光彦「東西新聞社が少年探偵団を取材・・・?」 (34)

阿笠「そうじゃ。君たちの活躍を文化欄の記事にしたいとのことじゃ。
こんどの土曜日にインタビューをしたいと言っておる。
そこで光彦くんにその取材を受けに行ってもらいたい」

光彦「あれ?コナン君や灰原さん、歩美ちゃんに元太君は?」

阿笠「わしと一緒にキャンプじゃよ」

光彦「・・・あ、はい」

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当日。
光彦「ここのファミレスで取材なんですよね・・・というか、
僕みたいな子供を一人でこんなところに来させて待ち合わせなんて、
ちょっと非常識ですね」

富井「やぁ~、そこの少年!
少年探偵団の円谷光彦君とは君のことだね、えっ」

光彦「は、はい、そうです」

富井「わたしが取材をお願いした東西新聞社の記者だよ。
富井と言うんだ。文化部所属で、君より少し年上の息子がおる」

光彦「は、はあ、そうですか・・・」

富井「さっそく取材と行こうじゃないか!
ほれ、とりあえず予約しておいた席について、
料理もじゃんじゃん頼みたまえ。領収書でおちるから」

富井「それにしても、君みたいな子供が探偵とはね。
小説や漫画じゃあるまいし」

光彦「いえ、僕なんてとても。実は、一人とても優秀な人がいて・・・」
富井「・・・なるほど!転校して来た江戸川という少年が、
とても子供とは思えないほどに優秀で、その子を中心に、
幾つもの事件を解決してきたというのだね」

光彦「はい」

富井「じゃあ、なんで。その人は今日ここに来ていないのかね?」

光彦「僕以外のメンバーは今日、キャンプに出掛けたんです」

富井「なるほど!うちの文化部でも、海外への取材なんかでは、
わたしは除け者にされることがあるが、君も除け者という訳だね。わっはっは」

光彦「・・・」

富井「しかし、このスパゲティはうまい!」

光彦「東西新聞社では確か、究極のメニューといって、料理
や食材の企画を長年続けていらっしゃると記憶しておりますが・・・」

富井「ああ、あれはあれ。これはこれ」

店員「きゃー」

客の女性「やー、ねずみー」

光彦「なにやら騒がしいですね」

富井「ねずみ・・・料理にねずみの肉でも入っていたのかねぇ?」

堀川「待て、待て~」

富井「なんだ君は!虫取り網なんて持って走り回って。
ほら、止まれ。ここはフォレストじゃなくてファミレスだぞ」

堀川「僕、この近所に住んでいるものなんですけど、以前、
うちの台所が使えなくなって、しばらく外食が続いたことがあったんです」

光彦「?」

堀川「それで、この店にも何度か来たんですけど、店の雰囲気が気に入っちゃって。
今日は街にいる昆虫を採集しようと思って家を出て来たんですけど、途中で疲れたから、
この店に入ったんです。でも、お金を持っていなくて」

富井「それで?え?」

堀川「仕方なく店を出ようとしたら、お姉さんたちが騒いでいるのが聞こえて、
どうしたのかな?と思って見てみると、ねずみみたいな生き物が床を走っているのが見えたんです」

光彦「それで、その生き物を捕まえようとしている、ということですか?」

堀川「はい。よくわかりましたね。名探偵ですね、僕よりも年下っぽいけど」

堀川「あ、おじさん」

富井「おじさんと言うのはわたしのことかね、えっ。
わたしにはね、富井という名前も、新聞記者という職業もあるんだよ」

堀川「足元にねずみがいますよ」

富井「なっ、なに~!と、とってくれ~」

堀川「はい!・・・よし、捕まえた・・・これは、手
に取ってみると中々可愛いですね・・・灰色っぽいハムスターですね、これは」

こうし「ハ、ハム太郎さ~ん」(人間には聞こえない)

光彦「誰がこんな所にハムスターを・・・もしかして、お客さんが連れ込んだ
ペットが逃げ出したのかもしれませんね。ファミリーレストランには家族連れの
お客も多いですし」

