サシャ「私のお友達」 (103)


※原作ネタバレあり


また息抜きに休憩やっつけネタです


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ユミル「早くしろよサシャ」


サシャ「や…やってますよ」


ユミル「は? 救ってもらっといて口答えとはな…」


サシャ「そそ…そんな恩人様に口答えだなんて…へへへ」


クリスタ「や…やめなよユミル」

クリスタ「それよりえっと、次は対人格闘術の訓練だね!」


ユミル「あぁ、そいつはありがたい」ニヤ

ユミル「ゆっくり骨を休めないとな」


クリスタ「私は…なんだか少しずつだけどコツを掴めてきたかな」


ユミル「相変わらず真面目だなお前は」ハァ


サシャ「ははは…」

サシャ(対人格闘術ですか…)


〜訓練・対人格闘術〜


アニ「………」コソコソ


サシャ「えーと、アニ?」


アニ「…何か用?」


サシャ「その…相手がいないのでしたら私と組みませんか?」


アニ「何で私? 他にもまだ相手が決まってない人がいるみたいだけど」フイッ


サシャ「エレンがアニはすごいって言ってたので…」


アニ「………」ピク

アニ「…エレンが?」


サシャ「えぇ、アニの足技は一度味わってみるべきと」


アニ「…わかった、相手してあげるよ」


サシャ「では私がならず者になりますね」


アニ「いつでもきな」スッ


サシャ「それでは……フォォォ」トリノカマエー


アニ「………」バキィ!


