まほ「サンダース大学付属高校、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」 (204)

 ―黒森峰女学園・食堂―

まほ「私にいい考えがある」

エリカ「はー、和風おろしハンバーグおいしかったー」マンプクー

まほ「エリカ、聞いてるか?」

エリカ「まーた短期転校ガーって言うんでしょう。ダメです」

まほ「今更なぜダメだと言うんだ。今までアンツィオ、知波単、継続、プラウダと渡り歩いて来たのだ。このSSは続きものだが、過去のは見てなくても大丈夫だぞ」

エリカ「残っているのはサンダースと聖グロだけでしょ。サンダースは共学なのでダメです。男がいるような学校へ隊長をやれるものですか」

まほ「聖グロは?」

エリカ「あそこの隊長に感化されてしまうといよいよもって破滅的ポンコツになってしまうでしょ。ダメです」

まほ「でもエリカ」

エリカ「ダーメーでーすー」

まほ「・・・」シュン

エリカ「そ、そんな子犬みたいなかわいい顔してもダメですからね!」

まほ「・・・」シュゥ~ン

エリカ「んぐッ!・・・静まりなさい内なるエリカッ!今はまだ・・・眠りなさい・・・ッ!」グググ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1476454044


エリカ「まったく、キリっとしてピシっとしてカッコイイ隊長に戻ってもらうにはどうすればいいのかしらね・・・」ハァ~

小梅「エリカさん!大変です!」

エリカ「どうしたの。隊長がまた側溝に足ハマっちゃった?」

小梅「レーダーに反応がありました!それも・・・西住ヘリです!」

エリカ「なんですって!?」


 <バババババババ・・・

黒森峰生徒「ヘリだよー」

黒森峰生徒「乗ってる人が顔だしてるね。こっちを見てるみたい」

エリカ「あなたたち!場所を空けなさい!あのヘリには西住流家元が乗ってるのよ!」

 西住しほ「・・・」バババババ・・・

 しほ「・・・」グッ・・・

エリカ「スーパー西住着地よ!みんな下がりなさい!スーパー西住着地だわ!」

 バッ!

 ヒューーー

 チャクチィ!

しほ「・・・」ゴォォォ・・・

エリカ「スーパー西住着地イエーイ」パチパチ

黒森峰生徒「あ、あんな高いヘリからジャンプした・・・なんで平気なの」

エリカ「地面に激突する瞬間に衝突と完全に同等のパワーを地面に放つことで衝撃を打ち消しているのよ。それがスーパー西住着地」

しほ「出迎え御苦労さま。まほに話があるのだけれど、あの子はどこ?」

エリカ「は、はい!すぐに呼んできます!」


エリカ「どこにもいないじゃない!どこ行ったのよ隊長は!」

小梅「エリカさん、こんなメモが・・・」スッ

 【ワレ、サンダースヘ短期転校ス。無頼。マホ】

エリカ「な、な、な・・・なんですってぇ~!?」

小梅「ど、どうしましょう。サンダースに行ったなんてことがもし家元にバレたら・・・」

エリカ「遊んでると思われて怒られるだろうし、よりによって共学の学校だなんて・・・心配性の家元のことだから男子掃討のためにサンダースが滅ぼされてしまうわ・・・」

小梅「こうなったら最後の緊急プランを作動させるしかありませんね・・・」

エリカ「ええ・・・すぐにあの子に連絡を!」


 ~~~

しほ「遅かったわね、まほ」

まほ(みほ)「は、はい。すみません・・・(ひ~。緊急で来てくれって言われて来てみれば、お姉ちゃんのフリをしろだなんて~)」

エリカ(隊長のカツラ、黒森峰制服、セロテープで目を吊り上げた完璧変装。これでなんとかしのぐしかないわ・・・)

しほ「相変わらず美人ね。それはそうと大事な話があって来たのよ。週末に開催される西住流おイモ掘り大会の打ち合わせに来たの」

みほ(ひ~ん!お姉ちゃん早く戻ってきて~!)

このSSは
 まほ「アンツィオ高校、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」
 まほ「知波単学園、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」
 まほ「継続高校、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」
 まほ「プラウダ高校、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」
の続編ですが、見ていなくても問題ありません。それぞれの学校にまほが転校し、それぞれの生徒と仲良くなったってだけです

 ―サンダース大付属高校―

ケイ「HA!ようやくクリアしたわ第2ステージ!待ってなさいよドクターワイリー!今度こそコテンパンにしてやるんだから!」ピコピコ

ナオミ「よく飽きないね。1ステージに8時間も費やすくらいなら新聞のクロスワードやってる方がよっぽどいいわ」

 \HAHAHAHAHA・・・/

ケイ「ここまで来るのに半年かかったんだもの。今更投げ出せないわ。それにドンキーコング2は2年かかったの。それに比べりゃEASYよ」

 \HAHAHAHAHA・・・/

 ドタバタドタバタ ガチャ!

アリサ「大変ですよ大変!ビッグニュースです!」

ケイ「! 銃を仕込んだ傘買ったの!?」

 \HAHAHAHAHAHA/

アリサ「・・・違います。これ見てくださいこれ!黒森峰からファックスが来てます!ほら、西住流の西住まほがウチに短期転校してくるって!」

ケイ「知ってるわよ」

ナオミ「知ってるな」

アリサ「・・・」

 \HAHAHA・・・/

アリサ「・・・・・・なんで教えてくれなかったんですか?」

ケイ「訊かないんだもんっ♪」

 \HAHAHAHAHA/

まほ「来た」ザッ

ケイ「ハ~イマホ~!ウェルカムうでかむどこ噛むね~ん♪」ダキーハグハグー

まほ「世話になるな。ちょっと抱きしめすぎだ。きつい」ムギュムギュ

ケイ「OH!ソーリーソーリーヒゲソーリー、ハワイの皆はゴムゾーリー」テヘッ

まほ「それ前もって用意しといた文句?」

アリサ「全く、来るなら来るで事前に連絡してほしいものね。これから急いで宿泊する部屋とか色々手配しないといけないじゃない」

まほ「?一週間ほど前に連絡をしておいたが」

アリサ「・・・」チラ

ケイ「訊かないんだもん♪」

ナオミ「まあ、立ち話も何だ。学校へ案内しよう。制服も用意してある。きっと似合うさ。あなたのような美人ならね」

まほ「ああ。すまんな」

ナオミ「・・・こいつぁ手ごわいわね」フッ・・・

ケイ「マホ~?着替え終わった~?」

まほ「こんな感じだ」サンダースッ

ケイ「WOW!とっても似合ってるわ!ベリーフィッティング!」グッジョブ!

ナオミ「想像以上にかわいいよ。美人にはいい服が似合う」

まほ「照れる」

ナオミ「よし、まず1ポイント」グッ

ケイ「それじゃっ、サンダースハイスクールにLET'S GET IT ON!」ダー

まほ「ハツラツとした元気ッ子だな」

アリサ「日本最大級のチームを率いる隊長らしくないって思うでしょ?私もそう思うわ」


 \サンダース/

まほ「やはりサンダース大付属・・・かなり大きな校舎だ。変形しそうなくらい大きい。しかし不自然だな。共学と聞いていたが・・・男達の姿が見えんな。達者でやっているのか?」

ケイ「ああ、それならノープロブレムよ!男共はこの学園艦から追い出したわ」

まほ「えっ」

ケイ「さっきエリーから電話があったのよ」

まほ「エリー?サザンか?」

アリサ「黒森峰の副隊長のことよ」

ケイ「マホが来る前にテレフォンがあってね――」

 ~~~

ケイ「ハーイ、こちらサンダースの金獅子ことケイよ!お電話ありがとうね!だれ?」

エリカ【黒森峰副隊長の逸見よ!そっちにうちの隊長は来てる!?】

ケイ「あ~、エリーね。マホはまだ来てないけど・・・」

エリカ【よかった・・・もうそっちに向かってるみたいだから、隊長をあなた達に任すしかないわ。でも一つだけ聞いてほしいの。どうにかしてサンダースの男子生徒を隊長に近づけないで】

ケイ「あら、こりゃまた難儀な話ね。WHY?」

エリカ【決まってるじゃない!いたいけな隊長が男どもに食べられないためよ!」

ケイ「WHAT?・・・HAHAHA!あなたもジョークがキツイわね!男子がマホを食べちゃうですって?漫画の見すぎよ」

エリカ【いいえ!これはマジメな話よ!男ってのは女を食いものにしちゃうんだから!あなた達も気をつけなさい。男達に食べられちゃうわよ!」

ケイ「!?・・・・・・OK・・・わかったわ。任せなさい」

 ~~~

ケイ「――私・・・知らなかったのよ。男子が女子を食べちゃうなんて・・・人間が人間を食べるなんて・・・でも言われてみれば合点がいくわ!ゾンビだって人間食べるものね!」

アリサ(ああ~・・・ウチの隊長は見た目イケイケなホットガールなのに中身はピュアピュアハートだってことがバレちゃったわ~・・・この事が外に漏れてバカにされちゃうんだわきっと~・・・)

まほ「・・・そ、そうだったのか・・・」ガクガクブルブル

アリサ(ああ~・・・こっちもかあ~・・・)

まほ「もうお父様に近づかないようにしよう・・・」コワヤコワヤ

ケイ「安心してマホ!もうこのサンダースの学園艦は女だけの花園!気がねなくスクールライフをエンジョイしてね!さ、こっちよ!カムヒア!」ダイターン3!

まほ「サンダースの校舎はまるで大学のキャンパス・・・いや、アメリカのハイスクールだな。スケートボードに乗っている生徒もいるぞ」

ケイ「こっちがマホの教室よ!ロッカーはここ!」

まほ「廊下にずらーっとロッカーが並んでいる。海外ドラマで見るような、いかにもな内装だな」

ケイ「プーッ!廊下にロッカーって!HAHAHAHAHA!マホったらジョークがデリシャスね!」アーハハハハハ

まほ「逆に恥ずかしいからやめてくれ」

ナオミ「これが君専用のロッカーだ。自由に使っていいよ」

 ガチャ

優花里「Zzz・・・」

まほ「えっ」

 バタン

ナオミ「・・・今ロッカーの中に人が入ってたように見えたんだが」

まほ「こわい」

ケイ「ホールドアップ!サンダースポリスよ!」ガチャ!

優花里「っ!?わわ!?て、敵襲でありますか!?」ビクーッ

まほ「君はみほの友人の・・・」

優花里「!?ににににに西住殿の姉上殿!?ななななななぜこのような所に!?」

アリサ「こっちの台詞だわ!なんであなたロッカーの中で寝てんのよ!」

優花里「あわわ!すみません!すぐ出ます!」ガラガラドンガラガシャーングワングワンン~

ナオミ「落ち着け」

優花里「申し遅れました!わたくしオッドボール三等軍曹改め、大洗女子戦車道チーム所属の秋山優花里であります!」ビシ

まほ「うむ」ビシ

アリサ「いや敬礼とかいいから何でロッカーの中で立ち寝してたのよ。また偵察に来たってんならまだしもロッカーの中に突っ込まれるようなことになるわけないわよ」

優花里「はい、実はですね――」ホワンホワンホワ~ン・・・

