心理殺しの恋愛模様 (146)


とある日の午前 とある公園




食蜂「あらあ? こんな所であなたに会えるなんて、なかなかの運命力ねえ。たまには散歩もしてみるものだわあ」

上条「ん? あ、確か御坂の友達の、食蜂だっけ、こんにちは」

縦ロール「え」

食蜂「こんにちはあ。生身ではお久しぶりねえ」

上条「そうだな、久しぶり。……生身では?」

食蜂「あらあ? 先日『学舎の園』で色々協力してあげたじゃなあい」

上条「え、あ、ああ! あの食蜂と同一人物か! え、ってことはレベル5なの?」

食蜂「どちらもフルネームで名乗ったんだけどお、ちょっと理解力が乏しすぎじゃないのお?」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1371123008


縦ロール「え、ちょ、女王? こちらの殿方は一体」

食蜂「ああ、あなたはちょっとその辺で時間つぶしてきてねえ」ピッ

縦ロール「わかりました。公園内を散策してみます」

上条「いいのか?」

食蜂「いつも一緒にいる人より、たまにしか会えない人のほうが重要よお。
   それに、あなたに会うにはそれなりの必然力が必要だから、こうするのが正解ってことよお」

上条「そうなのか? えっと、この間はありがとな、訳わからんことに付き合ってくれて」

食蜂「いいのよお。歩き回って疲れたのは私じゃないしい」


上条「……そのまま手伝って貰っちゃったからすげえ言いにくいけど、あんまりその能力の乱用はよろしく無いと思いますよー」

食蜂「あなたならそう言うわよねえ。でもあれはあ、御坂さんで言うなら電磁波漏らしてるのと一緒だからあ」

上条「いや、そういうんじゃないだろ。お前だって——」

食蜂「お口チャック☆」ピッ

上条「——」パクパク

上条「」キュイーン

上条「こらああああああああ!」

食蜂「だってえ、そんなこと何度言われたかわからないわあ」

上条「何度も言われるってことは大事だってことです!」


食蜂「そうかしらあ? でも、使っちゃいけないからって、私のこと触っちゃ駄目よお」

上条「う、そりゃ、セクハラだし。でも度が過ぎるようなら手だけでも触るからな」

食蜂「それも駄目よお」

上条「……か、上条さんは女子中学生に欲情する趣味はありませんのことよ?」

食蜂「カチーン。それはそれで失礼なんだゾ☆」ピッ

御坂「!? あ、アンタ! そいつと何やって——」

上条「食蜂、愛してる。その綺麗な金髪も、星の輝く瞳も、キュートな顔も、特盛りおっぱいも全部好きだ!」

上条「」キュイーン

上条「おいいいいいい!」

御坂「何やってんだごらあああああああああああああああああああああああああ!!!!」ビリビリ

上条「うおおおおおおおおおおおお!?」キュイーン

御坂「こっの、防いでんじゃないわよおおお!」ビリビリ

上条「なんでいきなり全力なんだよおおおおお!!」キュイーン


食蜂「それじゃ、お暇させていただくわあ」

御坂「待ちなさい。……アンタ、こいつに何してくれてんのよ」パチパチ

食蜂「別にい。中学生なんて興味ないって言うから、ちょーっと正直にさせただけよお。こんな風に☆」ピッ

上条「美琴。俺、お前の事が好きだ」

御坂「はぁぁぁ!? え、ちょ、えええええええええ///」

上条「その貧相な顔も、残念な胸も、短気な性格も」キュイーン「おいまじでふざけんなよおおおおおおお!!」

御坂「……ふ、ふふ、ふ。うふふふふふふふふ」パリッパリッ

上条「み、御坂さん? い、今のはですねー」

食蜂「じゃあ、またねえ」

上条「ちょ、待て!」ピッ「おっぱい揉ませろ!」キュイーン「だからあああああああ!!」

御坂「あ、ん、た、はあああああああああああああ!!!」ビリビリ

上条「なんで矛先こっちなんだよおおおおおおおおお!!! 不幸だあああああああああああああああ!!!」キュイーン






ビリビリキュイーンドカーンバリバリキュイーンキュイーン

縦ロール「御用は御済ですか、女王。あら、あちらにいらっしゃるのは御坂さんでしょうか」

食蜂「これからデートみたいよお」

縦ロール「まぁ、本当ですか? ……あまり御坂さんに相応しい殿方には見えませんが」

食蜂「レベル0だからねえ」

縦ロール「ええ!? は、派閥は違いますが、御坂さん個人の問題以前に常盤台の評判そのものにも影響が——」

食蜂「彼は例外だからいいのよお」

縦ロール「は? そ、そうなのですか」

食蜂「なんだかわからないけどお」





食蜂「せいぜい頑張ってね☆ お二人さあん」

三度目まして、まだまだ初心者な1です。
珍しい心理定規さんSSかと思った方ごめんなさい。
食蜂さんと上条さんのSSです。

ラストを考えていないので、エターナる可能性。
1は遅筆です。
食蜂さんの口調は新約7巻+ゾ☆です。小書き派の方申し訳ありません。
独自の能力解釈及び状況設定が含まれます。上条さんに心理掌握が一部効きます。
スレタイは思いつかなかったので適当です。
上条さんと食蜂さんのラブコメです。恋愛模様と書いてラブコメディと読みます。
禁書さんと御坂さんは賑やかしです。
キャラ崩壊。
色々崩壊。

等が含まれる可能性があります。
それでもいいと言う方は、お付き合いいただると幸いです。
どれくらいの長さになるかわかりませんが、多分そんなに書きはしないんじゃないかと思います。
よろしくお願いいたします。


