提督「鎮守府に着任したら」 (67)

提督「初期艦を選ぶ?」

大淀「はい。艦隊運用の先駆けとして、駆逐艦を一隻選択していただきます」

提督「君は?」

大淀「申し遅れました。私は連合艦隊旗艦も努めた軽巡洋艦、大淀です。よろしくお願いします」

提督「こちらこそよろしく。貴艦も私の戦力下、ということでいいのか?」

大淀「申し訳ありません、私は大本営との通信等の役割を担っておりまして、今はまだ戦力に加わることは出来ないんです」

提督「そうか。いずれにせよ、よろしく頼む」

大淀「はい、ではこちらへ」

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大淀「こちらの部屋でお待ちお願いします」

提督「ありがとう」

大淀「では、呼んできますね」





提督「いったいどんな艦が来るのだろうか……」

コンコン

提督「どうぞ」

ガチャリ

若葉「若葉だ。失礼する」

提督「……それだけか?」

若葉「駆逐艦だ」

提督「もうちょっと……」

若葉「初春型3番艦だ」

提督「……よろしく」

若葉「うむ」

提督「艦名の由来は?」

若葉「初春型は初物に因んでいる」

提督「そうか。姉妹艦はどんなのだ?」

若葉「初春、子日、初霜、有明、夕暮がいるな」

提督「ほう……ん?夕暮?」

若葉「夜の始まりということだ……多分」

提督「なるほど。よくわかった。ありがとう」

若葉「うむ」

大淀「いかがでしたか?ちょっと気難しいところがある子ですが……」

提督「決めたぞ。私は彼女を初期艦とする」

大淀「え、ええっと……他の子はご覧にならなくてもよろしいのですか?」

提督「構わない。彼女がいいんだ」

大淀「左様ですか……。では駆逐艦若葉、着任させます」

提督「頼んだ」

提督「あらためてよろしくな、若葉」

若葉「うむ」

提督「さて……まずは、はじめての『出撃』?」

若葉「そうか」

提督「鎮守府正面海域か。そんな眼前まで深海棲艦が……」

若葉「ふむ」

提督「大した艤装もないが……頼んだぞ」

若葉「出る」

初期艦若葉とは期待

数時間後

提督「外がすっかり暗くなってしまったな。若葉は大丈夫だろうか。先ほど追撃の可否を問う無線が来たが……初めての出撃は皆大破してボロボロで帰ってくるというし」

若葉「帰投した。総員、と言っても若葉だけだが……被弾なし、だ」

提督「無傷……か。よかった!よかった!!」

若葉「ふ、喜びすぎだ」

提督「(笑った。あとさっきより饒舌になったな。若葉もうれしいんだろう)何分初めてずくしでな。そうだ、戦果報告の概要を頼む」

若葉「うむ。1300、出撃。1327、鎮守府から西方20km地点にて偵察中と見られる敵駆逐艦を捕捉。1331……」




若葉「1746、軽巡洋艦の撃沈を確認。1902、帰投。以上だ」

提督「ご苦労様。詳細な報告書は明日提出してくれ。今日はゆっくり休んで明日も頑張ろう」

若葉「助かる」

ワカバダ
期待

悪くない

提督「では、夕餉にしようか」

若葉「うむ」

提督「が、我が鎮守府にはまだ補給施設(一般食料部)がない。よって食事は我々で作るしかない」

若葉「何……?」

提督「まぁ、お前が出ている間にこさえておいたんだけどな。今日はカレーだぞ」

若葉「この瞬間を待っていた……!」




若葉「……っ……っ」モグモグ

提督「うまいか?」

若葉「ああ……悪くない……っ!」モグモグ