 ~~~

 ――大洗女子学園

華「はーち、きゅーう、じゅーう、もういいですか~?」

                             ヤダモー>

華「・・・・・・もういいですか~?」

                             ヤダモー>

華「・・・・・・もういいですか~?」

                             イイヨモー>

華「さあ!探しますよ~!わたくし見つけるの得意なんです!」

 タタタ・・・ \エルヴィンサン、ミーツケマシタワ!/ \ホシノサン、ミーツケマシタワ!/ \マコサン、ネテルノデスカ?/


 コンテナ<・・・

優花里「ふっふっふ・・・いくら五十鈴殿と言えども、この物資コンテナの中に隠れている私を発見することはできますまい」フッフッフ

 ウィーン・・・ ガコン

優花里「おや?なんだかコンテナが揺れているような・・・」

 ウィーン ウィーン ガコン ガー・・・ ガタンゴトン ピーッ ピーッ ピーッ ガコン ガシッ ウィーン ウィーン ガコガコ ガタンゴトンガタンゴトン・・・

 ~~~

優花里「――っという訳で、隠れていたコンテナがいつの間にかサンダースの学園艦に搭載されていまして」

ケイ「Uh-oh、まるでトムとジェリーね」

優花里「外に出たのは夜中だったので、とりあえず寝どこを探そうとさまよっていたところ丁度良い塩梅のロッカーがあったので少し仮眠をしました。いいロッカーですね」

ナオミ「どうも」

アリサ「あなたどういう環境で育ったのよ!知ってれば部屋くらい手配するわよ」

優花里「そんな!私のような犬ッコロがサンダースの皆さんの手をわずらわせるわけにはいきません!」

ケイ「ノープロブレム!ビーハッピー!そんな細かいこと気にしてたら髪の毛が抜け落ちちゃうわよ。どうせマホにも部屋を案内するんだし、あなたの部屋もついでにあてがうわ」

優花里「いいんですかぁ!?」パアー

ケイ「OKOK!そうと決まったらマホ!学校案内なんか後回しよ!ホテルへ案内するわ!期待しててね!部屋にはプール!オーディオセット!ビュッフェまであるわ!アーケードのゲーセンもあるわよ!」

まほ「! パックマンある?」

優花里「メタルスラッグは!?」

ケイ「モチのロンロン!」

まほ「すぐに行こう」キリッ

優花里「お供します!姉住殿!」ザッ

ケイ「これがあなた達に泊まってもらうホテルよ!」ニューアワジー

 ケイ「で、ここがマホの部屋!」サッ!

 ケイ「で、ここがオッドボールの部屋!」ササッ!

優花里「す、すごい豪華な部屋!トイレだけで私の部屋よりずっと大きいです!」

まほ「このリモコンは何に使うんだ?」

ナオミ「電気を点けたり」ピ

ナオミ「シアターセットを出したり」ピ ガー

ナオミ「ワインセット一式がテーブルから出てきたりする」ピ ゴンゴンゴン・・・

まほ「すごい」

優花里「こ、こんな立派な部屋ほんとに使っちゃっていいんですか?」

ケイ「YES!ナンジ、隣人を愛せよってね♪ささっ、荷物を置いて出かけるわよ!今日はこのままお出かけしましょ!」

まほ「えっ、学校は」

ケイ「エスケープよエスケープ!学生の内にしっかりサボらないとね!」

優花里「大丈夫なんですか?無断で欠席なんて」

ケイ「サンダースはアメリカが規範よ!自由の国なんだからいいのいいの!」

優花里「なるほど!そうですね!」

まほ「納得した」

まほ「お出かけと言ったがどこに行くつもりなんだ?」

ケイ「モールでショッピングって行きたいところだけど、今の時間だと逆に見回り先生に見つかっちゃうからダメね。どこか行きたいところとかあるかしら?」

優花里「はいはい!私あります!」

 ―――

まほ「戦史博物館か」

優花里「うわああああ~~~!すごい!レアな戦車がたくさん展示されてますー!」キラキラ

ケイ「オッドボールはホントにミリタリーラブね」

優花里「これはT30重戦車!あっちには超重戦車のオイ車!こっちにはP1500が~!まるでオール怪獣大進撃です~!」パァー☆

まほ「こっちには戦艦や駆逐艦が展示してあるぞ。さすがに実寸ではないが」

優花里「のわぁ~!戦艦大和にアメリカのジョンポールジョーンズや戦艦ミズーリまで~!なんでもアリのごった煮闇鍋みたいです~!」ヒャッホォーウ!

アリサ「褒めてるの?けなしてるの?」

優花里「とりあえずなんでもいいから積め込めるだけ詰め込もうぜってノリでバランス度外視で適当にやるだけやったチープなCG満載のハリウッドのB級映画みたいな博物館です~!」

アリサ「絶対けなしてるでしょ!ねえ!」

まほ「プロペラの飛行機があるぞ。これは・・・どこかで見たことがあるが・・・」

優花里「わあ!すごい!カーチスR3C-0だ!」

まほ「知っているのか秋山」

優花里「もっちろん!これは水上で離着陸ができる航空機『飛行艇』です。このカーチスには大きな靴のような浮舟、フロートがあるので水上機とも言うんですよ。映画の『紅の豚』でも登場しました」

まほ「ああ、思い出したぞ。アンツィオでその映画を見た。主人公のライバルが乗っていた戦闘機だな」

優花里「はい!飛行艇のレース大会のシュナイダーカップで1925年に優勝した『カーチスR3C-2』を戦闘用に改修したのがこの『カーチスR3C-0』です」

優花里「この濃紺のボディ!機首からコックピットまで詰まったエンジン!火を吹く排気管!まさしくアメリカンな飛行艇ですね!あ!ちゃんと機尾にガラガラヘビのマークが!」

ケイ「当然よ!飛行艇はレプリカだけどね」フンス

ナオミ「飛行艇か・・・あまり聞かないが、今も動いてる飛行艇はあるの?」

優花里「飛行艇は1930年代が全盛期とも言われてまして、第一次、第二次大戦の途中くらいまでは頻繁に活躍していたんですが、陸上機の性能や設備が向上されていくにつれ、水上機の必要性が薄れていったんです」

優花里「現在でも水上機は活躍しているんですが、数は多くありません。でもそこがいいんです!短い間でも世界中の空を支配していた飛行艇!その花火のような儚さが美しいんですよぉ!」

優花里「海の船乗りよりも勇敢で、丘の飛行機乗りより誇り高い飛行艇乗り達!空と海の両方が彼らの心を洗い、移りゆく時代の中で男達は夢や野望を抱いて空を飛ぶ!」

優花里「その飛行艇の中でも有名なカーチス艇をレプリカとはいえ生で見れるとは感激です~!」ヒャッホーゥ!

ナオミ「ほんとに好きなんだね。紅の豚」

まほ「私もアンツィオで見たが、あれはいい映画だ。見たことない人も見たことある人も是非また見てほしいと思う。ガルパン劇場版もいいけど紅の豚もいいぞ。名作は何度見ても色あせない」

アリサ「ねえ、私達戦車女子よね?」

今回はここまでで。今まで以上に内容なにも考えてないようなので探り探り書いてます
飛行艇についてあれやこれや書きましたが間違いなどもあるかもしれないのでウノミにしないでください。紅の豚のムック『飛行艇時代』を見ながら書きました
紅の豚はいいよ。みんな見よう。子供の頃に見たことあるけどそんなに面白くなかったな~っていう人も、成長してからまた見てみたらめっちゃ面白いことに気付くはず
ガルパンもいいね

11月の11日にテレビで『紅の豚』が放送される模様です。この時を待っていた・・・ずっと前から・・・
是非ご覧になってください

優花里「わぁ~・・・南北戦争時代の展示まであるんですね~」

ナオミ「この蝋で出来た大統領の人形、夜になると動くのよ」

優花里「ええっ!すごい!さすが大統領です!」

まほ「この後は?」

ケイ「そうね~、せっかくだしみんなでゲーセンいきましょゲーセン!アメリカの学生が学校サボって行くのはモールかゲーセンよ!そうと決まれば、ジャスティスはハリアップ!行くわよ!」タタタ

まほ「うーむ、サンダースの隊長は文武両道だと聞いていたが・・・マジメという訳ではないのか」

アリサ「隊長は何もしなくってもたいていのことは出来るの。勉強だってほとんどしなくても平気なのよ。スポーツも万能、スタイル抜群、まさに完璧超人なの」ダー

まほ「君、泣いているのか?・・・それ血の涙?」

アリサ「だからたまにこうやって学校を抜けだしてバックレダッシュパーティしても、教師達は大目に見てるって訳なの」

まほ「バックレダッシュパーティとは?」

アリサ「クラスの人気者だけが話合わせて共謀して、授業をサボってわいわい騒ぐことよ。アメリカの学校じゃ当たり前のこと」

まほ「君も一緒にやってるのか?そのバックレダッシュパーティというのを」

アリサ「人気者だけって言ったでしょ!」キッ!

まほ「すまん。泣くな」

X-MEN:アポカリプスでも、「モールって何?」と言ったナイトクローラー君を
サイクロップス先輩が「モールを案内するのが米国市民の義務」と言って車で連れ出してたな。

ご丁寧にオープンカーに仲間乗せてリア充してた

 ―ゲームセンター

 ♪~ ポッピーピポパポ♪ ターボタスティック!

優花里「賑やかですね~。最新ゲーム筐体が並んでますが、昔懐かしのゲームやピンボールまでありますよ」

まほ「これは・・・懐かしいゲームがあるな」

優花里「ワニワニパニックですね!年々稼働している台が少なくなってきてるとか。確か左右に動くカニバージョンもありましたね~。姉住殿もやったことあるんですか?」

まほ「ああ。中学の頃だったか、エリカが得意でな」

 ~~~

エリカ(中学)「隊長!見ててくださいね!」ヤッテヤルワニ!

 ワニワニパニック<タベチャウゾ!