午後 ブランドランジェリーショップ



食蜂「あらあ? 珍しい組み合わせねえ」

白井「うっ。しょ、食蜂操祈……」

上条「うん? おお、また会ったな」

食蜂「そうねえ。一体どういうことかしらあ」

白井「えっ。知り合いなんですの?」

上条「ああ、御坂の友達だろ?」

白井「……どうなってますの」

食蜂「あまり気にしなくていいわあ。それにしても、ちょっと警戒力を強くしなきゃ駄目かしらあ」

上条「う。確かに知り合いにこの状況を見られるのは迂闊だった」

白井「お姉様へのプレゼントを選んでいるだけですので、邪推なさらぬようお願いいたしますわ」


食蜂「そういうことじゃないんだけどねえ。って、御坂さんへのプレゼントお? そのスケスケがあ?」

白井「ええ、殿方さんのチョイスと言えば、お姉様も穿いてくださるかもしれませんの」

上条「上条さんにはどうしてそんな話になるのかさっぱりですよ」

食蜂「ああ、御坂さんは上条さんにベタ惚れだものねえ」

上条「へっ?」

白井「……あくまでお姉様に少女趣味を直していただくためですの。他意はありませんわ」

上条「え、俺? 御坂? え、そうなの?」

食蜂「これで勘違いして御坂さんにアタックなんてしたら面白いのにねえ」

上条「あぶねぇ! ちくしょう、やっぱりか!
   さっきだって食蜂のせいで殺されそうになったんだぞ! 少しは自重してくれ」


白井「はぁ」

食蜂「はあ」

上条「なんで二人は溜息ついてるのでせう」

食蜂「気のせいよお。それより、何か変わったことは起きてるう?」

上条「ん? いや、別にいつも通りだと思うけどな。なんだ、何か起きてるのか?」

白井「ふむ? わたくしも風紀委員として聞かせていただきますの」

食蜂「いいえ。私も何も知らないわあ」

上条「どういうことだ?」

白井「どういうことですの?」

食蜂「どういうことかしらあ」

上条「いや、お前が言ったんだろ……」


食蜂「そんなことよりい、上条さんに私の下着も選らんで欲しいゾ☆」

上条「えっ、お、おう。いいぞ」

食蜂「サイズはこんな感じよお」ムニュ

上条「ぶー!! ちょ、くっつくな!」

食蜂「やあん」スルリ「右手で触っちゃ駄目って言ってるでしょお」

白井「ちょっと。おふざけが過ぎませんこと?」

食蜂「白井さんも彼の右手には気をつけたほうがいいわよお。『女体殺し』が宿ってるからあ」ピッ

上条「まずはその貞操をぶち殺す!」キュイーン「だあああかあああらあああ!!」

白井「ま、まさかその右手でお姉様を……!」

上条「上条さんの右手は『幻想殺し』です! なんだよ『女体殺し』って! あったら欲しいよそんな能力!」


食蜂「……」

白井「……」

上条「あ」

食蜂「いやああああ、野獣力を発揮されちゃうわああああ☆」

白井「やはりお姉様に近づけるわけにはいきませんの!」

上条「自業自得だけど! でもこれ誘導尋問だろ! 不幸だあああああああ!」






白井「それでは失礼いたしますわ。殿方さん、本日はありがとうございました」

上条「おう、気をつけて帰れよー」

食蜂「御坂さんによろしくう」

上条「で、どうすんの? 食蜂の下着もマジで選ぶの?」

食蜂「試着して見せてあげてもいいわよお」

上条「もう騙されませんよ! 上条さんは年上好きなので中学生の身体になんて興味ありません」

食蜂「そこらの高校生より発育力はあると思うけどお。
   っていうか、私が上条さんより年下あ?」

上条「え? 前に御坂と同級って言ってたじゃん」

食蜂「そんなの私の改竄力でどうとでもなるしい」


上条「ま、まじか。いやぁ、中学生にあるまじきナイスボディだとは思ってたけど」

食蜂「うそよお☆」

上条「」

食蜂「やっぱり中学生の身体に興味力があるのねえ」

上条「もう食蜂の言葉は何にも信じねえ!」

食蜂「あらあ? 私は上条さんの言葉なら全部信じるのにい」

上条「……この間も言ってたけど、やっぱ前に会った事あるのか?」

食蜂「記憶を失う前のあなたとは恋人関係だった、と言って信じてくれるのかしらあ?」

上条「っ。う、嘘だろ?」

食蜂「うそよお? でも、あなたが『記憶を失う前のあなたに向けられた好意』に抵抗力を感じるのと同じように、私も知識だけ与えて取り繕われたって嬉しくともなんともないわあ」

上条「……そうか。そうだよな。わりぃ、変なこと言って。俺に出来ることは、これからもお前が信じてくれる俺で居続けようとすることだけだよな」

食蜂「うわあ」

上条「そんな目で上条さんをみないでくださいますか!」


食蜂「ちょっと寒くなってきたところで、私も退散させてもらうわあ」

上条「ん、買わないのか?」

食蜂「好きな人の目の前で下着を買う乙女力はないわあ」

上条「はいはい、そーですかー。それなら俺が帰ればいいんですねー」

食蜂「」ピッ

上条「操祈の下着見たい! むしろ全裸が」キュイーン「見たいけどさあああああああああ!!!」

食蜂「開き直りやがったわあ」

上条「だっていねーもん! 女子の身体見たくない男子高校生とかいねーもん!」

食蜂「でもそれを叫んじゃうのは犯罪力が高すぎるゾ☆」

上条「叫ばせちゃうのも犯罪だと上条さんは思います」

食蜂「美しいって罪なのねえ」

上条「そうじゃねーよ。
   ま、帰るわ。またなー」

食蜂「ええ、また」




食蜂「……これで何も起きないのお? どういうことかしらねえ」

今日はこれでおしまいです。

期待、エタるな等:ありがとうございます、エタらないようがんばります。
心理掌握の効果:ここまでの能力は「悪戯」として使用してるので、本人(上条さん)が気付けるようにしてます。気付かないようにも勿論できます。

他のSSで2巻根拠に心理掌握効くんじゃないかというレスを幾つか見かけたので効いちゃう上条さんで書こうと思ったのですが、効果範囲が難しいですね。
最初から能力説明しまくるのは読み辛いかと思い、なるべく簡略化して書こうと思ったらこうなってしまいました。わかり辛くて申し訳ありません。