こうし「違いま~す。いつものようにハム太郎さん達と、ちょっとした探検に
出掛けたつもりだったのに、皆さんがいつの間にかいなくなっていて、帰り道が
分からなくなってしまったんで~す」(人間には聞こえない)

光彦「店員さんにも頼んで、お客さん達に尋ねて回りましたが、
誰も心当たりが無いとのことでした」

富井「では、保健所送りということかな、これは」

堀川「ほけんじょ?」

光彦「保健所というのは、飼い主のいない犬や猫が連れて行かれて、
薬などによって殺処分される施設ですよ」

堀川「そんなダメです。飼い主がいないのなら、ぼくが飼いますよ。
名前は、え~と・・・練り消し、なんてどうでしょうか」

光彦「確かにそういうカラーリングですけど、可哀想ですよ」

富井「とりあえず、小動物を持ったまま、ずっと飲食店の中にいる
というのもアレだから、店を出ようじゃないか」

三人と一匹が表の出入り口から外へ出ようとした時、不思議な光に包まれた。
時空の渦に巻き込まれた。気が付くと彼らは、どこか見知らぬ室内にいた。

光彦「こ、ここは・・・ぼくたちは一体」

富井「室内だな。子供部屋のようだが、本棚は難しそうな本で一杯だ。
地球儀も置いてある。これは、賢い子供の部屋だな」

堀川「って、いうかぼくたち、靴を履いていませんよ。
大変です!盗られたんですよ、靴を!」

こうし「ひえ~」(人間には聞こえない)

扉が開いて、一人の少年が入って来た。

出木杉「やあ、皆さん」

富井「き、君は誰だね?この部屋の住人かね?」

出木杉「そうです」

光彦「ぼくたちをここへ連れて来たのは、
もしや、あなたなのですか?」

出木杉「その通りです。
流石、頭の回転が速くて、異常な事態に慣れている」

堀川「靴は?靴はどうしたんです?」

出木杉「・・・安心してくれたまえ。玄関に置いてあるよ」

こうし「うえ~ん!ハム太郎さ~ん」(人間には聞こえない)

出木杉「まずはそのハムスターと、意思の疎通ができるようにしようか」

出木杉が、肩から提げているバッグに手を突っ込んで、中から
光線銃のような物を取り出した。
そして、床に立っていた、こうしに照準を合わせて光線を発した。

こうし「な、なにをするんですか~。驚くじゃありませんか」

 光彦、富井、堀川が驚いた様子で下方のこうしを見つめる。

出木杉「ふふふ。これは進化退化銃や翻訳こんにゃく、桃太郎印のキビ団子に
対抗するべく制作した道具。動物との会話を可能とする。もっとも、
その動物が元々、言語や会話に相当する活動をしていなければ効力を発揮しないが」

光彦「あ、あなたが作ったというのですか。小学生でしょう?」

出木杉「ああ、そうだよ。なにせ、でき過ぎ、なものでね」

富井「わたしをどうするつもりだね、えっ。
明日は休日だから、速くうちに帰って、
今夜の内から洗濯や掃除を開始しなくてはならぬというのに」

出木杉「残念ですが、皆さまには、もとの世界に
お帰りいただくことはできません」

光彦「元の世界?すると、ここは、僕たちの住んでいた世界とは
別の世界ということですか?」

出木杉「そうだ。正確に言うと、君たちがそれぞれ住んでいた世界も、それぞれ別の世界だ。
あのファミレスは、幾何学で言うならば複数の線や面が交差して合わさる点のようなものでね、
複数の世界から人や物を移動させる中継点として役立つんだよ・・・もっとも、ぼくから、
君たちの世界に対して働きかけた結果として、微妙にそれぞれの世界同士で情報や事実の交流が生まれて、
君たちの持つ認識にまで影響したはずだけどね・・・光彦君。君は、阿笠博士から今回の取材の件を
聞かされるまでは、東西新聞なんて新聞のこと、知らなったんじゃないかい」

光彦「そういえば・・・初耳のはず。そんな新聞、ぼくのいた世界には無いはず
・・・でも、博士からその名を聞いた時から、ぼくの中では、その新聞社が存在するということが
当然の知識になり、さらに、その新聞社が料理の企画に取り組んでいる、という認識まで生まれた」

