【きんモザ】カレン「アヤペン先生の添削指導-真剣交際ゼミ小路講座-」 (29)

※きんいろモザイク短編

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1477205825

カレン「ハイハーイ!」


私、九条カレン! 甘いものが大好きな高校2年生デス!


カレン「一発芸やるデス!」

カレン「のりのつくだに~!」

<ドッ ワハハ


イギリスから留学に来て1年と半年

友達もいっぱいできて、楽しいスクールライフを送っていマス!

だけど……


穂乃花「カレンちゃん!」

カレン「!」

穂乃花「クッキー焼いてきたんだけど……食べる?」ニコッ

カレン「ホノカ……//」ドッキーン


最近、悩みがあるのデス

穂乃花「どうしたの、なんだか顔が赤いよ?」


この子はホノカ

クラスメートで友達なのデスが、面と向かって話すと顔が熱くなってしまうデス

1年生のときはそんなことなかったのに……


穂乃花「もしかして風邪でも引いたんじゃ……」

穂乃花「ちょっと、おでこくっつけるね?」

ピト

カレン「っ!!//」

穂乃花「うーん……少し、熱いような」

穂乃花「保健室、行く?」

カレン「い、イエ! 大丈夫デス!」

穂乃花「でも……」

カレン「元気すぎてオーバーヒートしてるだけデスから!」

穂乃花「ふふっ、カレンちゃんて面白いね」ニコ

カレン「……!」ドキドキ

カレン「それより、ホノカ……」

穂乃花「うん?」

カレン「次の週末なんデスけど……」

穂乃花「うん」

カレン「えーと、その」

カレン「あー」

穂乃花「どうしたの?」


キーンコーンカーンコーン


カレン「あ……」

カレン「や、やっぱりなんでもないデス!」

カレン「じゃあまた後で! Bye!」ソソクサ

穂乃花「……?」

~自宅~


カレン「はぁ……」

カレン「最近、ホノカとうまく話せないデス」

カレン「遊びに誘うのだって、前までは普通に言い出せてたのに……今はなんだか緊張しちゃいマス」

カレン「ケンカしたわけでも、何か気まずいことがあったわけでもないのに、どうしてなのか自分でもわかりマセン」

カレン「ホノカ……」


コンコン

カレンマム『ちょっとカレン、入るわよ』←英語

カレン『どうしたの?』

カレンマム『前の中間テスト、ひどい成績だったじゃない』

カレン『う、うん……』

カレン(勉強しようとしてもホノカのことがいつも心に浮かんできて、全然はかどらなかったデス……)

カレンマム『日本に留学させたのは、遊ばせるためじゃないのよ?』

カレン『それはわかってるよ』

カレンマム『じゃあなんであんな成績になるの?』

カレン『それは……』

カレンマム『次のテストでも同じような成績しかとれなかったら、日本の高校生らしく予備校に通わせるわよ』

カレン『予備校!? そ、そんな……』

カレン『嫌なら、ちゃんと勉強しなさい』

バタン

カレン「……」

カレン「うぅ……人間関係も勉強もうまくいきマセン……」

カレン「一体どうして……」


「それは……」

「『恋』のせいだよ!」


カレン「だ、誰デスか!?」

アリス「悩んでるみたいだね、カレン」バーンッ

カレン「アリス!」


この子はアリス・カータレット

私の幼なじみで親友デス

学校の成績も良くて、かわいくて、学校でも人気アゲアゲな女の子デス

カレン「な、何言ってるんデスか、アリス?」

カレン「ホノカはただの友達デスし、それに同じ女の子じゃないデスか」

アリス「甘いよ、カレン」

カレン「え」

アリス「高校生の多くは、友達同士でも恋愛に発展しちゃうんだよ!」


***********************

<先輩に聞きました!>

同性の友達に恋をしたことがある

│--YES 92%-------------------------│NO 8%│



※2016年9月高校生3017人のアンケートより

***********************


カレン「そ、そうだったのデスか……!」

カレン「私がホノカに恋をしていたなんて……」

アリス「よかったね、自分の気持ちに気づけて」

カレン「でも、だからと言ってどうすればいいのかわかりマセン」

カレン「ホノカは大事な友達デスし、急にアプローチしても向こうがびっくりするデショウし」

カレン「とりあえず、今の関係を保ったまま様子をみて……」

アリス「それも甘いよ!」

カレン「ど、どうして?」

アリス「だって、わたしたちはもう高校2年生だよ?」

アリス「来年になれば、みんな<<受験モードになって恋愛どころじゃなくなっちゃう>>よ」


**************************

Point!!