提督「おかわりもいいぞ」

若葉「……その台詞はやめろ」

提督「すまん」

提督「昼間も軽く案内したが、若葉にあてがうのはこの部屋だ。自由に使ってくれていい。では、おやすみ」

若葉「うむ」




若葉の部屋

若葉「……」

若葉「……」

外の猫「フニャー!」

若葉「」ビクッ




提督の部屋

提督「……」

提督「……」

外の猫「フニャー!」

提督「」ビクッ

次の朝

提督「おはよう、若葉。よく眠れたか?」

若葉「ああ」

提督「今日も励もう」

若葉「わかった」

提督「今日は装備開発だな!」

若葉「うむ、資源値はどうする」

提督「とりあえず20/60/10/110で頼む」

若葉「そのレシピはソナー、だな?任せておけ」

カーンカーン…シュウウウウ……カリッカリッカリッ…ゴォォォォ

零式艦上戦闘機21型

若葉「……すまん」

提督「えぇ~……」

若葉「間違えた」

提督「逆にすごいな」

若葉「すまんとしか、言えない」

提督「そう気にするな。いつか役立つだろうし」

提督「さぁ、気を取り直して建造をしよう」

若葉「わかった」

提督「資源は……最初だから最低値でいいか。では、お願いします、妖精?」

若葉「楽しみだ」

妖精さん「」ゴニョゴニョ

提督「ん?お茶でも飲んで待っててくれと?わかりました。失礼します」



提督「」ズズー

若葉「」ズズー



若葉「艦が完成したようだ」

提督「おお、そうか。どんな艦が来るやら……」

若葉「お前は……」

初霜「初春型駆逐艦、4番艦、初霜です。姉共々、よろしくお願いします」

提督「よろしく。若葉の妹か。君の話は聴いてる。すごい戦歴だったな」

初霜「はい!ふつつか者ですが、精一杯頑張ります!」

若葉「励めよ」

初霜「若葉には負けないわ!」

提督「よかったな、若葉」

若葉「ああ」

提督「おっと、時間だ。早速で悪いが、2人で鎮守府近海へ哨戒に出てくれ」

若葉「いいぞ」

初霜「わかりました!」

若葉「……初霜、衝突は勘弁だぞ」

初霜「ひ、ひどいわ!」

提督「頼んだぞ~」

鎮守府近海・南西の孤島付近

若葉「対空電探に感無し」

初霜「目視による異常も見受けられません……敵はいないようです」

若葉「油断するな、初霜。慢心こそが命取りなのだから、な」

初霜「そうですね、気を張って参りましょう」

若葉「っ…!ほら初霜、トビウオを捕まえたぞ……!」

トビウオ「」ピチピチ

初霜「あら、すごいわ!って、若葉がふざけてるじゃない!」

若葉「ふ、すまん」

初霜「もう、若葉は真面目なのかアホなのかわからないわ」

若葉「あ、アホ……」

初霜「提督って、どんな人なの?」

若葉「先日着任したばかりの新米だからな。まだまだと言ったところだ」

提督『無傷……か。よかった!よかった!!』

若葉「(ふ、戦果より艦の無事を先に喜ぶようなヤツだがな)」

初霜「じゃあ、私達が支えてあげないとね!」

若葉「ああ」

初霜「……若葉!雷跡!」

若葉「一杯だ、避けるぞ」

初霜「了解!」

若葉「くっ……」ドーン

初霜「若葉!」

若葉「ただの至近弾だ。信管の故障だろう。戦速落とせ。爆雷も聴音機も無い以上、このまま帰投するぞ」

初霜「了解!」

帰投中

若葉「潜水艦への対策が必要だな」

初霜「ん、そうですね」

若葉「ん、敵機か。偵察機か?」

初霜「ええ!機銃とかありますか!?」

若葉「今は……無い!逃げるぞ」

