渋谷凛「笑いどころ」 (28)


アイドルマスターシンデレラガールズの二次創作SSです

よろしくお願いします

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──ファストフード店──

凛「うん、うん。よろしく」

凛「え? もう、プロデューサーったら、そんなんじゃないって」クスクス

凛「それはさっき聞いたから。……うん。じゃあまた明日ね」

ピッ

凛「……ん?」

加蓮「にやにや」

奈緒「にまにま」


凛「何、二人とも?」

加蓮「何って、ねぇ?」

奈緒「あたしたちを置いて、幸せそうに笑ってくれちゃってさ」ニヤニヤ

凛「……私笑ってた?」

加蓮「うすーく、微笑してたよ。心から信頼してる人に向ける顔だった」

奈緒「今度写真とっといてやるよ。あたしたちと向き合ってる時のクールな凛とは、全く別人の表情だから」

凛「いや、写真とかはいいけど……」カァー


加蓮「仕事の電話だったの?」

凛「うん。近々インタビューを受けるから、その事でちょっとね」

奈緒「またインタビューか。すげーな凛」

凛「私だけの力じゃないよ。トライアドでの活動もそうだし、プロデューサーがいてくれるからこそ」

加蓮「律儀だねぇ」

奈緒「あははっ」

モグモグ

奈緒「……んで、インタビューでどんなこと聞かれそうなんだ?」

凛「そこまではまだ聞いてない」

奈緒「ふーん」

加蓮「じゃあ、何が飛んできても答えられるようにしておかないとね……ずばり質問です!」

凛「は、はい?」


加蓮「今付き合ってる人はいますか!」

凛「……え?」

奈緒「ほらほら、何たじろいでんだ。記者さん困ってるぞー」クスクス

凛「……下らない質問やめてよ、下品だよ」

加蓮「あはは。逃げた逃げた」

奈緒「そんな回答じゃ、記者さんからの追撃に会うぞー?」

凛「いいよ。その時は、隣に座ってるプロデューサーを指差して、この人だよって言うことにするから」

ドッ

加蓮「あ、あはははっ!!」

奈緒「そりゃあいいや! ふふ、ふふふっ!」アハハ

加蓮「はは、はははっ、はははっ!」

奈緒「あはは、ふ、ふふふ……ふふ……」

凛「……」ポカーン


加蓮「あー笑った笑った。んじゃ、そろそろ帰ろっか」

奈緒「おう。全く、凛も面白い冗談を言うようになっちゃって。あたしまだお腹いたいぜ」クスクス

アリガトウゴザイマシター

加蓮「また明日ね、凛……ふふふっ」

奈緒「バイバーイ……ん、ふふ……」

テクテク

凛「……」

凛「そんなに面白い冗談かな」


──会議室──

美嘉「いや、ここの振り付けは腕を大きく使ったものに変更すべきだよ。せっかく広いライブ会場がこれじゃもったいない」

未央「そうかな。私は完成度を重視するべきだと思うけど。ここは歌詞的にも、今の振り付けのままで十分だと思う」

美嘉「何そのアタシたち重視の演出。お客さんの気持ちも考えなよ」

未央「お客さんに喜んでもらうために、完成度を高めるんでしょ」

美嘉「……」

未央「……」

凛(ピリピリした空気だ……。このままじゃお互いににらみ合ったまま会議が終了しちゃう)

凛(話を発展させるためにも、ここは私が空気を和ませないと)コホン


凛「ねえ2人とも」

美嘉「ん?」

未央「何?」

凛「雑誌の記者から、今付き合ってる人はいますか、って質問をされたことがあるんだ」

凛「でも、適当にあしらっても諦める気がないようだから、私は呆れ顔でこう言ってあげたの」

凛「この隣に座ってるプロデューサーが、その人ですよって」

美嘉「……」

未央「……」


凛(やっぱり受けないか……)

美嘉「……ぷっ、ぷふふ、ふふ、あははっ!」

未央「あはははっ。も、もう止めてよしぶりん! 真面目な話してる時に、そ、そんな冗談……! くふっ、ふふっ」

美嘉「あはは、ふふふっ、ダメ。笑って会議どころじゃない! いったん中断して、もう冷静になってから仕切りなおそ!」

未央「ラジャー!」アハハ…

凛「……」ポカーン

ガチャッ

凛「……そんなに面白いんだ、この冗談」


凛(それから私はいろんなところでこのジョークを使うようになった)

 莉嘉『っふはははは! 凛ちゃん、それ、面白すぎぃっ!』

 みく『にゃはははっ、にゃは、はは、あははっ。あ、あんまり笑わせすぎないでほしいにゃ! 筋肉痛になるにゃ!』

 杏『……ふぶっ。な、なにそれ、コピペの引用か何か? オリジナル? ふ、ふふ、凛ちゃんって才能あるね』

 みりあ『うふふ、ふふっ。みりあにもわかるよ、凛ちゃん、すごく面白くて……ふふふっ!』
 
 蘭子『グリモアールの抱腹…!! くく、ふふ……うふふっ、ん、ふふ……』

 きらり『うっきゃああああああーーー!』ゲラゲラゲラ

凛(あまりにも受けがいいので、私はプロデューサーにこの冗談を聞いてもらうことにした)


凛「ねぇプロデューサー」

凛「雑誌の記者から、今付き合ってる人はいますか、って質問をされたんだ」

凛「……あ、うん。そりゃあインタビューの仕事はまだ先だけど、これは仮の話だから」

凛「それでその記者がね、適当にあしらっても諦めてくれないから……うん、そういう記者の人には頼まないって言ってくれるのは心強い言葉だけど」

凛「仮の話ね。……私はそのしつこい記者に対して、こう言ってやったんだ」

凛「私が付き合ってるのは、この隣に座ってるプロデューサーその人ですよって」

凛「……面白い?」

凛「……うん。……うん」


ピッ

凛「……」

カシャッ

凛「わっ!?」

奈緒「へへ、撮っちゃった」

加蓮「凛、今プロデューサーさんに例の冗談言ってたでしょ。どんな反応だった?」

凛「……えっと」

奈緒「どきどき!」

加蓮「わくわく!」

凛「『スキャンダルになるからそういう答えはやめてほしい』って」

加蓮「……えぇ」

奈緒「マジレス……」


加蓮「……まあその真面目さが、信頼できるって証でもあるもんね」

奈緒「確かに。実際にアイドルにその気があるプロデューサーってのもキモいしな」

凛「……」

加蓮「それじゃあ凛、レッスンルームで待ってるよ」

奈緒「スマホ貸すから、今撮った写真見ておいてくれ」

タタタッ …シーン

凛「……」ポチッ

凛「……へぇ」

凛「私、電話してる時こんな顔してるんだ」


凛「……変な顔」

凛「……ふふ、ふふふっ、あははっ!」

アハハ…



おわり


お疲れさまでした

見てくださった方、ありがとうございました


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