伊織「亜美と真美の髪型を逆にしたら入れ替わった」 (64)

書き溜めなし
だらだら投下

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真「何を言ってるの?」

伊織「まあ聞いて」

伊織「これは数時間前の話よ...」


~~~数時間前~~~

亜美「zzz...」

真美「zzz...」

伊織「珍しく二人が寝てるわ...」

伊織「...」

伊織(すっごい悪戯したい)

伊織(でも...この私が2つも歳の離れた双子と同じようなことをするのは...)

伊織(いやでも、すっごい気持ちよさそうに寝てるから余計...)

伊織(ダメよ水瀬伊織!私はそんなお子ちゃまじゃないでしょう!)

伊織(そうよ!私は!)



伊織「こ、これは仕返しよ!」

伊織「悪戯じゃないわ!」

伊織(とは言ったものの何をしようかしら)

伊織(まずはいつも二人がやっているように)

伊織「あった」ポン

伊織(顔に落書きとかよね)

伊織(あ、でもこのあと仕事があったら...)

伊織(......ないみたいね)

伊織「よいしょっと」

伊織(描くのはてきとーに○と☓とかでいいわよね)


伊織「できた」ホッ

伊織(物足りないわね...)

伊織(そうだ!)

伊織(髪型逆にしときましょ)

伊織「...」ワサワサ

伊織「ふぅ~」

伊織「あとは起きるのを待つだけね!にひひ♪」

真「伊織が悪戯ねぇ~」

伊織「この際そこはどうでもいいのよ」

やよい「亜美と真美が入れ替わったんだよね?」

伊織「ええ、信じられないけど、多分入れ替わってるわ」

真「まさか」

伊織「これは悪戯をしてから数十分後の出来事よ」


