―誰かがあなたを殺そうとしている―【安価&コンマ】 (118)


ごくごく普通、平和な日常を送っていた主人公の元に


―誰かがあなたを殺そうとしている―


という内容の手紙が届く。


手紙の続きには
―死を回避したければ、命令に従え―と文章が綴られており……


数々の苦難を乗り越え、エンドを手に入れろ!


安価&コンマスレ
主人公設定?2
Ⅰ ステータス(コンマ)から決める
Ⅱ 設定から決める

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1477145285

スレ立てた瞬間に繋がらなくなって焦ってました
ごめんなさい

【体力】……いわばHP
怪我をしたり、睡眠不足などストレスが溜まると下がり、休息、食事などで回復することが出来る

【精神力】……そのまま。スキル入手にも関わる

【身体能力】……ほぼ【精神力】と同じ

【魅力】……容姿の良さ

※ステータスは後のイベントやスキル付与などによって改善可能

数値は50を平均とする

【体力】?1
【精神力】?2
【身体能力】?3
【魅力】?4

体力を犠牲にこの数値……

【体力】16、ヘボ
【精神力】90、鋼
【身体能力】96、スポーツ選手並み
【魅力】69、まぁまぁ良い

【名前、性別】下2

【体力】16、ヘボ?
【精神力】90、鋼?
【身体能力】96、スポーツ選手並み?
【魅力】69、まぁまぁ良い?

【名前】紺野 藍(こんの あい)
【性別】女

【年齢、職業】下2

【性格】下4
「優しい」や「根暗」だけじゃなくいくつか書いて貰えると嬉しいです

【体力】16、ヘボ
【精神力】90、鋼
【身体能力】96、スポーツ選手並み
【魅力】69、まぁまぁ良い

【名前】紺野 藍(こんの あい)?
【性別】女?
【年齢】20
【職業】漫画家
【性格】物静かな正確だが一度執着すると決して自分を曲げない


漫画家としてのレベル
1過去にいくつか賞を受賞している期待の新人
2またまだ修行中だけど頑張ってます
3下手でも諦めない
下1

1少女漫画
2少年漫画
3その他
下2

【体力】16、ヘボ
【精神力】90、鋼
【身体能力】96、スポーツ選手並み
【魅力】69、まぁまぁ良い

【名前】紺野 藍(こんの あい)
【性別】女
【年齢】20
【職業】漫画家
【性格】物静かな正確だが一度執着すると決して自分を曲げない
過去にいくつか賞を貰っている、期待の新人
少年漫画を主に描いている

打つのが遅くて申し訳ないです


それは、突然訪れたものだった。

目の前の紙の束は私宛のファンレター。

私はまだまだ若く駆け出しの漫画家だったが、いくつかの賞を受け、有名少年漫画誌に連載させて貰っていることもあって、それなりにファンがいた。

デコレーションされていたり封筒に入っていた手紙の中に、真っ白な紙が一枚、紛れ込んでいるのを不思議に思って手に取ると……


―誰かがあなたを殺そうとしている―

―死を回避したければ、命令に従え―


これは殺人予告と受け取っていいのだろうか。
いや、命令に従えと書いてあるのだから、脅迫文か。

続きを読むと、


―この事は誰にも話してはいけない―


あぁ、よくある「警察には言うな」というあれか。
しかし、少し様子が違うようだった。


―あなたの敵は身近にいる―


身近にいる……とはどういうことだろう。
手紙をもう一度読んだが、その命令とやらも、暗号らしきものも無かった。


1気持ち悪い、捨てちゃえ
2プロデューサーに相談しよう
3他に手紙が無いか探してみる
下1

もう一枚、紙が無いかファンレターの中を探してみる。

見つからない……

見落としがあるのかともう一度探そうとして、スリッパの裏に何かを踏ん付けていることに気がついた。


「あった……!」


軽く埃を払って開くと……請求書だった。


売れ初めとはいえ、漫画家の世界は厳しい。


請求書を別の机に置いて、今度はファンレター一つ一つを確かめていたら、スマホがバイブする。

相手はディレクターだ。


ディレクター
名前下1


通話ボタンを押すと、間髪入れずに声が聞こえた。

黒鳥「あ、もしもし!? 藍ちゃーん?!」

「はい、紺野です。どうかしましたか?」

黒鳥「どうもしないけどさぁ……なんか急に声が聞きたくなってさぁ……」

三十路のいい年した大人が涙声で話している。

一部の人には人気があるようだが、わけのわからないチャラチャラした言動のこの人が、私は……

1苦手です
2まじで無理
3実は好き(ハート)
下1


苦手とかそういうレベルじゃなく、まじで無理です。
生理的嫌悪感というやつでしょうか、時々鳥肌が立ってしまいます。


「……切りますね」

黒鳥「ちょっ、ちょっ、ちょっと待ってよ!! 冗談だって!!!」

「……ご用件を早く」


この人との会話を長引かせたくない。
とりあえず用だけは聞きます。


黒鳥「僕が預かってる子で、みゆきってペンネームの漫画家の居るじゃん?」

「はい、何度かお会いしました」

黒鳥「……その子、遺体で発見されてさ。つい二時間前」

「え?」

黒鳥「自分の部屋で首吊って死んでて。これだけ聞くと自殺っぽいでしょ?
でも、腹にナイフがぐっさり刺さってるし、近くには踏み台になるようなものは無かったんだってさ。
要するに他殺の可能性が高いってわけさ」

1どうして……その話を私に?
2手紙みたいなの、見つかってませんか?
3黒鳥さんがやったんですか?
下1


「黒鳥さんがやったんですか?」

黒鳥「……なんで、そう思ったの?」

「いえ、なんとなく聞いてみただけですけど」

半分本気でした。
黒鳥さんは私よりも、みゆきさんに対してしつこく絡んでいたから。

黒鳥「ならいーけど、そういう冗談良くないよぉ? 
相手を不愉快にさせるだけだし、大体図星だったりなんかしたら…………藍ちゃん、襲われちゃうよ」

「……ご心配なく」

黒鳥「まっ、藍ちゃんも気を付けて。何かあったら僕に連絡よろしくぅ! 
警察の人とお話してくるね~バイバーイ」

鳥肌、立ちました。


手紙が来て、早速事件が起きてしまいました。
みゆきさんが死んだこと、私に届いた手紙。

タイミングが良すぎるとは思いませんか?


1知り合いに連絡を取ってみる
2編集部に行って情報を探す
3疲れた……休む……
下1


編集部はいつもより慌ただしく、嫌な雰囲気に包まれていた。

女「あら、紺野さん? 原稿? ごめんなさい黒鳥は留守にしてて……」

「いえ、違うんです。その……みゆきさんのことで」

女「あぁ……あの子ね……」

顔が引き攣った。
あまり触れたくなさそうにしているが……


女性編集者の名前下1

1黒鳥さんの言ってたこと、本当なんですね
2みゆきさんの住所を教えてください
3黒鳥さんとみゆきさんって……
下2



「黒鳥さんの言ってたこと、本当なんですね」

若林「あいつが話したのね……」

若林さんはため息を吐いて続けた。

若林「ええ、事実よ。私たちもついさっき知ったの
残念だわ……才能もあって、優しい良い子だったのに……」

語る若林の眉間には皺が寄っている。
般若のようだとまでは言わないが、見る人が見れば、怖くて竦んでしまいそうな顔だ。

「その……ナイフで刺されて首を吊ってたって……」

若林「深く突き刺さっていて、自分の力でやったとは考えられないって……
あぁ、どうしてこんな酷いことが……」

1みゆきさんの住所って……
2黒鳥さんは今どこに居ますか?
3実は、黒鳥さんが怪しいと思っているんです
下1


みゆきさんが死んだ状況については、この人からはもう引き出せなさそうだ。

「黒鳥さんは、今どこに?」

若林「中央警察署に居るわ。事情聴取の真っ最中、そのまま逮捕されちゃったりしてね」

あり得ますね、とはさすがに言えないので、それとなくはにかむ。

「お忙しい中、ありがとうございます」

若林「もしかして黒鳥のところに? ……大丈夫? 私がついていきましょうか」

黒鳥さんに絡まれないか心配してくれているのだろう。


1いいえ、大丈夫です
2他の人と一緒に行きますから
3聞いてみただけです
下1



「他の人と一緒に行きますから、大丈夫です」

ありがとうございますと一礼して、編集部を立ち去った。


「それで、呼ばれたって……」

他の人の名前下1

1なるべく近道で
2怒らないで
下2

藍は銀子の運転する車で警察署に行く最中です

遅筆ですが、お付き合い頂けてとてもありがたいです!

あといくつか募集をさせてください
みゆきの本名
下2

警察官の設定
※名前、性別、年齢、性格など
下3

みゆき、若林桐子と関わりのある男の設定
※名前、性別、年齢
下4

sagaなので大丈夫ですよ~
でも時々うっかりすることがあるので気を付けます!

名前募集ご協力ありがとうございます
再会しますね



銀子「急に呼び足して警察署へ行ってくれ? あたしはあんたのタクシーじゃないから!!」


信号待ちの交差点で、銀子は背もたれに勢いよくのしかかって腕を組んだ。
人差し指で忙しなくリズムを刻んでいているこの様子は、信号と私のせいで完全に苛立っている。
本当に申し訳ない。