初霜「またですかー!?」





若葉「帰投したぞ」中破

初霜「うう…ただいま帰りました」小破

提督「大丈夫か!?は、早く入渠を……補給も……!」アタフタ

若葉「落ち着け。大したことない」

初霜「そうですよ」

提督「そ、そうか?若葉だいぶ大変なことになっているが」

若葉「入渠すればすぐだ」

初霜「提督が目のやり場に困っているので早く行きましょう……」

執務室

提督「報告書を見ると、潜水艦に遭い、偵察機に遭い……目下のところ、装備不足解消が急務だな」

若葉「そうだな」

提督「うおっ!治ったのか」

初霜「駆逐艦は修復も早いんです」

若葉「うむ」

提督「そうだったのか。初霜、見ての通りこの鎮守府は装備も艦も少ない!あと食堂も無い!」

初霜「はい、よくわかりました……って食堂もですか!?」

提督「無い!というわけで今日も装備開発を行おうと思う」

初霜「では昼ご飯は私が作りますね?若葉、任せたわ」

若葉「うむ」

期待

期待してる夜戦の方も頼んだ

厨房

初霜「……」トントントントン…

初霜「……」ザッザッザッザッ

初霜「味は……うん、ちょうどいいわ!」




工廠

初霜「提督、若葉!昼食が……」

九七艦攻

九九艦爆

零戦

初霜「なんてこと……!?」

若葉「す、すまない」

提督「航空母艦若葉の爆誕である」

提督「爆雷と聴音機レシピは艦載機を生み出すこともあるというが、これほどまでとは」

若葉「面目ない」

初霜「提督、私にやらせて!」

提督「あ、ああ。頼む」

若葉「初霜、無理はするなよ」

初霜「大丈夫です」





初霜「はい!」三式水中聴音機

提督・若葉「うわあああああああ」

初霜「はい!」三式爆雷投射機

提督・若葉「うわあああああああ」

初霜「あら、私も失敗ね」烈風

提督・若葉「うわあああああああ」

初霜「どうですか?提督?」

提督「これが、武勲艦……ありがとうございました」

若葉「」

おつ

乙でございます

空母秘書艦にしないとでない烈風まで出しちゃう初霜モフモフ

21駆メインとは期待

乙です。
そのレシピでも中々出ない烈風を、そのレシピなのは何でだ?

        ____
        /     \
     /   ⌒  ⌒ \   何言ってんだこいつ
   /    (●)  (●) \
    |   、" ゙)(__人__)"  )    ___________
   \      。` ⌒゚:j´ ,/ j゙~~| | |             |
__/          \  |__| | |             |
| | /   ,              \n||  | |             |
| | /   /         r.  ( こ) | |             |
| | | ⌒ ーnnn        |\ (⊆ソ .|_|___________|
 ̄ \__、("二) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l二二l二二  _|_|__|_

艦載機レシピでもなかなかでない烈風を、爆雷レシピで出すのはなんでなんだ、と予想

いや単純に艦載機レシピなのは何でだ?って、今のソナーの主流ってこのレシピなのか?

SSにマジレスですか(困惑)

単に自分が三式出やすいと思ったレシピなだけです(オカルト)

