十時愛梨「今日も明日もあさっても♪」 (27)

のんびりと書いていきます

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愛梨「フフンフーン、ランララ~ン♪」


チーンッ!


愛梨「あっ、できたできた~♪」

愛梨「よいしょっと...」

愛梨「ん~、いい匂い♪」

愛梨「これならきっとおいしいって言ってもらえそう♪」

P「......」カタカタ...



愛梨「Pさーんっ♪」


P「ん~?どうした?」カタカタ...


愛梨「パイを焼いたんですけど、食べませんか?」

P「おー、いい匂いだな」

愛梨「えへへ♪でしょ?だからいっしょに食べ...」

P「でもゴメンな?今少し忙しくて...」

愛梨「えぇ~!そんなぁ...」

P「これを終わらせたら食べるよ、先に食べてていいぞ」

愛梨「...いえ!Pさんが終わるまで待ってますっ」

P「別にそんなことしなくても...」

愛梨「ダメです、Pさんに食べてほしいんですから!」

P「うーん、じゃあちょっとだけ待っててくれ」

愛梨「はーいっ♪」

十時愛梨(18)
http://i.imgur.com/qfKMcVD.jpg
http://i.imgur.com/ZtPHPme.jpg

P「......」カタカタ...

P「えーっと、確かこのデータは...」

P「おっ、あったあった...」


P「.....」


愛梨「......」ジーッ


P(...視線を感じる)


愛梨「......」ウロウロ...


P(おっ、ウロウロしだした...)


愛梨「よいしょっと...」


P(おっ、ソファーに横になったか...)


愛梨「む~...」ゴロン


P(寝そべってこっちを見てる...)


愛梨「...はぁ」


P「......」


P「...ったくもう」ガタッ

愛梨「あっ、お仕事終わったんですか?」

P「いや、まだ終わってない、でもちょっと休憩する」

愛梨「あれ、いいんですか?終わらせなくて...」

P「そんなにじーっと見られて集中できるかーっ!」ワシャワシャ!

愛梨「うにゃ~ん!そんなにしたら髪の毛がめちゃくちゃにぃ~!」

P「先にパイを食べてから仕事に戻ることにする、冷めちゃうしな」

愛梨「はいっ、その方がいいと思います、パイはできたてが美味しいですからっ♪」

P「おう、その通りだな、でも食べる前に...」ワキワキ

愛梨「な、なんですか?」

P「仕事を邪魔されてさすがにムカッときたから...ちょっとだけ仕返しだ!」ムニムニ...