「ごめんね、一人で行きたくないから」

銀子「ったく……良いけどさ、大体なんでその大っ嫌いな黒鳥ってやつに会いに行くのよ」

「そこまでは言ってないよ」

心の中ではちょっと思ってるけど……


銀子「しかも殺人事件の……」


急に体を竦める。
怖い想像でもしたのか。


銀子「……あたしやっぱり無理! 一人で行って!!!」

警察署あと少し何だけどなぁ……


1銀子、一人で大丈夫なの?
2お願い……夕飯奢るから……
3仕方ない、歩いて行くか
下1


「銀子、一人で大丈夫なの?」

銀子「え」

「銀子のアパートってこの辺でしょ?」

銀子「そ、そうだけど……」

「……こういう事件には霊が引き付けられるって」

銀子「は、はぁ!?」

「まぁ、大丈夫だよね。降りるよ」

銀子「い、いいっ!いい!!!」

車のドアノブに掛けた手が、二つの手に抑え付けられる。
振り返れば必死の形相の銀子。ホラーだ。

銀子「降りなくて良いから、連れて行ってあげるから」

銀子は怖がりだ。



無事、中央警察署に着く。
受付で黒鳥さんのことを聞いていたら、右側から声が聞こえた。

黒鳥「藍ちゃん? どーしたの。もしかして、僕のこと迎えに来てくれた?
……って、隣の子は?」

1友人です
2それより聞きたいことがあるんですけど
3その他
下1



「友人です」

銀子「あっ、鉛 銀子です!」

銀子が軽く頭を下げる。

黒鳥「銀子ちゃんかぁ! 藍ちゃんの友達だけあって可愛いねぇ~」

シャイな銀子は、その軽すぎる褒め言葉に頬を染めて照れている。
失敗したかもしれない。


「黒鳥さん、聴取はどうでしたか」


やや強引に話題を出す。


黒鳥「あぁ、僕はまだ休憩中なんだよ。今の人が終わったらまた呼ばれるかな」

1「第一発見者って……」
2「じゃあ、それまで待ちます」
3「容疑者としてですか?」
下1


仕方ないか……
今日は特に用事も無いし、いつもだけど。

「じゃあ、それまで待ちます」

銀子「あ、あたしも……」

小さな挙手だ。

黒鳥「本当かい? 嬉しいなぁ~
でも、一時間はかかるけど大丈夫?」

一時間か、中途半端に三十分よりはマシだ。


「大丈夫です、近くで暇でも潰してますから」

黒鳥「そっかそっか、終わったら連絡入れるね~」

話していると、ちょうど黒鳥さんを呼びに、刑事らしきグレーのスーツの男性がやってきた。

目が合って、軽く会釈する


1銀子と会話
2近くの喫茶店で銀子にケーキを奢る
3その他
下1


「銀子、そこの喫茶店でケーキでも食べない? 私が奢るよ、車のお礼に」

ここで待つと血迷った事を言う銀子を引きずって、警察署のすぐ前の喫茶店に来た。
疲れた……

窓際の二人席に座り、メニューを見る。

銀子「あたしタルトとコーヒー」

何を頼もうか……
1フルーツケーキと紅茶
2サンドイッチ
3何も頼まない
下1


「サンドイッチでお願いします」

店員さんに注文を伝え、冷水を飲む。

銀子「……ねぇ、さっきの黒鳥さんって、藍の担当編集者なのよね?」

「そうだけど……」

嫌な予感がする。

銀子「電話番号とか……教えて貰っちゃ……あぁ! やっぱいい!!」

1あれのどこが良いの?
2手紙のこと、話してもいいだろうか
3その他
下1

「あれのどこが良いの?」

銀子「あれって……。黒鳥さん、格好いいと思うけど」

あの、やたらと誰かに絡みたがる言動と、胡散臭さの塊のどこに格好いい要素があるんだろう。


「初対面だし、場所が場所だったからまだマシだったのかもね。でも何回もあったら、絶対意見変わるから」

銀子「それってあんたが拒絶してるだけなんじゃないの? 思い込みすぎて、必要以上に悪く見えちゃってんの。
確かにちょっと軽いかなとは思ったけど、そんな悪い人には見えなかった」


