女「異世界転生、私SUGEEE!!」2スレ目【コンマ】 (270)

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三行でわかるここまでの粗筋
1、転生したら王女になって
2、結婚させられそうになって逃げ出して
3、何故か今は透明人間

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1475912922

浮いてる鍵「それじゃ、まずは服からね」

浮いてる鍵「となると、一旦ここを出なきゃダメか」

浮いてる鍵「妖精ちゃん、さっきのあの兵士とかって、まだ効力きいてる?」

妖精「大丈夫ですよ! 私の洗脳は解除しない限り一生効くので!」

浮いてる鍵「!?」


『ある意味、最強の妖精のようです』

浮いてる鍵「じゃ、じゃあ、それ使って兵士さん達をどこか別の場所に連れていけない……?」

浮いてる鍵「お願い出来る……?」

妖精「?」


『妖精ちゃんに対して、ちょっとビビってます』


妖精「それぐらいなら大丈夫だと思いますよ。多分」パタパタ

浮いてる鍵「多分……?」


コンマ↓、方法
12:結構荒っぽい
4567:穏便に
89:失敗
0:大成功!

【宝物庫前】


兵士1「ア、アレハ何ダー」(棒読み)

兵士2「怪シゲナ人影ヲ見ツケタゾー」(棒読み)

兵士3「ミンナ、追エー」(棒読み)


兵士123「ソレー」トテトテ


兵士4「!?」
兵士5「!?」
兵士6「!?」


『誰も釣られませんでした』

兵士4「な、何だ……今のは……?」

兵士5「何か様子が変だったぞ、あいつら……」

兵士6「一体、何が……」


兵士456「……???」


『とても困惑しています』

【宝物庫内】


妖精「失敗しちゃいました」テヘ


浮いてる鍵「妖精ちゃああああああああああん!!」



『打つ手がいきなりなくなった模様』

浮いてる鍵「どうすんの! これじゃここから出られないし、服なんて絶対手に入らないじゃない!」

妖精「困りましたね」テヘペロ

浮いてる鍵「責任感じてよ、妖精ちゃん! こらあ!」

妖精「えへ」


浮いてる鍵「もう! 役に立つんだか立たないんだか! てい、ていっ!」デシッ

地団駄「やあん、踏まないでえ」


『地団駄を踏んで悔しがってます』

浮いてる鍵「こうなったら仕方ないわね」

浮いてる鍵「【コンマ↓】」


一桁
123:破邪の鏡を借りていく!
4:全裸で逃走
567:ほとぼりがさめるまで待機
89:もういっその事、ここらの宝物を貰っていこう!
0:女神様、お願い!

妖精「待つんですか?」

浮いてる鍵「うん。待つ」コクッ


『良い子です』


浮いてる鍵「昔から言うでしょ。鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギスって」

妖精「今の例えとしては、ちょっと違う気がしますけど」パタパタ

浮いてる鍵「とにかく待つの。こうなったら持久戦なんだから」

妖精「はあ……そうですか」パタパタ


『長丁場になりそうな気がします』

【一時間経過】


国王「眠いな」アフ……

国王「それで、侵入してきた賊とやらはまだ見つからないのか」

兵隊長「ははっ。申し訳ありません」


国王「まだ王宮内にいるのは確かなのか?」

兵隊長「十中八九は……。例の隠し通路ですか。それを使った痕跡がありまして」

国王「またか……。あそこは最早封印した方が良さそうだな」

兵隊長「はい。それで、今は部下が押さえています。また現れたら確実に捕らえます」

兵隊長「それと、現在、犬を使って賊の足取りを追っているところです。ですので、まだ宮廷内に隠れているようでしたら……」

兵隊長「確実に見つかるかと……」

国王「ふむ」


『ピンチです』

【宝物庫内】


浮いてる鍵「眠い……」ウツラ、ウツラ……

妖精「深夜ですからね」


浮いてる鍵「ねえ、妖精ちゃん、兵士達はまだ扉前に張り付いてる?」

妖精「はい。一歩も動く気配はないですね」

浮いてる鍵「そっかあ……。んー……」コクッ、コクッ

妖精「寝たら死にますよ、御主人様」

浮いてる鍵「雪山じゃないんだから……。んー……」コクッ、コクッ

【宝物庫近く】


犬「ガルルル」クンクン

兵士「こっちか?」

犬「ワン!」


犬「グルルルッ……」クンクン



兵士「……宝物庫の方に向かっているな。やはり、怪盗か……?」

犬「」クンクン



コンマ↓、女は犬の気配に……
一桁
123:気付く
456:気付かない
789:妖精が教えてくれる
0:さっきの洗脳兵士登場

【宝物庫内】


ワンワン……!!


浮いてる鍵「ん?」ピクッ

浮いてる鍵「今、犬の鳴き声がした!」ガバッ

妖精「きっと訓練された犬ですね! 御主人様の匂いを辿っているんじゃないですか?」

浮いてる鍵「それ、まずいじゃない! 流石に匂いは消せないし!」

妖精「そうですね! 踏み込まれたらきっと一発で見つかっちゃいますよ、御主人様!」

浮いてる鍵「ど、どうしよ! 何とかしないと」アタフタ


コンマ↓、一桁
123456:こんな時の知識チート
78:無情に時だけが過ぎていく
9:見つかりました
0:犬がスルーしていきます

浮いてる鍵「ヤ、ヤバイ! えと、こんな時は人という字を三回飲んで!」アセアセ

妖精「落ち着いて下さい、御主人様!」


『パニックになっているようです』


浮いてる鍵「どうしよ、妖精ちゃん、どうしよ!」アセアセ

浮いてる鍵「見つかっちゃう! ピンチ、ピンチ!」アタフタ

妖精「【コンマ↓】」


一桁
123:妖精ちゃんの的確なアドバイス
456:手遅れ。扉が開いて犬が突入
789:見つかる前にやぶれかぶれで逃げ出してみる
0:犬が空気を読んで見逃してくれる

4は知識チートじゃないの?