別の現行上食スレでも予告がありがたられてましたね。
質問もあったことですし、今回は書き溜め投下式で行くことにします。
次回は16日夜で。

ぼちぼち投下します。


夜 とある路地



食蜂「本当に、これは一体どういうことなのかしらあ」

不良A「君みたいに綺麗な子がこんな時間にこんな場所歩いてちゃ当然だと思うけどねぇ」

不良B「どこに行くところだったのかなー? 天国か地獄なら案内できるよー」

食蜂「やっぱり散歩なんてするものじゃないわあ」

不良C「おっと、鞄に何か入ってんのかい? させねーよ」

不良D「よ! 落ちこぼれ念動力者! こいつら、俺らみたいなのは全部レベル0だと思って油断しすぎだよなー」

不良C「任せとけっつーの。お、なんだこれ? リモコンばっか入ってやがる」


食蜂「ひどい目に会いたくなかったら返したほうがいいわよお?」

不良A「どうひどい目に会うってんですかー? そのリモコンで何するんだかしらねーけど、手ェ伸ばしたってことは必要なんだろ?」

不良B「俺らだって素直にしててくれりゃー、ひどい事はしねーからさー」

食蜂「残念だわあ。……うーん、ここは運命力を信じてみようかしらあ」

不良D「ひょーぅ。運命運命! そうそうこんなナンパから始まる恋もあるさー」

食蜂 スルリ「触らないでいただけるかしら」

不良C「早速ふられてるんじゃねーか。ここはやっぱ俺みたいなイケメンじゃねーとさー」





上条「よー、待ったかー?」


不良A「あん?」

上条「いやー、すいません。連れがお世話になりましたー」

食蜂「……右手で頭を触ってなさい」

上条「へ? こう?」

不良B「おい、俺ら無視してんじゃ——」

食蜂「」パチィ

不良ABCD「」ドサドサッ ビクンッビクンッ

上条 キュイーン「!! おい! っ、何したんだ食蜂!」

食蜂「リモコン取られちゃったから手加減できないの。はーい、返してねえ」

上条「くっ。おい、しっかりしろ!」キュイーンキュイーン






不良「」

食蜂「しばらく動けやしないわよお。それより、状況を確認しないと」

上条「なんの状況だよ! お前の能力だろうが!」

食蜂「『それ』はどうでもいいわ。もっと大きな問題が」ヒラリ「……右手で触っちゃ駄目って言ってるでしょお?」

上条「いい加減にしろ。俺だって怒るぞ」

食蜂「はあ。……私の能力を消したら、もっと酷い事になるかもねえ。だから右手で触っちゃ駄目よ」

上条「っ、どういう、ことだ」

食蜂「詳しいことは後で」ピッピッ「はい、治しといたからあ。まずはこの場所から離れましょお」

上条「くそっ。こいつらは大丈夫なんだろうな?」

食蜂「それって私への信頼力と同じよお?」

上条「……わかった。でも、話は聞かせてもらうからな」


とある公園



食蜂「それじゃ、ちょっと待ってくれるかしらあ」ピッピッピッ

上条「なにしてんだ?」

食蜂「情報収集よお」ピッピッピッ

上条「?? 下着屋で会った時もそれらしい事を言ってたけど、どういうことなんだよ」

食蜂「私は上条さんのほうから説明があるものだと思っていたのだけどお」ピッピッピッ

上条「上条さんにはさっぱりですよ」

食蜂「私もさっぱりだわあ」ピッピッピッ

上条「それなら何がおかしいんだよ」

食蜂「あなたと私が会ったことよお」ピッピッピッ


上条「はぁ? そりゃ同じ街に住んでるんだから、会う事だってあるだろ」

食蜂「……何の事件も起きてない……。どういう筋書力なのかさっぱりだわあ」

上条「一人で悩んでないで説明してくれませんかね!」

食蜂「そうねえ。例えば、あなたは御坂さんとどれくらいの頻繁力で遭遇するかしらあ?」

上条「? なんの話だよ。えーっと平均すりゃ週に一回か二回じゃないかな」

食蜂「私だって御坂さん程とは言わないけど、常盤台の中では行動的なほうよお。
   だって言うのに、行動の拠点が同一なのに、この遭遇力の差はなんなのかしらあ?」

上条「うーん、御坂は俺に喧嘩売るために探してることもあるしなぁ。後、食蜂のほうがお嬢様的な場所に偏ってるんじゃないか?」


食蜂「理由としては弱いわねえ。
   この公園はこの辺りのどこへ行くにも通ったほうが便利だから私も日常的に使ってるわあ。
   それなのにここであなたに会った事がない。それなのに今日は三度も会った。これは異常事態なのよお」

