勇者「精を吸う蛭」(44)

女戦士「…勇者、そこはぬかるみになってる。気をつけろ」ガサガサ

勇者「うん、わかった。僧侶も気をつけてね」

僧侶「はい、勇者様」

魔法使い「あっ、ちょっと僧侶!泥がこっちに飛んできたじゃない!服についたらどうすんのよ!」

僧侶「ご、ごめんなさいっ!」

勇者「まぁまぁ、魔法使い。僧侶も悪気があったわけじゃないんだから」

女戦士「そうだぞ。それにこの沼地を抜ける頃には、その服もどうせ泥まみれになってる」

魔法使い「むぅ…ねぇ勇者、本当にこんな場所を突っ切らなくちゃいけないの?」

勇者「うん。地図で確認するとこの付近はほとんど毒沼で、とてもじゃないけど通れそうにないからね。ここを越えないと次の村にたどり着けないよ」

魔法使い「はぁ…最悪」

僧侶「が、頑張りましょうね、魔法使いさん」

魔法使い「わかってるわよ!」

勇者「…ところで女戦士。さっきからずっと先頭を任せてるけど大丈夫?そろそろ僕が交代するよ?」

女戦士「ああ、大丈夫だ。今のところ魔物との戦闘もないし、まだ余裕がある」

勇者「そっか…ごめんね。こういうとき、本当なら男の僕がパーティーの先頭に立ってみんなを引っ張っていかなくちゃいけないのに… 」

女戦士「気にするな。こういう道なき道を突き進むのは、勇者より戦士の私の方が向いている」

勇者「でも…」

女戦士「それに、勇者が後ろにいてくれるから私は安心して前に集中できるんだぞ?」

勇者「え?」

女戦士「私たちに比べて体力の少ない後ろ二人の事を常に気遣い、揉め事が起きそうなときはフォローに入る。さらに私が警戒できない後方の注意も怠らず、的確な指示をとばしてくれる。だから私は前だけ見ていればいい 」

