逸見エリカ「隊長怖い」 (65)

エリカ「・・・・・・」

エリカ「」チラ





黒森峰生徒A「ねぇねぇ、今日食堂行こうよ!」

黒森峰生徒B「あ~、私何にしよっかなぁ~?」

黒森峰生徒C「今日は春雨スープが大盛りの日だね!」





エリカ「・・・・・・」

エリカ「・・・はぁ」ガタ



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エリカ「今日はお昼、どこで食べようかしら・・・」

エリカ「(教室? あんな騒がしいところ、誰が・・・!)」

エリカ「(食堂? 冗談じゃないわ!)」

エリカ「(本っ当、みんな群れたがるのね!)」

エリカ「(女としてどうかと思うわ!)」

エリカ「・・・・・・」

エリカ「・・・でも、みんな楽しそうね」

エリカ「友達があんなにいるだなんて・・・」

エリカ「(それに引き替え、私って・・・)」

エリカ「(私って、本当に友達がいないのね・・・)」

エリカ「(で、でも! 私は隊長にずっとついていくために頑張ったんじゃない!)」

エリカ「(友達なんて作っている暇さえなかったのよ!)」

エリカ「(仕方がないことなのよ・・・!)」

エリカ「・・・・・・」

エリカ「・・・・・・・・・」ジワ










まほ「エリカ」





エリカ「た、隊長!?」ビク

まほ「こんな廊下で何を俯いているんだ?」

エリカ「い、いえ! 何でもないんです・・・」

まほ「? 体調でも優れないのか?」

エリカ「い、いえ、違うんです!」

まほ「・・・そうか」

まほ「(・・・・・・)」

まほ「・・・ところでエリカ」

まほ「昼食は済ませたのか?」

エリカ「え? いえ、まだですが・・・」

まほ「それならば私と一緒にどうだ?」

まほ「実は私もまだなんだ」

エリカ「え!? た、隊長とですか!?」

まほ「嫌か? 1人で済ますよりは2人の方が良いと思ったんだが」

エリカ「そ、そんなことはないです! 是非!ご一緒させて下さい!」

まほ「わかった」ニコ

エリカ「(やったわ! 隊長と一緒にお昼がとれるなんて!)」


―― 食堂 ――


まほ「・・・そうか、お前にも色々あるんだな」

エリカ「い、いえ、このくらい・・・」

まほ「いや、話してもらって良かった」

まほ「お前とは戦車道のこと以外では中々話すことがなかったからな」

まほ「私も今は色々考えが変わったところもあるんだ」

まほ「そう固くならなくても良いんだぞ?」

エリカ「きょ、恐縮です」

まほ「・・・すまないな、今まで気づいてあげられなくて」

まほ「上に立っているというのに、お前の気持ちもわからなかったとは・・・」

エリカ「良いんですよ! 私のことなんて!」

まほ「・・・・・・」

まほ「・・・私もな」

まほ「クラスでは浮いている存在なのかもしれないな」

エリカ「た、隊長がですか・・・?」

まほ「あぁ、どうやら私の雰囲気が怖いやら絡みにくいらしい」

まほ「西住流は固過ぎるのかもしれないな」

エリカ「な、なんてクラスメイトなの・・・!?」

エリカ「隊長! そんな奴ら私が・・・!」バン

まほ「待て、そう熱くなるな」

まほ「私は左程気にはしていない」

まほ「仕方がないことだ、全ては自己責任によるものなのかもしれない」

エリカ「そ、そんな・・・!」

まほ「だがエリカ、何もお前1人だけが似たような境遇に立たされているわけではない」

まほ「私も同じようなものだ」

まほ「エリカ、私はな? こういうのは」

まほ「自ら行動してまで手に入れるものではないような気がするんだ」

まほ「待てば海路の日和あり、これに尽きると思うんだ」

まほ「どれほど頑張って行動したり考えても、上手くいかないときはあるんだ」

まほ「待つのも鍛錬と考えてみてはどうだ?」

エリカ「隊長・・・!」ウル

まほ「・・・西住流らしくはないな」

まほ「これもみほの影響かもしれないな・・・」ボソ

まほ「どうだエリカ、もう少し様子を見てはどうだろうか」

まほ「大丈夫だエリカ、私がついている」ニコ

エリカ「隊長・・・!///」





ネェネェ、ナニアレー?