愛梨「ぷひゅ~...やめふぇ~...」

愛梨「むぅ~...」ブスー


P「愛梨...」

愛梨「んぅ~!んぅ~!」ギュウウウウウウ

P「痛い痛い...力強すぎだって、いい加減抱きつくのやめろ...動けないから...」

愛梨「Pさんはすぐに私のほっぺにいぢわるして、もう!」

P「それはほら、愛梨のほっぺが本当にぷにぷにでやわらかいから...」

愛梨「もうー!そんなこと言っても騙されませんからっ!」

P「わかったわかった、謝るから許してくれよ、俺が悪かった」

愛梨「本当に反省してますかぁ?」

P「してるしてる、心の底から反省してるぞ、だから早くパイを食べよう、なっ?」

愛梨「ん~...いやですっ♪」ギュッ

P「いやですって、こら愛梨...」

愛梨「えへへ、よく考えたらPさんとギューってするの久しぶりでしたっ」

P「確かにそうだけど、忙しかったんだから仕方が...」

愛梨「Pさん、私怒ってるんですよ?Pさんがすぐに私のほっぺをいじるから♪」

P「だから謝ったじゃ...」

愛梨「ダーメ♪バツとしてもっとギューってさせてください」ギュウウウウウ

P「ああもう...ほら、せっかくのパイが冷めちゃうぞ?いいのか?」

愛梨「うーん、それは困りますねぇ...」

P「だろ?だったら離しなさい」

愛梨「はーい、じゃあ今切りますから待っててくださいね♪」

P「おう、頼むよ」

愛梨「食べたらまたギューですからね?ギュー♪」

P「はいはい...」

P「あーむっ」パクッ


P「うむ...んむ...うん、うまい!」

愛梨「えへへ、よかったぁ♪」

P「さすが愛梨だ、焼き加減も甘さもちょうどよくて...最高だ」

愛梨「ふふっ、Pさんに褒められた♡」

P「ケーキ作りも前から上手だったけどパイ作りもだいぶ上達したな」

愛梨「事務所にオーブンが置かれてからかな子ちゃんと特訓したんですっ、レパートリー増やしたくって♪」

P「なるほど、勉強熱心だな愛梨は」

愛梨「はいっ、Pさんにも気に入ってもらえたみたいでなによりですっ」

P「あむっ、それにしても本当に美味いな...」

愛梨「えへへ、Pさんの好みの味はちゃーんと覚えてますから♪」

P「なるほどな、そういえば愛梨は食べないのか?」

愛梨「えっ、私も食べていいんですか?」

P「いいもなにも愛梨が焼いたんだから、食べちゃダメってことはないだろ」

愛梨「でもPさんのために...」

P「これはひとりで食べるにはさすがに多すぎるよ、だから愛梨も食べるの手伝ってくれ、頼むよ」

愛梨「Pさんがそう言うなら...私もいただいちゃいます♪」

P「ああ、一緒に食べよう」

愛梨「えへへ、失礼しますっ!」ポスッ

P「...なんで俺の膝に座るの?」

愛梨「ここが一番落ち着いて食べられるんですっ」

P「そうなのか?」

愛梨「そうですよ、Pさんとくっついてるととーっても安心できるんですっ」

P「へぇー...まあ愛梨がいいならいいけど」

愛梨「Pさん、あーんっ♪」

P「あーん」パクッ

愛梨「美味しいですか?」

P「おう、とってもな」

愛梨「んふふ~、やったぁ♪」ギュッ

P「うおっと、今日の愛梨はいつにも増してくっついてくるな」

愛梨「さっきも言ったじゃないですか、最近忙しかった分だけ今日はいーっぱいギューするんですっ♪」

P「甘えん坊だな、お前は...」

愛梨「そうですっ、愛梨は寂しがりだからほっといちゃダメなんですからね?」

P「知ってるよ、まったく...ちょっとは成長したと思ってたけど寂しがりなところだけは一向に成長しないな」

愛梨「えへへ、ゴメンなさい♪」

P「まっ、その方が愛梨らしくていいかもしれないけど」ナデナデ

愛梨「ふふふっ」

P「ほれ愛梨、あーんしろ」

愛梨「あーんっ♪」パクッ

P「おいしいだろ?」

愛梨「んふふふ、おいひぃ♪」

P「そうかそうか」


P「...はぁ」

愛梨「あれ、どうしたんですか?溜息なんてついて...」

P「んっ?いや、別に...」

愛梨「あっ、もしかしてお仕事で失敗しちゃったとか?」

P「違う違う、そうじゃな...」


ギュッ


P「もがっ!」

愛梨「よしよし、落ち込まないでください、愛梨が慰めてあげますから...」ナデナデ

P「ちょっ...あい...くるし...」

愛梨「いつもは私が助けてもらってばっかりですけど...」

愛梨「こういう時くらいは私がPさんのために何かしてあげないと...」

愛梨「だからPさん、遠慮しないで辛いことは全部私に吐き出して...」

P「...ぷはっ!ちょっ...違うって愛梨っ!」

愛梨「ちがう?」

P「はぁ...はぁ...別に落ち込んでたわけじゃない、早とちりするな」

