチパチパチ






司会者「ありがとうございました。次は特別企画」

ガルス「ん?」

司会者「問題に答えて及川雫と一緒に歌おう」

ガルス「!!!!!」

観客一同「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

琴歌「目玉の一つ、Aランクアイドルの及川雫さんと触れ合える・・・・」

ガルス「是非とも勝たなければならない。自分がものにする!!!!」

田崎恵「はい、これが問題用紙ですぅ」

ガルス「全部で5問か、余裕だね」

ガルス「第1問・・・・及川雫の3サイズは?」

こんなのは簡単だバスト105、ウエスト64、ヒップ92・・・・ちなみに身長170cm、体重は56㎏、BMI指数19.38

ガルス「第2問・・・・及川雫の趣味は?」

乳搾りとトラクターの運転

ガルス「余裕だね」




ガルス「第3問・・・及川雫の小学生時代のあだ名は?」

琴歌「一気に難しくなりましたね」

ガルス「・・・・」

この程度の問題で手こずっていたら及川雫さんとの触れ合いが・・・・

ガルス「頭を捻るんだ。考えろ・・・・」

・・・・・・・・

?「メロン・・・」

ガルス「メロン?」

?「胸の大きい女の人のこと!!!!」

ガルス「そうなのか・・・・」

?「正直大きいと苦労するよ絶対!!!」

ガルス「でも大きい方が正直好きだな・・・」

・・・・・・・

ガルス「メロンか・・・・賭けてみよう」

ガルス「第4問、及川雫の一番尊敬しているアイドルは?」

田崎恵「これも難問ですぅ・・・」

琴歌「私の知る限りでは彼女は尊敬しているアイドルなんて語ったことはありませんね」

ガルス「・・・・・」

どれが一番尊敬しているアイドルかを考える・・・難しい問題だ
おそらく幼少期の頃に居たアイドルなんだろう。幼いときの見たものは今の自分を形成する

ガルス「琴歌さん、元アイドルでSランクアイドルって誰が居ましたか?」

琴歌「日高舞さん、東豪寺麗華さん、佐野美心さん・・・」

田崎恵「朝比奈りんや三条ともみ・・・レッドショルダー、音無小鳥・・・」

ガルス「Sランクアイドルに的を絞る。そしてそれは音無小鳥だ!!!!!」

当たれば儲けものだが・・・果たして・・・

ガルス「第5問、及川雫が一番好きな曲は?」

琴歌「これも話した事は無いと思います」

ガルス「くそっ、またか」

田崎恵「一番尊敬しているアイドルの曲が一番好きとは限りないから難問ですぅ」

ガルス「・・・・」

幸子「ふふーん、悩んでいるようですね。」

ガルス「キミは?」

幸子「もしかしてボクの事を知らないのですか?」

琴歌「あの人は輿水幸子さんです・・・ここは知っているふりをした方が良いですよ」ヒソヒソ

ガルス「知っています、最新曲も聴きました」

幸子「やっぱりボクのファンでしたか・・・無理も無いですねボクは魅力的なアイドルですから」ドヤッ

幸子「ファンなら答えを教えてあげます。及川雫さんの好きな曲は・・・」

ガルス「曲は?」

幸子「To my darlingです!!!」

ガルス「To my darling・・・・ありがとう」

幸子「せいぜい頑張ってください。それじゃあ」

ガルス「To my darlingって言うのは?」

田崎恵「彼女の持ち歌ですぅ」

ガルス「・・・・・」

琴歌「おそらくは違うと思います」

ガルス「・・・・・もう一度考えてみよう。Sランクアイドル・・・東豪寺麗華、レッドショルダー」

ガルス「東豪寺麗華ってなんか聞いたことあるような」

琴歌「伝説のアイドルです。最後は麻薬に手を出して追放されましたけど」

ガルス「この人の代表曲って」

田崎恵「『魔王降臨』ですぅ」

ガルス「それにしよう」

当たることを祈るのみ

司会者「それでは終了です。解答用紙を全て回収しました」

司会者「それでは答え合わせです」

ガルス「・・・・」ドキドキ

司会者「まずは第1問の正解は、バスト105、ウエスト64、ヒップ92」

一同「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

観客A「まぁこれくらいは余裕です」

観客B「ファンなら当たり前」

アイドルA「簡単」

アイドルB「ふふふ」

司会者「第2問の正解は、乳搾りとトラクターの運転 」

観客C「ふひひ、雫ちゃんに絞って貰いたいなぁ」

観客D「興奮してきた」

ガルス「・・・・・・・最低な奴」

そんな下品な目で見ているなんて最低だ

司会者「それでは第3問の正解は・・・・小学生時代のあだ名はメロンです」

ガルス「よしっ!!!!」

観客E「くそっ・・・」

アイドルC「まだ大丈夫」

アイドルE「問題は次・・・」

司会者「第4問の答えは・・・・音無小鳥です」

ガルス「また正解してしまった」

田崎恵「頑張ってくださぃ」

ガルス「もうすぐだ・・・もうすぐで・・・・」

司会者「第5問の答えは・・・・・・東豪寺麗華の『魔王降臨』」

ガルス「やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

琴歌「おめでとうごさいます」

ガルス「良かった。これで及川雫さんと・・・・」

司会者「えーっと、全問正解者は4人います」

司会者「残り4人で争ってもらいます」

司会者「まずは1人目・・・ガルスさん」

ガルス「♪~♪」

ここまで来たんだ、最後まで勝つ

司会者「2人目は・・・・章宏さん」

章宏「ぶっ潰す・・・雫と触れ合うのは俺だ」

司会者「3人目は・・・日野茜さん」

日野茜「負けません。必ず最後まで勝ちます」

司会者「4人目は・・・これは346プロダクション所属の輿水幸子さんです」

幸子「まぁボクがここに残るのは必然というものです」

ガルス「騙していたのか!!!」

幸子「まさか残っていたのには驚きました。」

ガルス「信じなかったからね。もう一つ言っておくけどファンでも無い!!!」

幸子「・・・・・・」

司会者「これから4人には難問を1つ用意しています。答えは4択で1つの選択に選べるのは1人のみとなっています」

章宏「俺が勝つ!!!あの爆乳を味わう」

ガルス「いいやあの胸を近くで見るのは自分だ!!!!」

幸子「絶対に僕は負けません。雫さんは僕のモノです」

茜「最後まで頑張るよー」

司会者「問題、及川雫がカラオケで最高得点を出した曲は?」

司会者「1番 輿水幸子さんのTo my darling」

司会者「2番 竜宮小町のSMOKY THRILL」

司会者「3番 天海春香さんのSTART!」

司会者「4番 神崎蘭子さんの創傷イノセンス」

ガルス「うーん・・・・」

章宏「こういうのは早い者勝ちだ。4番を選ぶ」

司会者「どうして4番を選んだのですか?」

章宏「これだけ曲名が日本語だったからだ・・・これしかない」

司会者「なるほど」



茜「・・・・うーん」

幸子「これは僕の曲を選んだ方が当たりますよ」

茜「そうなのですか、なら選びます。1番を選びます」

幸子「・・・・」クスッ

ガルス「答えを知っているのか?」

幸子「どうですかねぇ~」ニヤニヤ

ガルス「コイツ・・・」

幸子「先にどうぞ、僕は残ったモノを選択しますから」

ガルス「・・・・・・」

残った2番と3番の曲も知らないからなぁ・・・

ガルス「適当に3番」

幸子「僕は残った2番を選びます」

司会者「正解は・・・・2番です」

ガルス「何!!!!」

幸子「どうやら勝ったのは僕ですね」ドヤッ

及川雫「勝ったのは幸子ちゃんですか」

幸子「当たり前です。このデカい胸は僕だけのモノです」

モミモミ

雫「/////」

ガルス「あ・・・あ・・・」

胸を堪能してやがる・・・許せない

司会者「それでは及川雫さんと輿水幸子さんのデュエットをお聴きください」

ガルス「悔しい・・・」

田崎恵「あくまで噂ですけどぉ2人はラブラブだって噂ですよぉ」

ガルス「そうなのですか」

琴歌「それよりも遅いですね2人とも」

夜空「もうすぐ会場だね」

晴「しかし危ないなぁ、川の水量が増えてる」

響子「昨日は雨が降りましたから」

夜空「気づかなかった」

高槻かすみ「うぇぇぇぇぇぇん」ポロポロ

夜空「子供が泣いてる・・・どうしたんだろう」

晴「おいお前、どうしたんだ!!!!」

かすみ「浩太郎が川に落ちて、それを追いかけたお兄ちゃんも溺れて・・・」ポロポロ

晴「!!!!!!!」

響子「それじゃあ・・・2人も溺れて・・・・」

夜空「・・・・・・・」

夜空「・・・・・・」スゥー

夜空「よしっ!!!!」

晴「何をする気だ!!!まさか助ける気じゃねぇだろうな」

夜空「助けるよ、私はこう見えても運動には自信があるから」

響子「危険だよよっくん!!!」

夜空「大丈夫、まだここで死ぬつもりは無いから」

晴「俺も協力してやるよ。1人で2人助けるより2人で1人ずつ助けた方が良いだろう」

夜空「晴君良いの?」

晴「俺だって運動には自信があるしここで死ぬつもりは無い」

晴「行くぞ」

夜空「うん!!!」

響子「待って!!!!」

ザバーン

響子「あぁ・・・どうしよう」

かすみ「うぇぇぇぇぇぇぇん」ポロポロ

響子「取りあえず連絡しないと」

苦しい・・・・そして冷たい・・・・
勢いに任せてみたがやはり、服を着たまま泳ぐのは大変だ

夜空「くぅ・・・はぁ」ハァハァ

晴「あそこに誰かいる」

夜空「晴君はその子を救出して・・・私はもう1人を助ける!!!」

晴「おい」

夜空「・・・・・・・」

・・・・・・

数分後

夜空「くぅぅぅ・・・」

もう体力の限界が来ている。随分と距離を泳いだ
なのに人は見当たらない・・・・もしかすると途中で誰かに救助されたのかな

夜空「いや・・・いた」

高槻長介「・・・・・・」

夜空「最後の力を振り絞って・・・」

夜空「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

ザッ

夜空「なんとか・・・助けた・・・」

長介「」

夜空「息していない」



夜空「人工呼吸・・・・」

夜空「学校で習ったことを思い出して」

夜空「よしっ!!」

・・・・・・・

長介「ぶはっ」ゴホッゴッホ

夜空「ようやく回復した・・・」

ガクッ

夜空「疲れた・・・・」ハァハァ

ここはどこなんだろう、随分と離れてしまった

夜空「これじゃあ大会には間に合わないよね」

夜空「せっかく練習したのに出たかったなぁ・・・」

プルルルルルルルルルル

ピッ

田崎恵「はい・・・・・ええぇぇぇ!!」

田崎恵「分かりましたぁ」

ガチャ

田崎恵「大変ですぅ、晴君と夜空さんが溺れている子供を助けに行ったそうです」

琴歌「!!!!!!」

ガルス「それでどうなったんですか!!」

田崎恵「晴君はなんとか子供助けて電話をしてきました。夜空さんは・・・」

ガルス「・・・・・」

琴歌「取りあえず。大会には出場中止を伝えなければ・・・」

田崎恵「行ってきますぅ」

ガルス「・・・・待って」

ガルス「出場は続けよう」

琴歌「でも・・・メンバーが揃っていません」

ガルス「自分と田崎恵さんが出れば済む話です」

夜空の為にもこの大会で西園寺プロダクションの宣伝はするべきだ
このチャンスを逃すわけにはいかない

ガルス「一応練習は見てきた、なんとか対応することは出来るはず」

田崎恵「簡単に言ってくれますぅ」

琴歌「衣装はどうするのでしょうか?」

ガルス「それは任せて」

琴歌「?」

ガルス「なんとかしてみるよ」

ガルス「すみません、余っている布切れはありませんか?」

「ちょっとならあるよ」

「使って」

「良いわよ」

ガルス「ありがとうごさいます」

ガルス「けっこう集まってきたな」

琴歌「裁縫セットも用意してきました」

田崎恵「ボタンなども用意してきましたぁ」

ガルス「取りあえず田崎恵さんのサイズを教えてください」

田崎恵「そんなの分かりませんよぉ」

琴歌「私が測っておきます」

ガルス「任せるよ・・・それじゃあまずは自分の衣装から」

シュュュュュュュ

テキパキテキパキ

ガルス「あとはこれをこうして」

シュュュュュュュュュュ

琴歌「凄い、あんなに早く手を動かして」

田崎恵「裁縫のプロですぅ」

ガルス「・・・・・・」

ガルス「よーし、もっとスピードを上げて」

テキパキテキパキテキパキテキパキ

琴歌「・・・・・・」

これから彼に全ての衣装を作らせることにしましょう

司会者「次は島村卯月さんと神崎蘭子さんと前川みくさんのユニットです」

神崎蘭子「・・・・スゥー」

島村卯月「いくよ・・・」

みく「・・・・・」ドキドキ

♪~♪~♪~

蘭子「柔な射程に入るなっての」

卯月「冷戦地帯なの退屈な現状」

みく「ねぇアタシ達故に非凡なんですね」

蘭子「とっくに容量オーバー自嘲気味も底なしで」

卯月「なかなか愛嬌ある愚行をお見せできない」

みく「無駄に興奮を助長するだけ」

蘭子「受容・反逆・・2択だけですか?ahもう美学」

観客一同「誰にも触らせない!!!」

「創傷イノセンス~かく言う私も同族で~刈り取られてく~是非も無く常に続行中」

「スカートの裾の真実をバカみたいに信じりゃいいの~」

「やばいくらい動かされちゃったって」

「単純につぶやけばいいじゃん」

♪~♪~

蘭子「・・・・・」ハァハァ

パチパチパチパチパチ

司会者「おぉーっとこれは1番の拍手です」

幸子「悔しいですけど優勝ですかね」

萩原雪歩「凄いです・・・圧倒されました」

真「僕たちだって負けないよ」

司会者「えーっと次は・・・・なんとランク外アイドルの登場です」

観客A「場違いなんじゃねーの」

観客B「なんだよそれ」

ザワザワ

琴歌「どうもよろしくお願いします」ペコリッ

田崎恵「・・・・」ドキドキ

ガルス「よろしく・・・・」

一応同級生にはバレたくないから髪を変えてみた

司会者「男女混成ユニットは珍しいですね」

ガルス「諸事情がありまして・・・」

司会者「どうしてランク外アイドルで出場しようと思ったのですか?」

琴歌「新たに生まれ変わった西園寺プロダクションのお披露目をこの場でするためです」

司会者「ほぅ・・・なるほど」




ガルス「」

卯月「でもランク外アイドルが出場するなんて」

名目上はBランク以下なら出場できるが、実際はCランクからでしか出場はしない
出ても恥をかくだけだからだ・・・・・低ランクアイドルが出ても笑いものになるだけ

十時愛梨「この大会の歴史上、ランク外アイドルが出場したのは2回目ですね」

卯月「え」

愛梨「1回目は東豪寺麗華さん率いる、幸運エンジェルズ」

愛梨「その時は観客の笑いものになったらしいですよ」

卯月「・・・・・・・」

愛梨「果たしてどうなるか楽しみですね」

・・・・・

司会者「ユニット名は何ですか?」

琴歌「・・・・うーん。考えていませんでした」

ガルス「なら自分が言って良いですか?」

琴歌「お任せします」

ガルス「鬼神デーモンズ」

なんとなく格好いい名前を即興で考えてみた

司会者「鬼神デーモンズですね。それでは準備してください」

田崎恵「緊張してきましたぁ」ドキドキ

ガルス「大丈夫、深呼吸して」

と言っても自分も緊張する・・・そこまで練習はしていない

琴歌「・・・・・・」

・・・・・・・

♪~♪~♪~

ガルス「鏡の中~ため息が1つ~」

琴歌「教科書がボーイフレンド~みんな言うけど」

田崎恵「机の中~書きかけのラブレター~」

琴歌&田崎恵「まだ見ぬあなたに~思いを馳せる~」

ガルス「つまらない子だと思うかしら~」

3人一同「本当はこの胸のドキドキ探したいのに~」

3人一同「恋を夢見るお姫様は~いつか~」

ガルス「素敵な王子様に~巡り合える~」

3人一同「早くそんな日が来ますように~そっと~」

ガルス「瞳を閉じるから~」

3人一同「魔法をかけて~」

春香「ねぇ、この歌どこかで聞いたことあるような」

秋月律子「私の歌よこれ・・・」

如月千早「・・・・・」

なぜこの曲を選択したのかは不明だけど・・・・ランク外アイドルだけあって甘い

観客C「ははははは、こりゃあ傑作だ。あとで動画サイトに投稿しておこう」

観客D「よくこんな出来で出場したな」

ガルス「・・・・」ハァハァ

愛梨「・・・・・」

卯月「・・・・・」

愛梨「・・・・・」パチパチパチ

ガルス「・・・・・・」

結局は最下位で終了した。優勝は神崎蘭子のユニットだった

琴歌「けれど何か得たものはあります。」

田崎恵「それよりも夜空ちゃんは大丈夫なのでしょうかぁ」

ガルス「大丈夫、そう簡単には死なないさ。」

夜空はアイドルで輝くまでは死なない。そういうことになっている

プルルルルルルルルルルル

田崎恵「はい・・・」

田崎恵「分かりました」

ピッ

田崎恵「なんとか夜空ちゃんも無事なようです」

ガルス「・・・・・」ホッ

琴歌「それでは二人の元へ向かいましょう」

ガルス「・・・・・」

こうして1日は終わった。アイドルとしての始まりの1日が・・・

4月23日(日)

ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ

夜空「朝か・・・・だるい」

昨日の件で疲れが溜まっている。今日は事務所は休むそうなのでゆっくりと休息が取れる

ガチャッ

綾野母「・・・・」

夜空「お母さんおはよう」

綾野母「・・・・・ぇぇ」

夜空「・・・・・」

親はもう私のことなんて相手にしない、まだ生きているのに死んだ扱いをしている
そもそも昔から私のことなんて見ていなかったのかも知れない

夜空「いただきます」

朝ごはんを早く食べて出発する

ガチャッ

夜空「行ってきます」

本屋

夜空「はぁ・・・・」

特に用事は無かったがなんとなくここに来た

夜空「ヨーヨーの本でも見ようかな」

夜空「・・・・・・」

夜空「凄い、海外モデルのヨーヨーが入荷するんだ!!!」

鷺沢文香「・・・・あっ」

ズドンッ

ガシャン

夜空「本がばらばらに・・・拾います」

文香「ありがとう・・・ございます」

夜空「どういたしまして」

夜空「今の人綺麗だった」

響子「鷺沢文香さんです。346プロダクションの最強ユニット『クローネ』の一員で全員がAランクアイドルという恐ろしい存在」

夜空「響子!!!」

響子「よっくんもアイドルならもっと勉強しないといけないですよ」

夜空「勉強はしているよ、ちゃんと!!!」

響子「ならクローネ以外のAランクアイドルを答えられる?」

夜空「・・・・・・」

夜空「えーっと・・・・そうだ道明寺歌鈴ちゃん!!!!」

響子「Cランクアイドルです」

夜空「・・・・・・分からない」

響子「もう・・」


夜空「また、今度勉強しておくから・・・それより響子どうしてここに?」

響子「買い物に行こうとしたらよっくんを見かけたから」

夜空「買い物!!!私も行く!!!!」

響子「私も誘おうと思ってたんだ」

夜空「早速行こうよ」

・・・・・・・

ヨーヨー専門店

響子「何故ここなの?」

夜空「海外のヨーヨーが入荷されたらしいんだ。あった・・・」

夜空「フルメタルでルーピングかぁ・・・デザインはそこそこ良いよね~」

響子「私はヨーヨー全然しらないから分からない」

夜空「ヨーヨーは一度ハマると抜け出せなくなるよ~」

夜空「扱える技なんか増えたらそれだけで嬉しいし・・・・」

夜空「それからそれから」

ペラペラペラ

30分後

響子「もう疲れた・・・」

夜空「ごめん、私だけ盛り上がってしまった」

ブティック

夜空「うわーいろんな服が沢山ある」

響子「よっくん、これくらい普通だから」

夜空「こういう店行くのは初めてなんだよね」

買い物より勉強・・・・何をすることよりも勉強だったからほとんどの店に行ったことは無い

夜空「早速見てみよう」

タッタッタッタ

響子「待って!!!」

夜空「アレも欲しいなあ、これも欲しいなぁ」

美玲「・・・・・うーん」

レオン「さっさと決めろ!!!」

夕美「あんまり急かしては駄目だよ」

仁美「女の子にとっては大事な時なんです」

レオン「ジーンズとTシャツにしろ」

珠美「炭鉱夫じゃないんですよ!!!」

レオン「ハァ・・・」

夜空「あっ・・・レオンさんだ!!」

レオン「夜空か・・・久しぶりだな。アイドル活動は順調か?」

夜空「まだ分からない」

レオン「そうか」

響子「あ・・ああ・・・」

夜空「響子、紹介するね。レオンさん・・・私達の学校の3年生」

レオン「・・・・・」

響子「・・・・」ガクガク

夜空「どうしたの?」

珠美「すっかり怖がられてますね」

夕美「うーん」

レオン「・・・・みんな行くぞ」

夜空「あっ待って」

ギュッ

響子「行かないで・・・お願い・・」

夜空「響子・・・・・」

ずっと私に抱きついていた・・・・そして震えていた

・・・・・・・・・

響子「・・・・・」ハァハァ

夜空「どう?落ち着いた・・・」

響子「うん・・ありがとう・・・」

夜空「でもどうして響子はあんなに怯えてたの」

響子「あの男の人・・・怖かった。殺気を感じた・・・」ガクガク

夜空「そうかなぁ・・・レオンさんはそんな人じゃあ無いけど」

響子「この前よっくんが一緒に居たあの男の人と同じ香りがする」

夜空「ガルス君の事?」

響子「・・・・」コクッ

夜空「ガルス君もそんな人じゃあ無いよ」

響子「・・・・」

夜空「でも不快な思いをさせてしまった事は謝る」ペコリッ

響子「私もよっくんの大切な人に変なこと言ってしまってごめん」

夜空「・・・・まぁ買い物を続けよ♪」

響子「はい」
















ガルス「・・・・・父さん、母さん」

ここに来るのは久しぶりだ。墓参りなんてするのは自分には性に合わない

ビシャ

ガルス「・・・・また来るから」

千早「優・・・ごめんなさい」

千早「・・・・」ポロポロ

ガルス「あの人」

確か765プロダクションの如月千早だったな、昨日大会ではゲストとして呼ばれていたが

ガルス「765プロダクションとは良い思い出が無い・・・さっさと帰ろ」

タッタッタッタ

千早「・・・・ごめんなさい」ポロポロ

次の日 4月24日(月)

学校

ガルス「・・・・・・」

ザワザワザワ

土曜日の大会の話で皆が持ちきりだった

ガルス「・・・・・騒ぎすぎ」

男子生徒A「おいホモ。ちゃんとアイドル大会を見てきたのか?」

男子生徒B「どうせ男のアイドル追っかけていたんだろ」ニヤニヤ

ガルス「うるさい」

みく「・・・・・」

キーンコーンカーンコーン

ガルス「さっさと授業終わらないかなぁ」



体育の時間

体育教師「今日の授業はドッジボールをします。チームは6人1組」

ガルス「ドッジボールか・・・」

男子生徒「よしっ強い奴で組もうぜ」

・・・・・

雑魚男子A「うわぁぁ、お終いだ」

雑魚男子B「これだから嫌なんだよ」

雑魚男子C「運動音痴が余るから」

雑魚男子D「・・・・」

雑魚男子E「はぁ・・・・」

ガルス「・・・・・・・適当に流すか」



リア充A「よしっ、やるぞ」

リア充B「どんどん倒してやる」

女子生徒A「キャー」

女子生徒B「頑張って」

雑魚男子A「よりにもよって強いチームが・・・」

ガルス「・・・・」

はいはい。全滅して終わりそうだな

雑魚男子B「俺が外野になる・・・・楽だから」

雑魚男子D「みんな頑張ろうよ。僕たちだって勝てるかも知れないのに」

雑魚男子E「バカ言うなよ、勝てるわけ無いだろ」

雑魚男子D「そんなのやってみないと分からないよ」

体育教師「試合開始」

リア充C「もらった」

バンッ

雑魚男子A「うぁ」

雑魚男子D「ボールとって」

コロコロ

雑魚男子C「めんどくさい」

リア充D「こっちにきた」

リア充D「もらった」

バンッ

雑魚男子C「当たったぜ」

雑魚男子D「よしっ取れた・・・・いけ」

パシュッ

リア充B「こんな弱いボール」

リア充B「甘い」

バンッ

雑魚男子E「やった・・・当たった」


女子生徒A「相手チーム弱すぎ」

女子生徒B「所詮陰キャの集まりでしょ」

クスクスクスクス

雑魚男子D「・・・・くそっ」

ガルス「そんなに悔しがることなのか」

雑魚男子D「キミは勝ちたくないの?僕は勝ちたい・・・いつも馬鹿にされて・・・・笑われて悔しい」

バンッ

雑魚男子D「痛っ」

ガルス「・・・・」

雑魚男子D「ボールを取って・・・・」

コロコロ

ガシッ

ガルス「勝ちたい・・・か・・・」

アイドル大会の時も自分は勝ちたかった。だから出場したんだ
彼はこのドッジボールで勝ちたいと思っている・・・・同じ事をしているんだ

ガルス「早く外野に行って」

雑魚男子D「・・・・・・」

ガルス「必ず勝つから」

雑魚男子D「え・・・」





リア充A「あとはホモだけだ」

リア充B「余裕余裕」

ガルス「・・・・・・・・すぅー」

ガルス「よしっ」

ガルス「!!!!!」

ビュン

ドンッ

リア充A「ぐぉぉぉぉぉぉぉお」

バタンッ

ガシッ

ガルス「戻って来た。もう一発」

ヒュン

バンッ バンッ

リア充B「ぐぉぉぉぉぉぉぉ」

バタンッ

リア充C「ぐはっ」

バタンッ

雑魚男子D「二枚抜き・・・凄い」

リア充E「あぁぁ・・・」

リア充F「ひぃ・・・・・」

ガルス「関している場合じゃ無い!!!ボールが転がった・・・・行け」

ガシッ

雑魚男子D「うん」

パシュッ

トンッ

リア充E「しまった呆気にとられていたら当たった」

雑魚男子D「やった復活だ」

体育男子「そこまで・・・二対一で雑魚チームの勝ち」

雑魚男子D「やったぁぁぁ」




雑魚男子D「ありがとう」

ガルス「いや、勝ちたいというアンタの気持ちに応えただけだ」

ザワザワザワ

ガルス「すっかり騒いでるな」

だからあんまり目立ちたくはないんだよね

キーンコーンカーンコーン

昼休み

ガルス「よしっ飯だ」

みく「少し話があります」

ガルス「ん・・・」

クラスの学級委員が自分に用があるなんて何だろう

屋上

みく「今日の体育の時間で確信をもった。あのステップ・・・」

みく「土曜日の大会に出場していた鬼神デーモンズの一員」

ガルス「・・・・・」

ガルス「前川みく・・・土曜日は優勝おめでとう」

みく「答えて!!!!」

ガルス「そう思うならそうなんだろうね」

みく「なんでランク外で出場しようとしたの!!!」

ガルス「・・・・・」

バタンッ

夜空「答えれば良かったのに」

ガルス「・・・・そういうのは面倒なんだよ」

夜空「ふーん」

ガルス「」

放課後

西園寺プロダクション

琴歌「土曜日はお疲れ様でした。特に晴君と夜空さんは人助けまでして大変でしたね」

晴「まったくだよ。あんだけ練習したのに意味が無かったし」

夜空「あの助けた人たちって誰だったんですか?」

田崎恵「高槻やよいの家族らしいですぅ・・・」

夜空「高槻やよい?」

晴「765プロのBランクアイドルだよ。キラメキラリが有名曲だ・・・・・去年の運動会でも嫌になるくらい流れた」

ガルス「また765プロか・・・最近いっぱい聞く」

田崎恵「アイドル界ではなかなかの実力ですぅ」

夜空「キラメキラリなんて曲知らないなぁ」

ガルス「自分は知ってるよ。確かキラメキラリずっとチュッと地球で輝く光~」

夜空「アイドル界に疎いガルス君が知っているなんて・・・・」ショボーン

ガルス「高槻やよいが歌っているなんてのは知らなかったが音ゲーで知ったんだよ」

晴「確かに音ゲーじゃ人気曲だな」

夜空「でもガルス君ってゲームするタイプだっけ?」

ガルス「いや、やらないよ」

・・・・・・

ゲームセンター

「キラメキラリ ずっとチュッと 地球で輝く光~」

ドンドンドンドン

悠貴「あっ・・・」

藍子「勝った・・・」

悠貴「もう一回!!!」

藍子「何回でも勝つよ~」

ガルス「勘弁してくれ・・・またやるのか」

・・・・・・

夜空「あの2人はゲーム好きだったね」

ガルス「家でもオンラインゲーム三昧・・・廃人一直線だ」

晴「俺もちょっとは自信がある。今度対決させろよ」

ガルス「良いけど強いよ」

琴歌「話はその辺にして本題に入ります」

琴歌「仲間を集めましょう。」

ガルス「仲間・・・」

琴歌「はい、やはりアイドル活動を行うためにも人数を増やす事が先決だと考えます」

夜空「・・・・確かに人数が多い方が楽しそうだよね」

晴「確かにいっぱい居たら、アイドルなんてやらなくて済みそうだ」

琴歌「1人ノルマは2人とします。男女は問いません」

ガルス「なんだ2人だけか」

晴「余裕そうだな」

ガルス「当たり前だ、こんなのすぐ集まるさ・・・・はははははは」

夜空「確かにガルス君は余裕だよね・・・あんなに沢山家族がいるんだから」

田崎恵「練習も忘れてはいけません~」







・・・・・・・

雪菜「断ります・・・アイドル活動なんてやりません」

レオン「・・・・・下らんことを言うな」

藍子「今日発売したゲームがありますから」

悠貴「だから出来ない」

夕美「ごめんね。私も資格試験の勉強をしないといけないんだ」

仁美「アタシも巡る歴史の遺跡が沢山あります」

珠美「剣道一筋!!!以上!!!」

美玲「・・・・・」

ガルス「そう言えばこの前お礼なら何でもすると言ったよな」

美玲「それとアイドルは別だ。拒否する」

ガルス「・・・・そんなぁ」

ガルス「そうだ美世さんがいる。」

ピポパポ

プルルルルルルルルルルル

ガルス「もしもし・・・ガルスだよ・・・突然だけどアイドルに興味ない?」

ガルス「え・・・・はい・・・」

ガチャッ

ガルス「駄目だった・・・・(´・ω・`)」


4月25日(火)