エリカ「さあ、かかってきなさい!西住流の強さを見せてあげるんだから!」

まほ「勝手に看板掲げないでくれ」

エリカ「わに!」ピコ

エリカ「わに!」ピコ

エリカ「わにわにわに!」ピコピコピコ

 ~~~

まほ「あの頃のエリカは何にでも噛みついていた。黒森峰のアリゲーターと呼ばれ、わにわに言っていたよ」

優花里「イメージが変わりました」

ケイ「UH-HUH!戦車ゲームがあるわ!マホ、勝負しない?」

優花里「これ、大洗の戦車ショップにあるゲームの最新版です!ボックス型の操縦席に入ってリアルな操縦を体感できるシロモノです~!」

まほ「やったことがないのだが」

ケイ「簡単よ!普通の戦車と同じ動かし方なのよ。私達、強豪校の隊長って立場同士じゃなかなか一体一で勝負なんてできないじゃない?でもゲームなら問題無!」

まほ「戦車と同じか。だったら簡単だな。誰でも動かせる」

優花里「対戦形式で先に撃破した方の勝ちです!」

ケイ「OK!LET'S PLAY!」チャリン

 <~♪

まほ「先手必勝だ。パンツァー・フォー!」

 <・・・・・・

まほ「戦車前進!」

 <・・・・・・

まほ「操縦手!何をやっている!戦車前進だ!」

優花里「姉住殿、いつも車長やってるからっていつも通りやっても・・・」

まほ「自分で操縦も砲撃もするのか?普通の戦車と同じと言っていたのに」

優花里「ゲームですから」

ケイ「A-HA!ファーストアタックイズウィナーよ!」ドドーン

アリサ「いけー隊長!歯ァへし折っちゃえー!」

優花里「わわ!攻撃されてますよ!早く動かさないとやられちゃいます!」

まほ「操縦ギアを・・・これか」ガシッ

まほ「まほっ!」バキン

まほ「しまったまほ・・・」

優花里「わあ!劇場版でももがー殿がレバー壊したのと同じ!」

 <ドーン シュポ

ケイ「YEAH!私の勝ちよ!なにしてたのマホ?全然動かなかったけど」

まほ「すまん、壊した」

ケイ「・・・Uh-oh・・・まあバレなかったら大丈夫」

ナオミ「あー・・・どうやら大丈夫じゃないみたいだ」

文科省役人「君達、なにをやっているのかね」

アリサ「ゲッ!」

文科省役人「戦車道を嗜む淑女ともあろう君達が授業を抜け出して公共施設の設備を破壊しているとは・・・学校に報告させてもらうしかないな」

ケイ「OH」

 ―サンダース大付属高校・図書館

アリサ「はぁ~・・・ものすごく叱られたわね・・・しかも反省課題として図書館で戦車道の歴史書の感想文を書いて提出しろだなんて・・・」

ナオミ「それだけで済んでよかったと思うのよ。親に連絡されなくて良かったわ」

まほ「お母様に知られていたら・・・」ガクガクブルブル

アリサ「へえ、あの黒森峰の隊長ともあろうお方がまさかママが怖いだなんてね~」ニヤニヤ

まほ「お母様は怖くて強い。戦車を抱えてスクワットをしたり、火山の火口で岩盤浴をしたり、空を歩いたりするような方だ。まさに西住流そのもの」

アリサ「確かに怖い」

ナオミ「そんなことより、早く課題を終わらせて女の子ナンパしに行こう」

アリサ「そうね。私も早くタカシに会いたいわ・・・隊長が男子を皆追いだしたから会いに行くのも大変よ」

ナオミ「ところで、そっちの二人は何をしているんだ?」

 ケイ「・・・」ジー

 優花里「・・・よし」ジー

 優花里「サンダース隊長ケイ殿!今日こそあなたの栄光帝国が崩壊する日であります!」ビシッ

 ケイ「受けて立つわ!」グッ

 優花里「C-130輸送機カード発動ー!シェリダン空挺戦車投下部隊展開ー!」

アリサ「カードゲームの勝負よ。図書館で反省させられてる最中にね」

まほ「どういうゲームなんだ?」

アリサ「世代も所属もごちゃ混ぜの、何でもアリのガンガンバトルよ。サンダースが監修したの。楽しめるような人はB級映画をポップコーン片手で笑いながら楽しめるような人だけ」

優花里「これでケイ殿の陣地を塹壕を飛び越えて直接攻撃できますよ!ぎゅぅーん!ばばばばば!」ギューン

ケイ「OH!この外道!」

優花里「そちらの地形は渓谷ですから補給は1ターンしかできませんよ。これで勝ったも同然です!」

ケイ「ふっふふふ・・・オッドボール、よくがんばったわね。でもトラップカード発動よ!」ピッ

優花里「なんですと~!」

ケイ「『砂漠の嵐作戦』-!」バーン

ケイ「サイコロを振って7以上ならあなたの作戦部隊は全滅ね!」

優花里「で、でも6以下ならケイ殿の部隊がダメージを受けるんですよ!」

ケイ「賭けは承知よ。いざ!」

 コロコロ~・・・

 <アアア~!無敵の戦車部隊が~!

 <旧式の戦車だけどね

 <さらば歴戦の勇士達・・・必ずアベンジ(報復)してみせます・・・

 <まだ私のターンよ。『CIAバックアップ』の効果で報酬2倍なんだから。ドローした『フィンランド継続裁判』カードを使って、撃破した戦車を2つ鹵獲させてもらうわ

 <ひどすぎるであります~!

優花里「ああぁ・・・私のドリームチームがぁ・・・」シクシク

ケイ「さ、今度はマホのターンよ。カードは配ってあるでしょ」

まほ「それが・・・ルールなどがさっぱりわからんのだが」

ケイ「簡単だって、見せてみて。あなたの部隊はゲリラ部隊だからこのカードはボーナス効果付きよ」チラ

まほ「まったくわからん」

ケイ「『ジャングル好きのベトナム帰還兵』があるじゃない。これでゲリラ効果を発揮しながら戦えるわ。それに『坊主頭のNY市警』・・・あ!『コマンドー』も!これでオッドボールの捨て札にあるカードから武器を奪って戦えるわ」

優花里「そんなぁ~・・・」

ケイ「その三人が揃えば最強のチームになれるから、私の騎兵隊も蹴散らしてすぐに本陣に攻め込めるわ。でも、私に宣戦布告するなら腹を決めなさいよ」

まほ「つまり・・・」

優花里「ケイ殿の部隊を壊滅させて完全勝利まであと2手ということです」

まほ「!・・・ふふははは、いいだろう。恐れるがいい、我が無敵の西住流を!怯えるがいいはじける筋肉モリモリマッチョマン達を!そして泣くがいい!最強のエクスペンダブルズが――」

ケイ「トラップカード」スッ

まほ「えっ」

ケイ「はいこれであなたの陣地は焼け野原」パサッ

まほ「・・・こんな理不尽なゲームだいきらいだ・・・」ズーン

アリサ「ちょっとあなた達、カードなんかで遊んでないで早く反省課題終わらせちゃいなさい。隊長も、遊んでる場合じゃないですよ。私とナオミはもう書き終えましたよ」

ケイ「もう終わったわよ~ん」ピラ

まほ「私も」ピラ

アリサ「ウソ!?歴史書すら読んでないのにどうして・・・」

まほ「戦車道の歴史など既に頭に入っている」

ケイ「ミートゥーよ!貸しなさいオッドボール、私が片づけてあげる」スラスラ~

優花里「わあ、すごいです!ありがとうございます~!」

アリサ「・・・天は人間を平等に作ってくれてないのね」

ナオミ「そろそろ時間よ」チラ

ケイ「OH!そうね、すぐに行きましょ!」

優花里「どこに行くんですかぁ?」

ケイ「ふっふっふ・・・楽しいところよ!」

 ―知波単学園

西「・・・・・・ゆくぞ」

細見「・・・・・・いざ」

 オオォォォ・・・

西&細見『ちっちのち!』ビシュッ!

 ギャオオォォォ!

 \オー!/ \イケイケー!/ \ノコッタノコッタ!/

西「ゆけ!アルタイル!根性を見せるんだ!」

細見「負けるな飛燕参式!食らいついてでも勝つんだ!」

福田「玉田上級生殿、一体何の騒ぎでありますか?」

玉田「見てわからんか福田ァ。べいごま対決だ。夕食の沢庵を賭けての一大勝負。故に周りも盛りあがっているのだ」

福田「なんと」

寺本「大変であります!大変であります!西隊長大変でありますぞ~!」ドタバタドタバタ

西「何ごとだ寺本!今我々は天下分け目の超決戦を――」

寺本「に、西隊長に・・・これが・・・」スッ

西「!・・・こ、これは・・・!」

玉田「そ、それは・・・赤紙!」

福田「あかがみってなんでありますか?」

玉田「これは『招集令状』だ・・・」

福田「!・・・そ、それってつまり・・・」

玉田「ああ・・・職員室への招集の手紙だ!」

西「・・・行ってくる」キッ

玉田「っ・・・西隊長、ばんざーい!」

 \バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!/

細見「西隊長・・・どうかご無事で!」グスン

福田「あ・・・細見上級生殿のべいごまが負けました」

細見「!・・・福田、この事は内密にしておいてくれ」

 <ウーーー ウーーー ウーーー

玉田「!?警報!空襲警報だ!みな頭巾をかぶれー!」

 \ワーーー!/ \ミンナオチツケー!/ \オサナイ ハシラナイ シャベラナイ!/

細見「あれは・・・雷洲(さんだーす)の超銀河号(すぅぱぁぎゃらくしぃ)!」

 スーパーギャラクシー<プシュー・・・

ケイ「ハーイ、チハタンズの皆ー!元気にしてたかしら~?」

 \ワー!/ \オヒサシブリデアリマスー!/ \ギブミーチョコレート!ギブミーチョコレート!/

まほ「たまに来ているのか?知波単に」

アリサ「隊長が『なんだかほっとけないから』ってチョコやガムを配りに来てるの」

西「こ、これは・・・」ブルブル


まほ「みなさん、お久しぶりであります」ケイレイ

 \バッ!/ \ケイレイ!/

玉田「西住ぃ!貴様達者でやっていたか!」バッ ハグハグ

まほ「はっ、おかげさまで。玉田上級生殿も毎週便箋を送ってくださってありがとうございます」

玉田「気にするな!同じ釜の飯を食った仲だ!当然だろう!」ハグハグ

アリサ「どういうこと?なんで西住が下級生扱いに・・・」

優花里「姉住殿が知波単学園に短期転校していた際に、身分を偽って西住家三女の西住むほということになっていたんですよ」

アリサ「なんでそんなこと知ってるの?」

優花里「戦車道界隈での出来事は全てリサーチしていますから!」フンス

細見「西住、今度は雷洲に転校しているのか?貴様、まるでかめれおんのようだな」

 \ハハハハハ!/

西「雷洲のみなさん、まほ殿、ようこそ知波単学園へ」

まほ「お久しぶりです。私はむほです。お間違いなく」

ケイ「OH!ニシ、なにかあったの?」

西「先ほど教師殿からこのような通知が・・・」ス

まほ「これは・・・サンダースへの短期転校の書類だ」

西「教育委員会からの特別任務とのことだ。我ら知波単学園戦車道部隊の皆で雷洲へと短期転校せよとの指令だ」

玉田「・・・雷洲へ転校・・・?」

細見「・・・我々が・・・」

 「「「・・・・・・」」」

 \シ~ン・・・/


 \すごいであります!かっこいいであります!/ \亜米利加文化を学べるであります!/ \ビフテキが食べれるでありますか!?/

  \特別任務ってかっこいいであります!/ \おん!おん!/ \校外学習楽しみであります~!/

\でぃすこで踊り明かしましょうぞ!/ \鴉天狗は変わり者!/ \ギブミーチョコレート!/

優花里「私や姉住殿だけでなく知波単の皆さんまで受け入れるだなんて、さすがサンダースは太っ腹ですね」

まほ「オオゴトになってきたな」

アリサ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!なにそれ!こんな大所帯をウチで預かれっての!?ムチャクチャじゃない!聞いてないわよそんなの!」

ケイ「あら、ウチはOKって返事したわよ」

ナオミ「先週な」

アリサ「・・・・・・なんで私だけ知らされていないんですか」

ケイ「訊かないんだもん♪」

 スーパーギャラクシー<ゴオオオォォォ・・・

福田「あわわわ!飛んでいるであります!金属の塊が空を飛んでいるであります!」

玉田「落ち着け福田ァ!飛ぶくらいなんだ!円広志の歌でもあるだろう!飛んで飛んで~とな!」

西「・・・」ギュー

まほ「絹代、飛行機が怖いのか知らないが目をギュっとつむったまま制止し続けているが大丈夫か?」

西「・・・じ、実はわたくし・・・飛行機というのは初搭乗なのでして・・・」ギュー

まほ「安心しろ。飛行機はそうそう落ちるものではない。車の事故の方がよっぽど多いらしい」

西「・・・まほさんが言うなら・・・だ、大丈夫かも・・・」

まほ「絹代、前からお前に礼を言いたかった。知波単からもらったラムネのおかげで私達は命拾いした」

西「は・・・というと?」

まほ「以前、継続高校に転校した際に無人島で遭難してな。知波単のラムネは貴重な飲料としてかなり重宝したんだ。ありがとう」

西「それはなによりであります!不肖西、微力なれどもまほさんのお力になれたのであれば光栄至極でございます!」ビシッ

まほ「元気になってくれてよかった。それと、知波単の皆の前では私は西住まほではなく、西住むほということで通してくれ。いいな」

西「はぁい!まほさんのためならエンヤコーラであります!」

まほ「大きな声でまほと呼ぶのはやめてくれ」

西「すみません!まほさんがむほさんであるということは嘘で実はむほさんではなくまほさんであるということ、この西絹代、決して口を割りません!」

まほ「声」

ナオミ「ついたわ」

ケイ「ウェルカム腕噛むどこ噛むね~ん!ようこそ知波単ズのエブリワン!我らがサンダースへ!」パンパカパーン

 \大きいであります!綺麗であります!/ \亜米利加!亜米利加!/ \ハイカラさんが通ります!/

\税金がたんまり込められておりますなぁ!/ \おん!おん!/ \ギブミーチョコレート!/

  \振り袖を着てくれば良かったであります!/ \無い袖は振れぬ!/ \石はナイフで切れぬ!/

アリサ「騒がしいったらないわね・・・なんだってこんな連中がウチに・・・」

ケイ「先週の内に話は来てたのよ。教育委員会からの申し出らしくってね。断る理由もないし二つ返事でOKしたの。それに、私達にもいい体験になるかもしれないものね♪」

アリサ「はあ・・・こんな時代遅れの田舎者どもから何を学べって言うんですかね。田んぼの手入れとかですか?」

ナオミ「全員分のサンダース制服を用意したわ。着替えてくれるか」

福田「わ~・・・他校の制服は不思議な感覚でありますな~」

細見「なんだかすぅすぅするであります。むず痒いというかなんというか・・・」

玉田「私は着んぞ!このような異国の装束など!我が知波単を裏切りはせぬ!」

西「そう言うな玉田。我を貫くのもいいが、郷に入っては郷に従えと言うだろう。ほら、皆も着ているぞ」

玉田「むう・・・西隊長が仰るなら」イソイソ

ナオミ「うんうん、皆似合っている。かわいい」ウンウン

ケイ「ハ~イ、チハタンズのエブリワン!これからサンダースを案内するわ!カモンンヌ!」イエーイ!

 \了解であります!/

ケイ「オッドボール!それにムホも付いてきなさい!」

優花里「ハイ!」

まほ(もう少しまともな名前にしとけばよかった)

ケイ「腹がハングリーではウォーはキャント!みんな!サンダースのランチをオゴるわ!」

まほ「『バーガーサンダース』・・・ハンバーガーか」

西「はんば・・・?」

玉田「なんだと西住ぃ!誰が半馬鹿であるか!」

まほ「ハンバーガーとは欧米の食文化を代表する食べ物ですぞ玉田上級生殿。牛肉をパンで挟んだものです」

玉田「なんだそうだったのか!して、なぜ肉をぱんで挟む?肉は白米と食うものではないか」

ナオミ「つべこべ言わずに食べてごらん、ほら」ス

福田「ややっ!なんと奇天烈な食べ物でありますか!緑黄色野菜とからしが入っております!」

ナオミ「それはチーズ」

細見「このような欧米食物は好かん!我々日本人は米しか食わねーどー!」オー!

 \米しか食わねーどー!/

細見「我々日本人は平和を守るぞー!」オー!

 \平和を守るぞー!/

西「まあ待て皆。百聞は一見に如かずというではないか。皆が食わぬなら私が食うぞ。では御馳に」ガブッ

玉田「おおっ!西隊長がいかれたぞ!」

 \いってるいってるぅー!/

西「!・・・美味である!」

 \おお~~~!/

細見「我々も西隊長に続くぞー!遅れを取るなー!いざ吶喊!」

 \吶喊吶喊!/ ガブガブガブ

 \美味でありまーす!/

アリサ「ほんっと騒がしいわね」

福田「ひゃわ~!この『こぅら』という飲み物は不思t議であります!口の中にかんしゃく玉を放り込んだようであります!」シュワ~

細見「この『ぽてと』という芋筒は美味だな!塩気がいい!なにより食べやすくい!これを商売にすれば繁盛するぞ!」

アリサ「ハイ、日本語で熱い犬って意味のホットドッグよ」

西「なんですと!?ま、まさか犬の肉ですかぁ!?」

アリサ「そうよ。よくわかったわね。これは食糧難に困った米兵が飼っていた犬を仕方なく食べたことから始まった料理よ。ウチでは良い血統の品質保証された犬しか使ってないから安心しなさい」

西「そ、そんな・・・米国には犬を喰らう文化があったとは・・・」

