【ガルパン】エリカ「はぁっ?転校する?!」 (27)

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エリカ「ちょっと待ちなさいよ!何であの子が転校するのよ!」

小梅「わ、わたしのせいでみほさんが転校だなんて.....」

黒森峰生「......エリカ、あんた覚えてないの?」

エリカ「え?」

黒森峰生「ほら、あんたこの前」

エリカ『あんたなんかどっか別の学校に転校しちゃえばいいのよ!』

黒森峰生「......って」

小梅「え?エリカさん?」

エリカ「......あ」




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エリカ「いや、待って。だからって本当に転校する?あの会話の流れなら決意を新たに復帰するところでしょう?!」

黒森峰生「いや、普通あんな言い方されたら嫌われてると思って余計に顔出しづらいでしょ.....」

エリカ「西住流の鋼の心はどこ行ったのよ?!」

黒森峰生「そりゃ西住さんだし.....」

エリカ「それにあの子副隊長でしょ?練習に来ないだけでもアレなのにその上何も言わず転校とか.....」

小梅「エリカさん、多分そういうとこがみほさんを悩ませてたというか」

小梅「間違いなく、言葉や態度の裏の本音が伝わってないです。ツンデレもいい加減にしてください」

エリカ「何よ!わたしが悪いの?」

黒森峰生「うん」

小梅「悪いと思います」

エリカ「何なのよ!もーっ!」地団駄ダンス

~その頃~

まほ「」チーン

黒森峰生A「た、隊長、元気出してください」

黒森峰生B「その、また戻ってきますよ!」

黒森峰生C「そうです!みほさん戦車道好きだって言ってましたし!」

まほ「......本当に?」

黒森峰生A「本当です!絶対戻ってきます!」

黒森峰生B「そもそも戦車道がないとあの子対人スペック低いんで友達ができずに寂しくなって戻ってきます!」

黒森峰生C「そうです!学校に馴染めず一人ぼっちになってまた戻ってきます!!」

まほ「みほが、一人ぼっちに.....?」

まほ「みほ、いじめられるのか?」ジワッ

黒森峰生A「嘘です!みほさんかわいいんでめっちゃ友達できます!」

黒森峰生B「そうです!黒森峰でも転校先でも人気者ですから!」

黒森峰生C「たくさん友達ができて幸せです!幸せ過ぎてもうずっとその学校にいますから!」

まほ「そ、それじゃあみほはずっと戻って来ないのか?」ウルウル

黒森峰生A「戻ってきます!戻ってきますから!」

黒森峰生B「あぁっ、もう!西住流の鋼の心はどこ行ったんですか?!」

黒森峰生C「戦車降りてる隊長に無理言わないの!隊長、元気出してください!」

黒森峰生D「大変です!逸見さんが『わたしが副隊長になれば焦って戻ってくる』とか明後日の方向にツンデレてます!」

黒森峰生A「ほっときなさい!今は隊長で手一杯よ!」



まほ「結局、みほは戦車道のない学校に転校してしまった」

まほ「わたしにもっと力があればみほは悩まずに済んだのに......」

???「きゃあ」ドンッ

まほ「しまった、ぼーっとしていて.....ぶつかってすまない。怪我はないか?」