夜空「行ってきます」

珪子「待ってお姉ちゃん、一緒に行こう」

夜空「珪子・・・」

ギュッ

珪子「お姉ちゃんと登校なんて久しぶりだよね」

夜空「・・・・」

妹を誘って見ることは考えた。誘えば絶対に来るとは思う・・・
でも姉妹で頑張ってもいずれ私は死ぬ身・・・残された妹にアイドル活動をさせるのは酷である
だから諦めた。妹には妹の人生を歩んで欲しい。私が居なくなっても

夜空「悩み事とか最近無い?」

珪子「悩み事?最近レアアイテムがドロップしなくて困っているの」

夜空「またゲームの話、夜更かししてまでゲームは健康に良くないよ」

珪子「ほどほどにしているから大丈夫」

夜空「本当かなぁ・・・」

学校

響子「えっ、アイドル活動!!!」

夜空「うん、響子なら似合っていると思うんだけど」

響子「考えさせて・・・」

夜空「気が向いたら教えて」

これだけでは駄目だ。もっと色んな人に言わないと

・・・・・・

女子生徒A「ごめんなさい」

夜空「・・・・」

これで三十人くらいには話した。でも駄目だった

夜空「どうしたらいいのかなぁ・・・ガルス君はもう終わったのかな」

ガルス「はぁ・・・どうしよう」

夜空「ガルス君、どうだった?」

ガルス「駄目だった。全滅」

夜空「夕美さんとかも駄目だったのかぁ・・・・」

ガルス「学校も全然駄目だ。やはりもっと人が集まるところで勧誘した方が良い」

駅前

ガルス「西園寺プロダクションをよろしくお願いします!!!」

夜空「よろしくお願いします!!!!」

ガルス「そこのお姉さん・・・西園寺プロダクションに入ってください」

ガルス「逃げられた・・・」

夜空「全然収穫が無いよね」

ガルス「くそっ・・・」

飛鳥「悩んでいるようだね」

ガルス「二宮飛鳥だっけ」

飛鳥「また出会えるなんて因縁深いものを感じないかな」

ガルス「感じない」

夜空「誰この子・・・」

ガルス「二宮飛鳥って言う、ちょっと痛い人だよ」

飛鳥「痛いだなんて心外だなぁ。僕はまだ14歳・・・そんなものだよ」

夜空「・・・・・・」

ガルス「どうした?」

夜空「なんでも無いよ」

飛鳥「アイドルを勧誘しているならとっておきの子がいるよ」

ガルス「本当か!!!」

飛鳥「・・・・ただし、その子がいる場所を探せたらだけどね」

飛鳥「1人目は、この世ならざる世界が集まる場所。」

飛鳥「2人目は、世界の叡智が結集する場所」

飛鳥「3人目は、世界を想像する力を持っている者なんだけど今は人と人の架け橋に滞在しているかな」

飛鳥「4人目は、暗黒街に住む住人」

ガルス「訳が分からない」

夜空「うーん・・・・」

飛鳥「せいぜい頭を捻る事だね。それじゃあまた」

ガルス「待て・・・最後に5人目を忘れている」

飛鳥「?」

ガルス「目の前にいる痛い奴。二宮飛鳥だ」

飛鳥「・・・・」

飛鳥「もしかしてこの僕を勧誘するつもりかい?」クスクス

ガルス「ああ」

飛鳥「その4人を勧誘できたら良いよ」

ガルス「よしっ、待ってろ絶対に西園寺プロダクションに入れてやる」


西園寺プロダクション

晴「俺に聞いたって分かるか!!!」

夜空「そうだよね」

ガルス「・・・・」

晴「本当にそこに居るのかも怪しい、騙されている可能性も高い」

ガルス「嘘はついていな、真実だ。」

あの子が嘘をつくとは思えない。これはゲームなんだろう

ガチャッ

田崎恵「やりました~1人ゲットしました~」

ガルス「え・・・本当に!!!」

田崎恵「はい。お楽しみにしてくださぃ」

ガルス「なんとかこっちも早く獲得しないと」

ガチャッ

琴歌「今からテレビを見てください」

ガルス「何かあったのですか?」

琴歌「面白いものが見られます」

ピッ

記者「予想通りの結果となりました。Sランクアイドルに昇格するアイドルが!!!!」

ザワザワザワ

夜空「Sランクアイドルって凄いの?」

晴「知らないのか、Sランクアイドルは日本では現在4人しか居ない」

AランクとSランクの格の差は大きい、絶対的な差が存在する

晴「しかしどこのアイドルだ」

田崎恵「おそろく961プロダクションのアイドル辺りですぅ」

晴「いや、346プロだろ」

琴歌「そうとも限りません、おそらくは765プロダクション」

晴「だったら如月千早か?それとも四条貴音か?」

琴歌「おそらくは・・・」

記者「では登場していただきましょう。765プロダクション所属、北沢志保と矢吹可奈」

北沢志保「・・・・」

矢吹可奈「・・・・・」ドキドキ

記者「765プロダクションの先輩方より先にSランクアイドルになってどうですか?」

可奈「先輩達には沢山学ばせていただきました。これからもそれを活かして生きたいと思います」

志保「あの人達は負け犬です。ただ先輩なだけで学ぶものなんて何も無い・・・引退した方が良いですね」

記者「ほぅ・・・」

「何を言っているんだ」

「仮にもAランクとBランクアイドルだぞ」

志保「それが先輩達の限界です。だから私に追い越された」

可奈「えっと・・・志保ちゃんはそう言っているけどちゃんと尊敬してますから」

志保「いえ、尊敬なんてしたこともありません」

ザワザワザワ

ガルス「面白い人だなぁ」

夜空「この二人がSランクアイドルになったんだね」

琴歌「矢吹可奈、アイドルになった当初は音痴で笑われていたが努力で克服した努力家。。明るい元気な正確が取り柄」

琴歌「そとて北沢志保、音無小鳥が発掘したと言われている・・・非常にドライ、かつ現実主義的で個人主義。天才型」

晴「まったくの対極的存在だな」

琴歌「対極的な二人が奏でる歌ほど恐ろしいものはありません。」

夜空「・・・・」ワクワク

アイドル業界は常に変化し続ける。いつか私もSランクアイドルてして活躍する・・・・死ぬその日まで

夜空「こうしちゃいられない、練習しないと」

765プロダクション

貴音「・・・・・・」

ついに抜かされる時が来ましたか

我那覇響「自分、納得いかないぞ。どうしてあの二人がSランクアイドルなのさー!!!」

春香「練習なら私たちの方が」

千早「・・・練習なんて関係ない。あの二人が私たちより上だっただけ」

春香「・・・・・」

音無小鳥「ようやく765プロダクションにもSランクアイドルが出ましたか」

赤羽根P「そうだな、二人が帰ったら何かパーティーでもするか」

貴音「申し訳ございませんが私は用があるので失礼させていただきます」

赤羽根P「そうか・・・まぁ用事があるなら仕方ないか」

真「貴音の分まで楽しんでおくから安心して」

貴音「それでは・・・」


貴音「はぁ・・・」

?「四条貴音」

貴音「貴方は・・・藪下幸恵!!!」

幸恵「久しぶりね、東豪寺プロダクションのラストアイドルさん」

貴音「まだ川島瑞樹が残っているはず」

幸恵「彼女は今月で引退する・・・」

貴音「!!!!」

幸恵「だからもう東豪寺プロダクションに在籍していた子は貴方しかいない」

貴音「それを言う為だけに私の元に現れたのですか?」

幸恵「・・・・・・」

幸恵「東豪寺麗華を知らない?」

貴音「最後に彼女を見たのは倒産した時です」

幸恵「そう・・・ならいいの、それじゃあ」

タッタッタッタッタ

貴音「・・・・?」



・・・・・・・・

警官A「また例の事件か・・・」

少女「お父さん、お母さん・・・・うぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」ポロポロ

警官B「この子もまた1人残されて・・・」

クラリス「被害者の会のクラリスです。」

警官A「来ましたよ、早いですね」

警官B「ふん、事件あるところにすぐに嗅ぎつける・・・」

クラリス「大丈夫ですから」

ギュッ

少女「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」ポロポロ

●「こうしてまた1人被害者が・・・かわいそう」

●「殺したのは私なんだけどね。早く聞きたいなぁ、残された人の悲しみを」ゾクゾク









4月26日(水)

ガルス「zzzzzzz」

珠美「起きてください、朝です!!!!」

ガルス「もう朝か・・・・・・・」

昨日の練習で疲れが溜まっている。というより何故か自分も練習をさせられている

珠美「朝も元気よく走りましょう!!!」

ガルス「はいはい」

・・・・・・・

ガルス「・・・・・」ハァハァ

珠美「今日も良い汗をかきました!!!」

ガルス「そうだけど・・・」

珠美「鍛えておかないと魔王ジョーカーにやられますよ!!!」

ガルス「魔王ジョーカーか・・・そういえば昨日の夜にも出没したんだな」

魔王ジョーカー・・・・日本の犯罪史上もっとも最悪の殺人鬼と言われている。殺した数は100人を超える
狙うのは家族で暮らしている家、そして必ず一人を残して殺す

ガルス「恐ろしい」

・・・・・・・・

ガチャッ

ガルス「さて朝ごはんだ」

雪菜「・・・・今日は私が作りました」

ガルス「そう言えばこの前の美玲と勝負した日は料理食べれなかったなぁ」

雪菜「その日は私は作っていません。ですから負けました」

ガルス「そうだったのか」

雪菜「美鈴が作った料理は貴方の入れ知恵ですね」

ガルス「バレちゃったか」

雪菜「あの料理は・・・初めて貴方が作ってくれた料理。美玲のはその半分も引き出せてはいなかったけど」

ガルス「自分だって引き出せていないさ。本当に作った人はもっと凄かった」

雪菜「・・・・・・・」

ガルス「頂きます・・・・うん、美味しい」





学校

夜空「ガルス君、私分かったよ。昨日のアレ」

ガルス「本当か!!!」

夜空「世界の叡智が結集する場所って言うのは図書館のことじゃないのかな」

ガルス「確かに世界の叡智が結集するな」

夜空「でも他は分からない。」

ガルス「1つわかれば良いんだよ。でも手柄は夜空だからな・・・・自分は他の3つを探すよ」

夜空「じゃあ私は図書館に行ってくるね。」

ガルス「・・・・」

もっと単純に考えたほうが良いのだろうか

ゲームセンター

晴「・・・・・ここだな」

この世ならざる世界が集まる場所・・・ゲームの事だとオレは推測する

晴「悪いけど、オレが貰った・・・」

晴「おい!!!!二宮飛鳥とか言う奴出てこい!!!!」

シーン

晴「反応なしか・・・・」

?「あたしの友達を呼ぶのは誰かな」

晴「オレの名は結城晴だ。知り合いなら話は早い・・・・アイドルになれ!!!!」

?「・・・・・・・なるほどね。飛鳥から話は聞いていたけど」

紗南「あたしの名前は三好紗南、アイドルさせたければ勝負をして勝つしかない」

晴「いいぜ、勝負なら何でも来い」

紗南「そうだね・・・・何でも好きなゲームを選んで良いよ」







晴「・・・・そうだな。オレがもっとも得意とするゲーム。『アイドルエクストリームバーサス』」

アイドル同士で戦わせる対戦型格闘ゲーム。学校では負けなしだったこのゲームなら勝てる

紗南「なるほど。このゲームは面白いからね」

晴「さて早速やろう」

紗南「・・・・」

チャリンッ

晴「まずはキャラ選択・・・1番得意なキャラは十時愛梨」

紗南「いいね、そのキャラは扱いやすいから。」

紗南「あたしは島村卯月」

晴「低コストキャラか」

このゲームはSランクアイドルが3000、Aランクアイドルが2500、Bランクアイドルが2000、Cランクアイドルが1500となっている
コストの低いアイドルは弱くて使い物にはならない・・・・Cランクアイドルを使うということはよっぽどの上級者か馬鹿ということになる

