ライラ「ライラさんのお芝居ですねー」【Icecream Cinderella Episode】_disc2 (334)

【上映前の注意点】

◎こちらの"disc2"は、別スレの"disc1"と
【内容がほぼ同じ】です。続きではありません。
こちらを先にご覧になっても全く問題ありません。
舞台裏やカットシーンを収録した
ディレクターズカット版、
ボーナスディスクの扱いということでお願いします。

・これはお芝居です、映像作品だと思ってください。

・登場アイドルは50名以上を予定。

・アイドルの画像と紹介文はdisc1のほうにあるので、こちらでは割愛します。

・台詞に改行を使いたかったので、体裁が通常のSSとは違うと思われます。

・チャプター1~10まであるうえに、オマケも長いです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1476249437



プロローグ



ここはアイス界。

人々の生活にアイスが深く根付いている不思議な世界。
今日も皆がアイスを作り、口にし、微笑む。

そんな平和な世界がトルコアイスの如く
のびのびと続いていた…
あの一連の事件が起こるまでは。

これは、そんなアイスにまつわる
とあるシンデレラのエピソード。







Icecream Cinderella Episode



Chapter1




鬼悪魔との契約


~アイス界、某所ビル~


???
「わたしをこの世界に喚んだのは、あなた方ですか?」


レイコ
「ええ、そうよ。」

シノ
「あなたが…【黄緑色の鬼悪魔】さんね?」

鬼悪魔
「そうですね、そういう呼称もされます。」
「で、喚んだからには、何のご用でしょうか?」


レイコ
「世界を…変えたいのよ。」

シノ
「この冷ややかな世界を、躯の熱くなる世界へ…ね。」

鬼悪魔
「でしたら、まずは相談料をいただきますね。
そのあとに見積もりを出しますのでその手数料と…」

「あ、どの時点で領収書いります?」

シノ
「………まず、相談料はおいくら?」

鬼悪魔
「ただいまお得な限定SHOP開催中なので、100CCですね。
えーと、この世界での通貨だと…本日の為替レートで…」

「1000アイスコイン、ですかね。980にまけてあげましょう。」


レイコ
「思ったより良心的なお値段なのね。はい。」

鬼悪魔
「はい…相談料いただきました。
では、こちらオマケのドリンクどうぞ。」



シノ
「お酒…ではないのね?」

レイコ
「栄養ドリンクかしら…」



鬼悪魔
「では、ご相談をどうぞ。」


レイコ
「このアイス界をね、変えたいのよ。」

シノ
「そう…私たちアイスじゃ、いまいちなの…。」

レイコ
「ほら、やっぱりアルコールがないと、ねえ?」

シノ
「ラムレーズンは飽きちゃったのよ…」

レイコ
「ということで。」

レイコ・シノ
「この【アイス界】を
【パーティーリキュール界】に変えたいの。」



鬼悪魔
「世界の改変…ですか、大口の契約になりそうですね。」


レイコ
「お金ならあるのよ、私たち大企業の創始者なの。」

シノ
「二人で始めた
【SHINO・REIKO's 31アイスパーラー】は
今やこの世界で並ぶものの無い団体となったわ…。」


鬼悪魔
「じゃあ、見積もり書出しますので、少々お待ちください。
見積もり終わったら手数料と書類を交換します。」


レイコ
「………こんどは、おいくらなの?」

鬼悪魔
「見積もりは最終の額面によって変動しますけど、
初回限定サービスということで最低額の300CCにしますね。」


シノ
「つまり…3000IC(アイスコイン)ね、金庫いらないわね。」

レイコ
「わざわざ金庫を用意したけど、自分のお財布で済むのね…。」


…数十分後…





鬼悪魔
「見積もり書できました。それで、3000ICいただきました。」



レイコ
「見た目はごく普通な書類だわ…あなた本当に悪魔なの?」

シノ
「どこかのOLさんみたいね…」


鬼悪魔
「鬼悪魔って呼ばれることがあるだけですよ。
あ、これオマケのガチャチケットです。
…せっかくなので、2枚どうぞ。」


シノ
「ガチャって、なに?」

鬼悪魔
「いいものが出るかもしれない福引きみたいなものですよ。」


シノ
「悪魔が福を引かせるってなにそれ…」

鬼悪魔
「鬼悪魔って呼ばれるだけで、ちがいますから。」


レイコ
「ふぅん、じゃあ早速やってみようかしら。」

鬼悪魔
「じゃあ、ココにタッチしてください。」

シノ・レイコ
「ポチッとなー」


\ガチャっとなー/


鬼悪魔
「あっ、【契約料半額チケット】じゃないですか、
これかなりのレアものですよ。」


レイコ
「あら?運もってるわね。」

シノ
「もう1つの景品は…さっきと同じドリンクね。」


レイコ
「じゃあこのチケット使えば、この見積もりの契約料半額?」

鬼悪魔
「あー、いえ。チケットのご利用は
見積もり前に限られてますので、ご遠慮ください。」

シノ
「そのへん妙にシビアなのね…」


鬼悪魔
「あと、さすがにこちらの契約料を
半額にするのはムリがありますしね。」

レイコ
「そういえば、まだ契約料見てなかったわ。」

シノ
「で、おいくらなのかしら?」



鬼悪魔
「もろもろこみこみの
【パーティリキュール界】乗り出し価格で
『1000000000000CC』ですね。」

シノ
「………………………」

レイコ
「………………………」





シノ
「…ぜろ多すぎないかしら?」

レイコ
「これ、CCってあるから、ICにしたらもいっこ増えるわよ。」


シノ
「ぜろ、いくつあるの?」


鬼悪魔
「えーと、ICにすると13こ、ですね。」

レイコ・シノ
「「10兆」」


シノ
「…そこの金庫で、総額どれぐらいだったかしら?」

レイコ
「たしか…多く見ても6000億ほどね。」






シノ・レイコ
「「10兆」」







鬼悪魔
「どうします?これでも結構がんばって削ったんですよ。」

「ちなみに、契約日が今日から2日ほど過ぎると、
見積もりやり直しになっちゃいますので…
他の業者の都合で、多分12兆ぐらいになりますよ。」





レイコ
「…ラムレーズンであきらめる?」

シノ
「いえ、31アイス全体の資産かき集めれば…」

レイコ
「うーん、それでも…3兆ぐらいまでしか…」


鬼悪魔
「あ、そういえばこれ。
私を喚びだした際のお約束なんですけど…」

「何の契約も無しに帰ると上司にどやされますんで…
私と契約しないとなると、あなた方に
色々不利を働かせていただく次第になりますよ。」

レイコ
「え、不利ってなによ?」


鬼悪魔
「うーん、今回の様子だとそうですねぇ…」

「まあ確実にあなた方が
【メダルみたいな何か】になりますね。」



シノ
「えっなにそれこわい」

レイコ
「よくわからないけど、絶望的な響きに寒気がするわね。」



シノ
「あなたが悪魔と言われるのがわかったわ…」

レイコ
「どうしても10兆集めなきゃ、なのね…。」


鬼悪魔
「まあ、折角なんでがんばってください。
…その半額チケット使えば他のお仲間釣れませんかね?
契約したい他の方をご紹介くださると、私もありがたいですし。」


レイコ
「なんか妙に希望が残してあるあたり本当いやらしいわね。」

シノ
「パンドラの箱を開けてしまったみたい…」

レイコ
「鬼悪魔を喚び出すっていうのは、そういうことね。」


シノ
「悪魔との契約料半額に飛びつく金持ちとかいるかしら…」

レイコ
「このチケットに7兆の価値は難しいわよ、他の方法を…」



鬼悪魔
「ま、そんなに慌てないでください。
乗り出し価格で10兆なんで、すぐ用意しないで大丈夫ですよ。」

「とりあえず、そこの金庫を前金でもらっておきますね。」


レイコ
「あら?契約する。って、まだ言ってないわよ?」

シノ
「結局はせざるを得ないのだけどね…」

レイコ
「そうね…仕方ないわ。覚悟を決めなきゃね…」

シノ
「10兆の期限はどれくらいなの?」



鬼悪魔
「一応ローンがありますけど、一括払いであれば666日ですね。」

レイコ
「2年ないぐらいねぇ…思ったより何とかなりそうね。」

シノ
「ローンだと地獄にたたき落とされそう…」


レイコ
「あと1年半で7兆集めるわよ。」

シノ
「がってんだーい…」



鬼悪魔
「では、お待ちしていますねー。」



鬼悪魔との契約
・to be continued...





○簡易

鬼悪魔
「お疲れさまです、カスタマーさん!」

シノ・レイコ
「アイス界を改編したいの」

鬼悪魔
「たくさんお金がいりますよ。」

シノ・レイコ
「がんばって集めます。」



Icecream Cinderella Episode






Chapter2




HAT48乳業



~アイス界某所、31アイス・オフィスビル~


レイコ
「どう?今回の計画は順調かしら?」

シノ
「ええ、半額チケットで釣った相手が正解だったわ…」




女帝セツナ
「悪魔との契約料が半額になるだなんて素敵ねぇ~
どんなお願いも叶えてくれちゃうんでしょ?」

レイコ
「でも見積もり手数料はまた別でとられるわよ。」

シノ
「相談料もとられるわよ…」

女帝セツナ
「なにそれ…?」

「まぁ、いいわぁ。我がコスメティア帝国の軍隊を
傭兵として利用しようだなんて、中々面白いじゃない。」


シノ
「あなた達コスメティア軍の力が必要なのよ、この計画にね…」

レイコ
「このアイス界における先端軍事帝国が味方とは、頼もしいわ。」

女帝セツナ
「あらぁ、褒めても化粧小物しか出ないわよぉ?はい。」


シノ
「あら、この化粧落とし、すっごい助かるやつよこれ。」

レイコ
「ほんと?ちょっと使ってみようかしら」

女帝セツナ
「ひと拭きでバッチリ落ちるうえに保湿効果があるのよぉ」






レイコ
「どれ…んん、あら。これすんごい。あら、こんなに?」

シノ
「化粧の落ちたラインがくっきりね…」






レイコ
「あ、あ、ちょっと待って、これノリでやっちゃってるけど
まだ撮ってるのよね?本当にメイク落としちゃった。」

女帝セツナ
「えっ?礼子さん、本当に…でも台本にも書いてあるし…」

シノ
「メイクさんに直してもらいましょう…」

レイコ
「なんか現場巻いてるみたいだし、残りのシーン
化粧残ってるこっち側だけ向いて何とかするわ。」

女帝セツナ
「それで大丈夫ですかぁ?スタッフさ~ん?」

シノ
「P君がOKサイン出してるわね…」

レイコ
「なにあれ…ノリノリじゃないの…」




レイコ
「続けるわね…んん!」

「…今回コスメティア軍に動いてもらうのは
このアイス界を支える3柱の女神のうち
【乳の女神】を拉致する計画よ。」


シノ
「アイス界には
【乳の女神】【糖の女神】【冷の女神】がいて、
それぞれがその要素を司ることにより
乳、糖、冷が供給されて
日々アイスが創られているわけで…」


女帝セツナ
「そのうち1つを牛耳ることができれば、
需要と供給のバランスを思うままに…ということねぇ?」



レイコ
「それで、一番やりやすいであろう
【乳の女神】がターゲットよ。」


シノ
「私たちの調べでは、【乳の女神】が居る
【オイカワ・ミルクファーム】の実権を握っている人物が、
どうやらコスメティア帝国軍出身のようでね…?」

女帝セツナ
「我が帝国軍を味方につければ
その人物を利用するのに容易いと踏んだのねぇ。」

レイコ
「そういうことよ…さて、行きましょうか?」

シノ
「その【オイカワ・ミルクファーム】があるのは
【パッション国】ね、すぐ着くわ…」




…数時間後…



~パッション国、オイカワ・ミルクファーム~




従業員(モブ)
「マスター!本日分の
【おっぱい(直球)アイス】出荷完了しました!」


アツミ
「うんうん、よくやったね。これで今日も山登りができるよ。」


従業員
「そういえば、先ほどからマスターに用があると
【31アイス】の創始者がいらしているのですが…」

アツミ
「31アイスの創始者…シノとレイコ!?うっそ!?」

「TVで見る度にあのお山とお山をどうしようかと思ってたけど
実物が来てるの!?なんで!?おやまあ!!うひゃひゃ!」


シノ
「お初にお目にかかります…マスター・アツミ…」

レイコ
「【乳の女神】有する【オイカワ・ミルクファーム】にて、
貴女のたゆまぬ研鑽により生み出された
【極上生搾り、おっぱいアイス】
あれは見事な逸品だわ、マスター・アツミ。」


アツミ
「あ…、あ…、そのお山と、そのお山は…!」



シノ
「自己紹介が遅れたわ…私は、シノよ…」

レイコ
「私がレイコよ、31アイスの創始者…は、分かるわね。」


アツミ
「いやあもう、そんな2人が本日はどういったご用件で…?」

レイコ
「貴女に会わせたい人が居るのよ。」

シノ
「女帝さん、どうぞ、いらっしゃいな…」



女帝セツナ
「誰かと思えば…あらぁ、
度重なる暴走で帝国軍の研究施設から追放された
アツミさんじゃないのぉ?」

アツミ
「っ!!!?その、お山は…まさか…」


女帝セツナ
「元コスメティア軍のアツミさん、ご協力くださらない?」

アツミ
「女帝セツナ様…いったいなにを?」

女帝セツナ
「これをね、【乳の女神】様にくっつけるだけでいいのよぉ。」

アツミ
「何ですか…これ?茶色い、輪っか…みたいな、冠?」

女帝セツナ
「深く知らなくていいのよぉ、ただ…そうねえ。」

「それをくっつけたら女神様の登山しほうだいよぉ?」

アツミ
「イエス、マム。いってきます。」


\DASH/





レイコ
「目の色があんなに変わるものだと知らなかったわ」

シノ
「内からにじみ出るような凄みを感じるわね…」



…四ヶ月後…




~アイス界某所、31アイス・オフィスビル~






レイコ
「さて、【乳の女神】シズクを手中に入れたことで…」

シノ
「アイス界全体の乳の供給を、
私たちがコントロールしてるわけね…」

「女神の失踪により、世界が大混乱。
乳がないのでアイスが作れない…と。」


レイコ
「それで、私たちが乳を高く供給するために
架空の団体を作り上げたわけで…。」



シノ
「…で、それがこの【HAT48乳業】ね。」

「独自の技術で乳を提供できる唯一の団体…
えいちえーてぃ、ふぉーてぃえいと。
ほんとは独自の技術なんてなくて、
ただ女神様のパワーを利用してるだけ…」


レイコ
「この【HAT48乳業】のみが乳を供給できる寡占常態、
おかげでかなりの利潤を得ることが出来たわね。」

「あの契約からの666日間で残り7兆を用意するのも
順調に済みそうで一安心…って言いたいところなんだけど…。」

シノ
「あら?不安要素があるの?」





レイコ
「この、【HAT48乳業】による高利の乳供給は
高い需要あってのもの、つまり他の会社は
高い乳を買うたびに疲弊していく…けど、
私たち【31アイス】だけが今まで通りにしていると
絶対怪しまれるじゃない?そうして
『女神失踪の原因が31』って感づかれると困るわよ。」

「だから、うちに匹敵するあの会社と談合して
【HAT48乳業】を立ち上げたのよね。
その会社には乳の安価供給をしているのだけど…」

シノ
「だけど?」



レイコ
「不安なのよ、あの【Forever17アイス】の
ナナ・ウサミンっていう代表者…」


シノ
「アイス界に目新しい【ジハンキ】という形態で
大ヒットして世界中に浸透した17アイス…
あの【ジハンキ】というテクノロジーは
他の世界のものだっていう噂があるわね…」

レイコ
「ウサミン星の技術だとか何とか、ウサミン星…ねぇ。」

シノ
「だいぶ前に見かけたゴシップ誌に
『ウサミン星人の伝統芸能!ディグ・ボケーツ特集!』
とか、あったような気がするわ…」


レイコ
「…何かしらね、それ。
今度ナナさんに会ったら聞いてみようかしら?」

シノ
「なんなら披露してもらいましょう?伝統芸能…」




レイコ
「あら?そんなこんなで噂のお方がTVに出ているわ。」

シノ
「インタビュー受けてるところね…見てみましょう」



TV

『ハァイ!アナウンス兼レポーターのミズキよぉ!
今回は、乳不足による混乱の最中にも関わらず
業績の低迷を免れる辣腕の持ち主!
【Forever17アイス】の代表!
ナナ・ウサミンさんに話をうかがいまぁーす!』


『キャハッ☆ナナでーす!』

『今回の急な取材に応じていただき、ありがとうございますー!』


『いえいえ~!ナナ、TVに出るの夢でしたから!
アポなしでもど~んと来い!ですよ~!』







シノ
「確かに、あの代表者は…
なにかしらの…えもいわれぬ不安を感じるわね。」


TV


『じゃあ!ナナさんに質問です、
【Forever17アイス】ではどうやって
乳不足を解消しているのですかー?』

『あー、それはですねー!
ナナのところにはシズクちゃんから…』




『えっ?女神様がいらっしゃる…?』


『…ハゥアァッ!!!あっ!あー!えーとですねー!
その!シズクちゃんの残ったパワーといいますか!
そう!今失踪しちゃって大変なんですよねー!
ナナの17アイスも乳が少なくて!そう!
その、残ったパワーをですね!
ウサミン星のテクノロジーで、こう…集める?
みたいな!そう!そんな感じで…!!はい!』



『…ええと、ウサミン星の技術で…ってことで?』

『はい、はいそうです…あはは、また墓穴を…ハゥッ!?ん゛ん゛!!』



『…ええー、はい。そーなの、ね?うん。わかるわ。』







シノ
「…あれかしら?伝統芸能。」

レイコ
「…披露してもらったわね、伝統芸能。」



シノ・レイコ
「……………………………まずいわ。」







HAT48乳業
・to be continued...



○簡易



女帝セツナ
「半額チケットで手伝ってあげる」

アツミ
「茶色の輪っか?を女神シズクにドーン!」

シノ
「乳の供給を牛耳ってお金ゲットね…」

レイコ
「シズク隠蔽のために談合してる相手が居るのだけど…」

ナナ・ウサミン
「伝統芸能ー!キャハッ☆シズクちゃんはいまーす!」

シノ・レイコ
「わかるわ」





Icecream Cinderella Episode




Chapter3




パッション警察とコスメティア軍



~アイス界、Forever17アイス本部~




サナエ
「パッション警察よー!!はい捜査令状ー!!!
シズクちゃんどこぉぉぉおーーー!!?」


ナナ・ウサミン
「うひぃーー!?やっぱり来たーー!!
シズクちゃんはいませんよー!!?」


サナエ
「それを確かめに来たのよー!!突入ー!!!」

パッション警察官(モブ)
「イエス、マム!!!」




\Woooooooo!!!/





女帝セツナ(Sound Only)
『メイクのなってない方々はお帰りくださぁ~い』

コスメティア軍
「ワリィコは、イネガーー!」



\GoooooSetsuuuu!!!!/
(なんかすんごい寒波みたいなの)





サナエ
「うそーーー!?なによあんたらー!!」

警察官
「やばい!なんだあの【アイス力】は!?」
「かなわねぇ!撤退だ、撤退!」

サナエ
「ただの捜索じゃ済まなさそうね、
一旦帰って手を打ちましょう…。」


…撤収後…





ナナ・ウサミン
「はぁ~、助かった…の、かなぁ…?」


女帝セツナ
「シノとレイコが、言ってたわよぉ
『シズク騒動が17アイス本部で盛り上がってくれれば、
31アイスに目が向かないから粘っておきましょう』
ってねぇ。切るしっぽを活用するのねぇ。」


ナナ・ウサミン
「うううう、助かってなかった~!」

女帝セツナ
「あらぁ?大丈夫よぉ、パッション国に武力はないじゃない。
アイス界最高の軍事力を誇るコスメティア軍に任せなさぁい?」


…後日…






~パッション国、パッション警察署~



サナエ
「んなぁにあれ!?なんか謎の強いやつ居たわよ!?
17アイスの持つウサミンテクノロジーだっての!?
あんなの居たら私たちじゃ勝ち目ないわよ…!」


警察官
「どうしましょうか…」

サナエ
「とりあえず、シズク発言の17アイス本部じゃなくて
何だかんだ怪しい【HAT48乳業】の方を見ましょう。」

「以前からそこに潜入させていた捜査官の報告は?」




マキノ
「その潜入捜査官の私たちが今からするわ。」

ツバキ
「こっちも大変でした…」


サナエ
「2人とも帰って来ていたのね!おつかれさま!
…で、何か収穫あった?」


マキノ
「あった…といっていいのかわからないけど、
【HAT48乳業】にシズクの影はなかったわ…。」

ツバキ
「あそこ、なかなか正体を掴めないんですよね…
こうしてなんとか写真で記録してきたんですけど…」

マキノ
「私たちが潜入捜査してると感づかれたのか
うまくかわされていたようね。」

ツバキ
「でも、写真の中にとあるヒントがありました。
どうやらコスメティア軍が関与してるようですね。」

サナエ
「うっそ!?【HAT48乳業】のバックに
コスメティア帝国がいるってえの!?」


ツバキ
「はい。私、元帝国民だからわかるんですけど…」

「ここの、これ。」


サナエ
「この…化粧落としのパッケージかしら?」

ツバキ
「はい、これ、コスメティア帝国限定で流通してる
お化粧ごっそり落ちるうえ保湿効果のあるモノで…」

マキノ
「私も知ってるわ、確か…女帝のお気に入りよね?
事あるごとに女帝が配ってるっていう…」



サナエ
「マキノちゃん、あなた確か
【クーリッシュランド】の出身だったわよね?
どうしてそんなこと知ってるのよ?」

マキノ
「諜報活動が趣味なので…」

サナエ
「完全にワーカホリックじゃない…」


ツバキ
「とにかく、コスメティア帝国のせいで
うかつに【HAT48乳業】に手を出せないんですよね…。」


サナエ
「こっちも膠着かぁ~、さぁどうしたもんやら…。」


アイコ
「サナエさぁ~ん、17アイス本部での写真あがりました~」

サナエ
「おっ、アイコちゃんおつかれー!」

「17アイスのあんにゃろ共が何者かも調べなきゃね…」


ツバキ
「お写真…見てもいいですか?」

サナエ
「どーぞどーぞ。マキノちゃんは、ウサミン星人には詳しい?」


マキノ
「ああ、17アイスの…さすがに異星人は調査対象外ですね。」

サナエ
「あーんもぉ!17アイス本部も
【HAT48乳業】もお手上げかしら…」






ツバキ
「これ、コスメティア軍ですね…」

サナエ
「えっ?」


ツバキ
「17アイス本部のこの写真の兵隊…らしきもの、はい。」

サナエ
「なになに?17アイスにもコスメティア軍いたの?」

「ていうか、あのクソ強いの軍だったのね…どうりで。」



マキノ
「これは確実に裏で繋がってる…」

サナエ
「17アイスと【HAT48乳業】とコスメティア帝国…
これは怪しさムンムンじゃない!」


マキノ
「17アイス本部に潜入してきますか?」

サナエ
「いえ、多分今の17アイス本部には潜入できないわ…
だとしても、どうにかしてあの連中を打破しないと…!!」

ツバキ
「パッション国に武装はありませんし…」



サナエ
「私たちの【アイス力】じゃ敵わないし…」
「こりゃ、もう【アイス力】の高いひとを公募するしかないわ!」


マキノ
「私の出身【クーリッシュランド】の人なら
【アイス力】高いひとが多いですよ、やってみましょう。」


サナエ
「広報のエマちゃぁぁーーーん!!」



エマ
「はァァイ!!!!広報のエマですッッ!!!!」

サナエ
「高い【アイス力】を持つ人を公募するから!
…スピーカー、よろしく!」



エマ
「おっまかせェェェェー!!!!!」




…数分後…


パッション警察の広報エマの肉声により
全アイス界に

『女神シズクの手がかりを探すために
パッション国は高い【アイス力】の人材を求む』

という旨が一瞬で伝達された。

パッション警察署は一部崩壊、
全ての窓ガラスが割れた。


~アイス界、クーリッシュランド~






ライラ
「やっと出番ですねー、えーっと…」

「パッション国へ行ってみよー、ですねー。」


カエデ
「あら、ライラちゃん行くの?」




ライラ
「台本にそう書いてありますですよー。」

カエデ
「えっ、一応これお芝居だからそういうのは…」
「…まぁ、いいわね。これも面白いし、ふふっ。」

ライラ
「プロデューサーがOKサイン出してますよー」

カエデ
「あしたーまーたっ♪あっえるーよねー?」




ライラ
「ライラさんはアイス大好きですからー、
この一大事に駆けつけてきますねー。」

カエデ
「アイスを愛す…ふふっ、いってらっしゃーい。」
「それじゃ、私カエデこと【冷の女神】の
ご加護をあげちゃいましょうかね。(堀式述術)」










パッション警察とコスメティア軍
・to be continued...


○簡易


サナエ
「シズクちゃんはここー!?」

ナナ
「ここじゃないから帰ってええ!」

セツナ
「帰らせちゃいましょうねぇ」

サナエ
「なにあれ敵わないわ…」

マキノ・ツバキ
「48も17もコスメティア帝国が絡んでます」

エマ
\つよいひとたすけてェェェェェェェェ!!!!/

ライラ
「いってきますですよー」



Icecream Cinderella Episode





Chapter4




ライラさん in パッション国


~パッション国、パッション警察署~







サナエ
「すごい!すごいじゃない!?
この【アイス力】の値は見たことないわ!」


ライラ
「ライラさんも、数字で見るのは初めてですねー」




ツバキ
「コスメティア帝国の伝説の発明者
【ドクター・アキハ】が作った
【アイスカウター】持っててよかったです…」


マキノ
「これで【アイス力】を数値化してるのね、
警察署の人たちで試してみたけれど
やっぱりパッション国のひとは総じて
【アイス力】が低い傾向にあるみたいね。」



ツバキ
「うちの署で一番は、マキノさんでしたね?」

マキノ
「いえ…2人ほど『測定不能』が…」

ツバキ
「あら?そんなのあった?」


マキノ
「広報のエマさんと、給仕のアカネさんです。」
「二人ともパッション国民ですが、侮れませんね。」

ツバキ
「それって多分だけど、マイナスの値が出てるんじゃ…」



サナエ
「いいわね!これならコスメティア軍にも勝てるかも!
ライラちゃんだっけ?よろしく頼むわね!」

ライラ
「ライラさんは、ライラさんですねー。よろしくですー。」


サナエ
「いやー、あんまり微妙な強さのひとにお願いして
行ってもらって、怪我されちゃっても困るからねー。
…これだけ飛び抜けて強ければ大丈夫ね、きっと!」

ライラ
「ライラさんは、アイスが大好きですからねー。」



マキノ
「サナエさん、決まりましたね?」

サナエ
「うん。じゃあ行きましょうか、準備できてる?」

マキノ
「はい、表へ出ましょう。」


ツバキ
「ライラちゃん、こちらへどうぞー」




ライラ
「さっそく、17アイスのところへ行くのですか?」


サナエ
「いいえ、どうやらこの件に関して
【パッション国王】が協力してくれるそうなのよ。」

マキノ
「今から国王の居る【レッドキャッスル】へ向かいます。」

ツバキ
「公募したなかで一番強いひとが決まったら
城に連れてきてください、って言われていてね。」


ライラ
「ライラさんが一番強かったのですねー?」

サナエ
「そりゃもうね、ケタがちがったわよ?」


…数十分後…



~パッション国、レッドキャッスル~





ミカ
「パッション警察の方々ですね?」

リカ
「ようこそいらっしゃいました!」

ミカ
「私たちはレッドキャッスルの使用人です。」

リカ
「何かあったらすぐ言ってね☆」

ミカ
「申し遅れました、私はレッドキャッスル使用人統括長
【カリスマサーヴァント・ミカ】と申します。」

リカ
「あたしはその妹!リカだよー☆」





サナエ
「これはどーもどーも。んで、王様は?」





リカ
「王様の役はねー、決まってないんだー!」
「女王様はお芝居に出ないけど、時子さまがいるよ☆」




ミカ
「えっ!?ちょっ、莉嘉!?なに言ってんの!?」

リカ
「えー?だってPくんがいいって…」

ミカ
「…マジー?」

ライラ
「マジですよー。」

サナエ
「マジよ、あたしはフツーにしてるけど。」



ミカ
「あ、そう…これ、中断しないの?うそ?」
「じゃ★気を取り直して…おほん。」






ミカ
「王は不在なので…」

リカ
「お姫様のとこへ案内するね!」


~レッドキャッスル、姫の間~






リカ
「姫様ー!リカだよー☆」




ミリア姫
「やっほー!リカちゃーん!ミカちゃーん!」


ミカ
「ふひひ★ミリア姫~★」

サナエ
「カリスマサーヴァント…?」



ミリア姫
「ねぇねぇ、ライラさーん!あなたが、
【アイス力】が高いひとなんだよね?」

ライラ
「ですねー。」


ミリア姫
「ライラさんの【アイス力】をもっと強くしちゃうよ!」

サナエ
「えっ?まだ高くなるの!?どうやって?」




ミリア姫
「ミカちゃん!よろしく!」


ミカ
「イエス!マイロード!!」


…数分後…


ミカ
「お連れしました!ハート様です!」


ハァト☆
「コラ☆『ハート様』って呼ぶなよ☆
…ひでぶっ!じゃねえんだよ☆」

リカ
「お姉ちゃん違うよ~!『はぁと☆様』だよね?」


ハァト☆
「そうそう!やるじゃんリカちゃ~ん!スウィーティー☆」



サナエ
「あ、あなたは!【糖の女神】様じゃない!?」

ハァト☆
「そのとーりー!しゅがしゅが☆はぁと、で
女神様がスウィーティーにしてやんよー?」


ミリア姫
「ねぇねぇ、はぁとさん!力を貸して!」

ハァト☆
「よっしゃまかせろ~☆」


ミリア姫
「アイスには、【乳】がなくても大丈夫なんだよ!」

「残ってる【冷】と【糖】で…はいっ!これ!」




サナエ
「これは…?」


ミカ
「どうぞ、ライラさん。」



ライラ
「このアイスを持つと…何だか元気がでますねー?」


ミリア姫
「レッドキャッスルに伝わる秘伝のアイス…」

「【冷】と【糖】の
【ガリガリちゃん】!!だよ!」



ライラ
「【ガリガリちゃん】ですかー。」

「なんだかリーズナブルでライラさんに嬉しい響きですねー。」



サナエ
「この力は…!さっきのスカウターなくてもわかるわ…!」

リカ
「うわー☆すんごい【アイス力】だね!」



ミリア姫
「がんばってね♪ライラさん!」


ミカ
「ふひっ★ミリア姫~★
あとで積み上げゲームやろうね~?
アタシもう、いろいろ積んじゃうから~★ふひひひひ」

リカ
「あっやばい!お姉ちゃんの我慢が限界だ!」

サナエ
「カリスマサーヴァント…」


リカ
「ちょっとお姉ちゃんこっち向いて!」

ミカ
「ふひっ?★」

リカ
「めくる!【封の力】!
【カリスマシール】!!!」




ミカ
「ふひっ…あう!」

リカ
「おっけー☆これでコントロールできるね。」


ライラ
「はー、今のはなんでございますかー?」


ミリア姫
「リカちゃんはね、特別なシールを使えるんだ!」

リカ
「【封の力】で、シールしたものを制御するんだ☆
暴走するものを抑えつけたりできるんだよ!」


サナエ
「その能力、うちに欲しいわね…」

ハァト☆
「そのカリスマサーヴァントは暴牛か何かかよ☆」





ライラ
「じゃあ、こんどこそ17アイスへ行くのですねー?」


サナエ
「うん!ライラちゃん、よろしくね!頼もしいわ~!」










ライラさん in パッション国
・to be continued...