勇者「そんな…買いかぶりだよ」

女戦士「そうかな?少なくとも私は…勇者が後ろにいてくれなければ、ここまでの道のりはもっと厳しいものになっていたと思うがな」

勇者「…ありがと、女戦士。ちょっと自信が出てきたよ」

女戦士「そうか、それは何より」

勇者「だけど無理はしないでね、辛くなったらいつでも交代するから」

女戦士「ああ。そのときは遠慮なくそうさせてもらおう」

僧侶「きゃあ!」

勇者「僧侶っ?!大丈夫?」

僧侶「だ…大丈夫です…。ぬかるみが思ったより深くて、足を取られちゃいました」ズブズブ

魔法使い「ちょっと…もう。ビックリさせないでよ」

女戦士「ふむ…怪我もしてないようだな」

僧侶「お騒がせしました…よいしょっ…え?ん~、ん~っ…あれ?」

魔法使い「なにやってんのよ」

僧侶「な、なんだか足が抜けなくて…」ズブブ…

勇者「手を貸すよ。ほら、僕の腕に捕まって」

僧侶「えっと…ご、ごめんなさい勇者様。ぎりぎり…手が届かないです」

勇者「わかった。じゃあ僕がもう少し近づいて…うわっ!?」ズボッ

魔法使い「ちょ、ちょっと!?なにアンタまでぬかるみにはまってるのよ 」

勇者「だ、大丈夫、僕は片足だけだから。それにしても本当に深いな…一気に膝までのみ込まれちゃった」

女戦士「私も手伝おうか?」

勇者「ううん、二人は周囲の警戒をお願い。いま魔物に襲われると困るし」

女戦士「わかった」

魔法使い「大丈夫なんでしょうね」

僧侶「ご、ごめんなさい勇者様…私のせいで」

勇者「いや、こっちこそごめん。こういう危ない場所は僕が教えてあげなくちゃいけなかったのに、さっきは気が緩んでて気付けなかった。…ほら僧侶、手を伸ばして」

僧侶「は、はい」ギュッ

勇者「よし、今度は届いた。引っ張るからしっかり捕まっててね。せー…のっ!」グイッ

僧侶「ん~…きゃっ!」

勇者「おっと!」ガシッ

僧侶「あ…た、助かりました。勇者様に抱きとめてもらわなければ、思いっきり地面に倒れこんじゃうところでした…」

勇者「あはは、よかった。僧侶が泥まみれにならなくて…あっ」

僧侶「どうかしましたか?」

勇者「僧侶、そのままちょっと動かないで」スッ

僧侶「ふぇっ?!あの、ゆ、勇者様…何を」

勇者「…うん、これでよし」クイッ

僧侶「へ…?え、えっと…」

勇者「顔に泥がとんでたから、拭いておいたよ」

僧侶「…あ…ありがとう…ございます」

勇者「うん。あのままじゃせっかくの可愛い顔が台無しだからね」

僧侶「!……か、かわいい」カアァ

勇者「…僧侶?」

僧侶「……あ、あのっ、勇者さ」

魔法使い「ちょっとアンタたち、いつまでそうしてるつもりなのよ」

僧侶「っ?!」ビクッ

魔法使い「な、なによ。そんなに驚かなくたっていいじゃない」

僧侶「ご、ごめんなさいっ」

勇者「魔法使い、そっちは問題なかった?」

魔法使い「ええ、付近に魔物の気配はないわ。女戦士はまだ念のため警戒してるけど」

勇者「そっか、ありがとう。僧侶、少し離れてもらっていい?」

僧侶「は、はいっ」

勇者「さてと。んっ!ふんっ!…う~ん、やっぱり無理か 」

魔法使い「なによ」

勇者「…それが僧侶を助けた時に思いっきり踏ん張ったら、足がぬかるみの奥で変な風に引っかかったみたいで…僕も動けなくなっちゃった。それで情けないんだけど…手を貸してくれないかな?」