晴「一瞬で終わらせてやる」

晴「うぉぉぉぉぉぉぉぉ」

ガチャガチャガチャ

紗南「フフフフ、もらった」

ガチャガチャガチャガチャ

晴「何・・・くそっ」

紗南「さて・・・・そろそろ終わり」

ガチャガチャガチャ

晴「うわぁぁぁ」

紗南「大したことないね、修行して出直して」

晴「くそっ!!!」

レベルが違いすぎた・・・

客「仕方ない、彼女はこのゲームセンターの常連で何でもこなせる、ゲームマスターだ」

晴「上等だ、絶対に次こそは勝ってやる」

図書館

夜空「ここかな、周辺の図書館ではここが一番大きな場所」

ウィーン

夜空「でも誰が二宮飛鳥ちゃんの言ってた人かは分からないよ」

キョロキョロ

?「図書館で不審な動きをしないでください」

夜空「ちょっと人を探しているの」

?「もしかして二宮飛鳥ちゃんの知り合いですか?」

夜空「えっ・・・知ってるの!!!!」

?「飛鳥ちゃんに言われています。アイドルの勧誘に誰か来ると」

氏家むつみ「私の名前は氏家むつみです」

夜空「私は綾野夜空、よろしくね」

見た目は物静かな文学少女って感じがする

夜空「早速だけどアイドルになってくれるのかな」

むつみ「・・・・・・・」

むつみ「それは出来ません。」

夜空「そんなぁ・・・」

むつみ「ひとつ、私の願いを叶えてくれたらいいですけど」

夜空「本当に!!!言ってみてよ。私がすぐに解決するから!!!」

むつみ「・・・・・私が探しているものです。」

夜空「長年探しているもの・・・・」

むつみ「最高傑作の百合本、それを長年求めています」

夜空「百合本?花の本?」

むつみ「・・・・貴方に話したのは間違いでした。さようなら」

タッタッタッタッタ

夜空「待ってよ」

夜空「何がいけなかったんだろう」

私は何か怒らせるような事を言ってしまったのだろうか



・・・・・・

琴歌「♪~♪~」

今日も西園寺プロダクションとしての活動があります。そろそろ合宿でもしたいですね

琴歌「あら・・・あの子」

?「・・・・・・・」サラサラ

琴歌「今日も絵を描いている。」

確か名前は成宮由愛・・・前に挨拶した時はそう言っていた
でも次に挨拶をした時は無視されてそれっきり

成宮由愛「・・・・・・」サラサラ

琴歌「早く事務所に参りましょう」

タッタッタッタッタ

コンビニ

ガルス「週刊手芸の付録は名工による裁縫針か、いいね。3冊くらい購入しようかな」

アイドルを勧誘しないといけないのに寄り道ばかり・・・これではいけない

ガルス「買ったら本気でアイドルを探すぞー」

?「・・・・・」キョロキョロ

ガルス「なんだあの子供・・・周りなんて気にして」

?「・・・・・」サッ

タッタッタッタッタ

ガルス「万引き・・・コイツ万引きした!!」

店員「待てぇぇぇぇぇぇぇえ」

ガルス「取り合えず、雑誌を購入だ」

「ありがとうごさいました」

ウィーン

ガルス「これで帰ったらみんなの服を修繕するぞー」

店員「はぁはぁ・・・見失った、くそ」

ガルス「可哀相に、逃げられたんだな」

このまま放っておいては流石にまずい、ここは捕まえておくか

ガルス「・・・・・・」

・・・・・・・・

?「余裕じゃった。へへへ」

ガルス「何が余裕だ・・・万引きは犯罪だぞ」

?「誰じゃお前は!!!!」

ガルス「ガルスという者だ。さぁ早く戻って反省タイムだ」

?「絶対に嫌、捕まりたくない!!!」

ガルス「そういうな。ちゃんと償ったほうが気持ちいいぞ」

ガシッ

?「離せぇ・・・やめろぉ・・・」

コンビニ

店員「君、名前は・・・・?」

?「村上巴」

店員「絵具なんて盗んで・・・親の連絡先は?」

巴「・・・・・・」

巴「×××××」

プルルルルルルルルルルル

店員「・・・繋がらない」

巴「・・・・・」

店員「仕方ない警察にでも連絡するか」

巴「・・・・・くっ」

ガルス「おい。」ボソッ

ガルス「・・・・・・・」

サッ

巴「え」

ガルス「ここに電話して」ボソッ

巴「あの・・・これ・・・もう一つの連絡先じゃ」

店員「ここに電話するのか」

巴「・・・・」コクッコクッ

夕美「ごめんなさい。」

店員「次からは気を付けてくださいね。」

夕美「はい、きちんと言い聞かせておきます」

・・・・・・・・

ウィーン

夕美「疲れたよ・・・ずっと謝ってたんだから」

ガルス「ごめん、いきなり呼び出して」

夕美「別に構わないよ。ガルス君の為なら何でもするから」

巴「どうして警察に突き出さなかったのじゃ!!!」

ガルス「絵具をどうして盗んだ?」

巴「・・・・・・」

ガルス「絵を描くタイプか?」

巴「お前には関係ない!!!!じゃあな」

ガシッ

ガルス「もう万引きするなよ」

巴「なんで指図されなきゃならん」

ガルス「堕ちるところまで堕ちるな・・・若いんだから」

巴「・・・・・」

ガルス「それと絵具・・・・やるよ。ちゃんと買ったやつだから心配するな」

巴「・・・おかしな奴じゃ」

ガルス「自覚している」



晴「・・・・・・」

ガチャッ

晴「姉ちゃん・・・ちょっといいか」

結城明日奈「どうしたの晴、これからオンラインゲームをする予定なんだけど」

晴「頼む、ゲームのコツを教えてくれ!!!」

明日奈「ふーん、どういう風の吹き回しかな」

晴「どうしても勝ちたい奴がいるんだ!!!!」

明日奈「・・・・・・」

明日奈「ちょっと待ってて、今仲間に断りの連絡するから」

晴「ってことは」

明日奈「久しぶりに付き合ってあげる」

晴「//////姉ちゃん」

ギュッ

オレの姉、結城明日奈は完璧な人間だ。成績も優秀で運動神経も抜群・・・体も良くて最高の自慢の姉だ
その姉がもっとも得意としているのがゲームだ。どんなゲームもオレは一度も勝てない

明日奈「家庭版だけどアイドルエクストリームバーサスの基礎の勉強から始めるね」

明日奈「どのキャラを極めるかによって動きと戦略は変わるから」

晴「・・・・・十時愛梨だ」

明日奈「十時愛梨かぁ・・・パワーは強いけど動きが鈍いから晴には扱いづらいと思う」

明日奈「晴は手数で攻めるタイプでしょ?なら橘ありすが良い」

晴「橘ありすか・・・あいつ身長低くてリーチも短いから使った事ない」

明日奈「でもコンボが繋がればダメージは大きい。試しに使ってみて」

晴「・・・・わかった」

・・・・・・・・

ガチャガチャガチャ

晴「凄い、確かに決まれば強い」

明日奈「それじゃあ色んなキャラで対戦するね」

ガチャガチャッ

晴「・・・・・姉ちゃんはアイドル活動に興味ない?」

明日奈「私がアイドル?まさか」

晴「姉ちゃんなら立派なアイドルになれるって」

明日奈「今はハマっているゲームがあるから」

晴「知ってる、ユウキっていうプレイヤーにゾッコンなんだよな」

明日奈「そんな事無い////あの子はただの・・・・////」

晴「でも現実と仮想世界の境界線はちゃんとつけてくれよ」

明日奈「私はどっちも大切だと思う。現実も仮想世界も私にとってのかけがえのない存在」

晴「・・・・・・・・・・」



夜空「百合は「純粋」「無垢」「威厳」っていう花言葉」

ガルス「何家に来て考え事をしているんだよ」

夜空「ちょっと色々あってね。ガルス君は百合って何を連想する?」

ガルス「花だな。百合は良い」

夜空「そうだよね」

雪菜「もう1つ意味があります女性同性愛という意味です」

夜空「女性同性愛・・・」

仁美「BLの反対・・・女同士のイチャつきですね」

ガルス「BL・・・・嫌な思い出だ。未だに学校ではホモ扱いだ」

仁美「良いじゃ無い、ホモで」

ガルス「よくない!!!同性愛は悪いとは思わないけど自分は違う!!!」

仁美「フフフフ、堕ちてください」

夜空「あの・・・百合の話、詳しく教えてください」

雪菜「それなら適任者がいます」

・・・・・・・・

レオン「忙しいから後にしろ」

夜空「あの・・・・聞きました。百合って言う女性同士の恋愛に詳しいって」

レオン「・・・・・誰から聞いた?」

夜空「雪菜先輩です」

レオン「あいつか・・・余計な真似を」

夜空「それで是非、最高傑作の百合本を教えてください!!!」

レオン「はぁ・・最高傑作の百合本なんて簡単なことだろ」

夜空「簡単・・・・?」

レオン「お前は女だろ。女なら簡単に物語を紡げるはずだ・・・究極の百合をな」

夜空「・・・・・・・」

私なら簡単に物語を紡げる?どういう意味?

レオン「これで終わりだ。今は忙しいから出て行け」


4月27日(木)

