アルミン「イケミン?」(96)

エレン「ああ」

アルミン「何それ」

ミカサ「イケメンなアルミンの略」

アルミン「えっ」

エレン「今はただのアルミンだな」

ミカサ「そう。可愛らしいアルミン」

アルミン「あのさ、僕をバカにしてる?」

エレン「どこが?」

アルミン「いや、僕はイケメンでもなければ可愛らしくもないよ」

エレン「ほら、イケミン」

ミカサ「イケミン」

アルミン「え?」

ミカサ「謙遜しているところが良い。イケミン」

アルミン「それでイケメンなら世の中の男はみんなイケメンだろうに」

エレン「あれ?イケメンとは言ってないだろ?」

アルミン「え?」

エレン「イケミンはイケミンであって、イケメンではない。そうだろ?」

アルミン「さっきイケメンな僕のことがイケミンだって言ったよね?」

エレン「ああ」

アルミン「ならイケミンはイケメンという言葉と違いはないんじゃないの?」

ミカサ「違う」

アルミン「どう?」

ミカサ「イケメンは誰にでも使える。イケミンはアルミン限定」

アルミン「いや、そうじゃなくて」

ミカサ「これは重要なことなの。イケミンはアルミンにのみ適用される。エレンはイケメンだけれども、イケミンではない」

アルミン「それは当たり前じゃないか」

エレン「イケメンだなんて…アルミンもお世辞がうまいな」

アルミン「言ってないけど」

ミカサ「今、当たり前じゃないか、と言った」

アルミン「それはイケミンが僕にしか適用されないということに対して言ったのであって、エレンがイケメンであるということに対してではないんだけど」

エレン「え…傷ついた…」

アルミン「えっ」

エレン「ああ…アルミンが俺を最低な野郎だと…あぁ…」

アルミン「そんなこと一言も喋ってないけど」

エレン「イケメンじゃないってことは、逆に考えれば最低な野郎だってことだろ」

アルミン「極端だよ…エレンら最低な野郎じゃないよ」

エレン「じゃあ、イケメンか?」

アルミン「だから極端だって。僕がイケメンじゃないなら、最低な野郎かい?」

エレン「いや、イケミンだろ?」

ミカサ「うん」

アルミン「違うって」

アルミン「僕がイケミンじゃないなら、僕は最低な野郎かい?」

エレン「違うな。ただのアルミンだな」

ミカサ「うん。可愛らしいアルミン」

アルミン「でしょ?」

ミカサ「可愛らしいと認めた」

エレン「認めたな」

アルミン「いや、待って」

アルミン「僕が認めたのは、エレンが言ったただの僕であって、可愛らしい僕ではないよ」

ミカサ「さっき、ただのアルミンは可愛らしいアルミンだと言ったはず。この場合も同じ」

エレン「だよな」

アルミン「違うから」

アルミン「あーもう。論点がずれてるよ」

エレン「え?どこがだよ」

アルミン「イケミンの反対は何?」

エレン「ただのアルミン」

ミカサ「そう。可愛らしいアルミン」

アルミン「あー…そういう認識だったのか」

なんというgdgd感

期待

アルミン「エレン。イケメンの反対は?」

エレン「最低な野郎」

アルミン「じゃあ、イケメンと最低な野郎の中間は?」

エレン「無いな」

アルミン「フツメンとかないの?」

エレン「無いな」

アルミン「増やしてよ」

エレン「駆逐だってするかしないかの二択だろ?」

ミカサ「食べるか食べないか、も二択」

アルミン「いや、駆逐とかと一緒にするのはおかしいよ。二人ともバカじゃなかったよね?」

エレン「アルミンよりはバカだぞ?」

ミカサ「私も」

アルミン「そうじゃなくて」

アルミン「まあバカかどうかは放っておいて」

アルミン「ミカサ。ジャンは好き?」

ミカサ「いいえ。好きじゃない」

アルミン「じゃあ、ジャンは嫌い?」

ミカサ「いいえ」

アルミン「じゃあ、ジャンはミカサにとってどんな存在?」

ミカサ「ただのジャン」

アルミン「ほら、好きでもなければ嫌いでもない、三択目があるでしょ?」

エレン「駆逐に三択目なんてないだろ?」

ミカサ「食べるか食べないかも」

アルミン「…」

アルミン「それは言葉の性質がそもそも…」