若葉「……初霜、恐ろしいやつ」

初霜「大げさですよ」

提督「いやいや、助かった。空母もいないのに格納庫が航空機だらけになるところだった」

若葉「」グサッ

提督「爆雷もソナーもセットで手に入ったし、やっぱりすごいな初霜は」

若葉「」グサッ

若葉「……くそうっ」ダッ

提督「すねた」

初霜「すねましたね」

若葉の部屋・ドアの前

初霜「若葉~ごはんですよ~」

ドア「……」

提督「ややっ!なんとおいしそうなハンバーグだこれは!」

ドア「……」

初霜「今頃朝ごはんが携行食の誰かさんはさぞお腹が減っているでしょうね~」

提督「うん、美味い!若葉にも食べさせたいなー


ドア「……」

初霜「ダメですね……」

提督「うむ、明るい演技というのは疲れるな」

初霜「金剛さんがアニメでおっしゃってた、ドアの向こうに気を惹かせて丸太を突っ込む作戦、失敗ですね」

提督「うむ……」




同・室内

若葉「……クー……クー……」zzZzZZzzZ



3時間後



厨房

若葉「初霜……食事はまだか……?」ムニャムニャ

初霜「寝てたんですか!」

わかばかわいい

次の日

提督「今日は鎮守府近海の対潜哨戒に出てもらいたい」

若葉「うむ」

初霜「若葉も昨日頑張って九三式セットを作りましたからね!行けます!」

提督「しかし、旧軍は対潜を疎かにし、多大な被害を被ったという。慢心は厳禁だ」

初霜「そうですね、肝に銘じます。では、抜錨!」

若葉「出る」





カ級「ギャアアアアア」ブクブク…

初霜「やりました!」

ヨ級「キャアアア」ドカーン!……ブクブク…

若葉「大丈夫だ」

初霜「結構掃討できたんじゃないかしら?」

若葉「うむ」

キラキラキラキラ…

若葉「む、新しい艦娘か?」

??「……」

初霜「あら、あなたは……」

若葉「お前は……」

鎮守府

若葉「艦隊帰投だ」

提督「おお、ご苦労様……そちらは?」

初春「そなたが若葉らの提督か。わらわは初春じゃ!よろしく頼みますぞ」

提督「ほう、君が初春か……。どうぞよろしく」

初春「うむ!」

提督「姉妹共々励んでくれ。では今日は初霜、報告の概要を頼む」

初霜「はい、ご報告いたします。0800、出撃。0843、鎮守府から距離40付近に4隻の潜水艦群を確認。0931までに4隻撃沈。おそらく支援目的の水上艦の艦影も確認しましたが、退避を許してしまいました。申し訳ありません」