学校

夜空「うーん・・・」

レオンさんが言っていた、女性なら簡単に紡げるとはどういう事なのか・・・・結局は分からなかった

響子「よっくん」

夜空「響子おはよう」

響子「ねぇアイドルの件・・・まだ募集している?」

夜空「うん。絶賛募集中だよ」

響子「・・・私、アイドルになる」

夜空「本当に!!!ありがとう!!!」

響子「・・・・・」

夜空「でもどうして響子はアイドルになろとしたの?前は断ったのに」

響子「ちょっと状況が変わってね」

夜空「成る程・・・・それじゃあ改めてよろしく」

ギュッ

響子「うん」

夜空「・・・・・・・」

私達は握手を交わした。これで残りは一人・・・・

夜空「・・・・待ってもしかしてレオンさんの言ってた事って」

分かった気がする。これこそが紡ぐと言う意味も・・・

夜空「響子、放課後ちょっと付き合ってよ」

ガルス「・・・・・」

アイドルの雑誌を読む。すると特集はこの間Sランクに昇格した二人の特集がしてあった

雑魚男子D「矢吹可奈と北沢志保だね。」

ガルス「二人のことを知っているのか?」

雑魚男子D「同じ中学だったから知ってるよ」

ガルス「へぇー」

雑魚男子D「可奈の方が才能的があった。音痴だったけどそれを改善したらSランクになるのは必然だと思う」

雑魚男子D「対して志保はまったく駄目だったのは覚えている」

ガルス「でもSランクに昇格している」

雑魚男子D「きっとかなり頑張ったんだろうね」

ガルス「・・・・・・」

ペラッ

雑誌のインタビューにはこう書いてあった

志保「私は全然駄目だった・・・先輩達に近づくことさえ出来なくて悩んでいた時期があった」

志保「いっその事アイドルを辞めようとさえ思った。でもある時一人の人物に出会った」






裏通り

志保「・・・・・」

●「♪~♪~」

志保「綺麗な歌声・・・」

●「悩んでいるようね。自分のこれからに」

志保「えっ・・」

●「私もそうだった。かつて貴方と同じ目をしていた・・・・」

●「でもまだ全力じゃ無い、私はここでは諦めなかった」

志保「・・・・・」

●「死ぬ気で頑張ってみなさい」

志保「・・・・・・」

私はその言葉聞いて頑張ってみた。必死に必死に・・・・

雑魚男子D「この人は誰なんだろうね。ネットでは玲音と言われているけど」

ガルス「あのオーバーランクアイドルの?」

雑魚男子D「そう」

ガルス「・・・・・・」

キーンコーンカーンコーン

ガルス「1時間目は歴史だな」

後にこの北沢志保の人生を変えたという人物とは出会うことになる

放課後

図書館

むつみ「・・・・・」ペラペラッ

夜空「むつみちゃん、こんにちは」

むつみ「何をしに来たのですか?」

夜空「えっと・・・昨日考えたんだ。最高傑作の百合本を」

むつみ「・・・そうですか」

夜空「これが最高傑作の百合本だよ!!!」

サッ

むつみ「写真アルバム・・・」

ペラッペラッ

むつみ「・・・・貴方と写っている人は?」

夜空「私の友達」

むつみ「・・・・・・」

何気ない日常や風景を二人のツーショットで撮られていた

むつみ「半分のページにしかありません」

パシャッ

夜空「この続きはむつみちゃんとの物語を紡ぐ」

むつみ「・・・・・」


最高傑作の百合本、まさか自分で撮った写真のアルバムだなんて・・・

むつみ「おかしな人です」

夜空「そうかな~?」

むつみ「良いですよ。協力します」

夜空「本当に!!!!やった!!!!」

むつみ「・・・・・」

夜空「これで二人ゲットノルマ達成だね」

嬉しい・・・もしかしたら私が1番早かったんじゃ無いかな

夜空「みんなも頑張って」

ゲームセンター

晴「しゃぁぁぁぁぁぁぁぁ出てこい紗南!!!」

明日奈「晴、そんなに大声出さなくても」

紗南「弱い奴ほど吠えると聞くけど」

晴「出たな、昨日の再戦だ!!!」

紗南「別にいいけど、何度やっても同じ事だよ」

晴「昨日のようにはいかない」

明日奈「あなたが晴が倒したい相手ね」

紗南「誰?」

明日奈「はじめまして私の名前は結城明日奈。よろしくお願いします」

紗南「明日奈・・・・」

あたしがプレイしているオンラインゲームのトッププレイヤーにアスナと言う名前が居るが・・・まさか・・・

紗南「それじゃあ始めようか・・・どうせあたしが勝つけど」

紗南「でも普通にやっても面白くないよね。って事で2対2のバトルと行こうよ」

紗南「お姉さんも参加してよ」

明日奈「私は別にいいけど、晴いいの?」

晴「なんでも良い・・・勝つから。」

紗南「そうこなくっちゃ、あたしも仲間を呼んであるから」

紗南「出てきて飛鳥」

飛鳥「僕をこんな事の為に呼ぶなんて・・・どうかしているよ」

紗南「まぁあたしの遊びに付き合って」

紗南「それじゃあ行くよ」

飛鳥「僕と紗南が組より、その子と組みたいな」

晴「オレとか!!!」

飛鳥「そう・・・なんだか魂の共鳴を感じる」

晴「・・・・・・」

ここでコイツと組んでも良いが紗南が姉ちゃんと組んでしまうことになる
そうなると恐ろしい・・・・勝てる可能性はほぼ無くなる

晴「別にいいぜ。その代わり手を抜くなよ」

でもそれくらいの試練も乗り越えないと・・・・

紗南「じゃああたしはお姉さんと組むんだね」

明日奈「よろしくね」ニコッ

紗南「/////」ドキッ

晴「・・・・・・オレが選ぶキャラは橘ありす」

飛鳥「橘ありすかぁ、なら僕はソウルメイトの鷺沢文香を選択」

紗南「ありふみコンビは中々凶悪なんだよね~」

紗南「お姉さんはどうするんですか?」

明日奈「紗南ちゃんが選んでから決めるわ」

紗南「そう・・・ならあたしは如月千早」

明日奈「そのキャラの鉄壁は強いからね。じゃあ私は・・・宮本フレデリカを選択」

晴「・・・・・・」

姉ちゃんは得意なキャラは存在しない、どれもそつなくこなせるオールラウンドタイプ
宮本フレデリカを使うと言うことは、美城専務召喚技を使ってくる。当たれば大ダメージ

飛鳥「フフフ」









3 2 1 START

晴「いっけぇぇぇぇぇありす」

ガチャガチャッガチャガチャッ

飛鳥「短期決戦を狙う気だね。いいよ・・・支援するから」

ガチャガチャッガチャガチャッ

紗南「昨日と動きが違う・・・・やるね」

明日奈「こっちも負けてられない、今から倒しに行くからトドメは任せる」

紗南「・・・・・」

明日奈「はぁぁぁ」

ガチャガチャッガチャガチャッ

ガチャガチャッガチャガチャッ

飛鳥「強いね。これは・・・」

晴「だけど負けるわけには・・・いかない。とりあえず分散して」

飛鳥「了解」



ガチャガチャッガチャガチャッ

晴「うぉぉぉぉぉぉぉぉ」

晴「後ろから狙われている・・・・守りを頼む」

飛鳥「まかせて、キミを守る」

明日奈「引っかかった・・・・私の領域」

ガチャガチャッガチャガチャッ

晴「罠だったのか」

明日奈「コンビネーションアタックはやっぱり怖いけど・・・・私もまけない」

明日奈「今・・・紗南ちゃん・・・・チャンス」

紗南「あ・・・ぁぁ」

ガクガク

明日奈「どうしたの紗南ちゃん!!!」

いきなり紗南ちゃんが暴れ出した

晴「おい!!!」

飛鳥「今がチャンスだよ。ほら早く終わらせよう」

晴「でも・・・」

飛鳥「彼女の事は僕が1番理解している。どうにもならない運命なんだ・・・それよりも勝利に拘ることの方が重要だよ」

晴「分かった」

ガチャガチャッガチャガチャッ

明日奈「・・・・あっ」

紗南「早く・・・・戦って・・・」

ガクガクガク

明日奈「でも・・・」

紗南「大丈夫だから・・・」

明日奈「分かったわ」

紗南「・・・・・」ハァハァ

晴「・・・・・・・」

勝ったけど、紗南があんまり操作できなかったから実感はしない

紗南「負けた・・・良いよアイドルになっても」

晴「待てよ、あんなのノーカンに決まっているだろ!!!もう一回だ!!!!」

紗南「もう負けだよ。どんな状況でも勝負は勝負」

晴「・・・・」

明日奈「紗南ちゃんってもしかして・・・」

飛鳥「紗南は病気なんだ。そのせいで何度もゲーム大会優勝を逃している」

明日奈「そうなの・・・」

紗南「でも迷惑掛けるかもしれないよ。足を引っ張るかもしれない・・・・それでもいい?」

晴「バカ言うな、そんなの関係ない!!!俺はお前が欲しいからここに来たんだ」

紗南「恥ずかしいこと言うね」

明日奈「ねぇ晴・・・私も負けたしアイドル活動一緒にやってもいいよ」

晴「本当か!!!」

明日奈「最近は仮想世界ばかりのめり込んでて、現実世界を厳かにしていたから・・・丁度良い機会だし」

・・・・・・・・

ガルス「現在のアイドル界でオーバーランクが1人、Sランクが6人」

ガルス「アイドル史上唯一のオーバーランクアイドル、玲音」

961プロダクションが生み出した化け物。Sランク以外のアイドルでは到底対抗することは出来ない領域に居る

ガルス「その玲音に対抗できるSランクアイドル・・・まずは十時愛梨」

ガルス「そして矢吹可奈と北沢志保」

果たして今の西園寺プロダクションはそこまで行けるだろうか

ガルス「取りあえずはメンバーを早く集めないと」

由愛「・・・・・」サラサラ

ガルス「ん・・・あの子、また水彩画を書いている。」

ここ最近、西園寺プロダクションへ向かう道で絵を描いている女の子だ

ガルス「はっ!!!」

ガルス「二宮飛鳥言っていた世界を想像する力を持っている者って言うのは絵を描いている人のことかもしれない」

一応声を掛けてみよう

由愛「・・・・・・」サラサラ

ガルス「あの・・・二宮飛鳥って名前の人知ってますか?」

由愛「・・・・・・・」

ガルス「・・・・・・」

由愛「・・・・・・・」

ガルス「・・・・・・」

もしかして違ったか・・・なら

ガルス「悪かった。ごめん人違い」

由愛「・・・・・飛鳥ちゃんの知り合いですか?」

ガルス「知り合いって・・・・ああ知り合いだ」

由愛「そう・・・」サラサラ

由愛「それで何のようですか?」

ガルス「アイドル活動には興味ないか!!!!」

由愛「・・・・・・」サラサラ

ガルス「どうかな?」

由愛「来週の月曜日、その時にまた言ってください」

ガルス「・・・・・?」

由愛「今週の私の目標は・・・・大食いです」

ガルス「大食い?」

由愛「その為のイメージトレーニングもしています・・・」

ガルス「そうなのか・・・」

なんだかよく分からない・・・どういう事なんだ

タッタッタッタ

?「何しとんじゃぁぁぁぁぁぁ」

ボコッ

ガルス「痛っ」

巴「由愛に汚れた男が近づくな!!」

ガルス「あっ・・・・昨日の万引き娘だ」

由愛「万引き・・・・?」

巴「えっと・・・とりあえずこっちに来い!!!」

ガシッ

・・・・・・・

ガルス「なんだよ。あの子と知り合いだったのか」

巴「万引きの事は言うな、バレたら絶交される・・・」

ガルス「でも事実」

巴「頼む、このとおりじゃ」ペコリッ

ガルス「分かったよ。誰にも言わないから」

巴「・・・・・・」ホッ

由愛「万引きって何・・・・?」

ガルス「えっそんな事言ったかな、自分が言ったのは万有引力だよ」

巴「そう、ニュートンじゃ」

由愛「ニュートン?」

巴「そんなことより、これ・・・・由愛が欲しがっていた絵の具」

由愛「・・・・・ありがとうごさいます」

巴「これで絵が完成する」

由愛「はい・・・・先週の私に勝てる出来です」






ガルス「・・・・・・?」

さっきから気になっていたが何かがおかしいような

巴「あのことは話したのか?」

由愛「・・・いいえ、まだです」

巴「そうか・・・・」

ガルス「まぁ・・・取りあえず来週の月曜日にまた来るよ」

由愛「はい・・・」

由愛「私の名前は成宮由愛」

ガルス「自分はガルス」

由愛「・・・・」

本名しか言わないなんてちょっと変わっている

巴「・・・・・・ぅぅぅ」

巴「あぁぁぁぁぁぁぁぁ」

ガルス「!!!!!」

巴「痛い、痛い痛い痛い痛い痛い」

ジタバタジタバタ

由愛「群発頭痛」

ガルス「えっ!!」

由愛「数分したら元に戻ります」

巴「痛い痛い痛い痛い痛い痛い」



数分後

巴「痛い痛い痛い痛い痛い」

ジタバタジタバタ

ガルス「なんとかならないのか?」

由愛「私には・・・分かりません・・・・」

ガルス「・・・・・・」

ガルス「携帯とか持ってないのか?」

由愛「携帯・・・?スマホならあります・・・・」

ガルス「スマホ・・・・?スマホって携帯だよな」

由愛「おそらくそうです・・・でも使い方は今週の私では知りません」

ガルス「取りあえず貸してくれ・・・・」

ガルス「えっと確かこうして・・・・パスコードを入力してくださいだって」

由愛「知りません・・・・」

ガルス「なんだよそりゃ」

巴「0103だ・・」

巴「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

ジタバタジタバタジタバタジタバタ

ガルス「0103・・・・よしっ解除」

ガルス「えっと・・・・電話番号は・・・」

プルルルルルルルルル

プルルルルルルルルル

琴歌「はい」

ガルス「琴歌さんですか・・・群発頭痛で困っている人がいるんですけど何か抑える方法はありませんか?」

琴歌「群発頭痛ですか・・・場所はどこですか?」

ガルス「場所は事務所近くの橋付近です」

琴歌「分かりました。今すぐ向かいますから待ってください」

ガルス「はい・・・」

ピッ

由愛「誰に・・・電話したのですか?」

ガルス「ちょっとした人だ。」

由愛「そうですか・・・」

・・・・・・・・

琴歌「どうして私に電話をしたのですか?」

ガルス「直感だ。琴歌さんが何故か知っているような気がした」

琴歌「良い直感ですね。私に連絡したのは正解です」

巴「痛い痛い・・・」ポロポロ

ジタバタジタバタジタバタジタバタ

琴歌「群発頭痛を抑えるには純酸素吸入法が効果あります。今から実践してみますので見ててください」

ガルス「・・・・・」

これで痛みを無くすことが出来たら良いんだけど



20分後

巴「・・・・・・」ハァハァ

琴歌「かなりマシになったと思います」

巴「確かに・・・痛みはだいぶ和らいだ」

ガルス「凄い・・・痛がっていたのに」

琴歌「私の叔母がその病気で苦しんでいましたから、対処法は学んでいます」

ガルス「そうだったんだ」

やっぱり琴歌さんに電話して正解だった。

由愛「友達を助けてくれてありがとうございます。」ペコリッ

琴歌「前に一度お会いしました」

由愛「あっ・・・・」

巴「・・・・前って今週か?」

琴歌「いえ・・・・二週間くらい前です」

巴「なら仕方ないか・・・・・話して良いか?」

由愛「・・・・・・」コクッ

巴「由愛も難病でな・・・・記憶が一週間しか保てないんだ。月曜日になるとリセットされる」

琴歌「!!!!!!」

ガルス「・・・・・・・」

由愛「だから・・・私は貴方と話したことは覚えていません」

巴「ウチの名前は村上巴じゃ、ところで名前を教えてくれ」

琴歌「私の名前は西園寺琴歌と申します」

巴「西園寺琴歌・・・」

ガルス「自分の名前はガルス」

巴「お前にはきいとらん」

ガルス「・・・・・・」ショボーン

巴「救ってくれたお礼だ。何でもするぞ」

琴歌「そうですねぇ・・・ならアイドル活動を一緒にしてくれませんか?」

巴「うちみたいなのをアイドルにさせるなんて変わっておるのじゃ」

琴歌「巴ちゃんは十分可愛くて魅力的ですよ」

巴「そうか/////」

ガルス「・・・・・・・」

こうして仲間は着実に増えていくのであった

次の日 4月28日(金)

ガルス「zzzzzzzzzzzzz」

ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ

ガルス「よしっ」

目覚めがすっきりだ

ガルス「起きろ、朝だぞ」

ガチャッ

美玲「ん・・・・まだ5時間だ・・・」

ガルス「夜更かししているから起きるのが辛いんだぞ」

美玲「だからといって9時に寝るな」

ガルス「早寝早起きだよ」

美玲「元気キャラは珠美だけで十分だ!!!!」

ガルス「珠美ねぇ・・・・」

珠美のような生活はやりすぎだ。最近は18時に寝て、0時に起きるという生活をしている

珠美「・・・・・やぁ、たぁ、でりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

ブンブン

雪菜「美しい・・・」

珠美には剣道しかない、それだけに人生を捧げて生きてきたようなもの
剣道が出来なくなれば生きる意味を失い死ぬだろう・・・だからこそ美しい

レオン「いやらしい顔をしているぞ」

雪菜「そうですか?」

レオン「獲物を狙う肉食動物の顔だ」

雪菜「・・・・・・」

レオン「・・・・・」

雪菜「今度は私がレオンの事を見ましょう。」

雪菜「貴方、父に生前・・・・」

ガチャッ

ガルス「へいへい、朝ご飯出来たから来てくれよ」

珠美「待ってました!!!!」

レオン「朝ご飯か・・・」

雪菜「・・・・・・・」

雪菜「頂きます」

レオン「・・・・・」

珠美「いただきます!!!!」

夕美「いただきまーす」

仁美「いただきます」

美玲「いただきます」

藍子「・・・・いただきます」

悠貴「・・・・いただきます」

ガルス「出来はなかなかだと思いますよ」

雪菜「どれ・・・味の方は・・」パクッ

雪菜「70点ってところです」

ガルス「よしっ、頑張った甲斐がある」

夕美「・・・・」パクッ

夕美「美味しい・・・」

ガルス「おかわりもあるからたっぷり食べてください」

仁美「ん、なんか歯にひっかかった」ジャリ

仁美「・・・・・えっ」

美玲「バッタだ!!!!それにカマキリと蝶もあるぞ!!!!」

仁美「じゃぁ・・カマキリの足・・・・いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

ガルス「朝にはやっぱり昆虫料理が一番」




学校

夜空「昆虫料理かぁ、私も食べたかったな」

ガルス「せっかく新鮮な昆虫を用意したのに全部食べたのは姉さんと兄さんだけだった」

夜空「レオンさんや雪菜先輩は気にしないからね」

ガルス「たかが昆虫で何をビビる必要があるか」

夜空「ガルス君ならゴキブリも平気そうだね」

ガルス「ああ、ボリボリって食うぜ」

夜空「・・・・・ちょっと引いたかも」

みく「教室状況の報告書です」

明日奈「ご苦労様」

ガルス「結城明日奈副生徒会長だ」

夜空「綺麗な人だよね。校内人気も雪菜先輩と共に高い・・・」

明日奈「ねぇそこのキミ」

ガルス「はい」

明日奈「もうBL本は持ち込んでないでしょうね」

ガルス「持ち込んでいるはずないでしょ!!!」

明日奈「次はもうないからね」

ガルス「はい!!!!」

夜空「BL本って、男同士の恋愛の・・・・ガルス君ってそういう趣味だっけ」

ガルス「違うって」



キーンコーンカーンコーン

ガルス「よし、放課後だ」

行く場所は決まっていた、あの子の場所へ行くことにしよう

?「ちょっと待ってください」

ガルス「ん・・・・アンタは誰だ」

?「隣のクラスの竜胆だよ」

ガルス「竜胆?うーんよく分からないなあ」

竜胆「同じクラスの綾野夜空さんに聞いたんだけど、アイドルを募集しているんだってね」

ガルス「お、おう」

どうして夜空はこっちに回してきたんだ・・・・もしかすると自分に手柄を寄越してくれるのか?