上条「それこそ偏っただけじゃないのか」

食蜂「そうかもねえ。じゃあ、それを確かめるために今日はもう帰るわあ」

上条「待て待て待て、それじゃわからんしさっきの行為の説明も——」

食蜂「あなたが助けてくれるのか待ってただけよお」

上条「そりゃ助けるだろ。って、ん? 俺が近くに居るの知って——」

食蜂「あんまり女の子を困らせちゃ駄目だゾ☆」ピッ

上条「ったく、わかったよ。じゃーな食蜂」

食蜂「ええ、さようならあ」




食蜂「面倒な事にならなければいいのだけれどお」



翌日 学舎の園 正門前



御坂「ちょろっと。……アンタこんなところで何してんのよ」

上条「よう、ビリビリ」

御坂「ビリビリ言うな! 私には美琴って名前があるって言ってんでしょうが!」

上条「じゃー、美琴」

御坂「なっ///」

上条「? なに赤くなってんだ?」

御坂「ななななななんでもないわ!! ししし、質問に答えなさいよ!///」

上条「ちょっと人を待ってるんだ」


御坂「……………………ここが何処だかわかってる?」

上条「え? 『学舎の園』だろ?」

御坂「中に何があるかわかってる?」

上条「えーっと、お嬢様学校が5つだっけ」

御坂「そうよ。加えて言えば教員、店員、その他諸々に至るまで全員女性よ」

上条「らしいな」

御坂「で、私を待ってたわけじゃないみたいだし……、アンタは一体どなたをお待ちなんでしょうかねええええええ!!」ビリビリ

上条「おわああああああああああ!? 何で急に怒ってんだお前はあああああああああ!」キュイーン


御坂「今度は! 何処の! 誰に! フラグ立てやがったのよ白状しろやごらああああああああああ!」ビリビリ

上条「やめっ! おい! ぎゃあああ! 警備の人こっちみてるからあああああああ!」キュイーン

御坂「はぁっ、はぁっ。もう、なによ。昨日のアレの感想聞きにきたのかとか期待した私が馬鹿みたいじゃない」

上条「昨日の? あ、あれ、え、穿いてるの?」

御坂「ははははは穿いてないわよ何想像してんのよこの変態!」ビリビリ

上条「話題振ったのそっちだろうがああああああああああ!」キュイーン

御坂「防いでんじゃないわよこのセクハラ男!」

上条「死ねってか! っつーかさっきからすごいジロジロ見られてるんですが!」

御坂「へ?」






常盤台生「み、御坂様が……」

枝垂桜生「あちらは常盤台の……。お相手の方はどちら様でしょうか」

メイド服「家政婦は見た……!」




御坂「」サー

上条「お前自分が有名人だってことわかってないだろ……」

御坂「そ、そんなこと言ってる場合じゃない! とりあえずここは逃げるわよ!」

上条「え、ちょ、だから俺は人を待って——」

御坂「この状況で置いていけるか!」




ピッ




常盤台生「」

枝垂桜生「」

メイド服「」


食蜂「なかなか面白い余興力ねえ。お二人さあん☆」


上条「食蜂」

御坂「ちっ。アンタ、どういう風の吹き回しなわけ?」

食蜂「あらあ? こういう場合はまずどうするのが礼儀かしらあ?」

御坂「……、くそ。あーあー、ありがとうございましたー第五位様ー」

食蜂「常盤台の評判を落とすような行為は謹んでねえ、第三位様?」

御坂「はん。……行くわよ。この場はあいつが何とかするから」

上条「いや、俺が用事あるのって食蜂だし」

御坂「はあぁ!?」

食蜂「あらあ、こんな大勢の前でデートのお誘いかしらあ? 操祈、照れちゃうゾ☆」

御坂「はあああああああああああああああ!?」


上条「ちげーよ。お前、昨日俺の意識操作しただろ、風呂入ったときに思い出したんだ。だから、続きを聞かせてもらう」

食蜂「人に聞かせるような事じゃないから、二人きりになれる場所に移動したいんだけどお?」

上条「ああ、どこでもいいぞ」

御坂「アンタはぁ……! それをデートって言うのよおおおおおおおおおおお!!」ビリビリ

上条「今日はいつにもましてビリビリしやがりますねえええええええ!!」キュイーン

食蜂「それじゃ、行きましょうかあ」ピッピッ  ガヤガヤ……

縦ロール「女王、いかがされましたか」

食蜂「ちょっとデートしてくるわあ。貴女達は帰っててねえ」

取り巻きA「え、御坂様とですか? それともまさか……」

取り巻きB「そ、そちらの殿方などと言う事は——」


食蜂「詮索なんて生意気い」ピッ

縦巻きAB「それでは、失礼いたしますわ」

上条「お前この数分で何回能力使ってんだよ……」

食蜂「あらあ、それは御坂さんも同じじゃなくてえ?」

御坂「私のはアンタのみたいにゲスな能力じゃないのよ」

食蜂「勘違いするより死んだほうがいいなんて素敵な価値観ねえ」

御坂「何? 喧嘩売ってんなら買うわよ?」

食蜂「上条さんのお目当てが私な時点で貴女の負けよお」

御坂「ぐっ!? あ、アンタぁ! こいつになんの用なのよぉ!」

食蜂「だからあ、改竄の手間を増やさないでくれるう? 二人きりになってから話すからあ」

上条「ってことだから、わるいな御坂」


御坂「ちっ。……私もついてく」

上条「え」

御坂「私もついてくって言ってんのよ! 何か文句ある!?」

上条「いや、それは食蜂に聞いてくれよ……」

食蜂「うーん、そうねえ。ま、もしかしたら使い道があるかもしれないし、許可するわあ」

御坂「なんでそんなに上から目線なのよ……!」

食蜂「だって、許可する側だしい」

御坂「くそっ。アンタ、この埋め合わせは絶対してもらうからね!」

上条「えええええ!? なんでそうなるんだ!?」

御坂「なんでもよ!」

上条「うう、不幸だ……」

食蜂「じゃあ、ついて来てちょうだあい」


第七学区 個室サロン



上条「」ポカーン

御坂「なにアホみたいな顔してんのよ」

食蜂「想像してるよりずっと安いから、気にせず座ってねえ」

上条「は、はい!」チョコン

御坂「ったく、貧乏性ねぇ。で、説明しなさいよ」ドサッ

食蜂「どこから何を説明してほしいのお?」

上条「じゃあ、昨日の不良達に——」

御坂「アンタとこいつの関係」

食蜂「見ての通りよお。っていうか、それを私に聞いてどうするのお? 貴女的には上条さんに聞かないと意味力がないんじゃなくてえ?」

御坂「つってるけど。どうなのよ?」

上条「え、えっと、友達、でいいのか?」

食蜂「いやよお」

上条「友達未満だそうです……」

御坂「……あっそぉ」


上条「ええと、御坂さんの質問はもうよろしいのでせうか……。
   じゃ、昨日の不良達への仕打ちについて、なんか弁解はあるか?」

食蜂「そもそも悪いことをしたつもりがないわあ」

上条「お前なぁ!」

食蜂「御坂さあん。例えば貴女が街で不良に絡まれたら、どうするかしらあ?」

御坂「あん? そうね、気絶でもさせてそのままよ」

食蜂「上条さんはあ?」

上条「逃げる」

食蜂「私はあっち行ってこっち行ってってお願いするわあ。大抵聞いてくれるだけで」

上条「っ。でも昨日のは——」

食蜂「こっちは穏便に済ませようかと思ってたのに、向こうがリモコンを押さえちゃうからあ。言うなれば自爆よお」


上条「でも俺が助けに入っただろ」

食蜂「その後どうするつもりだったのお?
   出来損ないは逃がす気なし、ヒーローさんは逃げる気満々。
   そんな状況なら私は走るより倒すのを選ぶわよお」

御坂「っていうかアンタじゃ50メートルも逃げられずに捕まるわね」

食蜂「」ピッ

御坂 バチッ「った!? アンタねぇ!」

上条「あああ、わかったわかったから! まぁ、ちょっとやりすぎだとは思うけどそれは納得した。
   それじゃ、次は事件がどうとか言ってたやつだ」

御坂「はぁ? アンタまた首突っ込んでるわけ?」

食蜂「それが何も起きてないのよねえ」

上条「ああ、それなのに気にしてたのは何故なんだ?」

食蜂「こうなると私の勘違いの可能性が高いから、あまり気にしなくていいわあ。動きがあったら伝えるからあ」

上条「うーん、まぁ何も起きてないんだからいいんだけどさ」

御坂「ちょっと。こんなことが二人きりじゃないと話せない内容なわけ?」

食蜂「少し違うのだけれどお。それも気にしなくていいわあ」


上条「はぁ。高レベルの方の考えることは上条さんには理解できませんよ」

御坂「こいつは特別捻くれてるからね」

食蜂「ひどおい」スクッ トテトテ ストン

上条「」

御坂「なっななななな何やってんのよおおおおお!」

食蜂「当麻さあん。他に聞きたいことは無いですかあ?」

上条「ええっと、何故隣に座りなおしたのでせうか」

食蜂「当麻さんはもっと乙女心の理解力をつけるべきねえ」

御坂「」スクッ トテトテ ドサッ

上条「あ、あのう……。御坂さんまでいかがいたしましたかー」

御坂「美琴」

上条「へ?」

御坂「美琴って呼びなさいよ」

食蜂「あらあ。私も操祈って呼んでほしいゾ☆」

上条「お、おう。別にいいけど……」


食蜂「それで、もう聞きたいことはないかしらあ?」

上条「あーっと、ああ、右手で触っちゃ駄目って、なんでだ?」

食蜂「それは簡単なことよお。未熟な脳を散々弄くられた子供がまともな社会生活を送れる確率力ってどれくらいかしらあ?」

上条「っ!?」

食蜂「有益な存在であればあるほど、その確率力は悪くなる一方。でもお、殺処分するわけにもいかないわあ。有益なんだからあ」

御坂「……ちっ。くそみたいな街ね、相変わらず」

上条「……わかった、気をつけるよ」

食蜂「抱きしめる時は、左手だけでお願いねえ」

御坂「足蹴にする、で問題ないわよ」

上条「上条さんはそんなことしませんよー」

今日はここまで、土日でしたのでそれなりに進みましたね。
なお個室サロンは作中のと似たような物が第七学区にもあるんだなーと思ってください。
カラオケ個室豪華版とかパーティルーム貸し出しとかそんな感じでイメージしていただければOKかと。