瞳「イタタ.....。大丈夫です、って、みほちゃんのお姉さん!」

まほ「ん?キミは確かみほの友達の......」

瞳「あの、本当にすみません。ちょっと急いでて」

まほ「.......」

瞳「......そうですか。みほちゃん戦車道を」

まほ「みほは、褒められる事をした。しかし、わたし達は西住流だ。いかなる場合でも勝利を収めなければならない」

瞳「大変ですね」

まほ「......みほは優しい子だから西住流のやり方は合わないのかもしれない」

瞳「......お姉さんは?」

まほ「わたしは西住流そのものだから」

まほ「撃てば必中、守りは固く、進む姿に乱れなし、鉄の掟、鋼の心」

まほ「......みほは、西住流でない別の戦車道を探していたのかもしれないな」

瞳「......お姉さんは強いんですね」

まほ「そんなことはないよ。わたしもまだ弱いからみほを守ってあげられなかったんだ......」

瞳「そうだ!こんなのがあるんです!」

まほ「?」

瞳「小学生の頃に、エミちゃんはドイツに戻った後だったんで、参加できなかったんですけど」

瞳「じゃーん!みほちゃんのファンクラブの会員証です!」

まほ「みほの、ファンクラブ?」

瞳「えへへ、みほちゃんもお姉さんみたいにかっこいい戦車道の選手になれますようにって。会員はまだわたしとちーちゃんだけなんですけど」

瞳「みほちゃん、お姉さんに憧れてたから、だからきっと戦車道に戻ってくると思います。わたしやエミちゃんとも自分の戦車道を見つけるって約束しましたから」

瞳「だから、わたしもベルウォールで戦車道をやってるんです。その、個性的な人が多いけど」

まほ「自分の戦車道、みほの戦車道」

瞳「みほちゃんはきっと大丈夫です」

まほ「.....そうね。道は人の数だけ」

まほ「わたしも、参加していいかな?みほのファンクラブに」

瞳「もちろんです!」

まほ(そうだ、みほはきっと大丈夫。わたしはみほがいつか自分の戦車道を見つけた時に、姉として、西住流として強く憧れられる存在で居られるようにしよう)

~数日後~

エリカ「隊長はすっかり元気を取り戻したわね」

小梅「そういうエリカさんは元気がないですね」

エリカ「副隊長がいないんじゃ張り合いがないわよ」

まほ「今の副隊長はあなたよ、エリカ」

エリカ「た、隊長!」

まほ「みほは必ず、自分の戦車道を見つけて戻ってくる。あなたもそれに応えられるくらい成長しなければならない」

エリカ「は、はい!」

まほ「エリカ、期待している」

エリカ「隊長が、わたしに期待......ッ!」

小梅「.....わたしも頑張らないと」

黒森峰生A「でも、みほさん大丈夫かな?」

黒森峰生B「まさか、本当に友達ができないとかないよね?」

黒森峰生C「.....それどころか虐められてたりして」

黒森峰生A「ウチでも妬んで虐めてた子いたもんね」

まほ「今の話は本当か?」

黒森峰生A「た、隊長!?」

黒森峰生B「い、いえ、むしろ今は愛されてるというか、みんなみほさんが大好きです!」

まほ「......そうか」

まほ(みほ.....新しい学校でいじめられていなければいいが)