ガルス「ありがとう夜空、この恩は忘れない」

ガルス「竜胆・・・・よろしく」

竜胆「よろしく」

竜胆「早速事務所に案内してくれたら嬉しいんだけど」

ガルス「ちよっとその前に寄りたい場所があるんだけどいいかな?」

竜胆「はい、どうぞ」

・・・・・・・

ガルス「あれ・・・・今日は成宮由愛が居ない」

竜胆「ここって確か絵を描いている女の子がいるところだよね」

ガルス「知っているのか」

竜胆「あんまり良くない話だけどロリコンに狙われているんだ」

ガルス「え・・・・」

竜胆「僕の友達が何人か止めたけど・・・・いつ狙われるか分からない。夜遅くまでここに居るから」

ガルス「確かに危険だね」

竜胆「だから彼女にあんまり1人で出歩かないように注意しないと」

ガルス「うーん、そうだな」

巴「なんじゃ、またお前が来ておるのか」

ガルス「村上巴・・・成宮由愛はどこにいるか知らないか?」

巴「お前まさか・・・ロリコンか!!!由愛の体目当ての変態だな!!!」

ガルス「違うよ、アイドルの勧誘だ」

巴「そう言うことか」

巴「って由愛は来週からなら良いと言ってたはずだ」

ガルス「自分は今週の成宮由愛に出会った。今週中の彼女にオーケーが欲しいんだよ」

巴「・・・・・」

ガルス「頼む教えてくれ」

巴「叔父のところじゃ」

ガルス「叔父?」

巴「丁度イベントがある、こい」

ガルス「わかった。竜胆、もう少し時間掛かるけど良いか?」

竜胆「良いよ、時間は今日はいくらでもあるから」

・・・・・・・

「モンデンキントのイベントでーす」

「これからもモンデンキントをよろしくお願いします」

ガルス「これは・・・・モンデンキントのイベント!!!!」

竜胆「あの巨大ロボットiDOLの会社だよね」

ガルス「その通り、日々宇宙の隕石を砕いているあのロボットがこんな近くで見られるなんて、凄い」

ジョセフ・真月「おやぁ、ロボットに興味を持ってますねぇ~」

ガルス「当たり前だよエピメテウス・・・・これは量産型iDOLとして人気の高いロボット。将来は自分もこれに乗ってそらを駆け巡りたい」

ガルス「貴女はジョセフ真月さん!!!!」

ジョセフ・真月・・・・・モンデンキントの最高責任者。

ガルス「会えるなんて光栄です。」

ジョセフ・真月「フフフ、私もロボットが好きな若者に出会えて嬉しいですよ」



由愛「・・・・・巴が来るなんて珍しい」

巴「この男が由愛に会いたいそうだからつれて来ただけじゃ」

ジョセフ・真月「由愛に会いに来たとはどういうつもりですかね」

ガルス「もしかして由愛の叔父さんって・・・ジョセフ・真月さん!!!!!」

ガルス「・・・・なら話は早い。由愛さんを下さい」

由愛「!!!!」

巴「な、何を言っているんだ!!!」

ジョセフ・真月「求婚というわけですか・・・困りましたね」

ガルス「球根?花なんて植えませんけど」

巴「それはギャグで言っているのか?」

ガルス「ギャグじゃない、真面目な話だ」

巴「コイツ・・・・」


・・・・・・・・

由愛「アイドルの話ですか・・・」

ガルス「そう」

由愛「・・・・・昨日も言いましたが今週の私は大食いです。来週に言ってください」

ガルス「そういうわけにはいかない、今週の由愛にもアイドル活動をして欲しい」

由愛「どうしてですか?」

ガルス「今週に出会ったからだ」

由愛「おかしな理屈ですね・・・・」

ジョセフ・真月「まぁいいではありませんか。丁度イベント会場の近くに食堂があります・・・大食いチャレンジもやっています」

巴「今日挑戦するのか・・・・日曜日でも」

由愛「・・・・今日やります。イメージトレーニングはバッチリです」

ジョセフ・真月「それでは頼みましたよ」

食堂

明日奈「はぁ・・・・」

雪菜「副生徒会長である結城明日奈が溜息なんて珍しい」

明日奈「オンラインゲームで仲間の恋愛相談に乗っているんだけどね。私も恋愛経験無いから困ってて」

雪菜「オンラインゲーム上で恋愛?おかしな話・・・・性別を偽っていたりするのに・・」

明日奈「私のやっているゲームは性別は偽れないわ」

雪菜「それでもおかしい・・・・」

明日奈「一度やってみたら分かる・・・現実と変わらないって」

雪菜「いい、私には陸上だけで十分ですから」

明日奈「・・・・・・・」

雪菜「それでその恋愛相談のプレイヤーは何て言うのですか?」

明日奈「サチって言う子で・・・その子が付き合っているのはキリトってプレイヤーで・・・」

雪菜「・・・・・・・」

雪菜「時間があれば妹のアカウントを借りてプレイします。」

明日奈「雪菜って妹居たの?」

雪菜「ええ、あと弟もいます」

明日奈「弟・・・」

ガチャッ

ガルス「よーし、ここだな」

由愛「・・・・・」ドキドキ

巴「カレーライスの大食いチャレンジ」

竜胆「・・・・・・」

雪菜「あそこにいるのが弟です。」

明日奈「え・・・そうなの・・・」





店長「えー大食いチャレンジは4人で行ってください」

店長「それともし食べられなかったら罰金として十万円払って貰います」

巴「待て・・・4人で行うってウチも参加すんのか!!!」

竜胆「僕もか・・・」

ガルス「いいじゃないか、オーケーそれでいこう」

由愛「・・・・・」

・・・・・・

明日奈「あそこの大食いチャレンジってかなりの量よね」

雪菜「大丈夫でしょう」

明日奈「え・・・」

雪菜「私の弟は優秀ですから」

店長「さぁ、どうぞ召し上がれ」

ドンッ

ガルス「デカい・・・・・こんな量のカレーライスを食べるのか」

由愛「いただきます・・・・」

巴「カレーは苦手じゃが・・・仕方ない・・・」

竜胆「頂きます」

由愛「・・・・・美味しい」パクッ

ガルス「眠たい」

ガルス「ちょっと寝る・・・・zzzzzzz」

巴「おい!!!!」

竜胆「取りあえず3人で食べるしか無いね」

・・・・・・

明日奈「雪菜の弟、寝てしまったけど」

雪菜「・・・・・」

明日奈「・・・・」

1年のあのBL本を持ち込んだ子がとても雪菜の弟には見えないけど、本当に大丈夫なのかしら



1時間後

ガルス「zzzzzzzzzzzz」

巴「もう食べられない・・・・」

竜胆「うぅぅ・・・流石にきついよ。お腹いっぱい」

由愛「・・・・・」モグモグ

巴「無理するな由愛」

由愛「でも・・まだ・・・半分残ってます」

巴「コイツをたたき起こせば済む話だ。起きろ」

ガンッ

ガルス「うぐっ・・・・」

巴「起きたな、食べろ」

ガルス「半分食べたのか・・・・」

竜胆「これでも頑張った方だよ」

ガルス「食べればいいんだろ・・・いただきます」





ガルス「美味しい・・・・」ムシャムシャ

ガルス「うん・・・美味しい」ムシャムシャ

竜胆「あっというまに無くなっていく」

ガルス「・・・・・」

由愛「蜂蜜をかけて食べるともっと美味しい・・・・」

ガルス「そうなのか・・・・」パクッ

ガルス「これは・・・」

パクッ

パクツ

パクッ

・・・・・・・・

明日奈「凄く早く消費しているね」

雪菜「まだまだこんなものでは無い・・・ガルス君は・・・・」

明日奈「・・・・」

雪菜「でも今日は見られない」


ガルス「・・・・この味」ムシャムシャ

懐かしい。どこかで食べたことのある味
でも自分はどこで食べたんだろうか・・・・

「お腹が空いた・・・・」

?「召し上がれ」

「これ・・・貴重な・・・・キミの食べ物」

?「食べないと仕事が出来ないでしょ」

「ありがとう・・・・」

「美味しい・・・・」ムシャムシャ

?「蜂蜜という食べ物にカレーを混ぜてみました」

「そうなのか・・・美味しい」

この味だった・・・・忘れるはずも無い。大切な・・・大切な・・・

ガルス「・・・・・・ありがとう」

ガルス「あともう少しだ。後は由愛・・・キミが食べて終わらせるんだ」

由愛「・・・はい」

パクッパクッ

ガルス「・・・・」

こうして大食いは終わった。お腹がいっぱいになった

・・・・・・・

明日奈「凄い・・・食べちゃった」

雪菜「・・・・・・」

明日奈「私達もそろそろ出ないと」

雪菜「明日奈・・・・また困ったことがあったら相談になります」

明日奈「うん」

由愛「師匠と呼ばせてください・・・」

ガルス「え」

由愛「あんなに沢山食べるなんて凄いです・・・・」

ガルス「・・・・・・」

由愛「今週も残り二日・・・精一杯師匠について行きます」

ガルス「なんだかよく分からないが・・・アイドル活動もよろしく」

竜胆「そうだよ、早く事務所に連れて行ってくれないと」

ガルス「そうだったな・・・じゃあ事務所に出発だ」

こうして仲間は増えていく・・・そしていよいよアイドル活動も本格的に始まるのでした

次の日 4月29日(土)

ガルス「今日からゴールデンウィークっていう休みに入ったな」

今年は5月7日まで休みだから嬉しいなぁ

ガルス「ノルマの2人も集めたし・・・完璧だ」

夕美「ガルス君、今日から美世さんのお見舞いに行こうよ」

ガルス「美世さんのお見舞いか」

そう言えば行ってなかったな・・・・そろそろ行くべきか

夕美「それじゃあ運転するね」

ガチャッ

レオン「おい、雌餓鬼が門の前にいるぞ。なんとかしろ」

ガルス「何とかしろって言われてもねぇ」

レオン「お前の弟子らしいぞ」

ガルス「弟子・・・・?」

まさか・・・・あの子が・・・・



ガルス「」

由愛「師匠、お待ちしておりました・・・・」

ガルス「成宮・・・由愛・・・・」

どうしてこの子が家の前にいるんだよ

夕美「可愛い子だね」

由愛「師匠の・・・・恋人ですか?」

夕美「え////」

由愛「師匠は・・・・年上好き・・・」

ガルス「違う違う、そんなんじゃない。この人は家族の夕美さん」

由愛「家族・・・・」

ガルス「そうそう、だから恋人じゃ無い」

夕美「・・・・・・」

病院

美世「それで付いてきたんだねその子」

由愛「・・・・・」

夕美「うん・・・」

ガルス「それでどう?元気?」

美世「来週には退院できると思います」

ガルス「そうか・・・それは良かった。」

美世「退院したらその・・・新しいバイクを買ってくれるように雪菜様に伝えてくれませんか?」

ガルス「いいよ、別に・・でも却下されるかもね」

美世「そうですか」ショボーン

ガルス「でも自分が買うよ。金を貯めて」

ガルス「金だってすぐに手に入るだろうし」

それに美世さんが事故に遭ったのも自分にも責任がある

美世「その・・・・期待していいのかな////」

ガルス「任せて」

4月30日(日) 西園寺プロダクション

夜空「ハァハァ・・・ごめんなさい。ちょっと寝坊した」

琴歌「まだ1人来てないから大丈夫ですよ」

夜空「1人?」

田崎恵「ガルス君ですぅ・・・」

タッタッタッタ

ガチャッ

ガルス「遅くなってごめん」

琴歌「これで全員揃いましたね。自己紹介といきましょう」

ガルス「・・・・・・」

全員が一斉に集まる日。ついにきた・・・

琴歌「まずは私の名前から・・・・私の名前は西園寺琴歌と申します。」

琴歌「名字の通り、西園寺プロダクション創設者西園寺美神の姪に当たります」

琴歌「そして私が現社長であり、兼アイドルして活動することになるのでよろしくお願いします」

ガルス(いつ見ても綺麗なお嬢様って感じがする)

夜空(今日も一段と美しいよね)

琴歌「尊敬するアイドルは小早川瑞樹、私と一緒に西園寺プロダクションを盛り上げましょう」

パチパチパチパチ

夜空「それじゃあ次は私かな・・・」

夜空「私の名前は綾野夜空、趣味はヨーヨー・・・・上級者のテクニックも簡単に扱えるくらいには得意です」

夜空「尊敬するアイドルはレッドショルダー、理由はそれ以降のアイドルはよく知らないからです」

ガルス(夜空は勉強漬けの日々を送ってきた。だからこそ今はアイドルで輝きたいと思っている)

夜空「一日でも早くSランクに上がれるように頑張りますのでよろしくお願いします」

パチパチパチパチ



ガルス「次は自分か・・・・自分の名前はガルスです。名前は変わっているけどスルーしてください」

夜空(確かガルス君の名字って紺野だったよね。あんまり名字を言わないけど)

ガルス「趣味はなんだろう・・・うーん。裁縫かな~やっぱり」

ガルス「大好きなアイドルは及川雫、理由はあの巨乳に負けてしまったから」

ガルス「そして尊敬するアイドルは・・・うーんまぁ保留で」

ガルス「事務員としてみんなをサポートするのでよろしくお願いします」

琴歌「と言ってますがアイドルとしても頑張りますので」

ガルス「ちょっ」

パチパチパチパチ

晴「俺の名前は結城晴、多分この中では最年少だろう」

晴「趣味はスポーツで運動すること、特にサッカーが大好きだ」

晴「尊敬するアイドルは同じ年で活躍している橘ありす」

晴「よろしく」

ガルス(確かに晴がこの中では最年少だね)

夜空(典型的なスポーツっ娘・・・)

パチパチパチパチ

田崎恵「私はぁ事務員のぉ田崎恵ですぅ・・・皆さんをサポートするのでよろしくですぅ」

パチパチパチパチ


琴歌「それでは次から皆さんの勧誘してきたアイドルの紹介です」

琴歌「まずは私から」

巴「うちの名前は村上巴・・・勧誘されたからに精一杯頑張るけぇ」

巴「趣味は演歌、将棋」

ガルス(万引き・・・)

夜空(この年で演歌なんて変わってるね)

巴「尊敬するアイドルは命の恩人である西園寺琴歌姐貴、以上」

パチパチパチパチ

西園寺陸久「西園寺陸久・・・以上」

琴歌「それだけじゃないでしょ」

陸久「・・・・尊敬するアイドルは及川雫。言っておくがさっきの奴とは違い下品な感情は無い」

ガルス「下品だと・・・」

陸久「目つきで分かる・・・いやらしい目で見やがって」

ガルス「お前もだってそう言いながらマグナムを抜いてるくせに」

陸久「おい、貴様。やるか?」

ガルス「望むところ」

夜空「待って・・・まだ自己紹介がみんな終わってないから」

陸久「・・・・・・」

琴歌「私の弟ですがよろしくお願いします」

琴歌「次は晴君の勧誘したアイドル」

明日奈「えーっと、何人か顔見知りの人も居ますけど私の名前は結城明日奈」

明日奈「さっき自己紹介した晴は妹です」

ガルス(あの副会長が晴の姉なのか・・・・確かに名字は一緒だったが)

夜空(そういえば妹が居るって聞いたことはあるけど・・・)

明日奈「尊敬するアイドルは輿水幸子ちゃん・・・理由は友達に声がそっくりだし上手だから」

明日奈「仮想現実にいる時間も長いけど現実世界との両立を頑張りますからよろしくお願いします」

パチパチパチパチ

晴「ゲームのしすぎなんだよ」

ガルス(ゲーム廃人か・・・・)

紗南「あたしは三好紗南、趣味はゲーム。三度の飯よりも大好き」

紗南「尊敬するアイドルは結城明日奈さん、仮想現実ではかなりの手練れなので」

紗南「よろしくお願いします」

パチパチパチパチ

夜空(ゲーム廃人ばかり揃ってきたね)

琴歌「次は夜空さん」

夜空「はい」

響子「私の名前は五十嵐響子です。趣味は家事全般」

響子「尊敬するアイドルは十時愛梨さん。理由は純粋に憧れのプロポーションだから」

響子「えっと・・・まだアイドルの事とか分かりませんが精一杯頑張ります」ペコリッ

パチパチパチパチ

ガルス(夜空の友達だったなこの人)

夜空(これからは響子と一緒にアイドル活動かぁ・・・・)

むつみ「氏家むつみ・・・趣味は冒険小説を読む事と冒険映画を見る事」

むつみ「そして究極の百合を探すこと」

ガルス(夜空が兄さんに聞いてたっけ、百合・・・・同性愛について)

夜空(勧誘するのに苦労したよ)

むつみ「尊敬するアイドルは大和亜季さん、冒険している感があって好きです」

むつみ「どうかよろしくお願いします」

パチパチパチパチ

琴歌「次はガルス君」

ガルス「そこまで変わったメンバーでは無いけど」

竜胆「初めまして竜胆です。」

夜空(同じクラスの竜胆君もアイドル活動を始める)

ガルス(この前の大食いでは居てくれて良かった)

竜胆「趣味は走ることかな・・・走っていると心もすっきりする」

竜胆「尊敬するアイドルは速水奏さん・・・・あの人のカリスマ性は凄い」

竜胆「アイドルになったからにはSランクアイドルを目指すのでよろしくお願いします」

パチパチパチパチ

由愛「成宮由愛・・・滋賀県出身」

由愛「趣味は写生・水彩画・・・絵を描くことがとにかく好き・・・」

由愛「尊敬する人は・・・アイドルならアナスタシアさん。」

由愛「そして師匠」

ギュッ

ガルス「・・・・・・おい。抱きつくな」

夜空「ガルス君弟子が出来たんだ。」

ガルス「出来てないよ。勝手に師匠って言ってるだけだ」

由愛「あと・・・よろしくお願いします」

パチパチパチパチ






田崎恵「最後は私ですぅ・・・・」

土屋亜子「あーどーもどーも!土屋亜子です!目標はがっぽり一攫千金ってことで」

亜子「趣味は貯金、食べること。特に最近はたこ焼きにハマってます」

亜子「尊敬するアイドルは・・・・一ノ瀬志希。Sランクっていうものは凄いから」

亜子「ってな訳でよろしく」

ガルス(なんだかとても良い子そうだな)

夜空(眼鏡アイドルがこの事務所には居なかったから良かった)

パチパチパチパチ

田崎恵「そしてもう1人はかなり苦労しました。」

ガチャッ

飛鳥「フフフ、やっと最高の舞台が完成したって感じだね」

ガルス「二宮飛鳥!!!」

飛鳥「僕が与えた4つの試練をこんなに早くクリアするなんてね。特別なものを感じるよ」

ガルス「クリアしたのか・・・・」

夜空「そうだったの」

飛鳥「1人目は三好紗南、2人目は氏家むつみ、3人目は成宮由愛、4人目は村上巴」

ガルス「なるほど・・・そういう事だったのか」

飛鳥「・・・・・・」

飛鳥「取りあえず自己紹介だね」

飛鳥「僕の名前は二宮飛鳥・・・趣味はヘアアレンジ、ラジオを聴くこと、漫画を描くこと」

飛鳥「尊敬するアイドルは神崎蘭子、僕と同じ次元を生きてるって感じがする」

飛鳥「そしてついでに僕からのプレゼント、追加アイドルを用意しておいたよ」

ガルス「プレゼント・・・だと」

琴歌「・・・・一応は拝見しましたが」

夜空「どんな子なんだろう」

飛鳥「入ってきて」

・・・・・・

カラカラカラ

?「・・・・・」

ガルス「車いす・・・・」

夜空「そして仮面・・・」

飛鳥「彼女はシオンさん、見ての通り歩けないから。それと仮面を被っているのは諸事情があってね」

飛鳥「歌は上手だからそこはなんとかなるよ」

琴歌「以上でアイドル全員集結・・・・本格的にアイドル活動を開始します」

ガルス「・・・・・」ドキドキ

飛鳥「フ・・・」






この物語登場人物

紺野ガルス 茅場高校1年生
この物語主人公、趣味は裁縫で衣装を一瞬で作り上げるほどの腕を持つ
好きなアイドルは及川雫で巨乳好きな健全的な男子
出演作品「アイドルマスターシンデレラガールズ」

綾野夜空 茅場高校1年生
この物語のもう1人の主人公、趣味はヨーヨーで腕は上級者を軽く凌駕する
尊敬するアイドルはレッドショルダー。あんまり自体アイドルは知らない模様
かつて両親から強制的に勉強漬けの日々を送らされたが、難病に掛かり自由になる
治らない病気のため死ぬ運命。紺野ガルスとは親友で紺野家との交流もある
出演作品「アイドルマスター2 ときめきのSummer Daysのよっくんが元ネタ」