次回は19日の夜にします。平日ですのでどれだけ進むかわかりませんが、書いた分だけ投下します。

指摘や質問あれば出来る範囲で答えさせていただきます。レス残してってください。
ただ、予想しやすい単純なお話ですので、予測コメはご遠慮いただけたらと思います。雑談は大歓迎。

未だラスト決まらず。どうしましょうか……。
本日はお付き合いありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします。

こ れ は エ タ る 。
続きがー、続きがー。

能力停止やばい:ご存知の通り高レベルになればなるほど人格破綻者が増えます。このSSの食蜂さんの仕事の一つは狂った能力者に正常な生活を送らせることです。
完結:何も思いつかねェ……。
心理掌握が効く:2巻はそもそも無かったとかいう話もありますが。

では、今日の分投下します。


とある公園




御坂「それじゃ、解散ね。アンタ、これからなんかあんの?」

上条「タイムセールだけ見に行くかなぁ」

食蜂「自炊してるんだったかしらあ? 一度食べてみたいわねえ」

御坂「なっ」

上条「上条さんちの質素な食事が、お嬢様の舌にあうとは思えませんがー」

御坂「ぷふっ、遠回しに断られたわね」

食蜂「あらあ。私だって普通にファーストフードで済ませたりするわよお?」

上条「そうなのか? 食蜂がハンバーガーに齧り付いてるところとか想像できないけどなぁ」


御坂「ちょっと、無視してんじゃないわよ」

食蜂「解散なんでしょお? 私は上条さんの手料理を食べに行くから、御坂さんは帰っていいわよお」

御坂「はあぁ!?」

上条「いつの間にか決定されているんですが、わたくしの意見というのは——」

食蜂「材料費は私が持つわあ。多めに買っちゃってもOKよお」

上条「歓迎するぜ! 盛大にな!」

御坂「ちょ、ふ、ふざけんじゃないわよ! どうしてそうなるのよ!」

上条「中学生に奢ってもらうという恥を忍んでも、それにすがらなければいけない現実が、うちの冷蔵庫にはあるんだよ……。
   せめてもの対価として、全力で料理させてもらうぜ」

食蜂「期待させてもらうわあ」


御坂「待ちなさいよ!」

上条「なんだよ、まだ何か用か」

御坂「わ、私もお金出すから、アンタのて、手料理、食べさせなさいよ」

上条「だから、そんな凄いものは作れないって。好奇心だけならあとで食蜂に感想聞けばいいと思うぞ」

御坂「い・い・か・ら・食・わ・せ・ろ」パリッパリッ

上条「はいぃ!」

食蜂「強引ねえ」

御坂「どっちが!」


とあるスーパー




上条「さて、二人は何が食べたい?」

食蜂「上条さんの得意料理で良いわよお」

御坂「そうね」

上条「そうなると和食かなぁ。うーん、今日安いのはーっと」

御坂「私達がお金出すんだから、別にサービス品に拘らなくてもいいのよ?」

上条「そうは言ってもなぁ。それに、安く売ってるのって旬の食材が多いし、チョイスとしては無難なんだぜ?」

食蜂「ということはあ、安売りしてる高級品が今日の正解ねえ」

上条「高級品の調理法がわかりませんよー。お、鯖が安い」

御坂「あら、いいわね。味噌煮作れる?」

上条「もちろん。そういえばアレルギーとか好き嫌いとかあるか?」

食蜂「私はないわあ」

御坂「私も」

上条「それじゃ、鯖の味噌煮メインで。生姜残ってたかなぁ」

食蜂「なんでも買っちゃっていいわよお」

上条「なんでもは流石に、お、ほうれん草も安い。おひたし作るか」


御坂「お米取ってきたわよー」

上条「えええええ!? いや、そりゃ今日食べる物だけどさ! 残りがあるって! っていうか10キロ持ってくるとかおかしいだろ!?」

御坂「アンタは黙って受け取ってりゃいいのよ」

上条「しかも無洗米のゆめぴりかだと……!」

食蜂「あらあ。露骨な点数稼ぎはどうなのかしらあ? ……上条さん、これも使うわよねえ」

上条「さしすせそー! っていうかサラっと他人使って持ってこさせてるし! やめろっつーに!
   そして酢は使わないけどな! って言うか重いわ、合計何キロあるんだよこれええええええ!」

食蜂「流石男の子ねえ」

御坂「私達にできないことを平然とやってのける」

上条「痺れさせるのも憧れさせるのも自由自在ってか。うっさいわ!
   うう、ビニール袋が手に食い込んで地獄を見る未来がもう丸見えですよ……」

食蜂「帰宅直前に取っ手が千切れて全部おじゃんまで見えるわあ」

御坂「やめなさいよ、こいつなら本当になりかねないわよ」

上条「何も言い返せねぇ……」


御坂「まぁタクシー呼べばいいでしょ」

食蜂「そうねえ」

上条「確実に初乗り料金なんですが」

食蜂「文句なんて考えさせもしないわあ」リモコンフリフリ

上条「だからやめろって」

食蜂「んもお、固いわねえ」

御坂「そんなゲスい能力を開花させた自分を怨みなさい」

食蜂「HDDいっぱいのお宝も延べ数百時間の作業もバックアップごと消し飛ばせちゃう下種力には及ばないわあ」

御坂「私はそんなことしないわよ」

食蜂「どこぞの研究データが吹っ飛んだとか噂を聞いたことがあるわあ」

御坂「へぇ、運が悪いわね。日頃の行いが悪いとそんな目にあうのかー」

食蜂「あらあ? 私、御坂さんの記憶は操作できないはずなんだけどお」

御坂「そうね、そんなへっぽこ電波じゃ演技かどうかも見破れないわね」

上条「無能力者ですが、超能力者達の雰囲気が最悪です」


食蜂「御坂さんが意地悪するからあ。性格悪いわよねえ」

御坂「アンタに言われると無性に腹が立つんだけど。っつーかお前が言うなこの上ないわよ」

食蜂「ええー。御坂さん以外には愛されてるんだけどお」

御坂「愛させてるの間違いでしょ」

食蜂「同じことよお。財力なのか権力なのか魅力なのか能力なのか、それだけの話でしょお」

御坂「それを同じと言っちゃうのが屑の証拠よね」

上条「だあああああああ!! もうやめ! ストップ! 喧嘩禁止ですよ!
   なんだお前ら、なんでそんなに険悪なんだよ、仲良くしろよ」

御坂「生理的に無理」

食蜂「ごめんなさい、御坂さん」ペコリ

御坂「!?」


上条「みーさーかー? ったく、食蜂はこんなに素直なのに……」

御坂「ちがっ! こいつのはフェイクよ! 私を貶めるための演技よ!」

上条「やらない善よりやる偽善って言うだろ。表面上だけでもいいから、いや良くはないけど、そんなカリカリするなよ」

食蜂「やあん、私はちゃんと心から反省してるのにい」

御坂「ぐぎぎ……」

上条「御坂?」

御坂「あーもーわかったわよ! もう喧嘩しない!」

上条「よし。……それでは、えーと、その、お会計をお願いしてもよろしゅうございますでせうか」

御坂「任せなさい」

食蜂「タクシーも呼んでおくわねえ」

上条「もうお二人には足を向けて寝られませんよ」


これだけです、短くて申し訳ない。
御坂メインの物以外だとどうしてもうざいだけのキャラになってしまうんですよね……。
美琴さんすまぬ。

次回は21日金曜日、たぶん短いです。
その次が23日日曜日、土日に捗れば長くしたいです。

それでは、本日も遅筆かつ駄文なSSに付き合っていただきありがとうございました。
次回もよろしくお願いいたします。

すいません、今日の更新無しでお願いします。
全然進まず切りのいいところまでいかなかったので……。
日曜にまとめて出します、申し訳ありません。

これは書けたと言っていいのかどうか。
とりあえず投下します。


とある学生寮




上条「よ……っと、あー重っ! エレベーターからでこれなのに、歩いて運んでたらと思うとぞっとするな。さて、鍵、鍵っと」

食蜂「中に居候さんがいるみたいだけどお?」

上条「ああ、でも不用意に開けないようにって言ってあるからさ。って、あれ? 俺、食蜂に言ったっけ?」

御坂「勝手に記憶を読んだんでしょ。っていうか、アンタの右手で防げないのね」

上条「ん? ああ、そうだな。頭の中見るだけなら、右手関係ないからな。前にも別の奴に記憶弄られたことあるし。
   でも、洗脳は最長で1日持つかどうかってとこだ。頭洗うときに間違いなく右手で触るから」

御坂「右手で頭触れないようにされたらおしまいじゃない」

食蜂「上条さんに安心してもらうために言わせてもらうと、それは出来ないのよねえ」

上条「え、そうなの?」

食蜂「右手に関することは命じられないし、改竄もできないわあ。
   直接動作させるのは勿論、頭に触れないようにする禁止や、幻想殺しの情報を忘れさせるのも無理よお。
   あとは、左手を上げろ、は命令できるけど、その場に座れ、は無理ねえ。右手の位置が変わっちゃうからあ」

御坂「…………なんでそんな詳しくわかってるのよ」

食蜂「色々実験させてもらったものお」


御坂「なっ。あ、アンタ! どういうことなのよ!」

上条「えええ!? か、上条さんにも覚えがありませんが! あ、鍵あった」

食蜂「それじゃ、上条さんのお宅拝見ねえ」

禁書「とうまー、おかえりなんだよ。あれ? ……短髪と、そっちの金髪ははじめましてかな? 一体どういうことか説明してほしいかも」

御坂「」

上条「えっと、ちょっと晩飯を振舞うことになってな」

禁書「むむ。私の取り分が減るのも問題だけど、とうまは女の子のそういう行動の意味を正しく——」

食蜂「食材は提供させていただいたわあ」

禁書「……今回だけなんだよ!」

上条「許可が下りました。ということで、何にも無いけど、あがってくれ」

御坂「ちょ、ちょちょちょ、待ちなさいよ。え、どういうこと? なんでこの子がここにいるわけ?」

禁書「? 私はここに住んでるんだよ? 居て当然かも」

御坂「は……? ……は?」


上条「まぁなんか色々理由があってな。他の人には言わないでくれると助かる。
   あ、それと食蜂。インデックスの頭の中は覘いたら危ないかも知れない」

食蜂「そうみたいねえ」

上条「もう覘いていらっしゃる……、大丈夫なのか?」

禁書「頭の中?」

食蜂「表層部分は大丈夫みたいよお。魔道書の致死力が本当なのかはわからないけど、リスクを冒してまで見る価値はなさそうねえ」

禁書「!? と、とうま! この金髪はなんなのかな!?」

食蜂「食蜂操祈よお。上条さんにはとてもよくしてもらってるわあ」

上条「精神系能力者の最上位で、学園都市の第五位だ。ちょっと記憶を覘くとか出来ちゃうけど……、まぁそういうことらしいから、心配はしなくていいんじゃないか?」

禁書「とうまがそう言うなら……。でも、本当に危険だから、絶対覘いちゃ駄目なんだよ」

食蜂「わかったわあ。それじゃ。お邪魔しまあす」

上条「はい、どうぞどうぞ。……御坂?」


御坂「」

食蜂「上条さんが女の子と同棲してる事実がショックで固まっちゃったみたいねえ」

禁書「ど、どど同棲って言うのはちょっと語弊があるかも!」

御坂「……これが同棲じゃなかったら、なんだって言うのよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」ビリビリ