堀川「でも、どうして、ぼく達を連れて来たんですか?」

出木杉「それはね・・・」

富井「分かったぞ!わたしのような優秀な人材を集めて、
何か大仕事をやらせようと、言うんだろう!」

出木杉「仕事をしてもらいたい、というのは事実ですが、
残念ながら、優秀だから、というのは不正確ですね・・・
あなた方は、もとの世界ではあまり必要とされていない、
いなくなっても大勢に影響せず、むしろ世界にとっては存在しない方が良い、
そういう存在だから、安心して連れて来ることができるのです」

こうし「な、なんですって?」

光彦「確かに・・・ただ単に優秀な人間ということならコナン君を連
れて来る方がずっと良い・・・そして、ぼくは、探偵団で行うキャンプに
誘われなかったとしても、特に問題にもならない存在・・・」

富井「わ、わたしは大企業の管理職だぞ!」

出木杉「下が詰まっているでしょう?」

堀川「ぼ、ぼくは最近、準レギュラーと言ってもよいぐらいの頻度で・・・」

出木杉「それが、あの世界の秩序と均衡を乱していたとしたら?」

光彦「でもあなたは、ぼくたちのいた世界のバランスを守るために、
ぼくたちを呼んだ訳ではありませんよね。なにをやらせるつもりなんですか」

出木杉「ぼくはね、主人公になりたいんだよ、世界の。
それが、自分の人生において自分が主役になるということなんだ」

こうし「えっと~、ぼく、難しいことはよく分からなくて」

出木杉「ここにテレビと、DVDがあります。ぼくが、より高次の世界へ行って、入手したものです。
一時間くらい見れば、この世界と、ぼくの置かれている立場について、おおよそのことが分かるはずなので、
まあ座って視聴してください・・・あ、ジュースとお菓子、持って来ますよ」

出木杉「どうです?脇役として、ぼくに似た容姿で描かれた、キャラクターが出て来たでしょう」

富井「ん~う?君は、本来なら結婚するはずであった、子供の頃から知り合いの女性を、
別の男性に奪われるのかね。未来から来たロボットと、その携えて来た秘密道具という、
いわばズルによって」

光彦「チートってレベルじゃないですね」

堀川「この主人公・・・ぼくがワカメちゃんに対して行っているのよりも、
ずっと過激でしつこいことをしているじゃないですか」

出木杉「そうなんですよ・・・でも、別にぼくは、源しずかという女性のことが、
そこまで好きな訳ではない。結婚したいとも思わない」

こうし「すると、なぜ我々を?」

出木杉「あいつらが思い通りに歴史を作り変えて、
いわばこの世界の支配者然として行動するのが、どうにも我慢ならないのです。
これでは、ぼくはまるで、意思を持った人間ではなく、操作される対象に過ぎない。
あの少年とロボットの一派は、いわば生身の人間と世界を、
人形だかレゴブロックだかみたいにして玩(もてあそ)んでいる。
このままでは、ぼくはそのブロックや人形のひとつだ。我慢がならない。
ぼくこそが支配する側に回ってみせる」

 空き地。
のび太「ねえ、聞いた?学校の裏山に天狗が出る、って話」

スネ夫「そういう噂があることは知っているよ。ぼくは情報通だからね」

ジャイアン「ははっ。のび太、お前、怖いんだろう」

のび太「そ、そんなこと無いよ。ただ、興味があるんだよ」

ジャイアン「あのな、今の時代に、しかも都会の小さな山に、
天狗なんている訳ないだろう」

のび太「でも、ケケーッ、っていう叫び声みたいなのを聞いた人も
いるそうだし、それに、天狗はきっといる、って話して回っている男の子もいるよ。
その人達が、嘘をついている、っていうの?」