魔法使い「は、はぁ?」

僧侶「勇者様?!分かりました、私が今…」

魔法使い「あー…僧侶、アンタは女戦士を呼んできて。その辺にいると思うから」

僧侶「え、あの…魔法使いさんは?」

魔法使い「私はコイツを助けられるか試してみるわ。とはいえ望み薄だから…アイツの馬鹿力に期待するしかないでしょうけど」

僧侶「わ、分かりました。すぐに呼んできます!」

魔法使い「はぁ…それで?足が引っかかってるんですって?」

勇者「うん、多分木の根っこか何かだと思うんだけど…無理しなくていいからね?」

魔法使い「なにそれ、どういう意味よ」

勇者「いや、さっき服が汚れるのを嫌がってたからさ。ここらへんは滑りやすいし、滑って転んだりしたら大変だよ」

魔法使い「私はアンタや僧侶みたいにドジじゃないから、そんなヘマしないし」

勇者「そ、そう。でも一応気をつけてね」

魔法使い「…じゃ、とりあえず私の杖をぬかるみにつっこんで、どんな感じなのか探ってみるわ」

勇者「え…いいの?」

魔法使い「何がよ」

勇者「そんなことしたら、杖が泥まみれになると思うんだけど」

魔法使い「…そんなの、洗えばいいじゃない」

勇者「だけど」

魔法使い「ああもう、うるさいわね!人がせっかく助けてあげようとしてるのに」ズブブ

勇者「ご、ごめん」

魔法使い「いま私の杖に当たってるのはアンタの足?」グリグリ

勇者「そう…って痛い痛い!ぐりぐりしないで!」

魔法使い「これぐらい我慢しなさい。…本当ね、足の先が太い根の下にもぐりこんでるような感じかしら…ああもう、杖じゃうまく根っこをずらせないわね」グリグリ…ズボッ

勇者「僕の方からじゃ足は動かせそうにないし、やっぱり女戦士に体を引っ張ってもらって力づくで…」

魔法使い「そんなことして足首を痛めたりしたらどうすんのよ…はぁ、しょうがないわね」

勇者「魔法使い?腕まくりなんかして何を…」

魔法使い「よっ」ズププ…

勇者「えええ!ちょ、ちょっと魔法使い!腕を直接ぬかるみに突っ込むなんて…」

魔法使い「んー…見つけた、こいつね。これをこっちに引っ張って…っと!よし…もう足抜けるんじゃない?」

勇者「え?ふんっ…うわっ!ほ、本当だ…抜けた」ズボッ

魔法使い「ふんっ、感謝しなさい」

勇者「あ、ありがと…でもよかったの?腕も服も泥だらけだけど」

魔法使い「…私はこんなジメジメした場所さっさと抜け出したいの。こんなことでいつまでも足止め食らうなんて冗談じゃないわ」

勇者「…ごめん」シュン

魔法使い「…ま、まぁこの服はどうせ村に着く頃には駄目になってたでしょうし、そうね…今回の借りは私の服の買い出しに付き合うってのでチャラにしてあげてもいいけど?」

勇者「え?」

魔法使い「だ、だから…私の服の…」

女戦士「大丈夫か?」ガサッ

魔法使い「っ?!」ビクッ

女戦士「すまん。驚かせたか?」

僧侶「はぁ…はぁ…お、お待たせしました…って、あれ?勇者様、ぬかるみから抜け出せたんですか?」

勇者「うん、魔法使いのおかげで」

僧侶「魔法使いさんの…」チラッ

魔法使い「お、遅かったじゃない」

僧侶「魔法使いさん…きゃ!?ど、どうしたんですか?その格好」

勇者「ああ、それは魔法使いが…むぐっ?」

魔法使い「これはコイツを引き上げた時に…勢い余って転んだだけよ」グググ

勇者「むぐむぐ?」

魔法使い(アンタは黙ってなさい)ギロッ

女戦士「それはまた…随分派手に転んだな」

僧侶「そうですね…それに」ニヤニヤ

魔法使い「な、何よ」

僧侶「勇者様を助けた拍子に転んじゃうなんて…魔法使いさんも意外とおっちょこちょいなんですね」

魔法使い「アンタねぇ!」

僧侶「じょ、冗談ですよ!」ダッ

魔法使い「待ちなさい!」ダッ

女戦士「やれやれ…怪我はないか、勇者?」

勇者「うん、平気…ズボンの中までがっつり泥が入り込んじゃったこと以外は」

女戦士「ふふっ、どうする?この辺りで休憩を取るか?」

勇者「うーん、そうだね。一度態勢を立て直す必要が…っ!?」ビクッ

女戦士「どうした?」

勇者「…今なにか、ズボンの中で動いて…うわぁっ!」

女戦士「な、なんだ」

勇者「なっ…なにか…僕の服の中に何かいる…ううっ、何これ!?ぬるぬるして気持ち悪い!」ジタバタ

女戦士「落ち着け!とりあえず服を脱いで…」

勇者「なんか僕の足を這い回って…ふぁっ?!ちょっ、そこは駄目…やめっ…うぁ、ぁ…駄目、だってぇ…」モジモジ

女戦士「…勇者?」

勇者「うあっ…ぁ…うそっ、吸いついて…ん、うぅ…ひっ…あっ、あっ!や、やぁっ…な、なに、これぇ…」クネクネ

女戦士「ふ、服の下に何かいるんだな?待ってろ、いま引っ張り出して…」

勇者「まっ、待って!」

女戦士「?!」

勇者「はぁ、はぁ…ひっ…一人でなんとか…できる…からぁ…ひぅっ?!…うぁ、はっ…女戦士は…しゅ、周囲の警戒…を…」クネクネ

女戦士「しかし、今の勇者の様子は…あまりにも」

勇者「お、お願いっ…うっ、あっ!?やっ、そんな強くっ…あっ、あっ?!まっ…まって!でちゃう…ほ、本当にでちゃうからぁっ…」ガクガク

僧侶「勇者様?!」

魔法使い「ちょっと、どうしたのよ!?」

女戦士「そ、それが勇者の服の下に何かが入り込んで」

魔法使い「何かって何よ?!」

女戦士「分からん、だがどうもさっきから勇者の様子が」

僧侶「勇者様っ、勇者様!大丈夫ですか?!どこか痛いんですか?!」

勇者「ち、違っ…うぁっ、む、無理ぃっ…!!こんなの我慢っ、はぁっ…で、できないよぉ…ぁ、あっ!や、やだっ、みんな、みんな見てるっ…のにっ…あ、あっ、いやだっ、イクっ、イっちゃう、見ないでっ、みっ…うぁ、あっ、あっ、あぁ、ふぁああっ!!」ビクンビクン

僧侶「ゆ、勇者様…?」

勇者「うぁ、あっ…ひぅ、みっ…見ないでぇっ…お願い…ひぐっ…見ないで…」ガクガク

魔法使い「ど…どうしちゃったのよ…勇者…」

女戦士「…止むを得ん。すまないが勇者、服を脱がせるぞ」

魔法使い「女戦士?!アンタ何して…」

女戦士「言っただろ、服の下に何かが入り込んだと。おそらくその何かが勇者をこんな目に合わせている。そいつを見つける」カチャカチャ

僧侶「わ、私も手伝います!」

女戦士「分かった。僧侶は勇者が暴れないよう、手を押さえていてくれ」

僧侶「はいっ!」

勇者「ふ、二人とも…ひぅっ?!そんなっ…またっ!?い、今イった、ばかりなのにぃっ…うあぁ!あっ、はぁっ!やだっ…!今はっ、駄目…し、刺激っ…強すぎぃ…!!」ガクガク

