【艦これ】二羽鶴の追憶 (42)

地の文注意。某五航戦キャラソンの勝手な自己解釈SSです。
それでも大丈夫という人は、お付き合いください。


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強くなる向かい風を受けて。私は揺らぐ波の上、翼を拡げて、空に願っていました。
ずっとあなたと一緒にいられるように、と。
思い出すのは、あの日の約束。


翔鶴「ねえ、瑞鶴。あなたの戦う理由はなに?」

瑞鶴「え? 急にどうしたの? 翔鶴姉」

翔鶴「少し…考えていて。私たちは兵器だけれど、それだけじゃない。こうして、生きている意味を考えることができる。戦う意味も」

翔鶴「だから瑞鶴、教えてほしいの。あなたの戦う理由を」

瑞鶴「うーん。……私の答えが翔鶴姉の求めるものかはわからないけど……」

 瑞鶴はそう断りをいれてから、ゆっくりと話し出します。

瑞鶴「私はこの国を、大切な仲間を守るため。その為に戦う。もちろん、翔鶴姉もだよ。翔鶴姉は私が守ってあげるからね」

翔鶴「まあ、頼もしいわね」


瑞鶴「翔鶴姉は?」

翔鶴「私は、あなたを守るためよ。瑞鶴」ズイッ

瑞鶴「えっ!? ちょっと翔鶴姉!!?」

翔鶴「確かにこの国の人たち、赤城さんや加賀さんといった仲間たちも大切よ。でもね瑞鶴、私が一番大切なのはあなただから」

瑞鶴「――ずっ……ずるいよ翔鶴姉!! 私だって翔鶴姉が一番大切なんだから!!」

張り合うようにそう言った瑞鶴の言葉が、なんだかとても嬉しく。

翔鶴「ふふっ。それじゃあこうしましょうか」

瑞鶴「?」

翔鶴「私が瑞鶴のことを守るから、瑞鶴は私のことを守って。それが、もっと多くの人を救うことになると信じて」

瑞鶴「……わかった」

翔鶴「……ふふっ」


約束の意味、いつまでも憶えているから。ずっと護るわ、瑞鶴。あなたの明日を。

――あなたは私が守る。


瑞鶴「……よしっ! 全弾命中! 結構いい感じじゃない?」

加賀「ふん。あなたなんてまだまだ。このぐらいで図に乗らないことね」

瑞鶴「なっ……なんですって?」ズイッ

加賀「……これだから五航戦は」カガッ

瑞鶴「ムキーーー!」

翔鶴「ちょっと瑞鶴! 加賀さんに失礼でしょう!」

赤城「加賀さん。あなたがそんな調子でどうするんですか」

瑞鶴・加賀「……プイ」

赤城「まったく、困ったものですね」

翔鶴「え、ええ」

翔鶴(瑞鶴……少しは素直になればいいのに。加賀さんに認めてもらいたくて頑張っているのに……はあ)

赤城(加賀さん……少しは素直になればいいのに。あなたが瑞鶴のことを特別目にかけているからこそ、そういう態度なのでしょうが……はあ)


この頃の私は、こんな平和な日々が続けばいいと思っていました。こうやっていつまでも、みんなで楽しい時間を過ごすことができたら、と……。

しかし、戦いの時は、すぐにやってきました。私たちは、戦うために産み出された存在。戦いに身を投じていく宿命を背負っているのです。
それは初めからわかっていたことでした。

