P「すまない……春香」 (36)


誰かが何かを叫んでいた

誰かが私の名前を叫んでいた

これで救うことができたと。叫んでいた

誰かは誰かに押し倒されていた

誰かは1人2人と増えていく

その中の一部は私に向かってきていた

誰かが何かを叫んでいた

誰かが私に手を伸ばしていた

誰かが微笑んでいた

誰かは静かに目を閉じた

誰かの色だけ赤かった

「あぁあぁぁあああぁあああぁぁぁ!!!!」

叫んでいたのは。私

「すまない……春香」

瞳を閉じたのは。プロデューサー

幕を閉じたのは――なんだっただろう

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「おはよう、春香」

「えへへ、おはようございます」

ちょっと頑張ってお洒落をしてみた

叶わない、叶えてはいけない恋だと理解はしているからこそ、

私はちょっと頑張ってしまう

少しでも長く、少しでも広く、少しでも大きく、

プロデューサーさんの記憶に残れるようにと願っていたから。

だからアイドルも頑張った

プロデューサーさんと交わした約束

『絶対にトップアイドルになる』

私は叶えるために頑張った。

その糧としてプロデューサーさんも頑張ってくれた

今日はランクアップのお祝い

「今日はお願いします」

「解ったよ。できれば安いものが嬉しいな」

そう言って笑うプロデューサー

ほしいものを買って欲しい。なんてお願い

そしてお忍びのお買い物

そんな建前に隠された――デートという名の私の恋


「それで、どんなものが欲しいんだ?」

「そうですね……」

少しでも長く一緒にいたいと。

そんな気持ちが私を悩ませる。悩んで、悩んで

「見て決めます」

「おいおい……」

プロデューサーさんの呆れた声を聞きながら、

私は苦笑いで嬉笑を押し隠した

赤くなりそうだった頬。

ダメだなぁ……バレちゃいけないんだよ

注意して深呼吸

「さて、行きましょうっプロデューサーさんっ」

「あんまり長くはダメだぞ」

「解ってますよ~」

解ってます。私もプロデューサーさんも忙しい

だからこんな時間はシンデレラなんかよりもずっと早く終わってしまう


「ねぇ、プロデューサーさん」

「ん?」

「プロデューサーさんは何も買わないんですか?」

常に手元に欲しいというお願い

結果、アクセサリーになった

常に手元と言って下着だなんて考えた私は海に溺れて消えていった

「俺は別に……」

そんな風に言ってプロデューサーさんは私に合うだろうアクセサリーを探し出す

私にとって一番欲しいアクセサリーは貴方ですよ。プロデューサーさん

心に秘めた思いは大きくて。

「ペアにしませんか?」

「え?」

「なーんて……えへへ」

ごまかせない言葉

でも、誤魔化す必要はないんだって解ってました

「そうだな、俺と春香2人1組で頑張ってきてるんだしな」

なんて言って選んでくれるのは2羽の鳥

離れたままの鳥だから、きっとプロデューサーさんは気づかない

羽と羽。つなぐとハートだったりしちゃうんです


「ペアですよペア! 私大事にします!」

「それはいいけど、あんまり見せびらかさないようにしてくれ」

「解ってますよ……解ってます」

なんか解ってばかりで悲しくなってくる

隠された心ですからね。

解ってますよ。プロデューサーさんの馬鹿

なんて心が怒る

「お昼、食べていくか?」

「え?」

珍しい言葉ではなかった

営業とか行った時にプロデューサーさんは誘ってくれる

でも、オフの日は初めてで

「えーと……」

『うけちゃダメ!』

誰かが叫ぶ

でも、嬉しかった私には届かなくて

「はい!」

元気よくそう返してしまっていた


喫茶店へと向かう道

一足先に私はお礼を口にした

「今日はありがとうございました」

「今日だけじゃないだろ? 今までも、今日も、これからも。だよ」

ただのお礼がかっこいい言葉で返ってくる

告白ですよ! 告白!

なんて大歓喜する私は投獄しておく

「そうですよねっ」

アイドルのせいでついた演技力

嘘の笑顔はプロデューサーさんを笑顔に――

「どうかしたか?」

あれ?

「えへへ、何言って」

「笑顔が嘘っぽい」

あれ?