提督「大戦果じゃないか!逃れた艦影は気になるが……ご苦労だった、入渠と補給に向かってくれ。若葉からは何かあるか?」

若葉「これなんだが……」

提督「ん?なんだそれは」

若葉「わかめだ」

初霜「んふっ…わかめといってさしあげますわっ」

提督「はは、は……笑うところだよな?」

初春「すまん提督、わらわたちは実艦の時、寒い寒いアリューシャン方面にいたからの、寒い洒落しか言えないのじゃ」

提督「えぇ…」



鎮守府前商店街・午後

若葉「2、3日働きづくめだから休暇とは、提督も甘いな」

初霜「みんなでこの近辺を見物してこい、それが任務だ、なんて真面目なんだかよくわからない提督ですね」

初春「ふ、良いではないか。楽しもうぞ」

若葉「ふん」





ラウンド○ン

パラッパッパッパー

若葉「見ろ、本塁打だぞ」

初霜「楽しんでます」パチパチパチパチ

初春「楽しんでるな」パチパチ

ス○バ

若葉「エスプレッソ」

初霜「キャラメルマキアートをお願いします」

初春「抹茶らてをくれ。全部小さいのでいいぞ」

店員「はーい」




若葉「慣れないな、こんなところは」

初春「確かに若葉には似合わぬのう。しかし、喫茶店も洒落たものじゃ」

初霜「あまい……おいしい」

子日「ねー!」

・・・・・・・

「「「え?」」」

子日「よっす、みんな!子日だよ!!」

初霜「子日姉さん、一体いつから……」

子日「さっきだよー!」

初春「さっきってなんじゃ?」

若葉「気配も悟られず忍び寄るとは、やるな」

子日「ふふっ、でもずっといたんだよー!」




鎮守府前商店街・午後

若葉「2、3日働きづくめだから休暇とは、提督も甘いな」

初霜「みんなでこの近辺を見物してこい、それが任務だ、なんて真面目なんだかよくわからない提督ですね」

初春「ふ、良いではないか。楽しもうぞ」

若葉「ふん」

子日「あっ!あれは二一駆のみんな!」




ラウンド○ン

パラッパッパッパー

若葉「見ろ、本塁打だぞ」

初霜「楽しんでます」パチパチパチパチ

初春「楽しんでるな」パチパチ

グワラキーン パラッパッパッパー

子日「子日も!ホームラン!」

若葉「声を、かけろ」

初霜「そうですよ!」

初春「知らぬ仲ではあるまいに」

子日「なんかね、隠密行動に愉悦を感じたの!」

初霜「また小難しい言葉を……」

若葉「今まで何をしていたのだ」

子日「うーん、街中をうろついてたかな?」

初霜「野良子日……」

若葉「(こんな感じか?)」


子日『ネノヒッダヨーネノヒダヨー』

子日『ネノヒーネノヒー』

子日『キライキライキライキライ』


若葉「」ブルッ…

鎮守府・執務室

提督「で、連れてきたと」

初霜「ね、いいでしょう?提督」

初春「1隻くらい、よいではないか」

若葉「世話はするぞ」

提督「犬猫か何かのような言い方だな、構わないぞ。戦力が不足している今はありがたい」

子日「わーい!ねっのっひっだよ!」

提督「お、おう、今までいなかったタイプだな」


初春型揃ったか

提督「4隻の艦隊を組むということは、陣形の幅も広がる。明日、午前は4人で陣形訓練をしておいてくれ。子日は皆に鎮守府を案内してもらいなさい」

第二一駆逐隊「了解じゃ」「わかりましたー!」「うむ」「はい!」

単縦陣

子日「ふふ、簡単、簡単!」

若葉「うむ」

初春「これ、初霜。乱れるでない」

初霜「す、すみません!タービンが過回転を起こして……きゃっ!」小破

若葉「ぐはぁっ!」大破

初春「若葉ー!!!!」



梯形陣

子日「この陣形、なんの意味があるのー?」

初春「見栄えがするので、観艦式向きじゃのう」

子日「なーんだ!」

初春「熟練の提督でも戦闘における利点はまだ見つかって……初霜?初霜!?」

初霜「すみません、速度を誤りました!」小破

若葉「ぐはぁ!!」

初春「若葉ーーーー!!!!」

若葉ェ…

ワカバダイーーーーーンッ!!!!!

数日後

提督「連日の陣形演習、ご苦労様。今回は深海棲艦の手から製油所地帯沿岸の補給ルートを奪還し、海上輸送の支援を行いたい」

若葉「ほう」

初春「いよいよ実戦か。敵の戦力は?」

提督「はっきり言って不明だ。空母は存在しないようだが」

子日「うーん、危険な作戦になるね」

初霜「はい、敵の戦力が把握できない以上、海上突撃を行うしかなくなりますね。大丈夫。私がみんなを守るわ!」

提督「頼もしいな。すまん、また諸君の力に頼るしかないんだ」

若葉「任せろ。お前は戦果を待っていればいい」

子日「わお、頼もしいね」

初春「さすがわらわの妹艦じゃ」

初霜「衝突しないようにします……」

提督「ありがとう、では出撃準備が整い次第、向かってくれ」

第二一駆逐隊「「「「了解!!」」」」




クルクルー

初春「ふむ、羅針盤はこちらを示しておるな。ゆくぞ!」

若葉「そもそも何故羅針盤を回……なんでもない」





渦潮マス

初霜「ひゃああああああ渦潮おおおおおお」グルグルー

子日「あーれー」グルグルー

若葉「ほれ見たことか」グルグルー

初春「わらっ…わらわっわららららら」グルグルー

ハズレマス

初霜「ここどこですかー!?」ドーン

初春「わからん……羅針盤が荒ぶったようじゃのう」ドーン

若葉「くっちゃべってる場合じゃないぞ」ドン!ドン!