妖精「大丈夫ですよ! 御主人様!」

浮いてる鍵「ホ、ホント!?」

妖精「はい! 御主人様、そこの宝石を急いで指にはめて下さい!」

浮いてる鍵「こ、これ!?」サッ


ソロモンの指輪「ふぉっふぉっおっ、ワシに任せておけ」


浮いてる鍵「んしょ、んしょ! オッケー、はめたよ!」

妖精「それなら、後は兵士に見つからないように、じっとしてて下さい」

妖精「声を出しちゃダメですからね、御主人様」

浮いてる鍵「」コクコク


『ここが宝物庫で助かりました』

>>32
あれ、ホントだ……
IDの78と見間違えてる
>>30>>33は訂正。書き直しするから待って

浮いてる鍵「よ、妖精ちゃん!」

妖精「はい。何ですか、御主人様?」

浮いてる鍵「ちょっぱやで知識! この状況を何とかする知識をちょうだい!」

妖精「でも、超速でインストールすると、不具合が出る可能性も……」

浮いてる鍵「いいから! やって! 見つかるよりマシ!」

妖精「わかりました……。それなら」

妖精「宝物の知識と犬と仲良く出来る魔法の知識、どっちがいいです」カタカタ

浮いてる鍵「【コンマ↓】!!」


一桁
123:宝物の知識
456:魔法
78:不具合発生
9:間に合いませんでした
0:どっちも

浮いてる鍵「ど、どっちって、ええとその」アタフタ

妖精「あ、時間ないみたいなので、もうやっちゃいますね。えいっと!」ドシュッ

浮いてる鍵「ふぎゃっ!」ビクッ

妖精「めんどくさいので両方インストールしときます」カタカタ

浮いてる鍵「え、ちょ、それ大丈……」

妖精「とりゃっ」ポチッ

浮いてる鍵「あばばばばばっ!!」ビクッ


妖精「一分で終わらせるように、最速にして……。はれ?」カタカタ

ビーッ、ビーッ、ビーッ

『error error error』

妖精「は、はうっ!」


『不具合が発生しました』

妖精「こ、これはちょっとまずいかもなのです!」アセアセ

妖精「脳に直接データを送り込んでるので、場合によっては大変な後遺症が……!」アタフタ

妖精「下手したら廃人になって、未来永劫喋る事も体を動かせなくなる事も!」アタフタ

妖精「いえ、それだけならまだマシな方で、精神が完全に崩壊して△△△になったり、更に〇〇〇な事になる可能性も!」アタフタ


『大ピンチの模様』


妖精「な、何とか修復しないと!」カタカタ


コンマ↓、結果
1234567:無事でした
8:記憶が飛びました
9:精神が崩壊しました(バッドエンド)
0:逆にパワーアップ

妖精「」カタカタ、カタカタ

妖精「」カタカタ、カタカタ


ビーッ、ビーッ、ビーッ!!


妖精「」ビクッ!!


『データ修復完了。作動、正常』


妖精「よ、良かったのです……」ヘナヘナ


『心臓に悪いです』

【宝物庫前】


犬「」クンクン、クンクン

兵士(犬使い)「やはり、この中か……」


兵士7「ええ。宝物庫の鍵を確認したところ、いつのまにか無くなっていたそうです」

兵隊長「ああ。これは本来ならクビになってもおかしくない程の落ち度だが……」

兵隊長「しかし、まだこの中にいるというなら、捕まえればそれで全て解決する」

兵隊長「陛下から既に許可はもらっている。扉を壊して中に侵入するぞ」

兵士7「はっ!」



工作兵「」ガリガリ、ガリガリ

工作兵「」ガリガリ、ガチャンッ!!


工作兵「開きました!」


兵隊長「よし! 突入!」

兵士たち「はっ!」ダダダッ

【宝物庫内】


シーン……


兵士8「いない……?」

兵隊長「どこかに隠れているかもしれん、探せ!」

兵隊長「それと、宝物の確認だ! 何か無くなっている物はないか調べろ!」

兵士たち「はっ!」


兵隊長「犬使い、賊の匂いは?」

兵士(犬使い)「今、調べさせてますが……」

犬「」クンクン、クンクン


犬「」クーン……


兵士(犬使い)「おい、どうした? 匂いは?」

犬「」フルフル


兵士(犬使い)「しない? ここで途切れているのか?」


兵士7「兵隊長! 部屋の隅々まで調べましたが、賊はどこにもいません!」

兵士8「そして、宝物は全てあります! 一つも無くなっていません!」


兵隊長「何だと……?」

兵隊長「じゃあ、一体、賊は何の為にこの部屋に……」

兵隊長「そして、一体、どこに消えたというのだ……?」



『密室の謎が出来上がりました』

ここまで
誰にも気付かれてないけど女SUGEEE
次回、まだ逃走中。無事に帰れそうな予感

兵士7「兵隊長、どうしますか……?」

兵士7「賊はどこにもいなかった訳ですが……」

兵隊長「ぐっ……」


兵隊長「【コンマ↓】」


一桁
123:しらみ潰しにこの部屋を探せ!
456:まだ近くにいるかもしれん! この周辺を探せ!
789:振り出しに戻った。王宮全体を探せ!
0:いや、待てよ……。もしかして……