~~~~~
亜美「おはよー亜美ー」

真美「ん~...おはよー」

亜美「いつの間にか寝ちゃってたねぇ~」

亜美「そうだねぇ...ってああ!!」

真美「ん?」

真美「うわああ!」

亜美「あっははは!亜美なにそれぇ!顔にばってん描いてある~!」

真美「真美だって丸描いてあるよ~!」

亜美「うええ?!」

真美「もしかして...」

亜美「真美たちがイタズラされた...?」

真美「そ、そんな...」

伊織「という具合にお互いを呼んでいたのよ」

やよい「だ、大事件ですーっ!」

真「...伊織の悪戯に気づいてたんじゃないの?」

伊織「その可能性は捨てきれないけど...」

真「だいたい人が入れ替わるわけないだろー?」

やよい「でもでも、もしかしたら本当に...」

伊織「ええ、本当に入れ替わってる可能性もあるわ」

真「そんなこと...」

伊織「だからそれを証明するためにも」

やよい「ためにも?」

伊織「尾行よ」

真「えぇ?!」

やよい「び、尾行...」

伊織「確かに尾行は良いとは言い切れない行為だわ」

伊織「でも、もし本当に入れ替わってるとしたらそれは私の責任」

伊織「だからなんとしても真相を突き止めて解決する必要があるわ」

やよい「わ、私も賛成です!」

伊織「真も話を聞いた以上、手伝ってくれるわね?」

真「ぼ、ボクはいいかn」
伊織「じゃあ早速二人を監視するわよ!」

真「話を聞けえ!」

亜美「ちっくしょおー!真美たちにイタズラするなんてぇ!」

真美「これは犯人を突き止めて徹底的に絞り上げるしかないっしょ!」

亜美「おー!」

真美「...真美ー、これ落ちないよー...」

亜美「うぅ...真美の丸も落ちないよ...」

真美「くっそぉ~、絶対に許さないんだかんね!」


やよい「なんかすっごい怒ってるよ?」

真「そりゃあねえ」

伊織「今はそんなことは重要じゃないわ」

真「でも本当にお互いを自分の名前で呼び合ってるの?あれ」

やよい「二人共いつも通りにしか見えないよー?」

伊織「あの二人のでこを見なさい」

真「亜美が☓で真美が○」

伊織「ええ、二人にはそう見えるかもしれないわ」

伊織「でも実際は違うの」

伊織「私が髪型を入れ替える前に落書きした時は確かに亜美が○で真美が☓だったわ」

やよい「じゃあやっぱり...」

真「ねぇ、伊織」

伊織「何かしら」

真「一応聞いとくけど、二人と協力してボクたちを騙してるわけじゃないよね?」

伊織「私がそんな悪戯すると思う?」

真「この話が本当なら亜美たちにしてるじゃないか...」

やよい「あ!二人がこっちに来るよ!」

伊織「行くわよ!」

真「うわぁ!」

亜美「これじゃ安心して事務所じゃ寢らんないじゃん!」

真美「そーだそーだ!」




伊織「行ったみたいね」

真「今のセリフ、あの二人が言うんだ...」

やよい「ねぇ伊織ちゃん」

伊織「どうしたの?」

やよい「もし二人が髪型を入れ替えると中身まで入れ替わる体質だったら」

真「どんな体質だよ...」

やよい「これまでにすでにもう入れ替わってて、私たちが亜美だと思っていたものが実は...」

伊織「やよい!」

やよい「!」

伊織「考えても仕方ないわ」

伊織「それにもしそうだとしたら」

伊織「見つけた私たちがなんとかするのよ」

やよい「!」

伊織「あいつらは765プロの仲間だもの」

伊織「ほっとけないわ!」

真「...」

やよい「伊織ちゃん...」

伊織「だから今はとりあえず様子を見ましょう」

やよい「うん!」

亜美「犯人の手がかりとなるものを探すぞ、亜美隊員」

真美「うむ、そうですな」

亜美「まず真美たちの顔に書いてあったダイイングメッセージ...」

真美「これはかなり重要な手がかりですな」

亜美「そしてテーブルにはそれを描いたと思しきペン」

真美「これで描いたことはほぼ確定ですな」

亜美「ここから導き出される答えは...」



やよい「なんかいつも通りだね」

伊織「やはり入れ替わってる説が濃厚か...」

真「いやいや」

やよい「見てるだけだと本当に何もわからないねー」

伊織「ええ、違和感の無さからも入れ替わってるとしか思えないわ」

真「ボクはもう頭が痛いよ...」

伊織「そしてもう一つ問題が発生したわ」

やよい「え?」

伊織「あの二人が悪戯の犯人に気づいた場合」

やよい「あ!」

伊織「私は間違いなく警戒され、尾行も難しくなるわ」

やよい「じゃあ、二人が正解に辿り着く前に原因を解明しないといけないんだね!」

真「...」

伊織「ええ、そうなるわ」

亜美「う~む、難しいですなぁ」

真美「犯人は相当頭がキレるとみた」

亜美「これは過去最大の難事件かもしれんな...」

真美「むっ!真美隊員!」

亜美「なにかね?亜美一等兵」

真美「これを発見いたしました!」

亜美「うむ、これは」

真美「おそらく、犯人の毛髪ではないかと」

亜美「ふむ...カンシキにまわしておけ、これは重要な手がかりだ」

真美「はい!真美隊員!」



真「一体どこに回す気なんだあの二人」

伊織「まずいわね」

やよい「か、髪の毛が見つかっちゃった...」

伊織「これは一刻も早く解決させなければいけないわ...」

真「いや髪の毛一本見つかっただけでそんな...」

伊織「真!」

真「は、はい!」

伊織「いい?これは遊びじゃないのよ」

真「...」

伊織「これは765プロの存続に関わる大事な事件なの」

やよい「私たちの失敗は組織にとって大きな影響をもたらします!」

伊織「わかったら以後、そのような軽率な発言は控えなさい、いいわね?」

真(絶対遊んでるよねこの二人...)

伊織「返事!」

真「はい...」

亜美「時に亜美少佐」

真美「何かな?」

亜美「監視カメラの映像はどうなっているのです?」


やよい「!!」

伊織「監視カメラ?!」


真美「む、そうだな、きっと犯人の素顔が写っているに違いない...」

亜美「ふふふ、年貢の納め時というやつですな」



伊織「やられたっ!!」ダン!!

やよい「まさに...用意周到!狡猾っ!」

伊織「ここまでしていたなんて...」

真(亜美と真美はノリで言っているんだろうけど...)

伊織「このままでは...」

真(目がマジだよ...)