玉田「自分・・・ヒック・・・涙よろしいでしょうか・・・ヒック」

細見「栄華を放っていた亜米利加と思いきや・・・そこまで飢えていたというのか・・・しかし・・・主人を信じていた犬っころの気持ちはどうなる・・・!」ギリッ

アリサ「ジョークだから、本気にしないでよ。嘘よ嘘」

まほ「あわわ・・・」ブルブル

アリサ「あなたも、話聞く前にホットドッグかじっちゃったこと後悔してるんじゃないわよ。嘘だから。なんで信じるのよあなたまで」

ケイ「さ、食べた後はレッツスポーツ!ジムに来たわよジムー!」YEAH!

池田「事務・・・書類仕事をするのでありますか?」

寺本「おお!じむなら知っているであります!雑魚のもびるすぅつでありましょう!」

ナオミ「違うわ」

寺本「なんですと!」

ケイ「ここはルームランナーやベンチプレスやエアロバイクもあるし、外のコートでバスケやテニスやサッカーもできるわ!軽い気持ちで遊ぶのもOK牧場よ!」

福田「るぅむら・・・ばす・・・さか・・・」ガクガク

玉田「しっかりしろ福田ァ!横文字を無理に受け入れることはない!」

ケイ「バスケやりたいひとこっちにカムヒア!トレーニングがしたい人はナオミとアリサとトゥギャザッ!」

細見「言ってる意味はわからんがとにかくすごい笑顔だ」

まほ「私はバスケをしよう」

西「私も参加させてください!異国の遊戯は以前より興味惹かれておりました!」

優花里「おお!黒森峰、サンダース、知波単の隊長三人が一堂に会してバスケットをするのですか!これは要チェックであります!」

ケイ「勝負は1on1よ。まず私とマホが手本を見せるから、キニーは見ててね」

西「・・・・・・え、あ、わ、私でありますか?」

優花里「キヌヨだからキニーですか」

ケイ「さ、行くわよマホ。NBAからスカウト来るくらいのスーパープレイを見せてあげるわ」ダムダム

まほ「来い」

優花里「では、スタート!」ピー

ケイ「GO!」ダッ

ケイ「JUMP!」バッ

ケイ「AND・・・DUMK!」ガコォン!

優花里「わあすごい!一気にダンクシュート決めました!」

西「まさしく電光石火ですな!」

ケイ「どうかしら?次はマホの番よ」ポイ

まほ「いくぞ」ダン

まほ「わ」ボーン

まほ「おっとと」ポーン コロコロコロ・・・

優花里「ドリブルもまともにできてませんね」

まほ「実はあまりた経験がなくて」

ケイ「OKOK、じゃキニーも一緒にやってみましょ。まずボールを地面にバウンドさせるの。こうやって」ダムダム

西「おおっ!それなら得意であります。いきますよー・・・あんたがったどっこさっ♪ひーごさっ、ひーごどっこさっ♪」ポンポン

優花里「上手ですね。リズムが心地いいです~」

まほ「私だって」ボム

まほ「っと」ポーン

まほ「いてっ」ポコン

ケイ「マホはまずボールの扱いから練習ね。キニーはそのまま歩いてみて」

西「あんたがったどっこさ♪」ダムダム

ケイ「GOOD!そのままゴールのトコまでGO!」

西「くーまもっとさっ♪くーまもっとどっこさっ、せんばさっ♪」ダムダム ヨチヨチ

まほ「熊本と聞いて」

ケイ「マホは練習続けて。キニー、そのままボールを掴んでジャンプしてダンクしてGO!」

西「とつげきぃ!」ドゴム! バギン!ガシャーン!バラバラバラ

優花里「わあ!突っ込む時だけ水を得た魚!」

まほ「コツを掴んできたぞ」ダムダム

優花里「そのままシュートしてみてください」

まほ「とりゃ」シュッ ポスッ

優花里「すごい!この距離から入れるなんてさすが姉住殿!ゴールのフチにかすりもせずキレイに入りましたね!」

ケイ「マホは基本的なセンスが優れてるのね。慣れればたいがい出来るタイプ」

西「さすがまほさんです!勉強になります!」

まほ「照れる」

ケイ「HEY!次はサッカーよ!ボールを蹴ってゴールにシュゥーッ!」

西「蹴鞠ですか!」

まほ「やってみる」ボン

まほ「わ」トトト・・・

まほ「待って」コロコロ~

ケイ「HUH・・・マホは慣れるまでが問題ね」

西「うおおお~!突撃ぃ~!」ズドドド

ケイ「WHOA!もの凄い勢いでゴールに自分ごと突っ込んだわね!これじゃサッカーというよりアメリカンフットボールね!」

西「わわ!網が絡まって動けない~!お助けください~!」ジタバタ

優花里「突撃することしか考えてないんですねぇ」


まほ「良い汗をかいたな」フー

優花里「姉住殿もすっかりサッカーが上手になりましたね。ケイ殿もなんでもソツなくこなしてさすがです!」

ケイ「私は何やらせても上手いの♪まっ、取り柄が無いってことだけどね。そろそろ引き上げましょうか。トレーニング組と合流しましょ」

西「あ、ご覧ください。じむの中で皆が運動をしていますよ。なにやら舞踊のような運動ですな」

優花里「ナオミさんが前に立って動いて、知波単の皆さんがそれを真似ているようですが・・・」


ナオミ「さあ次は背筋を伸ばして手足の運動よ!私に続け!エーンワン、エーンツッ、エーンワンッ、エーンツッ」ズンチャズンチャ♪

 \えんわ!えんつ!/ \えんわ!えんつ!/

ナオミ「しっかり腰をねじるのよ!呼吸をしっかりすることを意識して!」ズンチャズンチャ♪

 \はいであります!/

ナオミ「NO!私への返答は、ラジャー!もしくは、了解よ!」ズンチャズンチャ♪

 \了解であります!/


ケイ「HA!ナオミズブートキャンプをやってるわね。あれをやったらみんなナオミのようなスレンダーボディをゲットできるって評判なの」

優花里「さすがアメリカンですね~」

まほ「西住流有酸素運動も負けていないぞ。お母様のようなダイナマイトボデーになると言う謳い文句だ」

優花里「うさんくさいですけど・・・」ジ~

優花里「いえ、姉住殿と西住殿を見ていれば納得できます」

まほ「?」

今回はここまでで
らぶらぶ作戦7巻が知波単ズ出番多くてひゃっほおう最高だぜえでした。しほさんがボコになるネタもあってひゃっほおう最高だぜえ

ナオミ「今日のレッスンはここまでよ」

 \ありがとうございました!/

細見「いい運動になったな!」

アリサ「ぜぇー!はぁー!ぜぇー!・・・な、なんだって・・・私が付き合わされなきゃ・・・ぜぇー・・・」アセダク

玉田「平気か?そこまで息を荒げる必要もないだろうに。ところで貴公はなぜ下着姿で運動をしていたんだ?欧米でいうぶらじゃあという奴か」

アリサ「はぁ・・・はぁ・・・ブラじゃないわよ・・・これは大胸筋矯正サポーターよ・・・はあ・・・っていうかなんでアンタ達・・・平気なのよ・・・はあ・・・」

福田「みてくださいまし!不肖福田、なおみ教官の指導のおかげで腹筋がしくすぱっくという姿に豹変いたしました!ほら!」カッチカチ!

優花里「わあ!福田殿の幼げな顔に対してバッキバキの岩みたいな腹筋がアンバランスですぅ!」

アリサ「私はっ・・・1年以上やってるのに・・・はあ・・・なんで知波単の子は・・・はあ・・・この短時間で・・・はあ・・・腹筋割れるのよ!」ゼーゼー

西「ありさ殿、まずは息を整えましょうぞ。それよりなぜ西洋下着のぶらじゃあ姿なのですか?」

アリサ「ブラじゃないって言ってるでしょ・・・はあ・・・大胸筋矯正サポーターだってば・・・はあ・・・」

ケイ「みんなお疲れサマ!シャワー浴びたら81アイスでも食べにいきましょ!」

まほ「えっ、お昼をたくさん食べたからジムに運動に来たのでは」

ケイ「?そうよ」

まほ「運動してまた食べるのか?」

ケイ「そうよぉ?」

まほ「・・・」

優花里「アリサさん、タオルとスポーツドリンクをどうぞ。でもなんでブラジャーで運動してたんですかぁ?」

アリサ「ブラじゃないっつってんでしょ!大胸筋矯正サポーターだっつってんだろが!」


 \この甘味は美味であります!/ \あいしゅくりぃむというのですか!/ \はいからはいから!/

優花里「知波単の皆さんにとってはアイスも未知の味なんですね~」ウマウマ

ケイ「見てみてマホ!私の21段アイス!ライトセーバーみたいに長いわよ!」フンス

まほ「すごい」

アリサ「・・・くっ!」ギリ

ナオミ「どうした?食べないの?」

アリサ「せっかく運動したんだもの。ここで食べたら台無しよ。いつかきっとマッスルシックスパックになってタカシを振り向かせてみせるまで我慢するって決めたの。誘惑が多いから外で待ってるわ」ガタ

まほ「タカシとは?」

ナオミ「アリサの想い人のことよ。一方通行だけどね」

優花里「青春ですね~」

まほ「どんな人なんだ?」

ナオミ「それが・・・ウチの生徒にタカシという名前の男子はいないのよ」

まほ「えっ」

ナオミ「サンダースはかなりの大所帯のマンモス校だけど、大学部、高等部、中等部、全生徒の名前と照会してみてもタカシって名前の生徒はいなかったの」

まほ「なんで急に怖い話をするんだ」ギュッ

ケイ「HEY、私の服の裾を掴んでどうしたのマホ」

過去スレ一気に全部見てしまった…ガルパン見てないのに。

公式でわかってるのはタカシなる人物は華さんが好きで
アリサはそれを知ってるみたいなこと

>>94
それはありがたいしうれしいんだけど純粋な疑問としてガルパン見てないのに読んで面白いのかこれ・・・いや、見てくれるのはうれしいんだけどもね!

>>96
マジすか。ドラマCDか何かでそんなことになってんのかな

西「はー、あうすくひーむというのは実に美味しかったなぁ」

池田「しかしお昼にあんなに食べて今度は甘味まで味わえるとは・・・今日は法事か?」

福田「さんだぁすの食べ物は味が濃くて美味しいであります。まだ口の中に味が残っているでありまする」

ケイ「アリサもアイス食べればよかったのに。別にファットな訳でもないじゃない」

アリサ「いいえ!その油断が危ないんです!それに私は平気です。恋する乙女はなんだってがんばれるんですよ」

まほ「・・・」ゾク・・・

アリサ「?・・・なによ西住流。なんでそんな目で見るの。はっは~ん、あなた恋愛したことないのね?どうせ戦車道漬けで男ッ気ないんでしょ。いいわよ~恋って。なんでもできる気になれるわ」

まほ「・・・そ、そうかもな」ゾクゾク・・・

ナオミ「言うべきじゃなかったかもね。すっかり怯えちゃってる」

優花里「あの~、サンダース大学、高校、中学にタカシという名前の生徒はいないって言ってましたけど、サンダースって小学校も付属ですよね?」

ナオミ「・・・HA!そりゃ笑えるわ。アリサの言うタカシって子が小学生かもって?あなた、なかなかジョークのセンスあるわ」バンバン

優花里「えへへ、ありがとうございます」

ナオミ「HAHAHA・・・小学生?そんなワケ・・・」

ナオミ「・・・」

ナオミ「・・・」

ケイ「さ!知波単ズのみんな!ここがマホとオッドボールとあなた達が泊まるホテルよ!」ハトヤニキメタ!

 \おお~!/ \立派な宿舎であります!国が作ったにちがいない!/ \夜店でタンメン!/ 

優花里「なんだかんだで私達すっかり授業サボってますね。もう夕方ですよ」

ケイ「いいのいいの。どうせ明日も学校なんだし」

まほ「戦車道の練習は今日は無しか?」

ケイ「うーん、そうね~。明日やればいいんじゃない?無理してやったって楽しくないもん」

まほ「そういう考え方もあるのか」

ケイ「今日は私もここに泊まるの!せっかくみんな来てるんだもの、一緒にパジャマパーティーと洒落込みましょう!」

アリサ「あ、私は帰りるから。普通に」

ケイ「ナオミ、アリサ、またトゥモローね!」ノシ

アリサ「あなた達、隊長に迷惑かけないようにしなさいよ」

 \了解であります!/

アリサ「不安ねまったく・・・」

ナオミ「・・・アリサ、件のタカシって・・・・・・」

アリサ「なに?」

ナオミ「・・・いや、なんでも・・・」

>>96
http://livedoor.blogimg.jp/syscom_6640017-jsdf/imgs/8/3/832de56a.jpg

これがコンテの画像で、たしかにそれっぽいことが書いてあるけども
公式としては↓が結論らしい

コンテ段階の没設定ってことだろうな
というわけで今後はネットの情報をすぐに鵜呑みにしないように

>>105
コンテ段階では華さんがあやつだったけど、本編では変更というか確定にはしなかったんですねー。紅の豚でも絵コンテではラストでカーチスが大統領になったことになってるけど本編では変更されてるからね。コンテ=公式ではないもんね

ケイ「ここがキニーの部屋よ。はい、キー」

西「・・・?・・・花札?」

優花里「これがこの部屋の鍵なんですよ」

西「鍵ですと?これが?・・・」ハテ?

ケイ「試しに開けてみてよ」

西「・・・」スッ・・・

西「・・・?」カツン カリカリ キィー

西「???」カンカン キリキリキリ

ケイ「アッハハハハ!キニーったらかわいー!」ケタケタケター

まほ「これはここにこうしてこう」ス ピピッ

西「?・・・今ので錠が開いたということですか?」

まほ「そうだ。これが鍵なんだ」

西「・・・どういう原理なのかさっぱりわかりません・・・これが最新のばいおてくのろじぃというやつですか・・・」

まほ「違う」

西「ではお部屋を拝見させてもらいます」グッ

西「あれ?」グッ グッ

西「ふんんん~~~!」グググ・・・

優花里「どうしたんですか?」

西「戸がね!あかないの!」グイグイ

まほ「障子のような引き戸ではない。これは手前に引くのだ」ガチャ

西「なんとまあ!?」

優花里「いくらなんでもこういうタイプの扉くらい知波単にもあるんじゃないんですか」

玉田「西隊長~!大変です!自分の部屋の扉が開きません!」グイグイ

細見「自分もであります!」グイグイ

 \こっちもです!/ \まるで鉄壁!/ \忍者屋敷か!?/

ケイ「アッハハ、知波単ズの皆にはドアの開け方から教えてあげなきゃいけないのね。いいわ。私が一部屋ずつ開けていってあげる」

まほ「知波単学園から突然サンダースへ来たのだから、文明の差に戸惑うのも無理はないわない」ヤレヤレ

西「では改めてお部屋を拝見・・・こ、これはなんとも・・・ハイカラな部屋ですな。ふすまもなければ豆球もない、かまどもなければいろりもないではありませんか。このような不便な部屋でどうやって過ごせと・・・」

優花里「知波単の皆さんが高校卒業して実社会で生活するようになったらどうなるか見てみたいですね」

 バタン

西「うーむ、西洋風の部屋は慣れんな。てれびじょんが薄くて大きいし、布団ではなくべっどとは・・・」

西「まあ、そのうち慣れるであろう。さ、今日一日の疲労を洗い流すとしよう!風呂を沸かす薪はどこにあるのだろう」キョロキョロ ガチャ

西「・・・?・・・風呂はどこに・・・こ、これか!?五右衛門風呂ではないのか!」ガーン

 ドタバタドタバタ

池田「隊長!便所と風呂が混同されていてどう使用すればいいのかわかりません!」

名倉「この宿舎には大浴場がないとのことです!どうすればいいのでしょうか!」

福田「西隊長ぉー!お風呂に入ろうと思ったら床がつるつるしていてこけてしまいましたでありまする!」ワーン

西「皆も困惑していたのか・・・実は私も混乱していたところだ。果たしてどう入浴すべきか・・・」ムムム・・・

細見「ご安心ください西隊長、こんなこともあろうかと、手前用に金たらいを五つ持参してまいりました」

西「おお!でかした細見!これがあれば行水ができるな!よし、たらいにお湯を張って皆で順繰りに身体を洗うとしよう!」

 \オオーーー!/ ザバー!

福田「はわぁ~~~。沁みるであります~~~。やはり金たらいの風呂は落ち着くでありますなあ~」

玉田「来い福田、へちまのたわしで背中を流してやろう」

福田「はわわ、恐縮であります。では私は隣の西隊長のお背中を」

西「よーし!ならば皆で洗いっこだ!」

 \オオーーー!/ \エーンヤーコーラヤットー ドッコイジャンジャンコーラヤー♪/


まほ「隣の絹代の部屋が騒がしいなあ」

まほ「サンダースに来てからというものの、かなりのカロリーを摂取してしまったな。アンツィオでは食事の頻度が多かったが、サンダースでは一度の食事でたくさん食べることになるとは」

まほ「黒森峰に戻ったら皆にもサンダース風の食べ物をたくさん食べさせてあげよう。アンツィオ流の食事頻度でサンダース流の量を食べれば皆もよろこぶだろうな」

 KNOCK KNOCK

まほ「む、部屋の扉をアメリカっぽいノック音が」ガチャ

優花里「あ、あの・・・」モジモジ

まほ「なんだ君か。どうした?」

優花里「も、もしお邪魔でなければ、色々とお話を聞かせていただければな~と思いまして・・・あ、で、でも嫌だったらいいんです!」アタフタ

まほ「ふふ、かまわない。私も大洗でのみほの話を聞かせてもらいたいしな」

優花里「!はいぃ!」

まほ「そういえば、ケイは皆でパジャマパーティーをやろうと言っていたが一向に動きがないな。一体どうしているんだろうか」