フクタイチョウジャン、メズラシイー

イツモヒトリナノニネー

タイチョウニハゲマサレテンジャナイ?www

ミwwジwwwメwwww





まほ「・・・・・・」

エリカ「・・・? 隊長? どうしましたか?」

まほ「・・・いや、何でもない」

エリカ「?」










「(・・・・・・)」

「(・・・・・・・・・)」





―― 放課後  倉庫 ――


エリカ「・・・え? 早退?」

黒森峰生徒D「はい、急に気分が優れなくなったようで・・・」

エリカ「はぁ・・・まったく、少しは根性ってものがないのかしら」

エリカ「まぁ良いわ、編成を少し変えるから貴女は準備していて」

黒森峰生徒D「はい!」

エリカ「(急に3人も? あんなに元気だったのに・・・)」

エリカ「(食当たりかしら?)」

エリカ「(おかしなこともあるものね・・・)」

まほ「・・・・・・」


―― 黒森峰女学園生徒寮  自室 ――


エリカ「(ふふ・・・それにしても、今日は良い1日だったわ)」

エリカ「(隊長との距離が縮まって)」

エリカ「(普段からあまり相手にされてなかったから不安だったけど)」

エリカ「(とんだ取り越し苦労だったわね)」

エリカ「ふふふ・・・」カチカチ

エリカ「・・・・・・」カチカチ

エリカ「」カチ

エリカ「・・・!」カチカチッ

エリカ「」カチカチカチ

エリカ「・・・・・・」カチカチ

エリカ「・・・///」ゴソ

エリカ「・・・ん///」ゴソゴソ

エリカ「・・・ふ・・・んっ・・・///」ゴソゴソ










携帯『』ピリリリリリリッ!!