やよい「あ!」

伊織「なにか案が?!」

やよい「うん!真さんに頼んで二人の妨害をしてもらうんだよ!」

真「うぇええ?!ボク?!」

伊織「...こちらから接触するの?」

やよい「はい、落書きした時に使用したペン、現場に落ちていた髪の毛、そして監視カメラの映像...」

やよい「これだけの証拠をたったこれだけの時間で集めた二人なら伊織ちゃんに気づくにはそう時間はかからない...」

伊織「くっ...」

真(監視カメラはともかく他の証拠は証明ができないよ...)

伊織「もう...真に頼るしかないというの?...」


真美「って真美ィ、これ亜美たちの髪の毛じゃんかー」

亜美「えぇ?あ、ほんとだー、こりゃ真美のだね、あはは」

真美「しっかりしてくださいよぉ真美隊員~!」

亜美「いやいやすまんねえ!」


伊織「...」

真(まぁ、髪をいじられた二人のほうの髪の毛が落ちてる可能性のほうが高いよね)

真(でもどっちの髪の毛かってわかるもんなのか...?」

伊織「ひとまず、答えからは一歩遠のいたようね」

やよい「よかったですー」

亜美「にしても、ここを探しててももう手がかりはないっぽいねー」

真美「だねー、やっぱりここは一人ずつ聞き込みっしょ!」


伊織「まずいわ...今この事務所私たちしかいないわよ!」

やよい「聴き込まれる!」

真(すっかり監視カメラの設定忘れちゃってるよ)

伊織「仕方ないわ...」

やよい「何か策があるの?!」

伊織「ええ、といっても、多分時間稼ぎにしかならないわ」

真「仕事がないなら帰ればいいんじゃ」

伊織「ロッカーに隠れるわ」

やよい「!!」

真「話聞けってんだよぉ!」

やよい「ロッカーの中に一人ずつ入れば...」

伊織「ええ、少しの間時間稼ぎができるわ」

真「時間稼ぎする必要ないでしょ...」

伊織「私は一番奥のロッカーに行くわ、きっと奴らは前から調べていくはず、少しでも時間を稼ぐためにも、やった本人は最後がいいわ」

真(もう突っ込まないぞ)

伊織「真は一番先頭をお願い」

やよい「私は二番目だね!」

伊織「よし!くれぐれも見つからないよう!いくわよ!」

やよい「はい!」

亜美「あれぇ?事務所だれもいなかったっけ」

真美「亜美たちが寝る前はピヨちゃんといおりん、まこちんとやよいっちにはるるんとお姫ちんがいたはずだよ」

亜美「つまりその中に犯人がいるわけですな...」

真美「全員いないところを見ると、仕事に行ったか、イタズラがバレるのを恐れたか」

亜美「またはイタズラをしてから仕事に行ったという線ですな」


真(狭いなぁロッカー)

伊織(ロッカー狭いわね)

やよい(晩御飯どうしよっかなぁ)

ガチャ

春香「ただいまー」

亜美真美「お!」

春香「あれ?亜美たちだけ?」

亜美「んっふっふ~、真美たちだけだと何か不都合があるのですかな?」

真美「なにかやましいことでもあるのですかなぁ?」

春香「ええ?」

春香「ていうかどうしたの二人共その顔」

亜美「ほほぉ~ん、しらを切るつもりですか~そうですか」

真美「いおりんのでこは騙せても亜美たちの目はごまかせないぜぇ嬢ちゃん」

春香「...」

春香「...何があったのか聞きましょうか」

真伊織(春香がノッてきたああああ!!??)

亜美「事の発端は数時間前」

亜美「真美たちは深い眠りに落ちていた

真美「亜美たちが目覚めるとそこには見慣れない印がお互いの顔にあったのだ...」

春香「つまり、それをやった犯人を見つけたいと」

亜美「ああ、飲み込みが早くて助かるよ」

真(飲み込みも何もそれ以外あるのか)