僧侶「勇者様?!また苦しみだして…魔法使いさんも見てないで手伝ってください!」

魔法使い「僧侶、その勇者のことなんだけど…その、苦しんでるわけじゃ…ないんじゃないかしら」

僧侶「なっ!?何を言って…」

女戦士「お前もそう思うか、魔法使い」

僧侶「お、女戦士さんまで!」

女戦士「いや、僧侶。これは明らかに普通の苦しみ方ではない、というか私には…よがり狂っているように見える」

僧侶「よ、よがり狂う?それはつまり…その…勇者様は苦痛を感じて暴れているのではなく…快楽のあまり身をよじらせ悶えているということですか?」

女戦士「そうだ」

僧侶「まさか、そんなこと」

魔法使い「で、でも今の勇者の様子は…苦痛を感じているようには見えないわよ?か、顔を真っ赤にして…涙目で…涎まで垂らして…も、ものすごく気持ちよさそうじゃない…」ゴクリ

勇者「み、見ないでぇ…!ひぐっ…うぁ、あっ…ひうぅ!?…ま、また吸われてるっ…!」ガクガク

僧侶「ゆ、勇者様…」

女戦士「二人とも、顔を赤らめている場合か。早く勇者を助けるぞ」

僧侶「そっ、そうですね!」

魔法使い「わ、分かってるわよ!」

女戦士「よし、防具は外せた。僧侶、ズボンを」

僧侶「はい!ご、ごめんなさい勇者様!」グイッ

魔法使い「…何もいない?」

女戦士「いや、下着のとこをよく見てみろ」

僧侶「こっ…この膨らみって…勇者様の…お、大きいんですね」

魔法使い「ば、馬鹿!こんなに大きいわけないでしょ!…多分」

女戦士「ふむ…これは下着も脱がせる必要があるな」

勇者「待っ…だ、だめっ…僕…僕っ」フルフル

女戦士「すまない勇者。プライドを傷つけることになると思うが…わかってくれ」ズルッ

僧侶「きゃあ!?」

魔法使い「な、何よこれ!」

女戦士「これは…ヒルだな。ヒルが勇者の男性器を根元まで咥えこんでいるのか」

僧侶「ヒル?ヒルって、あの血を吸うヒルですよね?その…勇者様の、せ、せ…性器に…吸い付いているのは私の知っているものより随分大きいのですが…」

女戦士「いや、正確にはヒルの魔物だ。確か…『吸精蛭』とかいう名前の」

僧侶「きゅうせいひる?」

女戦士「ああ。精を吸う蛭と書いて『吸精蛭』。血を吸うことはないが、代わりに縄張りに入った獲物を襲い精を吸い尽くすそうだ。主な生息地は沼地で、雄しか襲わない」

魔法使い「あ…それ私も聞いたことがあるわ。『吸精蛭』…別名『沼地のサキュバス』。こいつらに吸いつかれると、まるで淫魔の口淫を受けているかのような極上の快楽を与えられて、どんな男も腰が砕けちゃうそうね」

僧侶「で、でも精を吸うだけなら血を吸うよりも危なくないのでは?」

魔法使い「甘いわね。吸精蛭はアンタがはまったようなぬかるみにいるのよ?そんなところでこんな魔物に襲われたらどうなるかしら」

僧侶「あっ…」

魔法使い「泥に足を取られて動けなくなったところに容赦ない快楽責め。あまりの気持ちよさに身をよじればそのぶん体が沈み、気づいた頃にはもう逃げられない。運良く最初の一匹の吸精に耐えられたとしても、この魔物は群棲…順番待ちのヒルたちが次々に吸い付いてくる」

僧侶「……」ゴクリ

魔法使い「うっかりこの魔物の縄張りに踏み込んだ人間は、大体1日から3日で衰弱死するそうよ。天国のような地獄をたっぷり味あわされてね」

僧侶「お、恐ろしい魔物なんですね…」

魔法使い「そうよ。とはいえ今回の場合勇者がぬかるみにはまっているわけじゃないし、くっついてきたヒルも一匹だけだから…なんとかなりそうだけど」

僧侶「と、とにかく、そんな魔物は今すぐ引き剥がします!」グニッ

勇者「ぅあっ?!」ビクッ

魔法使い「どう、取れそう?」

僧侶「だっ、駄目です、表面がヌルヌルしてて…全然掴めません」ヌルヌル

勇者「うぁあっ?!ひだがうねって…やだ、さ、触っちゃ駄目っ…!!」バタバタ

女戦士「外からヒルに刺激を与えると勇者への刺激も増すらしいな…僧侶、放してやれ」

僧侶「はい…ご、ごめんなさい、勇者様…」

魔法使い「確かヒルは火に弱いわよね?それなら私の魔法で」

女戦士「いや、それはやめた方がいいだろう。ヒルが吸い付いているのは人体の急所、もしものことがあったら困る。そもそも吸精蛭は満腹にならない限り決して離れないらしいからな」