それでも、ただ今はこうして、限りある時を、その幸せを感じていたい……。


 ―真珠湾攻撃の帰途―


作戦には成功したけれど、私と瑞鶴は沈痛な面持ちでした。理由はわかりきっています。

瑞鶴「……ねえ、翔鶴姉」

いつもの気丈な声とは違い、今にも震えだしそうな声で瑞鶴が切り出します。

翔鶴「……なにかしら瑞鶴」

瑞鶴「……戦争、始まっちゃうんだね。いや、その引き金を、私たちが引いた」

そんな瑞鶴の言葉を、私は静かに聞きます。

瑞鶴「この攻撃で、大勢の人が死んだんだよね。戦争になれば、もっと多くの人が死ぬ。当然、私たちの仲間も」

瑞鶴「……あのね、私たちから攻撃を始めといて、こんなの無責任すぎるってわかってる。それでも……私は……」


そう言って言葉を詰まらせる瑞鶴に、私は問いかけます。

翔鶴「……ねえ、瑞鶴。約束の意味、憶えている?」

瑞鶴「……約束? ……うん」

翔鶴「……なら大丈夫よ。自分を見失わないで、瑞鶴。今のあなたにできることを精一杯にすれば、必ず良い方向に向かうわ」

瑞鶴「……わかった。気が楽になったよ。ありがとう、翔鶴姉」

ふと空を見上げると、天いっぱいにきらきらと星が瞬いています。その空は、私たちがいつも見ていた星空よりもずっと……。

瑞鶴「……綺麗」

翔鶴「……ええ、そうね」


戦争が始まりました。私たちは自分を信じ、仲間を信じ、この戦争を一刻も早く終わらせるべく戦いました。その先にあるはずの平和を願って……。

高く、高く翔ぶ。千年の刻を。いつもいつまでも、あなたと私の二羽が翔び往く。それが私の願いであり、あなたの願いでもありました。

そんな儚い夢のような約束を果たす為に、私は戦い続けたのです。


翔鶴「きゃあっ! やられました! 艦載機発着艦困難です!」

瑞鶴「っ! 翔鶴姉!」

翔鶴「瑞鶴! 私は大丈夫! それよりも……」

瑞鶴「……私は仲間を守る! 翔鶴姉を守る!」

きりっと澄んだ瞳で空を睨む瑞鶴。その姿はとても気高く、まるで本物の鶴のような美しさでした。

この時、私ははっとしました。瑞鶴は私に守られるだけの存在じゃない、私を守ってくれる存在でもあるのだ、と。

私は、約束の本当の意味がわかったような気がしました。


日本軍は戦争早期終結のため、ある作戦の実施を決定しました。

私たち五航戦は、珊瑚海海戦で受けた損害が大きかったため、その作戦に参加することにはなりませんでした。


赤城「それでは、行ってきます」

加賀・蒼龍・飛龍「…………」

瑞鶴「……加賀さん!」

加賀「……何かしら?」

瑞鶴「絶対……絶対に帰ってきてよ!」

加賀「…………」プイッ

瑞鶴「…………」

加賀「……心配いらないわ。鎧袖一触よ」クルリ

瑞鶴「!」

そう言って振り返って見せたあなたの顔は、とても美しくて、とても力強くて。この時、この時、改めて私は思った。この人は、なんて綺麗な人なんだろうと。

……私はあなたたちの勝利を信じる事しかできないけど、きっと……。


瑞鶴「……うそ。加賀さんたちが……?」

翔鶴「……本当よ」

瑞鶴「うそ! だって……だって必ず帰ってくるって……!」

赤城さん、蒼龍さん、飛龍さん、……加賀さん。もう、二度と会えないんだ。

胸が苦しい。息がつまりそうだった。あんなに強い先輩たちが沈んだなんて……到底受け入れられなかった。

翔鶴「……瑞鶴」

瑞鶴「……なに?」

翔鶴「私もこの報せを聞いた時、とても受け入れられなかったわ。だけど――」

瑞鶴「……私は大丈夫だよ、翔鶴姉。……大丈夫……」

翔鶴「瑞鶴」

瑞鶴「…………なに?」


翔鶴「……私の前でくらい、無理しなくていいのよ」

瑞鶴「……翔鶴姉!!」

その瞬間、堰を切ったようにどっと感情が溢れてきて、もう抑えられなくなって……。

瑞鶴「うぐっ……くうっ……ああああ!!」

翔鶴「……」


瑞鶴「……もう大丈夫だよ、翔鶴姉。……翔鶴姉まで、失いたくないから」

翔鶴「……瑞鶴。……ありがとう」


あなたとの熱い絆を、この胸に秘めて。

「――みなさん――」

見ていてね、あなたと私。二羽の鶴を――


目を瞑ると浮かんできたのは、懐かしいあなたの横顔。いつもぐちぐち小言を言ってきて、なにかにつけてつっかかってきて。
そんなあなたには……もう二度と会えない。

もっと素直になれば良かった。もっと色々話したかった。もっと一緒にいたかった。

こうしてあなたとの日々を思い返すほど、喪失感は大きくなっていって。……あなたという存在は、とても大きいものだったのだと、改めて思い知らされる。


でも、弱気を吐くのも終わり。だって、あなたに笑われちゃうから。


私は、ずっと空に祈っていた。
翔鶴姉。約束の意味、忘れないよ。

ねえ加賀さん、みんな。もしもその空の、ずっとずっと高い場所にいるのなら。
きっと見ていて、二人の航跡。


瑞のような一瞬の刻。刹那を繋ぎ合わせたようなその一瞬の連続を、いつもいつまでも、わたしたち二羽が翔び往く。

日に日に激しくなっていく戦火の中を、私たちは駆け抜けていった。

戦争が長引くにつれ、その勝機はどんどんと薄くなっていった。それでも、私たちは必死に戦い続けた。数多の犠牲を払いながらも、戦争は続いた。


そして、とうとうその日は訪れた。


 ――マリアナ沖――


突如として耳を劈くような轟音が、辺りに響いた。見ると翔鶴姉が、ごうごうと火を上げている。……敵潜水艦の魚雷攻撃だ。そう思った警戒心以上に、動揺のほうが遥かに大きかった。