スネ夫「そんなに言うなら、確かめに行って来いよ」

のび太「え、だって、それは・・・じゃあさ、みんなで行こうよ」

しずか「のび太さんったら、うふふ」

ジャイアン「まったく、のび太は臆病なくせに
不思議なことには首を突っ込みたがるんだからな」

 電話にて。
出木杉「やあ、しずかくん。明後日の土曜日だけど、
一緒に図書館で勉強しないかい」

しずか「あ、ごめんなさい。明後日は、
のび太さんたちと約束があるの」

出木杉「どこか遊びに行くの?
たまにはぼくも一緒に行きたいな」

しずか「ええと、でも、もうメンバーは決まっちゃったし、
それに、出木杉さんは勉強があるんでしょう?」

出木杉「そうだね。ハハッ、気にしないでよ。
言ってみただけだから。じゃあ、気を付けてね」

 裏山の中腹。
しずか「うーん。緑と空気が気持ち良いわね」

スネ夫「しずかちゃん。一応、天狗を捜しに来たんだからね」

ジャイアン「でも、なんか歌いたくなるよな。こういう解放感がある場所では」

のび太「それだけはダメ~」

ジャイアン「なんでだよ」

のび太「え、え~と・・・」

スネ夫「ほ、ほら、大きな音を出したら、天狗が逃げちゃうかもしれないから。
あるいは、天狗の振りをして人々を怖がらせている人が」

ジャイアン「フンッ」

 ドラえもんが、岩の上に腰掛けて、何やら据え置きコンピューターのような形の
機械を操作している時のことであった。ドラえもんの視界に、小動物が出現した。
それは、ドラえもんの丸い手に乗っかった。

ドラえもん「ぎゃ、ぎゃ~!ね、ねずみ~!」

こうし「ねずみじゃないですよ。ハムスターですよ~」

 こうしはドラえもんの腕を駆け上り、跳躍して、顔に飛びついた。

 断末魔のような悲鳴をあげながら、走り回るドラえもん。

のび太「ど、どうしたのさ?ドラえもん」

ドラえもん「ねずみ、ねずみ、ねずみ~」

 ドラえもんは何処かへ走り去ってしまった。
 こうしは途中で飛び降りて、木の葉や草の影に身を潜めたというのに。

ジャイアン「のび太、どうしたんだ」

のび太「ドラえもんが、どこかに行っちゃったんだよ~」

ジャイアン「うろたえるな。ここは異世界や宇宙じゃない。たかが学校の裏山だ」

スネ夫「そ、そうだね。天狗もいないみたいだし、山を下りようよ」

しずか「そうね」

 さっきまで晴れていた空に、突如として暗雲が立ち込めた。裏山の上空にだけ集中的に。

スネ夫「ちょ、ちょっと・・・暗くなってきたよ」

ジャイアン「早く下山しようぜ」

のび太「で、でもドラえもんは?」

しずか「ドラちゃんならきっと大丈夫よ。さあ早く」

 稲光が走り、雷鳴が轟いたかと思うと、大粒の雨が降り出した。

しずか「キャー、もうイヤ~」

のび太「ドラえも~ん」

スネ夫「ママ~」

 ばらばらの方向に駆けだす、のび太、スネ夫、しずか。

ジャイアン「おい、みんな!やみくもに動いちゃダメだ・・・くそっ
・・・あ、あそこに洞穴があるぜ」

 ジャイアンは洞穴に走って行き、入った。風雨をしのぎ、落雷を回避しようとしたのだ。

 洞穴の中には肉食の小型恐竜が2匹、潜んでいた。
ジャイアン「ぎゃ、ぎゃ~」
 噛みつかれ悲鳴をあげるジャイアン。

 スネ夫は山の下の方を目指して駆けだしたが、道は既にぬかるんでいた。
風雨に煽られたこともあり、斜面で盛大に転んでしまった。そ
のまま転がり落ちていくスネ夫。数十メートル転がったところで、
平らな地形に到達し、止まった。手足を骨折していた。

 しずかは、しっかりと踏み固められている道を急ぎながらも慎重に選んで、
下山した。ようやく麓の、街中といってよい空間に到達した頃には、ずぶ濡れで、
泥だらけであった。山から少し離れたところでは、雨は一滴も降っていなかった。
トボトボと自宅まで歩いた。

