【艦これ】ズイウンバトラー victory!! (59)

ホビーアニメ風ss ただし、ノリ自体はカ○トボーグに近いです あと、一話で終わります。

主要登場人物の見た目は小学校高学年くらいをイメージしてください

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1476679263

謎ナレーション「ズイウンバトル…それは、航空艦艇たちによる航空艦艇たちのための戦い…」

謎ナレーション「ズイウンバトル…それは、己が魂を懸けて戦う熱き決闘の舞台」

謎ナレーション「ズイウンバトル…それは、人生……」

謎ナレーション「この物語は、一人の少女『日向』と彼女の愛機『レッド・ズイウン・ハリケーン』とその仲間たちの織り成す、熱き冒険譚である……」


~~~♪(やけに熱い歌詞とテンポのOP)


第一話 『行けっ!! 私の…レッド・ズイウン・ハリケーン!!』

登場人物紹介

・日向

ズイウンバトルに並々ならぬ愛情を注ぐ小学生。愛機は『レッド・ズイウン・ハリケーン』
ズイウンバトルの修行の旅に出るといったきり帰ってこない、歳の離れた姉『伊勢』のような立派なズイウンバトラーになるため…日夜ズイウンバトルに精を出している。


・山城

日向の親友にして、最大のライバルでもあるズイウンバトラー。愛機は『ブルー・ズイウン・ハッピーホイール』
生まれつき身体が弱く、なおかつ不幸体質でもあるが…ズイウンコントロールの精度はピカイチ。意外と強気。


・三隈

日向の親友その2。おっとりしていて少し天然気味な少女だが、ズイウンバトルの腕は日向にも負けず劣らず。
愛機は『イエロー・ズイウン・ミックマー』。趣味は「くまりんこ」。


・アドミラル

悪の秘密結社『バッド・アドミラル・カンパニー』の首領。自らの身体を航空仕様に改造し、強制的にズイウンの力を引き出している。
日向にとっての因縁の敵であり、倒すべき目標。

日向「暇だな。」

山城「そうね。暇ね。」

三隈「暇ですわね。」


日向「ふっ…こういう時こそ、ズイウンバトルだ!!」ババーン


山城「またぁ? ちょっと流石に飽きたわ。」

山城「今の時代はプ○パラよ。日向もやりましょうよ。」

三隈「くまりんこは最近マリ○カートの面白さに気づきましたの…日向さんもどう?」


日向「お、お前たち……」

日向「お前たち一体どうしたんだっ!!様子がおかしいぞ!?」

日向「あの頃の……ズイウンを愛していたお前たちはどこへ行ってしまったというんだ!!」

日向「二人とも思い出せ! 私たちのズイウンバトルへの愛情を…!!」


回想

仲良く笑いあう三人のイメージ

ズイウンを素振りする三人のイメージ

傷つきながらも互いに支えあう三人のイメージ


モワァンモワァン



日向「山城!! くまりんこ!! 目を覚ますんだっ!!!!!!!!」クワッ



???「ククク……馬の耳に念仏。もはや何を言っても無駄だ! 航空戦艦・日向よ…」

日向「そ、その声はっ!?」

アドミラル「フッ、久しいな。日向よ……一週間前の町内ズイウンバトル大会以来か…」

日向「くっ、貴様……良い大人たちがよってたかって散々町内行事を荒らしおって!! 今度は逃がさんぞっ!」スッ

アドミラル「ククク…盛者必衰。弱者は滅ぶのがこの世の定めよ…我々は単に雑魚を間引いただけに過ぎない。」


日向「なんだとぉ…!?」

日向「ふざけるなっ!!ズイウンバトルに強いも弱いも関係あるかっ!!!」

日向「ズイウンバトルはみんなが笑いながら楽しめるフェアな競技であるべきだ!!」

日向「それを……貴様たちのような自分勝手な大人たちが貶めていい道理はないっ!!」


日向「アドミラル…! 私と勝負しろっ…!」

日向「長年の貴様との因縁…今ここで断ち切ってやるっ!!!!!!!!!!」

さやかちゃん一族枠はどうなるのか気になる

再開します。

>>8 さやかちゃん一族は別に出す予定はありませんが、あるとするなら吹雪ちゃん一族とかでしょうか…?

アドミラル「いいだろう、その勝負受けようじゃないか。」

アドミラル「しかし…一つ忠告しておこう。」

アドミラル「……今のお前では、私には絶対に勝てんっ!!!!!!!!!」


日向「なぜだっ、なぜそんなことが言える!?」


アドミラル「ククク…百聞は一見に如かず。知りたいなら教えてやろう…」

アドミラル「何故なら……」