エリカ「!!」ビクッ

エリカ「ゲフンゲフン! こんな良いときに一体誰よ・・・!」バッバッ フキフキ





☎ みほ





エリカ「え? 副隊長・・・?」

エリカ「・・・・・・」

エリカ「・・・もしもし?」

みほ『あ、逸見・・・さん? その・・・久しぶり』

エリカ「え、えぇ・・・」

エリカ「・・・いきなり電話なんて掛けてきて何?」

みほ『あ・・・ゴメンね?』

みほ『もう黒森峰の生徒でもないのに、図々しいよね・・・』

みほ『逸見さん、元気にしてるかなって』

みほ『色々試合もあって、少しでもお互いの距離が近づいていたら良いなって』

みほ『それで少し掛けてみたんだけど・・・迷惑だったよね?』

みほ『ゴメンね? すぐ切るから・・・・・・』

エリカ「ちょちょちょちょままま待ちなさいよ!」

エリカ「(ただでさえ誰にも相手にされていないんだから)寂しいじゃない!」

みほ『えっ!?』

エリカ「・・・・・・」

エリカ「・・・い、今のは忘れて///」

みほ『う、うん』










「(・・・・・・)」





―― 翌日 ――


エリカ「(昨日は不思議な日だったわね)」

エリカ「(隊長に続いて副隊長まで・・・)」

エリカ「(・・・って、昨日呼び方を戻す約束したんだっけ)」

エリカ「(みほも酔狂ね・・・なんで今更・・・)」

エリカ「(まぁ、前よりは険悪なムードではなくなったわね)」

エリカ「(本当、西住流は色々長けているわね)」










まほ「エリカ」





エリカ「あ、隊長」

まほ「昨日よりは随分と表情が柔らかくなったな」

まほ「良いことだ」ニコ

エリカ「そ、そうですか?」

まほ「みほから聞いたよ、少しだけお前との関係を改善できたとか」

エリカ「ま、まぁ・・・」

まほ「嬉しそうにしていたぞ? 良かったじゃないか」

エリカ「そうですね」

まほ「どうだ、今日は練習が終わった後に喫茶店にでも寄らないか?」

エリカ「え!? 良いんですか!?」

まほ「たまには息抜きも必要だろ?」

まほ「私だって年頃だ、甘いものくらいは食べる」

エリカ「はい! 喜んで!」

エリカ「(やった! どんどん運が上がっていくわ!)」

まほ「・・・・・・」





まほ「あぁ」

まほ「そうだ」

まほ「エリカ」





エリカ「何ですか?」

まほ「何か部屋の中の物で」

まほ「不足しているものはないか?」

まほ「例えば」

まほ「ティッシュ・・・とか」

エリカ「!?///」

エリカ「(そ、そういえばあの後結局・・・///)」

エリカ「そ、そうですね、そういえば丁度切らしたところなんですよ」

エリカ「でも突然何故そんなことを・・・?」

まほ「いや」

まほ「私も昨日切らしてしまってな」

まほ「なんとなく」

まほ「なんとなく、お前もかなと思ったんだ」

エリカ「は、はぁ・・・?」

まほ「あぁ」

まほ「なんとなく、だ」

まほ「帰りには忘れずに買いに行こうか」ニコ

エリカ「は、はい」

エリカ「(偶然ってあるものね・・・何となくお揃いで嬉しいかも)」ニヤ

まほ「・・・なぁ、エリカ」

まほ「この2日で少しは変わったとは思わないか?」

エリカ「?」

まほ「お前とともに戦車道を楽しむのも良いが」

まほ「こういう、まったりとした時間を過ごすのも悪くない」

まほ「そう思わないか?」

エリカ「わ、私は隊長と共にいられるのなら、どんな時も幸せです!」

まほ「ふふ・・・そうか」

まほ「これも、みほのおかげかもしれないな」

まほ「私もお前も、再度みほを介すことによって」

まほ「少しずつ、モノの見方が変わってきたのかもしれない」

まほ「以前の私達は、根拠のない焦りに囚われていたのかもしれないな」

まほ「妙に意地を張って、お前は完全勝利主義に」

まほ「そして私は寡黙になり過ぎた」

まほ「だからこそ、お前と私は指揮官と副官の関係でしかなかったのかもしれない」

エリカ「隊長・・・」

まほ「それは今も変わらないかもしれないが」

まほ「私達はまだ社会人ではなく、子供だ」

まほ「軍人でもないんだ、そう固くならなくても良いはずだ」

まほ「なぁ、エリカ」ギュ

エリカ「!?///」ビクッ

エリカ「た、隊長!?(手! おてて! に、握られた!)///」

まほ「私達は本来、もっと分かり合えるはずだ」

まほ「これからも少しずつ、少しずつで良い」

まほ「より過ごしやすい学園生活にしていかないか?」

エリカ「ひゃ、ひゃい!///」

まほ「」ニコ

まほ「・・・そうだな」

まほ「まだみほがこの学園にいた頃のような」

まほ「温かいものになってくれると良いな・・・」

エリカ「(きゅ、急にどうしたのよ隊長は! 何よこの奇跡は!///)」

エリカ「(あ、明日は絶対に空から大量のMP40が降ってくるわ!)」

エリカ「(そうに違いないわ!)」