サシャ「……っ!?」ビクン

サシャ「あぁぁぁ!! 痛いぃぃ!?」ドサァァ


アニ「ふざけてるならやめるけど?」


サシャ「す…すいません、改めてお相手お願いします…」プルプル


アニ「……っ」バキィ


サシャ「あっ…つぅぅ…」ビリビリ


アニ「私がならず者した方がいいんじゃない?」


サシャ「い…いぇせめて一回くらい懐に——」



キース「対人格闘はそこまで!」



サシャ「………」


アニ「…終わりだね」


サシャ「ありがとう…ございました」


〜夕食〜

サシャ「隣、いいですか?」


アニ「……いいけど」


サシャ「ありがとうございます」カチャ

サシャ「それと、今日は勉強になりました」


アニ「結局一度も近付けなかったじゃない」

アニ「他の訓練に支障が出るだろうしもうやめといた方がいいよ」


サシャ「いえいえ、もう少しでコツを掴んでみせますから」

サシャ「それに傷は食事をとって寝れば治ります」モグモグ


アニ「………」


〜翌日・対人格闘術訓練〜


サシャ「うぅぅ〜痛いぃ〜」ジタバタ


アニ「………」ハァ


サシャ「いえ! もう少し…もう少しなんです!」プルプル


アニ「あんたが格闘術に真面目なバカとは思わなかったけどね」


サシャ「サボリ側に見えてましたか?」


アニ「単なるバカに見えてた」


サシャ「………」


アニ「で、何でいきなりやる気出したの?」フゥ

アニ「言いたくないなら別に言わなくていいけど」


サシャ「それは…そのぉ…」

サシャ「気になってたというか…」


アニ「…気になってた?」


サシャ「えぇ、アニのことが」


アニ「…エレンに技をかけたところでも見てたわけ?」


サシャ「いえ、゙アニのことが゙気になってました」

サシャ「初めて見たときからです」


アニ「……は?」


サシャ「少しの間迷ってたんですが、やっぱりお友達になりたいなぁ…と」


アニ「友…達…?」


サシャ「はい! 友達です!」

サシャ「…なってもらえませんか?」


アニ「………」


サシャ「………」


アニ「………」


サシャ「……アニ?」


アニ「…っ!」ハッ

アニ「べ…別に断る理由はないけど…」


サシャ「本当ですか!? やったー!!」ギュ


アニ「………!」ガッ


サシャ「え?」グイィ


アニ「……っ」バキィ


サシャ「」ドサッ

サシャ「…な、なにするんですか…」


アニ「いや、教官が来たから…」フイッ


サシャ「来てないですけど…」


〜女子部屋〜

サシャ「今日の立体機動はなかなかうまく動けましたよ」


アニ「別に立体機動だけできてもね…」


サシャ「その内殺傷能力を見る試験もありますよ!」

サシャ「それまでにある程度実力をつけましょう」



クリスタ「最近サシャ…アニと一緒にいることが多いね」


ユミル「そういやそうか? まぁ水汲みをちゃんとしてくれれば別にいいさ」


クリスタ「ユミルはそうだろうけど…ちょっと寂しいな」


ユミル「お前…ここに何しにきたんだ? 兵士になるんだろ」


サシャ「アニは所属兵科はどこにするつもりなんですか?」


アニ「憲兵団」


サシャ「うーん、やっぱりそうですか…」


アニ「…あんたは?」


サシャ「私は調査兵団に入ろうかと最初は思ってたんですけど…」


アニ「今は違うの?」


サシャ「゙今゙迷いが出ました」


アニ「…憲兵団も絶対に安全ってわけじゃないけど、10位以内に入れたら…」

アニ「憲兵団がいいと思うけどね」


サシャ「あはは…ですよねぇ…」


〜翌日〜

サシャ「ハァ…ハァ…」タッタッタッ



エレン「なぁ…なんでサシャは早朝から走ってんだ?」


アルミン「なんか深夜に部屋を抜け出したらしいよ…」

アルミン「部屋に戻ろうとしてたところを見つかったんだって」


エレン「あいつ、食い物でも穫りに行ってたのか?」


ライナー「"盗りに"かもしれんぞ」




サシャ「え゙ふっ…死ぬ…」フラフラ


アニ「次の訓練始まるよ」


サシャ「あぁ…アニ…、私はもうだめです…」グゥゥゥ

サシャ「このまま訓練に出られず開拓地送りに…」ガクッ


アニ「…ほら」スッ


一旦中断します


また夕方〜夜辺りに再開で


サシャ「そ…それは…パァン!?」ガバッ


アニ「クリスタの分と半分ずつだけどね」


サシャ「あ…あなたも神でしたかぁぁぁ!」ガツガツ




サシャ「ふぅぅ…」ハァハァ

サシャ「ごちそうさまでした…!」ペコ


アニ「で? 所属兵科の話をしたその日に抜け出してまで何してたわけ?」

アニ「まさかとは思うけど、本当に食糧をとりに行った…とかじゃないよね?」

アニ「見つかったら評価が下がるってことはコニーでも分かると思うけど」


サシャ「いえそんな…、実はこれを買いに行ってたんです」ゴソゴソ


アニ「……指輪?」


サシャ「はい! と言ってもガラス製ですけどね」

サシャ「あ、でも宝石とかだったら捕まった時の身体検査で没収されてたかもしれませんから幸運でした」


アニ「それで? その指輪の為にわざわざ危険を冒して抜け出したわけ?」

アニ「オシャレをするような場所でもないだろうに」


サシャ「違いますよ、これは…アニのです」スッ


アニ「私の?」


サシャ「私のはこっちです、お揃いなんですよ」サッ


アニ「……ぷっ」


サシャ「え…」


アニ「くっくっく…」プルプル


サシャ「な、何かおかしなこと言いましたか?」


アニ「いや…つくづくバカだと思ってさ」グシグシ


サシャ「またバカって…、でもこの指輪には想いがこもっているんですよ」


アニ「想い…」


サシャ「お願い事をしてはめていれば、きっと叶うんです」

サシャ「私はこの指輪に2人がずっと無事でいられるよう願いました」


アニ「………」

アニ「私は憲兵団に入るんだ、そんな願いの必要は…」


サシャ「"憲兵団が安全とは限らない"って言ったのはアニじゃないですか」


アニ「………!」


アニ「それだけで…」


サシャ「はい?」


アニ「たったそれだけの理由で…わざわざ買いに行ったの?」

アニ(軽く言っただけなのに)


サシャ「もちろんです! だって私達は友達じゃないですか!」


アニ「友達…」


ライナー「おい! 訓練が始まるぞお前ら!」


サシャ「はぁっ! 私まだ準備してないですよ!?」バタバタ


アニ「じゃあ先に行くから、指輪…ありがと」スッ

アニ「………」スタスタ


ライナー「何かあったのか?」


アニ「……何も…、早くしないと遅れるよ」スタスタ


ライナー「………」


〜訓練兵解散式〜


キース「では所属兵科は後日問う、解散!」



サシャ「4位なんてさすがアニですね」


アニ「サシャも9位に入ったから憲兵団に入ることができるわけだけど」

アニ「どうするの?」


サシャ「私は…やっぱり調査兵団にします」


アニ「そう…、決めたんだ」


サシャ「大丈夫ですよ、この指輪がある限り私は平気です」

サシャ「それに人の目を盗むのは得意ですから、こっそり会いに行きます」


アニ「別に、そんな心配してない」


サシャ「アニも指輪、無くさないでくださいね?」

サシャ「この指輪がきっとお互いを繋いでいてくれますから」


アニ「……うん」


サシャ「では先に行ってますね、夕食が私を待ってますので!」タタタ…


アニ「……友達」ギュ


ライナー「アニ」


アニ「っ、ライナー? …それにベルトルト」

アニ「3人揃うのはマズいんじゃない?」


ライナー「明日…決行だ」


アニ「………!」

アニ「…わかった」


ライナー「………」


ベルトルト(アニ…?)