兵士7「この部屋を、ですか?」

兵隊長「そうだ! そう簡単に人がいなくなったりする訳がない!」

兵隊長「賊は必ずまだこの部屋にいる! どこかに隠れているはずだ!」

兵隊長「徹底的に探せ! 床下から天井に至るまで全部だ!」

兵士たち「はっ! 直ちに!」


『宝物庫の徹底調査が行われるようです』

兵士8「兵隊長!」

兵隊長「何だ?」

兵士8「この事を陛下に御報告しますか?」

兵隊長「む……」

兵士8「財宝は全て無事でしたので、その事だけでも伝えた方が良いかと思いますが……」

兵隊長「確かにな……。それに、まったく報告しない訳にもいくまい……」

兵隊長「わかった。お前が報告してこい。行け」

兵士8「はっ!」ビシッ

【国王の部屋の前】


兵士8「」タッタッタ

兵士8「ほうこーく!」


兵士9「何だ? どうした?」

兵士10「賊が見つかったのか?」


兵士8「いえ。ですが、兵隊長から陛下へと報告するよう言われてきました」

兵士8「陛下にお目通りをお願いします」


兵士9「わかった。入れ」サッ

扉「開きまーす」ギギッ……


兵士8「では!」タッタッタ

【国王の部屋の中】


扉「しまりまーす」バタンッ



兵士8「…………」

兵士8「さてと……」ゴソゴソ


兵士8「」トコトコ

兵士8「これで、良し。宝物庫の鍵を返して」チャリン

宝物庫の鍵「ただいま」テレッ


兵士8「後は服だけだね、妖精ちゃん」

妖精「はい、御主人様! 上手くいきましたね!」


『変装していたようです』

【遡る事、少し前……】


落ちてる鍵「う、うーん……」

妖精「御主人様、しっかり! 起きて下さい!」ペシペシ

落ちてる鍵「ん、あ……」ムクリ

妖精「気が付きましたか、御主人様!」ホッ


浮いてる鍵「ん……。あー、また気絶してたのね……」ムクッ

妖精「それよりも御主人様! ピンチですよ! 兵士達がここに続々と集まってきてます!」

妖精「早く隠れないと捕まりますよ!」

浮いてる鍵「わ、わかってる! 知識インストールしたし、今、何とかす……」

浮いてる鍵「」ハッ!!

妖精「?」

浮いてる鍵「そうだ! いい事思い付いた!」ピコンッ

妖精「良い事、ですか?」

浮いてる鍵「妖精ちゃん、そっち! ちょっとそっち向いてて!」

妖精「え、はい……」クルッ


浮いてる鍵「で、まずは破邪の鏡で呪いを解除!」サッ

破邪の鏡「お任せなさい……」ピカーッ

ボンッ

全裸女「ひゃう!」


妖精「!?」


全裸女「で、ここに変化の杖があるのよね! どこ!? これ!?」サッ

変化の杖「おうさ!」

全裸女「これを使って!」サッ

全裸女「さっきの兵士に変化! ていっ!」ボンッ


兵士8「よし! 服も大丈夫!」


妖精「あ……」

兵士8「後は匂い!? 妖精ちゃん、匂い消しの魔法ってある!? インストールした!?」

妖精「はい。匂い関連のは一応しときました。あと、犬と仲良く出来る魔法も」パタパタ

妖精「どれもかなりマイナーな魔法ですけど、でも簡単なので御主人様でも使えるはずですよ」

兵士8「ナイス! なら、私の匂いを全部消して。とりゃ」パアッ


『この部屋の女の匂いが消去されました』


兵士8「後は物陰に隠れて、兵士が突入してきた時に一緒に紛れ込めば……!」タタッ


『密室の謎の出来上がりです』

【そして、現在】


兵士8「一時はどうなるかと思ったけどね」

妖精「ですね。にしても、御主人様、よく気が付かれませんでしたね」パタパタ

兵士8「私、こういうの得意だし。演劇部に所属してたしね」テクテク


『そういえばこの子、演技派でした』


兵士8「で、後はここから服を見つけて帰るだけなんだけど……」

兵士8「【コンマ↓】」



変化の杖の持続効果時間
一桁
123:もうすぐ切れる
456:まだ時間たっぷり
789:任意で解除可能
0:服を見つけて逃走出来ました

コンマ↓2、兵隊長がこの事に気付くまで……
1:実は最初から気付いてた
23:今、気付いた
456:気付くまでまだまだかかる
789:かなりの間、気付かない
0:ずっと気付かない

兵士8「まだまだ時間あるし、怪しまれないようにゆっくり探そっか」

妖精「そうですね」パタパタ


『王宮にいる間は、余程怪しい行動をしない限りバレる事はなさそうです』


兵士8「じゃあ、服を元の私の部屋から持ってこ」

兵士8「あ、でも、使用人の服とかの方がいいかな……?」

兵士8「そっちのが、怪しまれなさそうだけど……。んー……」


コンマ↓、一桁
123456:使用人の服
78:元の自分の部屋からドレス
9:男物の服
0:ピエロの衣装

【衣装室】


兵士8「あったあった。にしても、兵士の姿っていいね。賊を探してるって言えば、誰にも何にも怪しまれないし」

妖精「そうですね」パタパタ

兵士8「ええと、いかにも普通そうな服とかは……」


召し使いの服(予備)「私とかどうです?」ドキドキ


兵士8「あ、いいの見っけ。これにしよ」


『召し使いの服を手に入れました』


兵士8「で、これを布でくるんで……」クルクル

兵士8「オッケー。じゃ、帰ろっか、妖精ちゃん」トコトコ

妖精「はい、御主人様」パタパタ



コンマ↓、帰りの方法
一桁
1:隠し通路からこそこそと
23:普通に門から堂々と
456789:裏口から人目につかないように
0:脱出成功!

【裏口】


兵士8「」テクテク


門番「ん……? 何だ、どうした?」

兵士8「はっ! 兵隊長からの命令で、外に応援を呼びに行ってくるように言われました!」

門番「そうか、御苦労。だが、今は賊が出たとの事で、警戒中だ」

門番「一応、調べさせてもらうぞ」

兵士8「は、はい!」


コンマ↓、門番の調べ方
一桁
123:厳しく
456:緩く
789:普通
0:ほぼ素通り

門番「ふむ」サッ、サッ

門番「特に怪しげな物はなし」


兵士8(うっ、服越しとはいえ、あんま触らないでよ……)


門番「問題なさそうだな」

兵士8「」ホッ

門番「それじゃ、合い言葉を言え」

兵士8(!?)