上条「おわああああああああああああああああ! ここじゃまずいやめろ馬鹿ああああああああああああああ!!」ガシッ

御坂「ちょ、放しなさいよ! っていうか説明しなさいよ!」

食蜂「はい、シスターさんはこれを台所に運んでねえ」

禁書「うわ! こんなにいっぱい食べ物が! みさきっていい人かも!」

上条「ええっと、せ、説明すると長くなるから……」

御坂「なによその態度、やっぱり疚しいことがあるんじゃないの!?」

禁書「よいしょ。しょくほうって珍しい姓だよね、どういう字なのかな?」

食蜂「ん! ……重おい。食事の食に、昆虫の蜂よお。操祈は操るに祈るねえ」

上条「決してそのようなことは! 上条さんは風呂場で寝るくらい健全な関係をですね!」

御坂「年頃の男女が一つ屋根の下ってだけで健全でもなんでもないわよ!」


禁書「やっぱり珍しいんだよ。聞いたことないかも」

食蜂「インデックスって通称もどうかと思うけどお。上条さんだけに許した愛称とか無いのかしらあ」

禁書「そそそそんなものはないんだよ! ///」

上条「ほら! ただの居候だから! そんな要素欠片もないから!」

御坂「それじゃ何で居候なんてさせてるのよ! ここ男子寮でしょうが!」

禁書「ちょっと聞き捨てならない台詞が聞こえたんだよ」

上条「なぜにインデックスさんまで参戦されますか!?」

食蜂「あらあ。猫ちゃんじゃない、かわいいわあ」

スフィンクス「ナーォ」

御坂「納得するまで許す気ないから」

禁書「私の女としての尊厳を著しく傷つけたんだよ!」

上条「ふ、不幸だああああああああああ!!」









上条「それでは、時間も時間ですし、わたくしめは食事をご用意させていただきますので、どうぞご歓談してお待ちください」

食蜂「野蛮力の溢れる女の子ってどうかと思うわあ」

禁書「と、とうまが悪いんだよ」

御坂「そ、そうよそうよ」

食蜂「素直じゃないわあ」

御坂「それで、結局どういうことなのよ。説明しなさいよね」

禁書「む、別に短髪は知らなくていいことなんだよ」

御坂「じゃああの食材は持って帰るし、冷蔵庫もぶっ壊してくわ。アイツには毎食奢れば問題ないし」

禁書「ええええええ! お、鬼! 悪魔! そんな事を考えるなんて、短髪はきっと地獄に落ちるんだよ!」

御坂「私もそんな事したくないわー。さぁ、ちゃっちゃと吐きなさい。それともコイツに頭の中覘かれたいの?」

食蜂「ちょっとお、私を巻き込むのはやめてほしいわあ」


禁書「うー、前にとうまに助けてもらったって言ったよね。そのまま保護してもらってるだけなんだよ」

御坂「う、緊急なら仕方ないかも知れないけど……。でも、今は平穏なんじゃないの?」

禁書「私はとある筋で結構重要な人物ってことになってるから。とうまに守ってもらってるんだよ」

御坂「はぁ? そんなのアイツの仕事じゃないでしょ。然るべき組織に任せなさいよ」

禁書「えっと、色々各方面の思惑があって、とうまが最適っていう結論になってるんだよ」

御坂「か、各方面ってどこよ。適当言ってるんじゃないわよね」

禁書「私の所属はイギリス清教なんだけど、そこと学園都市の間では話がついてるかも」

御坂「うぐぐ……」

食蜂「ちなみに、上条さんがさっき言ってたのは本当だから、あまり気にしなくていいと思うわあ」

禁書「うっ。そ、そんなこと無いんだよ。とうまはちょっと鈍感なだけで」

御坂「……あれをちょっとって言うのは無理があるわ。……そうね、納得は出来ないけど、言うほどではない、か」


食蜂「それにしても、上条さんが居ないと好意を隠したりしないのねえ」

御坂「へ? あ、あああああああ!? ち、違うわよ、何勘違いしてるのよ!
   わ、私はその、そう! 同室が風紀委員だし、そういうのは倫理的にどうなのって言ってるだけよ!
   べべべ別にアイツの事が好きで嫉妬してるとかじゃないんだから!」