エリカ「えへへ・・・///」ニヤニヤ

まほ「」ニコ

「ふふ・・・可愛いな・・・」

写真『』

「これも・・・これも・・・」

写真『』

「綺麗な顔だ・・・冷たい瞳が良い・・・」

写真『』

「エリカ・・・エリカ・・・っ!」

「あっ・・・あ・・・!///」










――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




エリカ「(あれからしばらく経って、私も随分と気が楽になったわね)」

エリカ「(以前よりも隊長と一緒に過ごすことが多くなったし)」

エリカ「(みほともすっかり連絡を取るようになったわね)」

エリカ「あれ・・・? 今、私楽しい・・・?」

エリカ「(ふふ・・・! 苦労した甲斐があったわ!)」

エリカ「(人生辛いことばかりじゃないのよ!)」

エリカ「(逸見家の呪いだなんてくだらないわね!)」

エリカ「(今日は少し早めに行って戦車の整備しよ♪)」

エリカ「・・・?」

エリカ「(誰かいる・・・?)」スッ

まほ「・・・ほぉ? もう嫌・・・か」

まほ「私が何も言わずとも、あれだけエリカをからかっていた人間が」

まほ「もう嫌だ・・・と?」

黒森峰生徒A「うっ・・・ぐすっ・・・ず、ずい゛ま゛ぜん゛」グス

まほ「随分と勝手だな? ん?」グイッ

黒森峰生徒A「うっ・・・!」

黒森峰生徒B「すいません! もう許して下さい!」ポロポロ

黒森峰生徒C「」ガタガタ

まほ「別に私の許しを貰う必要などないだろう?」

まほ「お前達は楽しんでしている、そうだろう?」

黒森峰生徒A「ち、違いまs」

まほ「ふんっ!!」ゴッ

黒森峰生徒A「え゛ぇ゛っ!?」ガク

黒森峰生徒B「ひっ!?」

まほ「はは・・・随分と歪んだ顔をしている」

まほ「見れば見るほど気に食わない面だ」

まほ「自分達が1度でもやろうと思ったことは」

まほ「最後までやらなくては意味がないだろう?」

まほ「ん? 違うのか?」グイッ

黒森峰生徒A「うぅ・・・っ!」ポロポロ

まほ「お前達は私の言うことを聞いていれば良いんだ」

まほ「これでエリカは私に意識を集中させてくれる」

まほ「エリカはな? お前達と違って繊細な娘なんだ」

まほ「隊長の命令は絶対だぞ?」ニヤ










エリカ「!!!!」




エリカ「(え・・・? え!?)」

エリカ「(ウ、ウソよ・・・こんなのウソよ!)」

エリカ「(あ、あんなに優しい隊長がこんな悍ましいこと・・・!?)」

エリカ「(だ、だってあんなに親身になってくれたじゃない!)」

エリカ「(今までのアレはウソだったと言うの・・・?)」

エリカ「(私を騙していたと言うの・・・?)」

エリカ「(ウソよ!!)」

エリカ「(これは幻覚だわ! そうよ! そうに違いないわ!)」

エリカ「うっ・・・おぇっ・・・!」

エリカ「(気分が悪いわ・・・ほ、保健室に・・・!)」フラッ










まほ「 エ リ カ 」





エリカ「ひっ!?」

まほ「どうしたんだ」

まほ「顔色が」

まほ「真っ青じゃないか」

まほ「気分が」

まほ「優れないのか?」

エリカ「あ、あの・・・!」ガクガク

まほ「これは大変だ」

まほ「私が」

まほ「保健室まで」

まほ「連れて行ってやろう」ニコ

まほ「さぁ、行こうか」スッ





エリカ「さ、触らないでっ!!」バッ





まほ「・・・・・・」

エリカ「あ・・・」

まほ「・・・そうか」

まほ「見たん・・・だな?」

エリカ「あ、あの・・・」

まほ「・・・・・・」

まほ「・・・ふふ」ニコ

まほ「そうか、見たのか」

まほ「そうか」

まほ「そうか・・・」ニコニコ

まほ「」グイッ

エリカ「あっ!? ちょっ、は、離して・・・っ!」フラッ

エリカ「(め、めまいがして・・・!)」


―― 保健室 ――


まほ「」ドン

エリカ「きゃっ!?」バサ

まほ「ふふ・・・!」グイッ

エリカ「え!? い、嫌っ!」

まほ「何が嫌なものか」

まほ「お前と私の仲じゃないか」

まほ「今更私の本性を知ったところで何だと言うんだ?」

まほ「私はずっと、ずっとお前を見てきた」

まほ「お前だけを見続けてきたんだ」

まほ「お前も少なからずこういうことを期待していたんだろう?」

まほ「ん・・・」チュ

エリカ「ひうぅっ!?///」ビクッ

まほ「想像以上に可愛らしい反応だな」

まほ「正に生娘のようだ・・・」

まほ「これは楽しめそうだな・・・?」ニコ

エリカ「た、隊長・・・! やめて下さい・・・!」グス

エリカ「やめて下さい・・・! うぅ・・・っ!」ポロポロ

まほ「・・・・・・」

まほ「・・・エリカ」

まほ「どうして泣くんだ?」

エリカ「た、隊長は・・・以前の隊長は・・・」

エリカ「厳しくて凛々しいながらも・・・」

エリカ「みんなに対する優しさがありました・・・!」