・受験生になってから想い人にアプローチをかける時間はない!


**************************


アリス「それに、仮に高3になってから付き合えたとしても、夏祭りは夏期講習で忙しい、クリスマスはセンター前でそれどころじゃない」

アリス「季節のイベントなんて何も楽しめないよ!」

カレン「た、確かに……」

カレン「ということは、クリスマスを一緒に過ごすのなら今年がラストチャンス……?」


***************************

Point その2!!

・恋を始めるなら高校2年生の秋からじゃないと間に合わない!


***************************

カレン「でも、あと2か月でホノカを落とすなんて無理デス!」

アリス「どうして?」

カレン「だって私、『次のテストで悪い点とったら予備校に通わせる』ってマムに言われてるデス!」

カレン「勉強も頑張りながらホノカにアプローチをかけるなんて私にはできマセンよー!」ウワアアア

アリス「大丈夫だよ!」

アリス「勉強と恋愛を両立させる、とっておきの方法があるんだよ!」

カレン「とっておきの方法……?」


       __________
    r´ ´\                \
    (    \  真剣交際ゼミ    \
     \     \              \
      \     \     小路講座   \
        \     \                 \
          \    \                 \
          \    \_________\

                \   r´=========r´
                 \ 《 三三三三三三三三三=
                ヽゝ==========ゝ


カレン「こ、これは……!?」

アリス「真剣交際ゼミ、だよ」

アリス「これがあったから、わたしはシノと付き合えたんだよ!」

カレン「アリスがシノをゲットできたのは、このおかげだったのデスか!」

アリス「わたしも少し前まではね、勉強と恋愛の両立が上手くできなかったんだよ」

アリス「シノに気に入ってもらえるにはどんな話題の会話をして、どんな風にふるまえばいいのか」

アリス「そんなことを色々と悩んで、時間だけが過ぎて行って」

アリス「それで勉強時間が圧迫されて、成績も伸び悩んだ時期があったよ……」

カレン「その通りデス!」

カレン「わたしも、ホノカとのメールになんて返したらいいかとか、どんなこと話そうとか悩みすぎて勉強が手につかなかったんデス!」

アリス「でもね、大丈夫」

アリス「この『真剣交際ゼミ 小路講座』なら、恋愛のテクニックが<<1日15分>>で身につくんだよ!」

カレン「たったのそれだけで!?」


***************************

Point!!

真剣交際ゼミ 小路講座 なら、

『たったの1日15分』で恋が上手くいく!


***************************

カレン「でも、本当に1日15分で恋のテクニックが身につくんデスか? なんだか眉唾デース」

アリス「ふふふ、それには秘密があるんだよ!」

カレン「どんなデスか?」

アリス「ずばり、『ニガテ』の狙い撃ち!」

カレン「うーん?」

アリス「ちょっとこれを見て、カレン」


-----------------------------------------

☆自分の『ニガテ』発見テスト☆



Q1 デート(あるいは待ち合わせ)にはどの時刻につく?

A.30分前 B.5分前 C.時間ちょうど D.遅刻してくる


Q2 彼女(彼氏)が他の異性といちゃついてるのを街中で発見してしまった!どうする?