僧侶「じゃ、じゃあ勇者様にはヒルが満足するまでこのまま我慢を…?」

女戦士「それはあまりにも時間がかかるし、もし全ての精を吐き出してもヒルが離れなかったら、次の精子が産生されるまで空撃ちを強要され続けて勇者が疲弊する。安全な場所でならともかく、ここでそんな事態に陥るのは避けたい」

魔法使い「ヒルを取る方法はないし、勝手に離れてくれるのを待つわけにもいかないって…どうすんのよ」

女戦士「…この場合、ヒルを満腹にさせるのが一番手っ取り早いだろう」

僧侶「でもそれは時間がかかりすぎると、女戦士さんが」

女戦士「ああ。だから早く済むように手伝ってやるんだ、まあ見ていろ」

勇者「ふぁ…あ、あっ…うぅ…お、女戦士…?」クネクネ

女戦士「勇者、今からこのヒルを取るために少々強引な手段を取るが…大丈夫か?」

勇者「ひぐっ…うぅ…見ないでっ…僕…勇者なのに…こ、こんなのっ…みんなに軽蔑される…こんな情けない格好…み、見られたくないよぉ…」

女戦士「勇者…気持ちは分かるが、このままでは辛いだろう」

僧侶「そうですよ。それに悪いのはその変な魔物なんですから、私は勇者様のことを嫌いになったりしません!」

魔法使い「確かに今のアンタは情けない格好だけど…ま、まぁコイツは男の天敵みたいな奴だし、しょうがないわよ」

勇者「うぅ…み、みんな」

女戦士「安心しろ。私たちは誰も勇者のことを軽蔑したりなんかしない。だから助けさせてくれないか」

勇者「んうぅ…うぁ、んっ…ご、ごめん…お願いっ、このヒル…とってぇ…」プルプル

女戦士「ああ、任せろ。…では始めるぞ」グイッ

勇者「う、あっ…ぇ?!」

魔法使い「お、女戦士…?そ、それって…ち、ちんぐり返しよね?」

女戦士「そうだ」

女戦士「僧侶。何か適当な布を綺麗な水で湿らせてきてくれ」

僧侶「え…あ、は、はいっ!」

魔法使い「勇者にそんな格好させて…一体何を…」

女戦士「肛門から指を挿入し、前立腺を直接刺激して射精を促す」

勇者「お、女戦士?!」

魔法使い「ちょ、ちょっとアンタ本気!?」

女戦士「もちろんだ」

僧侶「女戦士さん、用意できました」

女戦士「ありがとう。まず指を拭いて…次に肛門も綺麗に…」フキフキ

勇者「はぁっ、はっ…ほ、本当にそんな…うぅっ…」ビクン

女戦士「舌を挿れるぞ…ん、ちゅっ…」

勇者「ひゃぁっ?!」

僧侶「きゃあ!?おお女戦士さん、なにして…?!」

魔法使い「その…お、女戦士はお尻の穴から前立腺っていう…男が気持ちよくなれるツボみたいなのを刺激するつもりなのよ」

僧侶「で、でもなんでそんなこと」

女戦士「ちゅ…ぷはっ。勇者により快感を与えることで射精の量とペースをあげて、ヒルが早く満腹になるようにする。もし勇者の精が尽きたら…僧侶、お前が勇者を回復してやるんだ。ちゅっ…んぷ」

