提督「…さぁ出撃してこい!」 曙「黙れクソ提督」 (773)


独自設定ありマッスル


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提督「あ゛あ゛ん?ぼのぼのぉ…今何か言ったか??」

曙「黙れって言ったのよこのハゲ提督」

提督「は…ハゲてないし!?」

曙「デブ提督」

提督「ちょっとふくよかなだけだし!?」

曙「しかも性格もゴミだしね」

提督「ゴミは貴様ら艦娘だろ鉄くずどもめ」

曙「じゃあ任務に行ってくるわ。なるべくその加齢臭を撒き散らしながら呼吸しないようにしてね」

提督「せいぜい弾除け程度には活躍してくれよ。つーかはよ沈め」

曙「死ねハゲ」扉バタン

提督「」…ぐすん

金剛「テートクー…死ぬDeath!!!」ナイフ!!

提督「HAHAHA相変わらず、愛情表現が過激だな金剛!!」ナイフ受け止め

金剛「榛名の恨み、ここで晴らしマス!!」

提督「はぁ?まだそんなことを言ってるのか貴様は。あんな性玩具としても兵士としても中途半端なカス虫にいつまで執着してる?…いい加減、現実を見ろ」

金剛「」ブチィッ

霧島「姉様!?」取り押さえ

金剛「離せ!?離すデス!?霧島!!?」

提督「ほら、早くそのカス虫の姉を連れて行ってくれ。キーキーうるさくてかなわん」

霧島「ッ行きましょう…金剛姉様。…この男と同じ場所まで落ちてはいけません…」

金剛「絶対に、許さないデス!!?」扉バタン

提督「…」

提督「」…引き出し開け

提督「」写真

提督「」ハルナ…


雷「遠征から帰ってきたわよ」

提督「よし下がれ」

雷「…ねえ…。もう少し愛想をよくしたらどうかしら…?。私は別に気にしないけど、暁とか電に褒める言葉も何もなくそんなこと言って、あの子たちが毎回どれだけ傷ついてるか分かってるの?」

提督「はっ。俺の知った話ではないな。お前たちは兵器だ。馬車馬のように無言で俺のために働くのが仕事だろ?」

雷「…私たちにだって感情はあるんだから…!!。いつか背中を刺されないように気をつけなさいよ…!!」

提督「ご忠告感謝。さぁ早くどっかいけクソチビ」

雷「ッ!!」扉バタンッ


提督「」…ごめんな…

加賀「…」

提督「おいおいノックもなしにいきなり入ってくるのはご法度だろう?。俺が貴様ら性玩具で遊んでる最中だったらどーするんだ??」

加賀「…」書類バサッ

提督「床にまくなよ!?さっさと拾え!!解体するぞ!!!」

加賀「…」書類踏みつけ

提督「おうおう、随分反抗的な目をしているなぁ加賀ちゃあん…。今なら許してやる。…早く拾え」

加賀「…いつか、私の手で…」扉バタンッ


提督「」こわかった…(涙目


伊19「オリョール50周…終わったの…」

提督「おおそうか」

伊19「これで…休みが貰えるのね…」

提督「ん?おいおいなんだこの書類は、インクが溢れてて出撃回数のところが隠れているぞ?」

伊19「!??そんなはずは!!??」

提督「これじゃあ本当にオリョクルちゃんとしたか分からないなぁ」ニヤニヤ

伊19「バカ言ってんじゃないのね!!ちゃんとしたに…!?」

提督「もうあと50周、オリョクルしてこい」

伊19「…は?」

提督「ほら早くいけ。それともここに残って性玩具になるか??」

伊19「ッふざけたことを言うな!!!練度の低い潜水艦だっているのね!!!艦隊の疲労度を考えて!!!私達に沈めって言ってるの!!??」

提督「理解が早くて助かる」

伊19「…ッいつか地獄に落ちるといいのね…」扉バタンッ


提督「」

提督「」つ携帯

提督「」もしもし…


五月雨「い、伊19さーん…!」

伊19「…?…あぁ、五月雨なのね」

五月雨「どこに向かおうとしているんですか…?」

伊19「決まってるのね、オリョクルなのね…」

五月雨「で…でも今日のノルマはさっき終わらせてましたよね…?」

伊19「またあのゴミムシに追加されたのね…死ねばいいのに…あぁ」

五月雨「ッ私に任せてください…!出撃記録は私が書き換えて、資材は倉庫の奥に眠ってる使わない艤装を解体して得ておきます…!…潜水艦の皆さんはゆっくり休んでください…!」

伊19「ッ!?で、でも、もしそんなことバレたら五月雨が…」

五月雨「…任せて下さい!。実は以前も同じことをしたことがあるのですが、全然バレませんでしたから…!」

伊19「さ…五月雨…!あなたは女神なのね…!!」

五月雨「さぁ、早く行ってください。あとは私に任せて…!」

伊19「ッ恩にきるのね…!!」タッタッタッ


五月雨「…」

五月雨「」携帯

五月雨「」もしもし…

艦娘とは。
孤児や行き先のなくなった子供、その他様々な理由で『改造』を望んだ少女が行き着く姿。
人間の体に、艦という型をあてがい整形し、人間を兵器へと昇華する技術。

故に艦娘は。
艦としての記憶と己の元の記憶の二つを併せ持つ。

『君にこれから着任してもらう鎮守府は、少々特殊な鎮守府になる予定だ』

総督は語る。

艦娘になるには様々な条件がある。
本人の身体能力。
あてがう艦との相性。
その他、様々な条件を満たさないとなれるものではない。

ゆえに、その存在は希少。
どこもかしこも戦力不足で悩まされる我が国は、当然。

艦娘になりたいと、この海を守りたいと志願するものだけを採用していたら、すぐに戦力不足に陥ってしまう。

『…わかってくれ、この国のためなんだ』

ゆえに強制する。
全国の少女たちの中から適合性がある者を探しそして、簡単な勧誘をしても艦娘になってくれない少女は…。

ならざるを得ない状況になってもらう。

『非人道的、道徳無視、人権侵害。…なんとでも言ってくれ、そんなことはわかっているんだ』

そのことを語る総督は。
他の誰よりも辛そうで。

『きっと私は地獄に落ちるだろう。だが…。100年先の未来にもこの国を残すために、私の行なっていることは、間違っているが、間違っていないと私は信じている…』

自分がこれから着任する鎮守府の艦娘は。
そうした、戦う気のなかった、ならざるを得ない状況に追い詰められた、海になんて興味もなく戦う理由も見出せない、そんな少女たちが集まる鎮守府だそうだ。

…私は悪魔にならなければならなかった。
年端もいかぬ少女に強制的に武装させ、戦地へと向かわせる。

考えるだけで心が張り裂けそうだ。
…だが、そんなことは提督になると決まったその時から覚悟している。

私は鎮守府に着任する前に、着任する予定の鎮守府の視察を行った。

案の定、状況は最悪だ。

戦う意味を見出せない艦娘達に戦闘意欲はなく。
なおかつ、あろうことか艦娘同士の仲も最悪であった。

…全ては前任の提督の行い。

優しい前任の提督は。
どの艦娘からも好かれる素晴らしい提督だった。
理想の提督であった。
この鎮守府はうまくいくはずであった。

しかし。

もはや身寄りのない、提督以外に頼れるもののいないたくさんの艦娘全てに平等に接することなど出来るはずがなく、提督と艦娘の間に絆は結ばれていても、艦娘同士の間に絆なんて物はなかった。

提督に褒められたい一心で。
先陣を切り、怪我をする者。
功を焦って、被弾する者。
武功を取り合って、争う者。

どんな艦隊編成を組んでも、艦娘同士の仲は最悪で。

団結力のない艦隊で勝てるはずもなく。

優しい前任の提督は、無数の敗北と無数の死傷者を出しその席を追われた。


視察から数日。
私は悩んだ。
どうすればいいか。
どうすれば彼女達の間に絆を結ばせることができるか。

…悩んで、悩んで悩み抜いて…。
たどり着いた私の答えは。

…艦娘の敵になることだった。


結果は劇的。
効果は抜群。

最悪の提督として君臨した私に。
艦娘は皆反発し、そして。

団結した。

今までなかったものが鎮守府には生まれた。

功を焦る者はいなくなり、艦隊にかばい合いが生まれた。
命を捨てて突撃するなど危険な戦闘を行うものはいなくなった。
艦娘同士の間には私への悪口という共通の話題が生まれ、会話が増えた。

皆が皆、一致団結して、私という脅威に立ち向かう。
そして、海域を安全に、解放していく。

自慢ではないが、私が着任してからは艦娘の怪我をする頻度は前提督の10パーセント以下だ。

私の作戦は、私の望み通り、上手くいった。
上手くいっている。

提督「だが、やはりつらいな…」

年端もいかぬ少女に無茶な命令をし、恐ろしい提督として君臨し続けなければいけない私。

あぁ、そうだ。
私はつらいんだ。
自ら選んだこの修羅の道。
しかし、周りの全てに嫌われなければならないこの役回りは…。しかも少女達に嫌われなければならないというこの行いは…。

非常に、その、心にくる。

なるべく嫌われる見た目になるように、炭水化物を多く取り肥え、ハゲを演出するために頭の一部の髪を剃る。そしてヒゲを汚く生やし不摂生な見た目を演出。
極め付けに鏡の前で何日もかけて練習した、下卑た笑顔。

…全ては彼女達が傷つかないために。
そして海を取り戻すために。

五月雨「…提督?」

提督「うおっ!?…ノックをしろといっているだろう。…五月雨か」

五月雨「潜水艦の50回分の出撃記録です」

提督「…すまない、ありがとう」

彼女は唯一。
私の『演技』を知っている者。
着任してすぐ、まだ私がクソ提督の演技が板につかないうちにひょんなことからバレて私の嘘に気づいしてしまった子。

五月雨「…提督、無理していませんか?」

提督「ん?してないぞ。貴様は私のアレを演技だと思っているかもしれんが、あれは私の本心だぞ。お前も無駄口を叩くなら解体して…」

五月雨「嘘が下手くそですね」

提督「…私に微笑みかけてくる艦娘なんて、お前ぐらいだよ五月雨…」

五月雨「…くれぐれも無理をしないでくださいね。…それでは…」

扉から出ていく五月雨を見送る。

私がクソ提督で居続けることができるのも彼女の存在が大きい。

私が言った無茶な命令や暴言を、彼女が裏で今回の潜水艦達へ行ったようになんとかする。

そしてそんなコンビネーション以上に。
私の心は救われていた。
きっと、本当に鎮守中の少女誰一人からも嫌われたら、クソ提督を続けることなんて果たしてできないであろう。

彼女は、彼女が思っている以上に、私の役に立っている。

天龍「…おいこら。テメー、今五月雨に何をした?」

提督「なぜノックするという文化を享受できないほど低脳なんだ貴様らは」

天龍「答えろ!!毎回、五月雨を呼びつけやがって何をしてやがる!!あいつに提督のことを聴いても不明瞭な答えしか返ってこねぇ!!…大方、弱みを握ってつけこんでいるんだろう!!」

提督「それの何か問題あるか??彼女は優秀だよ。くず鉄の割にはな。私のはけ口として…」マジキチスマイル

天龍「ッ!?てめええええ…!!!」

こうして、他人のために怒れる者も現れた。
…内心、この艦娘達の心情の変化は嬉しく思う。

提督「聞きたいのはそれだけか?なら早く下がれ」

天龍「…覚えとけよゴミ野郎。次、五月雨を一人で呼びつけたら、俺が迷わず踏み込んでその首をこの刀で叩き斬ってやるからな…!!!」

提督「ずいぶんご執心だな五月雨に」

天龍「あいつはやさしいやつだ…。今日だってそうだったが。いつもてめーのムチャをなんとかしようと走り回っている」

…あぁ、そんなこと誰よりも私が知っている。


天龍「…五月雨だけじゃねぇ。他のガキどもにも手を出したら、ただじゃおかないからな…!!!」

扉を蹴破るように天龍は出ていく。

私は緊張のためにたまった息を吐き出し、ひたいに浮かんだ冷や汗を拭った。

…まったく。いつまで立ってもなれない。

翌朝!

雷「ん?新入り?」

電「なのです!」

暁「…私が言うのもなんだけど、御愁傷様ね……こんな鎮守府に着任命令されるなんて…」

雷「…で、その子はいつ来るの?」wkwk

暁「出たわね、雷のお節介好き」

雷「世話好きって言ってくれないかしら?」

電「確か…もう直ぐ来る頃なのです!」

暁「見に言ってみましょう!」

鎮守府玄関前

不知火「…初めまして。陽炎型駆逐艦2番艦、不知火です」

金剛「Oh!これはまたキュートなガールが来ましたネー!!」

武蔵「歓迎しよう、不知火。ようこそ。…そして御愁傷様…」

暁「あっ!あの子が新入りじゃないかしら!」

電「電なのです」

雷「電よ!」

不知火「…ッ…よろしくお願いします…」

川内「おっともう来てた!?ごめんごめん、寝坊しちゃった…。私は川内。いちよ、あなたの教育艦に指名されてる。よろしくね…えーと、不知火ちゃんだっけ?」

不知火「はい、よろしくお願いします…それであの司令は?」


金剛「」ハイライトオフ

武蔵「」拳握りしめ

暁「」チッ

雷「」ギリッ

電「」死んで欲しいのです

川内「」ギロッ

不知火「」


川内「…最初に言っておくね…。ここの提督は最低最悪。クソの中のクソ。ゴミの中のゴミ。私たちのことを鉄くず程度としか思ってない、能無しハゲデブ」

武蔵「期待はしないことだな…。アレには、私たちも本当に頭がきている」

暁「鬼よ」

電「悪魔なのです」

雷「性格が死んでるマジキチメタボよ」

不知火「…はぁ。ずいぶんひどい人なのですね」

川内「…安心して、不知火。あなたに何かあったら私があいつをブチ殺すから」

不知火「ずいぶん、嫌われているんですね」

金剛「そんな次元じゃないdesth。毎日なるべくむごたらしく死ぬようにここにいる全ての艦娘が祈ってます」

不知火「…相当ひどい人みたいですね…」


川内「…さて、本当はあの男に引き合わせたくないし、私も視界に納めたくないけど、規則なんだ…。一度会ってもらうよ…」

武蔵「私も同行しよう。私がいれば、奴も無茶はできまい」

暁「うぅ…私は遠慮するわ…」

電「できるなら一生会いたくないのです…」

雷「ごめんね、面会が終わったら、鎮守府を案内するわ!」

金剛「ワタシもパスデス。顔も声も聞きたくありまセン」

川内「…っよし、それじゃあ行こうか…!」


不知火「陽炎型駆逐艦2番艦、不知火です。司令、よろしくお願いします」

提督「また貧相なあばずれ鉄くずが来たな…そしてなんだ後ろの二つの粗大ゴミは」

川内「護衛だよ」

武蔵「手なんてだそうなんて考えるなよ。その瞬間、貴様の首は空を飛ぶと思え」

提督「チッ。鉄くずどもがいっちょ前に仲間意識を持ちやがって…。機械のくせに」

不知火「…それで司令、私は何をすれば…?」

提督「俺のバラ色の出世の手伝いを、黙ってすればいいんだよ。せいぜいよく働いてくれ。動かなくなるまで酷使してやるから覚悟しろ」

不知火「…はい」

提督「そして…そうだな…。貧相な体もたまには乙なものだ…!。その体で奉仕をしろ。拒否権はない。嫌がる者を無理やりっていうのが私の趣味だからな…」マジキチスマイル

川内「ッてめええええ!!!???」

武蔵「ッ貴様という男はあああ!!!!」

不知火「分かりました」服脱ぎすて

川内「!?」

武蔵「!?」

提督「ッ!!!!??????」


不知火「よいしょっ」ブラ・スカート下ろし

川内「ッ不知火ちゃん!?こんな男の言うこと聞く必よu…」


提督「ッばかやろおおおお!!!!服を着なさい!!!うら若き女の子がそんなやすやすと男に肌を見せてはいけません!!!!!」


川内「」

武蔵「」

提督「」ハッ


提督「ぐ、ぐへへへへ。わ、私は、私が脱がすのが趣味なんだ。自分から脱がれてもちっとも興奮しな…」

不知火「そうだったのですか。すみません。…ではどうぞ」スカートピラッ


提督「」


不知火「?こっちの方がいいですか?」ブラジャー


提督「…しまった。つい、勢いで服を着させて部屋から追い出してしまった…」

提督「落ち着け、私。素数を数えるんだ…。2.4.6.8…」

提督「私はクソ提督私はクソ提督私はクソ提督私はクソ提督…」

提督「」脳内(ブラジャー

提督「ぬああああああああああ!!!」ガンッガンッ!!!!

提督「失せろ煩悩!!!悪霊退散!!!」

提督「」ふぅ…ふぅ…

提督「いかんな、取り乱してしまった…。いや冷静に考えて無理もない。童貞どころか、キス童貞、手繋ぎ童貞すら守り抜いてる私だぞ…。むしろあの程度の動揺で済んだことは、私の鋼の精神力の賜物と言えるだろう…」

提督「…しかし…。今後は不知火には気をつけなくてはならないな…」

提督「」(脳内・スカートピラッ

提督「ぬぅん!!!」自分の顔面パンチ!!

不知火「…追い出されてしまいました…」しょんぼり

川内「なんでガッカリしてるの不知火ちゃん!!??」

不知火「不知火の体は、そんなに見るに耐えないものだったのでしょうか…」しょんぼり

長門「そんなことないぞ!!」

陸奥「」ふんっ!!

長門「」ホゲェ!??