アドミラル「私とお前とは…ズイウンバトルにおいて、実力に圧倒的な差があるからだっ!!!!!!!!!!!!!!!」ドーン!




日向「な、なん…だと……?」ガクッ

日向「そ、そんな……私とお前とでそこまでの差が…」


アドミラル「フッ、その通りだ。航空戦艦・日向。」

アドミラル「それでもなお、戦う意志を見せるというのなら…」

アドミラル「明日の正午。鎮守府スタジアムにてお前を待つことにしよう。」

アドミラル「ククク…石の上にも三年。おやつに間宮アイスを用意して待っているとしよう。」

アドミラル「フハハハハハ! ハハハハハハハハ! ハーハッハッハッハッ!!!!!!!!!」

アドミラル「さらばだ!」ダッ



山城「気にすることはないわ、日向。ただのハッタリよ。」

三隈「そうですわ。それに…明日は小学校がありますのよ。なのに誘うだなんて常識外れですわ。」

日向「……そうだったな。ありがとう、2人とも。」


日向「くっ…私はっ…私はっ……」

翌日


日向「うぅ…結局考え込みすぎて全く眠れなかった。」

日向「おまけにお腹もいたいし…コンディションは最悪だ…」

日向「それもこれも全て奴ら…『バッド・アドミラル・カンパニー』の思惑通りか…」

日向「どこまでも卑怯な奴らなんだ……許せん……いたいけな小学生女子児童を精神的に追い詰めるとは…まさに鬼畜の所業……」

ギュルルルル

日向「はうぅ……」ナミダメ

日向「今日は大人しく早退して、帰ったら早めに寝よう。うん、そうしよう。」




そうして……一週間が経った。

日向「イーヤッヒィィィィィィ!!!」

三隈「ヤッフゥゥゥゥゥ!!!!」

山城「マンマミーア………」


日向「赤甲羅を放って突撃……これだ!」

日向「やはりマリ○カートは最高だな。」

三隈「そうでしょう? 今のくまりんこのイチオシのゲームですわ。」

山城「も、もう一回よ。今度は負けないわ!!」



アドミラル「おい、お前ら。」

日向「き、貴様は…アドミラル!!?」

日向「何の用だ…フラワーカップが終わるまで待て。」


アドミラル「これ以上待っていられるかぁぁぁぁぁぁ!!!ボケェェェェェェェェェ!!!!!!!!!」

山城「なに言ってるの…?」

山城「そもそもいい大人の男の人が小学生女子を遊びに誘うこと自体が間違ってるのよ…」

三隈「そうですわ!! しかも平日の真昼間から!!」

三隈「小学生よりも忙しくない大人の人なんて初めて見ましたわ! このロクデナシ!!」

日向「しかも、そのやることと言えば…小学生をからかって楽しむことだけだからな…」

日向「何が『バッド・アドミラル・カンパニー』だ……この暇人どもめ……」


アドミラル「やめて ねぇほんとにやめて 心折れちゃう 色んな人の心折れちゃう」

アドミラル「子供とは残酷なものだ……こうもはっきりと心を抉るような罵倒を…」

アドミラル「くっ……違う。これは遊びなどでは断じてない!」


アドミラル「ズイウンバトルの本質とは『闘争』だっ!!」

アドミラル「人は有史以来からズイウンを巡り様々な争いを繰り広げてきたのだ…」

アドミラル「それはつまり…ズイウンにより歴史は紡がれてきたといっても過言ではない。」

アドミラル「一説によれば…この宇宙は一つのズイウンから生まれたものだ、とも言われているぐらいだ。」


アドミラル「だからこそ!! 我々『バッド・アドミラル・カンパニー』は全てを原点に還す!!」

アドミラル「人々が忘れ去ったズイウンの本質を呼び戻し…この世界に再び強きズイウンの王国を築きあげるのだ!!」


アドミラル「そのために…まずは我々の計画を邪魔しようとするお前たちを倒すっ!!!!!!」

日向「……いいだろう。そこまで言うのなら相手になろう。」

日向「この日のために体調管理は一切怠らなかった。コンディションは完璧だ!」


日向「アドミラル、お前の言うことは間違っている。」

日向「ズイウンは確かに戦いのための道具だ。しかし……」

日向「ズイウンの本質はそれだけじゃない!!」


日向「ズイウンから生まれた友情があるっ」

日向「ズイウンのおかげで生まれた笑顔があるっ」

日向「そして……ズイウンのために人はどこまでも強くなれるんだぁぁぁぁぁ!!!!!!!」


日向「勝負だ!! アドミラルっ!!!!!!!!」

アドミラル「ようやくその気になったかっ……待ちくたびれたぞっ!!!!!!!航空戦艦・日向ぁぁぁぁ!!!!!!」

鎮守府特設スタジアム


日向「ルールの確認をするぞ。」