アニ「………」

アニ(…人類殲滅)


アニ「…わかってたことなのに」

アニ(こんなこと、不可能かもしれない…けど)

アニ「…死なないで」ギュウ


〜トロスト区防衛戦後〜


ライナー「…まさかエレンだったとはな」

ライナー「これで人類を滅亡させる必要はとりあえず無くなったわけだ」


アニ「………」


ベルトルト「………」


ライナー「ただ問題はある、エレンが連れ去る対象ということは——」


ベルトルト「…もちろん調査兵団に入るだろうね」


ライナー「そうだ、つまりエレンを見張る役がいる」

ライナー「全員仲良く憲兵団へ…とはいかなくなった」


アニ「………」


ライナー「ベルトルト、お前のサイズじゃ単体での実行は無理だ…調査兵団に行ってくれ」


ベルトルト「わかってる…」フゥー


ライナー「エレンを死なせるわけにはいかないから…もう一人いるな」

ライナー「憲兵団は実行する一人でいいだろう、憲兵団には…」


『ごめんなさい…』


ライナー「………」

ライナー(こいつに…できるのか?)


アニ「………」


ベルトルト「………?」


アニ「憲兵団に絶対に行くって言い続けてたのは私だ」

アニ「それに…あんたらが離れたら不自然でしょ? ライナーが調査兵団に行くならまだしもね」


ライナー「やれるんだな?」


アニ「私も、戦士だから」


ライナー「そうだな、オレ達は戦士だ」

ライナー「だが…3人とも調査兵団という手もあるぞ」


ベルトルト「何を言っているんだライナー!?」


ライナー「2人同時に攻めれば、その分成功率も…」


アニ「失敗したら?」


ライナー「………」


アニ「3人も隊から抜けてバレないわけがない」

アニ「失敗したらやり直しがきかなくなる…違う?」


ライナー「あぁ、そうだな…すまんどうかしていた」

ライナー「恐らくその内壁外調査がまたあるだろう、その時がきたら伝える」


アニ「わかった」


ライナー「頼んだぞアニ」


サシャ「あ、いた!」


アニ「……っ!」ビクッ


サシャ「アニ、無事でよかったです」

サシャ「これも指輪のおかげですかね? なんて…」


アニ「………」


サシャ「アニ…? どうかしましたか?」


アニ「もう…関わらないで」


サシャ「え…」


アニ「私とアンタは友達なんかじゃない」

アニ「ただ追い払うのが面倒だっただけだから」


サシャ「アニ…? またまたご冗談を…あはは」


アニ「………」


サシャ「冗談…ですよね?」


アニ「……それじゃ…」


サシャ「……アニ…」


憲兵団上官「新兵はこれだけか? 思ったより少ないな」

憲兵団上官「あぁ…、104期の10位以内はほとんど調査兵団になぁ、物好きなこった」ボリボリ


マルロ「まずは何をすればよろしいでしょうか?」


憲兵団上官「そんなもん雑用が溢れてるだろう、それを片付けておけ」


マルロ「は…?」


憲兵団上官「俺達は忙しいんだ、いちいち手をかけさせるな」バタン


マルロ「………」


アニ「………」ザッザッ


ヒッチ「あんたがアニだっけ?」


アニ「そうだけど」


ヒッチ「なんかあっちで誰か呼んでたよ」


アニ「わかった」スタスタ


ヒッチ「早く帰ってきてよねー、私だけで掃除とか冗談じゃないから」



アニ「………」チラ


サシャ「あっ!」


アニ「…! 何?」


サシャ「ちょっと抜け出してきちゃいました…えへへ」

サシャ「少しだけでもアニと話したくて…」


アニ「関わらないでって言ったはずだけど」


サシャ「でも…」


アニ「帰らないなら上官に言うよ」


サシャ「………」トボトボ


ヒッチ「ちょっと! また例の女が来てるんだけど!」


アニ「………」


ヒッチ「いい加減自分で追い返しなよね!」

ヒッチ「1日空きでもう10回以上は追い返したんだけど!」


アニ「放っておけば勝手にいなくなるよ」


ヒッチ「いなくなるまでが目障りなんだよ〜もぉお〜!」ガリガリ


アニ「………」フー




アニ「もう…いないか」ソッ


ライナー「アニ」ボソ


アニ「っ! ライナー…わざわざここに来たってことは…」ボソボソ


ライナー「あぁ、日程が決まった」ボソボソ

ライナー「一週間後に壁外調査がある、エレンの配置は右翼側だ」ボソボソ


ライナー「頼んだぞ、アニ」ボソボソ


アニ「わかってる…私はやれるから」ボソボソ


〜第57回壁外調査の日〜

アニ(失敗した…)フラ

アニ(二回も巨人化して…もう体もうまく動かない)


アニ「…人間が正体ってこともバレたし」

アニ(あんなに…あんなに殺して…全部無駄に)


マルロ「アニ」


アニ「どうしたの? 私…眠いんだけど」


マルロ「また例の…来てるみたいだぞ」


アニ「………」ヨロ


アニ「……何」


サシャ「あ…アニ…」


アニ「何で驚いてるんだか、アンタが呼んだんでしょ」


サシャ「やっと…来てくれましたね」


アニ「あんまりしつこくて同期から苦情が出てるからね」


サシャ「はは…すいません」


アニ「…何でそんなに私に構うの? 裏切られたようなもんだよ」


サシャ「アニが私のことを嫌いになっても、私はアニが好きですから」


アニ「………」


サシャ「初めてアニとあった時も、無愛想でしたけどなんだか寂しそうな感じがして…」

サシャ「側にいたいなって直感的に感じたんです」


アニ「ごめん」


サシャ「え?」


アニ「あの時はどうかしてた…、やっぱりサシャとは友達でいたいんだ」


サシャ「………!」パァァ

サシャ「やっぱり指輪はすごいですね!」


アニ「は? 何で指輪?」


サシャ「私指輪にずっとアニと仲直りできるように頼んでたんです」キラ

サシャ「お願いはもうできませんから思ってただけなんですけどね」


アニ(私も…サシャのことを願ったけど…)キラ


サシャ「この指輪のおかげでアニの笑った顔も見れましたし」


アニ「それは忘れてくれる?」


サシャ「…調査兵団は思っていたよりも凄惨でした」

サシャ「エレンが巨人だからすごい戦力になると思ってたんですけど…そううまくはいかないんですね」


アニ「…サシャは」


サシャ「はい?」


アニ「エレンが巨人と知った時、どう思ったの?」


サシャ「驚きましたよ、とても」

サシャ「でもエレンはエレンですから」


アニ「それでも巨人は巨人じゃない…」


サシャ「きっと巨人にも良い巨人がいますよ」


アニ「呆れた…」フラ


サシャ「大丈夫ですか?」


アニ「ちょっと疲れてるだけだから」


サシャ「今日はこの辺にしておきましょうか、無理はよくないですよ」


アニ「もう少しだけ…」ヨロ


サシャ「ダメです! 私もアニとは話していたいですけどそれでアニが体を壊したら元も子もないです」

サシャ「明日また来ますから! 今日壁外調査があったんですから明日はきっと休息日ですよ」


アニ「わかった…待ってるから」


サシャ「アニが素直なんて珍しいですね」


アニ「うるさい」


サシャ「すいません」ハハ

サシャ(本当に疲れてるんだろうなぁ)


サシャ「じゃあまた明日の朝来ますね! もちろんこっそり」


アニ「絶対きなよ」


サシャ「もちろん! 待っててください」ドン


アニ「まだサシャと話したいことがあるんだ」


サシャ「私だってまだまだたくさん話したいことがありますよ」

サシャ「なんといっても1ヶ月分溜まってますから」エッヘン


アニ「…じゃあね」


サシャ「待っててくださいね〜」ブンブン


アニ「………」フリ…


〜翌日〜


サシャ「………え…?」


コニー「だから、ウォール・ローゼ南区で待機しろってよ」


サシャ「え…え…? な、なんでですか…?」


コニー「命令なんだからオレが知るかよ」


サシャ「そんな…」

   『待ってるから』

サシャ(約束が…)


クリスタ「行こうサシャ、考えてもしょうがないよ」


ユミル「………」


サシャ「……約束…が…」


〜ストヘス区憲兵団支部〜


マルロ「長話しすぎたな、行くぞ」

マルロ「俺は本気だからな! 手始めにこの任務から完璧にこなしてやる!」


アニ「………」


マルロ「どうしたアニ? 早くしろよ」


アニ「…後で行く」

アニ(まさか任務が入るなんて…、せめて会って理由を話さないと)


マルロ「…急げよ」


ヒッチ「えーアニだけサボリとかずるくない? 私もサボりたいんだけど」


マルロ「お前は普段から弛みすぎなんだよ、行くぞ」


ヒッチ「ちぇっ」


30分後…


アニ「………」フゥ…

アニ(もう時間が…行かないと)スッ



???「アニ」


アニ「………!」バッ

アニ「……アルミン…」


アルミン「やぁ…もうすっかり憲兵団だね」


アニ「どうしたの……? その格好は?」


アルミン「荷運び人さ、立体機動装置を雨具で見えないようにしてるんだ」

アルミン「ほら」チラ


アニ「…!? アルミン?」

アニ「どうしたの?」


アルミン「アニ…エレンを、逃がすことに協力してくれないかな…」

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—中略—


アルミン「だから…アニがこの話に乗ってくれなかったら…」

アルミン「アニは僕にとって悪い人になるね…」


アニ「………」

アニ「いいよ…乗った」





アルミン「あ! あった…ここだ!」


アニ「…! ここ?」


アルミン「うん…ここを通る」

アルミン「昔計画されてた地下都市の廃墟が残っているんだ」

アルミン「これがちゃんと外扉の近くまで続いている」コッコッ


エレン「本当か? すげぇな…」コッコッ


アルミン「うん、地上を歩くよりはるかに安全だ」コッコッ


エレン「…ん? アニ?」


アニ(完全に…疑われてるわけか)


エレン「何だお前…まさか暗くて狭い所が怖いとか言うなよ?」


アニ(ここを進めば…まだサシャと一緒にいられるのかな…)

    『オレ達は戦士だ』

アニ「………!」

アニ(あれだけ殺しておいて…お前だけ楽になれると思ってるのか?)