食蜂「インデックスさあん。これがツンデレってやつよお」

禁書「とってもわかりやすい事例なんだよ」

御坂「ち、ちが、違うって言ってるでしょおおおおおおおおおお」ビリビリ

上条「よーし、下拵え完了。お茶どうぞーって何放電してやがりますかああああああああああああああああああ」キュイーン





禁書「短髪は弄りすぎたら駄目かも」

食蜂「上条さんが居る時限定ねえ」







上条「さ、どうぞお召し上がりください」

食禁御「「「いただきまーす」」」

禁書「おおおー、こんなに贅沢な食卓は久しぶりかも!」

御坂「あんたのそれ……、一尾分丸々ってどういうことよ」

上条「そこはほら、腹ペコシスターだし」

禁書「む。とうま、シスターは清貧を誓ってるんだから、食欲に溺れることなんてないんだよ」

御坂「明らかにダウトよ」

食蜂「あらあ、これ、美味しいわあ」

上条「そうか? 喜んでもらえたみたいでなによりだ」

禁書「とうま、おかわり」

上条「はいはい。もっとよく噛んで食べようなー」

御坂「どんだけよ。……ん、本当、美味しいわね。これはご飯が進むわ」

上条「よかったー。これで不味いとか言われたら、上条さん気まずくて死んじゃうところですよ」


スフィンクス「ニャー」

禁書「スフィンクスにはしょっぱ過ぎるからあげられないんだよ」

スフィンクス「ナゥ」

御坂「その子の分もご馳走買ってきてあげればよかったかしらね」

食蜂「普段の食事を食べなくなってしまうこともあるらしいから、どうかしらねえ」

上条「あんまり高いものは買ってやれないからなぁ。ま、こいつはそんな心配ない気がするけど」

食蜂「それにしても、上条さんとのデートにお弁当を持っていく時は、気合を入れないといけないわねえ」

上条「へ?」

御坂「い、一般論よ! いつか誰か彼女が出来たときってことでしょ。
   でもそうね、これを先に味わっちゃったら半端なお弁当じゃ冒険する気はおきないわ」

上条「いや、そんな大したもんじゃないと思うけどなー。やってりゃ誰でも出来るレベルだろ。
   そういや二人は料理とか出来るのか?」

食蜂「これでも一応常盤台生ですからあ。花嫁修業は一通り済んでるわあ」

御坂「繚乱生あたりと比べられると厳しいけどね」

禁書「二人はマナーも完璧かも。所作の端々に滲む気品に、一緒に食べてるだけでご飯が美味しくなるんだよ」

上条「言われてみれば。うーん、楽しようとしちゃって駄目だな、俺は。っていうかインデックスさん? それがわかってて何故そのような食べ方になるのでせうか」

禁書「知ってるのと出来るのは違うんだよ、おかわり」

上条「駄目だこいつ。今度機会があれば二人の料理も食べてみたいなー」

御坂「むぐっ!? 〜〜〜〜〜〜!!?」ドンドン

上条「おわ、大丈夫か。ほら、お茶」


食蜂「慌てすぎよお。そうねえ、上条さんが望むなら、毎朝お味噌汁を作ってあげてもいいんだゾ☆」

禁書御坂「!!」

上条「味噌汁は自分で作れるからなぁ。もっとなんか変わったものが食べたいかな」

禁書「……」

御坂「……」

食蜂「……」

上条「え、あれ、いかがいたしましたか!? ああ! 毎日なんていいって、そこまで困ってないから!」

食禁御「「「ご馳走様でしたあ」」」

上条「お粗末様でした! え、何この空気。上条さんは何かやらかしましたか」

御坂「食器は流しでいいかしら」

食蜂「私が洗うわあ」

禁書「お願いするんだよ」

上条「女性陣が揃って上条さんをいじめます。不幸だ……」

今日はここまで。この先どうするかまるで思いつかない。

御坂さんかっこいいです展開に持ってけるように考えますか……。

なお>>7

次回予告忘れてましたが、そろそろ話を進めなければいけないので思いついたらということで……。

大丈夫じゃない問題です。
ちょっとだけですが投下します。




上条「はー、美味かった。二人ともサンキューな。ほら、インデックスもお礼」

禁書「ありがとうなんだよ! これからも来てくれると嬉しいかも!」

上条「こらこらこら」

御坂「どういたしましてー。ま、食材買ってあげるのくらいなんでもないわよ。そ、その、アンタがどうしてもって言うならこれからも一緒に晩御飯食べてもいいかなって……」

食蜂「やっぱり気になるわあ」

御坂「ちょ」

上条「ん、なにがだ?」

食蜂「その子の名前よお。インデックスって、言うなれば役職名のようなものでしょお。私だったら『心理掌握』とか『第五位』って呼ばれているようなものよねえ」

禁書「ううーん、別に気にしてないから問題ないかも」


御坂「あーもう、なに? 本名って無いわけ?」

禁書「毎年記憶を消されてたみたいだから、覚えてないんだよ」

御坂「はぁ? ……ああー、アンタが助けてもらったのってそれ? ったく、どこの世界にも腐った奴っているもんね」

食蜂「こっちを見て言わないでもらえるかしらあ」

上条「うーん、俺も気にしてなかったけど、改めて考えると変と言えば変だよなぁ。神裂とかステイルに聞いたら知ってたりしないのか?」

禁書「どうだろう? でも、シスターとしては信徒としての名前でいいし、とうまが私を認識してくれている記号だからやっぱり問題ないかも」

上条「うっ」

食蜂「あらあ」

御坂「……、ご馳走様って奴?」

禁書「あ、あわわ、別にそういう意味じゃないんだよ! ええと、ふ、二人も変な名前かも! 上条は聞いた事あるけど、御坂と食蜂は聞いた事無いんだよ」

上条「え、御坂っていないの? 食蜂はちょっと聞いたことないけど」

御坂「漢字が珍しいのよ。三つの坂とか別の漢字なら結構いるはずだけど」


禁書「みさきはもう偽名疑惑が出るレベルなんだよ」

食蜂「失礼しちゃうわあ。ちゃんと本名よお」

上条「珍しいもんなぁ。っても偽名は言いすぎじゃないか?」

禁書「名は体を表すって言うよね? でも、先天的な資質や後天的な能力を理解せずに名付けたにも関わらず、リンクしてしまうことって相当珍しいことなんだよ。この場には二人いるから説得力がないけど……」

御坂「こいつがそうで、だから能力判明後につけた偽名って疑われるってことかしら」

禁書「うん。食べるはわかり易いかな。相手を欠損させる、自らに取り込むって要素を持ってる。蜂は受粉を助ける働きがあるから創造や芽生えの意味を持つの、おまけに毒付きなんだよ。
   そしてその食と蜂を操ることが出来て、その対象は祈り、つまり精神や魂って事。ね、ちょっと出来すぎかも」

食蜂「へえ。考えたことも無かったわあ。言われてみれば出来すぎねえ」

上条「えっと、相手の記憶や考えを読み取るのが食で、それを奪うのも食で、別の記憶を与えるのが蜂で、おかしくするのも蜂で、それが自由自在に出来る、と。
   確かに名は体を表すだ。知らなけりゃ偽名を疑われてもしょうがないのかもな」

禁書「とうまだってそうなんだよ? 神を浄め、魔を討つ。その通りの右手かも」


禁書「短髪はただの名前」

御坂「な! ちょっと! 何で私だけそんな適当なのよ! 少しは考えてくれてもいいでしょ!」

禁書「だって、あんまり関係のありそうな感じはしないんだよ。
   うーん、敢えて言うなら、三坂が元にあって、坂は天へ繋がるもの。通常沢山の坂を表す場合八坂って言うから三つじゃ足りない、だから三を御にして、一筋とし、畏怖も込める。そして美しい琴は音を表してる。
   つまり御坂美琴という名前はそれ全体で雷を示すと言えないことはないかも」

御坂「お、おおー……! 私の名前にそんな意味が!」

禁書「二人に比べるとちょっと繋がりが弱い気もするけど。あ、それとみさきは色々気をつけたほうがいいんだよ」

食蜂「あらあ、何でかしらあ?」

禁書「さっきのは漢字の意味で、それは能力と繋がりがあるって言ったけど、言葉の響きにも意味があるの。
   蝕崩身裂き。……多分その力はあんまり使う物じゃないんだよ。自らの身を裂き、蝕まれ、崩れてしまう危険性を孕んでいるのかも」

食蜂「……肝に銘じておくわあ」


御坂「あれ、身に覚えあんの? そういや、最近アンタやたらとはしゃいでるもんねぇ。案外もう頭いっちゃってるんじゃないの?」

上条「っ! それ本当か!?」

食蜂「やあねえ。御坂さんの頭がいっちゃってるから能力使う破目になるだけよお」

御坂「ああん? ちっ、アンタも見境無しに首突っ込もうとしてんじゃないわよ」

上条「いや、それならいいんだけどさ」

禁書「何かあったら相談に乗るんだよ。迷える子羊を導くのもシスターの役目かも!」

食蜂「献金は食品でいいかしらあ」

禁書「大歓迎なんだよ!」

上条「あー、こいつあんまり露骨に外に出すわけにもいかないから友達少ないんだ。話し相手になってくれると上条さんは嬉しいですよー」

食蜂「いいわよお。それじゃあ、アドレス交換しましょうかあ」

禁書「! せ、せきがいせんって奴だね! ええっと、けーたいけーたい」

御坂「私とも交換しましょって、なんか怪しい手つきね。ほら、貸しなさい、やったげるから」

禁書「う、ありがとなんだよ、短髪」

上条「なんだか微笑ましい光景ですなー。これが父親の心境って奴でせうか」







御坂「さて、そろそろ帰らないと」

上条「門限か」

食蜂「大変ねえ」

御坂「ア・ン・タ・も・でしょうが!」

食蜂「何のことお? 私は門限なんて言われた事も怒られた事もないわよお」

御坂「じゃあ私が教えてあげるわ。常盤台の寮には内外関わらず門限があるのよ守りなさい」

上条「俺も特に用事があるんじゃなければ守ったほうがいいと思うぞ。
   二人で帰ってもらえば安心も出来るしな」

食蜂「帰る場所は別々だけどねえ」

上条「え、そうなのか?」

御坂「こいつは『学舎の園』内の寮に住んでんのよ」

食蜂「今度寮祭があるけど、招待しましょうかあ?」

上条「もう二度とあそこに入る気はありません」

禁書「寮祭!? あの食べ放題の!? とうま、とうま、私行きたいんだよ!」

上条「インデックスさん。食蜂の住んでる寮は『学舎の園』の中にあって、男子禁制なんだ」


御坂「女装でもすれば?」ニヤニヤ

食蜂「あらあ、それは興味力溢れる提案ねえ」

禁書「犠牲がとうまの男としての尊厳だけで、あれほどの料理が得られるなら安いものかも!」

上条「清貧どこ行った駄目シスターぁぁぁああああああ!!」

御坂「っと、遊んでる場合じゃないわ。それじゃ、またね。ほら、アンタもきなさい」

食蜂「ちょっとお、引っ張らないでくれるう? それじゃ、上条さん、また今度☆」

上条「おう、気をつけて帰れよー」

禁書「またなんだよ、短髪、みさき」











食蜂「……つまり、そういう可能性力が高いのかしらねえ」

以上です。遅くてすいません。
次回も思いつき次第です。

な、名前ネタは適当なんであんまり突っ込まないでいただけるとっ。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年08月27日 (火) 21:34:19   ID: r_MfZ6oV

まあまあかな

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom