【R-18】西川保奈美「一夜を一緒に」 (20)


 保奈美に呼び出されたプロデューサーは彼女の部屋の前に立っていた。

 夜の十一時半。県外での仕事のため宿泊しているホテルでのこと。

 ただならぬ誘いということはわかっていたので、合鍵を使って素早く部屋に入り込む。

 保奈美、と呼ぼうとして気付いた。シャワールームから音がしていた。

 部屋の奥に入るとシングルのベッドがひとつ。

 荷物はきっちりと片付けられていて、シーツにも皺ひとつなかった。

 高鳴ってくる胸の鼓動が抑えきれない。

 聞こえてくるシャワーの音にお預けを食らっている気分になりながら、プロデューサーはネクタイを解いた。


「お待たせ」

 5分ほど経った頃だろうか。

 シャワールームのドアが開き、保奈美が出てきた。

 背中まで届くまろやかな黒髪は下げられたまま。

 髪も肌もしっとり潤っている。

 彼女の身体を隠しているのは多きめのバスタオルが一枚。

 彼女の豊かな部分が強調される格好に、股間が大きく反応した。

 微かに、どことなく艶やかに見える笑みを浮かべながら、保奈美が歩んでくる。

 ベッドの、プロデューサーのすぐ隣に腰掛け、上目遣いで見上げてきた。

 目を合わせようとするが、胸元の谷間に視線が吸い寄せられてしまう。

 それに気付いて、保奈美はくすりと笑った。


「どこ見てるの? プロデューサーさん」

 囁き声。それだけでも保奈美の声の綺麗さがわかる。

 力強く、芯があって、それでいて透明な――

 その声を出す喉が、その唇が、こんなことを言う。

「私の胸、そんなに気になる?」

 答えもせず、プロデューサーは保奈美をベッドに押し倒した。

「きゃっ」

 バスタオルの上から、気になってしょうがなかった膨らみに手を添える。

 上質な生地の感触の奥に、喩えようのない柔らかさがあった。

 一気に手の動きが荒々しくなる。

 保奈美の豊かな乳房をぎゅっと握りしめる。

 小さく悲鳴を上げるが気にしない。

 指が沈み込む柔らかさと若々しい弾力とを手のひら全体で堪能する。

 ひとしきり激しく触った後はやわやわと揉みしだく。

 おっぱいの両脇に手を置いてぷるぷると揺らしてみる。

 そのたびに「ひゃぁん」だの「あぁん」だの艶めかしい声を上げる保奈美。

 腹の奥でふつふつと燃え滾っていた欲情が、脳にまで上ってこようとしていた。


 胸元を覆っているバスタオルの両端に手を掛ける。

「……!」

 保奈美が微かに息を呑んだのがわかる。

 だがプロデューサーは保奈美が思っていたのとは恐らく違う行動に出た。

 両端を持ったまま、それをぎゅっと、乳房に押し込んだのだ。

「ふぅっ……」

 ごくりと唾を飲む。保奈美の豊かな乳肉がはみ出している。

 そのまま、押し付けるようにしたまま、タオルを下にずらす。

 ずらすにつれておっぱいの肉がせり上がって来て欲情をそそる。

 そして丘の頂点の辺りにくると、タオルが引っ掛かって止まり、保奈美がひときわ大きい嬌声を出した。

 健康的なピンクをした乳輪がちらりと見えている。

 押し付けたタオルに浮き上がって見える突起状のものがあった。

 両手でそれぞれつまむ。

「ひあぁっ」

 ぎゅーっと力を入れるにつれ、保奈美の声も大きくなり、熱を帯びていく。

 今度はマッサージするように強弱をつけて突起をつまむ。

 次は指の腹で先っぽをくりくりと弄ってみる。

 気付くと保奈美の顔はすっかりとろけて、目元には雫が浮かんでいた。