不知火「?今誰かいたような…?」

武蔵「気にするな。鎮守府の妖精だ」

川内「ま…まぁ、クソ野郎だってことはわかったでしょ?」

不知火「…そうでしょうか…?。私には、話に聞いたほどひどい人には見えませんでしたが…」

武蔵「そんなことないぞ。今日のあいつは…まぁ確かになにか変だったが、いつものやつならそうはいかない。…夜な夜な艦娘を呼びつけては、己の性のはけ口にしてるって聞くしな…」

不知火「誰がされているんですか?」

川内「え、えぇ…?」

不知火「司令の好みを把握して、今度はちゃんと見てもらわないと…」フンスッ

川内「そんな自分から進んでしなくていいから!??」


不知火「…それで、誰が夜を任されて…もしくは命じられているのですか?」

武蔵「…そ…そういえば誰なのだろうな…。いることは間違いないのだが…。皆深くは聞きづらいしな…」

川内「…そういえば、誰なんだろう…。私でないことは間違いないけど…」

武蔵「…少しそれとなく探して見るか…」


五月雨「しっつれいしまーす!…提督、お茶を…はわぁーッ!!?」ガシャーン

提督「や…やぁ五月雨…」顔面ボコボコ

五月雨「ごごごごめんなさい!?提督…じゃなくて!!?どーしたんですかその顔は…!!??」

提督「あ…あぁ、まあそのなんだ、暴力を受けてな…」

提督(自分で自分の顔を殴り回したのは言えんよなぁ…)

五月雨「て…提督…」うりゅ…

提督「…え」

五月雨「やっぱりもう私我慢の限界です…!!提督は本当は優しいのに…!!誰よりも私たちのことを気遣っているのに…!!こんなに叩かれるほど嫌われなきゃいけないなんて…!!!」グスグス

提督「さ…五月雨、落ち着け…!」

五月雨「私!!みんなに言ってきます!!提督は実はいい人なんだって!!優しい人なんだって!!」

提督「まてまてまてまてまて!?私は大丈夫だ…!それに五月雨。そんなことを言っても誰も信じないぞ。君が信用されているされていないに関係なく…」


五月雨「それでも…!」

提督「それに私は現状に満足している。苦しいなんて思っていない。この方法がベストでこれ以上はないと考えている」

五月雨「…提督…」

提督「この私の理想の現状を守るために…。五月雨、頼む。協力してくれないか…?」

五月雨「…わかり…ました…」

提督「ありがとう、助かるよ」

五月雨「…失礼します…」扉ガチャ

提督「あっ、おい、こぼれたお茶と割れた茶碗…五月雨、五月雨えええ!!」


五月雨(提督にはああは言ったけど…。やっぱり私は納得なんて出来ない…)

五月雨(でも私が言ったところで誰も提督がいい人なんて、信じてくれないのも事実です…)

五月雨(いったいどうすれば…)


ー食堂ー

不知火「案内して頂いてありがとうございました」

川内「いやいやいいってことよ。…明日からは本格的な戦闘訓練とか始まるから覚えておくようにね」

武蔵「…」

雷「全くそれにしても最低なやつだわ!!初対面の不知火をいきなり脱がすなんて!」

電「ゲロ以下の汚物なのです!!」

暁「不知火、大丈夫よ…。今度そんなことしたら、私がやっつけてやるんだから!!」

不知火「いえ…ですから、不知火が自分で服を…」

雷「大丈夫よ不知火。嘘なんてついてあのゴミを守る必要はないわ…。あいつを守る価値なんて深海棲艦を守るぐらいないんだから…」

不知火「は…はぁ…」

川内「とりあえず今日は解散!不知火は私と同じ部屋だから、部屋まで案内するね」

不知火「ありがとうございます、川内さん…それにしても…」

武蔵「…うむ。あのハゲデブに辱められてる艦娘は誰か…。結局分からなかったな」

不知火「本当は、そんな艦娘、実は一人もいないんじゃ…」


武蔵「それはないな。そもそもあいつ自身が言ってるんだ。…今日会ってない艦娘の誰かが、恐らくそうなのだろう…。本人たちも言いづらいだろうしな…」

不知火「…ふむ…」

川内「それじゃあ行こうか!。…みんなまた明日ね!」

電「はいなのです!」

不知火「それでは…」


電車が到着したのでまたしばらくしてから投下しマッスル


書きためた分だけ投下再開しマッスル

はい、生きてました 苦笑


提督「さて…と」

ノートを取り出す。
もう10冊目以上になるこのノートには、私が提督には着任してからの記録が細かく記されている。
…まぁ日記のようなものだ。

提督「…」カキカキ

戦闘の記録。
被害の記録。
資材の記録。
そして艦娘のバイタルチェック。

提督「天龍はこの間負傷した右腕をまだかばっている傾向があったな…。本人は強がりを言っているのだろうけど、これはしばらく休養させたほうがいい…」

提督「雷は戦闘中、上の空であることが多いな…。ストレスをかけすぎたかもしれない…。しばらく私と顔を合わせなくて済むメニューに切り替えよう…」

提督「最後に…。駆逐艦達から下着がなくなったという報告が多数…。こちらは憲兵さんに調査を依頼っと…。まぁいたずらな好きな卯月辺りが犯人だと思うがな」


長門の部屋

長門「」クシュンッ

陸奥「やだ…風邪?」

長門「…ふっ。誰かがこのびっくせぶんの私の噂でもしてるんだろう…」ズズ…

陸奥「体を冷やさないようにね、ほら、もう少し厚着して」つコート


長門「心配には及ばん。なんせ駆逐艦のパンツを三枚も重ね着してるから身も心もポッカポカだ!」HAHAHA


陸奥「アン?」

ながもん「しまっ!?口がすべっ!?」


司令室

テキパキと。
気づいたことを記入し、それに合わせて予定を組み替える。

提督「さて…最後に…」

クソ提督っぽいセリフ集。
そう題された別のノートを広げる。
なるべくゲスに見られ、嫌われるように。

提督「天龍にしばらく出撃するなっていうセリフはなんて言おうかな…」

提督「ぐぐぐ…我ながら心が痛む…」

思いついたセリフをノートに書き綴り、ノートを読み返す。

提督「よしっ、これでいいだろう」

時刻はすでに深夜の3時を回っていた。


ー 翌日 ー

不知火「いきなり出撃ですか…」

川内「本当になに考えてるんだよあのクソ野郎は!!」

龍驤「まぁまぁ、落ち着けや。…最初、最前線の攻略対象の海に行けと言われた時はしばきまわしたんぞと思ったけど、五月雨が懇願して何とか深海棲艦のほとんどいない遠征になったんや。…むしろ普通の訓練するよりも早く成長できると思うで?」

山城「はぁ…日差しが眩しい…。低速戦艦なのにこんなに長距離走らされるなんて不幸だわ…」

龍驤「ほらほら、頼りにしてるで山城。アンタがいてくれればこの海域で万に一つがあっても大丈夫や…。不知火、安心して言われる通りに動いてみ?」

不知火「はい」

電「遠征マスター電もいろいろ教えるのです!」

雷「駆逐艦の動きなら任せてよ!教えてあげるわ!」

不知火「みなさん、ありがとうございます」


司令室

提督「…ふぅ。ありがとう五月雨」

五月雨「よかったですね。狙い通りになって」

提督「まぁな。不知火には早く前線で戦える即戦力になって欲しいのは事実だし、あの海域でこの艦隊編成なら、万に一つがあっても危険はないだろう…」

五月雨「…ところで、さっきここに来る途中でとっても怒ってる天龍さんとすれ違ったのですけど…。また何かひどいことを言ったのですか…?」

提督「うっ…!?そんな目で見ないでくれ…!。あれは違うぞ?天龍にはしばらく休養が必要だと思ったから、休むようにクソ提督っぽく伝えただけだ…」

五月雨「もう…あとでフォローしておきますね…」

提督「…助かる。未だに俺が殺されずに提督やれてるのは、本当に五月雨のおかげだ…。感謝してるよ…」

五月雨「別にいいですよ、では行ってきますね」扉バタン

提督「…さて。遠征組は大丈夫だろうか…」ソワソワ


海の上!

不知火「沈め…!!」

イ級「」大破!!

不知火「トドメ…!!」

イ|級「」轟沈

龍驤「ほへぇ…。やるやん、あの駆逐艦。…ほんまに初めての出撃なんか…?」

川内「いい動きをするね…。元から武術か何かやっていたのかな…?」

山城「出番がない…不幸だわ…」

電「資源はがっつり掘れたのです!」

雷「いい感じね…!」

龍驤「よーし…それなら、そろそろ鎮守府に帰ろk…」

山城「…?どうかしましたか?龍驤さん」

龍驤「あれ?電波悪いんかな…もしもし、もしもーし…」

不知火「どうかしましたか?」

龍驤「いや…いちよ索敵もしておったんやけど…3時の方向に飛んで行った哨戒機の連中からの通信が一斉に途絶えた…」

川内「何だって!?」


龍驤「いやいや、不具合やろ…。こんな海域に、この龍驤様の哨戒機に一報を告げさせる暇もなく、屠ることが出来る敵なんておるはずない」

山城「…念のため、警戒はしておきましょう…。なんか…とても不幸な予感がするわ…」

川内「山城さんの感は当たるから嫌だなぁ…」

龍驤「艦載機のみんなー!一旦戻ってきてくれやー!」

不知火「大丈夫でしょうか…?」

電「だ…大丈夫なのです!雷も電もよくこの海域に遠征に来るのですが、怪しい気配はしなかったのです!」

雷「いえ…。怪しい気配はしなくてもいつもと様子が違うわ…。いつもなら敵はまとめて出て来て、こんなにバラバラと一体ずつ現れないはず…」

川内「一体ずつだと思って深追いしてるうちに…」

龍驤「…まさか、誘い込まれたって言うんか?」

山城「…海域を離脱しましょう。まったく不幸だわ…」

龍驤「…やっぱり3時の方向に飛んで行った艦載機のみんなが戻ってこおへん…。そんなまさか…」


レ級「ククク…」


《遠征中の艦隊より入電!!

提督「ッ!!!!?????」


提督『…どうかしたのか?私は忙しいのだが?…要件は早く済ませてくれ』

龍驤「…見たことない敵深海棲艦と遭遇。…敵は一人やけど…ヤバすぎる…ッ。うちらじゃ勝てへん…!!休んでる艦隊の誰かを援護に送ってや…!!」

提督『はぁあ?敵一人だと…?どんな見た目だ?』

龍驤「フード被ってる…人型や…!うちが見てきたどの敵よりも強い…!?」

提督『ふーん。よし、お前ら』

提督『沈むまで戦え』

提督『そして珍しい敵かもしれん、できれば生け捕りにしろ』

龍驤「ッ!!?無茶言うな!!?早く応援をよこせ!!?アホもたいがいにせえよダァホ!!!!」

提督『貴様!!上官に向かってなんという口の聞き方を…ぐっ!?なんだ!?…ッ突然睡魔が…!!?』バタンッ

???『皆さん!大丈夫ですか!!』

龍驤「ッこの声は!!?」

雷「ッ提督妖精さんよ!!!!」


不知火「…誰ですかそれは?」

電「クソ司令官が無茶な命令を出した時!!メガネの子供探偵よろしく麻酔針でクソ提督を昏倒させ、私たちに恐ろしく的確な指示を出してくれる艦隊の真のブレインなのです!!!!!」

川内「ッ提督妖精は今まで数々の難航作戦をその頭脳だけで切り抜けている超エリート妖精だよ!!…もう安心しても大丈夫!!」


提督妖精?『被害状況は!?』

龍驤「山城が不知火を庇って大破。川内は中破!!…今全力で逃げてるが、ダメや…!!敵の砲撃がやまへん!!」

電「あの山城さんが一撃で大破まで持っていかれる威力なのです…!!私たちが当たったら…!!」

提督妖精?『ッわかりました…!そこの海域から北北西に一キロの場所に岩礁地帯があります…!!まずはそこに逃げ込んでください!!。…そして逃げる際には、弾薬のことは気にせず、当たらなくて構いません…!!なるべく砲撃と雷撃をばら撒き、敵の注意を散漫にさせながら逃げましょう…!!』

提督妖精?『すぐに応援艦隊を編成して向かわせます…!!なにかあり次第、随時連絡をください…!』


龍驤「北北西やな…!了解!!!」

龍驤「進路を変更するで!!弾をばらまけ!!」

電「なのです!」砲撃!

不知火「沈め!」砲撃!

龍驤「全機発艦…!!艦載機のみんな!!お仕事お仕事!!!」


提督「ぬあああああッ!!?まずいまずいまずいまずいまずい!!!!なんだよ、なんでよりによってこんな時にそんな敵が現れるんだよ…!!!!」

提督「ッ落ち着け、今鎮守府にいる名簿リスト…!高速戦艦を中心とした艦隊を…!!!航空戦力も注意して…!!」

提督「んっ…よし…」喉さすり

提督妖精(cv提督裏声)『館内放送!!!遠征部隊が敵艦隊に遭遇!!!今から述べる艦娘は整備を早急に済ませ次第、大至急南西諸島岩礁地帯へ向かってください!!!!!』

提督妖精『金剛!!比叡!!霧島!!島風!!加賀!!瑞鶴!!』

提督妖精『なお、敵を倒す必要はありません!!岩礁地帯に逃げ込んでいる味方艦隊を救護、護衛しつつ、早急に海域を離脱してください…!!!』


金剛「what!!?提督妖精さんデス!!?」

比叡「遠征部隊って…確か今回は山城さんもいましたよね!!?」

霧島「行きますよ姉様!!!急ぎましょう!!!」


島風「連装砲ちゃん!!いっくよー!!誰よりも速く岩礁地帯に突入するんだから!!」

響「電達を頼むよ…!!」

暁「大変よ大変…!!?みんな大丈夫かしら…!!!」

島風「ッ任せて!!絶対に助けてくるから!!」


瑞鶴「なんでよりによってアンタと…」

加賀「無駄口を叩くのはやめなさい。急ぐわよ」おしりさわっ

瑞鶴「ひゃああッ!?ちょっ!!?今私のおしり!!?」

加賀「やりました(恍惚)」


長門「駆逐艦ピンチと聞いて…!!」

陸奥「私たちは呼ばれてないわよ?」

長門「馬鹿野郎お陸奥!!!。世界の宝、駆逐艦のピンチなんだぞ!!我々、ビッグ7が動かないでどうする!!!!我々も独自の判断で出撃する!!!」

陸奥「おいこら、てめー今、オムツって言ったか」ピキッピキッ


提督「よしっ…これで一安心…とはいかないな…。頼む…!!間に合ってくれ…!!みんな無事でいてくれ…!!!!」

カチャンッ

提督「ん?」振り向き



天龍「」(´?ω?`)

提督「ッ!!!!!???????」


天龍「」(つω゚)ゴシゴシッ

提督「」手に放送マイク


天龍「」:(;゙゚'ω゚'):

提督「」((((;゚Д゚)))))))


天龍「」ダッシュ

提督「」\(^o^)/


提督「」抜け殻

五月雨「ッ良かったです…!本当に良かっです!…遠征艦隊、応援艦隊、あと勝手に出撃したビッグ7の二人。共に、全艦帰還しました…!!」

提督「」ソウダネ…

五月雨「負傷した川内さん、山城さん、比叡さんはただちに入渠してもらってます。…怪我の具合も酷くはないみたいです…!」

提督「」ホントニヨカッタヨ…

五月雨「それじゃあ私は山城さん達のお見舞いに行ってきますね!!では!!」

提督「」白目


電「いやぁ…本当に一時はどうなるかと思ったのです…」

雷「そうね…。提督妖精さんが現れなければ、私達は今頃海に沈んでいたわ…」

暁「よがっだああ…ふだりとも無事にかえっできてぐれで…」

雷「もう、暁泣き止みなさい…。立派なレディーなんでしょう?」

響「なんにせよ、本当に無事で良かったよ。今回ばかりは私も肝を冷やした…」

龍驤「ほんまにそうや…。あのダァホがあのまま指揮とってたら、ほんまに私ら全員、沈んでたで…!!」

電「ッりゅ…龍驤さん…顔が怖いのです…」

龍驤「ッもう我慢できへん!!!あのゴミクズに直談判してくる…!!!…ちょっと痛い目にあってもらわへんと…この怒りはおさまらへん…!!!」

雷「さ…さすがに手を挙げるのはまずいんじゃあ…」

龍驤「誰かが殴ったらなあかんねん…!!うちに殴られて済むならもらいもんやろ…加賀や戦艦の誰かに殴られてみぃ?…首が飛ぶで?」

龍驤「ほな、行ってくるわ」扉バンッ!!

雷「と…止めなくても大丈夫かしら…?」

電「うぅ…」

響「念のため…。外から見守っておこうか…」


龍驤「ッわれこらクソ提督!!!!」扉ドカァンッ

提督「ッ!!?…誰かと思ったら死に損ないか」

龍驤「今度という、今度こそ堪忍袋の尾が切れたわ…!!!あんなボケみたいな指示ばかりだしおって、あんたええ加減にせえよ!!!!」

提督「そのボケみたいな指示でしっかり助かってるじゃないか?…まぁ記憶はなぜか曖昧なんだが…」

龍驤「…うちらみたいな古参に無茶な命令出す分にはまだええ…!だがな!…駆逐艦の小さい子や初めての任務の子もおったんやぞ…!!!…あんたはうちらのことをなんやと思ってるんや!!!」

提督「いくらでも代替えのきく鉄くず。…なんだ?今頃そんなこと知りたかったのか?」

龍驤「ほんまにそう思ってるんか!!?…ッ見損なったわ!!!あんたは本当は、口だけの私達を大切にしてくれてる提督やと信じていたのに!!!!」

提督「それはお前だけの幻想だよwwwwww俺は俺がよければ何がどうなろうが知ったことではない。ほら、次の任務を出してやる。早く消化してこい」マジキチスマイル


龍驤「」プチっ(拳握りしめ

龍驤「」ッ右ストレート!!!

提督「ッ」



天龍「…ッまて龍驤」右手掴み

龍驤「ッ!!??」

提督「ッ!!!!??????」


天龍「廊下をたまたま歩いてたら、偶然二人の会話が聞こえちまった…。…扉も開きっぱなしだったから、割って入らせてもらったぞ…」

龍驤「…電か雷かと思ったわ…。あの子達なら止めに入るやろうからなぁ…」

龍驤「…だが天龍…。なんでお前が止めるねん?」ゴゴゴゴ…

天龍「決まってんだろ。殴るより、斬る方がいいからだよ」刀スラッ

龍驤「ッ!!??」

提督「」

天龍「…大体の話は理解してるつもりだ。…龍驤…ここは俺に任せてくれないか…?」

龍驤「ッな…天龍、おま、本気で…」

天龍「任せてくれないか?」

龍驤「…分かったわ…やりすぎるんやないで…」扉バタンッ


天龍「…さて」刀戻し

天龍「…」

提督「…」

天龍「…」

提督「…」

天龍「おら、何か言えよ」

提督「…テテテンリュー…オマッ、カイタイスルゾー」

天龍「あぁそうかよ」ツカツカ…

天龍「」つ解体申請書(バンッ!!

天龍「ほら、後はテメーのハンコを押すだけで天龍様を解体できるぜ?」

提督「」


天龍「『ろくな戦果も上げれない正真正銘の鉄くずにわざわざ渡す資材はない。解体待ちだ。しばらく出撃しなくていい』」

天龍「これはテメーの言葉だろ?」

天龍「ほら、早くハンコを押せよ」ズイッ

提督「ッヤ…今日は…解体機の調子が悪くて…」

天龍「いいから押せよ!」

提督「ッ…」

天龍「…押せないんだろう?」

提督「…押せるさ」

天龍「なら押してみろよ」

提督「…」

天龍「…できないんだろう?。お前は、本当は、クソ提督じゃないんじゃねぇのか?」

提督「ッちが!?」

天龍「…」刀スラッ

提督「ッ!!?」


天龍「…どーして俺を戦場から遠ざけた?あんなセリフを使ってまで…」

提督「そ…それは…」

天龍「」刀ピタッ

提督「…お前が、いらない…からだ…」

天龍「……ちげえだろ?そうだったらハンコを押すはずだ」

提督「ッ!?」

天龍「言わずに喉を切られるか、言って切られず済むか…。早く好きな方を選べよ」


提督「…ッだってよ…だって天龍…。…お前、本当はまだその右腕痛むんだろ?」

天龍「!」


提督「一週間前のちょうど今日、随伴艦の駆逐艦を庇って負傷したその右腕。…まだ痛むんだろ?」

天龍「…ッ!?…ッてめ、それに気付いて…!?」

提督「…」

天龍「ックソ!。…んなもん気にしなくていいんだよ!?俺の体のことは俺が一番よく知ってる…!右腕だって問題ねぇ…!」

提督「…」

天龍「…はぁ。んだよ。そういうことだったのかよてめーの言葉に怒ってた俺はバカみたいじゃねーか…」

天龍「…今日の遠征部隊の編成も見たけどよ?…あぁ、分かった。五月雨とお前はグルだな?…どうも前からおかしいとは思っていたんだ…全部お前の掌の上だったんだな」

提督「…」

天龍「チッ、だんまりかよ…。じゃあ一つだけ質問に答えてくれ、提督」

提督「ッ!?」今提督って…


天龍「提督妖精さんの正体は…。今まで俺たちのことを何度も助けてくれた提督妖精さんの正体は…。お前だったのか…?」

提督「ッ…」

天龍「…沈黙は肯定と受け取るぜ…?」

提督「…」

天龍「…そーかよ。…邪魔したな。俺の用は済んだ」

提督「て…天龍…!」

天龍「あんだよ?」

提督「…みんなには黙っていてもらえると…。ありがたい…」

天龍「…もとより話すつもりなんてねーよ。…じゃーな、提督」扉バタンッ

提督「…」提督…か…


龍驤「…で?どないなったんや?」

天龍「あん?ったりめーだろ?…あいつはしばらく天龍様に口答えできなくしてやったよ」

電「て…天龍さんを初めて凄いと思ったのです…!」

雷「あの提督を屈服させたってこと…!?ッ初めて天龍のこと怖いと思ったわ…!」

響「ハラショー」

天龍「なんだとチビども!!?」


ミニトトロほんとかわいい
トトロ見ながらまた書きためます


すっかりあだ名が盲腸で定着したイッチです

あの後結局、薬飲んだり手術したり大変でした…(トオイメ

ひたすらイッチがウンコ漏らし続けるあの闘病ssも続きを書いてみたのですが、相変わらず漏らしてばっかでワンパターンっていうかなんていうか…。いやしかし事実だしどうしようもないっていうか…

長々失礼しました

投下再開します

五月雨「…そうですか!…天龍さんに見られてしまったのですね…」ニコニコ

提督「う…嬉しそうだな五月雨…」

五月雨「いえいえ、そんなことありませんよ」ニコニコ

提督「迂闊だったよ…やれやれ…」

五月雨「まったく…私の時とまったく同じ方法でバレちゃってるじゃないですか、ドジっ子なんですか?」ペシペシ

提督「ぐうううっ!?五月雨にドジっ子と言われるほど屈辱的なことなんてあるだろうか…!!?」

五月雨「ふふふ…。でも良かったです!…このまま提督がいい人だと、皆さん気付いてくれればいいのですけど…」

提督「…まったく、もう下がっていいぞ。五月雨…」

五月雨「はいはい、それでは提督」扉バタン


提督(…見させてもらったよ…今日)

提督(…お前たちの間には確かな絆が作られていることを)

提督(…俺の役割もそろそろ終わりかもしれんな…)


その夜。食堂…

龍驤「ふっふっふっふっふっ。…あの男…天龍にずいぶん痛い目にあわされたみたいやけど…せやから私の怒りが収まるわけやないんやで…」

龍驤「この龍驤様からも裁きの鉄槌を下したるわ…!!!」

北上「んー…やめといたほうがいいと思うけどなぁ…」

龍驤「あほう。あのクソ野郎が一回天龍にガツンと言われたぐらいでヘコたれるたまかい!…もう一発ガツンとやらなあかんねん!」

大井「でもいったいどーするんですか?」

龍驤「ふっふっふっふっふっ。…北上、大井。お前らは、なんの宗教に入ってない無宗教の男でも必ず神に懺悔し、祈りを捧げる瞬間があることを知っとるか?」


北上「えー…。正月?」

大井「お盆とか?」

龍驤「ちゃうちゃう日本だけやない。世界中みんなや」

北上「ちょっと思いつかないなぁ…」

大井「いったいなんなんですか?」





龍驤「正解はな…」


龍驤「腹が痛い時や」

北上「」

大井「」


龍驤「腹が死ぬほど痛い時、人は皆無力で素直や。どんな悪党でも便器の腕で手を組み、神に己のこれまでの罪を懺悔しただ祈る…。そう、どんな奴でも素直にさせる!!それが腹痛や!!」ドドン!!