愛梨「でもPさんが溜息を...」

P「あれは溜息じゃない、ちょっと安心したから一息ついてただけだ」

愛梨「安心?」

P「そうだ、なんかこう...癒されるなぁと思ってさ」

愛梨「どういうことですか?」

P「うーん...ほら、最近俺も愛梨も少し忙しかっただろ」

愛梨「そうですね、そのせいでPさんとあんまりいっしょにいられなくって...」

P「そうだ、だから少し、ほんのすこーしだけど...なんだか疲れてきててな」

愛梨「Pさん...」

P「でも愛梨が美味しそうにパイを食べて、笑ってるのを見たら...なんだか少しだけ楽になったんだ」

愛梨「ただパイを食べてただけなのにですかぁ?」

P「ああ、それだけでいいんだ」

愛梨「うーん、そうなのかなぁ...」

P「愛梨...」ナデナデ

愛梨「んんっ...」

P「愛梨はな、傍にいてくれるだけでいいんだ」

P「なにか特別なことをしてくれなくても、笑っていてくれるだけで、俺は嬉しくなるんだよ」

愛梨「笑ってるだけ?」

P「そう、楽しそうに仕事をしてる時とか、他のアイドルたちと笑いながら話してたりだとか...」

P「あとは今みたいに美味しそうにお菓子を食べてる時の愛梨はとってもいい笑顔をしてる」

P「疲れてても愛梨のそういう幸せそうな顔を見てると、なんだか自然と元気になってくるんだ、気持ちがリフレッシュするっていうのかな」

愛梨「そうなんですかぁ、私が笑ってるだけでPさんにそんな気持ちになってもらえてたなんて知りませんでしたっ」

P「それはそうさ、俺が勝手に癒されてただけなんだから知らなくて当たり前だって」

愛梨「えへへ、最近ビジュアルレッスンをがんばったからその効果が出てきたのかもしれませんね♪」

P「そうかもなぁ、まあ愛梨は初めて会った時から笑顔が可愛かったもんな」

愛梨「そうですか?」

P「おう、ちょっと天然だけど、ニコニコしてすごく可愛い子だと思ったよ」

愛梨「えへへ...そんなぁ♪」

P「まあ、実際にはちょっとどころじゃなくて結構なレベルで天然だったけどな...」

愛梨「もうー!ひどいですよぉ!」

P「だって本当の事だろ、今までずいぶんと苦労させられたもんだ...」

愛梨「むぅぅ...」プクー

P「...でも、いっしょに仕事をしてわかったのは初めて会った時よりずっと素直ないい子だったってことだ」

P「レッスンも仕事も一生懸命だし、美味しいケーキを作ってくれるし...」

P「なにより、いつも俺の傍にいて俺を元気にしてくれる...」

P「疲れてる時でも愛梨がニコニコしてるのを見ると、よし!愛梨の笑顔のために今日も頑張るぞ!ってなるんだ」

愛梨「Pさん...」



P「ありがとな愛梨、お前が思ってる以上に俺は愛梨の笑顔に助けられてるんだぞ?」

愛梨「......」


P「愛梨...?」


ギュッ


P「うわっ!」

愛梨「えへへ~♪」ギュウウウウウウ

P「こら愛梨...」

愛梨「Pさん、Pさん、Pさん~♪」ギュウウウウウウ

P「はいはい、なんだ?」

愛梨「えへへ、私とーっても幸せです、Pさんにそこまで言ってもらえるなんて...」

P「嬉しそうだな」

愛梨「もちろんですよっ」

P「うむ、愛梨が嬉しそうなのはいいことだ」

愛梨「ほらほらPさん、もっと私の笑顔を見てください!もっと近くですよっ!」

P「こーら、顔が近すぎる、その手には乗らないぞ」

愛梨「てへっ、バレちゃった♪」

P「こいつめ、チョップ」ベシッ

愛梨「あいたっ、えへへへっ♪」

愛梨「...ねえPさん?」

P「なんだ?」

愛梨「ありがとうございます、Pさんにそう言ってもらえて...私、とっても嬉しいですよ♪」

P「おう、どういたしまして」

愛梨「えへへ、でもこれだけは覚えておいてくださいね?」

P「なにをだ?」

愛梨「私がいつも笑っていられるのは、Pさんが傍にいてくれるからなんです」

愛梨「ドジで天然な私の手をPさんが引いてくれるから、私は安心して笑っていられるんです」

P「...そうか」

愛梨「それで...何が言いたいかっていうと...つまり...」

P「つまり?」

愛梨「えーっと...つまりですね!私が笑顔になるためにはPさんがいなくちゃダメなんです!」

愛梨「もしPさんがいなくなったら、私きっと泣いちゃうから笑顔じゃいられません...」

愛梨「だからPさん、これからもずーっと愛梨の傍にいて、離れないでくださいっ♪」

P「ずーっとか?」

愛梨「はい、ずーっとです♪ずっといっしょにいてくださいっ!」

P「ったく...甘えんぼめ...」ナデナデ

愛梨「えへへ♪」