日向「索敵3回、デストラクションルール、シングルバトル!!」


アドミラル「ほう…デストラクションルールか……いいだろう。」ニヤリ

アドミラル「索敵3回、デストラクションルール、シングルバトル!!」


三隈「ついに始まりましたわね……彼らの因縁の決着がつく時が…」羊羹モグモグ

山城「デストラクションルール……日向。ここで終わらせるつもりなのね…」アイスモグモグ


山城「日向…! 負けたら許さないから。だから頑張りなさい!!」

三隈「くまりんこも応援していますわ!!」

日向「あぁ。必ず勝つさ。これ以上こいつらの好きにさせるわけにはいかないからな!」


アドミラル「ふっ、茶番はそこまでだ。始めるぞ。」

大淀「審判は不肖…この大淀が務めさせていただきます。」


大淀「では。両者、前へ。ズイウンカタパルトを構えてください!」


アドミラル「ククク…」

日向「負けんぞ!」


大淀「スリー!!」

アドミラル「ツー!!」

日向「ワン!!」


大淀「ズイウンバトルゥゥゥゥゥゥゥ………レディ、ゴーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


日向「発艦!!! 行けっ!! 私のレッド・ズイウン・ハリケーン!!!!」

アドミラル「発艦!! ククク…全てを焼き尽くせ!! ゴールデン・ズイウン・アナフィラキシーショック!!!!」

お待たせしました。ゆっくりと再開していきます。

カタパルラー・利根「さぁ! 始まったぞ! 実況は吾輩…カタパルター・利根が担当するのじゃ!」

利根「両者とも、魂のこもった良いズイウンシュートじゃ! 最終決戦だけに、これは期待がもてるぞ!」

利根「これまで何度も彼らの戦いを見てきた吾輩じゃが…ここまでの気迫を感じさせるのは今回が初めてなのじゃ!」

利根「どんな試合展開を見せてくれるのか…とっても楽しみなのじゃ。」


日向「よし、レッド・ズイウン・ハリケーン!そのまま突撃…に見せかけて急速旋回! そして大きく回り込んで突撃だっ」


利根「おおっと! これは意外じゃ!パワータイプであるはずの日向選手のレッド・ズイウン・ハリケーンが…ここでまさかのトリックプレイを見せたぞ!」

アドミラル「ほう…面白い動きだ。パワーは一流だが…いまいち動きが単純すぎたという以前の弱点が克服されている。」


アドミラル「だが少し遅い……かわせ! ゴールデン・ズイウン・アナフィラキシーショック!!!」



レッド・ズイウン・ハリケーン「ギュイイイイイイイイイン!!!」トツゲキ

ゴールデン・ズイウン・アナフィラキシーショック「シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ、ヒュゥゥゥゥゥゥ!!!」ヒョイッ


利根「これは凄い! アドミラル選手のゴールデン・ズイウン・アナフィラキシーショック! 咄嗟の判断で身を翻し…紙一重の所で躱したのじゃぁぁぁぁ!!!!!」


日向「くっ…躱されたか…!?」チッ

アドミラル「ククク…そう焦るな…日向よ。試合はまだ始まったばかりだぞ。」


アドミラル「では、今度はこちらからいかせてもらおうっ…!」

アドミラル「ゴールデン・ズイウン・アナフィラキシーショック!! 機銃掃射!!」


ゴールデン・ズイウン・アナフィラキシーショック「ズダダダダダダダ!!」

日向「急速旋回!! そのまま加速して距離をとれっレッド・ズイウン・ハリケーン!!」


レッド・ズイウン・ハリケーン「ブゥゥゥゥゥゥン!!」センカイ


利根「先に機銃による攻撃を仕掛けたのはアドミラルのゴールデン・ズイウン・アナフィラキシーショック!!」

利根「決定打はないものの…じわりじわりとレッド・ズイウン・ハリケーンの体力を削っているのじゃ!!」

利根「ズイウンバトルは……燃料切れによるスリープアウトも敗北条件の一つじゃからな! そういった意味では確実に追い詰められているぞ!!」


アドミラル「私のゴールデン・ズイウン・アナフィラキシーショックの空中格闘戦は一流だ。機銃のカスタマイズも完璧…」

アドミラル「ククク…いつまで逃げられるかな…」

…………………


日向「隙をみてこちらも機銃掃射だっ!」

レッド・ズイウン・ハリケーン「ズダダダダダダダ」


アドミラル「ふんっ 迎え撃て!! ゴールデン・ズイウン・アナフィラキシーショック!!」

ゴールデン・ズイウン・アナフィラキシーショック「ズダダダダダダダダ!!!」



 ヒュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン      →交叉する二機

カンッカンッ


レッド・ズイウン・ハリケーン「」ボロ…ボロ…



日向「まずいぞ…このままではじり貧だ。相変わらず恐ろしいな。奴の機銃の威力と精密性は…」

日向「近づきさえすればパワーで勝るこちらにまだ勝機はあるものの…今はうかつに近づけん…」

日向「かといって多少のダメージを覚悟し、露骨に突撃しに行っても先ほどのように紙一重で躱されるだけだ……」


日向「一体……どうすればいいんだっ……」


利根「なんと……日向選手……これはかなり精神的にも参ってきているようじゃ!!」

利根「確かに…あの機銃の雨の中で避けきるには…恐ろしい集中力を要するからな!」

利根「万事休す! レッド・ズイウン・ハリケーン!ここまでなのかっ!!」

利根「それとも…まだ彼らに反撃の手は残されているのか!? 勝負もようやく大詰めになってきたのじゃ!!」



クラスのマドンナの吹雪ちゃん「日向……お願い…負けないでっ!」ギュ

アドミラル「ククク…どうした、日向。これで終わりか?」

日向「ぐっ」


アドミラル「だが、褒めてやろう。ここまで私のゴールデン・ズイウン・アナフィラキシーショックに食い下がったのは、お前の姉である『伊勢』以来だよ。」


日向「なにっ、アドミラル……お前は伊勢お姉ちゃんのことを知っているのか!!!!!?????」

アドミラル「あぁ、そうとも。知っているさ。」

アドミラル「知っているも何も……お前の姉である戦艦・伊勢にズイウンバトルを教えたのは……何を隠そう、この私だよ。」


日向「!?」

アドミラル「ここまで私と互角に渡り合ってきた褒美に、教えてやろう。私の正体を…」カメンニ、テヲカケ


山城「アドミラルの正体……一体…」

三隈「今まで描写されなかったけど…アドミラルの格好は悪趣味な仮面に上半身裸マントという格好でしたの…」


シュバッ

日向「お、お前はっ!?」

アドミラル「そう、私の正体とは……」









提督お父さん「I'm your father ...私の正体は、お前の実の父である『提督』だったのだよ。わが娘…日向よ。」


日向「N.....NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

日向「ダブルショッキング!!!!!!」

日向「今まで何故かそんなことにすら気付けなかったことにも驚きだが…」

日向「私のパパが、こんな子供に嫌がらせをするために存在するようなロクデナシな団体のトップだったなんて…」


提督「おう、やめろください。我が愛娘よ。」

カタパルター・利根「なんとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

利根「あの『バッド・アドミラル・カンパニー』の悪名高い総帥の正体はっぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

利根「我らが『戦艦・日向』の実の父親だったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」

利根「日向選手ぅぅぅぅぅ、これは恥ずかしい!!!!恥ずかしいのじゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


提督「おい、実況。静かにしろ。」

利根「面白すぎてできん!」

提督「」

提督「調子に乗ってカミングアウトしないほうが良かった……パパちょっと後悔。」ショボン


山城「しょうがないわよ、あれだけテンションあがっちゃたら誰だってそうしちゃうわ。」

三隈「そうですわ。元気出して。」


提督「敵対してた人に慰められるの…結構キクなぁ。」






仮面被り


アドミラル「ククク…灯台下暗し。つまりはそういうことだぁ、日向よ!!!!!!!!!!」

日向「誤魔化したぞ。」

アドミラル「ええい!! 何があろうとも、お前はここで終わりだぁ!!!!!!」

アドミラル「ククク…粉骨砕身。砕け散れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!『レッド・ズイウン・ハリケーン』よっ!!!!!!!!!!!」


日向「くっ……ここまでなのかっ????」