 ~~~

ケイ「Zzz・・・Zzz・・・」グオー

玉田「あぁ~、いぃ~湯だったぁ~なっ」カカン

福田「なぜ歌舞伎風に言うのですか?」

西「よーし、皆洗体終えたな!では明日の戦車道訓練に備えて早めに床に就くように!解散!」

 \了解であります!/ バラバラバラ・・・

西「さて、私も就寝するとしよう」ボフ

西「・・・」モフォ

西「・・・う~ん」モゾモゾ

西「・・・寝れん」

 ・・・・・・ドタバタドタバタ!

玉田「西隊長!部屋に布団がありません!べっどなるもので寝るのは自分には不釣り合いかと!」

細見「べっどに横になるとなんだかふわふわして落ち着きません!まるで雲の上で寝ているようであります!」

福田「自分は一人で寝るのがおっかないのであります!みんなで一緒に寝たいのであります!」

 \自分も自分もであります!/ \せめて畳だけでも欲しいのです!/ \一人で寝るなど到底無理!/

西「皆落ち着け。実は私も寝ねば寝ねばと思っているのに寝ねんな~って寝ねなかったところだ」ネ

細見「名案があります!べっどの布団を床に敷いて、一つの部屋で皆で寝るというのは?」

玉田「しかし西隊長の部屋は先ほどの行水で水びたしのびっしょびしょだ。ここで布団は敷けんぞ」

西「安心しろ。困った時は恥ずかしがらず、人に頼ればいいのだ」


西「というわけで、皆で一緒に寝ましょうぞ」

まほ「なぜ私の部屋で」

福田「ややっ、秋山殿もいらしていたのですか」

優花里「はい。色々とお話を伺っていました。とっても貴重な話をたくさんしていただきましたよ~」

まほ「私もみほが楽しそうにやっている話が聞けてよかった。そろそろ寝ようかと思っていたところだが・・・」

西「それはちょうどよい!みんな!布団を運べ!いつものように雑魚寝するぞー!」

 \オオーーー!/ \ドタバタドタバタ/ \ワイワイガヤガヤ/

まほ「・・・いや、別にいいが」

西「うーん、この人数では全員が床に寝るのはべっどが邪魔で難しいか」

まほ「仕方ない。私も床に寝ることにしよう。ベッドはどかす」ヒョイ

西「おおっ!さすがまほさん!片手でべっどを持ちあげて部屋の角に追いやるとは!」

まほ「知波単の皆がいる前ではむほと呼んでください。秋山、ついでだし君もここで布団を敷いてねるか」

優花里「いいんですかぁ!?では早速布団を運んできます!」タタタ

名倉「まるで修学旅行のようですな!」

池田「まさか西洋風の部屋で布団を床に敷いて大勢で寝るとは、建築者も予想だにしていなかっただろうな!」

西「けい殿もお誘いしよう!私が呼んでくる!」タタタ


西「あ、あああああのまほさん、けい殿の部屋で呼び鈴を鳴らしても返答がなかったのですが・・・まさか悪漢に攫われたのでは・・・」ガタガタ

まほ「きっと寝ているのでしょう。無理に起こす必要はありません。それと皆がいる前ではむほという設定なのをお忘れなく」

西「さあ!」

 \寝るぞーーー!/ バァー!

優花里「寝る時でさえ布団に突撃するんですね」

玉田<スヤァ!

細見<スヤァ!

 \スヤヤカァ!/

優花里「わあ、もうすややかに寝てる。健康良児すぎますぅ」

まほ「知波単の皆は素直でいい子だからな。私も以前知波単に短期転校していた際に驚かされたものだ」

優花里「それなんですけど、大洗には来られないのですか?」

まほ「みほに悪いだろうと思ってな。せっかく見つけた新たな居場所だ。今更、姉失格の私が出向いても迷惑なだけだろう」

優花里「そんなことはありません!西住殿は姉住殿のことを慕ってられます!姉失格だなんてとんでもない!西住殿は姉住殿に会いたいと思ってるはずです!」

まほ「・・・そうかな。みほは今・・・何を考えているんだろうな」


 ――西住邸

しほ「まほ、今日は一緒に寝るわよ。お布団の中で西住流お芋掘り大会の打ち上げパーティーの段取りを決めましょう。こっちにお布団をもっと寄りなさい」

まほ(みほ)「・・・は、はい・・・(ひ~!いくらなんでもバレちゃうよ~!お姉ちゃん助けて~!)」

不粋ですまんが豆知識
ホテルなどの屋内でドアが並ぶとこでは室内側に開くようにしてあるよ 避難時に廊下で邪魔にならんようにね
…アメリカじゃ知らんけど。

「宮崎駿の雑想ノート」どこへやったかなぁ…

>>120
なんと。継続高校の時にラムネの雑学を色々教えてもらったけど今度はドアの雑学を教えてもらえるとは。このSSは雑学の勉強になるね!


 アサチュンチュン

ケイ「Zzz・・・うぅん・・・・・・OH・・・しまった。部屋に戻ったらついフォーリンスリープ(寝落ち)してボムスリープ(爆睡)しちゃったわ・・・みんなはまだ寝てるのかしら」ムニャムニャ

ケイ「HEY、マホ。起きてる?もうモーニングよ」KNOCK KNOCK

ケイ「・・・あら?部屋の扉が開いてるわ。なにかが挟まって・・・布団?」キィー

玉田「スヤァ!」

細見「スヤァ!」

 \スヤヤカァ!/

ケイ「WHAT!?マホの部屋の床中に知波単ズがぎゅうぎゅう詰めで寝てるわ!これってつまり・・・」

ケイ「みんなでマホの部屋でパジャマパーティーしたのね!私抜きで!ずるい!ずーるーいーなー!」

まほ「うぅむ・・・なんだ騒々しい・・・」ムニャ

ケイ「マホ!みんなでワイワイ騒いで楽しくハシャぎまくり抱きしめてトゥナイトしてたんならどうして私をウェイクアップしてくれなかったのよ!ずっちーわよ!ずっちーわよもー!」ブンブン

まほ「うわーやめろーせめて日本語で言ってくれー」ユサユサ

アリサ「ふわ~・・・まったく、なんでこんな朝っぱらから登校しなきゃならないのかしら。睡眠時間少ないとお肌によくないのよね~」ネムネム

ナオミ「学生だからね。それに社会に出たらもっと睡眠時間が少なくなるっていうわよ」

アリサ「正論はいいのよ。女が泣き言を言ったら優しく慰めるのが男の役目なの。正論を聞きたくて愚痴ってるんじゃないんだから」

ナオミ「ごめん」

アリサ「今度から気をつけて・・・あら?見てアレ、何かの行列が歩いてるわよ」

 ザッ ザッ ザッ

西「青い背広で心が弾む~♪」

 \チャーンカ チャンチャカ チャンチャン♪/

ケイ「あの人と~♪別れた~訳はなんでもな~いのっ♪」

 \チャーンカ チャンチャカ チャンチャン♪/

ケイ「格子戸を~♪くぐりぬけ~♪」

アリサ「隊長、隊長!」

ケイ「あら?アリサ、ナオミ、グッモーニン!」ハーイ

アリサ「なにやってるんですか隊長!知波単を引き連れ大声で歌いながら登校なんて!みんな見てますよ!かっこわるい!いつの時代の歌ですかそれ!」

ケイ「さっき教えてもらったショウワカヨーよ。アリサもシンギングすればいいわ!心が弾むわよ!そ~れっ!」

 \チャーンカ チャンチャカ チャンチャン♪/

ケイ「格子戸を~♪くぐりぬけ~♪」

アリサ「やめてくださいってば!サンダースの隊長の威厳がぶっ飛んでますよ!」

ケイ「さあみんな!サンダースのブレックファーストをイーティングしちゃって~!」

福田「おけい殿!これは何でありますか!?」

ケイ「それはターキーよ!七面鳥の丸焼き!」

名倉「これは何でございますか!?」

ケイ「ビーフステーキよ!ビフテキビフテキ!」

浜田「こちらの挽き肉の塊はなんでございましょうぞ!?」

ケイ「ハンバーグよ!子供はみんな大好きハンバーグ!」   ダイスキワニ!>

まほ「!?・・・今・・・」キョロキョロ

西「あ、朝からこれほどたくさん食べるとは・・・今日は年会か何かですか?」

ケイ「?いつもこれくらい食べるわよ」

優花里「朝からターキーにステーキにハンバーグなんて、さすがサンダースですね」

ケイ「さあさあ!遠慮せずに食べちゃって食べちゃって!料理と恋愛は熱いウチにってね!ダージリンが言ってたわ!キメ顔で!」

西「それもそうですな!それでは!お手を拝借!」パン

 \いたぁ~だきぃ~ますっ!/

 \ガツガツムシャムシャ!/ \バクバクモグモグ!/ \グビグビングング!/

優花里「知波単の皆さんも朝からすごい勢いですね。落ち着いて食べないと喉につっかえますよ」

 \んんっ!詰まったであ”り”ま”ず!/ \み、水をっ!水をおくれやす!/ \んぐおっ!罠だったかぁ!/

優花里「あわわ、言わんこっちゃない!みんなして仲良くなにやってるんですか!」

ケイ「大丈夫?コレを飲むといいわ。ケイちゃんの健康牛乳!」サッ

ナオミ「新発売だからね」

西「おお!御相伴にあずかります!みんな!これで喉を通すのだ!」

 \グビグビ!/ \タスカッター!/ \スッキリー!スッキリー!/

ケイ「さあさ、じゃんじゃん食べてね!ケイちゃんラーメンもあるわよ!ケイちゃんのおでんの素で作ったおでんもあるわ!」

ナオミ「新発売よ」

まほ「これはサンダースで制作した商品なのか?」

ケイ「私がイメージキャラクターになってるの。CMも作ったわ。全国販売も視野に入れてるわ。今なら特典もたっくさん付いてるわよ。スーパーファミコンがよ~んせん円安くなるクーポン券付き!」ポハーン

優花里「さすがサンダースはなんでもやってるんですね~。お土産に買って帰ろうかな。西住殿もきっとよろこびます」

アリサ「フン、なんでもご主人様に持ってかえるのね。大洗の忠犬は伊達じゃないわね」

西「おおっ、忠犬といえばハチ公ですな!秋山殿は駅で主人をお待ちなので?」

アリサ「知らないの?この子はネット上では西住みほの犬だとか駄犬だとか言われてるのよ」

西「なんと!秋山殿を犬畜生だと!?」

アリサ「そこまで言ってないわよ」

西「おのれ!なんたる無礼な!そのねっとじょーという所へ突撃しましょうぞ!」

 \オオー!/ \やらいでか!/ \正義の鉄槌を!/

優花里「みなさん落ち着いてください。私は気にしてませんから。それにカッコイイじゃないですか、大洗の狼って感じで」

アリサ「フン、物は言いよう、朝はオハヨウ、夜の挨拶コンバンハですな」カーッカッカッカ!

ケイ「アリサ!そういう人を傷つけること言っちゃダメって言ってるでしょ!」メッ!

アリサ「だってネットでは・・・」

ケイ「ドントセイ!フォーオアファイブ!(四の五の言うな!)」ゲンコツ!