北上「いや…はい」

大井「なんでしょう、この妙な説得力は…」


龍驤「ってなわけで、この明石特製、下剤ブリブリキングを冷蔵庫の飲み物に入れ、明日私が提督に差し入れにいく。…そして、トイレに駆けこもうとする提督の前に私は立ちふさがって言うんや…」

龍驤「この先に進みたいなら己の罪を全て懺悔し反省しろ…とな」

北上「鬼畜すぎるよ…」

大井「鬼です…悪魔がいます…漏れてしまったらどうするんですか!?」

龍驤「その時はその時や。…それをネタにしてまた脅せるやろ?」マジキチスマイル

北上「」

大井「」

龍驤「さぁ、明日は楽しいパーティーやで!」HAHAHAHA!!


食堂の扉の前

五月雨「」


翌日の朝!

司令室

提督(あぶねぇ…気をつけろよ俺。…さみだれの話が正しかったら、おそらく今日、あいつが仕掛けてくる。…なんとしてもそんな恐ろしい液体、飲むわけにはいかない…!!)

提督(奴が仕掛けてくるとしたら、昼のブレークタイムか…。なんにせよそれまでにクソ提督っぽい断り方を考えなければ…!)

龍驤「失礼するで!」扉バン!

提督「ッ!!?」

提督(バカな…!?もう来ただと…!!まだ朝だぞ…早い、早すぎる!?まだこちらは準備が…!?)

龍驤「おはようさん。…ちょっと渡したいものがあってな…。って言うても、まぁただのコーヒー牛乳なんやけど…」

提督「」ビクッ


龍驤「昨日のお詫びや…。昨日はすいませんでした…。私もつい熱くなってたんや…堪忍してな?」上目遣い

提督(くっ!?こいつ…!!ヘーキで口をペラペラと…!!)

提督「そんなものいらん。ドブにでも捨てておけ」

龍驤「えー。でもうち知ってるんやで。提督が朝必ずコーヒー飲んどるの」

提督「ッ!?」

龍驤「まぁ騙されたと思って飲んでみてーな。…私だってこう見えても反省してるねん…」つコーヒー牛乳

提督(しまったああああ!!!反射的に受け取ってしまったあああ!!!)

龍驤(くく…計画通り…)

提督(いやまて、まだ手はある…!!


提督「コーヒー牛乳か…たまにはいいかも知れん…ん?」

龍驤「」ギクッ!?

龍驤(なんや…バレたんか?いやそんなはずない…!元々薬の色が濃いからコーヒー牛乳に混ぜたんや…。見た目も色も匂いも普通のコーヒー牛乳と大差ない。
…この無能が気づくはず…!?)

提督「なんだ?このマグカップのふちについてる粉は…」

龍驤「ッ!!!??」(バカなちゃんと拭き取ったはず!!!?

提督(当然ハッタリだ。…だが龍驤のやつ動揺してるな。…よしこのままいけるぞ…!!)

提督「龍驤…まさか貴様、私に一服盛ったんじゃないだろうなぁ?」

龍驤「そっ!?そそそそんなわけないやん!?」

龍驤(まずい!?動揺しすぎて声が裏返ってしもうた!!??)


提督「ならお前が飲んでみろ。そしたら私も飲んでやろう。当然、一口ではないぞ。半分は飲み干すように」

龍驤(ッ!!!????)

提督(ふふふ…この勝負。…私の勝ちだ…!!!)

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卯月「ああああ!!!うーちゃんのマグカップとコーヒー牛乳!!!こんなところにあったぴょん!!!!」扉バン!!

提督「なっ!?卯月!!?」

龍驤「うーちゃん!?」

卯月「龍驤が盛ってったって北上に聞いたら…!!それはうーちゃんのマグカップでうーちゃんの飲み物だぴょん!!返すぴょん!!」バッ!!


龍驤(あかん!!?あれを飲んだら卯月、死んでしまうで!!?…あぁ、しかしここで卯月を下手に止めたらあいつに薬を盛ったのがバレてしまう!!??)

提督(まずい!!?俺をはめようとした龍驤はともかく、何もしてない卯月にこんなものを飲ませるわけには…!!??)

提督(かくなるうえは…!!!)


提督「」ガシッ(マグカップ

卯月「ッ!!??」

提督「」グビグビグビ…

提督「」ドンッ(カラッ

提督「…げぷ…。さぁ卯月…マグカップを返してやろう…」

卯月「…うっう…ゴミが口をつけたマグカップなんてもういらないぴょん…この鬼!悪魔!!ぴょええええええええ!!??」大泣きダッシュ


龍驤「」


龍驤「」チラッ


提督「何こちらを見ている…用が済んだら早くお前も出てい…け…」

龍驤「…し…失礼するわ…」


龍驤(いま…提督は明らかに薬が盛られてることに気づいとった…)

龍驤(あの場面で、提督がコーヒー牛乳を飲む必要は皆無や…)

龍驤(…まさか卯月をかばったんか…あいつが!?)

龍驤(…そんなまさか…)

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肛門「ぐ…がは!??」

う??「どうした肛門よその程度か!!」

肛門「くっそ…クソッタレ…!!」糞!!

括約筋「もうやめて!!!肛門のライフはもうとっくにゼロよ!!??」

?ん?「くははは!!まだまだぁ!!ほれほれサードインパクトがもうすぐそこにきてるぞおお!!!」

肛門(どっちだ!?どっちなんだ!?次のこいつは!?屁か!!…身か…!??)

??こ「さぁさぁさぁさぁ!!??」

肛門「…クソ…糞だけにクソ…もうだめだ…意識が薄れ…」

括約筋「あぁ…私も力が緩んで…」

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廊下

提督「頼む…!!トイレまで持ってくれ…!!!」

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肛門「…ッ!しっかりしろ俺!ここが…踏ん張りどころだ!意識を保て!!…後三秒でいい!!」

括約筋「…ええ!わかったわ…!」

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提督(あと…少し…!)つトイレの扉


うんこ「無駄な抵抗よ!!トドメだ!!!滅びのバーストストリーム!!!!!」

肛門「うわああああ!!?」

括約筋「きゃああああああ!!??」


提督「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!???」


クソ提督「」

クソ提督「」パンツ脱ぎ脱ぎ

提督「」つクソパンツ

提督「」はぁ…(トイレじゃー


その夜!!

ー工房裏ー

青葉「くくく…はははははは!!!明石さん!!!見てください!!!ゴミ司令官の部屋に設置したこの盗撮カメラと盗聴器を!!!。青葉、無事、回収に成功しました!!!」

明石「くっくっくっく!!!やりましたね…!。その中にはここ数日の記録が全て記録されているはずです…!!それを憲兵に見せつければ、さすがに見て見ぬ振りをし続けるあのクソ憲兵も黙ってはいられないでしょう…!!!!」

青葉「青葉のパパラッチ能力と明石さんの技術の大勝利ですね!!!」

明石「さぁ、早速見て見ましょう。…うまい具合に弱みを握ることが出来たら、あのゴミ野郎を意のままに追い込むことが出来ますよ?」マジキチスマイル

青葉「明日は号外の発行、待った無しですね」マジキチスマイル

明石「それじゃあこの大画面のテレビで!!!再生スタート!!!あのクソ野郎の私生活を赤裸々に見てやります!!」ポチっ


提督『みんな…大丈夫かな…』

提督『電が被弾!!?なんだって!!??』

提督(裏声)『左翼に展開した艦隊を狙う敵艦隊を背後から回り込み、T字戦を行なってください!!気をつけて!!?』

提督『…たのむ…!みんな無事で帰って来てくれ…!』

提督『よかった…ほんとうに…』

提督『不知火か…。かわいそうに…。どうして本来戦場に立たせては行けない子供達を、戦場に立たせ続けなければいけないんだ…!!』

提督『失せろ煩悩!』顔面パンチ

五月雨『結局、提督は私たちのことをどう思ってるんですか?』

提督『決まってるだろ。仲間であり、かけがえのない家族であり…決して失いたくない何よりも大切なものだ』

提督『』ブリッ


ー 動画視聴後 ー


明石「」

青葉「」ペン(ポロッ

明石「」(自分の顔面パンチ!

青葉「」:(;゙゚'ω゚'):

明石「」痛いです…夢じゃないです…

青葉「」そんな…


青葉&明石『えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!????』


川内「ん?あの廊下を走ってるのは青葉?」

青葉「ぐおおお!?せんだいひゃん!!。こんな夜中まで起きてるとはさすが夜戦バカですね!!?」

川内「ちょっ!?いきなり酷くない!!?」

青葉「あ…ありのままに今起こったことを話すぜ。クソ司令官が、めっちゃいい司令官だった…。何を言っているのか全然わからないと思うが、青葉も何が起こったのかわからない。魔法とか能力とかそんなチャチなものじゃない…!!もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」

川内「へ…え?ちょ…何言ってんのか全然わかんな…」

青葉「それでは…!!」ダッシュ

川内「…もう、なんだったの?」

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不知火初出撃から数日後…

金剛「what?軍資金のオーリョー??」

霧島「はい、どうもあのゴミ男の出す書類に目を全て通して見たところ、明らかにおかしい軍資金の使用名簿がありまして…」

比叡「増築費とか点検代とかですよね?…実際は増築も点検もほとんど全くしてないのに…」

金剛「…つまり、その分のお金を自分の懐に溜め込んでるってわけデスカ?」

霧島「そういうことですね」

比叡「…まぁ今更あのゴミ野郎がそんなことしていても、まったく驚きませんけどねぇ…」


加賀「話は聞かせてもらったわ」


金剛「oh加賀!!」

加賀「私と赤城さんに回せるはずの食費を無駄遣いしてたなんて、到底許せることではありません」

霧島「あのわりと莫大な金額を全て食費にするおつもりで…!??」

加賀「ちょっとあの汚物に直談判してくるわ」

比叡「ひ…ひえええ…目が笑ってません…」

加賀「…瑞鶴」

瑞鶴「呼んだ?加賀さん?」シュタッ

金剛「どこから現れたデース!!?」

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加賀「汚物の部屋に行くわよ。あなたも付いてきなさい」

瑞鶴「はぁ?いきなりなんなのよ!私パス!わざわざあんなところになんて行きたく…」

加賀「瑞鶴、もし一緒に来てくれたら今晩はあなたの好きな夜戦をしてあげるわ」

瑞鶴「ッズイ!!??…も、もう、なら仕方ないわね…」

金剛「」いつの間に攻略されたデース

霧島「」いつの間に堕とされたのかしら…

比叡「」ひええええええ

加賀「…コホン、それじゃあ、ちょっと行ってくるわ」

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司令室

加賀「ゴミ、お話があります」

提督「そうか、ほら、好きなだけ話せ」つ鼻かんだティッシュ

瑞鶴「ゴミなんてあんたのことに決まってるでしょ」

加賀「…書類に不備があります。…ゴミ野郎、軍資金を横領していますね?」

提督「ハッ。なんだその話か。いちいちあんなものに目を通すとは暇なやつだ。…出撃量が足りないのか?」

瑞鶴「…で、どーなの?大切なお金。あんた何に使ってるのよ」

提督「知れたことを。私利私欲のために使ってるに決まっているだろう。まったく、大本営もちょろいもんだ」

加賀「…今後、また横領してるような書類が発見されたら、私はあなたを爆撃処分します。…それが嫌ならその分のお金は、全て食費に回すように…」

提督「ッ!!??食費!!??十分すぎるぐらい食べてるだろうが!!」

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加賀「いえ。非常に質素なものです。…この鎮守府に来てから、私は、私たち全員、お腹いっぱいになるまで美味しいものを食べたことなんて一度もありません」

瑞鶴(それ加賀さんと赤城さんだけじゃ…)

提督「ッ」

加賀「それではゴミ。私の言葉。忘れないでくださいね…」

瑞鶴「…死にたくなかったから、素直にお金を横領するのをやめることをオススメするわ…」

加賀「それではゴミ」

瑞鶴「死ねゴミ」

提督「き…貴様ら、ゴミゴミ言い過ぎだ!!解体するぞ!!」扉バタン

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加賀「…ふぅ。スッキリしました」

瑞鶴「すごい、あの野郎をいい負かしたの初めてかも。すごい気分がいいわ!」

加賀「さて、私は弓道場に行きますが…あなたはどうしますか?」

瑞鶴「…うーん…。あっ、そうだ。私もう一つ、あのゴミに艦隊編成の話で文句を言いたいんだった…。…ちょっともう1度行ってくるわ」

加賀「なら私も…」

瑞鶴「大丈夫よ加賀さん。…気持ちはずっとあなたのそばにあるから」おしりさわっ

加賀「」!!?

瑞鶴「じゃあね!」

加賀「」…やられました…

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提督「ぐううううう…ッ」

提督の胸に加賀の言葉が突き刺さる。

提督「…ッそうか。…そうだったのか。…充分な量の食事を用意できてると思っていたが…。本当は全然足りてなかったんだな…」

提督「ッ私としたことが…。絶対に傷つけないと誓った彼女たちに、そんな苦痛をしいていたなんて…」

提督「…急いで食事を増やそう。メニューのバリエーションも増やす必要があるかも知れない。…戦場に立ち続けなければいけないんだ…。空腹なんかにさせてどうするんだ俺の馬鹿野郎!!!」

提督「だが…。書類を見ても、鎮守府の経営は火の車…。しばらくは食費は俺のポケットマネーでなんとかしよう。…給料全部返済すれば、それなりの量が買えるはずだ」カキカキ

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扉の隙間

瑞鶴「」

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提督「っよし。これでしばらくは大丈夫そうだ。そういえば、駆逐艦から毎週のカレーは甘口も食べたいって話も来てたな…。辛さを選べるようにしてみるか…」

瑞鶴「」

提督「ついつい和食が多くなりがちだが、洋食も取り入れてみよう。…朝はパンを食べたいって話もチラチラ耳にするし…」

提督「なるほどな。…こうしてみると、食という面の改善をすっかり忘れていた…。…どーしても彼女たちの安全をまず最優先してたからな…」

瑞鶴「」

天龍「…あん?」
(瑞鶴のやつ、なんで司令室の扉の前で固まってるんだ…?…)

瑞鶴「」うそ…

天龍「…あっ」(察し)

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天龍「おい瑞鶴」

瑞鶴「ッ!!!?!?てててててててんりゅう!?」

天龍「なにぼさっとしてるんだ、中に入るぞ」

瑞鶴「ちょっまっ、心の準備が!!?」

天龍「失礼するぞ提督」

提督「」

天龍「おまえ、独り言喋る癖あるよな」

提督「驚いた、なんだ天龍か。…てっきりまた誰かに聞かれたかと…」

瑞鶴「」ずいっ…

提督「」

天龍「学習しないよなぁ…おまえも…」

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天龍「ふーん、金の横領ねぇ…。…で、実際はなにに使ってたんだ?」

提督「…決まっている!…我が私利私欲を満たすために…」

天龍「そういうのいいからさ」

瑞鶴「ちょ…話についていけない…。提督って…ゴミ野郎じゃなかったの…?」

天龍「まぁ、自分の目で見て結論付けてみろって。…んで、どうなんだ?」

提督「…ふしてた…」

天龍「あん?」

提督「孤児院に寄付してました…。この鎮守府の近くの。孤児院に…」

天龍「…おまえ、俺が思ってたよりもずっと甘ちゃんだな…」

提督「…うるせー」

天龍「近くの孤児院って…あそこか。あの港の近くの」

提督「…悪いかよ?」

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天龍「どーりでガキどもが笑顔で懐いてくるわけだ。…俺の出身の孤児院や、他の孤児院なんて、みんな死んだ魚の眼をしてるぜ?…艦娘なんて見たら、みんな怖がって逃げちまう」

提督「…お前もちゃっかり、様子見に行ってるあたり甘ちゃんだよな」

天龍「お前ほどじゃねーよ」

瑞鶴「…ッつまり…。その…。提督は、わざと嫌われることをしてたってこと…?」

天龍「はん、理由は知らねーがな。…まぁ検討ならつくが」

提督「…ほら、そろそろ出ていけ。俺も仕事が忙しいんだ」

天龍「…手伝ってやろうか?」

提督「ッ!?結構だ!ほら、早く出ていけ!」

天龍「くくく…あーそうかよw」

 ̄ヽ、   _ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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不知火「司令!!今日こそ不知火と夜戦を!!」扉バンッ!!!

提督「だあああああ!!??服を着ろ不知火いいいいいいい!!!なんでいつも下着姿で特攻してくるんだ!!!」

不知火「何か落ち度でも?」

提督「落ち度だらけだわ!!!!」

五月雨「てーとくー、ってひゃわあー!!!」ガシャーンッ

提督「五月雨ええええええ!!?お前ら全員動くな!!?食器の破片が床に散らばってるから!!??」

瑞鶴「…なんなのこれ…」

天龍「…なんなんだろうなぁ…」

明石「…やっぱりいい人じゃん」

青葉「…青葉見ちゃいました…」

長門「駆逐艦、下着姿と聞いて」シュタッ

陸奥「」昇竜拳!

長門「」ぶべらっ!!

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とりあえず書き溜めはここまで…

明日の朝起きた時、orzタワーが建設されてませんように…
(お祈り)

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子供の頃からヤクル◯をひとパック全部一気に飲むのが夢だったのですが、今日、その夢が叶いました。

満足です。
そしてお腹痛いです。

では更新始めます


雷「みんなああ!ニュースよニュース大ニュース!!!」

電「ふわぁ…」

五月雨「むにゅう…どうしたの雷ちゃん?」

雷「すっごいお知らせがあるの!!!大本営のお抱えアイドル!!艦隊のアイドル那珂ちゃんが、出張各鎮守府訪問ツアーで私達の鎮守府へ来るわ!?」

電「!…それはビックリなのです…。それで。いつ来るのですか?」

雷「今日よ!」

五月雨「ッ!?えええええええええええ!!?」


昨日!!

総督「待て待て待て、那珂。落ち着きなさい」

那珂「落ち着いてられないよ、!…総督はこれを知っていたの!?」

総督「き…君の実の姉の川内がいる鎮守府の実情だろう…?…無論、把握はしていたさ」

那珂「艦娘への暴言や性的暴行の噂に、果ては資金の横領まで…!…ほらこの提督を辞めさせてくれという嘆願書だってこんなに…!!…これだけの艦娘の叫びを今まで揉み消してたっていうのあなたは!?」

総督「いや…その…あれだ。…やつはなかなか尻尾を見せてくれなくて、こちらとしては現行犯で捕まえたりしない限りはなんとも手出しが出来ないっていうかなんていうか…」

那珂「っーー!!もういいです!!私がライブに行くと偽って潜入して…!必ずこのクソ提督の悪事を全て白日のもとに晒してやります!!」

総督「まて那珂!?」

那珂「ッいってきます!!!」扉バンッ


総督「…私だって彼が本当にクソ提督なら捕まえるさ…」

総督「…那珂になら話してやっても良かったんじゃ…いやしかしあいつには誰にもいうなって言われてるしな…」

総督「兎にも角にも、やはりまだ私には艦隊は使いこなせても、アイドルを使いこなす腕がないようだ…」


総督P「…よし、今日も元気にアイドルを使いこなす特訓だ!」つスマフォ

大淀「あ゛?」

総督「…冗談です」つP


那珂「…というわけで…みーんなー!こんっにちはー!!艦隊のアイドル!!みんなのアイドル!!なっかちゃんでえええす☆」ウィンク

雷「なっかちゃあああん!!!」ケミカルライト!!