アルミン「アニ…」


アニ「……行けない」

アニ「私は…戦士に成り損ねた」


エレン「何言ってんだ! 早く来いよ!!」

アニ「アルミン、あんたが気付いたの?」


キリは全然よくないですがこの辺で一旦中断で

また夜時間が空いたら再開します


今回は読んでくれてる人いなさそうと思ってたからレス驚いた
ありがとうございます

ちなみに常にガラケーからだからAAは見えない


アルミン「最初に…おかしいと思ったのは、君がマルコの立体機動装置を持っていたからだ…」

アルミン「わずかなキズやヘコみだって、一緒に整備した思い出だから…僕にはわかった」


アニ「………」


アルミン「なぜ…アニが持ってたの?」


アニ「あれは…拾ったの」


アルミン「じゃあ…生け捕りした2体の巨人はアニが殺しだの?」


アニ「さぁね…」


アルミン「じゃあ…何で"あの時"僕を殺さなかったんだい?」

アルミン「君なら…アニならこうなることも予測できたはずだ…!」


アニ「あぁ…心底そう思うよ、あの時…何で…だろうね」

アニ「……助かりたかったのかもしれない」


エレン「アニ! つまんねぇ冗談はいいから来いっつってんだろうが!!」


アルミン「アニ! 僕らはまだ話し合うことができるんだ!」


ミカサ「もういい、これ以上聞いてられない…不毛…」

ミカサもう一度ズタズタに削いでやる、女型の巨人」


アニ(サシャ…私は悪い巨人だったよ)


   『私達は友達じゃないですか!』

アニ(ありがとう、サシャ)


アニ「アルミン…私があんたの…良い人でよかったね」

アニ「ひとまずあんたは賭けに勝った…」


   『私達はずっと一緒です!』

アニ(ごめんなさい…サシャ)


アニ「…でも、私が賭けたのはここだから」

アニ(…さよなら)クチッ…


〜ウォール・ローゼ南区〜


サシャ「………?」バッ


ライナー「どうしたサシャ?」


サシャ「今…誰か私のことを呼びませんでした?」


ライナー「いいや? 俺には何も聞こえなかったぞ」


サシャ「そうですか…、何かとても嫌な感じがしたんですけど」


コニー「やめろよ、ミカサから聞いてるぞ」

コニー「お前って悪い勘が当たるんだろ」


サシャ「ははは…」

サシャ(アニ、怒ってるかなぁ…)ゴス


サシャ「……ん…?」

サシャ「………! あれ!?」ガバッ

サシャ「足音みたいな地鳴りが聞こえます!!」


コニー「は?」


ライナー「何言ってんだサシャ? ここに巨人がいるって言いたいんなら」

ライナー「そりゃ…ウォール・ローゼが破壊されたってことだぞ?」


サシャ「本当ですって! 確かに足音が…」


ナナバ「全員いるか?」ガチャ

そういや原作じゃ104期でアニがスリーピングビューティーになったの知ってるの幼馴染3人組だけだっけ


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜ウォール・ローゼ南区—北—〜


サシャ「走らんかい!!」ギリリ


少女「………!」ダッ


サシャ(両目を潰せば…格段に時間を稼げる)バシン ヒュ

サシャ「うっ!」


巨人「…」ズシン


サシャ(二発も外した…あと2本…)ドクン

サシャ(落ち着け、あの獲物は大きくて…動きがのろい」)゙シン


巨人「」ドスッ


サシャ(やった…あと1本、もし…これを外せば…)

サシャ(逃げられない…外したら私とあの子が…)


巨人「……」ズシン


サシャ(私が囮になれば…確実にあの子は逃げ切れるんじゃ…)

サシャ(巨人を引きつけて…また村の方に逃げれば…)


巨人「……」ズシン


サシャ「アニ…あなたなら、どうしますか…?」ボソ

>>60
確かジャンも知ってたはずです


サシャ「………」ギリリ…

サシャ「絶対死なないって…約束しましたもんね!」バッ カラン…

サシャ「うああああああ!!」ダッ

ドッ!


巨人「」ガシッ


サシャ「ぐッ!!」ミシッ


巨人「………」ギリギリギリギリ…


サシャ「……!」ガッ ズルンッ

サシャ「……はぁっ!」ダッ


巨人「……」フラフラ


サシャ(返り血で滑って助かった…、この悪運も指輪のおかげですかね)タッタッタッ

サシャ(あの子と馬を探さないと…)タッタッタッ


ドドッドドッドドッドドッ


サシャ「……!?」バッ

サシャ(馬の…足音が…!)