アリサ「いたい!・・・ううっ!」グスン タタタ・・・

西「出て行っちゃいました」

ケイ「やりすぎたかしら」

優花里「私、追いかけてきます」タッ


アリサ「ぐすん・・・なによ隊長まで私をしかって・・・私だってホントはいい子になりたいわよ。でもついイヤなこと言っちゃうんだもん・・・」

アリサ「チェッ、道端に転がってる空き缶にさえイライラするわ!蹴ってやる!」コーン

 カーン

サンダース3年A「痛っ・・・ってぇ~・・・誰だよコレ投げたやつマジで~」

サンダース3年B「ちょっ、あの子じゃね?ウチらにケンカ売ってね?」

サンダース3年C「どうする?処す?処す?」

アリサ「あひぇー!3年のイケイケゴーゴーグループのギャルギャル先輩に当たっちった~!私って世界一不幸な美少女~!」

3年B「ちょ、この子あれじゃん、戦車道のあれじゃん、二年の子じゃん、あれじゃん、おケイの後輩じゃん」

アリサ「あひあひ・・・」ビクビク

3年A「おーおー、んじゃまーあれだわ、ケイに知られたくなかったら私らのパシリになってらおっかなー。大変だよー、3年にケンカ売って問題起こしたなんてなったらさー」

3年C「どうする?手下になるかケイちゃんに迷惑かけるか?」

アリサ「あひぇぇ・・・」ガクガク

優花里「ちょーっと待ったあ~!」ダダダ

アリサ「!?」

3年B「おわっ!?ちょ、なにこの子。モフモフしててかわい」

優花里「アリサさんをいじめないでください!」バッ

アリサ「・・・あなた」

3年A「いや、いじめてたわけじゃなくてね、仲直りのための示談交渉してたの。あなたは関係ないけどかわいいから後で絡もうね。そこどいて」

優花里「いいえどきません!私は友人を守る番犬ですよ!がうがうー!」グルル・・・

3年C「どうしよう、あざといけどかわいい」

3年A「くっ、こうなったら二人まとめてかわいがって――」


役人「君達、問題を起こしてもらったら困るよ」ザッ

アリサ「こ、この人は昨日ゲーセンにいた大洗絶対廃校マン!なぜここに・・・」

3年B「ちょ、おっさん誰ー。マジセクハラ案件なんですけどー」

3年C「どうする?訴訟?訴訟?」

役人「学生のいじめ問題は日本ないし世界がかかえる重大な教育問題だ。いじめなんてやめて、勉学に青春に励みなさい」

3年A「はぁ~?なにいきなり出てきて説教タレてんのテメー。あたしらが素直に言うこと聞く利点ないじゃんよ~」

役人「ほら、おいしいお菓子をあげるよ。みんなで仲良く食べるといい」スッ

3年A「わーい!お菓子だお菓子ー!サンキューおっさん!そんじゃそっちのソバカスちゃんとモフモフちゃんもばいばーい♪」

3年B「ちょ、そのビックリマンチョコ私ほしいから」

3年C「どうする?ジャンケンする?分け合う?」


アリサ「・・・な、なんとかなった・・・」ホッ

優花里「あ、あの、ありがとうございます。でもどうして私達を助けてくれたんですか」

役人「?・・・教育者として学生を守るのは当然だろう」

優花里「あ、はい」

役人「私は数日の間、各学園艦をパトロールして回っているんだ。昨日みたいに学生が授業をサボっていたり、今日みたいに問題を起こしそうになったら未然に防ぐ、それが私の役目だ」

優花里「あ、そうなんですか」

役人「あ、もうこんな時間か。次は継続高校にパトロールに行かねば。君達、車に気をつけて帰るんだよ。勉学に青春に励みなさい」

優花里「あ、はい。ありがとうございます」

役人「いつか大洗を廃校にしてみせるからな!」ダッ

優花里「・・・」

アリサ「ねえ・・・あの、ありがとう。それとさっきはごめん。私、つい意地悪なこと言っちゃうクセが・・・」

優花里「いいんですよぉ。アリサさんに何もなくてよかったです」

ケイ「あ、いたいた!おーい!アリサ~!オッドボール~!」タタタ

アリサ「隊長」

ケイ「アリサ、さっきはげんこつなんかしちゃってソーリーね。痛かった?」ナデナデ

アリサ「い、いえ!とんでもないです!悪いのは私ですし・・・(隊長にナデナデしてもらえるならいくらでも殴ってください!)」フニャ~

まほ「仲直りしたようだな」モグモグ

優花里「ご安心ください!なんにも問題ナシですよ!ところで姉住殿、何を食べてるんですか?」

まほ「そこの売店で売っていた、チュロスというものだ。初めて食べるが、こうやってかぶりつく食べ物だそうだ」ガブ

ケイ「GOING! GOING!(いってるいってるゥー!)」

アリサ「食べすぎじゃないの・・・なんでそんなに食べてスレンダーな体系なのよ・・・ずるいわよ・・・ずるい・・・」チノナミダ

ナオミ「大いなる胃袋には、大いなる食事が伴うのさ」ポン

優花里「あっ、スパイダーマンの名フレーズですね」

まほ「・・・?・・・スパイダーマン」

ケイ「!?・・・マホ、まさかあなた、地球に住んでるのにスパイダーマンを知らないの!?」

まほ「いや・・・さすがに名前くらい知っているが・・・名前と姿が一致しないというか・・・」

ナオミ「まさかアイアンマンも知らないなんて言うんじゃないよね。・・・・・・キャプテンアメリカは?・・・マイティ・ソー・・・超人ハルク!」

まほ「・・・?」

ナオミ「NO!黒森峰はいったい何を教えてるんだ!」

 ―サンダース大付属高校・購買

ケイ「じゃーん、これがアメリカンコミックス、通商アメコミよ!日本語に訳されてる邦訳本だから安心して読めるわ!」

まほ「翻訳されたものがあったのか。知らなかった」

ケイ「アメコミってどこから読めばいいかわかんないとか言われるけど、ある程度あらすじ書いてたり解説用の冊子が付いてたりするから大丈夫なの。初心者向けのもいっぱいあるし」

ケイ「邦訳本は普通の本屋さんじゃ置いてるの少ないけど、店員さんに聞くとか取り寄せてもらうとかできるし、気軽に買えるの。ヴィレバンとか雑貨屋さんにも置いてたりするわ」

ナオミ「これをお勧めする。『ジャスティス・リーグ:誕生』というタイトルよ。スーパーマンやバットマンがチームを組む話で、世界観リセットされた第一話だから誰でも読めるわ」

ナオミ「王道のストーリーでキャラの能力を紹介するような内容でもあるし、なにより画がとてもカッコイイ。是非読んで。買ってあげるから。これほんと初心者にうってつけ」

まほ「ああ。ありがとう」

ナオミ「それとこの『スパイダーバース』もいいわ。色んな世界のスパイダーマンが集まって戦うお話。日本の東映版スパイダーマンや漫画版スパイダーマンが出て話題にもなったわね」

ナオミ「これは前のストーリーがあるけど、解説用の冊子が付属してるから大丈夫。そもそも細かいこと気にせず、こういうキャラもいるのか、こういう展開になってたのか、みたいな感じでいいわ」

ナオミ「一冊で一本のストーリーだけど、途中で分岐する部分もある。そっちは『エッジ・オブ・スパイダーバース』て邦訳本に収録されてて、各世界のスパイダーマンの話は『ワールド・オブ・スパイダーバース』て邦訳本になってるの」

ナオミ「つまり『スパイダーバース』だけでも十分いいけど、全容を把握したいなら『エッジ・オブ~』と『ワールド・オブ~』と揃えてね。表紙も日本独自のもので、3本で一枚の画になるし」

まほ「君は制作側のまわし者か?やけに宣伝するが・・・」

ナオミ「私はただの一読者よ。面白いと思うものや素晴らしいと思うものを少しでもみんなに見てもらいたいだけ。でも邦訳本って日本の漫画に比べると高いから、買う時はちゃんとしっかり考えてね」

西「私もすぱいだぁまんとやらを知っていますよ!池上遼一先生が描いた漫画ですよね!」

ケイ「池上先生はガルパンも好きだからね。仕方ないわね」

ケイ「さあ!そろそろ戦車道しよっか!今日はミリタリー映画で勉強会する?特攻野郎Aチーム、トランスフォーマー、インデペンデンスデイ、バトルシップ、ザ・ロック・・・色々あるわよ」

優花里「どれもミリタリーと呼ぶにはギリギリライン外っぽいですね」

 玉田「トラ・トラ・トラ!が見たいであります!」 細見「硫黄島からの手紙がいいです!」 福田「戦国自衛隊!」

まほ(そういえばサンダースに来てから戦車に乗っていない気が・・・)


 <ちょ~っと待った~!

ケイ「WHAT!?」

 バッ!

メグミ「ふかづめメグミ!」バン!

ルミ「魚の目ルミ!」バン!

アズミ「ふきでものアズミ!」バン!

 メグミ&ルミ&アズミ『3人揃って、大学選抜隊長大好き3幹部!』バーン!

西「おお!あなた方は大学選抜の・・・え~と、トン吉、チン平、カン太の三幹部ですな!」

ルミ「今名乗ったの聞いてなかったの!?」

優花里「どうしてここに大学選抜の方々がいるんですか?」

メグミ「よくぞ聞いてくれたわ。今日は私の母校、サンダースとの試合に来たの。先週ケイから試合を申請されてね。あなた達聞いてないの?」

アリサ「・・・」チラ

ケイ「訊かないんだもん♪」

まほ「大学選抜と試合?・・・しかし島田流の隊長が見当たらないが」

アズミ「隊長は今、アンツィオに行ってるの。寂しいけど、隊長が楽しいのならそれで・・・」グッ

まほ「アンツィオに?・・・一体何故・・・」


 ――アンツィオ高校

アンチョビ「みんなそろっとるけ!これより第6回『島田愛里寿のニガテ克服創作お料理大会』を開催するぞー!」

 \ワーーー!/ \オオーーー!/ \ドンドンパフパフー!/

愛里寿「みんな私のために楽しい大会を開いてくれてありがとう。今までの大会のおかげでチーズとオリーブオイルは克服できたよ」

アンチョビ「ということで今日はトマトを克服させちゃうぞ!さあ~て、このおいしそうなトマトたっぷりのマルゲリータピッツァを作ったのは誰でしょ~かっ!」

愛里寿「!はい!はいはい!」ピョンピョン

アンチョビ「はい、そこの愛里寿」ピッ

愛里寿「ドゥーチェのアンチョビ!」

アンチョビ「そう・・・その通り!丸いお皿に料理を盛って、食べようみんなで美味しいごはん!アンツィオ高校ドゥーチェアンチョビ!レシピ通りに料理完成!みんなの分もあるから食べろ食べろ~!」

 \ワーイ!/ \ヤッター!/ \ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!/

>>143で『スパイダーバースで分岐した話を収録した「エッジ・オブ・スパイダーバース」と、色んな世界のスパイダーマンの話を収録した「ワールド・オブ・スパイダーバース」がある』と書いてますが、正確には逆で

 『スパイダーバースに登場する色んな世界のスパイダーマンの話と、前日譚を収録した「エッジ・オブ・スパイダーバース」と、スパイダーバースで分岐した話を収録した「ワールド・オブ・スパイダーバース」の邦訳本がある

です。ややこしいけど、とりあえず本編の『スパイダーバース』と、外伝の『エッジ・オブ・スパイダーバース』、外伝その2の『ワールド・オブ・スパイダーバース』があるということで
少しでもアメコミに興味を持ってもらえればいいなと思って宣伝っぽいこと書きましたけどほんと面白いので是非。でも高いからちゃんと考えてね

ルミ「という訳で隊長はいないけど、練習試合のために来たのよ」

優花里「あわわ・・・大学選抜と試合なんて・・・」

メグミ「安心して。高校生相手に全力なんて出さないわ。隊長がいない私達は士気がグン下がりだから。やる気ゼロ。寂しい。さっきまで泣いてた」

まほ「えっ」

ケイ「OK!それじゃさっそくはじめましょ!」

 ・・・・・・

ケイ「これより大学選抜との練習試合を行うわけだけど、ルールはフラッグ戦よ。30対30の大試合になるわ」

ケイ「今回の試合は短期転校中のマホ、オッドボール、知波単ズもチームに加えるわ。マホはM4シャーマンを一輌任すわ。車長やってね。オッドボールはナオミと一緒にファイアフライに乗って」

まほ「わかった」

優花里「がんばります!」

ケイ「知波単ズは自前のチハを持ってきてるみたいだから、せっかくだしそれで」

ナオミ「スーパーギャラクシーに乗せて何往復もして運んだのは私達だけどね」

西「誠心誠意、努力します!そうだなみんなー!」

 \おおー!/ \目にもの見せてやりまする!/ \へのつっぱりはいらんでありますよ!/

ケイ「それから、全軍の指揮官はアリサにやってもらうわ」

アリサ「えっ!?」

ケイ「私も試合に出るけど、全軍への指示はアリサに任せる。私はなーんにも口出ししないからそのつもりでね」

まほ(次期隊長と見込んで期待しているようだな。たしかにこれはいい経験になる)

アリサ「ちょちょちょ、ちょっと待ってください!30輌もの大所帯を私なんかが指揮するなんて・・・」

ケイ「あら?自信ない?」

アリサ「うっ・・・・・・わ、わかりました・・・やります」

ケイ「OKOK!レッツエンジョイ!」

 福田「えんじょいとはなんでありますか?」 細見「音楽は鳴り続けるということだ」

ケイ「楽しみましょうってことよ。知波単ズも、無闇に突撃はしないでね。ここぞ!って時に残しておいてね」

西「かしこまりました!突撃しません!勝つまでは!」ビシッ

アリサ(・・・私が指揮官・・・・・・いいわよ、やればいいんでしょやれば!隊長に認めてもらえるような指揮をしてみせるわ!)