「何言ってるんですか? 私はいつも」

「違うだろ」

私の恋心に対しては鈍感なくせに

喜怒哀楽に対しては敏感なんてずるいなぁ


「もうすぐお仕事だから。ちょっと」

なんてごまかして笑う

何言ってるんだろう。バカだなぁなんていう笑みは

「アイドルが仕事を面倒くさがるなよなぁ」

プロデューサーさんの笑みを引き出した

『早く、早くお店に入らなきゃ!』

またも響いた誰かの声

でも、聞こえない

『早く、早く!』

立ち止まったままの私たちには聞こえない

「じゃぁプロデューサーさん、お店に――」

「うわぁぁぁぁぁぁああああ!!!」

私の声をかき消して、誰かの叫びが足音とともに迫ってきて。

プロデューサーさんが視界から消え、追う私の瞳には。

血を流すプロデューサーさんと、それを滴らせるナイフを持った男性が映って

「ぃ……ぃやぁぁぁああああぁぁぁぁぁぁ!!!」

私の悲鳴が上がる

駆けつけた人たちによって男は押さえ込まれて

泣き崩れる私を誰かが支えてくれて……


「ぁ……るか……」

プロデューサーさんの手が私に向かう

でも。それは取る前に落ちていく

「すまない……春香」

申し訳なさそうに微笑んで

口が閉じ、瞳が閉じて

「あぁあぁぁあああぁあああぁぁぁ!!!!」

代わりに開いた私の私の口は叫び声を上げる

そして世界は暗転し、崩れていく

見えてくる世界は明るい世界

楽しかったはずの1日を何度も何度も再生する

『もう止めて、もう嫌だよ……』

「どうして? だってこれは私の罪だよ?」

『……違う』

黙り込まないでよ、私

「違う? ちがくないよ。貴女がプロデューサーさんをこんな目に合わせたんだよ」

『違う、違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う』

いい加減解ってよ私。あの日は解ってばかりだったんだから

『っ……う……』

私の心は泣いて泣いて泣きすぎて……感情なんて流れていった


とりあえずここまで

ループものか、支援

期待

どこがループものなん?

冒頭を描写しただけだろうな
というかなんで春香が苦しまなきゃいけないんだ!

続き待ってます


私は言う

「貴女がアイドルなんかを目指したからだよ」

私は言う

『そんなはずない!』

私は言う

「天海春香。貴女が生まれてしまったからだよ」

私は言う

『やめて、そんなこと言わないで!』

私は言う

「認めなよ。貴女が全て悪いんだから」

私は言う

『違う、違う! そんなことない!』

私は言う

「私は貴女。だから貴女は解っているはず」

私は黙ってしまった


あの男性は私のファンだった

私がアイドルをしていたがために生まれたファン

そのファンの中から生まれた熱狂的なファンだった

「ほら。私がアイドルをしていた事が罪だよね?」

熱狂的なファンはファンから生まれ

ファンは天海春香というアイドルから生まれ

天海春香というアイドルは天海春香から生まれ……

「ほら。天海春香が生まれたせい」

私は私を責め続ける

壊れてしまえ、砕けてしまえ

消えてしまえ、死んでしまえ

「今まで私を押し込めて、押し隠して。その結果がこれなのなら!」

私は泣く。泣きながら怒り、叫び、怒鳴る

「あの人を苦しめて、傷つけた貴女を。私はぜったいに許さない!」

私を責めるのは私。

隠し続け、隠され続けた恋心


『ごめんなさい、許してください。お願いします』

「ダメ。無理。ぜったいに許さない」

貴女が泣こうが叫ぼうが。

私は貴女を許さない

同情なんてありえない

慈悲を与えるなんてありえない

『嫌……嫌。お願い。許して……』

暗い暗い世界のどこか

貴女は座り込んで懇願する

誰が聞く。誰が答える?

私が聞き、私が答える

「何度も言わせないで」

右手が左手へ向かっていく

その手に握られた薄くも鋭いそれが手首に触れる

『っ……』

「……ほら。死んじゃえ」

ゆっくりと手は動く


春香視点は一旦ここまで

次は千早視点に変更します


中断


―――――――

――――

――

「いい加減。目を覚ましたらどうですか?」

「…………………」

亜美と真美の両親が経営する病院の集中治療室

そこでプロデューサーは眠っている。いや、

眠っているだけだと医者は言う

けれど、本当にそうなのかどうか私には解らない

みんなはそう信じるしかないとは言うけれど、

私は嫌だから調べた。知らないうちに全てが終わるのは嫌だから

プロデューサーの出血は多かった。

調べてみると、その場合。

血の巡りが悪くなり、それが脳に悪影響を与える可能性はかなり高いらしい

プロデューサーが目を覚まさないのもそれが原因であることは間違いない

「もう、1週間経ってるんです。律子や音無さんが頑張ってくれてはいますが。やはり人手は不足しています」


本当にそれだけが理由なのだろうか

「……プロデューサー。目を、覚ましてはくれませんか?」

声が沈んでいく

世界は弟を失ってもなお、大切な人を失えというのだろうか

プロデューサーだけでなく、親友の春香までも奪おうとしている

「私じゃ……ダメなんです」

私を救い出してくれた彼女に対して私はあまりにも無力だ

無力すぎて腹が立つ。死んでしまいほどに嘆かわしい

「ダメなんですよ……プロデューサー!」

思わず声が大きくなってしまう

「今、春香がどうなってるか知ってますか?」

きっと、誰も話したりはしない

そんなこと、言えるわけがなかったはず

「弟を失った私と同じです。暗い部屋でただ一人蹲って呟き続けるんですよ。貴女が悪いと、私が悪いのだと」

いや、同じというには少し違うかもしれない

事故ではなく、計画的に起きた事

偶然ではなく、熱狂的なファンによる『天海春香の為』の事件

「私の声が届かないんです! 私じゃ――無意味なんです!」

抑えきれない怒りが涙となって溢れ出し、

それがプロデューサーに落ちていく。落ちているというのに、無反応だった


『ほら、泣くなよ千早』

声が聞こえる

現実ではない声が

それがまた悔しくて、悲しくて

「プロデューサーっ!」

掴みかかろうとした手が止まる

そんなことをしたら余計に危険だから

そんなことをしても目を覚ますとは限らないから

「くっ……」

握り締めた拳の痛みが徐々に冷静さを呼び戻す

「春香を救えるのは……プロデューサーしかいません」

悔しいけれどそれが現実

「……戻ってきて、ください」

それが悪いことだと解ってはいた

でも、もしも奇跡というものがあるのなら。と。

希望にすがるしかなかった


眠るプロデューサーの口には呼吸器具がつけられているため、

直接することはできない

だからこそ空いた頬へと口づけを

「…………………」

「…………………」

何も変わることはなかった

結局、私は無力でしかなかった

春香に対しても、プロデューサーに対しても。

どうして感情を戻してしまったんだろう

泣き叫びたくなっちゃうじゃない

どうして戻す必要があったのだろう

何の意味もないじゃない

「貴方は誰を……求めていますか?」

答えはない

だけど……それは聞かなくても解る


春香にプロデューサーが必要なように、

プロデューサーには春香が必要なのだ

「2羽の鳥。つながれば心……その意味は」

春香が握りしめていた鳥のアクセサリー

プロデューサーの荷物にあった鳥のアクセサリー

「……プロデューサー。私に出来ますか?」

声の届かない春香をあの世界から連れ戻すことが。

あの世界から弾かれた無力な私に出来ますか?

「………………………」

「そうですね。出来るか出来ないかじゃないですね」

やるかやらないか。それしかないですよね、プロデューサー

「多少手荒くなるかもしれませんけど……連れてきます」

私はそう言い残し、春香の家へと向かった


以下、再び春香視点


―――――――

――――

――

「ほら、死んでよ。私ッ!」

怒鳴った私の声に被って扉が開く

私の世界を侵食する光が入り込む

「春香!」

誰かの声がそれと一緒に響いた

私の腕は切れなかった

なのに、ポタポタと滴る音が変に大きく聞こえる

「くっ……っ……」

苦しそうな声が聞こえた

聞いたことある声

誰かなんかじゃない声

「……ダメよ。春香」

「ぁ……」

綺麗な手を赤く染めながら、

辛そうに汗を流しながら……それでも、

笑う千早ちゃんが私を見ていた


「それはダメ。誰も望んでない」

千早ちゃんは力強くナイフを掴んでいた

絶対に放さないようにと食い込む刃の痛みに耐えていた

「ダメ、放して千早ちゃん」

「ダメよ、貴女が放して。春香」

どうして、なんで邪魔をするの?