まほ「ただいま帰りました」

菊代「おかえりなさいませお嬢様。お手紙が届いていますよ」

まほ「手紙?誰から......あぁ、この前会ったみほの友達からか」

まほ「中身は、カード?」

まほ「『西住みほファンクラブ会員証No.000003』か。フフ、よくできている」

まほ「わたしが3人目か。増えるといいな」

まほ「......まてよ、みほのファンが増える?」

黒森峰生『ウチでも妬んで虐めてた子いたもんね』

黒森峰生『い、いえ、むしろ今は愛されてるというか、みんなみほさんが大好きです!』

まほ「......そうか、みんながみほを好きになれば、みほは虐められないんだ!」

まほ「みほのファンクラブの会員を増やし、みほを好きになってもらおう!」

TV『警察だっ!ここを開けてくれ!』

TV『警察ーぅ?ここは警察じゃないわよぉ~』ドッ

まほ「そう、みほへのいじめをなくし、たくさんの人がみほを好きになってもらえるようにする」

まほ「そうだ、わたしは.......」


まほ「みほ警察だ!!!」


~みほ警察0(ゼロ) 創立までの歩み~

END



まほ「以上が、みほ警察という組織の成り立ちだ」

小梅「イイハナシダナー」

愛里寿「みほさんとみほ警察にそんな過去があったなんて......」

優花里「あの、それで我々はなぜこのようなビデオを見せられているのでしょうか?」

エリカ「そもそも、なぜあの流れで隊長がこんな事に.....」

まほ「何を言う、自然な流れだろう?」

まほ「と、言うわけでだ。お前たちはいつまでもみほのお友達やライバルポジションに甘んじている場合ではない!」

小梅「ピーッ!」

優花里「え?続くんですか?」



まほ「いいか、世間一般の秋山優花里や逸見エリカと言えば、『みほが大好きなワンコキャラ』だ」

エリカ「非常に不名誉なんのですが......」

まほ「それがなんだお前たちは!みほと仲良くなったり切磋琢磨するばかりで一向にみほへの愛が止まらない行動を起こす気配もないじゃないか!」

小梅「ピーッ!」プンプン

優花里「あの、我々は一体どうすれば良いのでしょうか?」

まほ「実に良い質問だ。小梅!」

小梅「はい!」ガラガラ

優花里「なんですか?この箱.....コスプレ衣装でしょうか?」

エリカ「フランスの大怪盗の衣装に.....レオタード?」

まほ「お前たちに必要なもの、それはみほへの執着心だ」

優花里「執着心」

まほ「これからお前達にはみほの衣服を狙う大怪盗として活躍してもらう」

まほ「名前は、そうだな、リトルバス.....いや、怪盗グデーリアンとでも名乗ると良い」

エリカ「怪盗グデーリアン」

まほ「白い靴下財団の元で訓練を受けてもらい、みほ警察の強力なライバルとして活躍してもらう」

愛里寿「絶対に負けない!」

優花里「あのぉ、わたしとしては西住殿を大変尊敬していますし、衣服を狙う、と言うのはちょっと.....」

エリカ「わたしも副隊長.....いえ、元副隊長にそこまで酷いことは......」

まほ「そうか、つまり断る、と」

エリカ「え、えぇ。隊長の頼みを断るのは心苦しいですが.....」

優花里「むしろわたしは探偵役をやりたいです!」

まほ「ふむ、小梅」

小梅「ピーーーーっ!」レッドカード

優花エリ「「うるさいっ!」」

まほ「愛里寿、被告人2名、みほ刑務所行きだ」

愛里寿「了解した」

防犯ブザー『ビビビビビビビビ』

ボコ(みほ警察仕様)「お前らが受刑者だな!みほ刑務所に連行だ!」

優花里「なんだか面倒な事になってきましたよ」



ボコ「さぁ、おとなしくお縄につけ!」

エリカ「お断りよ!」

ボコ「うわ、何をするやめろぉ!」

優花里「おぉ、逸見殿お強い!」

エリカ「こいつが弱すぎるのよ!逃げるわよ!」

愛里寿「ボコー!頑張れボコー!」

まほ「逃げたぞ!追えーっ!」

小梅「ピーッ!」

優花里「逃げたものの、これからどうしましょう?」

エリカ「そもそもここはどこなのよ」

梓「二人ともこっちです!」

優花里「さ、澤殿!」

エリカ「確かM3リーの.....」

梓「あ、みほ弁護士です」

優花里「あぁっ、ダメな方だったかぁ......」

梓「いえ!お二人を助けに来たんです」

エリカ「今微塵も信用できる要素がないのよ!その肩書きに!」

梓「お願いです。信じてください!」

エリカ「こんな誰が敵かも分からない場所に居られるものですか、わたしは自分の家に帰らせてもらうわ」

優花里「あ、待って逸見殿!それはフラグです!」

エリカ『ん?なんでこんなところにアンタが....まぁ良いわ、そこをどきなさ......キャアアアアア!』

優花里「逸見殿ぉ!」

梓「あぁっ、ここは危険です。早く逃げましょう!」

優花里「っ!分かりました。わたしは澤殿を信じます!」

優花里「.....ここは、檻?」

梓「先輩、ごめんなさい。どうしても欲しいものがあるんです!」

優花里「だ、騙された、誰かーっ!誰かーっ!」

怪盗グデーリアン編へ続く【ガルパン】怪盗グデーリアン『今宵西住殿の聖衣を頂きに参上』 - SSまとめ速報
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終わります。完全にネタ切れです。

最初のENDで終わらせておけば良かった......後半は忘れてください。みほ刑務所に連行された優花里もエリカもいなかった、いいね?

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