兄「安価で妹を更生させる」(26)

兄「最近の妹はどうも様子がおかしい」

兄「なぜか部屋から出てこないし、夜な夜な変な友達と遊び回っている」

兄「学校にもいってないし、父さん母さんは出張だし、ここは一つ、兄貴として妹を更生させてみようではないか!」

兄「でも最近口すら聞かないからなぁ......どうしたもんか」

↓1

とりあえず何してるかわからんことにはどうしようもないからな
ありとあらゆる手段をもって監視しよう

兄「そうだな、敵を知り、己を知ればなんとやらというし、まずは妹の行動をしらねば。」

妹部屋前

ガチャガチャ

兄「ダメだ、鍵がしまっている」

兄「しかし妙だな、いる気配がしない。寝てるのか?」

兄「まぁいいや、たしか妹の部屋にはパソコンあるんだよな、よし」

兄「~♪」カチカチ

兄「~♪」カタカタカタ

兄「~♪」カチカチ

兄「よしこれでいいだろう」

妹部屋

パソコン「ウィーン」

兄部屋

兄「お、撮影モードになった。遠隔操作もおてのものさ」

兄「ふーむ...妹は......いないみたいだな」

兄「いないならなんとかして部屋に入って物色したいが......さてどうしよう」

↓1

ピッキングしてなかに入る

妹部屋前

兄「まぁこんなこともあろうかとピッキング技術を磨いていたのさ」

カチャカチャガチン

兄「ごたーいめーん」

妹部屋

兄「カメラ越しでは薄暗かったが、驚きだな」

兄「何かこう、ドクロのペナントとかクローズのポスターとか貼ってあると思ってたんだが」

兄「まぁ俺の部屋はアニメのポスターしかないんだけどねっ!」

兄「さてさて」

兄「ふーん、綺麗に片付けてある。俺の部屋もやってもらおうかな」

兄「うーん......でもこれといってめぼしいものはないなぁ......」

兄「寝るために帰ってきてるのか?」

兄「......お?」

兄「なにやら開けてはならぬような雰囲気がある引き出しがあるではないか!」

兄「ごたーいめーん」ガチャ

兄「......これは!」

↓1

杭と兄の本名が書いてある藁人形

兄「俺の名前が書いてある藁人形......ん?」

兄「しかもでっかい杭が!」

兄「ま、まさか......妹......……」

兄「俺のことが好きで照れくさくて藁人形使って話しかけてるのか!!?」

兄「なんだよもーぅ、かわいいやつだなぁ!」

兄「あれ、でも杭ってのはなんだろう、よく見たら刺さってるし」

兄「......妹はもしかして......この俺を...」

兄「杭でさして動けなくさせて......束縛したいのか!!?」

兄「なんだよもーぅ、かわいいやつだなぁ!」

兄「なるほどなるほど、しばらく俺と会話がなかったのは照れてたからなのか」

兄「見られたくないから鍵までかけて......全くもう」

兄「でも知られちゃまずいからもどしておこう。今日のご飯は妹の好きだった卵かけご飯にしてあげようか、ふふふ」

ブーブー

兄「ん?なんの音だ?」

ブーブー

兄「あ、携帯か。妹のやつ、置いていきやがって。連絡取れるようにしなさいといつも言ってるのに」

兄「なぜか何回かけても通話中だけど」

兄「どれ、誰かだ?」

兄「相方マーくん♡......あいつ芸人目指してるのか!」

兄「打ち合わせの電話かな?......どうしよう」

↓1

逆パカ

兄「しかし妹はまだ高校生、芸人になるのはまだ先でいい......許せマーくんよ!」

バキッ!

兄「伝家の宝刀『逆パカ』......またつまらぬものを折ってしまった......」

ガチャン

兄「!!」

トットット

兄「いけない!妹が帰ってきた!」

兄「別に悪いことは何もしてないがなんとかして隠れた方がいい気がする!」

兄「どこか......でもどこに......」

↓1

絨毯の下

ガバッ

兄「とっさに絨毯の下に隠れてみたが......」

ガチャ

妹「......なんで鍵...」

スタスタムギュウ

妹「......?」

ガッガッ!

妹「なんか詰まってる?......まさかね」

妹「あ、やっぱ携帯あった......!?」

妹「なにこれ壊れてる!!」

妹「は?なんで?」

妹「......この折り方......」

妹「まさか、あいつか?」

妹「伝家の宝刀『逆パカ』......あまりにも折った部分が鮮やかすぎて、まるで真剣で切ったような切り口......こんなことができるのはあいつしかいない」




兄「ま、まずい、このままでは俺がやったことがバレてしまう!!」

兄「しかし絨毯のしたから動いたのでは俺がここにいることもバレてしまう!!さっき蹴られたし......」

兄「ど、どうすれば......」

↓1

自分の部屋にテレポート

兄「そうだ、テレポートすればいいんだ」

兄「ほっ!」シュン

兄部屋

兄「助かった!」

ダッダッダ

兄「助かってない!」

バン!

妹「おい」

兄「......」シーン

妹「てめぇ......なに調子こいてやがる」

妹「起きろや!おいこら!!」

ガックガック

兄「」シーン

妹「......おい」

兄「」シーン

妹「ふざけるのもいい加減にしろよ」

ガックガック

妹「......おい、おい!まじか?」

兄「」シーン

妹「うっそだろ......」

妹「えっ...えっ...うそでしょ!!?ねぇ!」

妹「お兄ちゃん!お兄ちゃん!!」

兄「」シーン

妹「心臓が......動いてない......?」

妹「お兄ちゃん!......どうしたらいいの!?」

↓1

永眠

妹「...ごめんね」

妹「私がバカだった」

妹「なんの説明もないし、口も聞かなかったし......


妹「来世、逢えたらちゃんと説明するね」

妹「ごめんね」

キッチン

妹「さよなら」

グサ

兄「......」

兄「ハッ!」

兄「ふぅ、奥歯に挟んだ仮死薬に助けられたな。妹はどっかいったみたいだし」

兄「はぁ、息してないとのどかわくのな」

兄「水でも飲んで、妹の部屋を物色するかな」

キッチン

兄「......!?」

兄「妹!!?妹!!?」

兄「どうしたんだ!?なんで......」

兄「......そうか、妹は俺が好きだったんだ。だから俺が仮死薬で一時的に死んでいたことに気付かず、後追いを......」

兄「くそおおおお!!なぜだ!なぜだ妹よ!!」

兄「なんで死んでしまったんだ!!」

兄「せめて......せめて俺の分の包丁も出しておいてくれれば......」

兄「くそおおおおおおおおお!!」

兄「......あ、妹の抜いてさせばいいんだ」

兄「待ってろ!すぐ追いつくからな!!」

兄「グッバイ現世!」

三途の川

兄「ここが......三途の川か」

「ちゃうで」

兄「誰ですか?」

「しらん」

兄「そうですか、それじゃあ先をいそぐんで」


兄「クッ!これだけ探しても妹が見つからない」

兄「どんだけだだっぴろいんだ!設計を考えろ設計を!」

兄「くそ、妹......どこに......」

ゴソゴソ

兄「......これは!」

↓1

妹の靴下

どうなるんやこれ

エタるよ

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