春香「私も協力するわ」

亜美「おお!」

真美「ありがたい」

真美「しかしはるるんよ」

春香「?」

亜美「君はまだ犯人でないことを証明できていない」

真美「ああ、その通りだ」

亜美「容疑は完全には晴れていないと知れ」

春香「...」

春香「うん、仕方のないことだよ」

亜美「といってもまずは聞き込みが先だ」

真美「えぇ~天海春香くん、君は亜美たちが寝ていることを知っていたかね?」

春香「そりゃ今の話を聞かされたからね」

春香「でも私が出かけるときには亜美たちはまだゲームしてたと思うけど」

亜美「え?あの時もういなかったの?」

真美「いつの間に...」

亜美「まぁ、それはいい、つまり犯行時刻にははるるんは現場にはいなかったと」

貴音「話は聞かせていただきました」

亜美真美春香「?!」

貴音「私がこの事件を全力で解決に導いてみせましょう!」

亜美「頼もしい!」

真美「協力も心強い!」

亜美「しかし聞き込みが先だ」

貴音「私、ただいま仕事から帰ってきたばかりで二人が床に就いていたことは存じませんでした」

真美「お姫ちんもいつの間にか仕事に行っていたのか...」

春香「ちなみに私より先に出て言ってたよ」

貴音「その通りです」

真美「じゃあピヨちゃんといおりんとまこちんとやよいっちの行方は知ってる?」

春香「小鳥さんは確か買い出しに行っていたはずだよ」

貴音「ええ、私もそのように伺っております」

春香「他の3人は今日は仕事なかったと思うんだけど」

亜美「帰っちゃったのかな?」

貴音「いえ、真美、あちらをごらんなさい」

真美「あ!いおりんたちのバッグ!」

春香「つまり出かけているか」

亜美「あるいは...」

貴音「事務所の中...」

真(あ、狙いがボクたちに定まった)

ロッカー<まずいわ!バッグの隣に財布を置きっぱなしにしてる!

真(それはだめだろ伊織...)

ロッカー<財布を持って行ってないことから事務所にいるのがバレる...

真(というか、静かにしたらどうなんだ)


亜美「しかし、お姫ちんよ」

真美「この事務所はどうやら亜美たちしかいないみたいなんだよね~」

貴音「なんと」

春香「それはおかしいね」

亜美「え?」

真美「あ!真美!見て!」

亜美「あー!いおりんの財布!」

貴音「外に財布なしで出歩くでしょうか...」


ロッカー<やっぱりいー!

真(隠れる気ないよね)

亜美「いおりんがいるのはほぼ確定だね!」

真美「もしやよいっちとまこちんが出かけてたらイタズラしてたのはいおりんだけってことになるね」

春香「てか...伊織が悪戯って」

貴音「面妖な」

亜美「隠れる場所といったらロッカーっしょ!」

真美「それじゃあ突撃~!」


真(とうとう来たか)

真美「まあとりあえずここから...」

ガチャ



真「やぁ」

亜美「まこちん」

春香「真ぉー」

真(ここで怪しまれないようにするにはどうすれば...)

真「どうしたの?」

亜美「それはこっちのセリフだよ」

真美「やぁやぁまこちん、こんなところで会うなんて奇遇だねえ?」

貴音「なぜこのようなところに?」

真(ここで正直に話すべきなんだろうか...)

春香「それよりも出てきたら?」

真「そうだね」


亜美「さぁ、洗いざらい吐いてもらおうか」

真(まぁ、時間の問題だしいいよね)

真「やったのは伊織だよ」

ロッカー「」ガタッ

真美「まだなんも言ってないよ!」

真「いや、ほら、そこのロッカーあるだろ?そこに伊織がいるからさ」

亜美「どれどれ」

ガチャ

亜美「?」

真美「まこちーん、往生際が悪いよ?がらんどうじゃんか」

真「え?!」

真「!」

伊織(ふはははは!かかったわね!ここなら絶対に見つからないわ!)

真(とか思ってるんだろうけど!かかってるの伊織じゃんこれ!)