ドドッドドッドドッドドッ


サシャ父「…サシャ!?」ドドッドドッ


サシャ「………!!」


ドドッドドッドドッドドッ


サシャ父「この一帯の人々に馬を与えて回っとった、あの子がこっちに人がまだおると教えてくれてな…」

サシャ父「それがまさかお前だったとは! あの子のために巨人と戦っとったのだな?」


サシャ「うん…」


サシャ父「サシャ…立派になったな」


サシャ「……お父さん…」

サシャ「ただいま」



サシャ父「お前が兵士に成れるとは正直思っとらんかったが…」


サシャ「む…、私やって…やるときゃやるし」


サシャ父「今は褒めとるやろうが、お前が周りと馴染めるかが心配だったんぞ」


サシャ「そんなことない、向こうで友達もできたんよ」


サシャ父「ほう…お前に友人がか、そりゃよかったなぁ」

サシャ父「是非会ってみたいもんやな」


サシャ「信じとらんやろ…」


サシャ父「何を言うか、これほど嬉しいことは無い」

サシャ父「お前の友達になってくれるんは…よっぽど心が広いんやろな」


サシャ「うん…普段は無愛想やけど、実は優しいんよ」


サシャ父「…大事にするんやぞ」


サシャ「言われんと分かっとるよ…、とっても大切な…友達やから」


〜ウォール・シーナ—壁付近—〜


巨人アニ(以下女型)「……っ」ビシッビシッ


調査兵「あいつ…巨人の姿のまま壁を登るぞ!」


女型「 」ビシッビシッ


調査兵「速い…! このままじゃ…!」


アルミン「逃げられる…!」


ミカサ「行かせない!」


巨人エレン(以下巨レン「………」ズズズ…


アルミン「エレン…、……!」

アルミン「ミカサ待って!」


ミカサ「!?」クルッ


アルミン「あのスピードじゃ普通に追いかけても追いつけない!」

アルミン「エレンと協力するんだ!」


ミカサ「エレンと…?」


アルミン「エレン! ミカサをあそこまで飛ばせるかい!?」


巨レン「………」スッ


アルミン「よし! エレンの手に乗るんだ!」


ミカサ「わかった」ダッ


巨レン「…ッ!!」ブン!


ミカサ「………!」ギュアッ

ミカサ(いける…!)バシュッ


女型「………!?」ブラン


アルミン「届いた…」


ミカサ「ふっ!」ヒュンッバシュッ


女型「………!」グラ…


ミカサ「アニ…」トン

ミカサ「落ちて」グッ


女型「」ズゥゥゥン


今夜中に終わらせようと思ったけど眠気限界なので一度切ります

今日の夜には終わらせます
サシャ達の方言の雑さは許して下さいマジで


おぉ…レスありがとうございます
少し忙しくて遅れました

進撃アニメの時間まで再開します


調査兵「抑えろ! 抉るぞ!」


ハンジ「本体を傷つけないように! まずはここを——」



   『アニ…俺が間違っていた…』

アニ(お父さん…)


   『今さら俺を許してくれとは言わない』

アニ(恨んでなんかない…)

   『けど…一つだけ…一つだけでいい…』

   『頼みがある』



調査兵「まだ掘り出せないのか!?」


調査兵「もう少しだよ!」


調査兵「このクソアマ…ぶっ殺してやりてぇ…!」


ハンジ「落ち着いて! 早く出して地下に運ばないと目を覚ますかもしれない!」


   『この世のすべてを敵に回したっていい』

   『この世のすべてからお前が恨まれることになっても…』

   『父さんだけはお前の味方だ…』



ハンジ「よし! エレン! 引き抜いて!」

巨レン「………」グッ


   『…だから、約束してくれ』

アニ(………眠い…)キラ

アニ(何…? ………指輪…?)

   『帰ってくるって…』


   『この指輪がきっと、お互いを繋いでくれます』


アニ「………!!」ブワッ


シュウウゥゥゥゥ!


巨レン「………!?」


ハンジ「!? な……!?」



シュウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ


ハンジ「…一体何が?」


調査兵「何だこれ…」


ハンジ「これは…!?」

ハンジ「エレン! ちょっとどいて!!」


巨レン「………」ズズ…

巨レン「」ズゥン…


アルミン「エレン!」ダッ

アルミン「早くエレンを引き抜かないと…」



ハンジ「これは…水晶?」

ハンジ「固い…、みんな! ワイヤーでネットを作ってこれを縛るんだ!」


ケイジ「何だよこれ…ふざけんなよ…」

ケイジ「ふざけんなぁぁぁぁ!」カーン!





エレン「………」スゥ

エレン「…アルミン、アニは…どう…なった?」


アルミン「エレン…、多分今は…誰にもわからない…」


カーン…カーン…


ケイジ「うッ!」ガキン!

ケイジ「クソッ! 傷一つ…つかねぇ…」

ケイジ「どうなってんだこりゃあ…何だよオイ…、この卑怯者がぁ!!」ガン


調査兵「オイ!」


ケイジ「てめぇどうしてくれんだ! 出てこい!」ガンガン

ケイジ「出てきてこの落とし前をつけろ!!」ブン


ハンジ「やめなさいケイジ!! 今はそんなことしてる場合じゃないでしょ!!」バッ


ハンジ「ワイヤーでネットを作ってこれを縛る! 早く!」

ハンジ「いつ目を醒ますかわからないこの子を地下に運ぶ! それだけを考えなさい!」


ケイジ「………了解…」ギリ



ハンジ「………」

ハンジ(ようやくアニを追い詰めたと思ったら…、この水晶体で身を覆われてしまった…)


ハンジ(少なくとも鉄以上の硬度…、生きてるのかもわからない)


ハンジ(もしこのままアニから何の情報も引き出せなかったら何が残る…?)