『……ぅが…』

日向「え?」


『…ひゅうが……』


日向「この声は、伊勢……お姉ちゃん。 いや、これは私の記憶……」

記憶の中(回想)



ひゅうが「ねぇ、おねえちゃん。どうしたらわたしもおねえちゃんみたいな、つよいずいうんばとらぁになれるのかなぁ?」

伊勢「ふふっ それはね」


伊勢「瑞雲を愛する気持ちを持つことよ。」

ひゅうが「ずいうんをあいする?」

伊勢「そうよ。」


伊勢「そして…勝ち負けなんかにこだわらずに、ズイウンバトルをめいいっぱい楽しむのよ。」

伊勢「最初は何度も負けちゃうかもしれない……でもね。」


伊勢「あなたの中の瑞雲を愛する気持ちが本物なら…瑞雲はきっと応えてくれるようになるわ。」

ひゅうが「うん! わかった! わたしもずいうんをあいするよ。」

伊勢「ふふっ 忘れないで、日向。」


伊勢「それが、ズイウンバトルの真髄なのよ。」

伊勢「そう……あなたなら…きっと…」



『………ひゅうが…』


回想終わり

日向「………」

日向「そうだ。ようやく思い出したぞ。」


日向「ごめん、伊勢お姉ちゃん。そしてありがとう。」涙ポロポロ

日向「『瑞雲を愛する』…そう。これこそが一番大事なことだったんだ。」



日向「『レッド・ズイウン・ハリケーン』! 私はお前を信じる!」


日向「何を恐れる必要があったんだ。」

日向「これまで幾重にも渡る死闘を乗り越えてきた私とお前ならば……勝てないはずがない!!」

日向「行くぞ、私の……」



日向「私の…レッド・ズイウン・ハリケーン!!!!!!!!!!!!!!!!」



レッド・ズイウン・ハリケーン「」ピカァ!   ←謎発光



ギュイィィィィィィィィィィィィィィィィィィン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

山城「!? レッド・ズイウン・ハリケーンが…光ってる。」

三隈「きっと…日向の声に応えたんですわ! ズイウンが……」


利根「こ、これはぁぁぁぁ!! レッド・ズイウン・ハリケーンからものすごいエネルギーが溢れているのじゃぁぁぁぁぁ!!!!!!」

利根「我輩は何度か聞いたことがあるのじゃ……」

利根「かつて伝説と呼ばれたズイウンバトラー『伊勢』も…こんな不可思議な現象を起こしていた、とな!!」



アドミラル「ついに……ついに覚醒したか!! 真のズイウンバトラーに……!!!」

アドミラル「なんて出力…さきほどとはまるで違うオーラを感じる……」

アドミラル「よし、見せてみろ。覚醒したお前の力を!!」


アドミラル「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!力を振り絞れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!ゴールデン・ズイウン・アナフィラキシーショック!!!」

日向「絶対に負けるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!! レッド・ズイウン・ハリケーン!!!!!!!!!!!!!!!!」



レッド・ズイウン・ハリケーン「」ギュイィィィィィィィィン!!!!!!

ゴールデン・ズイウン・アナフィラキシーショック「」ギュイィィィィィィィィン!!!


利根「さぁ面白くなってきたのじゃ!!! 勝つのはどっちか!?」

利根「最後の一騎打ち!!!!!!!!!!!!!」

アドミラル「必殺っ!!!!!!!!!! 『ゴールデン・ボンバー・ネクスト・ジェネレーション』!!!!!!!!!!!!」



日向「真! 必ぃっ殺ぁつ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


日向「『ギガ…クリムゾン……トルネェェェェェェェェェェェェェッッッド』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」





ピカッ(衝撃時の凄い発光)




ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

三隈「キャッ 凄い爆風ですわ……!!!!!」

山城「もうっ!! スカートがめくれちゃう!!!!!!! 不幸だわ!!!!!!!!!!」



利根「す、凄い爆風じゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

