みほ「もう戦車道やめちゃおっかな……」まほ「え!?」 (18)

まほ「な、何を言っているんだ、みほ! みほは黒森峰の戦車道に必要な人材だ!」ガシッ

みほ「お、お姉ちゃん!?」

まほ「この間のミスを引きずっているのか? そんなことは気にしなくていい」

みほ「お姉ちゃん」

まほ「上級生に何か言われたのか? なら私に言え。三年であろうと、しかるべき罰と報いを受けさせてやる」

みほ「お姉ちゃん」

まほ「うちの体制に不満があるなら何でも言ってくれ。全力を持って改善させてもらう」

みほ「ねぇ、お姉ちゃん、聞いて」

まほ「なんだ?」

みほ「ここわたしの部屋。お姉ちゃんいるの私のベッドの下。なんでそこにいるの?」

まほ「姉として当然の権利を行使したまでだが」

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みほ「姉だからって人のベッドの下に潜む権利は無いと思うよ」

まほ「まぁそれはいいじゃないか。それよりもみほの」

みほ「良くないよ」

まほ「ひとまず横に置いといて」

みほ「置いとけないよ」

まほ「違うんだみほ、聞いてくれ。私はただみほの下着を取りに来ただけで他意はないんだ」

みほ「他意の有無以前に目的がもうダメだよ」

まほ「え……ダメ?」

みほ「ダメ」

まほ「パンツ一枚だぞ?」

みほ「持っていってどうするの?」

まほ「それはもちろん被ったりだな」

みほ「はいダメ。全然もちろんじゃないよ。もちの論外だよ」

まほ「どうしても?」

みほ「ダメ」

まほ「じゃあブラなら?」

みほ「ダメ、ゼッタイ」

まほ「分かったよ、みほ。そこまで言うなら、今回は下着を取るのはやめよう」

みほ「言う前に分かって欲しかったけどね……ん? 今回は?」

まほ「それじゃ、この件はこれでいいとして、みほの相談に乗ろうか」

みほ「いや、私の下着盗もうとしてた人に乗ってもらう相談なんか無いよ」

まほ「遠慮するな。私はみほの姉であり、黒森峰を率いる隊長なんだからな」

みほ「私の姉で黒森峰の隊長でもある人が下着ドロっていう現実に、戦車道やめたくなるよね」

まほ「みほ、私を見くびるなよ。私が盗むのはみほの下着だけじゃない」

みほ「何のフォローにもなってないよね? っていうか他にも何か盗んでたの?」

まほ「あぁ、それは……あなたの心です」ドヤァ

みほ「……」

まほ「……あなたの心です」

みほ「大丈夫、聞こえてる」

まほ「うん? あぁ、そうか。これはルパン三世のカリオストロの城っていう映画のラストシーンで」

みほ「違うよ、元ネタ知らなくてしっくりこなかったんじゃないよ」

まほ「?」

みほ「ごめんね、お姉ちゃん。しばらく話しかけないで。退部届け書くのに忙しいから」

まほ「みほ、ちょっと待って欲しい。その前にお姉ちゃんと相談タイムだ」

みほ「何度も言うけど、相談することなんてないよ」

まほ「そう言わずに、何でもお姉ちゃんに相談」

みほ「しないよ」

まほ「……妹が冷たい」

みほ「姉が変態よりはマシだと思うよ」

まほ「妹の相談に乗れないなんて、何て無能な姉だ。死んだほうがマシだ!」

みほ「いくらなんでもそこまでは求めてないよ……」

まほ「死のう……あ、こんなところにちょうど良くみほのパンツが。これで首を絞めて死のう」

みほ「やめて! 色々な意味でやめて!」

みほ「分かったよ、もう。お姉ちゃん、相談に乗ってくださいお願いします」

まほ「そうか。みほの相談ならいくらでも乗ろう」

みほ「はぁ……」

まほ「あ、相談料はキス一回で」

みほ「パンツ喉に詰まらせて死んでいいよ」

まほ「待って! 違う違う! そういうのじゃない。みほの思ってるようなのじゃないから!」

みほ「何が違うの?」

まほ「ちゅってするだけ。本当にそれだけ。先っちょだけ! 先っちょだけだから!」

みほ「必死さが怖いよ……」

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