コンマ↓、合い言葉を……
1234567:知ってる
8:逃げる
9:忘れた
0:冗談

兵士8「シチューは熱々が好き」

門番「生憎、俺は猫舌だ」

兵士8「シチューには人参が欠かせない」

門番「人参も嫌いだな」

兵士8「なら、シチューは嫌いなのか?」

門番「大好物だ」

兵士8「HAHAHAHAHA!」

門番「HAHAHAHAHA!」


門番「よし、通っていいぞ」

兵士8「どうもー」スタスタ


『無事に脱出が出来ました』

【王宮外】


兵士8「はぁー、疲れたー」

妖精「お疲れ様です、御主人様!」


兵士8「でも、無事に帰ってこれて良かったー」

妖精「そうですね」


兵士8「とりあえず、今日はもう眠りたい。ふかふかのベッドで休みたいよー。もう真夜中だよ。寝たいの」

妖精「でも、御主人様。お金ないですよね?」

兵士8「ふぐっ」


『身ぐるみはがされてますので』


妖精「これからどうします、御主人様?」

兵士8「むううぅ……」

兵士8「【コンマ↓】」


1234567:眠いけど、関所まで行ってそのまま突破
8:王都に残って潜伏生活
9:持ち物取り返す
0:優しい人に出会う

妖精「関所越えもしちゃいますか」パタパタ

兵士8「うん。今なら怪しまれる事もないだろうし」

兵士8「眠いけど、もう一頑張りして、関所越えるよ。まだ変化の杖の効果が続いている内に」

妖精「でも、通行証はありませんよ、御主人様」

兵士8「兵士の格好してるから、どさくさに紛れて中に入って、それでこっそり出ていけばいいでしょ。何とかなるってば」

妖精「そうですか。御主人様がそう言うなら止めはしませんよ」

兵士8「じゃあ行くよ、妖精ちゃん」テクテク

妖精「はい」パタパタ


『関所に再挑戦です』

【早朝。関所】


兵士8「はぁぁ、結局、徹夜しちゃってる。眠いよお」ゴシゴシ

妖精「もうあと少しですよ。頑張って下さい」

兵士8「わかってる。じゃあ、いよいよ中に……」ドキドキ

妖精「はい」パタパタ



コンマ↓、結果は?
一桁
123:成功!
456:中に入るまでは成功!
789:見つかる
0:ちゃっかり食事まで

【関所内】


兵士1「あー、だりぃ。今日もまた仕事仕事か」

兵士2「警戒も厳しくしろと言われてるしな。気を遣うよな、最近は」

兵士3「まあな。まあ、ぼやいても俺達にはどうしようもないんだがな」


兵士8「」スタスタ


ガヤガヤ、ザワザワ


兵士8「ふう……。どうにか中には入れたけど……」



門「」ドーン

警備兵「」バーン



兵士8「まだ閉まってるのね……」

兵士8「兵士もいるし、開いたら隙を見て、どうにか行かないと……」



『とりあえず潜入は上手くいったようです』

【しばらく後】



兵士「それでは、これより本日の検問を始める」

兵士「門を開け」


ガガガガガ……


兵士8「うん……開いた」

兵士8「後は、怪しまれずに向こう側まで行ければ……」



コンマ↓、結果
一桁
123456:意外と簡単に行けました
78:見つかりました
9:見つかった上に捕まりました
0:男と出会う

兵士8「あの、すみません」

門番「あ、何だ、お前は?」

兵士8「いえ、最近入った新入りなんすけどね、へへっ」

兵士8「実はさっき、向こうに綺麗な女の人見つけたんで、ナンパしに行ってきてもいいすか?」

兵士8「ほんのちょっとなんで。頼みます」

門番「ったく。これだから新入りは……」

兵士8「おねげえでさあ。オイラ全然モテないんで、田舎のおっかさんが早く嫁を連れてこいってしつこいんすよ」

兵士8「少しだけ。ほんの少しだけでいいんで、旦那。頼んます」ペコペコ

門番「」チッ

門番「わかった、わかった。ほら、さっさと行ってこい。黙っててやるからよ」

兵士8「マジすか! あざっす!」

門番「代わりに今度何か美味い物でも持ってこいよ、いいな」

兵士8「そりゃもう、へへっ」


兵士8「それじゃ、どうもー」バイバイ


門番「さっさと行け。アホが」



『関所抜けに成功しました』

【関所外】


兵士8「うーん、快調快調。やっぱシャバの空気は美味しいねー」テクテク

妖精「良かったですね。御主人様」パタパタ


兵士8「後はどっか適当な村にでも行って休もう。もう眠いもん」

妖精「御主人様、1文無しですよ?」

兵士8「し、知ってるわよ。そこはほら、頑張って何とか」

妖精「…………」パタパタ

兵士8「な、何か言ってよ、妖精ちゃん!」



『むしろここからが試練の模様』

妖精「実際、お金どうするんですか、御主人様?」

妖精「世の中お金が全てではないですけど、お金がないと何も出来ませんよ!」パタパタ

兵士8「うっ……」


『正論です』


兵士8「は、働いて稼ぐ?」

妖精「それで失敗したじゃないですか!」

兵士8「け、結果オーライだもん! ほら、関所もそのおかげで突破出来たし!」

妖精「それはそうですけど……」パタパタ

兵士8「大丈夫。世の中どうにかなるように出来てるんだから!」

兵士8「むしろ世の中は私を中心に回ってるのよ! 全世界の王となる私の為に!」キラキラ

妖精「そんな綺麗な瞳で野望を語らないで下さい!」


『純粋さが微妙な感じの子です』


妖精「それで、御主人様。とりあえずこれからどうします?」

兵士8「そうね……」ウーン

兵士8「【コンマ↓】」


一桁
123:とりあえず近くの村に行くわよ
456:もう疲れたし眠い。どこかで野宿
78:馬車持ってる人に乗せてもらう
9:実はその馬車は人さらいの馬車
0:女神様から怪しげな薬をもらう