貴音「はて...これはなんでしょう」

真美「コート?」

亜美「最近寒いからねぇ」

春香「!!!」

春香「...」

春香「亜美、真美、扉の内側」

亜美真美「え?」

春香「何やってんの伊織」



伊織「いやぁ寒くて」

亜美「」

真美「」

真美「いおりん、流石にそれはないよ...」

亜美「いや、最初に見つけられなかった真美たちも大概かもしれない」

貴音「面妖な」

伊織「う、うるさいわね!」プラーンプラーン

春香「とりあえず、降りて話をしよう」



~~~~

伊織「というわけよ」

春香「亜美と真美が入れ替わったねえ」

貴音「真、信じ難いものですね...」

亜美「それはそうとしていおりん」

真美「この顔のイタズラしたのもいおりんなんだよね?」

伊織「......えぇ、そうよ」

亜美「ふぅ~ん、いおりんがねぇ...」ニヤニヤ

真美「そっかそっかぁ」ニヤニヤ

伊織「な、何よ!」

真美「真美~どうするー?」

亜美「まぁいおりんだしねぇ~」

真美「今回は許してあげよっかぁ」ニヤニヤ

亜美「だねぇ~」ニヤニヤ

伊織(すっごい屈辱的...)グッ

とりあえず疲れたから終わり

明日時間があれば再開します

ちょっとずつ投下

亜美「でも真美たちが入れ替わってるなんて信じられる~?」

真美「全然」

亜美「だよねぇ」

伊織「間違いないわよ、あんたたちがわざとやっていないならね」

やよい「では状況を整理しましょう!」

春香「!?」

貴音「いたのですか」

亜美真美「やよいっち~!」

やよい「今亜美の身体には真美が入っていて真美の身体には亜美が入っている」

亜美「つまり今の真美は真美のカッコした亜美であって本当は真美じゃないの?」

真(ややこしい...)

真美「じゃあ亜美は亜美のカッコした真美であって本当は亜美じゃないんだ!」

貴音「......?」

春香「...」

真「あ!わかった!」

○「うええ?!これはひどすぎるっしょ~!!?」

☓「そうだよー!横暴だ横暴だー!」

伊織「あら、これでいいじゃない」

やよい「自分のことを真美って呼んでる○が亜美で」

やよい「自分のことを亜美って呼んでる☓が真美だね!」

貴音「真、良い案かと」

春香「これでいこっか」

○「うあうあ~!みんなして真美たちをいじめる~!」

☓「まぁまぁ、○よ、落ち着くのだ」

○「呼び方まで○なの~?!」

真美「まぁそんな冗談は置いといて」

亜美「真美たちの髪型を入れ替えると中身が入れ替わるということはあんまりないと思うよ」

春香「私もそう思う」

真「ボクは最初からそう思ってたよ」

伊織「なぜそう思うのかしら」

真美「だって亜美たち今まで髪型入れ替えてイタズラしたこと何回もあるよ?」

春香「それもそうだね」

やよい「たしかにそうかもー」

貴音「しかし、髪型を入れ替えたうえで演技をすれば問題ないのでは?」

真「ごめん、なんだかわけわからなくなってきたよ」

伊織「私がイタズラしたときは二人共寝ていたわ」

伊織「つまり、無意識の内に髪型を入れ替えられるとお互いが入れ替わるんじゃないかしら」

亜美「お、なんかそれっぽいこと言ってる」

伊織「バカにしてるのかしら?」

貴音「なんと」

亜美「じゃあ試してみる?」

伊織「ええ、じゃあ寝なさい」

真「さっき起きたばかりじゃないか」

春香「そんなにすぐ寝れるの?」

亜美「zzz...」

真美「zzz...」

真「うっそ...」

春香「これも一種の特技なんじゃないかな...」

伊織「ほんとに寝てるんでしょうねこれ」

貴音「確認しましょう」

やよい「えい」パシッ

亜美「...」

真「今割りと強くやったよねやよい」

やよい「そうですかー?」

春香「亜美は本当に寝てるみたいだね」

伊織「次は真美ね」

貴音「では私が」パシッ

真美「...」

伊織「寝てるようね」

春香「じゃあ髪入れ替えよっか」

伊織「待って」

やよい「どうしたの伊織ちゃん?」

伊織「給湯室に行くわよ」

真「?」