勇者「うぁあ、お、女戦士ぃ…そ、それっ…ぞわぞわしてっ…んぅぅっ」

女戦士「ぷはっ…これでいくらかほぐれたか?勇者、次は指を挿れるぞ」

勇者「ま、待って…ヒルがぐねぐね動いててっ…今何かされたら、ま、また僕っ…」フルフル

女戦士「恥じることはないから、安心して果てていいぞ」ツププッ

勇者「う、あっ?!あ、駄目っまた…い、イクっ…うぁああっ!」ビクンビクン

女戦士「前立腺は…もう少し奥にあるか…」グニグニ

勇者「ちょ…ま、待っ…やっぱり待って!…お、女戦士ぃ…!!」

女戦士「すまないが、いま指を止めるわけにはいかない」グニグニ

勇者「女戦士っ、女戦士ぃっ…お願い、やめてっ…やめてよぉ!」バタバタ

僧侶「勇者様…!あのっ…ほ、本当に大丈夫なのでしょうか?」

魔法使い「…そういうことなら…わ、私も手伝うわ。うまくいくか、わからないけど」スッ

勇者「はぁっ、はっ…ま、魔法使い…?つ、杖なんか出して…何を」

魔法使い「弱体化魔法」パァァ

勇者「ふぇっ…あ、うああっ!?」ガクガク

女戦士「魔法使い、これは…」

魔法使い「勇者に弱体化魔法をかけたの。色んな耐性が下がったはずだから…さっきより魔物や女戦士の攻撃に弱くなってるはず」

勇者「あああっ!?やだっ、やだぁっ、こんなのっ!気持ちよすぎてっ、お、おかしくなっちゃうう!!や、やめて、止めてよおっ!!」ガクガク

魔法使い「弱体化魔法がうまくいったなら…つ、次は…このヒルに強化魔法を」スッ

勇者「ひっ…魔法使い、嘘っ…!?やだよっ…そんなことしたらっ、死ん…」

魔法使い「…ごめん。強化魔法」パアァ

びちびち…じゅるる、ぢゅぽっ、ぎゅぽっ!!


僧侶「あぅ…強化魔法がかかった途端、私たちにいやらしい音が聞こえるくらい…ヒルが勇者様の性器に激しく吸い付いて…」

勇者「ひっ、あああああああああ?!んああっ!またイクっ!イっちゃうぅ!!」ビクンビクン

女戦士「ん…今ヒルの口から少し精液が溢れたな。一回の射精量が多すぎて一度に頬張りきれなくなったか」

魔法使い「この調子でいけば…きっとヒルもすぐお腹いっぱいになるわよね?」

女戦士「おそらく…ん、このふくらみが前立腺か。ここを指先でマッサージしてやれば…」グッグッ

勇者「んぉお!あ、ひぐっ、あ、ひっ!ぁあっ!!」ビクンビクン

魔法使い「私も何か魔法以外に…む、胸は男でも感じるのよね?…あ、甘噛みとかされたら…気持ちいいはず…はむっ」

ぢゅぽっ、ぢゅぽっ、ぢゅぷぷぷぷ…じゅぽじゅぽじゅぽっ!!

勇者「あああっ!らめっ、しんじゃ、しんじゃうっ!!やめてっ、もうイキたく、イキたくないよぉっ!!」ビクンビクン

僧侶「ゆ、勇者様…」

女戦士「僧侶、そろそろ勇者に回復魔法を」

僧侶「あ、は、はいっ…回復魔法!」

勇者「んんぅぅっ!!あ、は、ふぁあっ!!」ビュクビュクツ

ぢゅるるるっ、ぢゅるっ・…ぢゅぷぷぷぷ!

女戦士「気をしっかり持て、勇者。大丈夫だ、このままいけばきっとすぐに解放される」コリコリ

魔法使い「私たちが手伝ってあげてるんだから…あむっ、ちゅぱ…我慢なんかせずに好きなだけ出しちゃいなさい!」

勇者「い、イキたくないぃ、やだぁ、やだって、言ってるのにぃ!なんでっ…二人ともぉ、あああああっ!またでちゃうぅぅ!!」ビクンビクン

僧侶「勇者様…」

勇者「んあああぁっ!!は、はひっ…!ん、ぅあっ…そ、そうりょ…たす、たすけて…」

僧侶「…え?」

勇者「こ、このままじゃっ…!ほんとに、ほんとにひんじゃぅ…!ふ、二人を、とめてっ…おっ、ねがい…そうりょ、おねがぃ」

僧侶「勇者様、私、私っ…女戦士さん、魔法使いさん」

女戦士「止めても無駄だぞ、僧侶」

魔法使い「そ、そうよ。こうすることが…一番勇者のためになるんだから」

僧侶「分かってます…だから、私にも…私にも何かお手伝いできることはありませんか!?」

魔法使い「で、でもアンタは…」

女戦士「ああ。神に仕える身の僧侶に、私たちのようなことをさせるわけには」

僧侶「仲間を救うための行いです、神もきっとお許しになるはず…それに勇者様に『助けて』とお願いされたんです!ならば私に出来ることは一つ…勇者様を一刻も早くこの苦しみから救い出すこと」

