水本ゆかり「フルートの音でゾンビを操る能力……ですか?」 (32)

白坂小梅「そ、そう……」

http://i.imgur.com/2G1T8QB.jpg

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白坂小梅「そ、そう……」

ゆかり「あまり使い道のなさそうな力ですが……」

小梅「ううん。いつか……その力はゆかりさんや、ゆかりさんの……大切な仲間を守ってくれるはず……だよ」

ゆかり「そうですか。わかりました。この力、大切にします」

小梅「じゃあ……また……」

ゆかり「あ、小梅ちゃん? 小梅ちゃん。小梅……」

ゆかり「……夢……? それにしても不思議な……」

http://i.imgur.com/LHzdao7.jpg

バタン

椎名法子「大変! プロデューサーが急にゾンビにされちゃって、襲ってきたんだよ!」

P「ぐうおあ!」

ゆかり「大変! そうです、今こそこのフルートで!」

法子「え? ゆかりちゃん、こんな時にフルートなんて……」

ゆかり「♪~」

P「うお」ピタッ

法子「あ、あれ? プロデューサーが動かなくなっちゃった。もしかしてゆかりちゃん、そのフルートで?」

ゆかり「~♪」コクコク

法子「助かった~」

椎名法子(13)
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ゆかり「こんなに早く、この力を使う時がくるなんて」スッ

P「ぐうおあ!」ガバッ

法子「きゃあ! ゆかりちゃん、吹いて! フルート吹いて!!」

ゆかり「は、はい。♪~」

P「うお」ピタッ

法子「ふう。あやうく私が、ドーナツみたいに穴をあけられちゃうとこだったよ」

ゆかり「危なかったですね」スッ

P「ぐうおあ!」ガバァッ

法子「だから吹いて! ゆかりちゃん吹いて!! フルート吹いて!!!」

ゆかり「は、はい! ♪~」

P「!」ピタッ

ゆかり「大丈夫ですか? 法……」スッ

P「ぐうおあ!」グァバッ

法子「ふ・い・てー!」

法子「と、いうわけなんだよ」

池袋晶葉「ふむ。実に興味深いな」

ゆかり「~♪」

晶葉「こうしてゆかりがフルートを吹いていると、ゾンビになった助手は動けなくなっているわけか」

法子「でもゆかりちゃんが吹いてると、ゆかりちゃんは手も口もはなせないからなんとかならないかと思って」

晶葉「任せろ。自動で圧搾空気を送り込み、フルートを自動で演奏する装置の設計図を用意した」

法子「すごーい。これ、早く作ってよ」

晶葉「まあ製作には8時間はかかるが……」

ゆかり「! ~♪」

法子「えー!」

池袋晶葉(14)
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晶葉「しかし今日は、あらかじめ作っておいた装置をほら! 用意した」

法子「あるなら最初から出してよ! じゃあここにゆかりちゃんのフルートをセットするんだね」

ゆかり「はい」トン

P「ぐうあ!」ガバッ

晶葉「あ、置く位置が逆だ」

P「ぐおおおぉぉぉ」ガシッ

法子「きゃあああ! ゆ、ゆかりちゃん、吹いて! フルート吹いて!!」

ゆかり「は、はい! ~♪」

P「!」ピタッ

法子「い、今ほんとにギリギリだったよ」

ゆかり「ごめんなさい」スッ

P「ぐうえお!」ガバッ

法子「いいからー! 大丈夫だから吹いてー!! フルートをーーー!!!」

ゆかり「! ~♪」

P「!」ピタッ

ゆかり「~♪」ペコペコ

法子「ううん。ゆかりちゃんのせいじゃないから。それで晶葉ちゃん、こっちに吹く方を向けて置くんだね」

晶葉「そうだ」

法子「よおーし。じゃあ、ゆかりちゃん……ゴー!」

ゆかり「はいっ!」トン

P「ぐうあ!」ガバッ

晶葉「あ、電源を入れてなかった」

P「ぐおおおぉぉぉ」ガシッ

法子「またあああ! ゆかりちゃーん、吹いて! フルート!!」

ゆかり「は、はい! ~♪」

P「!」ピタッ

法子「晶葉ちゃーん」ゼエゼエ

ゆかり「気をつけてくださいね」スッ

P「ぐうえお!」ガバッ

法子「おーねーがーいー! フルート吹いてー!! フルートをおーねーがーいーーー!!!」

ゆかり「! ~♪」

P「!」ピタッ

ゆかり「~♪」ペコペコ

法子「ゆ、ゆかりちゃん。こういう時は天然出さなくていいから」ゼエゼエゼエ

ゆかり「私、天然ではありませ……」スッ

P「ぐおおおぉぉぉ」ガシッ

法子「ごめんだから! 悪かったから!! フルートをーーー!!!」

ゆかり「~♪」ペコペコ

法子「も、もう限界。あ、晶葉ちゃん。電源は入れた?」

晶葉「うむ」ポチッ

法子「じゃ、じゃあ、ゆかりちゃん今度こそ……ゴー!」

ゆかり「はいっ!」トン

P「ぐうあ!」ガバッ

晶葉「あ、コンセント挿してなかった」

P「ぐおおおぉぉぉ」ガシッ

法子「あーきーはーちゃーん! そういうの確認して!! 確認ちゃんとしてーーー!!!