西園寺プロダクション

西園寺琴歌
西園寺プロダクションの現社長、西園寺プロダクションを再興させるために奮闘中
出演作品「アイドルマスターシンデレラガールズ」

田崎恵
西園寺プロダクションの事務員、今時の人
出演作品「アイドルマスター2 ときめきのSummer Days」

二宮飛鳥
中二病の人、趣味はヘアアレンジ、ラジオを聴くこと、漫画を描くこと
変わり者で何を考えているのか分からない。
出演作品「アイドルマスターシンデレラガールズ」

三好紗南
三度の飯よりゲームが好きな14歳。 かなりのヘビーゲーマー
体が勝手に動く難病を患っておりゲームに支障をきたすほど
出演作品「アイドルマスターシンデレラガールズ」

氏家むつみ
図書館に通っている文学少女。冒険小説と百合小説をこよなく愛する
冒険や同性愛に憧れており意外とアクティブ。糖尿病を患っている
出演作品「アイドルマスターシンデレラガールズ」

成宮由愛
絵を描くことが好きな、少し内気で人見知りな13歳の女の子。ふわふわとした銀色の髪と左目の泣きぼくろが印象的
絵は主に写生と水彩画を描いており腕前はプロ級。一週間で記憶がリセットされる難病を患っている
叔父はモンデンキントのジョセフ・真月
出演作品「アイドルマスターシンデレラガールズ」

村上巴
少し訳ありな少女。演歌と将棋が趣味で群発頭痛を患っており対処に苦労している
二宮飛鳥、三好紗南、氏家むつみ、成宮由愛、村上巴は互いに友達
出演作品「アイドルマスターシンデレラガールズ」



五十嵐響子 茅場高校1年生
家事全般が趣味な女の子、綾野夜空の親友
紺野ガルスや紺野レオンを危険だと警戒する
出演作品「アイドルマスターシンデレラガールズ」

結城明日奈 茅場高校3年生 副生徒会長
ゲーム廃人、どんなゲームでも対応できるという化け物
料理も得意も運動も勉強も得意。結城晴は妹
オンラインゲームのあるプレイヤー姉妹とは親密である
※この作品ではサチが居るためキリトとのフラグは成立しない
出演作品「ソードアート・オンライン」

結城晴
運動が大好きな男勝りな少女、特にサッカーが好き
姉がゲーム廃人な為に困っている
出演作品「アイドルマスターシンデレラガールズ」

竜胆 茅場高校1年生
綾野夜空とは同じクラスの少年、現時点では不明
出演作品「?」

西園寺陸久
西園寺琴歌の弟、西園寺家を受け継ぐ予定
出演作品「アイドルマスターシンデレラガールズ」

土屋亜子
お金大好き少女、出身は静岡だが、関西出身の両親の影響で怪しい関西弁なまりの言語を操る
味覚障害を患っている為食事に楽しみが無い
出演作品「アイドルマスターシンデレラガールズ」

シオン
仮面で素顔を隠し、車いすで現れる謎の女
出演作品「?」




その他のアイドル

玲音 961プロダクション
前人未踏のオーバーランクアイドル。彼女に対抗するにはSランクアイドル以上が必須
勝敗や名誉にはさほど興味がなく、お客さんと一緒に楽しみたいという意識が強いとされている
出演作品「アイドルマスターワンフォーオール」

十時愛梨 346プロダクション
Sランクアイドルであり、346プロダクションのトップアイドル。
友達が勝手にオーディションに応募したことでデビューを果たした18歳の大学1年生。
大学生らしくコンパに行ったこともあるようだ。 趣味はケーキ作り
ファンは十時軍言われており、正確な数は不明だが凶悪
出演作品「アイドルマスターシンデレラガールズ」

矢吹可奈 765プロダクション
Sランクアイドル、音痴だったが改善して今では765プロのトップを担っている
北沢志保とは親友
出演作品「アイドルマスター ミリオンライブ!」

北沢志保 765プロダクション
Sランクアイドル、才能が無い落ちこぼれからある人の言葉により奮闘し765プロのトップを担う
弟がいてかなり溺愛しているらしくブラコン
出演作品「アイドルマスター ミリオンライブ!」

如月千早 765プロダクション
Aランクアイドル、弟を事故で失っている
アイドルとしての実力は高い
出演作品「アイドルマスター」

四条貴音 765プロダクション
Aランクアイドル、ミステリアスで謎に包まれている
かつて最強事務所東豪寺プロダクションに所属していた
出演作品「アイドルマスター」

輿水幸子 346プロダクション
Bランクアイドル、及川雫とは親密な関係が囁かれている
紺野ガルスとはまた出会う可能性がある
出演作品「アイドルマスターシンデレラガールズ」


かつてのアイドル

東豪寺麗華 東豪寺プロダクション
かつて存在したSランクアイドルばかりを輩出した東豪寺プロダクションの元社長
麻薬で逮捕という哀れな最期を迎えた・・・現在は不明
出演作品「アイドルマスターrelations」

朝比奈りん 東豪寺プロダクション
元アイドルでSランクアイドルだった。いわゆる典型的な腹黒キャラ
東豪寺麗華の胸パットを作成したり、裁縫・工作技術は高かった
出演作品「アイドルマスターrelations」

三条ともみ 東豪寺プロダクション
元アイドルでSランクアイドルだった。無口で中性的なクールビューティー、常識人
出演作品「アイドルマスターrelations」

佐野美心 東豪寺プロダクション
元アイドルでSランクアイドルだった。実力を秘めている天才。
ただし華やかな芸能界にはあまり興味を持たず、老人ホームでの活動に重点を置いていた
出演作品「アイドルマスターrelations」


レッドショルダー 東豪寺プロダクション
元アイドルでSランクアイドルだった。わずか始めてから1ヶ月でSランクアイドルに昇格
3ヶ月しかアイドル活動をしておらず、表にも姿を見せなかったため正体は不明
麻薬で捕まるという末路を辿った。現在は不明
出演作品「アイドルマスターrelations」

ラグナ・マグニフィ 東豪寺プロダクション
元アイドルでSランクアイドルだった。麻薬で逮捕され後に自殺

音無小鳥 東豪寺プロダクション
元アイドルでSランクアイドルだった。母親もアイドルだった
東豪寺プロダクション時代は東豪寺麗華と対立を繰り返していたが仲は悪くなかった
現在では765プロダクションの事務員をしている
出演作品「アイドルマスター2 ときめきのSummer Days」

星井菜緒 東豪寺プロダクション
元アイドルでSランクアイドルだった。星井美希の姉
在籍期間が短かったがそれなりの実力はあった
出演作品「アイドルマスター」

かねしろあいり 東豪寺プロダクション
元アイドルでSランクアイドルだった。在籍期間が短かったが実力はあった。
今では双海亜美・真美の熱狂的なファン
出演作品「アイドルマスター」

神長瑠衣 東豪寺プロダクション
元アイドルでSランクアイドルだった。現在は女優として活躍している
初めは別のアイドル事務所だったが東豪寺麗華が引き抜いた
東豪寺麗華に心酔していたが後に軽蔑している
出演作品「アイドルマスター Eternal Prism01」

小早川瑞樹 西園寺プロダクション
元アイドルでSランクアイドルだった。絶頂期に飛行機事故に遭い・・・入院の後に死亡
出演作品「アイドルマスター2 ときめきのSummer Days」



紺野家の人々

紺野雪菜 茅場高校3年生
紺野家の長女で家を仕切っている。料理・勉強・運動何でも出来る
陸上部のエースであり、信頼も厚くファンクラブが複数存在する
趣味はメイク小物集めで他人をメイクするのが好き
ストレスが溜まりやすく、居候達にキツく当たっているが愛している
出演作品「アイドルマスターシンデレラガールズ」

紺野レオン 茅場高校3年生
紺野家の長男。百合・レズ大好き
普段は何かをしている。女性からの人気は高い
出演作品「アイドルマスターシンデレラガールズ」

紺野藍子
紺野家の次女。趣味は近所の公園をお散歩とゲーム
ゲーム廃人で妹の悠貴と揃ってゲームをする。AIDSを患っていて余命はわずかしかない
出演作品「アイドルマスターシンデレラガールズ」

紺野悠貴
紺野家の三女。趣味はミックスジュース作り・スクラップブック作りとゲーム
ゲーム廃人で姉の藍子と揃ってゲームをする。AIDSを患っていて余命はわずかしかない
出演作品「アイドルマスターシンデレラガールズ」

原田美世
紺野家の居候。趣味はバイクとクルマをいじること
ついつい暴走してしまい事故って入院してしまった
出演作品「アイドルマスターシンデレラガールズ」

相葉夕美
紺野家の居候。頭がお花畑の残念な人
花が大好きで家に花を飾るが紺野雪菜は嫌いな為撤去される
それでも懲りずに何度も行っている
出演作品「アイドルマスターシンデレラガールズ」

丹羽仁美
紺野家の居候。歴史大好き歴女でBLも嗜む
城を巡ったり歴史跡を巡ったりするのが好き
出演作品「アイドルマスターシンデレラガールズ」

脇山珠美
紺野家の居候。竹刀に恋する少女
剣道一筋で、人生を剣道に捧げているほどの情熱である
時代小説や時代劇が好きで丹羽仁美とは案外気が合う
出演作品「アイドルマスターシンデレラガールズ」

早坂美玲
バッジをつけたピンクのアニマル系フードを被っている。眼帯もつけているが事故による後遺症を隠すためである
ぬいぐるみ集めが好きで紺野家のみんなから愛されるマスコット的存在
出演作品「アイドルマスターシンデレラガールズ」

よっしゃ俺の担当いねぇ!

>>261
誰ですか?

・・・・・・・・・

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

グサッ

アスナ「あっ・・・やられた」

また仲間の1人が敵にやられてしまった。

アスナ「あと誰が残っているの?」

キリト「俺とサチ・・・・そして・・・」

ユウキ「僕もいるよ」

ラン「5人か・・・・沢山やられた」

サチ「リタイアした方が」

アスナ「このまま続行するわ、私とキリト君とランとユウキが前衛で戦うからサチはサポートして」

サチ「でも・・・」

アスナ「大丈夫、必ず勝つから」

ドラゴン「ぐぉぉぉぉぉぉぉ」

ユウキ「きた、行くよ」

キリト「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

グサッギサッグサッグサッ

アスナ「やぁぁぁぁぁぁぁ」

グサッグサッグサッグサッ

ドラゴン「ぐぉぉぉぉぉぉ」

ボォォォォォォォォォ

キリト「あぁぁぁぁぁぁぁぁ」

アスナ「キリト君!!!!」

ドラゴン「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉ」

サチ「来ないで・・・」

アスナ「このままじゃサチまでやられちゃう」


ユウキ「やぁぁぁぁぁぁぁ」

ラン「はぁぁぁぁぁぁぁ」

グサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッ

ユウキ「早くサチは下がって」

サチ「うん」

タッタッタッタ

ラン「私たちで頑張りましょう」

アスナ「・・・・・・」

この2人の動きには芸術的な美しさがある。誰もが見とれてしまう

ユウキ「マザーズ・ロザリオ!!!!」

ラン「ファザーズ・サンクチュアリ!!!!」

グサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッ

クリア

アスナ「・・・・・・・・凄い」

ラン「ハァハァ・・・疲れた」

ユウキ「ハァハァ・・・・・」


初めは1人で始めた・・・・1人でギルドを立ち上げて、1人でプレイをしていた
その後1人・・・・また1人と入り・・・いつの間にか中規模のギルドとなっていった

アスナ「・・・・・・」

キリト「お疲れアスナ」

アスナ「ランとユウキのおかげよ。あの2人また上達している」

キリト「もうこの世界の住人って感じだな」

アスナ「私も負けないようにもっと特訓しないと」

キリト「それじゃあ俺はサチと一緒に待ち合わせの約束があるから」

アスナ「またねキリト君」

キリト・・・彼には彼女がいる。サチという物静かな女の子
キリトと出会ったのは私の方が先だが、結局は叶わない恋物語だった

ユウキ「妬いてるのかい?」

アスナ「えっ//////////」

ラン「私はキリトよりアスナの方が好きだなぁ・・・・剣の動きが格好いいし美しいし」

ユウキ「僕だってアスナの方が好きだよ」

アスナ「もう・・・」

2人は私に懐いている。この世界に居るときはいつも一緒に居る

アスナ「ラン、ユウキ私当分は現実世界の方が忙しくなるからこっちにはあんまり行けないかもしれない」

ユウキ「そんな・・・・僕はアスナと少しでも一緒に居たいのに」

ラン「私だって」

アスナ「お詫びと言ってはなんだけど次は3人でクエストに行きましょ」

ブチッ

明日奈「あぁぁぁぁぁ」

晴「何事務所でゲームをしているんだ」

ガルス「休憩時間は終わっているよ」

明日奈「だからって急に切らないで」

陸久「帰ってからやれ、ゲーム廃人が」

夜空「うーん・・・」

学校とのイメージが違う、明日奈副会長ってこんな人なんだ

由愛「師匠、今の動きはどうでしたか?」

ガルス「いいと思うよ。多分」

由愛「もっと・・・・頑張る」

琴歌(現状では由愛ちゃんが1番ですね。もっとも限界ですけど)

練習は終了して解散となった

ガルス「午後9時・・・こんな時間か」

帰ったらご飯を食べて寝ないと

夜空「ガルス君はもう帰るの?」

ガルス「うん、そのつもりだけど夜空は?」

夜空「もう少し残る。飛鳥ちゃんがヨーヨーの技を見せて欲しいって言われたから」

飛鳥「ヨーヨーって格好いいと思わない?僕の心をワクワクさせる」

夜空「でもちょっとだけだよ」

飛鳥「僕の心が満足したらね」

ガルス「はははは、頑張って」

由愛「師匠・・・時間空いてますか・・・・」

ガルス「空いてるけど」

由愛「・・・・来て下さい」



事務所 屋上

由愛「夜の星空が綺麗です・・・・」

ガルス「そうだな、美しい」

由愛「・・・・・お礼を言います。今日までありがとうございました師匠」

ガルス「どうしたんだよいきなり」

由愛「もうすぐ・・・です・・・今日の12時になれば・・・今週の私は死にます」

ガルス「!!!!!!!」

由愛「正直言って怖いです・・・私がどうなるのか・・・・」

ガルス「・・・・・」

ガルス「どうなっても自分の記憶には今週の由愛は生き続ける。絶対に忘れたりはしない」

由愛「師匠・・・」



ガルス「・・・・・」

屋上に呼んだと言うことは最後まで居て欲しいと言うことなのだろうか、だとしたら12時まで居ないとな

ガチャッ

陸久「こんな場所に居たのか・・・まったく」

陸久「電話が来ている。雪菜って人からだ」

ガルス「雪菜・・・姉さんからか」

一体この時間に何の電話だろうか・・・

由愛「・・・・・・」

ガルス「由愛・・・・ちょっと待ってて、すぐ戻るから」

由愛「・・・・・・・」

・・・・・・

ガルス「はい、もしもし」

雪菜「・・・・・・」

ガルス「どうしたんだ、事務所に電話なんて掛けて」

雪菜「藍子と悠貴が倒れました」

ガルス「・・・・・!!!!!」

雪菜「今病院に向かっています。ガルスも・・早く」

ガルス「分かった!!!行くよ!!!!」

なんでこんな事になってしまったんだ。

ガルス「・・・・・・・」

由愛「師匠・・・」

ガルス「行かなければならない用事が出来た」

由愛「・・・・・行って下さい。」

ガルス「・・・・・・ごめんなさい」

タッタッタッタ

由愛「・・・・・・・」

由愛「・・・・・・・」ポロポロ

飛鳥「・・・・・由愛」

病院

ガルス「・・・・・着いた」ハァハァ

レオン「遅かったな・・・もう今はスヤスヤと寝てい」

ガルス「そうか・・・」

レオン「5月中に亡くなるというのが妥当だろ」

ガルス「簡単に言うな」

レオン「死ぬ運命の人間だ。俺たちは何度も目にした光景だろ人が死ぬなんざ」

ガルス「・・・・」

レオン「まぁ悲しい素振りはしておけ。一般人らしく演技するんだ」

ガルス「・・・・・・分かっているよ」

レオン「俺は帰って寝る。じゃあな」

ガルス「・・・・・」

この人は・・・もう・・・



ガチャッ

悠貴「zzzzzzzz」

藍子「zzzzzzzz」

ガルス「・・・・・・遅れてごめん」

美玲「なにをしていたんだ!!!」

雪菜「美玲は黙ってて」

ガルス「大丈夫なのか・・・」

夕美「もうかなり危険な状態・・・いつ・・・」

雪菜「死にません、必ず生き続けます」

ガルス「そうだよ、まだ決まったわけじゃ無い!!!信じよう」

雪菜「私は陸上部を辞めて看病に専念します」

ガルス「なにもそこまでしなくても・・・みんなで毎日交代で見舞いに行けば」

雪菜「家族より大切なものなんてありません」

雪菜「明日、顧問に言います」

ガルス「辞める方が駄目だ。2人は大会を楽しみにしていたんだよ」

雪菜「・・・・・」

ガルス「2人の為にも陸上を頑張ろうよ」

雪菜「・・・・・・そうですね。」

ガルス「明日も練習があるんでしょ?だったら帰ろう・・・・自分があとは残るから」

ガルス「夕美さん送って下さい」

夕美「あっはい」

ガルス「・・・・・」

こうして今日は自分が病院に残ることにした

チッ…俺の担当のエムマスキャラいねえのか糞だなシネよ

5月1日(月)