P「でも、愛梨に泣かれるのはいやだなぁ」

愛梨「ふふっ、Pさんがいないとわんわん泣いちゃいますよっ」

P「まったく...」

P「...しょうがない、じゃあ愛梨が泣かないように見とかなくちゃな」

愛梨「はいっ♪愛梨の一番近くで見ててくださいっ」

P「ああ、見させてもらうよ、愛梨の笑顔をな」

愛梨「えへへ♪あっ、でもぉ...」

P「なんだ?」

愛梨「Pさんって私の笑顔が好きって言うわりには、しょっちゅう私にいぢわるしますよね?ほっぺ引っ張ったりとか...」

P「そ、それはだな...ほら、好きな子はいぢめたくなるっていうか、男にはそういう心理があるっていうか...」

愛梨「ふーん...あっ、でもそれだとPさんは私のこと好きってことですかぁ?」

P「えっ?まあ、そりゃ...」

愛梨「えへへ~、そうなんですかぁ♪」

P「うぅぅ...」

愛梨「Pさん...♡」ズイッ

P「な、なんだよ?」

愛梨「私、Pさんが私のことを『大好き』だって言ってくれたら、もーっと笑顔になれますよっ♪」

P「そ、そうか?」

愛梨「そうですよ~...だ・か・ら、ほら♪」

P「困った奴め...」

P「...オホン」


P「...愛梨、好きだぞ」


愛梨「...はいっ♡」


ズイッ


P「お、おいちょっと愛梨...顔近すぎ...」

愛梨「いいじゃないですか~、一回だけです、ちょっとチュッてするだけですから...」

P「でもここ事務所だし...」

愛梨「してくれないと泣いちゃいますよ~?」

P「それは卑怯だろ...」

P「...ったく」


ギュッ


愛梨「Pさん...」

P「愛梨...」


コンコンッ



P・愛梨「っ!?」ビクッ!

ちひろ「失礼しますプロデューサーさん、ちょっとよろしいですか?」


P「やばっ、ちひろさんだ...」

愛梨「むぅぅ~...こんな時に...」

P「愛梨、離れろ」

愛梨「でもぉ...」

P「いいから離れろ、こんなとこ見られたらまずい!」

愛梨「むぅぅ...ちゅ~!」ググググ...

P「こーら愛梨!」


ちひろ「プロデューサーさん?どうかしました?お忙しいですか?」


P「いえ!なんでもないです!どうぞお入りください!」


ガチャッ


ちひろ「失礼します、頼まれてた書類を...あら、愛梨ちゃんもいたんですか?」

P「え、ええまあ...」


愛梨「はぁ~...」ショボーン

ちひろ「どうしたんですか?なんだか元気ないみたいですけど...」

P「た、多分疲れてるんじゃないですか?ここのところ忙しかったですし...」

ちひろ「あー、確かに...あっ、このアップルパイ愛梨ちゃんが焼いたんですか?」

P「ええ、そうです」

ちひろ「美味しそうですねぇ...私もいただいちゃっていいですか?」

P「あぁ、どうぞどうぞ、食べちゃってください」

ちひろ「ありがとうございますっ、じゃあちょっとお茶淹れてきますね♪」ガチャッ

P「ふぃ~、ヤバかった...」


愛梨「むぅぅ~...」


P「こら愛梨、いつまでもしょげてないで元気出せ」

愛梨「せっかくいい雰囲気だったのに...」

P「まったく...ほら、こっち向け」

愛梨「えっ?なんです...んむっ!?」

P「んっ...」

愛梨「んっ...んむっ...」


愛梨「...んっ♡」ギュッ


P「...ぷはっ」

愛梨「あふっ...」

P「...元気出たか?」

愛梨「...はいっ♡」

P「ならよかった、ほらおいで、ちひろさんも来るからいっしょにアップルパイ食べよう」

愛梨「えへへ、はいっ♪」

P「うん、いい笑顔だ」

愛梨「ふふっ、Pさんのおかげですっ、今とーっても幸せですよっ」

P「そっか、愛梨が幸せならなによりだ」

愛梨「えへへ、Pさん♪」

P「なんだ?」


チュッ


愛梨「えへへ、おかえしです♡」

P「こいつめ、不意打ちは汚いぞ?」

愛梨「女の子はときどきズルいんですよっ♪」

P「まったく...」

愛梨「ふふっ、ねえPさん?」

P「今度はなんだ?」

愛梨「やっぱり私、Pさんの傍が一番好きですっ」

愛梨「優しくてあったかくって、いつも私を笑顔にしてくれるPさんが大好きっ♪」

愛梨「だからPさん、今日も明日もあさっても...」



愛梨「愛梨の笑顔、一番近くで見ててくださいねっ♪」



おわり

駄文失礼しました~
あ”ぁ”~ カップオブラブ愛梨可愛すぎるんじゃあ~
久々の愛梨でしたけどあんまりイチャイチャさせらなかったのでちょい残念
SSA行きたかったなぁ...
ではまた~

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