なんで、だって私が望んでるのに

「私がいたからプロデューサーさんが傷ついたんだよ!?」

「私がいたから弟が交通事故にあったのよ」

「ぁっ……」

そうだ。千早ちゃんも失ったことのある子だったんだ

「私も死ねと思ったわ。だけど、優は死ぬよりも歌を歌うことを望んでいた」

ポタ、ポタ……と、音が鳴る

「貴女のせいで傷ついた。たしかにそうかもしれないわ」

笑顔は鋭い目つきを携えて、

険しくなって、起こった表情に移り変わっていって

「それがわかっているなら! プロデューサーが望むことをするべきだってどうして解らないの!?」

千早ちゃんが怒った

感情をむき出しにして、私のために

「っ……」

「行きましょう、会いに」

千早ちゃんの綺麗な手が伸びてくる

その手を取るにはナイフを手放さなければいけない

「……千早ちゃん」

私には、受け取る以外の選択肢は見つけられなかった


電車に乗ったり、

渋滞する車を追い抜いたり、

歩く人達を追い抜いたり、

動かなかったせいで衰えた体にムチを打ち、

千早ちゃんと一緒にただひたすら走っていく

「ち、千早ちゃん……私」

「ごめんなさい。すぐに行動できなくて」

言葉を遮った千早ちゃんの声。

顔が見えないから感情はうまく読めない

「……ううん。迷惑かけてごめんね千早ちゃん」

互いに謝る私たちは、笑顔ではなかったのかもしれない。

走り続ける疲れで苦しそうな表情だったかもしれない

そんな中で、千早ちゃんは唐突に呟いた

「……知ってるわ。春香がどれだけ苦しかったか。辛かったか」

「………………」

ようやく見えてきた病院

それが目の前に来て、千早ちゃんは最期の言葉を言い放つ

「私も弟が。優のことが大好きだから」

「……そっか」

千早ちゃんは立ち止まって。

だけど、私だけは走っていく

「みんなには、ナイショだよ?」

「もう遅いわ。みんな知ってる」

そんな衝撃的な事実を聞き、私は少しだけ……笑えた気がした


初めて来る集中治療室

思えばなんでここに一度も来なかったのかが不思議で仕方がない

目の前で死なれるのが怖かったから?

『そうだよ。貴女はただ怖かった。現実を受け入れることが。大好きな人が死ぬかもしれないということが』

心の声が響く

「そうだったね……ずっと逃げてたもんね」

だから心が、押し隠し続けた恋心が

私の目を覚まそうと、現実を教えようとあの日を見せ続けた

機械の音だけが響くその部屋で横になるプロデューサーさんは、

少しだけ衰えているようにも見えた

「これが私が生きていた結果」

『そう。貴女が犯した罪その結果』

眠り続けるプロデューサーさん

もう目を覚まさないかもしれないプロデューサーさん

『どうするの? 私』

「聞かなくても解ってる。考えるよりも先に答えは見つかってる」

息を吐き、息を吸う

プロデューサーさんが望むこと、プロデューサーさんが好きな事

歌を好きだと言う私の歌声を好きだといったプロデューサーさんへ

「私は歌うよ。目を覚ますまで歌い続けるよ」

アカペラで、私は歌う


目覚まし時計が送られてきた時を覚えていますか?

私が爆弾と勘違いなんかしちゃった恥ずかしい事件

プロデューサーさんは覚えていますか?

あの時、傍にいるといった私に望んだのは歌でした

えへへ……嬉しかったです

すごく嬉しくて、ちょっと恥ずかしかったです

「っ――ぅ……」

歌が途切れてしまう

涙が零れていって、涙声の歌声は消えていく

「プロデューザーざんっ……」

目を覚ましてください

起きてください。また笑ってください

もう少し上手く歌えって叱ってください

「……………………」

「どうして、どうして……」

何も言ってくれないんですか?


『歌うんじゃないの?』

「…………………」

歌いたい。

歌いたいけど歌えないよ

悲しくて、声が……声が出ないよ

「プロデューサーさん……」

反応はなかった

「ねぇ、私」

『ん?』

押し隠してきた恋心。その私に問いかける

「貴女がするべきだって思うことはある?」

『……さぁ?』

自分の欲望。いや、希望

そんな奇跡があるなら委ねたい

「プロデューサーさん、起きてくれませんか?」

ゆっくりとその顔に自分の顔を近づけていく


「起きないとキスしちゃいますよ?」

「……………」

当然というのは嫌だけど、

返事は返って来てくれなかった

「……じゃぁしちゃおうかな」

自分で言ってて悲しくなるし、最低だと思う

でも。アイドルとは付き合えないって言っていたプロデューサーさんなら。

反射的に飛び起きてくれないかなって……

「……歌が中途半端だぞ」

「ぅ……歌い終わったらキスを――ぁれ?」

今のは誰の声だろう

今のは誰が言った言葉だろう?

心の私じゃない。私でもない

他にいるのは――……

「すまない……春香」

「ぁ……う……プ……ロ」

「キスはお預けだな」

疲れた笑みを浮かべながら、そう言ってくれた

「ぁ、あはははっ、あとちょっとだったのになぁーっ」

私も笑う、嬉しい涙をこぼしながら。笑う


「……春香」

「はい」

まだ話すのは辛いはずなのに、

ナースコールを押してからくるまでの2人きりの時間

プロデューサーさんは言葉をなんとか紡いで言った

「トップアイドルになる気はあるか?」

「……………………」

正直言えば怖かった

もう辞めたいと思っていた

だけど、それこそが約束

それこそがプロデューサーさんの望み

「……はい」

覚悟を決めて、答えを返す

恋心を押し隠すだけだけでなく無くす覚悟

もう、好きにはならないという覚悟

でも。プロデューサーさんは鈍感だから

「もしトップアイドルになってもまだ好きでいてくれたなら――キスをしよう」

そんなことを笑顔で言えちゃうんですね


終わりです

ちょっと変だった気がするけど気にしたら負け

デッドエンドでなくて良かった

乙…

本当にありそうで怖いな

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