○簡易

サナエ
「ライラちゃん、強い!」

マキノ・ツバキ
「レッドキャッスル行ってらっしゃーい」

ミリア姫
「【ガリガリちゃん】あーげる!」

ライラ
「すんごい強くなりましたですねー」

ハァト☆
「じゃ、17アイス本部へ行ってらっしゃーい☆」



Icecream Cinderella Episode





Chapter5





17アイス本部の戦い



~アイス界、Forever17アイス本部~









ナナ・ウサミン
「ウサミン星人の勘が告げています…
間もなくピンチになることを…!」


女帝セツナ
「あらぁ?どうしました?」


ナナ・ウサミン
「なんかすごく強い子がここに来そうです、
綺麗な金髪と綺麗な瞳の褐色肌な女の子が…」

女帝セツナ
「これまた随分と具体的な勘ねぇ…」







\KABOOOOOOOOOOM!!/








ライラ
「ライラさん参上ですよー。」


ナナ・ウサミン
「うひぃー!?ナナは逃げます!!脱兎の如く!!」


女帝セツナ
「あらあら~なんだかとっても強そうねぇ?
しかもほんとに綺麗な子じゃない?」


ライラ
「おおー、ありがとうございますですよー。
みなさん、よく褒めてくれますー。」


女帝セツナ
「だからぁ…メイクしたら、
もっとキレイになると思わなぁい?」

「と…いうことで。さぁ、行きなさい帝国軍!」



コスメティア軍
「イエス!エンプレス!」


\WOOOOOOOOOOOOO!!!!/


ライラ
「ライラさんはお化粧よりアイスが好きですねー。
大好きなアイスを、取り戻すですよー。
【ガリガリちゃん】で、どーん。でございますねー。」





\KABOOOOOOOOM!!!!/





コスメティア軍兵士(モブ)
「んああああ!!やられるゥー!!」

兵士
「つ…強すぎるゥー!!」

兵士
「我々の【アイス力】では敵わぬゥー!!」

兵士
「徒党を組んでも、通用せぬゥー!!」

兵士
「ゥー!!」






女帝セツナ
「あらぁ…」

「強そう、じゃなくてホントに強いのねぇ~。」


兵士
「セツナ様あぁ~!」


女帝セツナ
「なら、こっちも強い単騎を出しちゃうわね~。」

「ミサトさぁ~ん!!」




ミサト将軍
「はい、セツナ様。」

女帝セツナ
「帝国軍の最高士官、将軍の肩書きを持つ貴女なら…」

ミサト将軍
「お任せください、あの者を倒して参ります。」


………


女帝セツナ
「…美里さん、結構ノリノリですねぇ?」

ミサト将軍
「そうなのよ~!ほら、私ってこのアヒル口のせいで
なかなかこういうキリッとした役なかったじゃな~い?」

女帝セツナ
「そうですよねぇ、いつもキュートとセクシーなので…」

ミサト将軍
「雪菜ちゃんはこういう役よくやるわよねぇ~?」

女帝セツナ
「結構はまっちゃってるんですよぉ、お化粧栄えますしぃ。」

ミサト将軍
「あっ、そういえばいいのぉコレ?撮ってるんじゃないの?」

女帝セツナ
「前から結構やってますよぉ、なんかPさんが
『むしろ入れてくれ』ってOK出してるらしくて…」

ミサト将軍
「あら…そぉ。えっ?ここも使われちゃうの?カットなし?」

女帝セツナ
「さぁ…?どうなるんですかねぇ?」


ライラ
「ノーカットだって、プロデューサーが言ってましたねー。」


女帝セツナ
「だそうですけどぉ?」

ミサト将軍
「あーん!折角カッコイイままだったのにぃ~!
油断しちゃったわぁ~、結局いつものか~って思われちゃう!
キリッとした役のためにずっと唇かんでたんだけどぉ、
これもう大変だからやめちゃおうかしらぁ~。」

女帝セツナ
「台詞を喋ってるときはどうしようもないんで、
唇はいつもの美里さんでいきましょうよぉ。」

ライラ
「ライラさんもそう思いますですー。」

ミサト将軍
「そうねぇ、やめちゃう!」
「じゃ、続きやりましょ?」







ミサト将軍
「そこの者、名を聞こう。」


ライラ
「ライラさんは、ライラさんですねー。」


ミサト将軍
「そうか。では、ライラさん。
…我が女帝の前に頭を垂れひざまづくがいい!」

ライラ
「ライラさんはアイスを取り戻しに来たので、
それはしませんねー。
【ガリガリちゃん】で、どーん。ですよー。」






\KABOOOOOOOM!!!!/





ミサト将軍
「おふん!」


女帝セツナ
「…あらぁ?」


ミサト将軍
「あっさりやられましたぁ…ばたんきゅー。」






ライラ
「女帝さまー、降参しますー?」


女帝セツナ
「うぅーん、そぉねぇ…
確かに、ミサトさんは『最高士官』なんだけどぉ
『最も強い』とは言ってないわよぉ?」


ライラ
「まだいらっしゃるんですかー。」


女帝セツナ
「パティシエール!いらっしゃぁい!」


カナコ
「はい、セツナ様。こちらに。」

女帝セツナ
「ねえ、『あの子』はミサトさんより…」

カナコ
「ええ、ティアラのおかげで強くなってます。」

女帝セツナ
「じゃ、よろしくねぇ?パティシエール・カナコさん。」

「私は奥に控えるとするわねぇ。」


カナコ
「…はい、仰せのままに。」






ライラ
「つぎは、あなたですかー?」


カナコ
「ううん、違うの。私はね、軍の研究員なんだ。」

「それで…」
「うん、それで…研究の成果を、あなたと対峙させます。」

「来て…カレンちゃん。」


カレン
「はい。」


カナコ
「ごめんね、あの子を倒してきて。
できれば怪我させないで…」


カレン
「はい。」





ライラ
「おー?あなたは、はい。しか、
しゃべれないのですかー?」


カレン
「はい。」


ライラ
「おー。じゃあ、ライラさんと一緒に
公園で知らない人と、おしゃべりしませんかー?
言葉をよく覚えるにはいいですよー。」


カレン
「はい。」


カナコ
「じゃあ、行ってきて。あなたも無事に…」


カレン
「はい。」






カレン
「【チョコミント・アイス】!!!」





\SPLOOOOOOOOSH!!!!/






ライラ
「おやー?ちゃんと喋れる…わぷっ。」

「これはなんだか不利な状況ですねー。
…けっこう困りますねー。」


カレン
「………
【チョコミント・アイス】!!

【チョコミント・アイス】!」

\SPLOOOSH!!/

\SPLOOOSH!!/


「【チョミk…っっ!!】あっ…」

\SPLOOOSH!!/







カナコ
「あっ、噛んじゃった…?」

カレン
「あーやっちゃった…撮り直し?」

カナコ
「加蓮ちゃん、大丈夫?」

カレン
「あー、だいじょぶだいじょぶ。」
「言葉ちがえちゃっただけで、舌噛んでないから。」

ライラ
「続けますー?」

カレン
「ん、やろっか。はぁー、こんなミスめったにないのに。
こないだ歌鈴と一緒に遊んだからかなー?」





カレン
「んんっ、【チョコミント・アイス】!!!」


\SPLOOOSH!!!/




ライラ
「あの攻撃のおかげで近づけませんねー、
【ガリガリちゃん】を当てたいのですがー。」

「おおっ、あぶないですねー。」

\SPLOOOSH!!!/\dodge!/



ライラ
「チョコミント、避けてますがー
受けてみたら、どうなりますかねー?
【ガリガリちゃん】壊れませんかねー?」


カレン
「【チョコミント・アイス】!!」


\SPLOOSH!!/


ライラ
「とりあえず、やってみましょー。」

「えい。」




\KABOOM!!/





ライラ
「チョコミントが弾けてもやもやになりましたねー。」

「今のうちに近づきますかー」








カナコ
「ああ…あの子が見えなくなっちゃった…
カレンちゃん!気をつけて!」


カレン
「はい。」


カナコ
「どこにいるんだろう…
さっきの辺りにはもういないなぁ…」

ライラ
「ここですよー?」

カナコ
「ひゃっ!?」

「あっ、私のすぐとなり!?」


ライラ
「よいしょー、えーい。」

「チョコミントのひとに近づいたので…
【ガリガリちゃん】で…どーん、ですねー」


カレン
「…!!っ【チョコミント…】!!!」


カナコ
「あっ…いやっ、だめ!!
カレンちゃん『止まって』!!!」



カレン
「…はい。」


ライラ
「っ、…おやー?」

「じゃあ、どーんしません。」








カナコ
「…よかったぁ。怪我は、ないよね?」

「…ごめんなさい、こんなことになって。」


ライラ
「ライラさんは元気ですねー。」

カレン
「はい。」


カナコ
「もう…こんなこと、やめるね。」

「私の研究成果は…
【ショコラ・ティアラ】は、こういう事に使いたくない。」


ライラ
「てぃあら…?なんでしょー?」


カナコ
「うん、カレンちゃん。こっち来て。」

カレン
「はい。」


\snap/


ライラ
「カレンさんの頭にあった、
ブラウンの輪っかについてる飾りを…折りましたねー。」


カナコ
「この冠はね、【ショコラ・ティアラ】っていうの。
これを被せたひとを強くしたり、操れたりするんだ…」

「最初は、甘くって幸せな気持ちを分かち合いたくて
始めた研究だったんだけど…。それが…。」


カレン
「うぅ…」

カナコ
「あっ、カレンちゃん…」


カレン
「私、もう自由…?」

カナコ
「ごめんね…ごめんね…辛かったよね…」






カレン
「ふぅ…洗脳が解けてすっきりしたよ。」

「…操られてるときの記憶はあるよ、
パティシエール・カナコさん。確かに大変だったかなー。」


カナコ
「うん…そうだよね、本当にごめんなさい…。」


カレン
「でも、カナコさんはいつも優しくしてくれたね。
記憶残っててよかったかもねー?なかったらむしろ
今すぐ私の【ミント】で憂さ晴らし、しちゃったかも。」


ライラ
「おやー?【チョコミント】ではないのですかー?」


カレン
「そ。私はもともと
【クーリッシュランド】に居てね、【ミント使い】だったの。」


ライラ
「おやー。ライラさんも、そこから来ましたですよー。」


カナコ
「それで、うちの帝国病院に入院していたところ、
【ショコラ・ティアラ】と相性が良いことがわかっちゃって…」


カレン
「ほーんと困ったもんだよ、
スイートポテトアイスの食べ過ぎでお腹壊して入院したら
こーんなことになっちゃうとはねー?」

カナコ
「…カレンちゃん、私はこれからセツナ様のところへ行って
『カレンは敗北して失踪した』って伝えておきます。」

「今まであなたの自由を奪ってしまった私に、
できる罪滅ぼしは…これくらいしか…。」


カレン
「えっ?一緒に逃げないの?」


カナコ
「…えっ?」



カレン
「このティアラで強化された【チョコミント】
けっこう気に入ってるんだ、だから…
ティアラのメンテナンスとか?あるかわからないけど
とりあえず、わかるひとが必要なんだよねー。」

カナコ
「それって…」


カレン
「だから、ほら!一緒に行こっ!」



カナコ
「…ありがとう、ございます…!」


カレン
「ライラさんだっけ?私たちここから逃げるけど、
コスメティア軍に仕返しはしたいから…
あとでまた会おーね!それじゃあね。」


ライラ
「おおー、また会いましょー。」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



加蓮
「はー、今回の出番終わりー!」

かな子
「悲しい演技、大変だったよぉ~。」

加蓮
「えー?そう?かな子ちゃん、上手だったじゃん?」

かな子
「そうかなー?えへへ、ありがとう!」

加蓮
「にしてもよく作ってあるねー、これ。」

かな子
「ね、このティアラすごいよね~。おいしそう…」

加蓮
「ほんとほんと、食べられそうだよねー」


美里
「あら2人ともおつかれ~、いい演技だったわよ~。」

かな子
「美里さん、おつかれさまです~」

加蓮
「おつかれさまー」


美里
「で、そのティアラね?本当に食べられるらしいのよぉ~」

加蓮
「えっ?ほんと?」

かな子
「なら…この、折った部分。食べてみようかな…?」

加蓮
「えー美里さん、冗談でしょー?」

美里
「さっき美術さんに聞いたんだけど、それ…」

かな子
「あむっ。」

加蓮
「あ、食べた。」

かな子
「んん~っ!!これ、飴細工ですね~?」

美里
「そうなのよぉ、なんかすごい職人さんが作ったらしいのよ?」

加蓮
「へぇー。かな子ちゃん、ちょっとちょーだい。」

かな子
「どうぞ~」

美里
「あ~!私もほしい~!」


加蓮
「あー、これココア味?かな?なんかこんな飴あった気がする。」

かな子
「すごいね~。お芝居の中だと私、こんなの作っちゃうんだぁ~!」

美里
「パティシエール・カナコさん、すごいわねぇ~」

かな子
「他の部分も…あっ、こっちの輪っかの宝石のところは、んむっ。
あー、いちご味の飴ですね~。ここの装飾は…お砂糖かな?」

加蓮
「へー、ほんっとよくできてるねー。おいひー。
食べにくいから輪っか壊しちゃうか、えい。」

かな子
「んー、もったいないけど崩したほうが食べやすいねー。」


美里
「あらぁ?折り取ったところ以外の、
その輪っかも、もう使わないのね?」


加蓮
「んん?そーだっけ?」

かな子
「えっ…」

加蓮
「あ。」

かな子
「えっ…?」


加蓮
「やば。そういや私まだこれ使うんだった。」



美里
「…予備、あるのかしら?」


かな子
「おいしかったからこそ…
大丈夫じゃなくなることがあるなんて…!」


加蓮
「あちゃー、やっちゃった…あはは、どーしよ。」

美里
「かな子ちゃん、本当にこれ自分で作る?とか…」

かな子
「私は沙紀さんや由愛ちゃんみたいな美術の感性がないので…
乃々ちゃんの言葉を借りたく、なりますね…」

加蓮
「むぅーりぃー…」



美里
「さっきの悲しみの演技より深い悲壮に包まれてるわ…」
「……………」
「あっ、じゃあ、私また現場見てくるわねぇー?」






━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


ライラ
「それでは、奥へ行きますですよー。」

「このお写真の、ナナさんを捕まえるのが目的でしたねー。
どこにいらっしゃるのですかねー?ナナさんー?」






女帝セツナ
「ナナさんは、もうここには居ませんよぉ?」


ライラ
「おー、女帝さんですねー。
ナナさんはどこにいらしてるのですかー?」


女帝セツナ
「あらぁ、教えてあげてもいいけどぉ?
次の子を倒してから…で、どうかしらぁ。」


ライラ
「おやー?」

「一番強いのはさっきのカレンさんじゃないのですかー?」


女帝セツナ
「そうねぇ…あの子は
『最高士官よりも強い』ってだけよ?
『軍で一番強い』のは、また別の子なのよぉ。」


ライラ
「ほー。じゃあ、次の方は何番目なんですかー?」

女帝セツナ
「その、『一番』よぉ。私の最高傑作である、
【あずきボー】を携えたコスメティア帝国最強の戦士!」

「いらっしゃぁい!アズキ参謀!」







アズキ参謀
「はいっ、セツナ様!」


女帝セツナ
「私が授けた【あずきボー】の硬さ…
キレイに見せつけてあげましょおねぇ。」

アズキ参謀
「【あずきボー】で倒しちゃうぞ大作戦、いきます!!」




ライラ
「ライラさんもー、
【ガリガリちゃん】でがんばりますねー」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




加蓮
「ねえ、かな子ちゃん。」

かな子
「ん?どうしたの?」

加蓮
「一番強いのが【参謀】っておかしくない?」

かな子
「たしかにヘンだよね…考えるひとだよね?」

加蓮
「あれ、あずきが【大作戦】言いたいだけの役職だよね…」

かな子
「私も、軍隊にパティシエール(菓子職人)ってなんだか…」


美里
「最初の打ち合わせでは、あずきちゃんが将軍だったのよぉ」


加蓮
「あ、美里さん。」


美里
「加蓮ちゃんの言うとおり、あずきちゃんに
【大作戦】言わせるために私が将軍になったの。」

かな子
「あはは、本当にそうなんだ~。」


美里
「…で、大丈夫だった?あの、飴細工。」



かな子
「まず、プロデューサーさんに話したんですけど…」

加蓮
「そしたら、Pさんが1人でどうにかしてくれるってさー」

かな子
「『おいしかっただろ?だから大丈夫だ。』って…」


美里
「あらぁ、イケメン対応しちゃってるじゃないの。」


加蓮
「ほーんと、裏で美術監督さんとかに怒られてそうで…」

かな子
「ううう…プロデューサーさん…ごめんなさい。」

加蓮
「悪いことしちゃったなあ…はぁ…。
どうなるんだろ…あとでPさんに何かしてあげよー。」








━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


アズキ参謀
「世界最硬!【あずきボー】にかかればそんなアイス!」


\KABOOOOOOOOOOM!!!!!/




ライラ
「おやー、ライラさんの
【ガリガリちゃん】より強そうですねー。」


アズキ参謀
「セツナ様から授かったこの威力、硬さ!受けてみてよ!」


ライラ
「さっきも、技を受けたら大丈夫だったのでー、
試してみますですよー。【ガリガリちゃん】どーん。」




\THUD!!/




アズキ参謀
「…おっ?」

ライラ
「んー?」


アズキ参謀
「一撃で壊れない。やりますね、そのアイス!」

ライラ
「おおー、ありがとうございますですよー。」


アズキ参謀
「じゃあ、たくさん受けたらどうなるかな…っ!!よいしょ!」

ライラ
「どうなりますかねー?それー」



\THUD!/

\THUD!!/

\THUD!!!/

\THUD!!!!/




ライラ
「おおー、なんだかちょっとまずい気がしてきましたねー」


アズキ参謀
「やっぱり!【あずきボー】のほうが硬くて強い!」



\THUD!!!!/

\THUUUD!!!!/



ライラ
「おやー?ヒビが…」



アズキ参謀
「もうちょい、よいしょおー!!」



\THUD/

\CLUUUUNK!!/\clash/





ライラ
「ああー。【ガリガリちゃん】が…」


アズキ参謀
「持ち手の棒だけになっちゃったね?」


ライラ
「ううー、ミリア姫ごめんなさいですねー。」

アズキ参謀
「さー、もう武器はないし、降参しない?」


ライラ
「ううー。ここはー、ううーむー。」
\pipipipi.../
「うー?あっ、おおー。」


アズキ参謀
「なにを呻いているかわからないけど、抵抗、かな?
…じゃ、【倒しちゃうぞ大作戦】続けるね!」

「よいしょお!」



\KABOOOOOM!!!!/








ライラ
「これはー、【逃げるが勝ち小作戦】にしますねー。」

\DASH/


アズキ参謀
「えっ?あっ!待ってー!
倒せないと、大作戦が失敗しちゃうからー!」



ライラ
「棒だけになったおかげか、身軽な気がしますねー。」


\Escape!/




アズキ参謀
「く、くそー!逃げられちゃったぁー!?」




女帝セツナ
「アズキ参謀、よくやったわ。さすがねぇ。」


アズキ参謀
「あっ、セツナ様!私の大作戦が~」

女帝セツナ
「あなたがライラさんを足止めしてたおかげで、
ナナさんは…ここから見えないぐらいの場所に
逃げることができたみたいよぉ?
少なくとも、私はどこ行ったかわからないわぁ。」


アズキ参謀
「それもそうですね!
【ナナさん逃がすぞ大作戦】は成功でした!」











ライラ
「これで、ちゃんと逃げられましたねー。」

「えーとー、このあたりでしたかー?」







サナエ
「あっ!ライラちゃん!おかえり~!」


ライラ
「おー、サナエさん、ただいまでございますよー。」








ナナ・ウサミン
「お…お帰りなさいませ、ご主人さま…。あはは。」

サナエ
「いやー!ライラちゃんが見事に陽動してくれたおかげで
逃げ出すウサミンを捕まえられたわ!ほんっとありがとう!」


ライラ
「やったー、ですねー。
【逃げるが勝ち小作戦】が成功しましたねー。」



サナエ
「さ、パッション警察署に戻るわよ!」

ナナ・ウサミン
「ああああ!!あまり強く引っ張らないで!腰が!腰がぁ!」


サナエ
「帰ったらたっぷり尋問よぉー!」

ナナ・ウサミン
「おおお、お手柔らかにお願いしますうう!」





ライラ
「はやく、おいしいアイスが食べたいですねー。」











17アイス本部の戦い
・to be continued...



○簡易


ライラ
「17アイスを、どーん。」

ナナ・ウサミン
「うひぃー!脱兎ー!」

女帝セツナ
「コスメティア軍、GO!」


「やられたー」

ミサト将軍
「やられたー」

カレン・カナコ
「逃げましたー」

アズキ参謀
「倒せなかったー!」

ライラ
「逃げましたですねー」

女帝セツナ
「ナナさんいなくなったからOKよぉ」

サナエ
「ウサミン確保ー!」











━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

…後日…

~事務所~




沙紀
「あっ、Pさん!お疲れさまっす!」


「おおー吉岡の沙紀ちゃん、おっつかれさーん」

沙紀
「どうしたんすか?その飴細工、なかなかアートっすね!」


「そーよ!やっぱアートだよな!わかり手よのう」

沙紀
「細部まで作り込みハンパないっすね…誰が作ったんすか?」


「わ た し だ」

沙紀
「……Pさん、本職は?」


「プロデューサーだ。」

沙紀
「これホントに作ったなら、これでメシ食ってけるっすよ…」



「よっしーのさっちゃんも、ちょい食ってみる?」

沙紀
「食うよりもっと見たいっす」


「ほほう、さすがサキてぃん。」

沙紀
「ていうか、なんすかソレ呼び名…お、これ冠なんすねー。」


「そうそう、また撮影で使うんだよね。」

沙紀
「まじっすか!」


「身内で小物作れば費用浮くじゃん?ちっひニコニコよ?」

沙紀
「いやー、やっぱ飴細工っていいっすよねー。」


「食べるとこまで含めてアート、だろ?」

沙紀
「職人さんの世界大会みたいなの、動画で見たりするっすよ。」
「あれ最初、飴だってわからなかったんすよね。」


「あれほんと、とんでもないよなぁ…」

沙紀
「いやでもこの冠も、充分にとんでもないっすけど…」


「けっこう自信あるからさ、撮影のときスタッフさんに
『有名な職人に作ってもらった』って、ハクつけといた。」

沙紀
「うわー、ソレやなやつっすねー。」
「そんで『スゲースゲー』目の前で言われるのを
ほくそ笑んで見てるやつっすよね?」


「Exactry.」

沙紀
「あはは!じゃ、ちょっといただくっす。」


P
「おっ、そんならほい。こっち。」

沙紀
「あれ、これ壊れてるの、もう1こあったんすね。」

P
「撮影シーン終わったらさ、演者が食っちゃっててな。」

沙紀
「飴細工だって気付いたんすね?あむっ。」
「ん、これうまいっすね。」


「そうそう、けどまだ使う予定あるからこうして
新しいのを拵えているわけですよ。」

沙紀
「はあー、にしても撮影で使うもの
のちの確認なしに食べますかね?
Pさん製じゃなかったら大変だったんじゃないすか?」


「おう、本人ちゃんと反省してたからよし。」

沙紀
「…誰なのか、聞いても?」


「あー、なんだよサキてぃん、ウワサ好き?
まあ本人の名誉の為にも伏せておくかなー。」

沙紀
「やっぱ、そうっすよねー。すんません。」



『『おいしいから大丈夫だった』とだけ言っておこう。』

沙紀
「それ本人の名誉守れてないっすよ!?」


「MADE in Pってのも伝えてないから、ちょっとイジワルしてる。」

沙紀
「それ本人絶対ヘコんでますから、やめときましょーよ…」


「イタズラもアートだろー?レイナサマリスペクトしよーぜー」

沙紀
「レイナサマは後の正座とお説教タイムと反省があるからこその
アートなんすよ、Pさんにはそれがない。よってギルティっす。」


「お…おう、なんだよサキてぃん、超わかり子ちゃんだな…。」

沙紀
「それじゃ、かな子ちゃんに会ったら伝えとくっすね。」


「おうふ、ワイの株が下がってまう!」

沙紀
「アイドルからの冷たい目線や怪訝な顔は?」


「まぎれもない芸術にございます。」

沙紀
「ならばよろしい。」



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ID変わっちゃう環境だから
コテハンとトリップつけててよかった。

コテハンとトリップ両方ない場合は
自身の投稿じゃないので、スルーでお願いします。
では続き。



Icecream Cinderella Episode






Chapter6





帰還と再出発


~パッション国、パッション警察署~




サナエ
「…で、シズクちゃんは?どこ?」



ナナ・ウサミン
「ええと…ナナは、知りませんよー?キャハッ☆」


サナエ
「ふぅーん、そうなの?ウソついてないのね?」


ナナ・ウサミン
「ううううウサミン星人は、ウソつきませんから!…たぶん。」

サナエ
「へぇー、知らなかったわー?じゃあ、
ナナさんはウサミン星人じゃなかったのね~?」



ナナ・ウサミン
「へっ?…いや、そうですけど…そうじゃないですッ!」


サナエ
「マキノちゃーん」


マキノ
「はい、サナエさん。」


サナエ
「それじゃ、聞いてねナナさん?」

「この子は、凄腕の潜入捜査官なんだけど
【HAT48乳業】でこーんなお写真を撮ってきてくれたのよー?」


ナナ・ウサミン
「ん゛ん゛ん゛!?【HAT48乳業】で!?…って、
ななななナナは、あそこと、かっ、関係ない、ですよー?」

サナエ
「あら?そう…この写真からはそう見えないんだけどー?」



マキノ
「こちらをご覧ください。どうぞ。」


・写真
【HAT48乳業を背景にナナとシズクの2ショット】



ナナ・ウサミン
「おわわわわわわわワワわわ!!!?
ここここコレはですねぇー?ナナがー、えーと!
そう!【HAT48乳業】に乳を買いに行ったんです!
そしたら!そう!女神様リスペクトで!
シズクちゃんのコスプレ上手なひとが!うんッ!!」


サナエ
「けど、【Forever17アイス】はウサミン星の独自技術で
乳を得られるから、乳を買う必要がない…
って、ナナさん、TVでおっしゃってましたよねえ~?」


ナナ・ウサミン
「ぬわぁぁー!?んにぃぃぃ!!!!」


マキノ
「そもそも、この写真を【本物】だと思ってる時点で…」

サナエ
「いやー、まーっくろ確定ねーこれ。」


ナナ・ウサミン
「え゛」




ツバキ
「そのお写真は、合成でーす♪」


サナエ
「うん、よくできてる!ツバキちゃんナイスよ~!」


ナナ・ウサミン
「うえぇぇぇぇ!!?
あああ、あなたたちウソつくなんてヒドぃですよぉ~!!?」



サナエ
「いやーん、私たちウサミン星人じゃなぃからぁ~?
ウソつけちゃうのよねー。さて、お縄を強くして…と。」

\TIGHT/

ナナ・ウサミン
「ハゥッ!!あっ…ちょっと腰がラクかも。」




サナエ
「じゃあ、もう一回聞くわね。」

「シズクちゃんはどこ?」



~パッション国、レッドキャッスル~



ライラ
「たのもー」


リカ
「あっ!ライラさんじゃーん☆」

ライラ
「ライラさんですよー」



ミカ
「ライラちゃんおっつー★どったの?
シズクちゃんは取り戻せた?」


ライラ
「いえー、まだですねー。でも、作戦は成功したのですよー。」

リカ
「イェーイ!やったねー☆」


ライラ
「でも、ミリア姫にもらった
【ガリガリちゃん】が壊れてしまいましてー」



ミカ
「えぇー!?あれ壊れるんだ…?」

ライラ
「ミリア姫にごめんなさいーって、言いにきましたですよー」

リカ
「じゃ、お姫様のところ行こっか☆」





リカ
「あれ?そういえばお姉ちゃん、
演技のときの口調、いつも通りになってない?」

ミカ
「いやー、最初はキリッとがんばってみたけどさー?
【カリスマサーヴァント・使用人統括長ミカ】!って感じで。
でも、なーんか違うなーって思って★
やっぱりアタシのカリスマはこうじゃなきゃねー。」