兵士8「何かもう疲れたから、歩きたくない」

妖精「え」


『急にワガママな感じに』


兵士8「妖精ちゃん、馬車! 馬車出して!」

妖精「無理ですよ、御主人様。私は何でも屋ではないです」

兵士8「じゃ、馬車乗ってる人が通りかかるようにして! それで、その人がとっても親切な感じの人に!」

妖精「だから、御主人様。それは無理で」


カッポ、カッポ


兵士8「あ、馬車来た!」

妖精「!?」


『単なる偶然です』

兵士8「おーい! おーい!」ブンブン


???「ん……? 何か兵士さんが手を振ってるけど……」



コンマ↓、どんな人?
一桁
123:行商人
4:サーカス団
5:武者修行に来た隣国の騎士
67:普通の旅人
8:魔術師
9:姫様捜索隊
0:貴族

御者「どうどう」クイッ

馬「ばるるるっ」ピタッ


御者「どうしました、兵士さん? 私どもに何か御用でも?」

兵士8「いや、そういう訳じゃない」

兵士8「実は、訳あって旅をしてるのだがな」

兵士8「しかし、ここずっと歩きづめで疲れてしまった」

兵士8「良かったら、その馬車に俺も乗せてくれないか?」

御者「はあ……なるほど」


御者「そうですね……。兵士さんの頼みというなら……」

御者「お困りの御様子ですしね」

御者「わかりました。ちょっと団長に聞いてきますけど、多分、大丈夫ですよ」

御者「少し待ってて下さいね」

兵士8「頼む」


『どうやら乗せてくれそうです』

【しばらくして……】


団長「どうもどうも、話は聞きました。私がこのサーカス団の団長です」

兵士8「よろしく」ペコッ

団長「馬車に同乗ですよね。荷物が多いので狭いですが、それでも良ければ構いませんよ」

兵士8「ありがとう。助かる」

団長「ちなみに私どもはこれから【コンマ↓】まで行く予定ですが……」

団長「兵士さんはどこまでの予定で?」

兵士8「【コンマ↓2】」


一桁、行き先
1:東の国
2:西の国
3:南の国
456789:国内の大都市
0:巡業。あちこちを転々と

一桁、返答
12:同じところ
3456:近くの村
7:田舎の村
8:田舎の町
9:大都市
0:人里離れた山奥

団長「そうですか。この先の村まで」

兵士8「ええ」

団長「丁度、私達もそこへ行く予定です。いや偶然ですね」

兵士8「そうなんですか?」

団長「ええ。私達は、この通り大したサーカス団ではないので」

団長「村から村、町から町を転々として巡業してるんですよ」

兵士8「はあ」

団長「これも何かのご縁だ。お送りしますよ」

団長「さあ、どうぞ。馬車の中に」

兵士8「どうも」


『行き先がかぶりました』

『近くの村まで送ってくれる事になりました』

『変化の杖の効力がいつまで続くか気になるところです』


コンマ↓、効力
一桁
1234567:まだ余裕
8:馬車内で切れる
9:今、切れる
0:効力も大丈夫だし、ご飯までくれました

【馬車内】


団員「あー、どうもです。狭い所ですけど、その辺にでも座って下さい」

兵士8「助かる……」フアァ……

団員「あ、もしかして眠いんですか?」

兵士8「少し……。いや、かなり……」コクッ、コクッ

団員「それなら寝てていいですよ。村まで着くのにまだ結構あると思いますし」

団員「着いたら起こしますんで」

兵士8「あ、ありがとう……」コテンッ

兵士8「」スヤスヤ、スヤスヤ


団員「おおっ……。もう寝てるし」

団員「どんだけ疲れてたんだ、この人……?」


『一眠り出来て助かりました』

【二時間後。近くの村まで到着】


兵士8「ふああっ……。ちょっと寝ただけでも結構楽になったなあ」ゴシゴシ

兵士8「ありがとうございます。乗せてもらえて助かりました」ペコッ

団長「いえいえ」

団長「それよりも、ここで少し滞在するようでしたら、私達のサーカスを是非御覧に来て下さい」

団長「向こうの広場でテントを張ってやる予定なので。きっと楽しめますよ」

兵士8「機会があれば伺います」

兵士8「それじゃ、私は急いでるのでこれで。本当に助かりました」ペコッ

団長「いえいえ」ニコッ


『良い人そうです』

【村外れの木陰】


妖精「そろそろ効力が解けますよ、御主人様」パタパタ

兵士8「わかってるってば。妖精ちゃん、あんたは向こう向いてる! こっち見ないで!」

妖精「」チッ

兵士8「ん?」

妖精「これでいいですよね、御主人様」クルッ

兵士8「え、あ、うん……」



『3・2・1……』


ボンッ!!

全裸女「ひゃうっ!」


全裸女「服、服! ああもう、恥ずかしい!」ガサガサ


妖精「」ソーッ……


全裸女「だから、こっち見るなって言ってるでしょ!」テイッ

木の枝「いっくよー!」ヒューン


妖精「はうっ!」ゴンッ


『ようやく変化が解けた模様』

『王家御用達のメイド服に着替え終わりました』


女「いらっしゃいませ、御主人様、お嬢様」ニコッ

妖精「意外と似合ってますね、御主人様!」パタパタ

女「意外とは余計!」

妖精「はうっ。つい本音が!」


『色っぽいお姉さん風のメイクに、メイド服の組み合わせです』

女「あー、何かすっごい久しぶりに戻った感じ」

妖精「そうですね」

女「にしても、この村でこの格好はちょっと目立つよね、妖精ちゃん?」

妖精「辺り一面、畑ばかりですからね!」

女「あと、やっぱりお金をどうにかしないと」

女「働きながら、ちょっとずつ移動していこうか」

妖精「はい」


『現在、世界征服は夢のまた夢の模様』


女「とりあえずこの村で短期バイトってないかな?」

妖精「【コンマ↓】」


一桁
12345:ある訳ないじゃないですか!
6:なんと、丁度良い仕事があります!
78:そこまでは知らないので、聞いてみて下さい!
9:盗賊来襲
0:サーカス団に就職決定

女「な、ないの!?」

妖精「はい!」


『残念』


妖精「そもそもこんな小さい村に働き口なんてまずないですよ!」

妖精「いくらここが裕福な国でも、もう少し大きな町じゃないと無理ですね」

女「くっ……」


コンマ↓、一桁
123456:知識チートをいつ使うの? 今でしょ
78:0円でサバイバル生活
9:こじき生活
0:親切な人登場

ここまで
次回、遂に女の本領発揮!?

女「仕方ないわね。知識チートを使うわよ」ババンッ

妖精「ようやくですね、御主人様」


『決断したようです』


女「ホントはお金儲けの為にこういうの使うの気が引けるんだけどね」

妖精「真面目ですね、御主人様は」

女「あと、アレ、何か怖い。毎回気絶するし」

女「後でヤバイ副作用とかないでしょうね?」

妖精「あ、ある訳ないじゃないですか!御褒美なんですよ!」アタフタ

女「でも、前に不具合がどうたらこうたら……」

妖精「あれは急いでインストールした時だけでふから!」アタフタ

女「何で噛んだの、今?」


『一度ヤバイ状態になってますので』


女「何か怪しいけど、まあいいや。それじゃ、妖精ちゃん、早速インストして」

妖精「はい! それは構いませんけど、どんな方法でお金を儲けるつもりです?」パタパタ

女「【コンマ↓】」



一桁
12:発明
34:魔法
56:売買
78:採掘
9:詐欺
0:錬金術

妖精「採掘……ですか?」

女「うん。金や銀とか掘って大金持ちに」キラキラ


『一攫千金が好きのようです』


妖精「まあ、御主人様がそう言うのなら、構いませんけど……」

女「何でそんな乗り気じゃないの?」

妖精「結構、採掘って大変なので」

女「大変だからリターンがデカイんじゃない。それにこれなら誰も妙に思わないでしょ」

女「変に発明とかして怪しまれるの嫌だし」

妖精「そうですか。それなら」スチャッ


『インスト中です。スキップします』

【インストール後】


女「あう……。何か頭がクラクラする……」ムクッ

女「これで終わり? 妖精ちゃん?」


シーン……


女「あれ? また消えてる」

女「私が寝てる間に、どっか行ったのかな……?」


女「まあいいや。きっとその内またひょっこり出てくるでしょ」

女「それじゃ、早速採掘に行こっと」テクテク


コンマ↓、どれぐらいの知識をインストした?
一桁
123456:完全完璧パーフェクト
7:採掘場所だけ
8:採掘方法だけ
90:完璧な上、お土産つき

【岩山】


女「ふう、はあ」テクテク

女「き、きつい……。どうにかここまで来たけど体がミシミシ言ってる」

体「ミシミシ、ミシミシ」


女「あー、寝不足な上、昨日からずっと歩きっぱなしだしねえ……」

女「これ終わったら、絶対にふかふかのベッドで寝るんだから!」

女「はあはあ、あ、やっと着いた」


山肌「いやん、見ないで」テレッ


女「じゃあ、早速掘るぞー! おーっ!」

女「って、どうやって掘るの!! いい加減にしてよ!!!」バンバン


『妖精ちゃんのお仕事は時々雑になります』

女「手!? 手で掘れって言うの!?」

女「私はウルバリンか!? ちょっとー!!」


こだま「ちょっとー! ちょっとー! ちょっとー!」


『まずは掘る道具から手に入れる必要がありそうです』

女「シャベル! シャベルがないと無理!」

女「でも、シャベルってどうやって作るの!?」

女「あとなんか、ピッケルみたいなの! それもどうやって作るの!?」


『というより、採掘方法も知らずに掘るのは徒労でしかありません』


女「くうっ……」


コンマ↓、一桁
123:自分で作る
456:村の人に教えて、礼金を貰う
789:村の人に頼んで借りてくる
0:妖精ちゃん登場

妖精「お困りですか、御主人様!」パタパタ

女「妖精ちゃん!!」パアッ


『ヒーローは遅れてくるものです』


女「ていうか、何で掘る方法もインストールしてくれなかったの! もう、もう!」

妖精「ごめんなさい。マインスイーパーに夢中で忘れてました」テヘッ

妖精「でも、もう一回インストールするの面倒なので、掘る方法は私が教えますね!」

妖精「あ、あと、御主人様。これ、お詫びのシャベルです。あと他に色々と道具も」ジャンッ

女「!!」


『妖精ちゃんは出来る子です』

妖精「それじゃあ、御主人様。そっちからだと岩盤が固いので、こっちから掘りましょうか」パタパタ

女「わ、ありがと!」


妖精「ここからですね。ここでこの電動ドリルを使って」ギュイイイン

女「ドリル!?」


『現在世界から持ち込んだ模様』


妖精「あと、掘削機や削岩機とか色々」ポイッ、ポイッ

採掘道具一式「YEAH! Let me handle this!!」


女「妖精ちゃん!! 偉い!!」


『猫型ロボットみたいになってきました』

【しばらく後】


ドリル「はっはー! 俺のドリルが真っ赤に唸るぜ!」ギュイイイン

掘削機「どけどけぇ! 俺達の邪魔をするやつはジャリにしちまうぜ! ひゃっはー!」ガガガガガ

女「あー、楽々。みるみる掘れてく」


『知識チートは……?』


コンマ↓、どれぐらいで採掘可能?
一桁
1:今日の夕方までには、少量採れる
23:明日までには何とか少量採れる
45:明後日までには(ry
67:三日後(ry
89:一週間後
0:ザクザク大量に