利根「みんな気を付けるのじゃぁぁぁぁ!!!!! あぁ!!!!!!我輩のスカート(?)がぁぁぁぁぁ!!!!!」マルミエ

利根「ちくまぁぁぁぁぁぁ ち"く"ま"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!!!!!!!!!!」







シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ スゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ


アドミラル「ぜぇぜぇぜぇぜぇ」

アドミラル「何故だ……」


アドミラル「何故とどめをささなかった!!!!!???????」


ゴールデン・ズイウン・アナフィラキシーショック「」キュル…キュル…



日向「気が変わったんだ。」

日向「お前は確かに悪だ。」


日向「けれども……お前の瑞雲に対する愛は本物だ。だからお前は強い。」


日向「だから…そんなお前に愛されているゴールデン・ズイウン・アナフィラキシーショックは壊さない。」



日向「それが…私の瑞雲に対する『愛』だから…」



アドミラル「」


アドミラル「完敗だ。強くなったな…日向。」

大淀「ゴールデン・ズイウン・アナフィラキシーショック 戦闘続行不能。」

大淀「よって…勝者は!! 日向選手と『レッド・ズイウン・ハリケーン』!!!!!!!!!!!!!」


利根「決まったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!! ついに因縁に終止符がうたれたのじゃぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

利根「日向選手と『レッド・ズイウン・ハリケーン』!!!!!!! おめでとうなのじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」

利根「そして我輩は着替えてくるのじゃ!! バイビー!!!!!」下半身スッポンポン



山城「やったじゃない!日向! おめでとう。」

三隈「感動しましたわ! くまりんこ!」


日向「ありがとう…みんな。」

日向「そして…『レッド・ズイウン・ハリケーン』…お前もありがとうな。」

アドミラル→提督


提督「おめでとう。我が愛娘よ。よくぞあの盤面で覚醒した。」

日向「声が…伊勢おねえちゃんの声が聞こえたんだ…」


日向「瑞雲を愛し、ズイウンバトルを楽しむこと……それが一番なんだ、と。」


提督「そうか。あいつ、そんなことを…」



提督「だが日向……この私に勝ったからといって自惚れるなよ。」

提督「むしろ…お前は今日ようやく一歩を踏み出せたのだ。果てしないズイウン道のな。」


提督「私やお前より強いやつなどまだこの世界には何万といる。それを努々忘れるなよ。」

日向「パパ…わかったよ。肝に銘じておく。」

提督「しかし…」

提督「今日は楽しかった。久しぶりに心震える良いズイウンバトルができたよ。」


提督「次こそは負けん。」



提督「ではサラバだ。ズイウンに導かれし戦士たちよ。」

提督「お前たちならきっと……いや、まだわからない、か。」ボソッ




提督→アドミラル


アドミラル「日向!! 最後に一つ言っておく!!」

日向「なんだっ!! 馬鹿親父!!」


アドミラル「お母さん(鳳翔さん)にはナイショだぞ!! こんなのバレたら最悪、離婚沙汰だ!!」


日向「こんな恥ずかしいこと言えるかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!」





HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(どっとわらひ)

謎ナレーション「こうして…日向と『レッド・ズイウン・ハリケーン』は、アドミラルの野望を打ち砕いた。」

謎ナレーション「しかし…彼女たちは知る由もなかったのだ。」

謎ナレーション「これは…まだほんの始まりにしか過ぎなかった…ということに。」


謎ナレーション「日向たちの戦いは続く!!!!!!!!!!!!!」




謎の影「ふふふ……ようやくだね。」

謎の影「それじゃあ始めようか。第五次ズイウン大戦の幕開けだ…」




とべこんてぃにえど……