~レッドキャッスル、姫の間~




ミカ
「ふひひ★ミリア姫~」



ミリア姫
「あー!ライラさんおかえりー!どうだったー?」


ライラ
「おひめさま、ごめんなさいですー。
【ガリガリちゃん】こわれちゃったですよー」


ミリア姫
「えー!?すごいね!どうやって壊れたの!?」


ライラ
「アズキさん?のボーが、すごかったのですねー」

ミリア姫
「えー!なにそれ!すごいねー!強ーい!」



ミカ
「もしかして、コスメティア帝国の
【あずきボー】じゃないかな?」

ライラ
「そう、それですねー。」


ミカ
「あー、なら仕方ないかー★
女帝セツナが作った【あずきボー】は
世界で一番硬いアイスだからねー。有名なんだよ。」


ライラ
「うー、おかげで
【ガリガリちゃん】が、ここの持つ棒だけに
なってしまいましたねー。」




ミリア姫
「あっ、棒あるんだ!見せてライラさん!」

ライラ
「はいー」



ミリア姫
「【あたり】が出てるから、もう一本あげるー!」


ライラ
「おやー?【あたり】ですかー?おおー」



リカ
「イェーイ!おめでとーライラさん!」

ミリア姫
「じゃあ、【糖の女神】さま連れてきてー!」

リカ
「と思って、もう来てもらってるよ☆」



ハァト☆
「マジでリカちゃんデキる女だな☆スウィーティー☆」

ライラ
「もう一本。うれしい響きですねー」






ミリア姫
「はい!できたよっ【ガリガリちゃん】どーぞ!」



ライラ
「やりましたですねー」


ミカ
「で、これからどーすんの?」

ライラ
「サナエさんが知ってますですねー」





サナエ
「と、いうことで来たわよ!」

ミリア姫
「あ!サナエさーん!」





サナエ
「やっぱり、【Forever17アイス】と【HAT48乳業】は
裏でつながりがあったわ、コスメティア帝国もよ。」



ハァト☆
「…で、シズクちゃんは結局どこに?」



サナエ
「どうやら、【HAT48乳業】はダミー会社で、本丸は
【SHINO&REIKO's 31アイスパーラー】らしいわよ。
ウサミン星人が言うには多分、そこに居るってさ。」




ミカ
「あー、31アイスかー。たしかにあそこなら、
これぐらいデッカイことできそーだしねー★」

リカ
「リカ、あそこのアイス好きなんだけどなー」


サナエ
「まーこんだけ悪いことしちゃったから、
これから31アイスは無くなるでしょーねー。」


ライラ
「アイスが食べられなくなりますかー?かなしいですねー。」


ハァト☆
「アイスのレシピだけそっくりもらって
他のところに作ってもらえよ☆それでよくね?」


ライラ
「それもそうですねー」


サナエ
「じゃ!これからその【31アイス・オフィスビル】に
突撃するんだけど…まあ、どーせ
コスメティア軍がいらっしゃるでしょーから
私たち警察じゃまた返り討ちになるだけねー。」


ライラ
「ライラさんが、行きますですねー?」



ミカ
「えっ、でもコスメティア軍の
【あずきボー】に負けちゃったから…」


ライラ
「そーですねー、
【ガリガリちゃん】だけではライラさんも
返り討ちになってしまいますですねー。」


サナエ
「あそこ、そんな強いのいるわけー?まいったわねー。」



リカ
「うーん、あたしの【封の力】はあんまり
戦うのが得意じゃないから、手伝えないしー。」



ハァト☆
「おっ?誰かこっち来んぞ☆」


ミリア姫
「え?今日おきゃくさん、もういないはずだけど…」


ハァト☆
「あっ、カエデちゃんじゃないの?」



カエデ
「みなさん、おはようございます。」


ライラ
「おやー?【冷の女神】さまー、どうしてここにー?」


カエデ
「楽しそうだから、来ちゃったの♪」


ミリア姫
「あー!【冷の女神】さま!
わざわざ【クーリッシュランド】から来てくれたのー!?
わーい!ありがとー!」



カエデ
「うふふ、でも本当はね?
この子たちを連れてきたのよ、おいでー。」


カレン
「ライラさん、やっほー」


ライラ
「おおー、カレンさんですねー?」


カレン
「そ、カレンさんですよー?
言ったよね、コスメティア帝国に仕返しするってさ。」

ライラ
「カナコさんはいらっしゃらないのですかー?」


カレン
「あー、パティシエールさんは
スイートポテトアイスの食べ過ぎでお腹壊しちゃったよ。」


ライラ
「おいしくても、大丈夫じゃないのですねー。」


カレン
「で、ついでに【クーリッシュランド】から
腕利きを連れてきたよ。【乳の女神】様の失踪は
こっちでも大問題だからねー?」


カエデ
「さあ、みなさんおいでー。」


ユキミ
「……………」

シューコ
「おやーん?このお城、ほんっと豪華だねー」

チナミン
「こんな別荘ほしいわねー」

クール・タチバナ
「外にイチゴ畑がありました!あとで見たいです!」

リン
「取り戻そうか、私たちの女神様。」


サナエ
「おー!これみんな強いの!?すごいわ!」


シューコ
「いんやー、あたしらはそんな強くないよー?」

ユキミ
「…リンが…………強い…?」

リン
「カレンよりちょっと、っていうぐらいだよ」

チナミン
「ライラちゃんのほうが【アイス力】は断然高いわね。」

クール・タチバナ
「私たちはリンさん以外、皆非力ですが…
【特別な力】を持ってるんです。」



カレン
「はーい、じゃ皆ー自己紹介してねー。リンから!」


リン
「えっ、ちょっカレンそんないきなり…」

カレン
「3、2、1、どぞー」



リン
「…わたしは、リン。
【蒼の力】を扱えるから、戦えるよ。」

カエデ
「【蒼の力】は、確かに強力なんですけど、
その力が強すぎてコントロールするの難しいんですよねー?」

リン
「うっ…まあ、そうなんだよね。」


カレン
「じゃー、ユキミちゃん」



ユキミ
「……………私、…ユキミ、ね…?」

カエデ
「ユキミちゃんは、美しい雪に見立てた大福
【雪美だいふく】を作ることができるの。」

ユキミ
「………だいふく、おいしい…。」
「食べると…ちょっと、……元気に、なるよ。」


ライラ
「おおー、これはすごくおいしそうなアイスですねー」


ユキミ
「……今は、食べない…。効果、ずっと…じゃない。」


ライラ
「んー、がまんですねー。」


カレン
「はいつぎ、そこのお二人。」


シューコ
「シューコでーす、よろしゅーこー。」

チナミン
「チナミンよ、よろちなみーん。」

シューコ
「えー?チナミンなんそれー?おもろいやん」

チナミン
「流れでやってみただけよ、ガラじゃなかったかしら」


カエデ
「二人は、とっても強力な武器
【ナーゲン・ダッツ】を作ることができるのよ。」


チナミン
「世界に1つだけしか存在できない、この矢尻
【ナーゲン・ダッツ】は、刺されば一撃必殺なの。」

シューコ
「使って無くなっちゃえば、また作れるんだけどー
これ1こ作るのでもすんごいしんどいーん。つまーり、
使ってすぐ新しいのを作れないんで、大事にしてねー。」

チナミン
「投げて刺しやすいように、矢尻を針にして
ハンドサイズのロケット槍の先につけてあるわ。」

シューコ
「誤爆したら困るから、安全キャップしてあるよん
外してから使ってねー。じゃあー、ほい。あげる。」



ライラ
「おおー、これはすごいですねー。」


サナエ
「一撃必殺って…どれくらいの強さなの?」


シューコ
「『一撃』で」

チナミン
「『必ず○す』威力ね。」



サナエ
「なんか、とんでもないものが存在するのね…」

カエデ
「だから、世界に同時に2つ以上は存在できないんですよね。」



カレン
「じゃあ、最後は…」


クール・タチバナ
「私は、クール・タチバナです。魔導師です。」


カエデ
「【クーリッシュランド】でも高位の魔導師にのみ与えられる
【クール】の称号を持つ凄腕なんですよ♪」


クール・タチバナ
「私は、色々できますので、
何かお手伝いできることがあれば…」


リン
「【蒼の力】を制御したいんだけど…」

クール・タチバナ
「その力は強すぎて私でもできかねます…」








ユキミ
「ペロ……」

クール・タチバナ
「えっ…?雪美さん、向こうでPさんと一緒に居ますから、
この出番終わってからでいいじゃないですか…」






シューコ
「おなかすいたーん」

チナミン
「私もー」

クール・タチバナ
「それ高位の魔導師に頼まなくてもいいんじゃ…」


カエデ
「温泉…お酒…」

サナエ
「ルービー出ない?ルービー!」

ハァト☆
「食べても太りにくい体質が…欲しいです…」

クール・タチバナ
「えっ、ちょっと、もう!これお芝居なんですよ!?
もうちょっとしっかりやりましょうよ…」


ライラ
「ライラさんは、アイスがほしいですねー」

クール・タチバナ
「もう!私、ケータリングの人じゃないですよ!?
皆さん、真面目にやってくださいよ…!」


カレン
「私ポテト食べたいなぁー」

リン
「あっ、じゃあ私ダークチョコのドリンクほしい。」

クール・タチバナ
「凛さんまで…これまだ撮ってるんですよね?
やりなおしじゃないですかぁ…」

サナエ
「いーえ?このまんま続けるわよ。」

クール・タチバナ
「ええ…そんな、不真面目なお芝居でいいんですかぁ…?」


ハァト☆
「おい☆はぁと達は不真面目じゃないぞ☆」

カエデ
「そうですよー?ありすちゃん。」

クール・タチバナ
「えっ?だって…こんなおふざけいいんですか?」


シューコ
「あー、もう、ありすちゃんたらー。わかってないなー」

チナミン
「そーよ?私たちは【真面目にふざけてる】のよ。」


カレン
「ちょっと前の凛だったら、
ありすちゃんみたいな事言いそうだねー?」

リン
「ちょっと加蓮、それは…まあ、否定できないかも。」


クール・タチバナ
「凛さん…」

リン
「ほら、ありす。あんまりカタくならずに、楽しくやろ?」

クール・タチバナ
「…なら、やってみます。うまくいくかわかりませんが…。」
「でも、ほんとにいいんですか?Pさんがなんて言うか…」


サナエ
「Pくんならあそこで雪美ちゃんとペロと戯れてるわ」

チナミン
「となりで美嘉ちゃん莉嘉ちゃん、みりあちゃんが遊んでるわね」



カエデ
「じゃ。【真面目にふざけた】お芝居、続けましょ?」


クール・タチバナ
「…はい。」









クール・タチバナ
「それでは、ライラさん。私に何を望みますか?」


ライラ
「そうですねー、アズキさんに勝てないので
もっと強くなりたいのですがー」


ハァト☆
「この【ガリガリちゃん】でも勝てないんじゃ、キツいな☆
【あずきボー】だっけ?どんだけスウィーティなんだよ。」


クール・タチバナ
「これは…?アイスですか?」

ハァト☆
「そ、【冷】と【糖】の力だけで作った
ここレッドキャッスル秘伝のアイスだぞ☆」


クール・タチバナ
「これは、このアイスは…まだ強くなります!」

ハァト☆
「うっそ?マジかよ☆」



ライラ
「おおー、
【ガリガリちゃん】が強くなるのですかー?」


クール・タチバナ
「任せてください…!いきます!」

「タチバナ流、ストロベリーフィール・フォーエバー!!!」



\BOMB/





ライラ
「おおー、なんだかほんのり赤くなりましたー。」

ハァト☆
「マジで強化されてるわコレ…スウィーティーだなオイ☆」


クール・タチバナ
「これで、
【ガリガリちゃん】は…
【ガリガリちゃんリッチ・イチゴパスタ味】へと
進化することができました。どうぞ。」



ライラ
「イチゴの…パスタ味なんですかー?」


ハァト☆
「なんだか、レッドキャッスルに苦情が来そうなシロモノだな☆」


クール・タチバナ
「その【あずきボー】とやらに、
どこまで敵うかわかりませんが…やれることはやりました。」


ミリア姫
「わーすごい!!魔導師さん!
【ガリガリちゃん】が、強くなっちゃった!」


ミカ
「いやー★魔導師さんも…うん、すごいね!
スゴいねー★ふひひ★ありすちゃーん★ふっひー★★」

リカ
「あっやばい、お姉ちゃんこっち向いて!
めくる!【封の力】!【カリスマシール】!!!」


ミカ
「ふひっ★うっ!」




クール・タチバナ
「…この力は、いったい?」


リカ
「リカはね!【封の力】でシールができるんだ☆」


クール・タチバナ
「それって…!、リンさん!ちょっとこちらへ!」


リン
「なに?どうしたの?」

クール・タチバナ
「このリカさんのシールを使えば、リンさんの
【蒼の力】を制御できるかもしれません。」

リン
「ほんと?やった。」



リカ
「えーなに?なんの話?」


クール・タチバナ
「リカさんに、リンさんの【蒼の力】を
【封の力】でシールしてもらいます。」

リン
「私の【蒼の力】、暴走気味なんだよね…」

リカ
「えー!そーなの?見たい見たい☆」



カレン
「リンの【蒼の力】はすごいよー?」
「私も、【ショコラ・ティアラ】のおかげで
【チョコミント】に強化されたけど、敵わないんだよねー。」

リン
「うん、でも、ここじゃみんな居て危ないかな…」


サナエ
「それならほら、あそこ向こうにちょうどよく
【スーツ着たPっぽい形のマネキン】が
あるみたいだから、マトにどう?」








「…?、あっこれやばいかも、逃げろペロさん。」

雪美
「P…?」





\TIGHT/






マキノ
「サナエさん、マネキン確保しました。」





「えっ?おいマキノ今出番じゃなくね?」


マキノ
「あら、諜報活動してたら
『かな子ちゃんに意地悪を働いた犯人がここにいる』って
情報を掴んだから…私の出番よ?」






サナエ
「マキノちゃん、ナイスよ。」


カレン
「そういや私も憎たらしいんだよね、あのマネキン。」
「このティアラ新しく持ってきてくれたとき
素直に感謝しちゃったし…あのとき、私バカみたいだったなー。」




リン
「カレンを苦しめた形状してるあのマネキンなら
【蒼の力】ぶつけていいかもね、全力でいくよ!」






「おあー!?これはヨソウガイ!!」

リカ
「マネキンはしゃべらないから、シールしとこっか!えい☆」


「おムン!」






リカ
「リンちゃーん!見せて見せてー!」




リン
「ほとばしれ【蒼の力】!!
【アイオライト・ブルーアイス】!!」





\ZWAAAAAAAM!!!!!/


サナエ
「うひゃー!すごー!」

リン
「あのマネキンめがけて…それ!」





\KABOOOON!!!/


ミカ
「る゛る゛キャンっっ!!!」\Whoops!/







リン
「あっ…」

リカ
「あっ…」

カレン
「あっ…」

ミリア姫
「ミカちゃーん!?」


クール・タチバナ
「…このとおり、制御が難しいんですね。」


リン
「ごめんミカ。」


クール・タチバナ
「じゃあ、リカさん。この【蒼の力】にシールを。」


リカ
「おっけー☆やってみるね!」



リン
「それじゃ、【アイオライト・ブルーアイス】!」


\ZWAM!/



リカ
「よーっし☆めくる!
【封の力】!【カリスマシール】!!☆」



\WRAP!/



リン
「あっ、よくなった。うん、すぐわかる。」


リカ
「へへーん☆これがアタシの【カリスマシール】!」


サナエ
「じゃ、今度こそあっちに当ててみて?」


カレン
「徹底的にやろ、よろしくリン。」





『ンムン!』





リン
「新しくなった【蒼の力】…いける!
【アイオライト・ブルーシールアイス】!!!」




\BLAAAAAM!!!!/


リン
「あっ、これ連射いける。」


\BLAM!/

\BLAM!!/

\BLAM!!!!/


カレン
「やっぱ私も攻撃しよっと
【チョコミント・アイス】!!!」


\SPLOOOOOSH!!!!/



ライラ
「ライラさんもー
【ガリガリちゃん】…なんでしたっけー?」


クール・タチバナ
「【ガリガリちゃんリッチ・イチゴパスタ味】です。」








シューコ
「ひゃー、けっこう豪華だねこれ?」

サナエ
「さよならPくん。」

チナミン
「骨は拾ったら、聖來さんのわんこにでもあげようかしらね。」








\KABOOOOOOOOOM!!!!/



「ウォルト!!」\WHOOOPS!!/


カエデ
「こうして悪は滅びたのね…」

ハァト☆
「芝居のうえでの悪は滅んでないけどな☆」






サナエ
「さ!戦力も揃ったし!
【31アイス・オフィスビル】へ、行きましょう!」


ライラ
「はやく、おいしいアイスが食べたいですねー。」








帰還と再出発
・to be continued...




○簡易


サナエ
「吐けー!」

ナナ・ウサミン
「うぼぁー!」


ミリア姫
「あたりが出たからもう一本!」

ライラ
「でも、このままでは敵わないですねー」

カレン
「やっほー、加勢だよー」

ユキミ
「だいふく…」

シューコ・チナミン
「ダーツあげる」

クール・タチバナ
「イチゴパスタ味です!」

リン
「アイオライト・ブルー…」
リカ
「シール!」
リン
「アイス!」


カエデ
「みんなこれで準備OKね、」

ハァト☆
「31アイスへ、行ってこーい☆」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


周子
「ねーもう帰っていい?おなかすいたーん」


加蓮
「ね、あそこのファストフード行こうよ。」

周子
「おっ、いこいこ。さー美嘉ちゃん起きてー?」


「そこって、チョコの飲み物ある?」

ありす
「さっき言ってたやつですか?」


「うん、さっきはてきとーに言ったんだけど、
なんかほんとに欲しくなっちゃったんだよね。」

加蓮
「あー、コーヒーのならびにあったかな?」

周子
「ありすちゃん、タブレットで調べてくれん?」

ありす
「いいですよ。」


「ん…どしたの加蓮?ケータイ」

加蓮
「ん。奈緒呼んでる。」


「あー、奈緒はこのお芝居出ないから、
最近会ってないしね。いいと思う。」

周子
「おーおー、トラプリは仲良しさんだねー?
あたしもフレちゃん志希ちゃん奏ちゃん呼んじゃうかー?」

美嘉
「周子ちゃんできれば…やめて…アタシが死んじゃう!」


「おはよー美嘉、どーする?来る?」

美嘉
「ねーみりあちゃーん★一緒に行こーよ!」

みりあ
「行くー!」

莉嘉
「お姉ちゃんあたしもー!」


千奈美
「アイドルが大所帯で外食はまずいんじゃない?」



「居酒屋だと個室があったりしますけど…」

早苗
「人少ないほうがいいから、大人組は別にしましょ?」


「菜々さん、どうします?」

菜々
「ナナはリアルJKなんで!あっち行きますッ!」

早苗
「はいはい、じゃあ道に迷ったらこっちおいでね。」


「んー、じゃあ…菜々さんが迷えるように、
あっちの団体が出発してから数分するまで
ここで足止めしといてあげますねー。」


「ディーフェンス、ディーフェンス」

菜々
「んあああああああい」




椿
「じゃあ私、まだ19なんで、また別のところにしますね。」

千奈美
「じゃあ私も一緒に、マキノちゃんは?」

マキノ
「…どうしようかしら。」





「おーい、雪美ー。ライラさーん、帰りましょー。」

「なあペロさんや、雪美ちゃん呼んできておくれよ。」





椿
「Pさん復帰しましたね、大丈夫ですか?」


「プロデューサーなめたらあかんぜよ、むしろご褒美。」

千奈美
「怪しいコメントは不安になるからよしなさいよ…」

マキノ
「雪美ちゃんとライラちゃんが心配だから一緒に帰るわ。」

千奈美
「あっ、それなら私らも同伴しちゃお?
プロデューサーに何かおごってもらえるかも。」

椿
「そうしましょうか。一緒に行きますね。」







「そういえば、プロデューサー。」


「なにごとでしょう、三代目。」


「あの、私の【ブルーシール】って、なに?」

莉嘉
「そう!それアタシも気になる!」


「…えっ?知らんの?
【ブルーシールアイス】だぞ?まじすか!?
事務所で話題に出しても
清美とか詩織とか亜季とか
芽衣子とか惠とか夏美とか…あとミサト将軍だって
ご存じでしたんですけど!?知らんのすか?」


加蓮
「それなに?アイスの銘柄なの?それとも味?
かき氷のブルーハワイみたいなやつかな。」


美嘉
「池袋のサンシャインに、
そんなお店あったような気がするけど。」



「さすがカリスマ埼玉県民だな、
東京もんと違って池袋に詳しいのう。」

莉嘉
「えー?でもアタシ知らなかったよー☆」


「莉嘉はまだまだ
埼玉県民としてのカリスマが足りないなあ、
アメ横でメロン食って彩の力を鍛えておいでー。」

莉嘉
「メロン!食べる食べる!Pくんも一緒に行こーよ!」



「あたくしは上野に行ったら、多分
国立科学博物館から出られないからムリかなー。」


千奈美
「博物館って、そんなに長居できるもんなの?」

周子
「うち、地元がアレだから近所にそういうの多かったけど…
おかげでさっぱりつまらんもんよー。」



「おおん?おぬしら国立科学博物館をナメるんじゃないよ、
藍子と一緒に入ってみろ?ついでに由愛も。
あそこ入ったと思ったらすぐに閉館時間が来るぞ?」





みりあ
「そーなの!?ふしぎな博物館なんだねー?」

ありす
「わかる気がします…遠足で行く博物館とか。
いつも時間が足りないな、と思いますね。」

マキノ
「時間経過の原因は展示物ではなさそうだけど。」

椿
「ああいうところって、ついお写真
撮りたくなっちゃうんですよね…。」


ライラ
「アイスの博物館は、ありませんかねー?」



「クラゲのアイスを食べられる水族館ならあるよ、
七海と櫂と、あとはそこ地元の美世と車で行ったわ。」



ライラ
「ほー?くらげ?」


ありす
「その水族館ちょっと興味ありますね、
美世さんの地元は…どこでしたっけ?
タブレットで事務所プロフィール調べてみます。」

マキノ
「石川県よ。」


千奈美
「即答、諜報活動家はさすがね?」


加蓮
「えー、それどんな味したの?おいしくなさそー」



「ゲテ食ハンターとしては正直微妙だったな、
クラゲ使ってるって言われなきゃわからん程度の
ちょっとふつうと違うかな…?
っていうぐらいのアイスだった。パンチが足りない。」



「プロデューサー、ゲテモノハンターなんだ…」



「ゲテモノハンターならびに、食育委員長と呼んでくれ。」


周子
「ハンターさん、今まで食べた中でどれがスゴいん?」



「んー、スゴイの基準にもよるよなぁ…
たとえばスゴく臭いのとか、スゴく不味いのとか、
スゴく珍しいのとか、スゴく変な名前とか。」


周子
「じゃー、マズかったのは?」



「んー、わかりやすいとこでいうと…
ありゃ慣れれば何てことないが
【ノルウェーでレイナサマが持ってたアレ】だな。」



美嘉
「そういや、なんかタイヤみたいな
お菓子…アメ?グミ?持って帰ってきてたね。」

莉嘉
「それそれ!あれアタシちょっとだけ食べたんだけど、
ほんっっとチョー臭くて!!チョーまずかった!!!
マジでほんのちょっとだけだったけど…!
思い出すだけで気持ち悪くなるよ…うぇ、」



「ゲテハンはあれが登竜門だな。
食育委員長として慣れちゃってるおかげで、
ニヤニヤしてるレイナサマを目の前にして
バクバク食ってやったら目ぇ白黒させてたよ。」

莉嘉
「えっPくん、あれバクバクできるの…?
うわぁ、さすがにPくんでもドンビキかも…」

美嘉
「プロデューサー、莉嘉がヒくって…相当だよ…?マジ?」




「マジよマジ、あれならたまに日本でも
似たようなの売ってるから今度食わせてやるよ。」


加蓮
「絶対イヤだから私のいないときにしてね?」


「…奈緒に食べてほしくない?」

加蓮
「協力します。」



「加蓮…」


「三代目も…そうだな、未央はどう?
ちゃんみお、超いい反応してくれそうじゃん。」


「いや、話聞くだけで
とんでもなくマズそうなものは…可哀想かな。」



「じゃあわかった、食育委員長が未央に食べさせるから
動画をあとで送ってやろうじゃないか。」


「なんかそれなら見てみたいかも。」


「…卯月だったら?」


「絶対見たくないし、やったらプロデューサー絶交。」


みりあ
「ねーねープロデューサー!水族館好きなの?」



「大好きです。」

みりあ
「じゃあ、すごかった水族館のお話してよー!」



「あー、ならあそこだな、
ニューウェーブの3人が地元でLIVEやってさ。
そのまま3人は実家に泊まったから
プロデューサーは1人で帰ったのよ、そのとき
前からずっと気になってた水族館に寄ってみたんだ。」


みりあ
「どんな水族館?」


「深海生物をかき集めた水族館。」


ありす
「深海…あの、少し気持ち悪いやつですよね…?」



「あー、やっぱそういう認識だよなー普通。でも、
その話したら、また七海と櫂の目がギンギラギンで
今度連れて行くことになったんだよ。
あ、あと深海生物にアートを感じてしまった沙紀と
櫂と沙紀が行くならって言って、渚も来るわ。」


ライラ
「そこにはしんかいのアイスがあるのですかー?」



「水族館には必ずアイスがあるわけじゃないぞー?
でも、ダンゴムシのでっかいやつとか
他にも珍しいもの食えるらしいから、
食育委員長としては外せないスポットです。」



椿
「けっきょくヘンな食べ物はあるんですね…」


周子
「あたしおダンゴは好きだけど、ダンゴムシ…うそやん」


千奈美
「前からこのPおかしいとは思ってたけど、再確認したわ。」

周子
「おなかすいたーん、もー行こ行こ。」



加蓮
「ありすちゃん場所わかった?」

ありす
「近くに2つあるみたいですけど、
駅前のお店は席の数が少なくて…
もう1つの広いところは
ここ出てからちょっと歩きますね…」







「ぬしらアイドルやさけ、
つつしんで行動してくれたまへよ。
ファンがみんなハスミンの親衛隊みたいな
統率のとれた精鋭ってわけじゃないからの?」

「雪美ー、雪美さんやーい、
そのオトナたちと一緒に居ると
居酒屋という魔境に引きずり込まれるから
こっち帰っておいでー。楓さんの膝もいいけど
漢字のつくりが似てる椿さんの膝もいいぞー。」


椿
「雪美ちゃんおいでー」









━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



Icecream Cinderella Episode






Chapter7





アズキ参謀




~31アイス・オフィスビル入口~









ライラ
「新しい【ガリガリちゃん】で、どーん。」





\KABOOOOOOOOOOOM!!!!!/





リン
「【アイオライト・ブルーシールアイス】!!!」



\BLAM!!/

\BLAM!!BLAM!!/

\BLAAAAAAAAAM!!!!/




カレン
「【チョコミント・アイス】ー!!」


\SPLOOOOOOSH!!!!/








コスメティア軍兵(モブ)
「ぐばあああああああああああああ!!!」




\KABOOOOOOOOOOOOM!!!!!/




~31アイス・オフィスビル最上階~



女帝セツナ
「あらぁ~、なんだかパワーアップしてるわぁ?
お仲間も増えてますしぃ…」

「それにカレンちゃん、
【ショコラ・ティアラ】の強化はそのままに
洗脳だけ解放してあるのねぇ、いいわねぇ。」



コスメティア軍兵(モブ)
「セツナ様!我々では抵抗すらできません!」

兵士
「このビルの最上階まで
攻め上られるのも、時間の問題かと…!」



女帝セツナ
「今、アズキ参謀が下へ行ってるわ。
【あずきボー】で全て蹴散らしてくれるわよぉ?」








~31アイス・オフィスビル20階~





カレン
「このビル高いねー?はぁー、
もうけっこう登ったと思うけど、最上階まで
どれくらいかなー?しんどくなってきたよ…」


リン
「入口の案内で見たけど、31階建て。だってさ。」

カレン
「はぁー?そこも数字合わせてるのね、
なーんかこだわり過ぎてて趣味悪いなぁー」


ライラ
「今は何階なんでしょーかー?」

リン
「んー、20階。だね、半分は過ぎてるみたい。」

カレン
「あーもう疲れたー!
ザコは撤退して静かだし、ちょっとここで休まない?」


リン
「そんな余裕あるかな…わからないけど、どうする?」


ライラ
「ライラさん、これ食べたいですねー」

カレン
「あっ、【雪美だいふく】じゃん!
じゃ、これ食べて休憩!ってことで。」

ライラ
「とてもおいしそうで楽しみでしたよー」

リン
「これ、元気になるんだっけ。じゃあ丁度いっか。」


ライラ
「いただきますですよー」


カレン
「あーん、んん。」

ライラ
「…………………!!」

リン
「んむっ、…」



カレン・ライラ・リン
「……………………………………………」





リン
「…どう?」

カレン
「…うん、これは、うん。」

ライラ
「うーーん、おおーーー」




カレン・ライラ・リン
「すっっっごくおいしい……」



ライラ
「ライラさんの思っていた通り…いえ、
それよりすごーく…おいしいですねー」


リン
「中のアイスもいいけど、外の皮がたまらないね。」

カレン
「1人2つ、でよかった…これ1つだけじゃ堪能しきれないよ」

ライラ
「帰ったらユキミさんに、また頼みたいですねー」


カレン
「でも、これ普通のアイスだね?何か変化あった?」

リン
「私は、特になにも…」

ライラ
「ライラさんは、幸せですよー」



カレン
「もしかして、ただおいしいだけのアイスかな。」

ライラ
「ただごとじゃないおいしさのアイスですねー」

リン
「ふふっ…でもさ、『元気が出る』ってわかる気がするよ。」

ライラ
「はいー、おいしいアイスでライラさん元気出ましたー。」


カレン
「ま、ちょっと休憩できたし、確かに元気出たねー。」







\KABOOOOOOM!!!/




アズキ参謀
「いえーい!私の出番だよー!」




カレン
「あっ!アズキ参謀!やばー、
でもそりゃ居るよねー。やっぱりねー」


リン
「あのひと?一番強いって言ってたの。」

ライラ
「そーですねー、アズキさんですねー」






アズキ参謀
「また会ったねライラさん!今度こそ、この
【あずきボー】で倒しちゃうから、覚悟してね!」


ライラ
「こっちも【ガリガリちゃん】がパワーアップしましたよー
【ガリガリちゃんリッチ・イチゴパスタ味】ですよー」



アズキ参謀
「…えっ?ごめんもう一回お願いしていい?」






ライラ
「こっちも【ガリガリちゃん】がパワーアップしましたよー
【ガリガリちゃんリッチ・イチゴパスタ味】ですよー」




アズキ参謀
「ほんとごめんなさい、何味だかもう一回聞いていい?」


ライラ
「イチゴパスタ味ですよー」


アズキ参謀
「うん、私の耳はおかしくない。ありがとう。」

「いちごは、わかるけど。…パスタって?」


ライラ
「イチゴパスタですねー」


アズキ参謀
「えっ?アイスだよね?パスタ?なんで!?」








カレン
「アイスにパスタってすごいよねー、
そういうもの味にするんだったら…
せめてクリームシチューとか、
コーンポタージュとかじゃない?」

リン
「アイスもそうだけどさ、そもそもイチゴにパスタって…」

チナミン
「mountain cafe」



カレン・リン
「んん?」





リン
「…今誰かいなかった?」

カレン
「なんか、【山】と【喫茶】っていう言葉が…」






アズキ参謀
「…なんか今、他のひと居なかった?」

ライラ
「んー?そうなんですかー?
おおそうでしたー、アズキさん、これどうぞですよー」


アズキ参謀
「あ、これはこれはご丁寧にどうも…って、これは?」

ライラ
「とてもおいしいアイスですよー
【雪美だいふく】ですねー」



アズキ参謀
「ほんとだ、おいしそう!いただきまーす!」

ライラ
「どうぞー」



アズキ参謀
「んんー!?おいひい!なにこれー!?」

ライラ
「【雪美だいふく】でございますねー」


アズキ参謀
「これはすごいよ!
【やわらかしっとりな皮でふっくらアイスを包んじゃう大作戦】
見事に成功しているよ!!」


ライラ
「おー、気に入ってくれたみたいですねー
ユキミさんも喜ぶと思いますですよー」






カレン
「ねえ、今のうちに攻撃しない?」

リン
「いくら最強の敵とはいっても食事中はちょっと…」


カレン
「いーカオしちゃってるしねー、確かに。」

リン
「それより、敵の後ろから…ぞろぞろ出てきたよ?」

カレン
「えー?…うわっ、あいつらみんな
【ショコラ・ティアラ】ついてんじゃん…」

リン
「カレンのそれと、同じやつ?」

カレン
「んー、多分…あっちとはちがうかなー?
私のやつは、ティアラの開発者の
パティシエール・カナコが手をかけた特別製で、
多分あっちはカナコちゃん製じゃないやつだね。」