ゆかり「法子ちゃん! ~♪」

P「!」ピタッ

法子「晶葉ちゃーん」ゼエゼエゼエゼエ

晶葉「すまない」

ゆかり「晶葉ちゃん。法子ちゃんももう限界ですから、本当に気をつけていただかないと」

P「ぐうえお!」ガバッ

法子「おーねーがーいー! フルート吹いてー!! フルートをおーねーがーいーーー!!!」

ゆかり「! ~♪」

P「!」ピタッ

ゆかり「~♪」ペコペコ

法子「ふ。2人とも頼むね。頼むから」ゼエゼエゼエゼエゼエ

晶葉「よし、最終確認はOKだ」

法子「じゃ、じゃあ、ゆかりちゃん今度の今度こそ……ゴー!」

ゆかり「はいっ!」トン

P「ぐうあ!」ガバッ

機械「~♪」

晶葉「よし、音が出た。成功だ」

P「ぐおおおぉぉぉ」ガシッ

法子「えええええ!? なんでえ!? ちゃんと音は出てるのに!?」

ゆかり「はっ! もしかして、私が吹かないと能力が発動しないのでしょうか」ガバッ

法子「た、たたた、たすけてーーー!!!」

ゆかり「~♪」

P「!」ピタッ

晶葉「なるほどそういうことか。しかし、結局役には立たなかったわけで申し訳ない」

若林智香「有香ちゃん、ホント上達したよっ☆ 本格的にチアをやってもいいかも!」

中野有香「いえ、私はやっぱりアイドルと空手で一生懸め……どうしたの、法子ちゃんもゆかりちゃんも」

晶葉「実は……カクカクシカジカで……」

有香「プロデューサーさんが!?」

智香「ゾンビにっ!?」

法子「そうなんだよ。今はこうして、ゆかりちゃんのフルートで動きを止めてるんだけど、ゆかりちゃんもいつまでもは噴けないと思うし……」

晶葉「どうしたものだろうか」

中野有香(18)
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有香「……ねえ。ゆかりちゃんの能力って、そのフルートでゾンビを思い通りに操る、んだよね?」

法子「えと、そうなんだよね?」

ゆかり「~♪」コクコク

智香「じゃあ……動きを止めるんじゃなくて、アタシたちから離れろって命令したりとか……」

ゆかり「! ~♪」

P「ぐうう……」スタコラ

法子「あ……」

晶葉「なるほど。そんな手が!」

智香「それでついでに、ゾンビになった原因を自分でなんとかして人間に戻るように命令してみたらどうかなっ?}

ゆかり「! ~♪♪♪」

1時間経過


法子「そろそろどうかな?」

ゆかり「じゃあ……吹くのをやめてみますね」スッ

晶葉「ん? あの足音は」

有香「プロデューサーさんだ」

智香「ゆかりちゃん、一応フルートの用意をっ☆」

ゆかり「はい」ギュッ

P「いやー。まいった、まいった。なんだかわからないけど、来る途中で急に寝ちゃってたみたいでな」

法子「Pさん!」

ゆかり「良かったです。元に戻ったんですね」

晶葉「いや、これで安心だな」

有香「もう、びっくりしましたよ」

智香「ホントですよっ☆」

P「ん? なにかあったのか?」

ゆかり「ええとですね、プロデューサーさそんがその……」

ガチャッ

星輝子「か、噛むと相手をゾンビにする能力……?」

小梅「う、うん。いつか役に立つかも知れないから、大切にしておいて……」

輝子「た、確かに、相棒がゾンビにできたな……も、もう一度噛んだら、元に戻ったし……」

法子「2人のしわざだったのー!?」

小梅「う、うん。いつか……使えるかもしれないから、みんなに魔道書に載ってる色々な霊的能力を、おすそわけしようと思って……」

ゆかり「そういうの、いりませんからー!!!」

有香「興味本位でそういう能力、わけなくていいからー!」

法子「もってかえってちょーだーいーーー!!!」


お わ り

以上で終わりです。デレステでゆかり嬢が急に来たので、勢いで書いてしまいました。
お付き合いいただき、ありがとうございました。

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