 それを見て糸が切れた。

 バスタオルを乱暴にずり下ろす。ぷるんっと弾けるように巨峰が飛び出してくる。

「あぁっ」

 保奈美が驚く間もなく、露わになった乳首にしゃぶりついた。

「ひうっ……!」

 じゅぶ、じゅぶ、と野卑な音を存分に立てながら乳首を吸う。

 吸うだけでは飽き足らず、舌を使って乳首を刺激する。

 片側のおっぱいは空いた手で揉みながら、人差し指と中指でその突端を挟み込む。

「あっ、んくぅっ……ひゃぁぁんっ! ん、んっぐ……」

 声を我慢しようとしている様子が愛らしい。

 手と口の場所を交代する。もう一方の乳房にも唾液を練り込んでいく。

「んっ、ふむぅっ……! ひぐっ、あんっ……! あっ、ん、んんっ……!」

 息継ぎがてら保奈美の顔を見る。切なげな表情。でもどこか安らかな、優しい色が滲んでいる。

 保奈美の名前を呼びながら、プロデューサーは胸の谷間に顔をうずめた。

 両側からおっぱいを寄せ、顔全体でその柔らかさを味わった。


「プロデューサーさんは、ほんとにおっぱいが好きね……」

 くすりと笑い声。それから、そっと頭に手を置かれた感触。

「でも、こっちも忘れてもらっちゃ困るわよ」

 両頬に手を当てられて、プロデューサーは顔を上げた。

 保奈美と視線が交わる。潤んだ瞳に吸い寄せられるようにして、唇を重ねた。

「ん、ちゅぷ……」

 すぐさまディープキスに移行する。舌を絡め合わせると、抱き合っている保奈美が全身をくねらす。

「んじゅ、ちゅるっ……ん、ちゅっ。ふぁ……んっ、んじゅぷ、……ん、んんー……ふぁむ……」

 肌をすり合わせる快感。キスを深くしながら二人はそれに酔いしれた。

 しばらくして、唇をゆっくり離れさせる。唾液が二人の間に引かれ、ぷつんと切れた。

「保奈美……」

 改めてバスタオルに手を掛ける。ほとんどはだけているそれを丁寧に剥がし、身を起こす。

 裸体で寝そべる女体がそこにはあった。

 整った顔立ち、豊かな胸、肉付きの良い肢体。全てが男の官能をくすぐる最高の女体。

 これを持ち合わせるのが十六歳の少女だというのだから驚きだ。

 しっかりしていつつも大人の自分に頼りがちな少女が、一皮剥けばこのような完成された身体を見せる。

 そのギャップがたまらなく脳髄を刺激した。もう痛いほどに勃起している男根を持っていこうとすると――


「プロデューサーさん。まだダメよ」

 と、揶揄うように保奈美が言った。

 起き上がり、考える間もなく顔をまたぐらに近づけてくる。

 制止の声も聞かず、彼女はそれを口に含んだ。

「じゅぷっ、じゅるるっ」

 思わず声が漏れる。一物を口にしたまま保奈美がくすっと微笑う。

 右手で竿を扱きながら、口で亀頭を責める。

 円を描くようにぐるりと先端を舐めたかと思うと、今度はカリに舌を引っ掛けてくる。

「えろれろ……じゅっ、じゅぷっ! じゅぼっ、じゅぼっ、じゅるるっ!」

 敏感な男根を包む程よい口内の温度。

 そして骨抜きにされてしまいそうな刺激。

 いつもステージで美しい声を響かせ、ファンを魅了する保奈美の口が。

 大切なアイドルの口が男の醜悪なシンボルに奉仕しているという事実が、背徳的な興奮を喚起する。

「れろちゅぷっ……ふぁ……。んぐっ、ん~~……」

 一度離して呼吸した後、保奈美は男根を更に深く咥え込んだ。


「ん……んっ、んっ、んっ! じゅぷっ、じゅぽっ、じゅるるるっ!」

 激しく頭を前後に振るストローク。