電「ほ…本当に来たのです!?」

暁「夢じゃないのよね!?…サイン!?サインをもらわなきゃ…!?」アタフタ

那珂(ふっふっふのふー…。無事潜入成功。…ちょろいちょろい)


五月雨「す…すみません…!突然のお知らせだったので…まだ迎え入れる準備も何も出来てなくて…!!」

那珂「いいよいいよ気にしないで!…私もライブは夜からなんだけど、みんなに早く会いたくてこんな朝早く来ちゃったし…」


川内「那珂!!?おまっ!?きてたの!!?」猛ダッシュ

那珂「あ!おねぇちゃん!ひっさしぶりー!!那珂ちゃんだよ!!」

川内「連絡をもっと早くくれれば良かったのに…。久しぶり、元気だった?」

那珂「もっちろん!おねぇちゃんも『元気』?」様子見

川内「あぁ、体調に問題はないよ。…こんな門の前にいてもあれだ。鎮守府の中へ案内するよ」

那珂「ありがとう!」

那珂(さーて…アイドルの潜入調査開始…!!)


提督「…不知火」

不知火「はいなんでしょう?」

提督「…なんだこの禍々しいピンクの飲み物は…?」

不知火「?コーヒーですがなにか落ち度でも?」

提督「落ち度だらけだわ!!どー見てもコーヒーじゃないっていうか一体何を混ぜた!!??」

不知火「し…司令、そんなこと言わせないでください」ポッ

提督「何故そこで頬を染める…!!??」

不知火「しいて言うなれば愛情をたっぷり注ぎました」キリッ

提督「よし、深くは言及しないでおこう」

不知火「…飲まないのですか?」

提督「誰が飲むか!!?」


五月雨「てーとくううう!!!」扉バーン

提督「ほひゃっ!?…なぜ誰もノックをして入ってきてくれないんだ…どうした?五月雨」

五月雨「大変です!!艦隊のアイドル那珂ちゃんが私たちの鎮守府に今きてます!!」

提督「…みたいだなぁ…。今日の朝いきなりメールが来てそしてその日に訪問だ。…これはどう見ても内部調査に来たと見て間違いない…」

五月雨「え…!?そーなのですか!!??」

提督「夜からのライブのために、こんな朝早くから来る理由はないし、こんな電撃訪問する必要もない。…恐らくクソ提督の俺が悪いことした証拠を消す時間を与えないためっていう目的もあるのだろう…」

提督(ったく…大本営は何してるんだ…。俺のこのことは把握してるはずだろ…??)

不知火「司令、コーヒーを、早く」期待の目

提督「不知火、じゃあまずお前が一口飲んでみてくれ」

不知火「し…不知火と間接キスがしたいと…!!わかりました!!全力で飲みます!!」


五月雨「」ジトッ

提督「待て五月雨、勘違いだ。不知火、それ本当に飲んで大丈夫なやつ…!!?なぜいきなり服を脱ぎ出す!!??」

不知火「体があちゅいです…。司令…」ヌギヌギぬいぬい(顔真っ赤

提督「ぬあああ!!?やっぱりお前何かやばいもの入れてただろう!!!五月雨!!!不知火に服を着させなさい!!!」

五月雨「!…わ、わかりました!!!」


那珂「さてさて…まずは提督に挨拶をしないとね!…急な訪問になっちゃったし…」

川内「…えっと…ほんとうに会うつもりかい?」

電「その…あんまりおすすめできないのです…」

那珂「…どうして?」興味津々

川内「ものすっごいクソ提督だから」

雷「ゴミね」

響「孕ショーしてるらしいしね」

那珂「」

那珂(この嫌われっぷり。…やはりとんでもない提督みたいだね。あの誰とでも仲良くなるおねぇちゃんにここまでま言わせるとは…)

那珂「でもこれはアイドルの作法みたいなものだから…!…とりあえず司令室に案内してよ!」


五月雨「し…不知火ちゃん…!?提督から離れてください…」うぎぎ…

提督「なんというか…コアラにしがみつかれる木になった気分だ…」

不知火「…っはぁ…。しれい…なんだか…不知火…凄いドキドキしてます…」恍惚

提督「…五月雨様、早くなんとかしてください」

五月雨「しーらぬいちゃああん!怒りますよおお!」

不知火「そんな五月雨も大好きです」ヒシッ

五月雨「」キュンッ

提督「おっ、五月雨の木に移ったか」

不知火「でも司令のことはもっと大好きです!!」飛びつき

提督「おい!?そんな飛びついたら…うわっ?!」すってんころりん


那珂「こんっにちはー!!艦隊のアイドル、なっかちゃんで……」扉バンッ


提督「」馬乗り

不知火「」下着姿仰向け

五月雨「」頬染め


那珂「…」

川内「」

電「」

雷「」

暁「」

響「孕ショー」


那珂「もしもし憲兵さん?」スチャッ

提督「あえて言おう誤解だと」


長門「駆逐艦媚薬作用中と聞いて!!」シュタッ

陸奥「」北斗剛掌波!!

長門「」ぶべらぁ!?


食堂!

那珂「これは予想以上だよ…まさか媚薬を使っていたいけな駆逐艦を押し倒しているなんて…」ブツブツ

川内「不知火、大丈夫かい?」

不知火「はい、不知火は満足です」

川内「今の質問にその返答は…どうなの…?」

電「…不知火ちゃんは変態さんなのです…」

雷「あんな男のどこがいいのかしら…」

那珂(絶対にあんなやつ見過ごせない…!!…まずは聞き込み調査から始めようか…!!見てなさい!艦隊のアイドル那珂ちゃんが月に変わってお仕置きしてやるんだから!!)


提督「すまない…五月雨…九死に一生を得た…現行犯逮捕なんてシャレにならんからな…」

五月雨「…でもこれで完全にクソ提督だって思われちゃいましたね…」

提督「いや…はなからそう思わせるつもりだったから別に問題はないのだが…。大本営の一番上は私の事情を理解してるはずだし…」

五月雨「それでもやっぱり…。私は提督が嫌われるのが辛いです…」

提督「」

五月雨「?どうかしましたか?」

提督「ゲフンゲフン!いやなんでもない!!…さて、那珂はどう動くかな…」


龍驤「は?あの男をどう思うかって…?…まぁひと言で言えばクソ提督やな」


時雨「糞提督だね」うんうん

夕立「クソ提督っぽい」

那珂(なんか時雨ちゃんのイントネーションだけ違った気が…)


鳳翔「生ゴミです」

曙「クソよ、ただのクソ」


長門「ん?駆逐艦について?」

陸奥「誰もそんなこと聞いてないわよ」


那珂(…みんないちようにクソクソクソっと…。そして艦娘への無茶な命令や暴言、暴行や性的暴行の噂もチラホラっと…)

那珂(みんなの発言は全部この襟元の極小マイクで録音してる。…さすがにこの言葉の数々を大本営で直接流せば、彼を無視はできないでしょう…)

雷「あっ、てんりゅー!」

天龍「ん?なんだチビども…と、見慣れない顔だな…。誰だお前?」

那珂「艦隊のアイドル那珂ちゃんでーす!」

天龍「いや知らんな」

那珂「」ガーン!!


電「め…めげないで欲しいのです!…天龍さんはいつもだいたいこんな感じなのです!」

天龍「状況を察するに…。おおかた鎮守府を案内中って感じか?」

暁「さっすが天龍!その通りよ!」

天龍「」ふふん

那珂「…あ!…あ、そうだ!天龍さん!一つ聞きたいことがありまして…」

天龍「?なんだ?」

那珂「…ここの提督のことをどう思っていますか?」じっ

天龍(…ほう)色々察し

天龍「…そうだなぁ…」チラッ

第六駆逐艦's『?』

天龍「…まぁ、そこまで悪いやつではねぇよ」

第六駆逐's『ッ!!??ええええええええええ!!??』


天龍「…だってそうだろ?…実績を見てみろ。…前任の提督の時は沈むやつなんてしょっちゅうだし、みんな生傷が絶えなかったし、そのくせいっつも負けばかりだった」

天龍「…でも今の提督になってからは、怪我するやつなんてほとんどいないし、連戦連勝だ。…そうだろ?」

電「た…確かにそうなのですけど…」

雷「それは提督妖精さんがいるからであって、提督の功績じゃないわ!」

天龍(提督妖精は提督ってめっちゃ言いたいけど…ここは我慢だな…)

天龍「…まぁ、なんつーの、俺は実力評価主義だ。今と昔どっちがいいかなんて聞かれたら、俺は今と答えるね。…お前らだって、今と昔、どちらが楽しいかって聞かれたら、今と答えるだろう?」

暁「うぐ…たしかに昔は私達もまだ子供だったから喧嘩ばかりしてたし…この鎮守府ももっと殺伐としてたから…その楽しくはなかったけど…」

響「」今でも子供じゃ…

暁「」響、何か言った?

那珂「な…なるほど。ありがとうございました…」


裏庭!

明石「お、今日のスターの登場ですね!」

青葉「青葉です!今日は取材の協力お願いします!」

電「明石さんたちには、今日のライブ会場を即席で作ってもらっているのです」

那珂「ありがとうみんな…!この会場で、那珂ちゃん精一杯歌います!!」

明石「ふふふ楽しみにしてるわ」

青葉「夜のライブ開始にまでは間に合わせますので、お待ちください!」

那珂「それで…一つ質問いいかな?」

明石「?なんですか?」

那珂「今の提督のことどう思いますか?」

明石青葉「」顔見合わせ


明石(大本営のお抱えアイドル、電撃訪問…)

青葉(こんなに早くからの到着、そして今の質問…)

明石青葉(…ふむ)色々察し


明石「そうですねぇ…。どうかと聞かれたら難しいですが…」

青葉「…悪い人じゃありませんよ?」

第六駆逐's『ええええええええええ!!??』

雷「天龍といい、あなたたちといい、どうしちゃったの!?あんなにあいつを嫌っていたじゃない!!?」

青葉「いやー…事情が変わったっていうか…事情が分かったっていうか…」

明石「まぁ私に関して言えば、前の提督よりもなんやかんやで工房の施設は格段にグレードアップしてくれたし、増設もしてくれたし、高い工具や機械も買ってくれたし、文句はないわ」

青葉「青葉も…文句はないです」

那珂「…あ、ありがとう」

明石「ふふ、期待した解答じゃないって顔ね」

那珂「ッ!?ソンナコトナイヨ!?」


明石「…あなたの目で、水面だけじゃなくて、ちゃんと水の底まで彼のことを見てあげて…」そっ(耳打ち

那珂「!」

明石「それじゃ!…私たちは作業に戻るわ」

暁「ま…まぁ次の場所に行きましょうか!私が案内するわ!!」


空き部屋

那珂「…ふぅ…」

川内「一通り、案内は終わったのかな?」

那珂「うん!全部見て回れたよ!」

川内「あいつらも気を使って姉妹2人になんてしてくれなくても良かったのに…」

那珂「…」

川内「なにか悩み事でもあるの?」

那珂「うん…実は私、今日は歌うことをメインに来たわけじゃないんだ…」

川内「知ってるよ、偵察に来たんだろ?この鎮守府のこと、あの男のことを…」

那珂「!…お姉ちゃん気づいて!!??」

川内「察しのいいやつならすぐ気付くさ。…あの男が気づいているかは分からないけどね」

那珂「…そっか…さすがだね…ヘクチッ」

川内「風邪かい?」

那珂「うんうん、ヘーキ。ちょっと外が寒かったから冷えただけだよ」


川内「あったかい食堂に移ろうか。…そうだね、外もだいぶ寒くなって来た…。もうすぐクリスマスだもんね」

那珂「クリスマス…かぁ」

川内「那珂はもうサンタさんに何を頼むか決めた?」

那珂「ははは、嫌だなぁ。そんな子供じゃないんだから…」

川内「…え?頼まないの?手紙とか書かないと…」

那珂「…え?お姉ちゃん…何言って…」

川内「…?」

那珂「」えぇ…まさか…

那珂「お…お姉ちゃんはクリスマスに何頼んだの?」

川内「今年は新しいマフラーを頼むんだ。今のは使い古して結構ボロボロになっちゃったから…」

那珂「そ…そっかー!…去年は何を頼んだの?」

川内「この腰のクナイだよ?」

那珂「…この鎮守府には…サンタさんが来るの…?」


川内「うん、いい子のところにはね」

那珂「い…いい子のところには…」

川内「そうだよ。…前の提督の時はみんな喧嘩ばかりしてたからサンタさんは来てくれなかったんだけど…。今の提督になってみんな喧嘩しなくなったから、サンタさんが来てくれるようになったんだ」

那珂「…そ…そうなの!」

川内「だからここ三年ぐらいは毎年サンタさんが来てくれるようになったんだ」

那珂「…」

川内「那珂のとこにはサンタさん来ないの?」

那珂「く…くるよ!もちろんくるくる!那珂ちゃんいい子だもん!」

川内「ふふふ、良かった!…じゃあ移動しようか!」

那珂「…」


那珂(その後も私は聞き込み調査を続けた)

那珂(相変わらず提督の評価は最悪だったけど、みんなクリスマスのプレゼントを選んでいた)

那珂(大人な戦艦たちがプレゼントを配っているのかと思ったらそんなこともなく、彼女たちもウキウキはしゃぎながら、プレゼントを選んでいた…)

那珂(…まさか…プレゼントを配っているのは…)


提督「ん?」コンコン

那珂「失礼します」

提督「」バカなノックされただと…!?

那珂「一通り鎮守府の中を案内してもらいました。…皆さんからの温かい歓迎、感謝します」

提督「わざわざそんなことを言いに来たのか。私は今見ての通り、貴様ら無能の大本営が大量に送りつけてくる手紙の開封作業で忙しい。用が済んだならサッサと出て行ってくれないか?」ギロッ

那珂「大本営からのメール…ではなく手紙ですか」

提督「ッやれやれ。めんどくさいったらありゃしない。ほら早く出て行け。よその艦娘だがなんだか知らんが、ここでは俺様が法律だ。…サッサと出て行かないなら解体するぞ」ギロロッ

那珂「一つ見せてもらっても?」ササッ

提督「ッおいバカ!!??やめろ!!!」


『サンタさんへ 川内』


提督「」

那珂「お邪魔しました、手紙は返します。…お仕事頑張ってください」つ手紙

提督「」

那珂「それでは失礼しました。…今日の夜のライブ、ぜひ来てください」ニコッ(扉閉め

提督「」

五月雨「…提督ってやっぱり私以上のドジっ子ですよね…」扉ガチャッ

提督「五月雨…なるほど、こんなタイミングで那珂をよこしたのはお前の入れ知恵だな…」

五月雨「さて?なんのことでしょう?」

提督「やれやれ…。どーせ好き好んで私のところに来る艦娘なんてお前と不知火ぐらいだからと油断していたよ…」

五月雨「ふふふ、夜が楽しみですね提督?」

提督「…あぁ、そうだな」


夜!

那珂『みんなああ!!今日は寒い中、集まってくれてありがとおおおおおおお!!!』

みんな『なっかちゃああああん!!!!』

那珂『間も無くみんな大好きクリスマス!!今日はまだ未発表の歌も含めて、クリスマスソングの大放出だああ!!みんなも一緒に歌ってね!!!』

みんな『おおおおおおおお!!』

雷「なっかちゃああああん!!!!」

電「雷ちゃん…き、気合がみんなと違うのです…」

暁「暁だって負けないんだから!」ケミカルライトふりふり

響「ハラショー」


長門「ふぅ、それじゃあ私達も写真係としての役割を果たそうか」パシャパシャ

陸奥「…カメラの方向おかしくない?」

長門「何を言っている?キチンと盛り上がるみんなと那珂を均等に映してるぞ?」

陸奥「ちょっと見せて」

長門「はわわ!??」

カメラ『端から端まで駆逐艦の際どいしゃしんばっかやで!!!!』

陸奥「」陸奥パンチ!!

長門「」ほげえええ!!


那珂『』チラッ

木陰の隅
提督「」ん?今目があったか?



那珂『それじゃあ聞いてください!!ドジっ子のサンタクロース!!!!』

みんな『いええええあええええい!!!』


提督「」

五月雨「ふふ」ニコニコ


後日!!


総督「…で?どうだった?」

那珂「まごうことなき、クソ提督だったよ」ニコッ

総督「そ…そうか…」

那珂「水臭いなぁ。…すぐに教えてくれても良かったのに…」

総督「…いや、やはり他人に教えられるのと自分で気づくのでは違う。…それに私はお前なら自分で気づくと思ったよ」

那珂「ふふふ…また行きたいなぁ、あの鎮守府」

総督「やれやれ…」

総督P「さて、次のライブの予定だが…」

大淀「仕事しろハゲ」

総督「もちろんであります!!」つP


ー 夜 ー

憲兵「…珍しいでありますな。…自分のことを部屋まで呼びつけるとは…。何かありましたか?」

提督「…そろそろ潮時だと思ってな…」両手差し出し

憲兵「…どういうおつもりですか?」

提督「当初の予定通りさ。…艦娘たちの間は、確かに強い絆と友情で結ばれているのを今日のライブでも確認できた。…もう彼女達にクソ提督は必要ないだろう。…頃合いだ」

憲兵「…」

提督「今まで協力してありがとう。…お前の評判も私のせいでずいぶん下げることになってしまった…。…だから最後は、お前の手で私を捕まえて、せめて汚名を返上してくれ」

憲兵「何を言っているのでありますか…?。私は最初に言った通り。罪を犯したなら捕まえる。犯してないなら捕まえない。…それを忠実に行っただけです」

提督「…」

憲兵「あなたは今までの任期中、何も罪を犯してない。…私の評判がさがろうが、これは事実です」

提督「…すまない…」

憲兵「謝らないでください提督殿…。…それで、本当にここを去るおつもりですか…?」

提督「あぁ。クソ提督は憲兵に逮捕され追放。後任の優しい提督が後を継ぎ、鎮守府は幸せないい鎮守府になりましたでめでたしめでたし。…すべて俺の筋書き通りだ」

憲兵「ですが…それではあなたがあまりに報われないではないですか…」

提督「なーに、報われないのはあの子達だろ?…戦場に立ち続けなければならない宿命を、あんな幼い体で担わされるんだ…。俺一人の人生で、彼女達全員の人生が多少でもよくなるなら、安い買い物だよ」

憲兵「…」

提督「さぁ、俺を捕まえてくれ。…罪はなんでもいい。適当に、なるべく大罪で。…よろしく頼む」


憲兵「私は、罪を犯してないものを捕まえる気はありません…」

提督「あぁ知ってる。…だからこれは俺のワガママだ。…最後のな」

憲兵「…本当にいいのでありますか?…本当のことを知らせなくて…」

提督「まぁ一部の艦娘にはバレてしまったが、問題ない。本当に極々一部だ。…それに彼女たちに私が植え付けてきた恐怖と妬みは本物だ。今更事実を知ってもすぐに適応できるほど、彼女達は順応じゃない」

憲兵「…ッあなたは私が見てきた提督の中で、最も優秀で優しい提督でした…」

提督「…ありがとうな、憲兵」

憲兵「本日、時刻0200。…あなたを艦娘に対する暴行恐喝、資金横領の疑いで、検挙します」

提督「あぁ」


ここまデデデ大王
多分次で終わります


ここで質問

バットとトゥルーエンドって両方書いた方が良い?
どちらか片方で良い…?


…分かりました!

では自分の好きなように完結させたいと思います

(そしてもし要望が多ければifルートもおまけで書くということで…)

>>409

(´・ω・`)?

>>410

____       ________             ________
|書き込む| 名前: |            | E-mail(省略可): |sage           |
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                              ( ゚Д゚) / < ここに「sage」(半角)と

                               ⊂ つ    | 入れるとスレがあがらない。
                            | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|   \_____________
                            |          |
                            |          |
                       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|


急に寒くなりましたね…

お腹だけは冷やさないように、よく暖めて寝るようにしてください

じゃあ更新します

提督が憲兵へ自首した夜…

青葉は。

青葉「…うーん…」

悩んでいた。

青葉(『衝撃!?本当は優しかった司令官!!』『独占取材!!司令官の日常!!その裏の顔!!』)

青葉(…だめだ…記事が書けない…)

あの日から毎日。
夜はペンを握って机に向かうが、しっくりくる言葉が思い浮かばない。

どう説明したらいい?
何から語ればいい?
もういっそ、盗撮録音したものをそのまま流せばどうだろうか…

色んな言葉が浮かんでは消え、消えては浮かんで。

青葉「…また、あしたがんばってみますか」

明日の自分に全てを託した。


五月雨「」ルンルン

電「…五月雨ちゃん、最近楽しそうなのです…」

五月雨「…え?…そ、そうかな?」

電「なのです」

五月雨「そ、そっかぁ…えへへ」

五月雨は喜んでいた。
提督のことを理解してくれる人が増えたことに。

五月雨(天龍さんに、瑞鶴さん。あとは不知火ちゃん?は気づいてるのかな…?…この調子で、みんな気づいてくれると嬉しいな…)

五月雨(よーし、明日も頑張るぞー!)

電「…?不思議な五月雨ちゃんなのです…」


天龍「さぁて…そろそろ寝るかぁ…」

龍田「最近夜更かしねぇ、天龍ちゃん」

天龍「…まぁな」

龍田「顔色もいいし、何かいいことあったのかしらぁ?…でも悩んでいることがあるのかしらぁ?…例えば言いたいことを言えてないとか?」

天龍「なんもねーよ」

龍田「よくだめ男のとこにも行ってるようだし…。出撃もしてないのに…」

天龍「提督は関係ねーよ」

龍田「ふふふ…テートクね…」

天龍「あっ」

龍田「明日は、今までのお礼を言えたらいいわねぇ?」

天龍「ッ!!??龍田!!?おまっ、どこまで知って…」

龍田「それじゃあ寝ましょう天龍ちゃん。…明日は私もフォローしてあげるわ」


瑞鶴「」

加賀「どうしたの瑞鶴?…最近様子が変よ?」

瑞鶴「いや…なんか…もう混乱してて…。というか加賀さんはなんでナチョラルに私の部屋にいるのよ」

加賀「借りたものを返しに来ただけよ、ここに置いておくわね」つ紙袋

瑞鶴(何か貸してたっけ?)「ねぇ…加賀さんはもし、自分が今までずっと嫌っていた人が、実はずっと自分のために働いていてくれたいい人だって分かったら…どうする?」

加賀「?…なんの話かわかりませんが…。…お礼を言います…。自分のために何かしてもらっていたのなら、感謝の気持ちは伝えなくてはいけません」

瑞鶴「…そうだよね…。お礼は、言わないといけないわよね…」

瑞鶴「よしっ…!明日、お礼を言おう…!」

加賀「…??とりあえず悩みがなくなったのなら良かったです。それでは瑞鶴、おやすみなさい」

瑞鶴「ええおやすみー」扉バタン

瑞鶴「…そういえば、私、加賀さんになにを貸してたのかしら…」つ紙袋

紙袋『最近無くした瑞鶴の下着がたっぷりやで!』

瑞鶴「」

瑞鶴「おらまて加賀この野郎!!!ぶっ殺す!!!」扉バーン!

加賀「気づかれましたか!!まだ沈む負けにはいきません!」猛ダッシュ


明石「できた…。ここ数週間の提督の盗撮録音記録のダイジェスト…!。胸キュンシーンの寄せ集め!!」

明石「あとはナレーターの私の声と、少しの画像編集を加えたらおしまい…!」

明石「明日、みんなを集めて上映会をしましょう…!そして、満を辞して、今までの感謝の気持ちを伝えなくては…!」

明石「っよーし、頑張りますよー!」


長門「陸奥よ。話がある…」

陸奥「私にはないわ」

長門「頼む聞いてくれ、私は決して駆逐艦に対してやましい気持ちなんて持ってないんだ」

陸奥「私は駆逐艦なんて一言もまだ言ってないわよ」

長門「あれはタダのながもんジョークだ。ははは!」

陸奥「…盗んだ駆逐艦の下着を自室でしゃぶしゃぶにするのが…?」

長門「」

陸奥「絶交よ。今日からここは私一人の部屋。あんたは廊下で寝なさい。…あと2度と私に話しかけないで」扉閉め!(鍵かけ!!

長門「なあああッ!!むちゅううううう!!ごしょうだあああ!!許してくれええええ!!!」


不知火「川内さんは、司令のこと、嫌いですか?」

川内「ん?…どしたの…?…死ぬほど嫌いだよ」

不知火「…そうですか…」しょぼん

川内「…逆になんで不知火はそんなに懐いてるのさ。…あんなやつに…」

不知火「いえ、たぶん司令は私の見た目が艦娘になるための改造のせいで変わっているから気づいてないと思うのですが…。実は私、この近くの港の孤児院出身なんです」

川内「近くの港っていうと…あぁ!あそこか!。…なに?口ぶり的に前から面識あったの?」

不知火「はい、よく私たちのとこに訪れてはたくさんのお金とおやつとおもちゃを山のように持って来てくれるサンタさんみたいな人でした」

川内「」(゚ω゚)へ?

不知火「いっつも紙袋を被っているので、周りの子供達は顔は見たことないのですが…。不知火はたまたま紙袋を外しているところを見てしまって…」

川内「」


不知火「なので驚きました。…あの優しいお兄さんが提督をしていて、そして、ここではあんなに嫌われているなんて…」

川内「…人違いじゃないの?」

不知火「いえ!!私の初恋の相手ですよ!!見間違えるはずがありません!!」フンスッ

川内「」そんなバカな…嫌でも確かに、たまに謎の大荷物を抱えて鎮守府から出ていくあいつを見かけたことがあるような…

不知火「明日こそ振り向いてもらいます…!そして、今までのお礼と告白をするんです!!」

川内「…あのゴミには、そっくりな双子の弟でもいるのかな…??」(白目)


翌日!!!

雷「みんなああああ!!!??大変!!?大変よおおおおおお!!!??」

電「ど…どうしたのですかこんな朝早くから…」

五月雨「ふわっ…なんですかぁ?もしかしてまた那珂さんが…」トロン

暁「もう!立派なレディーは朝からシャキンとしないといけないのよ!」

響「…と言ってる本人も寝癖でアホ毛が立っているけどね…」

雷「いいから!パジャマでいいから!食堂横の掲示板に早く!!大ニュースよ!!!!」


食堂横の掲示板にはすでに多くの艦娘が押しかけ、皆が食い入るように張り出された一つの紙を見ていた。


『本日から無期限で任務全休止のお知らせ

本鎮守府の提督を大本営が事情調査を行うため全任務の一時中止を命じる。
嫌疑
・艦娘への暴行並びに性的暴行
・恐喝、無茶な任務の数々
・軍資金の横領、その他不正行為

以上のことをもって事実関係がもし本当ならば、誠に遺憾であり本鎮守府の提督は提督としてふさわしくなく辞任を命じられる予定。

後任の提督の着任があるまで、本鎮守府の任務は一時全て停止する。 憲兵』


金剛「うそ…」

伊19「そんな…」

加賀「」拳握りしめ…

艦娘達は皆、うつむき。
唇を噛み締め、そして。

『やったああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!??』

喜びを大爆発させた…!!!!

雷「やったわ…!とうとうあのクソ野郎がいなくなるのね!!!!」

隼鷹「酒だ!!酒を持ってこい!!!こんばんは宴だああああ!!!!」

鳳翔「腕によりをかけてご飯を作りましょう!!今日はパーティーです!!!」

暁「何をしているの!?鎮守府の飾り付けをしなきゃ!!!みんないくわよ!!!」


不知火「」

天龍「」

龍田「」あらあら…

青葉「」うそ…

明石「」そんな…

瑞鶴「」←開いた口が塞がらない

五月雨「ッ!!?」ダッシュ!!


ー司令室ー

五月雨「ッ提督!!これはどういうことですか!!どうして何も言ってくれないんですか!!開けてください提督!!!!」扉バンバンッ!!!

龍驤「んお?五月雨!こんなめでたい時に何してるんや?」

五月雨「ッ提督は!!ッ提督は今どこに!!?」

龍驤「わわわ…なんやなんや!?…えと、今日の朝めっちゃ早くに憲兵に連れられて出て行ったらしいで。…夜更かししていた川内がたまたま見かけたんやと」

五月雨「…ッ!?」ダッシュ!

龍驤「おい!五月雨!…どうしたんや…?」


五月雨(どうしてなにもいってくれなかったんですか!?どうして何も言わずに出ていくんですか!?どうしてどうして…!!?)

五月雨「ひゃう!?」ボスンッドテ

龍田「あらあら…。廊下は走っちゃダメよぉ~五月雨ちゃん」

五月雨「ごごごごめんなさい龍田さん!?」

龍田「いいのよぉ…五月雨ちゃんこそ大丈夫?」

五月雨「は…はい…!」起き上がり

龍田「…ふふ、五月雨ちゃんも天龍ちゃんも、みんな慌てすぎよ」

五月雨「ッ!?」

龍田「あの人は気づいてしまった子のフォローを何もせずに出ていくようなクソ提督ではないわ…。あなたにしかわからない、何かを残してくれているはずよ…?」

五月雨「ッ龍田さん…まさか知って…」

龍田「ほら、早く探してきなさい」

五月雨「ッ!」ダッシュ!

龍田「ふふ…これでいいかしら?テートク?」

食堂前の廊下

天龍「くそっ!?くそったれ!!!どうしてこんなタイミングでいなくなるんだよ!!!俺はまだあいつに、何も…!!!」

不知火「」グスッエグっ…

瑞鶴「しし…不知火ちゃん、落ち着いて…!」

天龍「ッ!?」

天龍(…ッ落ち着け!…俺が動揺してどうする!!…考えろ、俺は、何をするのが最善か…!!)

瑞鶴「…五月雨ちゃんも走って行っちゃうし…どうしよ…」オロオロ

天龍「くそ!?考えても拉致があかねえ!!!とりあえず司令室に行くぞ!!!!」


食堂内

青葉「だから皆さん!!!聞いてください!!!」

明石「そうです!!皆さん!!聞いてください!!」

武蔵「いや…聞けも何も…。悪い冗談にもほどがあるぞ?…あいつがいいやつだなんて」

青葉「本当なんです!!」

明石「お祝いなんてしてはいけません!!このままあの人に何もせず別れたら…!!私たちは後で死ぬほど後悔します!!!」

曙「本当に大丈夫?あんたたち…。あのクソ提督に洗脳でもされたんじゃないの??」

青葉&明石『されてません!!!!!』


時雨「あの人がいい人だったら、ヒトラーだっていい人だよ」

夕立「あの人がいい人なんて…ちょっと想像できないっぽい…」

川内「…青葉が夜中に廊下を走ってた理由はこれか…」ボソッ

金剛「なんにしろあのdustが榛名を沈めたのは事実death!!絶対にゆるせないdeath!!」

ワイワイガヤガヤ!!

明石「あー!!!っもう!!!拉致があきません!!!…疑う人はみんな私と一緒に視聴覚室に来てください!!!…司令室を盗撮録音した記録全部見せてやります!!!」

青葉「司令官を見るのも嫌だという人は青葉について来てください!!…きっとまだ司令室にあれが残っているはずです…!!!」

武蔵「ついてこいって言われてもなぁ…」

加賀「そんな荒唐無稽な話、そもそも信じる価値も…」

川内「…私は行くよ」

武蔵「…川内?」


川内「…私だって信じられないし、本当だとしても今までのこと許す気はないけど…。…仲間が言うなら、話を聞くくらいならいいかなって…」

赤城「私も付いて行きます」

加賀「赤城さん!?」

赤城「…実は前から思っていたんです。…あの提督の暴言は…どこか中身が空っぽだと…。あの人の言う言葉は…いつも何か裏があると…」

加賀「ぐっ…赤城さんが言うなら私も行きます…」

青葉「ではみなさん!付いてきてください!」

明石「映像を見たい人は私に付いてきて!!」


五月雨「…」

耳をすます。
裏庭の角に立つ五月雨の耳に携帯の着信音が遠くから聞こえる。
着信音が聞こえてくるのは木下の木陰のベンチ。

…提督から携帯を受け取った私の思い出のあの場所だ。

総督から譲り受けたらしい二つの携帯。
その片方を提督が私に渡してくれた思い出の場所。

五月雨「ッ…!!」

駆け寄る。
ベンチの下の芝生の上に、果たして黒い無骨なガラケーは落ちていた。

ベンチに腰掛けながら、それをゆっくり拾い上げる。

手元の自分の青い携帯の通話ボタンを着ると、黒い提督の携帯の着信音も止んだ。

五月雨「ッていとく…」

もし自分に宝物は何かと聞かれたら…
私は真っ先にこの携帯をあげるだろう。
連絡先も登録先も提督一人しかいない、私の青い携帯。

幾度となく優しい提督と語り合った青い携帯。

開くとホーム画面には笑顔の私と苦笑する提督のツーショットが映し出させれる。


五月雨「…失礼します」

提督の黒い携帯を開き息を飲んだ。
提督のホーム画面には、お茶を運んで笑いかける私が写っていた。
いつの間に撮られたのか、いつの写真なのか…。

五月雨「もう!…これは盗撮ですよ…!」

そう言いながらも私の顔は笑顔だった。
提督の携帯を操作し、何かないか探す。

…驚いたことに、提督の携帯には私の連絡先と大本営の連絡先、あと憲兵さんの連絡先しか入っていなかった。

そのことになぜかホッとしてる自分に気がつき、頬を赤く染める。

五月雨「…あっ…未送信メール…」

しばらく慣れない手つきで、自分とは機種の違う提督の携帯を触り気づく。
メールの未送信フォルダの中にある、一通の未送信のメール。
宛先は私。

私は緊張しながらメールを開いた。



五月雨へ
まず、このような回りくどい方法になってしまったことを謝らせてほしい。
何度も五月雨に伝えようと、何度もこのメールを送ろうとしたが、君の顔がよぎるたびに心苦しくなり結局最後までメールを送ることができなかった。

…ちゃんと君はこの携帯を見つけてくれるだろうか…?

…いやきっと君ならきっと見つけてくれると信じ、話を続けよう。


…私はある目的を持ってこの鎮守府に訪れた。知っての通り、艦娘同士の間に絆を結ばさせるため、砕けて言うなれば、仲間、同志にさせるためにここへきた。

…そして君のサポートのおかげで、私はこの大きな目標をとうとう達成することができたと思う。

第六駆逐艦隊は喧嘩をしなくなった。
いつも他人を突き放していた天龍が誰かをかばった。
五航戦を目の敵にしていた加賀が積極的に指導を行うようになった。
いつも戦いに飢え戦闘狂と言われた長門と陸奥は、温厚で暖かい頼れる先輩になった。(はずだ)

…その他あげればキリがない。
君たちは確かに、一つの家族としてまとまったと思う。


これはめでたいことだ。
嬉しいことだ。
この結果を私はこの上なく誇らしく思う。

…そして。
これにて私の任務は終了した。
絆で結ばれた君たちに、もはやクソ提督は必要ない。
今の君たちなら前任の提督のような優しい人物が訪れても、喧嘩や争いになることはないだろう。

…私の役目は終わったのだ。

私はここを去る。
後任の提督は安心してほしい。しっかり私が見定めた、いい奴を送るつもりだ。

…ありがとう。
五月雨なしでは、私はきっと何もできなかった。
君のおかげで私はここまでこれた。
…ありがとう。
これからも強く、たくましく、生きてほしい。
君なら私がいなくてもできるはずだ。

…天龍、瑞鶴、不知火にも伝えてくれ。

たくましく生きてほしいと。
君たちの武功と武運を遠くから祈っていると。

君たちとの出会いは私の一生の宝だ。
…もちろん、君たち以外の艦娘との出会いも。

ありがとう。
こんな別れになってしまってすまない。
またいつかどこかの海で。


五月雨「ほんっと…大馬鹿野郎です…。携帯、持っていてくれても良かったじゃないですか…。そしたらいつでも連絡が取れなのに…」

五月雨「ほんっとに勝手すぎます…クソ提督ですよ…!。自分だけ満足して帰っちゃって…!!」

五月雨「私はまだ、私たちはまだ、何もあなたに伝えれてないのに…!!!」

五月雨「ッこんな別れは神様が許しても私が許しません!!!」

五月雨「見ていてくださいね…!提督…!」


ー司令室扉前ー

天龍「ッかー!?ダメだ開かねぇ!!」

不知火「いっそ、ぶち抜いてしまいましょうか?」←赤くはれた目

瑞鶴「だっダメよ!?そんなことしらめちゃめちゃ怒られるわよ!?」

不知火「その怒る人がもういないじゃないですか…」グスッ

天龍「ッーーー!わぁーったよ!!天龍様の剣でこんな扉ぶった切って…!!!」

青葉「その心配には及びません!!」シュタッ

瑞鶴「ッ青葉!?」

青葉「ちょっと前を失礼。私のピッキング技術を持ってすれば、この程度の鍵ちょちょいのちょいです!」

天龍「てめ、青葉何しにきやがった!?」

金剛「面白いものを見せてくれるソーですヨー」

霧島「…」

比叡「…」

加賀「ふん」

赤城「開きそうですか?」

電・雷・響・暁『…』

不知火「皆…さん…」


青葉「私が連れてきたんですよ。…このまま、みんなが司令官を誤解したまま別れたら、絶対に後で後悔するって…」

天龍「ッ!!?青葉!お前もまさか気づいて!!?」

青葉「よっと、さて開きました。…いやーさすが司令室。この青葉をこれほど足止めするとは…。おそるべし…」

瑞鶴「いやあんたが一番恐ろしいわよ…」

青葉「では入りましょう。きっと司令官も中に私たちが入ってくることは想定してないはずです。…運が良ければここで全部分かります…!」


視聴覚室

明石「はいはい!空いてる席から着席していってください!前に詰めて詰めて!」

明石「動画の内容は45分です!!これを見た後、私に石を投げるなりなんなりしてください!!」

明石「皆さん着席しましたか!!よく目ん玉見開いて見てくださいね!」

明石「私たちの本当の提督の姿を!!」


司令室

電「なんだか不思議な気分なのです…」

雷「…そうね、あいつがいない司令室ってちょっと新鮮かも…」

暁「こうやってゆっくり中を見渡すことなんて初めてかもね…」

響「…こうしてみると、飾りっ気のない、つまらない部屋だね」

青葉「さーてガサ入れです!何としてもあの日誌みたいなノートを見つけてやります!」シュパッ

瑞鶴「記録ファイル…へぇ…こんなのあったんだ…」

赤城「この本棚の本…タイトルは奴隷調教とかろくなものではないのに、中身は真面目なものばかりじゃないですか…。カバーを付け替えていたんですね」

天龍「効率的な艦隊の運用法…。頼れる上司の部下への接し方…はぁ…」

雷「てっきりエロ本ばかりだと思ってたわ」

電「なのです」

瑞鶴「うぇっ!?ちょっこれどういうこと!!?」


電「どうかしたのですか…?」

瑞鶴「いや…その、この記録ファイルって言うところの中身に、ここの鎮守府に着任する前の提督の顔写真とプロフィールがあるんだけど…」

暁「へ…えええええ!!??ちょ、超イケメンじゃない!!???」

響「…いやこれは別人だろう。…さすがにこれは…」

青葉「いやでも確かによくみると面影ありますね。…なるほど納得いきました…」

加賀「何がですか?」

青葉「やたらジャンクフードを食べて、頭の一部を髭剃りで剃ってた理由ですよ。不衛生な見た目を演出して、私たちに嫌われやすくしていたんですね…」

瑞鶴「そうそこよ。私たちに嫌われて、あいつになんのメリットがあるって言うの?…それがずっと疑問だったの…」

青葉「…まぁ見ていたらきっと分かりますよ」


金剛「はん!!昔はイケメンだからって許すなんてことはないdeath!!」

霧島「金剛姉様荒れていますわね…」ボソッ

比叡「そりゃあもう…」ひえええ…


青葉「むむむ…さてさて何かあるとしたら、この司令官の机の引き出しの中だと思ったんですが…」

赤城「鍵がついてますね…」

青葉「しかもダイヤル式ですか…なんで机ごときにこんな無駄に高性能な鍵を…」

天龍「…よっぽど見られたくないものが入っているんだろ」

青葉「シンプルに六桁の数字を合わせる方式ですか…。誰か心当たりのある数字がある人いますか?」

電「さっぱりなのです」

雷「さっきプロフィールに提督の生年月日が記載されてたわよ?シンプルにそれじゃない?」

青葉「いえ、もうそれは試してみたのですが違うみたいですね」

瑞鶴「机壊しちゃえばいいじゃない」

青葉「最終手段はそれですが…。いかんせん中身が分からないのであまり手荒な方法は…」

響「困ったね…」

暁「どうしましょう…」


五月雨「…たぶん分かりますよ」

暁「五月雨ちゃん!??」

天龍「おまっ、どこいってたんだよ!!」

五月雨「提督の机の鍵を開けたいんですよね…?」

青葉「五月雨さん、何か心あたりが…?」

五月雨「…たぶん、シンプルに372525だと思います」

瑞鶴「…へ?37…2525?」

霧島「…?何かの暗号ですか?」

金剛「…」

比叡「っ!あー!!これって、みんなニコニコって読めますよ!!」

雷「いやさすがにないでしょ…あのゴミがそんな番号にするはず…」

青葉「…開きました…」

全員(五月雨以外)『』

五月雨「ほら、提督の考えなんて私はお見通しです…!」


赤城「…そ、それで肝心の中身は…?」

青葉「ノートが何冊も入っています…これは…?」

瑞鶴「提督日誌…?日記みたいなものかしら…」

青葉「とりあえず開いてみましょう」



『マル月バツ日

今日の資材変動うんぬんかんぬん
今日のノルマうんぬんかんぬん
今日の任務うんぬんかんぬん』


天龍「この日付は…提督が来て割とすぐの頃か」

瑞鶴「なにこれ…めっちゃ真面目に提督業してるじゃない…」

赤城「…さすがに驚きました」

電「これ、本当にあの人のノートなのですか…?…もしかして提督妖精さんのノートじゃ…」

瑞鶴「まって続きがあるわ」

『今日の艦娘

いぜん艦娘同士の険悪さは残っており、些細なことでいがみ合う姿が見て取れる。
しかしわずかであるが回復の兆しも見て取れた。

私の着任当初、部屋は別々にし毎日のように前提督に褒められたい一心で武功を取り合いいがみ合っていた第六駆逐艦隊は、部屋を同じにし、私の悪口で食堂で盛り上がっていた。

仲の悪かった一航戦と五航戦も互いの距離を縮め、訓練場で4人揃って練習している姿が見て取れた。
…おそらく、4人が抱く前提督への恋慕の感情が彼女たちの間を引き裂いて距離を作っていたのだろう。
…だがまだ瑞鶴と加賀はギクシャクしている様子だ。
しばらくゆっくり見守ろうと思う。』


電「ッどういう…ことなのですか…」

雷「た…たしかに、今の提督に変わってから…。私たちは喧嘩をしなくなったけど…」

加賀「…」

瑞鶴「…ねぇ、加賀姉っていつから私のこと好きだったの?」

加賀「黙秘します」

赤城「ッ!!??」


『サンカク月シカク日

私のこの作戦は順調だ。
艦娘の間には明らかに会話が増えたし、静かだった食堂も今は賑やかな声であふれている。
艦隊の間も以前のようなMVPを競って取り合うようやことはなく、お互いにお互いをかばい合いながら海域を解放している。

懸念材料があるとすれば、天龍や龍田。陸奥や長門など一匹狼の者達だ。
彼らは未だに戦場に固執し、戦闘狂と揶揄されるのにふさわしい姿勢を未だ保持している。

彼女達もどうにかして艦娘の輪に含めてやりたい。

というわけで彼女達には人懐っこい駆逐艦達の教育艦になってもらうことにした。
彼女達と誰に対してもフレンドリーな駆逐艦達の間に、うまく友好関係が築かれるといいのだが…』


天龍「…」

暁「てんりゅー、最初は怖かったよねぇ」

電「うるせーと殺すぞしか言わなかったのです」

暁「でも今はもう全然怖くないわ!」

天龍「うるせー」

響「うん、怖くないね」

天龍「」

瑞鶴「そういえばあの頃と比べたら、陸奥や長門もずいぶん丸くなったわね」

電「はい、陸奥さんは…」

暁「長門に関してはノーコメントで」


『なに月なに日

五月雨に提督妖精さんが俺だということがバレた。どないしよ(龍驤ボイス)
あばばばば…』

天龍「五月雨にバレたって…おい!??」

青葉「さ、五月雨さんはこんはに早くから司令官の演技に気づいていたんですか!!??」

雷「いやそんなことより…いやそっちも大切だけど!!???」

加賀「て…提督妖精さんの正体って…!?」

金剛「テートク自身だったんデスカ!!??」

青葉「そうですよ?」

天龍「喉さすりながら裏声出してな…。いや、俺も初めて見たときは我が目を疑ったが…」

電「」

暁「電が白眼をむいて倒れたわ!!?」

霧島「私の計算では脳が現実を受け入れることを拒否したのでしょう…」

比叡「」

金剛「比叡!?しっかりするデース!?」


青葉「ははは…これは予想以上にすごいや…。こんなに何冊にもわたって1日の漏れもなく、私たちのことをちゃんと見てノートを取ってる…」

天龍「見てるこっちが気恥ずかしくなるくらいな…」

霧島「…私たちに嫌われるように仕向けたのも全部提督の計算通りだったわけですね…」

暁「…そんな…」

瑞鶴「…こんなに私たちのことを考えていてくれたのに…。私ったら今までなにしてたんだろう…」

雷「…冷静になれば気づきそうなことだったのに…。たしかに今の提督になってからみんな仲良くなったし、怪我する子も断然少なくなったし…」

赤城「艦娘を慰み者にしているという話も…。そういえば提督にそのようなことをされたと話す艦娘は誰1人いませんでしたね…」

瑞鶴「それどころか下着姿で突撃してくる不知火を服着せていつも追い返してたみたいよ…」

電「…あれ?そういえば不知火ちゃんは?」

不知火「ここです」ぬいっ


青葉「!?ビックリしました、静かだったから存在忘れてましたよ…」

不知火「面白いものを見つけたので…」

雷「なにそれ…アルバム?」

不知火「クローゼットの奥にありました。…私たちのいろんな写真や、孤児院での集合写真が写されてます」

電「この真ん中で紙袋被ってピースしてる人…まさか司令官なのですか!?」

不知火「そうですよ、あの人はいつも私たちにたくさんのプレゼントを配り、そして遊んでくれました」

赤城「そんなことも…してたんですか…」


青葉「…さて、皆さん、分かりましたか?…私たちの司令官は、クソ野郎じゃなかったことに…」

電「はい…なのです…」

暁「そうみたいね…」

雷「まだ信じられないけど…」

響「ハラショー」

赤城「本当に私たちのことを考えてくださっていたのですね…」

加賀「瑞鶴が信じるなら私も信じるわ」

瑞鶴「…まだお礼も言えてないのに…」

比叡「でも確かに納得しました…。提督妖精さんを誰も実際にみたことがなかったのもこれで説明できますね…」

霧島「私たちの仲を考えて、わざと嫌われ役をえんじていたんですね…」

不知火「司令…」


金剛「…」

比叡「…お姉さま?」

金剛「…いくらあいつがいい人だったとしても、榛名が沈んだのはあいつのせいデス…。私は決して許すことはできないデス…。それにあいつは、榛名のことなんてすぐに忘れて…!!」

青葉「忘れていませんよ…」

金剛「what?」

青葉「司令官は榛名さんのことを忘れていません。…だってほら…」

電「…あっ…。榛名さんの写真…」

青葉「司令官の机の中にありました…。おそらく、司令官は毎日これをみていたことでしょう…。毎日記入してる日誌も一緒に入っているのですから…」

金剛「そ…それでも…!!」

青葉「それにみて下さい…。榛名さんが沈んだこの日の日誌を…」

金剛「…」


『バツ月あるある日

今日、榛名が…


沈んでません。


…いや我ながら何書いてんだろ、俺。

落ち着いて整理しよう。

榛名は前提督のことを愛していた。たぶん誰よりも。
そして辞任して終われた前提督を追うことにした。

しかし一度艦娘になった者は生涯戦うことを宿命づけられ、艦娘をやめて恋人を追いかけることなんて普通は出来ない。

…だから俺は榛名と相談し、榛名が沈んだことにした。
榛名の記録を抹消し、これで名実ともに自由になった榛名は艦娘であるということを隠しながら前提督のいる村へ旅立った。
きっと今頃は感動の再会を果たしていることだろう。

…だが困るのは私だ。
これバレたらマジでやばい。
さすがにあの憲兵さんも見逃してくれないだろう。
もちろんこの事実は艦娘達にも伝えるわけには行かないし…どうすればいいのか…


榛名が見つからないと騒ぎ私を問い詰めてくる金剛に、私は思わずとっさに、榛名を単艦出撃させて沈めたと嘘をついてしまった…

あの時の金剛の表情を忘れられない。
ひどいことをしてしまった…
姉の彼女になら本当のことを打ち明けても良かったのに…
あの絶望に絶望を上塗りしたような金剛の顔を私は生涯忘れることができないだろう…

だがこの一件で私も決心がついた。
泣く艦娘や怒り絶望する艦娘達に、毎度その度に思わず優しくしてあげそうになってしまっていたが、やはりそうは行かない。

私はクソ提督だ。
私はクソ提督になることを本気で決意した。
皆に嫌われても構わない。

皆が幸せになるために。

追記
長門 要注意。
駆逐艦と近づけ過ぎたか…?
島風のパンツを咥えて廊下を走る姿を見たのはきっと私のストレスからくる幻覚と信じたい』


金剛「…そんな…じゃあ…榛名は…生きて…」

青葉「みたいですねぇ…」

比叡「ええぇ…」

霧島「ちょっと説教が必要ですね…榛名にも…あの男にも…」

暁「長門…そんなことまで…」

電「この程度まだまだ序の口なのです。…この前は電のパンツをしゃぶしゃぶにされたのです」

響「」


動画視聴後…(ワイワイガヤガヤ…

川内「はぁ…やれやれ…。ほんとに、いい人だったんだね…すっかり騙されてたよ…」

明石「皆さんさすがに驚いていましたね…。泣き出す子もちらほら…」

川内「そりゃそうさ…。あんなに私たちのことだけを考えて全てをなげうってくれていたあの人に、私たちは罵声と怒声しか浴びせてないんだもの…」

川内「いっそ何も知らないまま別れた方が…。私たちは幸せだったかもしれないって思うくらいね…」

明石「川内さん…」

龍驤「うち最低や…。よう考えればこんなこと気づいて当然やったんに…。いやそんな気はしてたねんで…?どうもあの男の発言や行動は嘘くさいなと…」

川内「…言われてみれば…だよ。だって誰もあいつに直接暴力を振るわれた者もいないし、慰み者にだってされたやつも話は聞いても実際に見たことはない…。無理な作戦をやらられ続けたやつだって実はいないし、怪我人だってほとんどいない」

龍驤「あの男が提督になってから私らはなかようなったし、沈むやつもおらんくなった…」

川内「ほんっと…どうして気づかなかったんだろう…。もう少し早く気づいていれば…。お礼だって言えたのに…」


明石「まだ遅くありませんよ…。きっと提督は向こうで調査を受けたら、一度荷物をまとめるためにここへ戻ってきます。その時に、精一杯のお礼と、出迎えと。そして…」

明石「提督に提督を続けて欲しいとお願いしましょう」


大本営

総督「…」

提督「…」

総督「…すまない…」

提督「…いえ、誰かがやらなくてはならないんです。喜んでやりましょう」

総督「…君の残した彼女達の人生は私が保障しよう…」

提督「そして、全国の孤児の少女達へのサポートも…」

総督「無論だ…」

提督「あとこれを…」つ紙と封筒

総督「?なんだこれは…?」

提督「…みんなが楽しみにしてるクリスマスのプレゼントの予約リストです…。封筒の方にはその分のお金を…。それを私の後任の提督に渡して、そして、クリスマスの夜にこっそり配るように伝えてください…」

総督「……ッお前ってやつは…」

提督「あと1週間ほど時間をください。…それまでに完成させたいものがありまして…」

総督「…何をだ?」

提督「いえ…。うちの川内が頼んだクリスマスプレゼントが、手編みのマフラーだったもので…。今一生懸命、手で編んでるんですよ…。1週間あれば完成できますので、そしたらそれを後任の提督に渡してください…」

総督「ッ……」

提督「…では…」


憲兵「調査は終わりましたか?」扉バタン

総督「あぁ…。…ッあの男を、艦娘への暴行暴言資金の横領に加えて…」

総督「全国の身寄りのない様々な少女を、人権を無視し、無理やり艦娘にさせた罪で起訴してくれ…」


裁判長「判決を言い渡します」

提督「…」

裁判長「死刑」

提督「…」


那珂「ッおいコラクソ総督!!!?」つ胸ぐら掴み

総督「ッ…手を離しなさい!!那珂!!!」

憲兵「ッ!!!」スチャッ!

総督「ッよせ!!…手をあげるな…」

那珂「…」ギリギリ…

総督「…お前がそこまで怒っているのは初めて見たよ…」

那珂「…これはどういうこと…!!?なぜあの提督がこのような罪で囚われているの!!??」

総督「…これが私とあいつの約束だ…」

那珂「ッふざけないでよ!!あの人を失うということがどういうことか本当に理解してるの!!??」

総督「…」

那珂「今までの戦績…全部見させて貰った。…驚いたよ…。正直言ってそこまで強くないあの弱小艦隊で、自分達よりはるかに格上の海域を戦術一つで安全に開放しているんだもの…。あの提督は間違いなく、今この日本のトップクラスの頭脳を持ってる提督だよ…!!」

那珂「そんな貴重な人材を失ってまで、あなたは海軍の罪を、自分の罪を、帳消しにしたいの!!??」

那珂「何もしてないあの提督に全てを押し付けて!!!!」


総督「…あぁそうだよ」

那珂「ッ!?」

総督「…最初から言っているだろう。私は善人ではない。悪人だと。…それにこれはあいつ自身が提案したことだ。…わたしが望み提案したわけではない。…あいつの考えだ…」

那珂「ッそんな!?」

総督「……下がりなさい、那珂。今ならわたしへの暴行は不問に処そう…」

那珂「ッー!!」扉バン

総督「…」


牢屋

那珂「提督…」

提督「…ん?…おぉ、那珂か。こんな薄汚いところまでわざわざ…どうかしたか?」

那珂「」つ鍵

提督「…」

那珂「私があなたをここから逃がします。…私の指示に従って逃げてください」

提督「くく…。那珂心配するな。逃げる必要はない」

那珂「…どうして…ですか?」

提督「裁判長のあれも全て演技だ。私は裏門から運び出される予定になってる。…安心しろ」

那珂「ッええ!??」

提督「だいたい、そんな鍵を持ってこんなところにいたら、次ここに入れられるのは君になってしまうぞ。早く下がるんだ」

那珂「ッー。本当ですよね!?嘘じゃないんですよね!?」

提督「とうぜん。…ッ。ほら足音が聞こえてきた。警備が来る。さぁはやく行け」

那珂「」ダッシュ

提督「…ふぅ…」

提督(悪いな那珂…)

提督(おれは嘘つきのクソ提督なんだ…)


善提督「さ…五月雨!この書類をお願いできるかい?」

五月雨「…」ポケー

善提督「五月雨…?」

五月雨「ッは…はい!わかりました!」

天龍「…遠征艦隊帰還したぞ…」

善提督「!…ありがとう天龍!…みんな怪我はないかい?」

天龍「…あぁ…じゃあ…」フラフラ

善提督「…」

この鎮守府に着任してはや数ヶ月。

未だ艦娘達は皆どこか上の空で、私を頼ってくれる様子はない。

善提督「訓練は順調かい?」

赤城「…ダメです…。どうしてでしょうか…?むかしは何も考えなくてもマトの真ん中を射抜くことなんて造作もなかったのに…」

瑞鶴「…」

加賀「どんなに訓練しても…当たる気がしません…」

善提督「…」


前提督は完璧だった。
完璧にクソ提督を演じきり、そして、海軍のすべての罪をその身ひとつに押し付けられこの世を去った。

ただひとつ最後にミスをしてしまったのは…。

彼女達が、最後の最後で、クソ提督がクソ提督ではなかったことに気づいてしまったことだ…。


善提督「島風…」

島風「…うん?」

善提督「…まだここにいるのか?」

飾り付けられた食堂。

あの日。

1週間ほどかけて鎮守府中を飾り付け、前提督を笑顔で迎え入れ、今までの感謝をみんなで伝えるつもりだった艦娘達に伝えられたのは。

前提督の死刑が執行されたことであった。

島風「だって…あの人が帰ってきた時、誰かがここにいないと寂しいでしょ?」

善提督「ッ…」


艦娘達は徐々に壊れていった。
前提督の残した日記が出回れば出回るほど。

クリスマスのプレゼントの真相に気づいてしまえばしまうほど…。

彼がどのような思いを彼女達に抱き、どのような覚悟と気持ちで彼女達の前に立っていたかを知れば知るほど…。

何も感謝も伝えられてないどころか、怒りの感情しか向けてこなかった自分たちを攻めた。


時雨「夕立、そっちの飾り付けは終わったかい?」

夕立「終わったっぽい」

善提督「…」

時雨「まだ倉庫の飾り付けが終わってないよ…提督が帰ってくる前に早く飾り付けないと…さぁ行こう」フラフラ

夕立「…ぽい…」フラフラ


善提督「…はぁ…。どうしたものかなぁ…」

当然そんな心理状態の彼女達に無茶なんてさせられず、今は簡単な遠征程度しかこの鎮守府はできていない。


川内「…本当にクソ提督だよ…。自分だけ満足して…日本中の人から指を刺されて、悪魔と糾弾されてこの世を去るなんて…」

川内「あなたのせいでみんな壊れちゃったよ…。…青葉なんて何も知らない他の鎮守府の提督があなたをバカにした時、思わずそいつを殴って謹慎処分をくらったんだよ…」

川内「提督…もう1度会いたいよ…。あってお礼が言いたいよ…。…日誌を読んだよ…。私はあなたを嫌っていたけど…あなたは私をあんなに愛してくれていた…」

川内「このマフラーだって…!!去年のクナイだって…!!…私はまだ何もお礼が言えてないのに…!!貰ってばかりだったのに…!!」

川内「……提督……」

墓「…」

川内「…ッもう一度…会いたいよぉ…」ポロポロ…


長門「…」

陸奥「…最近おとなしいわね…」

長門「…当然だ。みんなの心が折れそうな今、私たちビッグセブンが背を伸ばし激励せずしてどうするか!…私たちまで折れてしまっては、本当に、みんな…壊れてしまうではないか…」

陸奥「…その様子だと、あなたも知っていたのね。…あの人がクソ提督ではなかったことを…」

長門「仮にもビッグセブンだぞ?…あんな下手くそな演技…すぐに見抜いていたし、だからこそ、奴にも陰ながら協力していた。…艦娘の仲が良くなるようにな…」

長門「駆逐艦達は私というさらなる敵を得ることでさらに団結し、あっという間に仲良くなった。…まぁ提督が気づいていたかは分からないがな…」

陸奥「…あれはあなたの趣味じゃなかったのね」

長門「当然だ」

陸奥「深い考えの上での行動だったのね」

長門「その通りだ」


陸奥「じゃああなたが今履いている、明らかにサイズの小さいいちごパンツは一体なんなの?」

長門「だから誤解だ陸奥。…決して最初こそ本気でみんなの敵になろうとしたけど、だんだんそれが癖になってきたとかそんなわけではなくてな!?」

陸奥「早く持ち主のとこに返してきなさい。じゃないと部屋の中に入れないから」廊下に蹴り出す

長門「あぁああ!?陸奥うう!!せめてズボンを履かせてくれ!!このまま私に駆逐艦の前でこのパンツを脱ぎ、脱ぎたてパンツを下半身全裸で渡せというのか!!??それはそれで興奮するな!!!」

陸奥「もう知らないから勝手にして」

長門「むちゅううううううう!!??」


陸奥「…なんていって…本当はそのいちごパンツは誰のものでもない、自分で用意したヤツなんでしょ?」

長門「ッ!」

陸奥「…私は大丈夫だから。…まったくあなたに気を使われて元気づけられるなんて…私もまだまだね…」

長門「む…陸奥…」

陸奥「あなたの行動なんてお見通しよ。ふふ…」


長門「いや…これ如月のパンツ…」

陸奥「はよ死ね」46センチ三連装砲


前提督「榛名?おーい榛名!」

榛名「はーい!」

前提督「お前宛に手紙がきてるぞ…金剛だ」

榛名「お姉さま、そんな心配して下さらなくても榛名は大丈夫なのに…」

最初にお姉さまから手紙がきた時は本当に驚いた。
そこには今まで私がなんの連絡もして来なかった怒りの言葉とともに、生きててくれてよかったと何度も綴られた涙まみれのクシャクシャの手紙が入っていた。

それから私たちは定期的にこうして文通を行なっている。

榛名「…」

前提督「なんて書いてある?」

榛名「いつもの私の心配と…。他の艦娘の子達のことが…」

前提督「どうだって…?」

榛名「みんな悩み後悔してると…。どれだけお礼を言いたくても、どれだけ謝りたくても、もうあの人には会えないんですもの…」

榛名「…そういえば私も…。あのひとに直接お礼を言えていませんでした…」

前提督「榛名…」

孤児院

不知火「はい、みなさん並んで下さい、順番にお菓子を渡しますので」

孤児達『わーい!!』

園長「いつもすみません、不知火さん…」

不知火「いえいいんです。…不知火はあの人の行なってきたことをそのまましてるだけですから…」

孤児「ねぇおねぇちゃん?…いつも来てくれてた紙袋のおじさんは今日も来ないの?」

不知火「すみません、あの人は仕事が忙しいみたいで…」

孤児「…そっかー…残念…」

不知火「…」司令…


鎮守府 門前

龍驤「おわっ!?曙!!…おま、一昨日ぐらいから見かけへんなと思ったら…こんなところにおったんか…!?」

曙「…」体育座り

龍驤「髪も濡れとるやないか!?…まさか昨日の夜の雨の中、一晩中ここにおったんか!??」

曙「…」

龍驤「…アホウ!風邪引くで!…ご飯もどうしてるんや…曙、いったん中に入ろ?…な?」

曙「…」首横振り

龍驤「…そんな風に待っとっても…あいつは帰ってこおへん…。どうしても帰ってこれないほど遠くに行ってしまったんやから…」

曙「…」

龍驤「曙…」

曙「…夢を見たのよ…」

龍驤「…!」

曙「あの男が帰ってきてくれる夢を。…一昨日の夜に」

曙「…たぶん、もうそろそろよ。もうそろそろ、あの人は帰ってきてくれる」

曙「だから私はここにいる」

龍驤「…ッ曙…」


善提督「…報告は以上です…」つ電話

総督『…やはりそうなってしまったか…』

善提督「…はい…。私も最善を尽くしているつもりですが…艦娘達の士気は地に落ち、集中力の欠如から来る負傷者も増え続けています…」

総督『…そうか…』

善提督「クリスマスプレゼントの件についても、何人か真相に気づいてしまった艦娘からあっという間に鎮守府全体に知れ渡り…。川内などに至っては、あの日からずっと夜は泣き腫らしています…」

総督『…』

善提督「…総督…。どうなさいますか…?正直、私1人の手には余る状態です…」

総督『…』

善提督「艦娘たちは悔いています…。何も伝えられなかった自分たちを…」

総督『…ならあの男に会わせてやれば良い。会わせて、礼を艦娘たちに言わせてやればよいのだ』

善提督「…え?」

総督『やつはクソ提督と呼ばれているが、私はちまたではクソ総督と呼ばれていてね。…あいにく、嘘をつくのは得意なんだ』

夜…自室

五月雨「…」

青いケータイを握る。
目の前の机に置いてあるのは黒いケータイ。
どちらも私の宝物だ。

五月雨「…」

わかってる。あの人は私たちが悲しむことなんて望んでいない。きっと私たちの武功をずっと願ってる。

五月雨「…」

青いケータイを開くと、そこには私と提督のツーショット。

画面の中の彼はいつもと変わらぬ笑顔を私に向けて来ている。

五月雨「…みんな悲しんでます…」

語りかける。
今晩も。
そっと静かに。

五月雨「あなたの死を。あなたがいなくなったことを。…みんな後悔してます。…自分の行いを、あなたに向けた鋭利な感情を…」

五月雨「…本当に私以上のドジっ子ですよ…。誰にも気づかれなければ、私たちは傷つくこともなく、きっと平気な顔して今を生きているのに」

五月雨「あなたが優しかったことを…あなたが私たちに向けてくれていた暖かい感情を、みんな知れば知るほど、傷つくんです。…えぇ。だからあなたはみんなが気づかないよう気を配っていたのですね…。最初から死ぬつもりで、もし気づかれたら私達がこうなることが分かっていたから…」


五月雨「不知火さんは提督の仕事を引き継いで孤児院によく行っています…。…孤児院の孤児達はまだあなたが亡くなったことを知らないみたいです」

五月雨「瑞鶴さんや加賀さんはスランプです。弓を射っても、全く今までのように当たらないと…」

五月雨「天龍さんや青葉さん、明石さんは毎日後悔してます…。あともう一日早く、あの日先延ばしにせずに、お礼を言えていたら…と…」

五月雨「川内さんは自分であなたのお墓を建てて、毎日そこへ通ってます。…あなたの日誌に全て目を通してから…」

五月雨「長門さんはとうとう逮捕されました」


五月雨「…そんな皆さんよりも…。私は誰よりもあなたのそばにいて…誰よりも先にあなたのことに気づき、誰よりもあなたにお礼を言える機会に恵まれていたのに…」

五月雨「結局私はきちんと伝えられてませんでした…」

五月雨「お礼も感謝も…この気持ちも…」

五月雨「今の提督もいいひとですが、あの人のために働きたいとは思えません…いやちょっと違いますね…。あなた以外の人と働きたいとは思えないんです…」

五月雨「…提督…。もういちど」

五月雨「もう1度だけ、あなたに会いたいです…」ボロボロ…


その時、不意に。

青いケータイが鳴った。


五月雨「!!??」

提督以外の連絡先は一切入っていない青いケータイ。

提督以外、『誰も他に電話番号を知らない』、私の青いケータイ。

私は震える手でケータイを取り、画面を見る。

見たことのない番号。

そっと通話ボタンを押し、耳に当てる。
期待と不安に膨れ上がる胸。


五月雨「…もしもし…」


モヤモヤルートいちよエンドです

モヤモヤしてくれれば狙い通りです


ではお休みなさい…

近いうちに再開出来たらいいな…


お久しぶりです。
保守してくれていた方、本当にありがとうございます。
まさかまだ応援してくれている人がいるとは思わず…。慌てて筆を取りました。

亀更新になりますが、また生暖かい目で見守ってください。

青いケータイが鳴る。

前までは鳴ることが楽しみで仕方なかったケータイ。
大好きなあの人の声を耳元で聞けたケータイ。
大好きだったケータイ。

…しかし今は…。

???『もしもし五月雨か?次の作戦を伝える。すぐに行動に移るように』

五月雨「…はい」

鳴ることが怖くなってしまった私の青いケータイ。
大好きなあの人と似た声を耳元で聞けるケータイ。
嫌いになってしまった私の青いケータイ。

電話の向こうの私の提督。
永久戦犯として、ない罪を着せられ処刑されたという私の提督。
しかしながら、実は生存しており、投獄されている牢屋から秘密裏に私たちに指示を出している…

という設定で私の提督のフリをしている知らない誰か。

その誰かが今日も私たちに指示を出す。

???『ーーーーーーーー』

聞こえる不愉快な雑音に自然と顔がこわばる。
無茶苦茶な作戦。
聞いてて頭痛のする連戦。

…分かっている。
この電話の向こうにいる人間は私たちの提督ではないと。私たちの提督はこんな無茶な命令を出す人じゃないと。

…しかし。

川内「それで!提督は私たちになんて言ってた?!」

時雨「いつでも出れるよ!」

夕立「提督さんのお役に立つっぽい!」

目をキラキラと輝かせながら…。

…いや。
もはや返り血か己の血かも区別できないようなボロボロの体に、不自然と目だけランランと輝かせながら、今しがた帰投したばかりの艦隊がこちらの命令を心待ちにするように、胸の前に手を組んで、静かに私の言葉を待っている。

彼女達は私の青いケータイの先にいるのが、本物の提督だと信じているのだ。

…いや違う。

きっと本心では全員気づいている。
私の青いケータイの先にいるのは私たちの提督ではないと。分かっている。気づいている。
しかし、そうじゃないと。
提督が生きていると思わないと。

もはや彼女達は自分の心を支えることができないのだ。

五月雨「…提督からの命令は…」

一瞬の思考。

五月雨「…皆さん、連戦お疲れ様でした。しばらくゆっくり休んでください…とのことです」

川内「…ッそっかぁ…」

夕立「…ッ残念っぽい…」

時雨「…」

もちろん嘘だ。
休めなんて言われていない。

しかしこれ以上見てられなかった。

…それはまるで自傷行為。
自分を責めるように、追い詰め、傷つけ、まるで許しを乞うように、許される場を求めるように。
無理難題の命令でも、彼女達は笑顔で出撃していく。

そんな仲間たちをもうこれ以上。
私は見てられなかったのだ。

バラバラと。
言葉も交わさず無言で、艦隊は解散していく。
皆うつむきながら、静かに。

五月雨「……ッ」

私は立ち去るみんなの背中を見つめながら考える。

あぁ。
どうすれば。
どうすればよかったのだろう。
…どうすればこんな結末を防げたのだろう。


ー食堂ー

天龍「ッ今こそ反旗を翻す時だ」

行くあてもなくさまよい、気づいたら私は食堂の前にいた。中から天龍さんの声が聞こえてくる。

天龍「大本営のやり方はずっと前から気に入らなかった。…そもそも、俺たちは望んで艦娘になったわけじゃねぇ。…家族を奪われ、艦娘になる以外の道を奪われ、それでも。この国のためだと信じて戦ってきた」

天龍「ッなのに、そんな俺たちから、あいつらは提督さえ奪っていった…!!」

天龍「許せるはずないだろう…!そのくせ、今度は提督のフリをして、俺たちを騙し、命令してきているなんて…!!」

五月雨「…」

入り口の前でたたずむ。
見なくてもわかる。
上ずった天龍さんの声。
…きっと彼女は泣いている。

瑞鶴「…でも。きっと私達の提督は…」

龍驤「大本営に謀反するなんてこと望んでない…とか言いたいんやろ?…でもな。…だったら」

龍驤「ッうちらはこの怒りをどこにぶつけたらええねん…!!」

場が静まりかえる。

みんな壊れてしまった。
提督がまだ生存していると盲信するもの。
提督の死を受け入れて、その増悪を誰かに向けるもの。

私はどうすればよかったのだろう。
…あの人はどこで間違えたのだろう。
大本営はなぜ、本当にあの人を殺してしまったのだろう。

考えて。
分からなくて。

私はそっと食堂を後にした。

ー波止場ー

あてもなく歩き続けた私は、気づいたらこの場所にいた。
視線の先には青い海。
白いしけがウサギのように跳ね、どこまでも、遠く、遠くへ広がっている。
太陽は傾き始め、西の空はだんだんと紅に染まり、東の空は黒い静寂が飲み込んで行く。

提督のいなくなった私の時間は、あの時止まってしまった。
しかし世界は変わらず、私だけを置いて時間を進めて行く。

…そんな錯覚に囚われる。

どうすればよかったのだろう。

毎日そればかりを考え。

…そして毎日同じ結論に至る。

五月雨「…私のせいだ」

提督はいい人だということをみんなに早く伝えていれば。
囚われた提督をすぐに助けに行ってれば。
提督のやろうとしていることに気づいていれば。

きっとこんな結末にはならなかった。

青いケータイ「pppppp…」

五月雨「ッ」

不意に。
ポケットの中の青いケータイが鳴る。

…気付いたのだろう。
私が命令を無視していることに。

手が震える。
電話を取るのが怖い。

でも。

ポケットの中のケータイを取り出し、固唾を飲んで、そっと電話に出る。

その瞬間、私の青いケータイは隣から引ったくられ、海に投げ込まれた。

五月雨「ッ!!??」

突然のことに驚く私を、誰かが抱きしめる。

息苦しいほど強く抱きしめられながら、混乱する私の耳元に、誰かが囁いた。

曙「…あんたのせいじゃない」

五月雨「…あけ…ぼのちゃん…?」

曙「…ッあんたは何も悪くない!!!」

耳元で出される大声に体がビクリと震える。

曙「…全部一人で抱え込まないで」

五月雨「ッ…」

…そうだ。そういえば。
みんな壊れてしまったが。

彼女だけは違った。

五月雨「…曙ちゃんは強いね…」

曙「…本当に強いのはあんたでしょ?」

彼女だけは。
曙ちゃんだけは。
みんなと同じように悲しみ、震え、泣きながらも、懸命に前を向いて、周りを叱咤激励し、鼓舞し、背中を押し、少しでも前を向くように、時に悪役に周りながら、周りを励まし続けていた。

五月雨「…」

曙「泣いてもいいから。辛っかたら私達を頼ればいいから。…もう1人で抱え込まないで…」

あぁ。
もし。
もしもだ。

彼女なら。

提督の嘘に初めて気づいたのが私ではなく彼女なら。

曙ちゃんなら。

こんな結末を防げたのではないだろうか。

五月雨「曙ちゃん…。きっとあなたなら…」

曙「…?なによそれ?」

説明はしない。
ポケットの中から取り出した箱。
小さな押しボタン付きの箱。
明石さんが作り上げた、銀色の箱。

それを曙ちゃんの手に握らせ、曙ちゃんの細い指をボタンにあてがう。

曙「ちょ、五月雨、なにこれ?ボタン?」

五月雨「曙ちゃんなら。…きっと」

ボタンを握る曙ちゃんの手を私の手で包み込むように握り、そして、曙ちゃんの指を私の指が軽く押す。

カチリという小さな音。

明石さんはこのボタンを、リセットボタンと呼んでいた。


ー ふと目が醒める。

雷「…ふぅ。やれやれ。…世話がやけるわね…」

暁「…はぁ?雷が好きで世話を焼いてるんでしょう?」

響「スパシーバ。…二人とも子供じゃないんだから…」

電「け、喧嘩は良くないのです!」

…どうやら私は鎮守府の廊下の壁に寄りかかりながらうたた寝してしまっていたらしい。

目の前では第六駆逐艦隊の子たちが『いつもの』喧嘩という名の言い争いを繰り広げている。

ぼんやりとその光景を眺めながら、私は小首をかしげた。
…なんだろう。
…時間にしたら短いはずだが、なんだかずいぶん長い夢を見ていた気がする。

雷「電もいい加減、艤装の装着くらい一人で出来るようになりなさいよ…!」

電「や、やってもらわなくても一人でやろうと思えば出来るのです!」

暁「もういいわよ、先に私自分の部屋に帰ってるから!」

響「…はぁ。じゃ私も自分の部屋に帰るよ。じゃまた集まるのは午後だね」


…耳をすませば遠くから加賀さんと瑞鶴さんが言い合う声や、どこかで激しい喧嘩でも起きてるのか、爆発音も聞こえてくる。

…よかった。『いつもの』クソ鎮守府だ。

私は廊下の壁から背を離し、大きく伸びをする。
なんだか頭に靄がかかっている。
そして異様に気だるい。

電「あ、曙ちゃん。…お、おはようなのです」

曙「…ん。おはよ」

窓から差し込む太陽の光に目を細める。
まずはとりあえず食堂に向かおうか。
今日も、うるさい1日が始まる。


ー 司令室 ー

加賀「…このマヌケな五航戦を艦隊から外してください。…足手まとい以下です。気が散ります」

瑞鶴「はぁあ??!それはあんたが勝手に対抗意識燃やしてるからでしょう!!?」

加賀「あなたがでしゃばらなければ、大破撤退なんて結果にはなりませんでした」

瑞鶴「私が前に出なかったら今頃みんな海の藻屑よ!!」

小さな言い争いから始まった二人の喧嘩はどんどんヒートアップして行く。
今までの優しい提督の前なら私も黙って聞き流していただろうが、今度の提督はそうはいかない。

山城「…あ、あの…ふ、二人とも…」

目の前に座る最近着任した新しい提督は机を指で叩きながら、メンドくさそうな、うっとうしいものを見るような…。…いや、まるで不良品の道具を見るような目つきで私たちの方を見てくる。

瑞鶴「ーあなたのせいでー!」

加賀「ー誰のせいですって?ー」

提督「ーで?」

氷のように冷たい低い声に、あれだけ熱くなっていた2人が一瞬にして黙り込む。

提督は一枚の紙を指差しながら、なお冷たい声で言い放った。

提督「俺はお前らの中のどの不良品を解体すればいいんだ??」

皆、おし黙る。

提督「いいかよく聞け。今まではどうだったか知らないが、今は違う。ここは俺様の城で、お前たちは俺様の駒だ。よって、俺の出世の足を引っ張る出来そこないは容赦なく切り捨てるし、くだらぬ喧嘩する馬鹿どもも容赦なく解体する」

提督「…もう一度聞くぞ?…誰が今回の戦犯だ?」

不自然に手が震える。
怖い人だ。
恐ろしい人。
誰もが目線をそらし、肩をふるわしたその時


長門「私だ」

生つばを飲み込んだ私の隣に立つ長門さんが、一歩前に進みでた。

長門「艦隊の責任は、旗艦の私の責任。戦犯は私だ」

提督「…ほう。少しは話のわかる奴がいるじゃないか」

長門「よって解体するなら私を指名してもらいたい。この長門の首をはねる勇気が貴様にあるならな」

提督「ククク。貴様はうちの最重要戦力だ失うわけにはいかん。…救われたな、後ろのバカ空母ども。上官に感謝しておけよ。…ただし次はない」

長門「肝に命じておく」

加賀「…ッ」

瑞鶴「…長門さん…」

提督「話が済んだなら早急に出て行け。貴様らと話をするとオイル臭くてたまらん。…私の一張羅にオイルの匂いが染み込んだらどうするつもりだ?」

山城「で、出ましょう、皆さん!?」

まだ何か言いたげな加賀さんの背を押し、ゾロゾロと提督の部屋から出る。

なんて提督だ。
艦娘のことを本当に物か道具だとしか思っていない。
前提督が懐かしい。恋しい。
どうしてこんなことになってしまったのでしょう。
…あぁ、この鎮守府はこれからどうなっていくのでしょう。


ー 司令室 ー

提督「…」

提督「…行ったか?全員行ったな?」

提督「あーもう疲れたもおおおおん!!!…はぁ。楽じゃないなぁ。…クソ提督になるっていうのは…」

提督「オイル臭いだって?全員いい匂いだくそったれ!!!」

提督「はぁ…いやぁもうほんと…心が…痛いなぁ…。…俺はこのやり方でいいんだよな…?続けていいんだよな…?自信を持っていいんだよな…?」


鎮守府ー廊下ー

曙「ん?」

ボンヤリする頭で廊下を歩いていると、前から書類が歩いてきた。
…否。
頭の高さより高く積んだ書類を抱え、フラフラと歩いている誰かに会った。
特徴的な水色のポニーテールがアワアワと跳ねる。

五月雨だ。

そう思うと同時に予想した。

間違いなくコケると。

五月雨「ッキャッ!??」

曙「ッ!!」

脳裏によぎった光景通りに廊下に倒れこむ五月雨を咄嗟に受け止める。

五月雨「あ、曙ちゃん!?…すすすすすみません!!…た、助かりました…」

曙「はぁ。全く誰よ。ドジなあんたにこんなに書類を押し付けたのは…」

五月雨「うぅ…それがぁ…」

床に散らばった書類を集めながら目を通していくと、どうやら五月雨が運んでいるのは、さまざまな艦娘の戦績記録や弾薬消費、燃料消費記録であることがわかった。
これらの書類は本来なら、個人で提督に出すか、旗艦に預けて、旗艦の人がまとめて出しに行かなければ行けないのだが…。

おおかた、お得意のお人好しで、みんなの分を引き受けてるうちに、この量になってしまったのだろう。


曙「はぁー。まったく。このお人好しめ」

五月雨「…別に重たいものを運ぶのはいいんです。何が一番辛いかって…」

少し肩を震わせながら、五月雨は宙を仰ぐ。

言わなくてもわかる。

最近きた、新しい提督に会うことだろう。

毒舌で唯我独尊、クソの中のクソの新しいキングクソ提督は、グズでノロマな五月雨には皆の前でかなり辛く当たっていた。…そんな彼女にとって提督と会うほど辛いことはないだろう。それなのにこんな仕事を引き受けてしまうとあたり、ほんとどこまでお人好しなのか…。

五月雨「…」

ボンヤリと宙を仰ぎ続ける五月雨。

曙「…」

私も寝起きのボンヤリとした頭で、その五月雨を見つめる。

…?
何か忘れている気がする。
なにか。

…なにか。


五月雨&曙『あ、あの…』

気まずい。
声が重なってしまった。
顎でしゃくり、五月雨に先に話すよう促す。

五月雨「あ、あの…もし良かったら、この書類、提督の司令室まで代わりに運んでもらえないですか…?」

曙「奇遇ね。私も今それを提案しようとしていたの」

多分気のせいだけど。
ガチャンと。
どこからか。
まるでレールが切り替わるような音がした気がした。

五月雨「じゃ、じゃあ頼みました、曙ちゃん。…その。…よろしくお願いします」

曙「…ええ。…任せなさい」

五月雨から書類の山を受け取る。

目指すは司令室。


ー司令室ー

『遠征艦隊より入電!…敵艦隊と遭遇し現在交戦中!』

川内『ッ提督聞こえる!??見たことない敵と交戦中!!ッでも私たちだけじゃちょっとキツイかも!!応援を…!!』

提督「」ッブゥー!??