アルミンは実際可愛かったり格好良かったりするからね、仕方ないね

アルミン「あー…もういいや…疲れた」

エレン「お疲れさま」

アルミン「誰のせいだよ」

ミカサ「遠回し表現。イケミン」

アルミン「だからこんなのでイケメンだったら大変だってば」

エレン「イケメンじゃなくてイケミンだからな」

アルミン「あーはいはい。君たちに説明するだけ時間の無駄だからもういいよ、それで」

こういうの好き

ミカサ「寛大な心。まさしくイケミン」

アルミン「はいはい」

エレン「で、だ。アルミンが最近イケミンだって、噂を聞いたんだ」

アルミン「えっ?」

エレン「立体機動装置の整備を積極的に手伝ったり」

ミカサ「寝坊しそうな人を起こしたり」

エレン「座学でわからないとこを教えたり」

ミカサ「気をつかって物を運んだり」

エレン「とにかく、あちこちでやたらにイケミンになってると聞いたんだよ」

アルミン「普通のことしかしてないと思うんだけど」

普通のことをできない若者が多すぎるッ

エレン「とにかく、あまりにもイケミンなことをされると困るんだよな」

アルミン「何が?」

ミカサ「私たちが心配」

アルミン「だから何が」

ミカサ「イケミンに惚れて、ただのアルミンも愛でてしまう輩が出てきてしまうかもしれない。ゴミ虫どもが」

アルミン「えっと、つまり?」

エレン「アルミンは俺とミカサが守る」

アルミン「いきなり話が飛躍して意味がわからないよ」

エレン「ただのアルミンは、言っちゃなんだが、ぱっとしない」

アルミン「それは自覚してるよ…座学の成績が良いだけだし」

ミカサ「可愛らしいから問題ない」

エレン「俺も問題ない。で、今まではそのおかげでアルミンの可愛らしさも気づかれずにいたわけだ。俺たち以外にはな」

エレン「でも最近、イケミンっぷりが目立つようになってきて、アルミンの存在感も増してきた」

ミカサ「つまり、アルミンの可愛らしさがバレそうになってきたの」

イケミンまじイケミン

イケミンきゅんまじきゃわわ

いいぞいいぞ

続きはまだかー

ミカサ「いえ、もうバレてるかもしれない」

エレン「アルミンの可愛らしさに気づいた連中は、当然アルミンを狙ってくるわけで」

ミカサ「親友である私とエレンがゴミ虫どもからアルミンを守ることにした」

アルミン「いいよ、そんなことしなくても」

エレン「また気を遣って…だめだぞ、そんなにイケミンじゃ」

ミカサ「できる限り他人にイケミンな姿を見せないこと」

アルミン「イケミンの判断基準が緩すぎるんじゃないかな」

ミカサ「ゴミ虫どもの判断基準はもっと緩いかもしれない。このくらいは妥当」

エレン「とにかく、控えてくれよ」

アルミン「わかった、わかった」



トーマス「アルミン、榴弾の飛距離の計算方法なんだけど」

アルミン「あ、それはね…」

ミカサ「アルミン」

アルミン「あっ」

トーマス「?」

エレン「トーマス。アルミンは今忙しいんだ。ベルトルトにでも教えてもらってこいよ」

ひでえwww

アルミン「そ、そうなんだ。ちょっと忙しいから教えられないよ」

トーマス「そうか。邪魔して悪かった」

アルミン「うん、ごめんね」

トーマス「!」

トーマス「い、いや、いいんだよ。じゃあ…///」スタスタ

エレン「…」

ミカサ「…アルミン、あなたは何もわかっていない」

アルミン「え?」

ミカサ「断る時に笑顔で手を合わせるなど、本末転倒」

エレン「相手がトーマスだから良かったものの、ライナーなら即襲ってくる可愛さだったぞ」

アルミン「ええ?あれが?」

ミカサ「自覚がないとは恐ろしい。やはり私たちが守らないと」

ライナーとばっちりwww

期待

エレン「断る時は、冷たく断るようにしろよな」

アルミン「そんなこと、相手に悪いよ」

ミカサ「アルミンを利用しようとする輩が悪いから、そんなことは気にしなくていいの。あ、私たちにはいつも通り接して」

アルミン「無茶苦茶じゃないか」

エレン「とにかく、何か頼まれたら冷たく断るようにな」

アルミン「いや、でもいきなり冷たくしろって言われても」

エレン「あー…アルミンは優しいからな。冷たくする方法がよくわからないのか」

アルミン「今、君たちに対して冷たい態度をとってるんだけど」

ミカサ「この程度が冷たいとは、やはりアルミンは優しい。イケミン」

エレン「ああ、イケミンだな」

アルミン「違うってば。怒るよ?」

ミカサ「怒るのにいちいち確認をとる。イケミン」

アルミン「…もういいよ」

エレン「よし、冷たい断り方を練習するぞ」

アルミン「はいはい」

ミカサ「これはアルミンのためなの。気合いを入れなさい」

アルミン「はいはい」

エレン「じゃ、俺がアルミンに頼み事をするから、アルミンが思う冷たい断り方をやってみてくれ」

アルミン「はいはい」

ミカサ「気合い注入」バシッ

アルミン「痛っ!」

エレン「それじゃあ、いくぞ」

エレン「なぁ、アルミン。ここを教えてほしいんだけど」

アルミン「悪いけど、今忙しいんだ。他をあたってくれないか?」キリッ

エレン「…///」

ミカサ「…///」

アルミン「どう?」

エレン「冷たい…というよりは」

ミカサ「クールというか」

エレン「イケミン」

ミカサ「そう、これこそイケミン」

アルミン「えー…」

えーww

理不尽w

アルミンきゅんにキリッとされたいよおおぉ

エレン「俺は冷たくしろって言ったはずなんだが」

アルミン「僕は精一杯冷たく断ったんだけど」

ミカサ「とにかく、今の断り方はなしで」

エレン「次は、そうだな」

エレン「ちょっとふざけた感じで断ってみようぜ」

アルミン「ふざけた感じ?」

エレン「こんな感じだな」

エレン「あはは、忙しいからなー、ベルトルトに頼んでねん」

エレン「みたいな」

アルミン「なんだかなあ」

ミカサ「とにかくやってみるべし」

アルミン「はいはい」

アルミン「あはは、忙しいからねー、ベルトルトに頼んでねん」

エレン「…///」

ミカサ「…///」

アルミン「どう?」

エレン「あれだ、何がいけないのか」

ミカサ「笑顔」

エレン「そう、それだ。アルミンの笑顔が可愛すぎて」

ミカサ「本末転倒」

アルミン「えー…」

アルミン「エレンがさっき手本の時に笑ってたから真似したんだけど」

エレン「アルミンは笑顔なしな。どんな台詞でも可愛く見えると思うんだよな」

ミカサ「そうそう。笑顔で怒ってきても怖くなさそう」

アルミン「君たち感覚おかしいんじゃないの?」

エレン「んなことねえよ」

ミカサ「いたって普通」

アルミン「自覚してないだけだろ」

エレン「んなことねえよ」

ミカサ「なんなら他の人と比べてみる?」



ベルトルト「で、何の用?」

エレン「アルミンに頼み事をしてみてくれ。アルミンはそれを断るから」

ベルトルト「何かの実験?」

エレン「まあな」

ミカサ「とても大切なことなの。協力してほしい」

アルミン「そんなに大切なことじゃないだろ、これ」

ベルトルト「まあいいよ。暇だし」

エレン「それじゃ、実験開始」

ベルトルト「アルミン、パンをくれないか?」

アルミン「無理に決まってるよねー、ライナーにでも頼んでねん」

ベルトルト「…///」

エレン「…///」

ミカサ「…///」

アルミン「どう?エレン」

エレン「ベルトルト、正直な感想を聞きたい」

ベルトルト「えっ?何の?」

エレン「今のアルミンを見てどう思った?」

ベルトルト「笑顔が可愛い」

ミカサ「ほら」

アルミン「だから何なの」

ミカサ「アルミンに惚れた?」

ベルトルト「まさか。アルミンが女の子だったら惚れたかもしれないけど」

ミカサ「ほら。ベルトルトですら惚れかけ。ライナーなら即襲ってくる」

アルミン「それはライナーに失礼だって」

ベルトルト「いや、ライナーならやりかねないよ。気をつけた方がいいよ」

エレン「な?無闇やたらに笑顔になるのは禁止な」

アルミン「そんなに笑顔にはならないんだけど」

ベルトルト「これ、何の実験なの?」

ミカサ「アルミンの魅力測定」

かわいい

如何したらイケミンはイケミンじゃなくなるんだ?イケミンをイケミンしてイケミンすれば・・・
ってやっぱりイケミンじゃないか!!

アルミンきゅんかわいい

エレン「次、クールに断ってみてくれ」

アルミン「あれ?禁止じゃなかった?」

エレン「実験だから今回に限り解禁な」

ベルトルト「また頼み事をすればいいのかな?」

ミカサ「うん」

エレン「よし、スタート」

ベルトルト「アルミン、パンをくれないか?」

アルミン「悪いけど、これは絶対やれないね。ライナーにでも頼んでくれ」キリッ

ベルトルト「まっ///」

エレン「…///」

ミカサ「…///」

アルミン「ふー」

ベルトルト「エレン、ミカサ」ヒソヒソ

エレン「なんだよ」ヒソヒソ

ベルトルト「あれが今、噂になってるイケミン?」ヒソヒソ

ミカサ「そう。あれこそイケミン」ヒソヒソ

アルミン「ねえ、何話してるの?」

エレン「いや、今のはイケミンだって話」

アルミン「あ、そ」

さすがアルミンきゅんかっくいー!

エレン「感想は?」

ベルトルト「ライナーなら尻を差し出してるね」

ミカサ「やはりイケミンは危険」

アルミン「そもそもこんな断り方はしないよ」

ベルトルト「もういいかな?」

ミカサ「協力ありがとう」

ベルトルト「じゃあね」スタスタ

エレン「うーん…どうする?」

ミカサ「笑顔禁止、イケミン禁止」

アルミン「そのイケミンの程度がよくわからないんだけど」

ミカサ「とにかくライナーですら反応しない方法が必要」

エレン「あれだな。無視ミンだ」

アルミン「無視ミン?」

エレン「無視するアルミンの略だ」

アルミン「無視しろってこと?」

ミカサ「なるほど。そもそもアルミンが反応しなければ問題ないと」

アルミン「さすがに相手に失礼じゃないかな…」

エレン「いや、冷たい態度としてはこれが一番だろ」

ミカサ「これもアルミンのため。さ、練習練習」

アルミン「えー」

エレン「よし、いくぞ」

エレン「アルミン、ここ教えてくれよ」

アルミン「…」

エレン「頼むよ、アルミン」ズイッ

アルミン「…」プイッ

エレン「…///」

ミカサ「…///」

アルミン「…」

エレン「ストップ、ストップ。練習中断」

アルミン「どうだった?」

エレン「だめだ、これ」

ミカサ「顔を背ける仕草が可愛すぎる」

アルミン「なんだよそれ」

無言で舌打ちもHEY!