リン
「何か、違いがあるのかな」


カレン
「ま、詳しくないから当てずっぽだけど…
あっちのやつは私のより劣化版だろーね。
兵士にくっつけてあるから洗脳の飾りはないし
多分、強化の具合もそれほどじゃなさそう。」

リン
「じゃ、私たちでも手こずらないね。」


カレン
「あーでも油断しないほうがいいかもねー、
ちょっとした強化でもなかなか厄介だと思うよ?
あの数だとキツそー。やられはしないけどさー。」


リン
「そうなると…一気に来られたらまずいね、
3人で分散したほうがいいかな。」









カレン
「…あっ。」

リン
「…?」







カレン
「…ねえ凛、私ちょっと芝居抜くね。」

リン
「ん、どうしたの加蓮?」


カレン
「いやちょっと気になっちゃってさ…」


ライラ
「おや?加蓮さん、どうしましたー?」


アズキ参謀
「あれ、加蓮さんまだこっち来ないよね?」


カレン
「あーごめんごめん、ちょっと抜いてていいよ。」


アズキ参謀
「じゃあ【休憩大作戦】だねー。」

ライラ
「【休憩大作戦】ですねー」



カレン
「ねー、エキストラさーん!
そのティアラぜんぶでいくつあるの?」






兵士たち(モブ)
\ざわ…ざわ…/




千奈美
「正確にいくつ、はわからないけど
とりあえず50個以上はあるらしいわ。」


カレン
「あっ、千奈美さん。もう着替えたの?」

千奈美
「だって私の出番あそこだけよ、
しかもなんだかよくわからないし…」


カレン
「うん、…ね、なんなのあれ?」


ライラ
「プロデューサーが言ってましたですよー
『千奈美は愛知出身だからこれ適任だなあ』
だそうですねー」


千奈美
「出身地による適正があれって…なんなのやら」


リン
「あとでありすに調べてもらう?
イチゴパスタのくだりでやってたし、
ありすなら知ってるかも。山と喫茶…だっけ?」


カレン
「ああそういえば、気になるのはそっちじゃなくてさ、
【ショコラ・ティアラ】あれ全部飴細工かな?」

千奈美
「さっき見たけど、多分そうね。
けっこう色んな形があって、見てて飽きないかも。」


リン
「えっ?あれ全部同じじゃないんだ…」

千奈美
「中には、いびつなものや前衛的なものもあったわ…
あの、緑のブサイクたくさんくっついてたり
妙に達筆な漢字が貼り付いてたり…
あんなの一つ一つ、よく作ってるもんね。」


カレン
「うっそ、そんなに?
あー、それでさ。この私のティアラ、Pさん製なんだけどさ。
あっちのエキストラさんたちに50個以上あるの、
全部Pさんが作ったのかな…?って、気になっちゃって。」


千奈美
「加蓮のそれプロデューサーが作ったの?
職人さんかと思っちゃう出来じゃない。」


カレン
「そーなの、おかげでむかつく事があったんだけどねー」



アズキ参謀
「あのひとたちの飴細工は事務所で作ったよ!
【みんなで飴細工大作戦】してたんだー。」

ライラ
「ライラさんも参加しましたー」


リン
「いつの間に、そんなことしてたんだ…?」

千奈美
「どーりで出来がバラバラなわけね…」

カレン
「なーんだ、全部Pさんが作ってるんじゃないんだ。」

千奈美
「どうしたのよ加蓮、
自分のだけPさんの特別製で優越感?」


カレン
「あー違う違う、たくさんの飴細工を一人で作るっていうのが
イジワルなPさんへのおしおきだったら
よかったなー?って思っただけ。つまんないのー。」



リン
「にしても、アイドルの人手を使って
たくさんの飴細工作ってるって…すごい事務所だよね。」


アズキ参謀
「飴細工やってみて楽しかったよ!
最初ちょっと、あっちっちーだったけどね。」

ライラ
「プロデューサーと、沙紀さんが
よーく教えてくれましたですねー」


カレン
「事務所がすごいのもそうだけど、
Pさんがおかしいんじゃないかな…あとちひろさん。」


千奈美
「どう?加蓮、モヤモヤは晴れた?」


カレン
「んー、もういいや。続きやろっか。」

リン
「じゃ、配置もどろ。」



アズキ参謀
「【お芝居再開大作戦】だね、ライラちゃん行こ!」

ライラ
「大作戦ですねー、行きましょー」



千奈美
「じゃーみんな残りしっかりね。私下がって見てる。」


カレン
「チナミンさん、加勢してもよろしくってよ?」

千奈美
「私もう着替えちゃったから、カレンさんがんばれー。」








アズキ参謀
「さあ!コスメティア軍最強の私に加えて
【ショコラ・ティアラ】で強化した兵士たち!」



コスメティア軍兵
\Wooooooooo!!!!/




アズキ参謀
「最高戦力の結集にかなうかな?行くぞー!」




ライラ
「来ますねー、ライラさんがんばりますよー」




アズキ参謀
「【あずきボー】で、どーん!」


ライラ
「【ガリガリちゃん】で、どーん」






\THUUUUUD!!/





アズキ参謀
「んー、確かに!前のアイスより強くなってるね。」


ライラ
「イチゴパスタのパワーですねー」


アズキ参謀
「でも、敵は私だけじゃないんだよ?行け兵士たち!」





リン
「【アイオライト・ブルーシールアイス】!!」


兵士(モブ)
「うわああああああああ!!!」




カレン
「ライラさーん、こいつらは私たちに任せて!」

リン
「そっちに集中して、こっちは大丈夫だから。」



ライラ
「おー、ありがとうございますですねー」


アズキ参謀
「おーや?まさかあの程度で強化兵がやられるとでも?」



兵士
\REVIVAL!/




リン
「…もう復帰してる、今までのザコより打たれ強いね。」

カレン
「なーに、ちょっと時間かかっちゃうだけよ。」
「【チョコミント・アイス】!!」








アズキ参謀
「さ、前はしとめられなかったけど…今度こそ!」
「【ライラさんを倒しちゃうぞ大作戦】だ!!」


ライラ
「むー、ライラさんもいきますよー」


アズキ参謀
「世界最硬!打ち砕け!【あずきボー】!!えいやっ!」


ライラ
「【ガリガリちゃんリッチ・イチゴパスタ味】ー、よいしょー」




\THUD!/

\THUD!!/
\THUD!!!/


\THUD!!THUD!!THUD!!/








アズキ参謀
「うぐ…丈夫になってる…!」


ライラ
「うーん、アズキさんにはまだ勝てないですかー」


アズキ参謀
「くそー、【あずきボー】に匹敵する強さのアイスが
ほかにあったなんて…どうしよっかなー?」

ライラ
「ライラさんもー、どうしましょー」


アズキ
「兵士に手伝ってもらう…のもムリか、
あの2人の足止めで精一杯みたいだね。」


ライラ
「おおー、2人ともかっこいいですねー」



アズキ参謀
「こーなったら、持久戦だね。
アイスも私たちも、どっちが先にバテるか勝負だ!」

ライラ
「おー」




\THUD!!!!/



ライラ
「うんしょー」

アズキ
「ちょいやー!」



\THUD!THUD!!THUD!!!/



…数分後…







カレン
「【チョコミント】!」

リン
「【ブルーシール】!」




カレン
「あーん、もう疲れたー!」

リン
「ほらカレン、もうちょっとだから、がんばろ。」


カレン
「たしかに減ってはいるんだけどねー、めんどー」

リン
「私ちょっと楽しい。力をコントロールできるって、いいね。」

カレン
「ふーん、ねえそれどうやってんの?」


リン
「えっ、これ?」


\BLAM!!/\whoops/


カレン
「そうそう、弾出てるじゃん。」

リン
「なんか…こう、絞るイメージでやるといいよ。」

カレン
「絞る、うーん?こうかな。それっ」


\BLAM!!!/\whoops/



カレン
「あっ!いけた。」

リン
「それだと、ちょっと楽しくない?」

カレン
「あー、そうかも。これで残りやってみるかな。」




カレン・リン
「せぇの!」




\BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!!!/









\THUD!!/

\THUD!!THUD!!/

\THUUUUUUD!!!!!/





アズキ参謀
「もう、けっこう疲れたかも…」

ライラ
「ライラさんもー」


アズキ参謀
「しかし、さすがセツナ様の
【あずきボー】!傷一つない究極の、硬さ!」


ライラ
「ライラさんの、新しい
【ガリガリちゃん】は、くたびれてきてますねー」



アズキ参謀
「このままなら私の勝ちだ!続けるぞー!」

ライラ
「こまりましたねー」



\THUD!!/



ライラ
「うーん…どうしますかねー?
このままだと…あっ、そういえばー。」

【ナーゲン・ダッツ】

ライラ
「これをまだ使っていませんでしたねー」


アズキ参謀
「ん?なにそれ、ダーツ?」


ライラ
「あたれば、かならず○○すーでしたかねー?」


アズキ参謀
「えっなにそれこわい」


ライラ
「えい」

アズキ参謀
「ひゃあ!?」



\clank/




アズキ参謀
「…ん?何ともない、このダーツは
【あずきボー】に当たったけど。不発?」


ライラ
「おやー、そういえば
『安全キャップを外してから使ってね』でしたねー。」


アズキ参謀
「そのダーツ、思ったより怖くないね!」



ライラ
「ひろって、はずして、もう一度ですねー。」


アズキ参謀
「でも私に刺さるのは怖いから、
【あずきボー】で防いじゃうよー!」



ライラ
「よーしこれでそのアイスを壊せますねー、」

アズキ参謀
「…えっ?うそ?なにその自信」

ライラ
「えい」




\clank/






アズキ参謀
「………………」

ライラ
「……………………?」

アズキ参謀
「…また、何ともない?」


ライラ
「おやー?ちゃんと針を出して当てたのですがー」


アズキ参謀
「はっはっはー!もうこれで打つ手ないかな?
【あずきボー】に依然、傷一つなし!くらえー!」


\THUD!!!/


ライラ
「こまりましたー、ピンチでございますねー。」





アズキ参謀
「やったー!今度こそ
【ライラさんを倒しちゃうぞ大作戦】成功だ!」


ライラ
「おおー。なら、ライラさんこんどは
【逃げないが勝ち中作戦】で、がんばりますねー」



\THUD!!!/



アズキ参謀
「ライラさん、もう勝ち目ないでしょ?降参しよ!ねっ!」



\THUD!THUD!!/


ライラ
「【ガリガリちゃん】が、そろそろ限界…かもですねー」



\THUD!!THUD!!THUD!!!/


ライラ
「うー、もうだめですかねー」


アズキ参謀
「よーっし!とどめだ!
【あずきボー】!!どぉーん!!」





カレン・リン
「【ブルーシール・チョコミント】!!!!」



\BLAAAAAAAM!!!!!!/




アズキ参謀
「うピャー!!!?」\whoops!/


カレン・リン
「ダメ押しぃー!」



\BLAM!BLAM!BLAM!/
\BLAM!!BLAM!!BLAM!!/
\BLAM!!!BLAM!!!BLAM!!!/



アズキ参謀
「あばばばばばばばばばばば!!!!」
「【あずきボー】は丈夫だけど、私はそうじゃないから!」

「防がなき…んぶっ!?」
「ああ!?手放しちゃった!!うあっ!ちょ!やめて!!」




ライラ
「どーん」



\KABOOOOOOOM!!!!!/




アズキ参謀
「うああーん!また作戦失敗ー!」



ライラ
「【逃げないが勝ち中作戦】成功しましたー」


リン
「ふう。間に合ってよかった。」

カレン
「ザコ掃除終わったよー」







アズキ参謀
「うううううう、
【ライラさんを倒しちゃうぞ大作戦】じゃなくて
【3人まとめて倒しちゃうぞ大作戦】に
するべきだったぁ~!ばたんきゅー」











ライラ
「リンさん、カレンさん、ありがとうございますですよー」


カレン
「んーん、後半けっこう楽しかったし」

リン
「にしてもすごいね、このアイス。
【あずきボー】だっけ?ほんと硬い…」



ライラ
「ダーツもききませんでしたー、当たったのにー」


リン
「うーん、『当たった』けど
『刺さらなかった』んじゃないかな…」

カレン
「【ナーゲン・ダッツ】は
『刺されば一撃必殺』って言ってたしねー」

リン
「この硬さのアイスには、刺さらないね。」

カレン
「結局ダーツいらなかったんじゃ…」





ライラ
「シズクさんは、最上階ですかねー?」

リン
「よし、上行こっか。」

カレン
「えーちょっと休憩しよーよー」



ライラ
「おいしいアイスまで、あと少しですねー」










アズキ参謀
・to be continued...



○簡易


ライラ
「31アイスを、どーん」

女帝セツナ
「アズキさぁーん」

アズキ
「よいしょー!」

カレン・リン
「よいしょー!」

ライラ
「やったー、勝ちましたー」

チナミン
「mountain cafe」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


…前日…




~事務所~





「くっそ…あの鬼悪魔…こっちが気を遣って
経費削減のために小道具自作したのに、
『小道具タダなら沢山作っちゃいましょうよ』
じゃないでしょーよ。あたくしの手間賃は?」

「しかもよ?
前回のマネキン役でサプライズ出演しちゃったから
ギャラ発生しないかと思ってかけあってみたら
『じゃあ、Pさんのそのギャラでアメたくさん買いますね。』
おかげで大量のアメちゃん冠を作るハメになっとる!
ちっひ周到!あの黄緑色こわいよー!うええー!」

「と、いうことで【飴細工大作戦】だ。
皆の者!覚悟はよいか!俺はできてる!」



あずき
「おー!」

柚・穂乃香・忍
「おー!」

渚・櫂
「おーッ!」

ライラ
「おー」

晶葉
「おおー」

千鶴・裕美
「お、おおー?」



「えーみなさん、このたびはお集まりいただき
まことに恐縮です。本日はお日柄も良く絶好の…」

晶葉
「助手よ、ごたくはいいから始めるぞ。」



「イエス、プロフェッサー。」
「アメちゃんで輪っか作って冠っぽくすればOK!」

晶葉
「おい助手よ、プロフェッサーは教授だぞ。」
「それで、私が作った【アメちゃんのびのびロボ】で
おおまかな形と加工できる飴は出来上がるから…」


「あとは好きに作っていいんだね?面白そう!」



「はい、じゃあこれ、プロデューサー特製の
【ショコラ・ティアラ】の見本ね。」





「うっわ!なにこれ!?」

裕美
「これほんとにPさんが作ったの?すご…」


「えー、こんなん柚たちにはムリっしょー」


沙紀
「Pさん、これ見本はよしたほうがいいっす。
みんなやる気なくなっちまうっすよ…」


「おお、これはこれは、特別講師の
サキティーン・ヨッシー君ではないか。」


沙紀
「なんすかその名前…ま、皆これ見てくれっす。
さっきアタシが作ったやつ、シンプルにしてあるんで
まずこんな感じにしてもらって、あとから
何かしら好きな形をくっつけるといいっす。」


千鶴
「裕美ちゃん…アクセ作り得意だから上手そうだね」

裕美
「ええ?うーん、飴細工で同じことできるかわかんないよ…」



「サキティンせんせー!ゴーグル作りたい!」

「サキティンせんせー!リボン作りたい!」

沙紀
「その呼び方やめい」


晶葉
「さあみんな、ロボから飴を取ってやってみてくれ。」


「加工できる状態のアメは、結構あついから気をつけてなー」


あずき
「よいしょ…あっ、あっつ!?」

穂乃香
「あずきちゃん!大丈夫?」



「あずきいいぃぃぃ!ヤケドしたら大変だぁぁ!
Pくんがペロペロして治しちゃうぞぉぉぉぉ!」


あずき
「うひゃあ怖い!!?き、気をつけますー!」

裕美
「Pさんほんとそういうのやめません?」


「でも、強い戒めにはなるね…はは、気をつけよー。」



「あずきチャン、明日撮影で早いんじゃないのー?」

穂乃香
「そうですよ、一緒にやっていいんですか?」

あずき
「えっ、だって【飴細工大作戦】考えたのあずきだもん!
お芝居だと、すっごく強い【アズキ参謀】なんだよ!
だから、だいじょうぶ!」



晶葉
「参謀が、強いのか…?」

ライラ
「ライラさんは、アズキさんに負けましたよー」

千鶴
「ライラさんも、主役なのに大丈夫?」

ライラ
「プロデューサーが連れて行ってくれますのでー」

晶葉
「疲れの出ないように早めに終わらせような。」







「よーし。みんな、こなれてきたなー」


沙紀
「さすがアイドルっすね…飲み込みが早いっす。」


「なに言ってんだよ、サキサキせんせーもアイドルだろー?」

沙紀
「サキサキやめいよ。」




「どーよッ!これバスケットボールに見える?」


「ほら見てこれ!水泳のゴーグルみたいに冠にかかってんの!」


「この輪っかこうして…バスケゴールみたいになるかな?」


「あー!アミアミ逆さにすればいけそー!」


沙紀
「みんな、思い思いの装飾してるっすね…。」


忍・穂乃香
「……………………………………」


「やっぱりこの2人は超集中モードかー」

あずき
「ほんとすごいね…」


「穂乃香チャンはやっぱり、ぴにゃ作ってるし…」

あずき
「忍ちゃんのは…なんだろこれ?いろいろあるけど」


「あの、お菓子のオマケのやつじゃないかな?」






千鶴
「ここはやっぱり…筆?かな…いやでももっとかわいいのが…」

裕美
「慣れてくると、楽しいなこれ。アクセ作りになってきた。」

ライラ
「晶葉さんは作らないですかー?」

晶葉
「こうして熱を発生するロボは危ないから
常に監視しておかないと、それに
作った私じゃなきゃわからない異常もあるからな。」

ライラ
「そーですかー、」


裕美
「よしできた。どう?晶葉ちゃんのメガネ。」

ライラ
「おー、そっくりですねー」

千鶴
「さすが…!」

裕美
「それに、こうしてリボンとツインテールみたいなのも
一緒に輪っかにくっつけてみると…ほら晶葉ちゃんみたい!」


晶葉
「おお…なんだか照れくさいな、」

裕美
「晶葉ちゃん、何かまだくっつけてみる?私作るよ。」

晶葉
「じゃあ、歯車の形がいいな!」


千鶴
「うーん…私も何かできないかな…」


沙紀
「飴細工で文字書いてみたらどうっすか?」

千鶴
「えっ、文字?」

沙紀
「こうして伸ばすと…ほら、線の太さで緩急つくっす。」

千鶴
「こう…かな?」

沙紀
「そそ、それで書道っぽくやったら、アートっすね!」

千鶴
「むむ…けっこう難しいけど、これなら!」



「あれ、ふつうに先生してるねー」


「いつ飴細工の練習してたの?」

沙紀
「いやあ、前から飴細工に興味あったんすけど、
前プロデューサーのあれ見せてもらってから
ちょくちょく教わってたんすよね。
まさか身近に職人が居るとは思わなかったっす。」


「へー、へー」


「へぇー?」

沙紀
「なんすかその目は…」


「二人きりの…居残り練習…」


「手と手を取り、肌で触れて教えてくれるプロデューサー…」


「そのうちそれが恋慕というアートへ…」

沙紀
「ならねーっすよ、そもそも事務所のキッチンで
常にかな子ちゃんと里美ちゃんの監視下にあったっす。」



「わお、甘党に睨まれてる。」

沙紀
「たまに志保ちゃんと、きらりちゃんも来たっす。」


「パフェ党と、飴党の保母さんね…」

沙紀
「おかげで、たくさん練習しても
後処理に困らなくてよかったっす。」


千鶴
「沙紀さん!できました、どうですかこれ!」



「おッ!すげー!達筆!!」


「うわー!ねえ次『泳』って書いてみてよ!」

沙紀
「千鶴ちゃん、さすがっすね…これアタシにはムリっすよ。」


千鶴
「…すごい褒められてる…うれしい…!」


裕美
「ねえ、『愛』って大きく書いて
この冠の正面にくっつけてみたらさ…」


「うわ、仁美チャンが喜びそーなやつだ。」










「よーし、たくさんできたー!」

沙紀
「こうして並んでるの見ると、壮観っすねー。」



「なんか、バリエーション豊富すぎてカオスだね…」

穂乃香
「たくさんのぴにゃこら太を作りました…!」


裕美
「ところどころ、達筆な漢字が…」

千鶴
「あはは、こうして見るとなんだか変だね…」

晶葉
「【アメちゃんのびのびロボ】も、よくやったぞ。」


「晶葉チャン、天才ー!」


「やっぱりペトペトするなー、水浴びしたい。」


「シャワー室行こー」







━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



Icecream Cinderella Episode





Chapter8






ミサト将軍


~31アイス・オフィスビル最上階~








シノ
「まいったわ…」


レイコ
「10兆まで、あともう少しだったのに…」



女帝セツナ
「コスメティア軍最強のアズキ参謀まで
やられたとなると…これは潮時かしらぁ~」


ミサト将軍
「セツナ様…」


女帝セツナ
「悪魔との契約料半額チケットに対して
これ以上はやる価値ないわねぇ、去りましょうかぁ」


レイコ
「あら?ちょっと待ってよ。将軍なんだから、
一番強いのはあなたじゃなかったの?」

シノ
「それに、女帝…あなたは?」



ミサト将軍
「いえ…残念ながら私は…」

女帝セツナ
「私も、武器を作れるけど戦えないのよぉ。」




レイコ
「私、てっきり最終兵器はあなたたちかと。」

シノ
「じゃあもう為す術がないのね…」



女帝セツナ
「そういうことよぉ、私達は国に帰るわね。」


ミサト将軍
「いえ、セツナ様…私は残ります。」


女帝セツナ
「あらぁ、どうしたのミサトさん?」




ミサト将軍
「私は…前回、ライラさんにあっけなくやられました。
それだけ実力差があったのは事実ですが…
だからといってここで引き下がるのは
私の、将軍としての矜持が許しません。」


女帝セツナ
「…………」

ミサト将軍
「セツナ様は先にお帰りください、私は…
せめて戦ってから帰ります。たとえ負けようが…」


女帝セツナ
「ふふっ、いい顔してるわぁ。お化粧が映えてるわよ?
では、ミサト将軍。そうねぇ…じゃ、ここに残って
アズキ参謀を連れ帰ってきて。よろしく頼むわねぇ。」


ミサト将軍
「はい、女帝の仰せのままに。ありがとうございます…」


女帝セツナ
「ふふ、感謝されたって【コレ】しか出ないわよ?」




ミサト将軍
「…!!セツナ様!こ、これは!あの…!」


女帝セツナ
「それなら、ライラさんに一矢報いることが…
どうかしらねぇ?強力だけど、自我が保つかどうか…」


レイコ
「やっぱりあるんじゃない、最終兵器。
もしかしたら、何とか追い返せるのかしら?」

シノ
「ちょっと期待しちゃう…」



女帝セツナ
「あらぁ、そういえば忘れるとこだったわぁ。
傭兵としての報酬を貰っておかないとね。」


レイコ
「半額チケット?それならあげるわ。」

シノ
「ふふ…でも、あなたたちは悪魔の召還方法わかる…?」



女帝セツナ
「そのチケットはいらないわよぉ、
あなたたちの計画が成功したときの報酬じゃない?
これは計画失敗でしょうからぁ、別の物をもらうわぁ。」



シノ
「まだ、万が一の成功もあるから。お金はいやよ…」

レイコ
「悪魔の召還方法も、教えられないわね。」


女帝セツナ
「ミサトさん?アレはあった?」


ミサト将軍
「はい、こちらに。」


レイコ
「あ。」

シノ
「31アイスの門外不出レシピ…」

レイコ
「やられたわね…」

シノ
「まあ、世界の改編が出来たらいらないものだし…」

レイコ
「そうね、失敗したとしても私達はお縄…いえ、たしか
【メダルみたいな何か】になってしまうもの。あげるわ。」




女帝セツナ
「それじゃ、ミサトさん。あなたもアズキさんも
できれば無事に帰ってらっしゃいねぇ。
【コスメティ・アイスパーラー】手伝ってもらうわよぉ?」

ミサト将軍
「はい、女帝の仰せのままに。」


女帝セツナ
「さよぉなら~!」

「ん~、どのアイスから作りましょうかぁ、
やっぱりまずはこの大納言…」







シノ
「去ったわね…」






レイコ
「将軍さん?さっきもらっていたソレ、なあに?」

シノ
「【乳の女神】にくっつけた、あの冠に似てるけど…」



ミサト将軍
「これは、我が軍の研究者、パティシエール・カナコの
【ショコラ・ティアラ】に…
セツナ様が特別な強化を施したものです。」


シノ
「ふぅん…」



ミサト将軍
「そこで…お二人に頼むことがあります。」


レイコ
「あら、どうしたの」



ミサト将軍
「【ショコラ・ティアラ】の持つ、強化と洗脳の能力は
それぞれの強さにそれぞれが比例します。つまり
強化の具合が高いほど、自我が抑圧されるのです…」


レイコ
「あらそう?じゃあ、それはもしかしたら
すんごい強くなるけど、自分で自分を動かせなくなるの?」


ミサト将軍
「はい。なので、コントロールする人間が必要です。」


シノ
「そういうこと…ならいいわよ、
私達も、もう捨て身のヤケクソなの…」

レイコ
「貴女を、操ればいいのね?」



ミサト将軍
「お願いします。このブローチを…」


レイコ
「これを私にくっつけていれば、貴女を動かせるのね。」


ミサト将軍
「はい、ですが…多分ライラさんには敵いません。」


シノ
「…?ずいぶん弱気に出たわね…」



ミサト将軍
「自我抑圧の洗脳状態で強化された、あの
【ミント使い・カレン】ですら…ライラさんより弱い。
何の特殊能力も持たない私が、
たとえそれより強化されたとしても…」



レイコ
「それは確かに、心もとないわね。」


ミサト将軍
「なので、お二人の望む結果は難しいと思います。」


レイコ
「いいのよ、さっき言った通り私達だってヤケクソなの。」


シノ
「ねえ将軍さん…?その冠もっと強くならないかしら…」


ミサト将軍
「それは、いったいどういう…?」



シノ
「これ、使ってみたらどう…?」


レイコ
「あらそれ、悪魔がオマケでくれたドリンクじゃない。」


シノ
「もう1つあったほう、
この前飲んでみたらすごかったじゃない…」

レイコ
「そうね。激し~い元・気が沸いてくるシロモノだったわね。」

シノ
「ああ…あの夜は熱くなってしまったわ…」

レイコ
「気持ちも、お~っきく…なったわね~?」













ミサト将軍
「…あれ?ライトが変……ああちょっと、照明さん!?」

シノ
「あら…カメラのかたまで…音声さんも。」

レイコ
「ADの女の子以外、みんな前屈みになってしまったわね。」


ミサト将軍
「みんなどうしちゃったのぉ~?
…って、言いたいところだけど。
私もうハタチだからさすがに…わかるわぁ。」


シノ
「礼子、本気出しすぎちゃったかしら…」

レイコ
「いいじゃない、【真面目にふざけるお芝居】でしょ?」



ミサト将軍
「ちょっとぉ~、私このキリッとした役
作るの大変なのよぉ~!一度、緊張解いちゃうと
戻すのに時間かかるんだからぁ~」


レイコ
「美里ちゃん、そのままやっちゃえば?」

シノ
「それもそうよ…普段と違う魅力もいいけど…」

レイコ
「いつもの美里ちゃんを期待するファンもいるでしょ?」

シノ
「両方やっちゃえばいいのよ…」


ミサト将軍
「ううーん…どうしようかしら?
Pさんに相談…あれ、向こうにいないわぁ。」


レイコ
「栗の花を摘みに行ったんじゃないかしら?」

シノ
「元気を爆発させてきてるのよ…」









ミサト将軍
「…………………何か、
やり遂げたような顔して戻って来たわね。Pさん。」


シノ
「ほかのスタッフさんも、ぞろぞろいなくなってる…」

レイコ
「再開するのに時間がかかりそうね?
美里ちゃん、役を戻す時間ありそうよ。」



ミサト将軍
「あのPさん見てたら、なんか
どーでもよくなってきたわぁ…。」


シノ
「あら、いいじゃない。リラックスしましょ…」

レイコ
「結果的に仕事してるじゃない、Pくん。やるわね。」







レイコ
「現場も回復したし、再開しましょうか。」

シノ
「みなさん、スッキリした顔ね…」


ミサト将軍
「私達のメイクもちょっと直しましたし、やりましょ。」










シノ
「このドリンク…ティアラに混ぜてみたらどう…?」

レイコ
「悪魔のエナジードリンクなら、もっと強くなりそうね。」



ミサト将軍
「ええー。でも私ぃ、そんな技術ないわぁ~」




シノ
「ま、そのへんならまかせて…
これでも31アイスを作り上げたんだから、
こういったものの加工技術はあるわ…」


レイコ
「将軍さんも、ヤケクソでしょ?
やれるだけやってみようじゃない。」



ミサト将軍
「それでライラちゃんを倒せるかもしれないなら…
鬼にも、悪魔にも、なってみせるわぁ。」













~31アイス・オフィスビル29階~






リン
「カレン、そろそろ疲れたって、言わないの?」


カレン
「……言っていいの?」

ライラ
「どうぞですよー」



カレン
「あーん、もう疲れたー!最上階まであといくつー?」

ライラ
「今はー、29階ですねー」


リン
「最上階の31まで、もう少しだね。」


ライラ
「ライラさんのおいしいアイスが、待っていますですよー」


カレン
「はー、帰ったらどーしよっかな。
【クーリッシュランド】より【パッション国】のほうが
面白そうだから、移住しちゃおうかなー?」


リン
「スイートポテトアイスって
【クーリッシュランド】限定じゃなかったっけ?いいの?」

カレン
「そこなんだよねー、捨てがたいんだけど
おかげでイヤな思いもしちゃったし。
【パッション国】にも気になるのがあるし…」


ライラ
「気になる…どんなアイスですかー?」


カレン
「食べるとネイルがキレーになる
【-爪-(そう)】っていうアイスなんだー、
あたしらと同じとこ出身のひとがやってる
【KISHI-Bay】っていうお店なんだって。」


リン
「へえ…そんなのあるんだ。」


カレン
「あとは…元コスメティアの人が作ったらしいんだけど、
【CHARM(チャルム)】っていう棒つきの楕円アイス。
お守りの意味合いがあるらしいけど、
実際は食べると不幸に見舞われるんだってさー?
お店の名前は…【ふぁいやふらい】だったかな?」

リン
「なんで、そんな不幸を被るものを気にしてるの?」


カレン
「なんでも、不幸を被ってでも
食べたくなってしまうぐらい美味しいとか…
リピーター続出なんだって。
人に食べさせると不幸にできるから、とかいう
はた迷惑なウワサもあったけどねー。」



ライラ
「ライラさん、それなら食べたことありますですよー」

カレン
「えっほんと?どうだった?」


ライラ
「とてもおいしかったですねー」


リン
「なにか悪いことは起こったりした?」


ライラ
「そのときの不幸はわかりませんでしたねー、
でも、今、悪いことが起こってますのでー。それならー?」



カレン
「あーたしかに、悪いことになってるよねー。」


リン
「でも、もう少しでそれもおしまい。でしょ?」


ライラ
「30階に着きましたですねー。」


~31アイス・オフィスビル30階~






カレン
「そういえば、コスメティア軍を見なくなったねー」


リン
「さっき、一番強いっていう子を私達が
倒したから、撤退したんじゃないかな?」




ライラ
「あそこ、どなたかいらっしゃいますねー?」





シノ
「みなさんようこそ、
【SHINO&REIKO's 31アイスパーラー】へ…」


レイコ
「歓迎してあげたいところだけど、
今日はあいにくパーティの気分じゃないの。」


リン
「あ!あの2人…私でも知ってるよ、」

カレン
「ここの創始者、シノとレイコ…」

ライラ
「シズクさんはここでしょーかー?」




シノ
「…上の31階に居るわ、眠ってる状態よ…」


レイコ
「ここに来たからには、さすがに事情はご存じね。」




ライラ
「シズクさんをお返しくださいですよー、
ライラさんは、おいしいアイスを所望しますよー。」





レイコ
「…ふうん、アイス。ねえ…?」



リン
「そもそも、世界一の大企業の創始者…
何にも困らない力を築いたはずの貴女たちが、
どうしてこんなことを…?」


カレン
「そーそー、もうお金いらないんじゃないの?十分でしょ?」




シノ
「どうして、ね。…じゃあ、答えてあげる。
そのかわり、ひとつ…聞いていいかしら…?」

レイコ
「あなたたち、この世界に不満はない?」



ライラ
「ないですねーアイスがあって幸せですよー」

カレン
「あんまり不満ないよねー」

リン
「私も…」




レイコ
「…即答ね」

シノ
「まあ、だからここまで来たのでしょうけど…」





レイコ
「この、【アイス界】よりもっと
いい世界にする、って言ったらどうかしら?」

シノ
「毎日おいしいワインが飲めて…」

レイコ
「盛んな社交場が、毎夜賑わいを見せるのよ。」

シノ
「とても素敵な世界になる…いえ、できるのよ…」





カレン
「いやあたしらお酒飲めないし」

リン
「あんまり夜更かしは…」

ライラ
「アイスのほうがステキですねー」






シノ
「交渉決裂…ね、」

レイコ
「ダメもとで懐柔してみたけど、ダメなものはダメね。」



カレン
「さ、もうコスメティア軍は居ないんでしょ?」


ライラ
「いちばん強いアズキさんも倒しましたですよー」


リン
「シノさん、レイコさん、投降しましょう。」






レイコ
「パンドラの箱にはね…
絶望だけじゃなくて、一抹の希望が入ってるの。」

シノ
「その希望こそが、悪魔のいやらしいところ…」



リン
「急に何の話…?」





レイコ
「…シノ、あのドリンク入れてどうなった?」

シノ
「いやらしい悪魔の残した希望よ?未知数ね…」


レイコ
「それじゃ、将軍さん。」

シノ
「あなたが、パンドラの希望なの。」






ミサト将軍
「…………………」



カレン
「あっ、ミサト将軍!」


リン
「将軍ってことは、もしかして…強い?」

ライラ
「前にライラさんが、ふつうの
【ガリガリちゃん】で倒しましたですよー」

カレン
「うん、今の私より弱いよ。」


リン
「…でも、あれ。ティアラじゃないの?」



カレン
「うわーほんとだ、
【ショコラ・ティアラ】持ってんじゃん。
しかも一般兵のと明らかに違うやつだよアレ…」


リン
「さっきの参謀より強いのかな…」


カレン
「んー、多分…私より強化されたとしても
ライラさんのほうが強いだろーねー。」



ミサト将軍
「……ライラさん、私は貴女に敗れた。
だから私は、今から悪魔に魂を差し出すの。
どうなるかはわからないけどぉ、せめて一矢報いるわ!
【悪魔のティアラ】!!私に力を!!」


「うっ…!」

「うぐうっ!うぐぐぐ…!!」
「うぐあああああ゛あ゛あ゛!!!…っえほっ!えほっ!」
「…げほげほ!ん゛ふん!」






シノ
「美里ちゃん大丈夫?」



ミサト将軍
「…っえほっ、ごめんなさい…
なんかノリでやってみたけどぉ…っけふっ!」


リン
「美里さん…あんな喉の使い方したら…」

ライラ
「お水もってきますー?」

カレン
「美里さんのボトルどれだっけ?」


ミサト将軍
「あーごめんね、私が自分で行くわぁ…」













レイコ
「あら?思ったより戻ってくるの早いのね。
うがいとか、ちゃんとした?」


ミサト将軍
「してきましたよぉ。でも、私このあと変身してからは
アテレコだそうなんでぇ、
今映像撮るだけなら、声なくていいそうですよぉ。」


シノ
「そう…なら安心ね、よかったわ…」




リン
「でも、このあと戦うのに台詞の応酬あるよね?」


ミサト将軍
「これから私の声はマイク入れないみたいだから、
みんなにだけ聞こえるよう台詞は言うわねぇ。」


ライラ
「美里さん大丈夫ですかー?」

ミサト将軍
「ありがとーライラちゃん、
ちょっとむせただけだから、大丈夫よぉ。」






「おーい、将軍さんやー」



ミサト将軍
「はーい?」



「ここから将軍さんにCG使うから
モーションキャプチャのスーツにお着替えですぞ。」

ミサト将軍
「ん、わかったわ。行ってきまぁす。」



「あ、あとさ、アテレコの声は美里じゃなくて
真奈美さんにやってもらうから、かっこいいやつ。
だから美里は台詞を詳しく覚えてなくていいよー。」


ミサト将軍
「えー!私の声が木場さんになるの?すごーい!豪華!」






ライラ
「もーしょん…何だか、かっこよさそうなスーツですねー。」


「そりゃもうカッコいいぞー、モジモジくんみたいだぞー!」


ライラ
「おー?【もじもじくん】とは何でしょうかー?」



「そーだ、ライラさんはドゥバーイ出身だから
わからなくて当たり前かー。地域が違うなー。」



リン
「モジモジくん…?加蓮知ってる?」

カレン
「さあ…しらなーい。
でも、モーションのスーツってあれだよね?
全身タイツみたいなやつ。なんかツブツブあるの。」

リン
「かっこいい…のかな?それ…」



「そーか、加蓮も凛も日本出身だから
知ってると思ったんだけどなー、時代が違うなー。」



レイコ
「私達がソレ着たら、女の怪盗団みたいになりそうね。」

シノ
「置いていくカードに、ネコとブドウをあしらいましょう…」

レイコ
「そういえば、うちで誰かそんな衣装やってなかったかしら?」



雪菜
「怪盗なら…頼子ちゃんじゃないですかぁ?」


シノ
「あら女帝さん、着替えたのね。」

雪菜
「もう出番終わったので、元・女帝でおねがいしますねぇ。」



カレン
「雪菜さんおつかれー。これで全部あがり?」

雪菜
「おつかれ加蓮ちゃん!私はまだ最後に、
ちょっとだけ出番があるらしいから…全部ではないわねぇ。」


シノ
「そういえば…頼子ちゃんの怪盗は
シルクハットとモノクルの紳士風で、
ぴっちりスーツじゃなかったわよね…」

リン
「あ、それなら音葉さんのやつだよ。
あれ、格好良くてさ、すごい印象に残ってる。」



「そのときなら怪盗は梨沙だな、音葉は執事で…」

リン
「そう、執事も格好よかった。音葉さんすごいよね。」



ライラ
「おおー、じゃあ【もじもじくん】のスーツを着てくる
美里さんもかっこいいのですねー?」



「おう!ちょーかっこいーぞ!ちょーすげーぞ!」


カレン
「Pさんの悪ノリ、キライだわー。」

雪菜
「被害者は語る…ってことねぇ。」

カレン
「そっか、あのときも雪菜さん居たもんね。」

雪菜
「私、たぶんライラちゃんに次いで
このお芝居の撮影してると思うわ。」

レイコ
「雪菜ちゃん、2回目からずっと来てたの?」


雪菜
「んー?確か、みりあちゃんのお城の回はお休みねぇ。
だから…今日で5回目の撮影だったかしらぁ?」







美里(黒シャツとスパッツ)
「みんなおまたせ~」


雪菜
「あらぁ美里さん、おつかれさまぁ~」

美里
「雪菜ちゃ~ん、着替えたのねぇ。おつかれさま!」




「あれ?全タイじゃない。アレでいいんだ?」


ライラ
「あれが【もじもじくん】ですかー?
普通の、黒いレッスン着に見えますですねー。」



「レッスンしてるアイドルってさ…
カッコよくない?ねえライラさん、どうすか?」

ライラ
「みなさん、いつも真剣な顔ですねー
レッスンしてるアイドルはかっこいいですねー」




「今のミサト将軍どうすか?かっこよくない?」

ライラ
「レッスン着みたいで、かっこいい…のですかねー?」


レイコ
「Pくん、ちょっと残念そうね?どうしたのよ」



「いやー、全身タイツで来ると思ってたんすけどねー」


シノ
「全身タイツがよかったの…?」



「いやでも、まあ、あれはあれで。
美里は普段スカートばっかだからな、
衣装で短パン着せたことはあるけど…
いいな、スパッツ…うん、いいな。ベネ。
美里はパジャマパーティやらしたから次は
スパッツパーティとかやるか…?うーん、
とても力強いワードだ。スパッツパーティ。
ロワイアルの椿のスパッツ最高だったしな。
スパッツ女子つったらラクロスで美波だろ…
杏は普段着すぎて論外だな…
女子の総合格闘技が確か、そうだな
アヤ絶対入れる、アヤちゃん完璧。最高。場外KO。
ときたら亜季も候補になるだろ…
そういやスパッツの水着あるよな、櫂…
カナリアサマーの衣装で渚…ときたら
サキティンせんせーも巻き込むかな…
あとはパッションランナーズあたり
真尋、洋子、いつき、夏美、茜…
いやでもこのへん意外性がないからな…
スパッツが至高の纏いであることは変わらんのだが…
Co大人枠で意外性を…いや、Cuインドア派の子で…
肉付きの具合でも偏らないように…
ぴっちりもいいし、細い腿で映える股下もベネ…
んー、スパッツ…スパッツになりたい…」




レイコ
「Pくん…」

カレン
「やっぱダメだわこのひと、マトモじゃないよ。」

シノ
「私にセーラー服とスクール水着を着せるひとを
まともだと思えるほうがおかしいから、大丈夫よ…」




「うーん、スパッツ…
そういや一輪車乗るときにキャシーは穿くよな…?
キャシーはスパッツだよな…?そうだ、そうしよう。
スパッツの丈の長さを使って脚のアピールもできるな、
脚とならばやっぱきらりか…?スパッツきらりん…
どうあがいても全人類がはぴはぴにならざるを得ないな…
危険すぎるシロモノだ、やめておくか…
脚枠でいうと…スレンダー系で瞳子さん…
ハットリスパッツ…これはマーヴェラスだな、
あのひとめっちゃ細長いから超綺麗だよな…
女子人気取れる、これは確定でいけるぞ…
むっちり系で…保奈美…?か?菜帆…は、
ああ海老原スパッツはダメだ、あれは
この世に存在してはいけない兵器だ…絶対死人が出る。
瑛梨華の赤西スパッツでバッキュン死があるからな…
里美や雫あたりもダメだ、満足死する…大量破壊兵器。
うーん、あっ、今スパッツの神の啓示が降りた。
里奈だな里奈、ふじりなスパッツ。うわこれマジヤバ系
あいつ細いのに肉あるから完璧すぎる、神様有能ぽよ。
神様もうないっすか?他は…あっ、
今度は悪魔が囁いてきたな?ガルパッツ…
雅、彩華、美紗希、スパッツ…これご飯4合いけるやつだ…
この悪魔とはいい甘酒が飲めそうだぜ…乾杯…」



リン
「プロデューサーなにブツブツ言ってんの…
セッティングそろそろ終わるから撮影はじまるよ…」



「お゛ん゛?しぶりんのロードスパッツがなんだって!?
悪魔と乾杯なんだ!プルルルォォースト!」


リン
「ひい!このひとこわい!」



レイコ
「この知恵熱の具合だと、
そのうち乾杯をイタリア語で絶叫しかねないわね。」

シノ
「あれは日本では危険だから…」



雪菜
「私がどうにかしておくわぁ。
女帝として、ミサト将軍の舞台を用意しなきゃだもの。」









Chapter9






絶望の中の希望









美里(モーションキャプチャの格好)
「じゃ、始めましょー」




ライラ
「はーいですよー」


カレン
「おっけー」

リン
「私も。」




レイコ
「一人だけ衣装じゃないのも、変な感じね。」

シノ
「演技…想像に入り込む力が問われるわね…」

レイコ
「『日菜子さんの気持ちになるですよー』かしら。」

シノ
「それは顔が、ゆるむだけになりそう…」


…………





美里
\GOOOO-AAAAAA!!!!!!/



シノ
「未知数の【悪魔のティアラ】の力…」

レイコ
「あら…将軍さんが、お~っきくなってるわ。」






美里(「発言」『アテレコ台詞:CV.木場真奈美』)
「わたしはチョコマナカジャンボよぉ」
(『わたしは…チョコマナカジャンボ…!!』)

「悪魔からもらったこの力でぇ、倒しちゃうわぁ。」
(『悪魔のティアラのパワーで…お前たちを…倒す!』)




レイコ
「さ、将軍さんを操作しなきゃね。」

シノ
「もうミサト将軍ではなくなってるのね…」


レイコ
「そうね…チョコマナカジャンボ…
ライラさんじゃなく、お連れさんを先に倒しましょう。」







ライラ
「おー、とっても強そうですねー」


美里
「えーい、よいしょぉー」
(『WooooAA!!!』)




\KABOOOOOOOOOM!!!!/





リン
「…!?狙いは、わたしたちから!?」

カレン
「まずい!なによこのパワー!?こんなの受けたら…!」




ライラ
「でしたら、ライラさんは攻撃しますですよー」



美里
「んー、よいしょおー!」
(『GoooAA!!!』)



\KABOOOOOOM!!!!/



リン
「こんなの、いつまで避けられるか…!」

カレン
「こっちも反撃しなきゃ!」



ライラ
「近づいたので、
【ガリガリちゃんリッチ・イチゴパスタ味】で、どーん」



\WHAM!!/


ライラ
「うー、あんまり効いてないですねー?」



美里
「ライラちゃんは無視でぇ、2人に攻撃よぉ」
(『その程度では効かない…まずはその2人だ!WooA!』)



\KABOOOOM!!!/



リン
「…!いくよカレン!」

リン
「よしきた!」


カレン・リン
「【ブルーシール・チョコミント】!!」



\BLAAAAAAAAAM!!!/



カレン・リン
「連打連打連打ー!」


\BUDDA BUDDA BUDDA BUDDA!!!/





美里
「それも効かないわぁ~えい!」
(『そちらのほうが、かゆいぞ!WoooAAA!!』)



\KABOOOOOOOM!!/


美里
「もう一回、えい!」
(『Goo-ooAAAA!!!!』)



\KABOOOOOOOOOM!!!!!/




カレン・リン
「ひぃぃー!!」


ライラ
「【ガリガリちゃん】どーんですよー、どーん」

\WHAM!WHAM!!/



美里
「だから、効かないわよぉ、あっちいって~?」
(『大した攻撃じゃない…のけ!』)


\THUD!/


ライラ
「うー」






リン
「なんなのもう…攻撃がいっさい通らない…!」

ライラ
「これはー、こまりましたー」


カレン
「リン、ライラさん聞いて!チョコマナカジャンボは
【ショコラ・ティアラ】で強化されたはずだから…
これだけ強ければ、抑圧された自我を
操ってる誰かが居るはずなの!そいつを!」


ライラ
「でしたらー、あそこの2人ですねー。」


リン
「確かに。ライラさんじゃなくて私達を先に狙ったあたり、
あの敵の様子にしては冷静すぎるよね…」



カレン
「ホントの敵は…31の2人、あっち狙うよ!」





美里
「はい、またいくわよー」
(『どこを向いている、背中が的だぞ!WooA!』)



\WHAM!!/



ライラ
「させませんねー」




美里
「はい、ライラちゃんどいてー」
(『しつこい…なら止めてみろ!』)



\THUD!!/

\WHAM!!!/








レイコ
「あら、お連れの2人がこっち来ちゃうわ。」

シノ
「そのブローチを狙いにきた…?」

レイコ
「どうやら仕組みを知ってる子がいたのね。」

シノ
「ブローチを私達でシャッフルして攪乱…」

レイコ
「する暇はなさそうね。」




カレン
「ティアラで操っているのはどっち!?」

リン
「いや、どっちでもいいから…停止命令出して!」




レイコ
「さーて、どっちが持ってるのかしら?」

シノ
「当ててみましょうよ…」



カレン
「あーもう!いいわ、2人とも倒して
私がブローチ使って停止させるから!」


リン
「まずい…!もうライラさんが…!!」


美里
「そのアイス、限界みたいねぇ」
(『その得物…そろそろ限界だろう!砕いてやるぞ!』)



\THUD!THUD!!/


ライラ
「アズキさんと戦ったときから
【ガリガリちゃん】はくたびれてましたねー、よいしょー」



\THUD!!THUUUD!!/


ライラ
「あー、これはもうダメでございますねー」



美里
「えいっ」
(『WooooAA!!』)



\WHAM!/

\CLAAAAASH!!!/




ライラ
「…!【ガリガリちゃん】がー」






カレン
「やばい!もうあんたたち倒す!」

リン
「【ブルーシール…!!」


レイコ
「ほらこれ、ブローチよ。」

シノ
「私も、ちょっとつけてみたかったわ…」




\pick!/


リン
「カレン!はやく!」


カレン
「チョコマナカジャンボ!『止まれ』!!!」










美里
「止まらないわよー」
(『…………次は、お前たちだな…』)



カレン
「なっ…なんで…?」



シノ
「さっきから自発的にしゃべってたじゃない…」

レイコ
「悪魔の力で自我を維持したまま強くなったのね。」

シノ
「これはもしかすると…」

レイコ
「【パーティリキュール界】が待ってるわ。」




リン
「そんな…わたしたちじゃ敵わない…!」

カレン
「あれを倒すしかないなんて…!?」







美里
「いくわよー」
(『覚悟しろ…逃げても無駄だぞ…』)



カレン
「…っっ!」

リン
「呆けてる場合じゃないよ!抵抗しなきゃ!
【アイオライト・ブルーシールアイス】っっ!!」


カレン
「【チョコミント・アイス】ー!!!」




\BUDDA BUDDA BUDDA BUDDA!!!!/


美里
「チョコマナカ、ジャーンボ♪」
(『一撃で沈めてやる!Gooo-ooAAAA!!』)




\KABOOOOOOOOM!!!!!/






カレン・リン
「いやぁー!」\whoops!/













シノ
「…倒せたわね、これで…」

レイコ
「引き続き、お金を集めましょう。あともう少しよ。」


シノ
「そうしたらアイスとはおさらば…」

レイコ
「ワインとテキーラが待っている…」


シノ
「チョコマナカジャンボ…ありがとうね…」

レイコ
「パンドラの希望は見事に輝いたわ。」


美里
「リベンジできてよかったわぁ~」
(『私の悲願も達成された、あとは…
アズキ参謀を連れて、セツナ様のもとへ戻ろう。』)








ライラ
「カレンさん、リンさん…」

「この手に【ガリガリちゃん】も、ありません…
また壊してしまいましたー、ミリア姫、
【糖の女神】さまも、タチバナさんも…ごめんなさいですねー。」

「ライラさんも、ここまでなんでしょうかー?」

「ライラさんは、おいしいアイスが大好きで…
アイスのあるこの世界が大好きで…」


「アイスが好きなだけでは、ダメなんでしょうかー」














ライラ
「………?」

「おやー?…声が、これはー?」











ライラ
「アイスの呼ぶ声が、聞こえますー
ライラさんの大好きな…アイスが呼んでいますねー」

「…あっちですねー」








レイコ
「ライラさんも、敗走したわね。」

シノ
「追い返すのに成功…」



美里
「加蓮ちゃん、凛ちゃんごめんねぇ」
(『この2人も、つまみ出しておこう。』)



\Pick!/

カレン・リン
「ぷりむすっ!」




美里
「お外に行きましょー」
(『外に放ってくる、アズキ参謀も回収して戻る。』)


~31アイス・オフィスビル20階~




ライラ
「ライラさんを呼んでいたのは…このアイスですねー」










美里
「ライラちゃーん、まだいたのねー?」
(『下に降りてみれば…ライラさん、まだ建物に居たのか…!
このまま帰るなら見逃してやるが…』)





ライラ
「ライラさんは、アイスが大好きです…
この大好きな気持ちが負けるまではー、がんばりますよー」



美里
「それは…」
(『その手にあるのは…【あずきボー】…!!』)




ライラ
「このアイスは、新しい
【ガリガリちゃん】より強かったですねー」



美里
「さーて、戦うわよぉ」
(『…抵抗するなら、容赦はせんぞ!
【あずきボー】の硬さは危険かもしれん…!』)



ライラ
「さー【今度こそ倒しちゃうぞ大作戦】ですよー」




美里
「その言い回し、うまくできてるわよねぇ」
(『全力でいくぞ…!!GooooAAAA!!!!』)


ライラ
「【あずきボー】で、どーん」






\CLUUUNK!!!/



ライラ
「おおー、すごい硬いですねー」


美里
「まだ大丈夫よぉー」
(『…わずかに装甲が割れはするが…問題ない!』)



ライラ
「ねばりますよー、まだまだ、どーん」




\CLUNK!CLUNK!!/


美里
「へーきへーきー♪」
(『ふん…いつまでそれが続くか、やってみろ!』)



\CLUNK!!/

\CLUNK!CLUNK!!CLUNK!!!/


ライラ
「うーん、もうすこしですかねー?」


美里
「むしろバキバキして気持ちいいかもぉ~」
(『少しも痛くはない!そのまま続けようが…無駄だ!』)






\CLUNK!CLUNK!!/



\CLUUUUNK!!!!/




ライラ
「よーし、どうでしょうかー」



美里
「ちょっとヒビがぁ~これでおしまい?」
(『装甲の亀裂が少し大きくなっただけだ…それで終いか!』)


ライラ
「そうでございますですねー」


美里
「ならトドメよぉ~」
(『ならば…これで倒れろ!WOOOOOAAA!!!』)





ライラ
「よいしょー」


\stick/



美里
「あらこれはー?」
(『…?、亀裂に…何かが刺さって…』)





ライラ
「ライラさんを呼んでいたのは…このアイスでしたねー」

「『おなかすいたーん』ですねー、それでは。
【ナーゲン・ダッツ】を…」


「【あずきボー】で、どーん」




\clank/








美里
「あぁーん、やられたわぁ~」
(『これは…いったい!?うっ!』)







\KAA-BOOOOOOOOOOOOOOOOOOM/


美里
「ふぅ~、これでおしまいねぇ。」
(『チョコマナカジャンボが、負ける…!そんな……っっ!?』)

(『うぅあっ…!!あぁぁぁぁぁ…』)












ライラ
「…勝ちましたですねー」

「おー、あそこにー。」






ライラ
「カレンさん、リンさんー、終わりましたですよー」




リン
「あっ…ライラさん、」

カレン
「うーん…」

ライラ
「大丈夫でございますかー?」


カレン
「大丈夫じゃない…」

リン
「さすがにもう動けないかも…」


ライラ
「これ食べて元気を出しましょうですよー」

リン
「これは…【雪美だいふく】…」

カレン
「ライラさん、まだそれ持ってたんだ?」



ライラ
「ライラさんは、おいしいアイスが大好きですからねー」

「これでまた、アイスをおいしく食べられますねー」















絶望の中の希望
・『もうちっとだけ続くんじゃ』


○簡易


レイコ
「契約がパーになりそう…」

女帝セツナ
「アズキさん負けちゃったから帰るわね~」

ミサト将軍
「居残りします」

シノ
「悪魔のドリンクで強化するわ…」


チョコマナカジャンボ
「うおわーあ!」

カレン・リン
「やられたー!」


ライラ
「なんやかんやで倒しましたですよー」




Icecream Cinderella Episode





Chapter10





アイスの世界


~パッション国、マキハラ・スイートパレス~







サナエ
「えー、このたびはーお集まりいただきー
まっことに感謝するわ!
【乳の女神シズク失踪事件】を解決したおかげで、
こうして平和にアイスが並んでおります!
あれから二ヶ月ほど経ち…ちょっと落ち着いたので、
さあ!祝勝会よ!!
盛り上がれないヤツは全員タイホしちゃうからねー!!」



ツバキ
「はーい、では、最大の功労者である
ライラさんに一言いただいてからスタートします。」


サナエ
「さあ、ライラちゃん!どぞっ!」





ライラ
「やったー」










エマ
「宴だああああああああああああああぁぁーーーー!!!!!!」

サナエ
「宴だああぁぁぁああああ!!!!」

アイコ
「宴だー♪」




シホ
「いやー!?うちのお店のガラス割れちゃうー!!」

マキノ
「警察署はしょっちゅうよ。」


ツバキ
「んー、いい写真撮れた。
やっぱり笑顔!がいいですね。」



ライラ
「うたげだー」



ミリア姫
「うたげだー!」

ミカ
「宴だー★」

リカ
「うたげだー☆」


ハァト☆
「んー、スウィーティー☆」


カエデ
「はぁとさん、そのチョコ…ちょこっとくださいな♪」


シズク
「みなさん、ありがとうございますー。今日は
【オイカワ・ミルクファーム】からも
たぁーっくさんおいしいものを持ってきましたよー。」



ミズキ
「ハァイ!アナウンス兼レポーターの
ミズキでぇっす!女神三人揃い踏みなんて
なかなか無いわよ~!…って、言ってるけど
今日はオフなので…楽しんじゃうわよー!!!」




ツバキ
「TVのひと…なんで…?関係者だけのはずなのに…」


マキノ
「サナエさんと旧知の仲だそうよ、
なんでも、祝い事があったらお互いを
絶対に招待する鉄の掟があるのだとか…」



サナエ
「オラー!ミズキィィー!!
いつまでネコかぶってんのよー!
はっちゃけが足りないんじゃないのー!?」

ミズキ
「お゛お゛ぉん゛!?そんないうんやったら
大人のヤンチャ、見したろーやないかい!
上等やぞアホンダラ!!いてこましたろかワレェ!!
…こんなもんでいいかしら?うふふ!」


カエデ
「わー♪」

ハァト☆
「わー☆」








クール・タチバナ
「わたしたちも招待されましたが…なんというか…」


シューコ
「さーすがパッション国だねー、
あたしらとはテンションが違うわぁ。」

チナミン
「ま、だからと言ってキライじゃないけどね。」


ユキミ
「…………だいふく、……人気…うれしい。」

リン
「うん、【雪美だいふく】おいしいよ。
戦いに行ったときも、これ食べたら元気出た。」



カレン
「あーん!気になってたアイスがたくさん!
来て良かったー!どれから食べるか迷う!
【-爪-】(そう)もあるしー
【CHARM】(チャルム)もあるしー!」


カナコ
「スイートポテトアイスも!他にもたくさん…!!」


カレン
「カナコちゃーん、食べ過ぎでお腹壊さないでねー?」

カナコ
「それ、カレンちゃんが言う~?ふふっ!」



クール・タチバナ
「みなさん、はしゃいでいますね…」


チナミン
「タチバナさんも、いい加減ベール脱いだら?」

シューコ
「ほらほら~、このニッキのアイス、おいしーよー?」


クール・タチバナ
「ふふん、私は高貴なる魔導師です。
常に冷静なたたずまいの、理性のカタマリです。
みっともなくアイスに飛びついたりしません。」



ミリア姫
「ありs…おっといけない!
タチバナさぁーん!イチゴのアイスあるよー!」


ミカ
「イチゴのソフトクリームもあるよ~★」

リカ
「イチゴのシャーベットもあるよー☆」




クール・タチバナ
「………!!!!!!!………!!!」



シューコ
「おーっと、理性のカタマリがふるえはじめたー」

チナミン
「これは一体なにごとでしょうか、解説のシューコさん」

シューコ
「これはきっと高貴なる魔導師に特有の
膨大なる魔力の奔流を抑えつけるための行為なのではー」

チナミン
「われわれには決してわかることのない
高貴なる魔導師ならではの現象なのでしょうかー」



クール・タチバナ
「うぐぐぐ…!!!!からかわないでくださいよ…!
仕方ないじゃないですか…イチゴですよ…!?」



シューコ
「あーこれはしかたないー溢れる自身の魔力を
抑えつけることができずに、暴走してしまうのかー」

チナミン
「暴走してしまうのなら仕方ないー
魔導師の高貴なたたずまいをもってしても、
この現象にあらがうことはできないー」

シューコ
「高貴なる魔導師ならではの魔力の暴走により
一時的に振る舞いが粗野になってしまうのは
しかたがないことなんだー」

チナミン
「あばれる牛のように、赤いものにとびついてしまうー」


シューコ・チナミン
「これはしかたがないー」



クール・タチバナ
「……いってきます。」



シズク
「はーい、こちら
【極上生搾り・ばくだんアイス】ですー」


サナエ
「…あれ?そのアイス名前変わった?」


マキノ
「シズク失踪事件の犯人の一人である
【オイカワ・ミルクファーム】の権力者、
マスター・アツミの失脚後に改名したそうです。」



シズク
「はいー、このアイスすーっごくおいしいので
開発したアツミさんの、悪い影響を
なるべく取り除いてリニューアルしましたー。」


ツバキ
「でも、どうして『ばくだん』なんですか?
ちょっと物騒な気もしますが…」


シズク
「警察署に、とぉーっても元気な給仕さんが
いらっしゃいますよねー?
あの方の明るさと、元気にあやかりましたー。」


サナエ
「…アカネちゃんだわ。」

ツバキ
「ボンバー、ですね。納得。」


シズク
「ばくだんアイス、めしあがれー」


シホ
「超濃厚なミルク感がたまりませんよー!」



カナコ
「いただきまぁ~す?しあわせ~!」


リン
「これ超おいしい…!ほんと濃厚…!」


ユキミ
「………だいふくの皮で、……包んで、みる?」


シホ
「それはいけませんね!やみつきまちがいなしです!」


ライラ
「……たくさんのアイス、
食べきれないほどありますねーやったー」



シズク
「助けてくれたライラさんには
もぉーっと豪華な、特別製がありますよぉー!」


シホ
「はいっ!この、ばくだんアイスを使用した…
【マキハラ・スイートパレス】渾身の逸品です!
今、奥にあるのでお持ちしますね♪
ナナちゃーん!あれ持ってきてー!」

シズク
「シホさん、ありがとうございますー」

シホ
「いえいえ~
是非、これからも懇意にしてください!」




ナナ・ウサミン
「お待たせしました、ご主人さま!キャハッ☆」


ライラ
「おやー?あなたは、17アイスの…」

ナナ・ウサミン
「はは…これには、ちょっと事情が…」



シホ
「はいっ!こちら店主シホ特製の
【マキハラ・アイスクリームパフェ】です!」


ライラ
「これは…しあわせのかたまりですねー」



シホ
「かなりの難題でしたが…今回のあらましを聞いて、
ライラさんが助けてくれた、たくさんの人たちの
たっくさんの感謝の気持ちを込めてありますよ!
是非、おいしく召し上がってくださいね。
私が代表しちゃってますが…みんなからのお願いです!」





ライラ
「これはこれはー、食べる前からおいしい…
きっと食べたあともおいしい、一番のアイスですねー。」

「まわりのみなさんも、みんなアイスで笑顔ですねー」

「ライラさんは、アイスにも、みなさんにも囲まれて…
きっと、これを食べるためにがんばりましたー。
ありがとうございますです、いただきますですよー。」






シホ
「…で、じつを言うともう1つ、スペシャルメニュー!」

シズク
「ミリア姫さまー、こちらへどうぞー。」


ミリア姫
「えっ!なにかくれるの?わーい!」



シホ
「じゃ、アイリちゃーん!よろしくね!」


アイリ
「はぁ~い!」


シズク
「この、濃厚ばくだんアイスをですねー、」

アイリ
「私の用意した、ちょっとすっぱめな
甘さ控えめのサクサクアップルパイに~」

シホ
「合体させまーす!」


ミリア姫
「ふわああああ!!すごい!すごーい!」



アイリ
「はい?私アイリと、シズクちゃん特製の
【プリンセス・アップルパイアイス】で~す!」


ミリア姫
「えー!?これ食べていいのー!?」

シズク
「はいー、プリンセスのアイスですからー!」

アイリ
「パイがあっついので、アイスが溶けきらないよう
早めのうちに食べてくださいね~。」



ミリア姫
「やった!やったー!
ねーライラさん!いっしょに食べよー!」



エマ
「ああーー!!!!ウサミン星人だ!!!!
なんでここに居るの!!!?? 17アイスはー!!!?」



ナナ・ウサミン
「ハウッ!!そんな大声できかれたら…!!?」



全員
「…………………………………」


ナナ・ウサミン
「うううう、みなさんの目が痛いです…!!」





サナエ
「エマちゃん、それわざとかしら?」

ミズキ
「色々と凶悪な大声ね、アレ。」


ツバキ
「はいみなさん聞いてくださーい」

マキノ
「ナナさんは今回の事件で、31アイスと共に
【HAT48乳業】を運営していました。
失踪した女神の所在を知りつつ隠蔽していたのは
皆さん、周知のことでしょうが…調べたところ
実は、半ば無理矢理に協力させられたことが
判明しました。ある意味では被害者ですね。」


サナエ
「そーなのよ。でも、
一連の騒動のおかげで17アイスは解体。
おかげで食い扶持のなくなってしまったナナさんに
せめてお仕事を斡旋してあげた…ってわけよ。」




ナナ・ウサミン
「はい…その通り、ですね…
すみません、ナナが不甲斐ないばかりに
こんな事件の片棒を担いでしまって…
たくさん迷惑かけちゃいました…。」



カレン
「被害者なんでしょー?仕方ないじゃんねー、
私だってそんな感じだったし…大丈夫だよ。」

カナコ
「うん…私も、いろいろ後悔したけど…」



ナナ・ウサミン
「でもッ!!ナナは…!!
たくさん迷惑をかけてしまったからには、
それよりたくさんの笑顔を届けてみせます!!
絶対へこたれませんッ!がんばりますッ!!!」



ライラ
「おおー、やっぱりナナさん、
わるいひとじゃなかったですねー。」





ミズキ
「はい、じゃあ今の内容をプロの私が
伝えやすいようにまとめたから…はいサナエ。
それで広報の、エマちゃんだっけ?世界に発信よ。」


サナエ
「ん、これね。エマちゃーん、いつものよろしくっ!」


エマ
「おっまかせェーー!!!!!!」





シホ
「お店の中では絶対やめてーー!!」

ナナ・ウサミン
「斡旋してくれたお仕事場がーーー!!?」



ミカ
「あれ、警察のひとー、それ何やってるの★」

リカ
「それなんの機械?おもしろそー☆」



マキノ
「これはね、みんなの
【アイス力】を計測しているのよ。」

ツバキ
「コスメティア軍の、とある伝説の研究者が作った
【アイスカウター】っていうものです。」


マキノ
「せっかくだから、ここに集まっている人たちの
【アイス力】の数値を…」

ツバキ
「わたしが一緒に写真で記録しているんです。」




ミカ
「へー★力の大きさを測れるんだ!」

リカ
「ねえねえ、アタシたちどれくらい?」


ツバキ
「うーん、警察署の人間を測ってみたとき同様、
【パッション国】のひとは値が低い傾向にありますね。」

マキノ
「えーっと、カリスマサーヴァント・ミカさんは…
うちのサナエさんより低いぐらい、ですね。」


リカ
「あたしはー?お姉ちゃんと、どっちが強いかな☆」


マキノ
「リカさんは…お姉さんより、少しだけ高いですね。」


ミカ
「うそー!アタシ、リカより低いの!?」

リカ
「やった勝ったー☆」



ミカ
「測った中で一番高いのって、誰だったー?」

リカ
「えーお姉ちゃん、それライラさんに決まってるじゃん!」

ミカ
「あそっか、だからお城来たんだよね★うっかり。」


リカ
「ねー!ライラさんって、
お姉ちゃんと比べたらどれぐらい高いの?」



ツバキ
「うーん、そうですねー。たとえば…
ミカさんの強さが『カブトムシ』くらいだとすると…」


リカ
「お姉ちゃん、カブトムシだって!かっこいー☆」

ミカ
「いやべつに、そういうんじゃないでしょ…
で、そうするとライラさんは…猫くらいかな?犬?」



マキノ
「…『恐竜』ぐらいが、いい例えかと。」

ツバキ
「うーん、たしかに。」





リカ
「えっ…」

ミカ
「なにそれめっちゃヘコむ…」


リカ
「アタシとお姉ちゃんの差は…?」


マキノ
「カブトムシの、オスとメス…ぐらいかと。」

ツバキ
「ちなみに、サナエさんだとカエルくらいですね。」




ミカ
「なんか余計にヘコむなー」

リカ
「おねーちゃん、凹レーションだねー。
じゃあ、ふつーのひとはどれくらいなの?」



マキノ
「警察署のひとはアリンコくらいね、あなたたちは
【パッション国】のひとの平均よりかなり高いほうよ。」


ミカ
「なーんだ、それ聞いてちょっと安心。」

リカ
「ここ出身じゃないひとだと、どれくらいなのー?」




ツバキ
「とりあえず、元コスメティア帝国の私で
『ネコ』…くらいかな?」

マキノ
「私が【クーリッシュランド】出身で、
警察内で一番高く出ているの。
この流れでいうと『熊』ぐらいで考えていい程度ね。」


ミカ
「うわー、そんなに差があるんだ…」

リカ
「じゃー、ライラさんは
【クーリッシュランド】出身のひとの中でもスゴいんだね!」




マキノ
「そうね、私の『熊』に対しては、
『恐竜』では例えがぜんぜん足りないと
思えるほど高い値が出てるの。」


ツバキ
「で、こうして今居るひとたちを測ってみているの。
たとえばあの…リンちゃん。あの子だと…」

マキノ
「その子もかなり高かったみたい、
それこそ私の『熊』に対して
『恐竜』の例えがしっくり来るぐらいね。」





ミカ
「へぇー、恐竜とか熊がそのへん居る中、
アタシは虫か…なんかやるせないなー。」

リカ
「カブトムシの、ツノがあるほうでよかったー☆」







ツバキ
「さて、続けて見てみましょう。あの子は…」


マキノ
「【ミント使い】のカレン…
『象~草食恐竜』といった具合ね。」



ツバキ
「隣の、あの…だいふくの子は?」

マキノ
「ええと、ユキミ…ね。あれは………っ!!?」

ツバキ
「…これまたすごい高い!
『恐竜』で足りないライラさんに届きそう…。」



マキノ
「…!!これは測定不能!?…って、」

ツバキ
「…エマさんですね?」

マキノ
「そのとおりよ。」


ツバキ
「そしたら他のテーブルの…
せっかくですから、あそこ。女神様たち見ませんか?」


マキノ
「それはとても気になるわ。見てみましょう。」




ツバキ
「どれぐらいが出ました?」


マキノ
「…えっ、なに?これは…!!!」

ツバキ
「…どうしました?」


マキノ
「この機械、こんな桁まで…!?」

ツバキ
「…それって、もしかして」


マキノ
「…三人とも、女神様なだけあるわ。ライラさんが
『恐竜』なら…『隕石』でしょうね…。」



ツバキ
「………とんでもない、力をお持ちですね…。」



マキノ
「けれど、これで一つ大きな謎が
浮かび上がってしまったわ…
これだけの力を持つ女神に対して
そう簡単に、あの洗脳器具を設置できるとは思えない。」


ツバキ
「あの絶大な力で抵抗されたら…
普通に考えれば絶対に不可能ですよね。」




マキノ
「31アイスの2人は、
いったいどうやって女神シズクに
洗脳器具をセットしたというの…?」


ツバキ
「警察が31アイスのビルに着いた頃には
逃げられていましたから…
今更、聞くことも難しいですね。」













シホ
「はーい!では、こちらをどうぞ!
最近できた【コスメティ・アイス】ってところの
流行りの目玉商品なんですよー!」



リン
「えっ…それってもしかして…」


シホ
「丁度、うちで仕入れ始めたんです。これ
【大納言あずきボー】です!
優しい甘さとハードな歯応えにやみつきになりますよ!」



カナコ
「…うわぁー、いろいろ察しちゃうね。」



アズキ
「ささ!おいしいから食べてみて!」


カレン
「え?なんでここに居るの!?アズキ参謀…」


シホ
「【コスメティ・アイス】の看板娘として
プロモーションにいらしたんですよね?」



アズキ
「そうでーす!【宣伝大作戦】!
セツナ様が31アイスからレシピもらってね、
そこから改良を加えて商品を出してるの。
今は参謀じゃなくて看板娘だから…よろしくね!」


ミサト
「こないだの戦いで、軍も疲弊しちゃったからぁ…」


女帝セツナ
「アイスでたくさん稼いで、復帰するのよぉ。」





ライラ
「おやー、みなさん、また会いましたですねー」





女帝セツナ
「ライラさん、どうかしらぁ?私の作ったアイス。」


ライラ
「んふー、おいしいでございますですよー」


女帝セツナ
「さて…私は用事がもう一つ、カナコさーん?」



カナコ
「…ひっ!…セツナ様、なな、何かご用ですか…?」


女帝セツナ
「あなたの研究が、また必要なの。
【ショコラ・ティアラ】の最初の目的…
甘くて幸せな気持ちを分け合いたいのよねぇ?
それが今の私達にとっても好都合なのよぉ。」



カナコ
「えっ…でも…」


ミサト
「もう軍事利用はしないわよぉ、
【コスメティ・アイス】のためだけに使うの。」



カナコ
「…それなら。たくさんの人に幸せになってもらえる
そんな研究だったら、やりたいです。」




ライラ
「おやー?女帝さんは、わるいひとではないのですかー?」



女帝セツナ
「私は国のミカドなのよ?つまり…
悪い人ではないし、かといって良い人でもないわぁ。」



ライラ
「でも、今はいいひとに見えますよー
これもアイスのおかげですねー」



女帝セツナ
「あらぁ?褒めてもお化粧の小物しか出ないわよぉ。」


ミズキ
「それほしい!すっごい助かるやつだわ!」

ハァト☆
「ひとふき保湿の化粧落とし…!」


ライラ
「みなさんも一緒にアイスを食べましょー」



アズキ
「ミサトさん!これこれ、
前ライラさんがくれたやつだよ!おいしかった!」


ミサト
「んー、これ?…すっごくおいしいわぁ!」

ユキミ
「……【雪美だいふく】……ね?」










ライラ
「やっぱりアイスの世界がしあわせですねー」











…数日前…




~アイス界、某所~







鬼悪魔
「…おひさしぶりです。私を再び
喚んだということは、10兆そろったのですか?」




レイコ
「いえ…残念ながら10兆は集まらなかったわ。」

シノ
「あともうちょっと、だったけどね…」



鬼悪魔
「おや、つまり…契約破棄ですか?
そうしますと、お二方とも…」



シノ
「…その、【メダルみたいな何か】に
なってしまうつもりはないわ…」


レイコ
「あなた、最初に言ってたわね?
『何の契約もなしに帰るのがイヤだ』と。」


シノ
「今ここで、別の契約してお金を払えば
大人しく帰っていただけないかしら…?」



鬼悪魔
「そうですねー、これだけの大きい契約を
破棄されたともなると、こちらもおいそれと
引き下がるわけにはいかないので…」

「8兆以上の新しい契約なら、よしとしましょう。」




レイコ
「8兆ね…」


シノ
「今、手元にあるのは
逃げるときに何とか確保した5兆ほど…」


レイコ
「この5兆でなんとかならないかしら?」




鬼悪魔
「鬼悪魔と呼ばれるわたしに
それほど慈悲があるとでも、お思いですか?
こちらの譲歩した条件すら飲めないとなると…」


シノ
「だめみたいね…」

レイコ
「ま、こうなることも承知していたわよ。」


シノ
「さ、準備しましょう…」




鬼悪魔
「あえなく【メダルみたいな何か】に
なってしまうぐらいなら、
せめて最後の抵抗をしようということですか?」



レイコ
「ま、そんなところね…」

シノ
「私達は、もうダメだと思って転んでも、
絶対に何かをむしり取って立ち上がるのよ…」




鬼悪魔
「ま、あなた方が抵抗したところで無駄です。
私が鬼悪魔と呼ばれる理由のひとつに、ただ純粋に
『強い』ということもありますから。」




シノ
「私達は戦わないわ…」

レイコ
「さて、ブローチつけたわよ。」


シノ
「さあ、行きましょう【マスター】…」


マスター・アツミ
「…うひひ。」




鬼悪魔
「…これは、さすがの私でも悪い予感がします…。」





レイコ
「女神シズクにつけてた
【ショコラ・ティアラ】と、そのブローチを
回収しておいてよかったわ。」


シノ
「このマスター・アツミは、
その抵抗する女神に対して一方的に
ティアラをくっつけられるほどの
異様な実力の持ち主なの…」


レイコ
「さて…そんな異様なマスターを、
【ショコラ・ティアラ】で
洗脳・強化したらどうなるか…」

シノ
「聡明な鬼悪魔さんなら、おわかりよね…」








鬼悪魔
「これは…まずい!」






マスター・アツミ
「うひひひひ、ち○ろさ~ん…
ち○ろさんはアイドルじゃないし、
これは撮影だし…いいんだよね?うひっ」


鬼悪魔
「…って、えっ!?いや、これ撮影…
ちょっと待って愛海ちゃん本気!?」


マスター・アツミ
「私はいつだって目の前のお山に全力!本気!
超役得!ありがとうプロデューサー!!!」





鬼悪魔
「やめて愛海ちゃん!ここカットできないから!
【ノーカット版】じゃないほう観てるひとが
最後になんだこりゃ?ってなっちゃう!!」








マスター・アツミ
「うひょー!!登山、登山、登山!!」






\CATCH!/


マスター・アツミ
「う゛っ!?」


木場真奈美
「これはいけないな…ラストが台無しだ。」


アツミ
「あははははは…
木場さん、声の出演だけじゃなかったっけ…?」



真奈美
「そういったルールを破るものには、
同じ道理が返ってくるものさ。さあ、向こうで
鬼悪魔より怖いナースさんが待っているからな。行こう。」


マスター・アツミ
「うえええええ~、ご勘弁くだせえ~!」















鬼悪魔
「…いちおう、ここで私が怖じ気づいて
お二人に譲歩しておしまい…なんですが、」



シノ
「どうしましょうか…」


レイコ
「ある意味、予想通りの展開ね。」



鬼悪魔
「これは、しまりが悪いですね…」


レイコ
「主役にしめてもらいましょう、それでいいじゃない。」


シノ
「ライラちゃん…こっち来て…」









ライラ
「はーい、ですよー」




レイコ
「終わりの一言、
あっちのカメラに向かって、お願いよ。」











ライラ
「おわりー」












Icecream Cinderella Episode
◎FIN





~OFF SHOTS~







…クランクアップでーす!!






ちひろ
「さー皆さん、撮影…」



「おつかれちゃんでしたあぁぁぁ!!!」







アイドル一同
\YEAAAAAAAAH!!/


ライラ
「むふー、ライラさんたのしかったですよー」


志乃
「ふぅー、おつかれさま、ライラちゃん…」

礼子
「志乃?その手に持ってる
大人のぶどうジュースは早すぎない?」





早苗
「あれ、でもPくん。そのカメラ持ってるって…
まだ撮ってるのよね?」


「そうそう、やっぱり編集版と
ノーカット版に分けることにしたので、
ノーカット版の特典映像としてね。オフショット。」


瑞樹
「ふーん、今どういう画が欲しいの?」


「いやいや、自然にしてくれたほうがいいっす。
でもまあ、できればアイドル皆一度は
映したいよねー、今出演者全員集合してるし。」


瑞樹
「じゃあ私レポーターしてきちゃう?
ここぐるり回って、皆に質問して回ろうかしら。」



「おー、それ助かる!さすがミズキ姐さん!」

早苗
「じゃあ、そのカメラは私が持つわね。
Pくんが持ってると、どこ映されるか
たまったもんじゃないもの。さー行きましょ!」


瑞樹
「ハァイ☆レポーターの、ミズキでぇーっす!」


早苗
「カメラマンの!サナエでぇーす!レッツゴー!」









「ああやって、大人組が
正しいやり方でハシャいでくれるから
若い子がはっちゃけ方を間違えないんだよなあ…
ほんと助かるもんよ。ディ・モールト、ベネ。」


瑞樹
「主役のライラちゃんは囲まれてるから…
あそこから行きましょ、マキノちゃーん」



マキノ
「川島さん、お疲れさまでした。これは?」

椿
「早苗さんも、おつかれさまです。」

千奈美
「おつかれさま…まだカメラ回してるの?」

周子
「おっつー、おなかすいたーん」

美里
「おつかれさまぁ、なにやってるんですかぁ?」


瑞樹
「ハァイ☆レポーターの、ミズキでぇっす!
今、みんなに終わった感想とか
聞いて回ろうとしてるのよ。どうだった?
んー、じゃあ、周子ちゃんから。」


周子
「えー?なに、これ撮ってるん?」

早苗
「撮ってるわよー」


瑞樹
「感想どうぞー」

周子
「感想いわれてもなぁ…そんな大した役やってないし、
むしろいつも通りだったというかね…
つーか、川島さん手に持ってるソレは?」


瑞樹
「小道具の棒アイスよ、マイクの代わり。
はいつぎ!となりのチナミン!」

千奈美
「ダーツやるっていうだけで抜擢された役だし、
周子と同じように…ほぼ普段通りにしてたから
大した感想はないわね。
…あっ、でも何か変なことやらされたから
疑問は残ってるのよ。」


瑞樹
「疑問?変なことって、何したのよ」


千奈美
「なんか、私だけ急に顔出して
『マウンテンカフェ』って言うだけ、ほんとそれだけよ。
プロデューサーが言うには出身地の愛知が
関係してるとかなんとか…わけわかんないことを。」


瑞樹
「…なんだか、謎が残ってるのね。
あとでPくんにもインタビューすべきかしら。
はい、つぎ!」


椿
「えっと、私ですね。で、
この映像って見るひと居るんですよね?
名前だけでも自己紹介しておきますね。江上椿です。
警察官の役だなんて少し緊張しましたけど、
『写真を撮るサポーターの役』って言われてから
けっこう、のびのび演じられました。楽しかったですよ。」


瑞樹
「はい!理想的なコメントありがとうございますー、
じゃあ次!じゃんじゃん喋って~」


マキノ
「…八神マキノよ。
警察の潜入エージェント、諜報活動家の役ね。
私もそっちの2人と同様に、普段通りで済んだわ。
あとは…そうね、椿さんと一緒に
諜報活動家として仕事できて良かったわ、
たとえお芝居でもちょっと憧れてたの。」

椿
「あら、そうなんですか?うれしいですね。」

マキノ
「前言ったじゃない?
とある活動を一緒にしてほしいって。」

椿
「温泉のお仕事のときですね、お写真はダメですよ~」




瑞樹
「あら~、これけっこうイイの撮れたじゃない?
はい、そしたら最後よ。将軍さんどうぞー」


美里
「仰せのままに…ミズキ様。…って感じでぇ
『ミサト将軍』は大変だったわぁ、間中美里です♪
大変だったけど、普段ないようなこと沢山やれて楽しかった!
【チョコマナカジャンボ】のときのCGが
どうなってるか、すごく楽しみなの~!」



瑞樹
「なんかやたらと凝った作りでやってたアレね、
私も仕上がりが楽しみねえ…
はいじゃあみんな!カメラに向けてアピール!」

早苗
「はいこっち向いてー!」



美里
「私、かっこいい役やったからみんな観てねぇー!」

周子
「ほいほいよろしくー」

千奈美
「マウンテン・カフェ」

椿
「よろしくおねがいしますね~」

マキノ
「よろしくお願いするわ。」







瑞樹
「はい、じゃー次は…あそこね!」

早苗
「あいよー」





瑞樹
「みんなおつかれ~、インタビューするわよー。」

早苗
「おつかれー!さあこっち向いて~!」




かな子
「川島さん、と早苗さん、おつかれさまです~!」

志保
「おつかれさまです!…って、カメラ?」

愛梨
「おつかれさまです~」


「おつかれさまですー」



早苗
「これは…また『たっぷり感』のあるメンツね…」


瑞樹
「アンタもひとのこと言えないんじゃないの?
さてと。今、終わった感想インタビューしてるの!
さあみんな答えて~!はい、かな子ちゃん。」

早苗
「そうそう、ついでに自分の名前も言ってね。」


かな子
「感想…そうですねー?たくさんあるかも…
あっ、三村かな子ですっ。
私、お芝居の中で、あのティアラを作った人として
悲しくて、苦しい役をやりました。
私って、普段けっこう甘くってのんびりしてるので…
いつもと違ったこういう役に
挑戦できてよかったです、良い経験になりましたよ。」


瑞樹
「かな子ちゃーん、なに教科書みたいなこと
言ってるのよぉー?もっと…こう、
はっちゃけたコメントないの?」

かな子
「ええ…川島さんなに言ってるんですか…?」


早苗
「じゃー質問!その悲しい演技するために
何か工夫とかした?難しかったんじゃないの?」


かな子
「それなら…えっと、ありますね。
どよーん、とするために
『お菓子作りに失敗して無駄になった食材』のことを
思い浮かべたりとか…あと
『お菓子に使うバターのカロリー』とかも…」


瑞樹
「それはたしかに、どんよりするわね…」

早苗
「えっ?なによそれ、
バターなんてそんな気になるもんなの?」


瑞樹
「アンタお菓子作りなんかしたこと
無いでしょうから、知らないのね。わかるわ。」

かな子
「あれは…正直、
知らないほうが幸せかもしれませんね…。あはは。」

愛梨
「バターは、ぜいたくに使わないと
うまく作るのむずかしいですよ~?」

早苗
「あらそうなの?じゃあ
お仕事が来ない限り知らないままでいるわ…」




「バターが欲しかったら言ってくださいねー、
こっちは本物の
【オイカワ・ミルクファーム】から持ってきますよー。」


瑞樹
「はい、じゃあ次のインタビューは雫ちゃんね。感想!」



「うーん、感想ですかー。あっ、及川雫ですー!
そーですねー、私はずっとお話には出てましたが
ずーっと囚われのお姫様でー、
撮影で喋ったのはこの最後だけなのでー。あっ、
最後に皆さんに食べてもらったあの
【ばくだんアイス】は、違う名前ですけど
ほんとに及川牧場のものなんですよー?
みなさんすごくおいしいって、言ってくれて
私も、牛さんもきっと喜んでますー。」


かな子
「うん!あれほんとにおいしかったよ~!」


早苗
「ほんとに、超濃厚なミルク感だったわ…」

瑞樹
「これ、うまいこと宣伝になってるわね…」



「これ観てるみなさーん、岩手にある
【及川牧場】ぜひ来てくださいねー!」


瑞樹
「はい次ね、志保ちゃーん」


志保
「はーい、槙原志保でーす!最後にちょっとだけど、
ウエイターの役をやらせてもらえて
うれしいかぎりでした!あの衣装もかわいかったし!
あと!あのパフェは本当に私が考案したんだ!
ほんとに自信作で、絶対おいしいよー!」


かな子
「志保さんはいつも通りでしたね~」


「私のアイスも、あんなにおいしいパフェに
していただいてうれしいですー」

愛梨
「ね~、おいしかったね、ほんと~」


かな子
「えっ?2人ともあれ食べたの…?
さっき出てきたのは1つだけだったのに…」


志保
「一週間ぐらい前だったかな?
さっきの撮影で私のパフェ使うために、
雫ちゃんにアイス用意してもらって
3人で試作会してたんだよねー!」

愛梨
「私のアップルパイも、そのとき試作しました~」



「2人の出来立ての完成品、とぉーっても
おいしかったですー」


かな子
「え~、それはうらやましいなぁ…
私も呼んでほしかったけど、
そのとき別のお仕事あったからダメかぁ…」


瑞樹
「はーい、じゃあ最後に、愛梨ちゃん!」

早苗
「感想どうぞー」


愛梨
「はぁい、十時愛梨ですっ♪
感想…そーですねぇ~、うぅ~ん
私も出番は最後のちょっとだけだったんで…
でも、私のパイを撮影に使ってくれるのは
やっぱりうれしいですね~
私も、自信作なんですよ~?」


瑞樹
「アイスの味が濃厚なのに対して
アップルパイは食感と酸味を出したのよね?
それは私からみても、たまらなさそうなのよね…」


早苗
「うん、ほんとにそれよ。説明聞いたうえで
実物見たし、あれは私も食べてみたいわね。」


愛梨
「ありがとうございます~
なんだか照れちゃいます…あっついなあ、
脱いでもいいですか~?」



早苗
「あっヤバ」

瑞樹
「ちょっと待って!うかがいをたてておきながら
同時に行動にうつしちゃダメ…って、
ああよかった…ちゃんと映せるカッコね…」


早苗
「…私とっさに別のほう向いたけど、
もう大丈夫ね?そっち撮るわよ?」


愛梨
「ああっ…ご、ごめんなさぁ~い!」


瑞樹
「ま、いいのよ。
この特典映像の価値は上がったわ。
はいそしたら4人ともカメラにアピール!」



愛梨
「アピール…?十時愛梨で~す!」

志保
「【マキハラパフェ】!おいしいよー!」

かな子
「私の演技、みてくださいね~」


「及川牧場を、よろしくおねがいしますー」



早苗
「マイペース派が多いわね…」

瑞樹
「そこが魅力でもあるから…わかるわ。」




志保
「じゃあ、今度は試作会じゃなくて…
完成披露会やろうね!里美ちゃんも呼ぼっか!」

愛梨
「いいですね~!雫ちゃん、だいじょうぶ?」



「はいー、やる日が決まれば、
またアイスを送ってもらいますー。」

かな子
「うれしい!ありがとぉ~
あのアイスに合いそうなクッキー、
焼いて持ってくるね~」






早苗
「まだ、そこまで体型を気にせずに
甘いものたっぷり食べられるのね…
若さが少しうらやましくなるわ…」


瑞樹
「やめなさいよ、そーいうことつぶやくのは…
余計に老けるんだから。食ったら動けばいいのよ。」


早苗
「食っても飲んでも動かなくていい体が欲しいわ…」




「ほんとですよ早苗さ~ん!!
うらやましくなんかねーぞー!
あ、川島さんもおつかれさまでーす☆」

菜々
「おふたりとも、おつかれさまでーす!」


「おつかれさまです♪」



瑞樹
「おっ、カモが来たわね。」

早苗
「はーい、こっち向きなさい。撮るわよ。」



菜々
「か、カモって何ですか…」


「撮影終わったのに、まだ撮ってるんすか?」


早苗
「クランクアップ後のおつかれシーンを
特典映像にするらしいのよ、」

瑞樹
「で、出演者にインタビューして回ってるの。」



「川島さん…おつかれなのに、
よく引き受けましたね?」



瑞樹
「だって、正直いって私の出番少ないじゃない?
途中TVのワンシーンと、最後ちょっとだけ。
だったらお芝居の役を引っ張って
こうしてレポーターやれば、
たとえ特典映像だけだとしても
私の出番がたくさん増えるってわけよ。」


早苗
「あたしはノリでやってるけど、
アンタそんなこと考えてたのね…」


瑞樹
「おっといけない、じゃあ…
ミズキは献身的なオトナのアイドルだからぁ☆
みんなの役に立ちたいのぉ~★
…これでいいわね、うん。」



「あとで編集する気まんまんっすね…」



瑞樹
「はい!それはそうとインタビューするわよ!
ほらそこの、冷や奴の女神!感想は?」



「あら、川島さん、私が実は
【冷や奴の女神】っていう設定なのを
ご存じだったんですね?なぜ…」


瑞樹
「もちろん…この名探偵ミズキにかかれば
なんでも、わかるわ。お見通しなのよ!」



「プロデューサーと私だけの秘密設定なのに…
もう、あの人はおしゃべりですね。」

菜々
「んん?楓さん、もしかして今の冷や奴は
川島さんに乗っかったわけじゃないんですか?」



「あら?私、べつにそういうわけじゃ…」


瑞樹
「えっ?そうなの?」



「…えっ?」

早苗
「なになに?どういうこと?」








瑞樹
「…私が冗談で言った
【冷や奴の女神】ってのは、どうやら
本当にこのお芝居の裏設定だったみたいね。」



「はい。プロデューサーが私に
【冷の女神】の役が決まったと教えてくれたとき、
このボイスレコーダーをくれたんです。」


ボイレコ
『…【冷の女神】とか、誰にするかなー
寒いところから来たアイドルにするか、
はいイヴ決定ー、グリーンランドは強いね。
あーでも、あれだともう【女神】じゃなくて
完全に【ただのサンタ】になっちまうな…
絶対ブリッツェンも一緒に映るだろうし…
エターナルフォースブリザードで
アーニャにするかー?イメージあるし。
同じ北海道で他に考えると、そうだな…
杏は論外、千秋はおふざけ苦手だろうし…
美由紀がやっても面白いだろうけど
さすがにそれは難しいか。あとは
音葉、ちなったん…この2人でもいけるな。
でも【冷】の字の説得力には欠けるよなー
【歌】とか【唯】の女神ならわかるんだけどなー
やっぱアーニャにするか?でも
主役がライラさんだから異国感マシマシにすると
なんとなくまとまりが…もっと、こう
家庭的な情緒溢れるワビサビの…あ。そうだよ
これもう、たぶん【冷】の字があかんのや。
裏設定で【ひややっこ】にしたろ、
そうすりゃもう適任は一人しかおらんがな
和歌山の25歳児でええやんのう。
かんぺき、ぱーぺき、Pちゃん有能、
おっつ、おっつ、ばっちしー、はぴはぴー。』





「…ということみたいなんです、
こうして私にだけは理由を教えてくれました。」



「なんでこんなボイレコで…」

菜々
「これ手にして、さっきの独り言を
わざわざ録音したんですかね…」


瑞樹
「流石の名探偵ミズキでも
プロデューサーの奇行の理由はわからないわ…」


早苗
「ま、Pくんが変なのは
今に始まった話じゃないでしょ。次いこ、次。」


瑞樹
「あーそうね、インタビュー再開。
はい、【糖質の女神】さん。」



「オイ☆」

早苗
「それ、ビール党のあたしに刺さるからやめて。」





「もしかすると、はぁとさんも…?」



「はぁとは正真正銘【糖の女神】だぞ☆
…で、感想かぁー、特にないな☆
いつも通りスウィーティー☆に
過ごしておしまいよん。以上っす。」



瑞樹
「なーんかつまんないわね、まあいっか。
はい、真打ちウサミン星人どーぞ。
さっきはアレだから言うの忘れてたけど、
ついでに名前も自己紹介しといてね。」



「アレじゃないっすよ!しゅがーはぁと☆だぞ!」

早苗
「それ名前の自己紹介になってな…まいっか。
お芝居でウサミン星人の裏設定はないの?」


「実は千葉から電車で来ていた…とか?」



菜々
「設定とか言わないでくださいよ!もうッ!
安部菜々でーす!ウサミン星の17歳です!キャハッ☆
裏設定とかも特にないです!17歳です!
…あー、でもナナにだけ特別なことがありましたね…」


早苗
「あら、そーなの?けっこう一緒に出たけど
そんな特別なことあったかしら?」


菜々
「ナナ、台本もらってないんですよ…」


「…え、まじっすか」



「それでどうやって台詞を…」


菜々
「なんか、隠し事をしている設定の内容だけ渡されて。
プロデューサーさんが
『普段通り必死に誤魔化してください』って…」


早苗
「もしかして全部アドリブだったの…?」


「とんでもねえ無茶振りされてますね…」

瑞樹
「どうりで迫真の演技だったわけね…」


早苗
「私とやった、あの取り調べのシーンも?」

菜々
「必死だったので、アドリブというか…
役の設定だけなりきったあとは、ほぼ素ですね。」



「それなら、最後のあの素敵な宣言は
良いアドリブだったんじゃないですか?」


菜々
「あそこだけは台本くれましたね。安心でした。」




瑞樹
「これは、幻滅していいのかしら?」

早苗
「よしときなさい、ねぎらうべきよ。」



「これでインタビューおしまいでしょうか?」


瑞樹
「あー、そしたら3人で
カメラに向かってなんかテキトーによろしく!」



『なんか雑っすね…』


早苗
「はいこっち向いてー、アピールよー」



菜々
「キャハッ☆ナナの熱演、
しっかりご覧になってくださいね!ご主人さま!」


瑞樹
「キャハッ☆ミズキの姿もー、
しっかり目に焼き付けてねー?」

早苗
「なに便乗してんのよ…」



「女神のはぁとが、スウィーティーに
してやんよ☆絶対観ろよな☆」



「はーい、こんなコメントで
みんなダメな大人でーす♪うふふ。」

菜々
「ちょっ!ナナはッ!
リアルJKですから!!ノンアダルト!!」



「早苗さん、はぁとがカメラ持つから!
ほら早苗さんも☆アピールどぞ!」



早苗
「あら気が利くわね、ほい。」


「ん、これで…おっけー☆映ってます!」



早苗
「いいわね?観なかったらタイホで終身刑よ!」



「…えげつな。」



瑞樹
「それ、ファンに向ける言葉?」


早苗
「なに言ってんのよ、タイホはあたしの常套句よ。」


菜々
「でも、終身刑はどうかと…」


早苗
「楓ちゃん、双葉杏をお題に一句。」




「んー、杏ちゃん…
終始…就寝に、執心の終身刑かしら?うふふ。」


瑞樹
「あら珍しい、妙に上手いわ。」

菜々
「しかしこれ、音声だけだと
わからないかもしれませんね…」


早苗
「この映像を編集したがってる人がそこに居るから
そのとき字幕出してもらえばいいじゃない、ねえ?」


瑞樹
「編集したがってるなんて誰かしらー?
今、カメラ持ってるハート様かしらー?」




「だから、ひでぶ!はよしてくださいよ。」


早苗
「なんだっけ?それ、そういやお芝居でも
言ってた気がするんだけど。あ、カメラ返してね。」



「ん、カメラどぞ。」


菜々
「ハート様は、マンガのキャラクターですね。
とても印象的なんで、有名ですよ?」



瑞樹
「だとしても、世代的に
リアルJKがご存じなのはどうかと思うわ。」


菜々
「…ぐっ!!…あっ、ほら!
最近あるじゃないですか!あの、イチゴ味ってやつ!」







ありす
「…えっ?イチゴ…ですか?」



瑞樹
「あら、ありすちゃん!おつかれさま~!」


早苗
「おつかれー、ありすちゃん!」


ありす
「あ…あの、できれば橘で…」



みりあ
「ありすちゃーん!
もうイチゴ味のもの、みんな食べたー?」

莉嘉
「ありすちゃーん☆あとで一緒に
積み上げゲームしよーよー!」


美嘉
「ありすちゃーん★」

藍子
「ありすちゃーん♪」


恵磨
「ああぁぁりすちゃぁぁぁーーん!!!!」




ありす
「みなさん…わざとなんでしょうか…」


早苗
「恵磨ちゃん、ほんと凶悪よね…」

瑞樹
「目がうつろね…ありすちゃん。」


早苗
「そのうち気にならなくなるわよ、
時間が解決してくれる問題ね。それまでの辛抱。」


瑞樹
「わかるわ。私も小学生のとき、風邪ひくたびに
男子に『ハナミズキ』って言われたもの。」

早苗
「なにそれ、ミズキあるあるなの?」


瑞樹
「ミズキとしてこの世に生まれた以上、
誰もが避けては通れない道でしょうね。」


早苗
「じゃ、ありすが避けて通れない道は?」



ありす
「不思議の国への道…ですかね、
ウサギの飼育係として少しでも追うと…
あ、すみません。まだ挨拶をしていませんね、
おつかれさまでした。…で、そのカメラは…?」



瑞樹
「クランクアップの、おつかれ映像を撮ってるの。」


早苗
「出演者全員を映すのが使命なのよ。」






みりあ
「あっ!川島さーん!早苗さーん!」



瑞樹
「みりあちゃん、おつかれ~」

早苗
「おつかれー!」


みりあ
「おつかれさまですっ!」



瑞樹
「あら、お姫様のオトモがたくさん来たわ。」


美嘉
「おつかれさまでーす★」

莉嘉
「おつかれさまでーっす☆」

藍子
「おつかれさまです~」


恵磨
「おつかれさまですッッ!!!!」




早苗
「…これ、カメラの音感度下げないとやばいかも。
さ、みんなおつかれー!」

瑞樹
「おつかれさまー!」



ありす
「みなさん…おつかれさまです。」




美嘉
「早苗さん、カメラマンしてるんだ★」


ありす
「おつかれさま映像を撮っているそうです、
わたしたち全員を映す…んですよね?」



瑞樹
「そーなのよ。私がインタビューするから、
皆は感想をおしえてちょうだいね?あと名前も。」



みりあ
「はいはい!みりあはね!お姫様だったよ!
すーっごく楽しかった!あのね?
最後の愛梨ちゃんのアップルパイとアイス!
あれほんっとーにおいしかったの!でね?
さっき、また作ってもらう約束したんだー!
あ!そうそう!志保ちゃんのパフェも!
そのとき一緒に食べさせてくれるって!
それでそれで…」


瑞樹
「さすがね、みりあちゃん…」


早苗
「おしゃべり大好きっ子なだけあるわ…」


みりあ
「えっとー!このお芝居やって、それで
話したいことがたーっくさんあるよ!あのねー?」


瑞樹
「よし、わかったわ。
みりあちゃん、それあとで個別にして撮りましょう。
Pくんにお願いしておくから…
その感想、しっかり話せるようにとっておいてね!」


早苗
「わお、特別待遇ね、さすがお姫様。」

みりあ
「ほんと?ずーっとしゃべっていい?」


瑞樹
「カメラのテープがなくなるまで、
ずーっとしゃべり続けていいわよー!」


みりあ
「テープ?カメラの?」

ありす
「カメラに、テープを貼るんですか?」




瑞樹
「あら、これもしかして」

早苗
「ジェネレーションなギャップってやつだわ…」


瑞樹
「そんな…私達は
オールドなジェネレーションだというの…!?」

早苗
「おニューなジェネレーションではないのね…!!」



みりあ
「えー、川島さーん!どうしたのー?
早苗さんもー、悲しい顔しないでー?」




藍子
「あはは…私は、わかりますよ。
カメラが好きなんで…
ちょっと調べたことがあります。」


ありす
「気になりますね…
タブレットで調べてみます。」



瑞樹
「ねえ、今の子たちはカメラの残り時間のこと
なんて言ったりするのかしら?」




藍子
「うーん、私はあんまり動画をとらないので…」


美嘉
「データの残りとか、言ったりするかなー?」

莉嘉
「ケータイだと、メモカの残りー!とか☆」

ありす
「私のタブレットだと…
ストレージっていう言葉が、そうですね。」


恵磨
「そもそも最近のデータのやつって、
すごいたくさん入るんで!
残り時間を気にするひと居ないと思いますよ!!」




早苗
「そーなのねー、はぁー、
最近のこういったモノはすごいのねー?」


瑞樹
「婦警やってたときに使わなかったの?
ほら、よくは知らないけど監視カメラとか…」


早苗
「あたし、そういうの扱うとこじゃなかったわよ。
そもそもあそこイナカだったから、
そんな最新の監視カメラだとか無かったわね。」


瑞樹
「あらそう、どうりで疎いわけ。」


早苗
「あー、でも盗撮犯のカメラなら
いくつか見たことあるわね。
たまにすんごいのあったわよ。」



藍子
「盗撮…ですか、」

ありす
「犯罪ですね…許せません。」

美嘉
「うっわー、イヤーなひびき。」

莉嘉
「お姉ちゃん…そーだよねー。」

恵磨
「あたしガサツだから、
そういうの気をつけろって言われても
よくわかんないんですよねー。」



早苗
「あー、恵磨ちゃん。あんたもう
立派なアイドルなんだから、用心しなさい。
帰ったらいろいろ対策教えてあげるわ。」


恵磨
「ありがとーございますッ!!」




早苗
「あー、あとごめん。みりあちゃんは…
Pくんかちひろちゃんのところ行ってらっしゃい。
あんまり、みりあちゃんの前で話題にしたくないわ。
…ちょっとこのカメラ、ここ置いとこ。よいさ。」


瑞樹
「それもそうね…じゃ、Pくんに
『感想おしゃべりタイム』を用意してって、
お願いしてきたら?」


みりあ
「はーい、行ってきまーす!」



早苗
「ありすちゃんも…いや、
ありすちゃんは大人になりたいのよね?
こういう汚い話はそれにツキモノなんだけど…」


ありす
「なら、ちょっと怖いですけど…
ちゃんと聞きます。知りたいです。」



美嘉
「こういうときやっぱり
早苗さん、カッコいーよね★」

莉嘉
「ね☆」


瑞樹
「莉嘉ちゃんは…ま、いいわね
【カリスマJC】だものね?」


莉嘉
「いえーっす!」



恵磨
「でも、さすが元警官!
盗撮とかにも詳しくて心強いですッ!!」



早苗
「あー、盗撮に詳しいのはたぶん
警察官だからっていうのと…
あと地元の影響もあるかもしれないわ…。」



藍子
「地元の影響…?」

ありす
「早苗さんの出身は…タブレットで…」



瑞樹
「新潟よ、に・い・が・た。」


莉嘉
「あー☆お米のところだよね!
…場所はわからないけど。」

美嘉
「莉嘉、あんた帰ったら日本の地理やりなおしね。」


莉嘉
「余計なこと言うんじゃなかった…」

ありす
「今、地図の画面出しますか?」


早苗
「とんでもなく雪が降るってことだけ
知っていればいいわ。おかげかどーか
【女の子のスカートが短いことが多い】のよね…
こっち来てから初めて知ったわ。
ま、あたしもそーしてたんだけど。」




藍子
「それって寒くないんでしょうか…」


美嘉
「雪が降るくらい寒いんだったら、
むしろ長くなるんじゃないー?」

莉嘉
「えー、でもお姉ちゃん寒いときも
ナマあしバンバン見せたもん勝ち!とか…」


ありす
「おしゃれは我慢、とも言うと聞きましたし…」


恵磨
「あたし、あんま寒がりじゃないんで
冬でも薄手のモノが多いかなー。
厚いやつ着ると、皮小物つけにくいし。」




早苗
「もしかして、みんな
あんまり雪のない地域なのかしら?」



瑞樹
「私と恵磨ちゃんは大阪よ、
ありすちゃんは兵庫だったわね?」

ありす
「はい、兵庫です。」


藍子
「私は、東京で…」


美嘉
「城ヶ崎家は★」

莉嘉
「埼玉だよ☆」



早苗
「あら、見事にシティガールばかりね…
じゃあわからなくても、仕方ないかもしれないわ。」



莉嘉
「雪が降ったらー、うれしいよー☆
みりあちゃんと小梅ちゃんと遊んだよ!」


早苗
「あのね…新潟の雪は、もう
遊んでられないレベルで積もるのよ。
一晩でありすちゃんより高く積もるわ。」



ありす
「えっ…?」


早苗
「冗談に聞こえるかもしれないけど、大マジよ?
んでまあ、そこら中がそんなもんだから
雪かきしないと歩けもしないでしょ?
まあ…雪かきしてもロクに歩けないことあるけど。」




恵磨
「…なんか想像つきにくいね」

藍子
「東京なんて足首が隠れたら大混乱なのに…」



早苗
「ま、これは体験してみなきゃわかりにくいんだけど、
高く積もった雪の中だと
長いスカートって、すんごい歩きにくいのよ。」


藍子
「だから…スカートを短くしているんですか?」


ありす
「それならズボンをはけばいいのに…」

恵磨
「あたしも、絶対ズボンはくだろーな。」


早苗
「確かにそーなんだけどね。それでも
スカートの短い女の子が多いもんだからね、
やっぱり警察官として目ぇ光らせとかないと。」


ありす
「わかりません…寒いうえに
盗撮のリスクもあるのにズボンにしないなんて…」



瑞樹
「私には、わかるわ。
ありすちゃん…女にはね、意地ってもんがあるのよ。」


美嘉
「うんうん…たとえどれだけ冷たい風が吹こうが
コーデを優先、ミニなワンピやスカートを選ぶのよ…」

莉嘉
「お姉ちゃん…」



瑞樹
「さすがね、美嘉ちゃん。わかってるわ。」

美嘉
「カリスマですから、わかるわ★」









早苗
「…あ、そういやおつかれインタビューしなきゃ。
なんでこんな雪とスカートのトークになってんのよ。」


瑞樹
「アンタがカメラに対して盗撮とか言い出すからよ…
元警官にそんな話を真剣に語られたら
真面目に聞かざるをえないでしょ…」


早苗
「確かにそーだわ、ちょっとおふざけ戻さないと…」



瑞樹
「ほらカメラ、さっきそこに置いたでしょ。」

早苗
「ん、さーて続き撮りましょっか。」



瑞樹
「ちょっと顔が怖いわよ?一度笑ってほぐしなさいよ。」


早苗
「えー、あたし映らないから別によくない?」



美嘉
「早苗さーん★元警官もカッコいーけど…」

莉嘉
「現アイドルの早苗さんのほーがカッコいーよ☆」


藍子
「じゃあ、私が早苗さんの写真撮りますから…」

恵磨
「アイドルとして笑ってください!!」


ありす
「カメラさんがしかめっ面してると、
撮られるわたしたちも困ります。論破ですね。」


瑞樹
「…ずいぶん慕われてるじゃないの。
そーね、そしたら…恵磨ちゃん。耳かして。」


恵磨
「かします。」


瑞樹
「………の、………で、……」


恵磨
「………ん、……あー、あー!はいはい!」







早苗
「なにしようってのよ…」






瑞樹
「はい、恵磨ちゃん。3、2、1、キュー!」



恵磨
「ちひろさあああああああああん!!!!!!!
最後の愛海の暴走はぁぁーー!!!!!!!!!
プロデューサーの企みでええぇぇぇぇす!!!!!!」




早苗
「…ぶっは!」


藍子
「えい、撮れました。」

ありす
「プロデューサーさん…」

莉嘉
「Pくん…」

美嘉
「死んだねプロデューサー。」

瑞樹
「お湯かけたらまた生き返るわよ。」




\ヤッパテメーカコノヤロー!/\ウォルト!/

\クジョーキタラゼンブテメーガオウタイシロヤ!/\ヒデブ!/









早苗
「やるわね、チョー面白かったわ。」


恵磨
「どっすか、早苗さん!」


早苗
「あー、恵磨ちゃんさすが。やっぱ凶悪ねそれ。ふふ。」



恵磨
「お店でごはん食べるときも、
わざわざ奥の席用意してくれたのに
すぐにあたしが居るってバレちゃうんすよね!」


瑞樹
「小さいほうのボリュームコントロールも
覚えたほうがよさそうね…」



藍子
「早苗さん、ちゃんと笑えてますよ、ほら!」



早苗
「いやあれは笑うわよ、年末の番組だったら
絶対おしり叩かれるやつだわ。
あたし、スカート短い県民だから余計痛そうね。」


瑞樹
「調子が戻ったみたいね、さ!やりましょ」


早苗
「はい!ではインタビューおねがいします!
現場のミズキさぁーん!」


瑞樹
「ハァイ☆レポーターの、ミズキでぇーっす!
じゃあ、お芝居終わった感想を…」

早苗
「原稿用紙二枚半でよろしくね!」


瑞樹
「千文字なんか書けるかーい!!じゃ、ありすちゃんから。」



ありす
「まってください、
今からタブレットに千文字を入力します…」



瑞樹
「真面目か!!!あんた真面目か!!!」


恵磨
「川島さんあかん!ナニワ魂がはみ出てきてます!!」

瑞樹
「恵磨ちゃん!」

恵磨
「はい!」

瑞樹
「一家に一台!」

恵磨
「タコ焼き機!」

瑞樹
「串カツは!」

恵磨
「二度漬け厳禁!!」

瑞樹
「青い信号は!」

恵磨
「すすめ!!」

瑞樹
「黄色い信号も!」

恵磨
「すすめ!!!」

瑞樹
「じゃあ、赤い信号は!!!」

恵磨
「気をつけてすすめ!!!!!」

瑞樹
「USJより!」

恵磨
「ひらパー!!!!!!」

瑞樹
「梅田の駅は!」

恵磨
「迷路!!!!!!」


藍子
「これは…なんなのでしょうか…」


美嘉
「関東の人間にはわからないものかな…」

莉嘉
「赤信号でもすすんじゃうんだー?」







ありす
「できました!みてください!」


早苗
「どれどれ…」



タブレット
『千 文 字』



早苗
「小学生なみのとんち!!?」


ありす
「はい。私、小学生ですから。」



藍子
「ありすちゃんも、ボケるんですね…」


ありす
「まあ、それなりには…できるようになりました。」


瑞樹
「さ、一通り盛り上がったし、
今度こそありすちゃん、どうぞー
感想と、自己紹介ね。」


ありす
「はい、私は今回のお芝居で
高位の魔導師、クール・タチバナとして
とても頼れる存在を演じました。橘ありすです。
でも、いつかお芝居と同じように…
知性溢れた頼れる大人に、なりたいです。あと…
やっぱり、さっきみたいにふざけることは
ずっと不真面目なことだと思っていました。
けど、このお芝居では
『しっかりふざけないほうが、不真面目』でした。
そういう世界を体験したことで、
また一つ学べた気がします。
ふざけるときは、とことん本気で…
真面目にふざけることも大事なんだなって。
今ならちゃんと納得することができました。」



瑞樹
「んー、いいわねー。学ぶことが多いって…」

早苗
「のびしろのカタマリなのよねー」


瑞樹
「学んだら、即実践するのもグッドね。」

早苗
「そーそー、これからも色々と経験しましょ!」


瑞樹
「はい次!東京のおにぎりが…」


恵磨
「味付きのりじゃないのを知らなかった!!
仙崎恵磨でェェェす!!!!」



藍子
「ええ…!?大阪のおにぎりって…」


莉嘉
「味付けのりで巻いてあるのー!?」

美嘉
「それ、持つときベタベタしない…?」


瑞樹
「全部がそう、ってわけじゃないけどね。
最近は味付きのりじゃないおにぎりも
普通になってきたわ、コンビニとか。
でも、やっぱり
おうちで作るおにぎりは味付きが主流よ。」


莉嘉
「そーなんだ…」

美嘉
「こんど、みくにゃんにおにぎり作らせて
チェックしてみようかな…」


早苗
「はい恵磨ちゃん感想ー」


恵磨
「あたしは、このお芝居で
警察署の広報担当でしたッ!!
やっぱりこのMAXボイスでー、世界全体に一瞬で
情報を届けることができましたー!!」


早苗
「あの、警察署の窓が声で割れる演出…
元警官としてなにか、こう…既視感が拭えないのよね。」


恵磨
「あたし、出番ちょっとだったけど
お話のうえで役に立ったからうれしいよ!!
あと、ホントに声でガラスを割ることは
まだできないかなー!!
マイクを壊したことはあるよ!!!」


瑞樹
「…その、『まだできない』ってことは
いつか肉声でガラスを割るつもりなのね…。」


恵磨
「え?茄子ちゃんができる、って言ってたけど?」


美嘉
「うっそ!?茄子さんの隠し芸そんなのもあるの!?」

莉嘉
「声でガラスを割れるのー!?すごーい!」


ありす
「もしかして、ワイングラスを
声で割るやつじゃないですか?
動画で見たことありますよ。」


恵磨
「ワイングラス!!じゃー!
志乃さんあそこに居るからもらってくる!!!」








瑞樹
「…いくら志乃さんといえど、
割ってもいいグラスをわざわざ
持ち歩いているとは思えないわね。」



早苗
「藍子ちゃーん、コメントよろしくー」


藍子
「あ、はい。高森藍子です。
私、ほんとうに…ほんの少ししか出ていないのに
こんなところ居ていいんでしょうか…って、
少し悩んじゃうくらいなんですよね…。」


早苗
「藍子ちゃん、私に写真渡してくれたところと
最後のお店のところだけなのよね?」


藍子
「はい…こんなこと言ってしまうのも
色んな方に失礼なのかもしれませんが、
わざわざ私なんかがやっていことなのかな…って。
エキストラの人で済みそうなのに、
こうしてほんのちょっとだけ
私を出す意味って…何だったんだろう?
って、いけないことだとは思うんですけど、
やっぱり疑問に思ってしまいます。」



瑞樹
「藍子ちゃんの言うことも、わかるわ。
これは千奈美ちゃんに続いて2つめの疑問点ね…」


早苗
「ただ単純にPくんが藍子ちゃんに
出てほしかっただけなんじゃないの?」


藍子
「…えっ、確かに、それだったら嬉しいです!
でもいくらPさんでも、
わざわざこんなヘンなこと…」


瑞樹
「するわね。」

美嘉
「するね。」

莉嘉
「絶対やるね。」

ありす
「やりますね。」


藍子
「…そうですね。」


早苗
「でも、これは確かに本人に
聞いてみる価値ありそうね…あとで取り調べしなきゃ。」


瑞樹
「はーい、じゃあ城ヶ崎シスターズ~!」


莉嘉
「イェーイ☆リカだよー!」

美嘉
「美嘉だよー★」



莉嘉
「リカはねー!お姫様のみりあちゃんの
付き人をやってたんだー☆それで、
すっごい【シール】を使って
凛ちゃんをパワーアップさせちゃうの!
お姉ちゃんと一緒に撮影したし、
アタシの大好きなシールで活躍できるって
すっごくうれしかったし☆楽しかったよー!」


美嘉
「アタシも、ミリア姫の付き人だね★
レッドキャッスルの使用人統括長!
【カリスマサーヴァント・ミカ】!って、
すごいカッコいい肩書きなんだ★
ま、おふざけメインのお芝居だったから
魅せ場はなかったんだけどねー。
でも、みりあちゃんといっしょで
すっごい楽しかったよ!ふひひ★
もちろん、莉嘉と一緒の撮影だったから
それも楽しかったよ★イェーイ★」

莉嘉
「イェーイ☆」



瑞樹
「やっぱり城ヶ崎家は平和ね…うらやましいわ。」


早苗
「わたしもぉ☆ミズキと撮影できて楽しかったなぁ~☆」

瑞樹
「ミズキもぉ☆サナエと一緒でぇ、うれしかったの☆」


早苗
「イェー……押忍!!!!」

瑞樹
「押忍!!!…って、
有香ちゃん並に似合うわねアンタ…。」


早苗
「まぁねー。」




瑞樹
「はーい、じゃあ
みりあちゃんはPくんのとこだし
恵磨ちゃんは志乃さんのグラス割りに行ったから、
4人でカメラに向かってアピールタイムよ。」


早苗
「押忍!!こっち向いてねー!」



藍子
「おす♪」

美嘉
「おーっす★」

莉嘉
「あたしメスー!」

ありす
「橘です。」



瑞樹
「はい、アピールどうぞー」




藍子
「せっかくなんで…私がどこに居たかを
小さな幸せを探すように、見つけてくださいね♪」

莉嘉
「観なかったひとはシーール!!しちゃうよ☆」

ありす
「高貴な魔導師の私こそが真の姿ですから、
みなさんよろしくおねがいします。」

美嘉
「かわいいみりあちゃん★みんな見てね!」













瑞樹
「さーて、もうほとんど終わったんじゃない?」


早苗
「あと残すは主役級のみね。」


瑞樹
「さすがに最初より人がはけたわ、行きましょ。」

早苗
「あ。恵磨ちゃんほんとに声で割ろうとしてる…」










瑞樹
「どうもー、お疲れさまですー!」

早苗
「おつかれ映像撮ってまーす!」




礼子
「おつかれさま。2人とも元気ね。」


雪美
「………おつかれさま……」


志乃
「おつかれさま…」



恵磨
「あ!こっち来たんですね!!」


瑞樹
「雪美ちゃーん、礼子さんのおヒザはどうかしら~?」


雪美
「……礼子、落ち着く……猫が来るの、わかる…。」


礼子
「こうしていると、なんだか素敵な気分になるわ。」


志乃
「雪美ちゃん…私のところは…?」


早苗
「志乃さん、お酒抜いてからにしません?」







瑞樹
「で、恵磨ちゃん。そのグラス本当に割れるの?」

早苗
「ていうか、いいんですか志乃さん?」



志乃
「いいのよ、おもしろそうだから…」



雪美
「………恵磨、声……すごい…。」


礼子
「でも、それほんとは大きい声
あんまり必要としないのよ。」


恵磨
「えっ?そうなんですか?」



礼子
「必要なのは音の正確さ、ね。
ほら、こうしてグラスを弾くと…」


\チーン/


礼子
「って、音するじゃない?
これと同じ周波数…ドレミのことね、
同じ音階で声を出すと…」


\チーン/

礼子
「んー、この音ね」


\チーン/




礼子
「んん、…あぁーーー♪」


\……ィィィン…/



恵磨
「あっ!声でグラスが鳴った!!」


志乃
「共鳴の現象ってやつね…」


礼子
「そ。これを続けて
振動を増幅させ続けると、割れるのよ。」


雪美
「………礼子、…ものしり…。」


礼子
「以前、パーティで披露してる人が居てね、
そのとき同じように説明してくれたのよ。」


瑞樹
「へぇー、でもこのグラス、良い音するわ~」

早苗
「もしかして、けっこうイイ物なんじゃ…」


志乃
「これは、それなり。よ…
でもやっぱり安物のグラスは、音も安物ね…」


礼子
「安物は音がいびつだから、
声で割れないらしいわ。裏を返せば
声に共鳴してくれるグラスは、イイ物よ。」



恵磨
「あー、ごめんなさい!
そんないいもん壊そうとして…」


志乃
「いいのよ、これが声で壊れるところ、
見たかったんだから…」



瑞樹
「音を正確に捉えて再現すれば
割ることができるのね…ボイトレになるかしら。」


早苗
「歌が上手な子なら、もしかしてできるんじゃない?
そういえば、茄子ちゃんができるのよね。」


雪美
「……歌、上手……聖、と…音葉…」


志乃
「その2人だと、むしろ難しいかも…」


雪美
「………?……声、伸びる…よ。きれい…。」



礼子
「伸ばす声にビブラートかけちゃうと割れないのよ、
周波数…音階が一定じゃないからね。」


恵磨
「ずーっと、ほんとに同じ音の声を
出さなきゃ割れないってことか…」


早苗
「それは、確かに歌とはちょっと違うわね。」


志乃
「真奈美ちゃんだったら、すぐできそうね…」

礼子
「そうね。今は…愛海ちゃんのおしおき中だから、
帰ってから頼んでみましょう。」


雪美
「………声で、グラス…割るの、見たい…。」




瑞樹
「おっと、そういえばインタビューしなきゃ!」


早苗
「はーい!じゃあカメラに向かって
名前自己紹介と、お芝居終わった感想
おねがいしまーす!」


瑞樹
「恵磨ちゃんはさっきやったから…」

恵磨
「はい、雪美ちゃーん!」



雪美
「……ユキミ…だいふく、…ね?」


瑞樹
「心に染み渡るコメントだわ…」

早苗
「はい、じゃあ次は…」



礼子
「志乃、お先どうぞ。」


志乃
「なら、やりましょうか…柊志乃よ。今回は
【SHINO&REIKO's 31アイスパーラー】の
創始者として…礼子と一緒に、
このお芝居の黒幕を演じたわ…
撮影中は、禁酒だったのだけど…
こっそり隠れて飲んでいたのは、
終わった今だから言える、秘密ね…ふふ。」


礼子
「私にはわかっていたから、隠せてないわよ?」

志乃
「あら、止めなかったのね…?」

礼子
「だってそのほうが自然な演技できるでしょ。」

志乃
「さすがね、よくおわかり…」

礼子
「それで、私もお酒の隠蔽をフォローしてたのよ。」

志乃
「ふふ…実はわかってたわ…ありがとね、礼子。」




瑞樹
「ほんと、このお2人が黒幕はしっくり来るわね…」

早苗
「抜け目の無さというか、落ち着いた
余裕ある大人の策士が似合うもの…
いいトシしてキャハッ☆とか言ってる
落ち着きのない異星人とは違うわねー…。」


瑞樹
「…何かを感じ取ったから代弁するわね。
キャハッ☆ミズキはぁ~!
リアルJKよぉ☆いいトシちゃうねんで!」


恵磨
「じゃあ!次、礼子さん!!」




礼子
「高橋礼子よ。私も、志乃と同じく黒幕の役ね。
台本を読んだときも思ったのだけど…
私も志乃も、ほぼ普段通りに近いキャラクターで
私たちのことをよく研究したひとが書いたのか…
とても自然に役を演じることができたわ。
おかげで、ずっと撮影を楽しんで
終えることができたわ…円満かは別として、ね。」


瑞樹
「円満な終わり方ではなかったわね…」

早苗
「あれはあれで、このお芝居らしくていいじゃない。」



志乃
「これでインタビューおしまいかしら…?」


恵磨
「あっ!じゃあ質問いいすか!?」

瑞樹
「あら、レポーターが2人になったわね。」


恵磨
「なんか、この人の演技すげー!
とかって、ありました?お2人のシーン
比較的シリアスなの多いじゃないですか!」


早苗
「あ、たしかにそれ気になる。」



志乃
「演技が、すごい…ねえ…」


礼子
「とても感情的な表情を目の当たりにして
感心させられた子なら、いるわね。」




瑞樹
「おっ、誰かしら?」

早苗
「やっぱり、かな子ちゃん?」


礼子
「あそこの…あの…」


恵磨
「あっ!ちひろさん!?」


礼子
「…の、奥の隣のところにいる、
ADの女の子ね。うん、あの子だわ。」


志乃
「ああ…確かに、そうね…」




瑞樹
「出演者どころかアイドルですらないわね…」

早苗
「これまたナナメ上なのが…」


恵磨
「どうしてそんな…ADさんが?」





礼子
「ある時にね…そう、ふと見たのよ。
言葉では表現しきれない感情の奔流が
表情によって如実に伝わるのを…」


志乃
「あのとき他のスタッフさんが…そうね、
『テントを畳んで帰ってきた』ときの。
あの、苦虫を噛み潰したような顔…」



雪美
「…………テント……?…ここに、ない…。」


礼子
「そうね、ないけど、あるのよ。」


雪美
「………?」





瑞樹
「ねえ、これってアイドルの映像として
アリでいいのかしら…わからないわ…。」

早苗
「まぁ、判断するのはPくんだし…」



瑞樹
「じゃ、気を取り直して、
最後にアピールどうぞ~!」

早苗
「はーい、こっち向いてくださーい」




恵磨
「みんな観てねえええええ!!!!」

志乃
「ラムレーズンも好きよ…」

礼子
「ダイキリのやつとかもいいわね。」

雪美
「……………観て、…ね?」








早苗
「さーてと、そしたら次の
あそこの集団で…出演者は全員かな?」


瑞樹
「…あら?1人増えてるわ。」




ライラ
「おー?まだ撮影してるですかー?」


早苗
「これはねー、特典映像にするんだって。
クランクアップのおつかれさまビデオよ!」


瑞樹
「はーい、みんなおつかれさま~!」

早苗
「おつかれさまー!」


ライラ
「おつかれさまでございますねー」




「川島さん…早苗さんも、おつかれさまです。」


加蓮
「おつかれさまでーす」

奈緒
「あっ、おつかれさま…というよりか、
あたしはおはようございます。かな…?」


雪菜
「おつかれさまぁ~」

あずき
「おつかれさまでーす!」






瑞樹
「奈緒ちゃん、結局来たのね。わかるわ。」


加蓮
「だってー、奈緒が来たい来たいって言うから~」


奈緒
「あたしは言ってねーよ!加蓮が呼んだんだろ!?」


「…でも、奈緒たぶん呼ばれなくても来たよね?
この前プロデューサーに、この撮影
見学していいかって聞いてたじゃん。」


奈緒
「それは…まあ、そうだけど…って!
なんで知ってるんだよ!?凛いなかっただろ?」

加蓮
「プロデューサーが教えてくれたよー」


「うん、来るって知ってて、加蓮が呼んだ。」


加蓮
「奈緒~、さびしかったんだね~?
かーわーいーいー」

奈緒
「くそぉ~!?なんなんだよあのプロデューサー!?」



雪菜
「うふふふ、仲良くていいわねぇ。」


あずき
「ずっと【仲良し大作戦】してるんだねー。」



瑞樹
「じゃあ…お芝居終えての感想、いただいちゃうわよ~!」

早苗
「こっちのカメラ向いてー!」



瑞樹
「ハァイ☆レポーターの、ミズキでぇーっす!
今回のこのお芝居終えて、どうでしたか?
何か苦労したことや得られたことがあれば
答えてくださいな!はい奈緒ちゃん!!」


奈緒
「うえええ!?あたしかよ!」



「ほら奈緒、答えなきゃ。」


奈緒
「ムチャ言うなって!あたしやってないから!」

加蓮
「あっそー?じゃあ、さっき熱心に見てた
ありすちゃんの魔導師の衣装とかについて
語ってもいいんじゃなーい?」


奈緒
「あー!たしかに、あれすごかったよなー!
やっぱり、カッコイイ魔法使いって
ちょっと憧れがあるんだよね…。」


ライラ
「まほーつかいのタチバナさんが、
【ガリガリちゃん】を【イチゴパスタ味】に
変えてくれましたですよー」


奈緒
「…なんだよそれ!?マッドサイエンティスト!?」



加蓮
「奈緒だったら、何味にしてくれるのかなー?」


「セカンドな…サイダー味かもね。」


奈緒
「それって、味変わってないんじゃないのか!?」



雪菜
「まぁ、魔導師【クール・カミヤ】さんは
【サイダー味】の使い手なのねぇ…?」


あずき
「あずきと合わせると、
【あずきソーダ】…これは危険なにおいがするね。」



奈緒
「うわぁ…」



瑞樹
「…今、何かを感じ取ったから言うけど、
水本ゆかりちゃんと合わせると…」

早苗
「ゆかり…【大葉の風味のサイダー】かしら、
これもまた危険な匂いがするわね。」


加蓮
「そしたらさー、次は奈緒が主人公で
サイダーのお話作ってもらおうよ。
わたしがハッカのソーダにしてあげる。」


「そしたら…私はまたブルーなのかな。でも
海外のジュースにあるよね、そういうの。」


早苗
「そしたら、あたしはビールにしちゃうわよー!」


奈緒
「あたしは未成年です!しかも、
ライラさんがアイス好きなのと違ってあたしは
べつにソーダが好きなわけじゃないからな!?」



加蓮
「またまたぁ~、
好きじゃないとか言っても、ホントは~?」


奈緒
「ほんとだって!あたしあんまり
甘ったるい飲み物は好んでないから!」



「でも、奈緒の飲んでたあのコーヒー…
とんでもなく甘口じゃなかった?」

奈緒
「あのマキシマムなコーヒーは別もんなの!」


瑞樹
「特典映像のみに特別出演する奈緒ちゃん…
これ、パッケージのクレジットに表示すべきね。」

早苗
「そーね、サプライズ登場するからには
情報載っけておかないと。
それだけでファンは買うでしょうし。」




「奈緒、もしかして役に立ったかもよ?
お芝居の映像の売り上げが伸びるかもって。」


加蓮
「ほら~、奈緒来てよかったでしょー?
呼んでくれて、ありがとーは?」

奈緒
「…いや、そんな言うんだったらもういいや
あたしは自分の意志で来たよ、うん。
凛と加蓮をねぎらいに来た!これでいいだろ?」



「ふふっ、ありがと奈緒。」

加蓮
「もう…ま、それも素直な意見か。ありがとね。」




雪菜
「あらぁ、いい画になってるわぁ。」


早苗
「はい、それじゃー今度こそインタビューね。」

瑞樹
「女帝さーん!自分の名前と、感想どうぞ~!」



雪菜
「あらぁ?感想を求めても、
お化粧の小物しか出ないわよ?
…っていう役ですねぇ。
以前やった、コスメティア帝国の設定が
まさかこんなふうに改造されて
また女帝をやるだなんて思わなかったので…
正直、複雑な気分でしたけどぉ、
しっかりやりきれてよかったわぁ。
今回はずっと『女帝』とか『セツナ様』って
呼ばれていたのでぇ…
次はもっとカワイイ役を所望しまーす!
井村雪菜でしたぁ~」



瑞樹
「はいオッケー!どーもありがとね!
そうしたら…次よ、あずきちゃーん!」



あずき
「はーい!桃井あずきでーす!とっても強い
【アズキ参謀】やりましたー。最初のときは
強いひとで、ライラさんのライバルで…
だからカッコイイ、キリッとした役を
演じるのかなー?って思ってたんだけど。
プロデューサーがね、いつも通りのあずきのまま…
だけど強いっていう人をやってください。って!
そう言われてからは自然に、
『あずきだったら、このときにこうする』って
思ったまんま演じられました!
というより、演じてないかも?あはは!
うん!だから、楽しかったです!」



早苗
「いつも通り…ね、たしかに
あずきちゃんとライラちゃんが
事務所でチャンバラごっこしてるのを
想像しても、同じ感じになると思うわね。」



あずき
「そうだ!あと、お芝居の小道具作り!
事務所のみんなで【飴細工大作戦】もしたよ!
大成功で、すごく楽しかったよー!」



加蓮
「あー、飴細工…
ちょっとムカツク思いしたけど、
今となってはもう笑い話だねー。」



瑞樹
「じゃあ、何か思い出したようなので加蓮ちゃん!
はい感想どうぞー」



加蓮
「北条加蓮でーす、チョコで洗脳されて
チョコミントが使えるようになったよ。
これ観てるひとで、わたしの曲知らないひとは
『薄荷-ハッカ-』買ってねー。良い曲だよー?
…で、感想だよね。うーん…
結構出番たくさんあったけど、
ほんとにいつも通りそのままだったからなー。
特に感想が浮かばないくらいに
アイドルとしての日常だった。
…っていうのが感想、かな?
じゃあとなりの凛、つづけてどうぞー」




「ん、また急に…くることはわかったけどさ。
感想、だよね。私もずっと普段通りに
していたつもりだし…遊んでいいところは
しっかり遊べたし、文句なしだよね。うん。
月並みな感想になるけど、やっぱり楽しかったよ。
あとは…じゃあ、私も加蓮を見習って…
『蒼穹』歌わせてもらったから、みんな買ってね。
【蒼の力】を扱える役の、渋谷凛でした。」


瑞樹
「はーい、インタビューいただきました~。」


早苗
「そしたら最後ねー」


瑞樹
「やっぱり大トリは、主役のライラちゃん!
はーい、お芝居終えての感想よろしくね~!」




ライラ
「えーと、やったー。ですねー。
ライラさんは、ライラさんですよー。
ライラさんは、ライラさんとして
ライラさんを、しましたのですねー。
ライラさんの、ライラさんは、
ちゃんとライラさんだったと、思いますですよー。」



瑞樹
「言わんとすることはわかるけど…
なんだか言葉遊びみたいになってるわね。」



ライラ
「ライラさんは、アイスが大好きですねー。
ライラさんは、そんなライラさんですので
アイスのお話の、主役のライラさんをできて
うれしいかぎりでございますですよー。
これを観てくれたひとはー、
アイスを食べてー、そして
公園でおしゃべりをするとよいですねー。
おわりでーす。ライラさんでございましたー。」




早苗
「はい!ライラちゃん、改めて…おつかれさま!」



瑞樹
「おつかれさま~!」




ライラ
「おつかれさまでしたー」








瑞樹
「ふう、終わったわねー。
これでだいぶ、出番は稼いだはずよ!
早苗もおつかれさま。ありがとねー。」


早苗
「おつかれさま。どーいたしましてー。
じゃ、カメラ切って、Pくんに返してきますか!」












\TURN OFF/







~OFF SHOTS~
◎FIN




extra chapter

○ミステリー○









「えっ?どうして藍子を
あれだけのために起用したかって?」



「あー、まあ普通、疑問に思いますわな…
あんなんエキストラでいいわけだし
直前にモブ役も居たわけですしおすし。」




「いやー、ただ私の趣味なんですよー。
…って、言いたいところなんですけどね。
こと藍子に関してはちょっと、デリケートで。
普通の問題とは、ワケがちがうんですよ。」



「藍子の『ゆるふわ空間』は…ご存じですね?
そうそう、時空が歪んで
キング・クリムゾンの宮殿に迷い込むやつ。」



「あれ…実物の藍子じゃなくても
効果あるんですよね…それがもう厄介で…。」



「ダメもとで聞きますけど、
藍子がアイドル活動の一環で出した
30分ほどのイメージビデオ、ご存じですか?
………………
ご存じない。そうです、普通そうなんですよ。」



「実は、藍子のそのビデオ、実在するんですけど
とある理由でリリース直後に
自主回収したんですよね…なので、
ファンの間では超レアものアイテムなんですが。」



「理由ですか?ああ、いやいやちがいますって
小梅的なアレじゃないです。
ほたる的なアレでもないですし、
愛梨とか雫とか里美あたりがあぶな気あるような
アレな理由でもありません。
ただ…下手すると小梅的なアレより厄介です。」




「さっき言いましたよね?
実物の藍子じゃなくても効果がある、と。
そういうことなんですよ、はい。」



「その30分のイメージビデオなんですがね?
正直いうと…まあ、
信じてもらえるかわかりませんが。
その30分が、どうあがいても5分…
多めにみても6分ぐらいですかねほんと…
『30分あるはずなのに5分にしか感じない』んですよ。」




「はい、そうですね。はい。…ええ、
確かにそれだけの理由では
自主回収になるほどの問題ではないんですよ。
藍子のファンでしたら
『30分が5分になる覚悟』くらいできてますから
クレームなんて来ないはずです、いやむしろ
『30分が30分だったらクレームもん』ですよね。
そんなの、藍子の魅力を微塵も引き出せていない
ハナクソみたいなもんですから。ええ。」



「もちろん、その撮影時も
『30分が5分になる覚悟』で挑みました。
その場のスタッフ全員です。
半日あればマスターまで終わる程度のものが
2日かけてやっと撮影だけ終わって…
編集してくださった方も
体内時計が狂いっぱなしで苦労されてました、
その仕事終わったあと体調を崩されたそうです。
たかが30分のビデオを作るのに
異様なまでの時間と、労力も要しましたね。」



「それだけ苦労して作った30分のビデオ、
そりゃ思い入れもひとしおですよ。
…えっ?ああー、なにそんな野暮なことを。
どれだけ多大な犠牲を払ってでも
その魅力を伝えられるなら本望ですって、
藍子はそれだけ価値のあるアイドルなんですよ。」



「それで、まあ…そんな思い入れのあるビデオが
さあ市場に出回りました。これで、
藍子の魅力がまた世に浸透するんだな、と
ほっとすると同時にワクワクもしましたね。」




「そうしたらですよ、
いたるところから異常の報告が来るんです。
…実は、完成品を試写してるときから
うすうす感づいてはいたんで、
それらの報告は予想外ではなかったのですけれども。」



「はい、さきほど言いましたよね
『30分が5分にしか感じない』と。でもそれは
あくまで我々の感覚の話ですので、
実際の時間は30分経過しているんですよ。」


P
「ところが、どうやら異常の報告によると
『30分きっかり経過したはずなのに36分経っていた』
そうです。何を言ってるのか
わからねーかもしれないのですが、これは
サイキックだとかハートウェーブだとか
そんなチャチなものじゃあ断じてありません。
もっと恐ろしいものの片鱗だったのですよ。」



「私が事務所で試写したときも、そうでした。
30分きっかり経過しているはずが、
時計を見ると30分より多く過ぎているのです。」



P
「時計がズレているのかな?と思ったのですが
そんなこともありませんでしたし、かといって
映像の時間を計り間違えたかというと
編集ソフト等を開いて、動画データ
そのものの時間を調べてみると正常なんです。」




「これはおかしい、と思って
PCの編集ソフトで映像を再生して
データそのものの時間経過を観察しつつ、
手元にストップウォッチを用意して
それで別に経過時間を計ったのです。」





「すると、どうでしょう。
PC上ではきっかり30分だったのに対し、
手元のストップウォッチで正確に計ったはずが
30分より明らかに多い33分とかです。」



「映像見てたから時間感覚がゆるふわになって
ウォッチを止めるタイミングを誤ったんだろう、って
お思いになるかもしれませんが、それも考慮して
ちゃんと試したんですよ。
映像をちゃんと見て計測と、
映像を見ずに時間だけ観察して計測する両方です。」




「結果…同じでした。つまり、
データの時間は正しく30分だが
実際に経過する時間は30分より多くなる。
…ということです。」


P
「そのときの自分は疲れていたせいもあってか、
その事実を如実に受け入れ難く…
『PCの不具合だろう』と勝手に合点して
リリースに回しました。
一般のちゃんとしたPCなら時間はズレないだろう、と
タカをくくっていたわけです。」





「曖昧な予想と希望は見事に外れました、
どんな状態のものであろうが時間がズレたそうです。
人間の感覚の話じゃありませんよ?実際の時間です。」




「ビデオの30分っていう表記が間違っている、
とのご指摘をいただいたり…
データは正しく30分のはずなのに
時計が余計に進むので変、との報告があったり…」



P
「事態を重く見た私は、すぐに
自主回収を決定しました。今思うと…
あの時に素早く行動に移せて良かったです。」



「この現象について、詳しくは不明です。
ただ分かったのが…あくまで仮説ですが、
ゆるふわ空間による時間感覚の麻痺は
人間の感覚だけに限った話じゃない、
ということです。つまり機械なども、
藍子の映像を認識することにより
時間の制御機能に何らかの異常が発生する。」






「ただ、これは自分の
『そうあってほしい』というバイアスが
強くかかってしまっている仮説だと思います。」




「…この現象は、もしかすると
もっととんでもない事態に繋がる…
そんな想像が、連想がふと出てしまうのです。」



「藍子の映像を自主回収できてよかった。
あれは、とんでもない危険性を孕んでいます。」



「ひとつ…お聞きしますが、
『時間』とは、どういうものかご存じですか?
…………
ええ、はい。そうですね、
まあ、日常生活を送るうえでは
そういう認識ですよね。それが正しいと思います。」




「ただ、天文物理学とか、そのへんになると
『時間』とは、まだ未解明な点の多いテーマです。
たとえば、地球は一周自転することにより、
『一日という時間』が経過する。と、
大昔に誰かが決めたんですよね。そこから
約数の多い24という数字で割って
『一時間』というふうに、決めたんですよね。誰かが。
これはやっぱり、自然なものじゃなくて
人間が勝手に決めたルールなわけです。」



「そしたら、見方を少し変えましょう。
『時間』というものは、
【東京】から【ウサミン星】まで移動するのに必要な
『エネルギー』みたいなものだと思ってください。
はい、そうです。この場合は一時間、
乗る電車が担ってくれる運動エネルギーに加えて
『時間というエネルギーを、1消費』したと考えます。」




「それでは、自転する地球を外から見ましょう。
地球は常に回っているので、
地球外にある静止した宇宙船から眺めている
他のウサミン星人からしてみると…
地球上でヘバって寝ている菜々さんは
常に自転と共に『移動をしている』んですよね。」



「それこそ、地球外の静止した宇宙船から見れば
『1時間』寝ている菜々さんは
『地球の径の24分の1だけの距離を移動』してます。
こんどはさっきの電車の代わりに、
運動エネルギーを担っているのは地球です。」



「ここで、菜々さんはその宇宙船のウサミン星人と
交信をしようと思いました、けれど
菜々さんは宇宙船と常に一定の距離を保たないと
交信はできない…としてみましょう。
一定の距離を保ち続ける、というのは
静止する宇宙船から見て『移動していない状態』に
ならなくてはなりませんね。すると
菜々さんは地球の自転と逆方向に、
しかも同じ速さで走り続ける必要があります。
ちなみにそれはとんでもない速さです、
それこそ人智を遙かに凌駕しないと走れない速さです。」



「それができれば、宇宙船のウサミン星人から見ると
『菜々さんは移動をしていない』状態です。
ここでおさらいですが、時間は
『移動するのに必要なエネルギー』です。
それを踏まえると…つまり、交信する菜々さんは
宇宙船からの視点からだと移動していない。
走ってはいるので、運動エネルギーは消費してる。
地球の自転の運動エネルギーと相殺させてるわけです、
おかげで、宇宙船から見れば『移動してない』ので
『時間というエネルギー』を消費していません。」




「地球上で、ボーッとつっ立っている菜々さんは、
その静止した宇宙船から見ると、
常に地球の自転に乗っかり『移動している』ので
『時間エネルギー』を常に消費しています。老けます。」



「しかし、地球上で自転と逆方向に、同じ速さという
人智を遙かに凌駕した状態で走り続ける菜々さんなら、
宇宙船からの視点だと『移動していません』ので
『時間エネルギー』を消費していません、
アンチエイジングね、わかるわ。」



「…と、まあこんな、とんちめいた例え話を
聞いていただいたところで少し戻るのですが、
今の話でいってみると、
『地球の自転』と『時間』って
密接な関係にありますよね?
がんばって走って運動エネルギーを消費して
自転に抗えば時間が停止するわけです。」



「これだけ聞くと、おとぎ話みたいですが…
実は本当に、自転と逆の方向へ
運動エネルギーを向けることにより、
時間エネルギーの消費を抑えることができます。」



「西の方向へ、とんでもないスピード、つまり
運動エネルギーを向けると、その運動しているモノは
時間の消費を抑えられているわけです。
たとえば…飛行機ですね。
川島さんがアンチ自転エイジングのために、
東京から故郷の大阪へと飛行機に乗ります。
すると…本当にアンチ自転エイジングは実現します、
とはいっても小数点以下とんでもないケタの
ごくごくわずかな時間でしかないのですが。」




「つまり、飛行機で西へ向かうと、
ごくごくほんのわずかだけ長生きする。のです。
なので、元CAの相馬さんは
うちの事務所で最も長生きするかもしれません。
同じだけ東にも向かっていたらダメですね。
ヘレンさん?
世界レベルだからダンサブルですね。」



「『時間』と『移動・自転』の関係性、
なんとなく分かっていただけたかと思います。」



「ここで、高森藍子にまつわる、あの
怪現象の話に戻りましょう。」





「映像の正確な時間と、
実際に過ぎる時間がズレる…
人間の体内時計、時間感覚とは別で。」




「思い出してください、
時間とはエネルギーです。それも、
地球の自転という莫大な規模の運動に
匹敵するエネルギーなんです。」



「そんな、時間がですよ…?
歪むんです…!!藍子で…!!!」




「自分の杞憂で済めば良いのですが…
つまるところ、藍子は
『地球の自転に匹敵するほど甚大な時間エネルギー』に
干渉して歪めることができるということです。
そう、藍子は…
『天文学的な数値の莫大なエネルギーを秘めている』
可能性が…あります。」





「自分は、そんな危険性を孕んだ…
それこそ核弾頭のようなものを
市場に回していたのだと思うと、ぞっとしますね。」




「藍子のプロデュースはもちろんやめません、
この可能性に気付いている自分だからこそ
藍子に真摯に向き合うことが必要だと自負しています。」



「おかげで研究しました。
藍子を映像化した際に、時間を歪めることのない
ボーダーを探ったんですね。
…これもまた、途方もない作業でした。」



「それで目安がある程度わかってきたんです、
5分以上の映像から確率ゼロの半値を超します。
つまり…多めに見ても、人間の感覚で
藍子を映していいのは、1分ほどなんです…。」



「おわかりいただけたでしょうか、
藍子が…あんなチョイ役にならざるを
得ない状況というものを。」



「それでも私は藍子のプロデューサーです、
あんなちょっとだけですが、
やっぱり活躍してほしいんですね。なので、
写真を渡す1シーン。
宴開始の1シーン。ねじ込みました。」



「地球規模の命運を、そんな
いたずらに扱ってよいのか…藍子は、
このままアイドルをやっていいのか…。
何度も悩みましたし、正直いうと
まだはっきりと答えは出せていません。
『藍子のためだけに人類に仇をなすのか』と…
もちろん、誰もそんなこと口にはしませんし
耳にしたこともありません。が、やはり
ふと聞こえてしまうんですね…。」




「その答えも、藍子と一緒に見つけていきます。
自分はプロデューサーとして、
藍子と運命共同体でいることを約束しています。」



「…はい、そうですね。…はい。」




「…………えっ?」






「ライラさんが主役のアイスのお話です、はい。
藍子の出番がちょっとだけな理由ですよ、そうです。
…………ええ、はい。
そうです、2バージョンでリリースしてます。
それで、ノーカット版ですか?ええ、ありますよ。」






「…で、それにある特典映像。
おつかれインタビューのやつに、
確実に藍子が5分以上映っている…」




















「…やっべえぞ、コレ。」









~真END~

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