~~~♪(日向・山城・三隈が歌う謎エンディング)

次回予告


山城「山城よ。もう…今日の日向にはまいったわ。スカートもボロボロだし……」

山城「え? 次回予告をしろって? 別にいいじゃない。それっぽい映像が今映ってるでしょう?」

山城「そうね…来週は私と日向が戦うわ。えぇ、それだけよ。」

山城「……わからないなら来週も見ればいいじゃない!! もうっ!!」

山城「次回 『不幸だわ… 不幸姉妹とブルー・ズイウン・ハッピーホイール!!』」


謎ナレーション「次回も ズイウンバトルゥゥゥゥゥゥゥ………レディ、ゴーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 」

…………………

………………… …………………


視聴覚室


日向総監督「どうだ、提督。感動しただろう?」


提督「俺はさ。確か…艦娘のイメージアップ戦略のためのPVを作れって命令したはずなんだけど…」

提督「なぁにこれぇ」

日向「なにって、アニメだ。」

日向「ズイウンバトラー victory!! 素晴らしいタイトルだろう?」


提督「この企画の監督をお前に任せたのがいけなかった。うん、そうに違いない。」

提督「すぐに作り直させよう。次は長門あたりに頼むか…今度は俺もちゃんと加わって…」


日向「そんな!! もったいない!!」

日向「『ズイウンバトラー victory!!』は既に12話…1クール分完成しているんだぞ!!」

日向「それに…ストーリー構想だけなら4クール分出来ている。」


日向「原画は直接この私が描き、細かい作画監督は秋雲の奴に任せている。」

日向「OPは加賀担当だし、各方面への営業は金剛型たちにやってもらっている。」

日向「それにだ……これはあくまで販促アニメだからな…」


日向「既に明石と夕張によって『ズイウン』シリーズの玩具まで作ってもらったんだ。」

日向「サンプルはもうあるから、量産しようと思えばいつでも出来るし…売り出すこともできる。」


日向「あとは提督の許可だけなんだが……どうだ? 一儲けできるとは思わないか?」


提督「」

↑ 13話…1クール分完成 の間違いです

日向「いいか? そんなイメージアップPVだかなんだがわからないが、そんなつまらないものよりも…」

日向「より大衆に広く受けいられるものを作ったほうが意味はあるだろう?」

日向「それに…今後のこの世界を背負っていくのは今の子供たちだ。だからもちろん子供に向けたアニメ作品という媒体にする。」

日向「しかし…いわゆる『大きな子供たち』という層に受けいられるようなちょっとしたサービスも用意する。」


日向「主人公が小学生女児なのが例だ。これには実際の小学生女児にも受け容れられるように、という意味もあるが…」


日向「これが成功すれば…ゆくゆくは、劇場版・ゲーム化・実写化・舞台化 etc. 様々なメディアによって私たち艦娘のイメージが伝わることになる。」



日向「もちろん、アニメ自体も手は抜かない。人気があれば次々と新シリーズを作れるだろう。」

日向「そして……うんたらかんたら」



ほにゃららら きゅるきゅる ぱぱりらぱ



日向「最終的にはだな…なんたらかんたら…」



提督「ぜぇぜぇ もうわかったよ 好きにしなよ……」

日向「そうか。感謝するぞ。キミが話のわかる人で私は幸せだよ。」


日向「絶対に成功して見せるぞ。これが私の瑞雲への『愛』の形だ!!!!!」


提督「もうしらないぜ うぇへへへ」

こうして満を持してスタートした『プロジェクト 瑞雲』




その結果は……果たして…微妙な結果に終わったのだった。



『ズイウン』シリーズは、見た目のかっこうよさと玩具にしてはよくできた作りのおかげでそこそこ売れたが…ブームは長くは続かなかった。