エリカ「でも今は・・・今はまるで鬼です!」

エリカ「あんなことをされてまで隊長と仲良くなんてなりたくない!」

エリカ「隊長は本当に変わってしまいました!」

エリカ「でも・・・でも・・・! そんな隊長の・・・!」

エリカ「甘い言葉に籠絡された自分も許せない・・・っ!」ポロポロ

まほ「・・・っ!」

エリカ「っ!」ダッ

まほ「・・・・・・」

まほ「・・・エリカ」

まほ「お前は・・・お前はどうしてもわかってくれないのか」

まほ「こんなにもお前を思っているというのに」

まほ「どうしてもわかってくれないのか・・・」

まほ「エリカ・・・」

まほ「・・・・・・」

まほ「・・・・・・・・・」










まほ「」スッ

まほ「・・・・・・もしもし」

まほ「みほ」

まほ「私だ、まほだ」

まほ「悪いんだがな?」





まほ「 頼 み が あ る ん だ 」





―― 3日後 ――


エリカ「・・・・・・」

エリカ「・・・はぁ」

エリカ「(結局木金と学校を休んで、休みに入ってしまったわね・・・)」

エリカ「(隊長・・・)」

エリカ「(来週からどんな顔をして会えば良いのか・・・)」

エリカ「きっと・・・きっと、話し合えば何とかなるはずだわ」

エリカ「隊長だって、きっと元の隊長に戻ってくれる」

エリカ「うん・・・そうよね?」

エリカ「」チラ

時計『』

エリカ「2時・・・明日もどうせ休みだし、少しくらいなら・・・」カチカチ










ドドドドドドドドドドドドドドドド・・・・・・





エリカ「!?」





エリカ「な、何の音!?」

エリカ「ちょっと! うるさいわy」ガラ









┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨










エリカ「」





ハイライト吸ってきますね

エリカ「ひいぃぃぃぃぃぃぃっ!?」

まほ『エリカ、こんばんは』

みほ『エリカさん久しぶりだね』

エリカ「み、みほ!?」

エリカ「隊長! これはどういうことですか!?」

まほ『どういうこと? お前を説得しに来たんだ』

まほ『どうやらお前はとんだ頑固頭らしいからな』

まほ『これを用意するのには手間がかかったぞ?』

エリカ「はあぁぁぁぁぁ!?」

みほ『エリカさん、ダメだよ?』

みほ『お姉ちゃんを泣かせたら・・・』

みほ『お姉ちゃん、すっごく悲しんだんだからね?』

みほ『お姉ちゃんと仲良くするのは良いけどさ』

みほ『どんな理由があろうと、辛く当たるのは酷いよね?』

エリカ「わ、私は何も悪いことは・・・!」

みほ『そうそう、私が転校した後もアレだったよね?』

みほ『ルクレールでのあの嫌味の件はね?』

みほ『実は今も根に持ってるんだよ?』

エリカ「!?」

みほ『エリカさんは思い込みが激しい一面があるから・・・』

みほ『でもね? そんなエリカさんも素敵だよ?』

みほ『そんな卑しいところ以上に、私もエリカさんが好きだから!』

みほ『お姉ちゃんと半分こにしてもらおうかな?』

みほ『私の親愛の証として、エリカさんにはボコになってもらうね?』

みほ『私の実家から一歩も外出られないようにボコボコにした後は』

みほ『優しく治療する、それを繰り返して逃げられなくしてあげるから!』

エリカ「ひっ!? ど、どうしちゃったのよみほ!」

まほ『ふふ・・・最愛の妹とともにエリカを手籠めにするのも良いな・・・』

まほ『あんな悲しい思いをさせた罰だ、少々甚振ってやる』

エリカ「ちょちょちょちょままま待っt」

みほ『行くよエリカさん!』

みほ『FEUER☆』カチ

RMK30 30mm『』ズガガガガガガガガ!!





窓『』ガシャーン

椅子『』バスバス

ワニ『』ビシビシ

PC『』パーッン





エリカ「ひいぃぃぃぃぃぃぃっ!?」ガバ




エリカ「ひっ!? ひっ・・・!?」チョロロロロ・・・

エリカ「いやあぁぁぁぁぁっ!!」ダッ

まほ『ほぉ? その歳で鬼ごっこか?』

まほ『良いだろう、西住流に逃逃がすという選択肢はない!』

まほ『ふんっ!』グイッ





┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨










エリカ「来ないでえぇぇぇぇぇぇっ!!」ポロポロ





みほ『エリカさん待ってー!』

みほ『ほらほらほらぁっ!』ズガガガガガガガガガ!!

エリカ「ひいぃぃぃぃぃっ!?」バッ

みほ『あれあれぇ~? 車の物陰なんかに隠れちゃって』

みほ『そんなことしても無駄だよ?』

みほ『すぐにばっちょ傘にしてあげるね!』

みほ『えーいっ!』ズガガガガガガガガガ!!





マイバッハ62S『』ガシャーン

アルテガGT『』ビジビシ

グンペルト・アポロ『』ドガァーン!!