【夕方】


女「と、採れたー!!」

鉱石「良かったな、嬢ちゃん」フッ


『驚くほど順調です』


女「早い! 凄い! 簡単!」

女「妖精ちゃん、偉い偉い!」

妖精「」エッヘン

女「ちなみに、これは何?」ワクワク

妖精「【コンマ↓】ですね!」


一桁
1:ちょっと綺麗なただの石
2:銅
3:鉄
4:魔法石(下等)
5:魔法石(上等)
6:銀
7:金
8:ダイヤの原石
9:奇妙な鉱石
0:オリハルコン

女「魔法石?」

妖精「はい! それも上質のものですね!」

女「魔法石って何に使うの? 売れる?」

妖精「使い道は、魔法を込めた特殊な道具とかに埋め込むものです!」

妖精「特別なアイテムには全部魔法石が入ってるんですよ!」

女「へー」

妖精「ですので、もちろん売れますね! しかも結構な高値で!」

女「!!」

妖精「これはまだ小さい方ですけど、でも、二週間ぐらいは遊んで暮らせる程度のお金になりますよ!」

女「や、やったー!」パアッ


『高価な物のようです』

女「それじゃ、もうすぐ日が落ちちゃうし、村まで戻ろ!」

女「で、これを売って、ベッドで寝る! スライムみたいにぐにゃぐにゃになって寝るんだから!」


妖精「あ、でも」

女「でも?」ピタッ


妖精「あの村に、この魔法石の価値がわかる人、いないかもしれないですよ」

女「え」

妖精「いたとしても、それを買ってくれるかもわかりませんし」

女「ええ!?」


『小さな村ですから』

女「どどどどどうしよ」オロオロ

女「だ、大丈夫かな、妖精ちゃん?」オロオロ


妖精「そこまではわからないので……」

妖精「とりあえず、それを持って村まで戻りましょう、御主人様」

妖精「ひょっとしたら、魔術師とかいるかもしれないですし、いたらきっと買ってくれますよ」

女「ほ、ホント? 大丈夫?」


コンマ↓、魔法石の価値がわかる人は……
123456:いる
78:いない
9:途中で、すってんころりん
0:魔術師がいました

【村】


女「はぁはぁ……。や、やっと着いた……」ヘロヘロ

女「あ、あの、すみませーん!」


村人たち「?」


女「こ、これ! 誰か買ってくれる人いませんか!?」

魔法石「俺の出番か」フッ


村人1「んー……なんだべ、あの石ころは?」

村人2「あー、オラ知ってっぞ。あれ、魔法石だべ」

村人3「はー、魔法石ねえ。しかし、そんな物買うやつがこの村におるだかねえ」


女「お、お願いします! 誰か買って下さい!」


ザワザワ、ヒソヒソ


コンマ↓、買ってくれる人が……
一桁
123:いた
456:いない
789:いなかったけど、買ってくれそうな人を教えてくれた
0:???「私が買おう」

ここまで
次回、今夜のご飯とベッドにありつけるのか、女?

女「誰かー!」


村人1「っつてもなあ、オラ達はそれにどれぐらいの値段つけたらいいかわかんねえしなあ」

村人2「んだんだ」


女「そ、そこを何とか!」


村人3「あー、そういや」ポンッ

女「!」


村人3「あの人なら買ってくれるかもしれねえだ」

女「だ、誰ですか!?」


村人3「【コンマ↓】だっぺよ」


一桁
12:村長
34:サーカス団の団長
56:近くの小さな町の魔術師
78:近くの屋敷に住んでる没落貴族
9:いかにも胡散臭そうな男
0:フードをかぶったミステリアスな女

女「没落貴族……?」

村人3「んだよ。貴族様なのに、財産を使い果たしちまったらしくてなあ」

村人3「持ってた土地も屋敷も、借金のかたに全部売り払っちまって」

村人3「そんで、王都にいられなくなったちゅうて、今は仕方なく向こうの小さな家に住んでるらしいだ」

女「はあ……」


村人3「っても、腐っても貴族様だしな」

村人3「その石の価値ぐらいはわかるだろうから、金があったら買ってくれるんじゃねえだか?」

村人3「もっとも、あの人がそんだけの金を持ってればの話だけんどな」


女「おおう……」


『買ってくれるのでしょうか……?』

【没落貴族の家】


女「」ゼェゼェ、ハァハァ

女「もうそろそろ……ホント限界」

女「歩いてここまで来るだけで、クタクタになってる……」

女「これでダメだったら、私、倒れるよ? ホント、倒れるからね? 頼むよ、貴族さん」ゼェゼェ


女「」コンコン

女「ごめんくださーい!」


シーン……


女「……?」

女「」コンコン、コンコン

女「ごめんくださーい!」



ソッ……

ガチャッ……



女「あ、出てきた! 良かった!」



コンマ↓、没落貴族の家族構成
一桁
12:独身
34:奥さんがいる
5:息子が一人
6:&奥さんはいない
7:娘が一人
8:&奥さんはいない
9:見放されてぼっち
0:10人家族

没落貴族「」ゴホゴホ、ゲホゲホ

没落貴族「な、何か用かね……?」


女(おおう……。イカみたいにゲッソリやつれた人が出てきた……)


女「あ、あの……。これ、か、買って欲しいんですけど……」つ 魔法石


没落貴族「ほう……魔法石じゃないか。どれどれ……」

没落貴族「」ゲホゲホ


女「あ、あの……大丈夫ですか?」


没落貴族「ははっ。いや、すまないねえ……大丈夫だ」

没落貴族「何せ医者にかかる金もなくてな……」ゲホゲホ


女(あ、ダメなパターンだ、これ)


コンマ↓、魔法石を……
一桁
1234567:買ってくれない
8:安値で買ってくれる
9:相場で買ってくれる
0:倍額で買ってくれる

没落貴族「ふ、む……」ゴホゴホ

没落貴族「なかなか良質のものだね、これは」


女「あ、はい」


没落貴族「だが、生憎、これだけの物を買うお金がなくてね……」ゲホゲホ

没落貴族「ははっ。何せその日食べる物にも困ってる有り様だからねえ……」


女(重い)


没落貴族「すまんが、他所を当たってくれ……」ゲホゲホ

没落貴族「王都ならきっと良い値段で売れるだろうからね……」


女(そうもいかないから私も困ってるんだけど……)


『振り出しに戻りました』


コンマ↓、一桁
123:もう今日は諦めて野宿
456:泊めてくれる家を探す
789:意地でもこれを売る
0:わらしべ長者

没落貴族「すまんね……。じゃあ私はこれで……」ゴホゴホ

バタンッ……


女「はぁぁ……」

女「結局、ダメだったかあ……」

女「もうやだ! もう動けない! 寝たいもん! やだやだ!」ジタバタ

妖精(まだ余裕ありそうな感じですね)


女「妖精ちゃん、もう今日は草のベッドで寝る! どこか安心して寝れる場所教えて!」

妖精(そんな場所がそうそうある訳ないんですけど……)