アズミ「――で、どうする?遠慮なく蹂躙しちゃうの?メグミの後輩達」

メグミ「そうね、いい感じに競って、いい感じに押し始めて、いい感じに叩きのめしましょ。負けたのをバネに成長してほしいけど、あんまりボコボコだと立ち直れないし」

ルミ「じゃ、とりあえず五分五分くらいで流しながら、徐々に上げていくマッチメイクで」

メグミ「あーでもやっぱ隊長いないとやる気でないわー。つらいわー。癒されたいわー」

ルミ「それな。隊長無しの試合とか」

アズミ「私、禁断症状出始めるかもしれないから、そうなったら隊長に電話して声聞かせて。たぶん治るわ」

審判「さあはじまるザマスよ!」ピー

アリサ「各車、一斉に、スタート!」

 ドドドドドドドドド・・・

 M4シャーマン(フラッグ)<ギャラギャラギャラ!

まほ「フラッグ車、前に出すぎだ。速度を落とした方がいい」

アリサ「口出ししないで。サンダースの大部隊を率いる指揮官たるもの、ゆっくりしてられないのよ」

アリサ(隊長はいつだって前に出て、皆を鼓舞して士気を上げていた。私だって・・・!)

 優花里「アリサさん、なんだか焦ってるみたいですね」

 ナオミ「・・・」

 西「気持はわかりますぞありさ殿・・・突撃こそ戦車の華!一刻一秒でも早く敵陣に突っ込みたいというのが乙女心でごいますからなあ!」

まほ「だがそのままでは真っ先に集中砲火を浴びるぞ。もうすぐ森林地の側を通る。敵が潜んでいたら――」

アリサ「うっさいわね!あなたは黙って後ろを見張ってればいいの!私が指揮官なんだか――」

 <ドワ!  \ドーン!/

アリサ「らぁ!?な、何!?敵!?」

 パーシング<ドドドドドド・・・ チャーフィー<ドドドドドド・・・

アリサ「ゲェーッ!3時の方向に敵集団!」

 パーシング<グワ! チャーフィー<ズド! ドッカンドッカンビックラポン!

装填手子「わー!わー!」グワングワン

まほ「陣形を組み直すんだ!早く!」

アリサ「あひぇー!逃げるのよ!はやくはやく!」グワングワン

まほ「くっ・・・この状況で後退するのか・・・仕方ない、フラッグを守れ!全車前進!」

西「ようし!戦車で乱闘だ!みなつづけー!」

 \うおおおー!/ \かちこみかちこみー!/ \トラトラトラー!/

 ドドドドドドド! シッチャカメッチャカ テンヤワンヤアッチニコッチニ ヘイヘイバリバリロケンロール!

アリサ「こ、後退よ後退!フラッグがやられる訳にはいかないわ!逃げるのよ!早く逃げてー!」

 M4シャーマン<ドドドッドドドッド・・・プスン


 ・・・・・・

アリサ「・・・・・・な、なんとか・・・逃げ切ったわ・・・」ゼーゼー

ナオミ「今の乱闘で10輌撃破された。向こうは2、3輌くらい撃破したが・・・出鼻をくじかれたわね」

まほ「・・・」

アリサ(・・・くうう・・・なんてことなの・・・隊長みたいにいい指揮官になろうと思ったのに・・・尻尾巻いて逃げた上に10輌もやられるなんて・・・隊長の期待を裏切ってしまったわ・・・)

ケイ「ま、そういう時もあるわよ。で、これからどうするの?アリサ」

アリサ「・・・皆、聞いて。これから私達のリベンジを始めるのよ。さっきはいきなり敵に遭遇して少し動揺したけど、今度はこっちの番なんだから。私が前に出る。皆も続いて来て」

まほ「待て。それではダメだ。他のシャーマンを先行させ、フラッグは陣中央に置いたほうがいい」

アリサ「指揮官は私よ!私が決めるの!フラッグが前にいれば敵も釣られてホイホイ来るでしょ!そこを叩くのよ!」

まほ「シャーマンよりパーシングの方が高性能だ。囮にするにはリスクが高すぎる」

アリサ「よそ者の黒森峰生徒がサンダースの試合にケチつけないで!あなたが年上でも私が指揮官なの!私はサンダースの指揮官として前衛で皆の手本にならなきゃだめなの!」

 優花里「あわわ・・・なんだかやばい雰囲気ですよ~」

 西「我々はどちらに着くべきだろう・・・やはり現場の指揮官には従う方がいいのだろうか・・・」

まほ「作戦を変えるべきだ。このままでは確実に負ける」

アリサ「命令に従わないなら軍法会議モノよ!いいえ、この場であなたの車輛を走行不能にするわ!私に従うと言いなさい!」

まほ「作戦を変えろ」

アリサ「全車!黒森峰の西住流が乗ってるシャーマンを狙いなさい!」

ナオミ「・・・アリサ」

まほ「まさかとは思うが、こんなところで同志討ちをするつもりじゃないだろうな」

アリサ「黙りなさい!これ以上隊長の期待を裏切るわけにはいかないのよ!たとえ負けるとわかっていても指揮官が根性見せなきゃなんないの!」

ケイ「・・・」

まほ「・・・確かに私は黒森峰の生徒だ。お前達サンダースとはライバル同士だし、これからも敵同士として戦うこともあるだろう」

まほ「だが今は、私もサンダースの生徒だ。短期転校している身とはいえ、私はお前達を同じチームの仲間だと思っている」

まほ「無駄な仲間割れをしたり、負けるとわかっていて戦うのは戦車道に対して失礼だ。少しでも勝利のために力を合わせ、努力することに意味がある」

アリサ「・・・!」

まほ「これは戦争ではない。戦車道だ。このままこの試合を無駄に負けて終わらせるよりも、勝つためにもがく方がずっと価値がある。仲間と共に力を合わせれば、勝てないこともないはずだ」


まほ「それでも撃ちたい者は撃て」

ケイ「・・・」

優花里「・・・姉住殿」

ナオミ「アリサ」

アリサ「・・・・・・わかった。あなたの意見を聞くわ」

>>159 なんか日本語おかしいので修正させて


まほ「まさかとは思うが、こんなところで仲間割れをするつもりじゃないだろうな」

アリサ「黙りなさい!これ以上隊長の期待を裏切るわけにはいかないのよ!たとえ負けるとわかっていても、私は根性見せなきゃなんないの!」

ケイ「・・・」

まほ「・・・確かに私は黒森峰の人間だ。お前達サンダースとはライバル同士だし、これからも敵として戦うこともあるだろう」

まほ「だが今は、私もサンダースの生徒だ。短期転校している身とはいえ、私はお前達を同じチームの仲間だと思っている」

まほ「無駄な仲間割れをしたり、負けるとわかっていて戦うのは戦車道に対して失礼だ。勝利のために皆で力を合わせ、努力することに意味がある」

アリサ「・・・!」

まほ「これは戦争ではない。戦車道だ。このままこの試合を無駄に負けて終わらせるよりも、勝つためにもがく方がずっと価値がある。力を合わせれば、勝てないこともないはずだ」


まほ「それでも撃ちたい者は撃て」


ケイ「・・・」

優花里「・・・姉住殿」

ナオミ「アリサ」

アリサ「・・・・・・わかった。あなたの意見を聞くわ」

>>131でケイさんがアリサにげんこつしてるけど、優しいケイさんがそんなことするはずがないので、訂正させていただきたい

ケイ「ドントセイ!フォーオアファイブ!(四の五の言うな!)」ゲンコツ!

アリサ「いたい!・・・ううっ!」グスン タタタ・・・

 ↓

ケイ「ドントセイ!フォーオアファイブ!(四の五の言うな!)」クワ!

アリサ「ひぇっ!・・・ううっ!」グスン タタタ・・・


ということに脳内変換しといてください。

それに伴って>>141も訂正させて

ケイ「アリサ、さっきはげんこつなんかしちゃってソーリーね。痛かった?」ナデナデ

アリサ「い、いえ!とんでもないです!悪いのは私ですし・・・(隊長にナデナデしてもらえるならいくらでも殴ってください!)」フニャ~

 ↓

ケイ「アリサ、さっきは怒鳴っちゃってソーリーね。怖かった?」ナデナデ

アリサ「い、いえ!とんでもないです!悪いのは私ですし・・・(隊長にナデナデしてもらえるならいくらでも怒鳴ってください!)」フニャー

ということに脳内変換しといてください。細かすぎるだろって思うだろうけど俺ケイさん好きだからね、いくらなんでもげんこつしたりしないもんね。ごめんなさい


まほ「――よし、その作戦なら上手くいくだろう。あとは計画通りにいけば、負けることはないだろう」

玉田「西住ぃ、貴様一年坊のくせによく司令官に進言したな。だが筋が通っていた。見事だったぞ」

まほ「あ、しまった。知波単の皆の前で西住まほらしさを見せてしまっていた。私は西住むほです」

優花里「あの~、相手のフラッグ車は三幹部のお一人なんですよ。この作戦でフラッグを取ると言いますが、あのトライフォーメーションを崩すのはかなり厳しいかと」

ケイ「OKOK!ゴールは遠いほどやる気になるの!」

福田「西隊長、我々の鉄獅子吶喊を敢行すべきなのではありませんでしょうか?」

西「しかしこの試合、突撃しません勝つまではの精神で挑むのが我ら知波単の標語なのだぞ。ここは我慢のし所だ」

福田「ですが己の心を偽って得た勝利など、真に勝利と言えるのでしょうか!我々が突撃しないで誰が突撃するでありますか!」

 \その通りであります!/ \突撃こそ我が校の伝統です!/ \ぎぶみーちょこれーと!/

西「むう・・・皆の言う事も一里ある。いや、万理ある。ありさ司令官殿、ここは我々が敵方三銃士に全力で突撃することで陣形を崩すことができるのではと思うのですがいかがでしょうか」

アリサ「それはダメよ。帰り討ちに合うのが関の山ね」

西「うう・・・そこをなんとか・・・おちょこ一杯分だけでいいので突撃させてくれませんか?」

ケイ「アリサ、知波単ズは私に任せて。いい仕事させてあげるわ」

アリサ「隊長が仰るなら・・・いい、あなた達、隊長の言うことをしっかり聞くように」

西「はいっ!いっしょけんめいがんばります!」

 \おおーーー!/ \焼き肉焼いても家焼くな!/ \それが知波単だますぃ~!/

 M4シャーマン<ギャラギャラギャラ・・・

ケイ【マホ、サンキューね。アリサに喝を入れてくれて】

まほ「他人に気を配れるのは私達だけだ。気を抜くなよケイ。作戦の第一手はお前と知波単部隊にかかっているのだからな」

アリサ【西住まほ・・・さん・・・・・・私・・・その・・・】

まほ「アリサ、もう逃げるな」

アリサ【あっ・・・】

アリサ【・・・・・・ええ!】


メグミ「あっちゃ~・・・ちょっとやりすぎちゃったかな?」

ルミ「最初は競っておいて、徐々に押してくって言ってたのにいきなり全滅させかけるとか」

アズミ「OG先輩こわ~い。後輩イビりひっど~い」

メグミ「仕方ないじゃない。あんないかにも仕留めてくださいって感じでフラッグが前に出てたんだもん。隊長いなくてストレス溜まってたし」

ルミ「それな」

アズミ「隊長いないんじゃ仕方ない」

メグミ「まー次遭遇したら適当に片しちゃいましょうか。もう早く帰って劇場版特典の愛里寿・ウォー見たい」

アズミ「じゃーとりあえず戦車前進ねー」

 パーシング<ギャラギャラギャラ・・・ チャーフィー<ギャラギャラギャラ・・・

 ナオミ「狙撃の訓練は大洗で?」

 優花里「サンダースのそれとは違います。夏キャンプ・・・サマーキャンプで腕を磨きました」

 ナオミ「サマーキャンプか・・・・・・サマーキャンプ?・・・夏祭りの屋台ということ?」

 優花里「五十鈴殿を除けばチャンピオンであります!」

 ナオミ「冗談でしょ。射的と戦車の砲撃はまるで違うわよ」

 優花里「大丈夫ですよぉ。戦車ゲームで何度もシミュレーションしましたから。・・・・・・!、来ましたよ」


パーシング<ギャラギャラギャラ・・・ チャーフィー<ギャラギャラギャラ・・・

 優花里「いきますよぉ~・・・」キリキリキリ・・・

 ファイアフライ< ド ッ !

 \ド ワ !/

アズミ「!・・・三時方向より敵襲!これは17ポンド砲よ!警戒して!」

ケイ「今よ!GANGAN荒波越えて!DANDAN大地を蹴って!BREAK OUT! BREAK OUT! 走れ早く!」

西「よっしゃあああ!突撃ぃぃぃ!」

 \うおりゃああああああ!/ \無礼講!無礼講!走れ早く!/ \魔力!気力!超力!ガッツ!突撃!無敵のくろがねの戦車 我らは知波単~!/

メグミ「!?ファイアフライとは反対方向からチハの大群が!」

ケイ「さあ!ババンバンとバトルよー!チハタンズ、やっちゃいなさい!」

 チハ<ドドドドドド! ガン! ゴン! ガン!

大学選抜生徒「あっ!四方をチハに固められた!う、動けない!」

細見「不肖細見、参ります!」ガン! ドッ!

 パーシング<シュポ

ケイ「NEXT!」

 チハ<ドドドドドド! ゴン! ガン! ゴン!

玉田「玉田ァ!いきます!」ゴン! ドッ!