エリカ「ひいぃぃぃっ!? マイバッハ壊すなんてみほのバカァァァァァァッ!!」ダッ

みほ『私はいすゞ・ビッグホーンが好きかな♪』ズガガガガガガ!!

エリカ「(と、とりあえず学校まで逃げなきゃ!)」


―― 倉庫 ――


エリカ「はぁはぁはぁはぁ・・・!!」ゼェゼェ

エリカ「あ、あの西住姉妹は間違いなくキチガイだわ!」

エリカ「な、なんで私がこんな目に・・・!」ポロポロ

エリカ「下着とパジャマ取り替えたい・・・お風呂入りたい・・・」グス

エリカ「スマホも撃たれちゃったし・・・何故かみんないないし・・・」

エリカ「こ、こうなったら何とかあのヘリを止めなきゃ・・・!」

エリカ「何か役に立ちそうな物は・・・!」ガサゴソ

エリカ「(戦車で逃げたら火達磨にされるわ・・・)」

エリカ「(砲撃で応戦しようにも、向こうの高度と機動性を考えたら・・・)」

エリカ「!!」

エリカ「こ、これは・・・」

みほ『お姉ちゃん、エリカさんこの倉庫に逃げたんじゃないかな?』

まほ『あぁ、そうに違いない』

まほ『エリカは1人にすると股を弄りだすほど碌なことをしないんだ』

エリカ「!?///」

まほ『みほ、少しエリカにプレゼントをしてやろうか』

みほ『うん!』

エリカ「(い、嫌な予感が・・・! に、逃げなきゃ!)」

エリカ「重いぃ・・・!」ダッ

みほ『エリカさん! 私達の思い、受け取ってぇ!』カチ

SNEB 68mm『』ボシュー










ズガアァァァァァァァァァァァァァン!!!!










エリカ「ひいぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?」ガクガク





エリカ「・・・結局倉庫から持ってこられたのは」

エリカ「救命索発射銃とパンツァーファウスト・・・」













エリカ「・・・・・・」

エリカ「・・・ヤルしか」

エリカ「 な い わ ね 」



―― 屋上 ――


まほ『ははっ、観念したのかエリカ?』

みほ『シュトゥッツ・スタッフェル式の蜂の巣作戦を開始してあげるね!』

エリカ「・・・・・・」

エリカ「・・・はっ!」パシュッ

ワイヤー『』ガキン

まほみほ『!?』ガクン

エリカ「えいっ!」ガコン

まほ『みほ! スキッドに何かが引っかかって身動きが・・・!』

みほ『卑しいよエリカさん!』

エリカ「隊長、みほ・・・」カチャ

エリカ「これで少しは頭でも冷やしなさい!!」ドンッ!!

110mm弾『』ボシュー





まほ『あ・・・あぁ・・・っ!?』

みほ『いやあぁぁぁぁぁぁぁっ!?』















エリカ「・・・・・・」

エリカ「終わった・・・のね・・・」

エリカ「・・・・・・」

エリカ「・・・うっ」グス

エリカ「どうして・・・? どうしてこんな惨い・・・!」

エリカ「うっ・・・うぅ・・・っ!」ポロポロ















まほ「酷いじゃないか、エリカ」





エリカ「!?」

みほ「はぁ・・・身体の半分が黒焦げだよ」プスプス

みほ「治るのに半日はかかるから大変なんだよ?」

エリカ「あ・・・あ・・・」ガタガタ

まほ「お前の愛情表現も激しいんだな、寧ろ興奮してきた」

まほ「では、ウチに帰ろうか・・・?」ニヤ

エリカ「」





エリカ「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」










ドス  ドゴォッ  バキッ  ガスガスガスッ  グキッ  ゴリゴリ  ガンッ





しばらくお待ち下さい













―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――





「えへへ・・・今日も可愛いね、エリカさん」

「頭の包帯がよく似合ってるよ!」

「ウン」

「エリカ、今日はお前の大好きなハンバーグを作ってやろう」

「ウン」

「ふふ・・・お前は決して1人なんかじゃないさ」

「私達がついている・・・そうだろう?」

「ウン」

「ワタシ」

「イマ、トッテモ」





「シアワセデス」










しほ「(ゴメンなさい・・・こうするしかなかったのです・・・)」

しほ「(私には娘達の愚行を阻止することができなかった・・・)」

しほ「(許して・・・許して・・・)」





TRUE END『幸せのカタチ』


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