 のび太はドラえもんを捜す気持ちもあったが、どちらかというと単なる方向音痴と
混乱のために、山の中で道に迷ってしまった。激しい雨と風が、体温と体力、そして
気力を奪っていく。のび太は大樹の陰の、多少は風雨をしのげる場所で、倒れ込んでしまった。

 出木杉は庭の地下に作った部屋にいた。
設置した複数のモニターを通して、彼らの様子を眺めていた。
やがて、取り寄せバッグとどこでもドアを組み合わせた道具を用いて、
傷だらけのジャイアン、スネ夫、のび太を回収した。

出木杉「やあ、君たち。酷い有様だね」

ジャイアン「ひぃ、ひぃ、助けて・・・」

スネ夫「痛いよ~」

のび太「う、う~ん・・・ドラ・・・」

出木杉「ぼくに頼めば、君たちの傷を綺麗に直してあげられる」

ジャイアン「本当か」

スネ夫「早く・・・お願いします」

出木杉「でも、ちょっとした条件がある・・・これによる処置を受けるなら、
ドラえもんだっけ、あのロボットに関する記憶を失ってもらう・・・ふふふ、
ぼくの力があれば、あんなロボットいなくても、これからも楽しく過ごせるよ」

 しばしの沈黙。

スネ夫「分かった。受け入れるよ・・・だから早く、お願い」

ジャイアン「・・・ああ」

のび太「ぼ、ぼくは、いやだ」

出木杉「じゃあ、剛田くんと骨川くんは、この布をかぶせてあげよう。
しばらくすると、治るよ。身体も精神も・・・野比くんは、そもそも
大した傷じゃない。自宅に転送してあげるよ・・・それから、
あの青いロボットは、別の世界に送らせてもらったよ。気を失っていたから簡単だった」

 気付くとのび太は自分の部屋の畳の上で仰向けになっていた。夕日が窓から差し込んでいた。

 月曜日。
 登校の途中で、のび太はしずかとでくわした。

のび太「あ・・・え~と・・・ドラえもんはまだ・・・」

しずか「そう・・・」

 ほとんど話さず連れ立って校門の前まで来た。
すると、校庭で賑やかに話している集団があった。
輪の中心にいるのは出木杉、その傍にジャイアンとスネ夫、
さらに下の学年とおぼしき男子が二名いた。

出木杉「ははは。じゃあ、そろそろ教室に入らないと遅刻だから
・・・また放課後、遊ぼうね」

ジャイアン「ああ!」

スネ夫「ぼくの家で集まろうよ!」

光彦「ぼくもお邪魔して良いのですか」

堀川「ぼくも」

スネ夫「ああ、もちろんだよ」

のび太「ジャイアン!スネ夫!無事だったんだね」

スネ夫「は?なに言っているの、おまえ」

ジャイアン「たいして親しくもねぇのに、
馴れ馴れしくすんな、っつーの」

出木杉「君たち、クラスメートに対して失礼だよ
・・・たとえ友人ではないにしても」

 数日後の土曜日。

出木杉「さあ今日はみんなで川原を探検だ」

光彦「草花や魚を観察するのが楽しみですねぇ」

堀川「ぼく、昆虫が好きなんです」

スネ夫「昼食は川原でバーベキュー」

ジャイアン「楽しみだぜ」

しずかの母親「このあいだは服を汚して帰って来て・・・当分のあいだ、
うちでおとなしく読書や楽器の練習をして過ごしなさい」

しずか「はい」

のび太「ドラえもん・・・君は今どこにいるのかな・・・
歴史や人生を改変するのって、残酷なことなんだね・・・」

 裏山。
富井「ケケーッ、こんな素敵な翼をもらっちゃって、
自然の中で余生を過ごせるなんて、わたしは幸福だなー」

 出木杉の部屋。ケージの中。
こうし「ハムちゃんずの皆さんは
今頃どうしていますかね・・・
そんなことより出木杉さんの育てた
このヒマワリの種は実に美味しいです」


~完~

ここまでお読みいただき
ありがとうございました。
予め最後まで書いておいたものを、
文章のおかしなところなど一部を修正して、
投稿いたしました。

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