 彼女の唇の柔らかさと舌のざらつきが竿を何度も何度も往復し、刺激する。

 思わず一度、男根がびくりと仰け反った。

「んじゅぶっ、じゅるるっ、じゅぶ、じゅぶ、じゅぷっ、じゅぷ、じゅるるるっ!」

 フェラはやめないまま上目遣いで見上げてくる保奈美。

 改めて視界に入ってくる彼女の裸体。

 きめこまやかな背中から流れて、ふっくらしたお尻。肉感よい太もも。

 その意識が興奮を高める材料になる。

 ベッドに押し潰されているおっぱいに手を伸ばすと、保奈美の表情が一瞬反応した。

「んんーーっ! ふむぅっ! んっ、んじゅるっ! じゅぷっ、じゅるるっ!」

 負けじと奉仕を強める保奈美。先端に口を付けて、きゅぅっと吸引した。

 シーツを握りしめて快感に耐える。その様子を見て保奈美は、吸引をやめて口を離した。

「はあ、はあ……どう? 気持ち良かった?」

 首肯することしかできない。もう男根はパンク寸前で、触れられるだけでも射精してしまいそうだった。


「良かった。じゃあ――」

 微笑んだ保奈美は身を乗り出すと、その豊乳で男根を包んできた。

「んっ……こういうの、どうかしら?」

 88㎝のバストだ。容易く谷間に挟み込み、先端以外見えなくしてしまう。

 その状態で竿を上下に扱いてくる。うめき声を上げながら快感に耐えた。

「もう出ちゃいそう? がんばって、耐えれば耐えるだけ気持ちよくなるから」

 相手は16歳というのに完全にこちらが翻弄される形で、極楽のようなパイズリを受ける。

 張りがあって柔らかな感触が、はち切れそうな竿を圧迫する。

 上に動かされるたび、ドロドロした灼熱が昇っていくのを嫌でも感じる。

 ちょっと悪戯を思いついたような顔で保奈美がぺろりと舌を出す。

 それが先端をちろっとなぞったのが決壊の合図だった。

「きゃあっ!?」

 散々に溜め込まれた大量の精液が噴火のように飛び出す。

 保奈美の綺麗な黒髪に、整った顔に降りかかり、白濁に犯していく。


「わ……いっぱい出たわね――」

 言い終わる前に、保奈美の身体は押し倒された。

「プ、プロデュー……」

 突然のことに驚きを隠せない保奈美だが、次の瞬間、その顔が快感に歪んだ。

 再び硬化していたプロデューサーのそれが彼女を貫いていた。

「あぁっ……んっぐぅ……! も、もう、いきなり――」

 咎めようとするがプロデューサーは聞く耳を持たない。

 太腿の肉をがっちり掴み、腰を激しく前後させた。

「ふ、ふあああっ!! あ、あ、あんっ! いき、なり、あんっ! ま、ぁっ、あっ、って、まってぇっ!」

 16歳とは思えない淫らな膣内が男根を刺激していた。

 ぬるぬるした愛液を大量に分泌しながら、内部は蠢いて射精を促す。

 その強い締め付けに耐え切れず、プロデューサーは叫びながら二度目の射精を行った。

「あ、あ……な、中で……」

 しかし抜かずに再び腰が動き始める。

 ばじゅっ、ばじゅっ、ばじゅっ! と淫らな音が二人だけの部屋に響き渡る。


「んぁっ! あっ、あっ、あぁっ、くっ……ふぅっ――ひぐぅっ! ひゃぁっ、あぁぁんっ!!」

 声を抑えようとしても容赦ない男根の突きが結んだ唇を解いてしまう。

 二人が繋がり合っている場所からは、愛液と精液が混ざった液体が抜き差しの度に溢れ出る。

 同時に、ゆさゆさと円を描くように大きく揺れる豊乳。

 プロデューサーは両腕で鷲掴みにし、乳首を責めながら腰の動きを速めた。

「あっぐぅっ!! そこ、あっ、らめぇっ!」

 ぱんぱんぱんぱんぱんっ!!