瑞鶴「……翔鶴姉!!」

沈む……翔鶴姉が。そんな……嫌だ。

不思議と涙は出てこなくて――きっとこれまで散々泣いてきたから枯れちゃったんだ――心の中のぽっかりとした穴みたいな部分がどんどんと大きくなってきて、言いようのない恐怖に飲み込まれそうになっているのがわかった。

そんな恐怖に必死に抗いながらも、私は翔鶴姉を見守っていた。いや、ただ見守ることしかできなかった。


攻撃を受けたのは私だというのに、どこか自分を客観視しているようなぼんやりと感じで。瑞鶴と違って不幸艦だと言われてきた私らしい運のなさだと、そんなことすら考えていました。

もう、私は助からない。そう悟っていたのか、不思議と心は落ち着いていて。驚くほど簡単に、現実を受け入れられたのです。

翔鶴「……私……逝くのね……。矢矧さん、秋月さん。後はお願い……」

瑞鶴「――翔鶴姉!!!」

翔鶴(……瑞鶴……)

私は真っ逆さまに、深い海の底へと、沈んでいきました。死は冷たくて、暗くて。体はまだしっかりとその形を留めているはずなのに、意識はゆっくりと遠のいて……。



夏は別れの季節。私は一番大切な存在を、失った。


――瑞鶴は幸運の空母だな。

「違う」

――きっと幸運の女神がついてくれているんだ。

「違うの!」

私の幸運は、周りの人の犠牲の上に成り立っているだけ。今までだって、その分を翔鶴姉が肩代わりしていただけなの。その果てに、私は翔鶴姉を失った。

そんなことで得られる幸運なんて……私はいらないのに!!


瑞鶴「……翔鶴姉。私、まだまだ頑張らなきゃいけないから。だから、もうちょっとそっちで待っていてね。それと……」

……約束守れなくて、ごめん。


あなたへの燃えるような想いを、この胸に秘めて。

忘れない、私とあなた。二羽の鶴を――


翔鶴姉がいなくなってからも、精一杯頑張ってきたんだけど、もう限界みたいね。空母に載せる艦載機も作れない程に、日本は追い込まれていた。

そんな私たちに命じられたのは、囮作戦。まっ、しょうがないわよね。艦載機がないんじゃあ、アウトレンジもできないんだし。

これでお国の為に死ねるなんて、そんなバカなことは言わないけど。後に退くには色んなものを奪い続けてきちゃったし、大事なものを失い過ぎたから。


これは、私が最後を迎える、そのほんの数日前の出来事。


???「……あ、あの」

瑞鶴「ん? えっとー、あなたは確か……」

葛城「雲龍型航空母艦の三番艦、葛城です」

瑞鶴「葛城、ね。私は翔鶴型航空母艦の二番艦、瑞鶴よ」

葛城「……瑞鶴先輩」

瑞鶴「え? 先輩?」

葛城「はい! 活躍はかねがね聞いています!」

瑞鶴「あ、あはは……」

先輩って呼ばれるだなんて、なんか歯痒い感じ……。……先輩、か。


葛城「えっ? じゃあ、瑞鶴先輩は……!」

瑞鶴「そうよ。まあ仕方ないわね。それにもう、日本はこの戦争に勝てないでしょうし」

葛城「そ、そんなこと……!! ……じゃあ、私は? 私が産まれてきた意味は!?」

瑞鶴「……私は多分次の作戦で沈んじゃうけど、あなたにはまだ明日がある」

葛城「…………」

沈痛な面持ちの葛城に、私は続ける。

瑞鶴「戦争は終わる。必ずね。その後の日本を、あなたが見届けて」

葛城「…………」

瑞鶴「確かに兵器としてこの国に尽くすという使命は果たせないかもしれない。けどね、憶えていて。私たちは兵器だけど、平和を願う心を持っている。これは、私たちを造ったこの国の人の想い。散っていった仲間の想い。そういうのを全部、背負っているからなの」

瑞鶴「そして私の想い、あなたに全部預けるから。……お願いね」

葛城「……はい!」

……この人は、その体にどれだけの想いを乗せて今まで戦ってきたのだろうか。私にその想いを全部乗せられるのかどうか、それはわからないけれど。私は精一杯の笑顔で、そう答えるのだった。


葛城「……瑞鶴先輩、もしもの話なんですけど」

瑞鶴「?」

葛城「……もし、いなくなってしまった人にもう一度逢えるとしたら、どうしますか?」

……私が思い浮かべたのは、翔鶴姉、赤城さん、蒼龍さんに飛龍さん。数えきれないほど多くの、散っていった仲間たち。そして……。

瑞鶴「……その時は、みんなで一緒に甘味でも食べようかな。もちろん、葛城も一緒にだよ?」

葛城「! ……ず、瑞鶴せんぱあい……!!」

瑞鶴「……」ギュッ

葛城「う……うわああああん!!!」


瑞鶴「それじゃあね、葛城。……また逢うことができるのなら、その時は笑って私を迎えてね」

葛城「……! はい!」

瑞鶴「……行ってきます」

そう言って見せた顔は、とても力強くて、とても格好良くて。たった数日しか一緒にいなかったのに、こんなにも、私はこの人に惹かれていた。

葛城「……行ってらっしゃい!」

きっともう、この人には会えないだろう。それでも、もしもあっちの世界で逢えるってなった時に、みっともない姿は見せたくないから。

私は、あなたの想いをこの体に乗せて。精一杯頑張ろうと決めたんだ。


瑞鶴「……翔鶴姉。そろそろ私も、そっちに行くよ」

翔鶴「……瑞鶴」

瑞鶴「――! 翔鶴姉!?」

翔鶴「……今まで本当に、よく頑張ったわね」

瑞鶴「翔鶴姉……! ずっと……ずっと見ていてくれたの?」

翔鶴「もちろんよ。だって、」



二人過ごす朝も

人きりの夜も

心は共にある


瑞鶴「……そっか。一人じゃなかったんだ」

それだけで、なんだか救われたような気がして。心の中の錘が、すうっと消えてなくなったみたいになった。

瑞鶴「……ありがとう、翔鶴姉」

……返事は返ってこない。それでも、充分だった。


高く、高く翔ぶ。千年の刻を。いつもいつまでも、二羽が翔び往く。

瑞の、瑞のような。一瞬の刻を。

忘れない。いついつまでも。二羽の鶴を。



鳳翔「……忘れないわ。あなたたち、二羽の鶴を」


葛城「はあ……。とうとう私たちもお役ご免ですか……」

鳳翔「仕方ないですよ。平和な世界に、もう私たちは必要ありませんから」

葛城「まあ、それはそうなんですけど……」

葛城「……ねえ鳳翔さん。私、約束したんです」

鳳翔「え?」

葛城「もしももう一度瑞鶴先輩に逢えることがあれば、その時は笑って迎えてあげるんだって」

鳳翔「へえ。そうなんですか」

葛城「だから、鳳翔さんもみんなに言ってあげてください。『おかえり』って」

鳳翔「……わかりました。……そろそろ、お迎えがきたようですね」

葛城「鳳翔さん! ……長いこと、ありがとうございました。……また逢う日まで」

鳳翔「ええ。また逢う日まで。……行ってきます」

葛城「はい。行ってらっしゃい!」



鳳翔「……もう一度みなさんに逢える。そんな奇跡が起こることを……」


赤城「……上々ね」ジュルリ

 ズラァーーーーー

加賀「……ここは譲れません」ジュルリ

 ズラァーーーーー

龍鳳「鳳翔さん。天ぷら揚がりました」

鳳翔「手伝ってくれてありがとうございます。本当に助かります」

龍鳳「こっちのほうが、性に合ってますから」

蒼龍「……相変わらず食べますねえ」

飛龍「蒼龍だってさー。いっぱい食べなきゃこんなことにはならないよ。ほらほらー」モミモミ

蒼龍「ああん、もう!」

翔鶴「ふふっ。全く、先輩方ったら……」クスッ

瑞鶴「……うらやま」ジトーッ

龍驤「けしからんわ」ジトーッ

瑞鳳「……ですね」ジトーッ

大鳳「…………」ジトーッ

祥鳳「あ、あははは……」


雲龍「…………」ポケーッ

天城「それにしても、遅いですね」

隼鷹「まったくだぜ。今日の主役さんはいつまで待たせてくれるんだ」

飛鷹「もしかして迷っちゃった?」

千歳「千代田じゃないし大丈夫だよ!」

千代田「……あれはもう忘れてよ……//」

鳳翔「……ふふ」


 ガラッ

大鳳「あっ、来ましたよ!」

瑞鳳「ようやくね」

龍驤「待たせすぎやで、ほんま」

葛城「……瑞鶴先輩!」

瑞鶴「葛城……!」


私は席を立って、葛城の前に歩み出た。葛城のほうは、今にも泣き出してしまいそうな笑顔で。

私は、はあ、と一息吐いてから、精一杯の笑顔で言った。


瑞鶴「……ただいま!」





葛城「……お帰りなさい!!」

以上で終了となります。

『二羽鶴』は艦これキャラソンの中で一番好きな曲です。鶴姉妹の声がいいの……。
ところで、艦娘乃歌Vol.2はいつ出ますか(白目)

是非曲を聴きつつ読んでもらえると、とっても嬉しいです。それでは、またどこかでお会いしましょう。依頼出しときます。

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