妹「もう爆発したくないのですが?」 (12)

妹「なんで私ばかり爆発しなくてはならないのです?」

兄「そんなこと言われてもさ」

妹「たまには兄さんが私の布団の中で爆発とかすればいいんですよ、もう」

兄「そんなこと言われてもさ」

妹「そればっかりですね。壊れたレイディオですか?」

兄「そんなこと言われてもさ」

妹「……わかりました。私に喧嘩を売っているのですね?こんなに可愛い妹なのに」

兄「そんなこと言われてもさ」

妹「もう!何なんですか!?」

兄「そもそもね、妹ちゃん?僕は爆発なんてできないよ?」

妹「なんでですか?兄より優れた妹がいてもいいというんですか?」

妹「私に出来るんですよ?兄さんだってできますよ、きっと」

兄「そんな馬鹿な話があってたまるか。僕が爆発なんてできるわけないだろ?」

兄「それにね、兄が間違えて爆発なんかしたら、死んじゃうだろうし」

妹「そうやってやる前から決めつけるのは.兄さんの悪い癖です」

妹「どうです?これを機に兄さんも爆発してみては?」

兄「そんなこと言われてもさ」

妹「なんなんです、それ?口癖ですか?安易なキャラ付けですか?」

兄「それ以外に何てコメントしろというの……」

兄「ちょっと、いいかな?前から思ってたんだけどさ」

妹「はい?何ですか?」

兄「何で妹って爆発するのかな?」

妹「爆発するものは、爆発するんですよ。それ以外に何か理由が必要ですか?」

兄「いやいや。こう、爆発する理由とか理屈とかさ。あるでしょ?」

妹「これは理屈じゃないんです。頭で小賢しいことを考えないで、身体で感じればいいんですよ」

兄「そういうものなの?」

妹「そういうものなんです」

兄「そうなんだ」

妹「えぇ」

兄「よーし!それなら僕も爆発してみようかな!」

妹「いいですね!その意気込みですよ!」

兄「気負うことなく、カジュアルに爆発していかないとね」

妹「えぇ。爆発したいときに、爆発したい場所で爆発すればいいんです」

兄「よし、じゃあ準備しなくちゃ」

妹「はい。準備は大切……ってなんで、パンツ脱いでるんですか」

兄「妹ちゃんは馬鹿だなぁ。自分で言ったことを忘れちゃうなんて」

兄「理屈じゃないんだよ?考えるより感じてみなきゃ」

妹「で、ですがね?」

兄「よし、妹ちゃんも脱いでみよう!」

妹「えっ」

兄「嫌なの?妹ちゃんが脱いでくれないと、僕は爆発できないかもしれないよ?」

妹「な、なんで」

兄「感じて?」

妹「……わかりましたよ!脱げばいいんですね!?」

兄「うん」

妹「ちなみに、ですが」

兄「うん?」

妹「私の服は安全装置になってまして」

妹「脱ぐと5秒後に爆発しますから。恥ずかしさで」

兄「えっ」

妹「……それでも、私に脱げといいますか?」

兄「うん!」

妹「……わかりました。覚悟しているようなので、ここは脱ぎましょう」

兄「わくわくしちゃうね!」

妹「もう、本当に爆発しちゃうんですからね!?責任とってくださいよ!?」

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