ハンジ(多くの死者を出しその人生を失い…、謎ばかりを残して…、それで何が…?)




エレン「アニ…、何が…お前をそんなに…」


アルミン「エレン…」グッ


※大体原作通りに進めていましたが、次の出来事を「起こらなかった事」としてラストを進めます

・壁が崩れて巨人が見えたこと

・ユミルの巨人化(エレン達の班が間に合ったことに)

・ライナー&ベルトルトのカミングアウト(裏切り巨人化)


できるだけサクッとスパートかけたいのですいません
ご理解いただけたら幸いです


〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜アニ捕獲から一週間後〜


駐屯兵「…そうか、よく帰ってきたな」


サシャ「はっ!」バッ


駐屯兵「壁の破壊された箇所も見つからず、調査兵団も今は活動を休止しているようだ」

駐屯兵「お前もゆっくり休ませてもらうといい」


サシャ「はっ!」

サシャ(あ〜…お腹すいたなぁ)

サシャ(でも…それよりも一刻も早くアニに会いたいなぁ)ニヘ


駐屯兵(何だ? いきなりだらしない顔に…)

駐屯兵「行っていいぞ」


サシャ「はっ!」

サシャ(調査兵団のみなさんに見つかる前に、憲兵団の方を覗きに行きましょう)


カーン カーン

町人「木材をこっちにも運んでくれ」

町人「くそ…ここはひとまず安全なんじゃなかったのか…」



サシャ「………?」

サシャ「何で…壁の中がこんなに崩れて…?」ドクン

サシャ(また…嫌な感じが…)



〜ストヘス区・憲兵団支部〜


マルロ「結局何だったんだあの巨人は…!」

マルロ「何の説明も受けないままじゃないか!!」


ヒッチ「所詮新兵ってことじゃないの」

ヒッチ「憲兵団は安全じゃなかったのかよっつー話だよ」ガン


マルロ「しかしあんなことが起きておいて新兵云々で説明がないなんて…」


サシャ「あのぅ…」


ピリッ…


マルロ「…またお前か、何の用だ?」


ヒッチ「あんたの顔見るとあの女思い出してムカつくんだけど」


サシャ「………?」

サシャ「その、アニはどこに…?」


ヒッチ「………」チッ


マルロ「お前こそ何か知ってるんじゃないのか?」


サシャ「…え?」


マルロ「調査兵団だろ!? ならこの前のことについて何か知ってるんじゃないのか!?」

マルロ「お前達調査兵団が関わってるんだからな!」


サシャ「え…な…何のことか私には…」

サシャ(この前? 一体何が…)