悠貴「zzzzzzzzzz」

藍子「zzzzzzzzzz」

ガルス「美しい寝顔をしている」

とてももうすぐ死ぬような雰囲気には見えない

ガルス「・・・・・」

悠貴「ん・・・」

ガルス「目が覚めたか?」

悠貴「兄さん・・・ここは・・・・」

ガルス「病院、倒れたんだよ」

悠貴「!!!!!」

悠貴「そっか・・・・僕倒れちゃったんだ」

ガルス「今はゆっくり休むんだ」

悠貴「僕ってもうすぐ死ぬのかな」

ガルス「諦めたらその分早く死ぬ、ようは気の持ちようだ」

悠貴「生きたい・・・せめてあと少し」


>>274
誰ですか?

ガルス「飲みたい飲み物とかあるか?」

悠貴「オレンジジュース」

ガルス「分かった、買いに行くよ」

バタンッ

ガルス「・・・・・」

飛鳥「世界の終わりが近づいている顔をしているね」

ガルス「二宮飛鳥!!!!」

飛鳥「けっこう探したんだよ。何せ僕の友達が入院したんだから」

ガルス「友達・・・・藍子か?悠貴か?」

飛鳥「僕は強欲だからね。どっちもだよ」

飛鳥「それで・・・生命維持室に入って良いかな?」

ガルス「・・・病室に別に入っても良い。友達なんだろ」

飛鳥「それじゃあ入るね」

ガチャッ

ガルス「二宮飛鳥・・・本当におかしな奴だ」



ポチッ

ガタンッ

ガルス「100%果汁オレンジ・・・・よしっ」

これ好きなんだよなぁ・・・オレンジジュースは好きだ

ガチャッ

ガルス「買ってきたよ」

悠貴「ありがとう・・・」

藍子「おはようごさいます」ペコリッ

ガルス「藍子も起きたか

飛鳥「しかしオレンジジュースは甘くて僕には合わないね。ブラックコーヒーが1番だよ」

ガルス「嫌なら飲まなくてもいい」

飛鳥「せっかくだし飲む」ゴクゴクッ

飛鳥「甘い・・・」

藍子「聞きました、兄さん奈良県に行くのですね」

ガルス「奈良?」

飛鳥「もしかして連絡を見てなかったのかな」

飛鳥「奈良で仕事が入って、今日の朝に集合するって話」

ガルス「今日の朝・・・もうすぐじゃないか!!!!」

ガルス「いつ連絡していたんだ?」

飛鳥「昨日の午後11時くらいかな」

ガルス「11時は病院に居たからなぁ・・・携帯も持ってないし・・・・」

飛鳥「今から準備した方が良いね

藍子「奈良漬けを一度食べてみたい・・・だから買ってきて欲しいなぁ」

悠貴「僕は柿の葉寿司かな」

ガルス「お土産か、別に構わないけど」

藍子「やった♪」

悠貴「うん♪」

ガルス「早く戻らないと・・・飛鳥、悪いけど後は任せる」

飛鳥「2人は僕が頂くから安心して」

ガルス「・・・・・」

綾野家

夜空「準備万全、いよいよ出発」

珪子「お姉ちゃん当分帰ってこないの?」

夜空「うん、アイドルの仕事で奈良県に行くから」

珪子「奈良県・・・・」

夜空「心配しないで大丈夫だから」

珪子「・・・・」

夜空「柿の葉寿司買ってくるから楽しみにしてて」

珪子「うん、待ってる」

夜空「・・・・・」

また奈良県にやって来る日が来るなんて



夜空「おはようごさいます」

琴歌「おはようごさいます。後は1人ですね」

巴「どうせまた寝坊じゃ、あと五分で間に合うのか」

陸久「ちゃんと管理できない奴がアイドルとは笑わせる」

由愛「・・・・・」

響子「ねぇよっくん」

夜空「どうたの響子」

響子「あのガルスって人・・・本当にアイドル活動しているの?」

夜空「うーん、そのはずだけど」

響子「そのうちユニットを組まされたりするのかな」

夜空「多分そうなるけど、そこまで嫌いなの?」

響子「怖い・・・なにかとてつもなく怖い感じがする」

夜空「そうかな?」

飛鳥「ガルスさんとは昔からの親友でしたよね。何かありませんでしたか?」

夜空「私とガルス君は中学校の途中からだからね。それ以前は・・・」

ガルス「うぉぉぉぉぉぉぉお、間に合った」

琴歌「これで全員ですね。出発します」

晴「ワクワクしてきたぜ」



・・・・・・・

晴「新幹線なんて初めて乗ったぜ」

明日奈「私は修学旅行や親の仕事で何度か乗ったから」

晴「いいよなぁ・・・俺も沢山乗りてぇよ」

ガルス「取りあえず、琴歌さん。奈良での仕事は?」

琴歌「今日の仕事は取りあえずはローカル番組に出演するだけですね。」

ガルス「ローカル番組って事はいきなり良い仕事じゃ無いですか!!!」

琴歌「ただし出られるのは3人だけ、私は確定するとして残り二枠は着いてから考えます」

ガルス「つまりは争うって事だよな、このメンバーから出場するのを」

琴歌「はい・・・」

ガルス「よしっ負けない、必ず枠を取ってみせる」

藍子と悠貴に少しでも頑張っている姿を見て欲しい・・・頑張って居るぞって

ガルス「もし枠取れたら録画しないと」




夜空「ガルス君かぁ・・・」

そう言えば私とガルス君が出会う前の話は聞いたことが無かったなぁ
今まで考えたことも無かった・・・でも気になってきた

夜空「・・・・・・」

夜空「でも過去なんて関係ないよ。大事なのは今」

夜空「気分転換に誰かに話しかけよう」

夜空が話しかける人物
コンマレス↓

1~20 五十嵐響子 21~40 氏家むつみ 41~60 竜胆 61~80 三好紗南 81~100 シオン

紗南「♪~♪~」

夜空「面白そうだね」

紗南「信長の野望って言うゲームだよ」

夜空「天下統一するゲームって言うのは知ってる」

妹が昔やっていたっけ、勢力は確か島津家で

紗南「あたしは一応全ての勢力で天下統一したからこのゲームには飽きているんだけどね」

紗南「暇だから三好家でまたプレイしているんだ」

夜空「三好三人衆のところだよね。その当時だと当主は三好長慶」

紗南「もしかして戦国時代好き?」

夜空「ううん、歴史は嫌い。でも頭にインプットされている」

無理矢理覚えさせられたから・・・歴史検定も取らされて嫌と言うほど学んだ

紗南「変わってるね」

夜空「そうかな」

紗南「そうだ、ちょっとやってみる?」

夜空「いいの!!!ありがとう」



三好家が滅亡しました

夜空「滅亡しちゃった」

紗南「いきなり毛利家に攻めるからだよ。もっと内政とかしないと」

夜空「難しいねこのゲーム」

紗南「そうでも無いよ。三好家なんて簡単な方だし」

紗南「次は音ゲーでもする?」

夜空「うん」

紗南「765プロダクションの曲を集めた音ゲーなんだけど、やりたい曲は?」

夜空「どれも分からない・・・」

紗南「・・・・・・本当にアイドル目指そうとしてるのか怪しい」

夜空「この人の曲は知ってる。魔法をかけてだ」

紗南「秋月律子とはまたマイナーな人を・・・どうぞ」

夜空「よーし、頑張るよー」

紗南「凄い・・・パーフェクトだ」

夜空「簡単だったね。もっと難しいと思ってたけど」

紗南「ゲーム経験は?」

夜空「うーん、最後にやったのは小学校低学年かな」

紗南「・・・・それでその腕か、凄いね」

夜空「そうかな音ゲーは『アイドルマスターシンデレラ東豪寺』をしてただけだし」

紗南「!!!!!!」

紗南「幻と言われた作品・・・確か奈良県の一部でしか流通しなかった伝説のゲーム」

夜空「そうなの・・」

紗南「プレミア価格で最低でも1000万はする」

夜空「へぇーそこまでするんだ」

紗南「今度見せて!!!」

夜空「いいけど」

紗南「やった!!!!!」

夜空「・・・・・」

あのゲームってそんなに価値があったんだね。

「zzzzzzzz」

?「起きて下さい。」

「寝てたのか・・・・今」

?「あんまり寝過ぎると怒られちゃう」

「でも不思議な夢を見ていたんだ。僕がアイドル活動をしているんだ。」

?「アイドル?なにそれ?」

「歌って踊るってやつ」

?「ふーん、面白いの?」

「まだ始まったばかりだから分からない」

?「私はお姫様になる方が良い、そして王子様と一緒に・・・むふふ♪」

「また妄想の世界に入ったか」

?「現実なんて・・・」

「・・・・・」

?「だってすでに死んでいるから」

「え」

?「もうすぐ夢から覚めます。それではさようなら」

「待って・・・まだ」

ガルス「あぁぁぁぁぁぁ」

ガルス「夢・・・・あれ・・ここが現実か」

ガルス「最近疲れているのかな、こんな夢をみるなんて」

心の中では望んでいるのだろう、再開を・・・でも訪れはしない

ガルス「気分転換に誰かと話しに行くか」


ガルスと会話するキャラ

コンマレス↓

1~20 成宮結愛 21~40 西園寺陸久 41~60 二宮飛鳥 61~80 村上巴 81~100 土屋亜子

陸久「・・・・・なんて事だ、経営が上手く行っていない」

ガルス「難しい資料ばかりみたいだね」

陸久「お前みたいな凡人には理解できない世界だ。俺は西園寺の全てをいずれ継承する・・・・その為の勉強だ」

ガルス「へぇーそりゃ凄いね」

陸久「本当に理解しているのか?」

ガルス「少しは知っている。西園寺は明治時代以降にに勢力を伸ばした」

ガルス「ただし戦後から徐々に衰退しつつある。原因は水瀬財閥との争いに敗れたから」

陸久「だが我々は愚かな東豪寺とは違う。ちゃんと争うことを諦めた。違う分野で生きることにしたのさ」

ガルス「東豪寺家・・・」

陸久「だがそれは間違っている。戦わずして諦めることは負けを認めることだ」

陸久「東豪寺は最後まで諦めなかった。」

陸久「美しく気高く・・・」

陸久「そういえば・・・シオンとかいう奴。何者だ」

ガルス「それはこっちが聞きたい。アンタの姉さんは知らないのか?」

陸久「あの二宮飛鳥が連れてきた。一応は素顔を見たらしいが教えてはくれなかった・・・それどころか」

・・・・・・

陸久「誰なんだあの人」

琴歌「シオンさんの事は安心して下さい。私が保証します・・・・ですから余計な詮索はしないでください」

・・・・・・

陸久「という訳だ」

ガルス「・・・」

陸久「しかし何故素顔を隠す必要があるのか」

ガルス「もしかして昔アイドルをやっていたとか」

陸久「そうか・・・・なるほど」

新大阪駅

琴歌「着きました。ここから乗り換えます」

夜空「長かったよ」

明日奈「ここから大阪駅に行って、また乗り換えて・・・」

晴「まだあるのかよ」

琴歌「ここから奈良駅に着くまでにあるゲームを出します。到着までに考えて下さい」

ガルス「・・・・・ゲームか」

巴「上等じゃ」

むつみ「・・・・難しいのは嫌です」

琴歌「ルールは簡単です。東豪寺プロダクションのSランクアイドルを言って下さい」

竜胆「確かに簡単だね」

琴歌「ただし、他の人と被ってはいけません」

飛鳥「被らないように考えなきゃいけないね」

陸久「それでローカル番組の出る人を選別するつもりだな・・・面白い」

琴歌「はい。これはローカル番組に出られる人を選ぶためのゲームなので頑張って下さい」

シオン「・・・・・・」


夜空「東豪寺プロダクションのSランクアイドルは・・・・・」

響子「全部で13だね」

夜空「レッドショルダーは複数ユニットだけど1つに換算するのかな」

琴歌「はい」

亜子「うーんどれにしようか迷う。テレビには絶対出たい」

ガルス「考えても仕方ないよ、これはゆっくりと休憩した方が良い・・・・おやすみ」

飛鳥「そうだね。僕も寝よう」

シオン「zzzzzzzz」

夜空「余裕ある人は羨ましい」

私は到着するまでずっと考えていた

奈良駅

琴歌「さぁ順番に聞いてみたいと思います。呼ばれたら順番に来て下さい」

ガルス「夜空は何を言うんだ?」

夜空「秘密、言ったらゲームにならない」

ガルス「いやいや別に言ってもいくらでも琴歌さんに言うまでは変更できるじゃ無いか」

ガルス「ちなみに自分は、音無小鳥かな」

夜空「けっこう言うと思うよ」

ガルス「あえて王道でいく」

琴歌「次ガルス君」

ガルス「はい」

・・・・・・

琴歌「はい、お疲れ様です。それでは結果発表と行きましょう」

紗南「・・・・・」ドキドキ

飛鳥「ふ・・・・これはもらったかな」

ガルス「来い・・・テレビに出る」











琴歌「まずは二宮飛鳥さん・・・・伝説のアイドルラグナ・マグニフィ」

ガルス「ラグナ・マグニフィか・・・」

wikiで調べたら麻薬で逮捕されて自殺したアイドル・・・本人は否定していたが

飛鳥「自殺したってところに何を感じる・・・だから選んだ」

琴歌「次は三好紗南さん・・・・レッドショルダー」

夜空「あっ・・・レッドショルダー」

竜胆「まぁ無難だよね」

紗南「ボトムズに賭けてみる、後悔はしない」

琴歌「次は氏家むつみさん・・・東豪寺麗華」

ガルス「もうきたか早いな」

むつみ「1番有名なところは意外に来ないと思います」

琴歌「次は村上巴さん・・・東豪寺麗華」

巴「もう被ってしもうたか、悔しいが負けてしまった」

琴歌「これで村上巴さんと氏家むつみさんは脱落となります」

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