飲んでいたコーヒーを吹き出し、無線機を引ったくる。

提督『あ、あー。オホン。現状を教えろ』

川内『駆逐艦の子が何人か、えーとあれは、吹雪ちゃんだっけ?…吹雪ちゃんが大破。え?深雪?…とりあえず1人大破、2人中破して…ッのやろおお!!ちょこまかと!!!この際、応援がなくても夜戦まで持ちこたえてやれば…!!』

聞こえてきた報告に言葉を失う。
もう何回目だろう。このような展開は。

同じ艦隊のメンバーの顔と名前すら一致しないまま出撃し、武功を得るため無茶をし、挙句撤退の二文字はない。
先陣を切り、怪我をする者。
功を焦って、被弾する者。
武功を取り合って、争う者。

前提督と艦娘の間に絆はあっても、艦娘同士の間に絆はない。

改めてこの現状を痛感する。

提督『大破しているものがいるなら撤退しろ。全く使えない鉄くずどもだ』

川内『撤退?…あー。じゃあもう帰りたい子は帰っていいよー。私1人でもやるから…!!』

提督『ッ』

私の言葉は届かない。

ことは一瞬一秒を争う。

恥をもう一度捨てよう。

一旦無線を切り、館内放送へ切り替える。


ー鎮守府 廊下ー

曙「ん?」

提督妖精?『館内放送!今から呼んだ艦娘は大至急、艦隊を組み、第二艦隊の救助に向かってください!!…神通!島風!龍驤!…』

曙「…ッ提督妖精だ」

鎮守府内がざわつき、そして一気に慌ただしくなる。
提督妖精とは数日前、長門さん率いる第一艦隊が正体不明の敵と交戦した時姿を現した、この鎮守府に昔から住む妖精だ。

提督妖精はその類稀なる戦術とセンスにより、一時は全員揃っての帰港は不可能だと思われた絶望的な状態を切り抜け、正体不明の敵も大破撤退させるまで追い詰めた、猛者中の猛者。この鎮守府に所属する艦娘、全員が認めた、軍師中の軍師である。

曙「…。さすがに、提督妖精が頑張ってる今、司令室にこんな書類を持っておじゃまするのは悪いわよね…」

司令室はもう目と鼻の先だが、私はその場に資料を下ろし、ことがひと段落するまで待つことにした。


ー司令室ー

提督妖精『聞こえますか!!川内さん!!私です、提督妖精です!!』

川内『ッ!!?…て、提督妖精だって!?数日前のあの…!!?』

提督妖精『索敵交戦立派でしたご苦労さまです!!…今、応援艦隊を派遣しました!!現在地から北西の方角に至急後退してください!道中、渦潮が発生している箇所があります!!その場では応戦せず、敵と距離を取ることだけに集中してください!!』

川内『…わかった!』

提督妖精『負傷者している方は応戦せず、北西へ急いで!周囲の索敵は忘れないように!』


ー鎮守府 廊下 司令室前ー

提督妖精『ーー!』

曙「…」

扉の向こうから、おそらく、無線に向かって指示を飛ばしている提督妖精の声が聞こえる。

分厚い扉を隔ているため、何を言っているのか詳しくは聞こえないが、まだ忙しそうだ。

曙「…そういえば…」

第二艦隊といえば、川内率いる艦隊だったはずだ。吹雪たちもそこにいたはず。

吹雪とはそんな面識があるわけではないのだが、彼女とはよく廊下ですれ違う。
たまにおはようと声をかけられる。

私は無視するが、彼女はそれでもすれ違うたびに挨拶してくる。

そんな関係、それだけの関係。

曙「…」

気がついたら、司令室の扉にそっと耳を当てていた。

別に吹雪が心配なわけじゃない。
ただちょっと気になっただけ。

この鎮守府はこれまで大怪我する人や殉職する人が多かったから。

そう、ちょっと気になるだけ。


提督妖精『…派遣艦隊の皆さんは第二艦隊と合流次第、負傷者を優先的に保護してください!』

これまでくぐもって聞こえづらかった提督妖精の声が、こうするとハッキリ聞こえた。

曙(ッ負傷者…)

やはりだ、怪我人が出ている。
…大怪我じゃなければいいのだが…。

提督妖精『保護が終わったら、そのまま鎮守府へ帰港してください!…軽空母の皆さんはその際、爆撃で敵の目くらましを!』

その後もテキパキと提督妖精は指示を飛ばす。

提督『ぐああ。高い声出しすぎて喉が…』

曙「ん?」

提督妖精『合流できましたか!!よかったです!!あとは指示通りに!!』

曙「…」気のせいか

提督『…ふぅ。これでひと段落か…』

曙「…は?」

提督『いや、まだ気は抜けないな。皆が無事帰ってくるまでは…。しかしどういうことだ、あの安全な海域で第二艦隊を撤退に追い込む敵だと?…ありえん、何が起こってる?』

曙「…」


とある時空で。
同じように仲間を心配して司令室の扉に耳を当て。
疑惑を抱き。
そっと、扉を開けて司令室の中を覗き見た少女がいた。
長い水色のポニーテールの少女は、そこで、提督の嘘に、秘密に気づいてしまった。



そして今。



曙「…あんた、何してんのよ」

提督「」((((;゚Д゚)))))))



運命は大きく変わりだす。


ービックセブンの部屋ー

長門「…ふむ」

陸奥「…どうしたのよ、難しい顔をして…」

長門「…少し静かに。今、集中している」

新しく来た提督。
彼は皆から言わせれば恐ろしい提督だ。

だがしかし。

私は気づいている。
提督妖精と提督が同一人物であることに。

声のパターン、声の質。
無理して彼が高い声を出しているのは想像に難くない。
洞察力の優れたものなら、おそらくすぐ気付くことができるチャチなモノマネのレベルだ。

もっとも。
彼が、提督妖精になる時は生きるか死ぬかの瀬戸際なので、提督妖精の声のパターンに集中する、そんな余裕をさける者が果たしてそう何人もこの鎮守府にいるかは別の話だが。


長門(…仮に同一人物だとしたら)

彼は嘘をついていることになる。
周りに自分のことを恐ろしい人間だと、艦娘を物としか思っていない冷たい人間だと、思わせるようにワザと行動していることになる。

なぜ?
なんのメリットがあって?

陸奥「…はぁーそれにしても気が滅入るわ。…また今日も午後にあの提督に会いに行かなきゃいけないなんて…」

ブツブツと陸奥が文句を言う。

…最近の陸奥は言葉が増えた。
前提督の時にはお互い武功を取り合う関係にあって、ほとんど会話はなかったのだが、今はよく提督の悪口という話題で話を…。

長門(…話?)

そういえば陸奥だけではない。
最近は、艦娘みんなが話し合うことが増えた。

提督の悪口という話題を。

昔は艦娘同士で任務のこと以外で話すことはごく稀だった。姉妹艦のように仲のいい間柄以外では、ろくに会話はなかった。

だが今は。

長門(…読めて来た)


つまりだ。

提督は。
私たちの共通の敵にあえてなることで、私たちを結束させようとしているのではないか。

…なるほど。
こう考えれば、一見チグハグの行動も、あの役者くさいクソ提督の真似事にも、全部説明がつく。

全くなんという男だ。

私たちのために、あえて己を外道に落とし、私たちのために、嫌われ役をその身に一身に引き受け。

…私たちのために。

ふむ。

あの男はいいやつだ。

素直に認めよう。前提督よりよほど、私は今、提督に好印象を抱いている。


長門(…さて、だとしたら)

私がするべきことはなんだろう。
提督のサポートをするためには。

私から積極的に周りと会話をする?

…いや、NOだ。私はそういうキャラではない。私から話しかけたところでみんな萎縮して逆効果だろう。…今までの行いからも容易に想像がつく。

では提督に私が提督の嘘に気づいてることを伝え…

…いや、NOだな。
ただでさえあの大根役者っぷりだ。変に動揺を与えたくない。それに伝えたところでどうする?。私も騙されているていの方が提督もやりやすいだろう。

長門「…むぅ」

陸奥(今日はやけに考え込んでるわね…)


???「ちょっとごめーん、失礼するよ」


長門&陸奥『ん?』

北上「陸奥さんは…あーいたいた。陸奥に用があって…」

陸奥「あらあら。…北上さん?…どうかしたのかしら?」

北上「昨日の洗濯当番、陸奥だったよね?…実はさぁ、私の下着が見当たらなくって…。もしかしたらどこかに紛れてないかなぁって…」

陸奥「あらそれは大変ね。…でも確かに、洗濯し終わった後の下着は、お風呂場の北上さんのカゴに制服と一緒に畳んで置いておいたはずだけど…」

北上「うーん。そっか。となると…まさか下着泥棒?」

大井「ゆ、許せません!!北上さんの下着を盗むなんて!!」

陸奥「そんな女の子しかうちには…いや。…まさかあの提督が…。いやまさかね…」


大井「まったくどこの不届きものですか!!北上さんのくまさんパンツを盗んだのは!!」

北上「…」

大井「…ん?どうしたんですか?北上さん、私の顔になにか…」

北上「私はまだ大井っちに、無くなったのはくまさんパンツだなんて、一言も伝えてないんだけどなぁ」

大井「あ…」

陸奥「…」

北上「…」


大井「い、いやですわ北上さん!ルームメイトだから察しがついただけで、その…あの…!!」

北上「ごめーん、邪魔したね陸奥、長門さん。下着の場所分かりそうだからお暇するね」

陸奥「え、えぇ」

北上「…さて大井っち。…覚悟はいいかな?」ワキワキ

大井「バッチリです」ハァハァ

北上「…本音が漏れてるよ大井っち…」

陸奥「…あまり深く考えないようにしましょう」

長門(下着泥棒…。…ッ!!…なるほど、その手があったか!!…私は私で、艦娘たちの共通の敵を生み出せば…!!)

長門「…ふふふ」

陸奥(む。…あれは何か思いついて企んでる顔ね)


…というわけで『曙ルート』です。

題名にいるのに出てこないという意見を聞き、なんとかボノたんを活躍させようと思ったら、いつのまにかこんな話になってたぜ…。ドウシテコウナッタ。

前回ラストはハッピーエンドともバットエンドともとれるモヤモヤルートで、今回は、もし前回ラストがバットエンドだったら…ということで話が続きます。

ややこしいですがよろしくお願いします。
それでは、おやすみなさい。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年11月09日 (水) 08:14:30   ID: KMS2EVG2

すごい良かった。ifもたのみます

2 :  SS好きの774さん   2016年11月10日 (木) 00:23:20   ID: DwiUdKoU

長門ぉぉぉぉ(笑)

3 :  SS好きの774さん   2016年11月11日 (金) 21:19:56   ID: N0e_tU3b

ぼのが過労で死んじゃう

4 :  SS好きの774さん   2016年11月12日 (土) 11:03:33   ID: NfMUNOer

泣いた赤鬼思い出した

5 :  SS好きの774さん   2016年11月12日 (土) 17:10:57   ID: PFWw0E7a

全員に嫌われながら、影で765プロ建て直したプロデューサーのss思い出した。

6 :  SS好きの774さん   2016年11月12日 (土) 23:08:20   ID: SinEqOwa

こんなssつまんねぇよ(号泣)

続きあくしろよ(本心)

7 :  SS好きの774さん   2016年11月13日 (日) 00:56:50   ID: vaaq3zaH

5≫
kwsk

8 :  SS好きの774さん   2016年11月13日 (日) 01:52:09   ID: swrUawdO

月並みですが、胸がじーんとしました、泣いてしまいました。
ハッピーエンドも読んでみたいです!

9 :  SS好きの774さん   2016年11月13日 (日) 11:30:34   ID: F4_nnasS

7>>
多分だが、伊織「ほんっと使えないわね、あのプロデューサー」って作品だと思う。
あれもしっかりと話が作られてたから読むのに没頭してしまった思い出があるな。

10 :  SS好きの774さん   2016年11月13日 (日) 11:50:38   ID: 92QpgXIS

7>>
↑の9コメのタイトルです。

11 :  SS好きの774さん   2016年11月13日 (日) 12:24:53   ID: 0vU7Z_rQ

おい、長門

12 :  SS好きの774さん   2016年11月13日 (日) 13:52:57   ID: LAkqHvKc

不器用な提督の物語みたいだ。
展開が少しベタっぽい感じがするが嫌じゃないお

13 :  SS好きの774さん   2016年11月13日 (日) 18:27:03   ID: vqDLZDNH

せっかくジーンとしてきたのに長門のせいで吹き飛んだわ。

14 :  SS好きの774さん   2016年11月14日 (月) 20:25:36   ID: F_-spRzQ

お願いします、続きを

15 :  SS好きの774さん   2016年11月15日 (火) 00:51:25   ID: K832DpbX

久しぶりにssで感動しました、もし続きがあるならぜひ見たいです!

16 :  SS好きの774さん   2016年11月15日 (火) 16:22:49   ID: AUh_d0Kb

これでフィニッシュ!なわけないでち

17 :  SS好きの774さん   2016年11月18日 (金) 11:54:08   ID: WdBjg5b-

こういうのほんとすこ

18 :  SS好きの774さん   2016年11月20日 (日) 23:32:43   ID: K4UeUWex

続きを‥‥

19 :  SS好きの774さん   2016年11月22日 (火) 02:19:35   ID: CccnGnrM

続きを…(血涙

20 :  SS好きの774さん   2016年11月23日 (水) 00:30:50   ID: AGP1QIOk

これで終わりじゃないだろ、続きはよ!

21 :  SS好きの774さん   2016年11月29日 (火) 06:48:40   ID: -UrLA81p

続き早くしてください!何でもしますから...

22 :  名無しになった774っち   2016年12月12日 (月) 00:03:29   ID: 0eUw8KFJ

3日に1度、これを見て枕を涙で濡らしてます。ハッピーエンドの続きを期待させて頂きますが、saoのサチの展開に近しいものでも、最高と勝手に期待させていただきます。

続き待ってます

23 :  SS好きの774さん   2016年12月27日 (火) 02:54:54   ID: GPcXOTHy

続きを……

24 :  SS好きの774さん   2017年02月26日 (日) 07:39:41   ID: pnNe66sb

なんか読みにくいと思ったら、地の文に「。」が付いてるからだ

25 :  SS好きの774さん   2017年03月05日 (日) 01:39:52   ID: NXAupqFm

この作品はホントに面白い
続きが気になる

26 :  SS好きの774さん   2017年04月23日 (日) 07:17:52   ID: LrC6y5YA

続き待ってる(˘ω˘)

27 :  SS好きの774さん   2017年04月23日 (日) 07:25:49   ID: Ox7whUN7

続きを、続きをうpして下さい(島風が)何でもするから

28 :  SS好きの774さん   2017年04月23日 (日) 19:09:30   ID: 7H_4FS1d

※27が何でもしますのでお願いします!

29 :  SS好きの774さん   2017年04月23日 (日) 21:46:53   ID: h1yEVxdE

頼む!続きを投下してください皆待ってる!

30 :  SS好きの774さん   2017年04月24日 (月) 07:28:14   ID: -9ZGq6gb

※28
27だけど一言言わせて下さい…。

ファッ!?ウーン…(心停止

31 :  SS好きの774さん   2017年04月30日 (日) 23:09:41   ID: _fe1S_ux

続き待ってます

32 :  SS好きの774さん   2017年05月02日 (火) 18:15:58   ID: PeXHYmOg

むちゅぅぅぅ!ごしょうだぁぁぁぁ!続きをくれぇぇぇぇぇ!

33 :  SS好きの774さん   2017年05月21日 (日) 04:21:08   ID: ADnViB6I

久しぶりに良いお話を読めました。
…続きはいつ頃になりますか?(๑╹ω╹๑ )?

34 :  SS好きの774さん   2017年05月28日 (日) 22:09:55   ID: xNwQwnqI

本スレ荒らしも帰ってきてるな。
なんの役にも立たないくせにほんと消えてほしい。

35 :  SS好きの774さん   2017年06月05日 (月) 15:47:25   ID: OlUoswHe

頼むから続きを見せてくれぇ~!(懇願)

36 :  SS好きの774さん   2017年06月10日 (土) 16:31:32   ID: 7RgjTum-

盲腸になる前のこの人の艦これ作品も凄く面白いとこで荒らされてたしなぁ、荒らしだるいわ

37 :  SS好きの774さん   2017年08月02日 (水) 09:55:24   ID: RXcjmw8B

続き気になります!

38 :  SS好きの774さん   2017年08月04日 (金) 03:51:19   ID: d3UFTjja

長門wwww

39 :  SS好きの774さん   2017年09月03日 (日) 04:51:55   ID: P0FABNGr

もやもやすりゅーーー
if見たいです

40 :  SS好きの774さん   2017年09月16日 (土) 23:25:31   ID: nxk62-gS

あれ目から汗が

41 :  SS好きの774さん   2017年09月24日 (日) 10:42:06   ID: n9FJWFOb

長門ェ

42 :  SS好きの774さん   2017年12月14日 (木) 20:12:43   ID: x8rigffa

帰ってきてくれ

43 :  SS好きの774さん   2018年01月05日 (金) 15:44:58   ID: d7r9VD3b

帰ってきたぞ、本スレで!

44 :  SS好きの774さん   2018年01月28日 (日) 07:19:48   ID: b_VVv8wt

長門はこうしてながもんに進化したw

45 :  SS好きの774さん   2018年01月28日 (日) 14:35:17   ID: sI424de8

待っててよかった

46 :  SS好きの774さん   2018年04月12日 (木) 08:39:08   ID: I6aBuzal

うわああああああ!!!
まさか更新するたあうええええええ!!!

47 :  SS好きの774さん   2018年04月18日 (水) 23:02:17   ID: rnncxvtL

あーあ、完になってしもた。
それでも待つで!

48 :  SS好きの774さん   2018年06月10日 (日) 17:25:58   ID: 8MfmNIpY

続きを....

49 :  SS好きの774さん   2018年06月23日 (土) 21:49:45   ID: HXIq3P_E

長門www

50 :  SS好きの774さん   2019年02月14日 (木) 01:59:15   ID: FduLbvNL

続き見たいです

51 :  SS好きの774さん   2019年02月22日 (金) 03:51:35   ID: -x7m1RsX

続きをくれー

52 :  SS好きの774さん   2019年04月01日 (月) 03:23:46   ID: 5DuAV-nE

俺は(見るのを)止まんねぇからよ、主が(更新を)止まんねぇ限り、その先に読者はいるぞ!
だからよ、止まるんじゃねぇぞ…。

53 :  SS好きの774さん   2019年04月04日 (木) 18:37:51   ID: crN_y0sB

長門が全てをぶち壊してて草

54 :  SS好きの774さん   2019年05月11日 (土) 00:26:41   ID: cwnuNv_u

この提督自分の中のイメージだとゴルドルフ所長になるんだよなぁ

55 :  SS好きの774さん   2019年07月02日 (火) 23:46:43   ID: bWXT1hTi

良かったです!

56 :  SS好きの774さん   2019年07月22日 (月) 16:32:59   ID: w1VzxKJw

キモオタデブニート邪魔
あとはおおむね良かった

57 :  SS好きの774さん   2019年12月13日 (金) 01:35:23   ID: jLivKqIi

見てる途中(おもろいやん

見た後(ドウシテコウナッタ]号泣

58 :  SS大好きの774さん   2019年12月19日 (木) 18:22:42   ID: N5YrSGDT

バットエンドでもハッピーエンドでも
何でも良いから続きを見たいー

59 :  SS好きの774さん   2020年01月27日 (月) 20:50:05   ID: fsdVPLwR

曙「で?これは一体どう説明してくれるのかしら?」 提督「な、ナンダ!?ノックぐらいしろ屑鉄が!解体されたいか!?」 曙「あっそ、二度はないわよ?どういうことなのか説明してくれる?」 的な展開になってると想像し、これからどういう流れになるのかを自己保管しました(白目) 大きく流れが変わるって書いてるし大きく流れを変えて自己保管してみましょう!(虚ろな目)

60 :  SS好きの774さん   2020年02月23日 (日) 02:26:55   ID: tb4xMedM

あ…あぁ…おん…

61 :  SS好きの774さん   2020年03月10日 (火) 02:23:41   ID: cNy3Eygs

ここの管理人はまともに編集も出来ねえのかよ

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