~~~給湯室~~~
伊織「髪型は入れ替えないわ」

真「え?」

春香「あ~」

伊織「二人が起きたらアイマスクをして自分は誰かを問いかける」

伊織「その時○の亜美が自分は亜美だと答えたらあいつらのイタズラってことよ」

貴音「なるほど」

やよい「それってすっごいいい案かも!」

真「それで入れ替わってなかったら?」

伊織「その時はもう信じるしかないわよ」

真「う~ん」

春香「とりあえずアイマスク取ってくるねー」

伊織「お願い」

再開します

亜美「んぅ...あれ、なんも見えない...」

伊織「お目覚めのようね」

伊織「さあ、あんたは誰?」

亜美「えぇ...真美は真美っしょ~...」

やよい「!!」

貴音「これは...」

春香「えっ嘘」

真「いや入れ替えることを忘れてる可能性だってあるし...」

真「そもそも今回は入れ替わるフリをする気すらなかったってこともあるよ」

伊織「そうね...」

やよい「ややこしいです~」

春香「とりあえず真美も確認してみよう」

亜美「え?真美がどうかした?」

伊織「あんたじゃないわ」

真美「......あれ、真っ暗...」

伊織「あんたは誰?」

真美「いおりん?...亜美は亜美っしょー」

春香「う~んこれは...」

やよい「結局わかんなかったね...」

伊織「うまく確認する方法はないのかしら...」

亜美「え~?あ、そういえば真美たち入れ替わったんだっけ」

真美「あー、そんな話もあった...気がする!」

真「入れ替わってるのか入れ替わってないのかわからなくなってきたよボク」

貴音「では、私に案があります」

伊織「聞くわ」

貴音「これです」

モサァ

伊織「これは!」

真「うん...」

春香「なるほど」

やよい「おぉ...」



貴音「この盆栽を二人に見せつけるのです」

貴音「今真美を名乗っている者が亜美だとして」

貴音「それが悪戯ならば」

貴音「盆栽について私と語らうことはできないはず!」

真「貴音も盆栽好きだったんだ」

貴音「いえ、特には」

真「...」

やよい「結局語らえないんですねー」

春香「よし!これでいこう!」

伊織「さあ真美!どうよこの盆栽は!」

亜美「ん?」

真美「お?」

亜美「ぼんさいじゃーん」

貴音「ええ、どうです」

亜美「カッチョイイよねー」

貴音「はい」




真「えっ」

春香「私正直あれが亜美の発言でも真美の発言でも違和感ない気がするよ」

やよい「確かに」

伊織「盆栽作戦は失敗ね」

春香「ちなみに亜美はどうなの?盆栽」

真美「うーん...」

真美「あまり亜美の好みではない」

やよい「私も」

真「うん...」

春香「次は私の案!」

伊織「どうぞ」

春香「貴音さんが趣味で攻めていたので」

春香「私はこれ!」

真「エコのDVD?」

春香「そう!これ一つでエコのすべてがわかっちゃう!」

伊織「これを見せてどうするのよ」

春香「エコにハマっている亜美ならきっと見入るはず」

春香「最後に二人に作文を書いてもらって」

春香「内容が濃いほうが亜美!」

やよい「なるほどー」

貴音「良いかと」

真「それ、全部でどのくらいなの?時間」

春香「う~ん、一時間半くらい?」

真「それちゃんと最後まで見てくれるのかな...」

伊織「とりあえずやってみないことにはわからないんだからやってみましょ」

春香「さあ亜美!真美!このDVDを鑑賞しよう!」

亜美「んー?」

真美「エコぉ~?」

伊織「いいからとっとと見ちゃいなさい」

~~~DVD鑑賞中~~~
亜美「ふーん」

真美「ふむふむ」


~~~30分後~~~
亜美「zzz...」

真美「zzz...」


真「やっぱりか...」

春香「まぁそうなるよねぇ~...」

貴音「他に確認する方法はあるでしょうか...」

やよい「どうだった?」

亜美「いやぁ勉強になりましたなぁ」

真美「また一つ賢くなってしまいましたな」

伊織「こうなったら最後の手段よ」

真「まだなんかあるのー?...」

伊織「もう構わないのよ」

春香「なるほど、それならいつか飽きてやめるかもね」

真(伊織が飽きたんだろうなぁ)

やよい「でもさっき監視してたときからずっと逆だったよね?」

伊織「い、いいのよもう!」

真(飽きてるなぁ)

伊織「とにかく!今日のところは手を引くわ」

春香(これ家で頭の☓と○消されたら本当にわからなくなっちゃうよね...)

貴音「ではいい時間ですし、今日はもう帰宅しましょう」

やよい「はーい」

亜美「真美たちはまだいるよー」

真美「やりたいことあるしね~」

真「二人共気をつけて帰りなよ?」

亜美真美「はーい」


ガチャ

バタン

亜美「では」

真美「もう少ししたら出るとしますか」

貴音(......)

