梨子「話があるからって来てみたら……なによ、そんなこと？」

梨子「まあ、暇だったからいいんだけど」

梨子「で？誰に告白するの？」

梨子「わざわざ私を呼び出したってことは……やっぱりAqoursの誰かでしょ？」

梨子「そんなに恥ずかしがらなくて大丈夫よ」ｸｽｸｽ

梨子「誰かに言いふらしたりしないから安心して」ﾆｺｯ

梨子「それで……誰？」

梨子「え、なんでそんなキョトンとした顔したの？」

梨子「告白ってやっぱり緊張する？」

梨子「いや、したこともされたこともないからわからないわよ」

梨子「もう、話戻すわよ。誰に告白したいの？」

梨子「あ、待って♪私が当てるわ♪」

梨子「ん～……やっぱり上級生かな？年上の人って頼りがいがあるし……わかった！ダイヤさんでしょ！」

梨子「生徒会長で黒髪美人だものね……って、違うの？」

梨子「じゃあ……果南さん？スラッとしたスポーティーな感じがカッコいいわよね……って、果南さんも違うの！？」

梨子「だとしたら鞠莉さん？鞠莉さんはさすがに高翌嶺の花なんじゃない？え、鞠莉さんも違うの？」

梨子「絶対上級生だと思ったのに……」

梨子「ああダメダメ！こうなったら意地よ！ぜーったい当てるから！」

梨子「そしたら……一年生！ルビィちゃんなんか守りたくなる感じでしょ？でもダイヤさんが許してくれなさそう」ｸｽｸｽ

梨子「……ルビィちゃんじゃないのね。花丸ちゃんは、色気より食い気を優先しちゃいそうね。花丸ちゃんと付き合ったら、どんどんプクプクになっちゃうわよ」ｸｽｸｽ

梨子「あ、そう……花丸ちゃんじゃないんだ」

梨子「わかった！絶対善子ちゃんでしょ！あの堕天使キャラにメロメロに……って、善子ちゃんも違うの？」ｼｮﾎﾞﾝ

梨子「私って見る目が無いのかしら……」

梨子「そうかもとか言わないでよ！！」

梨子「もう、話を聞いてあげてるのにそんな言い方……」ﾌﾟｸｯ

梨子「話をしてるのはむしろそっち……って、あ///」

梨子「い、いいじゃない！女の子は誰でも恋のお話が好きなの！」

梨子「私だって女の子なんだから」ﾌﾝｯ

梨子「三年生でも一年生でもないなら……え、二年生？」

梨子「千歌ちゃんか曜ちゃんか……どっちだろう……」

梨子「……曜ちゃん？」ﾁﾗｯ

梨子「違うのね……」ｶﾞｸﾘ

梨子「あーもう！私ってこんなに勘が冴えなかったのね……！でもいいわ、千歌ちゃんのことが好きなら、その恋を応援する♪」

梨子「とりあえず一緒に千歌ちゃんのところに――――」

梨子「へ？千歌ちゃんじゃ……ない？」

梨子「え？……え？」

梨子「だって、Aqoursで……二年生……」

梨子「……千歌ちゃんでも曜ちゃんでもないなら――――」

梨子「え？」

梨子「え、あ……えっ？///」

梨子「いやっ、待っ……ええ？//////」

梨子「好きな人って……///」

梨子「あの……なんか、ゴメン///いろいろ……的外れな……///」

梨子「あ、そうなんだ……初めてのAqoursのPVを観て……///」

梨子「えっ、と……ありがとうございます///」ﾍﾟｺｯ

梨子「……………………」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

梨子「～///」

梨子「あっ、じゃあ……私帰るね！///ほら、千歌ちゃんの家でバイトしてるし……って、はい……ウソです……///」

梨子「……………………///」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

梨子「っ、わ……わかったから///そう何度も好きって言わないでぇ///」ｶｱｧ

梨子「……っ、へ……返事……？///今？///」

梨子「あの……その……///～っ、ダメ……///ドキドキして上手く話せない……///」

梨子「こっ、こういうのって……その、やっぱり……お友だちから始めるのが一般的……なのかな……？///」

梨子「……っ///」

梨子「やっぱり……すぐ、返事ほしい？……よね///」

梨子「待って！焦らせないで……今……返事、するから……///」

梨子「ｽｩｰ……ﾊｧｰ……///」

梨子「っ！！」

梨子「私は――――」

ｵｰｲ,ﾘｰｺﾁｬｰﾝ

ﾄﾞｰｺｰ?

梨子「ッ！！？///」

梨子「千歌ちゃんたち……あ、そういえば一緒に帰る約束……」

梨子「ゴ、ゴメンッ！私行くねっ！！」ﾀﾞｯ



……………………

……ﾀﾀﾀ

ｶﾞｼｯ

ｸﾙｯ

ﾁｭｯ

梨子「……また、明日ね///」