 パーシング<シュポ


アズミ「こっちの一輌に対して、チハ四輌が四方から車体をぶつけて、身動きとれなくしてから撃破されてるわ!これってもしかしてサンダースが得意とする優勢火力ドクトリン!」

ケイ「そう・・・その通り!全国屈指の物量を誇る知波単ズにウチの優勢火力ドクトリンはドンドンピシャピシャドンピシャなの♪」

西「う、うれしいっ・・・我々の突撃がいかんなく発揮されているっ・・・ううっ・・・こんなにうれしいことはない!皆!けい殿の指揮の下、思う存分突撃するぞー!」

 \おおおおおーーー!/ \突撃して上手く行くなんて初めて!/ \やはり突撃こそ真理!/ \おん!おん!/ \今夜はお赤飯でお祝いだ!/

ルミ「やっべ!群がるアリみたいなチハにどんどん撃破されちゃってる!ちょっと油断しすぎた!」

まほ「今だ!サンダース部隊、私に続けー!」

 サンダース生徒「YEEAAAHHHHHH!」 サンダース生徒「ジェロニモー!」 サンダース生徒「ハレルヤ!」

 M4シャーマン<ドドドドドドド! ドワ! ズドズド!

アズミ「!・・・チハだけじゃなかった!さらに反対側にシャーマン部隊も伏せていたなんて・・・囲まれたわ!」

 ファイアフライ<ドワ! \ドーン!/

ルミ「ファイアフライも後方から撃ってくるし・・・包囲されちゃってるよ!」


アリサ「17ポンド砲で注意を引き、反対方向から知波単部隊をぶつけ、さらにその反対方向からサンダース部隊をぶつける・・・3段階でのたたみかけ攻撃!」

アリサ「名付けて!うわ!おっきな音がして振り向いたら後ろから日本人が体当たりしてきてビックリして振り向いたらさらに後ろからエクスキューズミー言われてビックリしちゃった大作戦!」

まほ「うんうん。アリサと私で考えたいい作戦名だ」


アズミ「まずいわ・・・完全に流れを持ってかれた。皆して固まってたから一気にやられちゃうわよ」

メグミ「いくらなんでもあの子達に負けたら隊長に合わす顔がないわ・・・ちょっと本気出しちゃいましょう!」

ルミ「秘密の特訓で会得した新技・・・」

 三幹部『雷雲旋風拳(サンダークラウド・フォーメーション)!』デレレーレレレー

 パーシング<ギャルギャルギャル!

寺本「寺本いきまーす!」ドドドドド!

 ガイン! ドッ! ドーン!

寺本「跳ね返されて撃たれましたー!」シュポ

浜田「次鋒浜田いきます!」グオゴゴゴゴゴ!

 ガイン! ドッ! ドーン!

浜田「ギャアアー!やられましたー!」シュポ

ケイ「敵は超信地旋回でベーゴマみたいにチハタンズの突撃を跳ね返してる!こうなったら私も行かなきゃ誰が行く!」ダー!

まほ「サンダース部隊、私に続け!3幹部を引き離すぞ!」

 サンダース生徒『YEEAAAHHHHHH!』ドドドドドド

 ギャラギャラギャラ! ドーンドーン! テンヤワンヤテンヤワンヤ!

アリサ「また混戦になっちゃったわ・・・長引かせると不利ね。早く敵フラッグを取って――」

メグミ「あ、ルミとアズミと引き離されちゃったけどフラッグ車はっけ~ん」ギャラギャラギャラ・・・

アリサ「あひぃー!」ビクゥ

西「おお!けい殿がゆかれるぞ!やっちゃってください!あのパーシングを見事討ち取っ手みせてくださいませ!」

 \ガンバレー!/ \ブットバセー!/ \ギブミーチョコレート!/

ケイ「残念だけど、私も一人じゃそんなに強い訳じゃないの」

西「えぇっ!?隊長のけい殿ともあろう方がそんな・・・」

ケイ「でも、あなた達がもし、今すぐに力を貸してくれたら・・・負けないわ!」

西「!・・・お、おお・・・!そうですか!そうでありますか!私達を必要としてくれているのですか!なれば、微力なれどお力添えします!みんなー!けい殿につづけー!」

 \オッシャアアアー!/ \チハタンダマスィー!/ \ギブミーチョコレート!/

アズミ「くっ!こ、この子達・・・すごい気迫!まるで褒められてテンション上がりまくりの犬みたい!」


メグミ「どうやらアリサが乗ってるみたいね。ケイの後を継ぐ覚悟があるかどうか、見極めさせてもらうわ」

アリサ「ひっ・・・だ、大学生を相手にするなんて勝てっこない・・・た、隊長!お助――」ビクビク

 まほ【ケイ!こちらはパーシングを抑えるので手一杯だ!援護を!】

 ケイ【こっちもギリギリよ!少しでも引いたらやられちゃう!こっちも援護がほしいくらいだわ!】

アリサ「っ・・・!」

アリサ「・・・もう逃げやしないわ・・・涙なんて見せないんだから!」グイ

 M4シャーマン<ガァン! パーシング<グググ・・・

アズミ「こ、この子・・・真正面からぶつかってくるなんて・・・」

アリサ「撃って!撃って!隊長の力を借りずに戦うのよ!」

 M4シャーマン<ドオン! ドーン!

アズミ「このっ!」ドワ!

 M4シャーマン<ドガーン!

アリサ「っ!・・・ま、負けるもんですか!」

 M4シャーマン<ガン!ガン! ギャリギャリギャリ!

アズミ「な、なんなの!・・・なんだってこんなに・・・」

アリサ「私達だけでも戦えるってとこを見せないと・・・隊長が・・・隊長が・・・安心して卒業できないのよ!」グググ・・・

アズミ「やだ・・・この子・・・がんばりすぎ!・・・でも、もうおしまいにしてあげるわ!」グググ・・・

アリサ「秋山ぁ!今何キロ!?」

アズミ「!」

 優花里「1,2キロです!」

アリサ「そこからなら当てられるわよね!」グググ・・・

アズミ「まさかファイアフライで・・・!」

違うわ間違えた

>>182のアズミ表記は全部メグミの間違いです。ややこしいねんごめんね

メグミ「着弾する前にトドメを刺すのよ!こっちの方が早い!」

ナオミ「ちゃんと当てなさいよ。自分からファイアフライの砲手をやりたいって言いだしたんだから」

優花里「任せてください!発射!」 ド ワ !

メグミ「撃てー!」ドワ!

 \ドグワアア!/


 ・・・シュポ シュポ


審判「サンダースフラッグ車、走行不能。大学選抜チームフラッグ車、走行不能」

審判「よって、引き分け!」

ケイ「ふうっ・・・いい試合だったわね」

アリサ「・・・すみません隊長。あと1秒でも私が持ちこたえていれば・・・」

ケイ「ドンマイドンマイ!大学の先輩相手によく引き分けまで持っていったものよ。これなら安心して隊長を任せられるわね」ポン

アリサ「!・・・隊長」

ナオミ「自分達だけで戦うと言いながら、大洗の秋山に手を借りたけどね」

優花里「私はファイアフライの17ポンド砲が撃てただけで大満足ですぅ!」ヒヤッホォウ

西「我々に至っては、けい殿に必要としていただいただけで光栄至極雨あられです!これからも知波サン安全保障条約を強固なものにしていきたいと思います!」

 \バンザーイ!バンザーイ!/ \トモダチ!トモダチ!/ \ワーイワイワイドドンガドン♪/

メグミ「私も勉強になったわ。いえ、思い出したというべきかしら・・・忘れかけていたわ・・・高校の頃の、熱く燃えるようなPASSIONATEをね」

ケイ「先輩、サンダーススピリッツを思い出したのね!」

メグミ「ええ!みんなでトゥギャザーしてトゥモロー目指してランニングしてたアットデイをね!」

 ルミ「あー、メグミが昔のめんどくさい頃に戻ってるわ」 アズミ「あの喋り方めんどくさいからイヤなのよね」

まほ「よくやったなアリサ」

アリサ「・・・今度は逃げなかったわよ」

まほ「ああ。みほ達の強力なライバルになってしまったようだ」

アリサ「ふ、ふん!来年は大洗なんかに負けたりしないんだから!」

まほ「正々堂々と勝負してやってくれ。みほはああ見えて不正やズルには厳しいからな」

アリサ「えっ・・・」

まほ「以前、家族ですごろくをしていた時にお父様がズルをした時に色々あってな・・・お父様はあれ以来、みほに敬語を使うようになってしまった」

アリサ「・・・」ゾクッ・・・


ケイ「マホ、そろそろ時間よ」

まほ「む、そうだな。皆、世話になったな。私はそろそろ帰るとするよ」

優花里「ええっ、もう帰っちゃうんですか~?」

まほ「いや、もうけっこう長いぞこのスレッド」

優花里「そうですね」


 黒森峰ヘリ<ババババババ・・・

エリカ「隊長、お迎えに上がりました」

まほ「すまんなエリカ。では、皆、またどこかで会おう。できれば敵としてではなく、友人としてがいいな」

ケイ「バ~イ!いつでも遊びにカモーンだよ♪」ブンブン

ナオミ「今度は二人っきりで会いたいね」

サンダース生徒「お達者で~!」ブンブン

 サンダース生徒『グッバイありがとうさよおなら~!』

アリサ「・・・」ペコ


まほ「じゃあな」

 黒森峰ヘリ<ババババババ・・・


アリサ(西住まほ・・・あなたが居なくなって、なんだかがらぁんとしちゃったわ・・・)

アリサ(でも、安心して・・・私はあなたに言われたように、もう逃げたりしないから・・・)

アリサ(きっともっと強くなって、あなたの妹といい試合をするから・・・だから心配しないでね・・・)


西「やあ!このちきんぶりとーという食べ物は美味だなぁ!こっちの気色の悪い色のけぇきも食べてみるとするか!」バクバク

福田「隊長!このふろーとという飲み物を飲んでみたのですが!なにやら雪玉を飲んでいるようで不思議な感覚であります!」チベタイ!

玉田「なんだこれは!ぱふぇとかいう軟弱な名の食べ物かと思ったが・・・甘くておいしいぞ!ふざけるな!なぜ弱そうな名前なのに美味いのだ!わけがわからん!」パクパク

細見「色鮮やかな色使いのお菓子がたくさんだなぁ・・・とりあえず髪の毛の中に貯蓄しておこう」ヒョイヒョイ

ナオミ「知波単の子もかわいい子が多いな・・・どの子から誘おうかな」ウーン

優花里「この油ギットギトの5段乗せカロリーバーガーとっても美味しいです~!コレステロールを食べてるって感じでとっても身体に悪そうでたまりません~!」サイコウダゼェー!

ケイ「でしょでしょ!フライドチキンにチーズとマヨネーズぶっかけたハイパー脂ギッシュスペシャルもイケるわよ~!夜中の12時跨ぐ頃にプレミアムコークと一緒に食べるのがベスト!」カロリー

アリサ「全っ然がらぁんとしてなかったわ!ていうかあなた達いつまでいるのよ!人がいい感じに〆ようとしてたのに!ブチ壊しじゃない!」

優花里「アリサさん、サンダースの次期リーダーなんだから他校と友好関係を築かないとダメですよ。あんまり強行な態度だとサンダース内で反対デモが起きるかもしれません」

アリサ「なにブラックユーモアっぽいこと言ってるのよ!私は民主党支持よ!」


 THE END

 ~おまけ~

エリカ「隊長がサンダースから戻って一週間・・・」

エリカ「後輩の指導教育が前より増して熱心になって、私も色々指導してもらえてとてもいいんだけど・・・」

 まほ「エリカ、そこはアタックをガードしてリベンジでローリングボンバートゥギャザで行くべきだ」

 まほ「今日のトレーニングはフィットネスでマッスルをグロウアップし、グッバイ贅肉ハロー筋肉にトライだ」

 まほ「これから皆でファイティングレボシューションのレッツバトルオーマイガットトゥギャザーでウハウハザブーンだ。レッツロックレッツロックトゥデイでハッスルハッスル」

エリカ「完っ全にブッ壊れてるじゃない!」バシーン

エリカ「もう英語とかいうレベルじゃないし!ノリとリズムで言ってるだけじゃない!」バシーン

エリカ「しかも料理ハンパないし!脂多すぎのカロリーパラダイスよ!」バシーン

エリカ「あなた妹でしょ!隊長のことなんとかしなさいよ!」

みほ「・・・」

エリカ「・・・あれ?」

みほ「・・・大変だったんだよ・・・お母さんにバレやしないかってヒヤヒヤして・・・一睡もできないまま西住流お芋掘り大会に参加して・・・三日三晩お芋を掘り続けて・・・」

エリカ「え・・・長期開催だったの・・・」

みほ「・・・子供アニメ大会で再放送してたボコのアニメも見逃しちゃったし・・・エリカさん・・・どうしてくれるのかなぁ?」

エリカ「ちょっ・・・待って・・・いや・・・あの・・・私・・・」ガクガク


エリカ「AAAAAAAAAAAAA!!!」

 ~おわり~

これにて完結です。だいぶとっ散らかっちゃったのは否めませんごめんなさい
次回は原点に戻ってしとしとやろうかと思います。たぶん次で最後だろうし
それではここまで見てくれた方ありがとうございました

最後に、紅の豚見て。本当に素晴らしい映画だから見てほしい・・・見たことあるけどあんまりおもしろくなかったって言う人も、大人になってから見たら面白く感じるから・・・
見た後に『まほ「泥まみれの虎」』まほ「泥まみれの虎」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1465821220/) をお暇なら見てほしい。いや、こっちは見なくてもいい。映画さえ見てくれればそれで・・・
というかもう極論文章読まなくてもいいから>>141に貼られてるイラストだけでも見てほしい。ほんといい絵。描いたの俺じゃないけど
宣伝ごめんなさい。失礼しました

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