危機感を感じた提督が大損失を出す間一髪のところで無理矢理生産中止し、なんとか金銭的損失を出すことは免れたのだった。




そして肝心のアニメシリーズは…というと。



そのあまりにも斬新過ぎる作風とカオスなシナリオから…一部の界隈でカルト的な人気を誇るアニメとなったのだった。


一切説明されない『ズイウンバトル』のルール…何故か謎の超能力(一切説明されない)に目覚める主人公たち…

特に理由もなく虐殺される一般人…いつの間にか世界をも巻き込むズイウンバトル…異世界編への突入…


それでも、天然なのか狙っているのかわからない細かいネタや、異様な魅力を放つキャラクターたちによってこのアニメは見事当初の想定どおりの4クール放映を達成したのだった。


残念ながらそれ以上の展開はしなかったものの…チャー○マン○やカ○トボーグ以来のマジ○チアニメとして、アニメ史に見事その名を刻んだのだった…



特にその第一話は…全ての始まり、伝説の回として後世まで語り継がれていくことになる…

………………… …………………


日向「どうやら、アニメは無事成功したたようだな」

提督「色々危なかったけどな…結果的には損はしなかったからいいものの…」


日向「そこでだ。次の企画に移ろうと思う。」


日向「次はだな…『恋愛シュミレーションゲーム 私と彼と瑞雲日記』というゲームをだな……」

提督「もう勘弁してくれ……!」




提督の受難の日々……レディ、ゴーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

おまけ


『ズイウンバトラーヒュウガ 最終回 すべてを終わらせる時…!』


ヒュウガ:くらえダイソン!! 必殺ギガ・クリムゾン・トルネード!!

ダイソン:コイ、ヒュウガ! ワタシはジツはイッカいサされただけでシぬゾオオ! グアアアア!!


ケツダイソン:ダイソンがヤラレたよウダな…

ムネダイソン:ヤツはダイソン四天王の中でもサイじゃく…

ロリダイソン:カンムスごとキに負けルとは…ダイソンの面汚シよ…



ヒュウガ:くらえええ!!

シリダイソン・ムネダイソン・ロリダイソン:グアアアアアアア!!!!!

ヒュウガ:ついに四天王を倒したぞ!!


ヒュウガ:って、ここが奴の棲地だったのか…

深海提督:よく来たな、日向よ。

深海提督:戦う前に一つ言っておく。お前は私を倒すのに『聖なる瑞雲』が必要と思っているようだが…別になくても倒せる。

深海提督:そして捕らえた秋月姉妹は、痩せてきたので…近くの鎮守府に解放してきたぞ。あとは私を倒すだけだな。ククク…


ヒュウガ:それなら私も言っておく。この私に(伊勢以外に)生き別れた姉妹艦がいるような気がしていたが別にそんなことはなかったぜ!


ベルゼバブ:さぁこいヒュウガ!

ヒュウガ:行くぞオオオォォォォ!


     
ヒュウガの勇気が世界を救うと信じて!
 
 ご愛読ありがとうございました!



おわり

ご愛読ありがとうございました


↑ ケツダイソンがシリダイソンになってたり 深海提督がベルゼバブになっていますが気にしないでください。後者は元ネタを見ながら書いてたら素で間違えました。


なんでこんな話を書こうと思ったのか本気でわかりません。疲れてたんだと思います。

第二話は多分やりません。多分ね…


日向はなんだかんだでお姉ちゃん大好きっこだったらいいなって思ってます。

>>50 大きな子供たち→大きなお友達 ですね  怒られちゃう

依頼まともにしようよ

>>57 
あぁっ すみません!
携帯からやってしまったので変だったみたいです。指摘ありがとうございます。気を付けます…

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