A.見なかったことにする B.あとでそれとなく探りを入れる 
C.その場で問いただす D.右ストレートでぶっとばす 真っすぐいってぶっとばす


Q3 好きなラーメンの味は?
------------------------------------------


カレン「これは……?」

アリス「教材についてくるこの『ニガテ発見テスト』で、自分にとっての『恋愛のニガテ分野』がわかるんだよ!」

カレン「こんなので本当にわかるんデスかね……」

アリス「じゃあ、試しにカレンもやってみようよ!」

~10分後~


カレン「えーと、Q20 相手から『自分はMだ』とカミングアウトされたらどうする? デスか……」

カレン「Dの『さっそく跪かせ、足をなめさせる』っと」

アリス「全部終わったら、データ分析をしてみようね」

カレン「Dの点数が一番高くてAはBより3個以上多い……これデスね」


----------------------------------------------

<結果診断>

あなたのニガテ分野は………『ガマンすること』


好きなものは好き、嫌いなものは嫌い、とはっきり意見できるあなた。

その芯の通った性格が長所で、相手をリードするような恋愛が得意です。

表裏がなく人に好かれやすいタイプですが、気づかぬ間に敵をつくりやすいタイプでもあります。

恋愛の場においては、些細なことからすぐケンカになりやすく、そこからの破局につながりやすい危険性をはらんでいます。

特に優しくおっとりとしたタイプの人と付き合う場合は、知らず知らずのうちに相手にばかりガマンを強いていることが多く、

-----------------------------------------------


カレン「うーん……なかなか合ってる気がするデス」

カレン「なるほど、『ガマン』デスか……」

アリス「そのテストだけでも結構ためになったでしょ?」

アリス「実際に真剣交際ゼミを始めたら、その『ニガテ』に応じた中身の問題集が届くんだよ!」

カレン「それはすごいデス!」

アリス「『ニガテ』をピンポントで狙い撃ちするから、短時間でも効果が出てくるんだよ!」


****************************

Point!!

真剣交際ゼミ 小路講座では、

『ニガテ』を徹底的に洗い出し、集中的につぶす!

だから、短時間でも結果が出る!

****************************

カレン「ちなみに、アリスに届いた問題集はどんなのデスか?」

アリス「わたしのは、これだよ」


-----------------------------------------------


Lesson1 ~恋愛相手に依存しないために~


☆-重要!---------------------------☆

・愛も度を過ぎると相手への負担になる

・恋は盲目、されど耳を傾けることまで放棄するな

☆----------------------------------☆


<要点Check!>

・恋人とクラスが離れたときのセリフとして最も適切なものを選べ

A.日本とイギリスの距離に比べれば、教室の距離なんて近いものですよ!
B.デモ シノ イナイ……

-------------------------------------------------


カレン「オー、重要なところが分かりやすくまとめてあって効率よく勉強できそうデス!」

アリス「でしょ?」

カレン「でも、問題集だけで恋愛テクがちゃんと身につくんデショウか?」

アリス「と言うと?」

カレン「恋愛するときって、『言葉選び』がとても大事になるシーンが多いと思うんデス」

カレン「メールだとか、デート中の会話だとか、告白の言葉だとか……」

カレン「そういう『言葉選び』のセンスって、問題集だけで得るのは難しいのデハ?」

アリス「うん、そうなんだよね……」

アリス「問題集を使った自己採点だと、どうしてもその辺が難しいところだよね」

アリス「でもね、実は真剣交際ゼミの一番のすごいところがそこにあるんだよ」

アリス「そう、『アヤペン先生の添削指導』がね!」

カレン「『アヤペン先生の添削指導』!?」

アリス「これを見て」

-------------------------------------------

☆~~~☆アヤペン先生の添削問題 2016年11月号☆~~~~~☆

Q1
デート当日、あなたが目を覚ますとすでに待ち合わせ5分前の時刻になっていました。
どう急ごうとも遅刻は確定です。
あなたは急いで恋人にメールを送りました。
どんな文面のメールでしょうか?



Q2
あなたには今、片思いをしている人がいます。
今のところその人とは友達ですが、相手はあなたのことを恋愛対象だとは全く思っていない様子。
ある日、その人に元気がないのを偶然見かけたあなた。
聞けば、付き合っていた恋人に振られてしまったとのこと。
さて、何といって慰めますか?