 腰がぶつかる音が、淫らな水音と混じる。

「イ、イく、らめっ! ちくび、だめ……! あっ、あぁっ、イく、イくっ! イくぅぅぅっ……!!」

 甲高い悲鳴のような声と共に、ぎゅぅぅぅ……っと膣壁が収縮する。

 プロデューサーは三度目の射精を、保奈美の中に解き放った。

「あっ――……かはっ…………。は、はぁ…………はぁん…………」

 絶頂直後で放心状態のようになる保奈美。

 プロデューサーが男根を抜いて、彼女の身体を反転させても、それに気付いていなかった。


「――――ひぐぅぅっ!?」

 靄がかかった思考に電撃が走ったようだった。

 プロデューサーが後ろから彼女を犯していた。

「あ、あぐぅっ! ひっ、ま、まって――――ぐぅっ……ひああぁっっ!!」

 バックの体位で突き込みを繰り返すプロデューサー。

 保奈美のお尻に腰がぶつかるたび、ぶるんっと揺れるのがたまらない。

 重力で垂れたおっぱいがゆさゆさと振れるのもたまらない。

 彼女を見ていると興奮が収まらない。体力が無限に湧いてくるようだった。

「あああああっ!! あっ、あぁっ!! きもちいぃっ!! おちんちんっ、もっとついてぇっ!!」

 先程とは違った刺激に保奈美も虜になる。

「いいっ! おちんちんっ、いいっ! ぷろでゅーさぁっ! きてぇ! きてぇっ!!」

「保奈美、また、ナカ出すぞ……っ!!」

「ああっ、きてえっ!! おねがい、きてえっ!!」


 抜き差しのスピードが上がる。

 あまりに激しい突き込みに保奈美は自分の身体を支えきれない。

 腰が砕けてしまうが、プロデューサーは追い打ちをかけるかのように寝バックのまま続行する。

「――あああああああああああああっ!!!」

 枕に顔を押し付けながら保奈美がくぐもった叫び声を出す。

 同時に彼女の背中が大きく仰け反る。

 痺れるような膣内の締め付けに、また射精させられた。

「あ、あぁん……きてる……どぴゅどぴゅって……はぁ……せーえき……」

 プロデューサーが後ろから覆い被さる。

 温かくて気持ちがいい。うっとりとした気分のまま、保奈美は目を閉じた。

「……っ!?」

 が、強引に体勢を変えられて、眠りに落ちることは許されなかった。

 今度はプロデューサーが下に、保奈美がその上に寝ているような形だ。


「――ひっぐぅぅっ!?」

 突き込みが再開される。

「あ――がぁっ!! ら、めぇ……っ!! そこ、そこぉっ……!!」

 角度がつけられないためあまり深くまでは刺さらない。

 しかしちょうどクリトリスの裏側の辺りを突かれる格好になった。

 今までとは比にならない快感が、電流となって背筋を走る。

「あああああああああああああああああああっっ!!!!」

 プロデューサーが手を伸ばしてクリトリスに触れた。

 くちゅくちゅと音を立てながら弄ると、

「ふっぐぅぅぅっ……ひぁぁああぁぁぁあああっっ!!」

 凄まじい勢いで、彼女の秘所から潮が飛んだ。

「あ、あぁ……ひぁぁぁっんっ!! ぁぁああっ!!」

 男根の動きは続行したままだ。

 もはや声にもならない声を出している保奈美に、プロデューサーは満足げに笑う。

 オペラや歌劇に触れてきた影響で、どんな声にも音楽の影が認められる保奈美。

 しかし今、それを微塵も感じさせない、獣のような声を出している。

 それほどまでに彼女を感じさせているのだと思うと、興奮が止まらない。


「保奈美、いくぞ……っ!!」

「あぁっ、きて、きてぇっ!!」

 ラストスパートとばかりに激しく突き上げる。

 彼女の身体がびくんっと跳ね、一瞬浮く。

 落ちてきたところをぎっちりと抱きしめる。

 最後の一突きで、堰が壊れた。

「………………。………………」

 息も絶え絶えで痙攣を繰り返す保奈美。

 息子を抜いてベッドに寝かせ、その姿をまじまじと見つめる。

「……………………………………」

 脱力して投げ出された四肢。

 顔は白濁で汚れ、汗ばんだ額には前髪が張り付いている。

 雫のような汗を浮かべる全身は、呼吸のごとに微かに上下する。

 そんな姿に、再び男根が力を取り戻し始める。


 二人の夜は、まだまだ始まったばかりだった。


おわり

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