勇者「そ、そうりょ…?」

僧侶「…このヒルに刺激を与えると、勇者様への刺激も増すのでしたよね?」グニッ

女戦士「ああ、そうだ」

僧侶「でしたら私は…今からこのヒルごと勇者様の性器をしごきあげます!」ヌチュヌチュ

勇者「~~~~ッ?!」ガクガク

僧侶「勇者様、勇者様…辛いですよね。こんなことをして、むしろ私の方が勇者様に嫌われてしまうかもしれません…ですが、どうか今だけは耐えてください!」ヌチュヌチュ

勇者「~~~っ!!あっ*、ひっ*、~~っ!!」ビュクッ、ビュクッ

魔法使い「…!勇者が射精しっぱなしになってるわ!」

女戦士「よし、この状態を維持するぞ。手を緩めるな」

僧侶「はい!勇者様が出し尽くしてしまうことがないように、回復魔法もかけ続けます!」

じゅぽじゅぽじゅぽっ、ぢゅるる、ぶぽっ…ぶぷっ…ぢゅるるる

勇者「~~~~ッ!!~~~!!っ!!」ビュクビュクッ、ビュクッ

勇者(ほんとに……だ、だめ…もう、きもち…よすぎて…あたま…ま…しろ…に………)

。*゚+.*.゚+..。*゚+ .。*゚+.*.。.゚+ . *゚+ .。*゚+

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勇者「……ん、んぅ」

僧侶「あ…勇者様。目が覚めましたか?」

勇者「そ…僧侶…。ん…膝枕して…くれてるんだ」

僧侶「はい。あ、無理して起きなくても大丈夫ですよ」

勇者「うん…ごめん。体が凄くだるいんだ…もうちょっとだけ…こうさせて」

僧侶「はい」

勇者「……ヒルは?」

僧侶「退治しました。私が手伝い始めてから…三十分ほどでヒルが取れたので、魔法使いさんが炎の魔法で消し炭に」

勇者「…そっか」

僧侶「魔法使いさん、凄く怒ってましたよ。『よくも勇者をこんな目に!!』って」

勇者「僕は途中で気絶…しかも、何度か目がさめた記憶があるから…起きては気絶してを繰り返したのかな」

僧侶「…はい。その…大変な荒療治だったので、気絶することもままならず…」

勇者「あはは…情けないなぁ…僕」

僧侶「そんなこと…それに…ご、ごめんなさい!私、勇者様にあんな酷いことを」

勇者「謝らないで…一人だったら僕はまだぬかるみの中で喘いでたよ。だから僧侶…助けてくれて本当にありがとう」

僧侶「勇者様…」

勇者「あのとき、みんながああしてくれたから僕は魔物から解放された。感謝しかないよ」

僧侶「……はいっ」

勇者「それで…今はどんな状況なのかな。女戦士と魔法使いは…」

僧侶「勇者様が襲われた場所から、少し離れた場所に移動して休憩を取っています。お二人は先ほど周囲の警戒に向かったので…そろそろ」

女戦士「今戻った。ん、勇者…目が覚めたか」

魔法使い「え、本当!?……まったく、やっとお目覚め?」

勇者「あはは…僧侶の膝枕が心地よかったから…なかなか起きる気になれなくて」

僧侶「ゆ、勇者様!?」

魔法使い「あ、アンタねぇ!?」

女戦士「ふふっ、冗談を言えるくらいには回復したか」

勇者「うん…ごめんね。それに、助けてくれてありがとう」

女戦士「気にするな。困ったときはお互い様だ」

魔法使い「ふん…これで貸し二つだからね」

勇者「…女戦士、今日中にこの沼地は抜けられそう?」

女戦士「ああ。勇者が思っているよりもヒル退治には時間をロスしていないからな、まだ余裕があるくらいだ。だから焦る必要はない、もう少し休んでいろ」

勇者「わかった…僧侶、もうちょっとこのままでいい?」

僧侶「は、はい…勇者様」

魔法使い「むっ…ゆ、勇者…僧侶だって疲れてるんだから無理させちゃ駄目よ。ほら僧侶…私が代わるわ」

僧侶「え?い、いえいえ魔法使いさん…私は大丈夫ですよ?魔法使いさんこそさっきまで見回りに行っていたから疲れているのでは?あちらの方でゆっくり休んでください」

魔法使い「わ、私はこれっぽっちも疲れてなんかないわよ!」

僧侶「でしたらもう一度周囲の警戒に向かわれては?」

魔法使い「なんですって!?」

女戦士「ん…ああそうだ。勇者、あのヒルのことだが」

勇者「?」

女戦士「吸精蛭に襲われて運良く助かった男が、その時の快楽を忘れられずまた襲われに戻る…という事がよくあるそうだ」

勇者「う…うん」

女戦士「もし勇者も同じように、再びヒルの住処に足を運んでしまいそうになったら…私に声を掛けてくれ。その衝動を発散させるため、いつでもこの身体を貸そう」

勇者「……えぇっ!?」

魔法使い「おお女戦士!?何馬鹿なこと言ってるのよ!?」

僧侶「か、身体を…貸す?そ、それって…もしかして…せ、せ、せっく…」

女戦士「だが必要な役目だろう。ただでさえ年頃の男一人に女三人の精神衛生上良くないパーティーだ。勇者の中でそういった感情が高まってもおかしくはない」

魔法使い「で、でも…だからって!」

僧侶「そ、そうですよ。だいたいそういうことは…もっと色々な手順を踏んで、あ、愛し合う二人の男女が…」

勇者「あ、あの…僕は別に…」

女戦士「それに、私は勇者になら抱かれてもいいと思っているしな」

三人「……ッ!?」

女戦士「…勇者は魅力的な男だと、そう思うのは私だけか?」

魔法使い「そ、それは確かに私も…って、そうじゃなくて!」

勇者「え、えっと…女せん」

僧侶「わ、私だって!!」

勇者「ひっ」ビクッ

僧侶「私だって…ゆ、勇者様とならせ、せ、せっくすしたいと思ってますぅ!!」

魔法使い「僧侶…アンタまで、何言って…」

女戦士「僧侶、勇者を助けたい気持ちは分かるが、神に仕える者がそんなことを」

僧侶「で、でもその役目は…女戦士さんより私の方が向いてると思いますっ」

女戦士「何を根拠に」

僧侶「だって…私が一番おっぱいが大きいです!男の人は、おっぱいが大好きなんです!」

三人「………」

勇者「ふ…二人とも…落ち着い」

魔法使い「…い、いい加減にしなさいよ、アンタ達!!なに馬鹿なことで言い争って」

女戦士「すまないが大事なことだ、その気がないなら黙っていてくれ」

僧侶「そうです!これは私たちにとっても、勇者様にとっても大事な話なんですから」

勇者「だ、だから僕は…」

魔法使い「さ、さっきから聞いてれば…好き勝手言って…」

勇者「ま、魔法使い…?」

魔法使い「ああもう!わっ、私だってねぇ!!その気がないわけじゃないんだからね!」

女戦士「だが魔法使い。先ほどの僧侶の話でいくと、お前はいちばん向いていないだろう」

僧侶「そうですよ!魔法使いさんはおっぱいが無いじゃないですか!!」

魔法使い「少しはあるわよ!!それに私がいちばんっ…いちばん…」

女戦士「いちばん…なんだ?」

魔法使い「い、いちばん…ゆ…勇者のこと…好きだもん…」ゴニョゴニョ

勇者「……っ!!」

僧侶「なにをおかしなこと言ってるんですか!私の方が好きに決まってます!好きじゃなくて、あ、愛しています!!お二人と違って、愛してるんです!」

女戦士「それは聞き捨てならない。それだと私が勇者のことを愛していないように聞こえる。無論私も…」

魔法使い「うるさいうるさい!!私がいちばん、好きなんだからーっ!!」

勇者「み、みんな…とにかく落ち着いて…ん?」

がさがさ…がさがさ…

勇者(…茂みの奥に何かいる?まさか魔物っ…みんなに知らせ…いや、飛びかかってくる、間に合わない!)

勇者「僧侶、離れてっ!!」ドンッ

僧侶「きゃあっ?!」

がささっ…がばっ!!

勇者「うわぁっ!!」

僧侶「ゆ、勇者様…ひっ!?」

魔法使い「ちょ、ちょっと何…え?」

女戦士「勇者…それは」

勇者「僧侶…け、怪我はない?」

僧侶「私は大丈夫です…む、むしろ勇者様の方が…だ、大丈夫ですか?」

勇者「え?…う、うわっ…何これ!…こ、この感じ、もしかしてっ…ふ、ふぁっ!!ひぁああっ!!」ガクガク

僧侶「勇者様!?」

勇者「ぅああっ!、ひっ…な、なんでまたっ…僕ばっかり、こ、こんな目にいぃっ…!!」ガクガク

僧侶「勇者様っ、勇者様っ!!」

魔法使い「えっと…女戦士。勇者の下半身を包み込んでるあの半透明の魔物は…何?」

女戦士「その…あれは『搾精スライム』という魔物で…」


END

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