Q3
好きなラーメンの味は?
-------------------------------------------


カレン「これは?」

アリス「この問題を解いて提出すると、数々の恋愛小説を読破した恋愛のプロ、『アヤペン先生』が添削してくれるんだよ!」

カレン「記述問題の添削までやってくれるんデスか!」

アリス「ほら、これは先月号のわたしの答案なんだけど……」


------------------------------------------


Q3
あなたには付き合って2週間の恋人がいます。
あなたの部屋でデート中、恋人は「私のどこが好きになったの?」
と聞いてきました。
何と返しますか?


(解答)
全部!


(アヤペン先生からのアドバイス)
悪くはない返答です。
しかし、具体的に何点か相手の長所をほめてあげる方が説得力のある答えになり、
相手からの信頼感も高まることでしょう。
特に相手が何らかのコンプレックスを抱えている場合、全肯定はむしろ相手にとって「説得力のない」ほめ言葉になる危険があります。
もちろん相手によって好ましい返答は千差万別ですが、
「全部」というシンプルな答えを望む人に対してでも、「全部好き! だけど特に好きなのは○○なところ」
と具体例を付け加えてあげるほうがよいでしょう。

また、付き合って2週間という期間、また自分の部屋というデートスポットであることを考えると、
相手の「意図」に探りを入れる必要も出てくることかと思います。


(例)
い、いきなり何聞くのよ! どこがって……わざわざ口に出して言うのは恥ずかしいじゃない!
(※あえて返答を渋る、恥ずかしがることによって、そのあとの答えが自分の「ホンネ」だという説得力をあげるテクニックです)

……ぶ 
え、聞こえないって? 何度も言わせないでよ!
全部! 全部好きなの! 悪い?
(※「全部」という返答はともすれば「投げやりな返答」ともとられかねないので、繰り返し「恥ずかしさ」を演出することで「ホンネ」感をあげています)

陽子(※仮名です)は優しくて、一緒にいて安心できて、いつも元気なところとか、
食いしん坊なところとか……たまに鈍感なところもあるけど、それも含めて大好きなの!
(※あえて短所を挙げるのも一つのテクニックです。お互いに気心をしれているとき、例えば友達から恋人になった、というときにはよくハマります)

それから……このふんわりとした髪も、すごく魅力的よ。
(※ここで相手との距離を詰め、ボディタッチに移行します。
相手の目を見つめ、「その先」に進むことを望んでいるのか否かを感じ取ってください。
そのまま髪を触る流れで首筋へ、肩へと触れる範囲を広げ、相手が嫌がるそぶりを見せなければ次はいよいよ
---------------------------------------------------------------------------------------------


カレン「Wow! 一つ一つの解答をこんなに丁寧に添削してくれるんデスか!」

アリス「すごいでしょ! アヤペン先生のおかげで、わたしも日本語での口説き方を勉強できたんだよ!」


****************************

Point!!

アヤペン先生の添削指導で、口説き方もばっちりマスターできる!


****************************

カレン「これはもう、始めるしかないデスね! 真剣交際ゼミ小路講座!」

アリス「うん、一緒に頑張ろう!」

アリス「そして掴もう! ホノカの心と、輝かしい未来を!」

カレン「ハイ!」


こうして私は、真剣交際ゼミ 小路講座を始めたのデス




カレン「お、教材が届いてるデス! さっそくやってみるデス!」

カレン「ふむふむ、初回は『恋人の効果的なほめ方』デスか」

カレン「相手が身に着けているものをほめる、髪型など何かを『変えた』ときもとりあえずほめる」

カレン「ほめるのにはちょっと無理があるという場合は『私はその○○好きだよ』という言い方もできる」

カレン「なるほど……ここで演習問題デスか」


-------------------------------------------
<例文>

・陽子は私と違って犬っ毛モワモワヘアーね


<要点Check!>

朝、恋人と出会ったあなた。恋人は昨日美容院に行ったようで、髪が短くなっていました。
しかしどう見ても前髪を切りすぎていて、本人もそのことでとても落ち込んでいます。
さて、なんと言いますか?