ヒッチ「いいから帰れよもう」

ヒッチ「アニならもうここには居ないんだからさ」


進撃アニメ落ち

30分離れます


サシャ「居ないって…なんで…?」


ヒッチ「逃げ出したんだよ!」

ヒッチ「大方巨人でも怖くなったんじゃないの!?」


サシャ「そんな…約束したんですよ…」ヨロ

サシャ「ずっと…ずっと一緒にいようって」ガシッ


ヒッチ「知らねぇって言ってんだろ!! いいから早く帰れ!!」ドンッ


サシャ「うッ…」ドサッ


マルロ「…元々憲兵団と調査兵団は仲がいいわけじゃない」

マルロ「むしろ悪い方だ、もう関わらないでくれ」スタスタ


ヒッチ「ふん…」スタスタ


サシャ「………違うよ…アニは…そんな…」フラッ


〜調査兵団〜


リヴァイ「おい、面会だ」


エレン「は…? 誰がですか?」


リヴァイ「本当はこんなことさせないんだがな、エルヴィンが許可を出したらしい」


エレン「………?」


リヴァイ「お前らも行け」


アルミン「僕らも…?」


ミカサ「わかりました」




アルミン「…サシャ!?」

アルミン「よかった! 無事だったんだね!」


サシャ「……はい」


エレン「どうしたんだよ? …お前らしくないぞ」


ミカサ「…壁の外で何か大変な目にあったのかもしれない」


エレン「そうなのかサシャ!?」


サシャ「エレン、アニ…アニを知りませんか…?」


エレン・ミカサ・アルミン「………!」


サシャ「私! 約束…約束をしたんです!」

サシャ「ずっと、ずっと…」


エレン「……知らねぇ…」


サシャ「アルミン…アルミンなら何か…何でもいいから…知ってませんか!?」


アルミン「………」グッ

アルミン「ごめん…知らない」


ミカサ「エレン、アルミン、隠してもしかたない」ボソッ

ミカサ「サシャ、アニは…」


サシャ「ミカサ!? 何か知ってるんですか!?」


エレン「知らねぇって言ってるだろうが!!!」


サシャ「エレン…?」


エレン「俺達は何も知らない…」

エレン「大体アニは憲兵団になったんだ、俺達が知るわけないだろ!」


サシャ「憲兵団にはもう行きました、でも…居ないって」


エレン「そこに居ないんなら、…もうアニは居ないんじゃないのか」


サシャ「そんな! 違う兵科になったからって…同期じゃないですか!?」

サシャ「そんな冷たいこと——」


エレン「……っ!!」グァッ


アルミン「っ! エレン!」バッ

アルミン「サシャ…、今日はもう帰ってくれないかい…?」


サシャ「アルミンまで…」グラ


アルミン「いいから、今日は帰ってくれ」


エレン「………」フーフー


サシャ「…ウッ!」ダッ





ミカサ「アルミン…どうして」


アルミン「知らない方がいいこともあるんだ…」

アルミン「少なくとも、今はね」


エレン「あいつは人を…仲間を殺したんだ」

エレン「どんな大儀があっても許されることじゃない…!」


アルミン「エレン…」


ミカサ「………」



サシャ「はぁっ…はぁっ…」タッタッタッ

サシャ「あぅっ!」ズシャア


サシャ「約束したんですよ…」

サシャ「きっと、私が約束を破ったから怒って…イジワルしてるんですよね?」


   『待ってるから』


サシャ「約束…したやんか…」ポロ…

サシャ「絶対離れないって…」

サシャ「ずっと…一緒だって…」

サシャ「なのに…」



サシャ「う…うぅぅ…」ボロボロ

サシャ「うぇっ…ひぐ…」ギリ

サシャ「うわぁぁぁぁん!」


………
……………
…………………


ユミル「…また食ってねぇのかよ」


クリスタ「うん…、もう3日になるのに…」


ユミル「あいつが飯を食わないとはな、よほどひどい目にでもあってきたか?」


クリスタ「ユミル! …このままじゃ体壊しちゃうよ」


ユミル「調査兵団もそろそろ活動を再開するらしいからな」

ユミル「負傷者でもないサシャが参加しないってわけにはいかねぇぞ」


クリスタ「………」


ユミル「最悪…開拓地行きだ」


クリスタ「サシャ…」


サシャ「アニ…どこに行っちゃったんですか?」

サシャ「もう…私との約束なんて忘れちゃったんですか?」


  『私とあんたは友達なんかじゃない』


サシャ「………」

サシャ(友達と思ってたのは私だけだったのかな)


   『指輪…ありがと』


サシャ「指輪ももう外しちゃいましたかね…?」キラ

サシャ「………?」キラ…


サシャ「アニ…?」


ユミル「とにかく部屋の前にいつまでもいてもしかたないだろ」

ユミル「さっさと片そう」ガチャ


クリスタ「うん…」カチャ


サシャ「………」バン


クリスタ「!? サシャ!」


サシャ「それ…、いただいてもいいですか?」


クリスタ「うっうん!」


ユミル「ていうか元々お前のだよ」


サシャ「いただきます!!」バッ

サシャ「がつがつ…!」モリモリ


ユミル「何だこいつ…」


クリスタ「さぁ…?」


サシャ「ふーっ!」ゲフ

サシャ「ちょっと足りませんが、とりあえず充電完了です!」


ユミル「何でいきなりうざくなってんだよ」


クリスタ「ユミル! いいでしょ元気になったんだから!」

クリスタ「サシャ…元気になって本当よかった」ウル


サシャ「いつまでも落ち込んでられませんからね!」


ユミル「結局喋り方は変わってないのな」


サシャ「えぇ! もう決めましたから!」


クリスタ「決めたって…何を?」


サシャ「内緒です!」


ユミル「前よりうざさ増してねぇかお前?」


サシャ「あはは」


ユミル「何笑ってんだよ」フッ


クリスタ「あははは…」





クリスタ「アニがいなくなってたから落ち込んでたんだ…」


ユミル「………」


サシャ「はい、でももう大丈夫です」

サシャ(この指輪を見てると、すぐ近くにいるような気がする)キラ

サシャ(私のありのままの言葉は、最初にアナタに聞かせますからね!)


クリスタ「サシャ…本当に大丈夫?」


サシャ「もちろんです、なんだか…そのうちふらっと帰ってくるような気がするんですよ」

サシャ「なんたって、アニは私の"お友達"ですから!」キラン…



おしまい








サシャ「…2人も私のお友達になってくれますか?」


クリスタ「もちろんだよ! ねっ、ユミル」


ユミル「私はお断りだね」


クリスタ「もうユミル!」


サシャ「あはは」



ほんとにおしまい


以上です
サシャ×アニとラストの筋書きは最初に浮かんだんですが、台詞や流れは打ちながら考えてたんで少し時間がかかりました

最後は流れに任せて一気に終わらせてみました


読んでくれた方、レスをつけてくれた方、最後までお付き合いいただいた方ありがとうございました

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