私が嫌だと自分に植え付けているのだろうか。でも、あの人は好きになれない。

注文した物が来た。
私は頼まなかったが、紅茶のふわりとした香りを嗅ぐと少し後悔する。

「いただきます」

銀子「いただき」

レタスとトマト、チーズのシンプルなサンドイッチ。
美味しい。

雑談していると、もう40分以上経っていた。

もうそろそろ戻るか。

コンマ
1-3男「なんでこんな忙しい時に……」
4-6刑事「黒鳥さんのお知り合いの方ですよね?」
7-9黒鳥「終わったよ~!」
下1


黒鳥「終わったよ~!」

署に戻ると、スマホを片手に黒鳥さんが駆け寄ってきた。

黒鳥「電話かけようと思ったら、グッドタイミング」

肩をとんとんと叩かれる。

こういうスキンシップも好きじゃないが、私が過敏なだけなのだろうか。

「聞きたいことがあるんですけど、いいですか?」

1みゆきさんの事
2第一発見者について
3現場の状況
4その他
下1


「昼教えて貰った部屋の状況を詳しく教えて貰えませんか?」

黒鳥「そんなこと言われてもなぁ……部屋の中は直接見てないんだよ。
約束した時間に原稿を貰いに行ったら、既に野次馬がぶぁーって群がってて」

「少しでも構いませんから」

黒鳥「え~? んー……警察の人に紙を見せられたかな」

紙って……

「それは……どんな内容でした?」

黒鳥「真っ白だったよ。どうしてそんな物を見せてきたのか、意味分かんないよね」

「他に聞かれたことは?」

黒鳥「美優紀ちゃんに何か変わったことが無かったとか、何故家に来たのかとかそれくらいだよ」

「そうですか……」

1みゆきさんの自宅は?
2第一発見者
3もういいです
4その他
下1

急に電話が入ってしまって遅くなりました……すみません


「みゆきさん……えっと」

本名は確か……

黒鳥「桃井美優紀ね」

そうだった。

「桃井さんのご自宅ってどちらなんですか?」

黒鳥「まさか、行くつもりかい?」

銀子「えっ」


二人とも目を開けて驚いている。


「はい」

黒鳥「藍ちゃんが探偵の真似事をしたいのか知らないけど、やめといた方がいいよ」

銀子「黒鳥さんの言うとおりだって藍……」

1どうしても気になるんです
2じゃあ、いいです。一人でやりますから
3こんな手紙が届いて……
下1


殺人犯はまだ捕まっていないし、確かに素人が首を突っ込むのは危険かも知れない。
だが、あの手紙の存在もあって、私は何もせずにいられなかったのだ。
それに、一度始めたことは途中でやめたくない。

「どうしても、気になるんです」

二人を見て訴える。

銀子「藍……あんたが頑固なのは知ってるけど……」

すると、黒鳥さんが呟いた。

黒鳥「……好奇心は猫をも殺す」

思わず黒鳥さんの顔を見上げると、すぐにいつもの軽薄な笑みが浮かんだ。

黒鳥「まっ、そこまで言うなら仕方ないなぁ~」

銀子「黒鳥さん!?」

黒鳥さんはメモ帳を取り出し、美優紀さんの住所を書いて私に渡してくれた。
……何故かハート型に折って。

小学生の女子じゃあるまいし……


「ありがとうございます」

黒鳥「もし変わったことがあったら直ぐ僕に連絡ね」

と言って黒鳥さんは、手で電話の形を作り耳元で揺らした。

とにかく美優紀さんの住所が手に入った。

1桃井美優紀の自宅へ
2もう暗いし帰ろう
3その他
下1


「お疲れの所ありがとうございました」

車の運転席に、窓を開けて座っている黒鳥にお辞儀をする。

黒鳥「いやいや、藍と話すとむしろ疲れが吹っ飛んじゃうから! それじゃあ二人とも気を付けて帰ってね~!」

銀子「さ、さようなら!」

黒鳥「……また明日、会えるといいね」

窓が閉じて、車が発進した。


1-3手紙
4-6刑事「少し、お話を伺ってもよろしいでしょうか?」
7-9銀子「……ねぇ、今日家に泊めてくれない?」
下1

やってしまった……
このレスは安価にはカウントしません
訂正
黒鳥「いやいや、藍と話すとむしろ疲れが吹っ飛んじゃうから! それじゃあ二人とも気を付けて帰ってね~!」
→黒鳥「いやいや、藍ちゃんと話すとむしろ疲れが吹っ飛んじゃうから! それじゃあ二人とも気を付けて帰ってね~!」