貴音(危ないところでした)

貴音(仕事をしていた春香と寝ていた亜美と真美はどうにかなりましたが)

貴音(あの場にいた他の3人にもしも問いかけられていたらと思うと...)

~~~数十分前~~~

貴音「おや」

亜美「zzz...」

真美「zzz...」

貴音「二人がここで寝ているなんて珍しい」

貴音(......)



貴音(誰も見ていませんね)

貴音(...二人の髪型を入れ替えておきましょうか)


~~~~~~

貴音「我ながら、演技の出来は天晴と言ったところでしょうか」

貴音「...ふふ」



貴音(...?)

貴音(私が髪型を入れ替えたのだから伊織が同じことをすればもとに戻るはず...)

貴音(なのに二人が入れ替わっている...?)

貴音(では二人は本当に伊織の悪戯に気づいていたのでしょうか...)

貴音(......頭が痛くなってきました)

~~~少しして~~~

亜美「じゃあレッツゴー!」

真美「おー!」

ガチャ 

バタン






ガチャ

バタン

小鳥「ふふふ...」

小鳥「行ったわね」

小鳥「まさかここまでこじれた話になるとは思わなかったけど」

小鳥「成功だわ!」

~~~数時間前~~~

亜美「んっふっふ~、ねえ真美!久々に入れ替わってみな~い?」

真美「おー!いいねぇ」

亜美「とりあえず髪を解いて...」

真美「あ、真美のほうが髪長いけどいいの?」

亜美「まぁ結べばそんなに変わらないっしょ」

真美「ん~、それもそだね」



亜美「よしできた」

真美「お~、自分が目の前に!」

亜美「ふっふっふ、いつも見てるのと逆だかんね~?」

真美「はっはっは、わかってるよー」

小鳥「二人共楽しそうねー...」

亜美「うえ?!ピヨちゃんいつの間に!」

真美「亜美たちが気づかなかっただと?!」

小鳥「ふふふ、いくら演技しても無駄よ?真美ちゃん」

亜美「ぐぬぬ...」

真美「おのれぇ~~...」

小鳥「そこで丁度いいので二人には...」

亜美「え?」

真美「何?」



小鳥「催眠術にかかってもらうわ!」

亜美「はぁ?」

真美「まったまたピヨちゃん、冗談キツイよ~」

小鳥「冗談かどうかはこれを見てから判断してちょうだい!」バッ

亜美「そ、それは?!」

真美「紐に五十円玉だと?!」

小鳥「さあ亜美ちゃん、あなたからよ...」

亜美「やれるものならやってみろー!」

真美「負けるな亜美ー!」

小鳥「あなたは双海真美になる...」ユーラ

亜美「はん!そんなよくある催眠術じゃあ亜美には効かないんだかんね!」

小鳥「あなたは双海真美になる...」ユーラユーラ

真美「もう負けを認めたらどうなんだい?え?」

小鳥「あなたは双海真美になる...」ユーラ

亜美「ん...ふぁぁ~...」パタン

真美「えっ、嘘ぉ?!」

小鳥「ふっふっふ...」

小鳥「双海亜美敗れたり!」

真美「まさか...ダメな事務員かと思ってたら催眠術師だったなんて!」

小鳥「ぐっ...ダメな事務員だなんて...」

小鳥「まぁいいわ!あたしの催眠術で亜美ちゃんになっちゃいなさい!」

真美「うわあああああ!」

小鳥「まさかこんなにあっさりいくとはね...」フフフ

小鳥「監視カメラとか言い出したときはこのカメラのことがバレていたのかと思ったけど...」

小鳥「ふふふ...」

小鳥「一部始終はこの眼で、あとはこのカメラにすべて収まっているわ!」

小鳥「この催眠術を利用すれば律子さんにどやされることもなくなるわ...」

小鳥「はーっはっはっはっはっは!」

亜美「え~、独白、ご苦労様でございます」

真美「音無小鳥さん、ただいまのご感想は?」

小鳥「......へっ?」

真美「ちょっとマヌケな声出さないでよ~」

亜美「そうだよ、カメラ回ってんだからね?」

小鳥「え...どういう...」

小鳥「あ!!」

小鳥「なんで○の亜美ちゃんの髪型が戻ってるの?!」

真美「んっふっふ~、真美も戻ってるよん!」