A.髪のことは触れずに関係のない話題へ B.災難だったね、でも私はその髪型も好きだよ
C.気にしなくてもいいって、かわいいじゃん D.お花も水をあげたら伸びるから人間も同じかもしれないよ!

--------------------------------------------


カレン「解きーの、答え合わせしーの」カキカキ

カレン「Wow! 本当に15分で終わってしまったデス!」

~学校~


カレン「オッハヨウゴジャイマース!」

久世橋「九条さん! 遅刻ギリギリですよ!」

久世橋「もっと余裕をもって行動するよう心掛けてください、あとあいさつはちゃんと……」

カレン「お、オウフ……」

カレン(あれ? よく見たら先生、シュシュがいつものと違うデス)

カレン(これは、昨日ゼミでやったシチュエーションデス!)

カレン「クゼハシ先生、シュシュ変えマシタ?」

久世橋「え? ええ、まあ」

カレン「とっても似合ってるデス!」ニコ

久世橋「え……」

久世橋「そ、それはどうも//」コホン

カレン「ではマタ!」

久世橋「ええ、明日からはもう少し早く来るんですよ?」

カレン「ハーイ!」

カレン(Wow、いつもならあれやこれやクドクド言われているところなのに……)

カレン(昨日やった通りにほめただけで先生の態度が全然違うデス!)

アリス「おはようカレン、調子はどう?」

カレン「早くもゼミの効果が出始めてるデス!」

アリス「そうでしょー?」


***************************

Point!!

ポイントを絞ったテキストで学習するので、効果が出るのが早い!


***************************



穂乃花「あ、カレンちゃん! クッキー作ってきたんだけど、食べる?」

カレン「! ほ、ホノカ……」

アリス(ガンバレ)ヒソヒソ

カレン「い、いただきマース!」

モグモグ

カレン「うん、おいCデス!」

穂乃花「本当? よかったー」

カレン(何かほめ言葉、何かほめ言葉は……)

穂乃花「次はパウンドケーキを作ろうかなって思ってるんだー」ニコニコ

カレン「ホノカは本当にお菓子作りが上手デスねー」

カレン「女の子らしくって、憧れちゃうデース!」

穂乃花「あ、憧れるだなんてそんな……//!」

カレン(好感触デス!)

アリス(その調子だよ!)ウンウン

そんな調子で、私の人生は徐々に好転していったデス


久世橋「えーそれでは、緑黄色野菜の定義ですが」

久世橋「九条さん、わかりますか?」

カレン「ハイ! 可食部100gあたりβカロテンを600μg以上含んでいる野菜デス!」

久世橋「……それだけですか?」

カレン「それに加えて、ピーマンやトマトのような一度に食べる量の多い色の濃い野菜も含まれマス!」

久世橋「……!」

久世橋「九条さん、あなた最近質問によく答えられるようになりましたね」

カレン「えへへ」

久世橋「みなさんもぜひ、彼女を見習ってくださいね」

<パチパチパチ

カレン「もう、そんなにほめないでクダサイ!」

カレン「先生が美人だから、つい良いカッコしたくて頑張っちゃうんデスよ!(ウインク)」

久世橋「な、なにを……//」

久世橋「みなさん、こういうすぐおちゃらけるところは見習ってはいけませんよ」

<ドッ ワハハ

<ヒューヒュー

カレン「どもどもー!」


***********************

Point!!

真剣交際ゼミを始めれば、浮いた時間で勉強も効率よくできるようになる!


***********************

そして……


カレン「突然屋上に呼びつけてしまって、申し訳ないデス」

穂乃花「ううん、大丈夫だよ」

穂乃花「で、大事な話って……なに?」

カレン「……」

カレン(大丈夫、アヤペン先生の課題でやった通りに……!)