子日「魚雷発射ァー!」ドシュ

S 勝利

鎮守府

提督「おお、帰ってきたか!戦果はどうだ?」

初春「うーむ、それがのう提督よ」中破

子日「羅針盤のご機嫌がわるくてね?」小破

若葉「主力艦隊には出会いすらしなかった。つまり製油所付近の確保は出来ていない」中破

初霜「申し訳ありません……」中破

提督「そうか、羅針盤……。この作戦はどうやら回数をで稼がねばならぬようだな。あ、あと下2人は中破したらきちんと隠せ」

若葉「すまん」

初霜「あっ、やだっ!私ったら……」バッ



bgm RUNNER 爆風スランプ

2回目

若葉「逸れたっ……!」

初春「羅針盤め……!」

4回目

初霜「そ、逸れ……」

子日「初霜ちゃん!しっかり!」

7回目

初春「すまん、ちと疲れた……」赤疲労

初霜「少し休みましょう」疲労

12回目

若葉「ひひ、ひひひ」

子日「フフ、フフフフフ」

初春「皆、気張れ!」

初霜「また逸れた逸れた……逸れたぁ……」

13回目

羅針盤「……」

初春「次逸れたら貴様を大破させてやろうかの」

子日「ガウガウ!」

若葉「破壊る(やる)」

初霜「……」スッ

羅針盤「!?」クルクルー




羅針盤「コッチ!」

初春「や、やったのか?」

若葉「やったぞ」

子日「キャンキャン!」

初霜「いよいよ、ですね!」

はよう

初霜「電探に敵艦隊を確認!戦艦を擁しているようです」

若葉「総員輪形陣。反転するぞ」

初春「どうするのじゃ?」

若葉「普通に戦ってもこちらに勝ち目はない。一度退避し、孤島の陰で夜を待つ」

子日「夜になったら一気に近よって、砲雷撃でドカンだね!?」

若葉「そうだ」

初霜「危険すぎますが、私達の砲火力ではその方法が1番効果的ですね」

若葉「異論はないか」

初春「そういうことか……うむ。そなたの判断を信じておるぞ」

子日「頑張ろうね!」

初霜「ありません」

若葉「助かる」

初霜「!敵艦隊も電探でこちらを捉えたようです!急ぎ退避しましょう!」

若葉「おそらく、艦載の偵察機が飛んでくる。ここから北西20にある、孤島に入江がある。そこで隠れるぞ」

初霜「はい!」

初春「ほう、そんな情報まで……そなた、本当に頼もしくなったのう」

子日「さすが旗艦だね!」

若葉「ふん」

初霜「(照れてる)」

初春「(照れておるのう)」

子日「(夕ご飯までに帰れたらいいなぁ)」

北西の孤島・入江

若葉「着いたぞ、ここだ」

子日「わーきれいなビーチ!」

初霜「ここの近辺は深海棲艦の制海権下で、人は来ませんからね」

子日「なるほどー」

初霜「はしゃいで疲れないでくださいね」

子日「わかってるってば!」






子日「はー疲れた」疲労

初霜「いわんこっちゃない!」

初春「これが『ふらぐ』か」

若葉「時間だ。出るぞ」

初霜「姉さん、これを」つ初霜特製クッキー

子日「え!?いいの!?」疲労

初霜「どうぞ」

子日「ありがとう!」キラキラキラキラ

初霜「みんなも!どうぞ!」

若葉「ふん、甘味など……」キラキラキラキラ

初春「助かるのう」キラキラキラキラ

若葉「では今度こそ、抜錨だ」

「「「了解」」」




子日「電探に感あり!近いよ!」

若葉「なに、数は?」

子日「1!夜間偵察みたいだよ!」

若葉「困ったな。ここで本隊に打電でもされると、夜襲が成らない」

初春「では、こういうのはどうじゃ?『打電させる間もなく、沈める』」

子日「うわー強引!」

若葉「さすがだな。魚雷発射準備。出来次第発射だ」

初霜「当たって……!」ボシャッ

初春「戦果を挙げるのじゃ」ボシャッ

子日「いっけー!」ボシャッ

若葉「発射」ボシャッ





イ級「……!?」ドカーン… ドカーン…

初霜「魚雷2本の命中確認!あっという間に沈んでいきます!」

若葉「みんな、よくやった。作戦続行だ」

初春「あれはわらわの魚雷じゃ」

子日「子日だよ!ね!?」

初霜「わ、私です!」

若葉「……」

初霜「敵の本隊、電探で捉えました!」

若葉「いよいよだ。複縦陣を取れ。突っ込むぞ」

子日「了かーい!」

初春「さぁ、大戦果をあげようぞ!」

提督「みんな、よくやったな!!」

若葉「ふっ、造作もない」

初春「わらわたちにかかれば、敵も怖くないぞ」

子日「お腹空いたー!!」

初霜「ありがとうございます、提督の指揮あってこそです」

提督「本当にありがとう。製油所の制海権を取り戻したことで、これからは補給が容易になるだろう。戦闘経過を頼む」

若葉「うむ」


・・・・・


若葉「……本隊に近接し、砲雷撃。初霜の初弾が敵雷巡に命中。炎上し、探照灯のように周囲を照らし、その後の攻撃がやりやすくなった」

提督「そうか。初霜、よくやったな」

初霜「た、たまたまですよ!」

若葉「出来た妹だ。その後、雷撃。対潜装備開発中に出来た新開発の酸素魚雷は雷跡の確認が難しく、敵艦隊に次々と命中。敵艦隊の撃滅が成った、というところか」

提督「素晴らしい大勝利だな!報告書は一週間後に提出してくれ!解散!」

キリがいいとこまで来たので、一端終わります!

初春型に栄光あれ!秋刀魚ボイスくれ!

乙ー

まだ?

待ってる

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