私たちも早く帰ろうとなっていた時、署の入り口から呼び止められた。
段差を駆け下りるのは、強面の刑事?と、それより少し若い中で会釈したグレーのスーツの刑事。


強面刑事「少し、お話を伺ってもよろしいでしょうか?」

顔が怖いことを自覚しているのか、出来るだけ威圧感のないようにしているのが窺えた。

その隣で、グレースーツの刑事が止めようとしている。

刑事「もう遅いですし、いいじゃないですか」

強面刑事「んなこと言ったって……このお嬢さんらが黒鳥雅紀と話してたっつったのはお前だろ、緑川」

緑川「まぁ、そうですけど、こんな若い子を暗い中引き留めるのは……」

強面刑事「なんだぁ? 紳士気取りかぁ? かっー! モテる男は違うなぁ?」

緑川「やめてくださいよ! そんな言い方!」


1帰ってもいいですか?
2車なので大丈夫ですよ
3やっぱり黒鳥さん疑われてるんですか?
下1

強面刑事の名前下2


「車なので大丈夫ですよ」

銀子「え、まぁ、明日は休みなんで……」

灰田「ほぅら」

肘で緑川刑事をどつき、警察手帳を見せた。

灰田「ここ、中央警察署の灰田勝です。それでこいつは」

緑川「さっきもお会いしましたね! 緑川総司です!」

爽やかな笑顔とハキハキした挨拶は、まるで好青年という言葉をそのまま人間にしたようだ。

「紺野藍です」

銀子「……鉛銀子と言います」

銀子のテンションが低いのは、彼女が人見知りだからだ。

「話って桃井美優紀さんの事件のことですよね?
でも私、桃井さんとはあまり面識が無くて。黒鳥さんのことなら、なんとか」

灰田「全然構いませんよ、ほんの少しでも私達には力になります」

灰田刑事は歯を見せて笑う。
色黒なので白さが際立っている。

ほとんど主張しない銀子が気になったのか、緑川刑事が声をかけた。

緑川「鉛さんは?」

銀子「えっ! あ、あたしは……」

「銀子は黒鳥さんに会いに行くのに付いてきて貰っただけで、桃井さんや黒鳥さんとは関係ありません」

緑川「そうですか、すみませんね。付き合わせてしまって」

灰田「それじゃあ、中でお伺いしましょう」


長机を二つくっつけた机と、パイプ椅子に座らされる。
緑川刑事がどこかへ行ったと思ったら、湯呑みに入った温かいお茶と急須をおぼんに乗せて入ってきた。

緑川「どうぞ」

「ありがとうございます」

紅茶じゃなかったのが内心ちょっと残念だ。

灰田「ご職業は漫画家で、黒鳥さんとは担当編集者の関係だと」

「はい、今年出版社に受け持って貰ってからずっとです」

灰田刑事は紙とボールペンを片手に私の話を書き留めている。
書く手元に数回目線を落とすだけで、後はずっと私の目を見続けている。

灰田「桃井さんとは数回会った事があるとのことですが……」

「出版社の中で何度か挨拶した程度です。話しかけたのは一度だけで」

灰田「揉め事をしているところを見たり聞いたりしたことは?」

「桃井さんが黒鳥さんに言い寄っていたところを見ました。その場から離れようとする桃井さんの腕を黒鳥さんが掴んで、それを止めに入ったら黒鳥さんはすぐに手を放しました。
桃井さんに大丈夫ですかと声をかけたんですが、大丈夫と一言だけ言って、どこか逃げるように立ち去りました」

灰田「なるほど……」

「これで大丈夫ですか?」

灰田「えぇ、とても参考になりました」

1もう少し聴取を続ける
2美優紀さんの事件について聞かせてもらう
3手紙のこと
4その他
下2

今日はここまででおやすみなさい
全くコンマや能力が活かせてなくて申し訳ないです
改善しなくては


「あの……トイレを貸してもらっても構いませんか?」

灰田「あぁ、通路に出て、一番左端にあります」

「どうも」

銀子「あ、あんた……一人で大丈夫なの……?」


でた怖がり。


「……子供じゃないんだから」


下1
コンマ偶数で……

用を済ませて、手を洗う。
警察署のトイレは綺麗だが、明かりを付けていてもどこか不気味さを感じる。
周りに人気がないせいか。
それとも……

ハンカチで手を拭き、軽く髪型を整えようとカバンの中にくしを探していたら、黒鳥さんに貰った紙とは別の、二つ折りの紙を見つける。

「この紙……」

いつから入っていたのだろう。取り出した紙は形が崩れており、変な所に折れ目が付いていた。

知らぬ間にカバンを覗かれていたとは不用心だ。

とにかく開けてみよう。

―指示1―

―駅前のネットカフェへ行け―

ネットカフェ?
どうして突然。
今から行ったとしても、もう大分遅い時間帯だ。
相手も流石に、いつ私が手紙に気が付くか分からないだろうし、日時の指定もないということは、その辺りは自由では無いのだろうか。

普段、家に隠って絵を書き続けているわりに、今日は随分とアクティブに動いた。
それに聴取の前に既に家に帰ってゆっくり休む気で居たのに、こんな時間にネットカフェに行けとは何事か。

1 今日はもう帰って明日にする
2 頑張る【体力】16/16→11/16
3 銀子に投げる
4 その他
下1


二人の刑事と連絡先を交換し、銀子に送って貰って家の前に着いた。

「今日は付き合わせてごめんね」

銀子「それはもういいけど、変なことに首突っ込むのはやめなよ」

「…………」

銀子「まぁ、あたしが言ったからって聞かないだろうけど。誰が何をしてくるかわかんないんだから、自分の身は自分で守りなさいよ」

「……ありがとう」


心の底から心配してくれる銀子に、感謝の言葉が零れる。
けれど、銀子はお礼なんかいいから素直にやめてくれとでも言いたげなようだった。


銀子「……ったく、おやすみ!」

「おやすみ」


銀子の車を見送って、アパートの階段を上る。

部屋のドアに鍵を差し込んで、回すとがちゃりと音がしたが、ドアを開かない。
もう一度試してみると、今度はちゃんと開いた。


1-3 あぁ良かった寝よう
4-6 部屋の様子がおかしい……
7-9 ……もしかして、開いてた?
下1


ドアを数㎝開けたところで、妙な違和感。

一度目に鍵を回した時に開かなかったのは、開け方を間違えたのでも、ドアノブの調子が悪かったのでも無く、最初から開いていたのを、閉めてしまったからでは無いだろうか。

考えられる理由は、単純な鍵の閉め忘れ、そして……

他の誰かが入った、もしくは入っている。

だとするなら、方法はピッキングだろう。
鍵穴には特に傷などは無く、そのような形跡はない。
しかし、業者などのプロになると傷を付けずにピッキング出来ると聞いた。

…………


「……入るしかない」


まだ決め付けるのは早い。
普通に私の不注意ということも充分にあり得る。出掛ける時は急いでいたんだ。

1-3 待ち伏せ
4-6 脅迫
7-9 何ともなかった
下1


玄関の先へ進んだ時、私は言葉を失った。

―無用心だったね―

壁一面に赤く垂れる液体で書かれたその文字。

「ね」の後には、句読点の代わりか、ペティナイフが刺さっており、そのナイフにも赤い液体がべっとりと付いていた。

意外にも、部屋のものが漁られた様子は無かった。


1 文字とナイフ
2 赤い液体
3 連絡(銀子、黒鳥、若林、緑川)
下1


ナイフはおそらく私の持ち物だ。
台所から盗られたのだろうか。

文字は液が垂れてかなり形が崩れており、ぱっと見、何と書かれてあるのかわからなかった。

1 赤い液体
2 連絡(銀子、黒鳥、若林、緑川)
3 居心地悪いけど寝ちゃう
下1


銀子「どうしたのよ?」

「私の部屋に誰か入ったみたいなの」

銀子「はぁ!? それって空き巣ってこと!?」

「わからない、多分何も盗られてないと思う。ただ……」

銀子「よくわかんないけど。あたしまだ近くに居るから、今から行くわ」

「うん」

―――


銀子「ひっ……」

部屋に入った瞬間、銀子は腰を抜かしかけた。
服にしがみつかれると、少し痛い。

銀子「血、っちちちちちち!!!!!」

「……かも?」

銀子「」

「銀子? ちょっと、ねぇ? もしもし?」


1 銀子の蘇生
2 赤い液体
3 警察に通報
下1


「脈あり、呼吸あり。これより、鉛銀子の蘇生を行う」


1 くすぐり
2 水をぶちまける
3 顔に落書きする
4 普通に起こす
下1

起きない相手への常套手段、乱暴だがこれしかあるまい。

両手の指先で横腹にそっと触れ……。


こしょこしょこしょこしょこしょこしょこしょこしょ。


銀子「…………え」

「おはよう」

すごく引かれた気がする。


【1日目・了】


接続が悪いので、短いですがここまでですみません

二日目からは能力値を活かすために、ターン数を制限してみたり、ゲーム風にしてみようと思うのですがどうでしょうか?
意見が聞けたら嬉しいです

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