カレン「ホノカ、聞いてクダサイ」

カレン「私がここの学校に転校してきたとき、まだクラスになじめない私に一番よくしてくれたのはホノカデシタ」

穂乃花「いや、そんな……」

カレン「クラスに受け入れてもらおうとみんなの前でスピーチをしたときも、一番先に拍手をしてくれたのは、ホノカだったデス」

穂乃花「……」

カレン「今まで、ホノカの存在にすごく支えられてきたんデス」

穂乃花「カレンちゃん……」

カレン「ホノカの友達になれて、私とっても幸せデス」

カレン「だけど……いつの間にかホノカは、私の中でそれ以上の存在になっていマシタ」

穂乃花「……?」

カレン「ホノカ」

カレン「私はあなたのことが好きデス」

穂乃花「!!」

カレン「本当は黙ってようと思ってマシタ……」

カレン「だって、ホノカの友達でいるのはとっても楽しいし、これからもずっと仲良くしていたいから」

カレン「だけど、これ以上我慢してても、きっといつかばれてしまうと思ったデス」

カレン「それくらい、ホノカのことが大好きなんデス」

カレン「だから、思い切って打ち明けちゃいマシタ」

穂乃花「……!」

カレン「急にこんなこと言われても、困ると思いマス」

カレン「だから、返事はいつでも……いえ、なんならしなくても結構デス」

カレン「気持ち悪いと思ったら、これから距離を開けてくれてもOKデス」

カレン「いつか態度に出て、ばれてしまうのなら……せめて最後は、ホノカに対して正直でありたかった」

カレン「それだけのことデス」

穂乃花「……」

カレン「……聞いてくれて、アリガトウゴザイマシタ」

カレン「じゃあ、私はこれで……Bye」

スタスタ

穂乃花「……」

穂乃花「……待って、カレンちゃん!」

カレン「……?」

穂乃花「……」

チュ

カレン「!」

穂乃花「返事は、これだよ」

穂乃花「私も……カレンちゃんと同じ気持ち」

穂乃花「私もずっと気持ちを隠してたんだよ、カレンちゃんとずっと仲良くしていたかったから」

カレン「ホノカ……!」

穂乃花「私たち今まで、お互いウソつきさんだったね」

穂乃花「ありがとう、気持ちを打ち明けてくれて」

カレン「これからは……正直になっていいんデスね?」

穂乃花「うん!」


アリス(カレン……よかったね)←@貯水槽の裏

こうして私は、自分の恋を実らせることができたデス


カレン「ホノカ! オッハヨウゴジャイマース!」

チュ

穂乃花「ひゃっ!? か、カレンちゃん!」

カレン「オハヨウのキスデース!」

穂乃花「ふへー///」


久世橋「えー、テストを返却します」

久世橋「九条さん」

カレン「ハイ!」

久世橋「よく頑張りましたね」

カレン「……Wow! 満点デース!」

穂乃花「カレンちゃんすごい! 全教科90点越えだよね?」

カレン「ふふふ、まあこんなものデスよ」



勉強の方も成績がグングン伸びて、今では学年トップクラスデス!

これも全部、真剣交際ゼミ小路講座と、アヤペン先生のおかげデス!


穂乃花「カレンちゃん、今度のお休みに2人でどこか行こうよ」

カレン「Yes! 初デートデスね!」

穂乃花「こ、声が大きいよー!//」



私の物語はここでおしまいデス

次は────あなたの番デス!!


END

──
────


「……ー!」

「……イヘー!」

「エイセイヘー!」

穂乃花「……はっ!?」


カレン「ホノカ! 目が覚めたデスか!」

穂乃花「あれ、ここは……?」

香奈「部活中にボールが顔に直撃しちゃったんだよ」

アリス「ごめんね、カレンが急に声かけたりするから……」

カレン「本当に申し訳ないデース……」

穂乃花「え……真剣交際ゼミは? アヤペン先生の添削指導は?」

カレン「へ?」

香奈「だめだ、また頭が混乱してるみたい」


穂乃花「でもカレンちゃんが、わたしのことそんな風に思ってくれてたなんて……」

カレン「そんな風ってどんな風デス?」

穂乃花「私感激だよー!」

チュッチュッ

カレン「な、なにするデスか!?」

香奈「頭打ったせいで穂乃花がおかしくなってる!」

アリス「救急車ー! 誰か救急車呼んでー!」

穂乃花「ふへへ……カレンちゃーん!」


終わり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom