ミタマ「………もう一度 何と言ったか 聞きたいわ」
カムイ「あれ。ミタマさん、もしかして聞いてなかったのですか?」
ミタマ「いえ、聞こえていましたわ。自分の耳が腐ったのかとも思うくらい。」
カムイ「聞いていたなら、意味は分かりますよね?」
ミタマ「分かりますけど、分かりたくないというか、何というか……そのもっと詳しく」
カムイ「詳しく言うと、ミタマさんと結婚して、仲良くいちゃいちゃラブラブしながら毎日を過ごしたいんですよ!毎日一緒に洗いっこしたいんですよ!他にも…」
ミタマ「すみません、もうそこまでにしてください。」
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カムイ「まだまだ続くのに……」
ミタマ「コホン。……それで、なんで私と結婚をなさりたいのですか?」
カムイ「そりゃ、ミタマさんが愛らしすぎるからですよ!カザハナさん譲りの髪色、星が飛んだ瞳……どれも本当可愛いじゃないですか!だから結婚したいんです」
ミタマ「褒められて 嫌な気分じゃ ないですわ」
カムイ「句を詠んでいる姿も美しいです!」
ミタマ「でも、私以外にもいい人はたくさんいらっしゃるでしょう?何よりも同性同士ではありませんの。」
カムイ「ええ、ミタマさん以外にもいい人は沢山居ますね。」
ミタマ「なら、そちらの方々と婚姻を結べばよろしいのでは」
カムイ「だから全員と結婚して、子供を儲けるつもりです!」
ミタマ「」
カムイ「あ、心配しなくても、皆さん平等に愛してあげますからね!1日1回ペロペロが基本です!」
ミタマ「私が心配しているのはその部分ではないのですが」
ミタマ(カムイさんはもしかして、悪質な呪いにでもかかっているのでは………それなら、この言動にも納得がいきますわね。)
カムイ「ミタマさん何をそんなに考え込んで……ハッ!!まさか、私たちの結婚指輪のデザインを考えて!?」
ミタマ「………。
ところでカムイさん、オロチさんの所へ行きませんこと?ちょうど、占って欲しい事がありまして……」
カムイ「何ですか?私との相性ですか??そんなのバッチリに決まっていますよ!」
ミタマ「いい加減、その口を閉じては?」
【白夜武器屋】
ミタマ「……という訳でありますの。」
オロチ「様子が可笑しいとは感じていたが……まさかこれ程までじゃったとは」
シャラ「カムイに求婚されるなんて……いくら友達とはいえ、許さないわ。………鼻水が三日間止まらなくなる呪いでもかけてあげようかしら。」
ミタマ「私だって、されたくて求婚された訳ではないんですのよ?」
オロチ「まぁまぁシャラ、わらわとツクヨミの娘なら、多少の事では怒らない貫禄というのも必要じゃぞ?」
シャラ「………母さんが言うなら、仕方ないわね。」
ミタマ「やはり、カムイさんは悪質な呪いに蝕まれているのでしょうか?」
オロチ「………残念ながらそれが分からぬのじゃ。」
ミタマ「?どういうことですの?」
オロチ「カムイ様の事を呪いで見ると、靄が掛かったようにぼんやりと見えなくなってしまって………。今までこのような事は起こらなかったというのに。」
ミタマ「………いいえ、ありがとうございますわ。聞いておきますが、シャラは何か情報を持っていませんこと?」
シャラ「………情報…そういえば一昨日の午後、ディーアがカムイ様と話し込んでいたのだけれど、それ以来ディーアの姿を見ていないわね……。」
ミタマ「貴重な情報をくださって有難いですわ………次はディーアですわね……」
ミタマ「カムイさん、用事は済みましたのでもう帰りま……」
カムイ「あっ!ミタマさん見てくださいよ!猫耳カチューシャですって!………あの、つけてみません?」
ミタマ「すみません、もう一生ここに居てもいいんで……」
ミタマ「ディーア、ディーアっ!………全く、何処に居るのでしょう?」
ミタマ「ん?アレは……ディーアですわね、相手はキヌでしょうか……。」
ディーア「ああ……お前の側に一生居てやるよ……」
キヌ「やったーっ!絶対に離れちゃダメだからね!」
ミタマ「……とそこにマトイが……。」
マトイ「あら、二人とも。今日はいい天気ね。」
ディーア「マトイ………今日もマトイは可愛いな……うん」
マトイ「!??!い、いきなりどうしたの!?」
ディーア「ん?……俺は思った通りのことを言っただけだぞ……」
ミタマ「………何か、その、カムイさんと同じ匂いがしますね。」
ミタマ「でぃ、ディーア……」
ディーア「………俺の大事なミタマ……大好きだぜ……?」
ミタマ「」
ディーア「唖然としてないでさ……もっと、近くに来いよ……」
ミタマ「どうしたの 今日は何だか おかしいわ
カムイさんと似たような匂いを感じますの」
ディーア「母さんがどうかしたのか……?俺の愛しい母さん……」
ミタマ「頭でも打ったのですか?」
ディーア「俺はいつでもマトモ………」
ミタマ「いや、絶対違いますわよね??いつもの貴方はこんな台詞、言いませんもの」
ミタマ「一体なんでこんな事に……!」
ディーア「母さんから貰った本?読んでから……なんかすっげーいい気分なんだけど……」
ミタマ「何ですって!どんな本を貰ったんですの?」
ディーア「………そんな事よりさ、俺とイイ事しない……?」
ミタマ「いやあの、私の質問に答えてくださいまし」
キヌ「いいこと?何それすっごい気になるーっ!!」
ディーア「そっか、じゃあキヌ一緒にイイ事しような………?」
ミタマ「何も知らぬ純真無垢な少女を卑猥な事に誘うのはやめなさいな!?」
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