ベルトルト「無言で舌打ちとかどうかな?」ヒョコ

エレン「おお、それいいな」

ベルトルト「じゃあね。頑張って」スタスタ

アルミン「それは相手の神経を逆撫でするよ、きっと」

ミカサ「アルミンなら問題ないはず」

アルミン「君たちの言うことはあてになりそうにないんだけど」

エレン「んなことねえよ」

ミカサ「さ、やってみて」

アルミン「はぁ…」

エレン「よし、練習開始」

エレン「アルミン、一緒に飯食おうぜ」

アルミン「…チッ」

エレン「…///」

ミカサ「…///」

エレン「た、頼むよ、アルミン」

アルミン「…チッ、うるせえな」

エレン「ひゃ///」

ミカサ「…///」

アルミン「どう?」

エレン「アルミン様、今日は一緒に寝てください///」

アルミン「ほあ!?」

ミカサ「エレン、正気に戻って!」バシッ

エレン「痛っ!」

ミン様…

エレン「あ、あぶねえ。もう少しでライナー側に行くところだった」

アルミン「だからライナーに失礼だって」

ミカサ「とにかく、無言で舌打ちなど、論外」

エレン「だなあ。睨みもすごかったし、イケミンだったな」

アルミン「教官も睨みがすごいけど」

ミカサ「アルミンがあのハゲと同列なわけがない。それと、また謙遜してる。イケミン」

アルミン「教官に言いつけるよ?」

エレン「とかなんとか言って、結局言いつける気ゼロなんだろ?アルミンは可愛いな」

アルミン「僕は本気なんだけど」

ミカサ「構ってほしいのね。おいで」

アルミン「…いや、もういいよ。君たちには呆れたよ」

エレン「そんな目をしないでくれよ。惚れちまう///」

アルミン「はぁ…」

もう頼まれたら逃げちゃえばいい

ミカサ「もう頼まれたら逃げるしかない」

エレン「そうだな」

アルミン「いちいち逃げてられないよ」

ミカサ「アルミンになら逃げる権利がある」

アルミン「そんなわけないでしょうが」

ミカサ「そんなわけアルミン」

アルミン「馬鹿にしてんの?」

ミカサ「アルミン、その見下した目も禁止。惚れる///」

エレン「とにかくやってみようぜ」

エレン「スタート」

エレン「アルミン、ここ教えてくれよ」

アルミン「じゃあね」ササッ

エレン「…///」

ミカサ「…エレン、追いかけて///」

エレン「わかってる」

エレン「頼むぜ」ササッ

アルミン「…」ササッ

エレン「…///」

ミカサ「…///」

アルミン「なんかまた顔赤くなってるけど?」

エレン「これもだめだ」

ミカサ「逃げる仕草がいけない。まるでウサギを追いかけるような」

アルミン「またなの」

頼まれたら罵倒すればいい

頼まれた時点で既にアウト
ので
ベルトルトを見習って影を薄くする

ミカサ「これはもう頼まれたら罵倒するしかない」

アルミン「それ人格に問題があると思われるよ」

ミカサ「アルミンなら問題ないはず」

エレン「いつもアルミン優しいからな。たまにはいいだろ?」

アルミン「よくないよ」

エレン「大丈夫だって。罵倒すれば、みんなもアルミンに頼み事とかしなくなるよ」

アルミン「そんなの嫌だよ!僕が怖いやつみたいじゃないか」

ミカサ「大丈夫、私たちは絶対にアルミンを見捨てない」

アルミン「それはそうだろうけど、でも僕はみんなに嫌われたくないよ」

エレン「とにかくやってみるぞ」

アルミン「ちょっと!」

ミカサ「スタート」

エレン「アルミン、ここ教えてくれよ」

アルミン「は?そんなこともできないんだ。エレンって馬鹿なの?」

エレン「うぐっ///」

ミカサ「続けて///」

アルミン「巨人を駆逐するって?無理だね。こんなことすらこなせないようじゃ、すぐに巨人のエサだろうね、死に急ぎ野郎」

エレン「…///」ゾクゾク

ミカサ「ストップ、ストップ///」

アルミン「ごめんね、エレン」

エレン「…///」

ミカサ「エレン、エレン」ペチペチ

エレン「はっ…」

エレン「だめだな、これも」

アルミン「またか」

ミカサ「こんなの禁じ手に決まってる」

ここはあえてドン引きレベルのぶりっ子で

エレン「もういっそのこと、影を薄くしてみるか」

アルミン「どうやって?」

ミカサ「座学で目立たない。体力を平均まで上げる。髪を切る。喋らない。足音を無くす。フェロモンを抑える。常に私かエレンの腰巾着」

アルミン「ほとんど無理だよ。僕から座学を抜いたら何も残らないし、髪を切ったら余計目立つし、喋らないのも無理だよ。フェロモンなんてどうするんだよ」

エレン「ベルトルトの真似するしかないさ。喋らないのも、やろうと思えばできるだろ?」

アルミン「えー」

ミカサ「やってみて、だめならだめでいい」

エレン「よし、始めるぞ」

アルミン「わかったよ。僕はベルトルト、ベルトルト…」

エレン「誰か教えてほしいんだけどなー」チラッ

アルミン「…」コソッ

エレン「…///」

ミカサ「…///」

エレン「やめだ、やめ」

ミカサ「全然存在感が無くなってない」

アルミン「僕には無理だよ」

エレン「物陰から覗くとか卑怯だぞ」

ミカサ「アルミン、もう一回」

アルミン「えっ?こう?」コソッ

ミカサ「…///」

エレン「…///」

寄らば大樹の陰、ということでクリスタとつるんで魅力をかき消す

イケミンっぷりをもっと振りまいて皆を慣れさせればいいと思います!

イケミンください(土下座)

先手必勝、アルミンに危害が及ぶ前にライナーを削いでおけばどうだろうか。

ミカサ「ここはもう、みんながドン引きするくらい甘えてみてはどう?」

アルミン「ええっ」

エレン「おー。いいな、それ」

アルミン「本当にうまくいくの?」

ミカサ「わからないから試すの」

エレン「じゃ、始めるぞ」

ミカサ「待ってエレン。さっきからずっと練習相手になって疲れてるでしょ?ここは私が引き受けるから休んでて」

エレン「いや、疲れてねえよ」

ミカサ「座りなさい」グイッ

エレン「うおっ」

ミカサ「それじゃ、スタート」

アルミン「う、うん」

アルミン「えっと…甘えるって、どうすれば」

ミカサ「アルミンが思うものを実行すればいいの。基本的に何でもいい」

アルミン「うーん…それじゃ」

アルミン「ミぃカぁサぁー」ギュッ

ミカサ「!?」

アルミン「えへへ」スリスリ

ミカサ「ぅ、ぁ///」

エレン「お、おい!ずるいぞミカサ!///」

アルミン「にゃあー」

ミカサ「」ブボッ

アルミン「うわっ!ミカサ!?ミカサ!」

アルミン「エレン!ミカサが気絶しちゃったよ!」

エレン「」

アルミン「ええええ!?ちょっとエレン!」






ミカサ「これはいける」

エレン「ああ。いざとなったら甘えて撃退な」

アルミン「…」

ミカサ「どうしたの?アルミン」

エレン「何不機嫌そうな顔してるんだよ」

アルミン「いや、心配して損したかなって」

ミカサ「心配してくれたとは、やはりイケミン」

エレン「けどまだこれだけじゃ不安だな。ライナーの場合、理性が吹っ飛ぶだけかもな」

アルミン「またライナー」

ミカサ「普段から危険なライナーの理性が無くなったらどうなることか」

アルミン「別にライナーって普通でしょ」

ミカサ「アルミンは優しいからそう思っているのかもしれない。でも、ライナーの本性はとても危険なの。アルミンを常に狙っている」

アルミン「まさか。ライナーはクリスタのことばかり見てるよ」

エレン「…そうだ!クリスタの側にいれば、アルミンも安全じゃないか?」

ミカサ「どういうこと?」

エレン「クリスタは男子から一番人気の女子だからな。アルミンがクリスタの近くにいれば、クリスタでアルミンの魅力を隠せるかもしれねえ」

アルミン「どんな発想なの」



クリスタ「えっと」

ユミル「…」

エレン「頼む。少しだけでいいから」

クリスタ「私はいいけど」

ユミル「クリスタがいいなら問題ない」

ミカサ「私の弟をよろしくお願いします」

アルミン「弟じゃないんだけど」

アルミン「ごめん。変な頼み事をしちゃって」

クリスタ「いいの。特に困らないから」

ユミル「少しだけだからな」

アニのクールさを真似よう

クリスタ「…」

アルミン「…///」モジモジ

クリスタ「…」チラッ

クリスタ「…!///」

ユミル「…///」

エレン「…///」

ミカサ「…///」

エレン「だめだな」

ミカサ「もじミンが可愛すぎる」

アルミン「ええー…」

ユミル「クリスタ、アルミンから離れなさい。このままやと惚れてまう」

クリスタ「う、うん」ササッ

天使も堕天する可愛さなのか(絶望)

ミカサ「アルミン、どうしてもじもじしたの?」

アルミン「そりゃ、僕だって男だし。クリスタの近くにいたら緊張するよ」

エレン「まだ彼女をつくるのは早いからな。だめだぞ?」

アルミン「何の話?」

ミカサ「とにかく、クリスタの近くにいてもアルミンの魅力が増すだけだとわかった」

エレン「他に方法は…」

アルミン「その、いわゆるイケミンな行動をし続けて、みんなを慣れさせればどうかな?」

ミカサ「それは却下。慣れる前に確実にライナーが襲ってくる」

アルミン「ライナーって何なの、ほんと」

アルミンの面影0の変装をすればいい

エレン「いっそのこと、ライナーを駆逐すればいいんじゃないか?」

アルミン「ちょ」

ミカサ「以前試したけど、全身骨折させても、手足を切り落としても死ななかった」

アルミン「おい」

エレン「首は切り落としてないのか?」

ミカサ「硬くて無理だった」

アルミン「あれ?ライナーって今五体満足だよね?」

ミカサ「あの回復力は異常。化け物。アルミンを狙ってくる野獣」

アルミン「ライナー、手足が生えてきたってことだよね」

エレン「んなことはどうでもいいから、気をつけろよ」

アルミン「どうでもよくないよ」

ライナー…

エレン「アニみたいにクールに…いや、これはだめだって結論が出たよな」

ミカサ「アルミンの面影を無くすのはどう?」

エレン「それはだめだ。アルミンじゃなくなったら、俺たちの特権が」

ミカサ「大丈夫。私に良い考えがある」

アルミン「?」

>>私に良い考えがある

おいやめろ

バニミン!

ミカサ司令が爆発するぞ!逃げろ!

倉庫

アルミン「…」

エレン「なるほど、ウサギのマスコット着ぐるみか」

ミカサ「これならアルミンの魅力を抑えることができる」

アルミン「これ、動きにくいし前も見づらいんだけど」ヨチヨチ

エレン「元々」

ミカサ「我慢我慢」

アルミン「うわっ」ドテン

コロコロ

アルミン「ああ、ウサギの頭が…」

ガチャ

ライナー「誰かいるのか?」

アルミン「あっ」

エレン「あ」

ライナー「ん?アルミン?」

>>83
訂正
エレン「元々動き回るようにはできてないからな」

ミカサ「ふっ!」ドゴオ

ライナー「うぶぉ!」

ミカサ「このっ!このっ!」ドゴオ ドゴオ

ドサッ

ライナー「」

ミカサ「ふう。危なかった」

エレン「これでもまだ死なねえんだよな。大したもんだな」

アルミン「何してるんだよ、ミカサ!」

ミカサ「アルミン。あなたはまだライナーが良いやつだと思っているの?」

アルミン「そりゃそうだよ!今、ライナーは何かした?してないよね!?」

ミカサ「不安の芽は早急に摘むに限るの」

エレン「だな。これもアルミンを守るためだ」

アルミン「おかしいですよ!」

ライナー「う、うう」

ミカサ「もう起きた」グイッ

ライナー「待て、待ってくれ!」

ミカサ「何か言い残すことは」

アルミン「ミカサ、ストップ!ストップ!」

ミカサ「アルミン、これはあなたを守るためなの。わかってほしい」

アルミン「やめてよ!そんなミカサ、嫌いだよ!」

ミカサ「!?」

ミカサ「ぅ、ぁ」

アルミン「ライナーを離して。そしたら嫌わないから」

ミカサ「本当!?」パッ

ライナー「ぅお」

どうしてアルミン系のスレはエレンとミカサが壊れるのかね

アルミン「ライナー、大丈夫?」

エレン(イケミン)

ミカサ(私への脅し含めてイケミン。さすが)

ライナー「なあ、なんで俺は殴られたんだ?」

エレン「そりゃ、お前がアルミンを狙ってるからだろ」

ライナー「何の話だ?」

ミカサ「とぼけないで。あなたがホモだということは、男女間で噂になっている」

ライナー「は、はあ?」

ミカサ「そして、一番可愛いアルミンを狙ってくるはず」

ライナー「ちょっと待て。俺はホモじゃないし、アルミンを狙ってもいないぞ」

エレン「お前、普段からケツにぶちこむとか言いまくってるくせによ」

ライナー「あんなのネタに決まってるだろうが。そもそも俺はクリスタLOVEなんだが」

ミカサ「バイかも」

ライナー「違うからな」

アルミン「ほら!ライナーも否定してるじゃないか。エレンとミカサの早とちりだよ」

エレン「かっこいい…イケミン///」

ミカサ「…///」

アルミン「なんでそうなるんだよ…ねえ、ライナー」

ライナー「…///」

アルミン「あれ?」

ミカサ「ふっ!」ドゴオ

ライナー「うぶふぉ!」


終わり

アルミン・乙レルト

終わってしまったのか

実に癒されたぞ!

アルミン・乙レルト


アルミンは最大の癒し

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