小鳥「え?...え...」

亜美「はっはっは、冥土の土産に教えてやろうぞ」

真美「当たり前だと思うけどまず真美たちは最初から入れ替わってなんかなかったんだよ~」

小鳥「え?...でもあの時確かに催眠術で...」

亜美「あっはははは!何本気で催眠術とか言ってんのさ!」

真美「あんなのかかったフリに決まってるっしょ?」

小鳥「な、何をいって...」

亜美「狸寝入りにすら気づけないなんて甘いなぁ~」

真美「寝てるかどうか確認したいおりんたちのほうが賢いよねぇ~」

小鳥「...はめられていたの?」

亜美「気づくのが遅いよピヨちゃぁん」

小鳥「じゃあ二人共数時間狸寝入りしてたってこと?!」

亜美「あったりまえじゃあ~ん!」

真美「...いや途中マジで寝てたよ」

亜美「うるさいよ真美」

真美「ごめん」

亜美「いやぁ、でも流石にお姫ちんがイタズラしに来た時はまずかったよ」

真美「お姫ちんがイタズラとか笑うなって方が無茶だよね~」

小鳥「じゃああの推理ごっこは...」

亜美「あれは元々ピヨちゃんの隠しカメラを警戒した演技だったんだけどねー」

真美「まぁいおりんたちも勝手に引っかかってくれたみたいだから結果オーライだよ」

亜美「つまりは最初から最後まで」

真美「おはようからおやすみまで全部真美たちのイタズラって訳だねー」

小鳥「嘘...嘘よ!そんなの嘘に決まってるわ!」

真美「んっふっふ~、真美たちの推理ごっこうまかったっしょ~?」

小鳥「そうよ...春香ちゃんたちがアイマスクをした時はなんだったの?!」

小鳥「あれならお互いのことは見えないし、作戦も聞こえなかったはずよ!」

亜美「あー、あれは最初ちょっと驚いたけど」

真美「そもそも入れ替わること自体おかしな話だし、髪型が変わってても変わってなくても戻す気なかったんだよー」

小鳥「......あの時は本当に寝てたのね...」

亜美「寝る子は育つって言うっしょ?」

真美「ちなみにDVDのときもホントに寝てたからね」

亜美「イタズラとは、二手三手先を読んでするものなのだよ」

小鳥「ぐっ...あたしの催眠術はまだまだということね...」

亜美「まだ言ってるのピヨちゃん...」

小鳥「今回はあたしの負けだけど...次こそは必ず!催眠術に陥れてやるわ!」

真美「次があるといいね」

小鳥「え?」

亜美「もう入っていいよー」


ガチャ

バタン


小鳥「うげっ?!」

律子「......」

真美「そうそう!真美たちがさっき外にでてったワケを教えてあげるね!」

亜美「まずはこのカメラを持ってくるのと、髪型を直すこと」

真美「それと律っちゃんに連絡」

律子「小鳥さん...そこに直りなさい」

小鳥「ひゃいっ!」

律子「亜美と真美は今日夕飯何が食べたいか考えときなさい」

亜美「え?!律っちゃん奢ってくれんの?!」

真美「いえー!どこにするー?」

亜美「えっとねー...」


律子「えぇー、催眠術で私にどやされないようにする、でしたっけ」

小鳥「あ、あはは...なんのことだか」

律子「...このカメラにすべて記録されていますが」

小鳥「......」

律子「小鳥さん、今回という今回はもう許しませんからね」

小鳥「...返す言葉もありません」

律子「まず...」

亜美「いやあ、イタズラしてると思ってる人イタズラするのは最高だねー」

真美「そうだねー」

亜美「しかも今回はイタズラをして夕飯までつくなんて!」

真美「まさに一石二鳥ってやつですな!」

亜美「いやー、楽しみ楽しみ」

真美「でもホント楽しいよねー」

亜美「ん?」

真美「イタズラしてると思ってる人間にイタズラするの」

亜美「うん!」

真美「そうだよねー」

真美?「真美」

亜美「......」

亜美?「え?」



終わり

終わりです
オチにかなり悩んだ
また書くことがあったらよろしくおねがいします

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