コンマ↓、一桁
12:ありました
34:ありません
56789:比較的マシな場所なら……
0:妖精ちゃんが寝ずの番

妖精「この時代は現代よりも治安が悪いですから」

妖精「現代でも、若い女の子が公園とかで一人で寝てたら危ないですし……」

妖精「それを覚悟で野宿して下さいね」パタパタ

女「ちょ、妖精ちゃん! どこ行くの!?」

妖精「私ももう眠る時間なので」アフ

妖精「天界に行ってふかふかのベッドで寝ます。ではでは」フッ

女「裏切り者ぉぉぉ!」


『見捨てられました』

女「あうう……」

女「でも、もうホント歩きたくない。ていうか動けないし……」グスッ


女「気を付けながら、向こうの草むらで寝よ……」グシュッ



コンマ↓、結果は……?
一桁
123:無事
45:風邪引きました
67:襲われました
8:浚われました
9:男登場
0:超絶イケメン登場

【翌朝】


女「」ハ、ハクチュン

女「うう、寒い……」ブルブル

女「草むらの上でもホント冷えるのね……あううぅ」ガチガチ


『体温を奪っていきますので』


コンマ↓、風邪の具合
一桁
123:大した事ない
456:熱がある
789:ヤバイ
0:すぐに直った

女「ううううぅ……」ガタガタ、ガチガチ

女「寒気が止まんない……。頭もクラクラするし、吐き気まで……」ガチガチ

女「これ、ヤバイ……?」ガタガタ


『熱が40度あります』


女「と、とにかく、立たないと……」ガタガタ

女「立って、今日こそ魔法石を売ってお金を……」ガチガチ


コンマ↓、歩ける?
一桁
12345:無理
678:何とか……
9:倒れました
0:女神様降臨!

女「くっ……」ガチガチ

女「良かった……。な、何とか立てる……」ガタガタ

女「く、薬を手に入れなきゃ……」ヨロヨロ


コンマ↓、一桁
12:薬を自分で作る
34:治せる魔法がある
56:村まで行ったけど誰も相手にしてくれない
78:村の人が看病してくれる
9:数歩で力尽きる
0:颯爽と助けてくれる人が現れる

女「」ガタガタ、ブルブル

女「や、やっと村まで着いた……。あと少し……」ガチガチ


村人1「ん? ありゃあ昨日の娘っ子じゃねえだか」

村人2「なんか顔色悪いだべなあ。熱でもあるんかいな?」

村人3「おーい、どうしただか、お前さん」


女「!」ガチガチ

女「あ、あの、た、助けて下さい……」ガチガチ

女「か、風邪を引いたみたいで……」ブルブル


村人3「あやま、風邪だべか。そら大変だなあ」

村人1「んだんだ。辛そうだなあ」


女「は、はい……。だから、薬か何か……」ガタガタ


村人2「金は持ってるんけ?」

女「え」ガチガチ

村人2「まさか、ねえのか?」

女「あ、う……」ガタガタ

村人1「文無し助けるほど、お人好しは流石にいねえだよ。薬は高価だべなあ」

女「!!」

村人2「ま、しばらくしたら勝手に治るだべ。んじゃ、畑仕事行ぐさ」スタスタ

村人3「んだんだ」スタスタ


女「あ、ああああああ……!!」ポロポロ



『絶望の淵に立たされました』

女「うっ、うっ……」ポロポロ

女「うあああああ……」グシュッ、ヒック


女「お、お金ないの……」ポロポロ

女「で、でも、辛くて苦しくて……」ポロポロ

女「魔法石ならあるから……。だ、誰かこれで助けて……」ポロポロ


村人4「なんだべ、あれは……」スタスタ

村人5「ほっとけ、ほっとけ。いちいち関わってられねえべ」スタスタ


女「あ、う、うう……」ガクッ

女「ダメ……。もう立ってられない……」グデッ……


女「助けて……。誰か……助けて」ガタガタ、ガチガチ



コンマ↓、一桁
1234:妖精ちゃん!
5:サーカス団の団長
67:現実は非情である
8:悪人登場
9:怪盗登場
0:騎士登場

女「」ハァハァ、ゼェゼェ

女「う、動けない……。誰も相手にしてくれない……」ポロポロ

女「こんなのってないよ……。酷いよ……」ポロポロ

女「私、こんなとこで……。こんな事で死んじゃうの……」ポロポロ

女「やだ……。助けて……。助けてよ……。嫌だよ……」ポロポロ



『そして、数時間後……』


コンマ↓、一桁
123:そこには冷たくなった女の体が……(バッドエンド)
456:どこかの家で目が覚める
789:目を開けると、そこには心配そうな顔をした妖精ちゃんが
0:天界にいました

【村外れの墓地】


村人1「はぁ……。ったく、面倒な事をしてくれたべな、この女」

村人2「まったくだべ。よりにもよって村の真ん中でおっ死んじまうとはよ」

棺「」…………


村人3「にしても、結局、誰も助けなかったんだべなあ」

村人4「文無しだったしな。助けたらどんだけ金がかかるか。オラ達にも生活があるし仕方なかんべよ」

村人5「運が悪かっただべなあ。もう少し裕福な町で倒れたなら誰か助けたかもしんねえのに」

村人6「ま、墓立ててやるだけマシだべ。どこの誰だか知らねえけども」

村人7「んだんだ。のたれ死ぬよりはまだマシだんべ」


棺「」……


『その後の事を少しだけ語ろう』


結局、姫はいつまで経っても見つからず、最終的にはまた行方不明扱いとなった

王宮へと招待された男は、姫の代わりに妹姫と結婚をし……

北の国を返り討ちにした中央国は、男の活躍もあり、数年後には全土を支配する帝国へと変わる

妹姫は国王の死去後、女帝として即位し……

男は美女を何人も侍らしてハーレムを築き上げ、幸せな生活を送った

人々は、ほぼ一人で全部の国を制圧してしまった男の武勇伝と……

その後、善政をしいて国内をよく治めた妹姫の話を聞き、こう噂する

「帝国には、心優しき女神と、恐怖の大魔王がいる」


なお、女の墓は現在も小さな村に残っている

墓標には何もなし。名前すらも刻まれていない小さな墓が……




【バッドエンド】

何で毎回こうなるのか……
このスレはここで終わります

機会があればまた、別のスレで……

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